JP2014524804A - 口腔および歯のケアに関連する器具 - Google Patents

口腔および歯のケアに関連する器具 Download PDF

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Abstract

本発明は、口腔の領域において行われる処置に関連して発生もしくは使用される唾液、水もしくは他の材料を除去する器具(1)に関する。本器具は、吸引用に配された実質的に環状の弾性フレーム(2)と、器具(1)を指に装着する指部品(3、6)と、軸方向において指部品(3、6)より先に配置されて吸引口(10)を含むチップ部品(4)とを含む。チップ部品(4)はフレームの軸方向を中心に回転可能に配設されている。
【選択図】図4c

Description

発明の分野
本発明は、口腔および歯のケアに関する器具であって、特に正確で効率的な作業を可能にすると同時に、作業者にかかるストレスを最小限にする器具に関するものである。
発明の背景
口腔および特に歯のケアは、バイオフィルムもしくは歯垢の除去、変色および歯石の除去、歯の充填処置などのさまざまな処置を伴い、これらは歯科助手に補佐された歯科医師によって、もしくは個々に歯科医師、歯科助手もしくは口腔衛生技師によって行うことができる。
http://www.tohtori.fi/?page=5446580&id=5688407 (2011年6月23日アクセス)によれば、口腔衛生技師の仕事の種類は、なかでも、口腔健康検査、虫歯検査および局部治療プログラムと、治療の実施ばかりでなく、また技師の責任範囲内での見解も内含している。口腔衛生技師は患者の粘膜の変化に注目し、その患者の咬合を検査し、必要な場合、患者を歯科医へ送る。加えて、口腔衛生技師は歯周病の原因、進行および治療に関連する要因においては専門家である。
口腔ケアをチムーワークとして行う場合、すなわち、歯科医が実際の治療行為を行う場合、助手はこれに関連する処置の他の事を行う。このような処置は、例えば唾液および洗浄液と、研磨材および充填材残滓ばかりでなく、患者の口内からの血液および薬物の除去も含んでいる。これによって歯科医は自分の業務に自由に集中することができる。
しかし、しばしば口腔および歯のケアの処置は一人だけの作業で行われるが、そのような場合、その人の筋骨格系はさまざまな姿勢で重圧を受ける。一人作業の場合、例えば、口腔衛生技師にとっては常に出来得る最良の人間工学的作業姿勢を維持することが不可能であり、非人間工学的姿勢で作業を行わなければならない。口腔健康ケアにおいて、口内の限られた作業領域空間と器具のデザインによっては、力を加えることが関節、筋肉および腱に対して有害である箇所へ止むを得ず手を入れることが多い。したがって、口腔衛生技師の作業は、筋骨格病の原因になる複数の危険要因を上肢および背中ばかりでなく、また特に首および肩の領域にもかかえている。
このように、口腔衛生技師の臨床作業は多くの手仕事を含み、特に精度が要求される。従来技術によれば、さまざまな器具で操作を行う場合、作業は指で多大の圧縮力を加えることを含んでいる。器具を向ける作業および精密な作業は上肢の関節を硬化させることばかりでなく、また首および肩の領域の筋肉による注視と頭の姿勢の維持を必要とする。
Laura Heikkilä および Hanne Livonenによる“Suuhygienisteillä ilmenevät tuki-ja liikuntaelimistön terveysongelmat sekä niiden ennaltaehkäisy”と題する刊行物によれば、上肢に対するストレスが原因の最も一般的な病気は、腱滑膜炎と、上腕骨の上顆炎と、手根管症候群である。人が腱滑膜炎を発生する機会を増やす作業関連の危険要因は、作業の動きの頻繁な繰返しと、手の力を使った強い圧縮と、手首の曲げ姿勢である。上述のものに加えて、上腕骨の上顆炎に関する危険要因は、手首および指の屈伸運動ならびに前腕の回転運動である。手根管症候群に関する危険要因は、腱滑膜炎および上腕骨上顆炎に関するものと同じである。手によるピンセット把持と振動用具の使用も、上述のストレス関連の病気に関する危険要因となる。加えて、口腔衛生技師は座位で歯科治療処置を行うが、そのような場合、上腕を何度も挙げた姿勢と極端な回転運動が肩と上腕に対してストレスを与え、力の加減および使用を制御するのが困難になる。
患者の口内からさまざまな物質を除去する上述の処置は、真空作動式吸引装置によって殆どいつもと変わらずに行われている。総じて、歯科治療ユニットには、高い負圧で作動する多量排出装置、および低い負圧で作動し患者の下顎から吊り下げ、しばしば唾液吸引装置と称するものが設けられている。これらの装置は、さまざまな形状をとることがあり、例えば充填処置中に口内で集めた唾液を除去するように、また多くは、同時に舌を作業領域の外に保つように設計されている。
多量排出を別の人が担当している場合、作業は円滑に進み、双方の歯科作業者が自己の仕事を理解している。しかし、歯科作業者が一人しかいないことがよくあり、このことは当然、その時の全処置がその人の責任になることを意味している。
一人で作業する場合、患者の口内からの液体の除去は特に問題であり、骨の折れることである。口内に大量の水が溜まる場合の処置には、多量の排出と、これに伴って多量排出用チップの使用が必要になる。多量排出チップは、これまで通り歯科医師と歯科助手の共同作業用に設計されている。歯科助手は液体を多量排出チップによって除去する責任を持ち、これによって歯科医師を臨床処置に集中させることができる。口腔衛生技師の仕事の種類が広がるにつれて、精度を必要とする臨床処置の数は歯科助手および口腔衛生技師の作業でも増加している。すなわち、必要なのは、現行の吸引チップの方式より組織の損傷が少なく、より精度の高い液体および他の物質の除去に対してばかりでなく、より人間工学的な作業である。
