JPH11502513A - 糖尿病性ニューロパシーの処置方法 - Google Patents

糖尿病性ニューロパシーの処置方法

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JPH11502513A JP8523119A JP52311996A JPH11502513A JP H11502513 A JPH11502513 A JP H11502513A JP 8523119 A JP8523119 A JP 8523119A JP 52311996 A JP52311996 A JP 52311996A JP H11502513 A JPH11502513 A JP H11502513A
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Abstract

(57)【要約】 患者の糖尿病性ニューロパシーの処置におけるインシュリンの局所的な使用。

Description

【発明の詳細な説明】 糖尿病性ニューロパシーの処置方法 発明の分野 本発明は、糖尿病性ニューロパシーの処置方法に関するものであり、特に、新 規な上記状態の局所的な処置方法及び該処置用の組成物に関するものである。 発明の背景 糖尿病性ニューロパシー(糖尿病性神経炎としても知られている)は、多くの 糖尿病患者が被る有痛性の状態であり、特に趾や足等の身体の四肢の神経の機能 障害から生じる。 表1は、1988年のアメリカンダイアベッツアソシエーション(American Di abetes Association)のレコメンデイションズ(recommendations)1に基づいた、 ザ クラシフィケイション アンド ステイジング オブ ダイアベティッタ ニューロパシー(the Classification and Staging of Diabetic Neuropathy)を 概説するものである。糖尿病における正常な神経機能の2種の主要な病理学的な 障害のうちの第一としては、上昇した血中グルコースレベル間の仮説の関係(高 血糖症)、ポリオル経路(グルコースレベルが引き金となり最終産物として糖ア ルコールと称するポリオルを産生する生化学的な経路)、ミオイノシトール(細 胞エネルギー貯蔵基質)、Na+/K+ ATPアーゼ(イオンポンプ酵素)活性 および神経の伝達、即ち、神経のインパルスの伝達速度(グリーン(Green)ら2) が挙げられる。 第二の仮説が立てられた糖尿病の正常な神経機能の障害の病態生理学的な機構 は、神経線維内の酸素の欠如に関するものであり、これは血中糖レベルの上昇及 びポリオル経路の活性化によって化学的に誘導され、 これにより神経内の微小管(micro-vessel)を介した血流が変化する(ウィリアム ソン(Williamson)ら3)。 電流(イオン導入法)を用いて皮膚潮紅応答を直接的に(血管の内層細胞を介 して)及び間接的に(微細な皮膚の知覚神経(finest skin sensory nerve)を介 して)刺激するおよび(レーザードップラーベロシメトリー(laser Doppler vel ocimetry)による)皮膚の血液流束(blood flux)を測定する方法は既知であり、 これらの技術は他4,5,6によって、および本発明者ら及び同僚ら7,8によってすで に使用されている。 糖尿病性ニューロパシーの管理に関して従来使用された処置は、近年、プファ イファー(Pfeifer)ら9,10(1993年)によって再調査され、3種の異なる臨 床パターン及びこれらの診断や管理の詳細なアルゴリズムが報告される。 有痛性の糖尿病性神経炎またはニューロパシーの管理に最も一般的に使用され る処置形態を下記に列挙する(それらのうちにはプファイファー(Pfeifer)9,10 によって記載されたものもある)。 (a)有痛性の疾患領域に適用される理学療法により、例えば、下記などの、症 状が軽減される: i.TENS、干渉、振動、超音波等の電気刺激; ii.マッサージや摩擦; iii.水治療; iv.加温(warmth)、加熱(heat)または冷却の適用; v.鍼または指圧; vi.オプシット被覆フィルム(Opsite dressing film)の塗布11,12; (b)痛みを軽減することを目的として口から摂取する薬(drug)及び薬剤(medic ation) i.