(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態における処理の概略の一例を説明するための概念図である。なお、本実施形態の前提として、出品者となるユーザ11−1は、所有物品を1つ以上貸倉庫業者が管理する倉庫に預けているものとする。
また、貸倉庫業者のシステム内には、ユーザから預かった物品を管理する保管物品管理装置20が設けられている。保管物品管理装置20には、ユーザ毎に、当該ユーザから預かった個々の物品の情報を示す物品情報およびその保管場所の情報を格納する物品情報格納部21が設けられている。
物品情報には、対応する物品の画像や製品名、型番、色、サイズ等の情報が含まれている。これらの情報は、物品を預け入れたユーザが準備して登録してもよく、貸倉庫業者側で、預かった物品の情報を、その物品のメーカーサイト等から収集してもよい。
また、出品者となるユーザ11−1は、倉庫に物品を預けている利用者として保管物品管理装置20にユーザ登録している。
まず、ユーザ11−1は、スマートフォンや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)等の携帯端末12−1を介して、保管物品管理装置20にログインする(S10)。
保管物品管理装置20は、ユーザ11−1を認証し、当該ユーザ11−1のユーザIDに対応付けられている各物品の物品情報を物品情報格納部21から取得する。そして、保管物品管理装置20は、それぞれの物品毎に、物品情報と出品ボタンとを対応付けた物品管理画面200を作成して、当該ユーザ11−1の携帯端末12−1へ送信する(S11)。
ユーザ11−1は、携帯端末12−1に表示された物品管理画面200を参照して、所有している物品を管理する。そして、表示された物品管理画面200の中にオークションに出品したい物品がある場合、ユーザ11−1は、携帯端末12−1を操作して、その物品に対応付けられている出品ボタンを押下する。携帯端末12−1は、出品ボタンが押下された場合に、押下された出品ボタンに対応付けられている物品の物品IDを含む出品依頼を保管物品管理装置20へ送信する(S12)。
保管物品管理装置20は、携帯端末12−1から出品依頼を受信した場合に、当該出品依頼に含まれている物品IDと、当該携帯端末12−1のユーザ11−1のユーザIDとを含む出品依頼を作成し、作成した出品依頼をオークション装置30へ送信する(S13)。これ以降、ユーザが受けるサービスは、保管物品管理装置20が提供する貸倉庫サービスから、オークション装置30が提供するオークションサービスへ移行する。
なお、本実施形態では、保管物品管理装置20とオークション装置30とはID連携しており、一方の装置へのログインが成功すると、他方の装置へ再度ログインすることなくサービスの提供を受けることができる。
オークション装置30は、保管物品管理装置20から出品依頼を受信した場合に、当該出品依頼から物品IDを取得し、取得した物品IDを含む物品情報要求を作成して保管物品管理装置20へ送信する(S14)。
保管物品管理装置20は、オークション装置30から物品情報要求を受信した場合に、当該物品要求に含まれている物品IDに対応付けられている物品情報を物品情報格納部21から取得する。そして、保管物品管理装置20は、取得した物品情報をオークション装置30へ送信する(S15)。
オークション装置30は、オークションへの出品に必要な出品情報の項目を定めたテンプレートを予め保持している。オークション装置30は、保管物品管理装置20より受信した物品情報の中から、テンプレート内のそれぞれの項目に必要な情報を抽出して、対応する項目に設定することにより、出品情報を自動作成する。
なお、貸倉庫サービスは、ユーザが物品を預けることが目的であるため、オークションへの出品に際して必要な情報(例えば、オークションの「開始価格」や「開催期間」等の情報)は、保管物品管理装置20の物品情報格納部21内の物品情報の中に通常含まれていない。そのため、オークション装置30は、「開始価格」等の項目を空欄としつつ、保管物品管理装置20からの物品情報で設定できる項目については全て設定した状態で、出品情報を自動作成する。
そして、オークション装置30は、作成した出品情報を含む出品画面300を作成する。そして、オークション装置30は、作成した出品画面300のデータをユーザ11−1の携帯端末12−1へ送信することにより、当該ユーザ11−1に、不足している情報の入力を要求する(S16)。この場合、ユーザ11−1は、出品にあたって不要な情報を出品情報から削除することもできる。
ユーザ11−1によって不足している情報が補われた後、オークション装置30は、出品情報をユーザIDおよび物品IDに対応付けて出品情報格納部35に格納する。そして、オークション実行部34は、出品情報格納部35に格納された出品情報をオークションサイト上で会員に開示することにより、オークションを実行する。
そして、落札者であるユーザ11−2が携帯端末12−2を操作して出品物を落札した場合、ユーザ11−2は、携帯端末12−2を介して、落札者を識別する情報や落札した物品の配送先を示す情報等を含む落札者情報をオークション実行部34へ送信する(S17)。
オークション実行部34は、受信した落札者情報から、落札された物品の物品IDと、当該物品の配送先や落札者の連絡等の情報を含む配送情報とを抽出する。そして、オークション実行部34は、抽出した物品IDと配送情報とを含む配送依頼を作成し、作成した配送依頼を保管物品管理装置20へ送信する(S18)。
保管物品管理装置20内の配送指示部26は、配送依頼を受信した場合に、物品情報格納部21を参照して、当該配送依頼に含まれている物品IDに対応付けられている保管場所の情報を特定する。そして、配送指示部26は、特定した保管場所の情報を、配送依頼に含めて配送業者のサーバへ送信する(S19)。
配送業者は、サーバが受信した配送依頼に含まれている情報に対応する保管場所の倉庫から、当該配送依頼に含まれている物品IDに対応する物品を集荷する。そして、配送業者は、搬出した物品を、配送依頼に含まれている配送先へ配送する(S20)。
落札者であるユーザ11−2は、落札代金を、出品者であるユーザ11−1に支払う(S21)。なお、配送業者は、落札者であるユーザ11−2から、出品者であるユーザ11−1に落札代金が支払われた後に、落札された物品を配送してもよい。
このように、貸倉庫業者が、預かった物品の画像や型番等の詳細な情報をデータベースとして管理している場合には、ユーザ11−1は、貸倉庫に預けている物品について、オークションへの出品に必要な出品情報を、簡易な操作で容易に作成することができる。これにより、オークションへの出品にかかる出品者の負担が軽減され、オークションによる資源の有効活用が促進される。
また、貸倉庫業者は、預かっている物品を持ち主が必要とした場合に、当該物品を配送業者を介してその持ち主が指定する場所へ配送するサービスを行っている場合が多い。そのため、落札者への配送を貸倉庫業者に依頼すれば、落札された物品を梱包する作業や、落札者が指定する配送先へ配送するよう配送業者に手配する作業等の出品者の手間を、貸倉庫業者に代行させることができる。貸倉庫業者にとっては、預かっている物品の配送先を変更すればよいため、新たな作業が発生することにもならない。
また、落札者は、落札した物品の配送先や連絡先の情報を出品者に伝える必要があるが、配送先が自宅等である場合には、一般の出品者に自宅の住所や電話番号等の個人情報を伝えることに抵抗を感じる場合がある。しかし、本実施形態のオークションシステムを採用することにより、落札者の個人情報は、出品者には通知されず、貸倉庫業者に通知される。そのため、個人情報を伝えることには抵抗を感じているユーザにとっても、オークションへの参加が可能となり、オークションへの参加者の増加が期待される。
