JP2022042884A - 移動体無線制御システム及び移動体無線制御方法 - Google Patents

移動体無線制御システム及び移動体無線制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022042884A
JP2022042884A JP2020148547A JP2020148547A JP2022042884A JP 2022042884 A JP2022042884 A JP 2022042884A JP 2020148547 A JP2020148547 A JP 2020148547A JP 2020148547 A JP2020148547 A JP 2020148547A JP 2022042884 A JP2022042884 A JP 2022042884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile
control device
communication
control
transmission unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020148547A
Other languages
English (en)
Inventor
元 神崎
Hajime Kanzaki
勇来 齊藤
Yuki Saito
洋平 松本
Yohei Matsumoto
利治 松熊
Toshiji Matsukuma
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2020148547A priority Critical patent/JP2022042884A/ja
Priority to CN202110993650.0A priority patent/CN114132819A/zh
Publication of JP2022042884A publication Critical patent/JP2022042884A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B13/00Doors, gates, or other apparatus controlling access to, or exit from, cages or lift well landings
    • B66B13/02Door or gate operation
    • B66B13/14Control systems or devices
    • B66B13/143Control systems or devices electrical
    • B66B13/146Control systems or devices electrical method or algorithm for controlling doors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/34Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
    • B66B1/3415Control system configuration and the data transmission or communication within the control system
    • B66B1/3446Data transmission or communication within the control system
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08CTRANSMISSION SYSTEMS FOR MEASURED VALUES, CONTROL OR SIMILAR SIGNALS
    • G08C17/00Arrangements for transmitting signals characterised by the use of a wireless electrical link
    • G08C17/02Arrangements for transmitting signals characterised by the use of a wireless electrical link using a radio link
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08CTRANSMISSION SYSTEMS FOR MEASURED VALUES, CONTROL OR SIMILAR SIGNALS
    • G08C19/00Electric signal transmission systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • H04L67/12Protocols specially adapted for proprietary or special-purpose networking environments, e.g. medical networks, sensor networks, networks in vehicles or remote metering networks
    • H04L67/125Protocols specially adapted for proprietary or special-purpose networking environments, e.g. medical networks, sensor networks, networks in vehicles or remote metering networks involving control of end-device applications over a network
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/14Reselecting a network or an air interface
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/24Reselection being triggered by specific parameters
    • H04W36/30Reselection being triggered by specific parameters by measured or perceived connection quality data

Abstract

Figure 2022042884000001
【課題】
無線信号の品質が劣化した場合であっても、安全な移動体の制御を実行する。
【解決手段】
移動体無線制御システム(エレベータシステム1)は、少なくとも一部に無線を用いる複数の無線通信を利用して、開閉可能なドアを有する移動体(かご10)を制御装置(制御装置20)から制御する。上記移動体無線制御システムは、移動体または制御装置において使用中の無線通信の通信品質に基づいて、当該移動体または当該制御装置において接続する無線通信インタフェースを切り替え、無線通信インタフェースの切替に応じて、移動体の停止または前記ドアの開閉に関する制御を変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体無線制御システム及び移動体無線制御方法に関し、移動体(例えばエレベータの乗りかご等)を無線通信で制御する移動体無線制御システム及び移動体無線制御方法に適用して好適なものである。
従来のエレベータシステムでは、システム全体の運行制御を行う制御盤が昇降路の最上部に設けられた機械室内に配置される。そして、制御盤と昇降路内を昇降する乗りかごとを接続するテールコードを介して、制御盤と乗りかごとの間の通信が行われていた。