非ステロイド鎮痛剤(例えば、アスピリン、アセトアミノフェン、イ ブプロフェン、ケトプロフェン等); ii.麻酔剤、例えば、コデイン、モルヒネ、メペリジン及びモルヒネの徐 放性製剤; iii.アミトリプチリン(amitryptilline)などの3環式を含む抗うつ薬; iv.カルバマゼピンやクロナゼパン等の、痛みのシグナルを遅延させるの を阻害する作用を有する抗痙攣剤; v.メキシリテン(mexilitene)、リドカイン等の、細胞の電気興奮性を抑 制する抗不整脈化合物; vi.神経内のエネルギー基質(ミオイノシトール)のレベルを上昇させ、 ポリオル糖の蓄積(ソルビトール)を抑制し、さらにNa+/K+ATPアーゼ機 能を向上させる、ソルビニル(Sorbinil)、ポナイレスタット(ponairestat)( ICI)、エパイレスタット(epairestat)(Ono)、トイレスタット(toires tat)(Wyeth−Ayerst)、ゾポイレスタット(zopoirestat)(Pfi zer)等の、アルドースレダクターゼ阻害剤; vii.例えば、イブニングプリムローズ(Evening Primrose)油13,14 としてのγ−リノレン酸(GLA)等の、糖尿病を抑制する必須脂肪酸を形成す る補助薬剤。 (c)神経の再生(即ち、修復、再成長及び再結合)を促進する化合物(注射に よる) ガングリオシド(クロナシアル(Cronassial))、ビタミンB12(シア ノコバラミン)及びインスリン様成長因子など (d)例えば、下記の、痛みのシグナルを運ぶ表皮の神経線維を知覚鈍麻させる 局所処置 i.神経毒でありヘルペス後神経痛に15,16,17、および有痛性の糖尿病性 ニューロパシーに使用されたカプサイシンクリームまたは軟膏(通常、0.02 5%または0.075%); ii.バニシングクリームまたはソルボレン(sorbolene)におけるアスピリ ンは、ヘルペス後神経痛を緩和することがカシラー(Kassirer)19によって報告さ れており、本発明者ら(ウェスターマン(Westerman)及びジメット(Zimmet)、未 公開)によって使用され、灼熱痛性糖尿病性ニューロパシーに有効であることも あることが分かった。 インシュリンの局所的な塗布が有痛性の糖尿病性ニューロパシーの特殊な処置 法として使用できることが発見された。局所的なインシュリンの治療法は、特に 糖尿病性ニューロパシーの処置では、従来報告されていなかった。 1980年、シュナイダー(Snyder)及びキム(Kim)20は、インシュリンが神経 生存因子(nerve survival factor)であることを初めて示唆した。その後すぐ、 ロウ(Low)ら4は、ニューロパシーにおける細線維の機能不全としての発汗刺激性 軸索反射試験に対する応答性が減少することを報告し、また、電気的に誘発され る軸索反射の応答性は、真性糖尿病では抑制され7、ラットの実験STZ−糖尿 病においてインシュリン の1回投与によってかなり回復する21ことが分かった。可能性のある操作方式を 模索して、ウォルドビリッジ(Waldbillig)及びレロイス(LeRoith)により末梢神 経におけるインシュリンレセプターが示され22、さらに、レウェリン(Llewellyn )らによりこれらの位置が決定された23ことに基づいて、本発明者は正常な感覚 神経機能におけるインシュリンの役割を調べた。 皮膚病学における経皮的イオン導入の技術25が、インシュリン27,28を含む、 ペプチド26の輸送を有効に容易にすることが示された。本発明者は、ストレプト ゾトシン誘導糖尿病ラット及びインシュリン依存型糖尿病患者29の双方の動物研 究において小神経(small nerve)及び軸索反射機能に関するインシュリンの短期 間の効果について研究を行った。糖尿病のヒト及びラットの双方において、小血 管自身の応答自身は抑制されないが、有害刺激に対する皮膚の潮紅反応(「軸索 反射発赤」と称する)の大きさはかなり減少した。これから、炎症の抑制は微小 血管の障害ではなく感覚神経の機能不全によるものであったことが示される。6 分間の陰極電流、いわゆるイオン導入、によるインシュリンの局所的な塗布によ り、IDDMを有するヒトおよびストレプトゾトシンにより化学的に糖尿病が作 製されたラットの双方において、軸索反射の大きさが非常に有意に回復された。 インシュリンのイオン導入の迅速な回復効果により、軸索反射の減衰は、可逆的 である、即ち、構造上の欠陥ではなく応答を仲介する神経の機能上の変化による ものであることが示される。