JP2015006947A - 後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Takanari Kitahara
敬也 北原
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Abstract

【課題】ユーザーの利便性を向上させた後処理装置及び画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】スタックトレイ38に積載された複数の用紙Sの端部を綴じ具によって一束に綴じる第1ステープル部141と、スタックトレイ38に積載された複数の用紙Sの端部を部分的に加工することによって一束に綴じる第2ステープル部142と、第1ステープル部141及び第2ステープル部142のいずれか一方を指定する指定信号を受け付ける操作表示部11と、制御部20とを備え、制御部20によって、操作表示部11に受け付けられた前記指定信号に対応するいずれか一方のステープル部によるステープル処理の実行が可能か否かを判定し、否と判定したことに応じて、他方のステープル部によるステープル処理の実行が可能か否かを判定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ステープル機能を備えた後処理装置及び前記後処理装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機や複合機などの画像形成装置には、画像が印刷された用紙に、ステープル処理を実行する後処理装置を備えたものがある。ステープル処理には、針有りステープル処理と針無しステープル処理とがある。針有りステープル処理は、ステープル針により用紙束を留める。針無しステープル処理は、用紙の同じ位置に切れ目を入れるか、または用紙の同じ位置に閉じ穴を形成することによって用紙束を留める。針有りステープル処理と針無しステープル処理との双方を実行できる後処理装置では、一般的にユーザーがどちらか一方のステープル処理を指定してステープル処理を実行させる。しかしながら、ユーザーが単にステープル処理を指定するのみで、ステープル処理の種類を指定しない場合がある。この場合、後処理装置によってどちらの種類のステープル処理を実行するかが問題となる。この問題に対して、特許文献1には、ステープル処理の種類が指定されなかった場合に、束ねる用紙の枚数に基づいて、針有りステープルと針無しステープルとを選択する技術が開示されている。
特開2004−168435号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された装置では、ユーザーによって指定されたステープル処理の実行が不可能な場合に、指定されなかった他のステープル処理の実行が可能であっても他のステープル処理がなされない。そのため、他のステープル処理を望む場合は、ユーザーは改めてステープル処理の種類を指定し直すという面倒な操作を強いられることになり、ユーザーの利便性が悪いという問題がある。
従って、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のステープル処理の中から何れか一方のステープル処理を指定して実行させる際に、ユーザーの利便性を向上させることが可能な後処理装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る後処理装置は、トレイ、第1シート綴じ部、第2シート綴じ部、受付部、及び判定部を備える。前記トレイは、複数のシートが積載される。前記第1シート綴じ部は、前記トレイに積載された前記複数のシートの端部を綴じ具によって一束に綴じる。前記第2シート綴じ部は、前記トレイに積載された前記複数のシートの端部を部分的に加工することによって一束に綴じる。前記受付部は、前記第1シート綴じ部及び前記第2シート綴じ部のいずれか一方を指定する指定信号を受け付ける。前記判定部は、前記受付部に受け付けられた前記指定信号に対応するいずれか一方の綴じ部による綴じ処理の実行が可能か否かを判定し、否と判定した場合に、他方の綴じ部による綴じ処理の実行が可能か否かを判定する。本発明の後処理装置の構成によれば、受け付けられた前記指定信号に対応するシート綴じ部によるステープル処理が実行不可能な場合に、他方のシート綴じ部によるステープル処理が可能か否かを判定することによって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
また、本発明の他の局面に係る画像形成装置は前記後処理装置を備える。
本発明によれば、ユーザーによって指定されたステープル処理が実行不可能な場合に、指定されなかったステープル処理が可能であるか否かを判定することによって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図。 後処理装置の構成を示す図。 スタックトレイ及びステープル部の構成を示す図。 第1ステープル条件及び第2ステープル条件を示す図。 制御部及び後処理装置のブロック図。 制御部によって実行されるステープル処理のフローチャート。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
[第1実施形態]
まず、図1乃至図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る後処理装置30(後処理装置の一例)、及び前記後処理装置30が連結される画像形成装置10(画像形成装置の一例)の構成について説明する。なお、説明の便宜上、前記画像形成装置10及び前記後処理装置30が使用可能に設置された状態(図1参照)の鉛直方向を上下方向7と定義し、図1に示される前記画像形成装置10において、前記後処理装置30が取り付けられた面を左側面として左右方向9を定義する。
[画像形成装置10]
画像形成装置10は、プリンターや複写機、ファクシミリなどの各機能を備えた複合機である。図1に示されるように、前記画像形成装置10は、前記後処理装置30と連結されて用いられる。前記画像形成装置10は、入力された画像をトナーなどの印刷材料を用いて、用紙S(シートの一例)に印刷する。なお、前記画像形成装置10は複合機に限られず、プリンターやファクシミリ、複写機などの専用機であっても、本発明は適用可能である。
前記画像形成装置10は、不図示のネットワーク通信部を介して外部から入力された画像データや、前記画像形成装置10の上部に配置されたスキャナー12によって読み取られた画像データに基づいて、用紙Sに画像を印刷する。前記画像形成装置10は、内部に主として、電子写真方式の画像形成部18、定着部19、複数の給紙トレイ16、搬送部17、及び制御部20(図5参照)を備える。これらは、前記画像形成装置10の外枠のカバーや内部フレームを構成する筐体14の内部に設けられている。また、前記画像形成装置10は、上部側の表面に、前記画像形成装置10及び前記後処理装置30の動作を指定し、処理内容を表示する操作表示部11(受付部の一例)を備える。
