JP2015003808A - エレベータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数階建ての乗りかごを有するエレベータに関し、各乗りかごの戸開走行を適切に判断して利用者の安全を図るための運転制御を行うエレベータ制御装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、複数階建ての乗りかごを有するエレベータを制御するエレベータ制御装置は、戸開走行判定部と、運転制御部とを有する。戸開走行判定部は、複数の乗りかごごとに設けられ、対応する乗りかごのかごドアまたはいずれかの乗場の乗場ドアが戸開したまま、該当する乗りかごが走行していると判定したときに戸開走行検知信号を出力する。運転制御部は、複数の乗りかごのうち、一部の乗りかごのかごドアが戸開しているときに、戸閉している乗りかごに対応する戸開走行判定部に、戸開走行検知信号の出力を中止させるための戸閉通知信号を出力し、いずれかの戸開走行判定部から戸開走行検知信号が出力されたことを検知すると、エレベータの運転を停止させる。
【選択図】図3
【解決手段】実施形態によれば、複数階建ての乗りかごを有するエレベータを制御するエレベータ制御装置は、戸開走行判定部と、運転制御部とを有する。戸開走行判定部は、複数の乗りかごごとに設けられ、対応する乗りかごのかごドアまたはいずれかの乗場の乗場ドアが戸開したまま、該当する乗りかごが走行していると判定したときに戸開走行検知信号を出力する。運転制御部は、複数の乗りかごのうち、一部の乗りかごのかごドアが戸開しているときに、戸閉している乗りかごに対応する戸開走行判定部に、戸開走行検知信号の出力を中止させるための戸閉通知信号を出力し、いずれかの戸開走行判定部から戸開走行検知信号が出力されたことを検知すると、エレベータの運転を停止させる。
【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、エレベータ制御装置に関する。
従来、エレベータシステムでは、乗りかごが戸開したまま走行することを防止するため、戸開中の乗りかごが停止階から特定以上の距離を移動したときにこれを検知するセンサが設置されている。
当該センサで戸開中の乗りかごが停止階から特定以上の距離を移動したことが検知されると、エレベータシステムでは「乗りかごが戸開走行している」と判断し、エレベータの運転を停止させる。
このような制御が行われることにより、乗りかごに乗り降りする利用者の安全を確保することができる。
近年は乗りかごを上下に積み重ねて2階建てにしたダブルデッキエレベータが設置された建物がある。
ダブルデッキエレベータに上述したような戸開走行を防止する機能を搭載すると、上かご、下かごのいずれかのみが戸開している場合でも、双方の乗りかごで「戸開している」と認識される。
そのため、停止中に一方の乗りかごのみが戸開し他方が戸閉しているときに、戸開している乗りかごの利用者の乗り降りによる振動の影響を受けて、戸閉している方の乗りかごで所定の停止位置を超えることが検知された場合も「乗りかごが戸開走行している」と誤判断されてしまうことがある。これにより、無用にエレベータの運転が停止され、利用者に不便な事態となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、複数階建ての乗りかごを有するエレベータに関し、各乗りかごの戸開走行を適切に判断して利用者の安全を図るための運転制御を行うエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によれば、複数階建ての乗りかごを有するエレベータを制御するエレベータ制御装置は、戸開走行判定部と、運転制御部とを有する。戸開走行判定部は、複数の乗りかごごとに設けられ、対応する乗りかごのかごドアまたはいずれかの乗場の乗場ドアが戸開したまま、該当する乗りかごが走行していると判定したときに戸開走行検知信号を出力する。運転制御部は、複数の乗りかごのうち、一部の乗りかごのかごドアが戸開しているときに、戸閉している乗りかごに対応する戸開走行判定部に、戸開走行検知信号の出力を中止させるための戸閉通知信号を出力し、いずれかの戸開走行判定部から戸開走行検知信号が出力されたことを検知すると、エレベータの運転を停止させる。
