JP2014522832A - 発毛促進剤及び製造方法 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は発毛促進剤及びその製造方法に関するもので、ギシギシが50〜70重量％、カシュウ3〜6重量％、三七1〜2重量％、紅花1〜2重量％、センキュウ1〜2重量％、薄荷0.5〜1重量％、細辛0.5〜1重量％、及び甘草0.5〜1重量％からなる8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材が最適に配合され得た発毛促進剤の有効成分が含まれた原料抽出物を生成させることを含み、また上記で生成された原料抽出物に精製された馬油10〜15重量％が添加されることをさらに含み特徴としている発毛促進剤の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明によると、脱毛と直接的な関係及び牽連性が高い腎臓炎と心臓疾患及び肝臓系統の疾患を根源的に治療し、血行循環と新陳代謝の活動を促進させ、発毛を促進させ脱毛を予防して皮膚美容作用にも優れた効果がある。
【選択図】 図 1

Description

本発明は、発毛促進剤及びその製造方法に関するもので、特にギシギシ、馬油、カシュウ（何首鳥）、三七、紅花、センキュウ、薄荷、細辛、甘草からなる抽出物が含有され発毛を促進し若白髪と円形脱毛を防止するようにした発毛促進剤及びその製造方法に関するものである。

一般的に、脱毛は円形脱毛症、男性型脱毛症、女性型脱毛症に分類され、非正常的に髪の毛が多く抜けて正常に毛髪が存在すべき部位に毛髪がない状態を脱毛症という。

円形脱毛症とは、毛嚢と爪甲を侵犯する炎症性疾病で、硬貨のような円形の模様に髪が抜けることで、境界がはっきりしているため区別しやすく、大部分は何の症状もなく突然表れるというのが特徴である。また、頭皮以外に髭、眉毛、まつげ、その他の部位にも表れうる。円形脱毛はその侵犯の程度や模様によって区分されるが頭の全部が抜けた場合を全頭脱毛症、全身の毛が全て抜けた場合を全身脱毛症と呼び、時々進行性となり互いに融合され拡大したりして、自然的な治癒、再発を繰り返す。

男性型脱毛症は、主に男性に発生し、頭の前方と中心部位に、進行性で両側すべてにおいて広範囲な脱毛を示す場合が多く、ひどい場合には頭の後ろの部位に僅かな毛髪だけを残す場合もある。

女性型脱毛症は、女性に男性の禿頭と類似した形の脱毛が生じ得る。側頭部位が男性より抜けが少なく、頭頂部位で均等に脱毛が発生する。

脱毛症についての疾病の原因は、毛髪の生成障害、内因性要因による毛髪の切断、くせ毛、毛髪周期の異常、毛嚢の破壊のような様々な要因により発生し得る。弥漫性として現れる脱毛の中の一部は毛髪の生成障害、毛髪の切断によって現れるが、遺伝的な異常と関連もあり得る。毛髪周期の異常によって表れる脱毛は、休止期脱毛症、生長期脱毛症、円形脱毛症などがあるが、休止期脱毛症は内分泌の異常、薬物、多様な物理的、精神的なストレスに対する反応として現れ得り、生長期脱毛症は放射線療法又は抗癌剤と関連して現れ得る。円形脱毛症はまだ病因がはっきりしていないが、自己免疫疾患として分類されている。アンドロゲン脱毛症は男性ホルモンと遺伝により発生し、局所性毛髪生成障害脱毛に分類される。これ以外に抜毛壁、頭部白癬など、様々な原因により脱毛症が表れ得る。

このような脱毛症の症状は、その種類によって異なって現れるが、正常な人で一日に100本程度の毛髪が抜けることがあり、一日に50ー60本以上が抜ければ脱毛症の疑う必要がある。

円形脱毛症は、斑状または融合性の脱毛が頭皮や体に発生し、局所的に現れる場合が多いが、全頭脱毛症（全頭皮の毛の消失）、汎発性脱毛症（全身の毛消失）と共に現れる場合もある。円形脱毛症で頭皮は正常に見え、脱毛部位のまわりでは近位部が細く、遠位部の切れた部位は太くて色が濃く、短く折れている感嘆符毛を観察することができる。白色または銀色の毛は侵犯されないこともあるが、甲状腺の疾患のような自己免疫疾患が同伴される場合があり、手足の爪に異常が同伴される場合もある。

休止期脱毛症は、内分泌の異常や薬物などの原因の刺激発生後 2〜4カ月過ぎた後から毛髪の脱落が始まり、原因の刺激が除去されれば数カ月に亘って休止期の毛髪が正常に回復されるにつれ毛髪の脱落は減少するようになり、毛の密度がある程度回復するには6〜12カ月を要することもある。

アンドロゲン脱毛症は、男性と女性の約50％に発生し、30〜40代から始まることが多いが、思春期直後に始まることもある。主に頭頂部から始まり次第に頭全体に進行し、男性は両側の側頭部の毛髪線の後退と頭の頭頂部の脱毛が主に表れ、女性の場合、顔頭皮との境界線は一般的によく保存され、クリスマスツリーの形態を示すことが多い。

脱毛診断及び治療方法は、まず診断は皮膚科で患者の病歴及び毛が抜けた部位に対する視診、毛髪の引っ張り、組織検査、毛幹検査などを行う。関連疾病には脳下垂体の機能不全、副腎機能不全、副甲状腺機能低下症、睾丸女性化症候群が知られているので、併せて並行診断もする。

次に、治療の場合、円形脱毛症は局所的に脱毛斑が発生した場合、4〜6週の間隔でステロイドを病変内に注入するか、局所または全身にステロイドの使用が必要な場合がある。他の治療方法に反応しない円形脱毛症、広範囲な円形脱毛症の場合には免疫用法を使用することができる。

アンドロゲン(androgen)脱毛症では、局所療法としてミノキシジル（minoxidil）2〜5％の溶液を使用したり、女性アンドロゲン脱毛症では経口避妊薬を使用する場合もある。男性アンドロゲン脱毛症では、フィナステリド(finasteride)を使用し、１年後約50％の患者に発毛が増加すると知られている。

