JPH0826937A - 養毛剤 - Google Patents

養毛剤

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JPH0826937A
JPH0826937A JP6159924A JP15992494A JPH0826937A JP H0826937 A JPH0826937 A JP H0826937A JP 6159924 A JP6159924 A JP 6159924A JP 15992494 A JP15992494 A JP 15992494A JP H0826937 A JPH0826937 A JP H0826937A
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JP
Japan
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hair
agent
growth
growing
hair growth
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JP6159924A
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English (en)
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Osamu Daihara
治 臺原
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Daimu Internatl Kk
Original Assignee
Daimu Internatl Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発毛と育毛とを効率よく行う。 【構成】半日ないし1ケ月の期間を周期として、少なく
ともその1剤を間欠的に使用する育毛剤と発毛剤とを組
み合わせた。主として使用する薬剤を育毛剤とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は養毛剤、更に詳しくは発
毛効果と、育毛効果とが異なることに着目して、発毛剤
と育毛剤とを組み合わせた養毛剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】脱毛、薄毛、抜毛、白髪或いは枝毛等の
毛髪に関する異常については、従来より毛髪の発生、成
長等についての詳細なメカニズムが判明していないこと
もあり、各種の成因が挙げられており、それぞれに対応
しての治療的、予防的方法(薬剤等)が存在している。
【0003】例えば、遺伝説、ホルモン等のアンバラン
ス説、脂漏説、頭皮緊張説、ストレス説、皮脂腺説等が
あるが、いずれも一つの視点からのみ説明しようとする
ところに無理がある。また、使用する薬剤についても、
ホルモン系薬剤、血行促進剤、保湿剤、ビタミン類、糖
類、脱脂剤や生薬類、更には植物多糖、オリゴ糖類、動
植物由来の蛋白多糖、或いは、哺乳動物の油脂成分等が
見受けられる。
【0004】しかし、通常はそれらを1剤の中に配合し
て各種の機能をより万辺なく満たそうという手法がとら
れている。これらについては、既に多数の特許、文献が
見受けられている。また、それらの薬剤の使用法は通
常、洗髪後に塗付し、擦り込むということである。
【0005】費用や手間の点で1日置きという処方のも
のもあるが(実施例中の米国製FOLICURE或いはHAIR PRI
MEなど)、通常は連日或いは1日3回等という単純な頻
度の調整以上のものは見受けられない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ただここで、成年男女
における脱毛(禿頭)比率の歴然たる差は、ホルモンが
主たる要因であるという認識を無視できず、このことか
ら事態をあらためて、検討し直すべきことを示唆してい
る。しかし単にホルモン制御の手法が安全性に於て困難
であったのみならず、弾性ホルモン減少/ブロックが一
義的に事態の改善に繋がらなかったということもまた事
実である。
【0007】そこで、本来ならば副次的要因と考えるべ
き例えば、血液循環の促進とか、養分の補給とかにそれ
ぞれ依った原因説が打ち立てられてきて枝葉末節に関心
が分散してしまった。しかし、最近の皮脂線説(日本美
容外科学会誌 10,94 〜105,1987)等に基づきながらホ
ルモン(男性ホルモン;ジヒドエオテストステロン或は
それが、酵素により変換されてより強力なホルモン作用
を示す5α−ジヒドロテストステロン)の作用について
より進んだメカニズムを想定することができれば、主原