インシュリンが神経に上記したような急性の作用を 及ぼす機構は不明であるが、効果が迅速(分単位)であることから、インシュリ ンのこのような作用30,31の他の間接的な証拠に基づく神経内のカルシウムレベ ルなどの、イオンのまたは興奮性の変化が示唆される。 現在まで、有痛性の糖尿病性ニューロパシーの特定の処置は存在しな いことは一般に受け入れられていることである。現在使用されている(上記した ような)処置はすべて、症状の軽減を得ることを目的とするものである。また、 上記したうちには、様々な程度で糖尿病で生じ、特定の試験あるいは評価方法が 存在しない確認可能な生理学的な障害を目的とするものもある。 本発明の要約 最も広範な概念によると、本発明は、患者の糖尿病性ニューロパシーの処置に おけるインシュリンの局所的な使用を提供するものである。 一概念によると、本発明は、治療上有効な量のインシュリンを患者の皮膚の疾 患領域に局所的に投与することからなる、患者の糖尿病性ニューロパシーの処置 方法を提供するものである。 他の概念によると、本発明は、局所的な、製薬上許容できる希釈剤または担体 における治療上有効な量のインシュリンからなる、患者の糖尿病性ニューロパシ ーの処置を目的とする組成物を提供するものである。 さらなる他の概念によると、本発明は、患者の糖尿病性ニューロパシーの処置 に局所的に使用される薬剤の製造における治療上有効な量のインシュリンの使用 を提供するものである。 本発明の詳細な説明 本発明にしたがって使用されるインシュリンは、ヒトインシュリン(例えば、 ヒュムリン アール(Humulin R)、ヴェロシュリン(Velosulin)またはアクトラピ ド(Actrapid)として市販されている)であることが好ましい。しかしながら、本 発明はブタのインシュリン、ウシのインシュリンまたは非ヒト動物種由来のイン シュリンの使用にまで拡張してもよいと解すべきである。本明細書中で使用され る「インシュリン」ということばは、インシュリンそのもののみならず、インシ ュリンのα−若しくはβ−サブチェイン(subchain)を、単独でまたはこれらの組 合わ せをも包含するものである。 本発明によると、インシュリンは、治療上有効な量を投与される。治療上有効 な量とは、少なくとも部分的には目的とする効果を達成するのに、または処置さ れる糖尿病性ニューロパシーによる状態の進行の開始を遅延させる、または該進 行を阻害する、または進行及び進行の開始を共に停止させるのに必要な量を意味 する。このような量は、いうまでもなく、処置する特定の状態、該状態の重篤度 および年齢、理学的な状態、大きさ、体重や他の同時に行われる処置などの個々 の患者のパラメーターによって変化する。これらの因子は、当該分野における当 業者には既知であり、定常的な実験と同様に知ることができる。通常、最小有効 投与量は音による医学的な判断(sound medical judgement)に従って使用するこ とが好ましい。しかしながら、より多い量を医学的な理由、心理学的な理由によ りまたは実質的に他の理由により投与してもよいことは当該分野における当業者 には理解されるであろう。 局所投与用調製物または組成物の配合は、当該分野における当業者には既知で ある。適当な製薬上許容できる担体および/または希釈剤としては、いずれかの 及びすべての既知の溶剤、分散媒質、充填剤、水溶液、抗菌剤や抗真菌剤、吸収 促進剤などが挙げられる。このような製薬上活性を有する物質に関するこのよう な媒質及び物質の使用は、当該分野では既知でり、例として、レミングトンズ ファーマシューティカル サイエンセス(Remington's Pharmaceutical Sciences )、18版、マック パブリッシング カンパニー(Mack Publishing Company)、 ペンシルバニア、アメリカ合衆国に記載される。既知の媒質または物質が活性成 分と不適合でない限り、本発明の薬剤組成物におけるこの使用は含まれる。補助 的な活性成分もまた本組成物中に添加されてもよい。 本発明に係る局所的な調製物としては、インシュリンで含浸される、 水性クリーム、軟膏、ゲル、ローション、ロールオン式リキッド(roll-on liqu id)、スプレー、ガラスビーズ創傷被覆剤(glass bead wound dressing)、合成重 合体被覆剤、または他のインシュリンの経皮的な塗布方法が挙げられる。