JP2014526581A - ポリアミドの製造におけるポリエチレンイミンの使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、(A)少なくとも1つのラクタム、(B)少なくとも1つの触媒、(C)イソシアネート、酸無水物、酸ハロゲン化物、これらと(A)との反応生成物およびこれらの混合物の群からの活性化剤、(D)少なくとも1つのポリチレンイミンを含んでいる組成物の製造方法に関する。本発明は、同じく、(i)成分(A)および成分(D)の合計に対して0.01〜10質量%の少なくとも1つのポリエチレンイミン、(ii)成分(A)および成分(D)の合計に対して90〜99.99質量%の少なくとも1つのラクタム(A)および/または(A)から得られるポリアミド、を含んでいる組成物に関する。

Description

本発明は、
(A)少なくとも1つのラクタム
(B)少なくとも1つの触媒
(C)イソシアネート、酸無水物、酸ハロゲン化物、これらと(A)との反応生成物、およびこれらの混合物の群からの活性化剤
(D)少なくとも1つのポリエチレンイミン
を含んでいる組成物の製造方法に関する。
本発明は、同じく、
(i)成分(A)および成分(D)の合計に対して0.01〜10質量%の少なくとも1つのポリエチレンイミン、
(ii)成分(A)および成分(D)の合計に対して90〜99.99質量%の少なくとも1つのラクタム(A)および/または(A)から得られるポリアミド
を含んでいる組成物に関する。
本発明は、また、以下の工程、
(a)別個に製造された溶融物s1)とs2)との混合、ここで、
s1)少なくとも1つのラクタム(A)、活性化剤(C)および少なくとも1つのポリエチレンイミン(D)を含んでいる溶融物、ならびに
s2)少なくとも1つのラクタム(A)および少なくとも1つの触媒(B)を含んでいる溶融物、
(b)合した溶融物s1)およびs2)の、テキスタイル構造が装入された高温成形型への注入
(c)結果として生じた成形品の取り出し
を含んでいる、成形品の製造方法にも関する。
さらに、本発明は、前記方法により得られる成形品に関する。
ラクタム、例えばカプロラクタムは、アニオン重合されてよい。ポリアミド成形体の製造は、当業者に公知である。
アニオン重合では、たいていの場合、ラクタムと触媒および活性化剤とが反応する。
Charlesby,A.,Nature 1953,171,167およびDeeley,C.,J.Appl.Phys.1957,28,1124〜1130からは、射出成形された熱可塑性物質、例えばポリアミドの架橋のための照射が公知である。前記方法では、添加剤は、重合または配合の間にポリアミドに加えられる。射出成形に引き続き、前記添加剤は、照射による外部刺激を通して励起されて、ポリアミド鎖と反応する、例えばこのポリアミド鎖を架橋する。
本発明の基礎をなす課題は、高度に架橋されたポリアミドを利用できるようにするポリアミドの製造方法を提供することであった。
さらに、高い膨潤度のポリアミドを提供する方法が提供されるのが望ましい。ここで、高い膨潤度は、高い架橋度の尺度として用いられるものである。しかし、同時に、最適化された特性、例えば、先行技術に記載されたラクタムおよび活性化剤/触媒からの標準系の粘度は、できる限り少なく変更されるのが望ましい。
さらに、前記方法は、強化および充填された鋳造ポリアミド部品の製造に好適である系を提供するのが望ましい。特に、テキスタイル状の強化物質をポリアミド組成物に混入できるのが望ましい。
本発明によれば、前記課題は、すでにわずかな量で架橋作用するポリエチレンイミンの、さらなる添加剤としての使用により解決された。
冒頭に記載の通り、本発明によれば、少なくとも1つのラクタムが成分(A)として使用される。ラクタムには、特にカプロラクタム、ピペリドン、ピロリドンまたはラウリルラクタムが好適である。様々なラクタムの混合物を使用してもよい。カプロラクタム、ラウリルラクタム、またはそれらの混合物が使用されるのが好ましい。成分(A)としてカプロラクタムまたはラウリルラクタムが使用されるのが特に好ましい。
1つの実施態様では、ラクタムの代わりに成分(A)としてラクタムとラクトンとからの混合物を使用することができる。ラクトンとして、例えばカプロラクトンまたはブチロラクトンを使用してよい。
ラクトンがコモノマーとして併用される場合、ラクトンは、典型的には、モノマー全体に対して0.01〜40質量%の量で使用される。コモノマーとしてのラクトンの割合は、モノマー全体に対して0.01〜30質量%、特に好ましくは0.01〜20質量%であるのが好ましい。
本発明の好ましい実施態様では、ラクタムのみが成分(A)として使用される。
本発明による方法では、触媒(B)が使用される。アニオン重合のための触媒とは、本発明の範囲において、ラクタム−アニオンの結合を可能にする化合物であると理解される。このラクタム−アニオン自体も、同じく触媒として作用することができる。