因である男性ホルモンを中心に据えた発毛以上のシナリ
オが理解でき、従ってそれへの対応策の検討が可能とな
ることは明白である。
【0008】
【課題を解決するための手段】多くの発毛、育毛剤、あ
るいはそれらの成分は、基本的に発毛の促進により優れ
るものと、育毛の促進に優れるものとに大別されること
が判明した。しかもそれらの混合あるいは単純併用より
も、相互間欠的な使用(間隔は半日から約1ヶ月)を行
うことが両者の長所を相加的あるいは相乗的に生かすこ
とを見出した。
【0009】更に実用上、毛髪に関する改善は要求程
度、内容に於て、大きな隔たりがあり、例えば若い女性
の枝毛、あるいは毛髪の艶の改善という段階から、中年
の男女の抜毛あるいは軽度の白髪の改善、更には高齢者
の薄毛/白髪の改善等とその要求には大きな違いがあ
る。また、若年から老年者に跨る禿頭症状もある。これ
らの症状やその程度に応じての相互使用の間隔及び期間
選択が一薬剤をただ長期に使用するとこよりも、発毛、
育毛のメカニズムにとっては好ましいものとなることが
見出されたのである。
【0010】なお本発明に使用される薬剤については、
既存の各種薬剤あるいは特許等に含まれる有効成分又は
その配合物があるが、本発明と特に関係の深い5α−テ
ストステロン・リダクターゼ酵素の作用に対して、抑制
的あるいは拮抗的に作用する物質(例えば特開昭60−
146829号公報記載の植物由来抽出物)或いは、促
進的に作用している可能性のある哺乳動物由来の油脂成
分(例えば、特公昭62−33206号公報等に記載さ
れている)等を用いることが好ましい。
【0011】生体に生理性物質を与える際に、同一薬剤
を継続的に使用すると、しばしば生体側の外部刺激に対
する適応もあってか、その効果が低下することが認めら
れる。発毛、育毛剤の使用に於ても、同様のことはある
と考えられよう。しかし、発毛及び育毛のメカニズムを
考える時単純な繰り返しの刺激の回避ということだけで
はなく、比較的時間軸スケールの短い発毛の引金を中心
とする発毛過程と、それからの生毛の産生と硬毛化とい
う時間軸スケールの極めて長い育毛過程における作用機
構の差に注目する時、薬剤の使用方法(種類の組合わせ
選択と使用間隔)にいまだに工夫の余地が多分に残され
ていることも重要な事実であった。
【0012】その事実に基づき上記書条件の最適化を研
究する過程で、本願の発明に至ったのである。毛髪は成
長期(人間の頭髪では4〜6年)−移行期(2〜3週
間)−休止期(3〜4ケ月)という毛周期を持つが、本
願では休止期のものを成長期に向かわせることと、本来
成長期にあると考えられるが、生毛状の細い軟毛から硬
毛に発達しないという正常でない状況を解除し、正常な
硬毛に至らせることを促進することの2つに焦点を絞っ
て検討を進めた。
【0013】前者は毛髪の量的な改善であり、発毛の引
金を与えることに重点がある。また更に、後者は毛髪の
質にかかわるものであり、症状としては禿頭から薄毛及
び白髪や枝毛、毛髪の伸びや艶の改善などがあり、広く
育毛効果の促進と考えられる。従来の育毛剤において
は、これらの過程のメカニズムを区別する認識に乏しい
所に問題があったと考えられる。当然のことながら、本
発明者は、その主要因が男性ホルモン又はその誘導体で
あり、それらが前者には促進的に、後者には抑制的に働
くところに問題を混乱させていた点があるとの仮説に成
り立っている。
【0014】しかも前者の方がより感度が高く、その影
響を受けるのではないかと考えられている。その相反す
る特性に基づく矛盾を両立させることは、良機能を持つ
薬剤の混合使用でも併用でも解決されるものではなく、
時間的なズレの利用即ち、交互に間欠的に使用すること
でしかないと言うことが本願の発明の骨子である。
【0015】しかも前述する時間軸スケールを考える
と、前者は相対的に短く、後者の方が当然長いので、後
者を促進する薬剤をベースとして使用し、間欠的に前者
を促進するものを用いるという、二剤間欠交互使用が最
適な組み合わせであると考え、それを実証しようとした
ものである。更に毛髪の成長の日内サイクルは昼間に成
長が大きいことが知られている。もし1日以内の間隔で
の相互使用を考えるならば、朝に後者を夜に前者を用い
ることがより望ましいであろうと考えた。
【0016】男性ホルモン、テストステロンあるいは、
その誘導体である5α−ジヒドロテストステロン(DH
T)が基本的に脱毛を支配しているということは、すで
にJ.B.Hamitionによって1942年に発表され、学会に
おいても定説となっている(Am.J.ANAT.,71,451 〜480,
1942) 。更に近年、稲葉等の研究に基づく皮脂線説にお
ける皮脂線近傍と毛包との間の微少循環の存在の確認
(日本美容外科学会誌 10,94 〜105,1987)、更にはR.
