JP2014511887A - トリアゾロピリジン類 - Google Patents

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Abstract

本発明は、一般式(I):
Figure 2014511887

[式中、R、R、R、RおよびRは、明細書および特許請求の範囲に定義の通りである]
で示されるトリアゾロピリジン化合物、該化合物の製造方法、該化合物を含む医薬組成物および組合せ剤、疾患の処置または予防のための医薬組成物の製造を目的とする該化合物の使用、ならびに該化合物の製造に有用な中間体化合物に関する。

Description

本発明は、本明細書に記載および定義した通りの一般式(I)のトリアゾロピリジン化合物、該化合物の製造方法、該化合物を含む医薬組成物および組合せ剤、疾患の処置または予防のための医薬組成物を製造するための該化合物の使用、ならびに該化合物の製造において有用な中間体化合物に関する。
発明の背景
本発明は、Mps−1(単極紡錘体:Monopolar Spindle 1)キナーゼ(チロシンスレオニンキナーゼ、TTKとしても知られる)を阻害する化学物質に関する。Mps−1は、有糸分裂チェックポイント(紡錘体チェックポイント、紡錘体形成チェックポイントとしても知られる)の活性化において重要な役割を担う二重特異性Ser/Thrキナーゼであり、これにより有糸分裂中の適切な染色体を分離させる[Abrieu A et al., Cell, 2001, 106, 83−93]。各々の分割細胞は、複製された染色体を2つの娘細胞に均等に分けることを確実に行わなければならない。有糸分裂を開始すると、染色体は、その動原体にて紡錘体装置の微小管に付着される。有糸分裂チェックポイントは、付着していない動原体が存在する限り活性であり、付着されていない染色体を持ったまま有糸分裂細胞が後期に移行し、細胞分裂を完了させることを妨げるという監視機構である[Suijkerbuijk SJ and Kops GJ, BioChemica et Biophysica Acta, 2008, 1786, 24−31; Musacchio A and Salmon ED, Nat Rev Mol Cell Biol., 2007, 8, 379−93]。全ての動原体が、有糸分裂紡錘体と正しい二方向性、すなわち二極性の様式で付着されると、このチェックポイントの目的が果たされ、細胞は後期に進み、有糸分裂が進行する。有糸分裂チェックポイントは、MAD(有糸分裂停止欠陥、MAD1−3)およびBub(ベンゾイミダゾールにより阻害されない発芽、Bub1−3)ファミリーのメンバー、モータータンパク質CENP−E、Mps−1キナーゼならびに他の成分を包含する多数の主要タンパク質の複雑なネットワークからなり、これらの多くは細胞(例えば、癌細胞)および組織を増殖する際に過剰発現されている[Yuan B et al., Clinical , Cancer Research, 2006, 12, 405−10]。有糸分裂チェックポイントのシグナル伝達におけるMps−1キナーゼ活性の主な役割は、shRNA−サイレンシング、遺伝生化学ならびにMps−1キナーゼの化学的阻害剤により示されてきた[Jelluma N et al., PLos ONE, 2008, 3, e2415;Jones MH et al., Current Biology, 2005, 15, 160−65; Dorer RK et al., Current Biology, 2005, 15, 1070−76; Schmidt M et al., EMBO Reports, 2005, 6, 866−72]。
不完全で低下した有糸分裂チェックポイント機能を異数性および腫瘍形成と関連づける十分な証拠がある[Weaver BA and Cleveland DW, Cancer Research, 2007, 67, 10103−5;King RW, Biochimica et Biophysica Acta, 2008, 1786, 4−14]。これに対して、有糸分裂チェックポイントの完全な阻害は、重度の染色体誤分配および腫瘍細胞におけるアポトーシスの誘導をもたらすと認識されている[Kops GJ et al., Nature Reviews Cancer, 2005, 5, 773−85; Schmidt M and Medema RH, Cell Cycle, 2006, 5, 159−63; Schmidt M and Bastians H, Drug Resistance Updates, 2007, 10, 162−81]。それ故に、有糸分裂チェックポイントのMps−1キナーゼまたは他の成分の薬理学的阻害による有糸分裂チェックポイントの停止は、固形腫瘍、例えば、癌腫および肉腫および白血病およびリンパ性悪性疾患または制御されていない細胞増殖に関連する他の疾患を含む増殖性疾患の処置のための新規方法であり得る。
Mps−1キナーゼに対する阻害作用を示す種々の化合物が、先行技術文献に開示されている。
WO2009/024824A1は、増殖性障害の処置のためのMps−1阻害剤として、2−アニリノプリン−8−オンを開示している。WO2010/124826A1は、Mps−1キナーゼまたはTTKの阻害剤としての、置換イミダゾキノキサリン化合物を開示している。WO2011/026579A1は、Mps−1阻害剤としての置換アミノキノキサリン類を開示している。
置換トリアゾピリジン化合物が、種々の疾患の処置または予防用に開示されている。
WO2008/025821A1(Cellzome (UK) Ltd)は、免疫疾患、炎症疾患またはアレルギー性疾患を処置または予防するための、キナーゼ阻害剤、特にITKまたはPI3Kの阻害剤としてのトリアゾール誘導体に関する。該トリアゾール誘導体は、位置2にてアミド、尿素または脂肪族アミン置換基を有するものとして例示される。
WO2009/010530A1は、二環式ヘテロアリール化合物およびホスファチジルイノシトール(PI)3−キナーゼとしてのそれらの使用を開示している。いくつかの化合物のうち、置換トリアゾロピリジンが記載されている。
WO2009/027283A1は、トリアゾロピリジン化合物および自己免疫疾患および神経変性疾患の処置のためのASK(アポトーシスシグナル制御キナーゼ)阻害剤としてのその使用を開示する。
WO2009/047514A1(Cancer Research Technology Limited)は、AXLレセプターチロシンキナーゼ機能を阻害する[1,2,4]−トリアゾロ−[1,5−a]−ピリジンおよび[1,2,4]−トリアゾロ−[1,5−c]−ピリミジン化合物に関し、また癌などの増殖条件を含めたAXLレセプターチロシンキナーゼ機能等の阻害により緩和されるAXLレセプターチロシンキナーゼにより仲介される該疾患および症状の処置に関する。該化合物は、該化合物の5位に置換基および2位に置換基を持つものとして例示される。
WO2010/092041A1(Fovea Pharmaceuticals SA)は、選択的キナーゼ阻害剤として有用な、[1,2,4]−トリアゾロ−[1,5−a]−ピリジン類に関し、かかる化合物の製造方法、およびキナーゼにより仲介される障害の処置または緩解のための方法に関する。
しかしながら、上記した本分野の先行技術の記述には、本明細書に記載しかつ特許請求の範囲に定義したような、本明細書中、“本発明の化合物”と称する、本発明の一般式(I)のトリアゾロピリジン化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物または塩、あるいはそれらの混合物、またはそれらの薬理活性を説明したものはない。
