JP2015005694A - コイルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 導電体を接合する工程が不要となってコイル製品価格の低廉化を図りながら、接続部信頼性の低下を招くことのない、巻き構造のコイルを簡単に提供する。
【解決手段】 コイル1は、非磁性体または磁性体からなる下側基材2および上側基材3と、電気絶縁性を有するシート4とを備えて構成されている。下側基材2は、底面2aに対向する一面2bに、シート4の矩形状の曲がりに下方から嵌合する凹凸形状を有する。上側基材3は、上面3aに対向する一面3bに、シート4の矩形状の曲がりに上方から嵌合する凹凸形状を有する。これら下側基材2と上側基材3との間にシート4を挟んでプレスすることで、シート4が折り曲げられ、シート4上に形成された導体路5が巻き線形状を呈して、巻き構造コイル1が製造される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、導体路が巻かれて構成されるコイルおよびその製造方法に関するものである。
従来この種のコイルとしては、例えば、特許文献1に開示された折り曲げコイルがある。この折り曲げコイルは、電気絶縁性および可撓性を有したシート状基板が曲げ軸で折り曲げられて構成される。シート状基板の片面には、曲げ軸に対して、1つのパターンの端部の曲げ軸方向の位置と、隣接するパターンの別の端部の曲げ軸方向の位置とが一致するパターンで、多数の導電体が一定の間隔をおいて形成されている。このシート状基板が、導電体が形成された面を内側にして曲げ軸で曲げられ、互いに重なる導電体の端部が半田からなる接合材によって接合されることで、連続した導体路が形成されてヘリカル型巻線コイルが構成される。
また、従来、この種のコイルとして、例えば、特許文献2に開示されたボビンコイルもある。このボビンコイルは、絶縁フィルムが円筒状に湾曲されて構成される。絶縁フィルム上には、その対向する2辺に沿って複数の導体の各両端が配置され、かつ、一定のピッチで互いに隔たるように配設されて、導体列が形成されている。この絶縁フィルムが、導体列が略螺旋状に一列に繋がるように対向する2辺が合わされて円筒状に湾曲され、一方の辺に位置する導体の端部が他方の辺に位置する隣列する導体の端部に電気的に接続されることで、空芯コイル体が構成される。
特開平11−265813号公報 特開2002−93649号公報
しかしながら、上記従来の特許文献1および特許文献2に開示されたいずれのコイルにおいても、複数の導電体を接合材によって接合することで、巻線状の導体路を形成している。このため、上記従来のいずれのコイルも、導電体を接合材によって接合する工程が必須となり、製品価格の低廉化を図ることができない。また、導電体の接続部が多数存在するため、コイルの製品としての接続部信頼性の低下を招く可能性が高い。従って、上記従来の各コイルは、導電体の一つ一つの各接続部の接続信頼性を向上させる構造もしくは製法がさらに必要となり、製品価格の上昇は免れ得ない。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
幅方向において所定のパターンで振幅し、長さ方向において前記パターンが所定回数周期的に繰り返される単一の導体路が電気絶縁性を有するシート上に形成され、厚み方向において、前記パターンが繰り返される周期でシートが曲げられて、導体路が巻かれたコイルを構成した。
本構成によれば、単一の導体路が形成されたシートが単に曲げられことで、シート上に形成された導体路が巻かれて、コイルが形成される。従って、従来のコイルのように、複数の導電体を接続してコイルを構成する導体路を形成する必要がなくなる。このため、導電体の接続部を備えること無く、巻線型コイルに似た巻き構造のコイルを形成することが可能になる。この結果、導電体を接合する工程が不要となってコイル製品価格の低廉化を図りながら、接続部信頼性の低下を招くことのない、巻線型コイルに似た巻き構造のコイルを簡単に提供することができる。