A.Ellis による毛包の大きさと皮脂線の大きさとは反比
例しているという研究("The Biology of Hair Growth"
pp.469 〜485,Academic Press,New York,1958)等から
も、皮脂線におけるテストステロンがより強力なホルモ
ン作用を示す5−αDHTに変換される量の変化が、一
時的には皮脂線内の細胞の分裂に寄与し、更には峡鞘部
における細胞の分化、分裂を促進し、毛芽を下降させ、
最終的に毛球を形成させる休止期−成長期への移行過程
(発毛作用と呼ぶ)に促進的に寄与していると考えても
誤りではないと考えている。しかし、K.Adachiの研究に
あるように、(Curr.Probl.Dermatol,5.37〜78.1973 )
5α−DHTは細胞増殖に抑制的に作用するということ
も知られている。
【0017】従って生毛状の毛髪が硬毛化、あるいは伸
長するという育毛過程に対しては抑制的に働く可能性が
多いと考えられる。更に、皮脂線の肥大との関係は濃厚
と考えられるが、男性ホルモン、テストステロンをその
ホルモン作用としてはるかに強力な5α−DHTに転換
する、皮脂腺内の5α−リダクターゼの日内活性の変化
(抑制作用)が何らかの理由により阻害され、変調を来
すと、本来なら日中に促進されるべき育毛過程の抑制さ
れる可能性もある。
【0018】このように男性ホルモンの産生及び/又は
5α−リダクターゼの活性が日内及び/又は日間(短期
あるいは長期)で異常を来した際にこの種の毛髪異状が
発生すると考えられる。例えば、加齢、ストレス、栄養
摂取の偏り、遺伝等の各種の原因により、皮脂線が肥大
化して5α−DHTが多くなったり、あるいはその日内
変動が不十分であると、発毛促進は可能となっても、そ
れ以降の育毛過程では著しい阻害を受ける可能性があ
る。
【0019】また一方何らかの方法で5α−DHTの影
響を下げ、しかもそれを長期に継続すると、(例えば毛
髪の毛周期に相当する3ケ月以上にわたる抑制)新しく
発毛して成長に移行するものが減少してしまうこととな
る。その場合には育毛剤に対しては発毛剤の間欠的相互
使用を行うことで目的を達成しうることがあると考え、
それらを確認することによって本発明に至ったものであ
る。
【0020】従って、ベースとなる育毛系薬剤に対し
て、少なくとも休止期間を越さない間隔で発毛系薬剤を
用いることが望ましいと考える。本発明に利用し得る薬
剤としては、基本的には厚生省において育毛剤に用い得
るとして、指定されている、あるいは新規に見出された
活性物質、伝統的な天然の植物、動物由来の活性物質
等、あるいはそれらを配合した内外の育毛剤が対象にな
り得ることは実施例においても証明された。但し、基本
的には、発毛特性に優れたものと育毛特性に優れたもの
の選択組み合わせが望ましく、在来の両方の特性を中程
度に満たす既存薬が必ずしも最適な組み合わせ薬剤でな
い可能性がある。
【0021】発毛、育毛特性については、動物試験によ
って評価を行っているが、良く知られているように、マ
ウスには自然の禿頭、薄毛、白髪等は見られず、従って
完全な人体での有効性と直接的につながっている分けで
はない。同様に膚荒れ、フケ等についての評価も又、難
しい所がある。特に発毛系薬剤にしばしば見られる膚荒
れについてはマウスの方が一般的には敏感であった。
【0022】しかし、実施例に見られるようにこの動物
試験による評価は人体に対する選択基準としては、適用
が可能であると考えている。また、動物試験の場合にし
ばしば見受けられるように、異なったロットのマウスに
おいては、同一の薬剤を用いた試験においても異なった
結果を得ることがしばしばあるので、異なったロットに
よる結果の定量的な比較は原則として避けると共に、や
むを得ない場合には、内部標準による補正を行ったが、
補正自身が問題を含んでおり、重要な判断に関与する試
験は原則として、同一ロットの動物群による試験結果に
基づいて行った。