クリー ムには、緩衝剤や疎水性成分が含まれる。これらの調製物はまた、皮膚のケラチ ンバリアを介する及び表皮中へのインシュリンの通過を容易にするDMSO(ジ メチルスルホキシド)等の化合物が使用されてもよい。 クリームは最も効果的に疾患皮膚を介する及び疾患皮膚中へのインシュリン活 性成分の移動を促進すると考えられるため、クリームの調製方法を一例として詳 細に説明する。 局所用インシュリンクリーム:精製水、ステアリン酸、ジメチコーン、イソプ ロピルミリステート、セチルアルコール、トリエタノールアミン、ポリソルベー ト80、アロエヴェラ(aloe vera)抽出物、メチルパラベン、プロピルパラベン 、香料を含む70gのバニシングクリーム基剤(ホーム ブランド スキン リ ペアー クリーム(Home Brand skin repair cream)、ソルボレンクリーム(Sorbo lene cream)、またはセトマクロゴルクリーム(Cetomacrogol cream)など)。7 0IU〜210IUのヒュムリン アール(Humulin R)、ヴェロシュリン(Velosu lin)またはアクトラピド(Actrapid)(すべては中性のヒトの単一成分インシュリ ンである)[メタ−クレゾール0.3%によって防腐される、リン酸ナトリウム 緩衝液において、100IU/ml]を添加する。これは、1または3IU/g の最終クリームの濃度である。 一次試験から、バニシングクリーム基剤の最終的な処方は、クリームの効能に 関してはあまり重要ではない。異なるタイプのソルボレンローションもまた賦形 剤として使用されており、有用である。また、これは、脱イオン水、グリセリン 、ソルビトール、軽鉱油(light mineral oil)、 セチルアルコール、セトマクロゴル1000(Cetomacrogol 100 0)、ステアリン 酸、トリエタノールアミン、トコフェリルアセテート(tocopheryl acetate)、イ ミダゾリジニルウレア、メチルパラベン、EDTA、パラ−クレゾールを含む。 同様であるがより疎水性のpH−緩衝化クリームが現在開発中である。 適当には、本発明の局所用製剤は、少なくとも毎日、または一日に数回、患者 の皮膚の疾患領域に塗布する。例えば、塗布は、一日に2回(朝夕)、または一 日に3回、なされてもよい。 有効な処置は、糖尿病性ニューロパシーや小線維の機能障害に関連する症状を 有する適当な患者を注意深く選んで開始する。局所的なインシュリンによる処置 が最も適当でありかつ最も好ましいと考えられる臨床上の形態は、知覚不全また は感覚異常(プファイファー(Pfeifer)ら9,10)による表皮の灼熱痛型の不快感 を伴う特定のニューロパシー症候群である。非インシュリン依存型の糖尿病や以 前にインシュリンによる処置を受けていない患者が最も適当である。 局所用インシュリンクリームは、しばしば表皮の灼熱痛の不快感を伴う皮膚領 域に限って日に2回塗布される。この領域は、最も一般的には、趾、足や脚の低 い部分である。 月単位の間隔で処置された皮膚領域における熱による知覚(thermal perceptio n)の閾値の再測定を、メデレックTTT装置(Medelec TTT device)を用いてジャ マル(Jamal)ら32,33,34及びデラニー(Delaney)ら8,24によって記載される方法に 従って行う。冷却による知覚(cool perception)及び加温による知覚(warm perce ption)の閾値を双方とも測定する。 痛みの軽減とは別の臨床的に観察できる効果(症状のスコア)としては、熱に よる知覚の閾値の減少があり、これは改善される熱による知覚力(sensory acuit y)として解釈される。これは、改善される知覚神経機 能に関連する。冷却による閾値は、加温による閾値に比べてより迅速に向上する ことから、冷却の感覚を仲介するミエリン化されたA−デルタ神経線維について 利点が大きいことが示唆される。 糖尿病性ニューロパシーの処置におけるインシュリンの局所的な使用の好まし い概念としては、以下が挙げられる: i.クリームにおけるインシュリン濃度は、0.01〜20IU/g、好ま しくは0.1〜10IU/g、より好ましくは1〜3IU/gの範囲である; ii.クリームの塗布量は、一般的には、各足/脚で約0.5gである。好ま しいクリームの密度は、ややぬるぬるしやすいくらいであり、これによりクリー ムが消えるまでに容易にのばせ、皮膚の中に擦り込める。 