JPH0112725B2 - - Google Patents

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JPH0112725B2
JPH0112725B2 JP57045103A JP4510382A JPH0112725B2 JP H0112725 B2 JPH0112725 B2 JP H0112725B2 JP 57045103 A JP57045103 A JP 57045103A JP 4510382 A JP4510382 A JP 4510382A JP H0112725 B2 JPH0112725 B2 JP H0112725B2
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    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/63Steroids; Derivatives thereof

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  • Epidemiology (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は従来至難とされた若禿及び円型脱毛の
発毛剤を簡単廉価に得ようとするものである。 この若禿及び円型脱毛の原因を探究すると、睾
丸や副腎で作られたテストステロン(男性ホルモ
ン)は血流にのつて皮脂線に行き、皮脂腺細胞の
中にある5α−リダクターゼという名の酵素によ
つて、より強力な男性ホルモン(5α−デイハイ
ドロテストステロン)に変換される。この5α−
デイハイドロテストステロン(5α−DHT)は細
胞内の受容体と結合し、核に働いて皮脂腺細胞の
増殖を促す一方、それ自体が皮脂腺細胞外に出
て、血流にのり、毛母の細胞に働き毛球部の毛母
細胞の分裂を抑制し毛の成長を妨げるものとされ
ている。よつて若禿及び円型脱毛を発毛させるに
は皮脂腺に存在する5α−リダクターゼの酵素の
増量を抑制し、5α−デイハイドロロテストステ
ロンという強力男性ホルモンが毛母に働くことを
抑制しなければならない。 本発明の「オキセンドロン」は抗アンドロゲン
剤であり、テストステロンが頭部皮脂腺細胞にお
ける5α−リダクターゼという酵素によつて5α−
デイハイドロテストステロンに代謝増量すること
を抑制せしめるものである。 また若禿及び円型脱毛の症状は前述の理由によ
り発生する毛母の枯渇を補修し得ることによつて
のみ可能であり、且つ頭皮の表面は脂肪の膜(皮
表脂膜)によつて保護せられており、細菌の侵入
と異常な乾燥を防いでいる。 これの過剰と皮脂腺の肥大は禿にとつて最大の
敵であり、雲脂、痒みも亦これに伴う。 よつて本発明は「オキセンドロン」を主体と
し、これをエチルアルコールなどに溶解した溶液
又はクリームを患部に塗布するものである。 本発明の若禿及び円型脱毛の発毛剤として臨床
試験に使用した分量は、たとえば「オキセンドロ
ン」水性懸濁液の注射用パイアル(「オキセンド
ロン」200mg/2c.c.全量を100mlの「エチルアルコ
ール」に溶解して得られた透明の溶液である。こ
の溶液を患部の頭皮1cm2当り0.05mlを一日に一回
又は二回塗布することによつて行なわれ、何れも
良好な結果を得ている。 このことは、 (1) 血中のテストステロンは脂腺細胞の膜を夫々
通つて (2) 細胞内に入り、5α−リダクターゼによつて
5α−デイハイドロテストステロンに変わり、 これが細胞外に出て、毛母の細胞に働き、毛
の成長を抑える一方、 (3) 細胞内の受容体と結合し、複合体を形成す
る。この複合体は皮脂腺細胞の核に働き、皮脂
腺を増殖させるため、これ等のサイクルが雪だ
るま式にふくれあがり、悪循環を繰返すことに
なる。 本発明における「オキセンドロン」は上記の各
段階で阻害抑制効果を奏するため、以上の悪循環
を断り切り、毛の成長を促進せしめる特徴がある
ものと考えられる。 なお、エチルアルコールは70〜80%の水溶液で
強い殺菌作用があり、皮脂を溶解し、軽度の神経
麻ひ作用があるので痒みを和らげる効果があり、
両者相俟て若禿及び円型脱毛の治療に相乗効果を
もたらすものと思われる。 「オキセンドロン」について 一般名 オキセンドロン(oxendolone) 化学名 16β−ethyl−17β−hydroxy−4−
estren−3−one 分子式 C20H30O2 融点 152〜156゜ 分子量 302.46 性状 白色〜帯黄白色の結晶または結晶性の粉末
で、においはない。 急性毒性(LD50:mg/Kg)
