JP2014531026A - 時計ムーブメントの振動体 - Google Patents

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Abstract

常磁性体または反磁性体製のヒゲゼンマイ(11)と、テンプ(14)、振り座(15)、および該ヒゲゼンマイ(11)に対して一体をなすヒゲ玉(16)が取り付けられた軸(13)を備えるテンプ組立体(12)とを備える振動体(10)であって、軸の最大径(Dmax)が、要素のうちの1つが取り付けられる軸の最小径(D1)の3.5倍未満、さらには2.5倍未満、さらには2倍未満であること、または軸の最大径(Dmax)が、要素のうちの1つが取り付けられる軸の最大径(D2)の1.6倍未満、さらには1.3倍未満であることを特徴とする振動体(10)。【選択図】 図6

Description

本発明は、時計ムーブメントの振動体に関する。本発明は、かかる振動体を備える時計ムーブメントおよび時計にも関する。
機械式時計の動作精度は、テンプおよびヒゲゼンマイからなる振動体の周波数の安定度に依存する。しかし、この周波数は、時計が磁場にさらされると乱されるので、ムーブメントの磁化の前と後とで歩度の差が認められる。その歩度の差はマイナスであることも、プラスであることもある。符号がいずれにせよ、その差は「残留効果」または「残留歩度」と呼ばれ、規格NIHS90−10により測定可能である。この規格は、4.8kA/m(60G)の磁場にさらされた後に腕時計が正しい時間測定の動きを示すと証明することを目的としている。しかし、時計の装着者がその日常の中で、それをはるかに超える32kA/m(400G)前後といった強さの磁場に遭遇せざるを得ない場合がある。そのため、そうした強い磁場に関してその影響を最小化することが適切である。
大多数のヒゲゼンマイは、弾性率が磁化の状態に依存するFe−Ni合金(Nivarox(登録商標)合金など)で製作されている。近年の技術の進歩により、常磁性体(Nb−Zr−O合金、Parachrom(登録商標)など)製や反磁性体(SiO層を被せたシリコンなど)製の自己補正型のヒゲゼンマイが開発されており、それらは、図1に示すように、4.8kA/m超の磁場に関して残留効果をきわめて明瞭に低減することができるものとなっている。それでも、とりわけ4.8kA/mを大きく上回る強さ、たとえば32kA/mの磁場などの場合には残留効果が出る。
一般に、振動体におけるテンプ組立体の構造は規格NIHS34−01に示されているとおりのものである。図3にそうしたテンプ組立体の構造を示す。テンプのボスは天真に対してリベット留めなどによって直接つながれている。その位置決めおよびその座りは、天真にあるフランジの直径によって画定された、規格NIHS34−01の用語でテンプの座径とも呼ばれる支持面によって果たされる。全体的にCuBe2を加工した振り座であって、ピンが配設された振り座が、テンプの座径を明らかに下回る直径を有する真の部分に対して、フランジの反対側のテンプのボスとは関係無しに押込みばめで固定される。ヒゲゼンマイを保持するためのヒゲ玉は、フランジの反対側で、図2に示すとおり、同じくテンプの座径を明らかに下回る直径を有する真の部分に対して押込みばめで固定される。このようなテンプの構造は、それによってもたらされる組立ての堅牢さと単純さから、1つの基準としてすでに確立しているものである。こうしたテンプ組立体の構造はとりわけ、常磁性体または反磁性体のヒゲゼンマイを備えるあらゆる振動体で発見できる。一例を挙げれば、特許文献1は、上述のように天真に取り付けたシリコン製などの少なくとも2つのヒゲゼンマイを備える振動体を開示している。この振動体は、ヒゲゼンマイ用に選ばれる材料の特徴により、4.8kA/m前後の磁場では残留効果を減らすことができるが、4.8kA/mを明確に超える、たとえば32kA/mというような磁場に関して残留効果を最小化することはできない。
スイス国特許第700032号
そこで、本発明の目的は、前述の欠点を是正するとともに、従来技術の公知の振動体を改善する振動体を提供することにある。とりわけ、本発明は、時計の装着者がその日常で遭遇することが考えられる磁場、とりわけ4.8kA/mを上回る、さらにはかなり上回る磁場、たとえば32kA/mの磁場であっても、マイナスであれ、プラスであれ、その残留効果を最小化する、さらには解消する振動体を提案する。
本発明による振動体は請求項1によって定義される。