国際公開公報WO 2005/107832 A1は手に装着する外科用吸引器を開示している。この公報によれば、指に装着する吸引チップは、助手が外科医の視界を妨げなければ、外科医は手術部の視野を広くとれる。しかし、この公報の第1の実施例に従って手術部に吸引を向けるためには、吸引器を指で強く挟む必要がある。この公報の第2の実施例の鞘状方式では、吸引チューブは指よりも短く、この場合、指が吸引を妨げ、吸引の使用は不正確になる。さらに、鞘が指の遠位指節間関節を完全に覆うが、遠位指節間関節は鞘内部に残る。このような場合、指を曲げると、鞘が遠位指節間関節に圧力を与え、関節が鞘により圧迫と抵抗を受け、関節はストレスを受ける。
スウェーデン特許SE468237は吸引により唾液を除去する装置を開示している。しかし、この公報の問題点は、実際において、指の中手指関節へ装着するフィンガークランプが吸引チューブ掛けの端部から離れてしまい、このため吸引をその目標領域へ正確に当てることが不可能になることである。
発明の簡単な説明
したがって、本発明は、上述の問題を解消可能な方法とこの方法を実現する装置を提供することを目的とする。本発明の目的は、独立請求項に記載の内容を特徴とする方法およびシステムによって達成される。本発明の好適な実施例を従属請求項に開示する。
本発明を構成する概念は、吸引用に配設された実質的に管状の弾性フレームに、器具を指に装着する指部品と、指部品より軸方向に離れて配置され吸引口を含むチップ部品とが設けられ、チップ部品はフレームの軸方向を中心として回転するように配設されていることにある。
本発明によれば、本方法およびシステムの利点は、正確で効率的に向けることが可能な器具であると同時に、この器具の使用に起因して作業者に与えるストレスを最小化できることである。
ここで、添付図面を参照して、本発明を好適な実施例についてより詳細に説明する。
本発明の一実施例による器具を示す図である。 本発明の一実施例による器具の側断面図である。 本発明の一実施例による使用状態における器具を示す図である。 ないし 本発明の一実施例によるチップ部品および指部品を示す図である。 本発明の一実施例による指部品を示す図である。 手の骨格を示す図である。 ないし 本発明の一実施例による器具のチップ部品の回転構造を示す図である。 ないし 本発明の一実施例による器具のチップ部品の回転構造を示す図である。 本発明の一実施例による器具のチップ部品が取り外された状態を示す図である。 本発明の一実施例による器具の指部品を裏から見た図である。 本発明の一実施例による器具の指部品を示す正面図である。
発明の詳細な説明
図1は、本発明およびその好適な実施例による器具の斜視図である。本器具は全体として、吸引流用の流路が内部に設けられた管状長尺フレーム2を有している。単純な摩擦接合部もしくは他の接合部によって、フレームもしくはチューブもしくは吸引チューブは、参照番号7で示すその端部を既存の吸引チューブもしくは吸引機もしくは延長チューブの端部へ取り付けることができる。通常の状態において、器具1を作業状態において定位置に保つには、他の接続装置を使用しない比較的ぴったり合う接合部品で十分である。所望に応じて、ねじもしくはさまざまな技術分野で見つかる他の種類の固定手段を使用してもよい。
図1において、図2に示すように、器具は直状部品として説明しているが、図3に見られるように、作動状態では、本器具は手の形に合うように多少湾曲する。
その直径および縁部厚さならびに長さに関しては、管状フレーム2は実際の作業および既存の部品に合うような寸法でよい。フレーム2は特に、弾性で柔軟性のある材料、特にプラスチックで作られ、これは部分的にもしくは全体的に透明もしくは非透明でよい。
参照番号3は、環状部品などの指部品を示し、これにより形成される開口部はフレーム2の長手方向軸に対して実質的に平行である。図1で分かるように、上記部品3は、非常に幅広のリングに似ている。図3はまた、上記部品の目的を示す。すなわち、鞘状指部品の場合は指を鞘に押し込み、環状指部品の場合は指をその環帯へ押し通し、これによって指を使って器具1の端部を所望の箇所に当てて唾液を吸引し、または他の物質を除去することもできる。
部品3は、ここでは非常に幅広のリングとして説明しているが、分かるように、ある幅があるため、器具をより容易で、より正確に当てることができる。しかし、この幅自体が重要な意味を持つのではなく、殆どねじ状である部品でも十分である。リング部品はらせん状に形成してもよい。
部品3は、別の方向に進める場合、やはり鞘状でもよく、この場合、指を鞘に押し込んで器具を装着する。指部品3は2つまたは3つの環状部品で構成してもよい。
環状部品3はカットリングでもよい。カットはさまざまに、例えばリング部品の長手方向もしくは斜めに外周と平行な切込みを入れて作ることができる。これによって、環状構造がある弾性を有してリングの形状を曲げたり維持したりするので、弾性を利用することができる。このことによって、すべての大きさの指に合うようにリングのサイズを自動的に調節することができる。リング部品には、外周方向に垂直な方向に区分を作ることもできる。
そこで、材料の弾性を適切に選ぶことによって、普通の太さの指をリングに入れることができる。しかし、もっと太い指の場合、リングは、指を圧縮しすぎることなくわずかに開く。または、本器具は、どのような指の太さにも合うようにさまざまな大きさの等級で製造することもできる。環状指部品は、指の先端部もしくは中央部に配設することもできる。何らかの方法で指に緊締する装着用クランプを選択することができる。他の1つの方式としては、例えば小片のベルクロテープなどの、例えば粘着性留め具を有するテープ状の緊締装置でもよい。さまざまな技術分野からの他のさまざまな緊締方法も使用してよい。
作業箇所に面する本器具の端部には別のチップ部品4が設けられ、その外端部に1つ以上の間隙5を設けて、器具の先端部が空気流を妨げる密閉状態になるのを防ぐことができる。これらの間隙は、先端部が組織、例えば口腔粘膜もしくは歯に接触したとしても常に、ある程度の流れを許容する。先端部は、吸引チップもしくは多量排出チップと呼ぶこともある。各間隙は例えば、実質的な円形であったり、もしくはスロット状(図2)に形成したり、または突起部間の空間であってもよい。
