JP2015002365A - 高調波抑圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基本波及び高調波の広帯域化を行うためには、高調波抑圧回路を従属接続し多段化する必要があるものの、回路を多段化すると回路サイズが大きくなるため、広帯域特性、及び高い抑圧量と回路の小型化を両立することができないという問題があった。
【解決手段】 高調波周波数において1/4波長の先端開放スタブを3対有し、各先端開放スタブ対間は任意のインダクタンス成分を有する伝送線路で接続し、任意のインダクタンス成分を有する先端短絡スタブが2対目の先端開放スタブと並列に接続することにより、広帯域で高い抑圧量を得るとともに、小型、低コスト化な高調波抑圧回路を得る。
【選択図】 図1

Description

この発明は、マイクロ波、ミリ波等の高周波信号の高調波を抑圧する高調波抑圧回路に関する。
FET(電界効果トランジスタ)を含む半導体素子を用いた高周波増幅回路は、非線形動作時に高周波信号の基本波以外の高調波も出力する。このような基本波以外の不要周波数成分をスプリアスという。スプリアスは電波障害の原因となるため、電波法によりその強度が制限されている。このため、高周波増幅回路において、基本波以外の高調波を抑圧する高調波抑圧回路を併設することが不可欠である。
従来の高調波抑圧回路として、先端開放スタブと先端短絡スタブを組み合わせることで、基本波は通過させて高調波を抑圧する回路が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、従来の高調波抑圧回路として、先インダクタンスとキャパシタンスを用いた並列共振回路、及び直列共振回路で構成された回路を用いることで、同様の機能を得る回路がある(例えば特許文献2参照)。
特開2011−97552号公報 特開2011−166271号公報
しかしながら従来の高調波抑圧回路は、単段のフィルタ構成となっており、基本波を広帯域に通過させ、かつ高調波を広帯域に抑圧するためには、これらの回路を従属接続し多段化する必要がある。
また、高調波の抑圧量は単段では不十分なことが多く、前記と同様に回路を従属接続し多段化する必要がある。回路を多段化すると回路寸法が大きくなるため、広帯域特性及び高い抑圧量と、回路の小型化とを両立することができないという問題があった。
更に、これらの高調波抑圧回路は、高調波抑圧機能に加えて、半導体素子に直流バイアスを印加する機能を有しているが、その際は短絡点にコンデンサを設ける必要があるため部品点数が多く、低コスト化の観点で問題があった。
この発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、より小型で、より部品点数が少なく、かつ広帯域な周波数特性を有した高調波抑圧回路を得ることを目的とする。
この発明による高調波抑圧回路は、高調波周波数において1/4波長となる3つの先端開放スタブと、それぞれの上記先端開放スタブ間を接続する任意のインダクタンス成分を有する2つの伝送線路と、2つの上記伝送線路間に並列に接続される任意のインダクタンス成分を有する先端短絡スタブと、を備えたものである。
この発明によれば、より広帯域で、かつ高調波の抑圧量がより高く、より小型、低コストな高調波抑圧回路を得ることができる。
実施の形態1による高調波抑圧回路の構成を示す図である。 実施の形態1による高調波抑圧回路の高調波周波数における等価回路を示す図である。 実施の形態1による高調波抑圧回路の基本周波数における等価回路を示す図である。 実施の形態1による3段π型帯域通過フィルタを示す図である。 実施の形態1による高調波抑圧回路の周波数特性を示す図である。 実施の形態1による高調波抑圧回路の周波数特性を示す図である。 実施の形態1による、2倍周波数を抑圧帯域として、基板板上にマイクロストリップ線路を用いて高調波抑圧回路を構成した例を示す図である。 実施の形態1による、2倍波及び3倍波周波数を抑圧帯域として、基板上にマイクロストリップ線路を用いて高調波抑圧回路を構成した例を示す図である。 実施の形態2による高調波抑圧回路の構成を示す図である。 実施の形態3による高調波抑圧回路の構成を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る実施の形態1による高調波抑圧回路の構成を示す図である。図において、実施の形態1による高調波抑圧回路は、入力端子1と、出力端子2と、先端開放スタブ3a〜3c,先端開放スタブ4a〜4cと、伝送線路5a,5bと、先端短絡スタブ6を用いて構成される。実施の形態1による高調波抑圧回路は、外部の高周波増幅回路(図示せず)に接続される。この外部の高周波増幅回路は、スプリアスを発生するFETからなる半導体素子を用いて構成される。
