JP2015008907A - 遊技機 - Google Patents

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隆行 柴崎
Takayuki Shibazaki
隆行 柴崎
秀隆 大脇
Hidetaka Owaki
秀隆 大脇
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Abstract

【課題】不正行為の予防を図ることのできる遊技機を提供する。
【解決手段】光ファイバケーブル100を介して両基板間の通信を行う通信装置において
、光ファイバケーブル100の端部に設けられたプラグコネクタ150と副制御基板40
に設けられたレセプタクルコネクタ160とを結合することで光ファイバケーブル100
と受光素子165とが光学的に接続されるようになり、レセプタクルコネクタ160は、
レセプタクルハウジング161に内装されて、受光部165Aを除き受光素子165を包
囲して外部からの電磁波ノイズを遮蔽するシェル部材166を備えて構成される。
【選択図】図6

Description

本発明は、主制御基板と副制御基板とを相互に接続する光通信ケーブルを介して両基板
間の通信を行う遊技機に関する。
従来から、スロットマシン等の遊技機は、遊技者が遊技を進行させていくと、その遊技
状況に応じて様々な演出を実行するように構成されている。このような遊技機には、一般
的に、遊技の進行に係る遊技装置と、この遊技装置の動作を主に制御する主制御基板と、
遊技の演出に係る演出装置と、この演出装置の動作を主に制御する副制御基板とが設けら
れている。
ここで、副制御基板は、主制御基板からの指令を受け、受けた指令に基づいて演出装置
を制御することで、遊技状況に応じた演出装置の制御が行えるようになっている。このた
め、遊技機には、主制御基板から副制御基板へデジタル信号を伝送しており、この指令信
号を伝送するにあたり、遊技機でも、通信装置として、デジタル信号を直列に伝送するシ
リアル伝送方式が利用されている。
さらに、シリアル伝送方式の通信装置として、電気/光変換器を備えているとともに、
通信ケーブルとして、光の信号を伝送する光通信ケーブル(例えば光ファイバなど)を利
用し、さらには、光通信ケーブルの接続が容易に行えるように、光通信ケーブルと制御基
板との接続をコネクタを介して行う光学式の通信装置が知られている(例えば、特許文献
1を参照)。
特開2009−153798号公報
上記のような光通信装置は、光通信ケーブルと、光通信ケーブルの一端に設けられて該
光通信ケーブルと主制御基板とを接続するメイン側コネクタと、光通信ケーブルの他端に
設けられて該光通信ケーブルと副制御基板とを接続するサブ側コネクタとを有してなり、
メイン側コネクタには主制御基板からの指令信号に基づき光信号を発光する発光素子が設
けられ、サブ側コネクタには光通信ケーブルから伝播された光信号を光電変換して副制御
基板に送出する受光素子が設けられて構成される。ここで、光通信ケーブル自体は電磁誘
導による影響を殆ど受けないのであるが、受光素子は光通信ケーブルから受け取った光信
号を電気信号に光電変換する電子部品であるため、原則的に電磁波に対して脆弱であり、
不正な電磁波を受光素子に照射して受光素子を誤動作させる、いわゆる、電波ゴトと称さ
れる不正行為の対象になりやすいという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、不正行為の予防を図ることの
できる遊技機を提供することを目的とする。
このような目的達成のために、本発明に係る遊技機は、遊技の進行に係る装置の動作を
主に制御する主制御基板と、遊技の進行に直接関与しない装置の動作を主に制御する副制
御基板と、主制御基板と副制御基板とを相互に接続する光通信ケーブル(例えば、実施形
態における光ファイバケーブル100)を介して両基板間の通信を行う通信装置と、を備
える遊技機であって、光通信ケーブルの一端に設けられたケーブル一端側コネクタ(例え
ば、実施形態におけるプラグコネクタ120)と主制御基板に設けられた主基板側コネク
タ(例えば、実施形態におけるレセプタクルコネクタ130)とを結合することで光通信
ケーブルと主基板側コネクタの発光素子とが光学的に接続されて、主基板側コネクタの発
光素子から光通信ケーブルに向けて光信号が出力され得るようになり、光通信ケーブルの
他端に設けられたケーブル他端側コネクタ(例えば、実施形態におけるプラグコネクタ1
50)と副制御基板に設けられた副基板側コネクタ(例えば、実施形態におけるレセプタ
クルコネクタ160)とを結合することで光通信ケーブルと副基板側コネクタの受光素子
とが光学的に接続されて、光通信ケーブルからの光信号が副基板側コネクタの受光素子に
入力され得るようになり、ケーブル他端側コネクタは、光通信ケーブルの他端部を保持す
るケーブル他端側ハウジング(例えば、実施形態におけるプラグハウジング151)を有
し、副基板側コネクタは、ケーブル他端側ハウジングと結合可能に形成された副基板側ハ
ウジング(例えば、実施形態におけるレセプタクルハウジング161)と、副基板側ハウ
ジングに内装されて、光信号の入力部を除き受光素子を包囲して外部からの電磁波ノイズ
を遮蔽するシールド部材(例えば、実施形態におけるシェル部材166)と、を備えて構
成される。
本発明によれば、制御基板に対する不正行為を予防することが可能である。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの正面図である。 前記実施形態に係る筐体内部の正面図である。 前記実施形態の全体構成を概略的に示すブロック図である。 前記実施形態に係る光通信装置を示す側面図である。 前記実施形態に係るサブ側コネクタを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 前記実施形態に係るサブ側コネクタの側断面図(図5における矢印VI‐VIに沿って示す断面図)である。 前記実施形態に係るレセプタクルコネクタの斜視図である。 前記実施形態に係るレセプタクルコネクタの正面図である。 前記実施形態に係るシェル部材を示し(a)は斜視図、(b)は斜視断面図である。 前記実施形態に係るグランド接続構造を示す模式図である。 前記実施形態に係るグランド接続構造を示す電気配線図である。 前記実施形態に係る副基板ケースユニットの斜視図である。 前記実施形態に係る副基板ケースのトップケースを裏面側から見た斜視図である。 前記実施形態に係るコネクタケース嵌合構造を示し、(a)はコネクタの軸方向に沿って切断した断面図、(b)は側面図、(c)は矢印XIV(c)−XIV(c)に沿って示す断面図である。 前記実施形態に係る光通信装置の機能ブロック図である。 前記実施形態に係るスロットマシンの前扉を開放した状態を示す斜視図である。 前記実施形態に係るスロットマシンの前扉を開放した状態を示す平断面図である。 前記実施形態に係る信号伝送方法を従来技術と比較した模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、
本発明をスロットマシンに適用したものである。
[スロットマシンの基本構成]
まず、本実施形態に係るスロットマシンの基本的な構成について、図1〜図3を参照し
ながら説明する。本実施形態に係るスロットマシン1は、図1に示すように、3個の回転
リール11の各々に配置された複数種類の図柄が所定の組み合わせとなるように、回転し
ている各回転リール11を停止させる遊技を行うものである。また、スロットマシン1は
、遊技媒体として金属製のメダルを採用したものであり、メダルの投入によって遊技を開
始するように構成されている。このようなスロットマシン1には、図1の如く、当該スロ