【表】 作用機序 (1)〜(3) (1) テストステロンの細胞内取り込みを阻害す
る。 (2) テストステロン5α−リダクターゼ活性を競
合的に阻害する。 (3) 5α−ジヒドロテストステロンと細胞質のレ
セプターとの複合形成を競合的に阻害する。 尚オキセンドロンのレダクターゼ活性阻害効果
および受容体タンパクと5α−DHTとの結合阻害
効果について比較例をあげて説明すれば、次の通
りである。 レクターゼ活性阻害効果 高安らの方法(西日本皮膚科学会誌、43、1215
−1217、1981)にもとづき、ハムスターの背中の
皮脂腺を用い、テストステロンが5α−DHTに還
元される量を測定した。実験に供した試料濃度は
10-4および10-5モル濃度である。得られたデータ
から次式を用いて阻害率を求めた。結果を表1に
示す。 阻害率(%)=(C−t/C)×100 C:コントロールの5α−DHTの生成量 t:試料を添加した時の5α−DHTの生成量
【表】 受容体タンパクと5α−DHTとの結合阻害効果 高安らの方法(Arch.Dermatol.Res.264、50−
51、1979)にもとづき、受容体タンパクと5α−
DHTとの結合量を測定した。実験に供した試料
濃度は10-6モル濃度である。得られたデータから
次式を用いて阻害率を求めた。結果を表2に示
す。 阻害率(%)=(C−t/C)×100 C:コントロールの受容体タンパクと5α−DHT
との結合量 t:試料を添加した時の受容体タンパクと5α−
DHTとの結合量
【表】 表1および表2から明らかなようにオキセンド
ロンは、従来公知の4−アンドロステン−3−オ
ン−17β−カルボン酸に比べてレダクターゼ活性
の阻害効果は同等であるが、受容体タンパクと
5α−DHTとの結合阻害効果は大であり、本発明
の目的を達成する物質であるといえる。 「エチルアルコール」について 一般名 エチルアルコール(エタノール) 化学式 分子式 C2H6O 分子量 46.07 性状 無色透明の液体で芳香を放つ 作用機序 (1) 70〜80%の水溶液を作ることにより強い殺菌
作用を示す。 (2) 皮脂を溶解し、頭部皮膚を乾燥させる。 (3) 軽度の神経麻ひ作用があり痒みを和らげる。 本発明の発毛剤の使用方法は、一日に一回乃至
二回、脱毛部乃至うぶ毛を見る部位の皮膚に1cm2
に対し約0.05mlの本剤をよく塗擦する。頭部全体
に対しては1回当り2ml(オキセンドロン含有量
4mg)以上の使用が有効である。洗髪後又は夜間
就寝前に使用することが望ましい。 副作用は特に見ないが、傷口のある場合は使用
しないことが望ましい。 本剤の適用範囲は若年及び荘年性脱毛症(若
禿:男性型脱毛症)の外、悪性の円形脱毛症に対
しても効果がある。 本剤の毒性試験 本剤を頭部の患者に1cm2当り0.05mlの割合で数
回塗布しても何等急性の毒性は見られなかつた。 但し多数回の塗布により、毛髪皮膚の乾燥化が
見られる。その他全身及び局所での副作用は1〜
2回(1日に付)の塗布では全く見られなかつ
た。 局所毒性(まとめ) これまで臨床に使用した若禿(男性型脱毛症)
47例、円型脱毛症63例につき、何らの副作用も見
られなかつた。 全身毒性 これまで使用した全例において全身的な副作用
(自覚的ならびに血液検査による客観的)は一例
も認められていない。 そこで男性ホルモンが若禿に関係していること
は一般に知られており、これの治療は脂腺におけ
る5α−リダクターゼの阻害ならびに5α−デイハ
イドロテストステロンの作用を消失せしめること
が肝要であり、本剤の「オキセンドロン」は上記
二つの作用を持つ外、テストステロンが細胞内に
取り込まれる過程をも阻害する作用を有し、これ
に加え「エタール」の脱脂作用が相乗して頭部の
皮脂の減少、毛母細胞の分裂促進が起こり、軟毛
が硬化になり得ることが判明した。 次に本発明の臨床試験の結果数例を記載する。 臨床試験例 (1) 若禿 32才 男性 京都市在住 二年前より脱毛が目立つようになり、昭和56
年の夏より秋にかけて強い脱毛が起こり、前頭
部における生え際の後退現象が見られるように
なつた。京大病院皮膚科受診約二ケ月にわた
り、本剤を一日一回、患部に約2ml、就寝前に
塗布せしめたところ、生え際の軟毛が硬毛化
し、他覚的にも明らかに前額部生え際が下降し
た。脱毛も殆ど見られなくなつた。副作用は全
く見られない。 (2) 若禿 24才 男性 京都市在住 昭和55年11月頃より脱毛が増加している事に
気付き、近医や京都大学附属病院で加療を受け
ていたが余り変化は見られなかつた。昭和56年
12月末より本剤の塗布を前額部の毛髪生え際に
