JP2015004910A - 電気光学パネル及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ線の間隔が等間隔ではない場合に表示の均一性を確保する。【解決手段】X方向に延在する第1のデータ線34Gと、X方向に延在し、第1のデータ線34Gに隣り合う第2のデータ線34Rと、X方向に延在し、第1のデータ線34Gに第2のデータ線34Rとは反対側に隣り合う第3のデータ線34Bと、X方向に延在し、第2のデータ線34Rに第1のデータ線34Gとは反対側に隣り合う第4のデータ線34Bと、2つの電極を有し、一方の電極341Gが第1のデータ線34Gに電気的に接続される第1の保持容量CsGと、を備え、第2のデータ線34Rと第3のデータ線34Bとの間隔DBRは、第1のデータ線34Gと第4のデータ線34Bとの間隔DGBよりも大きい、ことを特徴とする表示パネル10。【選択図】図6

Description

本発明は、電気光学パネル及び電子機器に関する。
近年、液晶素子や発光素子等の電気光学素子を備えた表示パネル等の電気光学パネルが各種提案されている。この電気光学パネルは、複数の走査線と、複数のデータ線と、走査線及びデータ線の交差に対応して設けられた複数の画素と、複数の画素の各々が表示すべき階調を規定するデータ信号を、データ線を介して各画素に供給するデータ線駆動回路と、を備える構成が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−008942号公報
ところで、データ線と画素回路を構成する各種配線との間、及び、互いに隣り合う2列のデータ線の間等には、容量が寄生する。そのため、一のデータ線に対応して設けられる画素を、他のデータ線に対応して設けられる画素に比べて大きくする場合等、複数のデータ線が等間隔にはならない場合には、複数のデータ線のそれぞれに寄生する容量の容量値が、データ線毎にばらつくことになる。データ線毎に寄生容量の容量値がばらつく場合、寄生容量の容量値が大きいデータ線に対応して設けられる画素に比べて、寄生容量の容量値が小さいデータ線に対応して設けられる画素に対するデータ信号の書込が不十分になるため、電気光学パネルの表示が不均一になるという問題があった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、データ線の間隔が等間隔とならないときであっても、表示の均一性を確保した高品位の表示を実現することである。
上記目的を達成するために本発明に係る電気光学パネルは、第1のデータ線と、前記第1のデータ線に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第2のデータ線と、前記第1のデータ線に前記第2のデータ線とは反対側に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第3のデータ線と、前記第2のデータ線に前記第1のデータ線とは反対側に隣り合うように、前記第2のデータ線に沿って延在する第4のデータ線と、2つの電極を有し、一方の電極が前記第1のデータ線に電気的に接続される第1の保持容量と、2つの電極を有し、一方の電極が前記第2のデータ線に電気的に接続される第2の保持容量と、を備え、前記第2のデータ線と前記第3のデータ線との間隔は、前記第1のデータ線と前記第4のデータ線との間隔よりも大きく、前記第1の保持容量の容量値は、前記第2の保持容量の容量値よりも大きい、ことを特徴とする。
この発明に係る電気光学パネルにおいて、第2のデータ線及び第1のデータ線の間隔と、第2のデータ線及び第4のデータ線の間隔との和は、第1のデータ線及び第2のデータ線の間隔と、第1のデータ線及び第3のデータ線の間隔との和に比べて小さい。このため、第2のデータ線に寄生する容量の容量値は、第1のデータ線に寄生する容量の容量値に比べて大きくなる。
この発明によれば、第1のデータ線の有する容量値と、第2のデータ線の有する容量値との差分を、第1の保持容量及び第2の保持容量を備えない場合に比べて小さくすることができる。そのため、各データ線に対して画素を設ける場合において、第2のデータ線に対応して設けられる画素が、第1のデータ線に対応して設けられる画素に比べて、データ信号の書込が不十分になることを防止することができ、表示の均一性を確保することが可能となる。
また、上述した電気光学パネルは、少なくとも第1色及び第2色を変調可能であり、前記第1のデータ線及び前記第3のデータ線の間に、前記第1のデータ線に対応して設けられた、前記第1色を変調可能な第1の画素と、前記第2のデータ線及び前記第1のデータ線の間に、前記第2のデータ線に対応して設けられた、前記第2色を変調可能な第2の画素と、を備え、前記第1色の光は、前記第2色の光に比べて、分光感度が高い、ことを特徴とすることが好ましい。
この態様によれば、第1のデータ線及び第3のデータ線の間隔を、第1のデータ線及び第2のデータ線の間隔に比べて大きくすることができるため、第1の画素を、第2の画素に比べて大きくすることができる。そのため、この態様に係る電気光学パネルでは、第1の画素の大きさが第2の画素の大きさ以下である場合と比較して、分光感度の高い第1の光をより多く出射することが可能となり、画面全体の明るさを向上させることができる。
また、上述した電気光学パネルにおいて、前記第1の保持容量の容量値及び前記第2の保持容量の容量値は、前記第1の保持容量の容量値、及び、前記第1のデータ線に寄生する容量の容量値の和である第1合計値と、前記第2の保持容量の容量値、及び、前記第2のデータ線に寄生する容量の容量値の和である第2合計値と、が略同じとなるように定められる、ことを特徴とすることが好ましい。
この態様によれば、第1のデータ線の有する容量値と、第2のデータ線の有する容量値とを、略同じにするため、第2のデータ線に対応して設けられる画素が、第1のデータ線に対応して設けられる画素に比べて、データ信号の書込が不十分となることを防止することができ、表示の均一性を確保することが可能となる。
なお、この発明において、「略同じ」とは、製造誤差の範囲内にあることを意味し、完全に等しい場合の他に、製造誤差を考慮すれば等しいと看做すことができる場合を含む。
また、上述した電気光学パネルは、前記第1のデータ線が延在する方向に交差する方向において、前記第1の保持容量が備える電極の長さは、前記第2の保持容量が備える電極の長さよりも長い、ことを特徴とすることが好ましい。
また、上述した電気光学パネルは、前記第1のデータ線が延在する方向において、前記第1の保持容量が備える電極の長さと、前記第2の保持容量が備える電極の長さとは、略同じであり、前記第1のデータ線が延在する方向における、前記第1の保持容量の位置と、前記第2の保持容量の位置とは、略同じである、ことを特徴とすることが好ましい。
また、本発明に係る電気光学パネルは、第1のデータ線と、前記第1のデータ線に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第2のデータ線と、前記第1のデータ線に前記第2のデータ線とは反対側に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第3のデータ線と、前記第2のデータ線に前記第1のデータ線とは反対側に隣り合うように、前記第2のデータ線に沿って延在する第4のデータ線と、2つの電極を有し、一方の電極が前記第1のデータ線に電気的に接続される第1の保持容量と、を備え、前記第2のデータ線と前記第3のデータ線との間隔は、前記第1のデータ線と前記第4のデータ線との間隔よりも大きい、ことを特徴とすることが好ましい。
この発明によれば、第1のデータに対応して、第1の保持容量が設けられる。このため、第1のデータ線の有する容量値と、第2のデータ線の有する容量値との差分を、第1の保持容量を備えない場合に比べて小さくすることができる。従って、各データ線に対して画素を設ける場合、第2のデータ線に対応して設けられる画素が、第1のデータ線に対応して設けられる画素に比べて、データ信号の書込が不十分になることを防止することができ、表示の均一性を確保することが可能となる。
また、上述した電気光学パネルにおいて、前記第1の保持容量の容量値は、前記第1の保持容量の容量値、及び、前記第1のデータ線に寄生する容量の容量値の和である第1合計値と、前記第2のデータ線に寄生する容量の容量値と、が略同じとなるように定められる、ことを特徴とすることが好ましい。