このような触媒は、例えば、Polyamide,Kunststoffhandbuch,1998,Karl Hanser Verlagから公知である。本発明の範囲において、アルカリ金属カプロラクタメート、例えば、ナトリウムカプロラクタメート、カリウムカプロラクタメート、アルカリ土類金属カプロラクタメート、例えば、臭化マグネシウムカプロラクタメート、塩化マグネシウムカプロラクタメート、マグネシウムビスカプロラクタメート、アルカリ塩基、例えばナトリウムまたはナトリウム塩基、例えば、水素化ナトリウム、ナトリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムプロパノラート、ナトリウムブタノラート、例えば、カリウムまたはカリウム塩基、例えば水素化カリウム、カリウム、水酸化カリウム、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムプロパノラート、カリウムブタノラート、およびこれらの混合物からなる群、好ましくは、ナトリウムカプロラクタメート、カリウムカプロラクタメート、臭化マグネシウムカプロラクタメート、塩化マグネシウムカプロラクタメート、マグネシウムビスカプロラクタメート、水素化ナトリウム、ナトリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムプロパノラート、ナトリウムブタノラート、水素化カリウム、カリウム、水酸化カリウム、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムプロパノラート、カリウムブタノラート、およびこれらの混合物からなる群から選択される触媒(B)が使用されるのが好ましい。
水素化ナトリウム、ナトリウムおよびナトリウムカプロラクタメート、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される触媒(B)が使用されるのが特に好ましい;ナトリウムカプロラクタメートが、特に好ましい。この触媒は、固形物として、または溶液として使用されてよい。前記触媒は、固形物として使用されるのが好ましい。前記触媒は、カプロラクタム溶融物に加えられるのが好ましく、この溶融物溶けることができる。
ラクタム(A)の触媒(B)に対するモル比は、広範囲で変化してよく、一般に、1:1〜10000:1、好ましくは5:1〜1000:1、特に好ましくは1:1〜500:1である。
アニオン重合のための活性化剤(C)として、化合物は、求電子基によりN−置換されたラクタム、脂肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、ポリイソシアネート、脂肪族二酸ハロゲン化物、および芳香族二酸ハロゲン化物の群から選択される。これらの混合物が活性化剤(C)として使用してもよい。
求電子基によりN−置換されたラクタムには、例えば、アシルラクタムが含まれている。活性化剤(C)とは、このような活性化されたN−置換されたラクタムのための前駆体と理解されてもよく、この前駆体は、ラクタム(A)と一緒にインサイチュで活性化されたラクタムを形成するものである。
活性化剤(C)の脂肪族ジイソシアネートには、化合物、例えば、ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ウンドデカメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、例えば、トルイルジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(フェニル)イソシアネートまたはポリイソシアネート(例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアネート;Basonat HI 100/BASF SE)、アロファネート(例えば、エチルアロファネート)が好適である。特に、前記化合物の混合物が、活性化剤(C)として使用されてよい。
脂肪族二酸ハロゲン化物には、化合物、例えばブチレン二酸塩化物、ブチレン二酸臭化物、ヘキサメチレン二酸塩化物、ヘキサメチレン二酸臭化物、オクタメチレン二酸塩化物、オクタメチレン二酸臭化物、デカメチレン二酸塩化物、デカメチレン二酸臭化物、ドデカメチレン二酸塩化物、ドデカメチレン二酸臭化物、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシル酸塩化物)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシル酸臭化物)、イソホロン二酸塩化物、イソホロン二酸臭化物が好適であり;芳香族二酸ハロゲン化物、例えば、トルイルメチレン二酸塩化物、トルイルメチレン二酸塩化物、4,4’−メチレンビス(フェニル)酸塩化物、4,4’−メチレンビス(フェニル)酸臭化物が好適である。特に、前記化合物の混合物が、活性化剤(C)として使用されてよい。好ましい実施態様では、活性化剤(C)としてヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレン二酸臭化物、ヘキサンメチレン二酸塩化物またはこれらの混合物を含んでいる群から選択される、少なくとも1つの化合物が使用される;ヘキサメチレンジイソシアネートが使用されるのが特に好ましい。活性化剤(C)は、溶液として使用されてよい。特に、この活性化剤は、カプロラクタムに溶けることができる。活性化剤(C)として好適であるのは、例えば、Brueggolen(登録商標)C20(ドイツ、Brueggemann社の、カプロラクタム中のカプロラクタムブロックされた1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート 80%)である。
