JP3796479B2 - コポリアミド及びコポリアミドをベースとする組成物 - Google Patents

コポリアミド及びコポリアミドをベースとする組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP3796479B2
JP3796479B2 JP2002518340A JP2002518340A JP3796479B2 JP 3796479 B2 JP3796479 B2 JP 3796479B2 JP 2002518340 A JP2002518340 A JP 2002518340A JP 2002518340 A JP2002518340 A JP 2002518340A JP 3796479 B2 JP3796479 B2 JP 3796479B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolyamide
monomer
acid
ratio
iii
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002518340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004506080A (ja
JP2004506080A5 (ja
Inventor
スペロニ フランコ
ユーアン クイミン
ジャーン ハイチュン
シルヴェストロ ディ
Original Assignee
ロディア エンジニアリング プラスティックス ソシエテ ア レスポンサビリテ リミテー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ロディア エンジニアリング プラスティックス ソシエテ ア レスポンサビリテ リミテー filed Critical ロディア エンジニアリング プラスティックス ソシエテ ア レスポンサビリテ リミテー
Publication of JP2004506080A publication Critical patent/JP2004506080A/ja
Publication of JP2004506080A5 publication Critical patent/JP2004506080A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3796479B2 publication Critical patent/JP3796479B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G73/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
    • C08G73/06Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
    • C08G73/10Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08G73/14Polyamide-imides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/36Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from amino acids, polyamines and polycarboxylic acids
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2913Rod, strand, filament or fiber
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2913Rod, strand, filament or fiber
    • Y10T428/2933Coated or with bond, impregnation or core
    • Y10T428/2964Artificial fiber or filament
    • Y10T428/2967Synthetic resin or polymer
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2913Rod, strand, filament or fiber
    • Y10T428/2933Coated or with bond, impregnation or core
    • Y10T428/2964Artificial fiber or filament
    • Y10T428/2967Synthetic resin or polymer
    • Y10T428/2969Polyamide, polyimide or polyester