特に、本発明の化合物は、驚くべきことに、Mps−1キナーゼを効果的に阻害することが見出され、そのため制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、または不適切な細胞炎症性応答に関する疾患、あるいは制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、または不適切な細胞炎症性応答を伴う疾患の処置または予防のために使用することができ、特に、制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、あるいは不適切な細胞炎症性応答は、Mps−1キナーゼなどにより仲介されるものであって、例えば、血液の癌、固形腫瘍、および/またはその転移癌など、例えば白血病および骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、脳腫瘍および脳転移を含む頭頚部腫瘍、非小細胞および小細胞肺腫瘍を含む胸部腫瘍、胃腸腫瘍、内分泌腫瘍、乳腺および他の婦人科系腫瘍、腎臓、膀胱および前立腺腫瘍を含む泌尿器系腫瘍、皮膚腫瘍、および肉腫、ならびに/またはその転移癌である。
WO2011/063908はまた、Mps−1阻害剤としてのトリアゾロピリジン化合物に関する。Mps−1キナーゼを阻害する効果は、10μMの濃度のアデノシン三リン酸(ATP)を用いてMps−1キナーゼアッセイにおいて測定された。
哺乳動物におけるATPの細胞濃度は、ミリモル範囲である。故に、薬物が、ミリモル範囲の濃度のATP、例えば2mM ATPでキナーゼアッセイにおけるMps−1キナーゼの阻害に有効であることは、細胞アッセイにおいて抗増殖作用を達成する可能性があるために、重要である。
経口投与に関して、薬物が、酸性媒体中、例えばpH2で加水分解的に安定であり、吸収前の薬剤化合物の加水分解を回避することが必須である。
ATPの濃度を用いるMps−1キナーゼアッセイで決定された、WO2011/063908に記載される最も強力な化合物の半分の最大阻害濃度は、2nM以下であった(2nMよりも強力)。
しかしながら、全てのこれらの化合物は、2mM ATPの濃度を用いるMps−1キナーゼアッセイにおいて、30nM以上の(30nMより強力ではない)IC50を示すか、または24時間後に15%以上の分解が起こる、pH2での低い加水分解的安定性を示す。
驚いたことに、本発明の化合物は、
− 10μATPの濃度を用いるMps−1キナーゼアッセイにおいて2nMより低いIC50(2nMよりもかなり強力)、
− 2mM ATPの濃度を用いるMps−1キナーゼアッセイにおいて30nMより低いIC50(30nMよりもかなり強力)、
− pH2にて24時間後に10%未満の分解を有する、高い加水分解的安定性
により特徴付けられることが見出された。
故に、本発明の化合物は驚くべき有利な特性を有する。これらの予期されない発見が、本選択発明をもたらす。本発明の化合物は、それらの優れた阻害特性および安定特性のために、WO2011/063908に記載の一般式の化合物から意図的に選択される。
発明の概要
本発明は、一般式(I)
Figure 2014511887

[式中、
は、フェニル基またはピリジル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、−N(H)S(=O)、−S(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−N(H)S(=O)
は、基
Figure 2014511887

(式中、*は、分子の残りの部分との該基の結合点を示し、
は、N、CH、C−(C−C−アルキル)、C−(C−C−アルコキシ)、C−ハロから選択される基を表し、
は、N、CH、CR5bから選択される基を表し、
は、N、CH、CR5bから選択される基を表し、
5aは、ハロ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−NR、R−S−、R−S(=O)−、R−S(=O)−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−から選択される基を表し、
5bは、ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルキル)−、R−(CH(CHOH)(CH−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−(CH(CHOH)(CH−O−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−O−、−O−(CH−C(=O)NR、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−OC(=O)−R、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−N(R)C(=O)NR、−NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−N(H)S(=O)R、−N(R)S(=O)R、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−N(H)S(=O)、−N(R)S(=O)、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−S(=O)(=NR)R、−S(=O)(=NR)R、−N=S(=O)(R)Rから選択される基を表す)
を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ基、ハロ−C−C−アルコキシ基、ヒドロキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルケニル基、C−C−アルキニル基、ハロ−C−C−アルケニル基、ハロ−C−C−アルキニル基、C−C−シクロアルキル基、またはハロ−C−C−シクロアルキル基を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ基、ハロ−C−C−アルコキシ基、ヒドロキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルケニル基、C−C−アルキニル基、ハロ−C−C−アルケニル基、ハロ−C−C−アルキニル基、C−C−シクロアルキル基、またはハロ−C−C−シクロアルキル−基を表し、
は、水素原子を表し、
は、C−C−シクロアルキル−、3ないし10員のヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、−(CH−(C−C−シクロアルキル)、−(CH−(3ないし10員のヘテロシクリル)、−(CH−アリール、または−(CH−ヘテロアリールから選択される基を表し、
ここで、該基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルキル)−、R−(CH(CHOH)(CH−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−(CH(CHOH)(CH−O−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−O−、アリール−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−OC(=O)−R、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−N(R)C(=O)NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−N(H)S(=O)R、−N(R)S(=O)R、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−N(H)S(=O)、−N(R)S(=O)、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−S(=O)(=NR)R、−S(=O)(=NR)R、−N=S(=O)(R)R
は、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
