JP6198478B2 - 溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法 - Google Patents

溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、溶接構造部材に好適に用いられるアルミニウム合金鍛造材およびその製造方法に関するものである。
自動車、二輪車、鉄道車輛、航空機等の輸送車輛の構造部材としては、高強度であって、耐食性にも優れている7000系アルミニウム合金材料が広く使用されている。(以下、「アルミニウム合金」を「Al合金」と記載することがある。)
7000系Al合金の代表的な合金である7N01をベースとしたAl合金鍛造材は、350〜500℃の温度で熱間鍛造を行った後、400〜500℃の温度で溶体化処理を行い、その後自然時効処理を行わずに、人工時効処理を行う工程を経て製造される。
しかし、7000系Al合金を溶接が可能な鍛造材として使用しようとする場合、鉄や5000系Al合金と比べると、溶接が難しい合金であることが分かっている。すなわち、7000系Al合金は、その成分や製造条件等を適切に選択しないと、溶接割れなどの欠陥が発生し易いものである。
このような問題点に対して、いくつかの先行技術が開示されている。
特許文献1は、アルミニウム合金板の溶接後に溶体化処理、焼入れ処理、人工時効処理を施すことによって、溶接部とその周辺母材との強度の均一化を図り、応力腐食割れを防止するものである。特許文献2は、特定の組成を有したアルミニウム合金を用いることによって、溶接割れを改善し、耐応力腐食割れ性に優れ、溶接後の自然時効によって溶接部の引張強さを回復させるものである。
特開平9−125184号公報 特開2008−150653号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法は、溶接後の構造体に溶体化処理、焼入処理、人工時効処理の工程を施して、強度の修正を図ろうとするものであり、実用的に制約の大きいものであった。
また、特許文献2に開示された方法は、アルミニウム合金の組成のみを規定しているが、製造条件によって、鍛造材の性能は大きく変動するものであり、鍛造材の性能の再現性に劣るものであった。
このように、溶接時の割れについてこれまで、組成や結晶構造等の要因との関係においては、十分な検証が行われていなかった。
本発明は、上記のような状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の課題は、引張強度を維持しつつ、溶接割れ性と耐応力腐食割れ性に優れた溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材とその製造方法を提供することである。
そこで、本発明者らは、7000系Al合金の溶接時に割れが生じる原因の究明とその対策について、鋭意検討を進めた。
その結果、引張強度と溶接性との両立を図るためにはアルミニウム合金の組成の最適化を図ることが必要であること、溶接を行う前のアルミニウム合金鍛造材の結晶粒が溶接時の割れに大きく関わっていること、製造条件を適切な範囲に管理して結晶粒の大きさを所定の寸法に制御することによって、溶接時の割れを抑制することが可能となること、等の知見を得るに至り、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材は、Mg:0.4〜4.0質量%、Zn:3.5〜7.0質量%、Cu:0.1〜0.5質量%、Mn:0.3質量%を超えて0.8質量%以下、Ti:0.001〜0.15質量%を含有し、さらに、Cr:0.1〜0.5質量%、Zr:0.05〜0.25質量%のうち少なくとも1種以上を含有し、Si:0.5質量%以下、Fe:0.5質量%以下に規制し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金から構成され、ST方向の結晶粒長さをG(ST)μmおよびLT方向の結晶粒長さをG(LT)μmとしたとき、下記式(1)および式(2)を満足することを特徴としている。
50≦G(LT)≦500 ・・・(1)
G(ST)≦(0.35×G(LT)+5) ・・・(2)
係る構成を有するアルミニウム合金鍛造材とすることによって、引張強度を維持しつつ、溶接割れが生じにくく、耐応力腐食割れ性に優れたアルミニウム合金鍛造材とすることが可能となる。