ところで近年では、都市部への人口集中に起因して高層ビルの需要が増加したことに伴い、高層エレベータの需要も増加している。しかし、高層エレベータの場合、テールコードが長距離化するため、テールコードの質量増加に対応するための駆動機構の大型化、テールコードの物理的な揺れ幅の増加による故障リスクの増大、及び長距離のテールコードを製造するためのリードタイムの増加、等の問題が発生する。
上記問題は、制御盤及び乗りかご間の通信を無線化することで解決できる。しかし、制御盤及び乗りかご間の通信を無線化すると、ビル内のユーザ等による電波干渉の影響を受けて通信品質が劣化するおそれがある。特に大きな干渉が発生した場合には、通信自体が不可能となってしまうため、エレベータを移動させることができず、乗客を乗りかご内に閉じ込めてしまうことも想定される。
ここで、例えば特許文献1には、複数の無線機を例えば昇降路の壁側に設置し、移動体(乗りかご)に搭載された無線基地局から送信する擬似ビーコンを利用して、無線接続する無線機を切り替えていくことにより、移動体との無線通信の通信品質を維持する技術が開示されている。
特開2019-021962号公報
しかし、上述した特許文献1の無線通信システムであっても、無線通信に対して多大な干渉が発生した場合には、設置された無線機の個数に関わらず無線通信が困難となってしまう。このような状況への対策として、代替となる無線通信を用意しておくことが考えられるが、代替となる無線通信は、本来の無線通信に比べて通信品質(無線信号の品質)が十分ではないため、移動体(例えば乗りかご)が危険な状態になった場合に迅速な制御を行うことができないという課題があった。
特にエレベータシステムでは、ドアが開いた状態で乗りかごが走行する「戸開走行」が発生した場合には、戸開走行の状態を検知し、即座にブレーキを動作させて乗りかごを停止させることが要求される。しかし、代替となる無線通信経路では通信品質が十分ではないために、上記ブレーキ動作等の制御を安全に実行するために必要な遅延時間を達成することが困難となり、乗りかご内の乗客を安全に乗降させることが難しいという課題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、代替の無線通信への切替等によって無線信号の品質が劣化した場合であっても、安全な移動体の制御を実行することが可能な移動体無線制御システム及び移動体無線制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、少なくとも一部に無線を用いる複数の無線通信を利用して、開閉可能なドアを有する移動体を制御装置から制御する移動体無線制御システムであって、前記移動体または前記制御装置において使用中の前記無線通信の通信品質に基づいて、当該移動体または当該制御装置において接続する無線通信インタフェースを切り替え、前記無線通信インタフェースの切替に応じて、前記移動体の停止または前記ドアの開閉に関する制御を変更する移動体無線制御システムが提供される。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、少なくとも一部に無線を用いる複数の無線通信を利用して、開閉可能なドアを有する移動体を制御装置から制御する移動体無線制御システムによる移動体無線通信方法であって、前記移動体または前記制御装置において使用中の前記無線通信の通信品質に基づいて、当該移動体または当該制御装置において接続する無線通信インタフェースを切り替え、前記無線通信インタフェースの切替に応じて、前記移動体の停止または前記ドアの開閉に関する制御を変更する移動体無線制御方法が提供される。
本発明によれば、無線信号の品質が劣化した場合であっても、安全な移動体の制御を実行することができる。
本発明の一実施形態に係るエレベータシステム1の概略構成例を示す図である。 エレベータシステム1の詳細な構成例を示すブロック図である。 エレベータシステム1Aの構成例を示すブロック図である。 制御装置20における第1の通信経路切替方法を説明するための図である。 第1の通信経路切替方法によって通信経路を切り替える処理の処理手順例を示すフローチャートである。 かご10における第1の通信経路切替方法を説明するための図である。 制御装置20における第2の通信経路切替方法を説明するための図である。 かご10における第2の通信経路切替方法を説明するための図である。 かご10と制御装置20との間における通信経路の切替手順例を示すシーケンス図である。 定格速度決定テーブル130の一例である。 特別制御処理の処理手順例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳述する。以下の実施形態では、本発明の移動体無線制御システムの一例として、制御装置から乗りかご(移動体に相当)を制御するエレベータシステムについて説明するが、本発明を適用可能なシステムはエレベータシステムに限定されるものではなく、開閉可能なドアを有する移動体を制御装置が無線を利用して制御するシステムであればよい。
(1)構成
図1は、本発明の一実施形態に係るエレベータシステム1の概略構成例を示す図である。なお、本実施形態では、本発明の特徴的な構成に相当する構成を中心に説明し、一般的なエレベータシステムに共通するその他の構成(例えば、ロープや滑車等)については記載及び説明を省略する。また、本実施形態では、エレベータシステムの乗りかごを、単に「かご」と称する。
図1に示すように、エレベータシステム1は、かご10及び制御装置20を備えて構成される。エレベータシステム1において、かご10と制御装置20との間は、通常(正常)時は、通信経路110を経由する第1の無線通信によって信号の伝送が行われる。具体的には例えば、制御装置20は、通信経路110を経由する第1の無線通信によって、かご10の位置情報やドアの開閉情報等のセンサ情報をかご10から受信し、受信した情報に基づいてかご10の動作(かご10の移動やドアの開閉等)を制御する。制御装置20は、かご10との間で周期的に信号伝送を行うことで、かご10の状態を把握し、安全にかご10を移動させる制御を行う。
ここで、制御装置20は無線通信によってかご10の制御を行っているため、エレベータシステム1が設置されたビル内にいるユーザ等が第1の無線通信と同じ周波数帯で無線通信を行っている場合には、干渉が発生し、第1の無線通信の通信品質が劣化するおそれがある。そして上記干渉が強い強度でかつ継続的に発生する場合、かご10と制御装置20とを接続する第1の無線通信が継続的に阻害され、正常に信号伝送を行うことができない状態となる。
上記のように第1の無線通信の無線信号品質が劣化した場合、かご10から制御装置20に伝送される情報が、遅延またはロスする可能性がある。このような状態が一定以上の期間または頻度で発生すると、制御装置20は、かご10の状態を正しくリアルタイムに把握できなくなるため、サービスを停止させることになる。サービス停止が長時間に亘ると、かご10は移動できずに停止状態となり、かご10内の乗客が閉じ込められてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態に係るエレベータシステム1では、通常時(正常時)に使用する第1の無線通信の通信品質(通信経路110における通信品質)が所定の基準を満足しない場合(異常時)には、第1の無線通信とは異なる周波数帯を用いる第2の無線通信に切り替えて、かご10と制御装置20との間の通信を行うように構成する。第2の無線通信は、代替用の通信経路120を経由して行われる。代替用の通信経路120は、例えばインターネット30を介する通信経路であって、少なくともかご10とインターネット30との間が無線で接続される。言い換えれば、図1に示した通信経路120のように、インターネット30と制御装置20との間は有線接続(有線通信)であってもよい。
具体例として、本実施形態では、正常時に使用される第1の無線通信には、Wi-Fi(登録商標)と同じ周波数帯を用いるとし、第1の無線通信が長時間阻害された異常時に使用される第2の無線通信には、LTE(Long Term Evolution)のような、携帯電話に使用される周波数帯を用いるとする。