iii.推奨される塗布頻度は、一日に2回から3回であるが、長期間試した後 は、維持療法または皮膚の潰瘍の予防を目的として、例えば日に1回などより少 ない頻度を使用してもよい。 iv.症候性患者(symptomatic patient)、特に局所用インシュリンクリーム による処置が最も適当であるタイプ2(非インシュリン依存型)の真性糖尿病の 患者を、病状の履歴(プファイファー(Pfeifer)のアルゴリズム9,10参照)を注 意深く調べ、調査群をニューロパシーについて試験した後同定する。これらとし ては、針のひとさし及び生綿の感受性による小知覚神経機能の試験、および手首 や足背における加温による及び冷却による知覚の閾値、さらにはAC−電流の知 覚の閾値(250Hzまたは5Hz)が挙げられる。より大きな神経線維は、下 肢(腓腹、腓骨TA、EDB)の知覚及び運動神経の伝達/筋電図(emg)の研究 によって、および振動覚測定器により振動覚を、さらには2000Hz等のより 高い周波数でAC−電流による知覚の閾値を測定することによっ て、試験する。 v.体重、身長、肥満指数(BMI)、腹囲、空腹時の血漿中グルコース及 びインシュリン及びヘモグロビンA1Cもまた測定し、タイプ2の被験者のイン シュリン感受性およびタイプ1及びタイプ2の被験者の血糖コントロール(glyce mic control)の性質の指標を得る。オイグリセミッククランプ(euglycemic clam p)の測定は論理的な理由により上記研究に使用されなかった。 vi.加温による及び冷却による閾値は、通常、小線維の機能不全が疾患皮膚 の灼熱痛の不快感を刺激する際に、評価される。 vii.より低い周波数の刺激(250Hzまたは5Hzなど)で測定される電 流による知覚の閾値には、小知覚神経線維の機能の他の定量的な測定法がある35 ,36,37,38 。 本発明によるインシュリンの投与に使用される適当な局所用賦形剤、及びその 調製方法としては、下記のものが挙げられる: 1.バニシングクリーム: (i) セトマクロゴルクリーム(Cetomacrogol cream) ペプチド qs セトマクロゴル乳化ろう 15 流動パラフィン(重量比) 10 クロロクレゾール 0.1 プロピレングリコール 5 蒸留水 100まで 約70℃でセトマクロゴル乳化ろう(Cetomacrogol emulsifying wax)をパラフ ィンと共に溶融する。クロロクレゾール及びプロピレングリコールをおおよそ同 等の温度に加温した約50部の蒸留水中に溶解する。混合し、重量を調節し、冷 却するまで撹拌する。次に、適当な濃度のペ プチドを添加し、よく混合する。 (ii) 水性クリームAPF ペプチド qs 乳化軟膏 30 グリセロール 5 フェノキシエタノール 1 蒸留水 100まで 約70℃で乳化軟膏(emulsifying ointment)を溶融する。フェノキシエタノー ルを蒸留水中に溶解し、おおよそ同等の温度に加温する。混合し、重量を調節し 、冷却するまで撹拌する。ペプチドを添加し、よく撹拌する。 (iii)緩衝化クリームBPC 73 ペプチド qs クエン酸 5 リン酸ナトリウム 25 クロロクレゾール 1 乳化軟膏 300 蒸留水 669 緩やかに熱を加えながら乳化軟膏(emulsifying ointment)を溶融し、予め同温 度で蒸留水中に溶解した、リン酸ナトリウム、クエン酸及びクロロクレゾールを 添加し、冷却するまで緩やかに撹拌する。ペプチドを添加し、非常によく混合す る。 2.軟膏: (i)乳化軟膏APF ペプチド qs 乳化ろう 30 白色ワセリン 50 流動パラフィン(重量比) 20 一緒に溶融し、冷却するまで撹拌する。基剤の一部に適当濃度のペプチドを添 加した後、残りを徐々に導入し、よく混合する。 (ii)ペプチド軟膏(Peptide Ointment)−ネオマイシン及びバシトラシン軟 膏BPC 73中に使用されるものとして ペプチド qs 液状パラフィン 10 白色ワセリン 100まで 白色ワセリンを溶融し、液状パラフィンを加え、冷却するまで撹拌する。一部 の基剤と共に薬剤を滴定し、残りの基剤を徐々に導入する。 3.ゲル: (i)ペプチドゲル−リドカイン及びクロルヘキシジンゲルAPF中に使用 されるものとして ペプチド qs トラガカント 2.5 グリセロール 25 蒸留水 100まで トラガカントをグリセロールと混合し、ほとんどの蒸留水を添加する。