JP2015009907A - エレベータのかご上手摺装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、かご上機器に悪影響を及ぼすことなく、かごの昇降時の音鳴りの発生を抑制できるエレベータのかご上手摺装置を得る。【解決手段】かご上手摺装置10は、奥行き方向に離間して配置された一対の縦柱13及び一対の縦柱13の先端部間を連結する上手摺14を対とし、保守点検時には、かご上部の両側部に沿って起立状態に保持され、通常時には、縦柱13の根元部を中心に内側に傾倒して、互いに干渉しない位置に倒伏状態に保持される右手摺部11及び左手摺部12と、かご上枠6の前梁6c及び後梁に固定され、各縦柱13の根元部を回動可能に支持して、倒伏状態の右手摺部11及び左手摺部12をかご上機器9より上方位置に嵩上げする嵩上げ台24と、各縦柱13の先端側に取り付けられ、通常時に前梁6c及び後梁に当接して右手摺部11及び左手摺部12を倒伏状態に保持する前脚部17及び後脚部22と、を備えている。【選択図】図8
Description
この発明は、エレベータの保守点検作業時に、かごの上部に起立されるとともに、不要時にかごの上部に折り畳まれて収納されるエレベータのかご上手摺装置に関するものである。
従来のエレベータのかご上手摺装置は、手摺および手摺を支持する縦柱を有する手摺装置と、かごの上部に設けられ、縦柱の下端部が回動自在に連結された連結部と、を備えていた(例えば、特許文献1参照)。
従来のエレベータのかご上手摺装置では、収納状態の手摺装置は、縦柱の下端部に連結された連結部を中心に回動してかご上枠上に水平に配置されるようになっている。そこで、かご上機器が配置されている場合には、手摺装置は、連結部を中心に回動する過程で、手摺装置の一部がかご上機器と当たり、先端側が浮いた状態で収納されることになり、かご上機器に悪影響を及ぼしたり、かごの昇降時に手摺装置の先端側が揺れて音鳴りが発生するという不具合があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、かご上機器との干渉を回避して、かつ手摺部の先端側を脚部を介してかご上部に支持させて手摺部を倒伏状態にかご上部に収納し、かご上機器に悪影響を及ぼすことなく、かごの昇降時の音鳴りの発生を抑制できるエレベータのかご上手摺装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータのかご上手摺装置は、奥行き方向に離間して配置された一対の縦柱および上記一対の縦柱の先端部間を連結して奥行き方向に配置された手摺を対とし、保守点検時には、かご上部の間口方向の両側部に沿って起立状態に保持され、通常時には、上記一対の縦柱の根元部を中心に内側に傾倒して、互いに干渉しない位置に倒伏状態に保持される一対の手摺部と、上記かご上部に固定され、上記一対の手摺部の上記縦柱のそれぞれの根元部を回動可能に支持して、倒伏状態の上記一対の手摺部をかご上機器より上方位置に嵩上げする嵩上げ台と、上記一対の手摺部の上記縦柱のそれぞれの先端側に取り付けられ、通常時に上記かご上部に当接して上記一対の手摺部を倒伏状態に保持する脚部と、を備えている。
本発明によれば、倒伏状態の一対の手摺部を嵩上げ台によりかご上機器より上方位置に嵩上げしているので、かご上機器に干渉されることなく手摺部を倒伏状態に傾倒できる。そこで、倒伏状態の手摺部がかご上機器に当たってかご上機器に悪影響を及ぼすことはない。
縦柱のそれぞれの先端側に取り付けられた脚部が、かご上部に当接して手摺部を倒伏状態に保持するので、手摺部が両持ち支持され、かごの昇降時に先端側が揺れることに起因する音鳴りの発生が抑えられる。
縦柱のそれぞれの先端側に取り付けられた脚部が、かご上部に当接して手摺部を倒伏状態に保持するので、手摺部が両持ち支持され、かごの昇降時に先端側が揺れることに起因する音鳴りの発生が抑えられる。
以下、本発明のエレベータのかご上手摺装置の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置を示す側面図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置を示す正面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置を示す上面図、図4はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置に適用される脚部を示す斜視図である。図5はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置における連結部の構成を説明する図であり、図5の(a)は正面図、図5の(b)は背面図、図5の(c)は側面図である。