入力端子1は上記外部の高周波増幅回路(図示せず)に接続される端子である。出力端子2は上記外部の高周波増幅回路により増幅された基本波信号を出力する端子である。先端開放スタブ3a〜3cは、高調波の2倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブである。先端開放スタブ4a〜4cは、高調波の3倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブである。先端開放スタブ3aと先端開放スタブ4a、先端開放スタブ3bと先端開放スタブ4b、及び先端開放スタブ3cと先端開放スタブ4cは、先端開放スタブ対を構成する。これらの先端開放スタブ対は、任意のインダクタンス成分を有する伝送線路5a,5bにそれぞれ接続されている。例えば先端開放スタブ3aと先端開放スタブ4aの先端開放スタブ対は伝送線路5aの一端に接続され、先端開放スタブ3bと先端開放スタブ4bの先端開放スタブ対は伝送線路5aの他端と伝送線路5bの一端の間に接続され、先端開放スタブ3cと先端開放スタブ4cの先端開放スタブ対は伝送線路5bの他端に接続される。伝送線路5aの他端と伝送線路5bの一端の間で、先端開放スタブ3bと先端開放スタブ4bの先端開放スタブ対と並列に、任意のインダクタンス成分を有する先端短絡スタブ6が接続されている。
なお、先端開放スタブ対は、2倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブと3倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブが対となっているが、抑圧する高調波に対する先端開放スタブを更に追加、または削除してもよい。例えば、2倍波周波数のみを抑圧する場合は3倍波周波数における1/4波長の先端開放スタブは不要である。また、2倍波、3倍波、4倍波周波数を抑圧する場合は4倍波周波数における1/4波長の先端開放スタブを追加した構成となる。
次に、実施の形態1による高調波抑圧回路の動作について説明する。基本波及び高調波周波数が入力端子1から入力される場合を考える。
図2は実施の形態1による高調波抑圧回路の高調波周波数における等価回路を示す図である。任意のインダクタンス成分を有する伝送線路5a、5bは、インダクタンス7a、7bで表される。各高調波周波数において1/4波長の先端開放スタブ3a〜3c,4a〜4cは、インダクタンス7a,7bとの接続点において短絡端として表される。したがって、高調波周波数において入力端子1から出力端子2側を見込んだインピーダンスは0となり、入力端子1から入力された高調波周波数は出力端子2には出力されず、入力端子1に反射される。
図3は実施の形態1による高調波抑圧回路の基本波周波数における等価回路を示す図である。任意のインダクタンス成分を有する伝送線路5a、5bは、インダクタンス7a(L1),7b(L2)で表される。各高調波周波数において1/4波長の先端開放スタブ3a〜3c,4a〜4cは、キャパシタンス8a(C1)、8b(C2)、8c(C3)で表される。任意のインダクタンス成分を有する先端短絡スタブ6はインダクタンス9(L3)で表される。この時、インダクタンス7a(L1)と7b(L2)、キャパシタンス8a(C1)と8b(C2)と8c(C3)はそれぞれ同じ素子値となる。
ここで、一般的なπ型帯域通過フィルタを考える。図4は一般的な3段π型帯域通過フィルタを示す図である。3段π型帯域通過フィルタは直列インダクタンス10(L1´)、直列キャパシタンス11(C1´)、並列キャパシタンス12a(C2´)、12b(C3´)、並列インダクタンス13a(L2´)、13b(L3´)で構成され、各素子値は伝達関数、中心周波数、帯域幅により一意に決定する。この時、並列キャパシタンス12a(C2´)と12b(C3´)、並列インダクタンス13a(L2´)と13b(L3´)はそれぞれ同じ素子値となる。
ここで、図4の一般的なπ型帯域通過フィルタは、イマジナリ及びジャイレータ変換、並びに共振回路の近似を行うことで、図3に示す基本波周波数における高調波抑圧回路の等価回路に近似することができる。キャパシタンス8a〜8c(C1〜C3)は各高調波周波数において1/4波長の先端開放スタブと等価であるため、抑圧する高調波周波数、及び先端開放スタブのインピーダンスを決めると一意に決定する。フィルタの中心角周波数をωとすると、インダクタンス7a(L1)、7b(L2)は次式(1)で表される。