なお、第2の無線通信では、通信経路120に示されるように、インターネット30を経由してかご10と制御装置20との通信を行うため、通信経路110を使用する第1の無線通信と比べると、遅延時間やパケットロスの特性が劣化する。かご10から制御装置20に信号が伝送されるまでの遅延時間は、制御装置20がかご10の状態を把握してから、ブレーキの作動等の指示によって安全にかご10の動作を制御できるまでに要する時間で決定される。
ここで、一般的なエレベータシステムへの要求として、エレベータシステム1では、ドアが開いた状態でかご10が移動してしまう「戸開走行」を防止することが必要とされる。そのため、戸開走行を防止するための信号の遅延時間の要求値(以後、要求遅延時間とも称する)を満たす必要があるが、上記異常時のエレベータシステム1において、単に通信経路を切り替えて正常時とは異なる通信経路120を使用する場合は、通信品質の相対的な劣化により、上記要求値を満たすことが困難であると想定される。そこでこのような課題を鑑みて、本実施形態に係るエレベータシステム1は、以降に詳述する代替用のエレベータ制御において戸開走行を防止するための特別制御処理を実行する構成を備えることにより、第2の無線通信のような、通信品質が比較的劣化する通信を利用する場合においても、戸開走行を防止して安全にかご10を移動させて、かご10内の乗客を乗降可能にする。
なお、上記具体例では、正常時に使用される第1の無線通信をWi-Fi、異常時に使用される第2の無線通信をLTEとしたが、これらは一例である。本実施形態において、第1の無線通信は、エレベータシステムの要求遅延時間を満足する通信方法や通信規格であればよく、第2の無線通信は、上記要求遅延時間を満足できない(可能性を有する)通信方法や通信規格であればよい。具体的には例えば、第1の無線通信をローカル5G(5th Generation)、第2の無線通信をPHS(Personal Handy-phone System)等としてもよい。
図2は、エレベータシステム1の詳細な構成例を示すブロック図である。かご10は、開閉可能なドアを出入口として乗客が乗降可能な移動体であって、通信方法決定部11、無線信号伝送部12,13、センサ14、及びディスプレイ15を備える。制御装置20は、かご10の動作を制御可能な装置であって、エレベータ制御部21、通信方法決定部22、無線信号伝送部23、及び有線信号伝送部24を備える。なお、図2には図示しないが、かご10は、かご10内の各種装置(例えばセンサ14、ディスプレイ15等)に対する制御を行う制御部を備えてもよく、その場合、制御部は、センサ14及びディスプレイ15と通信方法決定部11との間に接続される。
前述したように、かご10と制御装置20との間では、第1の無線通信または第2の無線通信によって、各種信号の伝送が行われる。具体的には例えば、かご10からは、センサ14等からの出力情報を含む入力信号が、通信方法決定部11を経由して、第1の無線通信または第2の無線通信によって制御装置20(最終的にはエレベータ制御部21)に伝送される。一方、制御装置20からは、エレベータ制御部21からのかご10を制御するための入力信号が、通信方法決定部22を経由して、第1の無線通信または第2の無線通信によってかご10(最終的にはディスプレイ15等)に伝送される。詳細は後述するが、第1の無線通信及び第2の無線通信の何れを利用するかは、通信方法決定部11または通信方法決定部22によって決定される。
以下、図2に示した各構成について詳しく説明する。
通信方法決定部11は、かご10から制御装置20に向けた通信で使用する通信方法(通信経路)を決定し、決定結果に応じて通信方法(通信経路)を切り替える機能を有する。初期状態及び正常状態(正常時)において、通信方法決定部11は、正常時の通信経路110を経由する第1の無線通信で信号を伝送するために、制御装置20に入力する信号を無線信号伝送部12に伝送する。
また、通信方法決定部11は、通信経路110の通信品質(第1の無線通信の通信品質)を監視するために、無線信号伝送部12が受信した信号の通信品質を測定し、通信経路110が正常に通信可能であるか否か(正常状態/異常状態)を判定する。
測定した通信経路110の通信品質が所定の基準を満たす(例えば閾値P1以上である)場合、通信方法決定部11は、正常状態と判定し、使用する通信経路を通信経路110に決定する。一方、測定した通信経路110の通信品質が所定の基準を満たさない(例えば閾値P1未満である)場合、通信方法決定部11は、異常状態と判定し、使用する通信経路を代替用の通信経路120に切り替える。この結果、異常状態(異常時)において、通信方法決定部11は、代替用の通信経路120を経由する第2の無線通信で信号を伝送するために、制御装置20に入力する信号を無線信号伝送部13に伝送する。
無線信号伝送部12は、第1の無線通信による無線通信機能を有する機器(無線通信インタフェース(IF))であって、制御装置20の無線信号伝送部23との間で、通信経路110を経由する第1の無線通信を行う。例えば、無線信号伝送部12は、通信方法決定部11から伝送された信号を、通信経路110を通じて無線送信することによって無線信号伝送部23に伝送する。また、無線信号伝送部12は、無線信号伝送部23から無線送信された信号を、通信経路110を経由して受信する。無線信号伝送部12が受信した信号は、通信方法決定部11を介してディスプレイ15等に伝送される。
無線信号伝送部13は、第2の無線通信による無線通信機能を有する機器(無線通信インタフェース(IF))であって、インターネット30を介して、制御装置20の有線信号伝送部24との間で、通信経路120を経由する第2の無線通信を行う。但し、図1でも説明したように、通信経路120のうち、無線通信が行われるのは無線信号伝送部13とインターネット30との間であって、インターネット30と有線信号伝送部24との間は有線通信で信号が伝送される。例えば、無線信号伝送部13は、通信方法決定部11から伝送された信号を、通信経路120を通じてインターネット30に無線送信することにより、インターネット30と有線信号伝送部24との間の有線通信を経て、有線信号伝送部24に伝送する。また、無線信号伝送部13は、有線信号伝送部24からインターネット30に有線送信された信号を、通信経路120を通じて無線で受信する。無線信号伝送部13が受信した信号は、通信方法決定部11を介してディスプレイ15等に伝送される。
センサ14は、かご10の位置やドアの開閉状態等を検出するセンサであって、上記検出の結果に基づいて、かご10の位置情報やドアの開閉情報等を含む入力信号を通信方法決定部11に伝送する。上述したように、センサ14等から出力された入力信号は、制御装置20(エレベータ制御部21)に送信される。
ディスプレイ15は、かご10の現在位置(階床)や移動方向等を乗客に報知するための表示装置である。ディスプレイ15は、上記用途の他、例えば、緊急時や異常時にかご10からの降車を乗客に要請するアラート表示等を行うことができる。ディスプレイ15は、例えばエレベータ制御部21から出力された表示用の制御信号に基づいて、これらの表示を行う。なお、かご10には、ディスプレイ15以外の表示装置として、乗客が行先階を指定する操作を行うための階床ボタンや、乗客がドアの開閉を指示する操作を行うための開閉ボタン等が設けられる(何れも不図示)。
エレベータ制御部21は、かご10を含むエレベータシステム1全体の制御を行う機能を有する。エレベータ制御部21は、かご10に対する制御として例えば、かご10から受信した信号に基づいて、かご10の加速や減速等の速度制御、及びドアの開閉制御等を行う。なお、エレベータ制御部21が実行可能な制御は、かご10からの受信信号に基づく制御に限定されず、エレベータ制御部21による自発的な制御も実行可能である。例えば、エレベータ制御部21は、かご10のディスプレイ15への表示用の制御信号や、かご10の階床ボタンへの点灯を指示する制御信号等を、かご10に伝送することができる。この場合、各信号は、通信方法決定部22に伝送され、通信方法決定部22の決定に沿った通信経路(通信方法)でかご10に伝送される。