また、本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法は、上記の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法であって、前記アルミニウム合金の鋳塊を鋳造する鋳造工程と、前記鋳塊を均質化熱処理する均質化熱処理工程と、前記均質化熱処理した鋳塊を加熱する加熱工程と、前記加熱された鋳塊を、鍛造終了温度180〜450℃であって、(ST方向の圧下率)>(LT方向の圧下率)であり、鍛錬比が3.5〜18となる条件で鍛造して所定の形状の鍛造材を得る鍛造工程と、前記鍛造材に対して溶体化処理工程、焼入れ工程、自然時効処理工程、人工時効処理工程からなるT6処理工程を行うことを特徴としている。
係る工程を含む製造方法とすることによって、引張強度を維持しつつ、溶接割れが生じにくく、耐応力腐食割れ性に優れたアルミニウム合金鍛造材を製造することが可能となる。
本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材は、引張強度を維持しつつ、溶接割れ性と耐応力腐食割れ性に優れている。また、本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法を用いることにより、上記の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材を容易に製造することができる。
本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法の工程を示すフローチャートである。 アルミニウム合金鍛造材の溶接後の模式図である。 (a)アルミニウム合金鍛造材の方向を説明するための見取図である。(b)アルミニウム合金鍛造材の内部の結晶粒の様子を拡大して模式的に描いた図である。 図3(b)のL方向から見た場合のアルミニウム合金鍛造材のST−LT面における拡大断面模式図である。 本発明の式(1)および式(2)の範囲を示した図である。 アルミニウム合金鍛造材の溶接試験の方法を説明する見取図である。 結晶粒のG(ST)とG(LT)の測定方法を説明するLT−ST面の拡大断面模式図である。
以下、本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法の実施形態について詳細に説明する。まず、本発明に係る溶接構造部材を構成するアルミニウム合金について説明する。
〔アルミニウム合金〕
本発明に係る溶接構造部材用アルミニウム合金は、Mg:0.4〜4.0質量%、Zn:3.5〜7.0質量%、Cu:0.1〜0.5質量%、Mn:0.3質量%を超えて0.8質量%以下、Ti:0.001〜0.15質量%を含有し、さらに、Cr:0.1〜0.5質量%、Zr:0.05〜0.25質量%のうち少なくとも1種以上を含有し、Si:0.5質量%以下、Fe:0.5質量%以下に規制し、かつ残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金からなる。
本発明のアルミニウム合金を構成する各元素の含有量について、以下に説明する。
(Mg:0.4〜4.0質量%)
Mgは、アルミニウム合金の引張強度を向上させる効果がある。Mgの含有量が0.4質量%未満であると、この効果は小さい。一方、Mgの含有量が4.0質量%を超えると、耐応力腐食割れ性(耐SCC性)が低下する。よって、Mgの含有量は0.4〜4.0質量%とする。Mgの含有量は、好ましくは、1.0〜2.5質量%である。
(Zn:3.5〜7.0質量%)
Znは、アルミニウム合金の引張強度を向上させる効果がある。Znの含有量が3.5質量%未満であると、この効果は小さい。一方、Znの含有量が7.0質量%を超えると、耐応力腐食割れ性(耐SCC性)が低下する。よって、Znの含有量は3.5〜7.0質量%とする。Znの含有量は、好ましくは、4.0〜5.5質量%である。
(Cu:0.1〜0.5質量%)
Cuは、アルミニウム合金の耐食性を低下させるが、耐応力腐食割れ性(耐SCC性)と引張強度を向上させる効果がある。Cuの含有量が0.1質量%未満であると、この効果を十分得ることができない。一方、Cuの含有量が0.5質量%を超えると、溶接割れを発生させる危険性が生じる。よって、Cuの含有量は0.1〜0.5質量%とする。Cuの含有量は、好ましくは、0.15〜0.3質量%である。
(Mn:0.3質量%を超えて0.8質量%以下)
Mnは、結晶組織を微細化させる効果がある。Mnの含有量が0.3質量%以下であると、この効果を十分得ることができない。一方、Mnの含有量が0.8質量%を超えると、粗大な金属間化合物が生じるため靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。よって、Mnの含有量は0.3質量%を超えて0.8質量%以下とする。Mnの含有量は、好ましくは、0.4〜0.6質量%である。