この態様によれば、第1のデータ線の有する容量値と、第2のデータ線の有する容量値とを、略同じにするため、第2のデータ線に対応して設けられる画素が、第1のデータ線に対応して設けられる画素に比べて、データ信号の書込が不十分となることを防止することができ、表示の均一性を確保することが可能となる。
また、本発明に係る電気光学パネルは、第1色、第2色、及び、第3色を変調可能な電気光学パネルであって、第1のデータ線と、前記第1のデータ線に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第2のデータ線と、前記第1のデータ線に前記第2のデータ線とは反対側に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第3のデータ線と、前記第1のデータ線に対応して設けられ、前記第1色を変調可能な第1の画素と、前記第2のデータ線に対応して設けられ、前記第2色を変調可能な第2の画素と、前記第3のデータ線に対応して設けられ、前記第3色を変調可能な第3の画素と、2つの電極を有し、一方の電極が前記第1のデータ線に電気的に接続される第1の保持容量と、2つの電極を有し、一方の電極が前記第2のデータ線に電気的に接続される第2の保持容量と、2つの電極を有し、一方の電極が前記第3のデータ線に電気的に接続される第3の保持容量と、を備え、前記第1のデータ線と前記第3のデータ線との間隔は、前記第1のデータ線と前記第2のデータ線との間隔よりも大きく、前記第1の画素は、前記第1のデータ線及び前記第3のデータ線の間に設けられ、前記第1色の光は、前記第2色の光、及び、前記第3色の光に比べて、分光感度が高く、前記第2の保持容量の容量値は、前記第1の保持容量の容量値よりも小さく、且つ、前記第3の保持容量の容量値よりも小さい、ことを特徴とする。
また、上述した電気光学パネルにおいて、前記第1のデータ線の配線抵抗は、前記第2のデータ線の配線抵抗よりも高い、ことを特徴とすることが好ましい。
この態様によれば、配線抵抗を備えない場合と比較して、第1のデータ線と、第2のデータ線との間で、時定数を均一化することができるため、表示の均一性を高めることが可能となる。
なお、本発明は、電気光学パネルのほか、当該電気光学パネルを有する電子機器として概念することも可能である。電子機器としては、典型的にはヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)や電子ビューファイダーのなどの表示装置が挙げられる。
実施形態に係る電気光学装置の構成を示す斜視図である。 同電気光学装置の構成を示すブロック図である。 同電気光学装置における画素回路を示す図である。 同電気光学装置における画素回路の構成を示す平面図である。 同電気光学装置における画素回路の構成を示す部分断面図である。 同電気光学装置における保持容量及びデータ線並びに画素の関係を示す説明図である。 同電気光学装置における保持容量の構成を示す部分断面図である。 変形例2に係る電気光学装置における保持容量及びデータ線の構成を示す平面図である。 変形例3に係る電気光学装置における保持容量及びデータ線の構成を示す平面図である。 変形例4に係る電気光学装置における保持容量及びデータ線の構成を示す平面図である。 変形例5に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 変形例6に係る電気光学装置における保持容量及びデータ線並びに画素の関係を示す説明図である。 変形例7に係る電気光学装置における保持容量及びデータ線並びに画素の関係を示す説明図である。 電子機器(HMD)の斜視図である。 HMDの光学構成を示す図である。 電子機器(パーソナルコンピュータ)の斜視図である。 電子機器(携帯電話機)の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<A.実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る電気光学装置1の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、電気光学装置1は、表示パネル10(「電気光学パネル」の一例)と、表示パネル10の動作を制御する制御回路50とを備える。
表示パネル10は、複数の画素と、当該画素(画素に対応して設けられる画素回路)を駆動する駆動回路とを備える。表示パネル10は、例えば、表示部で開口する枠状のケース201に収納されるとともに、FPC(Flexible Printed Circuits)基板202の一端が接続される。FPC基板202には、半導体チップの制御回路50が、COF(Chip On Film)技術によって実装されるとともに、複数の端子203が設けられて、図示省略された上位回路に接続される。
図2は、実施形態に係る電気光学装置1の構成を示すブロック図である。上述のとおり、電気光学装置1は、表示パネル10と、制御回路50とを備える。
制御回路50には、図示省略された上位回路より、デジタルの画像データVideoが同期信号に同期して供給される。ここで、画像データVideoとは、表示パネル10で画像を表示するときに各画素が表示すべき階調レベルを例えば8ビットで規定するデジタルデータである。また、同期信号とは、垂直同期信号、水平同期信号、及び、ドットクロック信号を含む信号である。
制御回路50は、同期信号に基づいて、表示パネル10の動作を制御するための信号である制御信号Ctrを生成し、これを表示パネル10に対して供給する。また、制御回路50は、画像データVideoに基づいてアナログの画像信号Vidを生成し、これを表示パネル10に対して供給する。画像信号Vidは、画素Pxが画像データVideoの指定する階調を表示するように、当該画素Pxが備える液晶素子(後述する液晶素子CL)の透過率を規定する電位を示す信号である。
図2に示すように、表示パネル10には、表示領域30において、複数の画素Pxが配列されている。
具体的には、表示パネル10において、M行の走査線32が図においてX方向(「第2方向」の一例)に延在して設けられ、また、N列のデータ線34が図においてY方向(「第1方向」の一例)に延在し、かつ、各走査線32と互いに電気的な絶縁を保って設けられている。そして、表示領域30において、M行の走査線32とN列のデータ線34との交差部に対応して画素Pxが設けられている。つまり、本実施形態において画素Pxは、縦M行×横N列でマトリクス状に配列されている。ここで、M、Nは、いずれも自然数である。
なお、図2では図示省略するが、表示領域30において、M行の給電線38が、図においてX方向に延在し、かつ、各データ線34と互いに電気的な絶縁を保って設けられている。
以下では、走査線32、給電線38、及び、画素Pxの行(ロウ)を区別するために、図において上から順に第1行、第2行、…、第M行と呼ぶ場合がある。同様に、データ線34及び画素Pxの列(カラム)を区別するために、図において左から順に第1列、第2列、第3列、…、第N列と呼ぶ場合がある。また、第n列の画素Pxを、画素Px[n]と表す場合がある(nは、1以上N以下の整数)。
表示領域30に設けられる複数の画素Pxには、緑色G(「第1色」の一例)を表示可能な画素PxGと、赤色R(「第2色」の一例)を表示可能な画素PxRと、青色B(「第3色」の一例)を表示可能な画素PxBと、が含まれる。
より具体的には、kを、3≦kを満たす3の倍数の整数として、図2に示すように、第1列〜第N列のうち、第(k−2)列にはM行の画素PxRが配置され、第(k−1)列にはM行の画素PxGが配置され、第k列にはM行の画素PxBが配置される。
なお、以下では、画素PxGに対応するデータ線34を、符号「34G」で表し、画素PxRに対応するデータ線34を、符号「34R」で表し、画素PxBに対応するデータ線34を、符号「34B」で表すことがある。
また、本実施形態では、表示領域30全体の表示を明るくするため、電気光学装置1が表示可能な色(赤色R、緑色G、青色B)のうち、最も分光感度の高い光に対応する色である緑色G(第1色)が表示される領域の面積を広くする。具体的には、画素PxGのX方向の幅を、画素PxR及び画素PxGのX方向の幅よりも大きくする。また、画素PxR及び画素PxGのX方向の幅は、略同じ幅とする。