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【0001】
本発明は、多官能性モノマーを用いて得られるコポリアミドに関する。より特定的には、本発明は、高粘度ポリアミドに関する。本発明はまた、これらのコポリアミドをベースとする組成物にも関する。
【0002】
成形された熱可塑性ポリアミドは、多くの用途に用いられている。その例としてはヤーン(糸)、ファイバー(繊維)及びフィラメント、フィルム並びに型成形、射出成形又は押出成形によって得られる物品を挙げることができる。ある種の用途又はある種の成形方法については、高い溶融粘度を有するポリアミドを用いることが好ましい場合がある。これは例えば抄紙機フェルトの製造に用いられるポリアミドファイバーの場合に言えることである。また、例えば押出吹込成形によって物品を成形する方法についてもこのことが言える。後者の方法を実施する際には、押出成形された部品がその自重下で変形しない又は非常に少ししか変形しないことが一般的に重要である。さらに、この材料の弾性モジュラスや衝撃強さのような機械的性質に影響が出てはいけない又は非常に少ししか影響が出てはいけない。
【0003】
高粘度ポリアミドを得るためには、いくつかの解決策が知られている。第1の解決策は、線状ポリアミドに対して固相後縮合を行うことから成る。しかし、後縮合には時間が長くかかり、高い生産コストをもたらしてしまう。
【0004】
別の解決策は、国際出願公開WO99/03909号パンフレットに記載されている。これには、酸及びアミンから選択されるアミド結合を形成する反応性官能基並びに前記の官能基とは性状が異なる補足用の少なくとも2個の反応性官能基(これらもまたアミド結合を形成する)を含む多官能性モノマーを用いることによって得られるコポリアミドが記載されている。これらのコポリアミドは、同じ溶融重縮合時間でも、線状ポリアミドより高い溶融粘度を有する。
【0005】
しかしながら、この文献に記載されたコポリアミドが有する粘度をさらに改善することが求められている。別の目的は、もっと短い重合サイクル時間及び/又は制御された重合サイクル時間で同等に粘度を達成することである。
【0006】
本発明の目的は、特にもっと高い溶融粘度を有する新規のコポリアミド、又は同等の粘度についてもっと短い重合サイクルで得ることができる新規のコポリアミドを提供することにある。
【0007】
この目的で、本発明は、次のモノマー:
(I)略号ABで表わされる少なくとも1種の二官能性モノマー;
(II)略号Aabで表わされる少なくとも1種の多官能性芳香族モノマー
(ここで、Aはカルボン酸官能基を表わし、
Bはアミン官能基を表わし、
a及びbは次の関係:
・a≧1
・b≧1
・a+b≧3
を満たす数である);
(III)略号Acdで表わされる少なくとも1種の多官能性モノマー
{ここで、Aはカルボン酸官能基を表わし、
Bはアミン官能基を表わし、
c及びdは次の関係:
・c≧0
・d≧0
・c+d≧2
(ここで、(c,d)のペアは(1,1)以外のペアである)
を満たす数である}:
から誘導される巨大分子単位を含むコポリアミドであって、
前記モノマー(II)及び(III)が、
もしa>bならばd>cであり、
もしa<bならばd<cである
ように選択され、
比(ax+cy)/(ax+cy+bx+dy)(この比を比αとする)が0.4〜0.6の範囲であり、ここで、xはモノマー(II)のモル数を表わし、yはモノマー(III)のモル数を表わす、
前記の巨大分子単位を含むコポリアミドを提供する。
【0008】
用語「多官能性モノマー」とは、反応性官能基を少なくとも2個含むモノマーを意味する。
【0009】
本明細書において、略号(AB、Aab及びAcd)はモノマーとしての働きをする有機分子又は有機金属分子を示すのに用いられる。これらのモノマーは、一緒にアミド結合を形成することができる酸タイプAの反応性官能基を有する分子又はアミンタイプBの反応性官能基を有する分子である。
【0010】
酸タイプの官能基は、カルボン酸官能基、そのハライド官能基及びエステル官能基から選択されるのが有利である。アミンタイプの官能基は、アミン(好ましくは第1アミン)及びアミン塩から選択されるのが有利である。
【0011】
それぞれにタイプの官能基の数は、各モノマーについて文字a、b、c及びdによって表わされる。モノマー(I)はそれぞれのタイプの官能基を含む。
【0012】
モノマー(II)及び(III)はそれぞれ少なくとも3個の官能基又は2個の官能基を含み、この官能基は10個以下であるのが好ましい。それぞれについての官能基の数(それぞれa+b又はc+d)は、3、4、5及び6個から選択されるのが好ましい。
【0013】
モノマー(II)は、少なくとも3個の反応性官能基を含み、それぞれのタイプを少なくとも1つ含む。モノマー(III)は、少なくとも2個の反応性官能基を含み、これらはすべて同じタイプであっても異なるタイプであってもよい。すべての官能基が同一である場合は、c=0(アミンタイプの反応性官能基のみを含むモノマー)の場合又はd=0(酸)タイプの反応性官能基のみを含むモノマー)の場合に相当する。モノマー(III)が異なるタイプの官能基を含む場合には、官能基の数は厳密に2より多い。これらの条件は、上に示した等式及び不等式によって表わされるものと同じである。
【0014】
コポリアミドの原料となるモノマー(II)のモル数は、文字xで表わされる。コポリアミドの原料となるモノマー(III)のモル数は、文字yで表わされる。コポリアミドの原料となるモノマー(I)のモル数は、文字zで表わされる。
【0015】
比α=(ax+cy)/(ax+cy+bx+dy)は、0.4〜0.6の範囲、好ましくは0.45〜0.55の範囲である。さらにより一層好ましくは、この比は実質的に0.5である。この条件は、ポリマーを得るために用いられるモノマー(II)及び(III)中のアミンタイプの官能基の数及び酸タイプの官能基の数が相対的に釣り合っているか、又は実質的に全体的にさえ釣り合っていると書いているのに等しい。
【0016】
本発明の1つの特徴に従えば、比β=(ax+cy+bx+dy)/(a+c+b+d)*(x+y+0.9*z)は0.05(5%)未満である。これは、0.01(1%)未満であるのが好ましく、非常に有利な具体例に従えば、0.002(0.2%)未満である。モノマー(II)及び(III)を大量に使用すると、コポリマーの粘度が非常に高くなり、その結果、製造後にポリマーを回収できるようにするためには特別な装置を使用しなければならなくなることがある。指標として、そして本発明を限定するものではないが、ABタイプのモノマーのモル数zに適用される0.9のファクターは、モノマー(I)が一般的に完全には反応しないということを考慮している。かくして、上記の比は、ポリアミド中のモノマー(II)及び(III)のモル数と繰返し単位のモル数との間の比に近似する。
【0017】
本発明の別の特徴に従えば、比χ=(x+y)/(x+y+0.9*z)が0.25%より小さいのが好ましい。
【0018】
モノマー(II)及びモノマー(III)はそれぞれ、複数のモノマーAaibi又はAcjdjの混合物から成ることもできる。ここで、ai、bi、cj及びdjは、少なくともそれらのうちの1つは、a、b、c及びdについて上で定義した条件を満たすものとし、但し、比α、β及びχの計算には以下の式を適用するものとする。