前記搬送部17は、前記画像形成装置10の下部に設けられており、前記上下方向7に3つ配列されている。前記搬送部17は、前記給紙トレイ16に収容された用紙Sを前記画像形成部18へ給送する。前記搬送部17によって前記画像形成部18に給送された用紙Sは、前記画像形成部18によってトナー像が表面に転写された後に、前記定着部19へ搬送される。なお、前記画像形成部18は、LSUや感光体ドラム、現像装置、帯電装置、転写装置などを有する周知の機構であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
前記定着部19は、IHヒーターなどの加熱部を有しており、用紙Sに転写されたトナー像を熱によってその用紙Sに定着させる。用紙Sが前記定着部19を通過する過程において、前記定着部19から熱が供給されることによりトナーが溶融される。これにより、トナー像が用紙Sに定着して、用紙Sに画像が形成される。前記定着部19によって画像が定着された用紙Sは、前記定着部19よりも用紙Sの搬送方向の下流側に設置された前記後処理装置30へ送り出される。
前記操作表示部11は、前記画像形成装置10の正面の上方に設けられている。図5に示されるように、前記操作表示部11は前記制御部20と電気的に接続されており、前記制御部20からの制御指示に従って各種の情報を表示する。前記操作表示部11は、ユーザー操作に応じて前記制御部20に各種の情報を受け付けるタッチパネルなどである。前記操作表示部11は、印刷に用いられる印刷用紙のサイズ、印刷用紙の種類、画像の拡大縮小、印刷濃度、印刷枚数などの各種印刷条件の設定に用いられる設定用のキーやボタンなどを表示する。また、前記操作表示部11は、ステープル処理の実行の有無、針有りステープル及び針無しステープルのいずれか一方の指定、ステープルする箇所などの各種後処理条件などの設定に用いられる設定用のキーやボタンを表示する。そして、前記操作表示部11に表示されたキーやボタンがユーザーによって押下されると、前記操作表示部11に表示は、表示されたキーやボタンに示される各種印刷条件や各種後処理条件を指定するための指定信号を受け付けて、前記制御部20に送信する。具体的には、前記操作表示部11のタッチパネルにおける押下位置の座標を示す信号が前記指定信号として前記制御部20に送られて、前記制御部20によって検出される。このように、前記操作表示部11は、各種印刷条件や各種後処理条件を指定するための前記指定信号を受け付けて、前記制御部20に送信する。前記制御部20は、前記指定信号の内容を前記制御部20のRAM23やEEPROM24などに記憶する。これにより、ユーザーは、前記操作表示部11を操作することによって、前記画像形成装置10の各種機能の設定や各種設定値の設定を行うことができる。なお、ステープル処理の実行の有無や、ステープルの種類、及びステープルする箇所などの指定は、前記画像形成装置10に前記後処理装置30が連結された状態で可能になる。前記操作表示部11は、印刷に関する情報、後処理に関する情報、例えば、ステープルの実行が不可能であるエラー表示や、実行したステープルの種類が設定されたステープルの種類と異なる旨の表示などを行う。
[後処理装置30]
前記後処理装置30は、前記画像形成装置10と連結されて用いられるものである。言い換えると、前記画像形成装置10は、前記後処理装置30を備えたものである。前記後処理装置30は、画像形成後の用紙Sを仕分けする仕分け処理や、複数の用紙Sの同じ位置に穴を開けるパンチ処理や、複数の用紙Sに対してステープル留めを行うステープル処理を実行する。
図2に示されるように、前記後処理装置30は、搬入センサー33、搬送ローラー対35、搬送ローラー対36、スタックトレイ38(トレイの一例)、外部トレイ39、ステープルユニット40(第1綴じ部及び第2綴じ部の一例)、揃えユニット42、パンチ機構48、排出機構50、ストッパー57、及び後処理制御部27(図5参照)などを備えている。
前記後処理装置30は、前記画像形成装置10との連結面(右側面)に、前記画像形成装置10から排出される画像形成された用紙Sを受け入れる入り口となる搬入口31を備えている。また、前記後処理装置30は、前記連結面とは反対側の側面(左側面)に、前記後処理装置30から用紙Sを外部に排出するための排出口32を備えている。前記後処理装置30の内部には、前記搬入口31から左側へ水平に延びて湾曲する搬送路34が形成されている。前記搬送路34の前記搬入口31側である一端には、駆動ローラーと従動ローラーとからなる前記搬送ローラー対35が設けられている。また、前記搬送路34の前記排出口32側である他端は前記後処理装置30の中央付近に達している。前記搬送路34の前記他端には、駆動ローラーと従動ローラーとからなる前記搬送ローラー対36が設けられている。前記画像形成装置10から排出され、前記搬入口31に進入した用紙Sは、前記搬送ローラー対35及び前記搬送ローラー対36によって前記搬送路34を搬送される。前記搬送路34から前記搬送ローラー対36によって搬送された用紙Sは、前記スタックトレイ38へ導かれる。
前記搬入センサー33は、前記搬入口31の近傍に設けられている。前記搬入センサー33は、前記後処理装置30への用紙Sの搬入を検知する光学式センサーなどである。前記制御部20は、前記搬入センサー33の検出結果によって用紙Sの先端位置を判断し、前記後処理装置30における用紙Sに対する処理(仕分け処理、パンチ処理、及びステープル処理など)の処理タイミングを制御する。
前記パンチ機構48は、前記搬送路34を搬送する用紙Sに対して、パンチ処理を行うものである。前記搬送路34における所定位置に用紙Sが搬送されると、前記パンチ機構48によって用紙Sの端部に孔が形成される。
前記スタックトレイ38は、前記搬送路34から前記搬送ローラー対36によって搬送された用紙Sを一時的に保持して収容するものである。前記スタックトレイ38は、前記搬入口31側が下方となるように斜めに傾けて設けられている。前記スタックトレイ38は前記搬送路34から供給される複数の用紙Sが積載されることが可能に構成されている。
前記搬送ローラー対36によって前記搬送路34から搬送された用紙Sは、不図示のガイドなどによって案内されて前記スタックトレイ38に収容される。前記後処理装置30においてステープル処理を実行するように設定されている場合は、前記スタックトレイ38に所定数の用紙Sが保持されると、後述する前記ステープルユニット40によって、その用紙束の所定位置にステープル処理が実行される。その後、ステープル処理がなされた用紙Sは、前記排出機構50によって前記排出口32から前記外部トレイ39に排出される。