以上に示したような仕組みを実現するための詳細な構成について、以下に説明する。
図2は、本発明の実施形態におけるオークションシステム10の一例を示すシステム構成図である。オークションシステム10は、保管物品管理装置20およびオークション装置30を備える。保管物品管理装置20およびオークション装置30は、通信回線13に通信可能に接続されている。
それぞれのユーザ11−1〜nが操作する携帯端末12−1〜nは、最寄りの基地局14と無線通信し、基地局14および通信回線13を介して、保管物品管理装置20またはオークション装置30と通信する。
図3は、保管物品管理装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。保管物品管理装置20は、物品情報格納部21、管理画面作成部22、認証処理部23、依頼送信部24、物品情報送信部25、および配送指示部26を有する。
図4は、物品情報格納部21に格納されるデータの構造の一例を示す。物品情報格納部21には、それぞれのユーザを識別するユーザID210毎に、物品テーブル211が格納される。それぞれの物品テーブル211には、ユーザID210で識別されるユーザが貸倉庫に預けたそれぞれの物品を識別する物品ID212に対応付けて、当該物品に関する物品情報213、および、当該物品の保管場所情報214が格納される。
物品情報213には、例えば、対応する物品の画像、製品名、型番、色、サイズ、物品の状態、および備考等の情報が含まれている。備考には、個々の物品に関する付属情報であって、例えば、購入時期や、購入時の金額、入手方法(誰からのプレゼントか等の情報)等の情報が含まれる。備考には、物品の所有者だけが知り得る個人的な情報が含まれる場合がある。
なお、各物品の画像は、物品を預け入れたユーザが準備して物品情報格納部21に登録してもよく、貸倉庫業者側で、預かった物品の写真を撮影して登録してもよい。また、各物品の製品名や型番等の情報についても、物品を預け入れたユーザが準備して物品情報格納部21に登録してもよく、貸倉庫業者側で、物品に付されているバーコードや識別情報等に基づいて、その物品の製造メーカのサイト等から取得して物品情報格納部21に登録するようにしてもよい。
図4に例示した物品情報格納部21では、例えば、「U001」のユーザID210に物品テーブル211が対応付けられており、当該物品テーブル211には、例えば、「i001」の物品ID212に、「****」の物品情報213、および、「倉庫A」の保管場所情報214が対応付けられている。
図3に戻って説明を続ける。認証処理部23は、通信回線13を介して携帯端末12から認証要求を受信した場合に、当該携帯端末12のユーザ11を認証する。そして、認証処理部23は、認証に成功した場合に、当該ユーザ11のユーザIDを管理画面作成部22および依頼送信部24へ送る。また、認証処理部23は、認証に成功した場合に、認証に成功したユーザのIDを保管物品管理装置20と共有する。
管理画面作成部22は、認証処理部23からユーザIDを受け取った場合に、受け取ったユーザIDに基づいて物品情報格納部21を参照し、当該ユーザIDに対応付けられている物品テーブル211を特定する。そして、認証処理部23は、特定した物品テーブル211を参照して、物品ID毎に物品情報を抽出し、例えば図5に示すような物品管理画面200を作成する。そして、管理画面作成部22は、作成した物品管理画面200のデータを、通信回線13を介して携帯端末12へ送信する。
図5は、第1の実施形態において管理画面作成部22が作成する物品管理画面200の一例を示す。物品管理画面200には、例えば図5に示すように、物品IDに対応する物品毎に、当該物品の画像201、当該物品に関する詳細情報202、および出品ボタン203が含まれる。図5では、物品管理画面200が携帯端末12に表示されている例が示されている。
携帯端末12に物品管理画面200が表示されている状態で、携帯端末12のユーザ11が携帯端末12を操作して、いずれかの物品の出品ボタン203(例えば、出品ボタン203a)を押下すると、携帯端末12は、当該出品ボタン203に対応付けられている物品IDを含む出品依頼を、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する。
依頼送信部24は、携帯端末12から出品依頼を受信した場合に、受信した出品依頼に、認証処理部23から受け取ったユーザIDを含める。そして、依頼送信部24は、ユーザIDおよび物品IDを含む出品依頼を、通信回線13を介してオークション装置30へ送信する。
物品情報送信部25は、通信回線13を介してオークション装置30から、物品IDを含む物品情報要求を受信した場合に、当該物品IDに基づいて物品情報格納部21を参照し、当該物品IDに対応付けられている物品情報を抽出する。そして、物品情報送信部25は、抽出した物品情報を、通信回線13を介してオークション装置30へ送信する。
配送指示部26は、通信回線13を介してオークション装置30から、物品IDおよび配送情報を含む配送依頼を受信した場合に、当該物品IDに基づいて物品情報格納部21を参照し、当該物品IDに対応付けられている保管場所の情報を抽出する。そして、配送指示部26は、抽出した保管場所の情報を配送依頼に含め、物品ID、配送情報、および保管場所の情報を含む配送依頼を、通信回線13を介して配送業者のサーバへ送信する。
図6は、第1の実施形態におけるオークション装置30の機能構成の一例を示す。本実施形態におけるオークション装置30は、受付部31、物品情報取得部32、出品情報作成部33、オークション実行部34、および出品情報格納部35を有する。
受付部31は、通信回線13を介して保管物品管理装置20から出品依頼を受信した場合に、受信した出品依頼からユーザIDおよび物品IDを抽出し、抽出したユーザIDおよび物品IDを物品情報取得部32へ送る。
物品情報取得部32は、受付部31からユーザIDおよび物品IDを受け取った場合に、当該物品IDを含む物品情報要求を作成し、作成した物品情報要求を、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する。そして、保管物品管理装置20から物品情報を受信した場合、物品情報取得部32は、受信した物品情報を、ユーザIDおよび物品IDと共に出品情報作成部33へ送る。
出品情報作成部33は、出品情報に含まれるべき情報の項目を有するテンプレートを予め保持している。物品情報取得部32から、ユーザID、物品ID、および物品情報を受け取った場合、出品情報作成部33は、テンプレート内のそれぞれの項目に設定する情報を、受け取った物品情報から抽出し、対応する項目に設定して出品情報を作成する。
そして、出品情報作成部33は、作成した出品情報を含む出品画面を作成する。そして、出品情報作成部33は、作成した出品画面のデータを、物品情報取得部32から受け取ったユーザIDに対応するユーザ11の携帯端末12へ、通信回線13を介して送信する。図7は、出品情報作成部33によって作成される出品画面300の一例を示す。図7では、出品画面300が携帯端末12に表示された状態が例示されている。
出品画面300には、例えば図7に示すように、物品の画像が表示される領域301と、オークションの開始価格が表示される領域302と、オークションの開催期間が表示される領域303と、落札した場合の決済方法が表示される領域304と、出品物の詳細情報が表示される領域305とが含まれる。