【数1】
Figure 0003796479
(ここで、aiはiのモノマー(II)中の酸タイプの官能基の数を表わし、
iはiのモノマー(II)中のアミンタイプの官能基の数を表わし、
jはjのモノマー(III)中の酸タイプの官能基の数を表わし、
jはjのモノマー(III)中のアミンタイプの官能基の数を表わし、
iはiのモノマー(II)のモル数を表わし、
jはjのモノマー(III)のモル数を表わす。)
【0019】
モノマー(I)、(II)及び(III)(モノマー(III)はモノマー混合物である)の系の例としては、モノマー(II)及び(III)が次の通りである系を挙げることができる:
・モノマー(II):a>bであるAabにおいて、;
・モノマー(III):c>0且つd>0であるモノマー混合物Ac0(多官能性酸)及びA0d(多官能性アミン)(比α及びβを考慮した量)。
【0020】
モノマー(I)は、次のものから選択されるのが有利である:
・ε−カプロラクタム及び対応するアミノ酸であるアミノカプロン酸、並びに/又は
・p−若しくはm−アミノ安息香酸、並びに/又は
・11−アミノウンデカン酸、並びに/又は
・ラウリルラクタム及び/若しくは対応するアミノ酸である12−アミノドデカン酸。
【0021】
より一般的には、モノマー(I)は、線状熱可塑性ポリアミドを製造するために用いられるモノマーであることができる。かくして、4〜12個の炭素原子を有する炭化水素鎖を含むω−アミノアルカン酸化合物、又はこれらのアミノ酸から誘導されるラクタム、例えばε−カプロラクタムを挙げることができる。また、略号ABに相当するモノマーの混合物、好ましくは上に挙げたモノマーから選択される混合物を用いることもできる。
【0022】
モノマー(II)は、「樹枝状(arborescent)」モノマーという包括的な用語によって表わされる。これらは、本発明の実施のためには、次式(b)で表わされる分子から選択することができる:
(XR1)−R−(R2Y)n (b)
{ここで、nは2以上の整数であり、2〜10の範囲(境界を含む)の整数であるのが好ましく、2であるのが好ましく、
1及びR2は同一であっても異なっていてもよく、共有結合又は脂肪族、アリール脂肪族、芳香族若しくはアルキル芳香族炭化水素基を表わし、
は数個の芳香族核及び/又はヘテロケトンを含むことができる置換又は非置換芳香族基であり、
Xはアミン若しくはアミン塩官能基、又は酸、エステル、酸ハロゲン化物若しくはアミド官能基を表わし、
Yは、Xが酸、エステル、酸ハロゲン化物又はアミド官能基を表わす場合にはアミン又はアミン塩官能基を表わし、Xがアミン又はアミン塩官能基を表わす場合には酸、エステル、酸ハロゲン化物又はアミド官能基を表わす}。
【0023】
本発明に従って好適な好ましいモノマー(II)は、特に、150℃以上の温度において熱的に安定なモノマーである。その例としては、上記の式に従うモノマー(II)においてRが芳香族基を表わすもの(例えばアミノフタル酸)を挙げることができる。また、熱安定性が満足できるものであれば、天然アミノ酸をモノマー(II)として用いることもできる。また、コポリアミドを合成するための条件も、モノマー(II)の熱安定性の関数として適合させることができる。
【0024】
モノマー(II)の例としては、次のものを挙げることができる:
・5−アミノイソフタル酸
3,5−ジアミノ安息香酸、
・3,4−ジアミノ安息香酸、及
・それらの混合物。
【0025】
本発明の第1の具体例に従えば、モノマー(III)の反応性官能基はすべて同一であって、酸タイプ又はアミンタイプの官能基から選択される。これらのモノマーは、「コアモノマー」という包括的な用語によって表わされる。
【0026】
コアモノマーの第1のカテゴリーは、樹枝状又は星状(dendritic)構造を持つ分子又は巨大分子(モノマーとして用いられる)から成る。その例としては、多数のアミン単位を含むポリアミンを挙げることができる。また、国際出願公開WO95/06081号パンフレットに記載された全体的に芳香族のデンドリマーを挙げることもできる。
【0027】
コアモノマーの第2のカテゴリーは、以下に挙げる化合物から選択することができる化合物から成る。
【0028】
次式(a)の化合物から選択される多官能性化合物が挙げられる。
【化4】
Figure 0003796479
{ここで、Cは共有結合又は1〜20個、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基であり、この脂肪族炭化水素基はヘテロ原子を含んでいてもよく、
Xは次式:
【化5】
Figure 0003796479
又は
【化6】
Figure 0003796479
の基であり、
4は少なくとも2個の炭素原子を有し且つ随意にヘテロ原子を含んでいてもよい直鎖状若しくは環状の脂肪族又は芳香族炭化水素基であり、
mは3〜8の範囲(境界を含む)の整数である。}
【0029】
さらに別の好ましい特徴に従えば、基R4は、シクロ芳香族基、例えば四価シクロヘキサノイル基、又はプロパン−1,1,1−トリイル若しくはプロパン−1,2,3−トリイル基のいずれかである。
【0030】
本発明にとって好適な基R4のその他の例としては、置換又は非置換三価フェニル及びシクロヘキサニル基、四価ジアミノポリメチレン基(メチレン基の数は2〜12の範囲であるのが有利である)、例えばEDTA(エチレンジアミン四酢酸)から誘導される基、八価シクロヘキサノイル又はシクロヘキサジノイル基、並びにグリコール、ペンタエリトリトール、ソルビトール又はマンニトールのようなポリオールとアクリロニトリルとの反応から得られる化合物から誘導される基を挙げることができる。
【0031】
基Aは、メチレン又はポリメチレン基、例えばエチル、プロピル若しくはブチル基、又はポリオキシアルキレン基、例えばポリオキシエチレン基であるのが好ましい。
【0032】
本発明の1つの好ましい具体例に従えば、数mは3以上であり、3又は4であるのが有利である。
【0033】
記号X−Hで表わされる多官能性化合物の反応性官能基は、アミド官能基を形成することができる官能基である。
【0034】
式(a)の多官能性化合物の例としては、2,2,6,6−テトラキス (β−カルボキシエチル) シクロヘキサノン、次式:
【化7】
Figure 0003796479
のジアミノプロパンN,N,N’N’−四酢酸又はトリメチロールプロパン若しくはグリセロールとプロピレンオキシドとの反応及び末端ヒドロキシド基のアミノ化から誘導される化合物を挙げることができる。後者の化合物は、Huntsman社よりJeffamines T(登録商標)の名前で販売されており、次の一般式を有する:
【化8】
Figure 0003796479
(ここで、R4はプロパン−1,1,1−トリイル又はプロパン−1,2,3−トリイル基を表わし、
Aはポリオキシエチレン基を表わす)。
【0035】
好適な多官能性化合物の例は、特に米国特許第5346984号明細書、米国特許第5959069号明細書、国際出願公開WO96/35739号パンフレット及びヨーロッパ特許公開672703号公報中に挙げられている。
【0036】
より特定的には、次のものを挙げることができる:ニトリロトリアルキルアミン、特にニトリロトリエチルアミン、ジアルキレントリアミン、特にジエチレントリアミン、トリアルキレンテトラアミン及びテトラアルキレンペンタアミン(このアルキレンはエチレンであるのが好ましい)、4−アミノエチル−1,8−オクタンジアミン。