チップ部品4は、軸方向において指部品3、6より先に位置する。チップ部品は吸引口10(図4a)を有し、これは流路に連通している。チップ部品はフレームの軸方向を中心に回転するように配設され、したがってチップ部品は、互いに所定の角度だけ離れた複数の位置へ動くように構成してもよい。
図1および図2は、フレーム2に対して動かないように緊締された環状部品3を示す。他の実施例によれば、指部品は、環状部品と同様にフレームに対して着脱可能もしくは可動に緊締することができる。リングとフレーム2の相対的位置は可調節でもよい。すなわち、指部品3は、フレーム2の長手方向、軸方向もしくは垂直方向に可動でよい。加えて、もしくはこれに代わって、チップ部品4は指部品3に対して軸方向に可調節もしくは可動でもよい。
この可動状態は、さまざまなやり方で達成することができる。最も簡単には、リング3は数字の8に似た2つの部品で構成され、これによってフレーム2は小さい方のリング部品に通過させ、指部品3は小さな力でフレームに沿って摺動させることができる。これによって、個々の適切な作業上の人間工学を作業者ごとに容易に調節することができる。同時に、これによって作業者は正確に作業することができる。いずれの場合も、指部品は、1つ以上の緊締位置でフレームに緊締することができる。
上述のように、チップ部品4は、フレーム2の自由端部へ、すなわち吸引機の端部の反対側の端部へ緊締される別個の部品でよい。しかし、最も単純な場合は、このような別個のチップ部品は存在しなくても、チップ部品として働くフレームの自由端部がある。フレーム2は、自由端部を適切に形成するとともに、切込みもしくは同様なものを設けてもよい。必要な場合、チップ部品4を使用する時、フレーム2に対して長手方向に可調節にしてもよい。簡易な長手方向の調節は、ねじによって達成される。部品4をフレーム2の外端部へ、所望の深さにねじ込んで、精度と使い勝手の良さを達成するようにする。またチップ部品4は、具体的にはプラスチックから作られている。
本器具の目的は一人作業を可能にすることでもあり、したがって、本発明およびその好適な実施例によれば、吸引を一本の指で目的領域へ、かつ目的領域内で正確に容易に向けることができると同時に、器具を向ける手の指以外の指と器具を使用する指も部分的に、例えば患者の唇を持ち上げたり、その場の他の処置に使用したりするのに、十分使用することができる。本器具は特に使い捨てに、すなわち、ある患者に用いた後は廃棄することができる。器具の製造材料はエネルギー用廃棄物に非常に適している。
図4a、図4bおよび図4cは、本発明およびその好適な実施例によるチップ部品と指部品を示す。図4aにおける指部品およびチップ部品は下から見たものを示し、図4bにおける指部品およびチップ部品は上から見たものを示し、図4cは指部品およびチップ部品の側面図である。
指部品は、図1に示すように環状、もしくは図4aないし図4cに示すように鞘状でよい。鞘状指部品6は、指40(図5)の先端部41(図6)および/または中央部42(図6)に配置することができる。指部品は、基部43(図6)までずっと伸ばすことができる。鞘状指部品へ指を押し込んで、その鞘が指の一部分または各部を覆うようにする。鞘は、例えば指の先端部および指の中央部を覆うことができ、遠位指節間関節44(図6)の箇所、それより上および/または下の鞘の開口部によって遠位指節間関節が自由になっている。指の各関節、例えば遠位指節間関節および近位指節間関節45(図6)が、例えば指の中央部に緊締した指部品を使用する際、自由であれば、ストレスもしくは圧縮力が関節に掛からない。これによって、指を動かしてチップ部品を向けた場合、遠位指節間関節および近位指節間関節がストレスを受けるのを防止する。指部品は、指の中手指関節46(図6)へは装着されないので、フレームの端部が下がったままにならない。そうでなければ、目標領域へ吸引を向けることは実質的にできなかったであろう。
鞘部品は、フレームに対して1つ以上の緊締位置22(図4c)で緊締することもでき、これらの位置は、例えば鞘部品の後端部および前端部にあってよい。フレーム全体を囲うように緊締箇所を配置してもよい。鞘状指部品に1つ以上の開口部20、21を設ければ、1つ以上の関節を自由にすることができる。人間工学に加えて、このことは、器具の方向操作性とチップ部品の換気を改善する。開口部は、例えば鞘部品の上面20および/または下面21内に設けてもよい。
そこで、フレームの端部にはチップ部品4を設けてもよい。軸方向における指部品の後方には、チップ部品が配置されている。チップ部品は、動かないように、もしく脱着可能に配設してもよい。
チップ部品は、さまざまなやり方でフレーム内に配設することができる。チップ部品は、直接フレームへ緊締してもよく、またはチップ部品もしくはチップ部品の前部を緊締する調節部品もしくは接続部品をフレームに設けてもよい。チップ部品は、フレーム内に動かないように、もしくは可動に配設してもよい。図7a、図7bおよび図7cは、本発明の好適な実施例によるフレーム内のチップ部品の一構造を示し、チップ部品はフレームの軸方向を中心として回転するように配設されている。
図7aは断面図である。この場合、フレーム2には、チップ部品4をその中に配設することのできる接続部品60が設けられている。同図はまた、係止用突起部50を示し、これは、チップ部品の内面に配設され、接続部品内に設けられた受入れ溝内に配設することができる。図7aはまた、他の突起部17および開口部16を示している。
図7aは、係止用突起部が回転溝に設けられている状態を示し、図7bは、係止用突起部50が回転運動の係止位置にある状態の断面図である。
図7cにおいて、チップ部品の内面へ取り付けられた係止用突起部は回転溝に設けられており、図7における係止用突起部は回転運動の係止位置にある。図7cで分かるように、受入れ溝の係止用凹部が係止用突起部もしくは係止用突出部を受け入れるように配設されている。他の実施例によれば、接続部品は係止用凹部を有するが、チップ部品は係止用溝を有している。