これ以外にも手術療法である毛髪移植と、洗浄用シャンプーなどの国内外の特許技術によると天然生薬草を混合、配合させた発毛促進剤及びその製造方法が様々提案されている。

しかし、今まで知られた数多くの発毛促進剤及びその方法が紹介されているが、患者らの毛髪が画期的に促進され、再生し長期的に脱毛が予防されたという報告は全くない。予め言及した脱毛患者の病変内注入用ステロイドやミノキシジル、及び経口用避妊薬を長期間使用したり服用する場合、少数から女性形乳房になったり、フィナステリドについてのFDAの7年間の臨床実験の結果によると、前立腺癌の診断率自体は低く示されたが、悪性度が高い上に、一層強い攻撃性を有する高等級(high-grade)の前立腺癌の発生率は増加することができるという。また脱毛治療用の薬剤は体に蓄積されないため、24時間経つとほとんど体から抜けていくことは周知の事実である。薬の辞めると3-6ヶ月後から再び徐々に脱毛が進行されるので、できるだけ長い間薬を服用することが要求されるので、それによる副作用も依然問題点として残されている。

従って、本発明は出願人が中国河南省「河南中医大学」中医学科の教授及び国際中医者としての多様な経験と専門知識を土台に長期間の塗布時にも人体と皮膚に全く無害なだけでなく、地球村どこにでも自生する数多くの天然生薬草の中で、特に脱毛及び皮膚疾患と直接的な牽連性がある疾病を根源的に治療し、さらには発毛促進及び脱毛防止と皮膚美容の作用効果を同時に有する8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材と馬油を漢方用法で抽出した抽出物を有効成分とする全く新しい発毛促進剤及びその製造方法を提供する。

したがって、本発明の目的は、上記のような問題点を解決するために考え出されたもので、より詳しくは、ギシギシ、カシュウ（何首鳥）、三七、紅花、センキュウ、薄荷、細辛、甘草からなる8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材と不飽和脂肪酸が60％含有されている、植物性油により近い馬油を黄金配伍比によって最適に配合し、一定時間加熱及び熟成させて抽出した抽出物をその有効成分として含有して、発毛を促進させ白髪と円形脱毛を防止し、皮膚美容の作用効果を有するようにした発毛促進剤及びその製造方法を提供する。

前述した目的を達成させるために、本発明の発毛促進剤の製造方法によれば、ギシギシ、カシュウ（何首鳥）、三七、紅花、センキュウ、薄荷、細辛、甘草からなる8種類の天然生薬草をきれいに洗浄し一定の大きさに切断、乾燥させた後、最適な重量％に配合し発毛促進薬材を準備する第1段階；
上記の最適な重量％に配合された発毛促進薬材を20〜30リットルの湯煎器に10〜15リットルの精製水と共に投入し、火を調節して2kgf/cm²の圧力と80〜90℃で2〜3時間の間予備加熱する第2段階；
上記の予備加熱の後、加圧加温された湯煎器の圧力と温度がゼロ(Zero)状態になるまで約2〜3時間の間放置した後、再び火を調節して1〜2時間の間、80〜90℃まで湯煎器を加熱させた後、火を止める第3段階；
上記第3段階の後、発毛促進の薬材が入っている湯煎器を7〜8℃の低温状態で12時間の間熟成させる第4段階；
上記の低温熟成後、発毛促進の薬材が入っている湯煎器の火を調節して2kgf/cm²の圧力と80〜90℃の温度状態になるまで2〜3時間の間加熱した後、一定時間の間維持させる第5段階；
上記の第5段階の後、湯煎器に入っている発毛促進の薬材を200メッシュ(mesh)の濾過装置を介して発毛促進の原料抽出物を抽出する第6段階；
上記の濾過装置を介して抽出された発毛促進原料の抽出物を、火を調節して90〜100℃で加熱される鍋に入れ抽出された原料が焦げ付かないようにヘラでよく混ぜながら水分を十分に蒸発させる第7段階；
上記の水分が十分に蒸発された発毛促進原料の抽出物を減圧蒸発濃縮機(Evaporator)に入れ、粘性が粘つく程度に濃度を調節した後、精製された馬油を添加して、火加減を調節して0.5〜1時間の間70〜80℃まで再加熱する第8段階、を含むことを特徴とする発毛促進剤の製造方法を提供する。

好ましくは、上記第１段階の上記の8種類の天然生薬草は、ギシギシ50〜70重量％、カシュウ3〜6重量％、三七1〜2重量％、紅花1〜2重量％、センキュウ1〜2重量％、薄荷0.5〜1重量％、細辛0.5〜1重量％、甘草0.5〜1重量％の黄金配伍比で配合されることを特徴とする。

好ましくは、上記の精製された馬油の添加は10〜15重量%であることを特徴とする。

本発明の発毛促進剤及びその製造方法によると、次のような効果がある。

本発明によると、ギシギシ、カシュウ、三七、紅花、センキュウ、薄荷、細辛、甘草からなる8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材と、不飽和脂肪酸を含有している馬油を黄金配伍比で最適に配合させて抽出した発毛促進抽出物をその有効成分として含有させることにより、
(1）地球の所々に自生している8種類の天然生薬草それ自体が漢方の薬材の原料として、これを漢方の用法である七情と配伍法則により最適に配合させることにより、脱毛と皮膚のトラブルに牽連性の深い腎臓と肝臓系統の疾患を根源的に治療し、人体の元気を回復させ発毛を促進させて脱毛を防止し、しわの改善などの皮膚美容の効果を有する。

(2）本発明の実施例に適用された8種類の天然生薬草は全てが人間親和的な物質のため毒性がほとんどなく、人体に全く無害であるだけでなく、血液循環と新陳代謝を促進させ、人体の免疫機能を強くし、細胞膜の破壊を抑制し抗酸化効果とメラニン生成を抑制させることにより、ふけ、頭皮のかゆみなどの頭の皮膚病、皮膚アレルギー及び皮膚トラブルを事前に予防することができ、人体の急激な老化を防いで寿命を延長させることができる。

(3）不飽和脂肪酸とビタミンEが豊富な植物性脂肪により近い精製された馬油を添加することで、頭皮に浸透した馬油が油膜を形成して、毛穴の深くまで浸透せず保温効果を増進させ毛根に十分な栄養供給が可能になり、発毛を促進し脱毛予防させ、皮膚美白にも卓越するだけでなく、本発明の発毛促進剤を長期間保管使用しても全く腐敗のない独特な効果がある。