また、本発明は、
シートが、長さ方向において谷面と山面とが側面を介して交互に現れる、連続する4つの面を1周期とする周期で折り曲げられ、
導体路が、連続する面の内の第1面において次に連続する第2面に近付くに連れて振幅高さが高くなるまたは低くなる幅方向に振幅し、次の第2面を振幅高さを保ってまたはほぼ変えずに横切り、第2面に連続する次の第3面において次に連続する第4面に近付くに連れて振幅高さが低くなるまたは高くなる幅方向に振幅し、次の第4面を振幅高さを保ってまたはほぼ変えずに横切る
ことを特徴とする。
本構成によれば、導体路は、長さ方向に進行するのに連れ、コイルの厚み方向において、曲げられたシートの谷面への下降と山面への上昇を側面を介して交互に繰り返し、幅方向において、振幅高さを第1面で高くまたは低くし、第2面で保ちまたはほぼ変えず、第3面で低くまたは高くし、第4面で保ちまたはほぼ変えずに振幅し、巻き構造を呈する。
また、本発明は、シートの周囲を囲む基材を備えたことを特徴とする。
本構成によれば、シートの曲げ形状がシートの周囲を囲む基材によって保たれ、強度が確保されるので、コイルの製品取り扱い性が向上する。
また、本発明は、シートの曲がりに嵌合する凹凸形状を一面に有する基材を備えたことを特徴とする。
本構成によれば、シートの曲げ形状が、シートの曲がりに嵌合する凹凸形状を一面に有する基材によって保たれ、強度が確保されるので、コイルの製品取り扱い性が向上する。また、シートの曲がりに嵌合する凹凸形状が連続して1面に形成されたマザー基板を用いて、マザー基板の上にシートを嵌合させて個々の製品に分割することで、1枚のマザー基板から多数個の製品を取るウエハ加工によって本構造のコイルを製造することができる。
また、本発明は、
導体路が、その巻き始めおよび巻き終わりのシート上に電極パットを備え、
シートが、基材の両側部を覆って基材の底面側に曲げ返され、基材の底面に電極パットを露出させて曲げられる
ことを特徴とする。
本構成によれば、導体路の巻き始めおよび巻き終わりに導体路に一体に形成された電極パットが基材の底面に露出し、外部電極を構成する。このため、導電体の接続部を全く有すること無く、コイルに外部電極を備えることができ、外部電極を備えた巻き構造のコイルを安価にかつ接続信頼性高く提供することができる。また、基材の両側部で導体路が曲げ返されることで、コイルの長さ方向に外部電極形成のための寸法を取る必要がなくなり、コイルの長さ方向を全て巻線形成に使用することができる。このため、同外形寸法および同構成材料のコイルにおけるインダクタンス取得効率を上げることができる。
また、本発明は、シートの曲がりに下方から嵌合する凹凸形状を一面に有する下側基材と、シートの曲がりに上方から嵌合する凹凸形状を一面に有する上側基材とを備えたことを特徴とする。
本構成によれば、シートの曲がりに下方および上方から嵌合する凹凸形状をそれぞれ一面に有する下側基材および上側基材によってシートが挟まれることで、シートの曲げ形状が保たれ、強度が確保されるので、コイルの製品取り扱い性が向上する。また、シートの曲がりに下方および上方から嵌合する凹凸形状が連続してそれぞれの1面に形成された下側マザー基板および上側マザー基板を用いて、これら下側および上側マザー基板の間にシートを挟んで個々の製品に分割することで、マザー基板から多数個の製品を取るウエハ加工によって本構造のコイルを製造することができる。
また、本発明は、下側基材の凹凸形状と上側基材の凹凸形状との各凹凸ピッチおよび各凹凸深さが均一でかつ同一であることを特徴とする。
