JP2010247428A - 画像形成装置、画像形成方法及び記録ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、処理液を付与せずにインクの滲みを抑制することが可能な画像形成装置、画像形成方法及び記録ヘッドを提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置100は、導電性インクIを吐出するノズル11aが形成されている導電性のノズル板11を有する記録ヘッド10と、ノズル11aとの間に導電性インクIからなる液柱のブリッジを一時的に形成した後、液柱のブリッジの少なくとも一部からなる液滴を落下させることが可能な貫通孔13aが形成されている導電板13と、記録ヘッド10のノズル板11と導電板13との間に電圧を印加する電源20を有する。
【選択図】図1
【解決手段】画像形成装置100は、導電性インクIを吐出するノズル11aが形成されている導電性のノズル板11を有する記録ヘッド10と、ノズル11aとの間に導電性インクIからなる液柱のブリッジを一時的に形成した後、液柱のブリッジの少なくとも一部からなる液滴を落下させることが可能な貫通孔13aが形成されている導電板13と、記録ヘッド10のノズル板11と導電板13との間に電圧を印加する電源20を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成方法及び記録ヘッドに関する。
インクジェット記録方式としては、ピエゾ方式に代表される可動アクチュエータ方式、サーマル方式に代表される加熱膜沸騰方式等が挙げられるが、いずれの方式も、画像情報に応じて、記録ヘッドのノズルからインクを吐出することにより、記録紙にインク画像を形成する。インクジェット記録方式は、電子写真記録方式と比較して構成が簡易であることから、プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像形成装置に適用されている。
このような画像形成装置は、ノズルからのインクの吐出性を優先して、粘度が小さいインクを使用するのが一般的であるが、記録紙にインクが着弾する際にインクが滲みやすい。
そこで、処理液を付与した記録紙に、記録ヘッドのノズルからインクを吐出してインク画像を形成する方法が知られている。
特許文献1には、インクのpHを変化させるための処理液を記録紙に付与する処理液付与部と、処理液上にインクを付与するインク付与部とを備える画像形成装置が開示されている。このとき、インクは、少なくとも顔料及びポリマー微粒子が水及び水溶性溶媒からなる媒体に分散されており、顔料及びポリマー微粒子は、pHを変化させることにより凝集する。しかしながら、インクに含まれる顔料を凝集させるために処理液を付与しなければならないという問題がある。このため、処理液付与部を設ける必要があり、印刷速度が低下する。
本発明は、上記従来技術が有する問題に鑑み、処理液を付与せずにインクの滲みを抑制することが可能な画像形成装置、画像形成方法及び記録ヘッドを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像形成装置において、インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドと、該ノズルとの間に該インクからなる液柱のブリッジを一時的に形成した後、該液柱のブリッジの少なくとも一部からなる液滴を落下させることが可能な導電性部材と、前記液柱のブリッジに電圧を印加することが可能な電圧印加手段を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記記録ヘッドは、前記導電性部材を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記導電性部材は、貫通孔を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記貫通孔は、断面視すると、前記ノズルの出口側の径よりも幅が小さい領域を有すると共に、該ノズルの出口側の径よりも幅が小さい領域よりも前記ノズルに近い側に、前記ノズルの出口側の径よりも幅が大きい領域を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記貫通孔は、前記断面視すると、テーパ状の領域を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、複数の前記ノズルを有し、前記導電性部材は、複数の前記ノズルのそれぞれに対応する複数の前記貫通孔を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、複数の前記ノズルからなるノズル列を有し、前記導電性部材は、該ノズル列に対応する前記貫通孔を有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置を用いて画像を形成する方法であって、水を含む導電性インクを前記記録ヘッドのノズルから吐出して、前記ノズルと前記導電性部材の間に前記導電性インクからなる液柱