Figure 2015002365
また、インダクタンス9(L3)は次式(2)で表される。
Figure 2015002365
以上を満足するような素子値を選択することで、基本波においては一般的なπ型帯域通過フィルタと同様の特性を得ることができ、基本波では損失なく通過することができる。
図1において、先端開放スタブ3a〜3c、4a〜4cは、高調波周波数において1/4波長となる電気長を選択する。伝送線路5a、5bはインダクタンス7a(L1)、7b(L2)のインダクタンス成分を持つような特性インピーダンス及び電気長を選択する。先端短絡スタブ6はインダクタンス9(L3)のインダクタンス成分を持つような特性インピーダンス及び電気長を選択する。これらの選択によって、基本波は損失なく通過でき、高調波は全反射する高調波抑圧回路を構成することができる。
なお、インダクタンス7a(L1)、7b(L2)、9(L3)は回路近似により導出しているため、回路変換前の帯域通過フィルタの特性から若干ずれる。そのため、実際は基本波特性を考慮しながら素子値の最適化を図る必要がある。
2倍波周波数を抑圧帯域とし、2倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブ3a〜3c,4a〜4cの特性インピーダンスを50Ω、伝送線路5a,5bの特性インピーダンスを50Ω、先端短絡スタブ6の特性インピーダンスを50Ωの諸元(第1の諸元)とした場合、伝送線路5a,5bの電気長は26°、先端短絡スタブ6の電気長は26°となり、従来技術と比較して、回路寸法を小型に構成することができる。
図5は上記第1の諸元で構成した実施の形態1による高調波抑圧回路の周波数特性を示す図であり、(a)は基本波反射特性、(b)は基本波通過特性、(c)は2倍波通過特性を示している。図5によれば、比帯域20%にわたり基本波反射特性−30dB以下、2倍波通過特性−30dB以上となっており、広帯域特性を得ているとともに、高い2倍波抑圧特性を確保できていることが分かる。
次に、2倍波及び3倍波周波数を抑圧帯域とし、2倍波周波数、及び3倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブ3a〜3c,4a〜4cの特性インピーダンスを50Ω、伝送線路5a,5bの特性インピーダンスを50Ω、先端短絡スタブ6の特性インピーダンスを50Ωの諸元(第2の諸元)とした場合、伝送線路5a,5bの電気長は20°、先端短絡スタブ3a〜3c,4a〜4cの電気長は13°となり、従来技術と比較して、回路寸法を小型に構成することができる。
図6は上記第2の諸元で構成した実施の形態1による高調波抑圧回路の周波数特性を示す図であり、(a)は基本波反射特性、(b)は基本波通過特性、(c)は2倍波通過特性、(d)は3倍波通過特性を示している。図6によれば、比帯域20%にわたり基本波反射特性−30dB以下、2倍波通過特性−30dB以上、3倍波通過特性−30dB以上となっており、広帯域特性を得ているとともに、高い2倍波及び3倍波抑圧特性を確保できることが分かる。
図7は2倍波周波数を抑圧帯域とし、基板上にマイクロストリップ線路を用いて高調波抑圧回路を構成した例を示す図である。図7において、先端開放スタブ14a〜14cは2倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブであり、先端開放スタブ3a〜3cに相当する。伝送線路16a、16bは任意のインダクタンス成分を有する伝送線路であり、伝送線路5a,5bに相当する。先端短絡スタブ17はグラウンド面と接続されたスルーホール18により短絡されており、任意のインダクタンス成分を有する。先端短絡スタブ17及びスルーホール18は先端短絡スタブ6に相当する。
図8は2倍波及び3倍波周波数を抑圧帯域とし、基板上にマイクロストリップ線路を用いて高調波抑圧回路を構成した例を示す図である。図8において、先端開放スタブ14a〜14cは2倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブであり、先端開放スタブ3a〜3cに相当する。先端開放スタブ15a〜15cは3倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブであり、先端開放スタブ4a〜4cに相当する。伝送線路16a、16bは任意のインダクタンス成分を有する伝送線路であり、伝送線路5a,5bに相当する。先端短絡スタブ17はグラウンド面と接続されたスルーホール18により短絡されており、任意のインダクタンス成分を有する。先端短絡スタブ17及びスルーホール18は先端短絡スタブ6に相当する。
