JP5410407B2 - 工事用足場 - Google Patents

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Description

本発明は、高層住宅又は超高層住宅等におけるベランダに設置してベランダ側壁の清掃工事や改修工事を行うための工事用足場に関する。この工事用足場は、ベランダ内において隣室のベランダ同士を仕切る中柱を有したベランダのある高層住宅又は超高層住宅に好適に使用することができる。
地上20階以上を越える高層住宅や超高層住宅でのベランダ側壁の清掃工事や改修工事等の外壁工事を行う場合、高層で発生するビル風が建物に当たって舞い上がったり、また吹き抜けたりすることによって、地上では考え難い風の影響を受けやすい。このため、従来から行われていたベランダ側壁工事、例えば、屋上からゴンドラを吊り下げて行う作業は、危険が大きいことから実施できにくい状況にあった。近年、超高層住宅が立ち並ぶ中、ベランダ側壁工事の際にゴンドラの落下する事故が発生している。また、地上から積み上げて構成するピケ足場の場合、高層住宅の場合では、足場作りが大掛かりな作業となって工事の長期化又は莫大な工事費用がかかり、現実には足場を構成することに無理が生じていた。
このことから、従来では、特許文献1に知られるように、高層住宅や超高層住宅のベランダ内で組付・分解ができる足場が提供されていた。これによると、工事用足場は、ベランダの長手方向に沿ってベランダ床面から立ち上がる複数の単体足場ユニットが構成されていた。各足場ユニットからベランダ側壁外に向かって足場台用ステーを装着し、ベランダ側壁の外側において各足場台用ステーの先端部に足場台を掛け渡すように構成されていた。作業者は足場台に載ってベランダ外壁の改修工事を行っていた。各単体足場ユニットは、ベース部と胴体部と押圧部とを備えてベランダの床面と天井壁とを突っ張るように支持できるように構成されていた。押圧部はベランダ天井壁の幅方向に沿って面接触できるとともに、第1の押圧部よりベランダ天井壁の室内側に第2の押圧部を設けてベランダ天井壁を押圧可能に構成されていた。これによって、足場を強固に支持することができるとともに、足場本体を簡略化することができ、工期も短くすることができ、工事費用も廉価にすることができることとなっていた。
特開2010−133154公報
特許文献1の工事用足場では、ベランダ床面から立ち上がるように単体足場ユニットを設置し、ベランダ側壁外において各足場ユニットから延設された足場台用ステーの先端部に足場台を配置していた。単体足場ユニットは、ベランダ内でベランダに強固に支持されていることから、作業者は、ベランダ側壁外に掛け渡された足場台に載ってベランダの外壁工事を行っても安全に作業することが出来ていた。
しかし、高層住宅や超高層住宅では、例えば、ベランダ内における隣室のベランダ同士をベランダの幅方向に沿って一部仕切るベランダ中柱を有して構築されているものがある。このタイプのベランダでは、ベランダ外壁の長い距離の改修工事を行う際に、足場をベランダ内に沿って移動する場合、特許文献1の単体足場ユニットがベランダ中柱に干渉してしまうことから、各単体足場ユニットをベランダ床面から立ち上がるように構成することはできない。そのため、作業者の作業できる足場がベランダ中柱と干渉しない位置となるように工事用足場を新たに構築する必要があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、隣室のベランダ同士を仕切るベランダ中柱を有する高層住宅又は超高層住宅であっても、ベランダに強固に支持されて安全に作業でき、しかも短期間で廉価に設置できる工事用足場を提供することを目的とする。