本発明の複数階建ての乗りかごを有するエレベータを制御するエレベータ制御装置の一実施形態として、2階建ての乗りかごを有するダブルデッキエレベータを制御するエレベータ制御装置について説明する。
ダブルデッキエレベータには、上下の乗りかご間の距離が固定されている固定式のものと、上下の乗りかご間の距離を調整する階間調整機構が設けられている可動式のものとがあるが、本実施形態では可動式のダブルデッキエレベータを例に説明する。
本実施形態によるダブルデッキエレベータシステムの構成について、図1を参照して説明する。
本実施形態によるダブルデッキエレベータシステム1は、10階建ての建物上部の機械室11に設置された巻き上げ機12およびエレベータ制御装置としてのエレベータ制御盤13を有している。巻き上げ機12にはロープ15が掛け渡され、その一端には乗りかごの外側を覆う外かご枠14が取り付けられ、他端には釣り合い錘16が取り付けられている。エレベータ制御盤13の制御により巻き上げ機12が駆動されると、外かご枠14および釣り合い錘16が昇降路17内を昇降する。
外かご枠14内には、上かごナット支持梁18と下かごナット支持梁19とが床面に水平な状態で上下に設置され、上かごナット支持梁18には上かご20が固定され、下かごナット支持梁19には下かご21が固定されている。上かご20には乗場側に上かごドア22が設置され、下かご21には乗場側に下かごドア23が設置されている。
上かごナット支持梁18および下かごナット支持梁19の左右端にはそれぞれナット(図示省略)が固定されており、上かごナット支持梁18および下かごナット支持梁19の左端のナットに第1ボールネジ24が貫通され、右端のナットに第2ボールネジ25が貫通されることで、上かご20と下かご21とが連結されている。
また、第1ボールネジ24には左端のナットとはまり合う螺旋状の溝が切り込まれており、第2ボールネジ25には右端のナットとはまり合う螺旋状の溝が切り込まれている。第1ボールネジ24および第2ボールネジ25の溝は、上かごナット支持梁18のナットにはまり合う部分と下かごナット支持梁19のナットにはまり合う部分とで螺旋の切り込み方向が逆になっており、ある方向に回転させると上かご20と下かご21とが離れるように移動し、反対方向に回転させると上かご20と下かご21とが近づくように移動する。
また、外かご枠14には第1階間調整電動機26および第2階間調整電動機27が設置されており、第1階間調整電動機26は第1ボールネジ24を右方向または左方向に回転させ、第2階間調整電動機27は第2ボールネジ25を右方向または左方向に回転させるように動作する。これにより、上かご20と下かご21との階間調整機構が形成されている。階間調整機構が利用されることにより、ダブルデッキエレベータの乗りかごが昇降して階間距離が前回とは異なる階床に停止する場合にも、上かご20と下かご21との間の距離が走行中に調整され、それぞれのかごの床面が、停止する乗場床面の高さに合った状態で戸開させることができる。
上かごドア22、下かごドア23、第1階間調整電動機26、第2階間調整電動機27等は外かご枠14を通じてテールコード28によりエレベータ制御盤13に接続されており、各ドアや機器の動作状況を監視するための監視情報がエレベータ制御盤13に送信され、また、エレベータ制御盤13から各ドアや機器の動作を制御する制御情報が送信される。
上かごドア22には、上かごドア22が戸開したときに開状態になる上かごドアスイッチ221が接続されている。
下かごドア23には、下かごドア23が戸開したときに開状態になる下かごドアスイッチ231が接続されている。
また、1階〜10階の各階乗り場の乗場ドアである、乗場ドア(1階)29−1、乗場ドア(2階)29−2、乗場ドア(3階)29−3、・・・乗場ドア(10階)29−10は信号線30でエレベータ制御盤13に接続され、各ドアの動作状況を監視するための監視情報がエレベータ制御盤13に送信される。
乗場ドア29−1〜29−10にはそれぞれ、対応する乗場ドア29−1〜29−10が戸開したときに開状態になる乗場ドアスイッチ291−1〜291−10が接続されている。乗場ドア29−1〜29−10および上かごドアスイッチ221の接点は、直列に接続されている。また、乗場ドア29−1〜29−10および下かごドアスイッチ231の接点は、直列に接続されている。