以上説明した通り、実施の形態1による高調波抑圧回路は、高調波周波数において1/4波長となる3つの先端開放スタブと、それぞれの上記先端開放スタブ間を接続する任意のインダクタンス成分を有する2つの伝送線路と、2つの上記伝送線路間に並列に接続される任意のインダクタンス成分を有する先端短絡スタブと、を備えたことを特徴とする。
このように、高調波周波数において1/4波長の先端開放スタブを3対有し、各先端開放スタブ対間は任意のインダクタンス成分を有する伝送線路で接続され、任意のインダクタンス成分を有する先端短絡スタブが2対目の先端開放スタブと並列に接続される構成の高調波抑圧回路を用いることにより、広帯域特性、高い抑圧量、小型化、低コスト化を両立させることができるので、より広帯域で、かつ高調波の抑圧量がより高く、より小型、低コストな高調波抑圧回路を得ることができる。
また、高調波周波数において1/4波長の先端開放スタブと伝送線路の接続部は各高調波周波数において短絡状態となるため、各高調波成分を反射させることができる。また、各先端開放スタブを3対設けることで高調波抑圧帯域は広帯域特性を有する。更に、基本波周波数においては高調波周波数において1/4波長の先端開放スタブ、任意のインダクタンス成分を有する伝送線路、及び任意のインダクタンス成分を有する先端短絡スタブにより帯域通過型フィルタを構成しているため、損失なく通過することができる。
実施の形態2.
図9は、この発明に係る実施の形態2による高調波抑圧回路の基本構成を示す図である。図において、実施の形態2による高調波抑圧回路は、入力端子1と、出力端子2と、先端開放スタブ3a〜3c,先端開放スタブ4a〜4cと、伝送線路5a,5bと、先端短絡スタブ6を備えている。また、実施の形態2による高調波抑圧回路は、更にコンデンサ19とバイアス端子20を備えたことを特徴とする。実施の形態2による高調波抑圧回路は、外部の高周波増幅回路(図示せず)に接続される。この外部の高周波増幅回路は、スプリアスを発生するFETからなる半導体素子を用いて構成される。コンデンサ19は基本波において十分低いインピーダンスを有する。バイアス端子20は直流バイアスを印加する。
入力端子1は上記外部の高周波増幅回路(図示せず)に接続される端子である。出力端子2は上記外部の高周波増幅回路により増幅された基本波信号を出力する端子である。先端開放スタブ3a〜3cは、高調波の2倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブである。先端開放スタブ4a〜4cは、高調波の3倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブである。先端開放スタブ3aと先端開放スタブ4a、先端開放スタブ3bと先端開放スタブ4b、及び先端開放スタブ3cと先端開放スタブ4cは、先端開放スタブ対を構成する。これらの先端開放スタブ対は、任意のインダクタンス成分を有する伝送線路5a,5bにそれぞれ接続されている。例えば先端開放スタブ3aと先端開放スタブ4aの先端開放スタブ対は伝送線路5aの一端に接続され、先端開放スタブ3bと先端開放スタブ4bの先端開放スタブ対は伝送線路5aの他端と伝送線路5bの一端の間に接続され、先端開放スタブ3cと先端開放スタブ4cの先端開放スタブ対は伝送線路5bの他端に接続される。伝送線路5aの他端と伝送線路5bの一端の間で、先端開放スタブ3bと先端開放スタブ4bの先端開放スタブ対と並列に、任意のインダクタンス成分を有する先端短絡スタブ6の一端が接続されている。先端短絡スタブ6の他端側の短絡端に、基本波において十分低いインピーダンスを有するコンデンサ19が接続されている。先端短絡スタブ6とコンデンサ19の接続点に直流バイアスを印加するバイアス端子20が接続された構成となっている。このような構成にすることで、入力端子1に接続された半導体素子を用いた高周波増幅回路に直流バイアスを印加することができる。このため、バイアス印加回路を兼ねた高調波抑圧回路を構成することができる。
次に、実施の形態2による高調波抑圧回路の動作について説明する。高調波周波数においては実施の形態1と同じ動作となる。基本波において十分低いインピーダンスを有するコンデンサ19は、基本波周波数においては短絡と等価となるため、実施の形態1と同じ動作となる。
実施の形態2による高調波抑圧回路に使用する電気部品はコンデンサ19のひとつのみである。このため、従来に比べて部品点数が少なく、低コスト化を実現することが可能なバイアス印加回路を兼ねた高調波抑圧回路を構成することができる。
実施の形態3.