また、エレベータ制御部21は、通信方法決定部22からの通知に基づいて、エレベータの制御方法を通常用のエレベータ制御または代替用のエレベータ制御に切り替えて運用する。具体的には、通信方法決定部22から通信経路110を使用する通知を受け取った場合、エレベータ制御部21は通常用のエレベータ制御を行う。一方、代替用の通信経路120を使用する第2の無線通信によってかご10と制御装置20との間の通信が行われる場合は、前述したように戸開走行を防止するための要求遅延時間を満足できない可能性がある。そのため、通信方法決定部22から代替用の通信経路120を使用する通知を受け取った場合、エレベータ制御部21は、エレベータ制御方法を変更して代替用のエレベータ制御を行い、当該制御の一環として、戸開走行を防止するための特別制御処理(図11参照)を実行する。
通信方法決定部22は、制御装置20からかご10に向けた通信で使用する通信方法(通信経路)を決定し、決定結果に応じて通信方法(通信経路)を切り替える機能を有する。初期状態及び正常状態(正常時)において、通信方法決定部22は、正常時の通信経路110を経由する第1の無線通信で信号を伝送するために、かご10に入力する信号を無線信号伝送部23に伝送する。
また、通信方法決定部22は、通信経路110の通信品質(第1の無線通信の通信品質)を監視するために、無線信号伝送部23が受信した無線信号の通信品質を測定し、通信経路110が正常に通信可能であるか否か(正常状態/異常状態)を判定する。
測定した通信経路110の通信品質が所定の基準を満たす(例えば閾値P1以上である)場合、通信方法決定部22は、正常状態と判定し、使用する通信経路を通信経路110に決定する。さらに、通信方法決定部22は、通信経路110を使用することをエレベータ制御部21に通知する。一方、測定した通信経路110の通信品質が所定の基準を満たさない(例えば閾値P1未満である)場合、通信方法決定部22は、異常状態と判定し、使用する通信経路を代替用の通信経路120に切り替える。この結果、異常状態(異常時)において、通信方法決定部22は、代替用の通信経路120を経由する第2の無線通信で信号を伝送するために、かご10に入力する信号を有線信号伝送部24に伝送する。さらに、通信方法決定部22は、代替用の通信経路120を使用することをエレベータ制御部21に通知する。
無線信号伝送部23は、第1の無線通信による無線通信機能を有する機器(無線通信インタフェース(IF))であって、かご10の無線信号伝送部12との間で、通信経路110を経由する第1の無線通信を行う。例えば、無線信号伝送部23は、エレベータ制御部21から通信方法決定部22を介して伝送された信号を、通信経路110を通じて無線送信することによって無線信号伝送部12に伝送する。また、無線信号伝送部23は、無線信号伝送部12から無線送信された信号を、通信経路110を経由して受信する。無線信号伝送部23が受信した信号は、通信方法決定部22を介してエレベータ制御部21に伝送される。
有線信号伝送部24は、有線通信機能を有する機器(有線通信インタフェース(IF))であって、インターネット30に有線接続された通信経路120を経由して有線信号の送受信を行う。前述したように、有線信号伝送部24とインターネット30との間の有線通信経路は、第2の無線通信による通信経路120の一部であり、有線信号伝送部24は、インターネット30を介して無線信号伝送部13との間で、第2の無線通信による信号の送受信を行う。例えば、有線信号伝送部24は、エレベータ制御部21から通信方法決定部22を介して伝送された信号を、通信経路120を通じてインターネット30に有線送信することにより、インターネット30と無線信号伝送部13との間の無線通信を経て、無線信号伝送部13に伝送する。また、有線信号伝送部24は、無線信号伝送部13からインターネット30に無線送信された信号を、通信経路120を通じて有線で受信する。有線信号伝送部24が受信した信号は、通信方法決定部22を介してエレベータ制御部21に伝送される。
なお、上述した説明においては、かご10の通信方法決定部11及び制御装置20の通信方法決定部22がそれぞれ、無線信号伝送部12または無線信号伝送部23の通信品質を監視した結果に基づいて通信経路を切り替えるとしたが(後述する第1の通信経路切替方法)、本実施形態に係るエレベータシステム1は、以下のように通信経路の切替を行うようにしてもよい。すなわち、通信経路120を使用する無線信号伝送部13及び有線信号伝送部24が、常にかご10と制御装置20との間でインターネット30を介した信号の受信ができるようにしておき、かご10または制御装置20の一方において使用される通信経路が通信経路120に切り替えられて、他方の無線信号伝送部13または有線信号伝送部24において通信経路120を経由した信号を受信した場合に、受信側の通信方法決定部11,22が自装置(かご10、制御装置20)で使用する通信経路を通信経路120に切り替えるようにしてもよい(後述する第2の通信経路切替方法)。
また、本実施形態では、かご10の通信方法決定部11及び制御装置20の通信方法決定部22は、使用する通信経路を通信経路110から通信経路120に切り替えた後、通信経路110にも通信経路120と同じ信号を送信し、通信経路110からの信号を受信可能な状態とするようにしてもよい。このようにする場合、その後、通信経路110の通信品質が改善したときに、通信方法決定部11または通信方法決定部22は、自身が測定する通信経路110の通信品質が「所定の基準」を満たすようになったことに基づいて、正常なエレベータ制御に戻してよい状況であると判定することができるため、使用する通信経路を通信経路110に戻すとともに、その旨をエレベータ制御部21に通知して、通常用のエレベータ制御に戻すことができる。なお、通信経路120から通信経路110に戻す判断を行う際の「所定の基準」は、通信経路110から通信経路120に切り替える判断を行う際に用いた閾値(例えばP1)を用いて、「閾値P1以上である」としてもよいが、通信経路の切替が頻発することを抑制する観点からは、P1よりも高品質を示す別の閾値(例えばQ1)を用いる方が好ましい。すなわち、「閾値Q1以上である」ことを「所定の基準」とした方が、より安定的な通信制御の実現に期待することができる。
また、本実施形態に係るエレベータシステム1の派生例として、第2の無線通信の通信経路120を全て無線通信による通信経路として構成されるエレベータシステム1Aも考えられる。図3は、エレベータシステム1Aの構成例を示すブロック図である。図3に示したエレベータシステム1Aの構成は、図2に示したエレベータシステム1と比較すると、その内部構成としては、有線信号伝送部24が無線信号伝送部25に置き換えられ、制御装置20が制御装置20Aになっている点でのみ相違する。すなわち、エレベータシステム1Aは、インターネット30と制御装置20Aとの間の通信を無線通信で行うように構成したことにより、通信経路120を使用する第2の無線通信を全て無線通信で実現するものである。その他の構成は、エレベータシステム1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(2)通信経路の切替
上述したように、本実施形態に係るエレベータシステム1では、かご10と制御装置20との間の通信で使用する通信経路を、通信経路110と通信経路120の間で切り替えることができる。この通信経路を切り替える方法は、現在選択中の通信経路の通信品質に基づいて切り替える第1の通信経路切替方法と、他方の装置で切り替えられた通信経路からの信号受信に基づいて切り替える第2の通信経路切替方法とが挙げられる。以下、これら第1及び第2の通信経路切替方法について詳しく説明する。
(2-1)第1の通信経路切替方法
図4は、制御装置20における第1の通信経路切替方法を説明するための図である。図4には、制御装置20の通信方法決定部22の内部構成が示されており、通信方法決定部22は、経路切替部221及び信号伝送部222を有する。