また、上かごナット支持梁18には上かご移動検出センサ31が設置されるとともに下かごナット支持梁19には下かご移動検出センサ32が設置されている。また、昇降路内の1階〜10階の各階に対応する位置には、特定距離検出板(1階)33−1、特定距離検出板(2階)33−2、特定距離検出板(3階)33−3、・・・特定距離検出板(10階)33−10が設置されている。上かご移動検出センサ31は、停止階の特定距離検出板を用いて、上かご20が停止階から特定以上の距離を移動したか否かを判定する。また、下かご移動検出センサ32は、停止階の特定距離検出板を用いて、下かご21が停止階から特定以上の距離を移動したか否かを判定する。
図2に、上かご移動検出センサ31または下かご移動検出センサ32、および、特定距離検出板33−1〜33−10の上面図を示す。
上かご移動検出センサ31、下かご移動検出センサ32は上面から見てコの字型に形成されており、当該コの字の2箇所の突出部分にそれぞれ投光部301と受光部302とが設けられ、さらに投光部301および受光部302に接続された透過型光電スイッチ303が設けられている。
投光部301は可視光線または赤外線などの光を発射し、受光部302は投光部301から発射された光を受光する。透過型光電スイッチ303は、投光部301から発射された光が一定時間遮断された状態から受光部302で受光される状態に切り替わったときに、該当する上かご20または下かご21が特定以上の距離を移動したことを示すかご移動検出信号を出力する。
また各階の特定距離検出板33−1〜33−10は、上かご20および下かご21の昇降方向に所定の長さを有する板状で形成され、昇降路17内の各階に対応する所定位置にそれぞれ設置されている。この所定位置は、上かご20および下かご21が昇降路17を昇降したときに上かご移動検出センサ31、下かご移動検出センサ32のコの字の突出部分の間を非接触で通る位置であり、且つ、上かご20または下かご21の床面の高さと該当階の乗場の床面の高さとが同じになるときに、投光部301から発射される光が該当階の特定距離検出板33−1〜33−10の上下方向(昇降方向)の中央位置で遮断される位置である。
また特定距離検出板33−1〜33−10は昇降方向に所定の長さ(例えば20センチメートル程度)を有しているため、上かご20または下かご21がいずれかの階に停止し戸開後に昇降方向に動いた場合であっても、この移動距離が特定以内(特定距離検出板33−1〜33−10の中央位置から上端または下端までの距離であり、例えば10センチメートル程度)であり、利用者の乗り降り等による振動による上下移動程度である場合には、投光部301から発射された光は特定距離検出板33−1〜33−10により遮断される。
一方、上かご20または下かご21がいずれかの階に停止し戸開後に特定距離を超えて移動した場合(戸開走行した場合)には、投光部301および受光部302の高さが特定距離検出板33−1〜33−10の上端より上、または下端より下になり、投光部301から発射された光が受光部302で受光されるように切り替わる。このように切り替わることにより、透過型光電スイッチ303から、上かご20または下かご21が特定以上の距離を移動したことを示すかご移動検出信号が出力される。
上かご移動検出センサ31および下かご移動検出センサ32は信号線34でエレベータ制御盤13に接続され、透過型光電スイッチ303により出力されたかご移動検出信号がエレベータ制御盤13に送信される。
また上かご移動検出センサ31には、上かご移動検出センサ31から上かご移動検出信号を取得したときに閉状態になる上かごセンサスイッチ311が接続されている。
また下かご移動検出センサ32には、下かご移動検出センサ32から下かご移動検出信号を取得したときに閉状態になる下かごセンサスイッチ321が接続されている。
エレベータ制御盤13の詳細な構成について、図3を参照して説明する。エレベータ制御盤13は、直流電源部131と、運転制御部132と、上かご戸開走行判定部133と、下かご戸開走行判定部134と、を有する。