図1は、本発明の好ましい実施例による発毛促進剤及びその製造方法についての8種類の天然生薬草と馬油の配合を表した図面である。 図2は、本発明の好ましい実施例による発毛促進剤についての技術的なメカニズムを表したブロック図である。 図3は、本発明の好ましい実施例による発毛促進剤の製造方法を表したフローチャートである。 図4は、図3による発毛促進剤の製造方法についての他のプロセスを表したフローチャートである。 図5は、図3による発毛促進剤の製造方法についての他のプロセスを表したフローチャートである。 図6は、本発明の好ましい実施例による発毛促進剤及びその製造方法についての臨床実験と関連し「バルマース発毛検査法(Balmers hair growth Test : BHT)」を説明するために示した写真である。 図7は、図6のバルマース発毛検査法による臨床実験対象者の発毛関連の実物写真である。

以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施例による発毛促進剤及び製造方法を詳しく説明する。

まず、各図面の構成要素に参照番号を付加するにおいて、同一の構成要素については、例え、他の図面上に表示したとしてもできるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにあたり関連した公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断した場合には、その詳細な説明を省略する。

まず、漢方の用法を見てみると、配伍、禁忌、服用方法などの内容を含むが、配伍は疾病の状態と薬物の性能、効能、薬を使う方法に依拠して選択的に二つ以上の薬物を配合し、一緒に使用するものとして漢方の応用において主要な形式である。

配伍が適当かどうかの可否は治療効果に直接的な影響を及ぼす。漢方の配伍は単方から次第に発展してきて、長期的に薬を使った経験から単味の薬の応用と薬と薬との配合関係を次のように七情に総括されている。つまり、
1）単行：一つの薬物で治療することである。一味の人参で気の虚欲脱症を治療し、一味の黄キンで肺熱解血を治療する。

2）相須：二つ以上の効能が互いに似た薬物を配合したとき協同作用を起こし本来の効能を増加させる。

例)石膏＋知母 柴胡＋黄キン
知母 + 黄柏 人参 + 甘草
當歸 + センキュウ 蓮子肉 + 山藥
3）相使：性能が部分的に似た薬物を主薬と補助薬とに区分し配合応用するとき、補助薬が主薬の元の効能を増加させることができる配伍方法である。

例)黄藷 +茯苓 艾葉 + 香附子
前胡 + 半夏
4）相悪：二つの薬物を合わせて使ったとき、一つの薬物が他の一種の薬物の効能を消滅させたり、減少させたりする配伍方法を言う。

例)黄連 + 生薑 防風 + 乾薑
人参 +ライフクシ 伯芍藥 + 石斛
センキュウ + 黄連 厚朴 + 澤瀉
5）相畏：一つの薬物の毒と副作用が異なる他の一つの薬物により減少される配伍方法である。

例)半夏 + 生姜：生姜は半夏の刺激咽喉などの症状を消滅、減少させる。

細辛 + 滑石
麥門冬 + 苦参
6）相反：一つの薬物と他の薬物を合用するとき、毒と副作用が生じうる配伍方法である。

例)地黄 +ライフクシ
胡黄連 + 玄参
甘草 + 大戟
7) 相殺:一つの薬物が他の薬物の毒性をなくすことで、相畏、相殺は異なる方法であるが、同一の配伍関係を利用する方法である。

例)防風 + 附子
ビャクシ + 石雄黄
石葦 + 單砂
半夏 + 生薑
従って、本発明の好ましい実施例による発毛促進剤及びその製造方法は、ギシギシ50〜70重量％、カシュウ3〜6重量％、三七1〜2重量％、紅花1〜2重量％、センキュウ1〜2重量％、薄荷0.5〜1重量％、細辛0.5〜1重量％、及び甘草0.5〜1重量％からなる8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材と不飽和脂肪酸を60％を含有している植物性油により近い馬油10〜15重量％の配合関係を前述した漢方の用法である七情と配伍法則によって最適の「黄金配伍比」に適用させ抽出した抽出物をその有効成分に含有して、脱毛と牽連性の深い腎臓、肝臓系統の疾患を根源的に治療し、発毛を促進させ、白髪と円形脱毛などを防止することはもちろん、皮膚トラブル、しわ改善などの皮膚美容にも優れた効果を奏するようにしたことにその特徴である。

図１を参照にして、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法において、最適に配合された8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材と不飽和脂肪酸とビタミンEが豊富な精製された馬油の特性とその主成分及び効能について詳しく説明する。

[1]ギシギシ(Rumex japonicus HOUTT)は、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法によって抽出された混合物（または組成物）に50〜70重量％含有され、フケ、頭皮のかゆみなどの頭部皮膚病、皮膚アレルギー及び皮膚のトラブルを予防し、脱毛と直接的な関係のある腎臓疾患系統を改善させる役割をする。

さらに詳しくは、上記のギシギシは日がよく当たる野原や畑、空き地などの若干湿気が多い場所で育つタデ科(Polygonaceae)に属する多年生草で、背の高さは40〜100cmにのぼり、根は太く黄土色で幹はまっすぐに伸びる。葉は長さが10〜25cmで幅4〜10cmほどの長い卵形で、若い葉は食用や皮膚病に使われ、根は健胃剤として使用する。

「山林経済」の記録によると、ギシギシはシュウ酸が含有されているために生食は禁じる反面、湯がいて和え物にして食べ、韓国と日本、サハリン、カムチャッカなどの地で主に分布する。

ギシギシの主要効能は、主に腫気やおできを治療するが、皮膚病に特効がある。例えば、白斑症、頭部の皮膚病、乾癬、湿疹、陰部湿疹、皮膚のかゆみ、治りにくい疥癬には根から液を搾って塗ったり、乾燥させて粉にしたものを酢に混ぜて塗るとよく治る。根の煎じ汁は子宮出血や鼻血などを止める効果もあり、嘔吐、下痢、消化不良、急慢性の腸炎、便秘、リンパ腺炎、扁桃炎などにも効果がある。

また、長い間服用すれば腸がきれいになり、血がサラサラになり、肌のきめが細かくなり、炎症を無くし、様々な菌を殺す作用が優れ、胃炎や胃潰瘍、胃癌など全ての炎症や癌治療にも使える。

そして熱を下げ、発汗作用があり、風邪、肺結核、咳、気管支炎などにも効力があり、脱毛に直接的な影響を与える腎臓炎や尿がよく出ない時にも優れた効果がある。

[2]カシュウ(Pleuropterus multiflorus)は、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法によって抽出された混合物（または組成物）に3〜6重量％含有され、人体の元気を回復させ、脱毛と皮膚トラブルに牽連性の深い腎臓と肝機能を助け、白髪を黒くし白髪、円形脱毛などに効果があり、筋骨と骨髄を丈夫にし、寿命延長を助ける役割をする。