ットマシン1の各種装置を収納する正面視矩形状の筐体2が備えられている。筐体2は、
前面開放形の箱状部材であり、この前面開口は当該筐体2に横開き開閉可能に取り付けら
れた前扉3によって閉鎖されるようになっている。なお、前扉3は、閉じられると、自動
的に施錠されるようになっている。
前扉3は、その前面をほぼ二分する上部パネル部4および下部パネル部5を備えたもの
となっている。下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダルを貯留する受皿
部6Aが一体的に形成された受皿ユニット6が設けられている。また、上部パネル部4と
下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に
貼り付けられたものとなっている。
上部パネル部4には、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において、筐体2内に横並
びに配設された3個の回転リール11の表面が臨む表示窓4Aが設けられている。ここで
、筐体2内部に設けられた3個の回転リール11の各々は、その表面に複数種類の図柄が
配置されている。なお、各回転リール11の内部には、当該回転リール11を内側から照
射するバックランプ56(図3を参照)が設けられている。
上部パネル部4の上端縁部分には、正面形状が横長の逆台形状をなす演出ランプ4Bが
設けられている。また、上部パネル部4の上側における左右両脇には、正面形状が湾曲し
た帯状に形成された一対の演出ランプ4Cがハの字形に配設されている。さらに、上部パ
ネル部4の両側縁には、その間に表示窓4Aを挟むようにして配置された一対の演出ラン
プ4Dが設けられている。これら演出ランプ4B〜4Dの各々は、透光性を有するレンズ
の内部に配置された高輝度フルカラーLED等の光源を備え、遊技の進行に応じて、その
光源の点灯又は点滅もしくは発光色の変更により、遊技における視覚的な演出効果を高め
るものである。
表示窓4Aおよび演出ランプ4Bの間には、遊技の演出用画像を表示する画像表示装置
4Eが設けられている。この画像表示装置4Eは、動画を含む様々な画像を、遊技の進行
状況に応じて表示するものである。画像表示装置4Eの左右下側には、遊技に係る効果音
を発生するスピーカ4Fがそれぞれ設けられている。
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。こ
の操作卓7には、前扉3の施錠を解除するための鍵が挿入される鍵穴7A、メダルを投入
するためのメダル投入口7Bが開口されたメダル投入部7C、各回転リール11の回転を
個別に停止させるための3個のストップスイッチ7D、最大ベット許容数(例えば3枚)
の遊技メダルを一度にベットするためのMAX−BETスイッチ7E、クレジットされた
範囲内で1枚の遊技メダルをベットするための1−BETスイッチ7G、3個の回転リー
ル11を一斉に回転開始させる際に操作されるスタートレバー7F、メダル投入口21か
ら投入されて滞留したメダルを返却するための貯留メダル精算スイッチ7H、等が設けら
れている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを象徴するキャラクタ等が描か
れたパネル5Aが設けられている。受皿ユニット6には、メダルを貯留する前述の受皿部
6Aに加えて、入賞時に受皿部6Aへ向かって払い出されるメダルを排出させるメダル払
出口6Bと、遊技に係る効果音を発生するスピーカ6Cとが設けられている。
[遊技を行うための基本操作]
スロットマシン1で遊技を行うには、まず実際にメダル投入口7Bにメダルを投入する
か、1−BETスイッチ7GまたはMAX−BETスイッチ7Eの何れかを操作してクレ
ジットの範囲内で規定数のメダルをベットすることにより、入賞ライン(例えば、表示窓
4A内の左中段、中央中段および右中段の各図柄表示領域を横一直線に結ぶ1本の入賞ラ
イン)を有効化する。
次に、遊技者がスタートレバー7Fを操作すると、役抽選が行われ、その後、各リール
11が回転を開始し、リール11の外周表面に表示された複数種類の図柄が表示窓4A内
を上下に(通常、上から下に)移動表示される。そして、リール11の回転が所定の速度
に達するとストップスイッチ7Dが有効化され、遊技者が各ストップスイッチ7Dを操作
すると、対応するリール11の回転がそれぞれ停止する。
ここで、有効ライン上に停止表示された図柄組合せが予め定められた入賞態様(メダル
を獲得することができる遊技役の対応図柄)となっている場合には、各入賞態様に対応し
た枚数のメダルが払い出されるか、またはクレジットとして加算される。
[筐体内蔵の遊技用装置]
筐体2の内部には、図2に示すように、3個の回転リール11が回転自在に支持される
とともに、これらの回転リール11のそれぞれを駆動するステッピングモータ50(図3
を参照)を備えたリールユニット10、内部に多数のメダルを貯留させる容器部21を備
えるとともに受皿部6Aに向かってメダルを排出するホッパー20、遊技用装置であるリ
ールユニット10やホッパー20の動作を制御する主制御基板30、これらの装置に電力
を供給する電源装置9等が設けられている。主制御基板30は、主基板ケース310内に
収容されており、この主基板ケース310と共に主基板ケースユニット300を構成して
いる。
一方、前扉3の裏側には、画像表示装置4E等の演出用装置の制御を行う副制御基板7
0、メダル投入口7Bに投入されたメダルを選別する投入メダルセンサ8等が設けられて
いる。副制御基板40は、副基板ケース410内に収容されており、この副基板ケース4
10と共に副基板ケースユニット400を構成している。
[制御基板と各機器との接続]
本実施形態のスロットマシン1では、図3に示すように、遊技に関する主たる制御が主
制御基板30上に配設された制御回路により行われ、画像表示装置4Eによる演出画像表
示制御、スピーカ4Fからの音声発生制御及びバックランプ56等のランプによる照明制
御等は、副制御基板40上に配設された制御回路により行われるように構成されている。
また、両制御基板30,40間の情報伝送(指令信号の伝送)は、詳細後述する光ファイ
バケーブル100による光通信にて、主制御基板30から副制御基板40への一方向のみ
行うことが可能となっている。
主制御基板30には、遊技に関する各種の演算処理を行うメインCPU30Aと、制御
プログラム等を記憶したROM30Bと、一時記憶領域であるRAM30Cとが配設され
ており、ROM30Bに記憶された制御プログラムに従って各駆動回路等が動作すること
により、スロットマシン1における遊技進行に係る主要な制御が行われるようになってい
る。
上記メインCPU30Aには、駆動パルスを発生するためのクロックパルス発生器30
D、クロックパルス発生器30Dで発生した駆動パルスを分周するための分周器30E、
遊技役の抽選に用いる乱数を発生するための乱数発生器30F、及び乱数発生器30Fで
発生した乱数をサンプリングして抽選を行うためのサンプリング回路30Gが接続されて
いる。また、メインCPU30Aは、インターフェイス回路30Hを介して、モータ駆動
回路51、ホッパー駆動回路22及び副制御基板40に対して信号を送信するとともに、
リール位置検出回路52及び払出完了信号回路24からの信号を受信するように構成され
ている。
ここで、モータ駆動回路51は、各リール11を回転駆動するステッピングモータ50
の回転・停止制御を行うための回路であり、リール位置検出回路52は、各リール11に
設置されたセンサ(図示せず)からの各検出信号に基づき、各リール11の回転位置をそ
れぞれ検出する回路である。また、ホッパー駆動回路22は、小役等の入賞態様が成立し