そのため、本発明に係る工事用足場は、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明は、高層住宅のベランダに設置する工事用足場であって、前記ベランダは、ベランダ床面と、ベランダ天井壁と、ベランダ側壁と、前記ベランダ床面の幅方向にベランダ室内側から一部を突出して隣接する前記ベランダ同士を仕切るベランダ中柱と、を有して構成され、前記工事用足場は、前記ベランダ床面に接地するベース部と、前記ベース部から立ち上がる胴体部と、前記ベース部に連結されて前記ベランダ天井壁を押圧可能な押圧部と、を備えて、前記ベランダ床面と前記ベランダ天井壁とを突っ張るように支持する支柱ユニットを有して構成され、前記押圧部は、前記ベランダ天井壁の幅方向に沿って押圧する第1の押圧部材と、前記第1の押圧部材よりベランダ室内側の位置で押圧する第2の押圧部材と、を有して構成され、前記支柱ユニットが、前記ベランダ床面の長手方向に沿って、少なくとも2基以上並設され、前記胴体部が、前記ベランダ側壁上に配設されるレール支持台を備え、前記支柱ユニットにおける前記レール支持台上に、少なくとも2本の主レールが前記ベランダの長手方向に沿って掛け渡され、作業者の搭乗する足場台ユニットが前記主レール上を走行可能に配設されていることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1の発明に係るものであって、前記胴体部は、前記ベランダ側壁内付近において前記ベース部から立ち上がる縦支柱と前記縦支柱の上端から前記ベランダ側壁の上方で前記ベランダ側壁外方に向かって配設される延設横支柱とを備え、前記足場台ユニットは、前記胴体部の延設横支柱の上方に配設される水平腕部と前記胴体部の縦支柱内部に立ち上がる垂直腕部とを備えた基台を介して走行可能に支持されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2の発明に係るものであって、前記基台は、前記胴体部の延設横支柱上に配設された主レール内を摺動するローラと、前記ベランダ側壁内において前記主レールより下方の位置に敷設された補助レール内を摺動する補助ローラとを備えていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3の発明に係るものであって、前記第1の押圧部材は、前記ベランダ天井壁の幅方向に沿って面接触可能に配設されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1,2,3又は4記載の発明であって、前記足場台ユニットには、作業者の昇降可能な複数段のステップを有する作業ステップが配設されていることを特徴としている。
本発明の請求項1の構成によれば、工事用足場は、ベース部、胴体部、押圧部を備えた支柱ユニットを少なくとも2基以上備え、胴体部がレール支持台を備えている。レール支持台はベランダ側壁上に配設されている。各支柱ユニットに配設されたレール支持台に2本の主レールが掛け渡され、足場台ユニットが主レール上を走行可能に配設されている。これにより、ベランダ側壁上を走行する足場台ユニットは、ベランダ中柱に干渉することなく長いベランダに沿って移動することができる。しかもこの支柱ユニットは、第1の押圧部材と第2の押圧部材の2箇所でベランダ天井壁を押圧しているから、ベランダ床面とベランダ天井壁を強固に突っ張ることができる。しかも、この工事用足場は、ベランダ内に設置できるので、短期間で廉価な費用で工事を行うことができる。
本発明の請求項2の構成によれば、足場台ユニットは、水平腕部と垂直腕部を有する基台を備えている。垂直腕部は胴体部の縦支柱よりベランダ内方に配設されているから、足場台ユニットが万が一傾くことがあっても、胴体部の縦支柱に支持されることにより、足場台ユニットの落下を防止することができる。
本発明の請求項3の構成によれば、足場台ユニットは、足場台ユニットを走行させる場合に、ベランダ側壁上に配設された2本の主レールに摺動可能なローラと、主レールの下方でベランダ内側に敷設された補助レールに摺動可能な補助ローラを備えているから、高層作業であっても足場台ユニットを安定して走行させることができる。
また、本発明の請求項4の構成によれば、第1の押圧部材はベランダ天井壁に幅方向に沿って面接触可能に形成されているから、各単体ユニットがベランダ側壁から落下する方向には傾き難い。
また、本発明の請求項5の構成によれば、足場台ユニットには、複数段のステップを有する作業ステップが配設されているから、ベランダ外壁工事を行う際、作業ステップのいずれかのステップに乗って作業することで安全に作業することができる。
本発明における第1実施形態の足場の全体斜視図である。 同側面図であるである。 同平面図である。 同正面図である。 図1における足場の押圧部を示す断面図である。 図1における走行ローラを示す拡大詳細図である。 図4における補助中間ローラを示す斜視図である。 図1における手摺組を示す斜視図である。 作業ステップの組付手順を示す平面図である。
