JP2015006898A - 密閉容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】物を収容する容器本体に対して、蓋体を取り付けることで、前記容器本体の内部を密閉可能な密閉容器に関し、蓋体の着脱が容易で、高い密閉性を維持可能な密閉容器を提供する。【解決手段】密閉容器1は、容器本体10と、蓋体20とを有して構成されている。蓋体20は、硬質合成樹脂で形成された本体部30と、軟質合成樹脂で形成された外周部40により構成され、嵌合溝50を有している。嵌合溝50は、硬質合成樹脂で形成された内側側壁31と、軟質合成樹脂で形成された天井部41と外側側壁42によって構成されている。嵌合溝50内部には、封止リブ51と係合突起55が、軟質合成樹脂によって形成されている。蓋体20を容器本体10に取り付けた場合、係合突起55は、容器本体10のフランジ部15と係合し、封止リブ51は、フランジ部15の上端面16と接触して弾性変形することで、容器本体10の内部を密閉する。【選択図】図6

Description

本発明は、物を収容する容器本体に対して、蓋体を取り付けることで、前記容器本体の内部を密閉可能な密閉容器に関する。
従来、密閉容器は、物を収容する容器本体に対して、蓋体を取り付けることで、前記容器本体の内部を密閉可能に構成されている。このような密閉容器では、「当該密閉容器の密閉性能」や、「容器本体に対する蓋体の着脱動作の容易性」が重要視される。
上述のような密閉容器に関する発明として、例えば、特許文献1、特許文献2に記載された発明が知られている。例えば、特許文献1記載の密閉容器は、中央部分を硬質合成樹脂で成形すると共に、外周部を軟質合成樹脂で成形した蓋体と、容器本体とにより構成されており、蓋体の外周部に形成された嵌合溝に対して、容器本体の開口部を嵌合させることで、容器本体内部を密閉している。
又、特許文献2記載の密閉容器は、硬質合成樹脂で成形された蓋体と、円筒形状に形成された容器本体とを有しており、容器本体の開口部に対して、当該蓋体を螺嵌させることで、容器本体の内部を密閉している。そして、特許文献記載の蓋体は、当該蓋体の外周部の内側に、下方に徐々に肉薄となって垂下する垂下部を有している。当該垂下部は、蓋体を容器本体に取り付けた場合に、容器本体の外周壁面に形成された傾斜面に圧着され、容器本体を密閉するように構成されている。
特開平09−295655号公報 特開2000−103448号公報
ここで、特許文献1記載の密閉容器では、蓋体に形成された嵌合溝に対して、容器本体の開口部を嵌合させる作業を行うことで、容器本体の内部を密閉している。従って、特許文献1記載の密閉容器では、容器本体への蓋体の着脱作業を容易に行うことができる。しかしながら、特許文献1記載の密閉容器においては、蓋体の嵌合溝によって、容器本体の開口部を挟持することで、容器本体内部を密閉している為、当該密閉容器の密閉性の点では十分なものではなかった。
一方、特許文献2記載の密閉容器においては、容器本体の開口部に対して、蓋体を螺嵌させることにより、蓋体の垂下部が、容器本体の外周壁面に形成された傾斜面に対して密着する為、十分な密閉性を実現し得る。特許文献2における垂下部は、蓋体と同様に硬質合成樹脂で成形されており、且つ、当該垂下部を変形させて、容器本体の傾斜面に密着させる関係上、蓋体は、螺嵌構造によって、容器本体に取り付けられることになる。従って、特許文献2記載の密閉容器では、容器本体への蓋体の着脱作業が煩雑なものとなってしまっていた。
又、特許文献2記載の密閉容器の場合、蓋体と同様に硬質合成樹脂からなる垂下部の先端は、容器本体に対して蓋体を螺嵌させる際の回転により摩耗してしまい、当該密閉容器の密閉性を低下させてしまう。更に、特許文献2記載の密閉容器では、経年変化による癖が垂下部の先端に付いてしまい、当該垂下部は、容器本体の外周側壁に形成された傾斜面に沿った形状になってしまう場合がある。この場合、垂下部と傾斜面が十分に密着することができず、密閉容器の密閉性を低下させてしまう虞がある。
本発明は、物を収容する容器本体に対して、蓋体を取り付けることで、前記容器本体の内部を密閉可能な密閉容器に関し、蓋体の着脱が容易で、高い密閉性を維持可能な密閉容器を提供する。
請求項1に係る密閉容器は、物を収容する容器本体と、外周縁に沿って形成され、前記容器本体の開口縁に嵌合される嵌合溝を有する蓋体と、を有する密閉容器であって、前記容器本体は、前記開口縁において、当該容器本体の外側方向へ突出形成されたフランジ部と、を有し、前記蓋体は、当該蓋体の中央に位置する蓋体本体を構成する硬質合成樹脂と、前記蓋体本体の周囲を構成する軟質合成樹脂と、によって形成され、前記嵌合溝の奥側部分を構成する軟質合成樹脂により、前記嵌合溝の奥側にあたる内壁面から突出形成され、前記容器本体に取り付けた場合に、当該容器本体の開口縁を構成する前記フランジ部の端面と接触して弾性変形する封止部と、前記嵌合溝の内壁面の内、前記蓋体の外側に位置し前記軟質合成樹脂により構成される外側壁面から前記蓋体の内側に向かって突出形成され、前記容器本体に取り付けた場合に前記フランジ部と係合する係合部と、を有することを特徴とする。
