JP2015009542A - 導電性材料及び中間転写体及び画像形成装置 - Google Patents

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学 瀬尾
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Yuma Usui
祐馬 臼井
英臣 佐久間
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英臣 佐久間
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宏之 山下
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亮太 鈴木
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Abstract

【課題】離型性の良好な画素単位で通電可能な導電性材料及びこれを用いた画像形成装置の提供すること。【解決手段】樹脂材料又はそのための前駆体と、カーボンナノチューブとが均一に分散された分散液を、硬化成型した樹脂材料からなる弾性体であって、該弾性体の表層にフッ素樹脂が40um間隔以下で含有され、導電性と表面離型性を有することを特徴とする導電性材料。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置の中間転写体に用いられる導電性材料に関する。
従来、ピエゾ方式に代表される可動アクチュエータ方式、サーマル方式に代表される加熱膜沸騰方式等によりノズルからインクを吐出する記録ヘッドを備えたインクジェット記録方式の画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、記録ヘッドから記録紙にインクを直接吐出する構成において、記録ヘッドと記録紙が近接するため紙粉や塵埃等がノズルに付着し易い。その結果、ノズルから吐出される液滴の飛翔方向が乱れたりノズルが閉塞したりして、画像品質や信頼性が低下する。また、ノズルからの吐出性を優先して粘度が小さいインクを使用することが一般的であるが、記録紙に着弾する際にインクの滲みが発生し易い。
このため、画像形成装置において顔料が水を含む液媒体中に分散されている導電性インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドと、ノズルとの間に導電性インクからなる液柱を一時的に形成することによりインク画像を形成することが可能なカーボンナノチューブ(CNT)を含む弾性層が表面に形成されている中間転写体と、弾性層と導電性インクとの間に液柱に含まれる水が電気分解することが可能な電圧を印加する電圧印加手段と、中間転写体に形成されたインク画像を記録媒体に転写する転写手段を有する画像形成装置が提案されているが、この装置においては、用いられているカーボンナノチューブを含む弾性層の抵抗率が均一であることが必要不可欠となる。
広く知られる方法としては、まずCNTを王水などで処理してCNT表面に官能基(カルボキシル基)を導入しCNTの親水性を高める方法が提案されている。
またカーボンを樹脂やゴム材料に均一に分散させるためには、界面活性剤を用いて親溶媒性を高めることが提案されており、非イオン性界面活性剤のテルギトールNP7を溶媒に加えて超音波処理をする方法が提案されている(非特許文献1)。陰イオン性界面活性剤のドデシル硫酸ナトリウム(以下「SDS」と略記する)を溶媒に加えて超音波処理をする方法も提案されている(非特許文献2)。
また、特許文献1の特開2009−196877号公報記載の技術では、カーボンナノチューブを有機溶媒に分散可能とするためにカーボンナノチューブの表面にたんぱく質を吸着させ、そこへ界面活性剤を吸着させる構造をとっている。
いずれも、CNTの表面に親水性の物質がまとっているため、疎水性のカーボン表面が親水化していることが特徴となる。
一般に、画像形成の際に用いられる導電性材料においては、均一で高い導電性を実現するために基材の表層にCNTが密に存在する(具体的には画素サイズごとに存在)必要がある場合には、混合する樹脂の特性に加え、カーボンの材料特性が表面の物性に影響を与える。具体的には、撥水性、離型性の高い樹脂に分散させているが、もとの基材の撥水性を低下させてしまうため、中間転写体として用いた場合は転写性が悪く画質を低下することがある。
そのほか、CNT複合材料を記録装置の導電性や熱伝導性を高めた部材として用いた場合も、離型性が悪くなることで表面に汚れが堆積したりして不具合を生じる可能性がある。
本発明が対象とする導電性材料においては、画素領域でのインクの増粘効果を得るため、より均一に導電性物質が存在するように、カーボンナノチューブやカーボン、導電性フィラーを添加、分散させると、硬度は高くなり、離型性が悪化することで転写性が低下するなどの問題がある。
本発明は、上述の課題を解決した、離型性の良好な画素単位で通電可能な導電性材料及びこれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
上記課題は、つぎの(1)〜(3)記載の「導電性材料」、「中間転写体」及び「画像形成装置」を包含する本発明により解決される。
(1)「樹脂材料及び/又はそのための前駆体と、カーボンナノチューブとが均一に分散された分散液を硬化成型した樹脂材料からなる弾性体であって、該弾性体の表層にフッ素樹脂が40um間隔以下で含有され、導電性と表面離型性を有することを特徴とする導電性材料」。
(2)「導電性インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドと、前記ノズルとの間に前記導電性インクからなる液柱を一時的に形成することによりインク画像を形成することが可能な表面に弾性層を有する導電性材料を含む中間転写体と、前記弾性層と前記導電性インクとの間に対して前記液柱に含まれる水分を電気分解可能な電圧を印加する電圧印加手段と、前記中間転写体に形成されたインク画像を記録媒体に転写する転写手段とを有する画像形成装置に用いられる導電性材料の中間転写体であって、該中間転写体の弾性層を有する前記導電性材料が、前記(1)記載のものであり、前記弾性層の表層を40um以下のプローブを用いて測定した抵抗率が均一かつ100Ωcm以下であって水の後退接触角が55度以上であることを特徴とする中間転写材料体」。
(3)「前記(2)記載の中間転写材体を有することを特徴とする画像形成装置」。
以下の詳細かつ具体的な発明から明らかなように、本発明によれば、分散剤により分散されている顔料が凝集して転写されるため、記録紙が普通紙の場合でもフェザリングやブリーディングを抑制しながら高画像濃度で高画質のインク画像を高速で形成することができるという極めて優れた効果を奏する。