図3に示されるように、前記揃えユニット42は、前記スタックトレイ38に保持された用紙Sに対して、前記スタックトレイ38から前記排出口32へ向かう前記排出方向43に直交するシフト方向44の端部を揃える。前記揃えユニット42は、一対のサイドガイド45、及び移動機構46(図5参照)を備える。前記サイドガイド45は、前記シフト方向44に一対であり、前記スタックトレイ38に設けられている。一対の前記サイドガイド45は、前記移動機構46の駆動力によって前記シフト方向44へスライドされる。
前記移動機構46は、例えば、ラック−ピニオン機構である。前記移動機構46のラックギヤが前記サイドガイド45に連結されており、ピニオンギヤが不図示のモーターの出力ギヤに噛合されている。前記モーターが回転されると、その出力ギヤ及び前記ピニオンギヤを介して回転力が前記ラックギヤに伝達される。このときに回転運動が直線運動に変換されて、前記ラックギヤから前記サイドガイド45に伝達される。前記モーターが後述する前記後処理制御部27によって駆動制御されることによって前記サイドガイド45が移動され、前記サイドガイド45間に積載された用紙Sが前記シフト方向44へ移動される。つまり、前記移動機構46の駆動力により前記サイドガイド45が前記シフト方向44へ移動することによって、前記スタックトレイ38に積載された複数の用紙Sの前記シフト方向44の端部が揃えられる。
前記ストッパー57は、前記スタックトレイ38の傾斜方向の下端部に設けられている。用紙Sが前記スタックトレイ38に収容されると、その自重により、用紙Sは前記スタックトレイ38の傾斜方向へ移動する。用紙Sの移動方向の先端が、前記ストッパー57に当接すると、用紙Sの移動が止められる。また、用紙Sの移動方向の端部が前記ストッパー57に当接することにより、用紙Sの下方側の端部が前記ストッパー57によって揃えられる。このように、自重による用紙Sの移動と前記ストッパー57の移動防止作用によって、前記スタックトレイ38に積載された複数の用紙Sの前記排出方向43の端部が揃えられる。
前記ステープルユニット40は、前記スタックトレイ38の傾斜方向の下端部の外側に設けられている。前記ステープルユニット40は、前記スタックトレイ38に積載された用紙Sを綴じる装置である。本実施形態では、前記ステープルユニット40は、前記スタックトレイ38において前記サイドガイド45によって揃えられた用紙Sを綴じる。前記ステープルユニット40は、前記ストッパー57によって用紙Sの端部が揃えられた側を綴じる。前記ステープルユニット40は、第1ステープル部141及び第2ステープル部142を備えている。前記第1ステープル部141は、前記スタックトレイ38に積載された複数の用紙Sの端部を綴じ針(綴じ具)によって一束に綴じるものであり、本発明の第1綴じ部の一例である。前記第2ステープル部142は、前記スタックトレイ38に積載された複数の用紙Sの端部を部分的に加工することによって一束に綴じるものであり、本発明の第2綴じ部の一例である。
また、前記ステープルユニット40は、前記第1ステープル部141及び前記第2ステープル部142を切り替えることができるように構成されている。そのため、前記ステープルユニット40は前記操作表示部11によって受け付けられた前記指定信号に従って、前記第1ステープル部141及び前記第2ステープル部142のいずれか一方を実行する。なお、前記ステープルユニット40の詳細な説明については後述する。
前記排出機構50は、前記スタックトレイ38のシート搬送方向の下流端(前記外部トレイ39の上流側の端部)に設けられる。前記排出機構50は、上部ローラー151と下部ローラー152を備える。前記排出機構50の前記上部ローラー151は、図2に示すように前記上下方向7に移動可能である。前記上部ローラー151を移動させるため、前記上部ローラー151にアーム55が接続される。そして、前記アーム55の他端は、アーム作動モーター54(図5参照)によって回転する回転軸52と接続される。前記上部ローラー151は、前記アーム動作モーター54が正回転することによって、前記下部ローラー152から離間させられる。また、前記上部ローラー151は、前記アーム動作モーター54が逆回転することによって、前記下部ローラー152に押し付けられる。押し付けられた前記上部ローラー151は、回転力を前記下部ローラー152に伝達することができる。
後処理制御部27は、CPU、ROM、RAM、EEPROM、I/F部等を有している。前記後処理制御部27は、前記ROMに記憶された所定の制御プログラムを前記CPUで実行することにより、前記後処理装置30を統括的に制御する。前記後処理制御部27は、後述する前記制御部20のエンジン部26からの指示により前記後処理装置30を制御して、前記画像形成装置10から搬送される用紙Sに対してステープル処理などの各種の後処理を実行させる。なお、前記後処理制御部27を設けずに、前記制御部20が前記後処理装置30及び前記画像形成装置10を統括的に制御するものであってもよい。
[後処理装置30の排出動作]
前記後処理装置30によって、用紙Sが前記スタックトレイ38に積載される手順、及び用紙Sが前記外部トレイ39へ排出される手順の一例を説明する。
用紙Sが前記スタックトレイ38に積載されずに、前記外部トレイ39へ排出される場合について説明する。つまり、前記後処理装置30によって、仕分け処理やパンチ処理やステープル処理などが実行されない場合の動作である。この場合、前記上部ローラー151及び前記下部ローラー152は互いに当接する状態を維持し、前記排出方向43に搬送力を付与するように回転駆動する。前記搬送ローラー対35及び前記搬送ローラー対36によって搬送された用紙Sは、前記上部ローラー151及び前記下部ローラー152によって、前記外部トレイ39へ排出される。このように、前記スタックトレイ38を使用しない場合、前記後処理装置30は、前記排出機構50によって、連続的に用紙Sを前記外部トレイ39へ排出する。
用紙Sが前記スタックトレイ38に積載された後に、前記外部トレイ39へ排出される場合について説明する。つまり、前記後処理装置30によって、仕分け処理やパンチ処理やステープル処理などが実行される場合の動作である。この場合、前記アーム動作モーター54によって、前記上部ローラー151が前記下部ローラー152から離隔される。前記搬送ローラー対35及び前記搬送ローラー対36によって搬送された用紙Sは、前記上部ローラー151及び前記下部ローラー152の間に進入する。進入した用紙Sは、自重により、前記スタックトレイ38の斜下方向に移動する。移動した用紙Sの下端側の端部が前記ストッパー57に当接して移動が停まる。これにより、前記スタックトレイ38の上に用紙Sが積載される。なお、用紙Sの下部側の端部が前記ストッパー57に当接しても、用紙Sの上部側の端部は、前記下部ローラー152に接触する。