図6はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置における脚部の動作を説明する図であり、図6の(a)は起立状態を示し、図6の(b)は傾倒の過渡状態を示し、図6の(c)は収納直前の状態を示している。図7はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置における縦柱の傾倒動作を説明する図であり、図7の(a)は傾倒開始直前の状態を示し、図7の(b)は傾倒の過渡状態を示し、図7の(c)は収納状態を示している。図8はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置における手摺部の傾倒動作を説明する正面図である。
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置を示す側面図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置を示す正面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置を示す上面図、図4はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置に適用される脚部を示す斜視図である。図5はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置における連結部の構成を説明する図であり、図5の(a)は正面図、図5の(b)は背面図、図5の(c)は側面図である。図6はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置における脚部の動作を説明する図であり、図6の(a)は起立状態を示し、図6の(b)は傾倒の過渡状態を示し、図6の(c)は収納直前の状態を示している。図7はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置における縦柱の傾倒動作を説明する図であり、図7の(a)は傾倒開始直前の状態を示し、図7の(b)は傾倒の過渡状態を示し、図7の(c)は収納状態を示している。図8はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのかご上手摺装置における手摺部の傾倒動作を説明する正面図である。
図1から図3において、エレベータのかご1は、かご室2と、かご枠3と、から構成されている。かご枠3は、かご室2の下方に配置されてかご室2を支持するかご下枠4と、それぞれ、下端部をかご下枠4に固定されてかご室2の間口方向の両側に上下方向に延びるように配置された、横断面が略コ字状のかご縦枠5と、かご室2の上面より上方に配置されてかご縦枠5間を連結するかご上枠6と、を備える。また、かご出入り口を開閉する戸8を駆動する戸駆動装置7が、かご上枠6のかご出入り口側に配設され、かご上機器9が、かご室2の上面に設置されている。さらに、保守作業時に使用されるかご上手摺装置10が、かご1の上部に設置されている。
かご上枠6は、それぞれ、中間部をかご縦枠5の上端部に固定されて奥行き方向に配置された側梁6a,6bと、側梁6a,6bの前端部間に間口方向に配置されて側梁6a,6bの前端部間を連結する前梁6cと、側梁6a,6bの後端部間に間口方向に配置されて側梁6a,6bの後端部間を連結する後梁6dと、を備え、全体として、略四角枠状に構成されている。側梁6a,6b、前梁6c、後梁6dは、それぞれ、角パイプで構成され、前梁6cおよび後梁6dの両端部が、側梁6a,6bに溶接接合されている。
つぎに、かご上手摺装置10の構成について説明する。かご上手摺装置10は、昇降路頂部の省スペース化を実現するために、折り畳み可能に構成されており、図1から図3では、かご上手摺装置10が保守点検時に組み立てられてかご1の上部に起立された状態(以下、起立状態という)を示している。
かご上手摺装置10は、かご1の出入り口側から見てかご1の上部の右側および左側に配置される右手摺部11および左手摺部12と、右手摺部11および左手摺部12をそれぞれ嵩上げする嵩上げ台24と、を備える。
右手摺部11および左手摺部12は、それぞれ、かご1の奥行き方向の前側および後側に互いに平行に配置される2本の縦柱13と、2本の縦柱13の先端部に溶接接合され、奥行き方向に配置されて両縦柱13の先端部を連結する上手摺14と、2本の縦柱13の中間部に溶接接合され、上手摺14と平行に奥行き方向に配置された下手摺15と、上手摺14および下手摺15の中間部に溶接接合されて、縦柱13と平行に配置された補強部材16と、を備える。ここで、縦柱13、上手摺14、下手摺15および補強部材16は、それぞれ、角パイプで構成される。また、奥行き方向の前側および後側に配置される縦柱13間の間隔は、かご上枠6の前梁6cと後梁6dとの間隔に一致している。