直流電源部131は、直列に接続された乗場ドアスイッチ291−1〜291−10および上かごドアスイッチ221を介して上かご戸開走行判定部133に接続されている。そして、乗場ドア29−1〜29−10および上かごドア22の全てが戸閉し、乗場ドアスイッチ291−1〜291−10および上かごドアスイッチ221の全てが閉状態であるときには、直流電源部131と上かご戸開走行判定部133との間が導通し、これらのドアの中の少なくともいずれか1つが戸開し該当するドアスイッチが開状態になると導通が遮断される。
また直流電源部131は、直列に接続された乗場ドアスイッチ291−1〜291−10および下かごドアスイッチ231を介して下かご戸開走行判定部134に接続されている。そして、乗場ドア29−1〜29−10および下かごドア23の全てが戸閉し、乗場ドアスイッチ291−1〜291−10および下かごドアスイッチ231の全てが閉状態であるときには、直流電源部131と下かご戸開走行判定部134との間が導通し、これらのドアの中の少なくともいずれか1つが戸開し該当するドアスイッチが開状態になると導通が遮断される。
また直流電源部131は、上かごセンサスイッチ311を介して上かご戸開走行判定部133に接続されている。そして、上かご移動検出センサ31からかご移動検出信号が出力されず上かごセンサスイッチ311が閉状態である間は直流電源部131と上かご戸開走行判定部133との間が導通し、かご移動検出信号が出力され上かごセンサスイッチ311が開状態になると導通が遮断される。
また直流電源部131は、下かごセンサスイッチ321を介して下かご戸開走行判定部134に接続されている。そして、下かご移動検出センサ32からかご移動検出信号が出力されず下かごセンサスイッチ321が閉状態である間は直流電源部131と下かご戸開走行判定部134との間が導通し、かご移動検出信号が出力され下かごセンサスイッチ311が開状態になると導通が遮断される。
運転制御部132は、上かごドア22および下かごドア23の戸開閉状態情報を取得し、上かごドア22が戸開し下かごドア23が戸閉していることを認識したときに、後述する戸開走行検知信号の出力を中止させるための下かご戸閉通知信号を、下かご戸開走行判定部134に出力する。また、下かごドア23が戸開し上かごドア22が戸閉していることを認識したときに、後述する戸開走行検知信号の出力を中止させるための上かご戸閉通知信号を、上かご戸開走行判定部133に出力する。
また運転制御部132は、上かご戸開走行判定部133または下かご戸開走行判定部134から戸開走行検知信号が出力されたときに、当該ダブルデッキエレベータの運転を停止させ上かご20および下かご21の昇降を停止させる。
上かご戸開走行判定部133は、乗場ドア29−1〜29−10および上かごドア22のいずれかが戸開状態になったことにより乗場ドアスイッチ291−1〜291−10および上かごドアスイッチ221のいずれかが開状態になり直流電源部131との導通が遮断され、且つ、上かご20が特定以上の距離を移動したことにより上かごセンサスイッチ311が閉状態になり直流電源部131に導通したと認識したときには、上かご20が戸開走行をしていると判定し、戸開走行検知信号を運転制御部132に出力する。ここで、運転制御部132から上かご戸閉通知信号が取得されているときには、戸開走行検知信号の出力を中止する。
下かご戸開走行判定部134は、乗場ドア29−1〜29−10および下かごドア23のいずれかが戸開状態になったことにより乗場ドアスイッチ291−1〜291−10および下かごドアスイッチ231のいずれかが開状態になり直流電源部131との導通が遮断され、且つ、下かご21が特定以上の距離を移動したことにより下かごセンサスイッチ321が閉状態になり直流電源部131に導通したと認識したときには、下かご21が戸開走行をしていると判定し、戸開走行検知信号を運転制御部132に出力する。ここで、運転制御部132から下かご戸閉通知信号が取得されているときには、戸開走行検知信号の出力を中止する。
上述したような構成を有するダブルデッキエレベータシステム1において、例えば図1に示すように、上かご20が2階に対応し下かご21が1階に対応した状態で停止し、上かごドア22および乗場ドア(2階)29−2が戸開して利用者が乗り降りし、下かごドア23は戸閉しているものとする。これは、一般の利用者が1階に立ち入ることができないような場合等を想定している。