領域301に表示される物品の画像と、領域305に表示される詳細情報とは、物品情報取得部32によって取得された物品情報から抽出される。なお、領域305に表示される物品の詳細情報の中には、配送方法や配送料の情報が含まれるが、これらの情報は、例えば、貸倉庫業者が配送業者に物品の配送を依頼する場合の情報であり、保管物品管理装置20内に予め登録されている情報である。また、領域305に表示される物品の詳細情報の中には、例えば領域306に表示されている情報のように、物品の所有者だけが知り得る個人的な情報が含まれる場合がある。
領域302〜304に表示される情報は、オークションに特有の情報であり、貸倉庫に物品を預けている状況では保管物品管理装置20内の物品情報格納部21には設定されない情報である。そのため、出品情報作成部33は、領域302〜304を空欄にして出品画面300を作成する。出品情報作成部33は、作成した出品画面300を携帯端末12へ送信して携帯端末12に表示させることにより、当該携帯端末12のユーザ11に、オークションを実行するにあたって不足している情報の補充を要求する。
携帯端末12のユーザ11は、携帯端末12の画面に表示された出品画面300において、携帯端末12を操作して、空欄の領域302〜領域304に必要事項を入力し、領域305において不足している情報の補充等を行う。そして、携帯端末12は、不足情報の補充や不要な情報の削除が行われた出品画面300のデータを、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する。
出品情報作成部33は、不足情報の補充や不要な情報の削除が行われた出品画面300のデータを携帯端末12から受信した場合に、受信した出品画面300から出品情報を抽出し、抽出した出品情報を出品情報格納部35に格納する。
図8は、出品情報格納部35に格納されるデータの構造の一例を示す。出品情報格納部35には、例えば図8に示すように、出品者となるそれぞれのユーザ11を識別するユーザID350毎に、出品テーブル351が格納される。それぞれの出品テーブル351には、ユーザID350に対応するユーザ11が出品するそれぞれの物品を識別する物品ID352毎に、当該物品の出品情報353が格納される。
出品情報作成部33は、不足情報の補充や不要な情報の削除が行われた出品画面300のデータを携帯端末12から受信した場合に、当該携帯端末12のユーザ11のユーザIDに対応付けられている出品テーブル351を出品情報格納部35内で特定する。そして、出品情報作成部33は、特定した出品テーブル351内に、物品情報取得部32から受け取った物品IDに対応付けて、受信した出品画面300に含まれている出品情報であって、携帯端末12のユーザ11によって不足情報の補充や不要な情報の削除が行われた出品情報を格納する。
オークション実行部34は、出品情報格納部35内に格納されているそれぞれの物品ID毎の出品情報を、オークションの会員に開示し、オークションを実行する。なお、オークション実行部34は、オークションの会員以外のユーザ11に、出品情報格納部35内の出品情報を開示してもよい。ただし、この場合には、オークションの会員以外のユーザ11は、出品情報を閲覧することはできるが、オークションに入札することはできない。
また、オークション実行部34は、出品物が落札された場合に、落札された物品の物品IDと、当該物品の配送先や落札者の連絡先等の配送情報とを含む落札者情報を、落札者の携帯端末12から受信する。そして、オークション実行部34は、受信した落札者情報から物品IDおよび配送情報を抽出し、抽出した物品IDおよび配送情報を含む配送依頼を、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する。
次に、本実施形態におけるオークションシステム10全体の動作について、図9を用いて説明する。図9は、第1の実施形態におけるオークションシステム10の動作の一例を示すシーケンス図である。
まず、出品者であるユーザ11−1は、携帯端末12−1を操作して、保管物品管理装置20にログインする(S100)。保管物品管理装置20内の認証処理部23が携帯端末12−1の認証に成功した場合、認証処理部23は、当該携帯端末12−1のユーザ11−1のユーザIDを管理画面作成部22および依頼送信部24へ送る。また、認証処理部23は、認証に成功したユーザ11−1のユーザIDをオークション装置30と共有する(S101)。
保管物品管理装置20の管理画面作成部22は、認証処理部23から受け取ったユーザIDに基づいて物品情報格納部21を参照し、当該ユーザIDに対応付けられている物品テーブル211を特定する。そして、認証処理部23は、特定した物品テーブル211を参照して、物品ID毎に物品情報を抽出し、例えば図5で説明した物品管理画面200を作成する(S102)。そして、管理画面作成部22は、作成した物品管理画面200のデータを通信回線13を介して携帯端末12−1へ送信する(S103)。
携帯端末12−1は、保管物品管理装置20から受信したデータに基づいて物品管理画面200を画面に表示する(S104)。そして、ユーザ11−1から出品ボタンの操作を受け付けると、携帯端末12−1は、当該出品ボタンに対応付けられている物品IDを含む出品依頼を、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する(S105)。
次に、保管物品管理装置20の依頼送信部24は、携帯端末12−1から受信した出品依頼に、認証処理部23から受け取ったユーザIDを含める。そして、依頼送信部24は、ユーザIDおよび物品IDを含む出品依頼を、通信回線13を介してオークション装置30へ送信する(S106)。
次に、オークション装置30の受付部31は、保管物品管理装置20より受信した出品依頼からユーザIDおよび物品IDを抽出し、抽出したユーザIDおよび物品IDをオークション装置30内の物品情報取得部32へ送る。物品情報取得部32は、受付部31から受け取った物品IDを含む物品情報要求を作成し、作成した物品情報要求を、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する(S107)。
保管物品管理装置20内の物品情報送信部25は、受信した物品情報要求に含まれている物品IDに基づいて保管物品管理装置20内の物品情報格納部21を参照し、当該物品IDに対応付けられている物品情報を抽出する。そして、物品情報送信部25は、抽出した物品情報を、通信回線13を介してオークション装置30へ送信する(S108)。
なお、ステップS106において、携帯端末12−1から出品依頼を受信した場合、依頼送信部24は、物品情報送信部25に、当該出品依頼に含まれている物品IDに対応する物品情報を物品情報送信部25に抽出させてもよい。そして、依頼送信部24は、物品情報送信部25によって抽出された物品情報を、出品依頼にさらに含め、ユーザID、物品ID、および物品情報を含む出品依頼を、通信回線13を介してオークション装置30へ送信するようにしてもよい。この場合、物品情報取得部32による物品情報の取得は行われない。
次に、オークション装置30の物品情報取得部32は、保管物品管理装置20から受信した物品情報を、ユーザIDおよび物品IDと共に出品情報作成部33へ送る。出品情報作成部33は、出品情報のテンプレート内のそれぞれの項目に設定する情報を、物品情報取得部32から受け取った物品情報から抽出し、対応する項目に設定して出品情報を作成する(S109)。
次に、出品情報作成部33は、作成した出品情報を含む出品画面300を作成する。そして、出品情報作成部33は、作成した出品画面300のデータを、物品情報取得部32から受け取ったユーザIDに対応するユーザ11−1の携帯端末12−1へ、通信回線13を介して送信する(S110)。携帯端末12−1は、受信したデータに基づいて出品画面300を画面に表示する(S111)。