【0023】他の疾患がそうであるように、毛髪異常に
ついても広義の食餌療法あるいは、健康食品等による補
助的な効用は否定されないものがあり、本発明との組み
合わせによる各種ビタミン、蛋白質、ミネラル、糖ある
いは、天然の動植物由来の成分等の摂取は望ましいもの
と考えられる。なお本発明の対象となるのは、特定の病
的要因、例えば乾癬とか或いは、制癌剤による脱毛とか
に係るものを含めて評価を行っていないので、直接的な
有効性の判断はできないが、それらに対しても適用し得
る可能性は否定し得ないと考える。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれによって限定されるものではない。 実施例−1 C3Hマウスは、生後45日から95日までの間は毛周
期が休止期にあることが知られており、発毛、育毛試験
のモデル動物としては比較的安定した結果を得安いこと
が知られている。
【0025】7週齢の雄C3H計マウス各10頭を1群
として、通常の試験方法(例えば、フレグランスジャー
ナル誌;5.25〜27,1989,9,22〜23,1993 等)にて評価試
験を行った。発毛試験はマウスの背部の毛を動物用電気
バリカンで刈毛し、翌日よりも右半分に試験薬液を各
0.1mlづつ塗布し、左半分の対象区並びに非刈毛部と
の対比を行う。
【0026】その後1週間各に0(全く成長認められ
ず)から5(非刈毛部との区別がつかない程に新しい毛
が成長)の6段階評価で試験薬剤の発毛効果を評価す
る。発毛試験では、育毛試験と異なり刈毛後の除毛クリ
ーム処理がないので毛周期は休止期のままとなり、発毛
のプロモーター機能の評価としてこの系は適当であると
考えられる。但し、毛包形成後は、いわば育毛過程とも
言え、この試験の場合には毛包の形成の観察(発毛プロ
モーターの活躍とその効果)が大切である。勿論、毛包
形成後の過程はまず、生毛の生成であり、この過程まで
を我々は発毛過程とみなし、生毛の硬毛化或いは伸長を
育毛過程と考えている。
【0027】育毛試験は、上記発毛試験と同様のバリカ
ンによる刈毛後、背部前面に脱毛クリームを塗り、毛周
期を休止期から成長期へと変えると共に翌日より、試験
薬液を各0.1mlづつマウス背部の刈毛/脱毛部の右半
分に塗布し、10日目、20日目に評価を行う。評価は
非刈毛部、非薬液塗布部(左半分)との対比にて、前記
発毛試験と同様に0〜5の6段階評価で行う。
【0028】市販の、萌クリーム(国産、四つ葉油化
製)及びSUPER GRO .(米国、BRONNER BROS社製)の2
種の育毛剤は各々単独の使用では発毛指数/育毛指数が
前記測定法によると萌クリームで4.0/1.75、SU
PER GRO.で0.75/2.7であった。これをSUPER GR
O.を第1日目に、萌クリームを第2日目に交互に塗布し
て評価したところ、発毛指数/育毛指数は各々改善して
4.2/3.05となり、両者の長所が明瞭に発揮され
た。 実施例−2 実施例−1で用いたSUPER GRO.と萌クリームを間欠使用
でなく、 (A)両者を1:1に混合して、実施例1に記された方
法で発毛及び育毛試験を行った。(資料量は混合物で
0.1ml) (B)また、SUPER GRO.を0.05ml塗布後、10分間
風乾し、更に萌クリームを0.05ml塗布する方法で同
様の発毛及び育毛試験を行った。
【0029】上記(A)、(B)の2つの動物試験の結
果は、誤差範囲で余り大きな違いは見られなかった。し
かし実施例−1で発毛及び育毛指数の改善が間欠交互使
用に認められたのに対して、(A)、(B)共にむしろ
両薬剤の長所をやや抑制する発毛/育毛指数で3.6〜
3.7/2.4〜2.5という結果となった。少なくと
も、半日(朝/晩とか)の間隔を設けて使用することが
異なったタイプの薬剤に相乗的効果をもたらすことが確
認され、このことは発毛、育毛のメカニズムについて考
える時、極めて示唆的な事実であると考えられる。 実施例−3 実施例−1に記された測定方法にて単独評価した萌クリ