前脚部17は、図4に示されるように、角パイプで構成される脚部材18と、それぞれ、鋼板をL字状の平板に作製され、L字状の一片を脚部材18の一端部の相対する壁部の外面に溶接接合されて、L字状の他片が相対して脚部材18の長手方向に対して直角に突出するように配置された一対の取付部19と、を備える。また、一対の取付部19のL字状の他片には、貫通穴20が同軸に形成されている。この前脚部17は、一対の取付部19のL字状の他片間に縦柱13を挟み込み、軸方向を水平方向とするピン21を貫通穴20に通して縦柱13を貫通させ、右手摺部11および左手摺部12の奥行き方向の前側に配置される縦柱13の先端側にピン21周りに回動可能に、かつ脚部材18が相対するように取り付けられる。脚部材18の他端面が、脚部材18の長さ方向と直交し、かつ面一に構成され、かご上枠の前梁の上面に当接する当接面となる。
このように取り付けられた前脚部17は、縦柱13(右手摺部11および左手摺部12)が起立状態の時には、図6の(a)に示されるように、自重によりピン21を回動中心として時計回りに回動し、脚部材18が縦柱13の側面に接して縦柱13に沿った状態に保持される。縦柱13が傾倒すると、前脚部17は、図6の(b)に示されるように、自重によりピン21を回動中心として反時計回りに回動し、縦柱13から離反する。さらに、縦柱13が自重によりピン21を回動中心として反時計回りに回動し、起立状態から90度傾倒すると、縦柱13は、図6の(c)に示されるように、略水平な倒伏状態となる。この縦柱13の傾倒過程では、前脚部17は垂下状態を維持してピン21周りに回動する。
後脚部22は、角パイプで構成され、起立状態の右手摺部11および左手摺部12の奥行き方向の後側に配置される縦柱13の相対する側面の先端側に一端部を溶接接合され、両縦柱13に長手方向に対して直角に突出するように取り付けられる。後脚部22の他端面が、後脚部22の長さ方向と直交し、かつ面一に構成され、かご上枠の後梁の上面に当接する当接面となる。
さらに、座金23が、前梁6cの上面に取りつけられ、右手摺部11および左手摺部12が折り畳まれて倒伏状態になったときに、前脚部17の他端部と係合し、前脚部17のぐらつきを防いでいる。
さらに、座金23が、前梁6cの上面に取りつけられ、右手摺部11および左手摺部12が折り畳まれて倒伏状態になったときに、前脚部17の他端部と係合し、前脚部17のぐらつきを防いでいる。
嵩上げ台24は、それぞれ、角パイプで構成され、下端部を側梁6a,6bの上面の奥行き方向の前側および後側に溶接接合されて、上下方向に延びる起立状態に取り付けられている。嵩上げ台24は、それぞれ、前梁6cおよび後梁6dの間口方向外方に位置している。また、嵩上げ台24は、上端がかご1の上部に配設されたかご上機器9の上面より上方に位置する長さに形成されている。
連結金具25は、図5に示されるように、鋼板をコ字状に曲げ成形して作製され、各嵩上げ台24の上端に溶接接合され、奥行き方向の前側に位置する両嵩上げ台24、および後側に位置する両嵩上げ台24にコ字状の開口が相対するように取り付けられている。長穴26が、穴の長軸を上下方向に一致させて、連結金具25のコ字状の相対する両側片に形成されている。さらに、U字穴27が、連結金具25のコ字状の相対する両側片の上端側を切り欠いて、長穴26の長軸方向の上方に位置するように形成されている。
上段ピン28と下段ピン29が、軸方向を縦柱13の長手方向と直交させ、かつ長手方向に離間して、各縦柱13の根元部の前側側面と後側側面から突出するように取り付けられている。
そして、縦柱13は、下段ピン29をコ字状の相対する両側片に形成された長穴26に通し、上段ピン28をコ字状の相対する両側片に形成されたU字穴27に通して、根元部を連結金具25に取り付けられる。
そして、縦柱13は、下段ピン29をコ字状の相対する両側片に形成された長穴26に通し、上段ピン28をコ字状の相対する両側片に形成されたU字穴27に通して、根元部を連結金具25に取り付けられる。
このように取り付けられた縦柱13は、図5の(c)に示されるように、下段ピン29が長穴26に通され、上段ピン28がU字穴27に通されて、下段ピン29周りの回動が阻止される。また、縦柱13は、図7の(a)に示されるように、下段ピン29が係合された長穴26に案内されて縦柱13を上方に移動させて上段ピン28がU字穴27から抜けた状態では、下段ピン29周りに回動可能となる。そこで、U字穴27および上段ピン28が縦柱13の回動を規制する規制部を構成する。