係止に使用される係止用リング53は、さまざまなやり方で成形することができる。これは、係止用突起部を案内する1つ以上の案内面と、係止用突起部を受け入れる係止用凹部で構成してもよい。好適な実施例によれば、係止用凹部の数は3つもしくは4つである。したがって、チップ部品は、互いに所定角度で配置された異なる複数の位置へ動かすことができる。この動きは、係止用凹部の数の関数としての各角度の大きさが同じであれば、約120度もしくは約90度で行われる。各回転角度も大きさが異なってよいが、その場合、チップ部品を動かして、例えばチップ部品を先ず約30度だけ、次いで約15度だけ、さらに約30度だけ動かすことができる。係止用突起部の係止位置は、このように同じ大きさもしくは異なる大きさの角度間隔で設けることができる。
図8a、図8bおよび図8cは、本発明およびその好適な実施例によるチップ部品に関する調節および回転構造を側断面図と上から見た図の両方で示す。フレーム2には調節部品、接続部品もしくは係止用部品53を設けてもよい。係止用リングは係止用凹部51と取付け用溝54とを有している。取付け用溝によって、チップ部品は、接続部品内へ配設、またはこれに緊締することが可能であり、この場合、チップ部品の隆起部もしくは突起部は、取付け用溝によって回転溝へ導くことができる。参照番号55はチップ内に設けた突起部用の回転溝を示す。
チップ部品は、チップを外側に向けて引くことによって、またはこれを内側に向けて押して回転させることによって動かし、所望の位置を達成する。チップは、例えば約90度の間隔で係止し、チップを単にわずかに内側に向けて押すだけで開放することができ、これによって係止用突起部は回転溝へ戻る。この段階でチップは、所望の位置へ戻ることができる。係止は、チップをわずかに外側に向けて引くことによって行い、これによって係止用突起部は係止位置へ修道する。係止用凹部の広い前部は、係止用突起部を正規の角度に案内し、これによってチップ部品の角度は調節し易くなる。チップ部品が係止位置間で軸方向に回転する場合、フレームは不動状態にとどまることができる。
図8cはチップ用の装着溝の側断面図である。装着溝が傾斜した場合、チップが一度定位置に緊締されると、もはや動くことができなくなる。この場合、この傾斜によってチップが接続部品から外れるのを防止し、これを接続部品内の定位置に保つ。
チップ部品は、1つ以上の部品で構成してもよく、例えば、第1の部品がフレームへ動かないように装着された緊締部品であり、第2の部品がこの緊締部品へ装着された延長部品であってよい。好適な実施例によれば、口内の奥の領域において作業を正確に行えるようにチップ部品を長手方向に調節することができる。延長部品は、例えば約2ないし5ミリメートルでよく、この延長部は、例えば、ねじもしくはスライド機構によって達成することができる。
チップ部品全体もしくはチップ部品の延長部は回転可能でよい。回転角度は、例えば約90度、約180度、もしくは約360度でよい。この回転によって、患者の口から材料もしくは液体を除去する必要があったり、または患者の口内の箇所を削ったり磨いたりする必要のあるすべての作業段階において、常にチップを作業領域に正確に向けることができる。したがって、扱い難く人間工学的に有害なピンセットを把持することも、またこれと相まって手首をねじることも、チップを向けるのには必要ない。加えて、上肢の有害な持上げ運動は完全に解消される。液体および他の物質や材料の除去がより正確であれば、作業領域の視認性も改善され、これは、人間工学的に正しい作業姿勢および座位を作業中に維持する作業者の能力に貢献する。
好適な実施例によれば、フレームの端部に設けられた別個のチップ部品は約360度回転し、歯などの目標物に正確に吸引を向けることができ、この場合、作業領域からの液体除去などの作業はより正確になり、本発明による吸引チップもしくは多量排出チップの視認性は、従来の多量排出チップを使用する場合よりも優れている。この結果、作業者が作業中に人間工学的に正しい作業姿勢および座位を維持できるという更なる利点が生じる。チップ部品は360度回転させることができるとともに、これを180度回転させることは吸引チップで前歯の処置を行う場合に役立つ。
好適な実施例によれば、チップは約90度の間隔で係止し、視認性に関しては実質的に等間隔の4つの異なる位置で十分である。すなわち、チップ部品は約360度回転して、例えばチップ部品を一回に約90度動かすことができる。90度動かした後、チップ部品は、例えばチップ接続部品およびフレーム接続部品内に設けられた溝およびねじによってこの角度もしくは位置で係止することができる。この位置から同じ方向にさらに90度回転することができ、そうすると、チップ部品は180度回転していることになる。同じ運動を続けて、次にチップ部品を270度回転させ、全部で360度回転させると、元の角度へ戻ることができる。しかし、注目すべきは、回転角度および全回転角度は、上述した以外の角度でもよく、さらに回転角度は、さまざまな段階で異なっていてもよいことである。
そこで、チップ部品は、回転を制限したり、自由にしたりしてもよい。また、回転は、ブロック停止などのさまざまな機構によって防ぐこともできる。チップ部品は、例えばチップ部品を1つ以上の摩擦嵌合によって、またはある運動角度に配設することによって係止可能になるように回転運動を防止し、もしくは制限してもよい。
チップ接続部品およびフレーム接続部品に設けられた溝とねじの間の距離の違いによって、チップ部品の長さを調節することが可能であり、したがってチップ部品は、ねじを調節することで、ねじにより許容される軸方向距離を摺動することができる。
チップ部品もしくはノズル4は、作業をより正確にするように成形できる。チップ部品の遠位端部は、図4bに示すように、丸くてよい。側面から見て、チップ部品は、図4cに示すように、斜めでよい。吸引口により画成された実質的に平らな面19と軸方向との間の角度αは、通常では約25度より大きい。この角度は、望ましくは約30、35、40もしくは50度である。
チップ部品には1つ以上の軸方向開口部および/または半径方向開口部を設けることができる。半径方向開口部と吸引口の端部との間の間隔は、2、3ミリメートルから2、3センチメートルまででよい。