のブリッジを一時的に形成し、該液柱のブリッジに電圧を印加して前記水を電気分解した後、該液柱のブリッジの少なくとも一部からなる液滴を落下させる工程を有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成方法において、前記導電性インクは、顔料がアニオン性分散剤により分散されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像形成方法において、前記導電性部材の近傍で、前記液柱のブリッジに含まれる水を酸化してプロトンを生成させることにより、前記顔料を凝集させることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成方法において、前記導電性部材は、金属を含み、前記導電性部材の近傍で、前記金属を酸化して金属イオンを生成させることにより、前記顔料を凝集させることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、記録ヘッドにおいて、インクを吐出するノズルと、該ノズルとの間に該インクからなる液柱のブリッジを一時的に形成した後、該液柱のブリッジの少なくとも一部からなる液滴を落下させることが可能な導電性部材を有することを特徴とする。
本発明によれば、処理液を付与せずにインクの滲みを抑制することが可能な画像形成装置、画像形成方法及び記録ヘッドを提供することができる。
次に、本発明を実施するための形態を図面と共に説明する。
図1に、本発明の画像形成装置の一例を示す。画像形成装置100は、導電性インクIを吐出して記録紙Pにインク画像I'を形成する記録ヘッド10、電源20、記録紙Pを搬送する搬送ベルト30が設けられている。
記録ヘッド10は、固定式のフルライン型であり、複数のノズル11aからなるノズル列が形成されている導電性のノズル板11、各ノズル11aに対応したインク室12及びインク吐出手段(不図示)、インク室12に導電性インクIを供給するインク供給手段(不図示)、各ノズル11aに対応した貫通孔13aが形成されている導電板13(図2参照)、ノズル板11に導電板13を接着させる絶縁性樹脂14を有する。
インク吐出手段としては、圧電素子が用いられており、圧電素子に印加される電圧パルスに応じて、ノズル11aから導電性インクIが吐出される。
導電板13は、カーボンが分散されているフッ素樹脂からなり、貫通孔13aは、ノズル11aの出口側の直径よりも幅が小さい領域及びノズル11aの出口側の直径よりも幅が大きい領域を有する回転台形状である。このため、ノズル11aと貫通孔13aの間に、導電性インクIからなる液柱のブリッジを形成した後、液柱のブリッジの少なくとも一部からなる液滴を貫通孔13aから落下させることができる。なお、液柱のブリッジを形成する時間は、圧電素子に印加される電圧パルスのピーク電圧、パルス幅等により制御することができる。
ノズル11aと貫通孔13aのギャップは50〜200μmであることが好ましい。このギャップが50μm未満であると、ギャップを維持することが困難になることがあり、200μmを超えると、液柱のブリッジを形成しにくくなることがある。
絶縁性樹脂14としては、特に限定されないが、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
なお、導電性のノズル板11を用いる代わりに、導電性インクIと接触する内面のみが導電処理されているノズル板を用いてもよいし、絶縁性のノズル板を用いると共に、導電性インクIと電気的に接続されている導電性部材を設けてもよい。また、インク吐出手段としては、特に限定されず、圧電素子以外の形状変形素子方式を用いてもよいし、加熱ヒータ方式等の他の方式を用いてもよい。さらに、記録ヘッド10は、記録紙Pが搬送される方向に対して垂直な方向(主走査方向)に移動するシャトル型であってもよい。
導電性インクIは、アニオン性分散剤により顔料が水中に分散されている。
顔料としては、特に限定されないが、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185等のオレンジ又はイエロー用の顔料;C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等のレッド又はマゼンタ用の顔料;C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等のグリーン又はシアン用の顔料;C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック6、C.I.ピグメントブラック7等のブラック用の顔料が挙げられる。
導電性インクI中の顔料の含有量は、通常、0.1〜40質量%であり、1〜30質量%が好ましく、2〜20質量%がさらに好ましい。
アニオン性分散剤としては、特に限定されないが、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