図2に示すように、表示パネル10には、表示領域30と、後述するデータ線駆動回路24との間の周辺領域40において、N列のデータ線34に1対1に対応して、N個の保持容量Csが設けられている。各保持容量Csは、2つの電極を有する。一方の電極は、対応するデータ線34に電気的に接続され、他方の電極には、一定の電位Vcomが供給される。また、周辺領域40には、一定の電位Vcomが供給される給電線41が図においてX方向に延在するように設けられる。本実施形態では、当該給電線41が、各保持容量Csの有する他方の電極として機能する。
なお、以下では、データ線34Rに対応して設けられる保持容量Csを符号「CsR」で表し、データ線34Gに対応して設けられる保持容量Csを符号「CsG」で表し、データ線34Bに対応して設けられる保持容量Csを符号「CsB」で表すことがある。
図2に示すように、表示パネル10は、駆動回路20を備える。画素Pxは、画素Pxに対応して設けられる画素回路110を含む。駆動回路20は、これら、各画素Pxに対応する各画素回路110を駆動する。
駆動回路20は、走査線駆動回路22と、データ線駆動回路24とを備える。
走査線駆動回路22は、第1行〜第M行の走査線32を行単位で順次に走査(選択)する手段である。具体的には、走査線駆動回路22は、1フレームの期間において、第1行〜第M行の走査線32のそれぞれに対して出力する走査信号Gw[1]〜Gw[M]を、水平走査期間毎に順番に所定の選択電位に設定することで、走査線32を行単位で順次に選択する。なお、1フレームの期間とは、電気光学装置1が1カット(コマ)分の画像を表示するのに要する期間である。
データ線駆動回路24は、制御回路50より供給される画像信号Vid及び制御信号Ctrに基づいて、各画素回路110に対応する画素Pxが表示すべき階調を規定するデータ信号Vd[1]〜Vd[N]を生成するとともに、水平走査期間毎に、N列のデータ線34に対して出力する。
なお、本実施形態では、制御回路50が出力する画像信号Vidはアナログの信号であるが、制御回路50はデジタルの画像信号を出力するものであってもよい。この場合、データ線駆動回路24において、デジタルの画像信号をD/A変換することで、データ信号Vd[1]〜Vd[N]を生成すればよい。
図3に、画素Pxが備える画素回路110の等価回路図の一例を示す。なお、各画素回路110については電気的にみれば互いに同一構成なので、ここでは、第m行第n列の画素回路110を例にとって説明する。ここで、mは、1以上M以下の整数であり、nは、1以上N以下の整数である。
図3に示されるように、画素回路110は、基板150(図3では図示省略)に形成され、Pチャネル型のトランジスター112、液晶素子CL、及び、容量114を含む。
液晶素子CLは、画素電極122、共通電極124、並びに、画素電極122及び共通電極124の間に設けられた液晶126を具備する電気光学素子である。画素電極122と共通電極124との間の印加電圧に応じて液晶126の透過率が変化し、その結果、当該画素回路110に対応する画素Pxの表示階調が変化する。共通電極124は、一定の電位Vcomに設定されている。
容量114は、2つの電極を有し、一方の電極が画素電極122に電気的に接続され、他方の電極が一定の電圧に保たれた給電線38に電気的に接続される。
この画素回路110には、第m行の走査線32を介して、走査線駆動回路22から走査信号Gw[m]が供給される。
トランジスター112は、ゲートが第m行の走査線32に電気的に接続され、ソースまたはドレインの一方が第n列のデータ線34に電気的に接続されている。また、トランジスター112は、ソースまたはドレインの他方が、容量114が有する2つの電極のうち一方の電極、及び、画素電極122にそれぞれ電気的に接続されている。すなわち、トランジスター112は、画素電極122とデータ線34との間に電気的に接続され、画素電極122とデータ線34との間の電気的な接続を制御する。
画素回路110の構造について、図4および図5を参照しつつ説明する。各画素回路110は同様に構成されるため、図4および図5では、1つの画素回路110(例えば、第m行第n列の画素回路110)を例にとって説明する。図4は、トップエミッション構造の画素回路110を表面側から平面視した場合の、画素回路110の配線構造を示す平面図である。また、図5は、図4におけるD−d線で破断した部分断面図である。これら図4及び図5では、簡略化のために、後述する画素電極122よりも表面側に形成される構造体を省略している。
なお、「表面側」とは、図5において、基板150から見て画素回路110が設けられる方向である。また、表面側とは逆側、つまり、画素電極122から見て基板150が設けられる方向を「裏面側」と表現することがある。また、表面側から電気光学装置1を見ること(つまり、基板150に垂直な方向から電気光学装置1を見ること)を「平面視」と表現することがある。
図5に示すように、画素回路110を構成する各要素は、基板150上に形成されている。基板150は、ガラスやプラスチック等の透明な絶縁性材料からなる板状の部材である。
基板150上には、トランジスター112の半導体層112a、112b、及び、112cが設けられる。半導体層112aは、トランジスター112のソース領域またはドレイン領域の一方に相当し、半導体層112bは、トランジスター112のソース領域またはドレイン領域の他方に相当し、半導体層112cは、トランジスター112のチャネル領域に相当する。
図5に示すように、半導体層112a、112b、及び、112c、並びに、基板150を覆うように、透明な非導電性材料からなるゲート絶縁層L0が形成される。
ゲート絶縁層L0の表面側には、導電性材料からなる第1配線層がパターニングにより形成される。この第1配線層には、行毎に設けられる走査線32と、画素Px毎に設けられるゲートノード112gと、が含まれる。ゲートノード112gは、走査線32に電気的に接続される。このゲートノード112gのうち、平面視して半導体層112cに重なる部分が、トランジスター112のゲートに相当する。
図5に示すように、第1配線層及びゲート絶縁層L0を覆うように、透明な非導電性材料からなる第1層間絶縁層L1が形成される。
第1層間絶縁層L1の表面側には、導電性材料からなる第2配線層がパターニングにより形成される。この第2配線層には、列毎に設けられるデータ線34と、画素Px毎に設けられる中継ノードN1及びN2と、が含まれる。中継ノードN1は、データ線34に電気的に接続されとともに、第1層間絶縁層L1及びゲート絶縁層L0を貫通するコンタクトホールHa1を介して、半導体層112aに電気的に接続される。中継ノードN2は、コンタクトホールHa2を介して、半導体層112bに電気的に接続される。なお、図4において、コンタクトホールは、異種の配線層同士が重なる部分で「□」印に「×」印を付した部分として示している。
図5に示すように、第2配線層及び第1層間絶縁層L1を覆うように、透明な非導電性材料からなる第2層間絶縁層L2が形成される。
第2層間絶縁層L2の表面側には、導電性材料からなる第3配線層がパターニングにより形成される。この第3配線層には、行毎に設けられる給電線38と、画素Px毎に設けられる中継ノードN3と、が含まれる。中継ノードN3は、給電線38に電気的に接続される。中継ノードN2及び中継ノードN3が、第2層間絶縁層L2を挟持することで、容量114が形成される。
図5に示すように、第3配線層及び第2層間絶縁層L2を覆うように、透明な非導電性材料からなる第3層間絶縁層L3が形成される。
第3層間絶縁層L3の表面側には、導電性材料からなる第4配線層がパターニングにより形成される。この第4配線層には、画素Px毎に設けられる画素電極122が含まれる。画素電極122は、透明な導電性材料より形成され、コンタクトホールHa3を介して、中継ノードN2に電気的に接続される。
図示は省略するが、画素電極122の表面側には液晶126が設けられ、更に、液晶126の表面側には、透明な導電性材料より形成される共通電極124が、複数の画素回路110に共通に設けられる。そして、共通電極124の表面側には、画素Pxが表示する色に対応して、赤色R、緑色G、及び、青色Bのいずれかのカラーフィルターが重ねられる。
また、基板150の裏面側には、光源が設けられる。光源から出射された光は、基板150、各種絶縁層(L0〜L3)、画素電極122、液晶126、及び、共通電極124を透過し、カラーフィルターにより着色されたうえで、図5において表面側に位置する観察者により映像として視認されることになる。すなわち、画素PxGは、後述する光源より出射された光をデータ信号Vd[n]に応じて変調して緑色Gの光を出射し、画素PxRは、光源より出射される光をデータ信号Vd[n]に応じて変調して赤色Rの光を出射し、画素PxBは、光源より出射される光をデータ信号Vd[n]に応じて変調して青色Bの光を出射する。