1枚目と同様に、2枚目以降の用紙Sが、順番に前記スタックトレイ38の上に積載される。積載させる用紙Sが自重により移動して、前記ストッパー57に当接することによって移動が停まる。そのため、積載された複数の用紙Sは、前記排出方向43に揃えられる。また、前記スタックトレイ38の上に積載された複数の用紙Sの前記シフト方向44の位置は、一対の前記サイドガイド45の間である。前記移動機構46は、前記サイドガイド45を複数の用紙Sを挟むように前記シフト方向44に移動させる。複数の用紙Sの前記シフト方向44は、当接する前記サイドガイド45によって、前記シフト方向44に揃えられる。
前記排出方向43及び前記シフト方向44が揃えられた複数の用紙Sは、前記後処理装置30によって各種の後処理がなされる。例えば、前記ステープルユニット40は、複数の用紙Sの一方側の端部にステープル処理をすることによって、一束の用紙束に纏める。その後、前記アーム動作モーター54によって、前記上部ローラー151が前記下部ローラー152に向けて移動される。これによって、用紙束が前記上部ローラー151及び前記下部ローラー152に挟まれる。前記上部ローラー151及び前記下部ローラー152は、挟み込んだ用紙束を前記外部トレイ39方向に排出するように回転する。これにより、ステープルされた用紙束は、前記排出機構50により前記外部トレイ39へ排出される。
前記外部トレイ39には、排出される用紙束が積載される。なお、前記外部トレイ39は、用紙束が排出される度に、下方方向に移動するように力が加えられる。つまり、前記外部トレイ39は、用紙束が積載されるに従って、ガイドに沿って下がる。これにより、多くの用紙束が前記外部トレイ39に排出される。
[ステープルユニット40の詳細説明]
図3に示されるように、前記ステープルユニット40は、前記第1ステープル部141、前記第2ステープル部142、及び移動レール143を含む移動機構などを備えている。まず、前記第1ステープル部について説明する。前述のように、前記第1ステープル部141は、前記スタックトレイ38に積載され、前記揃えユニット42によって揃えられた複数の用紙Sの端部を綴じ針(コの字型をしたステープル用つづり針)によって一束に綴じるものである。具体的には、前記第1ステープル部141は、綴じ込む場所の表側から前記綴じ針を突き刺し、裏側の2箇所から突き出た針の先端を向き合うように曲げることによって、用紙Sを綴じる。また、前記第1ステープル部141には、使用される綴じ針を補給する補給機構が設けられており、必要に応じて綴じ針が補充される。
前述のように、前記第2ステープル部142は、前記スタックトレイ38に積載され、前記揃えユニット42によって揃えられた複数の用紙Sの端部を部分的に加工することによって一束に綴じるものである。具体的には、前記第2ステープル部142は、綴じ込む場所の前後2箇所に切れ目を入れ、U字型に切り抜いた一方の紙束を、他方の穴に差し込むことによって用紙Sを綴じる。
前記第1ステープル部141及び前記第2ステープル部142は、不図示のステッピングモーターやソレノイドなどによって、前記移動レール143に沿って、前記シフト方向44に移動可能である。例えば、図3(A)に示されるように、前記第1ステープル部141がステープル処理を実行する場合、前記第2ステープル部142は、邪魔にならないように待避位置41Eに移動させられる。前記待避位置41Eは、前記スタックトレイ38に積載された用紙Sに接しない位置であり、前記移動レール143に沿って前記第1ステープル部141が移動する領域外の位置である。前記第1ステープル部141は、前記移動レール143に沿って移動することによって、ステープル位置41A,41B,41Cなどの位置でステープル処理を実行する。同様に、図3(B)に示されるように、前記第2ステープル部142がステープル処理を実行する場合、前記第1ステープル部141は、邪魔にならないように待避位置41Dに移動させられる。前記待避位置41Dは、前記スタックトレイ38に積載された用紙Sに接しない位置であり、前記移動レール143に沿って前記第2ステープル部142が移動する領域外の位置である。前記第2ステープル部142は、前記移動レール143に沿って移動することによって、前記ステープル位置41A,41B,41Cなどの位置でステープル処理を実行する。このように、前記移動機構によって、前記第1ステープル部141及び前記第2ステープル部142は、用紙Sの一方の端部の一又は複数の箇所を綴じることができるように構成されている。
前記第1ステープル部141は、予め定められた第1ステープル条件(図4参照)を満たす複数の用紙Sを一束に綴じる。前記第1ステープル部141によるステープル処理の実行が可能であるか否かを判断するための前記第1ステープル条件の判定項目は、用紙サイズ、用紙厚さ、及び綴じ針の有無などである。具体的には、前記第1ステープル条件は、用紙サイズがJIS規格のA4サイズの場合には、複数の用紙Sの厚さが普通紙(60〜75g/m)で50枚以下である。また、前記第1ステープル部141は、複数の用紙束に綴じ針を突き刺すため、突き刺す際に強い力がかかり、針が曲がることがあるため、厚紙用紙を纏めることができない場合がある。そのため、前記第1ステープル条件は、用紙Sの種類が厚紙用紙の場合には、前記第1ステープル部141によるステープル処理の実行を不可とする。さらに、前記第1ステープル部141は、綴じ針を突き刺す際に強い力がかかるため、用紙Sに皺ができやすい。特に、用紙サイズがJIS規格のA5サイズ以下の用紙Sに綴じ針が刺さると、皺による歪みが顕著になる。そのため、前記第1ステープル条件は、用紙サイズがJIS規格のA4サイズより小さい場合には、前記第1ステープル部141によるステープル処理の実行を不可とする。また、綴じ針が無くなった場合には、前記第1ステープル部141によって、用紙Sを綴じることができない。そのため、前記第1ステープル条件は、綴じ針が無い場合には、前記第1ステープル部141によるステープル処理の実行が不可とする。