そして、請求項2に係る密閉容器は、請求項1記載の密閉容器であって、前記蓋体を前記容器本体に取り付けた場合に、前記封止部は、前記フランジ部の端面と接触することにより弾性変形し、前記フランジ部の端面と密着することを特徴とする。
又、請求項3に係る密閉容器は、請求項1又は請求項2記載の密閉容器であって、前記蓋体を前記容器本体に取り付ける際に、前記封止部は、前記密閉容器の外側において、前記フランジ部の端面に対して鋭角を為すように接触することを特徴とする。
そして、請求項4に係る密閉容器は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の密閉容器であって、前記封止部は、当該封止部の先端側ほど前記蓋体の内側に位置するように傾斜した傾斜面を、当該封止部の先端部分に有していることを特徴とする。
又、請求項5に係る密閉容器は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の密閉容器であって、前記封止部は、当該封止部の先端ほど前記蓋体の内側に位置するように傾斜した方向で、前記嵌合溝の奥側部分から突出するように形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る密閉容器は、容器本体と、蓋体とを有して構成されている。蓋体は、当該蓋体本体を構成する硬質合成樹脂と、前記蓋体本体の周囲を構成する軟質合成樹脂と、によって形成され、その外周縁に嵌合溝を有している。従って、当該密閉容器によれば、嵌合溝の一部を含む蓋体の外周部を軟質合成樹脂で形成しているので、蓋体の嵌合溝に対して、容器本体のフランジ部を嵌合させることができ、蓋体の着脱作業を容易にし得る。当該密閉容器において、蓋体を容器本体に取り付けた場合、蓋体の係合部が容器本体のフランジ部と係合するので、蓋体と容器本体の位置関係を保持し得る。この時、蓋体の嵌合溝内部においては、軟質合成樹脂で形成された封止部が、容器本体の開口縁を構成するフランジ部の端面と接触して弾性変形するので、当該密閉容器は、より高い密閉性を実現し得る。上述したように、フランジ部と係合部との係合によって、蓋体と容器本体の位置関係が保持される為、封止部は、一定以上のテンションでフランジ部の端面に押圧される。この結果、当該密閉容器は、蓋体の着脱作業を容易にすると共に、高い密閉性を実現し得る。そして、当該密閉容器によれば、蓋体を容器本体に取り付ける場合、蓋体を容器本体の開口部へ押圧するだけであるので、封止部が蓋体を螺嵌する場合のように摩耗することはなく、高い密閉性を維持し得る。更に、当該密閉容器において、蓋体の封止部は軟質合成樹脂で形成されている為、硬質合成樹脂で形成した場合に比べ、封止部に高い復元力を付与し得る。当該密閉容器によれば、封止部に癖が付き、密閉性が低下することを防止することができる。
請求項2に係る密閉容器によれば、蓋体を容器本体に取り付けた場合に、軟質合成樹脂により形成された封止部は、蓋体と容器本体の位置関係に係るテンションと、前記フランジ部の端面と接触することにより弾性変形し、前記フランジ部の端面と密着するので、高い密閉性を実現し得る。
請求項3に係る密閉容器において、前記封止部は、前記密閉容器の外側において、前記フランジ部の端面に対して鋭角を為すように接触するように形成されている。ここで、蓋体の嵌合溝内に形成された封止部が、フランジ部の端面と接触した場合に容器本体の外側に向かって弾性変形してしまうと、封止部による密閉性を低下させてしまう。当該密閉容器によれば、前記封止部と前記フランジ部の端面とを、前記密閉容器の外側において鋭角を為すように接触させることにより、封止部を必ず容器本体の内側に向かって弾性変形させ、安定した密閉性を実現し得る。
請求項4に係る密閉容器において、前記封止部は、当該封止部の先端側ほど前記蓋体の内側に位置するように傾斜した傾斜面を、当該封止部の先端部分に有している。当該密閉容器によれば、封止部先端に傾斜面を形成することで、封止部先端を、フランジ部端面と接触した時点で容器本体の内側に向かって案内することができる。この結果、当該密閉容器は、蓋体を容器本体に取り付けた場合に、封止部を必ず容器本体の内側に向かって変形させることができ、安定した密閉性を実現し得る。
請求項5に係る密閉容器によれば、前記封止部は、当該封止部の先端ほど前記蓋体の内側に位置するように傾斜した方向で、前記嵌合溝の奥側部分から突出するように形成されている。当該封止部の突出方向を、封止部の先端ほど前記蓋体の内側に位置するように傾斜した方向にすることで、当該密閉容器は、封止部の先端が、フランジ部端面と接触した時点で、封止部先端を容器本体の内側に向かって案内することができる。この結果、当該密閉容器によれば、封止部を必ず容器本体の内側に向かって変形させることができ、安定した密閉性を実現し得る。