は、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、 該C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、−NHR、−NR、−N(C−C−アルキル)−C(=O)R、−N(C−C−アルキル)−C(=O)OR、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−;
n、m、pは、それぞれ独立して、0、1、2または3の整数であり、
qは、0、1、2または3の整数である]
で示される新規化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、またはそれらの混合物を提供する。
一般式(I)のトリアゾロピリジン化合物は、高いATP濃度でさえMps−1キナーゼを効果的に阻害し、高い加水分解的安定性を示す。本発明は、本明細書に記載および定義の一般式(I)のトリアゾロピリジン化合物、該化合物の製造方法、該化合物を含む医薬組成物および組合せ剤、疾患の処置または予防のための医薬組成物の製造を目的とする該化合物の使用、ならびに該化合物の製造に有用な中間体化合物に関する。本発明の好ましい態様は、本明細書中の以下に、ならびに添付の特許請求の範囲に記載される。
発明の詳しい説明
本文脈で説明される用語は、好ましくは以下の意味を持つ:
用語“ハロゲン原子”または“ハロ”は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味すると理解されるべきである。
用語“C−C−アルキル”は、好ましくは1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の飽和の一価の炭化水素基、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソ−プロピル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソ−ペンチル、2−メチルブチル、1−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、ネオ−ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、2−エチルブチル、1−エチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、または1,2−ジメチルブチル基、あるいはその異性体を意味すると理解されるべきである。特に、該基は、1、2、3または4個の炭素原子(“C−C−アルキル”)、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル基、より特別には1、2または3個の炭素原子(“C−C−アルキル”)、例えばメチル、エチル、n−プロピル−またはイソ−プロピル基を有する。
用語“ハロ−C−C−アルキル”は、直鎖または分枝鎖の、飽和の、一価の炭化水素基を意味するのが好ましいと理解されるべきであり、ここで該用語“C−C−アルキル”は、上記に規定され、式中1以上の水素原子が、同一または異なるハロゲン原子により置換される、すなわち1つのハロゲン原子がもう一方とは独立している。特に、該ハロゲン原子はFである。該ハロ−C−C−アルキル基は、例えば、−CF、−CHF、−CHF、−CFCF、または−CHCFである。
用語“C−C−アルコキシ”は、好ましくは直鎖または分枝鎖の、飽和の、一価の、式−O−(C−C−アルキル)の炭化水素基を意味すると理解されるべきであり、ここで該用語“C−C−アルキル”は、上記に規定され、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、ペントキシ、イソ−ペントキシ、またはn−ヘキソキシ基、またはその異性体である。
用語“ハロ−C−C−アルコキシ”は、上記に規定したとおりに、好ましくは直鎖または分枝鎖の飽和の一価のC−C10−アルコキシ基を意味すると理解されるべきであり、ここで1以上の水素原子は、同一または異なるハロゲン原子により置換される。特に、該ハロゲン原子はFである。該ハロ−C−C−アルコキシ基は、例えば、−OCF、−OCHF、−OCHF、−OCFCF、または−OCHCFである。
用語“C−C−アルコキシ−C−C−アルキル”は、上記に規定したとおりに、好ましくは直鎖または分枝鎖の飽和の、一価のC−C−アルキル基を意味すると理解されるべきであり、ここで1以上の水素原子は、上記に規定したとおりに、同一または異なるC−C−アルコキシ基により置換される、例えば、メトキシアルキル、エトキシアルキル、プロピルオキシアルキル、イソ−プロポキシアルキル、ブトキシアルキル、イソ−ブトキシアルキル、tert−ブトキシアルキル、sec−ブトキシアルキル、ペンチルオキシアルキル、イソ−ペンチルオキシアルキル、ヘキシルオキシアルキル基、またはその異性体である。
用語“ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル”は、上記に規定したとおりに、直鎖または分枝鎖の飽和の、一価のC−C−アルコキシ−C−C−アルキル基を好ましくは意味すると理解されるべきであり、ここで1以上の水素原子は、同一または異なるハロゲン原子により置換される。特に、該ハロゲン原子はFである。該ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基は、例えば、−CHCHOCF、−CHCHOCHF、−CHCHOCHF、−CHCHOCFCF、または−CHCHOCHCFである。
用語“C−C−アルケニル”は、直鎖または分枝鎖の、一価の炭化水素基を好ましくは意味すると理解されるべきであり、これは1以上の二重結合を含有し、2、3、4、5または6個の炭素原子、特に2または3個の炭素原子(“C−C−アルケニル”)を有しており、この場合、該アルケニル基が1以上の二重結合を含有し、該二重結合は互いから隔絶され得るか、または互いに連結され得ると理解され得る。該アルケニル基は、例えば、ビニル、アリル、(E)−2−メチルビニル、(Z)−2−メチルビニル、ホモアリル、(E)−ブタ−2−エニル、(Z)−ブタ−2−エニル、(E)−ブタ−1−エニル、(Z)−ブタ−1−エニル、ペンタ−4−エニル、(E)−ペンタ−3−エニル、(Z)−ペンタ−3−エニル、(E)−ペンタ−2−エニル、(Z)−ペンタ−2−エニル、(E)−ペンタ−1−エニル、(Z)−ペンタ−1−エニル、ヘキサ−5−エニル、(E)−ヘキサ−4−エニル、(Z)−ヘキサ−4−エニル、(E)−ヘキサ−3−エニル、(Z)−ヘキサ−3−エニル、(E)−ヘキサ−2−エニル、(Z)−ヘキサ−2−エニル、(E)−ヘキサ−1−エニル、(Z)−ヘキサ−1−エニル、イソプロペニル、2−メチルプロパ−2−エニル、1−メチルプロパ−2−エニル、2−メチルプロパ−1−エニル、(E)−1−メチルプロパ−1−エニル、(Z)−1−メチルプロパ−1−エニル、3−メチルブタ−3−エニル、2−メチルブタ−3−エニル、1−メチルブタ−3−エニル、3−メチルブタ−2−エニル、(E)−2−メチルブタ−2−エニル、(Z)−2−メチルブタ−2−エニル、(E)−1−メチルブタ−2−エニル、(Z)−1−メチルブタ−2−エニル、(E)−3−メチルブタ−1−エニル、(Z)−3−メチルブタ−1−エニル、(E)−2−メチルブタ−1−エニル、(Z)−2−メチルブタ−1−エニル、(E)−1−メチルブタ−1−エニル、(Z)−1−メチルブタ−1−エニル、1,1−ジメチルプロパ−2−エニル、1−エチルプロパ−1−エニル、1−プロピルビニル、1−イソプロピルビニル、4−メチルペンタ−4−エニル、3−メチルペンタ−4−エニル、2−メチルペンタ−4−エニル、1−メチルペンタ−4−エニル、4−メチルペンタ−3−エニル、(E)−3−メチルペンタ−3−エニル、(Z)−3−メチルペンタ−3−エニル、(E)−2−メチルペンタ−3−エニル、(Z)−2−メチルペンタ−3−エニル、(E)−1−メチルペンタ−3−エニル、(Z)−1−メチルペンタ−3−エニル、(E)−4−メチルペンタ−2−エニル、(Z)−4−メチルペンタ−2−エニル、(E)−3−メチルペンタ−2−エニル、(Z)−3−メチルペンタ−2−エニル、(E)−2−メチルペンタ−2−エニル、(Z)−2−メチルペンタ−2−エニル、(E)−1−