た際に、ホッパー20を駆動してメダルの払出しを行わせる回路であり、払出完了信号回
路24は、ホッパー20から所定数のメダルが払い出されたことがメダル検出部23によ
り検出された際に、主制御基板30に払出完了信号を送信する回路である。
また、スロットマシン1では、電源装置9からの電力が主制御基板30を介して各部に
供給されるようになっている。また、メインCPU30Aには、スイッチ基板57に接続
されているか、またはスイッチ基板57上に搭載されている、リール停止信号回路58、
スタートレバー7F、投入メダルセンサ8、1−BETスイッチ7G、MAX−BETス
イッチ7E及び貯留メダル精算スイッチ7Hからの各信号が、インターフェイス回路30
Hを介して入力されるようになっている。
また、図示は省略しているが、メインCPU30Aは、所定の遊技状態(例えば、AR
T遊技状態(AT(アシストタイム)が設定されたRT(リプレイタイム)遊技状態))
であることを判断して、データカウンタやホールコンピュータ等に所定の信号(外端信号
)を出力し、この外端信号により、ART遊技状態に設定された回数等を管理したり遊技
者に提示したりできるように構成されている。
一方、副制御基板40には、演出に関する各種の演算処理を行うサブCPU40Aと、
制御プログラム等を記憶したROM40Bと、一時記憶領域であるRAM40Cとが配設
されており、ROM40Bに記憶された制御プログラムに従って各駆動回路等が動作する
ことにより、スロットマシンにおける演出に関する制御が行われるようになっている。
上記サブCPU40Aは、インターフェイス回路40Dを介して、主制御基板30から
の各種制御信号を受信するとともに、表示装置制御回路53、スピーカ制御回路54及び
ランプ制御回路55に対し信号を送信するように構成されている。ここで、表示装置制御
回路53は、画像表示装置4Eを制御して所定の演出画像を表示させる回路であり、スピ
ーカ制御回路54は、スピーカ4Fから発生させる音声等の種類や音量を制御する回路で
あり、ランプ制御回路55は、演出ランプ4B〜4Dやバックランプ56等のランプの点
灯を制御する回路である。
[光通信装置]
以上において、本実施形態のスロットマシン1には、伝送媒体に光ファイバケーブル1
00を利用した有線通信である光通信で、主制御基板30と副制御基板40との間の通信
を行う、光通信装置が設けられている。ここで、主制御基板30と副制御基板40との間
の通信は、主制御基板40から副制御基板40へ指令信号を伝送する一方向のデジタル光
通信を行うものであり、主制御基板30から副制御基板40へ一つの伝送路を介して、誤
り検出ビット付きの光ビット信号をシリアルに伝送するものである。以下、図4〜図9を
追加参照しながら、本実施形態に係る光通信装置の具体的構成を説明する。
光通信装置は、図4に示すように、主制御基板30に設けられて副制御基板40へ向け
て指令信号(コマンドデータ)を発信する不図示の指令信号発信回路37(図15を参照
)と、副制御基板40に設けられて主制御基板30からの指令信号(コマンドデータ)を
受信する不図示の指令信号受信回路47(図15を参照)と、主制御基板30および副制
御基板40を相互に接続する光ファイバケーブル100とを備え、光ファイバケーブル1
00を介して主制御基板30と副制御基板40との間の通信を行うものである。
光ファイバケーブル100は、光信号を伝送するための通信ケーブル(伝送媒体)であ
る。光ファイバケーブル100の一端、具体的には、この光ファイバケーブル100にお
ける主制御基板30側に位置する端部と主制御基板30との間には、これらを相互に接続
するためのメイン側コネクタ110が設けられている。このメイン側コネクタ110は、
光ファイバケーブル100の一端に取り付けられるプラグコネクタ120と、主制御基板
30の表面側に取り付けられるレセプタクルコネクタ130とからなり、両コネクタ12
0,130を嵌合させたときに光ファイバケーブル100と主制御基板30とが接続され
るように構成されている。
プラグコネクタ120は、レセプタクルコネクタ130の内部に嵌合される円筒状に形
成された部材である。プラグコネクタ120には、光ファイバケーブル100の一端が不
図示の固定金具によって固定されている。
レセプタクルコネクタ130は、プラグコネクタ120を内部に嵌合可能な円筒状に形
成された部材である。レセプタクルコネクタ130は、その底部中央に、光通信用の発光
素子135が設置されたものとなっている。発光素子135は、主制御基板30の指令信
号発信回路37からの指令信号(電気信号)に基づき光信号を発光する例えば発光ダイオ
ード等の電子部品である。そして、レセプタクルコネクタ130は、半田付け等によって
主制御基板30上に実装されている。
このようなメイン側コネクタ110において、プラグコネクタ120とレセプタクルコ
ネクタ130とを嵌合させると、光ファイバケーブル100と発光素子135とがメイン
側コネクタ110を介して光学的に接続されることとなる。
一方、光ファイバケーブル100の他端、具体的には、光ファイバケーブル100にお
ける副制御基板40側に位置する端部と副制御基板40との間には、これらを相互に接続
するためのサブ側コネクタ140が設けられている。それでは、以下において、サブ側コ
ネクタ140の具体的な構成について詳述する。
サブ側コネクタ140は、光ファイバケーブル100の他端に取り付けられるプラグコ
ネクタ150と、副制御基板40の表面に取り付けられるレセプタクルコネクタ160と
からなり、両コネクタ150,160を嵌合させたときに光ファイバケーブル100と副
制御基板40とが接続されるように構成されている。
プラグコネクタ150は、図4に示すように、光ファイバケーブル100の一端に取り
付けられる透明樹脂製のプラグハウジング151を基体として構成される。このプラグハ
ウジング151は、該コネクタ150の着脱時に作業者に把持される部分となる略直方体
状の把持部151Aと、この把持部151Aに一体的に繋がって延びる略円筒状の嵌合凸
部151Bとを有してなる。プラグハウジング151には、光ファイバケーブル100を
挿入保持するためのケーブル挿入孔151C(図6を参照)が当該コネクタ150の中心
軸に沿って貫通形成されている。なお、プラグコネクタ150については、図4に示す配
設姿勢における、左側を基端側、右側を先端側と称して説明する。
プラグハウジング151の嵌合凸部151Bは、段付きの円筒形状に形成されており、
その外周面には当該コネクタ150の軸方向における中間部分を一周するよう円環状に形
成された被係止溝151Dが凹設されている。また、嵌合凸部151Bの先端には、山型
に突出して前述のケーブル挿入孔151Cの開口端となる位置決め凸部151Eが設けら
れている。
光ファイバケーブル100は、図6に示すように、コアおよびクラッドを有して中心部
のコアにおいて光信号を伝送させる光ファイバー芯線101と、この光ファイバー芯線1
01の外周面を被覆する合成樹脂製の被覆材102とを備えた通信ケーブルである。光フ
ァイバケーブル100は、プラグハウジング151のケーブル挿入孔151Cに把持部1
51Aの基端側から挿入され、当該ケーブル100の先端部をプラグハウジング151の
位置決め凸部151Eから外方に幾分突出させた状態で、プラグハウジング151の外周
側から挿入される不図示の固定金具によって接合固定されるようになっている。
レセプタクルコネクタ160は、図4〜図8等に示すように、前述のプラグコネクタ1
50と対向する側に開口するレセプタクルハウジング161と、レセプタクルハウジング
161内に設けられて副制御基板40に接合されるフォトダイオード等の受光素子165