図4において、経路切替部221は、無線信号伝送部23から取得する通信品質情報に基づいて通信経路110の信号品質を測定し、信号品質の測定結果に基づいて、制御装置20がかご10との間の通信で使用する通信経路を通信経路110または通信経路120の何れかに決定し、その決定結果を信号伝送部222に通知する。また、経路切替部221は、通信経路の決定結果(経路情報)をエレベータ制御部21にも通知する。そして信号伝送部222は、経路切替部221から通知された通信経路に従って、エレベータ制御部21と当該通信経路間のデータ伝送を行う。
図5は、第1の通信経路切替方法によって通信経路を切り替える処理の処理手順例を示すフローチャートである。図5に示す処理は、図4の経路切替部221によって実行される他、後述する図6の経路切替部111によっても実行される。以下では、図4の経路切替部221による処理として、図5の各処理を詳しく説明する。
図5によればまず、経路切替部221は、第1の無線通信の通信品質である通信経路110の通信品質を測定する(ステップS11)。ステップS11で測定する通信品質(通信品質情報)は、特定の項目に限定されず、例えば、受信電力、PER(Packet Error Rate)、スループット、または遅延時間等、対象の通信経路における通信品質に関係するものであればよい。
次に、経路切替部221は、ステップS11で測定した通信品質が予め定めた閾値P1以上であるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12において通信品質が閾値P1以上であると判定した場合(ステップS12のYES)、経路切替部221は、通信経路110を選択する(ステップS13)。一方、ステップS12において通信品質が閾値P1未満であると判定した場合(ステップS12のNO)、経路切替部221は、通信経路120を選択する(ステップS14)。
ステップS13またはステップS14の処理後、経路切替部221は、ステップS13またはステップS14で選択した通信経路を信号伝送部222及びエレベータ制御部21に通知する。そして、信号伝送部222は、通知された通信経路に従って、エレベータ制御部21と当該通信経路間のデータ伝送を行う。さらに、通信経路120の選択が信号伝送部222に通知された場合は、エレベータ制御部21が適切なエレベータ制御(代替用のエレベータ制御における特別制御処理)を行うために、信号伝送部222が通信経路120の通信品質をエレベータ制御部21に伝送する。
なお、上記処理では、ステップS12における通信品質の判定で用いる閾値は「P1」の1つのみとしたが、この場合、通信品質が閾値付近で細かく変動するような状況では、通信経路の切替が頻繁に起こり、通信が安定しなくなる可能性がある。このような懸念を解消するために、上記処理の変形例として、通信品質の判定に2つの閾値(P1とP1よりも高品質なP2)を用いるようにしてもよい。具体的な処理方法としては例えば、経路切替部221は、現在選択している通信経路が通信経路110である場合、通信経路110の通信品質が閾値P1以上であるときは通信経路110の選択を維持し、閾値P1未満であれば通信経路120への切替を選択する。一方、現在選択している通信経路が通信経路120である場合、経路切替部221は、通信経路110の通信品質が閾値P2未満であるときは通信経路120の選択を維持し、通信経路110の通信品質が閾値P2以上であれば通信経路110への切替を選択する。このように、現在選択中の通信経路に応じて通信経路の切替の判断基準を異ならせることにより、通信品質が細かく変動するような状況であっても、より通信経路の頻繁な切替を抑制し、安定的な通信制御を実現することができる。
図6は、かご10における第1の通信経路切替方法を説明するための図である。図6には、かご10の通信方法決定部11の内部構成が示されており、通信方法決定部11は、経路切替部111及び信号伝送部112を有する。
図6において、経路切替部111は、無線信号伝送部12から取得する通信品質情報に基づいて通信経路110の信号品質を測定し、信号品質の測定結果に基づいて、かご10が制御装置20との間の通信で使用する通信経路を通信経路110または通信経路120の何れかに決定し、その決定結果を信号伝送部112に通知する。そして信号伝送部112は、経路切替部111から通知された通信経路に従って、かご10の信号伝送を当該通信経路を介して行う。なお、図6の経路切替部111による通信経路の切替処理の処理手順は、図5に示した処理手順と同様であるため、説明を省略する。
(2-2)第2の通信経路切替方法
図7は、制御装置20における第2の通信経路切替方法を説明するための図である。図7には、図4と同様に制御装置20の通信方法決定部22の内部構成が示されているが、通信品質情報及び伝送信号の伝送経路が図4とは異なる。
図7において、経路切替部221は、通信経路110の通信品質を監視する機能に加えて、通信経路120を経由してかご10からの信号を受信するかどうかを監視する。具体的には、経路切替部221は、無線信号伝送部23から取得する通信品質情報に基づいて通信経路110の信号品質を測定することに加えて、有線信号伝送部24から取得する通信品質情報に基づいて通信経路120を経由する信号の受信を確認する。そして、経路切替部221は、制御装置20で通信経路110が選択されているときに、通信経路120を経由してかご10からの信号を受信した場合に、制御装置20がかご10との間の通信で使用する通信経路を通信経路120に切り替えることを決定し、その決定結果を信号伝送部222に通知する。
第1の通信経路切替方法の場合、かご10及び制御装置20は、それぞれの通信方法決定部11,22(厳密には経路切替部111,221)が使用する通信経路を独自に決定するため、例えば、かご10及び制御装置20で通信経路110が選択されていたときに通信経路110の通信品質が劣化した場合、一時的に一方だけ(例えばかご10側だけ)が通信経路120を選択する状況が想定される。このとき、上述したように制御装置20における第2の通信経路切替方法によって、経路切替部221が、通信経路120からの信号の受信に基づいて、制御装置20からかご10に伝送する信号の通信経路を通信経路120に切り替えることにより、かご10及び制御装置20で使用する通信経路を速やかに通信経路120に統一することができる。その結果、異なる通信経路が使用されることによって生じ得る情報伝送のロスを防止する効果に期待できる。
図8は、かご10における第2の通信経路切替方法を説明するための図である。図8には、図6と同様にかご10の通信方法決定部11の内部構成が示されているが、通信品質情報及び伝送信号の伝送経路が図6とは異なる。
図8において、経路切替部111は、通信経路110の通信品質を監視する機能に加えて、通信経路120を経由して制御装置20からの信号を受信するかどうかを監視する。具体的には、経路切替部111は、無線信号伝送部12から取得する通信品質情報に基づいて通信経路110の信号品質を測定することに加えて、無線信号伝送部13から取得する通信品質情報に基づいて通信経路120を経由する信号の受信を確認する。そして、経路切替部111は、かご10で通信経路110が選択されているときに、通信経路120を経由して制御装置20からの信号を受信した場合に、かご10が制御装置20との間の通信で使用する通信経路を通信経路120に切り替えることを決定し、その決定結果を信号伝送部112に通知する。
上記のように、かご10における第2の通信経路切替方法によって、通信経路120からの信号の受信に基づいて、かご10から制御装置20に伝送する信号の通信経路が通信経路120に切り替えられることにより、図7を参照して説明した制御装置20側における第2の通信経路切替方法と同様に、通信経路110の通信品質が劣化した場合に、かご10及び制御装置20で使用する通信経路を速やかに通信経路120に揃えることができ、情報伝送のロスを防止する効果が得られる。