ーム(国産、四つ葉油化製)と不老林・メイグイファ
(国産、資生堂製)及びHAIR PRIME(米国、UNIVERSAL
BIOLOGICS 社製)の発毛/育毛指数は各々、萌クリーム
で4.0/1.75、メイグイファで1.6/2.6、
HAIR PRIMEで0.1/2.8であった。
【0030】試験動物を各2群づつ用意し、試験期間
中、週日は各々の群にメイグイファのみ、HAIR PRIMEの
み塗布し週末(第6、7日目)には朝に連用の液薬を、
夕方に萌クリームを塗布して、規定の評価を行った。組
み合わせによる週末ブースターの効果で、第1群のメイ
グイファー萌クリームも第2群のHAIR PRIME−萌クリー
ムも共に単独使用よりも発毛/育毛効果が改善され各々
が、4.3/2.9,4.4/3.3となった。実用
上、週末のみのブースター処理による改善と言うのは極
めて好ましいものと考えられる。 実施例−4 実施例−1に記された方法で表1のA群の材料(育毛
剤)がB群の材料(発毛剤)との組合せによって、発毛
/育毛効果が単独使用の場合と比べて、どの位の割合で
改善されたかを調べてみた。従って、例えば不老林メイ
グイファとPOLICUREとの組み合わせが、40%/30%と表
示してあるのは、組み合わせによってA郡不老林メイグ
イファの発毛/育毛効果の伸びの割合が、各々40%と30
%であったことを示している。
【0031】A群の材料は実施例−2のメイグイファや
HAIR PRIMEと同様に週日と週末の朝に塗布、B群のブー
スター材料は週末の2日間の夕刻に塗布した。
【0032】
【表1】
【0033】その結果、発毛指数が高い薬液との適当な
組合せによっては、育毛指数の高い薬液の発毛指数の大
幅な改善が観察される。 実施例−5 萌クリーム又は萌ローションとHAIR PRIMEとを各々実施
例−1の方法で、単独及び朝(HAIR PRIME)、夕(萌ク
リーム又は萌ローション)という組合せ試験を動物試験
で行い、図1のような結果を得た。
【0034】図の左上の(A)群(育毛剤)と右下の
(B)群(発毛剤)のグループとは特性的に異なるもの
であるが、双方の特性を同時に満足させることは本発明
者の仮説よりすると矛盾があり、ベース薬剤としての
(A)群とブースター薬剤としての(B)群との間欠交
互使用による(D)或いは少なくとも(C)領域の特性
の獲得が本発明の手法によって初めて可能となったと考
える。
【0035】この場合、間欠交互法によれば、両群の薬
剤の併用でのマイナス効果は認められないので、(A)
群、(B)群は共に基本的には各々育毛、発毛効果のみ
に優れておれば、組合せ使用の上では満足されるので、
ブースターとしての(B)群の薬剤の発毛指数は(A)
群のベース薬剤の発毛指数の少なくとも2倍以上、或い
は指数で2以上であることが好ましく、同様にまた
(A)群の育毛指数も(B)群のそれの2倍以上少なく
とも、指数で2以上が望ましいと考えられる。 実施例−6 次に頭頂部の脱毛部が円形状である男性(47歳)につ
いてHAIR PRIMEを起床後に、萌クリームを就寝前に各々
1.5mlづつを頭皮に擦り込むようにして使用した。当
初存在していた生毛様の軟毛は1ケ月後には本数は約2
/3に減少したものの硬毛化に進み、3ケ月目にはほぼ
正常な毛髪となった。
【0036】引続いての、2ケ月間の継続使用後には多
数の生毛が全面に生じ、それらは3ケ月目には明らかに
硬毛化の方向に進んでいることが観察された。フケ、カ
ユミは使用後、各々5日、及び2日後から自覚症状とし
ては減少した。ほぼ同様の面積の頭頂部の脱毛患者(男
性44歳)についてHAIR PRIMEのみを起床後連日1.5
ml塗布したところ、当初存在していた生毛の脱毛は比較
的少なく、かつ、その硬毛化は併用患者と同様に進むも
のの、次の新毛の発毛は極めて遅く、3か月目に生毛の
発毛が全面には認められるものも疎らであり、発毛作用
