JP2015007274A - 溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法 - Google Patents
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特許文献1は、アルミニウム合金板の溶接後に溶体化処理、焼入れ処理、人工時効処理を施すことによって、溶接部とその周辺母材との強度の均一化を図り、応力腐食割れを防止するものである。特許文献2は、特定の組成を有したアルミニウム合金を用いることによって、溶接割れを改善し、耐応力腐食割れ性に優れ、溶接後の自然時効によって溶接部の引張強さを回復させるものである。
また、特許文献2に開示された方法は、アルミニウム合金の組成のみを規定しているが、製造条件によって、鍛造材の性能は大きく変動するものであり、鍛造材の性能の再現性に劣るものであった。
このように、溶接時の割れについてこれまで、組成や結晶構造等の要因との関係においては、十分な検証が行われていなかった。
ちなみに、鍛造後に放冷したF材(調質されていないもの)や溶体化処理し、焼入れ後に人工時効を行わないT4材(溶体化処理後、自然時効させたもの)は、溶接時に割れが発生しないことも本発明者らは見出している。但し、これらF材、T4材で溶接構造材として高引張強度を得るためには、溶接後にT6処理が必要であり、大型の炉が必要となるため、実用的に制約が大きいものである。
50≦G(LT)≦500・・(1)
(0.35×G(LT)+5)<G(ST)≦(0.35×G(LT)+85)・・(2)
本発明に係る溶接構造部材用アルミニウム合金は、Mg:0.4〜4.0質量%、Zn:3.5〜7.0質量%、Cu:0.1〜0.5質量%、Mn:0.3質量%を超えて0.8質量%以下、Ti:0.001〜0.15質量%を含有し、さらに、Cr:0.1〜0.5質量%、Zr:0.05〜0.25質量%のうち少なくとも1種以上を含有し、Si:0.5質量%以下、Fe:0.5質量%以下に規制し、かつ残部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金からなる。
本発明のアルミニウム合金を構成する各元素の含有量について、以下に説明する。
Mgは、アルミニウム合金の引張強度を向上させる効果がある。Mgの含有量が0.4質量%未満であると、この効果は小さい。一方、Mgの含有量が4.0質量%を超えると、耐応力腐食割れ性(耐SCC性)が低下する。よって、Mgの含有量は0.4〜4.0質量%とする。Mgの含有量は、好ましくは、1.0〜2.5質量%である。
Znは、アルミニウム合金の引張強度を向上させる効果がある。Znの含有量が3.5質量%未満であると、この効果は小さい。一方、Znの含有量が7.0質量%を超えると、耐応力腐食割れ性(耐SCC性)が低下する。よって、Znの含有量は3.5〜7.0質量%とする。Znの含有量は、好ましくは、4.0〜5.5質量%である。
Cuは、アルミニウム合金の耐食性を低下させるが、耐応力腐食割れ性(耐SCC性)と引張強度を向上させる効果がある。Cuの含有量が0.1質量%未満であると、この効果を十分得ることができない。一方、Cuの含有量が0.5質量%を超えると、溶接割れを発生させる危険性が生じる。よって、Cuの含有量は0.1〜0.5質量%とする。Cuの含有量は、好ましくは、0.15〜0.3質量%である。
Mnは、結晶組織を微細化させる効果がある。Mnの含有量が0.3質量%以下であると、この効果を十分得ることができない。一方、Mnの含有量が0.8質量%を超えると、粗大な金属間化合物が生じるため靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。よって、Mnの含有量は0.3質量%を超えて0.8質量%以下とする。Mnの含有量は、好ましくは、0.4〜0.6質量%である。
Tiは、鋳造後の結晶粒を微細化させる効果がある。Tiの含有量が0.10質量%を超えると、その効果は飽和し、0.15質量%を超えると粗大な金属間化合物を形成し易くなるため、靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。一方、Ti含有量が0.001質量%未満になると上記の微細化効果が得られない。よって、Tiの含有量は0.001〜0.15質量%とする。Tiの含有量は、好ましくは、0.005〜0.05質量%である。
Crは、鋳造工程および熱処理工程において、微細な化合物として析出し、結晶粒成長を抑制する効果がある。Crの含有量が0.1質量%未満であると、この効果を十分得ることができない。一方、Crの含有量が0.5質量%を超えると、初晶として粗大なAl−Cr系金属間化合物が生じるため靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。よって、Crの含有量は0.1〜0.5質量%以下とする。Crの含有量は、好ましくは、0.15〜0.3質量%である。