ここで、前脚部17は、奥行き方向の前側の縦柱13に形成された貫通穴(図示せず)に通されたピン21周りに回動可能に取り付けられている。当該貫通穴は、かご上手摺装置10の工場出荷時に縦柱13にあけられてもよいが、かご上手摺装置10を設置する現地にて、右手摺部11や左手摺部12を据え付けた後、その縦柱13に当該貫通穴をあけて、前脚部17を取り付けてもよい。この場合、かご室2の上面におけるかご上機器9の設置状況に応じて、縦柱13にあける貫通穴の穴位置を調整できるので、右手摺部11や左手摺部12の倒伏時や起立時に、前脚部17とかご上機器9との干渉を回避することができる。
このように構成されたかご上手摺装置10では、図1から図3に示されるように、右手摺部11および左手摺部12が、かご1の上部の右側と左側に起立状態で奥行き方向に配置される。このとき、図5に示されるように、下段ピン29が長穴26に通され、上段ピン28がU字穴27に通されて、縦柱13の下段ピン29周りの回動が阻止される。前脚部17は、前側の両縦柱13に沿って上下方向に配置される。後脚部22は、後側の両縦柱13の先端側から間口方向に内側に突出している。そこで、保守作業員は乗り場からかご1の上部に乗り移り、かご上機器9の保守点検作業を行う。
保守点検作業が終了すると、保守作業員は、右手摺部11を上方に持ち上げ、図7の(a)に示されるように、上段ピン28をU字穴27から抜く。ついで、右手摺部11を内側(左手摺部12側)に傾倒させる。そこで、縦柱13は、図7の(b)に示されるように、下段ピン29周りに回動する。同時に、前脚部17が、図6の(b)に示されるように、ピン21周りに回動する。そして、縦柱13が起立状態から90度近くまで傾倒すると、脚部材18の他端角部が前梁6cの上面に当たる。縦柱13がさらに傾倒すると、縦柱13の傾倒に伴って、前脚部17は、脚部材18の長手方向が鉛直方向となるように姿勢を変える。そして、図7の(c)に示されるように、縦柱13が起立状態から90度まで傾倒すると、脚部材18の長手方向が鉛直方向となり、脚部材18の当接面が前梁6cの上面に当接する。同時に、後脚部22の当接面が後梁6dの上面に当接する。これにより、右手摺部11は、嵩上げ台24、前脚部17および後脚部22を介してかご上枠6に支持され、倒伏状態に保持されて収納される。
ついで、保守作業員は、同様に、左手摺部12を上方に持ち上げ、内側(右手摺部11側)に傾倒させて、左手摺部12を嵩上げ台24、前脚部17および後脚部22を介してかご上枠6に支持させ、左手摺部12が、右手摺部11と干渉しない位置に、倒伏状態に保持されて収納される。これにより、右手摺部11および左手摺部12が、かご1の内側に傾倒して、互いに干渉しないように倒伏状態に保持され、かご1の上部に収納される。ここで、右手摺部11および左手摺部12は、嵩上げ台24によりかご上機器9より上方の位置に嵩上げされているので、かご上機器9との干渉が回避される。
なお、保守点検作業時には、上述の収納時の手順と逆の手順によって、かご上手摺装置10を組み立てて起立状態とすることになる。
このように、かご上手摺装置10は、図8に示されるように、右手摺部11と左手摺部12が、縦柱13の根元部を中心に回動して、かご1の上部の間口方向の両側部に沿って起立状態に保持される組立状態と、かご1の上部に、互いに干渉しない位置に倒伏状態に保持される収納位置との間を移動可能に構成されている。なお、図8中、傾倒過渡状態の縦柱が二点鎖線で示されている。
このように、かご上手摺装置10は、図8に示されるように、右手摺部11と左手摺部12が、縦柱13の根元部を中心に回動して、かご1の上部の間口方向の両側部に沿って起立状態に保持される組立状態と、かご1の上部に、互いに干渉しない位置に倒伏状態に保持される収納位置との間を移動可能に構成されている。なお、図8中、傾倒過渡状態の縦柱が二点鎖線で示されている。
この実施の形態1によれば、右手摺部11および左手摺部12は、嵩上げ台24によりかご上機器9より上方の位置に嵩上げされているので、かご上機器9に干渉されることなく倒伏状態に収納することができる。そこで、収納された右手摺部11および左手摺部12がかご上機器9に悪影響を及ぼすことはない。
収納された右手摺部11および左手摺部12は、根元部が嵩上げ台24を介してかご上枠6に支持され、先端側が前脚部17および後脚部22を介してかご上枠6に支持されるので、かご1の運行時に、右手摺部11および左手摺部12の先端側の振動に起因する音鳴りの発生を防ぐことができる。
前脚部17は、ピン21周りに回動可能に縦柱13に取り付けられ、自重により回動して、起立状態では側面に沿って上下方向に配置され、傾倒過程では垂下状態を維持するように構成されている。そこで、保守点検時に、前脚部17を縦柱13に沿うように固定し、保守点検終了時に、前脚部17の縦柱13との固定を解除するような作業が不要となり、保守点検の作業性が向上する。