以上、図4~図8を参照しながら説明したように、エレベータシステム1では、第1または第2の通信経路切替方法によって、かご10及び制御装置20がそれぞれの装置で使用する通信経路を切り替えながら、かご10と制御装置20との間で信号(エレベータ信号)を伝送することができる。なお、第2の通信経路切替方法は、より早期に、またはより確実に、かご10及び制御装置20の双方で使用する通信経路を揃えるための方法であって、本実施形態において必須ではない。すなわち、本実施形態では、少なくとも第1の通信経路切替方法を行うことにより、かご10及び制御装置20でそれぞれ、通信品質に基づいて通信経路の切り替えを行うことができ、最終的には双方で使用する通信経路を揃えることができる。
図9は、かご10と制御装置20との間における通信経路の切替手順例を示すシーケンス図である。図9の場合、かご10及び制御装置20で通信経路110を使用する第1の無線通信でエレベータ信号の伝送が行われているところから、通信経路110の通信品質が劣化したことを契機として、制御装置20側、次いでかご10側で使用する通信経路が通信経路120に切り替えられるまでについて、具体的な切替手順が示されている。以下に詳しく説明する。
図9によれば、当初、かご10及び制御装置20はそれぞれ、通信経路110を経由してエレベータ信号を伝送している(ステップS21,S22)。
そして、制御装置20側で通信経路110の通信品質が劣化した場合(ステップS23)、第1の通信経路切替方法に基づいて、通信方法決定部22の経路切替部221が、通信経路120への切替を決定する(ステップS24)。その結果、制御装置20の信号伝送部222は、通信経路120を経由してエレベータ信号をかご10に伝送する(ステップS25)。
次に、かご10側では、ステップS25で通信経路120を経由して送信されたエレベータ信号を受信した場合に、第2の通信経路切替方法に基づいて、通信方法決定部11の経路切替部111が、通信経路120への切替を決定する(ステップS26)。その結果、制御装置20の信号伝送部112は、通信経路120を経由してエレベータ信号を制御装置20に伝送する(ステップS27)。
以上、ステップS21~S27の処理が行われることにより、かご10及び制御装置20の間の通信は、通信経路110を使用する第1の無線通信から通信経路120を使用する第2の無線通信に、速やかに切り替えられる。
(3)代替用のエレベータ制御
エレベータシステム1では、かご10と制御装置20との間の通信経路に第2の無線通信の通信経路120が選択されたとき、第1の無線通信の通信経路110に比べて通信品質が劣化する(より具体的には、戸開走行を防止するための要求遅延時間を満足できない可能性がある)ため、エレベータ制御部21が代替用のエレベータ制御を行って、かご10を安全に移動させて乗客を乗降させる必要がある。
通信経路120の選択が通知された場合、代替用のエレベータ制御において、エレベータ制御部21は、通信方法決定部22の信号伝送部222における伝送信号の通信品質情報に基づいて、エレベータの定格速度を変更する。具体的には例えば、エレベータ制御部21は、図10に示す定格速度決定テーブル130を用いてエレベータの定格速度を決定することができる。なお、本説明においてエレベータの定格速度とは、エレベータのかごを上昇または下降させる際に許容される最高速度を意味する。
図10は、定格速度決定テーブル130の一例である。定格速度決定テーブル130には、通信品質131とエレベータの定格速度132との組み合わせが設定されている。通信品質131は、信号伝送部222から通知される通信品質情報に含まれる通信品質の所定の指標であって、図10の場合、通信品質131は受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)で示されており、RSSIは数値が小さいほど低品質であることを意味する。通信経路120を使用する場合、通信経路110を使用する場合よりも通信品質が劣化して遅延時間が長くなるため、制御装置20がかご10の状態を把握してから制御するまでの所要時間が長くなる。また、かご10の速度が速いほど、かご10の動作を制御するまでの時間を短くする必要がある。以上のことを踏まえて、通信経路120を使用する際、エレベータ制御部21は、図10に示した定格速度決定テーブル130を用いて、通信経路120の通信品質が劣化した場合に、エレベータの定格速度を低速にする。
また、図10の定格速度決定テーブル130は、通信経路120の通信品質に基づいてエレベータの定格速度だけを変更するものであったが、エレベータ制御部21による代替のエレベータ制御では、通信経路120の通信品質に基づいて、かご10を停止させる時の減速開始位置やかご10を段階的な停止位置で停止させる制動制御における設定値等、エレベータの制動に関連するその他の値を変更するようにしてもよい。例えば、上記減速開始位置を変更する場合、定格速度を速くしたときは減速加速位置を早めに設定すればよい。
代替用のエレベータ制御について説明を続ける。代替用のエレベータ制御では、上述したようにエレベータの定格速度が下げられるため、エレベータ制御部21は、速度を下げた状態でかご10を最寄りの階床のフロアレベルまで移動させる。その後、エレベータ制御部21は、かご10内の乗客を乗降させるためにドアを開ける必要があるが、このときドアが開いた状態で戸開走行を行わないようにするため、以下に説明する特別制御処理を実行する。
図11は、特別制御処理の処理手順例を示すフローチャートである。前述したように、特別制御処理は、代替用のエレベータ制御において戸開走行を防止するためにエレベータ制御部21が実行する制御処理である。
図11によればまず、エレベータ制御部21は、速度を下げた状態でかご10を最寄りの階床のフロアレベルに向けて移動させる(ステップS31)。ここでフロアレベルとは、かご10内の床とビルフロアの床位置とが同程度の高さとなり、安全にドアを開けることができる状態(またはその位置)を指す。エレベータ制御部21は、かご10がフロアレベルに到達するまで、かご10の移動を継続する(ステップS32)。
次に、かご10がフロアレベルに到達すると、エレベータ制御部21は、戸開走行が発生したときに作動させるロック用のブレーキを作動させる(ステップS33)。なお、ステップS33の状態では、実際には戸開走行は発生していないが、本特別制御処理では、代替用のエレベータ制御においてかご10がフロアレベルに到達したときに、擬似的な戸開走行が発生したと見なして内部制御上で戸開走行を検知させることにより(戸開走行の擬似的検知)、戸開走行の発生時と同様のブレーキ制御を実行する。但し、実際には戸開走行が発生したわけではないので、戸開走行を検知した際に出力されるアラート等の出力は行わなくてよい。
ステップS33でロック用のブレーキが作動されると、かご10が移動しないように固定されるため、ドアを開けても戸開走行が発生しない。そこで、エレベータ制御部21は、ドアを開放させる(ステップS34)。このとき、乗客に対して降車を促す報知等を行ってもよい。
ドアの開放後、エレベータ制御部21は、乗客の乗降等が完了し、ドアを閉める準備が完了するまで待機する(ステップS35)。ドアを閉める準備が完了するとは、例えば、ドア閉ボタンが操作された場合や、ドア開放後に操作等が行われずに所定時間が経過した場合等に相当する。そして、ドアを閉める準備が完了すると、エレベータ制御部21は、ドアを閉鎖させる(ステップS36)。
ドアの閉鎖後、エレベータ制御部21は、ステップS33で擬似的に検知した戸開走行を解除することにより、ロック用のブレーキを解放可能とする(ステップS37)。ステップS37でロック用のブレーキが解放されると、かご10は再度、移動可能となり(ステップS38)、特別制御処理は終了する。この結果、かご10は、他の階床(フロア)まで移動することができるようになる。
以上に説明したように、図11の特別制御処理によれば、ドアを開放する前に、戸開走行を擬似的に検知させることにより、通常のかご停止制御では実行しないロック用のブレーキを作動させてかご10が移動しないようにすることで、ドアが開いた状態で戸開走行が発生することを防止することができる。