メチルペンタ−2−エニル、(Z)−1−メチルペンタ−2−エニル、(E)−4−メチルペンタ−1−エニル、(Z)−4−メチルペンタ−1−エニル、(E)−3−メチルペンタ−1−エニル、(Z)−3−メチルペンタ−1−エニル、(E)−2−メチルペンタ−1−エニル、(Z)−2−メチルペンタ−1−エニル、(E)−1−メチルペンタ−1−エニル、(Z)−1−メチルペンタ−1−エニル、3−エチルブタ−3−エニル、2−エチルブタ−3−エニル、1−エチルブタ−3−エニル、(E)−3−エチルブタ−2−エニル、(Z)−3−エチルブタ−2−エニル、(E)−2−エチルブタ−2−エニル、(Z)−2−エチルブタ−2−エニル、(E)−1−エチルブタ−2−エニル、(Z)−1−エチルブタ−2−エニル、(E)−3−エチルブタ−1−エニル、(Z)−3−エチルブタ−1−エニル、2−エチルブタ−1−エニル、(E)−1−エチルブタ−1−エニル、(Z)−1−エチルブタ−1−エニル、2−プロピルプロパ−2−エニル、1−プロピルプロパ−2−エニル、2−イソプロピルプロパ−2−エニル、1−イソプロピルプロパ−2−エニル、(E)−2−プロピルプロパ−1−エニル、(Z)−2−プロピルプロパ−1−エニル、(E)−1−プロピルプロパ−1−エニル、(Z)−1−プロピルプロパ−1−エニル、(E)−2−イソプロピルプロパ−1−エニル、(Z)−2−イソプロピルプロパ−1−エニル、(E)−1−イソプロピルプロパ−1−エニル、(Z)−1−イソプロピルプロパ−1−エニル、(E)−3,3−ジメチルプロパ−1−エニル、(Z)−3,3−ジメチルプロパ−1−エニル、1−(1,1−ジメチルエチル)エテニル、ブタ−1,3−ジエニル、ペンタ−1,4−ジエニル、ヘキサ−1,5−ジ−エニル、またはメチルヘキサジエニル基。特に、該基はビニルまたはアリルである。
用語“C−C−アルキニル”は、好ましくは、1以上の三重結合を含有し、かつ2、3、4、5または6個の炭素原子、特に2または3個の炭素原子(“C−C−アルキニル”)を含有する直鎖または分枝鎖の一価の炭化水素基を意味すると理解されるべきである。該C−C−アルキニル基は、例えば、エチニル、プロパ−1−イニル、プロパ−2−イニル、ブタ−1−イニル、ブタ−2−イニル、ブタ−3−イニル、ペンタ−1−イニル、ペンタ−2−イニル、ペンタ−3−イニル、ペンタ−4−イニル、ヘキサ−1−イニル、ヘキサ−2−イニル、ヘキサ−3−イニル、ヘキサ−4−イニル、ヘキサ−5−イニル、1−メチルプロパ−2−イニル、2−メチルブタ−3−イニル、1−メチルブタ−3−イニル、1−メチルブタ−2−イニル、3−メチルブタ−1−イニル、1−エチルプロパ−2−イニル、3−メチルペンタ−4−イニル、2−メチルペンタ−4−イニル、1−メチルペンタ−4−イニル、2−メチルペンタ−3−イニル、1−メチルペンタ−3−イニル、4−メチルペンタ−2−イニル、1−メチルペンタ−2−イニル、4−メチルペンタ−1−イニル、3−メチルペンタ−1−イニル、2−エチルブタ−3−イニル、1−エチルブタ−3−イニル、1−エチルブタ−2−イニル、1−プロピルプロパ−2−イニル、1−イソプロピルプロパ−2−イニル、2,2−ジメチルブタ−3−イニル、1,1−ジメチルブタ−3−イニル、1,1−ジメチルブタ−2−イニル、または3,3−ジメチルブタ−1−イニル基である。特に、該アルキニル基は、エチニル、プロパ−1−イニル、またはプロパ−2−イニルである。
用語“C−C−シクロアルキル”は、好ましくは、3、4、5または6個の炭素原子(“C−C−シクロアルキル”)を含有する飽和の、一価の、単環または二環式の炭化水素環を意味すると理解されるべきである。該C−C−シクロアルキル基は、例えば、単環式炭化水素環、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、または二環式炭化水素環である。該シクロアルキル環は、所望により1以上の二重結合を含有していてもよく、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニルなどのシクロアルケニルであり、ここで該分子の残りと該環との間の該結合は、該環の任意の炭素原子に対して存在していてもよく、それは飽和または不飽和であってもよい。
例えば、本明細書に規定された一般式(I)の化合物の規定に使用されるような“4−、5−、6−、7−、8−、9−または10員の複素環”、または“4〜6員の複素環”または“5〜6員の複素環”に使用されるような用語“複素環”は、飽和または部分不飽和の単環、二環または多環の窒素原子含有環を意味すると理解されるべきであり、該窒素原子は、分子の残余部分と該複素環の結合点である。該窒素原子含有環は、O、C(=O)、S、S(=O)、S(=O)、NR’(式中、R’は、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、−C(=O)−(C−C−アルキル)または−C(=O)−(C−C−シクロアルキル)である)から選択される1または2のヘテロ原子含有基をさらに含有していてもよい。特に、これに限定するものではないが、該窒素原子含有環は、例えばアゼチジニル環などの4員環、例えばピロリジニル環などの5員環、例えばピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、またはチオモルフォリル環などの6員環、例えばジアゼパニル環などの7員環、あるいは例えばシクロヘプチルアミニル、シクロオクチルアミニル、またはシクロノニルアミニル環などの各々8−、9−、または10員環であり得る;上記窒素原子含有環のいずれかが、O、C(=O)、S、S(=O)、S(=O)、NR(式中Rは、上記定義されるとおりである)から選択される1または2のヘテロ原子含有基をさらに含有できることを繰り返し述べる。上記のとおり、該窒素原子含有環は、二環式、例えば、これに限定するものではないが、5,5−員環、例えばヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2(1H)−イル)環、または5,6員の二環式環、例えば、ヘキサヒドロピロール[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル環であってもよい。上記のとおり、該窒素原子含有環は、部分的に不飽和であってもよい、すなわち、1以上の二重結合を含有し得る、例えばこれに限定するものではないが、2,5−ジヒドロ−1H−ピロリル、4H−[1,3,4]チアジアジニル、4,5−ジヒドロオキサゾリル、または4H−[1,4]チアジニル環であるか、またはそれはベンゾ融合型であってもよい、例えば、これに限定するものではないが、ジヒドロイソキノリニル環である。
用語“3〜10員ヘテロシクロアルキル”は、好ましくは、2、3、4、5、6、7、8、または9個の炭素原子、およびC(=O)、O、S、S(=O)、S(=O)、NH、NR’(式中R’は、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル−、−C(=O)−(C−C−アルキル)または−C(=O)−(C−C−シクロアルキル)を表す)から選択される1以上のヘテロ原子含有基を含有する、飽和または部分不飽和の、一価の、単環式または二環式の炭化水素環を意味すると理解され、該R’がC−Cヘテロシクロアルキル基を表す場合、該C−Cヘテロシクロアルキル基は1回のみ示すと理解される。特に、該環は、2、3、4、または5個の炭素原子および1以上の上記ヘテロ原子含有基(“3〜6員のヘテロシクロアルキル”)、より特別には該環は4または5個の炭素原子、および1以上の上記ヘテロ原子含有基(“5〜6員のヘテロシクロアルキル”)を含有できる。該ヘテロシクロアルキル環は、例えば、単環式ヘテロシクロアルキル環、例えば、オキシラニル、オキセタニル(oxetanyl)、アジリジニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピロリニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ジチアニル、チオモルフォリニル、ピペラジニル、トリチアニル、またはキヌクリジニル基である。該ヘテロシクロアルキル環は、1以上の二重結合を含有していてもよく、例えば、4H−ピラニル、2H−ピラニル、3H−ジアジリニル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロリル、[1,3]ジオソリル、4H−[1,3,4]チアジアジニル、2,5−ジヒドロフラニル、2,3−ジヒドロフラニル、2,5−ジヒドロチオフェニル、2,3−ジヒドロチオフェニル、4,5−ジヒドロオキサゾリル、または4H−[1,4]チアジニル基、またはベンゾ融合型であってもよい。