チップ部品には、1つ以上の突起部、突出部もしくは隆起部を設けることもできる。突起部12は、例えば吸引口10により画成された外周11上で、チップ部品の第1の面、例えば上面18、チップ部品の第2の面、例えば下面17、もしくはチップ部品の両側面に設けてもよい。突起部もしくは突出部、またはこれらに加えて、もしくはこれらの代わりに、図4cに示すように、チップ部品の上面に配設された空気口16などの1つ以上の溝もしくはスロットをチップ部品内に設けることによって、使用中、例えば空気流によりチップが目標面に付着するのを防ぎ、またはこれらの下から空気流を通すようにする。これらによって負圧の形成を防ぎ、吸引チップが組織もしくは粘膜へ付着することがないようにする。参照番号13は、下から見たチップ部品の上部に設けられた空気口を示す。
チップ部品の突起部はさらに、歯のホワイトニングに関連してホワイトニング剤を削り取ると同時に歯の表面から吸引する必要がある場合などの処置において、いわゆるスクレーパとして利用できる。
チップ部品および指部品の締結は固定もしくは脱着可能のものでよい。締結は、糊付け、加熱、溶融、機械的締結、もしくは一体化により行うことができる。本製品を圧搾プラスチックで製造する場合、指部品の締結は固定でよい。すなわち、指部品もしくは鞘部品ばかりでなく、チップ部品に加えて、もしくはこれに代えて、製品の一体化部分であってもよい。
図4aにおいて説明したように、チップ部品には大きな吸引口、すなわち開口部10を設けることができ、この場合、その吸引力が大きくなり、液体の除去をより効率的にし、視認性の維持をよりよくする。
図5は、本発明およびその好適な実施例による指部品、すなわち鞘部品6を示す。鞘部品は、遠位指節間間接が圧縮、圧力もしくはストレスを受けないように、またより正確な作業および換気を可能にするように、2つの開口部20、21を有している。鞘部品はさらに、指に対して良好な接着性を生じる材料を含む特別な領域を含でよい。この、いわゆる把持領域は、鞘の先端部30内に、鞘の内面に、もしくは鞘内部の別個の層として配置できる。同様な接着構造は、環状指部品に使用することもできる。
チップ部品および指部品の両方は、プラスチックなどの軟性の弾性材料で製造できる。このような場合、指に装着する回転可能な吸引チップもやはり、組織に優しく、患者にとって心地よいものになる。フレームは、構造全体の残り部分でもあるが、これも生物分解性シリコンもしくは他のプラスチック材料で作ることができる。
一例として、フレームの内径は、およそ3ないし7ミリメートルでよいが、この値よりかなり大きくてもよい。
指リングもしくは指鞘としての指部品は、指の中央部ばかりでなく、器具のフレームにも配設できる。指の中央部へ装着した指部分は、遠位指節間間接を自由にする。この場合、遠位指節間関節には圧力もしくは圧縮力がかからない。これによって、指を動かして吸引チップを向ける時に遠位指節間関節がストレスを受けるのを防ぐことができる。上述の指装着によれば、特に吸引を正確に作業領域へ向けることができる。
図9は、チップ部品を外した場合の本発明およびその好適な実施例による器具を示す。同図において、器具1は、フレーム部品2と、これに対して脱着可能に連結されたチップ部品4から成る。使用状態において、チップ部品はフレーム部品の先端部に存在する。フレーム部品にも管部品(図示しない)を脱着可能に設けてよい。空気流用の1つ以上の流路を器具の内側に配設してよい。ある流路は、チップ部品からフレーム部品を介して管部品へ走る通路によって形成される。
本器具の指部品3は、湾曲した支持体22によってフレーム部品へ直接緊締することができ、または指部品は、調節用部品23へ取り付け、これをまたフレーム部品へ取緊締することができる。指部品は、フレーム部品と一体化できるが、その場合、フレーム部品は指部品を有する1つの部品になる。図9において分かるように、指部品3の先端の軸方向は、チップ部品4の軸方向と実質的に平行である。このような場合、実質的に指先方向は作業目的物の方へ向く。図9において分かるように、指部品は軸方向においてチップ部品よりも先の方に位置する。
指部品には、指部品3を2つの部分、すなわち前部3aと後部3bとに分割する1つ以上の切込み20を設けることができる。この切込みは、とりわけ指部品に弾性を与える。この弾性は、例えばフレーム部品を曲げた時に指部品が曲がることで示される。指部品と指部品におけるフレーム部品は、指と実質的に同じ半径上の自然の位置に配設されている。なぜならば、自然の位置における他の指はわずかに曲がっているからである。このような場合、指は少ししかストレスを受けず、指の姿勢はできる限り自然になる。指部品に作られた切込みは、遠位指節間関節を自由にさせ、このようにして、指は圧力もしくはストレスを受けることなく指部品によって曲げることができる。
したがって、フレーム部品とフレーム部品の指部品は、それぞれの自然の位置で曲げることができ、または使用状態において曲げることができる。フレーム部品とフレーム部品の指部品がそれぞれの自然の位置で曲げられると、なかでも、指部品の切込みによって、これらはさらに大きく曲げることができる。
指鞘が指部品として使用され、フレーム部品に対して、さらには、鞘が実質的に自然の位置にある指鞘に対しても、半径が用いられると、指と手ばかりでなく、手首も最小のストレスしか受けない。このような場合、治療機械の吸引配管によって生じる下方へ引く重量は、指に何のストレスも与えない。これがまた、長期間の作業中でも器具を正確に向けることを可能にするのに役立つ。換言すれば、器具の利用性および方向操作性が改善し、指、指先および指の中央部に重量が最適かつ均等に分散される。さらに注目すべきは、指の自然の位置は、手首の姿勢、手首の筋肉および手首の腱に影響を与え、そこで手全体、肘および上腕の姿勢と、筋肉と、腱に作用することである。
さらに、指部品に設けられた1つ以上の切込みは指部品を軽くする。なぜならば、切込みのために材料が少なくなるからである。吸引チップの正確な方向操作性ばかりでなく、手および指に対して治療機械の吸引配管により加わる重量の指および手への均等な分布も、向上するため、人間工学的指部品を2つの部品で構成するように構成することができる。図9によれば、指鞘の前部は指の先端部上に配設されているが、指鞘の後部は指の中央部に配設されている。