この場合、上かご20は戸開をするので上かご20の床面と2階の乗場床面との高さが正確に合うように停止し、上かご移動検出センサ31は、特定距離検出板33−2の上下方向の中央位置になる。
一方、下かご23は戸開をしないことから、下かご23の床面と1階の乗場床面とが多少ずれる状態であっても厳密に階間調整機構による調整は行われない。そのため、乗りかごが停止した時点で、下かご移動検出センサ32が特定距離検出板33−1内の上下方向の上端または下端に近い位置になることがある。このときも下かご移動検出センサ32の投光部301から発射された光は特定距離検出板33−1により遮断されているが、上かご20で利用者の乗り降りがあり上下に振動すると、これに連動して下かご21も上下に振動し、投光部301から発射された光が受光部302で受光されるように切り替わり、透過型光電スイッチ303からかご移動検出信号が出力されてしまう場合がある。
このとき、2階の乗場ドア29−2が戸開し乗り場ドアスイッチ291−2が開状態であることにより、直流電源部131と下かご戸開走行判定部134との間の導通が遮断される。また、下かご移動検出センサ32から下かご移動検出信号が出力されて下かごセンサスイッチ321が閉状態であることにより、直流電源部131と下かご戸開走行判定部134との間が導通する。
この状況において、下かご21が戸閉しているにもかかわらず、下かご戸開走行判定部134では下かご21が戸開走行していると判定されて戸開走行検知信号が出力され、無用に当該ダブルデッキエレベータの運転を停止させてしまうことになる。
そこで本実施形態では、上かご20または下かご21のいずれかのみが戸開しているとき(上述した例では上かご20のみが戸開しているとき)に、運転制御部132から戸閉している方のかご(下かご21)に対応する戸開走行判定部(下かご戸開走行判定部134)に戸閉通知信号を出力することにより、戸閉しているかご(下かご21)に関する移動検出信号が出力されないようにし、無用に当該ダブルデッキエレベータの運転が停止されることを防止している。
また上述した実施形態においてはダブルデッキエレベータを制御するエレベータ制御装置について説明したが、3階立て以上の乗りかごを有するマルチデッキエレベータを制御するエレベータ制御装置に、上記エレベータ制御盤13の機能を搭載するようにしてもよい。
この場合、戸開走行判定部を3台以上の乗りかごにそれぞれ対応するように設け、運転制御部は複数の乗りかごのうち一部の乗りかごのかごドアが戸開しているとき(「全ての乗りかごのかごドアが戸閉している」、または「全ての乗りかごのかごドアが戸開している」以外の場合)に、かごドアが戸閉しているかごに対応する戸開走行判定部に戸閉通知信号を出力するようにすることで、戸閉したかごに関する移動検出信号が出力されないようにし、無用に当該ダブルデッキエレベータの運転が停止されることを防止する。
また上述したダブルデッキエレベータシステム1において、第1階間調整電動機26または第2階間調整電動機27で故障が発生した場合、正常なエレベータ運転の継続が困難と判断して運行を停止するが、その前に、上かご20および下かご21に乗車している利用者を乗場に降車させるために、片かごずついずれかの乗場に停止させ、利用者を降車させるために戸開する。
その際、一のかごの床面を停止した乗場床面に合わせて戸開している際に他のかごにおいて、移動検出センサが特定距離検出板の上下方向の上端または下端に近い位置になることがある。このときも上述した例と同様に、戸開しているかごで利用者の乗り降りがあり上下に振動すると、これに連動して戸閉している方のかごも上下に振動し、該当する移動検出センサの透過型光電スイッチ303からかご移動検出信号が出力されてしまう。
この状況において、戸閉しているかごに関しても、かご戸開走行判定部ではかごが戸開走行していると判定され、当該ダブルデッキエレベータの運転を停止させ利用者の降車の妨げとなってしまうことになる。
そこで本実施形態では、第1階間調整電動機26または第2階間調整電動機27で故障が発生した場合、運転制御部132から全ての戸開走行判定部(例えば上かご戸開走行判定部133および下かご戸開走行判定部134)に、かごドアおよび乗場ドアが戸開していないと判定させるための階間調整機能異常発生信号を出力する。