活性化剤(C)の量は、成長する鎖の数を定義する、それというのは、それぞれの活性化剤分子が、ポリマー鎖の開始成分を表すからである。ラクタム(A)の活性化剤(C)に対するモル比は、広範囲で変化してよく、一般に1:1〜10000:1、好ましくは、5:1〜2000:1、特に好ましくは20:1〜1000:1である。
成分(D)として、本発明によれば、ポリエチレンイミンまたはポリエチレンイミンの混合物が使用される。本発明によれば、超分岐ポリエチレンイミンが使用されてよい。通常、ポリエチレンイミン(D)は、100〜3,000,000g/mol、好ましくは、500〜50,000g/molの平均分子量(重量平均)を有している(光散乱による測定)。この測定は、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)中で40℃にて実施することができる。使用されるポリマーは、第一級アミノ基および/または第二級アミノ基のアミノ官能基を、1つの鎖につき10〜70,000、特に10〜10,000、好ましくは1つの鎖につき20〜500有していてよい。アミノ官能基は、NMR測定から求めることができるアミノ基の分布から測定できる。
ポリエチレンイミンとは、本発明の範囲においては、ホモ重合体とも共重合体とも理解され、これらは、例えば、WO94/12560に記載の、Ullmann Electronic Releaseにおいて「アジリジン」の見出語に記載された方法により得られる。
ホモ重合体は、一般にエチレンイミン(アジリジン)の重合により水溶液または有機溶液中で、酸分解化合物、酸またはルイス酸の存在下に得られる。このようなホモ重合体は、一般に、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基を、約30%:40%:30%の比率で含んでいる分岐ポリマーである。前記アミノ基のこの分布は、一般に13C−NMR分光法を用いて測定することができる。この分布は、1:0.8:0.5〜1:1.3:0.8であるのが好ましい。
コモノマーとして、少なくとも2つのアミノ官能基を有している化合物が使用されるのが好ましい。好適なコモノマーとしては、例えば、アルキル基に2〜10個の炭素原子を有するアルキレンジアミンが挙げられ、エチレンジアミンおよびプロピレンジアミンが好ましい。さらに好適なコモノマーは、トリアミン、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、ジヘキサメチレントリアミン、アミノプロピルエチレンジアミンおよびビスアミノプロピルエチレンジアミンである。
さらに、ポリエチレンイミンと二官能性架橋剤または多官能性架橋剤との反応により得られる、架橋されたポリエチレンイミンが好適であり、前記架橋剤は、官能基として、少なくとも1つのハロヒドリン単位、グリシジル単位、アジリジン単位、イソシアネート単位または1つのハロゲン原子を有しているものである。このような架橋剤の例として、2〜100のエチレンオキシド単位および/またはプロピレンオキシド単位を有するポリアルキレングリコールのエピクロロヒドリンまたはビスクロロヒドリンエーテル、ならびにDE−A19931720およびUS4144123に記載されている化合物が挙げられる。架橋されたポリエチレンイミンの製造方法は、とりわけ、上記文献ならびにEP−A895521およびEP−A25515から公知である。
さらに、グラフト化したポリエチレンイミンが好適であり、グラフト化剤として、ポリエチレンイミンのアミノ基もしくはイミノ基と反応することができるあらゆる化合物が使用されてよい。好適なグラフト化剤およびグラフト化したポリエチレンイミンの製造方法は、例えばEP−A675914から見て取れる。
本発明の範囲における同じく好適なポリエチレンイミンは、通常、ポリエチレンイミンと、カルボン酸、カルボン酸エステルまたはカルボン酸無水物、カルボンキサミドまたはカルボン酸ハロゲン化物との反応により得られるアミド化された重合体である。ポリエチレンイミン鎖中のアミド化された窒素原子の割合に応じて、アミド化された重合体は、あとから前記架橋剤と架橋することができる。ここで、アミノ官能基の30%においてアミド化されるのが好ましく、したがって引き続く架橋反応のためには、まだ充分に第一級窒素原子および/または第二級窒素原子が提供される。
さらに、アルコキシル化されたポリエチレンイミンが好適であり、これは、例えば、ポリエチレンイミンとエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの反応により得られるものである。このようなアルコキシル化された重合体は、引き続き架橋可能である。