フレーム部品の管部もしくは吸引管へ緊締される端部は、図9、図10および図11に示すものと同様なクリスマスツリーに似た形でよい。このクリスマスツリーの突起部90は吸引管の中へ受け入れられ、吸引管を貫通するように配設され、器具の使用中に吸引管がフレーム部品から離脱するのを防止する。フレーム部品および吸引管がさまざまな硬度の材料で作られていると、緊密な緊締がより容易に達成される。フレーム部品を管部品より硬い材料で作ることができ、その場合、フレーム部品をこれに挿入すると、管部品は降伏する。突起部における直径は、吸引管の内径よりわずかに大きくなるような寸法よく、その結果非常に軽量な接続部となる。
フレーム部品の先端には、チップ部品の長手方向の調節用の部材を設けることができる。この部材は、例えば溝、凹部、突出部にでよい。これらは横断方向でよい。突出部の数は、フレーム部品の軸方向に対して垂直な方向にフレーム部品の表面に、例えば3つ70、71、72でよく、これらはチップ部品の長手方向の調節を意図している。突出部は、例えば5ミリメートル間隔の配置でよい。フレーム部品の先端の端部に存在する3つの突出部のうち最後の突出部70は、幅広く、高さがある。その目的は、別個のチップ部品もしくは吸引チップが離脱するのを防止することである。上述した方法で、例えば、チップ部品は摩擦調節によって軸方向に調節できる。
チップ部品の寸法およびそのフレーム部品からの距離は、さまざまな処置におけるチップ部品の使用が正確かつ効率的で到達可能なように構成されている。到達可能性とは、到達すべきすべての治療領域に到達できることを言う。チップ部品の長さが可調節であることによって、口腔などのさまざまな治療領域において容易かつ効率的で、正確な作業が可能になる。その結果、例えば奥歯の作業を行う場合、遠くへ届く姿勢が用いられ、前歯の作業を行う場合は、少し遠くに届く姿勢が用いられる。チップ部品は、軸方向における運動の総距離が、例えば約10mm、約15mmもしくは約19mmになるように配設してよい。指部品の先端からのチップ部品の先端の距離は、例えば約20mm、約26mmもしくは約31mmでよい。フレーム部品の軸方向におけるフレーム部品に対するチップ部品の長さは、例えば約半分もしくは1/3でよい。フレームの軸方向における指部品に対する先端の長さは、例えば約半分もしくは2/3にでよい。
フレーム部品の先端は、長手方向の突出部と溝73で構成してもよい。これらはチップ部品の回転を、例えば徐々に達成し調節するのに設けられている。チップ部品の内面は、フレーム部品の先端の突出部および溝に対応する形になっており、これによってチップ部品を回転させることができる。したがって、チップ部品の回転はスナップ動作をすることができる。
上述のように、チップ部品は、軸方向および/または回転方向に回転させることができる。
吸引面上のチップ部品4の1つ以上の突起部17と、先端の両側の1つ以上の空気口16は、吸引口10を設けたチップ部品が負圧になるのを防ぎ、これによって粘膜に付着するのを防止する。突起部は、目標領域を削るのにも使用することができる。
接着面もしくは突出部80をチップ部品の外面に配設して、チップ部品への付着性を高めることができる。先端形状は、前方に向かって広くなるように作ってもよく、その結果、より効率的な吸引面とより丈夫な先端になる。このことは、先端部を使用して、例えば唇もしくは頬を作業領域の外へ、または作業領域を外れて移動させることができる利点がある。
図10は、本発明の実施例による指部品を後部から見た図である。鞘状指部品3には1つの切込み20が設けられている。同図はまた、吸引管への接続金具90も示している。
図11は本発明の実施例による器具の指部品を示す前面図である。鞘状指部品3によって、チップ部品内に設けられた吸引口10は、目標領域へ正確かつ効率的に向けることができる。吸引口を画成している外周11には、例えば4つ、7つもしくは8つの突起部を設けて、その目標領域における作業を向上できる。
本発明およびその好適な実施例の利点は、器具を作業領域に対して正確かつ効率的に向けることができることである。更なる利点は、それと同時に作業者に加わるストレスを最小限にできることである。特に、診療所において一人で作業している口腔ケア専門医の作業精度および作業上の人間工学を同時に改善できる。
本発明およびその好適な実施例による器具を使用することによって、操作者の手は「3本」になり、吸引に加えて、照明もしくは、例えば歯鏡もしくは他の器具を本器具の助けによって使用できる。
本発明は、従来の多量排出チップに完全に取って代わることができる。吸引チップもしくは多量排出チップを設けた本発明およびその好適な実施例によるフレームを指部品を介して指の中央部分および先端部分に装着する場合、フレーム端部は釣り下がったままにならないので、これを所望の目標領域に対して正確に配向できる。この場合、指に対してストレスを与える圧縮力も、手首の曲げ運動もしくはねじり運動と相まった前記圧縮力のいずれも、液体の除去および吸引チップの作業領域への方向付けには必要ない。このことによって、特に一人で作業している場合、広く公知の吸引チップ処置と比べると、手、手首および頚肩領域に対しては、最も自然で、ストレスの少ない人間工学的に適切な作業運動を可能にし、例えば、手根管症候群と称される病状を発生する危険がかなり減少する。
多量排出チップを使用する場合、作業姿勢は静止しているので、不快な同じ姿勢を長い時間保つ必要があることもある。従来の作業において、多量排出チップの使用は不正確であり、不便で、指の関節に対してばかりでなく、また手首および頚肩領域に対しても人間工学的にストレスの多いものとなる。親指を動かすのが困難な場合、親指の長外転筋腱および短伸筋腱がそれぞれの腱鞘内で刺激を受けた状態になる。手首の親指に面した側の炎症の徴候は局所疼痛や腫れを含む。これは口腔衛生技師の間では非常に一般的な症状であり、この症状は吸引ハンド症候群と呼ばれる。連続する反復運動ばかりでなく、またデケルバン腱滑膜炎の危険要因である手首の側方運動およびねじり運動も、いまや解消もしくは最小限にできる。従来の多量排出チップの使用は、作業者にとってばかりでなく、また患者のとっても不便であり、多量排出チップは刃の鋭いプラスチック管であるので、処置中に患者の唇もしくは粘膜に傷を負わせることがしばしばある。これらの欠点はいまや解消できている。