上かご戸開走行判定部133および下かご戸開走行判定部134では、階間調整機能異常発生信号を取得すると、乗場ドアスイッチおよびかごドアスイッチの開閉にかかわらず直流電源部131に導通していると判断するように切り替わり、戸開走行検知信号は出力されなくなる。
このように切り替わることにより、階間調整機構で故障が発生した後、乗車している利用者を乗場に降車させるために片かごずつ乗場に停止させるよう制御を行っているときに、当該ダブルデッキエレベータの運転が無用に停止されて利用者がかご内に閉じ込められてしまう事態を防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ダブルデッキエレベータシステム
11…機械室
12…巻き上げ機
13…エレベータ制御盤
14…外かご枠
15…ロープ
16…釣り合い錘
17…昇降路
18…上かごナット支持梁
19…下かごナット支持梁
20…上かご
21…下かご
22…上かごドア
23…下かごドア
24…第1ボールネジ
25…第2ボールネジ
26…第1階間調整電動機
27…第2階間調整電動機
28…テールコード
29−1〜29−10…乗場ドア
30…信号線
31…上かご移動検出センサ
32…下かご移動検出センサ
33−1〜33−10…特定距離検出板
34…信号線
131…直流電源部
132…運転制御部
133…上かご戸開走行判定部
134…下かご戸開走行判定部
221…上かごドアスイッチ
231…下かごドアスイッチ
291−1〜291−10…乗場ドアスイッチ
301…投光部
302…受光部
303…透過型光電スイッチ
311…上かごセンサスイッチ
321…下かごセンサスイッチ
11…機械室
12…巻き上げ機
13…エレベータ制御盤
14…外かご枠
15…ロープ
16…釣り合い錘
17…昇降路
18…上かごナット支持梁
19…下かごナット支持梁
20…上かご
21…下かご
22…上かごドア
23…下かごドア
24…第1ボールネジ
25…第2ボールネジ
26…第1階間調整電動機
27…第2階間調整電動機
28…テールコード
29−1〜29−10…乗場ドア
30…信号線
31…上かご移動検出センサ
32…下かご移動検出センサ
33−1〜33−10…特定距離検出板
34…信号線
131…直流電源部
132…運転制御部
133…上かご戸開走行判定部
134…下かご戸開走行判定部
221…上かごドアスイッチ
231…下かごドアスイッチ
291−1〜291−10…乗場ドアスイッチ
301…投光部
302…受光部
303…透過型光電スイッチ
311…上かごセンサスイッチ
321…下かごセンサスイッチ
Claims (2)
- 複数階建ての乗りかごを有するエレベータを制御するエレベータ制御装置であり、
前記複数の乗りかごごとに設けられ、対応する乗りかごのかごドアまたはいずれかの乗場の乗場ドアが戸開したまま、該当する乗りかごが走行していると判定したときに戸開走行検知信号を出力する戸開走行判定部と、
いずれかの戸開走行判定部から前記戸開走行検知信号が出力されたことを検知すると、前記エレベータの運転を停止させる運転制御部と
を有するエレベータ制御装置において、
前記運転制御部は、前記複数の乗りかごのうち一部の乗りかごのかごドアが戸開しているときに、戸閉している乗りかごに対応する戸開走行判定部に、前記戸開走行検知信号の出力を中止させるための戸閉通知信号を出力する
ことを特徴とするエレベータ制御装置。 - 前記エレベータは、前記複数階建ての乗りかご間の距離を調整する階間調整機構を有しており、
前記運転制御部は、前記階間調整機構が故障したことを検知すると、前記複数の戸開走行判定部に、前記かごドアおよび前記乗場ドアが戸開していないと判定させるための階間調整機能異常発生信号を出力し、
前記戸開走行判定部は、前記階間調整機能異常発生信号を取得したときには、前記戸開走行検知信号を出力しない
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013130542A JP5714655B2 (ja) | 2013-06-21 | 2013-06-21 | エレベータ制御装置 |
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