さらなる好適な本発明によるポリエチレンイミンとして、ヒドロキシ基含有のポリエチレンイミンおよび両性のポリエチレンイミン(アニオン基の導入)、ならびに、一般に、長鎖の炭化水素基のポリマー鎖への導入により得られる脂溶性のポリエチレンイミンが挙げられる。このようなポリエチレンイミンの製造方法は、当業者に公知である。
好適なポリエチレンイミンは、例えば、Lupasol(登録商標)(製造者、BASF SE、Ludwigshafen)の商品名で入手できるものである。
本発明の1つの実施態様では、活性化剤(C)の反応性基の、ポリエチレンイミン(D)のNH基および/またはNH2基に対する物質量比は、1:2〜10:1が選択される。
ここで、ポリエチレンイミンのNH基および/またはNH2基の物質量は、光散乱試験を用いて求められたポリエチレンイミンの分子量と、13C−NMR測定から測定された種々のアミノ基の分布とから測定される。ここで、平均のアミノ基単位/イミノ基単位を、分子量44g/molと前提する。このようにして与えられたデータから、秤量導入された分子量を、NH基および/またはNH2基の物質量に換算することができる。
前記活性化剤のNCO基の物質量は、これまた同様に、前記活性化剤、例えばカプロラクタム中の、例えばCLブロックされたヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)の濃度から、前記活性化剤の物質量を介して算出することができる。
さらに、本発明は、上述の方法を用いて得られる組成物に関する。特に、本発明は、成分(A)および成分(D)の合計に対して0.01〜10質量%、好ましくは0.3〜1質量%の少なくとも1つのポリエチレンイミン、ならびに成分(A)および成分(D)の合計に対して90〜99.99質量%、好ましくは99.7〜99質量%の少なくとも1つのラクタムを含んでいる組成物に関する。
成分(A)〜成分(D)の他に、前記組成物は、なおもさらなる添加物(E)を含んでいてよい。このさらなる添加物は、ラクタムから製造されたポリアミドの特性を調整するために添加される。通常の添加物は、例えば、可塑剤、耐衝撃性改質剤、染料、離型剤、粘度改良剤または防火剤である。
さらに、本発明は、前記方法から得られる組成物に関する。
特に、本発明は、
(i)成分(A)および成分(D)の合計に対して0.01〜10質量%の少なくとも1つのポリエチレンイミン
(ii)成分(A)および成分(D)の合計に対して90〜99.99質量%の少なくとも1つのラクタムおよび/または(A)から得られるポリアミド
を含んでいる組成物に関する。
本発明のさらなる実施態様では、成分(A)〜成分(D)、および場合により成分(E)を含んでいてよい組成物は、ラクタムの重合に好適な温度に加温されてよい。この組成物をラクタムの重合に好適な温度に加温すると、一般に、熱硬化性樹脂になる。特に、成分(A)〜成分(D)および場合により成分(E)を含んでいる組成物は、40〜240℃、好ましくは100〜170℃に加温することができる。明示的に、前記組成物は、テキスタイル構造を含んでいなくても加温することができる。
前記テキスタイル構造を含んでいない組成物を加温する場合、このようにして得られるポリアミドは、膨潤度を1〜50、特に1〜40、好ましくは1〜35、例えば1〜31(ヘキサフルオロイソプロパノール中で測定)有している。好適な測定条件は、実施例の箇所から見て取れる。
本発明は、また、以下の工程、
(a)別個に製造された溶融物s1)とs2)との混合、ここで、
s1)少なくとも1つのラクタム(A)、活性化剤(C)および少なくとも1つのポリエチレンイミン(D)を含んでいる溶融物、ならびに
s2)少なくとも1つのラクタム(A)および少なくとも1つの触媒(B)を含んでいる溶融物、
(b)合した溶融物s1)およびs2)の、テキスタイル構造が装入された高温成形型への注入、
(c)結果として生じる成形品の前記成形型からの取り出し、
を含んでいる、成形品の製造方法に関する。
混合工程は、静的ミキサーまたは動的ミキサーで実施してよい。
本発明による組成物は、この組成物が使用されうる成形型の種類が制限されていないことを特徴としている。薄壁の成形体を製造するための特別な成形型であって、この成形型内で前記溶融物が長い流動区間を進む必要がある前記成形型は、前記方法を用いて特に好適に製造可能である。
場合により、前記溶融物の混合では、さらなる添加物、例えば、離型剤または粘度改良剤が添加されてよい。
前記成形型における成形品の滞留時間は、個々の場合の状況、例えば、射出温度および前記成形品の複雑性により異なる。典型的な滞留時間は、秒範囲〜2桁の分範囲であってよい。例えば、滞留時間は、30秒〜10分の範囲にあってよい。滞留時間後に、前記成形品は、前記成形型から取り出される。
前記成形型の温度は、個々の場合の状況、特に、使用される成分および前記成形品の複雑性により異なる。高温成形型とは、通常、90〜250℃、特に100〜200℃の温度を有する成形型と理解される。
