JP2014522788A - 栓部材及び当該栓部材を有するディスペンサ - Google Patents

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Abstract

流体貯蔵器の2枚のシートの間に設置される栓部材(C)であって、前面部(1a)と、後面部(1b)と、内側端部(1c)と、外側端部(1d)とを備え、前記後面部から前記前面部まで貫通した流体ディスペンサ開口部(11)が形成されている基体(1)と、ヒンジ(22)によって前記基体(1)に一体化された形で接続されており、前記基体(1)の前記流体ディスペンサ開口部(11)を前記前面部側で閉じる閉鎖蓋(2)と、を有し、前記前面部及び前記後面部(1b)には、前記貯蔵器の2枚のシートに対応して、前面部ヒートシール帯、後面部ヒートシール帯(15)がそれぞれ形成されており、前記後面部(1b)には流体送出流路(10)が形成されており、前記流体送出流路は全長にわたって開放されると共に、前記流体ディスペンサ開口部(11)から前記基体(1)の前記内側端部(1c)まで延びている。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体貯蔵器の2枚のシートの間に封止又はヒートシールされる栓部材に関する。当該栓部材は、前面部、後面部、内側端部、外側端部を備え、後面部から前面部に貫通する流体ディスペンサ開口部が形成された基体と、前面部において基体のディスペンサ開口部を閉じる閉鎖蓋とを有し、当該閉鎖蓋は、ヒンジによって、基体に接続されて一体化している。
本発明は更に、本発明の栓部材と組み合わされた貯蔵器を有する流体ディスペンサに関する。この種の単一部品の栓部材を用いるのが効果的であるのは、化粧品、医薬、更には香水の分野において流体(粘性を有するものが好ましい)を投与する場合である。一例として、栓部材を装着したディスペンサに化粧用クリームの試供品を入れることが考えられる。
従来技術において、熱成形されたシェルと、可撓性シートと、当該熱成形シェル及び可撓性シートの間に固定された栓部材とを有する試供品用のディスペンサが既に公知である。栓部材はディスペンサ開口部を有し、当該ディスペンサ開口部には、例えば特許文献1のように、多孔性材料で作られた部品を組み合わせることもあり得る。公知の文献としては、更に特許文献2があり、ここに記載されたディスペンサが有する栓部材は、貯蔵器の2枚のシートのうちの1枚に固定されている。栓部材の有するディスペンサ開口部は、取り外し可能な閉鎖蓋で閉じられている。
更に、公知の文献として特許文献3があり、ここには、貯蔵器の可撓性シートに固定される、上記とは別の栓部材が記載されている。これらの従来技術の栓部材の全てに、ディスペンサ開口部を閉じる際に少量の流体が吐出されてしまうという問題が見られる。ディスペンサ開口部に蓋を嵌めるためには、どうしても貯蔵器の2枚のシートを強く押すことになってしまうため、蓋がディスペンサ開口部を閉じる直前に、少量の流体がディスペンサ開口部から吐き出されてしまう。そうして、液漏れの生じない状態でディスペンサ開口部に蓋が嵌められた後、ディスペンサ開口部の周囲において、蓋から少量の流体がはみ出し、その結果、次回使用時には、乾燥あるいは劣化した流体がディスペンサ開口部の周囲及び蓋に存在していることになる。言うまでもなく、こうした劣化又は乾燥した流体滓は、次に流体が貯蔵器から投与される際に流体を汚染する。これが、上記のような栓部材が装着された流体ディスペンサの大部分に見られる主要な問題点である。
仏国特許発明第2 780 770号明細書 仏国特許発明第2 841 539号明細書 仏国特許発明第2 900 132号明細書
本発明の目的は、従来技術における上記の問題点の解消のために、ディスペンサ開口部を閉じる作業が原因で少量の残余流体が生じる、という事態の生じない栓部材を定義することである。本発明は、これ以外の目的も達成することができる。例えば、貯蔵器を構成する2枚の可撓性シートの間に栓部材を装着する作業を容易にすること、非常に単純な成形型セットを用いて成形を行うことで、栓部材の製造を簡単かつ迅速にすること、蓋の取り扱いを容易にすること、ディスペンサ開口部の出口での流体の取り出しを容易にすること、などである。