次に、携帯端末12−1のユーザ11−1は、携帯端末12−1の画面に表示された出品画面300を参照して、不足情報や不要な情報を確認し、携帯端末12−1を操作して、不足情報の補充や不要な情報の削除の操作を行う。携帯端末12−1は、不足情報の補充や不要な情報の削除が行われた出品画面300のデータを、通信回線13を介してオークション装置30へ送信する(S112)。
次に、出品情報作成部33は、不足情報の補充や不要な情報の削除が行われた出品画面300を携帯端末12−1から受信し、当該携帯端末12−1のユーザ11−1のユーザIDに対応付けられている出品テーブル351を出品情報格納部35内で特定する。そして、出品情報作成部33は、特定した出品テーブル351内に、物品情報取得部32から受け取った物品IDに対応付けて、受信した出品画面300内の出品情報であって、ユーザ11−1によって不足情報の補充や不要な情報の削除が行われた出品情報を格納する(S113)。
次に、オークション実行部34は、出品情報格納部35内に格納されているそれぞれの物品ID毎の出品情報を、オークションの会員に開示し、オークションを実行する(S114)。オークションの会員であるユーザ11−2は、携帯端末12−2を操作してオークションに入札する(S115)。
希望の出品物を落札した場合(S116)、ユーザ11−2は、携帯端末12−2を操作して、落札したユーザ11−2の氏名や、落札した物品の配送先等の情報を含む落札者情報をオークション装置30へ送信する(S117)。オークション装置30のオークション実行部34は、携帯端末12−2より受信した落札者情報から物品IDおよび配送情報を抽出し、抽出した物品IDおよび配送情報を含む配送依頼を、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する(S118)。
次に、保管物品管理装置20の配送指示部26は、受信した配送依頼に含まれている物品IDに基づいて物品情報格納部21を参照し、当該物品IDに対応付けられている保管場所の情報を抽出する。そして、配送指示部26は、抽出した保管場所の情報を配送依頼に含め、物品ID、配送情報、および保管場所の情報を含む配送依頼を、通信回線13を介して配送業者のサーバへ送信する(S119)。
次に、配送業者は、サーバが受信した配送依頼に含まれている情報に対応する保管場所の倉庫から、当該配送依頼に含まれている物品IDに対応する物品を集荷する(S120)。そして、配送業者は、搬出した物品を、配送依頼に含まれている配送情報で示される配送先へ配送する(S121)。落札者は、落札された物品の出品者11−1に、落札代金を支払う(S122)。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
上記説明から明らかなように、本実施形態のオークションシステム10によれば、オークションへの出品作業に伴うユーザの負担を軽減することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、ユーザが指定する所有物を開示登録し、他のユーザが希望する物品として登録されている条件に該当する場合に、その物品の所有者に、その物品を欲しいと思っているユーザの存在を通知することで、その物品のオークションへの出品を促す。また、その物品を欲しいと思っているユーザに対しては、開示登録されている物品の情報を開示する。
図10は、第2の実施形態における処理の概略の一例を説明するための概念図である。なお、以下に説明する点を除き、図10において、図1と同じ符号を付した構成は、図1における構成と同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
本実施形態の前提として、ユーザ11−3は、1つ以上の所有物品を貸倉庫業者が管理する倉庫に預けているものとする。また、ユーザ11−3は、倉庫に物品を預けているユーザとして保管物品管理装置20にユーザ登録している。
まず、ユーザ11−3は、携帯端末12−3を介して、保管物品管理装置20にログインする(S30)。保管物品管理装置20は、ユーザ11−3を認証し、当該ユーザ11−3のユーザIDに対応付けられている各物品の物品情報を物品情報格納部21から取得する。そして、保管物品管理装置20は、それぞれの物品毎に、物品情報と出品ボタンと開示ボタンとを対応付けた物品管理画面205のデータを作成して、当該ユーザ11−3の携帯端末12−3へ送信する(S31)。
ユーザ11−3は、携帯端末12−3に表示された物品管理画面205を参照して、所有している物品を管理する。そして、表示された物品管理画面205の中に、値段がつくのであれば売ってもよい物品がある場合、ユーザ11−3は、携帯端末12−3を操作して、その物品に対応付けられている開示ボタンを押下する。携帯端末12−3は、開示ボタンが押下された場合に、押下された開示ボタンに対応付けられている物品の物品IDを含む開示依頼を保管物品管理装置20へ送信する(S32)。
保管物品管理装置20は、携帯端末12−3から開示依頼を受信した場合に、当該開示依頼に含まれている物品IDと、当該携帯端末12−3のユーザ11−3のユーザIDとを含む開示依頼を作成し、作成した開示依頼をオークション装置30へ送信する(S33)。これ以降、ユーザが受けるサービスは、保管物品管理装置20が提供する貸倉庫サービスから、オークション装置30が提供するオークションサービスへ移行する。
オークション装置30は、保管物品管理装置20から開示依頼を受信した場合に、当該開示依頼から物品IDを取得し、取得した物品IDを含む物品情報要求を作成して保管物品管理装置20へ送信する(S34)。
保管物品管理装置20は、オークション装置30から物品情報要求を受信した場合に、当該物品要求に含まれている物品IDに対応付けられている物品情報を物品情報格納部21から取得する。そして、保管物品管理装置20は、取得した物品情報をオークション装置30へ送信する(S35)。
オークション装置30は、オークションへの出品に必要な出品情報の項目を定めたテンプレートを予め保持している。オークション装置30は、保管物品管理装置20より受信した物品情報の中から、テンプレート内のそれぞれの項目に必要な情報を抽出して、対応する項目に設定することで、開示情報を自動作成する。このとき、開始価格や開催期間など、オークションに特有の情報であって、物品情報に含まれていない情報は、開示情報には設定されない。
そして、オークション装置30は、作成した開示情報を表示する開示画面310を作成する。そして、オークション装置30は、作成した開示画面310をユーザ11−3の携帯端末12−3へ送信することにより、当該ユーザ11−3に、開示にあたってユーザ11−3が追加したいと考える情報の入力を要求する(S36)。このとき、ユーザ11−3は、開示にあたって不要な情報を開示情報から削除することもできる。
ユーザ11−3によって追加情報の補充および不要な情報の削除が行われた後、オークション装置30は、開示情報をユーザIDに対応付けて開示情報格納部38に格納する。そして、開示部37は、開示情報格納部38に格納されている開示情報をオークションの参加者に公開する。オークション参加者のユーザ11−4は、携帯端末12−4を操作して、希望する物品に該当する開示情報を検索する。そのような開示情報が見つかった場合、ユーザ11−4は、携帯端末12−4を操作して、その開示情報を指定する情報をオークション装置30へ送信する(S37)。なお、開示情報は、物品の所有者が当該物品の情報を開示するために作成された情報であり、オークションに出品された物品の情報を示す出品情報とは異なる。そのため、オークション参加者のユーザ11−4は、携帯端末12−4を操作して、希望する物品に該当する開示情報を検索できたとしても、その開示情報からは入札することはできない。