振動体の様々な実施形態は従属請求項2から10までによって定義される。
本発明による時計ムーブメントは請求項11によって定義される。
本発明による時計は請求項12によって定義される。
添付の図面は、例として、本発明による振動体の3つの実施形態を表している。
様々なムーブメントの残留歩度Mをそれらのムーブメントがさらされた磁場Bとの関係で示したグラフである。曲線1は、磁性体(Nivarox(登録商標))のヒゲゼンマイを有する振動体を備えるムーブメントの残留歩度Mを示したものである。曲線2は、常磁性体(Parachrom(登録商標))のヒゲゼンマイを有する振動体を備えるムーブメントの残留歩度Mを示したものである。最後に、曲線3は、反磁性体のヒゲゼンマイ(SiO層を被せたシリコンなど)を有する振動体を備えるムーブメントの残留歩度Mを示したものである。 従来技術の公知の振動体の図である。 図2の振動体のテンプ組立体の構造の詳細図である。 本発明による振動体の第1の実施形態の第1の変形例の図である。 本発明による振動体の第1の実施形態の第1の変形例の図である。 本発明による振動体の第1の実施形態の第2の変形例の図である。 本発明による振動体の第1の実施形態の第3の変形例の図である。 本発明による振動体の第2の実施形態の変形例の図である。 本発明による振動体の第3の実施形態の第1の変形例の図である。 本発明による振動体の第3の実施形態の第2の変形例の図である。 本発明による振動体の第3の実施形態の第3の変形例の図である。 所与の磁場にさらされたムーブメントの残留歩度と、図2および3に示すような先行技術で公知の振動体のテンプ軸の材料との関係を示した表である。この図には、本発明の第1および第2の形態に基づいて製作した振動体の残留歩度も示す。 4種類のムーブメントの残留歩度Mを、それらのムーブメントがさらされた磁場Bとの関係で比較のために示したグラフであって、第1のムーブメントは本発明の第1の実施形態の第1の変形例に基づいて製作した振動体を備え、3つのムーブメントは従来技術に基づいて製作された振動体を備えるものであるグラフである。曲線1は、Nivarox(登録商標)製のヒゲゼンマイと組み合わせたフランジ付き天真を具備したテンプ組立体を有する振動体を備えるムーブメントの残留歩度Mを示す。曲線2は、Nivarox(登録商標)製のヒゲゼンマイと組み合わせたフランジ無し天真を具備したテンプ組立体を有する振動体を備えるムーブメントの残留歩度Mを示す。曲線3は、常磁性体のヒゲゼンマイと組み合わせたフランジ付き天真を具備したテンプ組立体を有する振動体を備えるムーブメントの残留歩度Mを示す。最後に、曲線4は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に基づいて製作した振動体を備えるムーブメントの残留歩度Mを示す。 2種類のムーブメントの残留歩度Mを、それらのムーブメントがさらされた磁場Bとの関係で比較のために示したグラフであって、第1のムーブメント(グラフの曲線1)は本発明の第3の実施形態の第1の変形例に基づいて製作した振動体を備え、第2のムーブメント(グラフの曲線2)はNivarox(登録商標)タイプのヒゲゼンマイを有する従来技術に基づいて製作した振動体を備えるものであるグラフである。
出願人は、天真の幾何学形状が残留効果に驚くほど影響することに気づいた。より具体的には、出願人が行った様々な研究の結果、規格NIHS34−01の用語でテンプの座り、あるいは通常は「フランジ」と呼ばれる部分であって、直径が大きくなっている部分を最小化する、さらにはなくすことによって、図12の表に示すように、CuBe2などの常磁性体で製作した天真の場合と同じように残留効果を最小化できることがわかった。その場合、常磁性体または反磁性体のヒゲゼンマイを、先行技術によるフランジ付き天真を具備したテンプ組立体と組み合わせても、常磁性体または反磁性体のヒゲゼンマイを、本発明による天真を具備したテンプ組立体と組み合わせた場合と同じ効果を得ることはできないことがわかる。より具体的には、常磁性体または反磁性体のヒゲゼンマイを、本発明による天真を具備したテンプ組立体と組み合わせた場合には、32kA/m(400G)の磁場で残留歩度を大幅に最小化することが、さらには解消することすらも可能であり、その場合にヒゲゼンマイの戻りトルクを阻害する寄生トルクは振動体の周囲に存在する磁性体部品によるものとなる。