また、以上で説明した以外にも、発光層を大気から遮断するための封止材などが設けられるが、説明は省略する。
なお、図4及び図5では、トランジスター112、容量114、及び、給電線38は、平面視したときにデータ線34または走査線32に重ならない位置に設けられているが、データ線34または走査線32に重なる位置に設けても構わない。
次に、図6及び図7を参照しつつ、各画素PxのX方向の幅(つまり、隣り合う2列のデータ線34の間隔)と、各保持容量Csの容量値との関係について説明する。
図6は、X方向において連続する5個の保持容量Csと、当該5個の保持容量Csに対応する5列のデータ線34と、当該5列のデータ線に対応して設けられる複数の画素Pxとを、平面視したときの平面図である。具体的には、図6では、第k列〜第(k+4)列の5個の保持容量Cs及び5列のデータ線34と、第k列〜第(k+4)列に配置された2行分の10個の画素Pxとを表している。また、図7は、図6におけるE−e線で破断した部分断面図である。
図6及び図7に示すように、本実施形態において、データ線34は、周辺領域40において第4配線層に形成されるとともに、表示領域30においては上述のとおり第2配線層に形成され、第2配線層に形成されるデータ線34と、第4配線層に形成されるデータ線34とは、コンタクトホールHbを介して電気的に接続される。
周辺領域40には、平面視して給電線41と重なる位置に、N列のデータ線34に1対1に対応するように、N個の電極341が設けられている。そして、データ線34は、1または複数のコンタクトホールHcを介して、当該データ線34に対応して設けられた電極341に電気的に接続される。電極341と給電線41とが、第2層間絶縁層L2を挟持することで、保持容量Csが形成される。
なお、以下では、データ線34Rに対応して設けられる保持容量CsRの有する電極341を、符号「電極341R」で表し、データ線34Gに対応して設けられる保持容量CsGの有する電極341を、符号「電極341G」で表し、データ線34Bに対応して設けられる保持容量CsBの有する電極341を、符号「電極341B」で表す。
上述のとおり、画素PxGのX方向の幅は、画素PxR及び画素PxGのX方向の幅よりも大きい。また、画素PxR及び画素PxGのX方向の幅は、略同じ幅である。
ここで、図6に示すように、データ線34B(例えば、第(k)列のデータ線34)と、当該データ線34Bに隣り合うデータ線34R(例えば、第(k+1)列のデータ線34)の間隔をDBRで表す。また、データ線34R(例えば、第(k+1)列のデータ線34)と、当該データ線34Rに隣り合うデータ線34G(例えば、第(k+2)列のデータ線34)との間隔をDRGで表す。また、データ線34G(例えば、第(k+2)列のデータ線34)と、当該データ線34Gに隣り合うデータ線34B(例えば、第(k+3)列のデータ線34)との間隔をDGBで表す。
このとき、これらの3つの間隔の間には、以下の式(1)が成立する。
DGB > DBR ≒ DRG ……(1)
よって、以下の式(2)が成立する。
DRG + DGB > DBR + DRG ……(2)
なお、式(1)において、「DBR ≒ DRG」としたのは製造誤差を考慮したためであり、製造誤差が無い場合には「DBR = DRG」と表すことができる。以下の説明において、「略同じ」または「略等しい」というときは、「厳密に等しい」場合、すなわち、製造誤差が無く等しい場合と、「製造誤差の範囲で等しい」場合、すなわち、製造誤差が存在するものの当該製造誤差を考慮して等しいと看做すことができる場合の双方を含むこととする。
ところで、図4及び図5に示すように、データ線34と走査線32との間、データ線34と給電線38との間、及び、データ線34とトランジスター112等の画素回路110の各構成要素との間等には、それぞれ容量Cpが寄生する。
また、容量Cp以外にも、データ線34には、当該データ線34に隣り合うデータ線34との間に、容量が寄生する。具体的には、図6に示すように、データ線34Gと、当該データ線34Gに隣り合うデータ線34Bとの間に容量CGBが寄生し、データ線34Bと、当該データ線34Bに隣り合うデータ線34Rとの間に容量CBRが寄生し、データ線34Rと、当該データ線34Rに隣り合うデータ線34Gとの間に容量CRGが寄生する。
走査線32、給電線38、画素回路110等と、データ線34との間に寄生する容量Cpの容量値の合計値Cp_allは、データ線34R、データ線34G、データ線34Bの間で大きなばらつきは無く、略等しいと看做すことが可能である。
すなわち、第1列及び第N列を除き、データ線34Rに寄生する容量CRpの容量値は、「CBR+CRG+Cp_all」となり、データ線34Gに寄生する容量CGpの容量値は、「CRG+CGB+Cp_all」となり、データ線34Bに寄生する容量CBpの容量値は、「CGB+CBR+Cp_all」となる(なお、以下では、記載の便宜上、容量値を、容量を表す符号を流用して表すことがある)。
一方、間隔DGBは、間隔DBR及び間隔DRGに比べて大きいため、容量CGBの容量値、容量CBRの容量値、及び、容量CRGの容量値の間には、以下の式(3)の関係が成立する。
CGB < CBR ≒ CRG ……(3)
すなわち、第1列及び第N列を除き、寄生容量CRpの容量値、寄生容量CGpの容量値、及び、寄生容量CBpの容量値の間には、以下の式(4)の関係が成立する。
CRp > CGp ≒ CBp ……(4)
このため、第2列〜第(N−1)列において、データ線34Rに対応する画素PxRに対するデータ信号Vd[n]の書込は、データ線34Gに対応する画素PxGに対するデータ信号Vd[n]の書込、及び、データ線34Bに対応する画素PxBに対するデータ信号Vd[n]の書込に比べて不十分なものとなる可能性がある。すなわち、寄生容量CRpの容量値が、寄生容量CGp及び寄生容量CBpの容量値に比べて大きいため、画素PxR、画素PxG、及び、画素PxBに供給されるデータ信号Vd[n]がある電位を示す場合に、画素PxRが備える画素電極122が当該ある電位に達するまでの時間は、画素PxGが備える画素電極122が当該ある電位に達するまでの時間、及び、画素PxBが備える画素電極122が当該ある電位に達するまでの時間に比べて長くなる。その結果、電気光学装置1が、緑色G及び青色Bに比べて、赤色Rを十分に(鮮明に)表示できない等の表示上の不具合が生じうる。
そこで、本実施形態では、画素PxRに対する書込が不十分となり、赤色Rが十分に表示されないという事象の発生を防止するために、第1列及び第N列を除き、保持容量CsGの容量値、及び、保持容量CsBの容量値を、保持容量CsRの容量値に比べて大きくする。
すなわち、図6に示すように、第2列〜第(N−1)列において、保持容量CsRの有する電極341RのX方向の長さLRが、保持容量CsGの有する電極341GのX方向の長さLG、及び、保持容量CsGの有する電極341GのX方向の長さLGに比べて小さくなるように、各保持容量Cs(各電極341)を設ける。
より具体的には、第2列〜第(N−1)列において、データ線34Rに対応して設けられる保持容量CsRと、当該データ線34Rの寄生容量CRpとを合成した容量CRの容量値、データ線34Gに対応して設けられる保持容量CsGと、当該データ線34Gの寄生容量CGpとを合成した容量CGの容量値、及び、データ線34Bに対応して設けられる保持容量CsBと、当該データ線34Bの寄生容量CBpとを合成した容量CBの容量値が、略同じとなるように、各保持容量Csの容量値(つまり、各電極341のX方向の長さ)を定める。
すなわち、保持容量CsRの容量値、保持容量CsGの容量値、及び、保持容量CsBの容量値が、以下の式(5)を満たすように、第2列〜第(N−1)列における各保持容量Csの容量値を定める。
CsR+CRp ≒ CsG+CGp ≒ CsB+CBp ……(5)
これにより、各データ線34に対応して保持容量Csを設けない場合と比較して、データ線34Rの有する容量CRの容量値、データ線34Gの有する容量CGの容量値、及び、データ線34Bの有する容量CBの容量値の間のばらつきを低減させ、または、当該ばらつきをなくすことができ、その結果として、赤色Rを十分に表示できないといった表示上の不具合の発生を防止し、または、このような表示上の不具合が発生する可能性を低減することが可能となる。