本発明の一実施形態例としての画像形成装置例の概略側断面図である。 本発明の前記実施形態例に用いられる記録ヘッドと中間転写ドラム例の部分拡大図である。 本発明の前記実施形態例に用いられるアニオン性分散剤により分散された顔料がプロトンを介して凝集した状態を示す概略図である。 本発明の前記実施形態例においてカソード及びアノードの間に形成される液柱を説明する概略図である。 本発明の前記実施形態例の一実施例において中間転写ドラムに形成される網点画像を説明する概略図である。
以下に、本発明について詳細に説明する。
図1に本発明を適用した画像形成装置の一例の概略を示す。画像形成装置100は、インクジェットプリンタとしてのプリンタであってフルカラーの画像形成を行うことが可能である。画像形成装置100は、外部から受信した画像情報に対応する画像信号に基づき画像形成処理を行なう。
画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の記録媒体としてこれに画像形成を行なうことが可能である。画像形成装置100は、記録媒体である被記録材たる用紙としての記録体である転写紙Sの片面に画像形成可能な片面画像形成装置であるが、転写紙Sの両面に画像形成可能な両面画像形成装置であってもよい。
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な、当該色のインクとしての導電性インクたる導電性記録液である記録液を吐出する記録液吐出体としてのインクヘッドである記録ヘッドとしてのヘッド61Y、61M、61C、61BKを有している。
ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、画像形成装置100の本体99の略中央部に配設された中間転写ドラムである中間転写体37の外周面に対向する位置に配設されている。ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、中間転写体37の移動方向であって図1において時計回り方向であるA1方向の上流側からこの順で並んでいる。同図において各符号の数字の後に付されたY、M、C、BKは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒用の部材であることを示している。
ヘッド61Y、61M、61C、61BKはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の画像を形成するための記録液吐出装置であるインク吐出装置60Y、60M、60C、60BKに備えられている。なお、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、図1の紙面に垂直な方向に複数が並設された態様で、インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKに備えられている。
中間転写体37は、A1方向に回転している状態で、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに対向する領域で、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKからイエロー、マゼンタ、シアン、黒の記録液が順次重ね合わされる態様で吐出されて付与され、その表面上に画像が形成されるようになっている。このように、画像形成装置100は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKを中間転写体37に対向させA1方向に並設したタンデム構造となっている。
ヘッド61Y、61M、61C、61BKによる中間転写体37に対する記録液の吐出すなわち付与は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の画像領域が中間転写体37上の同じ位置に重なるよう、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。このような制御は、後述する制御部によって行われる。
図1に示すように、画像形成装置100は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKをそれぞれ備えたインク吐出装置60Y、60M、60C、60BKと、中間転写体37を備え中間転写体37のA1方向への回転に伴って転写紙Sを搬送する用紙搬送ユニットとしての搬送ユニット10と、転写紙Sを多数枚積載可能であり積載した転写紙Sのうち最上位の転写紙Sのみを搬送ユニット10に向けて給送する給紙ユニット20と、搬送ユニット10によって搬送されてきた画像形成済み言い換えるとプリント済みの転写紙Sを多数積載可能な排紙トレイとしての排紙台25とを有している。
画像形成装置100はまた、図2(b)に示すようにヘッド61Y、61M、61C、61BKから吐出された直後の記録液による液柱がヘッド61Y、61M、61C、61BKと中間転写体37との間を一時的にブリッジした状態で、中間転写体37とヘッド61Y、61M、61C、61BKとの間に電位差が形成されるように、かかる液柱の状態の記録液の内部に電極酸化反応もしくは電極還元反応に起因する電流成分を含んだ通電を行いかかる状態の記録液に後述のように含まれている色剤の凝集を促進する電圧印加手段としての通電手段33を有している。
画像形成装置100はまた、図1に示すように、記録液等が転写紙Sに転写された後の中間転写体37から、中間転写体37上に残留している記録液等を除去してクリーニングするためのクリーニング手段としての清掃手段34と、ヘッド61Y、61M、61C、61BKを一体に支持したヘッド支持体としてのキャリッジ50と、画像形成装置100の動作全般を制御するCPU、メモリ等を含む制御手段としての図示しない制御部とを有している。
搬送ユニット10は、中間転写体37の他に、中間転写体37に対向して配置され中間転写体37との間の領域である転写部(転写手段)31を転写紙Sが通過するときに中間転写体37上に担持された記録液による画像をその転写紙Sに転写する転写手段31と、給紙ユニット20から給送されてきた転写紙Sを転写部31に案内するとともに、転写部31を通過した転写紙Sを排紙台25に案内する案内板としてのガイド板39と、中間転写体37をA1方向に回転駆動する図示しない駆動手段としてのモータ等とを有している。このように、画像形成装置100は、転写紙Sへの画像形成を中間転写体37を用いて間接的に行う間接方式の画像形成装置となっている。
転写手段31は、中間転写体37に従動回転する転写ローラ38を備えている。なお、転写ローラ38は転写紙Sに転写される画像を転写紙Sに定着させるためのヒータを内蔵していても良い。また、搬送ユニット10は、転写ローラ38によって中間転写体37から転写紙Sに転写された画像を転写紙Sに定着させるための定着手段としての定着ローラを備えていてもよい。
図2に示すように、中間転写体37は、導電性基体であるアルミニウム製の支持体37aと、支持体37a上に形成された表面層37bとを有している。表面層37bは中間転写体37の表面に備えられた弾性層となっている。本発明における弾性層37bのための樹脂材料には、無論、ゴム材料等の高分子材料が含まれ、また、それらのための硬化性前駆体、硬化剤等が含まれる。