と、受光素子165を内包してレセプタクルハウジング161内に取り付けられるシェル
部材166と、を有して構成される。なお、レセプタクルコネクタ160については、図
4に示す配設姿勢における、左側を先端側、右側を基端側と称して説明する。
レセプタクルハウジング161は、図7に示すように、該ハウジング161の基体とな
るハウジング本体162と、ハウジング本体162の先端側の外周部を包囲するスペーサ
部材163と、シェル部材166を覆うようにハウジング本体161の基端側に取り付け
られるフットカバー部材164と、を有して構成される。
ハウジング本体162は、透明な樹脂材料を用いて円筒状に形成されており、その内部
には軸方向に沿って前記先端側に開口する嵌合凹部(相手方のプラグコネクタ150の嵌
合凸部151Bを受容する空間)162Aが設けられている。ハウジング本体162の内
周面には、内方(嵌合凹部162A側)に突出してプラグコネクタ150の被係止溝15
1Dに係合可能に形成された略鉤爪形状の一対の係止突起162Bが設けられている。ま
た、ハウジング本体162には、受光素子165を内包した状態のシェル部材166が配
設されるシェル配設空間(図示せず)が画成されるとともに、このシェル配設空間と嵌合
凹部162Aとを連通させて光ファイバケーブル100の内部を伝播してきた光信号を通
すための円孔状の受光孔162Cが設けられている。この受光孔162Cの周囲には、プ
ラグコネクタ150の位置決め凸部151Eの外面形状に対応した内面形状を有するすり
鉢状の位置決め凹部162Dが設けられており、この位置決め凹部162Dはプラグハウ
ジング151の位置決め凸部151Eが嵌入可能な大きさに形成され、プラグコネクタ1
50とレセプタクルコネクタ160との光軸方向および光軸直交方向の位置決めを行い得
るようになっている。
スペーサ部材163は、透明な樹脂材料を用いて軸方向に延びる略蒲鉾状に形成されて
おり、内部にハウジング本体162を嵌入させるための円筒状の嵌合孔163Aが軸方向
に沿って貫通形成されている。このスペーサ部材163は、該レセプタクルコネクタ16
0を副制御基板40上に実装するための取付ベースとなる。スペーサ部材163の先端側
には、ハウジング本体162の先端部を当接させて当該ハウジング本体162を軸方向に
位置決めするための段部163Bが形成されている。また、スペーサ部材163の基端側
には、軸方向に所定の厚みを有するとともに当該スペーサ部材163の外周縁に沿って円
弧状に湾曲するリブ163Cが設けられている。また、スペーサ部材163の底面には、
当該レセプタクルコネクタ160を副制御基板40上に位置決めするための一対の脚部1
63Dが下方に向けて突設されている。
受光素子165は、光ファイバケーブル100からの光信号を電気信号に変換する例え
ばフォトダイオード等の電子部品(光電変換素子)である。受光素子165には、副制御
基板40上の信号ラインに接続される信号端子165S、副制御基板40上のグランドラ
イン42(図10を参照)に接続されるグランド端子165G、該受光素子165に電力
を供給するための電源端子165E等の4本の端子(以下では、説明の便宜上、これらを
「リード端子165L」と総称することがある)が設けられている。
シェル部材166は、図9に示すように、例えば黄銅等の金属製の板金を略箱状に折曲
形成してなり、その表面全体には錫めっき処理が施されている。シェル部材166は、受
光素子165を収容可能な大きさの内部空間を有しており、その表面側には受光素子16
5の受光部165Aと整合する位置に内部空間と連通する円孔状の光通過口166Aが貫
通形成されるとともに、下方には受光素子165の4本のリード端子165Lを外方へ突
出させるための端子挿通口166Bが内部空間と連続して形成されている。つまり、シェ
ル部材166は、受光素子165の受光部165Aおよび4本のリード端子165Lを除
く部位全体を包囲しており、外部からの電磁波ノイズに対する遮蔽効果を十分に発揮し得
るように構成されている。また、シェル部材166の左右の側面には、副制御基板40上
のグランドライン43,44,45,46(図10を参照)に接続される2本のグランド
端子166G1,166G2が下方に向けて突出形成されている。
シェル部材166は、受光素子165を内部空間に収容保持した状態で、ハウジング本
体162のシェル配設空間に嵌挿されて、レセプタクルハウジング161に垂直姿勢で取
り付けられる。シェル部材166がレセプタクルハウジング161に取り付けられた状態
では、受光素子165の受光部165Aと、シェル部材166の光通過口166Aと、レ
セプタクルハウジング161の受光孔162Cと、が光軸に沿って相互に位置整合するこ
ととなる。またこのとき、受光素子165の4本のリード端子165L、およびシェル部
材166の2本のグランド端子166G1,2は、略横一列に整列した状態で、レセプタ
クルハウジング161の底面から下方に延出することとなる。
フットカバー部材164は、PC(ポリカーボネート)等の透明な樹脂材料を用いて形
成されており、ハウジング本体162の基端側からシェル部材166を覆うようにして着
脱自在に取り付けられる。フットカバー部材164には、受光素子165のリード端子1
65Lおよびシェル部材166のグランド端子166G1,2を挿通させるための開口(
図示せず)が略一列に並んで形成されている。フットカバー部材164の底面には、レセ
プタクルコネクタ160を副制御基板40上に固定するための一対の固定金具164Aが
設けられている。
このように構成されるサブ側コネクタ140を介して、光ファイバケーブル100と副
制御基板40とを接続するためには、まず、プラグコネクタ150の嵌合凸部151Bを
レセプタクルコネクタ160の嵌合凹部162Aに嵌合させる。このとき、プラグコネク
タ150の嵌合凸部151Bをレセプタクルコネクタ160の嵌合凹部162Aに挿入す
ると、プラグハウジング151の被係止溝151Dにレセプタクルハウジング161の係
止突起162Bが係合し、これによりプラグコネクタ150をレセプタクルコネクタ16
0から抜脱する方向への移動が規制されて、プラグコネクタ150とレセプタクルコネク
タ160とが嵌合状態に保持される。
こうしてプラグハウジング151とレセプタクルハウジング161とが嵌合すると、プ
ラグハウジング151の位置決め凸部151Eがレセプタクルハウジング161の位置決
め凹部162Dに嵌入して、位置決め凸部151Eから突出する光ファイバケーブル10
0の先端部が位置決め凹部162D内の受光孔162Cに挿入されることとなる。すると
、光ファイバケーブル100の先端部とレセプタクルコネクタ160の受光素子165(
受光部165A)とが、シェル部材166の光通過口166Aを介して、互いに近接した
状態で対向配置される。これにより、プラグコネクタ150に取り付けられた光ファイバ
ケーブル100と、レセプタクルコネクタ160の受光素子165とが光学的に接続され
、光ファイバケーブル100から伝送された光信号が受光素子165において電気信号に
光電変換されて副制御基板140の指令信号受信回路47に送出される。このように主制
御基板30と副制御基板40とが光通信装置を介して一方向にシリアル通信可能となり、
主制御基板30から副制御基板40へ向けて各種指令信号(コマンドデータ)等が伝送さ
れることとなる。
以上、本実施形態における光通信装置のサブ側コネクタ140では、レセプタクルハウ
ジング161に内装される受光素子165を、金属製のシェル部材166により包囲(被
覆)するとともに、このシェル部材166のグランド端子166G1,2を副制御基板4
0上にグランド接続して、受光素子165を電磁的にシールドするため、外部から受光素