【0037】
また、次式(II):
(R2−N−(CH2)n)2−N−(CH2)n−N−((CH2)n−NR2)2 (II)
(ここで、Rは水素原子又は基−(CH2)n−NR1 2であり、
ここで、R1は水素原子又は基−(CH2)n−NR2 2であり、
ここで、R2は水素原子又は基−(CH2)n−NR3 2であり、
ここで、R3は水素原子又は基−(CH2)n−NH2であり、
nは2〜6の範囲の整数であり、
xは2〜14の範囲の整数である)
のデンドリマーを挙げることもできる。好ましくは、nは整数3又は4、特に3である。好ましくは、xは2〜6の範囲、好ましくは2〜4の範囲(境界を含む)の整数、特に2である。各基Rは他のものとは独立的に選択されることができる。好ましくは、基Rは水素原子又は基−(CH2)n−NH2である。
【0038】
また、3〜10個、好ましくは3又は4個のカルボン酸基を含有する多官能性化合物を挙げることもできる。これらの中では、芳香環及び/又はヘテロ環を含有する化合物、例えばベンジル、ナフチル、アントラセニル、ビフェニル若しくはトリフェニル基、又はヘテロ環、例えばピリジン、ビピリジン、ピロール、インドール、フラン、チオフェン、プリン、キノリン、フェナントレン、ポルフィリン、フタロシアニン若しくはナフタロシアニンを含有する化合物が好ましい。3,5,3’,5’−ビフェニルテトラカルボン酸、フタロシアニン又はナフタロシアニンから誘導される酸、3,5,3’,5’−ビフェニルテトラカルボン酸、1,3,5,7−ナフタレンテトラカルボン酸、2,4,6−ピリジントリカルボン酸、3,5,3’,5’−ビピリジルテトラカルボン酸、3,5,3’,5’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸及び1,3,6、8−アクリジンテトラカルボン酸が特に好ましく、トリメシン酸及び1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸がさらにより一層好ましい。
【0039】
また、コアが対称点を含有するヘテロ環である多官能性化合物、例えば1,3,5−トリアジン類、1,4−ジアジン類、メラミン、2,3,5,6−テトラエチルピペラジンから誘導される化合物、1,4−ピペラジン類及びテトラチアフルバレン類も挙げられる。より特定的には、1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリアミノカプロン酸(TTAC)が挙げられる。
【0040】
別の具体例に従えば、モノマー(III)は、モノマー(II)として挙げたものから選択することができる樹枝状モノマーであり、但し、
・これらは異なる性状のものであり、
・官能基の数に関する条件を満たすものとする。
【0041】
より一般的には、モノマー(II)及び(III)の選択は、まず初めに、それぞれのタイプの官能基の数(文字a、b、c及びdによって表わされる)に関する条件を満たさなければならない。従って、上に挙げたモノマー(II)及び(III)のある組合せは、本発明に従うものではない。
【0042】
1つの特に有利な具体例に従えば、コポリアミドは、モノマー(II)及び(III)が次の系から選択されるモノマー(I)、(II)及び(III)の系から得られる:
・系1:モノマー(II)AB2 及びモノマー(III)A3又はA4
・系2:モノマー(II)A2B及びモノマー(III)B3又はB4
【0043】
1つの好ましい具体例に従えば、モノマー(I)、(II)又は(III)に加えて一官能性モノマーは何ら用いない。
【0044】
できるだけ最良の条件下で重合を実施するためには、モノマー(I)、(II)及び(III)について、充分な熱安定性を有するモノマーが特に好ましい。
【0045】
有利な特徴に従えば、5kgの加圧下で275℃において測定したコポリアミドのメルトフローインデックスは、10g/10分より低い。
【0046】
本発明はまた、上記のコポリアミドを含む組成物にも関する。この組成物は、本発明に従う少なくとも1種のポリアミド並びに随意として例えば型成形剤又は型剥離剤、熱安定剤、光安定剤、酸化防止剤、難燃剤、顔料、着色料及び潤滑剤のようなその他の添加剤を含むことができる。この組成物はまた、衝撃強さ改善剤及び/又は増量若しくは補強用充填剤を含むこともできる。特にガラス繊維が挙げられる。
【0047】
本発明の組成物はまた、ポリマーマトリックスとして、上記のポリアミドに加えて、例えば直鎖状脂肪族ポリアミド(随意に相溶化されたもの)又は芳香族若しくは半芳香族ポリアミドのような他の熱可塑性材料をも含むことができる。
【0048】
本発明の1つの特徴に従えば、本発明の組成物は、本発明に従うポリアミドを各種添加剤と共に、一般的には一軸スクリュー又は二軸スクリュー押出機を用いて、ブレンドし(このブレンド操作は一般的にはポリアミド溶融物を用いて実施される)、次いでこのブレンドを押出成形して棒材の形にし、次いで細断してグラニュールにすることによって得られる。次いで上で得られたグラニュールを溶融させ、組成物溶融物を好適な型成形、射出成形又は押出成形装置に供給することによって、成形部品を作ることができる。
【0049】
本発明の主題はまた、本発明に従うコポリアミドの製造方法にもある。
【0050】
この製造方法の第1の具体例においては、各成分を所定の割合で用いてモノマーの混合物を調製する。この混合物を、用いる二官能性モノマー群に対応する線状ポリアミドの製造のために用いられるものに等しい条件下及び手順に従って、重合させる。かくして、ε−カプロラクタムを用いる場合には、このカプロラクタムの加水開環を開始させるためにモノマーの混合物に水を添加する。
【0051】
本発明の第2の具体例に従えば、モノマー(I)を重縮合して、約2000〜3000程度の数平均分子量Mnを有する線状ポリアミドプレポリマーを製造する。
【0052】
この線状プレポリマーにモノマー(II)及び(III)を添加し、溶融媒体中又は固相中で重合を続ける。固相後縮合は溶融媒体中での重合のための温度より低い温度において実現されるので、固相製造法は、特に、例えば200℃以下の比較的低い温度において熱安定性を示す多官能性モノマーを用いてコポリアミドを得ることを可能にする。
【0053】
モノマー(II)及び(III)の添加は、押出成形機又は反応器中で実施することができ、固相後縮合は線状ポリアミドのものについて通常用いられる標準的な条件に従って実施される。
【0054】
本発明に従うコポリアミドを製造するための方法のこの具体例の別の態様に従うと、モノマー(II)及び(III)は触媒と共に添加され、これによって押出成形機中で直接反応を実施することができる。好適な触媒は、アミド化又はアミド官能基の重縮合反応用に通常用いられる触媒、例えばリンをベースとする化合物である。
【0055】
本発明はまた、押出成形によって新規のコポリアミド又は新規の組成物を製造する方法、及びその方法によって得られるコポリアミド又は組成物にも関する。この方法においては、上に記載したものと類似した条件下で多官能性化合物が用いられ、特徴が上に記載したコポリアミド及び組成物のものと同一ではなくても類似している巨大分子化合物又は組成物がもたらされる。