図13のグラフを参照すると、フランジ付き天真を具備するテンプ組立体に常磁性体のヒゲゼンマイを付け加えることにより、32kA/m(400G)の磁場Bで、同じテンプ組立体にNivarox(登録商標)タイプのヒゲゼンマイを組み合わせた場合と比べて残留歩度Mを約2分の1に減らすことができることがわかる。本発明の第1の実施形態の第1の変形例で提案されているように、フランジ無しの天真を具備するテンプ組立体に常磁性体のヒゲゼンマイを組み合わせると、32kA/m(400G)の磁場で、同じテンプ組立体にNivarox(登録商標)タイプのヒゲゼンマイと合わせた場合と比べて、驚くべきことに、残留歩度を約12分の1に減らすことができることがわかる。さらに、本発明の第1の実施形態の振動体は、32kA/m(400G)の磁場で、フランジ付き天真を備えるテンプ組立体であって、Nivarox(登録商標)タイプのヒゲゼンマイと合わせたテンプ組立体と比べて、残留歩度をきわめて顕著に、約17分の1に減らすことができることもわかる。とりわけ、図13に示すように、15kA/mから32kA/mの磁場の場合、磁性現象に対して、常磁性体または反磁性体のヒゲゼンマイと天真の幾何学形状の間で相乗効果が生まれることにも気づいた。実際のところ、ヒゲゼンマイの材料の変化と天真の幾何学形状の変更の複合的効果は、ヒゲゼンマイの材料の変化と天真の幾何学形状の変更のそれぞれの効果を合わせたものを上回るものである。
図14のグラフを参照すると、本発明の第3の実施形態の第1の変形例で提案されているように、最大径を最小化した天真を具備するテンプ組立体に常磁性体のヒゲゼンマイを組み合わせると、32kA/m(400G)の磁場Bで、フランジ付き天真を備えるテンプ組立体にNivarox(登録商標)タイプのヒゲゼンマイと合わせたものと比べて、驚くべきことに、残留歩度Mをきわめて顕著に、約35分の1に減らすことができることがわかる。
そのため、本発明は、振動体に関し、この振動体は、常磁性体製または反磁性体製のヒゲゼンマイと、この振動体の中にあり、軸の最大径が最小化されたところにテンプ、振り座および該ヒゲゼンマイのヒゲ玉が取り付けられる鋼製軸を有するテンプ組立体とを備える。図の第1の典型例では、ヒゲ玉はヒゲゼンマイにつながれたものであることができる。その場合、ヒゲ玉は好ましくは真鍮もしくはCuBe2のような銅合金製、またはステンレス鋼製である。図の第2の典型例では、ヒゲゼンマイがシリコン製であるときなどには、ヒゲ玉はヒゲゼンマイと一体製造することができる。その場合、ヒゲ玉もまたシリコン製である。軸は、振動体がさらされる機械的応力に対応できるように鋼製である。他方、振り座とテンプは、たとえば、CuBe2や真鍮のような銅合金、シリコン、またはニッケル−リンなど、常磁性体または反磁性体から加工される。好ましくは、軸の最大径Dmaxは、振動体の要素のうちの1つが取り付けられる軸の最小径D1の3.5倍未満、さらには2.5倍未満、さらには2倍未満である。さらに好ましくは、軸の最大径Dmaxは、振動体の要素のうちの1つが取り付けられる軸の最大径D2の2倍未満、さらには1.8倍未満、さらには1.3倍未満である。その場合、ヒゲゼンマイの戻りトルクを阻害する寄生トルクは主として振動体周辺にある磁性体部品によるものとなるため、残留効果は大幅に最小化される。残留効果の最小化は、たとえば、アンクルやがんぎ車のような脱進機の構成要素など、本発明による振動体の近傍に位置する部品を常磁性体製または反磁性体製とすることにより、一段と進めることができることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態によれば、振動体の要素(ヒゲ玉、振り座、テンプの群から選ばれるもの)が取り付けられる軸部分の最小径D1は、軸の最大径に相当するDmaxに当たる値を有する。一方、振動体の要素が取り付けられる軸部分の最大径D2も、軸の最大径Dmaxの値に相当する値を有する。そのため、この第1の実施形態では、Dmax=D1=D2である。
本発明の第2の実施形態によれば、振動体の要素が取り付けられる軸部分の径D2も最大径Dmaxに相当するが、振動体の要素が取り付けられる軸部分の最小径D1とは異なる。そのため、この第2の実施形態では、Dmax=D2>D1である。
本発明の第3の実施形態によれば、振動体の要素が取り付けられる軸部分の最大径D2は軸の最大径Dmaxとは異なり、振動体の要素が取り付けられる軸部分の最小径D1以上であることができる。そのため、この第3の実施形態では、Dmax>D2≧D1である。