第1実施形態に係る密閉容器の外観斜視図である。 蓋体を外した状態の密閉容器を示す外観斜視図である。 第1実施形態に係る蓋体の構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る蓋体の嵌合溝近傍を示す拡大断面図である。 第1実施形態に係る密閉容器の開放状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る密閉容器の密閉状態を示す断面図である。 第2実施形態に係る密閉容器の蓋体の構成を示す断面図である。 第2実施形態に係る蓋体の嵌合溝近傍を示す拡大断面図である。 第2実施形態に係る密閉容器の開放状態を示す断面図である。 第2実施形態に係る密閉容器の密閉状態を示す断面図である。 第3実施形態に係る蓋体の嵌合溝近傍の示す拡大断面図である。
以下、本発明に係る密閉容器を、密閉容器1に適用した実施形態(第1実施形態)に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係る密閉容器1の構成について、図面を参照しつつ説明する。図1、図2に示すように、第1実施形態に係る密閉容器1は、容器本体10と、蓋体20とを有しており、蓋体20を取り付けることで容器本体10内部を密閉可能に構成されている。
容器本体10は、硬質合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)により、上方が開放された箱状に形成されており、当該容器本体10の内部に対象物(例えば、食品)を収容可能に構成されている。そして、容器本体10は、略長方形状を為す底板(図示せず)と、当該底板の四辺に略垂直に立設された容器側壁11によって構成されている。
容器本体10の各容器側壁11には、把持部12が形成されている。把持部12は、容器本体10の上部にあたる各容器側壁11に形成されており、当該密閉容器1を運搬する際に、作業者が把持する部分である。
そして、容器本体10の開口部には、フランジ部15が形成されている。フランジ部15は、容器本体10の開口部にあたる各容器側壁11上端部を、当該容器本体10の外側方向へ水平に突出させることで形成される(図2等参照)。後述するように、当該フランジ部15は、蓋体20の外周に形成された嵌合溝50内に嵌入され、嵌合溝50内に形成された係合突起55と係合する。尚、フランジ部15の上端面16は、容器本体10の底板に平行に延びており、当該密閉容器1の載置面と平行を為す。
蓋体20は、硬質合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)と、軟質合成樹脂(例えば、オレフィン系エストラマー)によって形成されており、容器本体10の開口部に取り付けられ、容器本体10内部を密閉する。具体的には、蓋体20は、硬質合成樹脂によって形成された本体部30と、軟質合成樹脂によって形成された外周部40とにより構成されており、一体的に形成されている。
図1〜図3に示すように、本体部30は、硬質合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)によって平板状に形成され、蓋体20の中央部を構成すると共に、内側側壁31を有している。当該内側側壁31は、平板状に形成された本体部30の外周縁において略垂直に立設されており、本体部30と一体に成形されている。ここで、本体部30は、平板状に形成された部分に対して略垂直を為す内側側壁31を硬質合成樹脂により一体成型している為、蓋体20の剛性を高めている。尚、図1〜図3に示すように、本体部30における平板状に形成されている部分には、所定の凹凸加工が形成されており、当該凹凸加工を施すことにより、蓋体20の剛性を高めている。
そして、外周部40は、蓋体20における外周部分を構成し、軟質合成樹脂(例えば、オレフィン系エストラマー)によって形成されている。図3、図4に示すように、外周部40は、天井部41と、外側側壁42とを有している。天井部41は、本体部30における内側側壁31の上端部から、蓋体20の外側方向へ略水平に延出された板状部分であり、後述する嵌合溝50の一部を構成する。外側側壁42は、軟質合成樹脂(例えば、オレフィン系エストラマー)によって、上述した天井部41と一体成型されており、天井部41の外周端から下方に延出されている。当該外側側壁42は、蓋体20における最も外側部分を構成し、後述する嵌合溝50の一部を構成する。
図1〜図4に示すように、硬質合成樹脂により形成された内側側壁31と、軟質合成樹脂により形成された天井部41と外側側壁42によって、嵌合溝50が、当該蓋体20の外周に沿って、容器本体10の開口縁に対応する位置に形成される。
続いて、蓋体20における嵌合溝50の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図3、図4に示すように、嵌合溝50は、硬質合成樹脂により形成された内側側壁31と、軟質合成樹脂により形成された天井部41と外側側壁42によって、逆U字状の断面を有する溝状に形成されている。上述したように、嵌合溝50は、当該蓋体20の外周に沿って形成されており、下側が開放された溝状である為、容器本体10の開口部であるフランジ部15を挿入可能に構成されている。