支持体37aの材質はアルミニウムに限られるものではなく、機械的強度があれば、たとえばアルミ合金、銅、ステンレス等の金属によって形成しても良い。支持体37aは絶縁性の絶縁性(誘電性)基体であってもよい。
表面層37bは、表面層37bを弾性層として機能させる基材として、シリコーンゴムが用いられている。基材は、シリコーンゴムに限られるものではなく、記録液の剥離性が高いという利点のためには表面エネルギーが低く転写紙Sへの追随性が高い弾性材料であればよい。よって、基材としては、たとえばウレタンゴム、フッ素ゴム、ニトリルブタジエンゴムを用いてもよい。
表面層37bは、中間転写体37に導電性を付与するために、かかるゴム材料に導電剤としてのカーボンナノチューブを分散して混入させた導電性ゴムとされ、導電層となっている。ただし、導電剤を増やすと導電性は向上するが、離型性が低下するトレードオフの関係であり、また、後述する理由から、カーボンナノチューブの含有量は後述のように調整されている。
表面層37bの硬度は、JISAの規格において60°以下とされている。これは、表面層37bの硬度が60°を超えると、転写性が低下することがあるためである。
表面層37bの水の後退接触角は、60°より大きく、さらには80°より大きいことが望ましい。弾性層37bの水の後退接触角が60°以下であると、転写性が低下することがあるためである。
表面層37bの算術平均粗さRaは、1以下であることが好ましい。表面層37bの算術平均粗さRaが1を超えると、転写性が低下することがあるためである。
表面層37bの厚みは0.1〜1mm程度がよく、0.2〜0.6mmが好適である。
表面層37bのその余については後に詳述する。
なお、中間転写体37は、ドラム状でなく、無端ベルト状、その他可能であればシート状であっても良い。
表面層37bは、カーボンナノチューブ、弾性体及び界面活性剤を含む溶媒を含む塗布液を支持体37aに塗布することにより形成することが可能である。イオン液体が、カーボンナノチューブの分散に用いられることもある。溶媒は、カーボンナノチューブを分散したイオン液体や液状の界面活性剤からなり弾性体との分散に用いられる。弾性体は、本形態では、シリコーンゴムである。
かかる塗布液は、カーボンナノチューブを含有させた層を形成するための、上述の技術において知られているようにして製造可能である。すなわち、カーボンナノチューブがイオン液体により溶媒中に分散されている分散液及び弾性体が溶媒中に溶解されている溶液を用いて製造することが可能である。
イオン液体は、カチオンとアニオンとを含む。
イオン液体を構成するカチオンとしては、特に限定されないが、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムが挙げられ、その他には、
(CH(CHCH)(CHCHOCHCHOCH)N+
の化学式で表される4級アンモニウム塩等が挙げられる。
イオン液体を構成するアニオンとしては、特に限定されないが、テトラフルオロホウ酸イオン、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド酸イオン等が挙げられる。
カチオン及び/又はアニオンを二種以上併用してもよい。
塗布液にイオン液体を用いない処方を用いても良く、この処方においては、
[樹脂−CNTの均一分散液]
本発明で用いる樹脂材料(ゴム材料を含む)又はそのための前駆体と、カーボンナノチューブとが均一に分散された弾性体は、樹脂材料(ゴム材料を含む)又はそのための前駆体と、カーボンナノチューブとが均一に分散された分散液を、硬化成型して得られるものである。この弾性体は、カーボンナノチューブを 0.5〜 20質量%含むものであることが好ましい。
この弾性体の基となる「樹脂材料(ゴム材料を含む)又はそのための前駆体と、カーボンナノチューブとが均一に分散された分散液」は、例えば カーボンナノチューブに対し、BYK-9076, BYK-9077, DISPERBYK-145, DISPERBYK-2155等の界面活性剤を5〜30重量%添加し、ビーズミル、自公転ミキサー、ホモジナイザー等の分散手段を用いて、充分時間分散処理し、次に、得られたCNT分散液の20質量部当り、前記樹脂材料又は前駆体(硬化剤を含む)を100〜200質量部添加して、分散処理することにより得ることができる。また、このような弾性体は、市販されており、市場から入手することもできる。いずれも、「樹脂材料(ゴム材料を含む)又はそのための前駆体と、カーボンナノチューブとが均一に分散された分散液」を硬化処理して得られたものである。
しかしながら、カーボンナノチューブの含有量を増やすとチキソトロピー性が高くなり、加工性が低下するため、形成する画像の画質を保障する、上述の表面の粗さの確保が困難になることがある。
そこで、表面層37bに導電性フィラーを含有させることで、導電性の均一性を補う。ただし、導電性フィラーを20wt%超の含有率とすると、表面の離型性が低下するため転写性が悪くなり、画質が低下する。したがって、表面層37bにおける導電性フィラーの含有量は20wt%以下としている。
また、界面活性剤は沸点の高いものが多く、成型後も弾性層やCNT表面に残留していることが多く界面活性剤を使用したりCNTを親水化処理を行うことで、該CNTが弾性体の表層に存在することで基材単体のときの物性にくらべて、親水性が高くなり、本システムのインク滴を転写する際の離型性が低下してしまう。
そこで、表面エネルギーを低下させるために一般的にフッ素チューブなどを被覆したり、フッ素コートを行うことが考えられる。しかしながら、厚いフッ素樹脂に表面を覆われると導電性が得られずインクの凝集が行われない。導電性を維持したまま、フッ素樹脂を表層に含有させるには、放射線グラフト重合や、プラズマ照射(特許文献2:特開2010−117645号公報)を行うことで密着性を向上させPFAなどのフッ素樹脂を表層に導入することができる。具体的には、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、および四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体樹脂(FEP)などのフッ素系樹脂、もしくはこれらの樹脂の混合物などが利用できる。
またカーボンナノチューブは単層であっても多層であってもよく、樹脂への分散のために親水化処理や界面活性剤を用いて調整されたものも利用することができる。(非特許文献1、2および特許文献1の特開2009−196877号公報に記載される分散方法)。界面活性剤の具体例は、非イオン性界面活性剤のテルギトールNP7、陰イオン界面活性剤のドデシル硫酸ナトリウム、フッ素系界面活性剤のメガファックF(大日本インキ化学工業)、サーフロン(旭硝子)、フルオラッドFC(ミネソタ・マイニング・アンド・マニファクチュアリング・カンパニー)、ゾルニス(ヂュポン)、フタージェント(ネオス社) BYK-9076, BYK-9077, DISPERBYK-145, DISPERBYK-2155(ビックケミー)等、アニオン性、ノニオン性の化合物が市販されている。