開示部37は、開示情報を指定する情報を携帯端末12−4から受信した場合に、受信した情報で指定される開示情報を、当該携帯端末12−4のユーザ11−4のユーザIDに対応付けて希望物品情報格納部36に格納する。
開示情報を希望物品情報格納部36に格納した後、開示部37は、当該開示情報に係る物品を希望するユーザが存在する旨を示す通知を、当該物品を開示したユーザ11−3の携帯端末12−3へ送信する(S38)。この通知には、ユーザ11−4が指定した開示情報や当該開示情報を指定したユーザの数などの情報が含まれていてもよい。
これにより、所有物の情報を開示したユーザ11−3は、その物品を欲しいと思っているユーザが存在することを知ることができる。ここで、オークションに出品する場合には、出品手数料が発生する場合がある。その場合、オークションに出品しても、買い手がつかなければ、出品手数料分だけ損失が発生する。
そのため、古いものや他人から譲り受けたもの、価値が不明なもの等のように、欲しいと思っているユーザが存在するか否か不明の物品については、所有者は、オークションに出品しない場合が多い。しかし、欲しいと思っているユーザが存在することがわかっていれば、出品手数料以上の値段で売れ、利益を得られる可能性が高まる。そのため、本実施形態のオークションシステム10は、物品の所有者がオークションへ出品しやすい環境を提供することができる。
また、欲しいと思っているユーザの数が多ければ、そのユーザの中で入札額が競われ、落札金額が比較的高額になる場合がある。その一方、欲しいと思っているユーザの数が少なければ、入札額があまり競われず、落札金額が比較的少額になる場合がある。
そのため、開示部37が、開示情報に係る物品を希望するユーザの数を所有者に通知すれば、所有者は、落札価格がより高額になるような出品のタイミングを見計らうことができる。これにより、オークションにいつ出品すれば高く売れそうかを判断するために有用な情報を出品者に提供することができる。これにより、オークションに出品される物品の数や、オークションに出品するユーザの数を増大させることができる。
以上に示したような仕組みを実現するための詳細な構成について、以下に説明する。
本実施形態における保管物品管理装置20の構成は、以下に説明する点を除き、第1の実施形態における保管物品管理装置20と同様であるため、重複する説明は省略する。
管理画面作成部22は、認証処理部23からユーザIDを受け取った場合に、受け取ったユーザIDに基づいて物品情報格納部21を参照し、当該ユーザIDに対応付けられている物品テーブル211を特定する。そして、認証処理部23は、特定した物品テーブル211を参照して、物品ID毎に物品情報を抽出し、例えば図11に示すような物品管理画面205を作成する。そして、管理画面作成部22は、作成した物品管理画面205のデータを、通信回線13を介して携帯端末12へ送信する。
図11は、第2の実施形態において管理画面作成部22が作成する物品管理画面205の一例を示す。物品管理画面205には、例えば図11に示すように、物品IDに対応する物品毎に、当該物品の画像201、当該物品に関する詳細情報202、出品ボタン203、および開示ボタン206が含まれる。図11では、物品管理画面205が携帯端末12に表示されている例が示されている。
携帯端末12に物品管理画面205が表示されている状態で、携帯端末12のユーザ11が携帯端末12を操作して、いずれかの物品の開示ボタン206(例えば、開示ボタン206a)を押下すると、携帯端末12は、当該開示ボタン206に対応付けられている物品IDを含む開示依頼を、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する。
依頼送信部24は、携帯端末12から開示依頼を受信した場合に、受信した開示依頼に、認証処理部23から受け取ったユーザIDを含める。そして、依頼送信部24は、ユーザIDおよび物品IDを含む開示依頼を、通信回線13を介してオークション装置30へ送信する。
図12は、第2の実施形態におけるオークション装置30の機能構成の一例を示す。本実施形態におけるオークション装置30は、受付部31、物品情報取得部32、出品情報作成部33、オークション実行部34、出品情報格納部35、希望物品情報格納部36、開示部37、開示情報格納部38、および開示情報作成部39を有する。
なお、本実施形態におけるオークション装置30は、例えば、第1の実施形態におけるオークション装置30に機能を追加する形で実現される。また、なお、以下に説明する点を除き、図12において、図6と同じ符号を付した構成は、図6における構成と同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
受付部31は、通信回線13を介して保管物品管理装置20から開示依頼を受信した場合に、受信した開示依頼からユーザIDおよび物品IDを抽出し、抽出したユーザIDおよび物品IDを物品情報取得部32へ送る。
物品情報取得部32は、受付部31から受け取った物品IDに基づいて、保管物品管理装置20から物品情報を取得した場合に、受信した物品情報を、ユーザIDおよび物品IDと共に、出品情報作成部33および開示情報作成部39へ送る。
開示部37は、開示情報作成部39に格納されている開示情報を、オークションの参加者に公開する。オークションの参加者は、携帯端末12を介して、開示情報の中から希望する物品に係る開示情報を検索することができる。そして、希望する物品に係る開示情報が見つかった場合、オークションの参加者は、携帯端末12を操作して、当該開示情報を指定する情報(例えば物品ID)をオークション装置30へ送信する。開示部37は、オークションの参加者の携帯端末12から、開示情報を指定する情報を携帯端末12から受け付けた場合に、受け付けた情報で指定される開示情報を、当該携帯端末12のユーザ11のユーザIDに対応付けて希望物品情報格納部36に登録する。
図13は、希望物品情報格納部36に格納されるデータの構造の一例を示す。希望物品情報格納部36には、例えば、図13に示すように、オークションの参加者を識別するユーザID360毎に、希望物品テーブル361が格納される。それぞれの希望物品テーブル361には、それぞれの希望物品を識別する物品ID362に対応付けて、当該希望物品に係る開示情報363が格納される。
開示情報作成部39は、開示情報に含まれるべき情報の項目を有するテンプレートを予め保持している。物品情報取得部32から、ユーザID、物品ID、および物品情報を受け取った場合、開示情報作成部39は、テンプレート内のそれぞれの項目に設定する情報を、受け取った物品情報から抽出し、対応する項目に設定して開示情報を作成する。
そして、開示情報作成部39は、作成した開示情報を含む開示画面を作成する。そして、開示情報作成部39は、作成した開示画面のデータを、物品情報取得部32から受け取ったユーザIDに対応するユーザ11の携帯端末12へ、通信回線13を介して送信する。図14は、開示情報作成部39によって作成される開示画面310の一例を示す。図14では、開示画面310が携帯端末12に表示された状態が例示されている。
開示画面310には、例えば図14に示すように、オークションではない旨を示す情報が表示される領域311と、物品の画像が表示される領域312と、開示する物品の詳細情報が表示される領域313と、ユーザが当該開示情報に係る物品を希望する場合に押下されるボタンが表示される領域315が含まれる。