【0056】
かくして、コポリアミド又はコポリアミドを含む組成物を製造するための方法であって、押出成形装置中で少なくとも以下の3種の化合物:
・化合物(I):次式(c):
−[NH−R3−CO]− (c)
の繰返し単位を含有するポリアミド;
・化合物(II):上で定義したモノマー(II);
・化合物(III):上で定義したモノマー(III):
{ここで、比(ax+cy)/(ax+cy+bx+dy)(この比を比αとする)は0.4〜0.6の範囲であり、
ここで、xは化合物(II)のモル数を表わし、
yは化合物(III)のモル数を表わし、
比(ax+cy+bx+dy)/(a+c+b+d)*(x+y+z)(この比を比βとする)は1%より小さく、好ましくは0.5%より小さく、
ここで、zは化合物(I)中の繰返し単位のモル数を表わし、
基R3は随意にヘテロ原子を含む炭化水素基であり、
zは次のように定義される:
z=mD/MD
ここで、mDは用いられる化合物(I)の質量であり、
Dは繰返し単位のモル質量である}
を混合することから成る、前記方法が提供される。
【0057】
比α=(ax+cy)/(ax+cy+bx+dy)は、0.45〜0.55の範囲であるのが好ましい。これは実質的に0.5に等しいのがさらにより一層好ましい。
【0058】
比χ=(x+y)/(x+y+z)は、0.5%未満であるのが好ましい。
【0059】
化合物(I)は、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド12並びにこれらのポリアミドをベースとするブレンド及びコポリマーから選択されるのが好ましい。
【0060】
この方法は、上に挙げたような充填剤又は添加剤を導入することを含むことができる。ガラス繊維が特に挙げられる。
【0061】
本発明に従うコポリアミド又は組成物は、型成形部品又は射出成形部品の製造のような多くの用途に用いることができる。
【0062】
これらは特に押出吹込成形技術によって部品を製造するのに好適である。特に、メルトフローインデックスが低いコポリアミドは、吹込成形工程の前のそれらの押出成形の間におけるパリソンの変形を制限することができる。
【0063】
また、本発明のコポリアミドを用いる射出成形方法によって物品を製造することもできる。これらの物品は、同じメルトフローインデックスを有する線状ポリアミドをベースとする組成物を射出成形することによって得られる物品のものより顕著に高い機械的性質を有する。
【0064】
本発明のその他の詳細又は利点は、以下に純粋に指標の目的で与えた実施例を読めばより一層明らかになるであろう。
【0065】
次のモノマーを用いる。
・CL:カプロラクタム
・AIA:5−アミノイソフタル酸
・DAB:2,5−ジアミノ安息香酸
・J3:Huntsman社より販売されてるJeffamine T 403(トリアミンコアモノマー)
・T4:2,2,6,6−テトラキス(β−カルボキシエチル)シクロヘキサノン(四酸コアモノマー)。
【0066】
コポリアミドは、以下の二つのサイクルのうちの1つに従って合成される。
【0067】
サイクル1
加熱及び撹拌手段を備えたオートクレーブ中で、11.3kgのカプロラクタム、300gの水及び様々な量の前記のモノマーを互いに混合する。この混合物を圧力が3〜6バールに達するまで4時間加熱し、2時間かけて圧力を0.2バールまで低下させ、内部真空で圧力を2時間かけて400mm/Hgに低下させ、この圧力を30〜60分間維持する。得られたポリマーを窒素加圧(4〜6バール)下で押出成形する。
【0068】
サイクル2
上記の各種モノマーを、窒素を循環させながらオートクレーブ中で大気圧で275℃において10時間重合させる
【0069】
コポリアミドの特徴及び特性を以下のように評価する:
・メルトフローインデックス(MFl):ISO規格1133に従い、5kgの加圧下で275℃において評価。
・相対粘度(RV):ISO規格307に従い96%硫酸溶液中で評価。
・NH2及びCOOH末端基:電位差分析によって評価。ポリマー1kg当たりのmeqとして表わされる。
・機械的特性:
・・衝撃:ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、ISO規格180/1Aに従い、乾燥材料に対して、相対湿度50%、23℃において測定。
・・モジュラス、伸び、降伏応力:ISO規格527に従い、乾燥材料に対して、相対湿度50%、23℃において測定。
【0070】
例1〜16
各種のコポリアミドを合成した。それらの特徴を表Iに与える。各コポリアミドについて、用いたモノマー(II)及び(III)の性状、並びに量(モル%)(それぞれの比x/(x+y+0.9*z)及びy/(x+y+0.9*z))を明記する。モノマー(I)はカプロラクタムである。
【0071】
【表1】
Figure 0003796479
【0072】
特徴及び特性を表IIに与える。
【表2】
Figure 0003796479
【0073】
ポリマーの機械的特性を表IIIに与える。
【表3】
Figure 0003796479
【0074】
例17
例1に従うコポリアミド及び例9に従う線状ポリアミド6のそれぞれに対して、窒素下で175℃において固相後縮合を実施する。これらのポリマーの相対粘度を2時間毎に測定する。その変化を表わす曲線を図1に与える。y軸が時間、x軸が相対粘度である。
【0075】
本発明に従うコポリアミドについては相対粘度が変化しないことが観察された。従って、本発明に従うコポリアミドの分子量は容易に制御される。
【0076】
例18
様々なポリアミド及びコポリアミドの流動学的特性を様々な剪断において評価する。これを行うために、GOETTFRERT WinRHEO V 3.22キャピラリーレオメーターを用いる。温度条件は250℃、圧力は65〜1200バールとする。これらの測定はそれぞれ次のポリマーに対して行なった。
・例5に従うコポリアミド
・相対粘度4のポリアミド6(PA 6 RV 4)
・相対粘度5のポリアミド6(PA 6 RV 5)。
【0077】
剪断(s-1)の関数としての溶融粘度(Pa・s)を表わす曲線を図2に与える。
【0078】
本発明に従うコポリアミドと線状ポリアミドとの間の流動学的挙動の差は高剪断におけるよりも低剪断における方がより一層顕著であることが観察された。このことは、本発明に従うコポリアミドを特に押出成形プロセスについて特に有利なものとする。これらは押出成形機(高剪断)において良好な加工性を示し、押出後の吹込成形操作については低剪断において高粘度を示す。
【0079】
例20
Comec MS 1000装置を以下の条件で用いた押出吹込成形によってボトルを製造する。
・押出成形機中の温度勾配(℃):220、230、235、235、240、240、240、235
・圧力:200バール
・スクリュー速度:40rpm
・吹込成形圧力:4バール
・吹込成形時間:8秒
・サイクル時間:16秒
・用いたポリマー:例5。
【0080】
得られたボトルの重量は115±10gだった。その壁の厚さは一定且つ均一であり、優れた表面外観を有していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 固相後縮合に付したポリマーの相対粘度の経時変化を示すグラフである。
【図2】 各種ポリアミドの流動特性試験結果を示すグラフである。