そして、当該嵌合溝50の内壁面には、封止リブ51と、係合突起55が形成されている。図3〜図6に示すように、封止リブ51は、嵌合溝50の奥側部分にあたる内壁面を構成する天井部41の一面から、当該嵌合溝50の開放部分に向かって突出形成されており、フランジ部15の上端面16に密着して協働することで、容器本体10内部を密閉する。そして、封止リブ51は、外周部40である天井部41と一体形成されている為、天井部41と同様に、軟質合成樹脂により構成されている。当該封止リブ51は、嵌合溝50と同様に、蓋体20の外周全域にわたって嵌合溝50の内部に形成されている為、容器本体10に対して蓋体20を取り付け、フランジ部15を嵌合溝50内に進入させると、封止リブ51の先端側からフランジ部15の上端面16と接触して弾性変形し、フランジ部15の上端面16に密着する。
係合突起55は、外側側壁42の一面であり、且つ、嵌合溝50の内壁を構成する一面から、蓋体20の内側に向かって突出形成されており、軟質合成樹脂からなる外側側壁42と一体形成されている。当該係合突起55は、容器本体10に対して、蓋体20を取り付けた場合に、フランジ部15の下面と係合し、容器本体10と蓋体20の位置関係を保持する。尚、係合突起55は、密閉容器1の鉛直方向において、封止リブ51の先端から当該係合突起55までの寸法が、フランジ部15の厚み(上下方向の厚み)よりも短くなる位置に形成されている。
次に、第1実施形態に係る密閉容器1において、容器本体10に対する蓋体20の着脱動作について、図5、図6を参照して詳細に説明する。図5、図6に示すように、密閉容器1の容器本体10に対して、蓋体20を取り付ける場合、容器本体10の上方から蓋体20を下方に移動させる。この時、容器本体10の開口部を構成するフランジ部15は、蓋体20の外周に形成されている嵌合溝50の内部に進入し、嵌合溝50に形成された封止リブ51の先端と接触する。上述したように、封止リブ51は、軟質合成樹脂により形成されている為、フランジ部15の上端面16と接触することで弾性変形する。
そして、容器本体10に対して蓋体20を更に押圧し、フランジ部15が嵌合溝50内部に更に進入すると、嵌合溝50内壁面に形成された係合突起55は、容器本体10の開口部を構成するフランジ部15の下面と係合する。図6に示すように、当該密閉容器1によれば、フランジ部15と係合突起55の係合によって、容器本体10と蓋体20の位置関係を保持し得る。
又、この時、封止リブ51は、蓋体20が容器本体10に対して更に押圧されるので、弾性変形していき、フランジ部15と係合突起55の係合と同時に、フランジ部15の上端面16に対して密着する。これにより、当該密閉容器1によれば、容器本体10におけるフランジ部15の上端面16に対して、蓋体20の封止リブ51を密着させることができ、蓋体20によって容器本体10内部を密閉し得る。
図6に示すように、当該密閉容器1によれば、フランジ部15と係合突起55の係合によって、容器本体10と蓋体20の位置関係が保持された状態で、弾性変形している封止リブ51の復元力がフランジ部15の上端面16に作用する。即ち、当該密閉容器1によれば、封止リブ51を、フランジ部15の上端面16に対して、より密着させることができ、当該密閉容器1における密閉性を向上させ得る。
以上説明したように、第1実施形態に係る密閉容器1は、容器本体10と、蓋体20とを有して構成されている。蓋体20は、硬質合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)と、軟質合成樹脂(例えば、オレフィン系エストラマー)と、によって形成され、その外周縁に嵌合溝50を有している。嵌合溝50は、本体部30と一体に硬質合成樹脂で形成された内側側壁31と、外周部40と一体に軟質合成樹脂で形成された天井部41と外側側壁42によって構成されている。従って、当該密閉容器1によれば、嵌合溝50の一部を含む蓋体20の外周部40を軟質合成樹脂で形成しているので、蓋体20の嵌合溝50に対して、容器本体10のフランジ部15を嵌合させることができ、蓋体20の着脱作業を容易にし得る。
当該密閉容器1において、蓋体20を容器本体10に取り付けた場合、蓋体20の係合突起55が容器本体10のフランジ部15と係合するので、容器本体10と蓋体20の位置関係を保持し得る。この時、蓋体20の嵌合溝50内部においては、軟質合成樹脂で形成された封止リブ51が、容器本体10の開口縁を構成するフランジ部15の上端面16と接触して弾性変形するので、当該密閉容器1は、より高い密閉性を実現し得る。上述したように、フランジ部15と係合突起55との係合によって、容器本体10と蓋体20の位置関係が保持される為、封止リブ51は、一定以上のテンションでフランジ部15の上端面16に押圧される。この結果、当該密閉容器1は、蓋体20の着脱作業を容易にすると共に、高い密閉性を実現し得る。