前記第2ステープル部142は、予め定められた第2ステープル条件(図4参照)を満たす複数の用紙Sを一束に綴じることができる。前記第2ステープル部142によるステープル処理の実行が可能であるか否かを判断するための前記第2ステープル条件の判定項目は、用紙サイズ、及び用紙厚さなどである。具体的には、前記第2ステープル条件は、複数の用紙Sの厚さが普通紙で10枚以下である。また、前記第2ステープル部142は、針を使用しないため、厚紙(220g/m以下)も束ねることができる。ただし、第2ステープル部142は、U字型に切り抜いた一方の紙束を、他方の穴に差し込むため、ステープル処理可能な厚さは、厚紙用紙で5枚以下である。また、第2ステープル部142は、厚紙用紙や普通用紙が混在した場合にも束ねることができ、その複数の用紙Sの厚さの合計が1.25mm以下であればステープル処理が実行可能である。また、前記第2ステープル部142は、1箇所綴じるために前記シフト方向44に約25mm、前記排出方向43に約8mmの領域が必要であり、綴じる箇所に対して周辺の面積の割合が少なくなると、複数の用紙Sを束ねるための強度を得られない場合がある。特に、用紙サイズが名刺サイズ(55×91mm)未満の用紙Sを束ねると、綴じた箇所の周辺が歪みやすくなる。そのため、前記第2ステープル条件は、用紙サイズが名刺サイズ(55×91mm)より小さい場合には、前記第2ステープル部142によるステープル処理の実行を不可とする。なお、前記第2ステープル部142は、パンチ処理が可能な用紙Sであれば用紙サイズがJIS規格のA5サイズや米国標準協会(American National Standards Institute)の用紙サイズ規格であるステートメント(Statement,39.7×215.9mm)やフォリオ(FOLIO,220.0×330.0mm)にも対応できるが、前記第1ステープル部141は、これらの用紙サイズに対応することができない。
前述のように、前記第1ステープル条件と前記第2ステープル条件として様々なものがある。説明の便宜ため、本実施形態では、前記第1ステープル条件及び前記第2ステープル条件を図4に示された条件にする。つまり、前記第1ステープル条件の用紙サイズはA4サイズ以上、用紙種類は普通用紙のみ、及び用紙の厚さは50枚以下である。一方、前記第2ステープル条件の用紙サイズは名刺サイズ以上、用紙種類は普通用紙及び厚紙用紙、及び用紙の厚さは10枚以下である。そのため、前記第1ステープル条件及び前記第2ステープル条件の双方によって可能な条件は、用紙サイズがA4サイズ以上、普通用紙、且つ10枚以下の場合である。
[制御部20の概略機能]
次に、図5を参照しつつ、前記画像形成装置10が備える前記制御部20の概略機能について説明する。前記制御部20は、CPU21、ROM22、前記RAM23、前記EEPROM24、I/F部25、及び前記エンジン部26等を有している。前記制御部20は、前記ROM22に記憶された所定の制御プログラムを前記CPU21で実行することにより、前記画像形成装置10及び前記後処理装置30を統括的に制御する。具体的に、前記ROM22には、画像形成処理を実行させるための画像形成制御プログラムや後述のステープル処理を実行するためのステープル処理制御プログラムなどが予め記憶されている。前記CPU21は、前記画像形成制御プログラムに従って動作することにより、前記画像形成部18に画像形成処理を実行させる。また、前記CPU21は、前記ステープル処理制御プログラムに従って動作することにより、前記後処理装置30に後述のステープル処理を実行させる。また、前記RAM23は揮発性の記憶部、前記EEPROM24は不揮発性の記憶部であって、前記CPU21が実行する各種の処理の一時記憶メモリーとして使用される。また、前記操作表示部11によって受け付けられた前記指定信号に含まれる各種印刷条件や各種後処理条件などは、前記RAM23に記憶されている。各種後処理条件には、ステープルの設定内容が含まれている。具体的には、ステープル処理を実行するか否か、針有りステープルか針無しステープルか、ステープルする枚数、ステープルする箇所などについて指定された内容が、前記RAM23に記憶されている。前記EEPROM24には、前記第1ステープル部141によるステープル処理の実行が可能であるか否かを判断するための前記第1ステープル条件(図4参照)、及び前記第2ステープル部142によるステープル処理の実行が可能であるか否かを判断するための前記第2ステープル条件(図4参照)が予め記憶されている。前記I/F部25は、前記CPU21の制御により、前記画像形成装置10と他の情報処理装置との間の通信を制御する。前記エンジン部26は、前記CPU21の制御により、前記後処理装置30に動作指示を与える。また、前記エンジン部26は、前記後処理装置30からの情報を前記CPU21に伝達する。前記制御部20は、集積回路(ASIC、DSP)等の電子回路により構成されてもよい。
[ステープル処理]
以下、図6のフローチャートを参照して、前記制御部20によって実行されるステープル処理について説明する。図6のフローチャートにおいてステップS1、S2、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。ここに、前記ステープル処理を実行するときの前記制御部20が本発明に係る判定部、及び制御部に相当する。
ユーザーは、前記画像形成装置10によって用紙Sに画像を形成する際に、前記操作表示部11から画像が形成された用紙Sに対して、各種の後処理の実行を指定することができる。ユーザーからの指定の内容は、前記RAM23に記憶され、その指定内容に基づいて、前記制御部20は、各種の後処理を実行する。後処理が指定されない場合には、画像が形成された用紙Sは、前記後処理装置30を素通りして、前記外部トレイ39に排出される。後処理が指定された場合には、画像が形成された用紙Sは、前記後処理装置30によって指定内容に従った後処理が実施された後に、前記外部トレイ39に排出される。本実施形態では、前記第1ステープル部141及び前記第2ステープル部142のいずれか一方を指定する指定内容を示す前記指定信号が、前記操作表示部11によって受け付けられる。受け付けられた前記指定信号に基づいて、前記制御部20が、以下の前記ステープル処理を実行する。なお、前記指定内容には、前記画像形成装置10によって画像を形成させる用紙のサイズ、種類、及び枚数などの情報も含まれ、これらの指定内容も前記RAM23に記憶される。
(ステップS1)
まず、ステップS1において、前記制御部20は、後処理の一種であるステープル処理が指定されたか否かを判定する。前記RAM23に記憶された前記指定信号に、ステープル処理を実行させる設定値(前記第1ステープル部141又は前記第2ステープル部142によるステープル処理を実行させる項目)が有効になっているか否かに基づいて、前記制御部20が判定する。ステープル処理が指定されていないと判定すると、前記制御部20は、処理を終了する(ステップS1のNO側)。一方、ステープル処理が指定されたと判定すると、前記制御部20は、処理をステップS2に移行する(ステップS1のYES側)。
(ステップS2)
次に、ステップS2において、前記制御部20は、前記指定信号によって設定されたステープル処理が針有りステープル処理か針無しステープル処理かを判定する。針有りステープル処理が設定されたと判定すると、前記制御部20は、処理をステップS3へ移行する(ステップS2のYES側)。一方、針有りステープル処理が設定されていない判定すると、前記制御部20は、処理をステップS21へ移行する(ステップS2のNO側)。この場合、前記制御部20は、針無しステープル処理が設定されたと判定する。