本発明による振動体の第1の実施形態の第1の変形例について、図4および5を参照しながら以下に説明する。振動体10は、常磁性体製または反磁性体製のヒゲゼンマイ11と、テンプ14、振り座15および該ヒゲゼンマイのヒゲ玉16が取り付けられた軸13を有するテンプ組立体12とを備える。この第1の変形例では、テンプ14は振り座15を介して軸13と一体とされる。振り座は、押込みばめなどによって部分135とつながれ、高さHにわたって軸13を被覆する。この部分135の直径は最大径Dmaxに等しい。一方、テンプ14は、振り座14に設けられた座面131にリベット留めするなどの方法で振り座につながれる。他方、ヒゲ玉は軸に直接取り付けられる。ヒゲ玉は、押込みばめなどによって軸に固定することができる。ヒゲ玉は、軸の最大径Dmaxに等しい直径の軸部分136に取り付けられる。この第1の実施形態の第1の変形例では、要素(ヒゲ玉、振り座、テンプの群から選ばれるもの)が取り付けられる軸部分の最小径D1は、軸の最大径に等しい値Dmaxに相当する。その一方で、要素が取り付けられる軸部分の最大径D2も、軸の最大径の値と一致する値を有する。したがって、この第1の実施形態の第1の変形例では、Dmax=D1=D2である。その値は、図4および5に示す設計にあっては0.5mm前後である。
第1の実施形態の第1の変形例の振動体の残留歩度と従来技術の公知の振動体の残留歩度とを比較できるように、様々な強さの磁場について測定を行った。図13に示すように、第1の実施形態の第1の変形例の振動体を具備したムーブメントの平均残留歩度は、32kA/mの磁場で2s/j前後であり(グラフの曲線4)(なお、s/jは1日あたりの秒を示す)、Nivarox(登録商標)ヒゲゼンマイおよびフランジ無し天真を具備した公知の振動体を備えるムーブメントの平均残留歩度(グラフの曲線2)と比べると、およそ12分の1の低減となっていることがわかる。さらに、常磁性体のヒゲゼンマイと組み合わせたフランジ付き天真を有するテンプ組立体を具備した振動体を備えるムーブメントの平均残留歩度は、32kA/mの磁場で15s/j前後であり(グラフの曲線3)、Nivarox(登録商標)ヒゲゼンマイと組み合わせた同じテンプ組立体を備えるムーブメントの平均残留歩度と比べると、およそ2分の1の低減となっていることがわかる。したがって、フランジ無しの軸を具備したテンプ組立体に常磁性体のヒゲゼンマイを合わせると、32kA/m(400G)の磁場で、ムーブメントの残留歩度に予想外の効果を、すなわち残留歩度の明らかな最小化を、さらには解消をもたらすことがわかる。
また、当該ムーブメントにおける振動体周辺の磁性体部品の数を最小化することによって、この率は大きくなる可能性がある。
振動体の第1の実施形態の第2の変形例について、図6を参照しながら以下に説明する。この第2の変形例では、第1の変形例の要素と同じ要素または同じ機能を持つ要素については、10の位の数字として「1」の代わりに「2」が与えられ、1の位には同じ数字が与えられている。それらの要素の部位または部分についても、100の位の数字として第1の変形例の要素における等価の部位または部分の「1」の代わりに「2」が与えられ、10の位には同じ数字が与えられている。第1の実施形態の第1の変形例の場合と同じく、Dmax=D1=D2である。その値は、図4に示す設計にあっては0.3mm前後である。この第2の変形例が第1の変形例と異なる点は、振り座25が軸を事実上その全長にわたって被覆すること、および/またはヒゲ玉26が振り座を介して軸に固定されることにある。別の言い方をすれば、ヒゲ玉26は押込みばめなどによって振り座25に固定される。
測定結果は、この変更による残留効果の最小化への影響はごくわずかであることを示している。どの変形例であっても、32kA/mの磁場に関する平均残留歩度は2s/jであり、これは、図2および3に示すような先行技術による公知の設計が与えられ、常磁性体のヒゲゼンマイを具備するムーブメントの平均残留歩度と比べて8分の1の低減に当たる。
第1の実施形態の第1と第2の変形例によれば、テンプは振り座を介して軸と一体とされる。そのため、従来技術の公知の一般的構造と比較すると、軸のフランジはなくなっており、振り座−テンプアセンブリは、押込みばめなどによって軸に直接つなぐことができる。あるいは、第1の実施形態の第3の変形例によれば、テンプは、振り座およびヒゲ玉をつなぐ部分と同じ直径を有する軸部分に直接つながれる。そのため、テンプは、振り座と関係無しに軸につなぐことができる。