用語“アリール”は、好ましくは、6、7、8、9、10、11、12、13または14個の炭素原子(“C−C14−アリール”基)を有する一価の芳香族または部分的な芳香族の、単環式または二環式または三環式の炭化水素環を意味すると理解されるべきであり、特に6個の炭素原子(“C−アリール”基)を有する環、例えばフェニル基、またはビフェニル基、または9個の炭素原子(“C−アリール”基)を有する環、例えばインダニルまたはインデニル基、または10個の炭素原子(“C10−アリール”基)を有する環、例えば、テトラリニル、ジヒドロナフチル、またはナフチル基、または13個の炭素原子を有する環(“C13−アリール”基)、例えば、フルオレニル基、または14個の炭素原子を有する環(“C14−アリール”基)、例えばアンスラニル基である。
用語“ヘテロアリール”は、好ましくは、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14個の環原子(“5〜14員のヘテロアリール”基)、特に5または6または9または10個の原子を有し、かつ同一または異なっていてもよい少なくとも1つのヘテロ原子を含有する一価の芳香族の単または二環式の芳香環系を意味すると理解され、ここで該ヘテロ原子は、例えば酸素、窒素または硫黄であり、そして単環式、二環式、または三環式であり得て、さらに各場合において、ベンゾ縮合されてもよい。特に、ヘテロアリールは、チエニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、チア−4H−ピラゾリルなど、およびそのベンゾ誘導体など、例えば、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、インダゾリル、インドリル、イソインドリルなど;またはピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニルなど、そしてそのベンゾ誘導体など、例えば、キノリニル、キナゾリニル、イソキノリニルなど;またはアゾシニル(azocinyl)、インドリジニル、プリニルなど、およびそのベンゾ誘導体;またはシンノリニル、フタルアジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフタピリジニル、プテリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、ファノキザジニル、キサンテニル、またはオキシピニルなどから選択される。より具体的には、ヘテロアリールは、ピリジル、ベンゾフラニル、ベンゾイソオキサゾリル、インダゾリル、キナゾリニル、チエニル、キノリニル、ベンゾチエニル、ピラゾリル、またはフラニルから選択される。
用語“アルキレン”は、1、2、3、4、5、または6個の炭素原子を有する置換されていてもよい炭化水素鎖[または“テザー(tether)”]、すなわち置換されていてもよい−CH−(“メチレン”または“1員のテザー”または、例えば−C(Me)−)、−CH−CH−(“エチレン”、“ジメチレン”、または“2員のテザー”)、−CH−CH−CH−(“プロピレン”、“トリメチレン”、または“3員テザー”)、−CH−CH−CH−CH−(“ブチレン”、“テトラメチレン”、または“4員テザー”)、−CH−CH−CH−CH−CH−(“ペンチレン”、“ペンタメチレン”または“5員のエーテル”)、または−CH−CH−CH−CH−CH−CH−(“ヘキシレン”、“ヘキサメチレン”、または6員テザー”)基を意味すると解される。特に、該アルキレンテザーは、1、2、3、4、または5個の炭素原子、より特別には1または2個の炭素原子を有する。
本明細書で用いる用語“C−C”は、例えば、“C−C−アルキル”、“C−C−ハロアルキル”、“C−C−アルコキシ”、または“C−C−ハロアルコキシ”の規定の内容において、1〜6個の炭素原子の有限数、すなわち1、2、3、4、5、または6個の炭素原子を有するアルキル基を意味すると理解されるべきである。該用語“C−C”は、それには、例えばC−C、C−C5、−C、C−C、C−C、C−C、C−C、C−C;特にC−C、C−C、C−C、C−C、C−C;より特別にはC−C;“C−C−ハロアルキル”または“C−C−ハロアルコキシ”の場合において、より特別にはC−Cのいずれかの下位範囲として解釈されると理解されるべきである。
同様に、本明細書で用いる用語“C−C”は、本明細書をとおして使用されたとおり、例えば“C−C−アルケニル”および“C−C−アルキニル”の規定の範囲内において、アルケニル基、または2〜6個の有限数の炭素原子、すなわち2、3、4、5、または6個の炭素原子を有するアルキニル基を意味すると理解される。該用語“C−C”は、それには、例えばC−C、C−C、C−C、C−C、C−C、C−C;特にC−Cを含む任意の下位範囲と解釈されるべきである。
さらに、本明細書で用いる用語“C−C”は、例えば、“C−C−シクロアルキル”の規定において、3〜6個の有限数の炭素原子、すなわち3、4、5または6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味すると理解されるべきである。該用語“C−C”は、そこには、例えば、C−C、C−C、C−C、C−C、C−C、C−C;特にC−Cを含む任意の下位の範囲として解釈されるべきである。
本明細書で用いる用語“脱離基”は、化学反応における安定した種として、結合電子対をそれと共に置換される、原子または原子群を意味する。好ましくは、脱離基は、ハロ、特にクロロ、ブロモまたはヨード、メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ノナフルオロブタンスルホニルオキシ、(4−ブロモ−ベンゼン)スルホニルオキシ、(4−ニトロ−ベンゼン)スルホニルオキシ、(2−ニトロ−ベンゼン)−スルホニルオキシ、(4−イソプロピル−ベンゼン)スルホニルオキシ、(2,4,6−トリ−イソプロピル−ベンゼン)−スルホニルオキシ、(2,4,6−トリメチル−ベンゼン)スルホニルオキシ、(4−tertブチル−ベンゼン)スルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、および(4−メトキシ−ベンゼン)スルホニルオキシを含む群から選択される。
本明細書で用いる用語“1回以上”は、例えば、本発明の一般式の化合物の置換基の規定において、“1、2、3、4または5回の、特に1、2、3または4回の、より特別には1、2、3回、またさらに特別には1または2回”を意味すると理解される。
化合物、塩、多形体、水和物、溶媒和物などの用語の複数形態が本明細書に使用されるとき、これは1つの化合物、塩、多形体、異性体、水和物、溶媒和物または同様のものもまた意味すると理解される。
本発明の化合物は、様々な所望の置換基の位置および性質に応じて、1以上の不斉中心を含むことができる。不斉炭素原子は、(R)または(S)立体配座にて存在し得、1つの不斉中心の場合にはラセミ混合物となり、そして複数の不斉中心の場合にはジアステレオマー混合となる。ある例において、不斉は、所定の結合、例えば特定の化合物の2つの置換された芳香環を結合する中心結合についての回転制限のために存在し得る。
環上の置換基はまた、シスまたはトランス形態のいずれかで存在することもできる。全てのかかる立体配座(エナンチオマーおよびジアステレオマーを含む)は本発明の範囲内に包含されることが意図される。