領域312に表示される物品の画像と、領域313に表示される詳細情報とは、物品情報取得部32によって取得された物品情報から抽出される。なお、領域314に表示される物品の詳細情報の中には、例えば領域314に表示されている情報のように、物品の所有者だけが知り得る個人的な情報が含まれる場合がある。また、開示画面310には、開始価格や開催期間等のオークションに特有の情報は含まれない。また、領域315に表示されるボタンには、開示画面310に含まれている開示情報に係る物品の物品IDが対応付けられている。
開示情報作成部39は、作成した開示画面310を携帯端末12へ送信して携帯端末12に表示させることにより、当該携帯端末12のユーザ11に、所有物を他のユーザに開示するにあたって追加したい情報があれば、その情報の補充を要求する。
携帯端末12のユーザ11は、携帯端末12の画面に表示された開示画面310において、携帯端末12を操作して、領域313において追加すべき情報の補充や不要な情報の削除等を行う。そして、携帯端末12は、追加情報の補充や不要な情報の削除が行われた開示画面310のデータを、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する。
開示情報作成部39は、追加情報の補充や不要な情報の削除が行われた開示画面310のデータを携帯端末12から受信した場合に、受信した開示画面310から開示情報を抽出し、抽出した開示情報を開示情報格納部38に格納する。
図15は、開示情報格納部38に格納されるデータの構造の一例を示す。開示情報格納部38には、例えば図15に示すように、物品を開示するそれぞれのユーザ11を識別するユーザID380に対応付けて、当該物品の開示情報381および当該物品の物品ID382が格納される。
開示情報作成部39は、追加情報の補充や不要な情報の削除が行われた開示画面310を携帯端末12から受信した場合に、当該携帯端末12のユーザ11のユーザIDに対応付けて、当該携帯端末12から受信した開示画面310に含まれている開示情報であって、携帯端末12のユーザ11によって追加情報の補充や不要な情報の削除が行われた開示情報を、物品IDと共に格納する。
開示部37は、開示情報格納部38に格納されている開示情報を物品IDに対応付けてオークションの参加者に公開する。そして、開示情報を指定する情報(例えば物品ID)を、オークションの参加者の携帯端末12から受信した場合、開示部37は、受信した物品IDに対応する開示情報を開示情報格納部38から取得する。
次に、開示部37は、取得した開示情報を、対応する物品IDと共に、開示情報を指定する情報を送信した携帯端末12のユーザ11のユーザIDに対応付けて希望物品情報格納部36に格納する。そして、開示部37は、対応する開示情報に係る物品を希望するユーザが存在する旨を示す通知を、当該物品を開示したユーザ11の携帯端末12へ送信する。
なお、物品を開示したユーザ11の携帯端末12へ送信される通知には、当該物品に係る開示情報の少なくとも一部の情報(例えば、開示した物品の画像や製品名など)が含まれていることが好ましい。また、当該通知には、当該通知を送信する端緒となった開示情報に係る物品を希望するユーザの数を示す情報が含まれていることが好ましい。このとき、開示部37は、例えば、希望物品情報格納部36に開示情報を格納した場合に、希望物品情報格納部36を参照して、格納した開示情報と同一の開示情報が対応付けられているユーザIDの数をユーザの数として算出して当該通知に含める。開示情報に係る物品を希望しているユーザの数を参照することで、物品の開示者は、該当する開示情報の物品を欲しいと思っているユーザのおおよその数を把握することができる。
次に、本実施形態におけるオークションシステム10全体の動作について、図16を用いて説明する。図16は、第2の実施形態におけるオークションシステム10の動作の一例を示すシーケンス図である。
まず、物品の所有者であるユーザ11−3は、携帯端末12−3を操作して、保管物品管理装置20にログインする(S200)。保管物品管理装置20内の認証処理部23が携帯端末12−3の認証に成功した場合、認証処理部23は、当該携帯端末12−3のユーザ11−3のユーザIDを管理画面作成部22および依頼送信部24へ送る。また、認証処理部23は、認証に成功したユーザ11−3のユーザIDをオークション装置30と共有する(S201)。
保管物品管理装置20の管理画面作成部22は、認証処理部23から受け取ったユーザIDに基づいて物品情報格納部21を参照し、当該ユーザIDに対応付けられている物品テーブル211を特定する。そして、認証処理部23は、特定した物品テーブル211を参照して、物品ID毎に物品情報を抽出し、例えば図11で説明した物品管理画面205を作成する(S202)。そして、管理画面作成部22は、作成した物品管理画面205のデータを通信回線13を介して携帯端末12−3へ送信する(S203)。
携帯端末12−3は、保管物品管理装置20から受信したデータに基づいて物品管理画面205を画面に表示する(S204)。そして、ユーザ11−3から開示ボタンの操作を受け付けると、携帯端末12−3は、当該開示ボタンに対応付けられている物品IDを含む開示依頼を、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する(S205)。
次に、保管物品管理装置20の依頼送信部24は、携帯端末12−3から受信した開示依頼に、認証処理部23から受け取ったユーザIDを含める。そして、依頼送信部24は、ユーザIDおよび物品IDを含む開示依頼を、通信回線13を介してオークション装置30へ送信する(S206)。
次に、オークション装置30の受付部31は、保管物品管理装置20より受信した開示依頼からユーザIDおよび物品IDを抽出し、抽出したユーザIDおよび物品IDをオークション装置30内の物品情報取得部32へ送る。物品情報取得部32は、受付部31から受け取った物品IDを含む物品情報要求を作成し、作成した物品情報要求を、通信回線13を介して保管物品管理装置20へ送信する(S207)。
保管物品管理装置20内の物品情報送信部25は、受信した物品情報要求に含まれている物品IDに基づいて保管物品管理装置20内の物品情報格納部21を参照し、当該物品IDに対応付けられている物品情報を抽出する。そして、物品情報送信部25は、抽出した物品情報を、通信回線13を介してオークション装置30へ送信する(S208)。
なお、ステップS206において、携帯端末12−3から開示依頼を受信した場合、依頼送信部24は、物品情報送信部25に、当該開示依頼に含まれている物品IDに対応する物品情報を物品情報送信部25に抽出させてもよい。そして、依頼送信部24は、物品情報送信部25によって抽出された物品情報を、開示依頼にさらに含め、ユーザID、物品ID、および物品情報を含む開示依頼を、通信回線13を介してオークション装置30へ送信するようにしてもよい。
次に、オークション装置30の物品情報取得部32は、保管物品管理装置20から受信した物品情報を、ユーザIDおよび物品IDと共に出品情報作成部33および開示情報作成部39へ送る。開示情報作成部39は、開示情報のテンプレート内のそれぞれの項目に設定する情報を、物品情報取得部32から受け取った物品情報から抽出し、対応する項目に設定して開示情報を作成する(S209)。
次に、開示情報作成部39は、作成した開示情報を含む開示画面310を作成する。そして、開示情報作成部39は、作成した開示画面310のデータを、物品情報取得部32から受け取ったユーザIDに対応するユーザ11−3の携帯端末12−3へ、通信回線13を介して送信する(S210)。携帯端末12−3は、受信したデータに基づいて開示画面310を画面に表示する(S211)。