また、本実施形態では、第1列〜第N列において、電極341RのY方向の長さ、電極341GのY方向の長さ、及び、電極341BのY方向の長さは、いずれも「W0」となるように、または、「W0」と略同じとなるように、各保持容量Cs(各電極341)を設ける。
また、本実施形態では、N個の電極341は、Y方向の位置が互いに等しく(または略等しく)なるように設けられる。
なお、第1列のデータ線34Rは、第2列のデータ線34Gのみと隣り合い、第N列のデータ線34Bは、第(N−1)列のデータ線34Gのみと隣り合う。よって、第1列及び第N列のデータ線34の各々に寄生する容量の容量値は、第2列〜第(N−1)列のデータ線34の各々に寄生する容量の容量値と比較して、小さい。
このため、本実施形態では、第1列のデータ線34Rに対応して設けられる保持容量CsRの容量値を、他の列のデータ線34Rに対応して設けられる保持容量CsRの容量値よりも大きくし、また、第N列のデータ線34Bに対応して設けられる保持容量CsBの容量値を、他の列のデータ線34Bに対応して設けられる保持容量CsBの容量値よりも大きくすることで、第1列〜第N列において、寄生容量CRpの容量値、寄生容量CGpの容量値、及び、寄生容量CBpの容量値の違いによる、容量CRの容量値、容量CGの容量値、及び、容量CBの容量値の違いの程度が小さくなるように、第1列及び第N列の保持容量Csを設ける。より好ましくは、容量CRの容量値、容量CGの容量値、及び、容量CBの容量値が略同じとなるように、第1列及び第N列の保持容量Csを設ける。
但し、表示領域30の端部に配置される第1列または第N列の画素Pxにおいて表示上の不具合が生じたとしても、当該不具合が観察者により視認される可能性は小さい。そのため、第1列の保持容量CsRの容量値を、他の列の保持容量CsRの容量値と略同じとし、第N列の保持容量CsBの容量値を、他の列の保持容量CsBの容量値と略同じとしてもよい。この場合、第1列及び第N列の保持容量Csのみを、他の列の保持容量Csと異なる扱いとする場合(つまり、本実施形態の場合)と比較して、電気光学装置1の製造が容易となる。
このように、本実施形態では、容量CRの容量値、容量CGの容量値、及び、容量CBの容量値が、略同じとなるように、各保持容量Csを設ける。これにより、例えば、赤色Rを十分に表示できないといった表示上の不具合が発生する可能性を低減することが可能となる。
また、本実施形態では、平面視したときの画素PxGの面積(X方向の幅)が、画素PxBの面積や、画素PxRの面積に比べて大きい。緑色Gの光は、画素PxBの光及び画素PxRの光に比べて分光感度が高いため、表示領域30全体の明るさを明るくすることができる。すなわち、本実施形態は、表示領域30の全体の明るさの向上と、表示の不均一性の低下の防止と、を両立することができる。
また、本実施形態では、保持容量CsR、保持容量CsG、及び、保持容量CsBの容量値を、各保持容量CsのX方向の長さにより調節する。上述のとおり、データ線34G及びデータ線34Bの間の間隔DGBは、データ線34B及びデータ線34Rの間の間隔DBR、及び、データ線34R及びデータ線34Gの間の間隔DRGに比べて大きい。そして、当該間隔DGBを有するデータ線34G及びデータ線34Bの間の領域を利用することで、保持容量CsG(電極341G)及び保持容量CsB(電極341B)のX方向の長さを、保持容量CsR(電極341R)のX方向の長さに比べて長くすることができる。このため、保持容量CsG及び保持容量CsBのY方向の長さを保持容量CsRのY方向の長さに比べて長くすることなく、平面視したときの保持容量CsG及び保持容量CsBの面積を保持容量CsRの面積よりも大きくすることができる。このように、本実施形態では、保持容量CsG及び保持容量CsBのX方向の長さを長くすることで、保持容量CsG及び保持容量CsBの容量値を大きくするため、表示パネル10におけるスペースの有効活用を図ることができ、保持容量CsG及び保持容量CsBのY方向の長さを長くすることで容量値を大きくする場合と比較して狭額縁化が可能となる。
また、本実施形態では、当該間隔DGBを有するデータ線34G及びデータ線34Bの間の領域を利用して、保持容量CsG及び保持容量CsBを設けることができるので、周辺領域40における保持容量CsG及び保持容量CsBを設けるためのスペースを確保するために、周辺領域40におけるデータ線34G及びデータ線34Bの間の間隔を、表示領域30におけるデータ線34G及びデータ線34Bの間の間隔に比べて大きくする必要もない。すなわち、周辺領域40において、保持容量CsG及び保持容量CsBを設けるためのスペースを確保するために、周辺領域40において、データ線34R、34G、及び、34Bのうち少なくとも一部のデータ線34をX方向に折り曲げる等することで、周辺領域40におけるデータ線34G及びデータ線34Bの間の間隔を、表示領域30におけるデータ線34G及びデータ線34Bの間の間隔に比べて大きくする必要は無い。このため、データ線34が狭ピッチである場合であっても、表示領域30においてY方向に延在するデータ線34を周辺領域40等においてX方向に折り曲げることなく、保持容量CsRに比べて容量値の大きい保持容量CsG及び保持容量CsBを設けることができ、周辺領域40等においてデータ線34をX方向に折り曲げる場合と比較して電気光学装置1の製造を簡素化することができる。
なお、本実施形態において、図6に示す第(k+2)列のデータ線34Gは、「第1のデータ線」の一例であり、第(k+1)列のデータ線34Rは、「第2のデータ線」の一例であり、第(k+3)列のデータ線34Bは、「第3のデータ線」の一例であり、第k列のデータ線34Bは、「第4のデータ線」の一例である。また、以下では、第1のデータ線に対応して設けられる画素Pxを、「第1の画素」と称し、第2のデータ線に対応して設けられる画素Pxを、「第2の画素」と称し、第3のデータ線に対応して設けられる画素Pxを、「第3の画素」と称する場合がある。また、以下では、第1のデータ線に対応して設けられる保持容量Csを、「第1の保持容量」と称し、第2のデータ線に対応して設けられる保持容量Csを、「第2の保持容量」と称し、第3のデータ線に対応して設けられる保持容量Csを、「第3の保持容量」と称する場合がある。
すなわち、式(2)は、第2のデータ線と第3のデータ線との間隔が、第1のデータ線と第4のデータ線との間隔よりも大きいことを例示するものである。また、式(4)は、第2のデータ線に寄生する容量の容量値が、第1のデータ線に寄生する容量の容量値(及び、第3のデータ線に寄生する容量の容量値)よりも大きいことを例示するものである。
すなわち、本実施形態によれば、第2のデータ線と第3のデータ線との間隔が、第1のデータ線と第4のデータ線との間隔よりも大きいことにより、第2のデータ線に寄生する容量の容量値が、第1のデータ線に寄生する容量の容量値よりも大きくなる場合に、第1のデータ線に対応して設けられる第1の保持容量の容量値を、第2のデータ線に対応して設けられる第2の保持容量の容量値よりも大きくするため、第2の画素に対するデータ信号Vd[n]の書込が、第1の画素に対するデータ信号Vd[n]の書込に比べて不十分となることを防止し、表示の均一性を高めることができる。
<B:変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様は、任意に選択された一または複数を、適宜に組み合わせることもできる。
<変形例1>
上述した実施形態では、各保持容量Csが式(5)を満たすように設けることで、容量CRの容量値、容量CGの容量値、及び、容量CBの容量値を略同じにするものであるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、容量CRの容量値、容量CGの容量値、及び、容量CBの容量値が、以下の式(6)及び式(7)を充足するように、各保持容量Csの容量値(つまり、各電極341のX方向の長さ)を定めるものであってもよい。
|CR − CG| < |CRp − CGp| ……(6)
|CR − CB| < |CRp − CBp| ……(7)