図7に示す第1の実施形態のこの第3の変形例では、第1の実施形態の第1の変形例の要素と同一の要素または同じ機能を持つ要素については、最上位の桁(10の位または100の位)の数字として「1」の代わりに「3」が与えられ、次の桁(1の位または10の位)には同じ数字が与えられている。テンプ34は、部分335につながれた振り座35と関係無しに部分334に固定される。そのために、テンプ34のボスは、適切なテンプの座りと保持トルクとが保証されるように、十分な全高H、とりわけ部分334の高さに等しいか、またはほぼ等しい全高Hを有する。一方、ヒゲ玉は、押込みばめなどによって部分336に固定される。部分334、335、336のそれぞれの直径は軸の最大径Dmaxに等しい。そのため、上述の第1と第2の変形例と同様に、Dmax=D1=D2である。その値は、図7に示す設計にあっては0.4mm前後である。測定では、この第3の変形例によって製作した振動体を装備したムーブメントの平均残留歩度は、32kA/mの磁場で、上述の第1と第2の変形例のいずれか一方によって作成した振動体を具備したムーブメントの平均残留歩度と同等、すなわちおよそ2s/jであることが示されている。
第2の実施形態は、軸の最大径Dmaxの値が、ヒゲ玉、振り座、テンプの群から選ばれる要素のうちの1つが取り付けられた軸の最小径D1の値と一致しないところが第1の実施形態と異なる。すなわち、Dmax=D2>D1である。振動体の第2の実施形態の変形例について、図8を参照しながら以下に説明する。この第2の実施形態では、第1の実施形態の第1の変形例の要素と同一の要素または同じ機能を持つ要素については、最上位の桁(10の位または100の位)の数字として「1」の代わりに「4」が与えられ、次の桁(1の位または10の位)には同じ数字が与えられている。この実施形態では、ヒゲ玉46は部分436において押込みばめなどによって軸43につながれる。振り座45は、押込みばめによって部分435に衝止されるようにするなどする。この部分の直径は、要素が取り付けられる軸の最小径D1に等しい。一方、テンプ44は、振り座45の位置とは関係なく、部分434において、押込みばめなどによって軸43に直接取り付けられる。そのために、テンプ44のボスは、適切なテンプの座りと保持トルクとが保証されるように、十分な全高H、とりわけ部分434の高さに等しいか、またはほぼ等しい全高Hを有する。この部分434の直径は、要素が取り付けられる軸の最大径D2に等しい。その直径は同時に直径Dmaxにも相当する。そのため、この実施形態では、Dmax=D2>D1である。好ましくは、軸の最大径Dmaxは、要素のうちの1つが取り付けられる軸の最小径D1の3.5倍未満、さらには2.5倍未満、さらには2倍未満である。図8に示した例では、D1は0.4mm前後であり、D2としたがってDmaxは0.8mm前後である。そのため、Dmaxは直径D1のほぼ2.5倍未満である。
振動体の第2の実施形態のこの変形例と、図2および3に示すような従来技術の公知の振動体について、いずれも常磁性体のヒゲゼンマイを備える振動体として、それぞれの残留歩度を32kA/mの磁場で比較するようにして測定した。図12の表は、この強さの磁場の場合の平均残留歩度が2s/j前後であることを示しており、これは、公知の振動体を具備し、常磁性体または反磁性体のヒゲゼンマイを具備するムーブメントの平均残留歩度と比べておよそ8分の1の低減に当たる。
第3の実施形態は、軸の最大径Dmaxの値が、ヒゲ玉、振り座、テンプの群から選ばれる要素のうちの1つが取り付けられる軸の最大径D2の値と一致しないところが第2の実施形態と異なる。したがって、Dmax>D2≧D1である。
本発明による振動体の第3の実施形態の第1の変形例について、図9を参照しながら以下に説明する。この第3の実施形態の第1の変形例では、第1の実施形態の第1の変形例の要素と同一の要素または同じ機能を持つ要素については、最上位の桁(10の位または100の位)の数字として「1」の代わりに「5」が与えられ、次の桁(1の位または10の位)には同じ数字が与えられている。ヒゲ玉56は部分536において押込みばめなどによって軸53に直接取り付けられる。振り座55もまた軸53に対して直接取り付けられる。振り座55は、部分535レベルで押込みばめによって軸53に衝止されるようにするなどする。この部分の直径は、要素が取り付けられる軸の最小径D1に等しい。テンプは部分534において押込みばめなどによって軸とつながれる。そのために、テンプ54のボスは、適切なテンプの座りと保持トルクとが保証されるように、十分な全高H、とりわけ部分534の高さに等しいか、またはほぼ等しい全高Hを有する。この部分534の直径は、要素が取り付けられる軸の最大径D2に等しい。第3の実施形態のこの第1の変形例では、軸の部分533が直径D1およびD2を上回る直径Dmaxを有する。そのため、この部分はショルダ部を有しており、テンプおよび/またはヒゲ玉が軸に固定されるときに、それらはそのショルダ部に当接することができる。これにより、テンプの位置およびヒゲ玉の位置を正確に規定することができる。