一日一回、約3ml塗布し続けたところ約一ケ月
後に生え際が約5mm下降した他、前額の軟毛が
以前に比し増加してきた。現在続けて経過観察
中である。副作用はみられていない。 (3) 円形脱毛症 24才 女性 滋賀県在住 昭和56年8月、右側頭部に脱毛局面があるこ
とに気付いた。その後、除々に頭部全体に脱毛
が見られるようになり、近医で加療を受けた
が、脱毛は強くなる一方である為、同10月20
日、京大病院皮膚科受診、生検を行い円型脱毛
症の悪性型と診断され、約2ケ月の投薬加療を
受けたが脱毛は依然強く、ほぼ全頭脱毛の状態
に進行した。試みに本剤の塗布を1日1回、約
5ml行つたところ、約1ケ月でほぼ全ての脱毛
部に軟毛の新生を認め、1ケ月半で黒く太い硬
毛へと変化する部位も認められた。約2ケ月で
頭部全面に硬毛が出現し、約6ケ月で完治し
た。本例は通常の治癒経過に比し、著しく短期
で改善を認めた本剤の薬効例と考えられる。副
作用は特に認めていない。 (4) 若禿 33才 男性 京都市在住 20才頃より前頭部ないし頭頂部にかけての脱
毛が多かつた。30才を過ぎてから仕事上のスト
レスも加わり、脱毛が特に強くなつたという。
昭和57年1月13日、掻痒感を伴う脱毛を主訴と
して河端病院皮膚科受診。本剤の投与を受け、
1日1回の割合で頭部全体に約5mlを塗布した
ところ、約1ケ月で脱毛の減少と掻痒感の消失
を見た。加療を続けて約6ケ月で完治した。副
作用は見られていない。 (5) 円型脱毛症 29才 女性 長岡京市在住 毎年4月頃になると顔面に円型紅斑を生ずる
為、近医にて投薬加療を受けていたところ、昭
和56年12月17日より急激に強い脱毛が頭頂部に
起こり、続いて約1週間のうちにはほゞ完全な
全頭脱毛の状態となつた。この為、昭和57年1
月7日京大病院皮膚科を受診した。精神的な問
題や内部諸臓器の異常は全く認められず、眉毛
の一部や前腕の軟毛も消失している為、汲発型
の円型脱毛症と診断され、本薬を処方され、頭
部全体に1日1回5〜7mlの塗布を行つたとこ
ろ、約1ケ月半後に頭部全体に毛根の新生が黒
色点状に認められるようになり、約9ケ月で完
治した。なお特に副作用は認められていない。 (6) 円型脱毛症 45才 男性 滋賀県在住 20日程前より頭部の掻痒感があつた。7日前
より脱毛が多いことに、又4日前より脱毛斑が
多発していることに気付いた。この為昭和56年
12月15日京大病院皮膚科を受診した。精神的ス
トレス、血液の異常などは認められず、臨床的
に多発型の円型脱毛症と考えられ、フロジン液
の塗布と内服薬の投与を受けていたが、1ケ月
後も脱毛は続き、頭部全体に虫喰い様の脱毛斑
を形成するようになつた。1ケ月半経つても余
り変化が認められない為、本剤を処方、1日1
回約4mlを患部に塗布させたところ、脱毛は3
週間後には止まり、頭頂部に軟毛の新生が認め
られ、約3ケ月で完治した。副作用は何も見ら
れていない。 (7) 若禿 30才 女性 京都市在住 昭和35年頃、パーマをあてた後に頭部に刺激
感を感じ、その後より除々に頭部の脱毛が目立
ち、また毛が細くなつていることに気付くよう
になつた。暫くは様子を見ていたが、症状軽快
しない為、昭和57年1月14日、京大病院皮膚受
診。本剤の投与を受け、1日1回、約5mlを頭
頂部を中心とする頭部全体に塗擦したところ、
1週間で脱毛が約半分となり、1ケ月後には脱
毛が殆ど止まり、毛髪が全体にしつかりしてき
た他、毛のつやもよくなり、臨床的に明らかな
改善が認められた。副作用は全く見られていな
い。 (8) 若禿 25才 男性 滋賀県大津市在住 21才時より前額部の生え際が後退してきた。
脱毛は秋〜冬にかけて強い。この為、昭和57年
2月9日、京大病院皮膚科受診。本薬を1日1
回、約2ml、前額部に塗布したところ、約1ケ
月で同部に軟毛の新生が目立つようになつてき
た。副作用はみられていない。 (9) 若禿 22才 男性 京都市在住 昭和55年の春頃から、額の両側角の頭髪が後
退。次いで前額部も全体的に毛髪が疎となつて
きた。また禿げてきた部位に、一時期フケが強
かつた。この為、昭和56年9月3日京大病院皮
膚科を受診。レゾルシンアルコールなどを処方
され塗布していたが余り変化はなかつた。試み
に昭和57年2月4日より本剤を前額〜頭頂部に
かけ1日1回約3ml塗布したところ、約1ケ月
で同部に軟毛の増加を認めることが出来るよう
になつた。副作用はこれまでのところ何もな
い。 (10) 円型脱毛症 36才 女性 滋賀県在住 昭和56年6月初旬より後頭部に直径2cm位の
脱毛局面を認めた。この為、滋賀医大皮膚科を
受診、加療したが改善なく、却つて脱毛局面の