より詳しくは、上記のカシュウはタデ科(Polygonaceae)に属する多年生草つる性薬用植物でとして、その主要成分は根にオキシメチルアントラキノン(Oxymethylanthraquinone)、誘導体のクリソファノール(chrysophanol)とクリソファノールアントロン(chrysophanol anthrone)、エモジン(Emodin ; 殺菌、抗潰瘍、細胞復活作用をする)。エモディンノメタルエステル(Emodinmonometalester) 及びフィスシオン(physcion)とその誘導体などが合わせて1.8％ほど入っており、澱粉45.2％と粗脂肪3.1%、レシティン(lecithin)3.7％とテトラヒドロオキシスチルベン(tetrahydroxystilbene)とグルコシド(glucoside)2％を含んでおり、その他、水に分解しない物質が入っている。

一方、「東醫寶鑑」によるとカシュウは元気を回復させ、長い間服用したら白髪が黒くなり若白髪、円形脱毛などに効果があり筋骨と白髪や円形脱毛などにも効果があり、筋骨と骨髄を丈夫にし、寿命延長を助ける。

また、カシュウは循環器と関連した疾患と血液循環の障害から生じる疾患の好転と貧血にもかなりよい効果を示し、神経衰弱や老化により弱くなった体を好転させる慢性疾患の治療に優れている。

また、体の毛は、腎臓と密接な関連があり腎臓が悪いと脱毛のような現象も少なくなく、肝機能が弱くなるとすぐに疲労感を感じ、皮膚が悪くなるが、カシュウはこのように腎臓と肝臓の機能を保護するよい薬材になる。

また、カシュウは女性の中で月経の量が多いか、生理日が不規則で、その色が悪くなる場合、熟知黄、生知黄、當歸と共に使用すると生理不順の治療する効果が見られる。

そしてカシュウは虚弱体質や、長期間の病床生活で体が弱くなっている人の場合、ヤドリギや杜仲や続断を一緒に使えば腰や膝が丈夫になり体力増強に役立つ。

[3]三七は、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法により抽出された混合物（または組成物）に1〜2重量％が含有され、血管を拡張させ血管の弾力を増強させ、血脂とコレステロールの数値を下がるようにして、皮膚に対する栄養供給を増加させるだけでなく、皮膚美白に関与するメラニン色素の生成を抑制させ、皮膚の弾力を強化してきれいで柔らかい皮膚にし、しわを減少させる皮膚美容効果がある。

さらに詳しくは、上記の三七は体の内外の全ての出血に適用される止血の重要な薬材として、血の流れを円滑にしながらお血を無くし各種出血の症状、お血による腹痛、おでき、陣痛、産後に血をたくさん流す症状に活用される。

また、三七は浮腫みや痛みを和らげる効能があり打撲症と骨折症によるより腫れて痛み痛い症状とまた腫れ物や腫気などを治療する。

[4]紅花(Safflower Extract)は、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法によって抽出された混合物（または組成物）に1〜2重量％が含有され、人体の免疫機能をつけ、細胞膜の破壊を防いで老化を抑制する役割をする。

さらに詳しくは、紅花は高さ40〜100cmの多年生草で、普通6〜7月枝の先に丸い花が咲き、初めは黄色で徐々に赤色になり7〜8月に実が熟す。

一方、紅花に含有されている白金と主要栄養素を調べると表１のようになる。

上記の表１で見るように、金属の白金は貴金属やアクセサリーと装飾品または工業用にも価値が非常に高く、最近では抗癌剤の原料としても重要視されているが、紅花に含まれている白金は、金属の白金とは異なる重要な特性を有している。

すなわち、金属の白金は人や動物に致命的な毒になりうるのに比べ、紅花に含まれている有機白金は抗癌作用が優れており、骨折、骨多孔症を治療し、人間の寿命を伸ばすなど驚くべき薬性を有している。

そして人体に何ら毒性や副作用なく難病の治療をすることもある。特に韓国とネパール、チベットで自生する紅花に有機白金がかなり多く含まれている。

紅花の種は山参、竹塩とともに3大神薬として万病を治すのに多く使われているが、この種には15〜35％の紅花油が含まれている。主成分はリノール酸(Linoleicacid)と乳酸(Glyceride)で、肥満と動脈硬化を予防し治療するのに使われる。また、免疫機能をつけ細胞膜の破壊を防いで老化を抑制するビタミンEが90mlも含まれている。

紅花油の脂肪酸の組成は、リノール酸(linol acid)74〜77％、オレイン酸(olein acid)13〜14％、パルミチン酸(palmitin acid)6.5〜9.7％、ステアリン酸(stearinacid)1.3〜2.3％、リノレイン酸(linoleic acid)0.1〜1.0％となっている。

ここで、リノール酸は不飽和脂肪酸（飽和脂肪酸と異なり分子の構造が二重、三重又は四重に結合している脂肪酸）の一つとして、人の体内で作れないため、リノレイン酸(Linoleic acid)とアラキドン酸(arachidonic acid)などの必須脂肪酸と呼ばれる物質である。ビタミンFとも言い、常温では液体状態になり紅花油、豆油、菜の花油など大概植物性の油に多く含まれている。

[5]センキュウ(Cnidium officinale)は、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法によって抽出された混合物（または組成物）に1〜2重量％が含有され、血液と気をよく巡るようにする代表的な薬材として、頭痛、鎮痛、鎮静、補血強壮によく、特に頭をすっきりさせお血を解いて、メラニン色素の母体であるメラノサイト(melanocyte)刺激ホルモンの活性化を阻害させ、色素の沈着を防いで美白効果を示す。

さらに詳しくは、センキュウはセリ科(Apiaceae)に属する多年生草で、多少辛い味を有し、暖かい性質を有する。

東醫寳監によれば、「センキュウは頭痛を治療するにおいて、なくてはならず、よって頭頂部と脳が痛いときには必ずセンキュウを使わなければならない。」とある。つまり、体内で血液がうまく巡らないと、頭痛、めまい、月経不調、月経痛、無月経、腹痛など、様々な症状が生ずるが、センキュウはこのような症状を改善させてくれる。また、外傷や打撲症で非正常的な血液が停滞して痛みを誘発する際にもいい効果がある。そして、妊娠後の貧血や血液成分となる栄養物質を含有していて補血剤の役割をする。