このとき基材の弾性層が完全に覆われなくても良く、インク滴の着弾面積に対して海−島状態になっていることが望ましい。また、非特許文献3(H,Sawada、J.Fluorine Chem.,121,111(2003))に知られるフルオロアルキル基含有オリゴマーナノ粒子は分散性が高いのでコートや噴霧または、あらかじめ弾性層に含有させて成型させても良い。
このとき、フッ素樹脂は少なくとも40ミクロン以下の間隔で存在していることが必要となり、これよりも広い間隔で存在する場合は、インクのドット形以上となり離型性が得られないところが生じてしまう。さらにフッ素樹脂間隔は特に下限も設けず、プラズマ照射などで全面的にナノレベルのフッ素樹脂が導入され、後退接触角が90度以上の場合においても、導電率が得られるため本発明は成立する。
弾性層37bの抵抗率は通常、ロレスタ、JIS C2123、JIS K6249等で測定される値では50Ωcm以下であることが望ましいとされていたが、通電と電気分解が画素単位で液柱を形成して行われるため、従来の方法で測定された抵抗率の材料では不十分であった。なぜなら、ロレスタやJISの測定端子が50〜100μmの画素単位に対して大きく、平均化された値が測定されていたためである。
[均一な分散により電気特性が得られていることを確認する方法]
本発明で望ましい抵抗率が均質な弾性体は、40μm以下の電極であって2mm間隔で測定された値が100Ωcm以下であることが望ましい。電極が40μmよりも大きいと画素に対して大きくなりすぎるために通電しない欠損箇所を平均化してしまうことがあり、また電極が20μmよりも小さいと弾性体に刺さり損傷してしまう場合がある。さらに測定間隔が1mm以下において抵抗率が50Ωcm以下であることが好ましいが、これはより精密に測定を行うことで均一な抵抗率であることが認識でき、カーボンナノチューブによる抵抗率の分布状態がより明確となるためである。また2mmよりも広い間隔で測定を行った場合は、カーボンナノチューブの分散ばらつきによる抵抗変化と材料の厚み精度ばらつきによる抵抗変化との区別が付き難くなる。
さらに電極が液柱であって測定間隔が0.1mm以下の場合には、カーボンナノチューブの分散ばらつきによる通電変化と弾性体の厚み精度ばらつきによる通電変化とを管理することができ、抵抗の均一な弾性材料を選択できると共に、0.1mm間隔の測定点を互いに比較することで大きく通電量が変化する箇所のない材料を選択することができる。また電極が液体であるため、転写体に対して一定の距離に置かれた場合に弾性体の厚みによって液体電極の距離が変わり液体電極の抵抗も変化することから、厚みのばらつきが少ない材料を選定することができる。
図1に示すように、給紙ユニット20は、転写紙Sを多数枚積載可能な給紙トレイ21と、給紙トレイ21に積載された転写紙Sのうち最上位の転写紙Sのみを搬送ユニット10に向けて給送する給紙ローラ22と、給紙トレイ21及び給紙ローラ22を支持した筐体23と、給紙ローラ22を、ヘッド61Y、61M、61C、61BKにおける記録液の吐出タイミングに合わせるように同図において反時計方向に回転駆動し転写紙Sを給送させる図示しない駆動手段としてのモータ等とを有している。
キャリッジ50は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKに劣化等が生じたときにこれらが新規のものに交換可能であるように、またメンテナンスを容易にするために、ヘッド61Y、61M、61C、61BKと一体で、本体99に対して着脱可能となっている。ヘッド61Y、61M、61C、61BKもそれぞれ、劣化等が生じたときに新規のものに交換可能であるように、またメンテナンスを容易にするために、独立して本体99に対して着脱可能となっている。これによって、交換作業、メンテナンス作業が容易化されている。
インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKは、用いる記録液の色が異なるものの、その余の点では互いに略同様の構成となっている。インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKはそれぞれ、ヘッド61Y、61M、61C、61BKをそれぞれ複数、図1における紙面に垂直な方向に一致する主走査方向に並設されている。よってインク吐出装置60Y、60M、60C、60BK、画像形成装置100はヘッド固定式のフルライン型となっている。
なお、画像形成装置100は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKが主走査方向すなわちA1方向に垂直な方向に移動するシャトル型であっても良い。また、ヘッド61Y、61M、61C、61BKのそれぞれに対し、すなわち各色について、中間転写体37と転写手段31とを備えていても良い。
インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKは、複数のヘッド61Y、61M、61C、61BKに供給される当該色の記録液を収容したメインタンクとしての記録液カートリッジであるインクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKと、インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BK内に収容された記録液を各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに向けて圧送し給送するための供給ポンプとしての図示しないポンプと、ポンプによってインクカートリッジ81Y、81M、81C、81BK側から供給されてきた記録液を各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに分配して供給する記録液供給部であるインク供給部としての供給タンクたるディストリビュータである図示しないディストリビュータタンクとを有している。
インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKはまた、ディストリビュータタンク内の記録液量の不足を検出するために同記録液量を検知する記録液量検知手段であるインク量検知手段としての図示しないインク量検知センサと、インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKとディストリビュータタンクとの間の記録液の給送路をポンプとともに形成している図示しないパイプと、ディストリビュータタンクと各ヘッド61Y、61M、61C、61BKとの間の記録液の給送路を形成している図示しないパイプとを有している。
インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKは、内部の記録液が消費されて残り少なくなったときあるいはなくなったとき等に新規のものに交換可能であるように、またメンテナンスを容易にするために、本体99に対して着脱可能となっている。