(Ti:0.001〜0.15質量%)
Tiは、鋳造後の結晶粒を微細化させる効果がある。Tiの含有量が0.10質量%を超えると、その効果は飽和し、0.15質量%以上になると粗大な金属間化合物を形成し易くなるため、靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。一方、Ti含有量が0.001質量%未満になると上記の微細化効果が得られない。よって、Tiの含有量は0.001〜0.15質量%とする。Tiの含有量は、好ましくは、0.005〜0.05質量%である。
(Cr:0.1〜0.5質量%)
Crは、鋳造工程および熱処理工程において、微細な化合物として析出し、結晶粒成長を抑制する効果がある。Crの含有量が0.1質量%未満であると、この効果を十分得ることができない。一方、Crの含有量が0.5質量%を超えると、初晶として粗大なAl−Cr系金属間化合物が生じるため靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。よって、Crの含有量は0.1〜0.5質量%以下とする。Crの含有量は、好ましくは、0.15〜0.3質量%である。
(Zr:0.05〜0.25質量%)
Zrは、Al合金の結晶粒を微細化させるとともに、安定化させる効果がある。Zrの含有量が0.05質量%未満であると、この効果を十分得ることができない。一方、Zrの含有量が0.25質量%を超えると、粗大な晶出物が生じるため靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。よって、Zrの含有量は0.05〜0.25質量%以下とする。Zrの含有量は、好ましくは、0.1〜0.2質量%である。
本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金は、これらのCrおよびZrについては、不可避的不純物のレベルで含有していてもよいが、結晶組織を微細化させるため、CrおよびZrのうちの少なくとも1種以上を、添加する際には、上記の所定の範囲内で含有することが必要である。
(Si:0.5質量%以下)
Siは、通常、地金不純物としてアルミニウム合金中に混入するものであり、鋳造工程等において、鋳塊中にAl−Fe−Si系金属間化合物を生じさせる。Siの含有量が0.5質量%を超えると、粗大なAl−Fe−Si系金属間化合物が鋳塊中に生じ易くなり、靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。よって、Siの含有量は0.5質量%以下とする。Siの含有量は、好ましくは、0.3質量%以下である。
(Fe:0.5質量%以下)
Feも、通常、地金不純物としてアルミニウム合金中に混入するものであり、鋳造工程等において、鋳塊中にAl−Fe系金属間化合物を生じさせる。Feの含有量が0.5質量%を超えると、粗大なAl−Fe系金属間化合物が鋳塊中に生じ易くなり、靱性が低下し、溶接時に割れが進展し易くなる。よって、Feの含有量は0.5質量%以下とする。Feの含有量は、好ましくは、0.3質量%以下である。
(不可避的不純物)
不可避的不純物としては、B、C、Hf、Na等の元素が想定し得るが、いずれの元素であったとしても、本発明の特徴を阻害しないレベルで含有することは許容される。具体的には、これら不可避的不純物の元素は、個々の元素毎の含有量がそれぞれ0.05質量%以下であり、合計の含有量が0.15質量%以下であることが必要である。
〔結晶構造〕
次に、本発明の実施形態の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の結晶構造について説明する。
本発明は、溶接前のアルミニウム合金鍛造材の結晶構造を特定の構造のものとすることを特徴としている。溶接前のアルミニウム合金鍛造材の結晶構造を図2〜図4に基づいて説明する。
図2に示すように、7000系Al合金のアルミニウム合金鍛造材1は、L方向に対して直角方向に直線的にアーク溶接を行った際の溶接後の状態を観察すると、溶接部2の両側の表面には、溶接割れ3が生じている。このため、本発明者らは、溶接割れが生じる原因を明らかにする為、溶接割れ部近傍の結晶粒の形態を観察した。
ここで、図3(a)に示すように、鍛造等の塑性加工を行ったとき、金属が流動して連続的に成形されていくメタルフローに平行な方向がL方向、厚さ方向がST方向、L方向及びST方向に垂直な方向がLT方向である。