したがって、センキュウは血管を拡張し、血液が固まるのを防ぎ、血液の循環を正常化させることにより、肥満と動脈硬化症、高脂血症などの成人病及び血管が詰まって発生する脳硬塞を防ぎ、生理の時になると頭が痛くなる女性にとてもいい効能を奏する。

[6]薄荷(Mentha Arvensis var. Piperascens)は、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法によって抽出された混合物（または組成物）に0.5〜1重量％が含有され、皮膚鎮静、治療、抗痙攣、弾力、殺菌作用、血行循環促進、皮膚に清涼感を与え、ニキビ肌と日光による皮膚刺激を緩和させる役割をする。

さらに詳しくは、薄荷はウツボグサ科(Lamiaceae)に属する多年生草で、属名が歐薄荷、仁丹草、夜息香、魚香草と言い、主成分は葉と枝に爽やかな香りを出すメントル(Menthol)、イソメントン(isomenthol)、カンペン(camphene)、リモネン(limonene)、マンガニス(manganese)、ビタミンA、ビタミンC、及び精油(essentialoil)などが含有されており、特に精油には大脳皮質や延髄を興奮させる作用をし、汗を出させ、血液の循環を促進させる作用があって、口の中を爽やかにし且つ香りを吟味する味は辛くて涼しい。

薄荷の効能は解熱、消炎、健胃、胆汁分泌作用、呼吸気道の粘液分泌増加、毛細血管の拡張作用、中枢神経系統の興奮作用、子宮収縮増加作用、腫気を治す。消化不良、咽喉炎、扁桃線炎、皮膚のかゆみ、腹痛、下痢、嘔吐、頭痛、歯痛、風邪、腫れ物、喉の痛み、目の充血の除去に使用する。また民間医学では薄荷の成分について「男性の活力を強化させ、神経疾患の治療に効果があり、体のだるさを軽減させる」とみている。

[7]細辛は、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法によって抽出された混合物（または組成物）に0.5〜1重量％含有され、ウスバサイシン(ASICASARUM HETEROTROPOIDES F. Maekawa var, mansshuricumf, maekawa)またはニホンサイシン(ASICASARUM sieboldi F. Maekawa)として、根が細く特異な匂いがあり、舌を若干麻痺させ、味は辛く、性質は暖かく抗癌活性と肝細胞の呼吸抑制作用及び鎮痙作用をする。

細辛の薬理作用を見ると、メチルオイゲノール(methyleugenol)とサフロール(safrole)、その他にアサリル(asaryl)、アサリルゲトン(asarylketone)、ケノール(canol)、ピネン(pinen)があり、このフラボノイド(flavonoid)、クマリン(coumarin)があり、全草にはアリストロキン酸(aristolochic acid)、カテコラミン(catecholamin)がある。そしてトランスーアコニト酸(trans-aconitic acid)が3〜11％含有されている。

細辛の効能は、頭痛、神経痛、腰痛、歯痛、筋肉痛、風邪、慢性気管支炎、お血、肝炎、リウマチ性関節炎、目の痛み、生理中断、かゆみ、四肢麻痺、中風、明目、痰、利尿、蓄膿症、鼻炎、咳嗽、喘息、鼻詰まり、発汗、口内炎、腹痛、寒気、発熱、体の痛み、体がだるくて横になりたいとき、鼻水、鎮静、鎮痛、抗菌、免疫抑制作用、抗アレルギー、抑菌などの作用を示している。

[8] 甘草(Glycyrrhiza uralensis Fischer)は、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法によって抽出された混合物（または組成物）に0.5〜1重量％含有され、他の薬の作用を緩やかにし、肝臓で解毒作用をするため肝臓機能を回復させ、特にリキリティン(Liquiritin)、リキリティゲニン(Liquiritigenin)などの成分は消化性潰瘍の発生を抑制し、白髪と脱毛を防ぐ。

また、甘草はコラーゲン(Collagen)合成及びヒアルロン酸(Hyarulonnicacid)合成増進効果が優れ、メラニン(melanin)色素の生成を抑制するため、皮膚弾力及びしわの改善にも効果的な役割をする。

さらに詳しくは、上記の甘草は豆科の多年生の草本で、背は30〜80cmで直立し、基部は木質化し、枝が多くて皮が薄く赤色を帯びて真っ直ぐで長く甘いものがいい。

甘草の主成分と効能を見てみると、まず主成分はグリシリジン酸(glysyrihizic acid)で、その他にグリブリディン(glabridin)、サブニレティン(saponaretin)、プラボノイド(flavonoid)であるリクラシード、プラボノイド(flavonoid)、トリペンゲサボニン(saponin)などが含有されている。次に、効能は、性質がおだやかで様々な薬の毒を解毒し、味は甘く毒はなく肝臓で有毒物質と結合して解毒作用するために肝臓の機能を回復させ、薬物による中毒、感染、できもの、皮膚炎、湿疹などに効果がある。

特に上記の甘草の主成分の中で、上記のグラシリジン酸(glysyrihizicacid)は甘草の根から採集られ、砂糖より30〜50倍の甘みがあり、人工甘味料などに使用され、癌と腫瘍の発生を抑え、コレステロールを減少させ、動脈硬化を改善して肝臓を保護する効果などがある。

また、上記のグリブリディン(glabridin)は、抗酸化効果とメラニン色素の生成の抑制効果があり、フラボノイド(flavonoid)は強力な抗酸化力による抗癌効果を有している。

[9]馬油(Horse fat)は、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法によって抽出された抽出物（または組成物）に10〜15重量％が含有され、不飽和脂肪酸とビタミンE（麦芽油：wheat germ oil)が豊富で、吸収性と皮膚の補湿力が高くて発毛促進と脱毛予防及びしわ改善に効果的に作用し、本発明の脱毛促進剤の長期間使用でも腐敗されることを防止する役割をする。

馬油の主要成分は、馬の脂肪組織から抽出された油で飽和脂肪酸が約40％で、パルミトレ酸(palmitoleic acid)7.3%、オーレイク酸(oleic caid)34.8%、リノレイク酸(linoric acid)14.2%、リノレニック酸 (linolenic caid)0.9%など、不飽和脂肪酸(unsaturated fat)が60％を含有していて、動物性の油より植物性油により近い。