ポンプは、制御部によって作動を制御される。具体的には、インク量検知センサによってディストリビュータタンク内の記録液量の不足が検出されたことを条件として、この不足が検出されなくなるまで駆動され、インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BK内の記録液をディストリビュータタンクに供給する。この点、制御部は記録液供給制御手段であるインク供給制御手段として機能する。制御部は、画像形成装置100において駆動される構成については、特に説明しない場合であっても、その駆動を制御するようになっている。
記録液は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒に対応した色剤である顔料と、この顔料の分散剤であるアニオン性分散剤と、水を含む溶媒とを少なくとも含んでいる。かかる顔料とかかる分散剤とにより、記録液のインク成分はアニオン性基を有している。記録液において、顔料が、アニオン成分散剤により、溶媒中に分散されている。
溶媒は安全性の観点及び後述する電気分解を生じせしめるための導電性の観点から水を含んでおり、記録液は導電性インクであり水溶性インクである水溶性記録液となっている。なお、記録液は、保存安定性の観点から、アルカリ性であることが望ましい。
記録液に用いられる顔料としては、特に限定されないが、オレンジ又はイエロー用の顔料として、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185等が挙げられる。
また、レッド又はマゼンタ用の顔料として、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
また、グリーン又はシアン用の顔料として、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
また、ブラック用の顔料として、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック6、C.I.ピグメントブラック7等が挙げられる。
記録液中の顔料の含有量は、通常、0.1〜40質量%であり、1〜30質量%が好ましく、2〜20質量%がさらに好ましい。
アニオン性分散剤としては、特に限定されないが、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
記録液は、転写性の点から、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン酸基等の酸性基を有する樹脂を、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基を用いて中和することにより得られるアニオン性基を有する樹脂をさらに含むことが好ましい。酸性基を有する樹脂としては、特に限定されないが、ポリアクリル酸、ポリアミド、ポリビニルアルコール等が挙げられ、二種以上併用してもよい。記録液中のアニオン性基を有する樹脂の含有量は、通常、0.5〜10質量%であり、0.5〜5質量%が好ましい。
記録液は、水に可溶な溶媒をさらに含んでもよい。水に可溶な溶媒としては、特に限定されないが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1、5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等の多価アルコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジグリセリンのエチレンオキサイド付加物等の多価アルコール誘導体;ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン等の含窒素溶媒;エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類;チオジエタノール、チオジグリセロール、スルフォラン、ジメチルスルホキシド等の含硫黄溶媒;炭酸プロピレン、炭酸エチレン等の炭酸アルキレンが挙げられ、二種以上併用してもよい。
図2に示すように、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、同図において下方を向く記録液吐出側に配設された導電性のノズル板61aと、ノズル板61aに形成されたノズル61bと、ディストリビュータタンクから記録液を供給され記録液を充填されたインク室61cと、インク室61c内の記録液をノズル61bから吐出させる図示しないインク吐出手段とを有している。
ノズル板61aはノズル61bを多数備えており、多数のインク室61cに共有されている。ノズル61b、インク室61c、インク吐出手段はこれらが1組となって、それぞれ各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに多数備えられているが、同図においてはそのうちの1組のみを図示している。
ノズル板61aは、全体が導電性であるが、これに限らず、インク室61c側の面のみを導電処理された絶縁性の部材であっても良いし、インク室61c側に配設された導電性部材と中間転写体37側に配設された絶縁性部材とによって構成しても良いし、後述する電気分解の際の気泡の発生を抑制するためにインク室61c側に配設された絶縁性部材と中間転写体37側に配設された導電性部材とによって構成しても良いし、同様の理由によりインク質61c側を絶縁処理しても良い。
ノズル板61aの導電性の部分は、後述するようにカソードとして備えられるため、金属溶出に対して耐性を有する材質によって構成する必要はなく、金属、カーボンなど導電性の高い材料によって構成されればよい。
ノズル板61aは、中間転写体37とのギャップが50〜200μmの間で設定される。かかるギャップが50μm未満であると、回転体である中間転写体37とノズル板61aとのギャップを維持することが困難になることがあり、またかかるギャップが200μmを超えると、後述する液注のブリッジが形成されにくくなることがあるためである。
インク吐出手段は、ノズル61bから記録液を液滴化して吐出させ転写紙Sに着弾させるためのアクチュエータとして圧電素子を有し、圧電素子に印加される電圧パルスに応じてノズル61bから記録液を吐出するようになっている。インク吐出手段のアクチュエータはピエゾ方式等の、形状変形素子方式である他の方式の可動アクチュエータであってもよいし、サーマル方式等の加熱ヒータ方式によってノズル61bから記録液を吐出させるものであっても良い。
図2に示すように、通電手段33は、電源33aと、電源33aを支持体37aとノズル板61aとに接続した特に図示しない電気回路と、制御部の機能の一部として実現され電源33aによる電圧の印加タイミング、印加時間、印加する電圧の大きさを制御する電圧印加制御手段とを有している。電圧印加制御手段としての制御部は、電源33aの電圧を変更する電圧変更手段としても機能する。