液体と他の物質および材料の除去に加えて、いまやより正確かつ効率的になっている特別な処置の例は、例えば超音波歯石除去と、手操作器具による歯石除去と、表面麻酔の利用と、粉末クリーナの使用による変色の除去を含んでいる。これらを次に説明する。
口腔衛生技師の職業において、歯石を除去する超音波装置の使用は、装置がより精巧になるにつれて増えている。超音波装置は、手動器具と比べると、歯石の除去を迅速化し、より費用効率を高くする。超音波装置の動作は水中における超音波振動に基づいており、そのため、使用中は患者の口は多量の水を受け入れ、作業領域の視認性が悪くなる。指に装着するチップ部品と、例えば約30度の回転とで吸引チップを作業領域に正確に方向付けることができ、これによって液体の除去をより効率的にし、視認性を改善し、人間工学的に正しい作業姿勢を容易に保つことができる。チップ部品の大きな吸引口は、細菌や微生物を含有して超音波装置の使用中に生じてしまうエアゾールクラウドが室内に拡散することを防止し、患者や作業者対する有害な微生物負荷を少なくでき、これによって職業上の安全にも影響を及ぼすことができる。
指に装着する吸引チップによって、出血が伴う処置、例えば腫れた歯肉が大量出血している場合の歯石の手動除去に関連した処置において、吸引チップを取ろうとして手を差し伸べたり、それを持ってきたりすることを回避できる。フレーム内に配設される指部品と回転可能なチップ部品とによって、クリーニング処置の全期間にわたって視認性を的確に維持でき、これによって人間工学的に正しい作業姿勢を維持できる。吸引チップをそのホルダから取ろうとして手を差し伸べる必要がないので、肩および上腕に加わるストレスも減少される。
歯の治療の処置では、チップを歯肉ポケットへ分注することによって投薬する液体局所麻酔薬が使用される。液体局所麻酔薬を塗布する場合、局所麻酔薬が広がって唾液に入り、さらにこれと一緒に患者の喉に入るのを防ぐことが大切である。患者の喉に流入した局所麻酔薬は咽頭粘膜を麻痺させ、患者に対して極端に不快さと驚きを与える。指に装着可能であって回転可能チップ部品を有する器具は、歯をたどって正確に作業領域へ向けることができ、これによって、余剰の局所麻酔薬が広がって唾液に入りさらにこれと一緒に患者の喉に入るのを防ぐことができる。したがって、従来技術の多量排出チップを使用する場合に比べ、患者の口からの有害物質のより正確な除去と、患者に対するより安全でより便利な処置ばかりでなく、また作業者にとっても、局所麻酔薬が余剰であった際にこれを除去するためのかなり高い精度の人間工学的により良い方法が達成される。
歯の変色は粉末クリーナを使用して除去される。粉末クリーナに使われる粉末は患者の粘膜を刺激するので、クリーニング処置中に粉末の噴射が粘膜に当たることを防止することが大切である。指へ装着され、多量吸引力を有し、さらに例えば約360度回転可能であるチップ部品は、器具を作業領域へ正確に向けることができ、これによって、粘膜の刺すような痛みおよび傷の原因となる粉末の噴射が舌、唇、頬の粘膜もしくは口蓋に当たることを防ぐことができる。この処置は作業者にとっては人間工学的に、また患者にとっては安全に行うことができる。従来技術の多量排出チップを使用することによって、前記処置を行うのは非常に難しい。なぜならば、一人の作業の場合、多量排出チップを作業領域に正確に向けるのが困難であるからである。
本発明およびその好適な実施例によれば、充填処置もより正確に行うことができる。充填処置において、歯の充填材として、金属は殆どプラスチックに代わっている。プラスチックを多く使用することが歯の治療において作業関連のアレルギーの増加につながっている。メタクリル酸塩含有のプラスチック材は、例えば歯の充填および入れ歯を作るのに使用されている。メタクリル酸塩はアレルギー性が高く、肌、目、および呼吸器系の刺激症候群の原因となる。
アレルギー性接触湿疹は主として、歯の充填前処置、封止材、充填材およびコーティング材により生じている。前処置材のうち、プライマーは通常2−ヒドロキシメタクリル酸塩(2-HEMA)を含有している。光硬化性封止材、充填材およびコーティング材は、少なくともトリエチレングリコールジメタクリル酸塩(例えばbis-GMA)もしくはウレタンジメタクリル酸塩を含有している。多くのアクリル化合物もまた作業関連の鼻炎、喉頭炎および咽頭炎ばかりでなく、また結膜炎の原因になる。
本発明は、作業領域のより良い視認性を確保できる。歯の前処置において、歯科用ドリルが使用されるが、その冷却水を患者の口から除去する必要がある。吸引チップを作業領域に対して正確に向けることによって、冷却水を効率的に除去でき、したがって、作業領域のより良い視認性を確保でき、これによって、人間工学的に正しい作業姿勢を容易に維持できる。作業領域の視認性の改善によって、またより良い作業姿勢も達成できる。
充填処置において、前処置された歯が充填材で充填する前処置を受ける場合、充填される歯を完全に乾燥状態にすることが重要である。なぜならば、そうしないと、プラスチック製充填材のその歯への固定が保証できないからである。吸引チップを本発明によって充填領域へ正確に向けることによって、充填領域を完全に乾燥させ、高質の充填およびこれ関連した処置を達成できる。
歯をプラスチックで充填する場合、象牙質やエナメル質は、さまざまな前処置、封止材、充填材およびコーティング材で処置される。これらの化学物質は極度にアレルギー性であり、作業者および患者の双方に対して有害である。これらの化学物質は、歯へ施し、歯から洗い落とすことが必要である。したがって、吸引チップを歯の非常に近くに保って、歯の表面から逃げる余剰の化学物質をその作業領域から吸引可能にすることが重要である。加えて、プラスチック充填に用いられる前処置材および封止材に対して空気を吹きつけて、歯全体に均等に拡散させる。前記処置において発生したエアロゾルは極度に有害で、アレルギー性である。本発明は、吸引チップを作業領域に対して正確に向けることを可能にし、これによって有害なエアロゾルが呼吸する空気へ拡散するのを減少させることができ、したがって、作業者の職業上の安全を改善できる。