中国の古典医学書である「名医別録」及び「本草綱目」によると、髪の毛を生やして手足が荒れるのを治し、血液循環を助けるなどの記録が伝えられており、昔から日本などのアジア地域で火傷やアトピー性皮膚炎の治療剤として広く使用されてきた。

このような馬油に含有されている不飽和脂肪酸は、体内で細胞膜を形成して、コレステロールを除去し飽和脂肪酸より皮膚の使用感がよく、吸収性と保湿力が高く皮膚の保護、細胞の再生促進、紫外線遮断、杭菌などの効能がある。

このような効能を有する理由は、馬油が毛穴の深くまで浸透するからである。馬油の分子を顕微鏡で見ると、強力に結合と分離を繰り返していることが分かる。

人の皮膚には毛穴だけでなく、微細な凹凸があるために皮下組織の内にもごく少量の空気が残存しているので、馬油を皮膚に塗ると毛穴の奥深くまで、さらに毛穴の中に残っている空気さえも外に排出させるほど、皮膚の奥深くまで浸透する。

通常の油は皮膚に塗ると皮膚表面で表面張力を発生させるので、空気を排出することができないため、皮膚の奥に浸透しようとしても空気がその中に残っているため不可能な反面、驚くことに馬油は活発な流動性を有し皮膚組織までの浸透がる可能である。

また馬油は、皮膚組織の1mmの深さまで浸透するので、刺傷などによって外部から入ってくる細菌を油分の内に捕獲し細菌の活動を停止させるだけでなく、それ以上外部から細菌が侵犯できないようにする機能を有しているため、細菌感染の予防から傷跡を残さない効能まで有している。

そして馬油は、人の脂肪と非常によく似た成分を有しており、皮膚組織まで浸透し、この馬油が栄養分になり、血液に吸収されても何らトラブルも発生しない人間親和的な物質であるので、血液循環を促進させ新陳代謝を活発にしてくれる。

さらに馬油は、頭皮(Scalp)に塗ってマッサージを並行してあげると頭皮に浸透した馬油が油膜を形成し、毛穴の深くまで浸透せず保温効果を増進させる。それにより、毛根に十分な栄養供給が可能になり、発毛を促進し脱毛を予防させることになる。

以下、本発明の実施例による発毛促進剤及びその製造方法について詳しく説明する。
<実施例 1>
まず、図１及び図２を参照にして、本発明の好ましい実施例による発毛促進剤を説明する。

市中で販売されている、ギシギシ50〜70重量％、カシュウ3〜6重量％、三七1〜2重量％、紅花1〜2重量％、センキュウ1〜2重量％、薄荷0.5〜1重量％、細辛0.5〜1重量％、及び甘草0.5〜1重量％からなる8種類の天然生薬草(110）を乾燥させた漢方材（120）が配合され得た発毛促進の有効成分が含有された原料の抽出物(130)を生成させる。

ここで、上記8種類の天然生薬草をきれいに洗浄し、一定の大きさに切断して乾燥させた漢方材の重量％は、予め言及した漢方の用法である七情と配伍法則によって黄金配伍比を適用させ最適に配合させる。

また、上記発毛促進の有効（または薬効）成分が含有された抽出物は、上記配合された8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材を80〜90℃で一定時間の間加熱した後、200メッシュ（mesh）の濾過装置を介して抽出物（130）を生成させる。

ここで、発毛促進のための原料抽出物の生成方法は、後述する発毛促進剤の製造方法で具体的に説明することにする。

また、本発明の実施例においては、上記の生成された原料抽出物に精製された馬油(140）10〜15重量％が添加され、馬油が添加された原料抽出物は、減圧蒸発濃縮機(Evaporator)(150)を利用して一定時間濃縮させた後、乾燥過程を経て固形化（gel）(160)させる。

ここで精製された馬油10〜15重量％を添加する理由は、8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材を最適に配合させた後、抽出した抽出物を固形化させジェル状態で容器に入れ長期間保管しても全く腐敗がないようにするためである。腐敗を防止する効果は、馬油に含まれた不飽和脂肪酸とビタミンE(麦芽油:wheat germ oil)が豊富だからである。

また、馬油は人間の脂肪と似た成分を有するため、馬油が栄養分となり血液に吸収されても皮膚に何らトラブルが生じず、むしろ血液循環を促進させ新陳代謝を活発にしてくれる。

よって、馬油を頭皮に塗ってマッサージをする場合、人の皮膚には毛穴だけでなく微細な凹凸があって、皮下組織内にもごく少量の空気が残存しているので馬油を皮膚に塗ると馬油の活発な流動性により、毛穴の奥深くまで、さらには毛穴に残っている空気さえ外に排出させるほど皮膚の奥深くまで浸透する。この時、頭皮に浸透した馬油が油膜を形成し、毛穴の深くまで浸透せず保温効果を増進させ、毛根に十分な栄養供給が可能にして、発毛を促進させ脱毛を防止することはもちろん、吸収性と皮膚の保湿力が非常に高く、しわの改善に効果的に作用する。
<実施例 2>
図３乃至図５を参照にし、本発明の好ましい実施例による発毛促進剤の製造方法を説明する。

図３を参照すると、本発明の実施例においては、市中で販売されるギシギシ、カシュウ、三七、紅花、センキュウ、薄荷、細辛、及び甘草からなる8種類の天然生薬草を購入しきれい洗浄して、一定の大きさに切断し乾燥させた後、漢方の用法である七情と配伍法則によって黄金配伍比で最適重量％に配合させ、発毛促進の薬剤を準備する第1段階(S101)を設ける。

ここで図4を参照すると、上記の第1段階の8種の天然生薬草を乾燥させた漢方材の重量％は、ギシギシ50〜70重量％、カシュウ3〜6重量％、三七1〜2重量％、紅花1〜2重量％、センキュウ1〜2重量％、薄荷0.5〜1重量％、細辛0.5〜1重量％、及び甘草0.5〜1重量％の黄金配伍比で配合されることを特徴とする(S101-1）。