観察の結果、図3(b)に示すように、鍛造したアルミニウム合金鍛造材1中の結晶粒4は、アルミニウム合金が流動する方向であるL方向に沿って長く伸びた形状をしており、L方向に長く伸びた結晶粒4を横切るように、LT方向またはST方向に溶接を施したときに溶接割れが発生することが分かった。
また、図4に示すように、結晶粒4は断面が扁平な形状である。さらに、溶接時の割れ5は、この結晶粒界に発生し、表面6から結晶粒界に沿って伸びていることが分かった。
以上から、本発明者らは、結晶粒の大きさと溶接割れとの関係に注目し、検討を加えた。各種製造条件で製造したアルミニウム合金鍛造材中に存在する結晶粒について、ST方向の結晶粒長さをG(ST)μm、LT方向の結晶粒長さをG(LT)μmとして、横軸にG(LT)、縦軸にG(ST)を取って、プロットしたところ、下記式(1)および式(2)を満足する範囲の実験例は、溶接割れが生じないことを見出した。
50≦G(LT)≦500 ・・・(1)
G(ST)≦(0.35×G(LT)+5) ・・・(2)
G(LT)が500μmを超えるときは、結晶粒が大きいため、耐SCC性が悪くなる。一方、G(LT)が50μm未満のときは、鍛造による加工度が著しく高くなり、再結晶による結晶粒粗大化が一部の部位で生じる可能性があり、その部位における引張強度の低下及び溶接割れの抑制ができなくなる可能性が高くなる。
G(ST)が、(0.35×G(LT)+5)を超えるときは、鍛造割れが発生する。
尚、G(ST)が、30μm未満となるようなときであっても、G(LT)が上記式(1)を満たせば、問題はない。
図5では、後記する実施例は、●で示され、比較例は、■で示されている。式(2)の右辺の式の傾きと切片は、これらの実施例、比較例のプロットを基に導き出されたものである。
アルミニウム合金鍛造材中の結晶粒のG(ST)とG(LT)を式(1)および式(2)を満足する範囲にするためには、前記の特定の組成を有するアルミニウム合金であって、後記の特定の製造条件を用いて製造することが必要である。また、後記するように、鍛造工程において、LT方向の圧下率よりST方向の圧下率が大きくなるように調整すること、および鍛錬比を所定の範囲に調整することによって、鍛造材の結晶粒の形態を所定の形状に制御することができる。
G(LT)がG(ST)より大きいときは、結晶粒の形状は扁平であり、深さ方向に亀裂が進展しにくくなることから、結果として割れが発生しなくなると考えられる。
(耐応力腐食割れ性(耐SCC性))
本発明のアルミニウム合金鍛造材は、構造部材として使用されるものであり、高引張強度が求められるとともに、耐応力腐食割れ性(耐SCC性)にも優れていることが必要とされる。耐応力腐食割れ性試験は、Cリングを用いて、JIS H8711にある塩水交互浸漬法にて行う。
〔製造方法〕
次に、本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法の実施形態について説明する。
図1は、本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法の工程を示すフローチャートである。
図1に示すように、本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法Sは、前記したアルミニウム合金の鋳塊を鋳造する鋳造工程S1と、前記鋳塊を均質化熱処理する均質化熱処理工程S2と、前記均質化熱処理した鋳塊を加熱する加熱工程S3と、前記加熱された鋳塊を鍛造して所定の形状の鍛造材を得る鍛造工程S4と、前記鍛造材を溶体化処理する溶体化処理工程S5と、前記溶体化処理した鍛造材を焼入れする焼入れ工程S6と、前記焼入れした鍛造材を自然時効処理する自然時効処理工程S7と、前記自然時効処理された鍛造材を人工時効処理する人工時効処理工程S8を含む。
本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材を得るためには、前記のアルミニウム合金の組成だけでなく、製造方法についても各工程において所定の条件を採用することが必要である。
本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法では、以下に特に記載した以外の工程(S1〜S3、S6)については、常法により製造することが可能である。以下に、特に留意するべき工程についてのみ、その製造条件について説明する。
(鍛造工程S4)
鍛造工程S4は、鋳塊から目的とする所定の形状の鍛造材を得る工程である。