この場合であっても、各データ線34に対応して保持容量Csを設けない場合と比較して、N列のデータ線34の有する容量の容量値のばらつきの大きさの程度を低減させることができ、赤色Rを十分に表示できないといった表示上の不具合が発生する可能性を低減することが可能となる。
<変形例2>
上述した実施形態及び変形例は、保持容量CsR、保持容量CsG、及び、保持容量CsBの容量値を、各保持容量CsのX方向の長さにより調節するが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、保持容量Csの容量値はどのような手段により調整するものであってもよい。
例えば、図8に示すように、保持容量Csの容量値を、保持容量CsのY方向の長さにより調節してもよい。具体的には、図8に示すように、保持容量CsR、保持容量CsG、及び、保持容量CsBのX方向の長さを、いずれも等しい長さL10とする(または、長さL10と略同じとする)。そして、保持容量CsRのY方向の長さを長さW11とし、保持容量CsG、及び、保持容量CsBのY方向の長さを、長さW11よりも長い長さW12とすることで、保持容量CsG、及び、保持容量CsBの容量値を、保持容量CsRの容量値に比べて大きくするものであってもよい。
また、保持容量Csの容量値を、保持容量CsのX方向の長さ、及び、保持容量CsのY方向の長さの双方により、調整してもよい。
つまり、平面視したときに、保持容量CsRの面積が、保持容量CsGの面積よりも小さく、且つ、保持容量CsBの面積よりも小さくなるように、各保持容量Csを設ければよい。
更には、図7に示す、電極341と、給電線41との間隔ΔYを調整することにより、各保持容量Csの容量値を調整してもよい。具体的には、保持容量CsRにおける間隔ΔYが、保持容量CsGにおける間隔ΔYよりも大きく、且つ、保持容量CsBにおける間隔ΔYよりも大きくなるように、各保持容量Csを設けてもよい。
<変形例3>
上述した実施形態及び変形例は、データ線34Rに対応して保持容量CsRを設け、データ線34Gに対応して保持容量CsGを設け、データ線34Bに対応して保持容量CsBを設けるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、N本のデータ線34のうち、一部のデータ線34について、保持容量Csを設けないものであってもよい。
例えば、図9に示すように、データ線34Gに対応する保持容量CsG、及び、データ線34Bに対応する保持容量CsBのみを設け、データ線34Rに対応する保持容量CsRを設けないものであってもよい。つまり、式(5)乃至式(7)において、「CsR=0」としてもよい。換言すれば、電気光学装置1が備えるN個の保持容量Csの容量値のうち、最小値が「0」であってもよい。
この場合であっても、保持容量CsG、及び、保持容量CsBの容量値を、式(5)を満たすように、または、式(6)及び式(7)を満たすように定めることで、データ線34Rの有する容量CRの容量値、データ線34Gの有する容量CGの容量値、及び、データ線34Bの有する容量CBの容量値の間のばらつきを低減させることができ、その結果として、赤色Rを十分に表示できないといった表示上の不具合が発生する可能性を低減させることが可能となる。
<変形例4>
上述した実施形態では、N個の保持容量Csは、1行に配置され、N個の保持容量CsのX方向の位置が互いに異なる位置となるように配置されるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、N個の保持容量Csは、2行または3行以上に配置されるものであってもよい。
例えば、N個の保持容量Csを2行に配置する場合、N個の保持容量Csが1行に配置される場合(例えば、図6または図8等に示す場合)に比べて、N個の保持容量Csを配置するために必要となるX方向の幅を小さくすることができる。
N個の保持容量Csを2行に配置する場合、例えば、図10に示すように、N個の保持容量Csのうち、保持容量CsBを一の行に配置するとともに、保持容量CsR及び保持容量CsGを他の行に配置してもよい。保持容量CsB及びCsGのX方向の長さL32は、保持容量CsRのX方向の長さL31よりも長い。従って、X方向の長さの長い保持容量CsB及びCsGを異なる行に配置することで、同一の行に配置する場合と比較して、N個の保持容量Csを配置するために必要となるX方向の幅を小さくすることができ、保持容量CsのX方向の幅により制約をうけることなく、データ線34の狭ピッチ化を実現することが可能となる。
なお、N個の保持容量Csを2行に配置する場合、保持容量CsGを一の行に配置するとともに、保持容量CsR及び保持容量CsBを他の行に配置してもよい。
<変形例5>
上述した実施形態及び変形例は、保持容量Csの容量値を調整することで、例えば赤色Rを十分に表示できないといった表示上の不具合が発生する可能性を低減させるものであったが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、保持容量Csの容量値を調整することに加えて、各データ線34の有する抵抗Rsの抵抗値を調整することで、表示上の不具合が発生する可能性を低減させるものであってもよい。
図11は、本変形例に係る電気光学装置1aのブロック図である。電気光学装置1aは、表示パネル10の代わりに表示パネル10aを備える点で、図2に示す電気光学装置1と相違する。また、表示パネル10aは、データ線34Rに直列に抵抗RsRが設けられ、データ線34Gに直列に抵抗RsGが設けられ、データ線34Rに直列に抵抗RsBが設けられる点を除き、表示パネル10と同様に構成される。より具体的には、抵抗RsR、RsG、及び、RsBの各々は、データ線駆動回路24と周辺領域40の間に、データ線34に直列に設けられる。
本変形例において、抵抗Rsは、抵抗RsRの抵抗値、抵抗RsGの抵抗値、及び、抵抗RsBの抵抗値が、以下の式(8)を満たすように設けられる。
CR*RsR ≒ CG*RsG ≒ CB*RsB ……(8)
このように、データ線34R、データ線34G、及び、データ線34Bにおいて、時定数が略同じになるように抵抗Rsが設けられるため、データ線34にデータ信号Vd[n]の書込を行う場合の応答速度を略同じにすることができ、表示を均一化することができる。
<変形例6>
上述した実施形態及び変形例において、電気光学装置1(または1a)は、画素PxR、画素PxG、及び、画素PxBを備え、赤色R、緑色G、及び、青色Bを表示可能であるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、電気光学装置は、少なくとも2色以上を表示可能なものであればよい。具体的には、電気光学装置は、赤色R、緑色G、及び、青色B以外の色を表示できるものであってもよいし、赤色R、緑色G、及び、青色Bのうち一部または全部を表示できないものであってもよい。
また、上述した実施形態及び変形例において、画素PxGのX方向の幅は、画素PxR及び画素PxGのX方向の幅に比べて大きいが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、電気光学装置が表示可能な2色以上の色のうち、一部の色に対応する画素PxのX方向の幅が、他の色に対応する画素PxのX方向の幅に比べて大きいものであればよい。そして、保持容量Csの容量値は、当該保持容量Csに対応して設けられるデータ線34と、当該データ線34に隣り合うデータ線34との間隔に基づいて定めるものであればよい。
図12は、本変形例に係る電気光学装置の表示領域30及び周辺領域40の一部についての平面図である。この図に示すように、本変形例に係る電気光学装置は、画素PxG、画素PxB、及び、画素PxRに加え、白色Wを表示可能な画素PxWを備える。より具体的には、qを、4≦qを満たす4の倍数の整数とすると、第1列〜第N列のうち、第(q−3)列にはM行の画素PxGが配置され、第(q−2)列にはM行の画素PxBが配置され、第(q−1)列にはM行の画素PxRが配置され、第q列にはM行の画素PxWが配置される。なお、以下では、画素PxWに対応するデータ線34を、符号「34W」で表す。また、データ線34Wに対応して設けられる保持容量Csを、符号「CsW」で表す。
本変形例では、画素PxG、画素PxB、及び、画素PxRのX方向の幅は、画素PxWのX方向の幅に比べて大きい。すなわち、互いに隣り合うデータ線34G及びデータ線34Bの間隔DGB、互いに隣り合うデータ線34B及びデータ線34Rの間隔DBR、互いに隣り合うデータ線34R及びデータ線34Wの間隔DRW、及び、互いに隣り合うデータ線34W及びデータ線34Gの間隔DWGは、以下の式(9)の関係を満たす。