本構成によれば、下側基材または上側基材の一方を他方に対してピッチ方向にずらし、かつ反転させることで、下側基材または上側基材の一方を下側基材および上側基材の双方として用いることができる。従って、下側基材と上側基材との間に互換性が生じ、下側基材および上側基材の成形加工をプレスによって行う場合、同一のプレス金型で下側基材および上側基材のプレス成形加工を行うことができる。このため、コイルの製品1個当たりに必要とされる金型のコストを半減することができ、巻き構造コイルの製造コストをさらに低減することが可能になる。
また、本発明は、
上側基材が、下側基材の両側部を覆って山面が下側基材の底面と並ぶ凸部を両端部に備え、
導体路が、その巻き始めおよび巻き終わりのシート上に電極パットを備え、
シートが、上側基材の両端部に備えられた凸部の山面に電極パットが露出して曲げられる
ことを特徴とする。
本構成によれば、導体路の巻き始めおよび巻き終わりに導体路に一体に形成された電極パットが、上側基材の両端部に備えられた凸部の山面に露出し、外部電極を構成する。このため、導電体の接続部を全く有すること無く、コイルに外部電極を備えることができ、外部電極を備えた巻き構造のコイルを安価にかつ接続信頼性高く提供することができる。
また、本発明は、基材の側面に露出する導体路の巻き始めおよび巻き終わりに電気的に接続された外部電極を備えることを特徴とする。
本構成によれば、基材の側面に露出する導体路の巻き始めおよび巻き終わりにだけ外部電極を接続することで、基材の側面に外部電極を備える巻き構造のコイルを構成することができる。このため、導電体の接続箇所が2箇所で、接続信頼性の低下を招くことの懸念が極めて少ない、外部電極を備えた巻き構造のコイルを安価にかつ接続信頼性高く提供することができる。
また、本発明は、基材が、非磁性体または磁性体からなることを特徴とする。
本構成によれば、基材が非磁性体からなる場合には基材の透磁率が小さくなり、インダクタンスを低く抑えることができるので、高周波用途の巻き構造コイルが提供される。また、基材が磁性体からなる場合には基材の透磁率が大きくなるので、用いる磁性体の種類を選択することで、所望の大きさのインダクタンスを有する巻き構造コイルが得られる。
また、本発明は、下側基材と上側基材との間にシートを挟んでプレスすることでシートを曲げるコイルの製造方法を構成した。
本構成によれば、シートを曲げて導体路を巻き構造に加工する工程と、下側基材と上側基材とを嵌合させてシートの曲げ形状を保つ強度に加工する工程とが、下側基材と上側基材との間にシートを挟んでプレスする1つの工程で行われる。このため、製造工程が少なくなり、巻き構造コイルの製品コストをさらに低減することができる。
また、本発明は、シートの両面に接着剤を付けてプレスを行うことを特徴とする。
本構成によれば、シートを曲げて導体路を巻き構造に加工する工程と、下側基材と上側基材とを嵌合させてシートの曲げ形状を保つ強度に加工する工程と、下側基材と上側基材との間にシートを接合する工程とが、下側基材と上側基材との間にシートを挟んでプレスする1つの工程で行われる。このため、製造工程がさらに少なくなり、巻き構造コイルの製品コストをさらに低減することができる。
本発明によれば、上記のように、導電体を接合する工程が不要となってコイル製品価格の低廉化を図りながら、接続部信頼性の低下を招くことのない、巻線型コイルに似た巻き構造のコイルを簡単に提供することができる。
本発明の一実施の形態によるコイルの外観斜視図である。 図1に示すコイルを構成する下側基材および上側基材の外観斜視図である。 図1に示すコイルを構成するシートが折り曲げられる前の平面図である。 図3に示すシート上に形成された導体路のパターン周期を説明するための模式図である。 図3に示すシートが折り曲げられた状態の斜視図である。 一実施の形態の変形例によるコイルに用いられるシートの折り曲げ状態を示す斜視図である。 図6に示すシートを用いた一実施の形態の変形例によるコイルの外観斜視図である。 一実施の形態の他の変形例によるコイルの構造を示す外観斜視図である。 図8に示す構造のコイルが得られるマザー基板の側面図である。