(ステップS3)
前記ステップS2において、前記指定信号が針有りステープル処理を指定するための信号である判定した場合(ステップS2のYES側)、ステップS3において、前記制御部20は、前記第1ステープル条件を満たすか否かを判定する。つまり、前記指定信号によって設定された内容が、前記第1ステープル条件を満たすか否かを前記制御部20は判定する。具体的には、用紙サイズがA4サイズ以上か否か、用紙Sの種類が普通用紙及び厚紙の何れか、又は用紙Sの枚数が50枚以下であるか否かを判定する。前記制御部20が、前記第1ステープル条件を満たさない、例えば、用紙サイズがA4サイズ未満であるか、用紙Sの種類が厚紙か、又は用紙Sの枚数が50枚を越えると判定すると、前記制御部20は、処理をステップS31に移行する(ステップS3のNO側)。一方、前記第1ステープル条件を満たす、例えば、用紙サイズがA4サイズ以上であり、用紙Sの種類が普通用紙であり、及び用紙Sの枚数が50枚以下であると判定すると、前記制御部20は、処理をステップS4へ移行する(ステップS3のYES側)。
(ステップS4)
ステップS4において、前記制御部20は、画像が形成されて前記スタックトレイ38に積載された用紙Sを設定された枚数ごとに、前記第1ステープル部141により綴じ針で束ねる。前記制御部20は、束ねられた用紙Sを順番に前記外部トレイ39に排出して、全てのステープル処理が終わると処理を終了する。
(ステップS31)
前記ステップS3において、前記第1ステープル条件を満たさないと判定すると(ステップS3のNO側)、ステップS31において、前記制御部20は、前記第2ステープル条件を満たすか否かを判定する。つまり、前記指定信号によって設定された内容が、前記第2ステープル条件を満たすか否かを前記制御部20は判定する。具体的には、前記制御部20が、用紙サイズが名刺サイズ以上か否か、用紙Sの枚数が10枚以下であるか否かを判定する。前記制御部20が、前記第2ステープル条件を満たさない、例えば、用紙枚数が50枚を越える、用紙サイズが名刺サイズ未満である、用紙サイズがA5であり10枚を越えるなどと判定すると、前記制御部20は、処理をステップS34に移行する(ステップS31のNO側)。一方、前記制御部20が、前記第2ステープル条件を満たす、例えば、用紙サイズがA4サイズ未満であり且つ名刺サイズ以上である用紙Sに対して10枚以下のステープル処理であると判定したことに応じて、前記制御部20は、処理をステップS32に移行する(ステップS31のYES側)。
(ステップS32)
ステップS32において、前記制御部20は、画像が形成されて前記スタックトレイ38に積載された用紙Sに対して指定された枚数ごとに、前記第2ステープル部142によって綴じ針を使わないステープル処理を実行させる。前記制御部20は、束ねられた用紙Sを順番に前記外部トレイ39に排出して、全てのステープル処理が終わると処理を終了する。このように、前記後処理装置30は、ユーザーによって指定された前記第1ステープル部141によるステープル処理が実行できない場合であっても、ユーザーの指定なしに前記第2ステープル部142によるステープル処理を実行する。そのため、前記後処理装置30は、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(ステップS33)
ステップS33において、前記制御部20は、ユーザーによって指定されたステープル処理とは異なるステープル処理を実行したことを前記操作表示部11に表示させて、処理を終了する。具体的には、前記第1ステープル部141を使用する前記指定信号が受け付けられたが、前記第1ステープル条件を満たさないため、自動で前記第2ステープル部142によってステープル処理を実行したことを前記制御部20は前記操作表示部11に表示する。
(ステップS34)
前記ステップS31において、前記第2ステープル条件を満たさないと判定すると(ステップS31のNO側)、ステップS34において、前記制御部20は、前記操作表示部11にエラーを表示して、処理を終了する。
(ステップS21)
前記ステップS2において、前記指定信号が針有りステープル処理を指定するための信号でないと判定すると(ステップS2のNO側)、ステップS21において、前記ステップS31と同様に、前記制御部20は、前記第2ステープル条件を満たすか否かを判定する。つまり、前記指定信号が針無しステープル処理を指定するための信号であると判定されると、その指定された内容が、前記第2ステープル条件を満たすか否かを前記制御部20は判定する。具体的には、前記制御部20が、用紙サイズが名刺サイズ以上か否か、用紙Sの枚数が10枚以下であるか否かを判定する。そして、前記制御部20が、前記第2ステープル条件を満たさない、例えば、用紙サイズが名刺サイズ未満であるか、又は用紙Sの枚数が10枚を越えると判定すると、前記制御部20は、処理を前記ステップS11に移行する(ステップS21のNO側)。一方、前記制御部20が、前記第2ステープル条件を満たす、例えば、用紙サイズが名刺サイズ以上であり、且つ用紙Sの枚数が10枚以下であると判定すると、前記制御部20は、処理をステップS22に移行する(ステップS21のYES側)。
(ステップS22)
ステップS22において、前記ステップS32と同様に、前記制御部20は、画像が形成されて前記スタックトレイ38に積載された用紙Sを指定された枚数ごとに、前記第2ステープル部142により綴じ針を使わずに束ねる。前記制御部20は、束ねられた用紙Sを順番に前記外部トレイ39に排出して、全てのステープル処理が終わると処理を終了する。
(ステップS11)
前記ステップS21において、前記第2ステープル条件を満たさないと判定した場合(ステップS21のNO側)、ステップS11において、前記ステップS3と同様に、前記制御部20は、前記第1ステープル条件を満たすか否かを判定する。つまり、前記指定信号によって設定された内容が、前記第1ステープル条件を満たすか否かを前記制御部20は判定する。具体的には、用紙サイズがA4サイズ以上か否か、用紙Sの種類が普通用紙か否か、用紙Sの枚数が50枚以下か否かを判定する。前記第1ステープル条件を満たさない、例えば、A4サイズ未満の普通用紙である、厚紙用紙が10枚を越える、又は普通用紙が50枚を越えると判定すると、前記制御部20は、処理をステップS14に移行する(ステップS11のNO側)。つまり、針無しステープル処理が指定されたが、針無しステープル処理の条件及び針有りステープル処理の条件の両条件を満たさないため、前記制御部20はステープル処理が不可能であると判定する。