Claims (16)

  1. 次のモノマー:
    (I)略号ABで表わされる少なくとも1種の二官能性モノマー;
    (II)略号Aabで表わされる少なくとも1種の多官能性芳香族モノマー
    (ここで、Aはカルボン酸官能基を表わし、
    Bはアミン官能基を表わし、
    a及びbは次の関係:
    ・a≧1
    ・b≧1
    ・a+b≧3
    を満たす数である);
    (III)略号Acdで表わされる少なくとも1種の多官能性モノマー
    {ここで、Aはカルボン酸官能基を表わし、
    Bはアミン官能基を表わし、
    c及びdは次の関係:
    ・c≧0
    ・d≧0
    ・c+d≧2
    (ここで、(c,d)のペアは(1,1)以外のペアである)
    を満たす数である}:
    から誘導される巨大分子単位を含むコポリアミドであって、
    前記モノマー(II)及び(III)が、
    もしa>bならばd>cであり、
    もしa<bならばd<cである
    ように選択され、
    比(ax+cy)/(ax+cy+bx+dy)が0.4〜0.6の範囲であり、ここで、xはモノマー(II)のモル数を表わし、yはモノマー(III)のモル数を表わし、
    比(ax+cy+bx+dy)/{(a+c+b+d)*(x+y+0.9*z)}が0.05より小さく、ここで、zはモノマー(I)のモル数を表わす、
    前記の巨大分子単位を含むコポリアミド。
  2. 比(ax+cy+bx+dy)/{(a+c+b+d)*(x+y+0.9*z)}が0.01より小さい(ここで、はモノマー(I)のモル数を表わす)ことを特徴とする、請求項1に記載のコポリアミド。
  3. 比(ax+cy+bx+dy)/{(a+c+b+d)*(x+y+0.9*z)}が0.002より小さいことを特徴とする、請求項2に記載のコポリアミド。
  4. 比χ=(x+y)/(x+y+0.9*z)が0.25%より小さいことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のコポリアミド。
  5. 整数a、b、c及びdが次の一連の関係:
    ・a>b、c=0、d≧3
    ・a<b、d=0、c≧3
    の内の一方を満たすように選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のコポリアミド。
  6. a=1、b=2、c=4且つd=0であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のコポリアミド。
  7. 5kgの荷重下で275℃において測定したメルトフローインデックスが10g/10分より低いことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のコポリアミド。
  8. モノマー(I)がラクタム、アミノ酸又はこれらの化合物の混合物であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のコポリアミド。
  9. モノマー(I)がカプロラクタム及びアミノカプロン酸並びにそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のコポリアミド。
  10. モノマー(II)が次式(b):
    (XR1)−R−(R2Y)n (b)
    {ここで、nは2以上の整数であり、
    1及びR2は同一であっても異なっていてもよく、共有結合又は脂肪族、アリール脂肪族、芳香族若しくはアルキル芳香族炭化水素基を表わし、
    Rは数個の芳香族核及び/又はヘテロケトンを含むことができる置換又は非置換芳香族基であり、
    Xはアミン若しくはアミン塩官能基、又は酸、エステル、酸ハロゲン化物若しくはアミド官能基を表わし、
    Yは、Xが酸、エステル、酸ハロゲン化物又はアミド官能基を表わす場合にはアミン又はアミン塩官能基を表わし、Xがアミン又はアミン塩官能基を表わす場合には酸、エステル、酸ハロゲン化物又はアミド官能基を表わす}
    で表わされることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のコポリアミド。
  11. 1及びR2が共有結合であることを特徴とする、請求項10に記載のコポリアミド。
  12. モノマー(III)が次式(a):
    Figure 0003796479
    {ここで、Cは共有結合又は1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基であり、この脂肪族炭化水素基はヘテロ原子を含んでいてもよく、
    Xは次式:
    Figure 0003796479
    又は
    Figure 0003796479
    の基であり、
    4は少なくとも2個の炭素原子を有し且つ随意にヘテロ原子を含んでいてもよい直鎖状若しくは環状の脂肪族又は芳香族炭化水素基であり、
    mは3〜8の範囲(境界を含む)の整数である}
    で表わされることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載のコポリアミド。
  13. 前記の多官能性化合物が2,2,6,6−テトラキス(β−カルボキシエチル)シクロヘキサノン、トリメシン酸、2,4,6−トリス(アミノカプロン酸)−1,3,5−トリアジン及び4−アミノエチル−1,8−オクタンジアミンから選択されることを特徴とする、請求項12に記載のコポリアミド。
  14. 押出成形装置中で少なくとも以下の3種の化合物:
    ・化合物(I):次式(c):
    −[NH−R3−CO]− (c)
    の繰返し単位を含有するポリアミド;
    ・化合物(II):上で定義したモノマー(II);
    ・化合物(III):上で定義したモノマー(III):
    {ここで、比(ax+cy)/(ax+cy+bx+dy)(この比を比αとする)は0.4〜0.6の範囲であり、
    ここで、xは化合物(II)のモル数を表わし、
    yは化合物(III)のモル数を表わし、
    比(ax+cy+bx+dy)/{(a+c+b+d)*(x+y+z)}(この比を比βとする)は1%より小さく、
    ここで、zは化合物(I)中の繰返し単位のモル数を表わし、
    基R3は随意にヘテロ原子を含む炭化水素基である}
    を混合することによって得られることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載のコポリアミド。
  15. コポリアミドマトリックス及び補強用充填剤を含む組成物であって、前記マトリックスが請求項1〜14のいずれかに記載のコポリアミドから成ることを特徴とする、前記組成物。
  16. 請求項1〜14のいずれかに記載のポリアミド又は請求項15に記載の組成物を押出吹込成形することによって得られる物品。
JP2002518340A 2000-08-09 2001-08-07 コポリアミド及びコポリアミドをベースとする組成物 Expired - Lifetime JP3796479B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0010483A FR2812879B1 (fr) 2000-08-09 2000-08-09 Copolyamides et compositions a base de ces copolyamides
PCT/EP2001/009111 WO2002012373A1 (fr) 2000-08-09 2001-08-07 Copolyamides et compositions a base de ces copolyamides