次に、本発明の一実施の形態によるコイルおよびその製造方法について、説明する。
図1は、本実施の形態によるコイル1の外観斜視図である。
コイル1は、非磁性体または磁性体からなる下側基材2および上側基材3と、電気絶縁性を有するシート4とを備えて構成されており、幅W,長さL,厚みtの直方体状をしている。下側基材2は、その外観が図2(b)に示されるラック歯車状をしており、底面2aに対向する一面2bに、シート4の矩形状の曲がりに下方から嵌合する凹凸形状をコイル1の巻き数分有する。上側基材3は、その外観が図2(a)に示され、上面3aに対向する一面3bに、シート4の矩形状の曲がりに上方から嵌合する凹凸形状をコイル1の巻き数分有する。また、上側基材3は、下側基材2の両側部2c,2cを覆って山面3c,3cが下側基材2の底面2aと並ぶ凸部3d,3dを両端部に備えている。これら凸部3d,3dは、基材中央部に形成された凸部よりも大きなものとなっている。下側基材2の長さは、これら凸部3d,3dの分、上側基材3の長さよりも短くなっている。シート4は、エポキシ、ポリイミドなどの樹脂や、セラミック等の材質からなり、これら下側基材2および上側基材3の各凹凸形状部間に挟まれて、設けられている。
図3は、シート4が折り曲げられる前の平面図である。シート4上には単一の導体路5が、銅、銀などの一般的な内部電極材料を用いて、印刷法やリソグラフィー技術などの一般的な電極形成法によって形成されている。この導体路5は、コイル1の幅W方向において、所定の台形波状パターンで振幅し、コイル1の長さL方向において、この台形波状パターンがコイル1の巻き数に相当する所定回数周期的に繰り返されて、ミアンダ形状に形成されている。このシート4が、図1に示すように、厚みt方向において、台形波状パターンが繰り返される1周期を1周期とする周期で折り曲げられることで、導体路5は巻き線形状を呈する。
シート4の上記の折り曲げは、図3に一点鎖線で示す線を谷折り線v、破線で示す線を山折り線mとして行われ、長さL方向において谷面Vと山面Mとが側面Sを介して交互に現れる、連続する4つの面を1周期とする周期で折り曲げられる。この折り曲げパターンは、図4の模式図に示すように、谷折り−山折り−山折り−谷折りを1周期としている。なお、同図において図3と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。導体路5は、連続する4つの面の内の、始めの谷折り線vで区切られる第1面Iの谷面Vにおいて、次に連続する第2面IIの側面Sに近付くに連れて振幅高さが高くなる幅W方向に振幅し、対角線方向に横切る。そして、次の第2面IIの側面Sを振幅高さを保って、長さL方向に平行に横切る。その後、第2面IIに連続する次の第3面IIIの山面Mにおいて、次に連続する第4面IVの側面Sに近付くに連れて振幅高さが低くなる幅W方向に振幅し、対角線方向に横切る。そして、次の第4面IVの側面Sを振幅高さを保って、長さL方向に平行に横切る。
従って、導体路5は、長さL方向に進行するのに連れ、コイル1の厚みt方向において、曲げられたシート4の谷面Vへの下降と山面Mへの上昇を側面Sを介して交互に繰り返し、幅W方向において、振幅高さを第1面Iで高くし、第2面IIで保ち、第3面IIIで低くし、第4面IVで保って振幅し、巻き構造を呈する。コイル1のインダクタンス分は、第1面Iおよび第3面IIIでの振幅高さ変化が急で、導体路5の台形波状パターンが急峻なほど大きくなるが、コイル1を製造し難くなる。
導体路5は、図3に示すように、その巻き始めおよび巻き終わりのシート4上に電極パット5a,5aを備える。シート4は、上側基材3の両端部に備えられた凸部3d,3dの山面3c,3cに、電極パット5a,5aが露出して折り曲げられる。このため、電極パット5a,5aの前の側面Sにおける導体路5は、他の側面Sにおけるミアンダ周期の長さよりも長く形成されており、コイル1の厚みtとなる凸部3d,3dの高さ寸法とほぼ同じになっている。図5は、このようにして折り曲げられた状態のシート4の斜視図である。なお、同図において図3と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