一方、前記制御部20が、前記第1ステープル条件を満たす、具体的には、A4サイズ以上の普通用紙の枚数が50枚以下であると判定したことに応じて、前記制御部20は、処理をステップS12へ移行する(ステップS11のYES側)。つまり、針無しステープル処理が指定されたが、針無しステープル処理の条件を満たさないが、針有りステープル処理の条件を満たすと前記制御部20は判定する。
(ステップS12)
ステップS12において、前記ステップS4と同様に、前記制御部20は、画像が形成されて前記スタックトレイ38に積載された用紙Sに対して指定された枚数ごとに、前記第1ステープル部141によって綴じ針を使ったステープル処理を実行させる。前記制御部20は、束ねられた用紙Sを順番に前記外部トレイ39に排出して、全てのステープル処理が終わると処理を終了する。このように、前記後処理装置30は、ユーザーによって指定された前記第2ステープル部142によるステープル処理が実行できない場合であっても、ユーザーの指定なしに前記第1ステープル部141によるステープル処理を実行する。そのため、前記後処理装置30は、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(ステップS13)
ステップS13において、前記制御部20は、ユーザーによって指定されたステープル処理とは異なるステープル処理を実行したことを前記操作表示部11に表示させて、処理を終了する。具体的には、前記第2ステープル部142を使用する前記指定信号が受け付けられたものの、前記第2ステープル条件を満たさないため、自動で前記第1ステープル部141によってステープル処理を実行したことを前記制御部20は前記操作表示部11に表示する。
(ステップS14)
前記ステップS11において、前記第2ステープル条件を満たさないと判定すると(ステップS11のNO側)、ステップS14において、前記ステップS34と同様に、前記制御部20は、前記操作表示部11にエラーを表示して、処理を終了する。
前述したように、前記ステップS3及び前記ステップS21の処理は、前記ステップS2において前記針有りステープル処理及び前記針無しステープル処理の何れか一方のステープル処理が指定された場合に、指定された一方のステープル処理の実行が可能か否かを前記制御部20が判定する処理である。そして、否と判定したことに応じて(ステップS3のNO側、ステップS21のNO側)、前記ステップS31及び前記ステップS11の処理において、指定されなかった他方のステープル処理が可能か否かを、前記制御部20が判定する。このように、前記ステップS3、前記ステップS11、前記ステップS21、及び前記ステップS31を実行するときの前記制御部20は、判定部の一例に相当する。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本発明の前記後処理装置30によれば、前記操作表示部11に受け付けられた前記指定信号に対応するステープル処理が実行不可能な場合に、他方のステープル処理が実行可能であるか否かを判定することによって、ユーザーの利便性を向上させることができる。さらに、前記後処理装置30は、他方のステープル処理が実行可能である場合に、新たな前記指定信号を受け付けなくても、他方のステープル処理を実行することによって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態の説明では、前記第1ステープル条件及び前記第2ステープル条件は、前記第1ステープル部141及び前記第2ステープル部142の性能によって予め定められた場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。前述の第1実施形態は、前記第2ステープル条件として、図4に示されるように、用紙サイズが名刺サイズ以上、用紙の種類が普通用紙又は厚紙用紙、用紙の厚さが10枚以下の3つの条件としたが、これに限らない。例えば、前記画像形成装置10において、所定の前記給紙トレイ16を裏紙専用トレイ16Aとして指定設定された場合に、前記裏紙専用トレイ16Aに収容された用紙Sを用いて画像を形成することがある。この場合に、前記第2ステープル条件として、裏紙か否かを判定する項目を追加することが考えられる。この場合、前述の第1実施形態の前記ステープル処理の前記ステップS31では、前記第2ステープル条件の3つの条件に加えて、裏紙か否かが前記制御部20で判定され、裏紙と判定された場合に、前記ステップS32へ進み前記針無しステープル処理を実行する。具体的には、前記画像形成装置10によって画像が形成される用紙Sが、裏紙が収容された前記給紙トレイ16から供給されたか、裏紙が収容されていない前記給紙トレイ16から供給されたかを示す供給元情報が、前記制御部20に入力され、前記RAM23に記憶される。前記RAM23が、本発明の記憶部の一例である。前記供給元情報に基づき、裏紙が収容された前記給紙トレイ16の場合には、前記第2ステープル部142によるステープル処理の実行が可能であると判定し、裏紙が収容されていない前記給紙トレイ16の場合には、前記第2ステープル部142によるステープル処理の実行が不可能であると、前記制御部20は判定する。なお、裏紙とは、画像を形成する用紙Sの一方の面が白紙であり、他方の面には既に画像が形成された用紙のことをいう。一般的に、自然環境に配慮して使用済みで廃棄される用紙の量を削減するために、一面のみに画像形成済みの用紙が再利用される。裏紙を使用して形成される画像は、社内回覧文章などの一時使用目的の文章の画像である場合が多い。そのため、裏紙を針無しステープル処理で束ねることによって、シュッレッターなどで廃棄する際に、綴じ針を取り除く手間を省くことができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
以下、本発明の第2実施形態に係る後処理装置30において、前記第1ステープル条件及び前記第2ステープル条件をユーザーが任意に設定変更することができる構成について説明する。なお、以下の説明では、前述の第1実施形態と共通する構成及び処理については、第1実施形態の構成及び処理と同符号を付し示すことにより、その詳細な説明を省略する。