上記の様々な目的の達成のために、本発明は、流体貯蔵器の2枚のシートの間に封止される栓部材であって、前面部と、後面部と、内側端部と、外側端部とを備え、前記後面部から前記前面部まで貫通した流体ディスペンサ開口部が形成されている基体と、ヒンジによって前記基体に一体化された形で接続されており、前記基体の前記流体ディスペンサ開口部を前記前面部側で閉じる閉鎖蓋と、を有し、前記前面部及び前記後面部には、前記貯蔵器の2枚のシートに対応して、前面部ヒートシール帯、後面部ヒートシール帯がそれぞれ形成されており、前記流体ディスペンサ開口部の位置において、前記前面部には流体取出し用領域が形成されており、前記後面部には流体送出流路が形成されており、前記流体送出流路は全長にわたって開放されると共に、前記流体ディスペンサ開口部から前記基体の前記内側端部まで延びており、前記基体には先細り側端が形成され、前記先細り側端において前記前面部ヒートシール帯と前記後面部ヒートシール帯とが隣接しており、前記前面部及び前記後面部は凸形状となっており、それによって前記基体の最大厚み部分が形成され、前記最大厚み部分に前記流体ディスペンサ開口部と、前記流体送出流路と、前記流体取出し用領域の一部とが形成されていること、を特徴とする栓部材を提案する。
こうした構成における基体の断面は、目又は機織りのシャトル(shuttle)のような形状を示し、厚い中央部分から両測端に向かって先細りとなっている。基体の最大厚みは約5ミリメートル(mm)未満とすればよい。貯蔵器を構成する2枚のシートはそれぞれ、基体の前面部及び後面部にヒートシールされており、先細りとなった両測端において、液漏れの生じないように接合されている。
要約すると、栓部材は、2つの広い面、すなわち前面部及び後面部を備えた平らな形状を呈しており、これらの面が、貯蔵器の2枚のシートをヒートシールするために用いられる。流体は前面部の取出し用領域に取り出される。また、特記すべき点として、栓部材が備える送出流路は、全長にわたって開放され、貯蔵器のシートのうち1枚によって閉じられており、ディスペンサ開口部を貯蔵器内部に位置する内側端部に連通させている。全長にわたって開放しているという送出流路の特別な形状により、お互いに対して軸方向に移動する2つの受動成形(passive mold)インプリント型のみから成る非常に単純な成形型セットで適当なプラスチック材を成形する、というやり方で栓部材を製造することができる。その結果として、当然のことながら、栓部材は非常に簡単に、非常に迅速に、そして非常に安価に製造されることになる。
送出流路は、基体の後面部にくり抜かれており、その全長にわたって開放されている。よって、貯蔵器のシートのうち1枚で閉じれば、小さな空間を形成することができる。こうした構成では、送出流路の位置で手からシートに圧力を加えても、当該圧力は送出流路の空間に対してごく小さな影響しか及ぼさない。そのため、貯蔵器の2枚のシートで覆われた基体の2つの面に非常に強く絞る力が加わった場合ですら、送出流路は事実上全く圧力を受けない。そのため、ディスペンサ開口部を蓋で閉じる作業中に、流体がディスペンサ開口部から吐き出されることはない。
このように、送出流路は、貯蔵器のシートのうち1枚に覆われた幅の狭い凹入部の形となっているが、こうした特別な形状によって以下が可能となる。すなわち、貯蔵器の2枚のシートの間に格納された流体をディスペンサ開口部まで適正に送ることができる。また、当該開口部は蓋で簡単に閉じることができ、望ましくない残余物となる流体が吐出される危険もない。