そして、当該密閉容器1によれば、蓋体20を容器本体10に取り付ける場合、蓋体20を容器本体10の開口部へ押圧するだけであるので、蓋体を螺嵌する場合のように、封止リブ51が摩耗することはなく、高い密閉性を維持し得る。更に、当該密閉容器1において、蓋体20の封止リブ51は軟質合成樹脂で形成されている為、硬質合成樹脂で形成した場合に比べ、封止リブ51に高い復元力を付与し得る。これにより、当該密閉容器1によれば、封止リブ51に癖が付き、密閉性が低下することを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。第2実施形態に係る密閉容器1において、容器本体10、蓋体20の構成は、基本的に第1実施形態に係る密閉容器1と同様の構成である。この点、第2実施形態においては、蓋体20の嵌合溝50内に形成された封止リブ51の構成が、第1実施形態に係る密閉容器1と相違する。第1実施形態と同一の構成については、その説明を省略し、相違点に係る構成について、詳細に説明する。
上述したように、第2実施形態に係る密閉容器1は、容器本体10と、蓋体20とにより構成されており、容器本体10に対して蓋体20を取り付けることで、容器本体10内部を密閉可能に構成されている。図7、図8に示すように、第2実施形態に係る蓋体20は、第1実施形態と同様に、硬質合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)で形成された本体部30と、軟質合成樹脂(例えば、オレフィン系エストラマー)により形成された外周部40とを有している。
本体部30の外周縁には、内側側壁31が当該外周縁全周に亘って立設されており、硬質合成樹脂によって本体部30と一体に形成されている。そして、外周部40は、天井部41と外側側壁42により構成されており、第1実施形態と同様に、蓋体20の外周を構成している。図7、図8に示すように、第2実施形態においても、蓋体20の嵌合溝50は、本体部30の内側側壁31と、外周部40の天井部41と外側側壁42により構成される。
第2実施形態においても、当該嵌合溝50の内壁面には、封止リブ51と、係合突起55が形成されている。図7、図8に示すように、封止リブ51は、嵌合溝50の奥側部分にあたる内壁面を構成する天井部41の一面から、当該嵌合溝50の開放部分に向かって突出形成されており、フランジ部15の上端面16に密着して協働することで、容器本体10内部を密閉する。そして、封止リブ51は、外周部40である天井部41と一体形成されている為、天井部41と同様に、軟質合成樹脂により構成されている。
第2実施形態においては、封止リブ51の先端には、傾斜面52が形成されている。傾斜面52は、当該封止リブ51の先端側(即ち、嵌合溝50の開口部側)ほど前記蓋体20の内側に位置するように傾斜している。図8に示すように、封止リブ51の傾斜面52は、容器本体10に対して蓋体20を取り付けた場合に、フランジ部15の上端面16に対して、第1傾斜角αを為し、鋭角に交わる。
係合突起55は、外側側壁42の一面であり、且つ、嵌合溝50の内壁を構成する一面から、蓋体20の内側に向かって突出形成されており、軟質合成樹脂からなる外側側壁42と一体形成されている。当該係合突起55は、容器本体10に対して、蓋体20を取り付けた場合に、フランジ部15の下面と係合し、容器本体10と蓋体20の位置関係を保持する。
次に、第2実施形態に係る密閉容器1において、容器本体10に対する蓋体20の着脱動作について、図9、図10を参照して詳細に説明する。密閉容器1の容器本体10に対して、蓋体20を取り付ける場合、容器本体10の上方から蓋体20を下方に移動させる。この時、容器本体10の開口部を構成するフランジ部15は、蓋体20の外周に形成されている嵌合溝50の内部に進入し、嵌合溝50に形成された封止リブ51の先端と接触する。上述したように、封止リブ51は、軟質合成樹脂により形成されている為、フランジ部15の上端面16と接触することで弾性変形する。
そして、容器本体10に対して蓋体20を更に押圧し、フランジ部15が嵌合溝50内部に更に進入すると、嵌合溝50内壁面に形成された係合突起55は、容器本体10の開口部を構成するフランジ部15の下面と係合する。図10に示すように、当該密閉容器1によれば、フランジ部15と係合突起55の係合によって、容器本体10と蓋体20の位置関係を保持し得る。
又、封止リブ51は、蓋体20が容器本体10に対して更に押圧されるので、弾性変形していき、フランジ部15と係合突起55の係合と同時に、フランジ部15の上端面16に対して密着する。この時、封止リブ51の先端には、傾斜面52が形成されている為、蓋体20を押圧する力は、フランジ部15の上端面16と接触することで、封止リブ51の先端を密閉容器1の内側方向に作用する。従って、封止リブ51は、確実に密閉容器1の内側に向かって弾性変形し、フランジ部15の上端面16と密着する。これにより、当該密閉容器1によれば、容器本体10におけるフランジ部15の上端面16に対して、蓋体20の封止リブ51を、確実に密着させることができ、蓋体20によって容器本体10内部を密閉し得る。
図10に示すように、当該密閉容器1によれば、フランジ部15と係合突起55の係合によって、容器本体10と蓋体20の位置関係が保持された状態で、弾性変形している封止リブ51の復元力がフランジ部15の上端面16に作用する。即ち、当該密閉容器1によれば、封止リブ51を、フランジ部15の上端面16に対して、より密着させることができ、当該密閉容器1における密閉性を向上させ得る。