増加を見るようになつた。昭和57年2月4日、
京大病院皮膚科を受診。本剤の塗布を1日1回
約0.5ml2箇の脱毛局面に行つたところ、2週
間後に軽度の軟毛新生を認め、更に4週間後に
は、明らかな軟毛新生を脱毛局面全体に認め
た。副作用はみられていない。 (11) 円型脱毛症 11才 女性 京都市在住 昭和52年、2年来の脱毛と頭頂部の禿げの
為、京大病院皮膚科受診。治療を続けたが、脱
毛は続き、除々に拡大した。その後、一時、自
然に軟毛が生えた時期があつたが、昭和56年夏
より再び脱毛が強くなり軽快しなかつた。原因
不明の円型脱毛症ということで、府立医科大学
の神経科にも通院して治療をする一方、検査を
行つたが何等異常は認められなかつた。昭和57
年2月2日、京大病院皮膚科を再び受診し、本
剤の塗布を1日2回、朝と夜、約4ml塗布し続
けたところ、約1ケ月で軟毛並びに硬毛が混在
して新生するようになつた。約1年後には副作
用は認められていない。 (12) 若禿 27才 男性 東京都在住 22才時より脱毛の増加に気づいていた。秋に
なると特に強かつたが、父親が典型的な老年性
の禿げだつた為、遺伝と思つて放置していた。
27才時になつて頭頂部の肌が露見出来るまでに
毛髪が薄くなつたので、兄の紹介により昭和57
年3月12日、医仁会武田病院皮膚科を受診。診
察時、頭頂部の薄毛のみで痒みや粃糖は特に認
めず若年性の脱毛症と診断し、プロステチン溶
液(0.1%)を処方し、毎日2回頭部に塗らせ
たところ、それまで1日約100本前後あつた脱
毛が60本前後にまで低下した。昭和57年9月17
日の診察時には頭頂部に軟毛新生を多数認める
ことができた。これまで局所ならびに全身の副
作用は全く認めていない。 (13) 円型脱毛症 29才 女性 滋賀県彦根市在
住 昭和57年1月末より頭頂部に多量の脱毛あ
り、2月近くの皮膚科にて円型脱毛症と診断さ
れ、外用薬と内服薬の投与を約1ケ月にわたり
受けたが軽快せず、脱毛は両側頭部にも拡大し
た。その後、ホルモン注射や別の外用薬を使用
したが一向に改善傾向がないので昭和57年4月
5日京大病院皮膚科受診。血液検査は全て正
常。精神的ストレスも特になく頭頂部と両側頭
部にびまん性の脱毛が見られるのみであつた。
本症例に対してはオキセンドロンのクリームと
液の効果比較の為、頭頂部に本剤、両側頭部に
オキセンドロン0.2%を含むクリーム(後述)
を1日2回塗布するよう指示した。2週間後、
脱毛は続く一方、全ての脱毛部に軟毛新生あ
り、6週間後脱毛は止まり、軟毛の新生が多量
にあり、約3ケ月で完治した。本液とクリーム
剤でその効果において特に差は認められなかつ
たが、塗布感において前者が優れていた。 クリーム処方 (重量%) スクワラン 15 グリセリン 5 PG(プロピレグリコール) 5 ステアリン酸 3 ステアリルアルコール 3.5 ワセリン 2 ステアリルモノグリセライド 2 水酸化カリウム 0.2 安息香酸ブチル 0.05 精製水 64.25 (14) 円型脱毛症 33才 女性 滋賀県大津市在
住 昭和55年12月より頭部に円型の脱毛が出現、
大津日赤病院にて内服薬と外用薬による治療を
受けたが脱毛は続いた。この為昭和56年1月よ
り京大病院皮膚科にてステロイド外用と内服薬
を処方され、一ケ月様子をみたが脱毛が続くた
め、ステロイドの内服に変更、2〜3ケ月で脱
毛が減少した為、ステロイド内服を中止したと
ころ再び脱毛増加、以後種々の治療にもかかわ
らず軽快傾向がみられなかつた。昭和57年1月
より約1ケ月にわたりオキセンドロンを0.2%
含むクリーム(前記(13)に用いたものと同
じ)を塗布したところ約1ケ月半で著しい軟毛
ないし硬毛の発生が見られた。 (15) 若禿 32才男性 京都市在住 従来より額の広い方であつたが、2年前より
脱毛増加、更に前額生え際の後退現象が見られ
るようになつた。仕事はストレスが多く年中脱
毛はみられるが、特にフケの多くなる時に脱毛
も多くみられるという。評判をきいて昭和57年
6月より京大病院で本剤のクリーム型(上記
(13)に同じ)をもらい前額の生え際に1日1
回塗擦していたところ、約1週間後よりフケの
減少、脱毛の減少がみられ、1ケ月後には、わ
ずかながら前額両切れ込み部に軟毛の新生を認
めた。 (16) 壮年性脱毛症 52才 男性 幼少時頭部に外傷を受け、その瘢痕のために
頭頂部の毛髪が薄く「かつら」を使用してい
た。約5年前より前額部〜頭頂部にかけての毛
髪が全体的に更に薄くなり、昭和57年7月22日
京大病院皮膚科を受診した。本剤のクリーム
(上記(13)に同じ)をもらい毎日1回〜2回