DWG < DGB ≒ DBR ≒ DRW ……(9)
すなわち、本変形例では、以下の式(10)及び式(11)が成立する。
DGB + DBR > DWG + DGB ……(10)
DBR + DRW > DRW + DWG ……(11)
このため、第1列及び第N列を除き、データ線34Rの寄生容量CRpの容量値、データ線34Gの寄生容量CGpの容量値、データ線34Bの寄生容量CBpの容量値、及び、データ線34Wの寄生容量CWpの容量値の間には、以下の式(12)が成立する。
CRp ≒ CBp > CGp ≒ CWp ……(12)
そこで、本変形例では、第1列及び第N列を除き、保持容量CsRの容量値、及び、保持容量CsBの容量値を、保持容量CsGの容量値、及び、保持容量CsWの容量値に比べて大きくする。より好ましくは、データ線34Rに対応する保持容量CsRの容量値及び寄生容量CRpの容量値の合計値、データ線34Gに対応する保持容量CsGの容量値及び寄生容量CGpの容量値の合計値、データ線34Bに対応する保持容量CsBの容量値及び寄生容量CBpの容量値の合計値、並びに、データ線34Wに対応する保持容量CsWの容量値及び寄生容量CWpの容量値の合計値が、略同じになるように、各保持容量Csの容量値を定める。
これにより、画素PxG及び画素PxWに対するデータ信号Vd[n]の書込が、画素PxB及び画素PxRに対するデータ信号Vd[n]の書込に比べて不十分になることを防止することができ、表示が不均一になることを防止することが可能となる。
なお、本変形例においては、図12に示すように、データ線34Bを「第1のデータ線」とする場合、当該データ線34Bに隣り合うデータ線34Gが「第2のデータ線」に該当し、当該データ線34Bに隣り合うデータ線34Rが「第3のデータ線」に該当し、当該データ線34Bに隣り合うデータ線34Gに隣り合うデータ線34Wが「第4のデータ線」に該当する。この場合、画素PxBが「第1の画素」に該当し、画素PxGが「第2の画素」に該当する。また、この場合、画素PxBが表示する青色Bが第1色に該当し、画素PxGが表示する緑色Gが第2色に該当する。
また、データ線34Rを「第1のデータ線」とする場合、当該データ線34Rに隣り合うデータ線34Wが「第2のデータ線」に該当し、当該データ線34Rに隣り合うデータ線34Bが「第3のデータ線」に該当し、当該データ線34Rに隣り合うデータ線34Wに隣り合うデータ線34Gが「第4のデータ線」に該当する。
<変形例7>
上述した実施形態及び変形例において、表示領域30には、1列に対して、1の表示色に対応するM行の画素Pxが配置されるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、1列に対して、2以上の表示色に対応する画素Pxを設けるものであってもよい。
例えば、図13に示すように、qを、4≦qを満たす4の倍数の整数として、第1列〜第N列のうち、第(q−3)列には複数の画素PxBと、複数の画素PxRとが配置され、第(q−2)列には複数の画素PxBと、複数の画素PxRとが配置され、第(q−1)列には複数の画素PxGと、複数の画素PxWとが配置され、第q列には複数の画素PxGと、複数の画素PxWとが配置されるものであってもよい。
なお、この図において、第(q−3)列、例えば第1列のデータ線34[1]と、第(q−2)列、例えば第2列のデータ線34[2]との間隔D12、第(q−2)列、例えば第2列のデータ線34[2]と、第(q−1)列、例えば第3列のデータ線34[3]との間隔D23、第(q−1)列、例えば第3列のデータ線34[3]と、第q列、例えば第4列のデータ線34[4]との間隔D34、及び、第q列、例えば第4列のデータ線34[4]と、第(q+1)列、例えば第5列のデータ線34[5]との間隔D45は、以下の式(13)の関係を満たす。
D12 ≒ D23 < D34 ≒ D45 ……(13)
すなわち、以下の式(14)が成立する。
D12 + D23 < D23 + D34 < D34 + D45 ……(14)
つまり、データ線34[2]に寄生する容量C2pの容量値、データ線34[3]に寄生する容量C3pの容量値、及び、データ線34[4]に寄生する容量C4pの容量値の間には、以下の式(15)が成立する。
C2p > C3p > C4p ……(15)
このため、本変形例では、データ線34[4]に対応する保持容量Cs[4]の容量値を、データ線34[3]に対応する保持容量Cs[3]の容量値よりも大きくするとともに、データ線34[3]に対応する保持容量Cs[3]の容量値を、データ線34[2]に対応する保持容量Cs[2]の容量値よりも大きくする。より好ましくは、保持容量Csの容量値及び寄生容量の容量値の合計値が、N列のデータ線34の間で略等しくなるように、各保持容量Csの容量値を定める。
これにより、画素PxB、画素PxR、画素PxG、及び、画素PxWにおいて、データ信号Vd[n]の書込が不十分となる画素Pxが発生することを防止し、表示が不均一になることを防止することが可能となる。
<変形例8>
上述した実施形態及び変形例では、各画素Pxが表示する表示色に対応するカラーフィルターが、各画素Pxに対応して備えるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、各画素Pxが表示する表示色に対応する色の光を出射する光源を、各画素Pxに対応して設けてもよい。この場合、電気光学装置は、カラーフィルターを備えないものであってもよい。
<変形例9>
上述した実施形態及び変形例において、画素Pxに対応する画素回路110は図3乃至図5に示すように、液晶素子CLと、トランジスター112とを備えるが、これは一例に過ぎず、電気光学装置が備える画素回路110は、どのような構成でもよい。
例えば、液晶素子CLの代わりに、有機発光ダイオード、無機発光ダイオード、または、LED(Light Emitting Diode)など、電流に応じた輝度で発光する発光素子を備えるものでもよい。この場合、基板150は、ガラスやプラスチック等の透明な絶縁性材料から構成されるものでもよいし、半導体基板であってもよい。また、画素回路110は、Pチャネル型のトランジスターの代わりに、Nチャネル型のトランジスターを備えるものであってもよいし、Pチャネル型及びNチャネル型の一方または双方を含む複数のトランジスターを備えるものであってもよい。また、画素回路110が備えるトランジスターは、薄膜トランジスターであってもよいし、基板150として半導体基板を採用する場合にはMOS型のトランジスターであってもよい。
<C:応用例>
次に、実施形態または変形例に係る電気光学装置を適用した電子機器について説明する。
図14は、ヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)の外観を示す図であり、図15は、その光学的な構成を示す図である。まず、図14に示されるように、ヘッドマウント・ディスプレイ1000は、外観的には、一般的な眼鏡と同様にテンプル1010や、ブリッジ1020、レンズ1001L、1001Rを有する。また、ヘッドマウント・ディスプレイ1000は、図15に示されるように、ブリッジ1020近傍であってレンズ1001L、1001Rの奥側(図において下側)には、左眼用の電気光学装置1Lと右眼用の電気光学装置1Rとが設けられる。電気光学装置1Lの画像表示面は、図15において左側となるように配置している。これによって電気光学装置1Lによる表示画像は、光学レンズ1002Lを介して図において9時の方向に出射する。ハーフミラー1003Lは、電気光学装置1Lによる表示画像を6時の方向に反射させる一方で、12時の方向から入射した光を透過させる。電気光学装置1Rの画像表示面は、電気光学装置1Lとは反対の右側となるように配置している。これによって電気光学装置1Rによる表示画像は、光学レンズ1002Rを介して図において3時の方向に出射する。ハーフミラー1003Rは、電気光学装置1Rによる表示画像を6時方向に反射させる一方で、12時の方向から入射した光を透過させる。