以上説明したように、第2実施形態に係る密閉容器1は、第1実施形態と同様に、容器本体10と、蓋体20とを有して構成されている。蓋体20は、硬質合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)と、軟質合成樹脂(例えば、オレフィン系エストラマー)と、によって形成され、その外周縁に嵌合溝50を有している。嵌合溝50は、本体部30と一体に硬質合成樹脂で形成された内側側壁31と、外周部40と一体に軟質合成樹脂で形成された天井部41と外側側壁42によって構成されている。従って、当該密閉容器1によれば、嵌合溝50の一部を含む蓋体20の外周部40を軟質合成樹脂で形成しているので、蓋体20の嵌合溝50に対して、容器本体10のフランジ部15を嵌合させることができ、蓋体20の着脱作業を容易にし得る。
当該密閉容器1において、蓋体20を容器本体10に取り付けた場合、蓋体20の係合突起55が容器本体10のフランジ部15と係合するので、容器本体10と蓋体20の位置関係を保持し得る。この時、蓋体20の嵌合溝50内部においては、軟質合成樹脂で形成された封止リブ51が、容器本体10の開口縁を構成するフランジ部15の上端面16と接触して弾性変形するので、当該密閉容器1は、より高い密閉性を実現し得る。上述したように、フランジ部15と係合突起55との係合によって、容器本体10と蓋体20の位置関係が保持される為、封止リブ51は、一定以上のテンションでフランジ部15の上端面16に押圧される。この結果、当該密閉容器1は、蓋体20の着脱作業を容易にすると共に、高い密閉性を実現し得る。
第2実施形態に係る密閉容器1においては、封止リブ51の先端には、傾斜面52が形成されており、容器本体10に対して蓋体20を取り付けた場合、傾斜面52は、フランジ部15の上端面16に対して、鋭角な第1傾斜角αを為すように接触する。当該密閉容器1によれば、封止リブ51の先端に傾斜面52を形成することにより、封止リブ51を密閉容器1の内側方向へ弾性変形させて、フランジ部15の上端面16に密着させることができ、より密閉性を高めることができる。
そして、当該密閉容器1によれば、蓋体20を容器本体10に取り付ける場合、蓋体20を容器本体10の開口部へ押圧するだけであるので、蓋体を螺嵌する場合のように、封止リブ51が摩耗することはなく、高い密閉性を維持し得る。更に、当該密閉容器1において、蓋体20の封止リブ51は軟質合成樹脂で形成されている為、硬質合成樹脂で形成した場合に比べ、封止リブ51に高い復元力を付与し得る。これにより、当該密閉容器1によれば、封止リブ51に癖が付き、密閉性が低下することを防止することができる。
(第3実施形態)
次に、上述した第1実施形態、第2実施形態と異なる実施形態(第3実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。第3実施形態に係る密閉容器1において、容器本体10、蓋体20の構成は、基本的に第1実施形態、第2実施形態に係る密閉容器1と同様の構成である。この点、第3実施形態においては、蓋体20の嵌合溝50内に形成された封止リブ51の構成が、第1実施形態、第2実施形態に係る密閉容器1と相違する。第1実施形態、第2実施形態と同一の構成については、その説明を省略し、相違点に係る構成について、詳細に説明する。
第3実施形態に係る密閉容器1は、容器本体10と、蓋体20とにより構成されており、容器本体10に対して蓋体20を取り付けることで、容器本体10内部を密閉可能に構成されている。図11に示すように、第3実施形態に係る蓋体20は、第1実施形態と同様に、硬質合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)で形成された本体部30と、軟質合成樹脂(例えば、オレフィン系エストラマー)により形成された外周部40とを有している。
本体部30の外周縁には、内側側壁31が当該外周縁全周に亘って立設されており、硬質合成樹脂によって本体部30と一体に形成されている。そして、外周部40は、天井部41と外側側壁42により構成されており、蓋体20の外周を構成している。図11に示すように、第3実施形態においても、蓋体20の嵌合溝50は、本体部30の内側側壁31と、外周部40の天井部41と外側側壁42により構成される。
第3実施形態においても、当該嵌合溝50の内壁面には、封止リブ51と、係合突起55が形成されている。図11に示すように、第3実施形態に係る封止リブ51は、嵌合溝50の奥側部分にあたる内壁面を構成する天井部41の一面から、当該嵌合溝50の開放部分に向かって突出形成されており、フランジ部15の上端面16に密着して協働することで、容器本体10内部を密閉する。そして、封止リブ51は、外周部40である天井部41と軟質合成樹脂により一体形成されている。
第3実施形態に係る封止リブ51の先端には、傾斜面52が形成されている。傾斜面52は、当該封止リブ51の先端側(即ち、嵌合溝50の開口部側)ほど前記蓋体20の内側に位置するように傾斜している。図11に示すように、封止リブ51の傾斜面52は、容器本体10に対して蓋体20を取り付けた場合に、フランジ部15の上端面16に対して、第1傾斜角αを為し、鋭角に交わる。