実際的な実施の形態として、前記前面部ヒートシール帯は前記流体取出し用領域を、前記後面部ヒートシール帯は前記流体送出流路をそれぞれ囲んでいること、とする。貯蔵器の可撓性シートのうち1枚は、取出し用領域の周辺まで広がっている。一方、貯蔵器の他方のシートは送出流路を覆って広がり、ディスペンサ開口部と基体の内側端部を連通する送出ダクトを形成している。また、効果的な構成として、前記流体取出し用領域は前記前面部ヒートシール帯から見て低く掘り下げられていること、とする。また、効果的な構成として、前記流体送出流路は前記後面部ヒートシール帯から見て低く掘り下げられていること、とする。こうした構成では、送出流路は、全長にわたって開放しており、ディスペンサ開口部を基体の内側端部に接続する凹入部の形をしている。また、本発明の別の効果的な点として、前記閉鎖蓋は前記流体取出し用領域の全体を覆い、前記前面部内に収まっていること、とする。こうした構成では、取出し用領域の全体が蓋で保護される。
また、効果的な構成として、前記前面部には、前記前面部ヒートシール帯を前記流体取出し用領域から隔てる突出隆起部が形成されており、効果的な構成として、前記突出隆起部は局所的に中断されて、前記閉鎖蓋を掴むためのアクセス部を形成していること、とする。
加えて、前記閉鎖蓋は、前記外側端部において、前記ヒンジによって前記基体に連結されていること、としてもよい。
本発明は更に、2枚の可撓性シートから成る流体貯蔵器と、上述した栓部材とを有し、前記2枚の可撓性シートがそれぞれ、前記栓部材の前記基体の前記前面部ヒートシール帯、前記後面部ヒートシール帯にヒートシールされていること、という流体ディスペンサを定義する。また、効果的な構成として、前記2枚の可撓性シートの一方は、前記流体送出流路を覆うことで、前記流体ディスペンサ開口部を前記内側端部に連通する送出ダクトを形成していること、とする。この構成では、全長にわたって開放している送出流路を、貯蔵器のシートのうち1枚が覆っている。
本発明の本質となる点は、栓部材が、全長にわたって開放していると共にディスペンサ開口部を貯蔵器の内部に接続している送出流路を備えていること、そして、当該送出流路が、貯蔵器を構成するシートのうち1枚によって閉じられていることである。送出流路の寸法が小さいことから、それを覆うシートが送出流路内に押し込まれて送出流路内にある流体に圧力が加わるという事態は生じえない。よって、開口部を閉鎖蓋で閉じる作業の間に、残余流体となる流体がディスペンサ開口部から吐き出されてしまう危険は回避される。本発明のもう1つの本質は、ワッフル型のような非常に単純な成形型セットを用いてプラスチック材を射出成形することで栓部材が製造される、という点である。
以下、非限定的な例としての本発明の実施例を示す添付図面を参照しながら、本発明について更に詳細に説明する。
本発明の栓部材の前面部を示す平面図である。 図1の栓部材の後面部を示す平面図である。 図1、2における栓部材の後面部を示す斜視図である。 2枚の可撓性シートと図1乃至3の栓部材とから成る流体ディスペンサを非常に概略的に示す図である。 図4のディスペンサの拡大断面図であって、本発明の栓部材のディスペンサ開口部を通る断面を示す図である。
先ず図1〜3を参照しながら、本発明の非限定的な実施の形態に従って製造された栓部材の構造を詳述する。栓部材は、適当なプラスチック材(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)の射出成形によって製造するのが好ましい。後述するように、本発明の栓部材の成形に用いられる成形型セットは、当該栓部材の固有の特徴の結果として、特に単純なものとなる。栓部材は単一部品として製造するのが好ましい。
図面において、文字Cが栓部材の全体を指している。栓部材は、基体1がヒンジ22によって閉鎖蓋2に接続されて成り、ヒンジ22は変形可能な材料ブリッジ(material bridge)の形をしている。ヒンジ22は基体1を閉鎖蓋2に一体化した形で接続している。図面において、栓部材Cは開状態で示されており、閉鎖蓋2は基体1とほぼ同一平面上にある。留意すべき点として、基体1及び閉鎖蓋2の形状は、全体的にほぼ平面又は平坦であるため、開状態においても、閉鎖蓋2が基体1とほぼ同一平面となっている。これにより、基体及び閉鎖蓋にはいくつかの特徴が現れる。