第3の実施形態のこの第1の変形例では、Dmax>D2>D1であり、軸の最大径Dmaxは、要素のうちの1つが取り付けられる軸の最小径D1の3.5倍未満、さらには2.5倍未満、さらには2倍未満であり、および/または、軸の最大径Dmaxは、要素のうちの1つが取り付けられる軸の最大径D2の2倍未満、1.8倍未満、さらには1.6倍未満、さらには1.3倍未満である。図9に示す例では、D1は0.3mm前後であり、D2は0.8mm前後であり、Dmaxは1mm前後である。したがって、Dmaxは直径D1のほぼ3.5倍未満であり、Dmaxは直径D2のほぼ1.3倍未満である。Dmax>D2>D1である、図2および3に示したもののような先行技術で公知の設計では、D1は0.3mm前後、D2は0.8前後、Dmaxは1.4mm前後である。すると、Dmaxは直径D1の4.5倍より大きく、Dmaxは直径D2のほぼ1.6倍より大きい。そのため、軸Dmaxの最大径は、先行技術において公知の振動体を装備した軸の最大径Dmaxと比べて大幅に最小化されていることがわかる。その場合、ヒゲゼンマイの戻りトルクを阻害する寄生トルクは主として振動体周辺にある磁性体部品によるものとなって、残留効果は最小化される。図14は、第3の実施形態の第1の変形例の振動体の残留歩度を、フランジ付き天真を備え、Nivarox(登録商標)タイプのヒゲゼンマイを具備する公知の振動体の残留歩度と対比させて示したものである。32kA/mの磁場の場合の平均残留歩度は1s/j程度であることがわかるが、これは、前述の振動体を具備するムーブメントの平均残留歩度と比べて35分の1という非常に顕著な低減となっている。
本発明による振動体の第3の実施形態の第2の変形例について、図10を参照しながら以下に説明する。第3の実施形態のこの第2の変形例では、第1の実施形態の第1の変形例の要素と同一の要素または同じ機能を持つ要素については、最上位の桁(10の位または100の位)の数字として「1」の代わりに「6」が与えられ、次の桁(1の位または10の位)には同じ数字が与えられている。第3の実施形態の第1の変形例の場合と全く同様に、Dmax>D2>D1である。この第2の変形例は、テンプ64が振り座65を介して軸63と一体とされるところが第1の変形例と異なる。振り座65は、押込みばめなどによって部分635とつながれ、高さH1にわたって軸63を被覆する。この部分635の直径は、振動体の要素が取り付けられる軸の最小径D1に等しい。テンプは、押込みばめなどによって振り座に衝止される形で取り付けられる。そのために、テンプ64のボスは、適切なテンプの座りと保持トルクとが保証されるように、十分な全高H2、とりわけ振り座65の部分654の高さと同じか、またはほぼ同じ全高H2を有する。一方、ヒゲ玉は、押込みばめなどによって軸63の部分636に固定される。この部分635の直径は、振動体の要素が取り付けられる軸の最大径D2に等しい。第3の実施形態のこの第2の変形例では、軸の部分633が直径D1およびD2を上回る直径Dmaxを有する。そのため、この部分はショルダ部を有しており、振り座および/またはヒゲ玉が軸に固定されるときに、それらがそのショルダ部に当接することができる。これにより、テンプの位置およびヒゲ玉の位置を正確に規定することができる。第3の実施形態のこの第2の変形例では、Dmax>D2>D1であり、軸の最大径Dmaxは、要素のうちの1つが取り付けられる軸の最小径D1の3.5倍未満、さらには2.5倍未満、さらには2倍未満であり、および/または、軸の最大径Dmaxは、要素のうちの1つが取り付けられる軸の最大径D2の2倍未満、1.8倍未満、さらには1.6倍未満、さらには1.3倍未満である。図10に示す例では、D1は0.4mm前後であり、D2は0.5mm前後であり、Dmaxは0.7mm前後である。したがって、Dmaxは直径D1のほぼ2倍未満、Dmaxは直径D2のほぼ1.6倍未満である。こうして、軸の最大径Dmaxも大幅に最小化される。