図11に示すように、第3実施形態に係る封止リブ51は、嵌合溝50の内壁面の内、奥側部分(即ち、天井部41の一面)から、封止リブ51の先端ほど前記蓋体20の内側に位置するように傾斜した方向で突出形成されている。封止リブ51の突出方向は、フランジ部15の上端面16に対して、鋭角な第2傾斜角βをなす。
係合突起55は、外側側壁42の一面であり、且つ、嵌合溝50の内壁を構成する一面から、蓋体20の内側に向かって突出形成されており、フランジ部15の下面と係合し、容器本体10と蓋体20の位置関係を保持する。
次に、第3実施形態に係る密閉容器1において、容器本体10に対する蓋体20の着脱動作について詳細に説明する。密閉容器1の容器本体10に対して、蓋体20を取り付ける場合、容器本体10の上方から蓋体20を下方に移動させる。この時、容器本体10の開口部を構成するフランジ部15は、蓋体20の外周に形成されている嵌合溝50の内部に進入し、嵌合溝50に形成された封止リブ51の先端と接触する。上述したように、封止リブ51は、軟質合成樹脂により形成されている為、フランジ部15の上端面16と接触することで弾性変形する。
そして、容器本体10に対して蓋体20を更に押圧し、フランジ部15が嵌合溝50内部に更に進入すると、嵌合溝50内壁面に形成された係合突起55は、容器本体10の開口部を構成するフランジ部15の下面と係合する。
又、封止リブ51は、蓋体20が容器本体10に対して更に押圧されるので、弾性変形していき、フランジ部15と係合突起55の係合と同時に、フランジ部15の上端面16に対して密着する。ここで、第3実施形態においては、封止リブ51は、フランジ部15の上端面16に対して第2傾斜角βを為すように突出形成されており、封止リブ51の封止リブ51の先端には、フランジ部15の上端面16との間で第1傾斜角αを為す傾斜面52が形成されている。これにより、蓋体20を押圧する力は、フランジ部15の上端面16と接触することで、封止リブ51の先端を密閉容器1の内側方向に作用する。従って、封止リブ51は、確実に密閉容器1の内側に向かって弾性変形し、フランジ部15の上端面16と密着する。つまり、当該密閉容器1によれば、容器本体10におけるフランジ部15の上端面16に対して、蓋体20の封止リブ51を、確実に密着させることができ、蓋体20によって容器本体10内部を密閉し得る。
又、第3実施形態に係る密閉容器1によれば、フランジ部15と係合突起55の係合によって、容器本体10と蓋体20の位置関係が保持された状態で、弾性変形している封止リブ51の復元力がフランジ部15の上端面16に作用する。即ち、当該密閉容器1によれば、封止リブ51を、フランジ部15の上端面16に対して、より密着させることができ、当該密閉容器1における密閉性を向上させ得る。
以上説明したように、第3実施形態に係る密閉容器1は、容器本体10と、蓋体20とを有して構成されている。蓋体20は、硬質合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)と、軟質合成樹脂(例えば、オレフィン系エストラマー)と、によって形成され、その外周縁に嵌合溝50を有している。嵌合溝50は、本体部30と一体に硬質合成樹脂で形成された内側側壁31と、外周部40と一体に軟質合成樹脂で形成された天井部41と外側側壁42によって構成されている。従って、当該密閉容器1によれば、嵌合溝50の一部を含む蓋体20の外周部40を軟質合成樹脂で形成しているので、蓋体20の嵌合溝50に対して、容器本体10のフランジ部15を嵌合させることができ、蓋体20の着脱作業を容易にし得る。
当該密閉容器1において、蓋体20を容器本体10に取り付けた場合、蓋体20の係合突起55が容器本体10のフランジ部15と係合するので、容器本体10と蓋体20の位置関係を保持し得る。この時、蓋体20の嵌合溝50内部においては、軟質合成樹脂で形成された封止リブ51が、容器本体10の開口縁を構成するフランジ部15の上端面16と接触して弾性変形するので、当該密閉容器1は、より高い密閉性を実現し得る。上述したように、フランジ部15と係合突起55との係合によって、容器本体10と蓋体20の位置関係が保持される為、封止リブ51は、一定以上のテンションでフランジ部15の上端面16に押圧される。この結果、当該密閉容器1は、蓋体20の着脱作業を容易にすると共に、高い密閉性を実現し得る。
第3実施形態に係る密閉容器1においては、封止リブ51の先端には、傾斜面52が形成されており、容器本体10に対して蓋体20を取り付けた場合、傾斜面52は、フランジ部15の上端面16に対して、鋭角な第1傾斜角αを為すように接触する。当該密閉容器1によれば、封止リブ51の先端に傾斜面52を形成することにより、封止リブ51を密閉容器1の内側方向へ弾性変形させて、フランジ部15の上端面16に密着させることができ、より密閉性を高めることができる。
更に、第3実施形態においては、封止リブ51は、その先端ほど前記蓋体20の内側に位置するように傾斜した方向で突出形成されており、容器本体10に対して蓋体20を取り付けた場合、フランジ部15の上端面16に対して、鋭角な第2傾斜角βを為す。従って、当該密閉容器1によれば、封止リブ51の突出方向を、その先端ほど前記蓋体20の内側に位置するように傾斜した方向とすることにより、更に確実に、封止リブ51を密閉容器1の内側方向へ弾性変形させて、フランジ部15の上端面16に密着させることができ、より密閉性を高めることができる。