ここに示す特定の実施の形態における基体1の形状は、全体的には矩形に近く、平坦であって、前面部1a、後面部1b、内側端部1c、外側端部1d、そして、2つの先細り端1eを有する。閉鎖蓋2に接続しているヒンジ22は、外側端部1dにおいて基体1に接続している。前面部、後面部ともわずかに凸状となっていることから、基体の断面は、細長い目又はシャトルのような形状となっている。その結果、基体1は、その中央部分において厚みが最大となっており、その値は約4mmから5mmの範囲である。上記構成は図5を見た方が分かりやすい。ディスペンサ開口部11は基体を厚み方向に貫通して、前面部1aから後面部1bまで通じている。ディスペンサ開口部11は、基体のほぼ中央、厚みが最大となった位置に作られている。
前面部1aでは、ディスペンサ開口部11が、わずかに凹入した取出し用領域12に開口している。ディスペンサ開口部11は、取出し用領域12の凹形状の低点に配置するのが効果的であろう。取出し用領域12は、ヒンジ22が形成された外側端部1dまで延びており、ヒンジ22は閉鎖蓋2に接続している。それ以外の取出し用領域12の側には、突出した隆起部13が隣接して、取出し用領域12の範囲を規定している。隆起部13はアクセス部13aを備えた形となっており、当該アクセス部13aで閉鎖蓋2をつまめば、ディスペンサ開口部11から閉鎖蓋2を外すことができる。前面部1aには、突出した隆起部13を囲む位置にヒートシール帯14が形成されており、ヒートシール帯14は、内側端部1c、先細り端1e、そして、外側端部1dにまで広がっている。前面部のヒートシール帯14については、複数のヒートシールビード14aを備えたものとしてもよい。ヒートシールビード14aでは非常に良好な状態でヒートシールが実現される。図5に見られるように、突出隆起部13は、前面部ヒートシール帯14よりも高くなっている。
基体1の後面部1dは、ディスペンサ開口部11から内側端部1cまで延びる送出流路10を備えた形となっている。送出流路10は、掘り下げられて後面部1bの他の部分よりも低くなっている。図2、3に見られるように、U字を逆さまにした形状の突出縁部16で送出流路10を縁取ることにしてもよい。突出縁部16は、後面部1bの他の部分全体にわたって広がる後面部ヒートシール帯15よりも高くなっている。つまり、後面部ヒートシール帯15は、内側端部1cから外側端部1dまで、そして、先細り端1eの一方から他方まで広がっている。
送出流路10の幅は、およそ2mmから7mmの範囲とすればよく、およそ4mmから5mmの範囲とするのが効果的であろう。送出流路の長さはおよそ1.5センチメートル(cm)とし、深さはおよそ1mmとすればよい。後面部ヒートシール帯15も、複数のビード15aを備える形となっており、ビードでは非常に良好な状態でヒートシールが実現される。留意すべき点は、送出流路10が、ディスペンサ開口部11から内側端部1cまで、その全長にわたって開放していることである。つまり、送出流路10は、後面部1bが成す主平面から掘り下げられた状態で延びた凹入部の形となっている。
留意すべき点として、送出経路10の側部(flank)10aは、基体1の主平面(general plane)にほぼ垂直に延びている。加えて、ディスペンサ開口部11も、基体1の全体面に垂直に延びている。このようにすることで、可動の引き出し部材やピンを必要としない極めて単純な成形型セットで、基体の後面部を形成することができる。同じことは前面部1aにも当てはまり、受動的なインプリント型を用いて形成すればよい。こうした構成であるため、基体1は、ワッフル型のような、非常に単純な成形型セットで製造できるであろう。
閉鎖蓋2の寸法は取出し用領域12の寸法よりも小さくなっているため、閉鎖蓋2は、取出し用領域12では突出隆起部13の内側に位置する。取出し用領域12が凹形状であるため、閉位置における閉鎖蓋2は全体が基体1の内部に収まる。閉鎖蓋2は、取出し用領域12と接する内側面2aと、前面部ヒートシール帯14とほぼ同一平面上に広がる外側面2bとを有する。内側面2aは閉鎖ピン21を備えた形となっており、当該閉鎖ピン21は、液漏れを生じない状態でディスペンサ開口部11に挿入される。閉鎖蓋の開閉は、ヒンジ22を中心に閉鎖蓋をピボット運動させるやり方で行われる。