電源33aは、電気回路により、陽極を支持体37aに接続され、陰極をノズル板61aに接続されている。よって、通電手段33は、中間転写体37をアノードとして備え、ノズル板61aをカソードとして備えている。
図1に示すように、清掃手段34は、中間転写体37に対していわゆるカウンター当接の態様で当接した、弾性体としてのゴムによって形成された清掃部材としてのクリーニングブレードによって構成されている。
クリーニングブレードを構成する材料としては、特に限定されないが、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、ニトリルブタジエンゴム等の弾性体が挙げられる。
清掃手段34はクリーニングブレードに代えて、あるいはクリーニングブレードとともに、清掃部材としてのクリーニングローラを備えていてもよい。
このような構成の画像形成装置100においては、画像形成開始の旨の所定の信号の入力により、中間転写体37が各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに対向しながらA1方向に回転し、この過程で、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の画像領域が中間転写体37の同じ位置に重なるよう、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKから、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の記録液が、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして順次重ね合わされる態様で吐出され、中間転写体37上に一時的に画像が担持される。
このとき、電圧印加制御手段としての制御部により、通電手段33が駆動され、電源33aから支持体37aとノズル板61aとの間に電圧が印加されている。
この状態で、記録液が、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKから中間転写体37上に付与される。
このときには、まず、ヘッド61Y、61M、61C、61BKから、図2(a)に示すように、ノズル61bにおいてメニスカスを形成している記録液が、図2(b)に示すように、中間転写体37に向けて移動し、ノズル61cと中間転写体37より具体的には表面層37bとの間に、記録液からなる液柱のブリッジが一時的に形成される。次いで、図2(c)に示すように、記録液からなる液柱のブリッジが分断されることによって中間転写体37に担持され、中間転写体37上に記録液による画像が形成される。
そして、図2(b)に示した、記録液からなる液注のブリッジが形成された状態では、通電手段33により、記録液中の色剤成分が凝集作用を受ける。具体的には、通電手段33の電圧印加により、カソードであるノズル板61aとアノードである中間転写体37より具体的には表面層37bとにはそれぞれ次の電極反応が生じる。
カソード:4HO+4e→2H+4OH・・・反応式(1)
アノード:2HO→4H+O+4e・・・反応式(2)
このように、記録液の液柱のブリッジに含まれる水が電気分解される。
これにより、アノードとして機能する中間転写体37の表面より具体的には表面層37bの表面で、記録液の液柱のブリッジに含まれる水が酸化してプロトン(H+)が生成する。よって、図3に示すように、アニオン性分散剤Dにより分散されている顔料Pが、プロトンを介して凝集する。
そのため、隣接するドット間の滲みの発生が抑制され、高精細な画像が形成される。また、かかる電圧印加によりノズル61bの目詰まりが予防されるという利点もある。なお、かかるブリッジを形成する時間は、圧電素子に印加される電磁パルスのピーク電圧とパルス幅等により制御可能である。
ここで、図4を用いて、カソード及びアノードの間に形成される液柱のブリッジについて説明する。液柱のブリッジBの内部では、カチオン及びアニオンは、それぞれカソードC及びアノードAの近傍に移動する。その結果、カソードC及びアノードAの表面に、それぞれ電気二重層E及びEが形成されるが、電気二重層E及びEの充電速度は、液柱のブリッジBの導電率言い換えると抵抗R、記録液に含まれるイオンの濃度でほぼ決定される。
このとき、電気二重層Eの電圧が数Vに達すると、水が電気分解してファラデー電流が流れる。その結果、アノードAの表面では、水が酸化してプロトンが生成し、アニオン性分散剤により分散されている顔料及びアニオン性基を有する樹脂が凝集する。すなわち、かかるブリッジが形成された瞬間に、ブリッジに、顔料の凝集作用をもたらすイオンが効率よく生成することで、記録液の中間転写体37への着液と同時に顔料の凝集が行われる。その結果、隣接する記録液ドット間における顔料の滲みが発生せず、非常に高精細な溶質画像が形成される。
一方、電気二重層Eの容量CECは、電気二重層Eの容量CEAよりも十分に大きいため、カソードCの表面では、水が還元しにくい。これは、カソードCとしての、記録液が接触するノズル板61aの面積が、アノードAとしての、液柱が接触する部分の中間転写体37より具体的には表面層37bの面積よりも十分に大きいためである。
顔料の凝集の度合いは、プロトンの生成量、即ち、液柱のブリッジを形成する時間、通電手段33による印加電圧等により制御部によって制御することが可能である。また、水が酸化してプロトンが生成する際に、酸素も発生するが、微量であることに加え、水に溶解すると考えられるため、画像形成を阻害しない。
液柱のブリッジBが形成されてから分断されるまでの時間は、通常、数マイクロ秒〜数十マイクロ秒であり、記録液の導電率は、通常、数十mS/m〜数S/mである。このため、中間転写体37に記録液による画像を形成するためには、通電手段33による印加電圧は、水の理論分解電圧である1.23Vや一般的な水の電気分解の条件である数V〜十数Vでは不十分であり、数十V〜数百Vであることが好ましい。
中間転写体37上に担持された画像の先端が転写部31に到達するタイミングに合わせて、給紙ユニット20から給送された一枚の転写紙Sが転写部31に供給され、転写ローラ38が連れ回りしながら、転写部31を通過する転写紙Sに、中間転写体37上に担持されている画像が転写され、転写紙Sの表面に画像が形成される。画像が形成された転写紙Sは、排紙台25に案内され排紙台25上に積載される。
このようにして画像が転写紙Sに転写されるときには、凝集成分及び少量の余剰液成分が転写紙Sに転写される。転写紙Sに転写する余剰液成分量はカールやコックリングが防止ないし高度に抑制される程度に少ないため、転写紙Sのジャム等の不具合が防止ないし抑制され、転写紙Sの搬送性が良好である。
よって、排紙台25への転写紙Sの排出、排紙台25上における転写紙Sの積載が良好に行われ、またその他の、画像形成後の転写紙Sの取り扱いが容易化する。この利点は、かかる凝集作用により生じた凝集成分によって余剰液成分の転写紙Sへの吸収性が低減されていることによっても得られる。