導電性インクIは、転写性の点から、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン酸基等が塩基を用いて中和されたアニオン性基を有する樹脂をさらに含むことが好ましい。
導電性インクIは、水に可溶な溶媒をさらに含んでもよい。水に可溶な溶媒としては、特に限定されないが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1、5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等の多価アルコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジグリセリンのエチレンオキサイド付加物等の多価アルコール誘導体;ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン等の含窒素溶媒;エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類;チオジエタノール、チオジグリセロール、スルフォラン、ジメチルスルホキシド等の含硫黄溶媒;炭酸プロピレン、炭酸エチレン等の炭酸アルキレンが挙げられ、二種以上併用してもよい。
導電性インクIは、保存安定性の点から、アルカリ性であることが好ましい。
電源20は、ノズル板11及び導電板13の間に接続されており、記録ヘッド10内の導電性インクIと導電板13の間に所定の電圧を印加する。なお、電源20の電圧は、電圧変更手段(不図示)を用いて変更することができる。
搬送ベルト30は、支持ローラ31及び32に張架されて駆動される。
なお、記録紙Pに転写されたインク画像I'を定着させるために、定着ローラをさらに設けてもよい。
図3に、インク画像I'が形成されるメカニズムを示す。まず、ノズル11aには、インク室12に充填された導電性インクIのメニスカスが形成されており、電源20には、所定の電圧が印加されている(図3(a)参照)。次に、圧電素子に電圧パルスが印加されることにより、導電性インクIがノズル11aから吐出され、ノズル11aと貫通孔13aの間に、導電性インクIからなる液柱のブリッジが一時的に形成される(図3(b)参照)。このとき、ノズル板11及び導電板13は、それぞれカソード及びアノードとして機能し、液柱のブリッジに含まれる水が電気分解されるため、導電板13の表面で、プロトン(H+)が生成する。このため、図4に示すように、アニオン性分散剤Dにより分散されている顔料Pを、プロトンを介して凝集させることができる。さらに、圧電素子に電圧パルスが印加されることにより、液柱のブリッジが分断されて(図3(c)参照)、貫通孔13aから液滴が落下し(図3(d)参照)、記録紙Pにインク画像I'が形成される(図3(e)参照)。このため、隣接するドット間の滲みを抑制することができ、高精細な画像を形成することができる。
ここで、図5を用いて、カソード及びアノードの間に形成される液柱のブリッジについて説明する。液柱のブリッジBの内部では、カチオン及びアニオンは、それぞれカソードC及びアノードAの近傍に移動する。その結果、カソードC及びアノードAの表面に、それぞれ電気二重層EC及びEAが形成されるが、電気二重層EC及びEAの充電速度は、液柱のブリッジBの導電率、導電性インクIに含まれるイオンの濃度でほぼ決定される。このとき、電気二重層EAの電圧が数Vに達すると、水が電気分解してファラデー電流が流れる。その結果、アノードAの表面では、水が酸化してプロトンが生成し、アニオン性分散剤により分散されている顔料が凝集する。一方、電気二重層ECの容量CECは、電気二重層EAの容量CEAよりも十分に大きいため、カソードCの表面では、水が還元しにくい。これは、カソードCとしての導電性インクIが接触するノズル板11の面積が、アノードAとしての液柱が接触する導電板13の面積よりも十分に大きいためである。なお、顔料の凝集の度合いは、プロトンの生成量、即ち、液柱のブリッジを形成する時間、電源20に印加する電圧等により制御することができる。また、水が酸化してプロトンが生成する際に、酸素も発生するが、微量であることに加え、水に溶解すると考えられるため、画像形成を阻害しない。
液柱のブリッジBが形成されてから分断されるまでの時間は、通常、数マイクロ秒〜数十マイクロ秒であり、導電性インクIの導電率は、通常、数十mS/m〜数百mS/mである。このため、顔料が凝集したインク画像I'を記録紙Pに形成するためには、電源20に印加する電圧は、一般的な水の電気分解の条件である数V〜十数Vでは不十分であり、数十V〜数百Vであることが好ましい。
図6に、本発明の画像形成装置の他の例を示す。画像形成装置200は、搬送ベルト30、支持ローラ31及び32の代わりに、中間転写ドラム40、転写ローラ50及びクリーニングブレード60を設けた以外は、画像形成装置100と同様である。
中間転写ドラム40は、ドラム状の基体41上に弾性層42が形成されており、駆動手段(不図示)により、回転駆動される。基体としては、特に限定されないが、アルミニウム、アルミ合金、銅、ステンレス等の金属が挙げられる。また、弾性層42としては、特に限定されないが、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、ニトリルブタジエンゴム等の弾性体が挙げられる。なお、中間転写ドラム10の代わりに、無端ベルト、シートを用いてもよい。