Zrは、Al合金の結晶粒を微細化させるとともに、安定化させる効果がある。Zrの含有量が0.05質量%未満であると、この効果を十分得ることができない。一方、Zrの含有量が0.25質量%を超えると、粗大な晶出物が生じるため靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。よって、Zrの含有量は0.05〜0.25質量%以下とする。Zrの含有量は、好ましくは、0.1〜0.2質量%である。
Siは、通常、地金不純物としてアルミニウム合金中に混入するものであり、鋳造工程等において、鋳塊中にAl−Fe−Si系金属間化合物を生じさせる。Siの含有量が0.5質量%を超えると、粗大なAl−Fe−Si系金属間化合物が鋳塊中に生じ易くなり、靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。よって、Siの含有量は0.5質量%以下とする。Siの含有量は、好ましくは、0.3質量%以下である。
Feも、通常、地金不純物としてアルミニウム合金中に混入するものであり、鋳造工程等において、鋳塊中にAl−Fe系金属間化合物を生じさせる。Feの含有量が0.5質量%を超えると、粗大なAl−Fe系金属間化合物が鋳塊中に生じ易くなり、靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。よって、Feの含有量は0.5質量%以下とする。Feの含有量は、好ましくは、0.3質量%以下である。
不可避的不純物としては、B、C、Hf、Na等の元素が想定し得るが、いずれの元素であったとしても、本発明の特徴を阻害しないレベルで含有することは許容される。具体的には、これら不可避的不純物の元素は、個々の元素毎の含有量がそれぞれ0.05質量%以下であり、合計の含有量が0.15質量%以下であることが必要である。
次に、本発明の実施形態の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の結晶構造について説明する。
本発明は、溶接前のアルミニウム合金鍛造材の結晶構造を特定の構造のものとすることを特徴としている。溶接前のアルミニウム合金鍛造材の結晶構造を図2〜図5に基づいて説明する。
図5(b)は、図5(a)と同じアルミニウム合金鍛造材で過時効処理を行った時のTEM観察による模式図であり、結晶粒界と結晶粒内の析出物の状態を示したものである。
時効処理を行うことによって、低融点であるZn−Mg系析出物が結晶粒内及び結晶粒界に析出する。このとき、結晶粒界に存在する粒界析出物10は粒内の析出物8よりも大きく成長する。このようなミクロ構造を有するアルミニウム合金鍛造材を溶接したとき、粒内析出物8は小さいので再固溶し、結晶粒内に溶け込んでしまう。一方、粒界析出物10は大きいために、結晶粒界9で溶融して、結晶粒間に隙間ができる。
ここに、溶接による熱応力や素材の歪等によって引張応力がかかると、この結晶粒界9の溶融部分は容易に結合が外れて、割れが発生してしまう(図4参照)。
50≦G(LT)≦500・・(1)
(0.35×G(LT)+5)<G(ST)≦(0.35×G(LT)+85)・・(2)
本発明のアルミニウム合金鍛造材は、構造部材として使用されるものであり、高引張強度が求められるとともに、耐応力腐食割れ性(耐SCC性)にも優れていることが必要とされる。耐応力腐食割れ性試験は、Cリングを用いて、JIS H8711にある塩水交互浸漬法にて行う。
電気伝導率は、添加元素の固溶量と相関の高い測定値である。析出量が増加することによって、母相のAl純度が向上するほど、電気伝導率は高くなる(導電性に優れる)ため、電気伝導率は、溶接割れの指標ともなる。すなわち、人工時効処理を長時間(高温)で行って過時効処理とし、サイズの大きい析出物が形成されていると、電気伝導率が高く、かつ溶接割れも発生しにくいものとなっている。過時効処理をすることによって、電気伝導率が、通常のピーク時効処理を行ったときのアルミニウム合金鍛造材の電気伝導率よりも、0.5%以上高くなっているとき、過時効状態となっていて粒界析出物間隔が広がっていることから、割れが進展しにくくなるため、結果として溶接時に割れが発生しにくくなる。
次に、本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法の実施形態について説明する。
図1は、本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法の工程を示すフローチャートである。
鍛造工程S4は、鋳塊から目的とする所定の形状の鍛造材を得る工程である。
鍛造終了温度は、加工に必要な力量の低減、素材の割れ防止、溶体化処理時の再結晶による結晶粒粗大化を防止するため、180〜450℃の間に管理することが必要である。鍛造終了温度が180℃未満であると、加工力量が高くなり、加工機械の負担が大きくなるばかりか、素材自体も割れが発生し易くなる。また、加工歪みが高くなるため、溶体化処理時に結晶粒が粗大化し易くなる。一方、鍛造終了温度が450℃を超えると、低融点化合物である金属間化合物(Zn2Mgなど)が溶融する問題が生じる。