次に、携帯端末12−3のユーザ11−3は、携帯端末12−3の画面に表示された開示画面310を参照して、追加情報や不要な情報を確認し、携帯端末12−3を操作して、追加情報の補充や不要な情報の削除の操作を行う。携帯端末12−3は、追加情報の補充や不要な情報の削除が行われた開示画面310のデータを、通信回線13を介してオークション装置30へ送信する(S212)。
次に、開示情報作成部39は、携帯端末12−3のユーザ11−3のユーザIDに対応付けて、携帯端末12−3から受信した開示画面310に含まれている開示情報であって、ユーザ11−3によって追加情報の補充や不要な情報の削除が行われた開示情報を、物品IDと共に開示情報格納部38内に格納する(S213)。そして、開示部37は、開示情報格納部38に格納されている開示情報を物品IDに対応付けてオークションの参加者に公開する。
次に、オークションに参加しているユーザ11−4〜nは、携帯端末12−4〜nを操作して、希望する物品に該当する開示情報を検索する(S214、S215)。そのような開示情報が見つかった場合、ユーザ11−nは、携帯端末12−nを操作して、その開示情報が含まれる画面に表示されている所定のボタンを押下し、その開示情報を指定する情報(例えば物品ID)をオークション装置30へ送信する(S216)。開示部37は、受信した物品IDに対応する開示情報を開示情報格納部38から取得し、取得した開示情報を、当該物品IDを送信した携帯端末12−nのユーザ11−nのユーザIDに対応付けて希望物品情報格納部36に格納する(S217)。
開示情報を希望物品情報格納部36に格納した後、開示部37は、当該開示情報に係る物品を希望するユーザが存在する旨を示す通知を、当該物品を開示したユーザ11−3の携帯端末12−3へ送信する(S218)。そして、携帯端末12−3は、受信した通知を画面に表示する(S219)。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、ユーザが所有物品を貸倉庫に預けている必要はない点が第2の実施形態とは異なる。
図17は、第3の実施形態における処理の概略の一例を説明するための概念図である。なお、以下に説明する点を除き、図17において、図10と同じ符号を付した構成は、図10における構成と同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
まず、ユーザ11−3は、携帯端末12−3を介して、オークション装置30にログインする(S40)。オークション装置30は、ユーザ11−3の認証に成功した場合、認証成功を携帯端末12−3に送信する(S41)。次に、ユーザ11−3は、携帯端末12−3を操作して、物品情報の入力画面をオークション装置30に要求する(S42)。オークション装置30は、物品情報入力画面のデータを携帯端末12−3へ送信する(S43)。
ユーザ11−3は、携帯端末12−3を操作して、携帯端末12−3の画面に表示された物品情報入力画面に、物品の画像や物品の製品名等の物品情報を入力する。そして、携帯端末12−3は、入力された物品情報を含む物品情報入力画面のデータをオークション装置30へ送信する(S44)。
オークション装置30の開示情報作成部39は、携帯端末12−3から受信した物品情報入力画面のデータに含まれている物品情報に基づいて開示情報を作成する。このとき、物品の型番やJANコード等に基づいてメーカーサイト40等から物品の詳細な情報が取得できれば、開示情報作成部39は、それらの情報も用いて開示情報を作成する(S45)。そして、開示情報作成部39は、作成した開示情報を、ユーザIDに対応付けて開示情報格納部38に格納する。
そして、開示部37は、開示情報格納部38に格納されている開示情報をオークションの参加者に公開する。オークション参加者のユーザ11−4は、携帯端末12−4を操作して、希望する物品に該当する開示情報を検索する。そのような開示情報が見つかった場合、ユーザ11−4は、携帯端末12−4を操作して、その開示情報を指定する情報をオークション装置30へ送信する(S46)。
開示部37は、開示情報を指定する情報を携帯端末12−4から受信した場合に、受信した情報で指定される開示情報を、当該携帯端末12−4のユーザ11−4のユーザIDに対応付けて希望物品情報格納部36に格納する。
開示情報を希望物品情報格納部36に格納した後、開示部37は、当該開示情報に係る物品を希望するユーザが存在する旨を示す通知を、当該物品を開示したユーザ11−3の携帯端末12−3へ送信する(S47)。この通知には、ユーザ11−4が指定した開示情報や当該開示情報を指定したユーザの数などの情報が含まれていてもよい。
以上に示したような仕組みを実現するための詳細な構成について、以下に説明する。
図18は、第3の実施形態におけるオークション装置30の機能構成の一例を示す。本実施形態におけるオークション装置30は、受付部31、オークション実行部34、希望物品情報格納部36、開示部37、開示情報格納部38、および開示情報作成部39を有する。なお、以下に説明する点を除き、図18において、図12と同じ符号を付した構成は、図12における構成と同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
受付部31は、通信回線13を介して携帯端末12からログインされた場合に、当該携帯端末12のユーザ11を認証し、認証結果を携帯端末12へ送信する。そして、認証に成功したユーザ11の携帯端末12から物品情報入力画面を要求された場合、受付部31は、物品情報入力画面のデータを当該携帯端末12へ送信する。
そして、物品情報が入力された物品情報入力画面のデータを携帯端末12から受信した場合、受付部31は、受信した物品情報入力画面のデータから物品情報を抽出し、抽出した物品情報で特定される物品に物品IDを割り当てる。そして、受付部31は、物品情報および物品IDを、携帯端末12のユーザ11のユーザIDと共に開示情報作成部39へ送る。
開示情報作成部39は、開示情報に含まれるべき情報の項目を有するテンプレートを予め保持している。受付部31から、ユーザID、物品ID、および物品情報を受け取った場合、開示情報作成部39は、テンプレート内のそれぞれの項目に設定する情報を、受け取った物品情報から抽出し、対応する項目に設定して開示情報を作成する。
このとき、開示情報作成部39は、物品情報に含まれている物品の型番やJANコード等の情報に基づいて、当該物品の詳細な情報をメーカーサイト40等から通信回線13を介して取得できれば、それらの情報も用いて開示情報を作成する。
そして、開示情報作成部39は、作成した開示情報を含む開示画面を作成する。そして、開示情報作成部39は、作成した開示画面のデータを、受付部31から受け取ったユーザIDおよび物品IDに対応付けて、開示情報格納部38に格納する。
次に、本実施形態におけるオークションシステム10全体の動作について、図19を用いて説明する。図19は、第3の実施形態におけるオークションシステム10の動作の一例を示すシーケンス図である。
まず、物品の所有者であるユーザ11−3は、携帯端末12−3を操作して、オークション装置30にログインする(S300)。オークション装置30内の受付部31は、携帯端末12−3を認証し、認証に成功した場合、当該携帯端末12−3に認証成功を示す情報を送信する(S301)。
次に、認証に成功したユーザ11−3は、携帯端末12−3を操作して、物品情報入力画面をオークション装置30に要求する(S302)。受付部31は、当該携帯端末12−3に、物品情報入力画面のデータを送信する(S303)。