栓部材Cは流体貯蔵器Rと組み合わせることもできる。流体貯蔵器Rは、周縁部をヒートシールで接合されて可撓性ポーチを形成する2枚の可撓性シートF1、F2から成る。ディスペンサの後面部を図4に示す。栓部材Cは、2枚のシートF1、F2の間に挿入され、前面部及び後面部のヒートシール帯14、15においてシート間にヒートシールされる。より厳密に言えば、図5に見られるように、シートF1は前面部ヒートシール帯14でヒートシールされ、後面部のシートF2は後面部ヒートシール帯15でヒートシールされる。前面部シートF1には、切り抜きによってノッチ(切り欠き)が形成されており、当該ノッチで突出隆起部13を囲むようにして装着される。言い換えると、シートF1は、隆起部13や取出し用領域12を覆う位置までは広がっていない。
対照的に、後面部シートF2は後面部1bにおいて、突出縁部16及び送出流路10を覆う状態で広がり、特記すべき点として、送出流路10を閉じて送出ダクト10´を形成している。送出ダクト10´は、貯蔵器内に位置する内側端部1cまでディスペンサ開口部11を通じさせる。後面部シートF2を、気密状態で突出端16上に封止して、送出ダクト10´を完全に隔離することにしてもよい。先細り端1eにおいて、2枚のシートF1、F2は液漏れを生じないように接合されている。
送出流路10の寸法が小さいことの結果として、後面部シートF2のうち送出流路10を覆って送出ダクト10´を形成している部分は、送出流路10内部に向かって押し込まれた時、たとえ変形したとしても、わずかしか変形できない。言い換えると、送出流路10の位置で手からシートF2に圧力が加えられた時も、送出ダクト10の容積は事実上不変である。その結果として、単に後面部シートF2のうち送出流路10を覆っている部分を圧迫するだけでは、送出ダクト10´内に存在する流体をディスペンサ開口部11から吐き出させることはできない。従って、ディスペンサ開口部11を閉鎖蓋2で閉じる作業の間も、そして、後面部シートF2と蓋2とが強く押されている間も、ディスペンサ開口部11から流体が吐き出されてしまう危険はない。これが特にあてはまるのは、送出ダクト10´を挟んで、閉鎖蓋2には親指が触れており、シートF2には人さし指と中指とが触れているという状態でディスペンサが保持されている場合である。いかなる場合でも、何が起こるにせよ、送出流路10内に入っている流体が吐き出されるような形で、送出流路10の位置に合わせて後面部シートF2を押し込むことはありえない。その結果として、取出し用領域12におけるディスペンサ開口部11は、毎回の使用後にユーザが取出し用領域を正しく清掃する限り、完全に清潔に保たれる。いかなる場合も、ディスペンサ開口部11を閉鎖蓋2で閉じる作業中に、流体が吐き出されて取出し用領域12が汚されることはありえない。これは本発明の重要な効果であって、後面部に送出流路10が存在する構成に直接的に関連している。
送出ダクトが基体の厚み内に収まっているのとは対照的に、送出流路はその全長にわたって開放している。それによって、射出成形による製造がはるかに簡単になる。とりわけ、送出ダクト10´の形成のための成形ピンの使用が不要となる。
本発明によれば、成形が特に簡単で、ディスペンサ開口部を閉じる作業中の流体の吐出又は流出の危険が解消された栓部材が得られる。

Claims (11)

  1. 流体貯蔵器(R)の2枚のシート(F1,F2)の間に封止される栓部材(C)であって、
    前面部(1a)と、後面部(1b)と、内側端部(1c)と、外側端部(1d)とを備え、前記後面部(1b)から前記前面部(1a)まで貫通した流体ディスペンサ開口部(11)が形成されている基体(1)と、
    ヒンジ(22)によって前記基体(1)に一体化された形で接続されており、前記基体(1)の前記流体ディスペンサ開口部(11)を前記前面部(1a)側で閉じる閉鎖蓋(2)と、を有し、