塗つていたところ、約1ケ月後には脱毛が減少
し、軟毛新生もみられるようになつた。約4ケ
月後来院時、毛髪は更に濃くなり、脱毛も殆ど
「かつら」に付着することがなくなつたとのこ
とである。現在経過観察中で、副作用は何らみ
られていない。 症例のまとめ (1) 若禿(男性型脱毛症) 全例45例中男性37名(82%)、女性8名(18
%)であり、年令分布、罹患期間は下表の通り
である。
【表】
【表】
【表】 この中、明らな効果が見られたものは33名
(70.3%)であり、それらについて更に詳しく
調べると下表の通りである。
【表】
【表】 (2) 円型脱毛症 全例41名中、男性16名(39%)女性25名(61
%)であり、年令分布、罹患期間は下表の通り
である。
【表】
【表】 このうち有効であつたのが35名(85%)であ
り、効果出現までの時期、具体的な症状の変化
は下表の通りである。
【表】
【表】 以上の臨床試験例は、主に出願人が勤務する京
都大学附属病院皮膚科にて診察した経過である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エチルアルコールにオキセンドロンを溶解し
    たものを主体とする若禿及び円型脱毛の発毛剤。
JP4510382A 1982-03-20 1982-03-20 若禿及び円型脱毛の発毛剤 Granted JPS58162512A (ja)

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JP4510382A JPS58162512A (ja) 1982-03-20 1982-03-20 若禿及び円型脱毛の発毛剤
GR70817A GR77885B (ja) 1982-03-20 1983-03-16
NL8300972A NL8300972A (nl) 1982-03-20 1983-03-17 Haargroeimiddel.
GB08307346A GB2122081B (en) 1982-03-20 1983-03-17 Hair growth promotor containing oxendolone
AU12573/83A AU559145B2 (en) 1982-03-20 1983-03-18 Hair growth promotion using oxendolone
CH1498/83A CH657774A5 (de) 1982-03-20 1983-03-18 Haarwuchsmittel.
DE19833309813 DE3309813A1 (de) 1982-03-20 1983-03-18 Haarwuchsmittel
FR8304501A FR2523440A1 (fr) 1982-03-20 1983-03-18 Composition cosmetique pour le traitement des cheveux et du cuir chevelu contenant de l'oxendolone
BE0/210358A BE896213A (fr) 1982-03-20 1983-03-18 Produit favorisant la croissance des cheveux et son utilisation
IT67316/83A IT1162843B (it) 1982-03-20 1983-03-21 Utilizzazione dell'oxendolone e relativo preparato per favorire la crescita dei capelli
CA000424076A CA1222460A (en) 1982-03-20 1983-03-21 Hair grower
SG24/89A SG2489G (en) 1982-03-20 1989-01-11 Hair grower
HK577/89A HK57789A (en) 1982-03-20 1989-07-20 Hair grower
US08/132,487 USH1551H (en) 1982-03-20 1993-10-06 Topical composition and method for reducing hair loss from human scalp

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4510382A JPS58162512A (ja) 1982-03-20 1982-03-20 若禿及び円型脱毛の発毛剤

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