転写ローラ50は、回転することができ、中間転写ドラム40との間に搬送された記録紙(不図示)に、インク画像I'を転写する。なお、転写ローラ50は、ヒータを内蔵していてもよい。
クリーニングブレード60は、インク画像I'を記録紙に転写した後の中間転写ドラム40をクリーニングする。このとき、クリーニングブレード60の代わりに、又は、クリーニングブレード60と共に、クリーニングローラを設けてもよい。
以上、カーボンが分散されているフッ素樹脂からなる導電板13を用いる場合について説明したが、金属製の導電板を用いてもよい。この場合は、アノードとして機能する金属製の導電板の表面で、水と共に、金属を酸化させることができる。その結果、プロトンと共に、顔料を凝集させる効果に優れる金属カチオンが生成するため、図7に示すように、プロトン及び金属カチオン(Mn+)を介して、アニオン性分散剤Dにより分散されている顔料Pを凝集させることができる。
なお、画像形成装置100及び200において、各ノズル11aに対応する回転台形状の貫通孔13aが形成されている導電板13の代わりに、複数のノズル11aからなるノズル列に対応する台形柱状の貫通孔が形成されている導電板(図8参照)を用いてもよい。また、複数のノズル11aからなるノズル列に対応した端部が形成されている導電板(図9参照)を用いてもよいし、台形柱状の空隙を形成するように、図9の導電板を2枚組み合わせて用いてもよい。
さらに、導電板13が接着されている記録ヘッド10の代わりに、導電板13が接着されていない記録ヘッド及び導電板を別に設けてもよい。
また、記録紙Pの代わりに、布、樹脂シート、金属板、セラミックス板等の記録媒体を用いてもよい。このとき、記録媒体は、導電性インクIに対して浸透性を有することが好ましい。このような記録媒体としては、導電性インクIに対して浸透性を有するもの、導電性インクIに対して浸透性を有する層が形成されているものが挙げられる。また、記録媒体として、平面及び曲面を有する立体物等を用いてもよい。
さらに、アニオン性分散剤により分散されている顔料を、アノードとして機能する導電板13の表面で生成したプロトンを介して、凝集させる代わりに、カチオン性分散剤により分散されている顔料を、カソードとして機能する導電板13の表面で生成した水酸化物イオンを介して、凝集させてもよい。
[ブラックの導電性インクの調製]
固形分が20質量%のスルホン酸基結合型カーボンブラック顔料分散液CAB−O−JET−200(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)35.0質量%、2−ピロリドン10.0質量%、グリセリン14.0質量%、プロピレングリコールモノブチルエーテル0.9質量%、デヒドロ酢酸ナトリウム0.1質量%及び蒸留水(残余)からなる混合液を得た。次に、水酸化リチウムの5質量%水溶液を用いて、混合液のpHを9.1に調整した後、平均孔径が0.8μmのメンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、ブラックの導電性インクを得た。
固形分が20質量%のスルホン酸基結合型カーボンブラック顔料分散液CAB−O−JET−200(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)35.0質量%、2−ピロリドン10.0質量%、グリセリン14.0質量%、プロピレングリコールモノブチルエーテル0.9質量%、デヒドロ酢酸ナトリウム0.1質量%及び蒸留水(残余)からなる混合液を得た。次に、水酸化リチウムの5質量%水溶液を用いて、混合液のpHを9.1に調整した後、平均孔径が0.8μmのメンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、ブラックの導電性インクを得た。
[イエローの導電性インクの調製]
固形分が10質量%のスルホン酸基結合型イエロー顔料分散液CAB−O−JET−270Y(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)40.0質量%、トリエチレングリコール15.0質量%、グリセリン25.0質量%、プロピレングリコールモノブチルエーテル6.0質量%、デヒドロ酢酸ナトリウム0.1質量%及び蒸留水(残余)からなる混合液を得た。次に、水酸化リチウムの5質量%水溶液を用いて、混合液のpHを9.1に調整した後、平均孔径が0.8μmのメンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、イエローの導電性インクを得た。