上記8種類の天然生薬草の特徴とその主要成分及び効能については、前述した事項と同じなので、別途の説明は省略する。

特に、本発明の実施例による8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材が厳選されたことは、数多くの漢方材の中でも脱毛原因と直接的な関係があるか、牽連性が高い腎臓、肝臓、血行循環系統の疾患を根源的に治療するだけでなく、これら漢方材が一様に脱毛を促進させ、且つ脱毛を防止し、皮膚美容の作用効果を十分に示すように、漢方材が厳選され、漢方の用法である七情と配伍法則により最適の重量％を有するように黄金配伍比で配合されたことにその特徴がある。

次に、上記の最適重量％で配合された8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材を20〜30リットルの湯煎器に10〜15リットルの精製水と共に投入し、火を調節して2kgf/cm²の圧力と80〜90℃で2〜3時間の間予備加熱する第2段階（S102）を設ける。

上記の第2段階で、100℃で加熱しないで80〜90℃で2〜3時間の間予備加熱する理由は、上記8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材が精製水に浸漬し発毛促進原料の抽出物の薬効成分を十分に煎じ出すためである。

上記の予備加熱後、加圧加温された湯煎器の2kgf/cm²の圧力と80〜90℃の温度が零点の状態になるまで、約2〜3時間の間放置させた後、再び火を調節して1〜2時間の間80〜90℃まで湯煎器を加熱させた後、火を止める第3段階(S103)を設ける。

上記の第3段階の後、発毛促進の薬剤が入っている状態において、湯煎器を7〜8℃の低温状態で12時間の間熟成させる第4段階(S104)を設ける。

上記の低温熟成の後、発毛促進の薬剤が入っている湯煎器の火を調節して2kgf/cm²の圧力と80〜90℃の状態になるまで2〜3時間の間加熱した後、一定時間の間維持させる第5段階(S105)を設ける。

第3段階乃至第5段階を繰り返す理由は、上記の8種類の天然生薬草に含有された各々の薬効成分を上記の第2段階の予備加熱時に、十分に煎じ出せないことを補完し十分に配合させるためである。

もう一度言うと、本発明の実施例による漢方用法である七情と配伍法則に依拠した最適の黄金配伍比で配合された8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材に含有されている発毛促進のための有効な薬効成分を全部煎じ出し、低温状態で熟成させることで有効な薬の成分を十分に配合させる重要な手順であり、これは例え、該当分野における通常の知識を有する者であっても容易に考案することのできない独特の技法である。

上記の第5段階の後、湯煎器に入っている8種類の天然生薬草の薬効成分を十分に煎じ出した発毛促進の薬材を200メッシュの濾過装置に入れ、濾過させる過程を通して発毛促進の原料抽出物を抽出する第6段階（S106）を設ける。

上記の200メッシュの濾過装置を使用するのは、上記の第2段階乃至第5段階の過程で発生する発毛促進原料の抽出物の不純物であるスロッジ(Sludge)を濾過するためである。

上記濾過装置を介して抽出された発毛促進の原料抽出物を、火を調節しながら90〜100℃で加熱される鍋に入れ、抽出された原料が鍋底にこげないようにヘラでよくかき混ぜながら発毛促進の原料抽出物に含有された精製水の水分を十分に蒸発させる第7段階(S107)を設ける。

上記の水分が十分に蒸発された発毛促進の原料抽出物を減圧蒸発濃縮機(Evaporator)に入れ、粘性がねばつく程度に濃度を調節した後、精製された馬油を添加し、火を調節して0.5〜1時間の間70〜80℃まで再加熱する第8段階(S108)を含む。

ここで、図５を参照すると、上記精製された馬油の添加は、10〜15重量％であることを特徴とする（S108-1）。

以下、本発明の好ましい実施例による発毛促進(Gel:化粧品サンプル)についての「韓国化学融合試験研究員(KTR)」に依頼分析した毒性検査の試験結果を詳しく説明する。

上記の試験結果によると、本発明の実施例による8種類の天然生薬草と不飽和脂肪酸及びビタミンEが豊富な精製された馬油からなる発毛促進剤(固形化された化粧品のサンプル）にはPH4.7の無毒性と判明され、人体に全く無害であることが分かった。これはギシギシ、カシュウ（何首鳥）、三七、紅花、センキュウ、薄荷、細辛、及び甘草それ自体が天然生薬草であり、動物性の油成分よりも植物性の油成分により近い馬油が人間親和的な物質だからである。

次に、図６及び図７を参照し、本発明の好ましい実施例による発毛促進（ジェル：化粧品のサンプル）について「臨床試験の例示」を詳しく説明する。

まず、図６を参照すると、本発明の臨床試験による発毛検査法は、バーマーズ発毛検査法(Balmers hair growth Test:BHT)で、発毛治療の前と発毛治療の過程及び発毛治療後の毛穴で育つ毛髪の個数を写真判読により正確に測定し、これを発毛治療の前後を比較して脱毛の程度を評価できる基準としようとする検査法である。

<臨床試験の例示1>
図７を参照すると、本発明の実施例による発毛促進剤の臨床試験の対象、及び試験条件は40代、50代、60代の男性の禿患者3名を対象に脱毛が完全に進行された頭皮部分に2ヶ月間１日2〜3回の塗布使用を通して観察された写真（40代除外、50代、60代の写真基準）と臨床試験以前の写真を比較して似た経過、発毛進行、及び脱毛進行をチェックして表３に示した。

そして、図７で40代の臨床試験者の発毛写真を除外したことは50代の臨床試験者の発毛写真と実質的にあまり差がなかったからである。

上記の表３と図７で示されているように、臨床試験前には臨床試験対象者の脱毛の程度に差があるだけで、臨床試験の初期には似た経過を示していたが、約２週後から脱毛の進行は止まって発毛が始まり、1〜2ヶ月の間に40代、50代、60代の男性のいずれにも発毛が進行し、図７の赤い点線内部の黄色のトライアングルチェックで見るように、2ヶ月後からは脱毛現象がほとんど見られず、写真判読の結果40〜50代に比べ60代の場合、頭部中央で発毛の進行において多少の差が見られた。これは60代が40〜50代に比べ、身体の血行循環や新陳代謝の活動において微差があるだけで、職業によるストレスの程度には大きな差はないものと示された。よって、本発明の実施例によるギシギシ、カシュウ、三七、紅花、センキュウ、薄荷、細辛、及び甘草からなる8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材と不飽和脂肪酸とビタミンEが豊富な、精製された馬油成分からなる抽出物は、脱毛と牽連性が深い腎臓炎、心臓疾患及び肝臓疾患を根源的に治療するだけでなく、人体の元気を回復させ新陳代謝を活性化させるのみならず、発毛を促進させ脱毛を予防するのに優れた組成物であることを確認した。
＜臨床試験の例２＞
次に、上記の表3の臨床試験の対象者として、皮膚美容の作用（あるいは、皮膚美白及びしわ改善）効果を確認するために、本発明の好ましい実施例による皮膚美容の作用効果を同時に有する発毛促進剤を2ヶ月間、一日2〜3回に亘り皮膚に塗布した後、ビジオメータ機(Visiometer)を利用してメラニン色素の抑制による皮膚美白と水分、角質、油分などによるしわの深さとしみや毛穴の大きさなどの改善効果を測定した。本発明の実施例では、臨床試験者の顔露出などによる人権侵害を考慮し、別途の写真は省略しその結果を表4に示した。