この構成において、ヘッドマウント・ディスプレイ1000の装着者は、電気光学装置1L、1Rによる表示画像を、外の様子と重ね合わせたシースルー状態で観察することができる。また、このヘッドマウント・ディスプレイ1000において、視差を伴う両眼画像のうち、左眼用画像を電気光学装置1Lに表示させ、右眼用画像を電気光学装置1Rに表示させると、装着者に対し、表示された画像があたかも奥行きや立体感を持つかのように知覚させることができる(3D表示)。
図16は、実施形態または変形例に係る電気光学装置を採用した可搬型のパーソナルコンピューターの斜視図である。パーソナルコンピューター2000は、各種の画像を表示する電気光学装置1と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2003とを具備する。
図17は、実施形態または変形例に係る電気光学装置を適用した携帯電話機の斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する電気光学装置1とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1に表示される画面がスクロールされる。
なお、本発明に係る発光装置が適用される電子機器としては、図14から図17に例示した機器のほか、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants),デジタルスチルカメラ,テレビ,ビデオカメラ,カーナビゲーション装置,車載用の表示器(インパネ),電子手帳,電子ペーパー,電卓,ワードプロセッサ,ワークステーション,テレビ電話,POS端末,プリンター,スキャナー,複写機,ビデオプレーヤー,タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
1……電気光学装置、10……表示パネル、20……駆動回路、22……走査線駆動回路、24……データ線駆動回路、30……表示領域、32……走査線、34……データ線、41……給電線、50……制御回路、110……画素回路、341……電極、Cs……保持容量、Px……画素、CL……液晶素子。

Claims (10)

  1. 第1のデータ線と、
    前記第1のデータ線に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第2のデータ線と、
    前記第1のデータ線に前記第2のデータ線とは反対側に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第3のデータ線と、
    前記第2のデータ線に前記第1のデータ線とは反対側に隣り合うように、前記第2のデータ線に沿って延在する第4のデータ線と、
    2つの電極を有し、一方の電極が前記第1のデータ線に電気的に接続される第1の保持容量と、
    2つの電極を有し、一方の電極が前記第2のデータ線に電気的に接続される第2の保持容量と、
    を備え、
    前記第2のデータ線と前記第3のデータ線との間隔は、
    前記第1のデータ線と前記第4のデータ線との間隔よりも大きく、
    前記第1の保持容量の容量値は、
    前記第2の保持容量の容量値よりも大きい、
    ことを特徴とする電気光学パネル。
  2. 前記電気光学パネルは、
    少なくとも第1色及び第2色を変調可能であり、
    前記第1のデータ線及び前記第3のデータ線の間に、前記第1のデータ線に対応して設けられた、前記第1色を変調可能な第1の画素と、
    前記第2のデータ線及び前記第1のデータ線の間に、前記第2のデータ線に対応して設けられた、前記第2色を変調可能な第2の画素と、
    を備え、
    前記第1色の光は、
    前記第2色の光に比べて、分光感度が高い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学パネル。
  3. 前記第1の保持容量の容量値及び前記第2の保持容量の容量値は、
    前記第1の保持容量の容量値、及び、前記第1のデータ線に寄生する容量の容量値の和である第1合計値と、前記第2の保持容量の容量値、及び、前記第2のデータ線に寄生する容量の容量値の和である第2合計値と、が略同じとなるように定められる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学パネル。
  4. 前記第1のデータ線が延在する方向に交差する方向において、
    前記第1の保持容量が備える電極の長さは、
    前記第2の保持容量が備える電極の長さよりも長い、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電気光学パネル。
  5. 前記第1のデータ線が延在する方向において、前記第1の保持容量が備える電極の長さと、前記第2の保持容量が備える電極の長さとは、略同じであり、
    前記第1のデータ線が延在する方向における、前記第1の保持容量の位置と、前記第2の保持容量の位置とは、略同じである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電気光学パネル。
  6. 第1のデータ線と、
    前記第1のデータ線に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第2のデータ線と、
    前記第1のデータ線に前記第2のデータ線とは反対側に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第3のデータ線と、
    前記第2のデータ線に前記第1のデータ線とは反対側に隣り合うように、前記第2のデータ線に沿って延在する第4のデータ線と、
    2つの電極を有し、一方の電極が前記第1のデータ線に電気的に接続される第1の保持容量と、
    を備え、
    前記第2のデータ線と前記第3のデータ線との間隔は、
    前記第1のデータ線と前記第4のデータ線との間隔よりも大きい、
    ことを特徴とする電気光学パネル。
  7. 前記第1の保持容量の容量値は、
    前記第1の保持容量の容量値、及び、前記第1のデータ線に寄生する容量の容量値の和である第1合計値と、前記第2のデータ線に寄生する容量の容量値と、が略同じとなるように定められる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電気光学パネル。
  8. 第1色、第2色、及び、第3色を変調可能な電気光学パネルであって、
    第1のデータ線と、
    前記第1のデータ線に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第2のデータ線と、
    前記第1のデータ線に前記第2のデータ線とは反対側に隣り合うように、前記第1のデータ線に沿って延在する第3のデータ線と、
    前記第1のデータ線に対応して設けられ、前記第1色を変調可能な第1の画素と、
    前記第2のデータ線に対応して設けられ、前記第2色を変調可能な第2の画素と、
    前記第3のデータ線に対応して設けられ、前記第3色を変調可能な第3の画素と、
    2つの電極を有し、一方の電極が前記第1のデータ線に電気的に接続される第1の保持容量と、
    2つの電極を有し、一方の電極が前記第2のデータ線に電気的に接続される第2の保持容量と、
    2つの電極を有し、一方の電極が前記第3のデータ線に電気的に接続される第3の保持容量と、
    を備え、
    前記第1のデータ線と前記第3のデータ線との間隔は、
    前記第1のデータ線と前記第2のデータ線との間隔よりも大きく、
    前記第1の画素は、
    前記第1のデータ線及び前記第3のデータ線の間に設けられ、
    前記第1色の光は、
    前記第2色の光、及び、前記第3色の光に比べて、分光感度が高く、
    前記第2の保持容量の容量値は、
    前記第1の保持容量の容量値よりも小さく、且つ、
    前記第3の保持容量の容量値よりも小さい、
    ことを特徴とする電気光学パネル。
  9. 前記第1のデータ線の配線抵抗は、
    前記第2のデータ線の配線抵抗よりも高い、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の電気光学パネル。
  10. 請求項1乃至9のうち何れか1項に記載の電気光学パネルを具備する電子機器。
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