固形分が10質量%のスルホン酸基結合型イエロー顔料分散液CAB−O−JET−270Y(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)40.0質量%、トリエチレングリコール15.0質量%、グリセリン25.0質量%、プロピレングリコールモノブチルエーテル6.0質量%、デヒドロ酢酸ナトリウム0.1質量%及び蒸留水(残余)からなる混合液を得た。次に、水酸化リチウムの5質量%水溶液を用いて、混合液のpHを9.1に調整した後、平均孔径が0.8μmのメンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、イエローの導電性インクを得た。
[マゼンタの導電性インク]
固形分が10質量%のスルホン酸基結合型マゼンタ顔料分散液CAB−O−JET−260M(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)40.0質量%、ジエチレングリコール20.0質量%、プロピレングリコールモノブチルエーテル3.0質量%、デヒドロ酢酸ナトリウム0.1質量%及び蒸留水(残余)からなる混合液を得た。次に、水酸化リチウムの5質量%水溶液を用いて、混合液のpHを9.1に調整した後、平均孔径が0.8μmのメンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、マゼンタの導電性インクを得た。
固形分が10質量%のスルホン酸基結合型マゼンタ顔料分散液CAB−O−JET−260M(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)40.0質量%、ジエチレングリコール20.0質量%、プロピレングリコールモノブチルエーテル3.0質量%、デヒドロ酢酸ナトリウム0.1質量%及び蒸留水(残余)からなる混合液を得た。次に、水酸化リチウムの5質量%水溶液を用いて、混合液のpHを9.1に調整した後、平均孔径が0.8μmのメンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、マゼンタの導電性インクを得た。
[シアンの導電性インク]
固形分が10質量%のスルホン酸基結合型シアン顔料分散液CAB−O−JET−250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)40.0質量%、エチレングリコール4.0質量%、トリエチレングリコール14.0質量%、プロピレングリコールモノブチルエーテル6.0質量%、デヒドロ酢酸ナトリウム0.1質量%及び蒸留水(残余)からなる混合液を得た。次に、水酸化リチウムの5質量%水溶液を用いて、混合液のpHを9.1に調整した後、平均孔径が0.8μmのメンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、シアンの導電性インクを得た。
固形分が10質量%のスルホン酸基結合型シアン顔料分散液CAB−O−JET−250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)40.0質量%、エチレングリコール4.0質量%、トリエチレングリコール14.0質量%、プロピレングリコールモノブチルエーテル6.0質量%、デヒドロ酢酸ナトリウム0.1質量%及び蒸留水(残余)からなる混合液を得た。次に、水酸化リチウムの5質量%水溶液を用いて、混合液のpHを9.1に調整した後、平均孔径が0.8μmのメンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、シアンの導電性インクを得た。
[実施例1]
記録ヘッド10の代わりに、イエローの記録ヘッド10Y及びブラックの記録ヘッド10Kが設けられている以外は、画像形成装置200と同様の画像形成装置(図10参照)を用意した。なお、図10において、図6と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。記録ヘッド10Y(K)は、ノズル13aの出口側の直径が18μmである金属製のノズル板11Y(K)を有するインクジェットプリンタGX5000(リコー社製)の記録ヘッドに、各ノズルに対応する貫通孔が形成されている体積抵抗率が1Ω・cmの導電板13Y(K)が設けられている(図11参照)。導電板13Y(K)は、貫通孔の近傍の厚さが30μm、それ以外の厚さが60μmであり、貫通孔は、上面及び下面の直径がそれぞれ60μm及び8μmの回転台形状である。また、ノズルと貫通孔のギャップは60μmである。さらに、ノズル板11Y(K)と導電板13Y(K)を接着する絶縁性樹脂14Y(K)の厚さは30μmである。このとき、インク室12Y(K)には、イエロー(ブラック)の導電性インクが充填されており、ノズル板11Y(K)と導電板13Y(K)の間に、電源20が接続されている。