本発明の範囲におけるテキスタイル構造は、繊維または繊維束の結合である。この構造は、単層または複層であってよい。前記構造は、例えば、織物、経編物(Gewirke)、編組物(Geflechte)、緯編物(Gestricke)、層状物(Gelege)または不織布であってよい。本発明の範囲におけるテキスタイル構造とは、少なくとも1つの層、好ましくは1つ超の層からの織物、単層もしくは複層の緯編物、単層もしくは複層の経編物、単層もしくは複層の編組物、平行に配向された繊維、繊維束、糸(Garnen)、より糸もしくは索類(Seil)からの、少なくとも1つの層、好ましくは複数の層からの層状物(平行に配向された繊維もしくはヤーン、より糸もしくは索類の繊維束の個々の層は、相対して回転していてよい)、または不織布と理解される。前記テキスタイル構造は、織物として、または平行に配向された繊維もしくは繊維束、例えば、ヤーン、より糸もしくは索類の層の形態で存在しているのが好ましい。
層状物では、平行に配向された繊維または繊維束、例えば、ヤーン、より糸もしくは索類の層が、相対して回転して使用される場合、これらの個々の層は、特に好ましくはそれぞれ角度90°で相対して回転している(二方向構造)。3つの層または3つの層の倍数が使用される場合、個々の層は角度60°で相対して回転させて配置する、および4つの層または4つの層の倍数の場合、角度45°で相対して回転させて配置することも可能である。さらに、繊維または繊維束の1つ超の層を、同一方向に配向させて設けることも可能である。ここで、同様に、層は相対して回転させてよく、同一方向に配向された繊維または繊維束を有する層の数は、繊維または繊維束の配向のそれぞれにおいて異なっていてよく、例えば、4つの層は第一の方向に、および1つの層はそれに対して例えば90°で回転させた方向であってよい(優先方向を有する二方向構造)。さらに、第2層の繊維が90°で第1層の繊維または繊維束に対して回転して配置されていて、さらに第3層の繊維または繊維束が、第2層の繊維または繊維束に対して45°で回転している、擬似等方性構造も公知である。
繊維強化成形品の製造のためには、テキスタイル構造を2〜10つの層、特に2〜6つの層で使用するのが特に好ましい。
使用されるテキスタイル構造は、繊維として、好ましくは、無機鉱物、例えば、炭素、例えば、低弾性率炭素繊維または高弾性率炭素繊維として、様々な種類のケイ酸塩ガラスまたは非ケイ酸塩ガラス、ホウ素、炭化ケイ素、チタン酸カリウム、金属、金属合金、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物またはケイ酸塩、ならびに有機材料、例えば、天然ポリマーおよび合成ポリマー、例えば、ポリアクリルニトリル、ポリエステル、超高延伸ポリオレフィン繊維、ポリアミド、ポリイミド、アラミド、液晶ポリマー、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、綿、セルロースまたは別の天然繊維、例えば、亜麻、サイザル繊維、ケナフ麻、麻またはマニラ麻からの繊維を含んでいる。高融点材料、例えばガラス、炭素、アラミド、チタン酸カリウム、液晶ポリマー、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリエーテルイミドが好ましく、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、鋼繊維、チタン酸カリウム繊維、セラミック繊維および/もしくはその他の充分に耐温度性のあるポリマー繊維または糸が特に好ましい。
前記テキスタイル構造は、当然、異なる材料の繊維から形成されていてもよい。
実施例
本発明を以下の例をもとにより詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
分子量の測定(GPC):
GPC測定を、Agilent社のポンプおよび検出器を使用して実施した:カラムとしてHFIP−LG Guard、HTS PL HFIP GelおよびPL HFIPgelを炉内(40℃)で使用した。溶離剤は、トリフルオロ酢酸カリウム塩0.05%を有するヘキサフルオロイソプロパノールであって、流速は、1ml/minであった。較正は、PSS社の狭く分布する標準PMMにより行った。
分子量が充分に大きいかどうか、および架橋が存在するかどうかを確認するために、不溶性ゲルの割合を測定した。そのために、ポリマー1.5mgをヘキサフルオロイソプロパノール1ml中に加えて、少なくとも4時間45℃で撹拌した。不溶性ゲルの含分を、GPC測定の前に使い捨てフィルターMillipore Millex FG(0.2μm)を介してろ別した。ろ過後、試料溶液100μLをGPC装置に注入した。不溶性ゲルの割合は、ヘキサフルオロイソプロパノール中のアニオン性ポリアミドに対する公知の参考係数から算出され、この係数は、信号域の初期秤量に対する比率を表している。
ポリアミド6の例を用いる、架橋されたポリアミドの膨潤試験