に於て併用例よりも明瞭に劣ることが認められた。 実施例−7 白髪モデル動物は存在していないのでほぼ同程度の髪の
量と白髪の割合と見られる2名の女性(55歳及び56
歳)について前者はHAIR PRIMEのみ、後者は週日HAIR P
RIMEを、週末は萌クリームのみを就寝前に頭皮に2mlづ
つを塗布5ケ月間継続した。
【0037】フケ、カユミについては、いずれも初めの
一週間以内に自覚的な改善が見られた。抜毛について
は、初めの1ケ月に後者の方がやや多く見受けられた。
しかし、白髪の改善については後者が3〜4ケ月目には
前者を上回る改善をすることが認められ、併用の効果が
毛髪の成長の正常化にも寄与することがわかった。 実施例−8 毛髪の成長速度は加齢と共に動物においても、人におい
ても低下することが知られている。毛髪の成長速度は毛
髪の若さの1つのバロメーターと考えることができる。
【0038】25歳で、肩までの長さの髪を持つ女性に
ついて、頭頂よりやや左と右にほぼ5cm離れて約3c
mの円形の位置を特定し、左側に2日使用後1日休むと
いうサイクルで、萌クリームのみを0.5ml、右側にHA
IR PRIMEと萌クリームを1日目、2日目に各0.5mlづ
つを塗布して、次いで1日休むという3日サイクルを1
ケ月間続け、当初に左右の特定部位の髪の平均長を合わ
せておいたものが、周囲の髪の平均長と比較してどう変
わっているかを観察したところ、 併用部位の髪の伸張 単独使用部位 周辺部位 という結果を得た。また、左側の萌クリーム使用部位に
は、使用開始後1週間程で膚荒れが認められたが、併用
部位では無処理部位よりも柔らかく、潤いが認められ、
発毛剤にしばしば認められる膚荒れがこの併用に改善さ
れることが認められた。 実施例−9 頭頂部が以前より長期に円形に脱毛しており、過去に何
種類かの育毛剤を用いてもはかばかしい改善を得られな
かった男性4名(43歳、57歳、及び52歳、67
歳)を前2者はHAIR PRIME1.5mlを150日間連用し
た。一方後2者については26日間のHAIR PRIME連用
後、4日間ペンタデカンを2ml/日の割合で塗布し、ま
た次の26日間/4日間都繰り返し計150日間続けた
後、更に30日間何の処置も行わず総計180日間の後
に両者を対比した。
【0039】初めの2ケ月においては、前者の当初の生
毛の脱落と硬毛化の点では後者との優劣は少なかった
が、その後、後者は2名共に生毛の新生が明瞭に認めら
れたが、前者には発生が少なかった。発生した生毛の硬
毛化は余り後者に劣らないペースで進んでおり、かつ発
毛は着実に増加してはいたが、増加率ははるかに低かっ
た。
【0040】交互使用のサイクルが1ケ月近くであって
も、実施例−6の臨床データに類する間欠交互使用の効
果は確認された。 実施例−10 実施例−1と同様の動物試験を発毛剤の種類を萌クリー
ムから下記の(a)〜(d)に代えて発毛/育毛試験を
行い、表2に示すような結果を得た。 (a)センブリの乾燥物10gを300mlの沸騰水に加
えて、5分間熱水抽出を行い、センブリエキスを調整し
た。
【0041】センブルエキス30 mlを50℃に加熱
し、羊油70g、塩酸フルスチルアミン200mgを加え
て撹拌乳化させ、乳液状の発毛剤を得た。 (b)同様の手順で馬油を主成分とする発毛剤を得た。 (c)大麦ふすま25gに水500mlを加え、加圧容器
で200℃、5分間加熱し、抽出及び加水分解を行い、
急冷後ろ過して大麦ふすま由来の蛋白多糖、オリゴ糖等
の混合物を得た。
【0042】そのものに大量のメタノールを加え、撹拌
後ろ過して、メタノール不溶分として蛋白多糖を得た。
この蛋白多糖10gを30mlの、水とエタノール混合溶
液に溶かし、発毛剤を得た。 (d)(a)と(c)を等量混合したもの(層分離が生
じた場合には軽く撹拌することにより、再度乳液化して
用いた。)。
【0043】
【表2】
【0044】実施例−11 ダイオウ120gにメタノール9,000mlを加え加熱