沸騰す るまで加熱し、冷却し、ペプチドを添加し、重量を調節し、よく混合する。最終 産物を遮光する。 4.スプレー: (i)−アドレナリン及びアトロピンスプレーBPC 73中に使用される ものとして ペプチド qs メタ重亜硫酸ナトリウム 1 クロルブトール 5 プロピレングリコール 50 蒸留水 1000まで (ii)−インドスプレー(Indospray)中に使用されるものとして ペプチド qs アルコール 95% 5.ローション: (i)−アミノ安息香酸ローションBPC 73中に使用されるものとして ペプチド qs グリセロール 20 アルコール95% 60 蒸留水 100まで (ii)−セトマクロゴル(Cetomacrogol)ローションAPF ペプチド qs セトマクロゴル乳化ろう 3 流動パラフィン 10 グリセロール 10 グルコン酸クロルヘキシジン溶液 0.1 (chlorhexidine gluconate solution) 蒸留水 100まで 約60℃でセトマクロゴル乳化ろう(Cetomacrogol emulsifying wax)を流動パ ラフィンと共に溶融し、迅速に撹拌しながら、予め同温度で蒸留水で50部に希 釈したクロルヘキシジン溶液に添加する。混合し、容量を調節し、冷却するまで 撹拌する。 本明細書を通して、特記しない限り、「からなる(comprise)」という ことば、または「からなる(comprises)」若しくは「からなる(comprising)」等 のその派生語は、記載された必須事項または必須事項のグループを含むことを意 味するものであると解するが、他の必須事項または他の必須事項のグループを含 まないことを意味するものではないと解する。 添付図面において、 図1から3は、前記(第11頁、第16行から第12頁第7行までのiv及び vの段落(PCT明細書の10頁、iv及びvの段落に相当する)およびプファ イファー(Pfeifer)ら9,10参照)基準に従って選択された糖尿病性ニューロパシ ーの症例における有痛性の灼熱痛性足の局所的なインシュリンによる処置の結果 を示すグラフである。 本発明のさらなる態様は、下記実施例にさらに十分記載される。しかしながら 、下記詳細な説明は本発明を単に具体的に説明することを目的としたものであり 、上記したような本発明の広範な説明を何等制限するものではないと解すべきで ある。 実施例 有痛性の抹消神経障害に関する局所的なインシュリンによる処置の予備的なオ ープントライアル(open trial)を行った。 すべての被験者は、プファイファー(Pfeifer)らの基準9,10を用いて選択され 、糖尿病を悪化させる有痛性の多発性知覚神経炎を有していた。これは、活動電 位潜伏期(action potential latency)及び振幅、振動覚測定器を用いた振動覚の 閾値(vibration perception threshold)、メデレックTTT装置を用いた手首や 足背における加温による及び冷却による熱に対する閾値および、多くの患者にお いて、2000Hz、250Hz、5HzでのニューロメーターCPT(Neurome ter CPT)を用いた第2指や第1趾の電流による知覚の閾値による知覚及び運動N CVを含む一連の神経生理学的試験によって確認した。 上記組成物の局所的なインシュリンクリーム(1IUインシュリン/g最終ク リーム)を、1日に2または3回足/脚に約0.5g塗布するよう指示して、患 者に投与した。 結果を図に示す。図1及び2は、全身的インシュリンで処置されていなかった 最大数30人のタイプ2の糖尿病の被験者に関するものである。図3は、予め全 身的インシュリンによる処置を受けた最大16人の被験者の結果を示すものであ る。 全てのグラフにおいて、縦軸は、熱に対する閾値を表す:白抜きの四角は加温 による知覚の閾値(warm perception threshold)であり、黒塗りの四角は冷却に よる知覚の閾値(coolperception threshold)である。10ポイントの肉眼による アナログスケール(10 point visual analogue scale)もまた、黒塗りの丸によっ て縦軸に示す。横軸は、試験及び再試験を行った処置期間を示す。横軸に沿った 点線は、一般的な95%信頼マージンの上限を示す(平均値±2.2標準偏差) 。 