記録ヘッド10の代わりに、イエローの記録ヘッド10Y及びブラックの記録ヘッド10Kが設けられている以外は、画像形成装置200と同様の画像形成装置(図10参照)を用意した。なお、図10において、図6と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。記録ヘッド10Y(K)は、ノズル13aの出口側の直径が18μmである金属製のノズル板11Y(K)を有するインクジェットプリンタGX5000(リコー社製)の記録ヘッドに、各ノズルに対応する貫通孔が形成されている体積抵抗率が1Ω・cmの導電板13Y(K)が設けられている(図11参照)。導電板13Y(K)は、貫通孔の近傍の厚さが30μm、それ以外の厚さが60μmであり、貫通孔は、上面及び下面の直径がそれぞれ60μm及び8μmの回転台形状である。また、ノズルと貫通孔のギャップは60μmである。さらに、ノズル板11Y(K)と導電板13Y(K)を接着する絶縁性樹脂14Y(K)の厚さは30μmである。このとき、インク室12Y(K)には、イエロー(ブラック)の導電性インクが充填されており、ノズル板11Y(K)と導電板13Y(K)の間に、電源20が接続されている。
中間転写ドラム40は、アルミニウム素管(基体41)の外周に、厚さが0.2mmのシリコーンゴム層(弾性層42)が形成されており、駆動手段(不図示)により、外周の線速が50mm/秒で、図中、反時計周りに回転駆動される。このとき、記録ヘッド10の導電板13と、中間転写ドラム40の弾性層42のギャップは300μmである。さらに、転写ローラ50は、鋼鉄製の芯金に厚さが5mmのシリコーンゴム層が形成されている。クリーニングブレード60は、フッ素ゴムからなる。
以上のような画像形成装置を用いて、以下に示す手順で評価した。このとき、クリーニングブレード60により導電性インクを回収するために、転写ローラ50は、中間転写ドラム40に対して、離間させた状態で評価した。
(1)電源20の電圧を0Vにする。
(2)記録ヘッド10Yにより、中間転写ドラム40の表面が移動する方向と垂直な方向(主走査方向)の1インチ幅の連続した帯状領域に、ドット径が50μmの孤立ドットからなるイエローの網点パターンを形成する。
(3)記録ヘッド10Kにより、中間転写ドラム40に形成されたイエローの網点パターンから35μmシフトさせて、ドット径が50μmの孤立ドットからなるブラックの網点パターンを形成する。
(4)中間転写ドラム40を撮影して、ブラックの顔料を含有する領域の真円率を算出することにより、ブラックのドットの滲み度合いを評価する。
(5)クリーニングブレード60により回収された導電性インクのpHを測定する。
(6)電源20の電圧を10V増加する。
(7)(1)〜(6)の操作を繰り返す。
(1)電源20の電圧を0Vにする。
(2)記録ヘッド10Yにより、中間転写ドラム40の表面が移動する方向と垂直な方向(主走査方向)の1インチ幅の連続した帯状領域に、ドット径が50μmの孤立ドットからなるイエローの網点パターンを形成する。
(3)記録ヘッド10Kにより、中間転写ドラム40に形成されたイエローの網点パターンから35μmシフトさせて、ドット径が50μmの孤立ドットからなるブラックの網点パターンを形成する。
(4)中間転写ドラム40を撮影して、ブラックの顔料を含有する領域の真円率を算出することにより、ブラックのドットの滲み度合いを評価する。
(5)クリーニングブレード60により回収された導電性インクのpHを測定する。
(6)電源20の電圧を10V増加する。
(7)(1)〜(6)の操作を繰り返す。
なお、ブラックの顔料を含有する領域の真円率とは、図12に示すように、ブラックの顔料を含有する領域を二つの同心円で挟んだ場合の、二つの同心円の半径の比の最大値(≦1)を意味する。図12(a)は、ブラックのドットが全く滲まず、ブラックの顔料を含有する領域Kが真円形状である場合であり、真円率は1となる。図12(b)は、ブラックのドットが滲んでいる状態であり、真円率はr1/r2となる。図12(c)は、ブラックのドットが完全にイエローのドットと混合している状態であり、真円率はr1/r2となる。
図13及び図14に、それぞれ電源の電圧に対するpHの関係及び電源の電圧に対するブラックの顔料を含有する領域の真円率の関係を示す。図13より、電源の電圧が50Vを超えると、pHが低下することがわかる。即ち、電源の電圧が50Vを超えると、回収された導電性インク中のプロトンの含有量が増加しており、導電板13の表面で、水が酸化しているものと考えられる。さらに、図14より、pHが6.0未満になると、ブラックのドットの滲みを抑制する効果が見られることから、十分に水が酸化した段階で導電性インクを凝集させる効果が発現しているものと考えられる。
なお、実施例1においては、電源の電圧が50Vを超えると、水が酸化しているものと考えられるが、導電性インクの物性、液柱のブリッジを形成するダイナミクス等により、水を酸化させるのに必要な電源の電圧は異なる。
[実施例2]
各ノズル11aに対応した、上面及び下面の直径がそれぞれ60μm及び8μmの回転台形状の貫通孔13aの代わりに、複数のノズル11aからなるノズル列に対応した上面及び下面の幅がそれぞれ60μm及び8μmの台形柱状の貫通孔(図8参照)が形成されている導電板を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価した。その結果、実施例1と比較すると、効果が若干低下するものの、pHが6.0未満になると、ブラックのドットの滲みを抑制する効果が見られた。