子165に対して不正な電磁波を発信する不正行為(いわゆる電波ゴト)を予防すること
が可能である。
≪グランド接続構造≫
続いて、図10および図11を追加参照して、サブ側コネクタ140におけるシェル部
材166のグランド接続構造について説明する。前記のとおり、シェル部材166には、
副制御基板40にグランド接続される2本のグランド端子166G1,166G2が設け
られているが、当該グランド端子166G1,166G2のグランド接続位置(グランド
の取りかた)に応じて電磁波ノイズの遮蔽効果を最適に発揮させるものとする。
ここで、副制御基板40は、詳細図示を省略するが、絶縁体基材両面に導電性の回路パ
ターンが形成された信号層41(図10を参照)を有するとともに、厚さ方向中途に中間
層として電源層およびグランド層を有する多層基板から構成されており、当該副制御基板
40の信号層41に、前述のサブCPU40A、ROM40B、RAM40Cやサブ側コ
ネクタ140などの電子・電気部品が表面実装されている。また、図10に示すように、
副制御基板40の信号層141には、上記回路パターンとして、サブ側コネクタ140の
受光素子165の信号端子165Sが接続される信号線パターン(図示せず)や、受光素
子165のグランド端子165Gおよびシェル部材166のグランド端子166G1,1
66G2がそれぞれ接続されるグランドパターン42,43,44,45,46などが形
成されている。各グランドパターン42〜46は、対応するスルーホール42c〜46c
によって、内層としてのグランド層に電気的に接続(導通)されている。
受光素子165のグランド端子165Gは、グランドライン42を介して当該受光素子
165から相対的に近い位置(スルーホール42Cの位置)で副制御基板40のグランド
層に接続されている。シェル部材166の第1グランド端子166G1は、グランドライ
ン43を介して受光素子165から相対的に近い位置(スルーホール43Cの位置)で副
制御基板40のグランド層に接続可能である一方、グランドライン44を介して受光素子
165から相対的に遠い位置(スルーホール44Cの位置)でグランド層に接続可能であ
る。シェル部材166の第2グランド端子166G2は、グランドライン45を介して受
光素子165から相対的に近い位置(スルーホール45Cの位置)でグランド層に接続可
能である一方、グランドライン46を介して受光素子165から相対的に遠い位置(スル
ーホール46Cの位置)でグランド層に接続可能である。
ここで、各グランドライン43,44,45,46の途中には、ジャンパー素子として
0Ω抵抗R1,R2,R3,R4がそれぞれ実装され得るように形成されている。グラン
ドライン43は、グランドライン43A,43Bが0Ω抵抗R1で接続されてなり、グラ
ンドライン44は、グランドライン44A,44Bが0Ω抵抗R2で接続されてなる。ま
た、グランドライン45は、グランドライン45A,45Bが0Ω抵抗R3で接続されて
なり、グランドライン46は、グランドライン46A,46Bが0Ω抵抗R4で接続され
てなる。
そのため、シェル部材166の第1グランド端子166G1に接続される2本のグラン
ドライン43,44のうち、グランドライン43に0Ω抵抗R1を接続すれば、グランド
ライン43A,43B間が当該0Ω抵抗R1を介して接続される一方(すなわち、相対的
に近い位置でグランド接続される一方)、グランドライン44に0Ω抵抗R2を接続すれ
ば、グランドライン44A,44B間が当該0Ω抵抗R2を介して接続される(すなわち
、相対的に遠い位置でグランド接続される)。
また、シェル部材166の第2グランド端子166G2に接続される2本のグランドラ
イン45,46のうち、グランドライン45に0Ω抵抗R3を接続すれば、グランドライ
ン45A,45B間が当該0Ω抵抗R3を介して接続される一方(すなわち、相対的に近
い位置でグランド接続される一方)、グランドライン46に0Ω抵抗R4を接続すれば、
グランドライン46A,46B間が当該0Ω抵抗R4を介して接続される(すなわち、相
対的に遠い位置でグランド接続される)。
従って、本実施形態に係るグランド接続構造によれば、副制御基板40上の複数のグラ
ンドライン43,44,45,46にジャンパー素子としての0Ω抵抗R1,R2,R3
,R4を選択的に配置することで、副制御基板40の回路構成等に応じて、シェル部材1
66のグランド接続位置(グランド層との接続位置)を受光素子165から相対的に近い
位置と遠い位置とのいずれかに選択的に設定することができるため、シェル部材166に
よる電磁波ノイズの遮蔽効果をより一層向上させて、いわゆる電波ゴト等の不正行為を厳
重に予防することが可能となる。
また、例えば、複数の遊技機の機種や盤面、基板ケース等において、共通の副制御基板
40を採用した場合でも、一種類の副制御基板40を性能の異なる遊技機や盤面、基板ケ
ース、間で共通に使用しながら、その機種等に応じてシェル部材166のグランド接続位
置を異ならしめることができるとともに、副制御基板40の製造コストを低減することが
可能となる。
なお、シェル部材166の各グランド端子166G1,2には、それぞれ2本のグラン
ドラインを接続させているが、3本以上の複数のグランドラインを接続させてもよい。ま
た、各グランド端子166G1,2に接続される複数本のグランドパターンは、受光素子
165からの距離を異ならしめてグランド層にそれぞれ接続するものに限られず、受光素
子165からそれぞれ等距離の位置でグランド層にそれぞれ接続するものであってもよく
、グランド層との接続位置は副制御基板40の回路構成等に応じて適宜に設定可能である
。また、グランドラインを0Ω抵抗以外のジャンパー素子(低い抵抗値をもつジャンパー
素子)で接続するように構成してもよい。また、シェル部材166のグランド端子166
G1,2を副制御基板40のグランドパターンに直接的に接続させることなく、これを受
光素子165のグランド端子165Gに接続させてもよい。
≪コネクタケース嵌合構造≫
次に、上記コネクタケース嵌合構造を説明するうえで、先ず始めに、副基板ケースユニ
ット400の概要構成について図12〜図14を追加参照しながら説明する。
副基板ケースユニット400は、前述の副制御基板40と、副制御基板40を内部に収
容する略矩形容器状の副基板ケース410と、を主体として構成されている。この副基板
ケースユニット400は、画像表示装置4Eを備えて構成される液晶ユニット12の背面
側に取り付けられ、該副基板ケースユニット400および液晶ユニット12が一体化され
たアッセンブリ状態で前扉3の裏面側に固定具12Aを用いて固定される(これにより画
像表示装置4Eの画面が前扉3の正面側から視認可能となる)。なお、以降において、副
基板ケースユニット400の構成部材の説明における上下左右および前後(正面側、背面
側)の方向は、特に指定しない場合には、副基板ケースユニット400が前扉3に取り付
けられた状態で前扉3を裏面視した場合の方向を示すものとする。すなわち、図12にお
いては右下側が正面である。
副基板ケース410は、液晶ユニット12に固定されるボトムケース420と、ボトム
ケース420の正面側に着脱自在に取り付けられるトップケース430とからなる。ボト
ムケース420及びトップケース430は、互いの開口同士を相対向させた閉止状態で組
み合わされて一体化される。ボトムケース420及びトップケース430は、共に無色透
明な樹脂材料(例えば、ポリカーボネート等)を用いて射出成形等の成形手段により形成
され、外部からでも副基板ケース410内を視認可能に構成されている。
ボトムケース420は、詳細図示を省略するが、横長方形状の裏面板421およびこの
裏面板421の周縁から立設される上下左右の側面板422を有して全体として正面側に