携帯端末12−3は、オークション装置30から受信したデータに基づいて物品情報入力画面を画面に表示する(S304)。そして、ユーザ11−3からの物品情報の入力が完了すると、携帯端末12−3は、物品情報が入力された物品情報入力画面のデータをオークション装置30へ送信する(S305)。受付部31は、受信した物品情報入力画面のデータから物品情報を抽出し、抽出した物品情報で特定される物品に物品IDを割り当てる。そして、受付部31は、物品情報および物品IDを、携帯端末12−3のユーザ11−3のユーザIDと共に開示情報作成部39へ送る。
次に、オークション装置30の開示情報作成部39は、受付部31から受け取った物品情報に含まれている物品の型番やJANコード等の情報に基づいて、当該物品の補足情報をメーカーサイト40等から通信回線13を介して取得する(S306)。そして、開示情報作成部39は、開示情報のテンプレート内のそれぞれの項目に設定する情報を、受付部31から受け取った物品情報およびメーカーサイト40から取得した補足情報から抽出し、対応する項目に設定して開示情報を作成する(S307)。
次に、開示情報作成部39は、作成した開示情報を、受付部31から受け取ったユーザIDおよび物品IDに対応付けて、開示情報格納部38内に格納する(S308)。以降、ステップS309〜S314までに示した処理は、図16を用いて説明したステップS214〜S219と同様の処理であるため、説明を省略する。
以上、本発明の第3の実施形態について説明した。
なお、上記第1または第2の実施形態におけるオークション装置30は、例えば図20に示すような構成のコンピュータ50によって実現される。図20は、オークション装置30の機能を実現するコンピュータ50の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ50は、CPU(Central Processing Unit)51、RAM(Random Access Memory)52、ROM(Read Only Memory)53、HDD(Hard Disk Drive)54、通信インターフェイス(I/F)55、入出力インターフェイス(I/F)56、およびメディアインターフェイス(I/F)57を備える。
CPU51は、ROM53またはHDD54に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM53は、コンピュータ50の起動時にCPU51によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ50のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD54は、CPU51によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス55は、通信回線13を介して他の機器からデータを受信してCPU51へ送り、CPU51が生成したデータを、通信回線13を介して他の機器へ送信する。
CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU51は、生成したデータを、入出力インターフェイス56を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス57は、記録媒体58に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM52を介してCPU51に提供する。CPU51は、当該プログラムを、メディアインターフェイス57を介して記録媒体58からRAM52上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体58は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ50が第1の実施形態におけるオークション装置30として機能する場合、コンピュータ50のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、受付部31、物品情報取得部32、出品情報作成部33、オークション実行部34、および出品情報格納部35の各機能を実現する。また、HDD54には、出品情報格納部35内のデータが格納される。
コンピュータ50が第2の実施形態におけるオークション装置30として機能する場合、コンピュータ50のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、受付部31、物品情報取得部32、出品情報作成部33、オークション実行部34、出品情報格納部35、希望物品情報格納部36、開示部37、開示情報格納部38、および開示情報作成部39の各機能を実現する。また、HDD54には、出品情報格納部35、希望物品情報格納部36、および開示情報格納部38内のデータが格納される。
コンピュータ50が第3の実施形態におけるオークション装置30として機能する場合、コンピュータ50のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、受付部31、オークション実行部34、希望物品情報格納部36、開示部37、開示情報格納部38、および開示情報作成部39の各機能を実現する。また、HDD54には、希望物品情報格納部36および開示情報格納部38内のデータが格納される。
コンピュータ50のCPU51は、これらのプログラムを、記録媒体58から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信回線13を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
また、上記した第2の実施形態において、マッチング通知を受け取った後に、そのマッチング通知に含まれている開示情報で特定される物品をオークションに出品する場合、オークション装置30の物品情報取得部32は、開示情報格納部38内から当該開示情報を抽出し、抽出した開示情報に含まれている情報を用いて出品情報を作成するようにしてもよい。
また、上記した第2または第3の実施形態において、開示部37は、開示情報をオークションの参加者に公開するが、本発明はこれに限られない。例えば、開示部37は、ユーザが希望する物品の情報をユーザから受け付けてユーザIDと対応付けて希望物品情報格納部36に蓄積し、開示情報格納部38に格納された開示情報の中に、希望物品情報格納部36に蓄積した希望物品の情報に該当するものがある場合に、その希望物品の情報に対応するユーザIDに対してのみ、該当する開示情報を開示するようにしてもよい。この場合、開示部37は、開示情報を開示した場合に、当該開示情報に係る物品を希望するユーザが存在する旨を、開示情報に係る物品の所有者に通知してもよい。
また、上記した第2または第3の実施形態において、開示部37は、物品を開示したユーザ11から問い合わせがあった場合に、希望物品情報格納部36を参照して、当該物品に係る開示情報が対応付けられているユーザIDの数を、当該物品を希望しているユーザの数として返信するようにしてもよい。これにより、物品を開示したユーザ11は、当該物品の希望者の数を任意のタイミングで把握することができる。
なお、開示部37は、ユーザ11の携帯端末12から要求があった場合に、希望物品情報格納部36を参照して、当該ユーザ11のユーザIDに対応付けられている希望物品テーブルの情報を、当該携帯端末12へ送信する。また、当該携帯端末12から物品IDを指定する削除要求を受信した場合、開示部37は、当該携帯端末12のユーザ11のユーザIDに対応付けられている希望物品テーブルの中から、当該物品IDおよび当該物品IDに対応付けられている開示情報を削除する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。