なお、本実施形態における特別制御処理の処理内容は、図11の例に限定されるものではなく、ドアの開放前に戸開走行検知時と同様のブレーキ動作を行い、かつ、ドアの閉鎖後に当該ブレーキ動作を解除するものであればよい。具体的には例えば、戸開走行の検知時にかご10のブレーキ電源を遮断することによってブレーキを作動させるエレベータの場合は、図11のステップS33においてブレーキ電源を遮断し、ステップS37においてブレーキ電源を投入するようにすればよい。
また、本実施形態に係るエレベータシステム1は、上述した各種の制御に関して、所定の情報を所定のタイミングで、任意の出力装置や記録装置に出力するようにしてもよい。具体的には例えば、使用中の通信経路、ロック用のブレーキの作動状態(ON/OFF)、かご10の移動状態(動作中/停止中)等について、機械室や制御盤あるいは管理センタ等の表示装置に表示したり、記録装置に保存するようにしてよい。
また、本実施形態における代替用のエレベータ制御(特に特別制御処理)は、通信経路120への切替時だけに適用可能なものではなく、他の状況、具体的には、遅延時間が比較的長く、通信品質に劣る通信経路を使用してエレベータを動かさなければならない状況においても、適用可能である。すなわち、上記他の状況においても、エレベータ制御部21が、ドアの開放前に戸開走行の検知時と同様のブレーキ動作を行い、ドア閉鎖後に当該ブレーキ動作を解除することにより、かご10の戸開走行を防止して、かご10内の乗客を安全に乗降させることができる。
以上に説明したように、本実施形態に係るエレベータシステム1は、通常用の無線通信(通信経路110を使用する第1の無線通信)から代替の無線通信(通信経路120を使用する第2の無線通信)への切替等によって無線信号の品質が劣化した場合であっても、代替用のエレベータ制御において、かご10の定格速度を下げる他、特別制御処理の実行によって戸開走行を防止する。このようなエレベータシステム1によれば、乗客の安全な乗降を可能にすることから、安全な移動体の制御を実行することが可能となり、エレベータシステムとしてのサービス性を高めることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、図面において制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実施には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1,1A エレベータシステム
10 かご
11 通信方法決定部
12,13 無線信号伝送部
14 センサ
15 ディスプレイ
20,20A 制御装置
21 エレベータ制御部
22 通信方法決定部
23 無線信号伝送部
24 有線信号伝送部
30 インターネット
110,120 通信経路
111,221 経路切替部
112,222 信号伝送部
130 定格速度決定テーブル

Claims (10)

  1. 少なくとも一部に無線を用いる複数の無線通信を利用して、開閉可能なドアを有する移動体を制御装置から制御する移動体無線制御システムであって、
    前記移動体または前記制御装置において使用中の前記無線通信の通信品質に基づいて、当該移動体または当該制御装置において接続する無線通信インタフェースを切り替え、
    前記無線通信インタフェースの切替に応じて、前記移動体の停止または前記ドアの開閉に関する制御を変更する
    ことを特徴とする移動体無線制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記制御装置で使用中の前記無線通信の通信品質に基づいて、前記移動体の移動に許容する最高速度を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体無線制御システム。
  3. 前記複数の無線通信には、使用する周波数帯が異なる第1無線通信及び第2無線通信が含まれ、
    前記移動体は、
    前記第1無線通信によって信号を伝送する第1移動体伝送部と、
    前記第2無線通信によって信号を伝送する第2移動体伝送部と、
    前記制御装置との信号伝送に使用する接続先を前記第1移動体伝送部または前記第2移動体伝送部に切り替える移動体通信方法決定部と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記第1無線通信によって信号を伝送する第1制御装置伝送部と、
    前記第2無線通信によって信号を伝送する第2制御装置伝送部と、
    前記移動体との信号伝送に使用する接続先を前記第1制御装置伝送部または前記第2制御装置伝送部に切り替える制御装置通信方法決定部と、
    前記移動体を制御する移動体制御部と、を有し、
    前記移動体通信方法決定部は、前記第1移動体伝送部における前記第1無線通信の通信品質が所定の基準を下回った場合に、前記制御装置との信号伝送に使用する接続先を前記第2移動体伝送部に切り替え、
    前記制御装置通信方法決定部は、前記第1制御装置伝送部における前記第1無線通信の通信品質が所定の基準を下回った場合に、前記移動体との信号伝送に使用する接続先を前記第2制御装置伝送部に切り替えるとともに、前記移動体制御部に前記接続先の切り替えを通知し、
    前記移動体制御部は、前記制御装置通信方法決定部から前記接続先の切り替えを通知されると、前記移動体に対して通常の制御とは異なる代替用制御を実行することにより、前記移動体の停止または前記ドアの開閉に関する制御を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体無線制御システム。
  4. 前記代替用制御において、前記移動体制御部は、
    前記移動体の移動に許容する最高速度を、前記通常の制御が行われる場合よりも低速に抑制する
    ことを特徴とする請求項3に記載の移動体無線制御システム。
  5. 前記代替用制御において、前記移動体制御部は、
    所定位置に到達した前記移動体を移動不能に停止させ、前記移動不能な状態を維持したまま前記ドアを開放し、当該開放を経た前記ドアの閉鎖後に、前記移動体を移動可能にする
    ことを特徴とする請求項3に記載の移動体無線制御システム。
  6. 前記代替用制御において、前記移動体制御部は、
    前記移動体を移動不能に停止させるときにブレーキを作動させ、前記移動体を移動可能にするときに前記ブレーキの作動を解除する
    ことを特徴とする請求項5に記載の移動体無線制御システム。
  7. 前記移動体制御部は、前記移動体の前記ドアが開放したままで移動する戸開走行を検知した場合に前記移動体の移動を制限する所定の戸開走行防止制御を実行可能であり、
    前記代替用制御において、前記移動体制御部は、前記戸開走行を検知しない場合でも、所定位置に到達した前記移動体に対して前記戸開走行防止制御を実行する
    ことを特徴とする請求項3に記載の移動体無線制御システム。
  8. 前記移動体通信方法決定部は、前記制御装置との信号伝送に使用する接続先を前記第1移動体伝送部としているときに、前記第2移動体伝送部が前記制御装置からの前記第2無線通信による信号を受信した場合には、前記接続先を前記第2移動体伝送部に切り替え、
    前記制御装置通信方法決定部は、前記移動体との信号伝送に使用する接続先を前記第1制御装置伝送部としているときに、前記第2制御装置伝送部が前記移動体からの前記第2無線通信による信号を受信した場合には、前記接続先を前記第2制御装置伝送部に切り替える
    ことを特徴とする請求項3に記載の移動体無線制御システム。
  9. 前記移動体通信方法決定部は、前記制御装置との信号伝送に使用する接続先を前記第2移動体伝送部としているとき、前記第1移動体伝送部における前記第1無線通信の通信品質が所定の基準を満たした場合には、前記接続先を前記第1移動体伝送部に切り替え、