各ノズル11aに対応した、上面及び下面の直径がそれぞれ60μm及び8μmの回転台形状の貫通孔13aの代わりに、複数のノズル11aからなるノズル列に対応した上面及び下面の幅がそれぞれ60μm及び8μmの台形柱状の貫通孔(図8参照)が形成されている導電板を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価した。その結果、実施例1と比較すると、効果が若干低下するものの、pHが6.0未満になると、ブラックのドットの滲みを抑制する効果が見られた。
[実施例3]
実施例2の導電板の一方の部材を省略して、複数のノズル11aからなるノズル列に対応した端部(図9参照)が形成されている導電板を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価した。その結果、実施例1と比較すると、効果が若干低下するものの、pHが6.0未満になると、ブラックのドットの滲みを抑制する効果が見られた。
実施例2の導電板の一方の部材を省略して、複数のノズル11aからなるノズル列に対応した端部(図9参照)が形成されている導電板を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価した。その結果、実施例1と比較すると、効果が若干低下するものの、pHが6.0未満になると、ブラックのドットの滲みを抑制する効果が見られた。
[実施例4]
イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの記録ヘッドが順次設けられている以外は、実施例1の画像形成装置(図10参照)と同様の画像形成装置を用意した。なお、各色の記録ヘッドは、実施例1と同様であり、インク室には、各色の導電性インクが充填されており、ノズル板と導電板の間に、電源が接続されている。
イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの記録ヘッドが順次設けられている以外は、実施例1の画像形成装置(図10参照)と同様の画像形成装置を用意した。なお、各色の記録ヘッドは、実施例1と同様であり、インク室には、各色の導電性インクが充填されており、ノズル板と導電板の間に、電源が接続されている。
以上のような画像形成装置を用い、電源の電圧を120Vとし、記録ヘッドの圧電素子に液柱のブリッジを形成する時間が数十マイクロ秒となるような電圧パルスを印加することにより、中間転写ドラムにインク画像を形成した。次に、転写ローラを用いて、中間転写ドラムに形成されたインク画像を普通紙に転写した。その結果、画像のドット再現性が良好であった。
[比較例1]
電源の電圧を0Vとした以外は、実施例4と同様にして、画像を形成した。その結果、ドットの滲みが多いことに加え、普通紙の裏面に導電性インクが染み出していた。
電源の電圧を0Vとした以外は、実施例4と同様にして、画像を形成した。その結果、ドットの滲みが多いことに加え、普通紙の裏面に導電性インクが染み出していた。
[実施例5]
中間転写ドラム、転写ローラ及びクリーニングブレードを設けずに、搬送ベルト及び支持ローラ(図1参照)を設けた以外は、実施例4の画像形成装置と同様の画像形成装置を用意した。このとき、記録ヘッドの導電板と、搬送ベルトのギャップは1mmである。
中間転写ドラム、転写ローラ及びクリーニングブレードを設けずに、搬送ベルト及び支持ローラ(図1参照)を設けた以外は、実施例4の画像形成装置と同様の画像形成装置を用意した。このとき、記録ヘッドの導電板と、搬送ベルトのギャップは1mmである。
以上のような画像形成装置を用い、電源の電圧を120Vとし、記録ヘッドの圧電素子に液柱のブリッジを形成する時間が数十マイクロ秒となるような電圧パルスを印加することにより、普通紙にインク画像を形成した。その結果、画像のドット再現性が良好であった。
[比較例2]
電源の電圧を0Vとした以外は、実施例5と同様にして、画像を形成した。その結果、ドットの滲みが多いことに加え、普通紙の裏面に導電性インクが染み出していた。
電源の電圧を0Vとした以外は、実施例5と同様にして、画像を形成した。その結果、ドットの滲みが多いことに加え、普通紙の裏面に導電性インクが染み出していた。
10 記録ヘッド
11 ノズル板
11a ノズル
12 インク室
13 導電板
13a 貫通孔
14 絶縁性樹脂
20 電源
30 搬送ベルト
31、32 支持ローラ
40 中間転写ドラム
41 基体
42 弾性層
50 転写ローラ
60 クリーニングブレード
100、200 画像形成装置
I 導電性インク
I' インク画像
11 ノズル板
11a ノズル
12 インク室
13 導電板
13a 貫通孔
14 絶縁性樹脂
20 電源
30 搬送ベルト
31、32 支持ローラ
40 中間転写ドラム
41 基体
42 弾性層
50 転写ローラ
60 クリーニングブレード
100、200 画像形成装置
I 導電性インク
I' インク画像
Claims (12)
- インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
該ノズルとの間に該インクからなる液柱のブリッジを一時的に形成した後、該液柱のブリッジの少なくとも一部からなる液滴を落下させることが可能な導電性部材と、