還流を行った後、抽出液を減圧濃縮して約10gの抽出
乾燥物を得た。70%エタノール液にこの抽出物を加
え、8%濃度として実施例−1と同様の動物試験を単独
及び萌クリームとの併用で行い、表3のような結果を得
た。
【0045】また市販粗精製カンゾウの5%濃度につい
ても同様の試験を行なった。
【0046】
【表3】
【0047】このことから、植物由来の上記抽出物も動
物油脂を含む萌クリームとの組合せによって上記のごと
く大きな相乗的効果が動物試験においては認められた。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、発毛効
果と、育毛効果とが異なることに着目して、発毛剤と育
毛剤とを組み合わせて使用することで、発毛剤あるいは
育毛剤が有している養毛効果をはるかに越えたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】萌クリーム又は萌ローションとHAIR PRIMEとを
交互使用した場合の育毛指数及び発毛指数を示す図であ
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半日ないし1ケ月の期間を周期として、
    少なくともその1剤を間欠的に使用する育毛剤と発毛剤
    とを組み合わせたことを特徴とする養毛剤。
  2. 【請求項2】 主として使用する薬剤を育毛剤としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の養毛剤。
  3. 【請求項3】 週日に使用するものを育毛剤とし、週末
    に使用するものを発毛剤としたことを特徴とする請求項
    1または2記載の養毛剤。
  4. 【請求項4】 朝と夜とを周期として、少なくともその
    1剤を間欠的に使用する育毛剤と発毛剤とを組み合わせ
    たことを特徴とする養毛剤。
  5. 【請求項5】 朝に使用するものを育毛剤としたことを
    特徴とする請求項4記載の養毛剤。
  6. 【請求項6】 隔日を周期として、少なくともその1剤
    を間欠的に使用する育毛剤と発毛剤とを組み合わせたこ
    とを特徴とする養毛剤。
  7. 【請求項7】 発毛剤の発毛指数が育毛剤の発毛指数よ
    りも2倍以上としたことを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5または6記載の養毛剤。
  8. 【請求項8】 発毛剤の主たる有効成分として、馬油、
    牛油、羊油等の哺乳動物由来の油脂を用いたことを特徴
    とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の養
    毛剤。
  9. 【請求項9】 発毛剤の主たる有効成分として、米糠、
    各種麦類由来のふすまより抽出された蛋白多糖の高温加
    水分解物を用いたことを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6または7記載の養毛剤。
  10. 【請求項10】 育毛剤の主たる有効成分として、植物
    由来のテストステロン5αリダクターゼ阻害剤を含む下
    記の生薬の溶媒抽出物を1種以上用いたことを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5,6または7記載の養毛
    剤。アセンヤク、ウイキョウ、オンジ、カンゾウ、ケン
    ゴシ、ゴバイシ、シャクヤク、シャゼンシ、センソ、ダ
    イオウ、チョウジ、ビンロウジ、ロジン、カッコウアザ
    ミ、ゲンノショウコ、カゴソウ、サイコ、インチン、エ
    イジツ、ヨクイニン、ソヨウ、ニガキ、ケイガイ、キサ
    サゲ、ジョウザン、カノコソウ
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