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004506080A JP2004506080A (ja) 2004-02-26
JP2004506080A5 JP2004506080A5 (ja) 2006-01-05
JP3796479B2 true JP3796479B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=8853434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002518340A Expired - Lifetime JP3796479B2 (ja) 2000-08-09 2001-08-07 コポリアミド及びコポリアミドをベースとする組成物

Country Status (11)

Country Link
US (1) US6906165B2 (ja)
EP (1) EP1311585B1 (ja)
JP (1) JP3796479B2 (ja)
AT (1) ATE309288T1 (ja)
AU (1) AU2001282074A1 (ja)
BR (1) BR0113253A (ja)
CA (1) CA2418845C (ja)
DE (1) DE60114847T2 (ja)
FR (1) FR2812879B1 (ja)
PL (1) PL360246A1 (ja)
WO (1) WO2002012373A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2810332B1 (fr) * 2000-06-16 2002-07-19 Rhodia Eng Plastics Srl Polyamides modifies, compositions a base de ces polyamides et composes macromoleculaires utiles pour leur obtention
FR2833015B1 (fr) * 2001-11-30 2005-01-14 Rhodia Eng Plastics Srl Compositions thermoplastiques a proprietes mecaniques ameliorees
FR2852322B1 (fr) * 2003-03-11 2006-07-07 Rhodia Eng Plastics Srl Article polyamide renforce par des fibres longues
KR100937086B1 (ko) * 2006-12-20 2010-01-15 주식회사 효성 형상기억성 폴리아미드 및 그를 이용한 형상기억성폴리아미드 원단의 제조방법
FR2958296B1 (fr) * 2010-04-06 2013-08-16 Rhodia Operations Composition polyamide de haute viscosite
BR112014001050B1 (pt) * 2011-07-21 2017-12-05 Croda International Plc Polyester polyester block polymer, method for the preparation of the same, composition, controlled release and personal care products, and method for preparing a gel composition
IN2015DN02989A (ja) * 2012-10-10 2015-09-18 Rhodia Operations
EP2821426A1 (en) * 2013-07-03 2015-01-07 Universita' Degli Studi Di Milano Polymers with complex macromolecular architecture having flame-retardant properties