次に、本発明の工事用足場に係る実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の工事用足場は、ビル風が吹き付ける超高層住宅に設置する足場として好適に使用できるものであるが、もちろん超高層住宅でなくても、ベランダが設置されている高層住宅或いは低層住宅にも適用することができる。なお、ベランダは、ベランダ床面と、ベランダ天井壁と、ベランダ側壁、ベランダ中柱からなるものとする。なお、以下の説明では、ベランダにおける部屋側をベランダ室内側といい、部屋から外部に向かって遠ざかる方向をベランダ室外側という。また、足場におけるベランダ室内側からベランダ室外側を前後方向といい、ベランダ床面に沿って移動する方向をベランダの長手方向あるいは長さ方向という。さらに、ベランダの室内側から室外側に向かって作業者が乗る足場台を見たときを足場台の正面とし、ベランダの長手方向に沿って足場台を見たときを足場台の側面とする。
図1は第1実施形態の工事用足場(以下、単に足場という)Mを示す全体斜視図であり、図2はその側面図、図3はその平面図、図4はその正面図である。足場Mは、ベランダ3のベランダ床面4とベランダ天井壁5を突っ張るように配置され、ベランダ側壁6の外側でベランダ外壁の清掃工事や改修工事を行うように構成されている。なお、ベランダ3においては、隣室のベランダ3同士を仕切るようにベランダ中柱7がベランダ室内側からベランダ3内に突出して形成されている。また、この足場Mは、超高層住宅で作業を行うために、例えば、ビル風にあおられても、傾くことなくまた落下することのないように、ベランダ3に強固に支持されて安全な作業を行えるように構成されている。
図1〜4に示すように、第1実施形態の足場Mは、ベランダ床面4とベランダ天井壁5とを突っ張るように構成される支柱ユニット10を少なくとも2基以上並設して各支柱ユニット10にレール組20を架け渡し、レール組20に足場台ユニット30を走行可能に配置することにより構成されている。
支柱ユニット10は、ベランダ床面4に当接するベース部11と、ベース部11上に支持された胴体部12と、ベランダ天井壁5に当接してベランダ天井壁5を押圧する押圧部13とを備えている。
ベース部11は、板状のベース板111と、ベランダ床面4に当接してベース板111に装着された複数の床面支持部材112とベランダ床面4を走行可能なキャスタ113とを備えている。
胴体部12は、ベース板111にネジ締結されてベース板111から立ち上がるレール支持台121と、レール支持台121をベース板11に補強支持する補強支柱122と、を備えている。レール支持台121は、ベランダ側壁6の内側に配置する縦柱121aと、ベランダ側壁6の上方を縦柱121aの上端からベランダ側壁6の外方に向かって延設する延設横支柱121bと、を有して逆さに向いたLの字状に形成されている。補強支柱122は、実施形態では、レール支持台121の下部において、レール支持台121のベランダ室内側に対向する面に一端を水平方向に連結する連結部122aと、主支柱16を縦方向に外嵌する外嵌部122bを有して逆さに向いたLの字状に形成されている。レール支持台121の縦柱121aと補強支柱122の外嵌部122bとにはそれぞれ、図示しない複数の連結ピン孔が形成され、高さ調整可能に、いずれかの連結ピン孔を適宜使用して、図示しないピンを挿入して連結する。
押圧部13は、ベランダ天井壁5の幅方向にそって長尺状に形成された第1の押圧部材14と第1の押圧部材14からベランダ室内側に向かって配置された第2の押圧部材15とを備えている。押圧部13は、ベース部11に連結されてベランダ床面4とベランダ天井壁5とを突っ張るようにベランダ天井壁5を押圧することができれば、その構成を限定するものではない。
実施形態の押圧部13の場合、側面視Tの字状に形成された角パイプで形成された第1の押圧部材14が、ベランダ天井壁5の幅方向に沿って長尺となるように配置されて主支柱16の上端部に装着されている。角パイプの第1の押圧部材14には水平方向に移動可能なアーム部材18が内嵌され、アーム部材18のベランダ室内側端部に第2の押圧部材15が連結されている。第1の押圧部材14とアーム部材18とは、図5に示すように、それぞれ、水平方向に沿って複数の位置決めピン孔141が形成されて、いずれかの位置決めピン孔141に位置決めピンPを挿通させることによって、第2の押圧部材15の位置を適宜決定することができる。なお、主支柱16は、ベース板111から垂直方向に立ち上がるとともに、中間部位において2体に分割されてネジ部材で連結され、高さ方向に調整可能に形成されている。