鍛造終了温度は、加工に必要な力量の低減、素材の割れ防止、溶体化処理時の再結晶による結晶粒粗大化を防止するため、180〜450℃の間に管理することが必要である。鍛造終了温度が180℃未満であると、加工力量が高くなり、加工機械の負担が大きくなるばかりか、素材自体も割れが発生し易くなる。また、加工歪みが高くなるため、溶体化処理時に結晶粒が粗大化し易くなる。一方、鍛造終了温度が450℃を超えると、低融点化合物である金属間化合物(ZnMgなど)が溶融する問題が生じる。
鍛造処理中に材料温度が低下した場合は、適宜加熱工程S3に戻って、再度加熱をしても良い。
(圧下率)
鍛造工程において、圧下率とは、鍛造前の鋳塊のST方向(LT方向)の長さに対する鍛造後の鍛造材のST方向(LT方向)の減少した長さの比、すなわち、
100×(鍛造前の寸法−鍛造後の寸法)/鍛造前の寸法(%)である。圧下率の数値が大きいほど、鍛造加工による寸法の変化率が大きいことを示している。
本発明において、LT方向の圧下率よりST方向の圧下率が大きくなるように加工条件を調整することによって、鍛造材中の結晶粒の形態を制御することができる。すなわち、上記の式(1)および式(2)をいずれも満足するためには、(ST方向の圧下率)>(LT方向の圧下率)となるように加工することが必要である。ST方向の圧下率は、60〜85%であることが好ましい。また、LT方向の圧下率は、20〜60%であることが好ましい。
(鍛錬比)
鍛造工程において、鍛錬比とは、鍛造前の鋳塊のST−LT平面における断面積と鍛造終了後のST−LT平面における断面積の比(鍛造前の断面積/鍛造後の断面積)である。
本発明において、上記の式(1)および式(2)をいずれも満足するためには、鍛錬比は、3.5〜18の範囲となるように加工することが必要である。4.0〜15の範囲であることがより好ましい。鍛錬比が3.5未満では、鍛造組織になっていない部位が残りやすく、鍛錬比が18を超えると、加工度が高過ぎて再結晶による組織粗大化のおそれがある。
また、鍛錬比と圧下率との間には、以下のような関係がある。
鍛錬比=10000/{(100−LT方向の圧下率)×(100−ST方向の圧下率)}
T6処理とは、溶体化処理、焼入れ、自然時効処理、人工時効処理の各処理をまとめた表現である。すなわち、T6処理工程S9とは、溶体化処理工程S5、焼入れ工程S6、自然時効処理工程S7、人工時効処理工程S8の各工程をまとめた工程のことを意味している。
(溶体化処理工程S5)
溶体化処理工程S5は、加工による歪の低減と溶質元素の固溶を目的とする工程である。
例えば、溶体化処理温度は、400〜480℃の間に管理することが好ましい。溶体化処理温度が400℃未満であると、十分な溶体化が進まないため、高い引張強度を発現することができない。また、晶出物の微細化も進みにくいため、靱性も低下し易くなる。一方、溶体化処理温度が480℃を超えると、低融点化合物である金属間化合物(ZnMgなど)が溶融する問題が生じる。
(自然時効処理工程S7)
自然時効処理工程S7は、過飽和固溶体から析出を起こさせることで引張強度を上げる工程である。
自然時効処理は、常温で96時間以上することが好ましい。自然時効処理では微細で高密度な析出物を析出させることが目的であり、高密度に析出させるほど高引張強度が得られる。但し、低温であるため、析出速度は遅くなっている。常温で96時間未満の処理ではこれらの効果を十分に得ることができない可能性がある。
(人工時効処理工程S8)
人工時効処理工程S8は、自然時効処理された鍛造材の析出物を成長させて、引張強度をさらに増大させる工程である。
人工時効処理は、90〜180℃で、5〜48時間行うことが好ましい。人工時効処理温度が90℃未満では、自然時効処理の析出物が十分成長できず、引張強度向上に寄与することができない。一方、人工時効処理温度が180℃を超えると、自然時効処理の析出物の一部が再固溶して、高引張強度ではなくなってしまう。また、人工時効処理時間は上記温度で最も引張強度が高くなる(ピーク時効)条件で決まる。ただし、5時間未満では鍛造材内部まで十分に加熱されず、鍛造内部では引張強度が低下するおそれがある。一方、48時間を超えると過時効条件となりやすく、析出物が粗大になりやすく、引張強度向上に寄与できなくなる可能性がある。
本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材は、人工時効処理工程S8を行った後は、アーク溶接、プラズマ溶接、レーザ溶接等の種々の溶接加工を行うことができる。また、折り曲げ、切削、表面処理等の種々の二次加工を行って、形態を変えて、実際の製品とすることができる。
次に、本発明を実施例に基づいて説明する。尚、本発明は、以下に示した実施例に限定されるものではない。
[試験材1〜34]