起立状態では、前脚部17が縦柱13の側面に沿って上下方向に配置されるように構成されているので、保守点検作業時に、前脚部17が右手摺部11および左手摺部12の前側の縦柱13から間口方向に突出せず、保守作業員のかご1の上部への乗り降りが容易となる。
後脚部22が縦柱13の先端側から直角に突出するように固定されているので、後脚部22が右手摺部11および左手摺部12の後側の縦柱13から間口方向に突出して後側手摺として機能する。そこで、保守作業員のかご1の上部での保守作業が容易となる。
後脚部22が縦柱13の先端側から直角に突出するように固定されているので、後脚部22が右手摺部11および左手摺部12の後側の縦柱13から間口方向に突出して後側手摺として機能する。そこで、保守作業員のかご1の上部での保守作業が容易となる。
座金23が収納状態の右手摺部11および左手摺部12の前脚部17の脚部材18の他端部に係合し、前脚部17のぐらつきを防止しているので、右手摺部11および左手摺部12の先端側の振動を確実に防止できる。
なお、上記実施の形態1では、前脚部が縦柱の傾倒にともなって自重により回動可能に構成されているが、締着手段を用いて、縦柱の起立状態では、前脚部を縦柱に沿って上下方向に配置した状態に締着固定し、縦柱の倒伏状態では、前脚部を縦柱から直角に突出する状態に締着固定できるようにしてもよい。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2に係るエレベータのかご上手摺装置に適用される脚部を示す斜視図である。
図9はこの発明の実施の形態2に係るエレベータのかご上手摺装置に適用される脚部を示す斜視図である。
図9において、前脚部30は、2枚の矩形平板状の鋼板31を縦柱13の奥行き方向の幅より僅かに大きな間隔だけ離間させて平行に配列し、平行に配列された2枚の鋼板31の一端側を鋼板31の幅方向一側で連結板32により連結して作製されている。貫通穴36が、平行に配列された2枚の鋼板31の連結板32による連結部の一端側に同軸に形成されている。この前脚部30の連結板32による連結部の一端側が取付部34を構成し、他端側が脚部材35を構成する。そして、平行に配列された2枚の鋼板31の他端面が脚部材35の長さ方向と直交し、かつ面一に構成され、かご上枠の前梁の上面に当接する当接面となる。また、姿勢調整部材33が、平行に配列された2枚の鋼板31の他端側に取り付けられ、前脚部30が貫通穴36に通されたピン21により縦柱13に回動可能に取り付けられた際に、脚部材35の長さ方向が鉛直方向に一致するように前脚部30の重心位置が調整されている。
なお、実施の形態2は、前脚部17に替えて前脚部30を用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
なお、実施の形態2は、前脚部17に替えて前脚部30を用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された前脚部30は、図示していないが、平行に配列された2枚の鋼板31間の一端側に右手摺部および左手摺部の前側の縦柱13を挟み込み、軸方向を水平方向とするピン21を貫通穴36に通して縦柱13を貫通させ、縦柱13の先端側にピン21周りに回動可能に取り付けられる。
そして、縦柱13が起立状態の時は、前脚部30は、平行に配列された2枚の鋼板31間に縦柱13を挟み込むように自重によりピン21周りに回動し、縦柱13に沿って上下方向に配置される。そして、縦柱13の傾倒過程では、前脚部30は、自重によりピン21周りに回動し、2枚の鋼板31(脚部材35)の長さ方向が鉛直方向に一致する垂下姿勢を維持する。縦柱13が90度傾倒すると、脚部材35の当接面が前梁の上面に当接し、倒伏状態に保持される。
したがって、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
この実施の形態2によれば、脚部材35の長さ方向が鉛直方向に一致するように前脚部30の重心位置が調整されているので、縦柱13の傾倒過程では、前脚部30の脚部材35の長さ方向が鉛直方向に一致する垂下姿勢を維持し、前脚部30の脚部材35の当接面がかご上枠の前梁の上面と平行となる。そこで、傾倒動作時に、前脚部30の脚部材35の位置を調整することなく、縦柱13を90度傾倒させるだけで、脚部材35の当接面をかご上枠の前梁の上面にガタツキ無く載置できる。