前記液柱のブリッジに電圧を印加することが可能な電圧印加手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記記録ヘッドは、前記導電性部材を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記導電性部材は、貫通孔を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記貫通孔は、断面視すると、前記ノズルの出口側の径よりも幅が小さい領域を有すると共に、該ノズルの出口側の径よりも幅が小さい領域よりも前記ノズルに近い側に、前記ノズルの出口側の径よりも幅が大きい領域を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記貫通孔は、前記断面視すると、テーパ状の領域を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 複数の前記ノズルを有し、
前記導電性部材は、複数の前記ノズルのそれぞれに対応する複数の前記貫通孔を有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 複数の前記ノズルからなるノズル列を有し、
前記導電性部材は、該ノズル列に対応する前記貫通孔を有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置を用いて画像を形成する方法であって、
水を含む導電性インクを前記記録ヘッドのノズルから吐出して、前記ノズルと前記導電性部材の間に前記導電性インクからなる液柱のブリッジを一時的に形成し、該液柱のブリッジに電圧を印加して前記水を電気分解した後、該液柱のブリッジの少なくとも一部からなる液滴を落下させる工程を有することを特徴とする画像形成方法。 - 前記導電性インクは、顔料がアニオン性分散剤により分散されていることを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
- 前記導電性部材の表面で、前記液柱のブリッジに含まれる水を酸化してプロトンを生成させることにより、前記顔料を凝集させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
- 前記導電性部材は、金属を含み、
前記導電性部材の表面で、前記金属を酸化して金属イオンを生成させることにより、前記顔料を凝集させることを特徴とする請求項10に記載の画像形成方法。 - インクを吐出するノズルと、
該ノズルとの間に該インクからなる液柱のブリッジを一時的に形成した後、該液柱のブリッジの少なくとも一部からなる液滴を落下させることが可能な導電性部材を有することを特徴とする記録ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009099251A JP2010247428A (ja) | 2009-04-15 | 2009-04-15 | 画像形成装置、画像形成方法及び記録ヘッド |
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Family
ID=43310339
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JP2009099251A Pending JP2010247428A (ja) | 2009-04-15 | 2009-04-15 | 画像形成装置、画像形成方法及び記録ヘッド |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010253807A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2010264697A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
WO2013077187A1 (en) * | 2011-11-21 | 2013-05-30 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
-
2009
- 2009-04-15 JP JP2009099251A patent/JP2010247428A/ja active Pending
Cited By (4)
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WO2013077187A1 (en) * | 2011-11-21 | 2013-05-30 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
US9102138B2 (en) | 2011-11-21 | 2015-08-11 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
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