本実施形態では、下側基材2と上側基材3との間にシート4を挟んでプレスすることで、シート4が図5に示すように折り曲げられ、コイル1が製造される。この際、シート4の両面に接着剤が付けられて、プレス加工が行われる。用いる接着剤の種類は一般的な接着剤でよく、例えば、エポキシ樹脂系の接着剤などが用いられる。
このような本実施形態のコイル1によれば、単一の導体路5が形成された図3に示すシート4が単に曲げられことで、シート4上に形成された導体路5が巻かれて、コイル1が形成される。従って、従来のコイルのように、複数の導電体を接続してコイルを構成する導体路を形成する必要がなくなる。このため、導電体の接続部を備えること無く、巻線型コイルに似た巻き構造のコイル1を形成することが可能になる。この結果、導電体を接合する工程が不要となってコイル製品価格の低廉化を図りながら、接続部信頼性の低下を招くことのない、巻線型コイルに似た巻き構造のコイル1を簡単に提供することができる。
また、本実施形態のコイル1によれば、シート4の曲がりに下方および上方から嵌合する凹凸形状をそれぞれ一面2bおよび3bに有する下側基材2および上側基材3によってシート4が挟まれることで、シート4の図5に示す折り曲げ形状が保たれ、強度が確保されるので、コイル1の製品取り扱い性が向上する。
また、本実施形態のコイル1においては、導体路5の巻き始めおよび巻き終わりに導体路5に一体に形成された電極パット5a,5aが、上側基材3の両端部に備えられた凸部3d,3dの山面3c,3cに露出し、外部電極を構成する。このため、導電体の接続部を全く有すること無く、コイル1に外部電極を備えることができ、外部電極を備えた巻き構造のコイル1を安価にかつ接続信頼性高く提供することができる。
また、本実施形態のコイル1においては、下側基材2および上側基材3がアルミナ等の非磁性体からなる場合には、下側基材2および上側基材3の透磁率が小さくなる。このため、コイル1のインダクタンスを低く抑えることができるので、高周波用途の巻き構造コイル1が提供される。また、下側基材2および上側基材3がフェライト等の磁性体からなる場合には、下側基材2および上側基材3の透磁率が大きくなる。このため、用いる磁性体の種類を選択することで、所望の大きさのインダクタンスを有する巻き構造コイル1が得られる。
また、本実施形態のコイル1の製造方法によれば、シート4を曲げて導体路5を巻き構造に加工する工程と、下側基材2と上側基材3とを嵌合させてシート4の曲げ形状を保つ強度に加工する工程とが、下側基材2と上側基材3との間にシート4を挟んでプレスする1つの工程で行われる。このため、製造工程が少なくなり、巻き構造コイル1の製品コストをさらに低減することができる。
また、本実施形態のコイル1の製造方法によれば、シート4の両面に接着剤が付けられて上記のプレス加工が行われるので、シート4を曲げて導体路5を巻き構造に加工する工程と、下側基材2と上側基材3とを嵌合させてシート4の曲げ形状を保つ強度に加工する工程と、下側基材2と上側基材3との間にシート4を接合する工程とが、下側基材2と上側基材3との間にシート4を挟んでプレスする1つの工程で行われる。このため、製造工程がさらに少なくなり、巻き構造コイル1の製品コストをさらに低減することができる。
なお、上記の実施形態では、導体路5が、連続する面の内の第1面Iにおいて第2面IIに近付くに連れて振幅高さが高くなる幅W方向に振幅し、第3面IIIにおいて第4面IVに近付くに連れて振幅高さが低くなる幅W方向に振幅する場合について、説明した。しかし、導体路5は、連続する面の内の第1面Iにおいて第2面IIに近付くに連れて振幅高さが低くなる幅W方向に振幅し、第3面IIIにおいて第4面IVに近付くに連れて振幅高さが高くなる幅W方向に振幅するように構成してもよい。また、上記の実施形態では、導体路5が、第2面IIおよび第3面IIIを振幅高さを保って横切る場合について、説明した。しかし、導体路5は、第2面IIおよび第3面IIIを振幅高さをほぼ変えずに、例えば円弧状に横切るように構成してもよい。