補助支柱17は、一端が主支柱16の下端部付近に軸支され他端がアーム部材18に軸支されている。補助支柱17も、主支柱16と同様、中間部位において2体に分割されてネジ部材で連結され、高さ方向に調整可能に形成されている。
第1の押圧部材14は、その上面142がベランダ天井壁5に当接されて、高さ方向に調整されることによってベランダ天井壁5を押圧することになる。第2の押圧部材15は、高さ調整可能な調整ネジ151を上方に移動するように調整することにより、調整ネジ151の上面に装着された押圧板152でベランダ天井壁5を押圧することになる。
支柱ユニット10は、ベランダ床面4に沿って複数設置され、設置されたそれぞれの支柱ユニット10のレール支持台121の延設横支柱121b上に、レール組20を構成するI形鋼で形成された2本一対の主レール21がベランダ側壁6上を跨ぐように掛け渡され、さらに延設横支柱121bの下方でベランダ側壁6内において補強支柱122の連結部122a上に、みぞ形鋼で形成された1本の補助レール25が掛け渡されている。
並列されたI形鋼の主レール21、21は、いずれもIの字状になるようにレール支持台121上に装着されている。みぞ形鋼に形成された補助レール25は開口部をベランダ側壁6側に向けるように補強支柱122上に配置されているとともにベース板111から立ち上がる主支柱16に止め板26を介して固着されている。主レール21と補助レール25には、足場台ユニット30が走行可能に配置される。
足場台ユニット30は、作業者が乗る矩形板状の足場台31と、足場台31の下方に配置されて一対の主レール21及び補助レール25を走行する走行方向に沿って2組装着された走行ユニット32と、足場台31から立ち上がる手摺組40と、を備えている。また、手摺組40内において足場台31上には作業ステップ50が装着されている。
足場台31の下面には、足場台31の走行方向に沿って離れた位置に2本のLの字状の基台321が装着されている。基台321は、水平腕部321aと垂直腕部321bを有して逆さに向いたLの字状に形成されている。垂直腕部321bはレール支持台121の縦柱121aの位置よりベランダ3内側となるように配置されている。
図6(a)に示すように、走行ユニット32は、上述の基台321と、基台321から各主レール21を間にして垂下されたローラ装着板322と、Iの字状の主レール21内を両側の開口部から摺動可能に挿入されて主レール21の内部底面上を走行する一対の主走行ローラ323と、主レール21上を走行可能な1個の第2走行ローラ324と、図7に示すように、補助レール25内を走行する補助走行ローラ325と、を有して構成されている。
また、補助走行ローラ325は基台321の垂直腕部321bの下端部付近に配置され、みぞ形鋼の補助レール25の片側の開口部の底面上に摺動可能に装着されている。
なお、実施形態においては、また、図4及び図6(b)に示すように、足場台ユニット30の走行を安定させるために2組の走行ユニット32間に、1本の主レール21内を走行する2個の中間ローラ35が配置されている。各中間ローラ35は、足場台31から垂下された中間ステー36に装着された軸部351と、軸部351に水平方向に取り付けられたローラ部352とを備え、ローラ部352がI形状に配置された主レール21の側壁部に摺動可能に装着されている。
また、2組の走行ユニット32間の下方には、図7に示すように、補助レール25を走行する2個の補助中間ローラ37が配置されている。2個の補助中間ローラ37は、2本の走行ユニット32に跨るように連結された補助中間ステー38に装着されている。補助中間ステー38は、両端に基台321の垂直腕部321bに装着する腕部装着部381と補助中間ローラ37を装着するローラ装着部382とを有している。補助中間ローラ37は、ローラ装着部382から垂下して装着される軸部371と、軸部371に水平方向に装着されるローラ部372とを備え、ローラ部372がみぞ型状の補助レール25の側壁部に摺動可能に装着されている。