図10は、この発明に係る実施の形態3による高調波抑圧回路の基本構成を示す図である。図において、実施の形態3による高調波抑圧回路は、入力端子1と、出力端子2と、先端開放スタブ3a〜3c,先端開放スタブ4a〜4cと、伝送線路5a,5bと、先端短絡スタブ6を備えている。また、実施の形態3による高調波抑圧回路は、更に基本波周波数において1/4波長の先端開放スタブ21と、バイアス端子20を備えたことを特徴とする。実施の形態2による高調波抑圧回路は、外部の高周波増幅回路(図示せず)に接続される。この外部の高周波増幅回路は、スプリアスを発生するFETからなる半導体素子を用いて構成される。バイアス端子20は直流バイアスを印加する。
入力端子1は上記外部の高周波増幅回路(図示せず)に接続される端子である。出力端子2は上記外部の高周波増幅回路により増幅された基本波信号を出力する端子である。先端開放スタブ3a〜3cは、高調波の2倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブである。先端開放スタブ4a〜4cは、高調波の3倍波周波数において1/4波長の先端開放スタブである。先端開放スタブ3aと先端開放スタブ4a、先端開放スタブ3bと先端開放スタブ4b、及び先端開放スタブ3cと先端開放スタブ4cは、先端開放スタブ対を構成する。これらの先端開放スタブ対は、任意のインダクタンス成分を有する伝送線路5a,5bでそれぞれ接続されている。例えば先端開放スタブ3aと先端開放スタブ4aの先端開放スタブ対は伝送線路5aの一端に接続され、先端開放スタブ3bと先端開放スタブ4bの先端開放スタブ対は伝送線路5aの他端と伝送線路5bの一端の間に接続され、先端開放スタブ3cと先端開放スタブ4cの先端開放スタブ対は伝送線路5bの他端に接続される。伝送線路5aの他端と伝送線路5bの一端の間で、先端開放スタブ3bと先端開放スタブ4bの先端開放スタブ対と並列に、任意のインダクタンス成分を有する先端短絡スタブ6の一端が接続されている。先端短絡スタブ6の他端側の短絡端に、基本波周波数において1/4波長の先端開放スタブ21が接続されている。先端短絡スタブ6と先端開放スタブ21の接続点に直流バイアスを印加するバイアス端子20が接続された構成となっている。このような構成にすることで、入力端子1に接続されたFETなどの半導体素子を用いた高周波増幅回路に直流バイアスを印加することができる。このため、バイアス印加回路を兼ねた高調波抑圧回路を構成することができる。
次に、実施の形態3による高調波抑圧回路の動作について説明する。高調波周波数においては実施の形態1と同じ動作となる。基本波周波数において1/4波長の先端開放スタブ21と先端短絡スタブ6の接続点は、基本波周波数においては短絡と等価となるため、実施の形態1と同じ動作となる。
実施の形態3による高調波抑圧回路に使用する電気部品はないため、従来技術に比べて部品点数が少なく、低コスト化を実現することが可能なバイアス印加回路を兼ねた高調波抑圧回路を構成することができる。
1 入力端子、2 出力端子、3a〜3c 先端開放スタブ、4a〜4c 先端開放スタブ、5a,5b 伝送線路、6 先端短絡スタブ、19 コンデンサ、20 バイアス端子、21 先端開放スタブ。

Claims (3)

  1. 高調波周波数において1/4波長となる3つの先端開放スタブと、
    それぞれの上記先端開放スタブ間を接続する任意のインダクタンス成分を有する2つの伝送線路と、
    2つの上記伝送線路間に並列に接続される任意のインダクタンス成分を有する先端短絡スタブと、
    を備えた高調波抑圧回路。
  2. 上記先端短絡スタブの短絡端に接続されたコンデンサと、
    上記先端短絡スタブと上記コンデンサの間に接続されるバイアス端子を備えた請求項1記載の高調波抑圧回路。
  3. 上記先端短絡スタブの短絡端に接続される、基本波周波数において1/4波長の先端開放スタブと、
    上記先端短絡スタブと上記先端開放スタブの間に接続されるバイアス端子を備えた請求項1記載の高調波抑圧回路。
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