また、上記の実施形態では、導体路5が、振幅高さを第1面Iで高くし、第2面IIで保ち、第3面IIIで低くし、第4面IVで保って振幅する場合について、説明した。しかし、導体路5は、振幅高さを第1面Iで保ち、第2面IIで高くまたは低くし、第3面IIIで保ち、第4面IVで低くまたは高くなるように振幅する構成であってもよい。
また、上記の実施形態では、シート4を谷折り線vおよび山折り線mに沿って折り曲げる場合について、説明した。しかし、シート4は必ずしも折り線に沿って折り曲げる必要は無く、波状などに湾曲させることで、シート4上に形成された導体路5を巻き構造にするようにしてもよい。この場合、下側基材2および上側基材3に設けられる凹凸形状も、図2に示すような階段状では無く、波状などの湾曲状となる。
また、上記の実施形態では、シート4の曲がりに下方および上方から嵌合する下側基材2および上側基材3により、シート4の強度を保つ構造を構成した場合について、説明した。しかし、電極パット5a,5aを露出させてシート4の周囲に樹脂を充填し、シート4の周囲を樹脂で直方体状に囲む樹脂基材などを備えることで、シート4の強度を保つ構造を構成するようにしてもよい。本構成によれば、シート4の曲げ形状がシート4の周囲を囲む樹脂などの基材によって保たれ、強度が確保されるので、本構成によっても、コイル1の製品取り扱い性が向上する。
また、上側基材3を備えず、シート4の曲がりに下方から嵌合する凹凸形状を一面2bに有する下側基材2だけを備えることで、シート4の強度を保つ構造を構成するようにしてもよい。本構成によれば、シート4の曲げ形状が下側基材2だけによって保たれ、強度が確保されるので、本構成によっても、コイル1の製品取り扱い性が向上する。
この際、シート4の電極パット5a,5a前の折り方を、上記の実施形態と異なり山折りとすることで、シート4は、図6の斜視図に示すように、両端部が内側に折り返された形状に折られる。なお、同図において図5と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。このため、下側基材2だけを備えることで得られるコイル1Aは、図7の斜視図に外観が示されるようになる。なお、同図において図2および図6と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。このコイル1Aにおいては、シート4は、下側基材2の両側部2c,2cを覆って下側基材2の底面2a側に両端部が曲げ返され、下側基材2の底面2aに電極パット5a,5aを露出させて、曲げられている。
本構成のコイル1Aによれば、導体路5の巻き始めおよび巻き終わりに導体路5に一体に形成された電極パット5a,5aが下側基材2の底面2aに露出し、外部電極を構成する。このため、本構成のコイル1Aによっても、導電体の接続部を全く有すること無く、コイル1Aに外部電極を備えることができ、外部電極を備えた巻き構造のコイル1Aを安価にかつ接続信頼性高く提供することができる。また、下側基材2の両側部で導体路5が曲げ返されることで、コイル1Aの長さL方向に外部電極形成のための寸法を図1に示すコイル1のように取る必要がなくなり、コイル1Aの長さL方向を全て巻線形成に使用することができる。このため、同外形寸法および同構成材料のコイルにおけるインダクタンス取得効率を上げることができる。図7に示すコイル1Aが奏するこのような作用効果は、凸部3d,3dを備えない次述する図8に示す上側基材3Aを用い、シート4を下側基材2と上側基材3Aとの間に挟んだ構成においても、得られる。