高速の画像形成を行うには、記録液を速乾性とすることを要するため、記録液は転写紙Sへの吸収性が一般に高く、この場合には記録液が転写紙Sの奥深くまで浸透し、いわゆる裏移りを生じ、両面画像形成に不向きとなり得る。しかし、余剰液成分の量は少ないとともに凝集作用により凝集成分が生成されることで、余剰液成分の転写紙Sへの吸収量、吸収性が最小限に低減されている。そのため、速乾性を担保しつつ、凝集成分が転写紙Sの奥深くまで到達することが防止ないし抑制されていることから、かかる裏移りが防止ないし抑制され、両面画像形成にも適している。
また、上述の凝集作用により、アニオン性分散剤により分散されている顔料が凝集し、凝集した顔料によって画像が形成されることにより、転写紙Sが普通紙である場合であっても、フェザリングやブリーディングを防止ないし抑制しつつ、高速で高画像濃度、高画質の画像形成が可能である。
転写部31における転写により、転写部31を通過した中間転写体37上には、記録液に起因する成分はほとんど残っていない。しかし、中間転写体37は清掃手段34によるクリーニングを受けることで、記録液のオフセットが高度に防止ないし抑制される。よって、繰り返し画像形成を行っても、オフセットによる地肌汚れが防止ないし抑制され、画像劣化、中間転写体37の劣化が抑制ないし防止されて、経時的に良好な画像形成を行うことが可能である。
このような画像形成を行うにあたって、表面層37bの抵抗率を、表面層37bに着弾する記録液のドットの大きさの領域において均一にすることが、ノズル61cと表面層37bとの間をブリッジした液柱状の記録液を電気分解して顔料を凝集させるために重要である。
上記記載の本発明の特徴について、以下の実施例にて詳細に解説する。
実施例に用いた画像形成装置は、次の条件を満たす、画像形成装置100と同様の構成の、インクジェットプリンタIPSiO GX5000(リコー社製)を用いた画像形成装置である。
実験に使用したヘッド61Y、61M、61C、61BKは、金属製のノズル板61aを備えている。
ノズル板61aと支持体37aとの間の電源33aによる印加電圧は120Vとした。
中間転写体の表面の弾性層が含有するカーボンナノチューブは何れも、アスペクト比が1×10で保土谷化学工業製である。中間転写体は、外周の線速が100mm/秒でA1方向に回転駆動した。
各ヘッド61Y、61M、61C、61BKと中間転写体とのギャップは100μmとした。清掃手段34としては、フッ素ゴムからなるブレードを用いた。
転写ローラ38は、金属製の芯金に厚さが1mmのゴム層を形成したものである。
以上のような画像形成装置を用いて、図5に示すように、中間転写体に、ドット径が50μmの孤立ドットからなる100mm角のイエローの網点画像PA及びマゼンタの網点画像PBを35mm間隔で形成した。さらに、ドット径が50μmの孤立ドットからなる100mm角のブラックのベタ画像を形成した。
転写紙Sとしては上質紙TYPE6200(リコー社製)を用いた。
使用した各色の記録液すなわち導電性インクは以下のようにして調製した。
[導電性インクの調製]
(ブラックの導電性インク)
ケッチェンブラックEC−600JD(ケッチェン・ブラック・インターナショナル社製)4質量%、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホン酸ナトリウム2質量%、尿素15質量%、グリセリン5質量%、2−ピロリドン0.5質量%、1,2−オクタンジオール0.5質量%、硝酸テトラメチルアンモニウム15重量%、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.1質量%及び蒸留水(残余)からなる混合液を調整した後、平均孔径が0.8μmのメンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、ブラックの導電性インクを得た。
(イエローの導電性インク)
ケッチェンブラックEC−600JD(ケッチェン・ブラック・インターナショナル社製)の代わりに、ピグメントイエロー152を用いて、イエローの導電性インクを得た。
[実施例1]
保土谷製カーボンナノチューブが1.5%添加されているシリコーンゴム弾性層において、均一にカーボンなのチューブが分散されていることを確認するため、40um径のプローブにて1mm間隔にて全面通電量を確認したところ、すべての箇所においてインクの凝集に必要な通電が可能であることを確認した。均一にカーボンナノチューブが分散されていないものにおいては、40umのドット径において通電しない箇所または通電量が40V印加時に1mA以下という箇所が確認されることがある。該弾性層に対してプラズマにより密着性を向上させてからフッ素樹脂(PFA)処理を行った。ロレスタと40um径のプローブで中間転写体1周を測定した抵抗率の値が5Ωcm均一で、硬度が30(JISA)、水の後退接触角は55〜90度であった。
シリコンゴム上のフッ素樹脂の導入率は面に対して元素マッピングにより50%程度、フッ素樹脂由来の元素の間隔は最大でも40umであり、ほぼ全面に導入されていた。
吐出装置20として、インクジェットプリンタIPSiO CX5000(株式会社リコー製)の吐出装置を有する画像形成装置100を用いてインク画像を形成した。中間転写ドラム10は、図示しないモータにより外周の線速が100mm/秒で図1において矢印A1の向きに回転駆動される。各記録ヘッド21は金属製のノズル板21bを有し、インク室21cにはそれぞれイエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの導電性インクが充填されている。このとき、ノズル板21bと導電性基体11との間に120Vの電源30が接続されている。中間転写ドラム10の弾性層12と各記録ヘッド21のノズル板21bとのギャップは100μmである。転写ローラ40は金属製の芯金に厚さが1mmのゴム層を有している。クリーニングブレード50はフッ素ゴムにより形成されている。また記録紙Sとして、上質紙TYPE6200(株式会社リコー製)を用いた。
中間転写体に、ドット径が50μmの孤立ドットからなる100mm角のイエローの網点画像PAおよび、ドット径が50μmの孤立ドットからなる100mm角のブラックのベタ画像PBを形成した。
網点画像及びベタ画像を形成した時の中転上の画像はにじみがなく顔料の凝集が行われていた。転写したときの画像の滲みを目視したところ、滲みも無く転写が良好であった(判定○)。転写率は94%(判定○)であった。
[滲み]
マイクロスコープを用いて、転写紙Sに転写された網点画像のドットの形状を観察し、ドットが独立している場合を○、やや滲んでいる場合を△、滲んでいる場合を×と判定した。
[転写性]
X−riteを用いて、記録紙Sに転写されたベタ画像の濃度、転写体に残った画像の濃度を測定し、全トナー画像濃度に対する転写されたべた画像濃度の割合を転写率として求めた。X−riteは濃度測定に一般的に用いられる装置である。
95%以上を◎。90%以上を○。90%未満を×と判定。
[実施例2]
ベースの導電性ゴムの導電率が高く、フッ素樹脂導入率が高くよりフッ素樹脂の間隔が狭いが通電量が確保されている例として以下に記載する。