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2082696A1 (en) * 1991-12-31 1993-07-01 Gregory R. Chambers Ppe/polyamide compositions of improved melt strength
US5493000A (en) * 1992-02-21 1996-02-20 Alliedsignal Inc. Fractal polymers and graft copolymers formed from same
EP0790280B1 (en) * 1994-10-18 2004-03-24 Polyplastics Co. Ltd. Thermoplastic resin composition, injection molding method thereof and injection molded article
US6008288A (en) * 1995-02-01 1999-12-28 Ems-Inventa Ag Transparent, colorless, amorphous polyamides and molded articles
CA2162430A1 (en) * 1995-02-01 1996-08-02 Ems-Inventa Ag Transparent, colorless, amorphous polyamides and molded articles
US6277911B1 (en) * 1995-02-01 2001-08-21 Ems Inventa Ag Transparent, colorless, amorphous copolyamides and molded articles made therefrom
WO1996035739A1 (en) * 1995-05-03 1996-11-14 Dsm N.V. Star-shaped branched polyamide
CN1108329C (zh) * 1995-12-29 2003-05-14 尼尔提克意大利公司 聚酰胺、其生产方法及其组合物
US5959031A (en) * 1997-03-28 1999-09-28 Du Pont Canada Inc. Polyamide release film for use in the production of molded composite products
NL1005520C2 (nl) * 1997-03-13 1998-09-15 Dsm Nv Automobielonderdelen uit een polyamide samenstelling.
FR2766197B1 (fr) * 1997-07-17 1999-09-03 Nyltech Italia Copolyamide thermoplastique, composition a base de ce copolyamide thermoplastique
FR2779730B1 (fr) * 1998-06-11 2004-07-16 Nyltech Italia Polyamides a fluidite elevee, son procede de fabrication, compositions comprenant ce copolyamide

Also Published As

Publication number Publication date
US20040054122A1 (en) 2004-03-18
BR0113253A (pt) 2003-06-24
FR2812879B1 (fr) 2002-10-25
FR2812879A1 (fr) 2002-02-15
WO2002012373A1 (fr) 2002-02-14
EP1311585A1 (fr) 2003-05-21
JP2004506080A (ja) 2004-02-26
EP1311585B1 (fr) 2005-11-09
CA2418845A1 (fr) 2002-02-14
AU2001282074A1 (en) 2002-02-18
ATE309288T1 (de) 2005-11-15
DE60114847D1 (de) 2005-12-15
DE60114847T2 (de) 2006-07-27
US6906165B2 (en) 2005-06-14
PL360246A1 (en) 2004-09-06
CA2418845C (fr) 2008-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100355649B1 (ko) 폴리아마이드및당해폴리아마이드의제조방법및당해폴리아마이드를함유한조성물
JP3556169B2 (ja) 熱可塑性コポリアミド及びそれを基材とする組成物
US5322923A (en) Semi-crystalline, semi-aromatic copolyamides
JP3702271B2 (ja) 変性ポリアミド、ポリアミド組成物、及びそれらの製造方法
JP3796479B2 (ja) コポリアミド及びコポリアミドをベースとする組成物
JP4472984B2 (ja) 熱可塑性重合体並びに改善された親水性及び改善された帯電防止性を有する重合体組成物におけるその用途
JP4190882B2 (ja) 変性ポリアミド、これらのポリアミドを主体とする組成物及びこれらを得るのに有用である高分子化合物
JP3770873B2 (ja) コポリアミド及びコポリアミドをベースとする組成物
CA2038642C (en) Nylon-6 modified with low molecular weight polyethylene glycol diamines
KR100525029B1 (ko) 얀, 섬유 및 필라멘트의 제조 방법
US8557170B2 (en) Process for the manufacture of nonwoven surfaces
JP2006517596A (ja) 重合体マトリックス及び官能化添加剤を含む組成物並びに該組成物から作られた製品
JP2004509981A (ja) ポリアミドをベースとした濃溶液、それのポリアミド系組成物の製造への使用及び得られる組成物
MXPA06008145A (en) Method for production of non-woven surfaces

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050412

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050711

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050719

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20051011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3796479

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140421

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term