    前記前面部(1a)及び前記後面部(1b)には、前記貯蔵器(R)の2枚のシート(F1,F2)に対応して、前面部ヒートシール帯(14)、後面部ヒートシール帯(15)がそれぞれ形成されており、前記流体ディスペンサ開口部(11)の位置において、前記前面部(1a)には流体取出し用領域(12)が形成されており、前記後面部(1b)には流体送出流路(10)が形成されており、前記流体送出流路(10)は全長にわたって開放されると共に、前記流体ディスペンサ開口部(11)から前記基体(1)の前記内側端部(1c)まで延びており、
    前記基体(1)には先細り側端(1e)が形成され、前記先細り側端(1e)において前記前面部ヒートシール帯(14)と前記後面部ヒートシール帯(15)とが隣接しており、
    前記前面部(1a)及び前記後面部(1b)は凸形状となっており、それによって前記基体の最大厚み部分が形成され、前記最大厚み部分に前記流体ディスペンサ開口部(11)と、前記流体送出流路(10)と、前記流体取出し用領域(12)の一部とが形成されていること、
    を特徴とする栓部材。
  2. 前記前面部ヒートシール帯(14)は前記流体取出し用領域(12)を、前記後面部ヒートシール帯(15)は前記流体送出流路(10)をそれぞれ囲んでいること、
    を特徴とする請求項1に記載の栓部材。
  3. 前記流体取出し用領域(12)は前記前面部ヒートシール帯(14)から見て低く掘り下げられていること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の栓部材。
  4. 前記流体送出流路(10)は前記後面部ヒートシール帯(15)から見て低く掘り下げられていること、
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の栓部材。
  5. 前記基体の最大厚みは5mm未満であること、
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の栓部材。
  6. 前記閉鎖蓋(2)は前記流体取出し用領域(12)の全体を覆い、前記前面部(1a)内に収まっていること、
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の栓部材。
  7. 前記前面部(1a)には、前記前面部ヒートシール帯(14)を前記流体取出し用領域(12)から隔てる突出隆起部(13)が形成されており、効果的な構成として、前記突出隆起部(13)は局所的に中断されて、前記閉鎖蓋(2)を掴むためのアクセス部(13a)を形成していること、
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の栓部材。
  8. 前記閉鎖蓋(2)は、前記外側端部(1d)において、前記ヒンジ(22)によって前記基体(1)に連結されていること、
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の栓部材。
  9. 前記流体送出流路(10)の幅は2mmから7mmの範囲にあって、4mmから5mmの範囲にあるのが効果的であること、
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の栓部材。
  10. 2枚の可撓性シート(F1,F2)から成る流体貯蔵器(R)と、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の栓部材とを有し、
    前記2枚の可撓性シート(F1,F2)がそれぞれ、前記栓部材(C)の前記基体(1)の前記前面部ヒートシール帯(14)、前記後面部ヒートシール帯(15)にヒートシールされていること、
    を特徴とする流体ディスペンサ。
  11. 前記2枚の可撓性シートの一方(F2)は、前記流体送出流路(10)を覆うことで、前記流体ディスペンサ開口部(11)を前記内側端部(1c)に連通する送出ダクト(10´)を形成していること、
    を特徴とする請求項10に記載のディスペンサ。
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