保土谷製カーボンナノチューブが3.0%添加されているシリコーンゴム弾性層において、均一にカーボンなのチューブが分散されていることを確認するため、40um径のプローブにて1mm間隔にて全面通電量を確認したところ、すべての箇所においてインクの凝集に必要な通電が可能である1mA以上であることを確認した。該弾性層に対してプラズマにより密着性を向上させてからフッ素樹脂(PFA)処理を行った。
シリコンゴム上のフッ素樹脂の導入率は面に対して元素マッピングにより約100%、フッ素樹脂由来の元素の間隔は密であるため最大でも2μm程度間隔であり、ほぼ全面に導入された。
ロレスタと40μm径プローブで測定したところ、抵抗率が10Ωcm、硬度40。水の後退接触角はいずれも90度だった。実施例1と同様に本材料を転写体材料として用い、網点画像及びベタ画像を形成した時の中転上の画像はにじみがなく顔料の凝集が行われていた。転写したときの画像のにじみを目視したところ、滲みも無く転写が良好であった(判定○)。転写率は98%(判定◎)であった。
[比較例1]
フッ素樹脂を導入せず、転写率の低い例として以下に記載する。
フッ素樹脂を導入する処理を行わないこと以外は、実施例1と同様の構成の材料を用意した。ロレスタと40um径のプローブで測定した抵抗率の値が5Ωcm、硬度30、水の後退接触角は40〜55度であった。実施例1と同様に本材料を転写体材料として用い、網点画像及びベタ画像を形成した時の中転上の画像はにじみがなく顔料の凝集が行われていた。転写したときの画像の滲みを目視したところ、転写が行えずかすれを生じていた(判定△)。転写率は50%(判定×)であった。
[比較例2]
フッ素樹脂間隔が40μmより広い例として以下に記載する。
フッ素樹脂の間隔を元素マッピングにて調べたところ、最大で45μm程度あった。
ロレスタと40μm径プローブで測定したところ、抵抗率が5Ωcm、硬度35。水の後退接触角は40度の箇所が確認された。実施例1と同様に本材料を転写体材料として用い、網点画像及びベタ画像を形成した時の中転上の画像はにじみがなく顔料の凝集が行われていた。転写したときの画像のにじみを目視したところ、転写が行えずかすれを生じているドットがあった(判定×)。転写率は60%(判定×)に留まった。
Figure 2015009542
実施例1は表層抵抗率が均一で低く通電量の変動も小さいのでシステムが成立して中間転写体上で滲み等がなく、さらに表層にフッ素樹脂を導入することにより90%以上の良好な転写率の例を実現した。実施例2には実施例1よりさらに高い比率のフッ素を導入し、フッ素の間隔が狭くほとんど導電性シリコンが覆われているにもかかわらず、通電特性が確保され、転写性はより良好な例をしめした。これに対して、比較例1は表層が低抵抗率だがシリコンゴムに対してカーボンが表層に多く存在するため後退接触角が低く撥水性が低かったため転写率が50%と低く、半分ほど中間転写体上に残ってしまい画像がかすれていた。比較例2は、表層が低抵抗だが、フッ素樹脂層まばらであるため導電性シリコンゴム面がドットサイズ以上の領域で存在する箇所があるため、離型性が得られず転写率が60%と低かった。
このことから、本発明のフッ素処理を行うことにより表層のカーボンにより低下した離型性が電気抵抗をあげずにえられており、カーボンナノチューブを親水化処理したり、界面活性剤を用いた分散系の樹脂においても、顔料の凝集と転写性の両方を良好に達成することができた。
10 搬送ユニット
20 給紙ユニット
21 給紙トレイ
22 給紙ローラ
23 筐体
25 排紙トレイ(排紙台)
31 転写部(転写手段)
33 電圧印加手段(通電手段)
33a 電源
34 清掃手段
37 中間転写体
37a 中間転写体支持体
37b 中間転写体表面層(弾性層)
38 転写ローラ
39 ガイド板
50 ヘッドキャリッジ
60Y、60M、60C、60BK インク吐出装置
61Y、61M、61C、61BK 記録ヘッド
61a 導電性のノズル板
61b ノズル
61c インク室
81Y、81M、81C、81BK インクカートリッジ
99 画像形成装置本体
100 画像形成装置
A アノード
A1 中間転写体移動方向
B 液柱のブリッジ
C カソード
D アニオン性分散剤
H+ プロトン
カソード付近の電気二重層
アノード付近の電気二重層
B 液柱のブリッジ
液柱ブリッジの抵抗
EC 電気二重層Eの容量
EA 電気二重層Eの容量
P 顔料
S 転写紙
特開2009−196877号公報 特開2010−117645号公報
S. Cuia, R. Caneta, A. Derrea, M. Couzib and P. Delhaes, "Characterization of multiwall carbon nanotubes and influence of surfactant in the nanocomposite processing", Carbon , vol. 41, p. 797-809. M. J. O'Connell, S. M. Bachilo, C. B. Huffman, V. C. Moore, M. S. Strano, E. H. Haroz, K. L. Rialon, P. J. Boul, W. H. Noon, C. Kittrell, J. Ma, R. H. Hauge, R. B. Weisman, Richard E. Smalley, "Band Gap Fluorescence from Individual Single-Walled Carbon Nanotubes", Science (2002), vol. 297, p. 593-596. H,Sawada、J.Fluorine Chem.,121,111(2003)

Claims (3)

  1. 樹脂材料又はそのための前駆体と、カーボンナノチューブとが均一に分散された分散液を硬化成型した樹脂材料からなる弾性体であって、該弾性体の表層にフッ素樹脂が40um間隔以下で含有され、導電性と表面離型性を有することを特徴とする導電性材料。
  2. 導電性インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドと、前記ノズルとの間に前記導電性インクからなる液柱を一時的に形成することによりインク画像を形成することが可能な表面に弾性層を有する導電性材料を含む中間転写体と、前記弾性層と前記導電性インクとの間に対して前記液柱に含まれる水分を電気分解可能な電圧を印加する電圧印加手段と、前記中間転写体に形成されたインク画像を記録媒体に転写する転写手段とを有する画像形成装置に用いられる導電性材料の中間転写体であって、該中間転写体の弾性層を有する前記導電性材料が、請求項1記載のものであり、前記弾性層の表層を40um以下のプローブを用いて測定した抵抗率が均一かつ100Ωcm以下であって水の後退接触角が55度以上であることを特徴とする中間転写材料体。
  3. 請求項2記載の中間転写材体を有することを特徴とする画像形成装置。
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