図8に示すように、手摺組40は、ベランダ室内側を除く3方で足場台31から立ち上がるように、足場台31の後辺から立ち上がる後手摺41と、後手摺41の両端から後手摺41と直交して配置される左手摺42、右手摺43と、を備えている。後手摺41と、左手摺42、右手摺43とは、図4に示すように、それぞれ足場台31上に上部を開口した複数個のUの字状の取付け片33に取付けられて複数段の枠状に形成されるとともに、最下段の枠内には、図示しないアルミパネルが装着されている。後手摺41と、左手摺42、右手摺43における後手摺41側の一部には、後手摺41、左手摺42、右手摺43に重なるように内側手摺組44が装着されている。内側後手摺441と内側左手摺442と内側右手摺443は、それぞれ枠状に形成され、外枠が後手摺41、左手摺42、右手摺43に立設されたみぞ形状の縦支柱45に内嵌されている。縦支柱45は、後手摺41の両端部内側に一対の後縦支柱451を備え、左手摺42、右手摺43の後方にそれぞれ一対の左縦支柱452、右縦支柱453を備えている。みぞ形状に形成されたそれぞれの一対の左縦支柱452と右縦支柱453は内側左手摺442及び内側右手摺443がそれぞれ挿入できるようにお互いの開口部を対向するように配置している。内側手摺組44は、後手摺41、左手摺42、右手摺43に移動可能に挿入されて、後手摺41、左手摺42、右手摺43の上面から上方に突出できるように構成されている。
内側手摺組44の上端部は、つまり、内側後手摺441と内側左手摺442の上端部、及び内側後手摺441と内側右手摺443の上端部は、それぞれ、図8に示すように、直交する方向にそれぞれ一体的な止め部461を備えた止め金具46で連結される。
実施形態における作業ステップ50は、図8に示すように、下段ステップ51と、下段ステップ51の上方に配置された中段ステップ52と、中段ステップ52の上方に配置された上段ステップ53の三段から構成されている。
下段ステップ51は、作業者の足を乗せるための板状のプレート部511と足場台31上に当接してプレート部511の両端下面に連結する脚部512とからなっている。プレート部511の両端部には、前後方向に一対立設された左縦支柱452、右縦支柱453のうち、前方(ベランダ室内側)の左縦支柱452、右縦支柱453に装着されたUの字状の下段支持片471L、471Rに差し込み可能な差込部511aL、511aR(図9参照)を有している。
中段ステップ52は、下段ステップ51の上方において1枚のプレート部521で形成され、プレート部521は、下段支持片471L、471Rの上方で、一対の左縦支柱452に跨って配置された角パイプの中段支持片472L、一対の右縦支柱453に跨って配置された角パイプの中段支持片472R上に載置されている。
上段ステップ53は、開閉可能な一対の分割ステップ53A、53Bとして二分割して形成されている。中段支持片472Lの上方には、一対の左縦支柱452に跨って配置された角パイプ形の上段支持片473L、一対の右縦支柱453に跨って配置された角パイプの上段支持片473Rが装着されている。また、中段ステップ52のプレート部521の中央前部から上方に立ち上がる縦支柱55が配置され、縦支柱55上に上段前部支持片473Fが配置されている。さらに、左右一対の上段支持片473L、473Rの後部には、左右一対の上段支持片473L、473Rに跨るように上段後部支持プレート473Bが配置されている。上段前部支持片473Fと上段後部支持プレート473Bの上面の高さは同一面に形成されている。
分割ステップ53A、53Bは、いずれも、上段後部支持プレート473Bの後部で軸支されて前方に向かって回動可能に配置されるとともに、ステップ面531と、ステップ面531の前部から屈曲する支持片係合部532とを有している。支持片係合部532は、ステップ面531が水平上にあるときに下方に向かって屈曲されている。
次に、上述のように構成された足場Mの組立手順や、清掃工事、改修工事を含む外壁工事の作業手順について説明する。
まず、作業を行う階層に、分割された複数の足場Mのそれぞれの部位をエレベータによって搬送する。分割された部位は、足場Mを組付ける各部品及びボルト・ナット等の締結部材、及び作業を行うための清掃道具等となる。これ等は、全てエレベータに収納できる大きさに形成されている。