また、上記の実施形態では、上側基材3の両端部に、基材中央部に形成された凸部よりも大きな凸部3d,3dを備え、凸部3d,3dの山面3c,3cに電極パット5a,5aを露出させて外部電極を構成した場合について、説明した。しかし、このような凸部3d,3dを備えずに、例えば図8(a)の外観斜視図に示すように、上側基材3Aを構成するようにしてもよい。なお、同図において図1と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。この場合、下側基材2と上側基材3Aとによって構成される基材6の側面6aに露出する導体路5の巻き始めおよび巻き終わりに、同図(b)に示すように外部電極7を電気的に接続する。この外部電極7の形成は例えばディップ塗布法などで行われる。
本構成によれば、基材6の側面6aに露出する導体路5の巻き始めおよび巻き終わりにだけ外部電極7を接続することで、基材6の側面6aに外部電極7を備える巻き構造のコイル1Bを構成することができる。また、上記の実施形態のように、上側基材3の両端部に凸部3d,3dを形成する必要が無く、また、導体路5の巻き始めおよび巻き終わりに電極パット5a,5aを形成する必要も無い。このため、導電体の接続箇所が2箇所で、接続信頼性の低下を招くことの懸念が極めて少ない、外部電極7を備えた巻き構造のコイル1Bを安価にかつ接続信頼性高く提供することができる。
また、シート4の周囲を樹脂で直方体状に囲む樹脂基材などを備えて構成される上述した巻き構造のコイルや、シート4の曲がりに下方から嵌合する凹凸形状を一面2bに有する下側基材2だけを備えて構成される上述した巻き構造のコイル1Aにおいて、導体路5の両端部に電極パット5a,5aを備えず、樹脂基材または下側基材2の側面に導体路5の巻き始めおよび巻き終わりを露出させることで、上記の外部電極7のような外部電極を基材の側面に構成することできる。このため、このような巻き構造のコイルによっても、導電体の接続箇所が2箇所で、接続信頼性の低下を招くことの懸念が極めて少ない、外部電極を備えた巻き構造のコイルを安価にかつ接続信頼性高く提供することができる。
また、このように外部電極を導体路5とは別に形成する上記の巻き構造コイルにおいては、シート4の曲がりに嵌合する凹凸形状が連続して1面に形成された、基材の材質からなるマザー基板を用いて、マザー基板の上に、電極パット5a,5aを備えない導体路5が連続して形成されたシート4を嵌合させて、ダイシング等によって個々の製品に分割することができる。また、電極パット5a,5aを備えない導体路5が連続して形成されたシート4の周囲を囲む樹脂基材をマザー基板とし、このマザー基板をダイシング等によって分割することで、個々の製品を得ることができる。このため、1枚のマザー基板から多数個の製品を取るウエハ加工により、上記各構造のコイルを製造することができる。
また、図9に示す、基材の材質からなる下側マザー基板22および上側マザー基板33を用いて、これら下側マザー基板22および上側マザー基板23の間にシート4を挟んで図の点線に沿う箇所でダイシングをし、個々の製品に分割することによっても、マザー基板22,33から多数個の製品を取るウエハ加工によって図8に示す構造のコイル1Bを製造することができる。この場合、下側マザー基板22および上側マザー基板33には、シート4の曲がりに下方および上方から嵌合する凹凸形状が連続してそれぞれの1面に形成されている。
また、図8に示す巻き構造のコイル1Bにおいて、下側基材2の凹凸形状と上側基材3Aの凹凸形状との各凹凸ピッチおよび各凹凸深さが均一でかつ同一の構造にすると、下側基材2または上側基材3Aの一方を他方に対して1ピッチずらし、かつ反転させることで、下側基材2または上側基材3Aの一方を下側基材2および上側基材3Aの双方として用いることができる。従って、下側基材2と上側基材3Aとの間に互換性が生じ、下側基材2および上側基材3Aの成形加工をプレスによって行う場合、同一のプレス金型で下側基材2および上側基材3Aのプレス成形加工を行うことができる。このため、コイル1Bの製品1個当たりに必要とされる金型のコストを半減することができ、巻き構造コイル1Bの製造コストをさらに低減することが可能になる。