表1に示す各種合金組成を有したAl合金を用いて、DC鋳造法により、加熱温度720℃で、断面が200×370mmのスラブに鋳造した。その後この鋳塊を、450℃で12hr保持して均質化熱処理を行った。
その後、均質化熱処理を行った鋳塊を、420℃の空気炉で加熱後、鍛造開始温度400℃、鍛造終了温度380℃で、上下金型を用いて、メカニカル鍛造により熱間鍛造を行った。このとき、ST方向の圧下率70%、LT方向の圧下率50%、鍛錬比6.7とした。その結果、断面が60×185mmの角柱に鍛造され、Al合金鍛造材を製造した。
さらに、Al合金鍛造材を空気炉を用いて、460℃で4hr保持して溶体化処理した後、75℃の水で焼入れを行った。引き続いて、焼入れを行ったAl合金鍛造材に、常温で120時間の自然時効処理を行った。その後、空気炉を用いて、ピーク時効となる120℃で24hrの条件で人工時効処理を行った。
こうして得られたAl合金鍛造材から引張試験用試験片および耐応力腐食割れ性(耐SCC性)評価用試験片(Cリング)を採取した。これらの試験片を用いて、引張強度、耐SCC性についての評価を行った。また、得られたAl合金鍛造材を用いて溶接試験を行い、溶接割れ性について評価を行った。評価結果を表2に示した。表1中、本発明の規定を満足しない組成は、数値に下線を引いて示した。
実施例および比較例において評価した特性は以下のとおりである。
[結晶粒の大きさ]
図7は、結晶粒のG(ST)とG(LT)の測定方法を説明するLT−ST面の拡大断面模式図である。供試用試料は、ST−LT面の中心部から採取した。供試用試料は、鏡面となるまで研磨した後、バーカー氏液を用いて陽極酸化させ、偏光をかけた光学顕微鏡を使用して観察した。
結晶粒サイズは、ST方向の結晶粒長さG(ST)μmおよびLT方向の結晶粒長さG(LT)μmのそれぞれを、切片法にて計測した。それぞれ、n数=5の平均値として求めた。具体的には以下のとおりである。
図7において、LT方向に直線A−A’を引き、このA−A’直線によって横切られる粒界の数を計測し(この図では3)、図7のLT方向の長さ(μm)を粒界の数で割り返すことによって、G(LT)(μm)を求めた。この方法で得られた5つのG(LT)の平均値をG(LT)とした。
同様に、ST方向に直線B−B’を引き、このB−B’直線によって横切られる粒界の数を計測し(この図では11)、図7のST方向の長さ(μm)を粒界の数で割り返すことによって、G(ST)(μm)を求めた。この方法で得られた5つのG(ST)の平均値をG(ST)とした。
[溶接割れ性]
図6は、アルミニウム合金鍛造材の溶接試験の方法を説明する見取図である。
溶接材7は、供試用試料で作られ、ST方向のサイズが10mm、LT方向のサイズが200mm、L方向のサイズが100mmである。
溶接材8には、溶接可能なアルミニウム合金として7N01合金を使用し、サイズは、厚さ50mm×幅250mm×長さ100mmのものを用いた。
溶接条件としては、T字隅肉溶接とした。供試用試料の溶接材7のST−LT平面が溶接材8上に溶接されるように溶接を行った。
手動TIG溶接の条件は、ダイヘン社製インバータエレコン500Pを使用して、溶接電流300A、アーク電圧24V、溶接速度10〜15cm/minで行い、シールドガスとして、Arガスを15リットル/minで流した。
溶接割れの判定は、カラーチェックにより目視で行い、溶接材7で溶接部9近傍に割れが認められなければ合格と判定した。(溶接材8および溶接部9における割れは判定しない。)
[引張試験]
引張試験は、引張方向がLT方向となるように、JIS Z2201にある4号試験片を用いて、JIS Z2241の規定に準じて、引張強度の測定を行った。それぞれの測定値は、30個の試験片の測定値の平均値として求めた。引張強度は370MPa以上のときに合格(○)と判定した。
[耐応力腐食割れ性(耐SCC性)]
応力腐食割れ試験は、300MPaの応力を付加した試験片を用いて、30日間、JIS H8711の塩水交互浸漬法にて行った。この際、試験片12個について試験を行い、全ての試験片で応力腐食割れを起こしていないとき、合格(○)と判定した。なお、応力腐食割れの判定は、Cリングの1/2以上に渡る亀裂の有無により行い、亀裂がCリングの1/2未満のもの、全く無いものを合格とした。
Figure 0006198478
Figure 0006198478
表1、表2に示すように、本発明の組成の規定を満足するAl合金からなる鍛造材(試験材1〜19)は、G(LT)とG(ST)の関係式である式(1)および式(2)を満足するものであり、溶接割れ性、引張強度、耐SCC性に優れていた。一方、本発明の規定を満足しないAl合金からなる鍛造材(試験材20〜34)は、溶接割れ性、引張強度、耐SCC性のうちのいずれか1つ以上が劣っていた。