上記の部位をベランダ3内に持ち運んだ後、足場Mの支柱ユニット10を組み立てる。まず、ベース板111に4個の床面支持部材112とキャスタ113を取り付けてベランダ床面4に接地する。この際、ベース部11をできるだけベランダ室内側に配置して組み付けを行う。これによって、その後の組み付けをベランダ側壁6内でできるようにすることができて安全に作業できることになる。その後、胴体部12及び主支柱16、補助支柱17をベース部11上に取り付け、第1の押圧部材14と第2の押圧部材15をベランダ天井壁5に仮押圧して、ベランダ床面4とベランダ天井壁5との間を突っ張るように仮固定する。実施形態の場合、第1の押圧部材14はベランダ天井壁5の幅方向に沿って長尺となるように取付け、第2の押圧部材15は、ベランダ天井壁5に面接触できるように取付ける。
複数の支柱ユニット10を組み付けた後、複数の支柱ユニット10に掛け渡すように、胴体部12の延設横支柱121b上に一対の主レール21を並列して取り付け、補強支柱122の連結部122a上に補助レール25を取り付ける。この作業は、ベランダ側壁6から離れた位置のベランダ床面4内で行うため、主レール21がベランダ中柱7に干渉することのない位置となるように組付けることになる。
一方、足場台31の上面に手摺組40を装着するための複数の取付け片33を取り付け、足場台31の下面側に主走行ローラ323、第2走行ローラ324を組み込んだ走行ユニット32及び中間ローラ35、中間ステー36を組付ける。組み付けられた足場台31を一対の主レール21に載せ、主走行ローラ323、第2走行ローラ324を主レール21に転動可能に挿入し、中間ローラ35を補助レール25に転動可能に挿入する。
次に、足場台31上に手摺組40を組付ける。足場台31の取付け片33に、足場台31の前方を除く3辺に、後手摺41、左手摺42、右手摺43を取付ける。その後、後手摺41の内側に内側後手摺441、左手摺42の内側に内側左手摺442、右手摺43の内側に内側右手摺443を上下移動可能に取付ける。
内側手摺組44を取付けた後、作業ステップ50を取付けて、手摺組40と作業ステップ50を足場台31に固定する。作業ステップ50の組付は、図9(c)に示すように、下段ステップ51のプレート部511の差込部511aL、511aRを下段支持片471L、471Rに差込み固定して脚部412を足場台31に当接させる。次に、図9(b)に示すように、中段ステップ52のプレート部521を中段支持片472L、472R上に載置して固定する。次に、図9(a)に示すように、中段ステップ52に上段前部支持片473Fを取付け固定し、分割ステップ53A、53Bを回動可能に装着した上段後部支持片473Bを上段支持片473L、473Rに装着して固定する。
全ての部位を組付けて足場Mを構成すれば、ベース部11のキャスタ113をベランダ側壁6側に移動させて、足場台ユニット30がベランダ側壁6の上方となるようにする。そして、第1の押圧部材14と第2の押圧部材15をベランダ天井壁5に本締めして支柱ユニット10をベランダ3内に強固に固定する。この際、レール組20上を走行する足場台ユニット30がベランダ中柱7に干渉しないことを確認しておく。そして、走行可能な足場台ユニット30を作業する位置に固定しておく。
次に、外壁工事を行う。作業者は、作業ステップ50に上りベランダ外壁の清掃工事や改修工事を行うことになる。この際、作業ステップ50の中段ステップ52に乗って作業する場合は、分割ステップ53A、53Bを跳ね上げて固定した状態で行う。上段ステップ53に乗って作業する場合は、内側手摺組44を上方に移動して固定し、それぞれの角部を止め金具46で固定する。そして、分割ステップ53A、53Bのいずれかを跳ね上げ他の分割ステップ53A、53Bのいずれかを降ろした状態で固定し、降ろした分割ステップ53A、53Bに作業者が乗った後、跳ね上げた分割ステップ53A、53Bのいずれかを降ろして固定する。そして改修作業を行う。
所定場所での改修工事が終了すると、足場台ユニット30は固定解除してレール組20及び補助レール25に沿って次の位置に移動する。そして、その階層のベランダ外壁の改修工事をベランダ3の長手方向に沿って順に行うことになる。