1,1A,1B…コイル
2…下側基材
2a…底面
2b…一面
2c…側面
3,3A…上側基材
3a…上面
3b…一面
3c…山面
3d…凸部
4…シート
5…導体路
5a…電極パット
W…幅
L…長さ
t…厚み
v…谷折り線
V…谷面
m…山折り線
M…山面
S…側面

Claims (12)

  1. 幅方向において所定のパターンで振幅し、長さ方向において前記パターンが所定回数周期的に繰り返される単一の導体路が電気絶縁性を有するシート上に形成され、厚み方向において、前記パターンが繰り返される周期で前記シートが曲げられて、前記導体路が巻かれたコイル。
  2. 前記シートは、前記長さ方向において谷面と山面とが側面を介して交互に現れる、連続する4つの面を1周期とする周期で折り曲げられ、
    前記導体路は、連続する前記面の内の第1面において次に連続する第2面に近付くに連れて振幅高さが高くなるまたは低くなる前記幅方向に振幅し、次の前記第2面を振幅高さを保ってまたはほぼ変えずに横切り、前記第2面に連続する次の第3面において次に連続する第4面に近付くに連れて振幅高さが低くなるまたは高くなる前記幅方向に振幅し、次の前記第4面を振幅高さを保ってまたはほぼ変えずに横切る
    ことを特徴とする請求項1に記載のコイル。
  3. 前記シートの周囲を囲む基材を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル。
  4. 前記シートの曲がりに嵌合する凹凸形状を一面に有する基材を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル。
  5. 前記導体路は、その巻き始めおよび巻き終わりの前記シート上に電極パットを備え、
    前記シートは、前記基材の両側部を覆って前記基材の底面側に曲げ返され、前記基材の底面に前記電極パットを露出させて曲げられる
    ことを特徴とする請求項4に記載のコイル。
  6. 前記シートの曲がりに下方から嵌合する凹凸形状を一面に有する下側基材と、前記シートの曲がりに上方から嵌合する凹凸形状を一面に有する上側基材とを備えたことを特徴とする請求項4に記載のコイル。
  7. 前記下側基材の凹凸形状と前記上側基材の凹凸形状との各凹凸ピッチおよび各凹凸深さが均一でかつ同一であることを特徴とする請求項6に記載のコイル。
  8. 前記上側基材は、前記下側基材の両側部を覆って山面が前記下側基材の底面と並ぶ凸部を両端部に備え、
    前記導体路は、その巻き始めおよび巻き終わりの前記シート上に電極パットを備え、
    前記シートは、前記上側基材の両端部に備えられた前記凸部の山面に前記電極パットが露出して曲げられる
    ことを特徴とする請求項6に記載のコイル。
  9. 前記基材の側面に露出する前記導体路の巻き始めおよび巻き終わりに電気的に接続された外部電極を備えることを特徴とする請求項3または請求項4または請求項6または請求項7に記載のコイル。
  10. 前記基材は、非磁性体または磁性体からなることを特徴とする請求項3から請求項9のいずれか1項に記載のコイル。
  11. 前記下側基材と前記上側基材との間に前記シートを挟んでプレスすることで前記シートを曲げる請求項6から請求項8のいずれか1項または請求項9で引用される請求項6もしくは請求項7に記載のコイルの製造方法。
  12. 前記シートの両面に接着剤を付けて前記プレスを行うことを特徴とする請求項11に記載のコイルの製造方法。
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