好ましい化合物は、より望ましい生物学的活性を与えるものである。本発明の化合物の分離された、純粋な、または部分的に精製された異性体および立体異性体またはラセミまたはジアステレオマー混合物もまた、本発明の範囲内に包含される。かかる物質の精製および分離は、当該分野で知られた標準的な技術により達成することができる。
光学異性体は、従来方法に従って、例えば、光学活性な酸または塩を使用するジアステレオ異性体の塩の形成または共有結合したジアステレオマーの形成による、ラセミ混合物の分割により得ることができる。好適な酸の例は、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジトルオイル酒石酸および樟脳スルホン酸である。ジアステレオマーの混合物は、当該分野で既知の方法により、物理的および/または化学的差異に基づいて、例えば、クロマトグラフィーまたは分別結晶化により、各々ジアステレオマーに分割される。光学活性な塩または酸を、分割されたジアステレオマーの塩から遊離させる。光学異性体を分離するための別の方法は、従来の誘導体形成を伴ってまたは伴わないで、エナンチオマーの分離を最大とするよう選択されたキラルクロマトグラフィー(例えば、キラルHPLCカラム)の使用を含むものである。好適なキラルHPLCカラムは、何れも日常的に選択可能である多くのもののうち、特にDiacel、例えばChiracel OD および Chiracel OJとして製造されている。誘導体形成を伴ったまたは伴わない酵素的分離もまた有用である。本発明の光学活性な化合物は、光学活性な出発材料を用いるキラル合成によっても同様に得ることができる。
種々のタイプの異性体を互いに区別するために、IUPAC Rules Section E を参照する(Pure Appl Chem 45, 11−30, 1976)。
本発明はまた、本発明の化合物の全ての適切な同位体バリアント(isotopic variant)も包含する。本発明の化合物の同位体バリアントは、本発明の化合物内の少なくとも1つの原子が同じ原子数であるが天然に通常もしくは主に存在する原子量と異なる原子量の別の原子に交換された化合物を意味するものと本明細書中では理解される。本発明の化合物中に組み込まれ得る同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素の同位体、例えばH(重水素)、H(トリチウム)、13C、14C、15N、17O、18O、32P、33P、33S、34S、35S、36S、18F、36Cl、82Br、123I、124I、129Iおよび131Iがある。本発明の化合物の特定の同位体バリアント、とりわけHまたは14Cのような1個以上の放射性同位体が組み込まれた化合物は、例えば、体内での作用機序または有効化合物の分布の試験について有益であり得る。トリチウムおよび炭素−14、すなわち、14C同位体が、それらの調製容易性および検出容易性のために、特に好ましい。さらに、同位体、例えば重水素での置換は、化合物のより大きな代謝上の安定性の結果として、例えばインビボでの半減期の延長または必要とされる有効用量の減少の結果として、特定の治療上の利益をもたらし得て、故に、ある状況下においては好ましい。本発明の化合物の同位体バリアントは、一般的に、当業者に公知の方法、例えば下記の方法または実施例に記載の方法により、適当な反応材の適当な同位体バリアントを用いることによって、調製することができる。
本発明は、1つの立体異性体、またはあらゆる比率の立体異性体の混合物として本発明の化合物の全ての起こり得る立体異性体を包含する。本発明の化合物の1つの立体異性体、例えば1つのエナンチオマーまたは1つのジアステレオマーの単離は、例えば、クロマトグラフィー、特にキラルクロマトグラフィーなどの任意の好適な最先端の方法により達成され得る。
さらに、本発明の化合物は、互変異性体として存在し得る。任意の本発明の化合物は、ヘテロアリール基、例えば1H互変異性体、または、2H互変異性体、またはさらに2つの互変異性体の任意の量の混合物として存在し得るピラゾール成分、あるいは例えば1H互変異性体、2H互変異性体、または4H互変異性体、またはさらに該1H、2Hおよび4H互変異性体の任意の量の混合物として存在し得るトリアゾール成分、すなわち:
Figure 2014511887
を含有する。
本発明は、本発明の化合物の全ての可能な互変異性体を、1つの互変異性体、または、任意の割合で該互変異性体の任意の混合物として包含する。
また、本発明の化合物は、N−オキシドとして存在できる、これは本発明の化合物の少なくとも1つの窒素が酸化されるということが定義される。本発明は、全てのかかる可能なN−オキシドを包含する。
本発明はまた、本明細書に開示されたような化合物の有用な形態、例えば、代謝物、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、塩、特に薬学的に許容される塩、および共沈殿物に関する。
本発明の化合物は、水和物または溶媒和物として存在し得る、ここで本発明の該化合物は、極性溶媒、特に水、メタノールまたはエタノールを、例えば化合物の結晶格子の構造要素として含有する。極性溶媒の量、特に水の量は、化学量論または非化学量論の割合で存在し得る。化学量論的な溶媒和物の場合には、例えば、一水和物、ヘミ−、(セミ−)、モノ−、セスキ−、−ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−等の溶媒和物または水和物のそれぞれが可能である。本発明は、全てのかかる水和物または溶媒和物を包含する。
また、本発明の化合物は、例えば、遊離の塩、または遊離の酸または双性イオンとして遊離形態で存在できるか、または塩の形態で存在できる。該塩は、有機または無機付加塩いずれかの任意の塩、特に薬局で通常使用される任意の医薬上許容し得る有機または無機付加塩であり得る。
用語“薬学的に許容される塩”は、本発明の化合物の比較的非毒性の、無機または有機酸付加塩を意味する。例えば、S. M. Berge, et al. “Pharmaceutical Salts,”J. Pharm. Sci. 1977, 66, 1−19を参照のこと。
本発明の化合物の好適な薬学的に許容される塩は、例えば、十分に塩基性である鎖または環内に窒素原子を担持する本発明の化合物の酸付加塩であってもよく、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、重硫酸(bisulfuric)、リン酸、または硝酸などの無機酸との酸付加塩、あるいは例えば、ギ酸、酢酸、アセト酢酸、ピルビン酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、ブチル酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、安息香酸、サリチル酸、2−(4−ヒドロキシベンゾイル)−安息香酸、ショウノウ酸、桂皮酸、シクロペンタンプロピオン酸、ジグルコン酸(digluconic)、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、パモン酸、ペクチン酸、過硫酸、3−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバリン酸、2−ヒドロキシエタンスルホネート、イタコン酸、スルファミン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ドデシル硫酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラ−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、カンファースルホン酸、クエン酸、酒石酸、ステアリン酸、乳酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、アルギン酸、マレイン酸、フマル酸、D−グルコン酸、マンデル酸、アスコルビン酸、グルコヘプタン酸、グリセロリン酸、アスパラギン酸、スルホサリチル酸、ヘミ硫酸、またはチオシアン酸などの有機酸との酸付加塩であってもよい。