この実施の形態2によれば、脚部材35の長さ方向が鉛直方向に一致するように前脚部30の重心位置が調整されているので、縦柱13の傾倒過程では、前脚部30の脚部材35の長さ方向が鉛直方向に一致する垂下姿勢を維持し、前脚部30の脚部材35の当接面がかご上枠の前梁の上面と平行となる。そこで、傾倒動作時に、前脚部30の脚部材35の位置を調整することなく、縦柱13を90度傾倒させるだけで、脚部材35の当接面をかご上枠の前梁の上面にガタツキ無く載置できる。
なお、上記各実施の形態では、嵩上げ台がかご枠の上枠に取り付けられているが、嵩上げ台はかご室の上面に取り付けてもよい。この場合、収納時に、脚部がかご室の上面に当接するようにすればよい。
1 かご、9 かご上機器、10 かご上手摺装置、11 右手摺部、12 左手摺部、13 縦柱、14 上手摺、17 前脚部、22 後脚部、30 前脚部、34 取付部、35 脚部材。
Claims (5)
- 奥行き方向に離間して配置された一対の縦柱および上記一対の縦柱の先端部間を連結して奥行き方向に配置された手摺を対とし、保守点検時には、かご上部の間口方向の両側部に沿って起立状態に保持され、通常時には、上記一対の縦柱の根元部を中心に内側に傾倒して、互いに干渉しない位置に倒伏状態に保持される一対の手摺部と、
上記かご上部に固定され、上記一対の手摺部の上記縦柱のそれぞれの根元部を回動可能に支持して、倒伏状態の上記一対の手摺部をかご上機器より上方位置に嵩上げする嵩上げ台と、
上記一対の手摺部の上記縦柱のそれぞれの先端側に取り付けられ、通常時に上記かご上部に当接して上記一対の手摺部を倒伏状態に保持する脚部と、
を備えていることを特徴とするエレベータのかご上手摺装置。 - 上記一対の手摺部の奥行き方向の前側の上記縦柱に取り付けられる上記脚部は、一端側を回動可能に上記縦柱の先端側に取り付けられ、起立状態では、自重により回動して上記縦柱に沿って配置され、上記縦柱の傾倒過程では、自重により回動して垂下状態を維持するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのかご上手摺装置。
- 上記一対の手摺部の奥行き方向の前側の上記縦柱に取り付けられる上記脚部は、上記縦柱の先端側に回動可能に取り付けられる取付部と、一端を上記取付部に連結され、長さ方向と直交する他端面を上記かご上部との当接面とする脚部材と、を備え、上記縦柱の傾倒過程で、上記脚部材の長手方向が鉛直方向を向くように回動するように構成されていることを特徴とする請求項2記載のエレベータのかご上手摺装置。
- 上記一対の手摺部の奥行き方向の後側の上記縦柱に取り付けられる上記脚部は、上記縦柱の先端側に固定されて、上記縦柱から直角に突出していることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のエレベータのかご上手摺装置。
- すでに据付済の上記一対の手摺部の奥行き方向の前側の上記縦柱に、現地穴あけ加工をすることにより、上記脚部を後付けすることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のエレベータのかご上手摺装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013133951A JP2015009907A (ja) | 2013-06-26 | 2013-06-26 | エレベータのかご上手摺装置 |
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JP (1) | JP2015009907A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5951818B1 (ja) * | 2015-02-10 | 2016-07-13 | 東芝エレベータ株式会社 | かご上手すり、および、それを備えた乗りかご |
JP2017186123A (ja) * | 2016-04-05 | 2017-10-12 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | エレベータのかご装置 |
JP2018012569A (ja) * | 2016-07-20 | 2018-01-25 | フジテック株式会社 | エレベータのかご上手摺装置 |
US20220169482A1 (en) * | 2019-06-17 | 2022-06-02 | Mitsubishi Electric Corporation | Elevator device |
-
2013
- 2013-06-26 JP JP2013133951A patent/JP2015009907A/ja active Pending
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