JP2014517698A5 - - Google Patents

Claims (13)

1. マルチサブユニット複合体を生産する方法であって、
   （ａ）前記のマルチサブユニット複合体のサブユニットの発現をもたらす遺伝子を含む真核細胞を含む培養物を提供すること、
   （ｂ）前記の培養物に大量のエタノールを急速に添加すること、および
   （ｃ）前記の培養物を培養して前記のマルチサブユニット複合体を生産すること、を含む前記方法。
2. 培養方法が、前記のエタノールの急速大量投与が無い状態で行われる前記の同じ方法と比べて、１つ以上の生産物関連変異体の相対量を減少させる、請求項１に記載の方法。
3. 前記の生産物関連変異体が、異常な化学量論組成を有する複合体；前記の所望の生産物関連変異体よりも大きい、または小さい見かけの分子量を有する複合体；異常なジスルフィド結合を有する複合体；または異常な還元化システインを有する複合体の一以上を含む、請求項２に記載の方法。
4. 前記の複合体が抗体を含む、請求項２又は３に記載の方法。
5. 前記の生産物関連変異体が、異常な重鎖間ジスルフィド結合を含む抗体；異常にグリコシル化された抗体重鎖変異体；またはＨ１Ｌ１抗体変異体、Ｈ２Ｌ１抗体変異体およびＨ４Ｌ４抗体変異体の一以上を含む、請求項４に記載の方法。
6. ステップ（ｂ）により、前記の培養物中のエタノールの濃度が約０．０１％（重量／体積）と約４％（重量／体積）の間になる、請求項１〜５のいずれか１項に記載の方法。
7. ステップ（ｃ）が、前記の培養物中のエタノールの濃度を約０．０１％と約４％の間に維持することをさらに含む、請求項１〜６のいずれか１項に記載の方法。
8. 真核細胞が、酵母細胞、メチロトローフ酵母、ピキア属の酵母、ピキア・パストリス（Ｐｉｃｈｉａ ｐａｓｔｏｒｉｓ）、ピキア・アングスタ（Ｐｉｃｈｉａ ａｎｇｕｓｔａ）、ピキア・グイレルモルディイ（Ｐｉｃｈｉａ ｇｕｉｌｌｅｒｍｏｒｄｉｉ）、ピキア・メタノリカ（Ｐｉｃｈｉａ ｍｅｔｈａｎｏｌｉｃａ）、またはピキア・イノシトベラ（Ｐｉｃｈｉａ ｉｎｏｓｉｔｏｖｅｒａ）を含む、請求項１〜７のいずれか１項に記載の方法。
9. 前記のマルチサブユニット複合体のうちの少なくとも１つのサブユニットが、分泌シグナルを含む遺伝子によってコードされている、請求項１〜８のいずれか１項に記載の方法。
10. 前記のマルチサブユニット複合体がＡｂ１‐ＮＧＦ、Ａｂ２‐ＮＧＦ、Ａｂ３‐ＮＧＦ、Ａｂ４‐ＮＧＦ、Ａｂ５‐ＮＧＦ、Ａｂ６‐ＮＧＦ、Ａｂ７‐ＮＧＦ、Ａｂ８‐ＮＧＦ、Ａｂ９‐ＮＧＦ、Ａｂ１０‐ＮＧＦ、Ａｂ１１‐ＮＧＦ、Ａｂ１２‐ＮＧＦ、Ａｂ１３‐ＮＧＦ、Ａｂ１４‐ＮＧＦ、Ａｂ１５‐ＮＧＦ、Ａｂ１６‐ＮＧＦ、Ａｂ１７‐ＮＧＦ、Ａｂ１８‐ＮＧＦ、Ａｂ１９‐ＮＧＦ、Ａｂ２０‐ＮＧＦ、もしくはＡｂ２１‐ＮＧＦ、またはそれらのＦａｂ２断片もしくはＦａｂ’’断片ではない、請求項１〜９のいずれか１項に記載の方法。
11. 前記の真核細胞が、前記のマルチサブユニット複合体の発現をもたらすゲノムに組み込まれた遺伝子を含む、請求項１〜１０のいずれか１項に記載の方法。
12. 前記のマルチサブユニット複合体の１つ以上のサブユニットが１つよりも多くの遺伝子コピーから発現する、または抗体の軽鎖および重鎖をコードする遺伝子の１〜１０コピーの間で発現する、請求項１〜１１のいずれか１項に記載の方法。
13. 前記の真核細胞または該細胞を含む前記の培地から前記のマルチサブユニット複合体を精製することをさらに含む、請求項１〜１２のいずれか１項に記載の方法。