    前記制御装置通信方法決定部は、前記移動体との信号伝送に使用する接続先を前記第2制御装置伝送部としているとき、前記第1制御装置伝送部における前記第1無線通信の通信品質が所定の基準を満たした場合には、前記接続先を前記第1制御装置伝送部に切り替える
    ことを特徴とする請求項3に記載の移動体無線制御システム。
  10. 少なくとも一部に無線を用いる複数の無線通信を利用して、開閉可能なドアを有する移動体を制御装置から制御する移動体無線制御システムによる移動体無線通信方法であって、
    前記移動体または前記制御装置において使用中の前記無線通信の通信品質に基づいて、当該移動体または当該制御装置において接続する無線通信インタフェースを切り替え、
    前記無線通信インタフェースの切替に応じて、前記移動体の停止または前記ドアの開閉に関する制御を変更する
    ことを特徴とする移動体無線制御方法。
JP2020148547A 2020-09-03 2020-09-03 移動体無線制御システム及び移動体無線制御方法 Pending JP2022042884A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020148547A JP2022042884A (ja) 2020-09-03 2020-09-03 移動体無線制御システム及び移動体無線制御方法
CN202110993650.0A CN114132819A (zh) 2020-09-03 2021-08-27 移动体无线控制系统及移动体无线控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020148547A JP2022042884A (ja) 2020-09-03 2020-09-03 移動体無線制御システム及び移動体無線制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022042884A true JP2022042884A (ja) 2022-03-15

Family

ID=80393677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020148547A Pending JP2022042884A (ja) 2020-09-03 2020-09-03 移動体無線制御システム及び移動体無線制御方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2022042884A (ja)
CN (1) CN114132819A (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2705151B2 (ja) * 1988-10-29 1998-01-26 岩崎通信機株式会社 移動体通信の通信方法とシステム
JP2705184B2 (ja) * 1989-02-07 1998-01-26 岩崎通信機株式会社 移動体通信の通信方法
EP1864935B1 (en) * 2005-03-31 2018-11-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Elevator apparatus
JP5268777B2 (ja) * 2009-05-19 2013-08-21 株式会社日立製作所 送受信装置
GB2506150A (en) * 2012-09-21 2014-03-26 Nec Corp Scheduling of Machine Type Communications (MTC) in a wireless communications system
JP5714655B2 (ja) * 2013-06-21 2015-05-07 東芝エレベータ株式会社 エレベータ制御装置
JP2016044001A (ja) * 2014-08-19 2016-04-04 株式会社日立ビルシステム エレベーター用遠隔監視システム
CN107000973B (zh) * 2014-10-02 2020-10-13 通力股份公司 电梯中的无线通信
US11403956B2 (en) * 2016-06-10 2022-08-02 Metal Raptor, Llc Air traffic control monitoring systems and methods for passenger drones
EP3566990B1 (en) * 2018-05-09 2021-03-17 Otis Elevator Company Wireless communication in an elevator system
US20200189877A1 (en) * 2018-12-14 2020-06-18 Otis Elevator Company Elevator system with plural wireless communications paths
CN110027954B (zh) * 2019-04-18 2020-09-01 广州广日电梯工业有限公司 一种可切换线路的电梯井道通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN114132819A (zh) 2022-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1446347B1 (en) Two-part wireless communications system for elevator hallway fixtures
JP5540090B2 (ja) エレベータ救出システム
CN107777492A (zh) 机器人乘坐电梯的控制系统及方法
US8356697B2 (en) Elevator safety system and method
CN111320054B (zh) 具有多个无线通信路径的电梯系统
US20180162691A1 (en) Elevator safety system, elevator system and method of operating an elevator system
US8118140B2 (en) Elevator system with a controller of fast start of travel and method in conjunction with the same
WO2006106574A1 (ja) エレベータ装置
EP2229331A1 (en) Control strategy for operating two elevator cars in a single hoistway
CN109195894B (zh) 电梯通信布置
CN110626894A (zh) 电梯调度
JP2012001289A (ja) エレベータ遠隔操作の制御システム
JP2001302124A (ja) エレベータ装置
CN106185485B (zh) 无线传送系统
JP2022042884A (ja) 移動体無線制御システム及び移動体無線制御方法
JP4375020B2 (ja) エレベーターシステム
JP6657298B2 (ja) エレベータ無線通信システム
WO2021153108A1 (ja) 移動体を制御するシステム及び移動体の制御方法
KR102326645B1 (ko) 엘리베이터 장치
US7644808B2 (en) Door device of elevator
CN112335184B (zh) 判定系统及方法
JP6251366B1 (ja) 通信装置及びエレベータシステム
JP6471202B1 (ja) エレベータの制御システム
JP4795124B2 (ja) エレベータの制御装置
KR20130065973A (ko) 이동통신 단말기를 이용한 엘리베이터 운전 제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240419