さらに、十分に酸性である本発明の化合物の別の好適な薬学的に許容される塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウムまたはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムまたはマグネシウム塩、アンモニウム塩、または生理学的に許容されるカチオンを提供できる有機性塩基、例えば、N−メチル−グルカミン、ジメチル−グルカミン、エチル−グルカミン、リシン、ジシクロヘキシルアミン、1,6−ヘキサジアミン、エタノールアミン、グルコサミン、サルコシン、セリノール、トリス−ヒドロキシ−メチル−アミノメタン、アミノプロパンジオール、ソーク−ベース(sovak−base)、1−アミノ−2,3,4−ブタントリオールとの塩である。さらに、塩基性窒素含有基は、低級アルキルハライド、例えばメチル、エチル、プロピル、およびブチルの塩化物、臭化物およびヨウ化物;硫酸ジアルキル、例えば硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、および硫酸ジブチル;および硫酸ジアミル、長鎖ハライド、例えばデシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルの塩化物、臭化物およびヨウ化物、アラルキルハライド、例えばベンジルおよびフェネチルの臭化物などの物質で四級化され得る。
当業者は、請求された化合物の酸付加塩は、多数の既知のいずれかの方法により、本化合物と好適な無機または有機酸との反応により製造されることをさらに認識するであろう。あるいは、本発明の酸化合物のアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩は、様々な既知の方法により本発明の化合物を好適な塩基と反応させることにより製造される。
本発明は、1つの塩として、またはあらゆる比率にて該塩の任意の混合物として、本発明の化合物の全ての可能な塩を包含する。
本明細書中で使用されるように、用語“インビボで加水分解可能なエステル”とは、カルボキシまたは水酸基を含有する本発明の化合物のインビボでの加水分解可能なエステル、例えば、ヒトまたは動物の身体内で加水分解して、親の酸またはアルコールを生じる医薬上許容し得るエステルを意味すると理解される。カルボキシについて好適な医薬上許容し得るエステルは、例えば、アルキル、シクロアルキルおよび所望により置換されたフェニルアルキル、特にベンジルエステル、C−Cアルコキシメチルエステル、例えばメトキシメチル、C−Cアルカノイルオキシメチルエステル、例えばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル、C−Cシクロアルコキシ−カルボニルオキシ−C−Cアルキルエステル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オンイルメチルエステル、例えば5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オンイルメチル;およびC−C−アルコキシカルボニルオキシエチルエステル、例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルが挙げられ、本発明の化合物中の任意のカルボキシ基により形成されてもよい。
水酸基を含有する本発明の化合物のインビボで加水分解可能なエステルには、無機エステル、例えばリン酸塩エステルおよび[α]−アシルオキシアルキルエーテル、ならびに、エステル分解のインビボでの加水分解の結果として親の水酸基を提供する関連化合物が挙げられる。[α]−アシルオキシアルキルエーテルの例は、アセトキシメトキシおよび2,2−ジメチルプロピオニルオキシメトキシを含む。水酸基に対するインビボで加水分解可能なエステル形成基の選択は、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチルおよび置換ベンゾイルおよびフェニルアセチル、アルコキシカルボニル(アルキルカーボネートエステルを提供する)、ジアルキルカルバモイルおよびN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートを提供する)、ジアルキルアミノアセチルおよびカルボキシアセチルを含む。本発明は全てのかかるエステルを含む。
さらに、本発明は、1つの多形体または任意の比の1以上の多形体の混合物のいずれかとして、本発明の化合物の全ての起こり得る結晶形態または多形体を含む。
第一の面に従って、本発明は、一般式(I)の化合物
Figure 2014511887

[式中、
は、フェニル基またはピリジル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、−N(H)S(=O)、−S(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−N(H)S(=O)
は、基
Figure 2014511887

(式中、*は、分子の残りの部分との該基の結合点を示し、
は、N、CH、C−(C−C−アルキル)、C−(C−C−アルコキシ)、C−ハロから選択される基を表し、
は、N、CH、CR5bから選択される基を表し、
は、N、CH、CR5bから選択される基を表し、
5aは、ハロ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−NR、R−S−、R−S(=O)−、R−S(=O)−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−から選択される基を表し、
5bは、ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルキル)−、R−(CH(CHOH)(CH−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−(CH(CHOH)(CH−O−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−O−、−O−(CH−C(=O)NR、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−OC(=O)−R、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−N(R)C(=O)NR、−NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−N(H)S(=O)R、−N(R)S(=O)R、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−N(H)S(=O)、−N(R)S(=O)、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−S(=O)(=NR)R、−S(=O)(=NR)R、−N=S(=O)(R)Rから選択される基を表す)
を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ基、ハロ−C−C−アルコキシ基、ヒドロキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルケニル基、C−C−アルキニル基、ハロ−C−C−アルケニル基、ハロ−C−C−アルキニル基、C−C−シクロアルキル基、またはハロ−C−C−シクロアルキル基を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ基、ハロ−C−C−アルコキシ基、ヒドロキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルケニル基、C−C−アルキニル基、ハロ−C−C−アルケニル基、ハロ−C−C−アルキニル基、C−C−シクロアルキル基、またはハロ−C−C−シクロアルキル−基を表し、
は、水素原子を表し、