[試験材35〜57]
試験材1に記載の組成、即ち、Mg:1.99質量%、Zn:5.0質量%、Cu:0.20質量%、Mn:0.50質量%、Ti:0.05質量%、Cr:0.25質量%、Zr:0.15質量%、Si:0.25質量%、Fe:0.25質量%で、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金を用いて、表3に記載した製造条件を用いて、アルミニウム合金鍛造材を製造した。尚、鋳造条件、均質化熱処理条件、加熱条件、T6処理条件は、試験材1〜34と同様に行った。人工時効処理は、ピーク時効となる、120℃×24hrで行った。表3中、本発明の規定を満足しない条件は、数値に下線を引いて示した。
こうして得られたアルミニウム合金鍛造材から試験材1と同様に、引張試験用試験片および耐応力腐食割れ性(耐SCC性)評価用試験片(Cリング)を採取した。これらの試験片を用いて、実施例1と同様に、溶接割れ性、引張強度、耐SCC性についての評価を行った。評価結果を表4に示した。
Figure 0006198478
Figure 0006198478
表3、表4に示すように、本発明の製造方法の規定を満足するAl合金からなる鍛造材(試験材35〜47)は、G(LT)とG(ST)の関係式である式(1)および式(2)を満足するものであり、溶接割れ性、引張強度、耐SCC性に優れていた。
一方、試験材48〜54は、(ST方向の圧下率)>(LT方向の圧下率)の要件を満足しないものであり、式(2)を満足せず、溶接割れ性に劣っていた。また、試験材52は鍛錬比の要件も満足しないものであり、引張強度にも劣るものであった。
試験材55は、鍛錬比が規定の上限値を超えており、式(2)を満足せず、溶接割れ性と耐SCC性に劣っていた。また、試験材56は、鍛錬比が規定の下限値未満のものであり、式(2)を満足せず、溶接割れ性と引張強度に劣るものであった。試験材57は、鍛造終了温度が規定の上限値を超えて行ったものであり、式(2)を満足せず、溶接割れ性に劣るものであった。
S 本発明の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法
S1 鋳造工程
S2 均質化熱処理工程
S3 加熱工程
S4 鍛造工程
S5 溶体化処理工程
S6 焼入れ工程
S7 自然時効処理工程
S8 人工時効処理工程
S9 T6処理工程
1 アルミニウム合金鍛造材
2 溶接部
3、5 溶接割れ
4 結晶粒
6 アルミニウム合金鍛造材表面
7 溶接材(供試用試料)
8 溶接材(7N01合金)
9 手動TIG溶接による溶接部

Claims (2)

  1. Mg:0.4〜4.0質量%、Zn:3.5〜7.0質量%、Cu:0.1〜0.5質量%、Mn:0.3質量%を超えて0.8質量%以下、Ti:0.001〜0.15質量%を含有し、さらに、Cr:0.1〜0.5質量%、Zr:0.05〜0.25質量%のうち少なくとも1種以上を含有し、Si:0.5質量%以下、Fe:0.5質量%以下に規制し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金から構成され、
    ST方向の結晶粒長さをG(ST)μmおよびLT方向の結晶粒長さをG(LT)μmとしたとき、下記式(1)および式(2)を満足することを特徴とする溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材。
    50≦G(LT)≦500 ・・・(1)
    G(ST)≦(0.35×G(LT)+5) ・・・(2)
  2. 請求項1に記載の溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法であって、
    前記アルミニウム合金の鋳塊を鋳造する鋳造工程と、
    前記鋳塊を均質化熱処理する均質化熱処理工程と、
    前記均質化熱処理した鋳塊を加熱する加熱工程と、
    前記加熱された鋳塊を、鍛造終了温度180〜450℃であって、
    ST方向の圧下率)>(LT方向の圧下率
    であり、鍛錬比が3.5〜18となる条件で鍛造して所定の形状の鍛造材を得る鍛造工程と、
    前記鍛造材に対して溶体化処理工程、焼入れ工程、自然時効処理工程、人工時効処理工程からなるT6処理工程を行うことを特徴とする溶接構造部材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法。
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