そして、当該密閉容器1によれば、蓋体20を容器本体10に取り付ける場合、蓋体20を容器本体10の開口部へ押圧するだけであるので、蓋体を螺嵌する場合のように、封止リブ51が摩耗することはなく、高い密閉性を維持し得る。更に、当該密閉容器1において、蓋体20の封止リブ51は軟質合成樹脂で形成されている為、硬質合成樹脂で形成した場合に比べ、封止リブ51に高い復元力を付与し得る。これにより、当該密閉容器1によれば、封止リブ51に癖が付き、密閉性が低下することを防止することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、封止リブ51の先端に傾斜面52を形成したり、封止リブ51の突出方向をその先端ほど蓋体20の内側に位置するように傾斜させて配設したりすることにより、密閉容器1の外側において、フランジ部15の上端面16に対して鋭角を為すように、封止リブ51を接触させていたが、この態様に限定されるものではない。
例えば、第3実施形態においては、封止リブ51の突出方向を、その先端ほど前記蓋体20の内側に位置するように傾斜した方向とし、且つ、封止リブ51の先端に傾斜面52を形成していたが、封止リブ51の突出方向を、その先端ほど前記蓋体20の内側に位置するように傾斜した方向とするだけであってもよい。
又、上述した実施形態においては、フランジ部15の上端面16は、密閉容器1の載置面と略水平であったが、フランジ部15の上端面16を、容器本体10の内側ほど下方に位置するように傾斜させた構成であってもよい。この構成であれば、容器本体10に対して蓋体20を取り付け、フランジ部15の上端面16と接触させた場合に、封止リブ51を密閉容器1の内側方向へ弾性変形させて、密着させ得る。
そして、上述した実施形態においては、硬質合成樹脂として、ポリプロピレンを用い、軟質合成樹脂として、オレフィン系エストラマーを用いていたが、この態様に限定されるものではない。例えば、硬質合成樹脂として、ポリエチレンを使用しても良い。又、硬質合成樹脂としては、バージン樹脂であっても良いし、合成樹脂製品の廃棄物を原料とする再生樹脂を使用しても良い。更に、軟質合成樹脂として、スチレン系エストラマーや、エチレン酢酸ビニル共重合体等を使用しても良い。
1 密閉容器
10 容器本体
15 フランジ部
20 蓋体
30 本体部
31 内側側壁
40 外周部
41 天井部
42 外側側壁
50 嵌合溝
51 封止リブ
55 係合突起

Claims (5)

  1. 物を収容する容器本体と、
    外周縁に沿って形成され、前記容器本体の開口縁に嵌合される嵌合溝を有する蓋体と、を有する密閉容器であって、
    前記容器本体は、
    前記開口縁において、当該容器本体の外側方向へ突出形成されたフランジ部と、を有し、
    前記蓋体は、
    当該蓋体の中央に位置する蓋体本体を構成する硬質合成樹脂と、前記蓋体本体の周囲を構成する軟質合成樹脂と、によって形成され、
    前記嵌合溝の奥側部分を構成する軟質合成樹脂により、前記嵌合溝の奥側にあたる内壁面から突出形成され、前記容器本体に取り付けた場合に、当該容器本体の開口縁を構成する前記フランジ部の端面と接触して弾性変形する封止部と、
    前記嵌合溝の内壁面の内、前記蓋体の外側に位置し前記軟質合成樹脂により構成される外側壁面から前記蓋体の内側に向かって突出形成され、前記容器本体に取り付けた場合に前記フランジ部と係合する係合部と、を有する
    ことを特徴とする密閉容器。
  2. 請求項1記載の密閉容器であって、
    前記蓋体を前記容器本体に取り付けた場合に、
    前記封止部は、前記フランジ部の端面と接触することにより弾性変形し、前記フランジ部の端面と密着する
    ことを特徴とする密閉容器。
  3. 請求項1又は請求項2記載の密閉容器であって、
    前記蓋体を前記容器本体に取り付ける際に、
    前記封止部は、前記密閉容器の外側において、前記フランジ部の端面に対して鋭角を為すように接触する
    ことを特徴とする密閉容器。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の密閉容器であって、
    前記封止部は、
    当該封止部の先端側ほど前記蓋体の内側に位置するように傾斜した傾斜面を、当該封止部の先端部分に有している
    ことを特徴とする密閉容器。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の密閉容器であって、
    前記封止部は、
    当該封止部の先端ほど前記蓋体の内側に位置するように傾斜した方向で、前記嵌合溝の奥側部分から突出するように形成されている
    ことを特徴とする密閉容器。
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