前記操作表示部11は、前記制御部20の制御によって、前記EEPROM24に記憶された前記第1ステープル条件及び前記第2ステープル条件を表示すると共に、表示された条件を変更したり条件の項目を追加したりするためのキーやボタンを表示させる。ユーザーの操作によって変更される条件又は追加された項目の内容を示す条件変更信号は、前記操作表示部11から前記制御部20に送られる。前記制御部20は、前記条件変更信号の内容に従って、前記EEPROM24に記憶された前記第1ステープル条件及び前記第2ステープル条件を変更する。例えば、ユーザーが前記画像形成装置10の複数の給紙トレイ16の中から第1給紙トレイを前記裏紙専用トレイ16Aに定めて使用する状況である場合、前記第2ステープル条件として、前記裏紙専用トレイ16Aから供給される用紙Sを綴じる場合に、前記第2ステープル部142によるステープル処理が実行可能とし、他の前記給紙トレイ16から供給される用紙Sを綴じる場合に、前記第2ステープル部142によるステープル処理が実行不可能とする条件が追加される。これによって、前記制御部20は、用紙Sが供給されるトレイが、前記裏紙専用トレイ16Aか否かに基づいて、前記第2ステープル部142によるステープル処理が実行可能か否かを判断することができる。
このように、前記第2ステープル条件に、裏紙が収容された前記給紙トレイ16から用紙Sが供給されか否かという条件を追加することができる。これによって、前記ステープル処理において、前記針有りステープル処理が指示されたが、前記針有りステープル処理が実行不可能であり、前記針無しステープル処理が実行可能か否かを判定する際に、裏紙か否かも判定される。前記針有りステープル処理が設定されていても、裏紙が使用される場合には、当初、前記針有りステープル処理が選択されたが、前記針有りステープル処理である必要性が低いため、前記針無しステープル処理を実行してもユーザーの意図に沿う結果となる。一方、前記針有りステープル処理が設定され、裏紙が使用されない場合には、前記針有りステープル処理である必要性が高いため、前記針無しステープル処理を実行するとユーザーの意図に沿わない結果となり得る。そのため、ユーザーによって、前記第1ステープル条件及び前記第2ステープル条件を変更可能とすることによって、ユーザーの要望に合致させることができる。
[実施形態の変形例]
前記第1実施形態及び前記第2実施形態では、前記操作表示部11を受付部の一例として説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、前記画像形性装置10に画像形成を指示するパーソナルコンピューターや他の情報処理装置が受付部であることが考えられる。この場合、本発明の前記指定信号は、画像の形成を指示する指示信号に含まれる。
前記第1実施形態及び前記第2実施形態は、ユーザーによって前記第1ステープル部141及び前記第2ステープル部142の何れか一方が指定される場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ユーザーが前記操作表示部11によって、ステープル処理の実行のみを設定して、前記第1ステープル部141及び前記第2ステープル部142の何れか一方を指定しない場合が考えられる。一般的に、針無しステープル処理よりも針有りステープル処理が実行されることが多い。そのため、前記制御部20は、ステープル処理の種類が指定されなかった場合には、前記第1ステープル部141によるステープル処理の実行を優先して判断することが考えられる。
本開示の範囲は、請求項の記載に先行する詳細な説明ではなく、添付の請求項の記載により定義されるので、本明細書に記載の実施形態は、例示に過ぎず、かつ非限定的であると理解されたい。従って、特許請求の範囲から逸脱しない変更の全て、または均等物が、請求の範囲に含まれる。
10:画像形成装置
20:制御部
30:後処理装置
31:搬入口
32:排出口
34:搬送路
35:搬送ローラー対
36:搬送ローラー対
38:スタックトレイ
39:外部トレイ
40:ステープルユニット
42:揃えユニット
45:サイドガイド
50:排出機構
57:ストッパー
141:第1ステープル部
142:第2ステープル部
151:上部ローラー
152:下部ローラー

Claims (7)

  1. 供給された複数のシートが積載されるトレイと、
    前記トレイに積載された前記複数のシートの端部を綴じ具によって一束に綴じる第1シート綴じ部と、
    前記トレイに積載された前記複数のシートの端部を部分的に加工することによって一束に綴じる第2シート綴じ部と、
    前記第1シート綴じ部及び前記第2シート綴じ部のいずれか一方を指定する指定信号を受け付ける受付部と、
    前記受付部に受け付けられた前記指定信号に対応するいずれか一方の綴じ部による綴じ処理の実行が可能か否かを判定し、否と判定した場合に、他方の綴じ部による綴じ処理の実行が可能か否かを判定する判定部と、
    を備えた後処理装置。
  2. 前記判定部は、前記指定信号が前記第1シート綴じ部を指定するための信号である場合に、前記第1シート綴じ部による綴じ処理の実行が可能か否かを判定し、否と判定した場合に、前記第2シート綴じ部による綴じ処理の実行が可能か否かを判定する請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記判定部は、前記指定信号が前記第2シート綴じ部を指定するための信号である場合に、前記第2シート綴じ部による綴じ処理の実行が可能か否かを判定し、否と判定した場合に、前記第1シート綴じ部による綴じ処理の実行が可能か否かを判定する請求項1又は2に記載の後処理装置。
  4. 前記指定信号に対応する綴じ部とは異なる他方の綴じ部による綴じ処理の実行が可能であると前記判定部によって判定されたことに応じて、前記他方の綴じ部による綴じ処理を実行させる制御部を更に備える請求項1〜3のいずれかに記載の後処理装置。
  5. 前記トレイに積載されるシートの供給元を示す供給元情報を記憶する記憶部を更に備え、
    前記判定部は、前記供給元情報に基づいて前記第2シート綴じ部による綴じ処理の実行が可能か否かを判定する請求項1〜4のいずれかに記載の後処理装置。
  6. 前記供給元情報が、一方面が白紙であり他方面に既に画像が形成されたシートを収容する収容部を示すものである場合に、前記判定部は、前記第2シート綴じ部による綴じ処理の実行が可能であると判定する請求項5に記載の後処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の後処理装置を備える画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017036124A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 キヤノン株式会社 後処理装置、後処理方法及び画像形成システム
JP2018100187A (ja) * 2018-03-28 2018-06-28 キヤノン株式会社 用紙処理装置および画像形成装置
JP2020073327A (ja) * 2020-01-14 2020-05-14 キヤノン株式会社 印刷装置

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