第3の実施形態の第3の変形例は、振動体の要素が取り付けられる軸の最大径D2の値が振動体の要素を取り付ける最小径D1の値と等しいところが上述の第1と第2の変形例とは異なる。この変形例について、図11を参照しながら以下に説明する。第1の実施例の第1の変形例の要素と同一の要素または同じ機能を持つ要素については、最上位の桁(10の位または100の位)の数字として「1」の代わりに「7」が与えられ、次の桁(1の位または10の位)には同じ数字が与えられている。第3の実施形態の第2の変形例と全く同様に、テンプ74は振り座75を介して軸73と一体とされる。振り座75は、押込みばめなどによって部分735とつながれ、高さH1にわたって軸73を被覆する。この部分735の直径は、振動体の要素が取り付けられる軸の最小径D1に等しい。この部分735の直径は、振動体の要素が取り付けられる軸の最大径D2にも相当する。テンプは、押込みばめなどによって振り座に衝止される形で取り付けられる。そのために、テンプ74のボスは、適切なテンプの座りと保持トルクとが保証されるように、十分な全高H2、とりわけ振り座75の部分754の高さと等しいか、またはほぼ等しい全高H2を有する。一方、ヒゲ玉は、押込みばめなどによって軸73の部分736に固定される。この部分736の直径は、振動体の要素が取り付けられる軸の最大径D2に相当し、振動体の要素が取り付けられる軸の最小径D1にも相当する。そのため、D1=D2である。この第3の変形例では、軸の部分733が直径D1およびD2を上回る直径Dmaxを有する。そのため、この部分はショルダ部を有しており、振り座および/またはヒゲ玉が軸に固定されるときに、それらがそのショルダ部に当接することができる。これにより、テンプの位置およびヒゲ玉の位置を正確に規定することができる。この第3の変形例では、Dmax>D1=D2であり、軸の最大径Dmaxは、要素のうちの1つが取り付けられる軸の最小径D1の3.5倍未満、さらには2.5倍未満、さらには2倍未満であり、軸の最大径Dmaxは、要素のうちの1つが取り付けられる軸の最大径D2の2倍未満、1.8倍未満、さらには1.6倍未満、さらには1.3倍未満である。図11に示した例では、D1およびD2は0.4mm程度であり、Dmaxは0.7mm程度である。したがって、Dmaxは直径D1のほぼ2倍未満であり、Dmaxは直径D2のほぼ2倍未満である。こうして、軸の最大径Dmaxも大幅に最小化される。
第3の実施形態では、Dmaxは、真に対して1つの要素、さらには2つの要素(振り座、テンプ、ヒゲ玉)を、それに当接する際に押込みばめすることができる座りの直径であることが好ましい。
どの実施形態においても、テンプなど、第1の要素が、それ自体は軸に直接取り付けられるのではなく、第1の直径を有する軸の第1の部分において軸に直接取り付けられた第2の要素の方に取り付けられるときは、第1の要素が取り付けられる軸の直径をその第1の直径とみなす。どの実施形態を取り上げるかにかかわらず、ヒゲ玉、振り座、テンプの群から選ばれるすべての要素が、D1、D2、Dmaxの3つの直径のいずれか1つに対して配設されうることは言うまでもない。
各実施形態において、直径Dmaxは、好ましくは1.1mm未満、さらには1mm未満、さらには0.9mm未満である。
常磁性体(Nb−Zr−O合金、Parachrom(登録商標)など)や反磁性体(とりわけSiO2層を被せたシリコン)のヒゲゼンマイを具備する本発明による振動体は、残留効果が最小化されるように幾何学形状に修正を加えた外丸削りによる棒鋼製のテンプ軸を具備するという独創性を有する。他方、振り座とテンプは、たとえば、CuBe2や真鍮のような銅合金、シリコン、またはさらにニッケル−リンなど、常磁性体または反磁性体から加工される。振り座は、取り上げられる実施形態によっては、テンプの組立てが可能となるように適合されることが好ましい。
この明細書では、「第1の要素が第2の要素と一体をなす」とは、第1の要素が第2の要素に固定されていることをいう。
この明細書では、「テンプ組立体」とは、天真、テンプ、振り座およびヒゲ玉を備え、またはそれらによって構成されるアセンブリであって、テンプ、振り座およびヒゲ玉が天真に取り付けられているアセンブリをいう。
この明細書では、「真」と「軸」は同じ要素を指す。
この明細書では、残留歩度の値の比は絶対値で与えられている。
図1、13および14は縮尺どおりに作成されており、その結果、グラフから測定することで、値、特に残留歩度の値を導き出すことができる。