足場台ユニット30に乗って作業する作業者の位置は、ベランダ側壁6の外方に位置しているから、作業者が作業ステップ50に乗ることによって、足場Mは、外側に向かう曲げモーメントがかかる。しかし、押圧部13はベランダ天井壁5の幅方向の2点でベランダ天井壁5を押圧するとともに、主支柱16、補助支柱17が高さ調整機能を有しているから、ベランダ床面4とベランダ天井壁5との間で突っ張る力を強固にすることができる。しかも、第1の押圧部材14が、ベランダ天井壁5幅方向に沿って長くなるような面接触でベランダ天井壁5を押し付けているから、足場Mがベランダ側壁6側に傾く虞はほとんどない。
所定の階層での作業を終了すると、作業者は足場台ユニット30からベランダ3内に移動して足場Mを分解する。そして、分解した足場Mの部品をエレベータで次の階層に搬送する。
上述のように、実施形態の足場Mでは、ベース部11、胴体部12、押圧部13、主支柱16、補助支柱17を備えて支柱ユニット10が構成され、足場台ユニット30を組付けることによって足場Mを構成することができる。足場台ユニット30をベランダ側壁6上で走行するようにしたことから、隣室のベランダ同士を仕切るベランダ中柱7がある高層住宅であっても、足場台ユニット30の移動によるベランダ中柱への干渉はない。そのため、ベランダ3内で組み付け分解できる足場を構成することができる。したがって、工期を短縮できて廉価な費用で外壁工事を行うことができる。
M、足場
3、ベランダ
4、ベランダ床面
5、ベランダ天井壁
6、ベランダ側壁
7、ベランダ中柱
10、支柱ユニット
11、ベース部
12、胴体部
121b、延設横支柱(延設部)
13、押圧部
14、第1の押圧部材
15、第2の押圧部材
16、主支柱
17、補助支柱
20、レール組
21、レール
25、レール
30、足場台ユニット
31、足場台
32、走行ユニット
321b、垂直腕部

Claims (5)

  1. 高層住宅のベランダに設置する工事用足場であって、
    前記ベランダは、ベランダ床面と、ベランダ天井壁と、ベランダ側壁と、前記ベランダ床面の幅方向にベランダ室内側から一部を突出して隣接する前記ベランダ同士を仕切るベランダ中柱と、を有して構成され、
    前記工事用足場が、前記ベランダ床面に接地するベース部と、前記ベース部から立ち上がる胴体部と、前記ベース部に連結されて前記ベランダ天井壁を押圧可能な押圧部と、を備えて、前記ベランダ床面と前記ベランダ天井壁とを突っ張るように支持する支柱ユニットを有して構成され、
    前記押圧部は、前記ベランダ天井壁の幅方向に沿って押圧する第1の押圧部材と、前記第1の押圧部材よりベランダ室内側の位置で押圧する第2の押圧部材と、を有して構成され、
    前記支柱ユニットが、前記ベランダ床面の長手方向に沿って、少なくとも2基以上並設され、
    前記胴体部が、前記ベランダ側壁上に配設されるレール支持台を備え、
    前記支柱ユニットにおける前記レール支持台上に、少なくとも2本の主レールが前記ベランダの長手方向に沿って掛け渡され、作業者の搭乗する足場台ユニットが前記主レール上を走行可能に配設されていることを特徴とする工事用足場。
  2. 前記胴体部は、前記ベランダ側壁内付近において前記ベース部から立ち上がる縦支柱と前記縦支柱の上端から前記ベランダ側壁の上方で前記ベランダ側壁外方に向かって配設される延設横支柱とを備え、前記足場台ユニットは、前記胴体部の延設横支柱の上方に配設される水平腕部と前記胴体部の縦支柱内部に立ち上がる垂直腕部とを備えた基台を介して走行可能に支持されていることを特徴とする請求項1記載の工事用足場。
  3. 前記基台は、前記胴体部の延設横支柱上に配設された主レール内を摺動するローラと、前記ベランダ側壁内において前記主レールより下方の位置に敷設された補助レール内を摺動する補助ローラとを備えていることを特徴とする請求項2記載の工事用足場。
  4. 前記第1の押圧部材は、前記ベランダ天井壁の幅方向に沿って面接触可能に配設されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の工事用足場。
  5. 前記足場台ユニットには、作業者の昇降可能な複数段のステップを有する作業ステップが配設されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の工事用足場。
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