開口する矩形箱状を呈している。ボトムケース420の裏面板421には、トップケース
430を固定するための複数個のネジ孔(図示せず)が設けられている。
トップケース430は、横長方形状の正面板431およびこの正面板431の周縁から
立設される上下左右の側面板432を有して全体として背面側が開口する矩形箱状を呈し
ている。トップケース430の正面板431には、ボトムケース420のネジ孔(図示せ
ず)と整合する位置に複数の凹部432Aが形成されており、各凹部432Aの凹底部に
はネジ挿通孔432Bが表裏に貫通されている。
ボトムケース420とトップケース430とは、副制御基板40を収容した状態で、ト
ップケース430のネジ挿通孔432Bとボトムケース420のネジ孔とを位置合わせし
て不図示のネジを螺合することにより、閉止状態で副制御基板40と一体的に結合される
。すなわち、副制御基板40にも、ネジが挿通可能な挿通孔が設けられている。そして、
ネジ止めした後、さらにトップケース430の凹部432Aに封止カバー433を嵌入さ
せることにより、副基板ケース410が開封不能に封止される。封止カバー433は、凹
部432Aの内周に設けられた係合溝(図示せず)に係合して抜け止めとして作用する爪
部(図示せず)を有しており、いったん爪部が係合溝に係合すると、封止カバー433は
トップケース430に取り外し不能に固定される。そのため、トップケース430とボト
ムケース420とを固定しているネジに外部からアクセス不能となって、トップケース4
30とボトムケース420とが封止されるのである。
続いて、コネクタケース嵌合構造について詳述する。トップケース430の右上隅角部
、すなわち、トップケース430におけるサブ側コネクタ140と整合する位置には、側
面視において矩形に開口する第1係合孔434が設けられている。第1係合孔434は、
トップケース430の右側の側面板432に表裏貫通されており、サブ側コネクタ140
のプラグコネクタ150が係合可能(挿着可能)に形成されている。第1係合孔434は
、プラグコネクタ150の把持部151Aに対応した形状となっており、プラグコネクタ
150のうち把持部151Aのみを通すことのできる狭幅の形状となっている(つまり、
プラグコネクタ150の嵌合凸部151Bを通すことはできず、プラグコネクタ150が
副基板ケース40に対して抜け止め状態となる)。
トップケース430の内側には、サブ側コネクタ140のレセプタクルコネクタ160
と整合する位置に、上側の側面板432と右側の側面板432とを繋いでL字状に屈曲す
る連結板435が設けられている。連結板435には、第1係合孔434と左右方向(サ
ブ側コネクタ40の軸方向)に対向するとともに、側面視において略半円状を呈する第2
係合孔436が表裏に貫通されており、サブ側コネクタ140のレセプタクルコネクタ1
60が係合可能(挿着可能)に形成されている。第2係合孔436はレセプタクルハウジ
ング161に対応した形状となっており、第2係合孔436の内周面とレセプタクルハウ
ジング161の外周面とは隙間なく係合し得ることになるが、たとえ極わずかな隙間が生
じたとしても、この隙間はトップケース430の連結板435と近接対向(又は当接)す
るレセプタクルコネクタ160のリブ163Cによって塞がれるようになっている。
このようなコネクタケース嵌合構造において、副基板ケースユニット400を組み立て
るには、予め副制御基板40上においてサブ側コネクタ140のプラグコネクタ150と
レセプタクルコネクタ160とを互いに嵌合させた状態で、この副制御基板40をボトム
ケース420およびトップケース430間に取り付ける。そして、両ケース420,43
0を前述のネジおよび封止カバー433によって開封不能な状態にロックし、副制御基板
40を副基板ケース410の内部に収容させると、サブ側コネクタ140がプラグコネク
タ150の把持部151Aを除き副基板ケース410によって覆われて内部に隠蔽される
一方、プラグコネクタ150の把持部151Aのみが第1係合孔434を介して副基板ケ
ース410の外方へ突出することとなる。
この状態では、プラグコネクタ150の把持部151Aがトップケース430の第1係
合孔434に隙間なく係合するとともに、プラグコネクタ150の嵌合凸部151Bとト
ップケース430の側面板432とが近接対向する。従って、プラグコネクタ150はト
ップケース430の側面板432との係合下に抜け止め状態で保持されるため、プラグコ
ネクタ150が抜脱方向へ引っ張られたとしても、プラグコネクタ150の嵌合凸部15
1Bが側面板432に当接して、プラグコネクタ150の抜脱方向への移動が阻止される
ことで、副基板ケース410を開放しない限りはレセプタクルコネクタ160からプラグ
コネクタ150を取り外すことが実質的に不能となり、いわゆるハーネスゴトと呼ばれる
不正行為を効果的に防止することが可能となる。
一方、レセプタクルコネクタ160のレセプタクルハウジング161がトップケース4
30の第2係合孔436に隙間なく係合するとともに、レセプタクルコネクタ160のリ
ブ163Cとトップケース430の連結板435とが近接対向する。従って、前述のよう
にプラグコネクタ150とトップケース430の第1係合孔434とが係合することで副
基板ケース410のコネクタ開口がプラグコネクタ150によって完全に密閉されるとと
もに、トップケース430の内面とサブ側コネクタ140の外周面との間の隙間が非直線
的に入り組んで、副基板ケース410内への侵入経路が幾重にも折り返すラビリンス構造
の経路となるため、副基板ケース410の内部へ針金等の異物を侵入させる不正アクセス
を効果的に撃退防止することが可能となる。以上、本実施形態に係るコネクタケース嵌合
構造によれば、副制御基板40に対する不正行為の予防に寄与することが可能となる。
≪光通信異常検出機構≫
次に、本実施形態に係る光通信異常検出機構について図15〜図17を追加参照して説
明する。前述したように、本実施形態に係るスロットマシン1において、主制御基板30
と副制御基板40との両基板間の情報伝達(指令信号の伝送)は、主制御基板30から副
制御基板40へ一方向のみ行うことが可能となっており、副制御基板40は、主制御基板
30から送信されてきた指令信号を受信したことを契機として、該指令信号の内容に応じ
た所定の制御を行うように構成されている。そのため、主制御基板30から送信された指
令信号が、副制御基板40に正確に伝送されないと、副制御基板40において適切な制御
を行うことが困難となるだけでなく、遊技の進行状況とは適合しない不適切な制御が行わ
れてしまうおそれもある。
ここで、両基板間の伝送に光通信装置を採用した場合には、上記のような遊技機におけ
る通信の仕組みを悪用して、伝送媒体たる光ファイバケーブル100を許容曲げ半径を超
えて過度に屈曲することで、光ファイバケーブル100内での光信号(指令信号)の伝送
を妨げて、主制御基板30から送信された指令信号が副制御基板40へ正しく伝送されな
いようにする不正行為が想定される。このような不正行為が行われると、適正に遊技を行
うことができなくなるなどの弊害が生じる。
例えば、スロットマシンでは、一般的に、遊技者が有利に遊技を行えるような情報を報
知する、AT(アシストタイム)と称される演出期間を副制御基板において設定し、この
演出期間内において、所定の報知演出(「アシスト演出」と称する)を行うように構成さ
れている。このようなATの設定やAT中に実行可能なアシスト演出の回数決定等は、所
定の遊技結果が得られたことを契機として行われることが多い。したがって、遊技結果を
示す情報が、上述の不正行為により、副制御基板40に正しく伝送されないと、アシスト
演出の実行可能回数が過剰に設定されるという問題がある。