鍛造処理中に材料温度が低下した場合は、適宜加熱工程S3に戻って、再度加熱をしても良い。
鍛造工程において、圧下率とは、鍛造前の鋳塊のST方向(LT方向)の長さに対する鍛造後の鍛造材のST方向(LT方向)の減少した長さの比、すなわち、
100×(鍛造前の寸法−鍛造後の寸法)/鍛造前の寸法(%)である。圧下率の数値が大きいほど、鍛造加工による寸法の変化率が大きいことを示している。
鍛造工程において、鍛錬比とは、鍛造前の鋳塊のST−LT平面における断面積と鍛造終了後のST−LT平面における断面積の比(鍛造前の断面積/鍛造後の断面積)である。
本発明において、上記の式(1)および式(2)をいずれも満足するためには、鍛錬比は、3.5〜18の範囲となるように加工することが必要である。4.0〜15の範囲であることがより好ましい。鍛錬比が3.5未満では、鍛造組織になっていない部位が残りやすく、鍛錬比が18を超えると、加工度が高過ぎて再結晶による組織粗大化のおそれがある。
(鍛錬比)=10000/{(100−LT方向の圧下率)×(100−ST方向の圧下率)}
溶体化処理工程S5は、加工による歪の低減と溶質元素の固溶を目的とする工程である。
溶体化処理温度は、例えば、400〜480℃の間に管理することが望ましい。溶体化処理温度が400℃未満であると、十分な溶体化が進まないため、高い引張強度を発現することができない。また、晶出物の微細化も進みにくいため、靱性も低下し易くなる。一方、溶体化処理温度が480℃を超えると、低融点化合物である金属間化合物(Zn2Mgなど)が溶融する問題が生じる。
自然時効処理工程S7は、過飽和固溶体から析出を起こさせることで引張強度を上げる工程である。
自然時効処理は、常温で96時間以上することが好ましい。自然時効処理では微細で高密度な析出物を析出させることが目的であり、高密度に析出させるほど高い引張強度が得られる。但し、低温であるため、析出速度は遅くなっている。常温で96時間未満の処理ではこれらの効果を十分に得ることができない可能性がある。
人工時効処理工程S8は、自然時効処理された鍛造材の析出物を成長させて、引張強度をさらに増大させる工程である。
人工時効処理は、90〜180℃で、24〜72時間行うことが好ましい。人工時効処理温度が90℃未満では、自然時効処理の析出物が十分成長できず、引張強度向上に寄与することができない。一方、人工時効処理温度が180℃を超えると、自然時効処理の析出物の一部が再固溶して、高い引張強度ではなくなってしまう。また、人工時効処理時間が24時間未満では、引張強度に寄与できるサイズに析出物が成長できない。一方、人工時効処理時間が72時間を超えると、析出物が粗大になり過ぎて、引張強度向上に寄与できなくなる可能性がある。
過時効処理とは、人工時効処理において、ある温度(時間)で最も高い引張強度を有する時間(温度)より長い時間(高い温度)で処理を行うことである。過時効処理をすることによって、アルミニウム合金鍛造材を過時効状態にすることができる。
表1に示す各種合金組成を有したAl合金を用いて、DC鋳造法により、加熱温度720℃で、断面が200×370mmのスラブに鋳造した。その後この鋳塊を、450℃で12hr保持して均質化熱処理を行った。
実施例および比較例において評価した特性は以下のとおりである。
図8は、結晶粒のG(ST)とG(LT)の測定方法を説明するLT−ST面の拡大断面模式図である。供試用試料は、ST−LT面の中心部から採取した。供試用試料は、鏡面となるまで研磨した後、バーカー氏液を用いて陽極酸化させ、偏光をかけた光学顕微鏡を使用して観察した。
図8において、LT方向に直線A−A’を引き、このA−A’直線によって横切られる粒界の数を計測し(この図では3)、図8のLT方向の長さ(μm)を粒界の数で割り返すことによって、G(LT)(μm)を求めた。この方法で得られた5つのG(LT)の平均値をG(LT)とした。
同様に、ST方向に直線B−B’を引き、このB−B’直線によって横切られる粒界の数を計測し(この図では11)、図8のST方向の長さ(μm)を粒界の数で割り返すことによって、G(ST)(μm)を求めた。この方法で得られた5つのG(ST)の平均値をG(ST)とした。
図7は、アルミニウム合金鍛造材の溶接試験の方法を説明する見取図である。
溶接材11は、供試用試料で作られ、ST方向のサイズが10mm、LT方向のサイズが200mm、L方向のサイズが100mmである。
溶接材12には、溶接可能なアルミニウム合金として7N01合金を使用し、サイズは、厚さ50mm×幅250mm×長さ100mmのものを用いた。
溶接条件としては、T字隅肉溶接とした。供試用試料の溶接材11のST−LT平面が溶接材12上に溶接されるように溶接を行った。