仕上げおよび磨き処置において、冷却水に加えて、アマルガムおよびプラスチック充填材の残滓が患者の口内に生成し、これを除去する必要がある。本発明は、仕上げ領域に対して吸引チップを正確に持ってゆくことを可能にし、これによって患者の口内から前記材料をより良く、より注意深く除去することを可能にする。さらに、本発明は冷却水を効率よく除去でき、したがって、作業領域のより良い視認性と、より良い作業上の人間工学と、より高質な作業を確保できる。
注目すべきは、口腔および歯のケアに関連して本器具を説明してきたが、本器具は、準医療活動の治療、麻酔治療、もしくは集中治療などの他の医療処置において、例えば患者の気道の吸引にも使用できることである。普通は、気道の吸引とは、唾液および他の分泌物を患者の口、鼻、もしくは喉から吸引することによって取り除くことを言う。吸引を受ける最も一般的な箇所は、口、鼻、喉および下気道である。たまには、患者が咳をしたり、もしくは唾を吐くことができない場合、例えば患者が意識を失っている場合、嘔吐物もしくは血液を吸引する必要もある。吸引の目的は、気道に大量の分泌物がある場合、または患者が呼吸をし、咳をすることで自分の気道をきれいにできない場合、気体の交換を確保することである。口内および喉内の粘液、嘔吐物および血液などの分泌物は正常な呼吸を妨げる。ヘルスケアの専門家は患者の気道からの粘液分泌物を観察し、必要がある場合、吸引の使用を決定する。挿管もしくは気管開口術後の患者の気道を吸引することは、通常必要である。喉および口を吸引するために、本器具は、例えば電気作動式もしくは空気作動式吸引装置内に配設できる。本発明およびその好適な実施例による器具は、外科用吸引装置を必要とする外科手術および内臓手術、人体用医薬品および獣医用医薬品の処置などのさまざまな処置においてばかりでなく、また美容整形処置および手術においても使用できる。

Claims (12)

  1. 唾液もしくは他の分泌物もしくは物体を患者の口、鼻、喉もしくは下気道から吸引し、さらに口、鼻、もしくは気道において行う処置に関連して発生し、または使用される水もしくは他の物質を吸引することによって除去し、
    吸引流用の流路を中に設けた実質的に環状の弾性フレーム(2)と、
    該器具(1)を指に装着する指部品(3、6)と、
    軸方向において該指部品(3、6)より先に配置され、前記流路に連通する吸引口(10)を含むチップ部品(4)とを含む器具(1)において、
    前記チップ部品(4)は、前記フレームの軸方向を中心に回転するように配設されていることを特徴とする器具。
  2. 請求項1に記載の器具(1)において、前記チップ部品(4)は、互いに対して所定の角度に位置する複数の異なる位置へ移動するように配設されていることを特徴とする器具。
  3. 請求項2に記載の器具(1)において、前記角度は約90度であることを特徴とする器具。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の器具(1)において、前記フレーム(2)およびその中に配設された前記指部品(3、6)は、形状が湾曲していることを特徴とする器具。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の器具(1)において、前記指部品(3)の先端の軸方向は、前記チップ部品(4)の軸方向に対して実質的に平行であることを特徴とする器具。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の器具(1)において、前記指部品(3、6)には切込み(20)が設けられ、該指部品を前部(3a)と後部(3b)とに分割することを特徴とする器具。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の器具(1)において、前記チップ部品(4)は1つ以上の突起部(12、17、18)を含み、該突起部は、吸引口(10)に隣接して配設され、使用状態において吸引流に起因して該チップ部品(4)が目標物へ付着するのを防止することを特徴とする器具。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の器具(1)において、前記チップ部品(4)の吸引口により画成されている実質的に平らな表面(19)と軸方向との間の角度αは、25度より大きく、望ましくは約30、35、45もしくは50度であることを特徴とする器具。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の器具(1)において、前記チップ部品(4)の遠位端部は丸いことを特徴とする器具。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の器具(1)において、前記チップ部品(4)は前記指部品(3、6)に対して軸方向に調節可能であることを特徴とする器具。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の器具(1)において、前記指部品(3、6)は全体が鞘様であり、指の遠位指節間関節および/または近位指節間関節を自由にする1つ以上の開口部を含むことを特徴とする器具。
  12. 唾液もしくは他の分泌物もしくは物体を患者の口、鼻、喉もしくは下気道から吸引し、さらに口、鼻、もしくは気道において行う処置で発生し、または使用される水もしくは他の物質を吸引することによって除去する器具(1)を製造する方法であって、該方法は、
    中に吸引流用の流路が設けられ実質的に環状の弾性フレーム(2)内に配設し、
    指に該器具(1)を装着する指部品(3、6)と、
    軸方向において該指部品(3、6)より先に配置され、前記流路に連通する吸引口(10)を含むチップ部品(4)とを含む方法において、さらに、
    前記チップ部品(4)を前記フレームの軸方向を中心として回転させるように配設することを特徴とする方法。
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