架橋されたポリアミド6の膨潤試験を、平衡膨潤度Qにより特性化した。Qは、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)中の膨潤した最終体積Vfを収縮した初期体積Viで割ったものとして定義されており、式1によれば、初期ゲルおよび最終ゲル、miもしくはmf中の網状組織の質量割合の指数としても示されていて、ρHFIP(=1.452g/ml)およびρPA6(=1.452g/ml)は、溶剤、もしくはアニオン重合により得られるポリアミド6の密度を表している。
Figure 2014526581
架橋を含まない線状のPA6は、完全に可溶性であり、それによりVf値は0であり、したがってQは0である。完全に架橋されたポリアミド6(PA6)は、そもそも溶解しないため、VfはViであり、Qは1である。部分的に架橋されたポリアミド6(PA6)の場合、任意の値に達することがあり、架橋が多ければ多いほど、Qの値は小さく、より1に近づく。膨潤試験は、25℃で実施される。
粘度
粘度ηは、回転粘度計Physica MCR301を使用して温度80℃、100℃および150℃で測定した。そのために、ポリエチレンイミンを、溶融したカプロラクタム(融点70℃)中に溶かした。
動力学
15分の時間をかけて、内部温度の進展を温度センサーを使用して測定した。そこから、温度−時間グラフを作成し、このグラフでは、標準化されたアニオン重合(さらなる添加剤を含まない)に典型的な2つの発熱性のピークが現れている:重合のピークおよび結晶化のピーク。重合ピークの最大温度(Tmax)に達するまでの時間(tmax)は、それぞれ標準化されたアニオン重合および添加剤の存在下での重合の反応速度を評価するための比較点として用いられる。
熱量計におけるアニオン重合(繊維を含まない):
すべての重合反応は、140℃で撹拌しながら乾燥した窒素雰囲気において、油を含まないテフロンストッパーで密閉され、熱電対が備えられたガラス熱量計反応器50mL内で実施した。この結果を第1表に記載する。以下の例1は、試験実施を詳細に説明するものである。
リアクション・インジェクション・モールディング(RIM)法
リアクション・インジェクション・モールディング法では、2つまたはそれ以上の成分をミキサー内で集中的に混合して、その直後に反応性の材料として形を与えるツールに射出した。重合は、この成形型内で行われた。RIM法でのさらなる利点は、加工された溶融物の低い粘度である。それにより、比較的大きい流路および比較的複雑な成形品を得ることができる。これについては、K.Stoeckhert(出版社):Kunststoff−Lexikon,Muenchen,Wien,Hanser 1981も参照のこと。
出発物質
活性化剤 Brueggolen(登録商標)C20(カプロラクタム中のカプロラクタムブロックされた1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート 80%、Brueggemann KG、Heilbronn)。
触媒 Brueggolen(登録商標)C10(カプロラクタム中のナトリウムカプロラクタム 18%、Brueggemann KG、Heilbronn)。
ガラスフィラメント織物:基本重量280.0g/m2±5%(DIN EN12127に準拠して測定)、経糸用糸 EC9−68×3 t0、緯糸用糸 EC9−204、糸密度、経糸 7.0Fd/cm±5%、緯糸 6.5Fd/cm±5%(DIN EN1049に準拠して測定)、水分含有率 0.1%±1%未満、(DIN EN3616に準拠して測定)、厚み(指針値 乾燥)、0.35mm±5%(DIN ISO 4603/Eに準拠して測定)。
ポリエチレンイミン
w=25000g/mol、40℃でのヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)中の光散乱によるGPCから測定、第一級アミノ基:第二級アミノ基:第三級アミノ基の比率=1:1.20:0.76;使用されるポリエチレンイミンの1gには、NH基および/またはNH2基16.87mmolが含まれていた)。
比較例1:
カプロラクタム9.400gと活性化剤Brueggolen(登録商標)C20(カプロラクタム中のカプロラクタムブロックされた1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート 80%、Brueggemann KG、Heilbronn)0.200gとを、前記反応器内で140℃にて溶かした。引き続き、触媒Brueggolen C10(カプロラクタム中のナトリウムカプロラクタム 18%、Brueggemann KG、Heilbronn)0.400gを、固形物として室温で前記溶融液体混合物に添加した。15分の時間にわたり、内部温度の進展を温度センサーを使用して測定した。引き続きアニオン重合を水中(10℃)で前記反応器を冷却することによりクエンチした。
膨潤試験:
前記得られたポリマー1gを、撹拌しながらヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)50mLに室温で注入した。5分後、この溶液は透明かつ均質になった。ろ過後、前記ポリマーを、溶剤の除去により、一定重量になるまで完全にろ液から回収し、ここから線状のPA6が完全にHFIP中に可溶性であることが判明した。Qは0である。
比較例2:
比較例1の重合バッチを155℃で繰り返した。結果として生じたポリマーは、同じくほとんど架橋されていなかった。
比較結果は、ポリエチレンイミンの、活性化されたアニオン重合への本発明による添加が、強化された架橋を有するポリアミドを提供することを示している。
例3:
カプロラクタム9.370gとポリエチレンイミン0.031gとを前記反応器内で140℃にて溶かした。引き続き、活性化剤Brueggolen(登録商標)C20(カプロラクタム中のカプロラクタムブロックされた1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート 80%、Brueggemann KG、Heilbronn)0.200gを固形物として室温にて前記溶融液体混合物に添加した。この混合物を15分間140℃で撹拌した。その後、触媒Brueggolen(登録商標)C10(カプロラクタム中のナトリウムカプロラクタム 18%、Brueggemann KG、Heilbronn)0.400gを固形物として室温で前記溶融液体混合物に添加した。15分の時間にわたり、内部温度の進展を温度センサーを使用して測定した。引き続き、アニオン重合を水中(10℃)で前記反応器を冷却することによりクエンチした。結果として生じたポリマーブレンドは、強く架橋されていて、ろ別されたゲルの割合は、89%である。
前記得られたポリマー1gを撹拌しながらヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)50mL中に室温にて注入した。10時間後、ゲル状の構造が得られた。ろ過後、フィルター上のポリマーを回収したが、他方で、前記ろ過液中では蒸発濃縮後、ポリマーは検出されず、ここからHFIP中のPA6は、不溶性であり、架橋されていたことが判明した。得られたポリアミドの膨潤度(Degree of swelling)は、29であった。
例4および5:
例3を繰り返したが、それぞれLupasol WF 0.57%および0.94%、ならびに活性化剤Brueggolen(登録商標)C20 0.400gもしくは0.600gを使用したことが異なっている。
Figure 2014526581
試験結果は、ポリエチレンイミンの、活性化されたアニオン重合への本発明による添加が、強化された架橋を有するポリアミドを提供することを示している。
ガラス繊維強化板の製造:
ガラス繊維強化されたポリアミド成形体の製造は、RIM法で加熱可能のモールドサポート内で行われる。そのために、種々の成分をTartler社(Mischelstadt)の注入機で混合した。この注入装置は、それぞれ20リットルの容量を有する3つの容器からなっており、容器にはそれぞれ、40〜400ccm/minの供給容量を有する1つのポンプが設けられていた。RIM技術によって、動的ミキサー(混合温度:122℃)において6000rpmで種々の成分を1:1の比率で混合した。密閉され、155℃に加熱された、型式Interglas 92125(サイズ剤FK801)の繊維の8層を充填した成形型に、前記混合物を入れた。この成形型の寸法は340×340×4mmであり、容量は360cm3であった。この成形型内での反応10分後、出来上がった成形品を取り出した。この結果を第2表に記載する。以下の例は、試験実施を詳細に説明するものである。
Figure 2014526581
比較例6:ポリアミド成形体の製造
A容器の組成物:
Brueggolen(登録商標)C20 200g(2質量%)
カプロラクタム 4780g(47.8質量%)
カルシウムステアレート 20g(0.2質量%)。
B容器の組成物:
Brueggolen(登録商標)C10 400g(4質量%)
カプロラクタム 4600g(46質量%)。
活性化剤Brueggolen(登録商標)C20(カプロラクタム中のカプロラクタムブロックされた1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート 80%、Brueggemann KG、Heilbronn)と、触媒Brueggolen(登録商標)C10(カプロラクタム中のナトリウムカプロラクタム 18%、Brueggemann KG、Heilbronn)とを固形物として、112℃でA容器およびB容器内で撹拌しながら、N2雰囲気下に新たなカプロラクタム溶融物に添加した。A容器には、さらにカルシウムステアレート0.2%を内部離型剤として添加した。引き続き、前記両方の混合物を1:1の比率で、密閉され、155℃に加熱された、型式Interglas 92125(サイズ剤FK800)の繊維織物を充填したモールドサポートに注入した。この成形型内で155℃にて10分後、出来上がった成形品は離型に支障なく取り出された。平滑な表面で、変色のない板が得られた。
例7:
A容器の組成物:
Brueggolen(登録商標)C20 400g(4質量%)
カプロラクタム 4555g(45.55質量%)
カルシウムステアレート 20g(0.2質量%)
Lupasol(登録商標)WF 25g(0.5質量%)。
B容器の組成物:
Brueggolen(登録商標)C10 400g(4質量%)
カプロラクタム 4600g(46質量%)。
Lupasol(登録商標)WF 25gを、A容器内でカプロラクタム 4755g中に撹拌しながら5分以内に140℃にてN2雰囲気下に溶かした。引き続き、活性化剤Brueggolen(登録商標)C20(カプロラクタム中のカプロラクタムブロックされた1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート 80%、Brueggemann KG、Heilbronn)400gを、固形物として20℃にて添加した。それと同時に平行して、触媒Brueggolen(登録商標)C10(カプロラクタム中のナトリウムカプロラクタム 18%、Brueggemann KG、Heilbronn)400gを、固形物として20℃にて、B容器内のカプロラクタム溶融物4600gに加えた。引き続き、前記両方の混合物を1:1の比率で、密閉され、155℃に加熱した、型式Interglas 92125(サイズ剤FK800)の繊維織物を充填したモールドサポートに注入した。この成形型内で150℃にて10分後、出来上がった成形品は離型に支障なく取り出された。平滑な表面で、変色のない板が得られた。生じたポリマーマトリックスは、強く架橋されていて、ろ別されたゲルの割合は83%である。
例8:
A容器の組成物:
Brueggolen(登録商標)C20 600g(6質量%)
カプロラクタム 4330g(43.30質量%)
カルシウムステアレート 20g(0.2質量%)
Lupasol(登録商標)WF 50g(1.0質量%)。
B容器の組成物:
Brueggolen(登録商標)C10 400g(4質量%)
カプロラクタム 4600g(46質量%)。
例7を繰り返したが、Lupasol(登録商標)WF 1.0%および活性化剤Brueggolen(登録商標)C20 6%を添加したことが異なっている。
これらの試験結果は、ポリエチレンイミンの、活性化されたアニオン重合への本発明による添加が、強化された架橋を有するポリアミドを提供することを示している。わずかな分子量の割合が溶かされているにすぎない。

Claims (10)

  1. (A)少なくとも1つのラクタム
    (B)少なくとも1つの触媒
    (C)イソシアネート、酸無水物、酸ハロゲン化物、これらと(A)との反応生成物およびこれらの混合物の群からの活性化剤
    (D)少なくとも1つのポリエチレンイミン
    を含んでいる前記組成物の製造方法。
  2. 活性化剤(C)の反応性基の、ポリエチレンイミン(D)のNH基および/またはNH2基に対する物質量比が、1:2〜10:1である、請求項1に記載の方法。
  3. ポリエチレンイミン(D)が、光散乱を用いて測定される重量平均分子量を100〜3,000,000g/mol有している、請求項1または2に記載の方法。
  4. ポリエチレンイミン(D)が、第一級アミノ官能基および/または第二級アミノ官能基を、1つの鎖につき10〜70,000有している、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 成分(A)〜成分(D)が、40〜240℃の温度にさらされる、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. (i)成分(A)および成分(D)の合計に対して0.01〜10質量%の少なくとも1つのポリエチレンイミン(D)
    (ii)成分(A)および成分(D)の合計に対して90〜99.99質量%の少なくとも1つのラクタム(A)および/またはラクタム(A)から得られるポリアミド
    を含んでいる組成物。
  7. ヘキサフルオロイソプロパノール中で測定された膨潤度を1〜50有している、請求項5により得られる前記組成物。
  8. (a)別個に製造された溶融物s1)とs2)との混合、ここで
    s1)少なくとも1つのラクタム(A)、活性化剤(C)および少なくとも1つのポリエチレンイミン(D)を含んでいる溶融物、ならびに
    s2)少なくとも1つのラクタム(A)および少なくとも1つの触媒(B)を含んでいる溶融物、
    (b)合した溶融物s1)およびs2)の、テキスタイル構造が装入された高温成形型への注入、
    (c)結果として生じる成形品の前記成形型からの取り出し
    を含んでいる、成形品の製造方法。
  9. 前記テキスタイル構造が、ガラス繊維、炭素繊維および/またはアラミド繊維からの織物、経編物、緯編物、層状物または不織布である、請求項9に記載のテキスタイル構造。
  10. 請求項8または9により得られる成形品。
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