手動TIG溶接の条件は、ダイヘン社製インバータエレコン500Pを使用して、溶接電流300A、アーク電圧24V、溶接速度10〜15cm/minで行い、シールドガスとして、Arガスを15リットル/minで流した。
溶接割れの判定は、カラーチェックにより目視で行い、溶接材11で溶接部近傍に割れが認められなければ合格と判定した。(溶接材12および溶接部13における割れは判定しない。)
引張試験は、引張方向がLT方向となるように、JIS Z2201にある4号試験片を用いて、JIS Z2241の規定に準じて、引張強度の測定を行った。それぞれの測定値は、30個の試験片の測定値の平均値として求めた。引張強度は370MPa以上のときに合格(○)と判定した。
応力腐食割れ試験は、300MPaの応力を付加した試験片を用いて、30日間、JIS H8711の塩水交互浸漬法にて行った。この際、試験片12個について試験を行い、全ての試験片で応力腐食割れを起こしていないとき、合格(○)と判定した。なお、応力腐食割れの判定は、Cリングの1/2以上に渡る亀裂の有無により行い、亀裂がCリングの1/2未満のもの、全く無いものを合格とした。
試験材1に記載の組成、即ち、Mg:1.99質量%、Zn:5.0質量%、Cu:0.20質量%、Mn:0.50質量%、Ti:0.05質量%、Cr:0.25質量%、Zr:0.15質量%、Si:0.25質量%、Fe:0.25質量%で、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金を用いて、表3に記載した製造条件を用いて、Al合金鍛造材を製造した。尚、鋳造条件、均質化熱処理条件、加熱条件、焼入れ条件は、試験材1〜34と同様に行った。表3中、本発明の規定を満足しない条件は、数値に下線を引いて示した。人工時効処理におけるピーク時効条件は、120℃では24hr、130℃では16hr、180℃では5hrであった。
一方、鍛造終了温度、圧下率、鍛錬比のいずれかの条件を満足していない条件で製造されたAl合金鍛造材(試験材41〜47、49〜51)は、いずれも式(1)および式(2)を満足せず、溶接割れ性、引張強度、耐SCC性のいずれか1つ以上の性能が劣っていた。試験材48は、鍛造終了温度が上限を超えていたため、バーニングが発生して、評価用試料を採取することができなかった。
試験材52〜57は、過時効ではないピーク時効条件で製造されたAl合金鍛造材であり、参考例となるものである。
S1 鋳造工程
S2 均質化熱処理工程
S3 加熱工程
S4 鍛造工程
S5 溶体化処理工程
S6 焼入れ工程
S7 自然時効処理工程
S8 人工時効処理工程
1 アルミニウム合金鍛造材
2 溶接部
3、5 溶接割れ
4 結晶粒
6 アルミニウム合金鍛造材表面
7 結晶粒内の析出物以外の部分
8 結晶粒内の粒内析出物
9 結晶粒界
10 粒界析出物
11 溶接材(供試用試料)
12 溶接材(7N01合金)
13 手動TIG溶接による溶接部
Claims (2)
- Mg:0.4〜4.0質量%、Zn:3.5〜7.0質量%、Cu:0.1〜0.5質量%、Mn:0.3質量%を超えて0.8質量%以下、Ti:0.001〜0.15質量%を含有し、さらに、Cr:0.1〜0.5質量%、Zr:0.05〜0.25質量%のうち少なくとも1種以上を含有し、Si:0.5質量%以下、Fe:0.5質量%以下に規制し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金から構成され、
ST方向の結晶粒長さをG(ST)μmおよびLT方向の結晶粒長さをG(LT)μmとしたとき、下記式(1)および式(2)を満足することを特徴とする溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材。
50≦G(LT)≦500・・(1)
(0.35×G(LT)+5)<G(ST)≦(0.35×G(LT)+85)・・(2) - 請求項1に記載の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法であって、
前記アルミニウム合金の鋳塊を鋳造する鋳造工程と、
前記鋳塊を均質化熱処理する均質化熱処理工程と、
前記均質化熱処理した鋳塊を加熱する加熱工程と、
前記加熱された鋳塊を、鍛造終了温度180〜450℃であって、
((ST方向の圧下率)>(LT方向の圧下率−10))であり、鍛錬比が3.5〜18となる条件で鍛造して所定の形状の鍛造材を得る鍛造工程と、
前記鍛造材を溶体化処理する溶体化処理工程と、
前記溶体化処理した鍛造材を焼入れする焼入れ工程と、
前記焼入れした鍛造材を常温時効処理する自然時効処理工程と、
前記自然時効処理された鍛造材を過時効状態にする人工時効処理工程を含むことを特徴とする溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法。
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