上記の表4で見られるように、臨床試験の初期には似た経過を示すが、約2〜3週後から皮膚につやと共にしみ、ソバカス、肝斑などが部分的に除去され始めた。また1〜2ヶ月の間に40代、50代、60代の男性のいずれも毛穴の収縮と共にメラニン色素の抑制で顔の斑点の色が薄くなり、しわ改善の効果が部分的に現れ、40代に比べて50〜60代の皮膚改善効果が多少遅くれて現れた。これは、50〜60代が40代に比べ身体の血行循環や新陳代謝の活動においてその分差があり、職業によるストレスの程度よりは身体の老齢化による皮膚保湿力と皮膚老化の原因にさらに起因したものと分析される。従って、本発明の実施例によるギシギシ、カシュウ（何首鳥）、三七、紅花、センキュウ、薄荷、細辛、及び甘草からなる8種類の天然生薬草を乾燥させた漢方材と不飽和脂肪酸とビタミンEが豊富な精製された馬油成分からなる抽出物は、メラニン色素生成の抑制効果と体内で細胞膜を形成しコレステロールを除去して、吸収性と保湿力が高く皮膚保護、細胞再生促進により皮膚美容の作用効果に優れた組成物であることを確認した。

以下、本発明の好ましい実施例による発毛促進剤及びその製造方法に対する作用効果を詳しく説明する。

本発明の実施例のよると、ギシギシ50〜70重量％、馬油10〜15重量％、カシュウ3〜6重量％、三七1〜2重量％、紅花1〜2重量％、センキュウ1〜2重量％、薄荷0.5〜1重量％、細辛0.5〜1重量％、及び甘草0.5〜1重量％からなる8種類の天然生薬草と不飽和脂肪酸が60％含まれている植物性油により近い馬油の配合関係を前述した漢方の用法である七情と配伍法則によって最適の「黄金配伍比」を適用させ火を調節して圧力と温度を合わせ、低温熟成過程を通して発毛促進と皮膚美容の作用効果を示す漢方材の有効成分を抽出することで、脱毛と直接的な関係及び牽連性が高い腎臓炎と心臓疾患及び肝臓系統の疾患を根源的に治療し血行循環と新陳代謝の活動を促進させ発毛を促進し、脱毛を予防してメラニン色素の生成抑制効果によって皮膚美容作用にも優れた効果を奏するようにしたことにその特徴があると言える。

以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないもので、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から超えない範囲で、多様な修正と変形が可能であろう。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は次の請求範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならないでだろう。

本発明は、発毛促進剤及びその製造方法に関するもので、特にギシギシ、馬油、カシュウ（何首鳥）、三七、紅花、センキュウ、薄荷、細辛、甘草からなる抽出物が含まれており発毛を促進し若白髪と円形脱毛を防止するようにした発毛促進剤及びその製造方法に関するものである。

110 : 8種類の天然生薬草
120 : 漢方材の配合
130 : 発毛促進の原料抽出物
140 : 精製された馬油
150 : 減圧蒸発濃縮機
160 : 発毛促進剤(Gel)

Claims (3)

1. ギシギシ、カシュウ（何首鳥）、三七、紅花、センキュウ、薄荷、細辛、及び甘草からなる8種類の天然生薬草をきれいに洗浄し、一定の大きさに切断し乾燥させた後、最適な重量％に配合させ発毛促進の薬剤を準備する第1段階；
   上記の最適な重量％に配合された発毛促進の薬剤を20〜30リッターの湯煎器に10〜15リットルの精製水と共に投入し、火を調節して2kgf/cm²圧力と80〜90℃で2〜3時間の間予備加熱する第2段階；
   上記の予備加熱の後、加圧、加温された湯煎器の圧力と温度が零点の状態になるまで約2〜3時間の間放置させた後、再び火を調節して1〜2時間の間80〜90℃まで湯煎器を加熱した後、火を止める第3段階；
   上記の第3段階後、発毛促進の薬剤が入っている湯煎器を7〜8℃の低温状態で12時間の間熟成させる第4段階；
   上記の低温熟成後、発毛促進の薬剤が入っている湯煎器の火を調節し2kgf/cm²圧力と80〜90℃の温度状態になるまで約2〜3時間加熱した後、一定時間の間維持させる第5段階；
   上記の第5段階後、湯煎器に入っている発毛促進の薬剤を200メッシュの濾過装置を介して発毛促進の原料抽出物を抽出する第6段階；
   上記の濾過装置を介して抽出された発毛促進原料の抽出物を火を調整して90〜100℃で加熱する鍋に入れ抽出された原料が焦げ付かないようにヘラでよく混ぜながら水分を十分に蒸発させる第７段階；
   上記の水分が十分に蒸発された発毛促進原料の抽出物を減圧蒸発濃縮機(Evaporator)に入れ粘性がべたつく程度に濃度を調節した後、精製された馬油を添加させ火を調節して0.5〜1時間の間70〜80℃まで再加熱する第８段階を、含んでいることを特徴とする発毛促進剤の製造方法。
2. 請求項1において、
   上記8種類の天然生薬草は、ギシギシ50〜70重量％、カシュウ3〜6重量％、三七1〜2重量％、紅花1〜2重量％、センキュウ1〜2重量％、薄荷0.5〜1重量％、細辛0.5〜1重量％、及び甘草0.5〜1重量％の黄金配伍比で配合されることを特徴とする発毛促進剤の製造方法。
3. 請求項１において、
   上記のように精製された馬油の添加は10〜15重量％であることを特徴とする発毛促進剤の製造方法。