そこで、このような事情に鑑みて、本実施形態では、主制御基板30と副制御基板40
との間の伝送媒体である光ファイバケーブル100が不正に屈曲されて両基板間の通信が
妨げられた場合、この不正行為を早期に発見することができる構成を提供する。
光通信異常検出機構は、図15に示すように、主制御基板30から副制御基板40へ指
令信号を伝送する前記の光ファイバケーブル(「第1光ファイバケーブル」とも称する)
100と、主制御基板30から副制御基板40へ後述の検査信号を伝送する光ファイバケ
ーブル(「第2光ファイバケーブル」とも称する)200と、これら2本の光ファイバケ
ーブル100,200を内部に収容する保護チューブ15と、主制御基板30に設けられ
て検査信号を発信する検査信号発信回路38と、副制御基板40に設けられて検査信号を
受信する検査信号受信回路48と、両基板間の光通信における通信異常を報知する通信エ
ラー報知回路49と、を備えて構成される。
第1光ファイバケーブル100と第2光ファイバケーブルは、相互に許容曲げ半径が異
なるように設定されている。より具体的には、第1光ファイバケーブル100よりも第2
光ファイバケーブル200の方が許容曲げ半径が大きく設定されている。そのため、2本
の光ファイバケーブル100,200を同時に屈曲させた場合、第1光ファイバケーブル
100よりも先に、第2光ファイバケーブル100が許容曲げ半径に達するようになって
いる。「許容曲げ半径」とは、光ファイバケーブル100,200の伝送損失が、当該ケ
ーブルの使用に耐え得ると想定される最小の曲げ半径をいう。
第2光ファイバケーブル200の一端、具体的には、主制御基板30側にはメイン側コ
ネクタ210が設けられ、第2光ファイバケーブル200の他端、具体的には、副制御基
板40側にはサブ側コネクタ240が設けられている。このように第2光ファイバケーブ
ル200の各端部に設けられるメイン側コネクタ210およびサブ側コネクタ240は、
上述した第1光ファイバケーブル100の各コネクタ110,140と同様の構成である
ため、その説明は省略する。
保護チューブ15は、図16および図17に示すように、例えば合成樹脂材料を用いて
軸方向に延びる長尺の円管状に形成されて可撓性を有しており、光ファイバケーブル10
0,200を内部に挿通させることで、これら光ファイバケーブル100,200の周囲
を覆ってこれを保護する。この保護チューブ15は、前扉3の開閉に応じて伸縮した状態
および屈曲された状態を保持できるよう少なくとも一部が蛇腹状に形成されており、筐体
2に設置された2カ所の固定具16により固定されている。
検査信号発信回路38は、両制御基板間の通信状態を検査するための所定の検査信号(
例えば周期的なパルス信号であるウォッチドッグ信号)を生成して、これを例えば数msec
毎に定期的にメイン側コネクタ210へ発信し、このメイン側コネクタ210の発光素子
235から検査用光信号を発光させる。この検査用光信号は、光ファイバケーブル200
の内部を伝播して、サブ側コネクタ240の受光素子265に入力される。
検査信号受信回路48は、受光素子265において光電変換された検査信号(電気信号
)を受信して、光ファイバケーブル200による両制御基板間の通信状態を検査する。す
なわち、検査信号受信回路48は、検査信号発信回路38からの検査信号を定期的に受信
したとき、光通信装置が正常に動作している状態(両制御基板間で正常に通信が行われて
いる状態)であると判定する。他方、検査信号受信回路48は、検査信号発信回路38か
らの検査信号が途絶えると、光通信装置が正常に動作していない状態(両制御基板間が通
信エラーとなっている状態)であると判定して、通信エラー報知回路49に、通信エラー
が検出されたことを伝達するように構成されている。通信エラー報知回路49は、通信エ
ラーが検出された場合に、画像表示装置4Eを用いて通信エラーが発生したことを文字情
報等により報知するとともに、スピーカ4F等を用いて警告音等を出力するようになって
いる。(ホールコンピュータ等の外部機器に、通信エラーの発生を伝達するようにしても
よい)。
従って、このような光通信異常検出機構を採用することにより、保護チューブ15(光
ファイバケーブル100,200)が意図的に過度に屈曲されて、主制御基板30から送
信された指令信号が副制御基板40に正しく伝送されなくなったとしても、それよりも先
に検査信号が途絶えることとなるため、光通信の仕組みを悪用した不正行為を早期に発見
して光通信における安全性を高めることができるとともに、不正行為が行われる可能性を
低減することが可能となる。
なお、この光通信異常検出機構の変形例として、検査信号伝送用の光ファイバケーブル
200を設けることなく、互いに許容曲げ半径の異なる複数本の指令信号伝送用の光ファ
イバケーブル100を設けて、各光ファイバケーブル100において通信エラーとなる順
番が、許容曲げ半径の大小の順番である場合に、不正行為が介在したと判定してもよい。
≪コマンド伝送方法≫
次に、従来の光通信装置のコマンド伝送方法について、図18(a)を追加参照して説
明する。ここで、図18(a)中の中段は通常時のコマンドデータを示し、下段は光ファ
イバケーブル100が許容曲げ半径を超えて屈曲されたときのコマンドデータを示す。ま
ず始めに、主制御基板30の指令信号発信回路37は、副制御基板40への指令信号を所
定ビット数のコマンドデータとしてシリアルに出力する。本実施形態では、該コマンドデ
ータに対して、閾値電圧との大小関係によりH(High)およびL(Low)の信号レベルを
設定し、「0」をアクティブ信号、「1」を非アクティブ信号として割り当てる。
指令信号発信回路37から出力される指令信号は、二つのNOT回路(インバータ)1
71,172を介して、メイン側コネクタ110の発光素子135に入力される。発光素
子135は、指令信号発信回路37から入力される指令信号が「0」のときは不図示の電
源回路から電力が供給されて点灯し、「1」のときは電力が遮断されて消灯する。このよ
うに発光素子135では、指令信号発信回路37からの指令信号(コマンドデータ)に応
じて光信号を発光(点灯/消灯)させる。この光信号は、光ファイバケーブル100の内
部を伝播して、サブ側コネクタ140の受光素子165に入力される。
サブ側コネクタ140では、受光素子165で受光した光信号の強度が所定の閾値以上
である場合(図示する点灯状態のとき)、「0」で表されるデジタル信号を指令信号とし
て、二つの反転回路(インバータ)173,174を介して、副制御基板40の指令信号
受信回路47に送出する。
一方、受光素子165で受光した光信号の強度が所定の閾値未満である場合(図示する
消灯状態のとき)、「1」で表されるデジタル信号を指令信号として、二つの反転回路を
介して副制御基板40の指令信号受信回路47に送出する。このように、主制御基板30
から伝送されてくる指令信号(コマンドデータ)に基づいて、副制御基板40では演出に
係る各種制御を行い得るように構成されている。
ここで、このような光通信の仕組みを悪用して、伝送媒体たる光ファイバケーブル10
0を許容曲げ半径を超えて過度に屈曲することで、光ファイバケーブル100内での光信
号(指令信号)の伝送を妨げて、主制御基板30から送信された指令信号が副制御基板4
0へ正しく伝送されないようにする不正行為が想定される。このような不正行為が行われ
ると、適正に遊技を行うことができなくなるなどの弊害(例えば、上述のように、アシス
ト演出の実行可能回数が過剰に設定されるという弊害)が生じる。また、従来のコマンド
伝送方法では、主制御基板30から指令信号が発信されていない状態であるのか、不正行
為者によって光ファイバケーブル100が意図的に折り曲げられて通信が阻害されている