Claims (12)

  1. 常磁性体または反磁性体製のヒゲゼンマイ(11、21、31、41、51、61、71)と、テンプ(14、24、34、44、54、64、74)、振り座(15、25、35、45、55、65、75)、および前記ヒゲゼンマイ(11、21、31、41、51、61、71)に対して一体をなすヒゲ玉(16、26、36、46、56、66、76)が取り付けられた軸(13、23、33、43、53、63、73)からなる要素を備えるテンプ組立体(12、22、32、42、52、62、72)とを備える振動体(10、20、30、40、50、60、70)であって、前記軸の最大径(Dmax)が、前記要素のうちの1つが取り付けられる前記軸の最小径(D1)の3.5倍未満、さらには2.5倍未満、さらには2倍未満であること、または前記軸の前記最大径(Dmax)が、前記要素のうちの1つが取り付けられる前記軸の最大径(D2)の1.6倍未満、さらには1.3倍未満であることを特徴とする振動体(10、20、30、40、50、60、70)。
  2. 常磁性体または反磁性体製のヒゲゼンマイ(11、21、31、41、51、61、71)と、テンプ(14、24、34、44、54、64、74)、振り座(15、25、35、45、55、65、75)、および前記ヒゲゼンマイ(11、21、31、41、51、61、71)に対して一体をなすヒゲ玉(16、26、36、46、56、66、76)が取り付けられた軸(13、23、33、43、53、63、73)からなる要素を備えるテンプ組立体(12、22、32、42、52、62、72)とを備える振動体(10、20、30、40、50、60、70)であって、前記軸の前記最大径(Dmax)が、前記要素のうちの1つが取り付けられる前記軸の前記最小径(D1)の3.5倍未満、さらには2.5倍未満、さらには2倍未満であること、ならびに前記軸の前記最大径(Dmax)が、前記要素のうちの1つが取り付けられる前記軸の前記最大径(D2)の2倍未満、さらには1.8倍未満、さらには1.6倍未満、さらには1.3倍未満であることを特徴とする振動体(10、20、30、40、50、60、70)。
  3. 前記テンプ軸が鋼製、とりわけ外丸削りによる棒鋼製であることを特徴とする、請求項1または2に記載の振動体。
  4. 前記要素のうちの1つが取り付けられる前記軸の前記最大径(D2)が前記軸の前記最大径(Dmax)に等しいことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の振動体。
  5. 前記要素のうちの1つが取り付けられる前記軸の前記最大径(D2)と、前記要素のうちの1つが取り付けられる前記軸の前記最小径(D1)と、前記軸の最大径(Dmax)とが等しいことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の振動体。
  6. 前記軸の前記最大径(Dmax)が1.1mm未満、さらには1mm未満、さらには0.9mm未満であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の振動体。
  7. 前記テンプが前記軸に直接取り付けられることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の振動体。
  8. 前記テンプが前記振り座に取り付けられることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の振動体。
  9. 前記ヒゲ玉が前記振り座に取り付けられることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の振動体。
  10. 前記テンプ軸が円筒形またはほぼ円筒形であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の振動体。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の振動体(10、20、30、40、50、60、70)を備える時計ムーブメント。
  12. 請求項11に記載の時計ムーブメントまたは請求項1から10のいずれか一項に記載の振動体(10、20、30、40、50、60、70)を備える時計。
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