図1は、12週間の処置結果を示すものである、被験者数は0及び4週間は3 0人であり、12週間目で16人に次第に減少する。局所的なインシュリン処置 により、症状のスコアの改善及びデルタ知覚線維の向上した機能の統計学的な有 意性が4週間までは得られ、次第に上記を超えて向上することが分かる。 図2は、同様の傾向を月の時間の尺度で示すグラフであり、加温による閾値は 4カ月間の処置により有意に向上した(即ち、WPTが減少した)ことが分かる 。 したがって、図1及び2のデータから、灼熱痛性のニューロパシーの症状を有 する上記非インシュリン依存型糖尿病の患者では、症状が軽減され小知覚神経線 維の双方のクラスにおいて改善された知覚神経機能が熱鋭敏性により確認される ことが明らかである。最も劇的な結果は、低 温感受性線維(cold fiber)においてであり、足の一般的な知覚が改善され、しび れ感が低下し、さらに歩く際のソックス、絨毬や他の表面の感覚能が改善したこ とを自覚するほとんどの患者によって得られる。これは、大知覚線維機能がある 程度改善されたことに関わるものであるが、測定されたことはなかった。 図3は、全身性インシュリン処置をすでに受けたより小さな患者群の処置結果 を示すものである。この患者群には、タイプ2のDMの患者が含まれ、この患者 は悪化すると最終的には全身性インシュリン処置が必要であった;残りはタイプ 1のDMの患者が含まれる。上記群における加温による及び冷却による熱に対す る閾値の結果が改善されないことは前記した群の結果とは際だって対照している が、驚くべきことに、これらの患者に言及される症候的な改善である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR ,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE, ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.患者の疾患領域に治療上有効な量のインシュリンを局所的に投与すること からなる、患者の糖尿病性ニューロパシーの処置方法。 2.該インシュリンがヒトインシュリンである、請求の範囲第1項に記載の方 法。 3.該インシュリンがブタのインシュリン、ウシのインシュリンまたは他の非 ヒト動物種由来のインシュリンである、請求の範囲第1項に記載の方法。 4.該インシュリンがα−および/またはβ−サブチェインからなる、請求の 範囲第1項から第3項のいずれかに記載の方法。 5.該インシュリンがクリーム、軟膏、ゲル、スプレーまたはローションとし て局所的に塗布される、請求の範囲第1項から第4項のいずれかに記載の方法。 6.該インシュリンがバニシングクリーム基剤において局所的に塗布される、 請求の範囲第5項に記載の方法。 7.該インシュリンが0.01〜20IU/g、好ましくは0.1〜10IU /g、最も好ましくは1〜3IU/gからなるクリームとして塗布される、請求 の範囲第1項から第6項のいずれかに記載の方法。 8.該クリームが1日に2〜3回の頻度で約0.5g量で塗布される、請求の 範囲第7項に記載の方法。 9.患者の糖尿病性ニューロパシーの処置に局所的に使用される薬剤の製造に おける治療上有効な量のインシュリンの使用。 10.局所的な製薬上許容できる希釈剤または担体における治療上有効な量のイ ンシュリンからなる、患者の糖尿病性ニューロパシーの処置を目的とする組成物 。 11.該インシュリンがヒトインシュリンである、請求の範囲第10項に記載の 組成物。 12.該インシュリンがブタのインシュリン、ウシのインシュリンまたは他の非 ヒト動物種由来のインシュリンである、請求の範囲第10項に記載の組成物。 13.該インシュリンがα−および/またはβ−サブチェインからなる、請求の 範囲第10項から第12項のいずれかに記載の組成物。 14.該インシュリンがクリーム、軟膏、ゲル、スプレーまたはローションとし て配合される、請求の範囲第10項から第13項のいずれかに記載の組成物。 15.該インシュリンがバニシングクリーム基剤中に配合される、請求の範囲第 14項に記載の組成物。 16.該インシュリンが0.01〜20IU/g、好ましくは0.1〜10IU /g、最も好ましくは1〜3IU/gからなる、請求の範囲第10項から第15 項のいずれかに記載の組成物。
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