状態であるのかを判別することが困難であるという問題がある。
そこで、このような事情に鑑みて、本実施形態では、主制御基板30と副制御基板40
との間の伝送媒体である光ファイバケーブル100が不正に屈曲されて両基板間の通信が
妨げられた場合、この不正行為を早期に発見することができる構成を提供する。
本実施形態に係るコマンド伝送方法では、以下に詳述するように、通信を行っていない
状態(非アクティブ状態)でメイン側コネクタ110の発光素子135が光信号を発光(
点灯)するように、指令信号発信回路37からの指令信号(論理信号)を論理反転するよ
うに構成されている。それでは、本実施形態のコマンド伝送方法について図18(b)を
参照して詳述する。ここで、図18(b)中の中段は通常時のコマンドデータを示し、下
段は光ファイバケーブル100が許容曲げ半径を超えて屈曲されたときのコマンドデータ
を示す。
図18(b)に示すように、主制御基板30の指令信号発信回路37は、副制御基板4
0への指令信号を所定ビット数のコマンドデータとしてシリアルに出力する。本実施形態
では、前述したように、該コマンドデータに対して、閾値電圧との大小関係によりH(Hi
gh)およびL(Low)の信号レベルを設定し、「0」をアクティブ信号、「1」を非アク
テュブ信号として割り当てる。ここで、指令信号発信回路37から出力される指令信号は
正論理の信号である。
この正論理の信号は、NOT回路(インバータ)175によって論理反転されて負論理
の信号に変換される。そのため、メイン側コネクタ110の発光素子135では、指令信
号発信回路37の指令信号(論理反転される前の指令信号)が「1」で発光し、「0」で
消灯することとなる。発光素子135にて射出される光信号は、光ファイバケーブル10
0の内部を伝播して、サブ側コネクタ140の受光素子165に入力される。
サブ側コネクタ140では、受光素子165で受光した光信号の強度が所定の閾値以上
である場合(図示する点灯状態のとき)、「0」で表されるデジタル信号を指令信号とし
てNOT回路(インバータ)176に送出する。一方、受光素子165で受光した光の強
度が所定の閾値未満である場合(図示する消灯状態のとき)、「1」で表されるデジタル
信号を指令信号としてNOT回路176に送出する。
この出力信号は、NOT回路176において論理反転されて、正論理の信号に変換され
る(すなわち、元の論理信号に戻される)。そのため、従来のコマンド伝送方法と同様に
、主制御基板30から伝送される指令信号(コマンドデータ)に基づいて、副制御基板4
0では演出に係る各種制御を行い得るようになっている。
ここで、光ファイバケーブル100が許容曲げ半径を超えて過度に屈曲されると、光フ
ァイバケーブル100内において光信号が伝送不能となり、受光素子165には非アクテ
ィブ信号「1」として入力されることになるが、本実施形態では、この非アクティブ信号
「1」はNOT回路176で論理反転されて、サブ制御基板40の指令信号受信回路47
にはアクティブ信号「0」として入力されることになる。そして、指令信号受信回路47
では、このように光ファイバケーブル100が不正に操作されて、アクティブ信号「0」
の入力が一定時間以上において継続した場合(コマンドデータが「00H」の場合)には
、通信エラーが発生したものと判断し、通信エラー報知手段49において所定のエラー報
知を行う。一方、主制御基板30の指令信号発信回路37から指令信号(コマンドデータ
)が発信されていない状態では、副制御基板40の指令信号受信回路47には非アクティ
ブ信号「1」の入力が継続するため、光ファイバケーブル100を屈曲させて通信不能と
する不正行為との明確な判別が可能となる。
以上、このようなコマンド伝送方法を採用することにより、主制御基板30から指令信
号が発信されていない状態であるのか、不正行為者によって光ファイバケーブル100が
意図的に折り曲げられて通信が阻害されている状態であるのかを正確に判別することがで
きるため、光通信の仕組みを悪用した不正行為を早期に発見して光通信における安全性を
高めることができるとともに、不正行為が行われる可能性を低減することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば適宜改良可能である。
上述の実施形態では、本発明に係る遊技機のコネクタを光ファイバケーブル100と副
制御基板40との接続に適用した場合を例示して説明したが、これに限定されるものでは
なく、光ファイバケーブル100と主制御基板30との接続に利用してもよく、さらに、
光ファイバケーブル100と副制御基板40、および、光ファイバケーブル100と主制
御基板30の両方の接続に利用してもよい。
なお、上述の実施形態においては、本発明をスロットマシンに適用した場合を例示して
説明したが、これに限定されるものではなく、スロットマシン以外の遊技機、例えば、ぱ
ちんこ遊技機、アレンジボール機、雀球遊技機、封入式遊技機(所定個数の遊技球を機内
に封入して循環使用する遊技機)等の他の遊技機、更にはメダル遊技機、ゲーム機などの
アミューズメント機器、に適用することができ、同様の効果を得ることができる。
1 スロットマシン(遊技機)
30 主制御基板
40 副制御基板
100 光ファイバケーブル(光通信ケーブル)
110 メイン側コネクタ
120 プラグコネクタ(ケーブル一端側コネクタ)
130 レセプタクルコネクタ(主基板側コネクタ)
135 発光素子
140 サブ側コネクタ
150 プラグコネクタ(ケーブル他端側コネクタ)
151 プラグハウジング(ケーブル他端側ハウジング)
160 レセプタクルコネクタ(副基板側コネクタ)
161 レセプタクルハウジング(副基板側ハウジング)
162 ハウジング本体
163C リブ
165 受光素子
166 シェル部材(シールド部材)
166A 光通過口
166G グランド端子
400 副基板ケースユニット
410 副基板ケース
420 ボトムケース
430 トップケース
432 側面板
434 第1係合孔
435 連結板
436 第2係合孔

Claims (1)

  1. 遊技の進行に係る装置の動作を主に制御する主制御基板と、遊技の進行に直接関与しな
    い装置の動作を主に制御する副制御基板と、前記主制御基板と前記副制御基板とを相互に
    接続する光通信ケーブルを介して両基板間の通信を行う通信装置と、を備える遊技機であ
    って、
    前記光通信ケーブルの一端に設けられたケーブル一端側コネクタと前記主制御基板に設
    けられた主基板側コネクタとを結合することで前記光通信ケーブルと前記主基板側コネク
    タの発光素子とが光学的に接続されて、前記主基板側コネクタの前記発光素子から前記光
    通信ケーブルに向けて光信号が出力され得るようになり、
    前記光通信ケーブルの他端に設けられたケーブル他端側コネクタと前記副制御基板に設
    けられた副基板側コネクタとを結合することで前記光通信ケーブルと前記副基板側コネク
    タの受光素子とが光学的に接続されて、前記光通信ケーブルからの前記光信号が前記副基
    板側コネクタの前記受光素子に入力され得るようになり、
    前記ケーブル他端側コネクタは、前記光通信ケーブルの他端部を保持するケーブル他端
    側ハウジングを有し、
    前記副基板側コネクタは、前記ケーブル他端側ハウジングと結合可能に形成された副基
    板側ハウジングと、前記副基板側ハウジングに内装されて、前記光信号の前記入力部を除
    き前記受光素子を包囲して外部からの電磁波ノイズを遮蔽するシールド部材と、を備えて
    構成されることを特徴とする遊技機。
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