は、C−C−シクロアルキル−、3ないし10員のヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、−(CH−(C−C−シクロアルキル)、−(CH−(3ないし10員のヘテロシクリル)、−(CH−アリール、または−(CH−ヘテロアリールから選択される基を表し、
ここで、該基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルキル)−、R−(CH(CHOH)(CH−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−(CH(CHOH)(CH−O−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−O−、アリール−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−OC(=O)−R、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−N(R)C(=O)NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−N(H)S(=O)R、−N(R)S(=O)R、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−N(H)S(=O)、−N(R)S(=O)、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−S(=O)(=NR)R、−S(=O)(=NR)R、−N=S(=O)(R)R
は、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
は、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、 該C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、−NHR、−NR、−N(C−C−アルキル)−C(=O)R、−N(C−C−アルキル)−C(=O)OR、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−;
n、m、pは、それぞれ独立して、0、1、2または3の整数であり、
qは、0、1、2または3の整数である]
で示される化合物を包含する。
上記の通り、Rは、置換フェニルまたはピリジル基である。好ましくは、Rは、置換フェニル基である。
好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、
−N(H)S(=O)、−S(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、ヒドロキシ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−N(H)S(=O)
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、
である、式(I)の化合物に関する。
好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる−N(H)C(=O)R置換基により1回またはそれ以上置換されており、
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−N(H)S(=O)
である、式(I)の化合物に関する。
好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる−C(=O)N(H)R置換基により1回またはそれ以上置換されており、
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−N(H)S(=O)
である、式(I)の化合物に関する。
好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる−N(H)C(=O)R置換基により1回またはそれ以上置換されており、
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、
である、式(I)の化合物に関する。
好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる−C(=O)N(H)R置換基により1回またはそれ以上置換されており、
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、分子の残りの部分とのフェニル基の結合点に対してパラ位で、−N(H)C(=O)Rで置換されており、
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−N(H)S(=O)
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、分子の残りの部分とのフェニル基の結合点に対してパラ位で、−C(=O)N(H)Rで置換されており、
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−N(H)S(=O)
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、これは、分子の残りの部分とのフェニル基の結合点に対して、式(I)に示す通り、以下から選択される置換基でパラ置換されており:
−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、−N(H)S(=O)、−S(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、これは、分子の残りの部分とのフェニル基の結合点に対して、式(I)に示す通り、以下から選択される置換基でパラ置換されており:
−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、これは、分子の残りの部分とのフェニル基の結合点に対して、式(I)に示す通り、以下から選択される置換基でパラ置換されており:
−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、これは、分子の残りの部分とのフェニル基の結合点に対して、式(I)に示す通り、以下から選択される置換基でパラ置換されており:
−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、
である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、
Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

(式中、*は、分子の残りの部分との該基の結合点を示す)
から選択される基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、CH、C−(C−C−アルキル)、C−(C−C−アルコキシ)、C−ハロから選択される基を表す、式(I)の化合物に関する。
好ましくは、QがCHを表す。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、N、CH、C−R5c(式中、R5cが、ハロ−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rからなる基から選択される)から選択される基を表す、式(I)の化合物に関する。
好ましくは、QがCHを表す。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、N、CH、C−R5c(式中、R5cが、ハロ−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rからなる基から選択される)から選択される基を表す、式(I)の化合物に関する。
好ましくは、Qが、CHまたはNを表す。
別の好ましい態様において、本発明は、
およびQがCHを表し、QがCHまたはNを表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、水素原子、ハロ−、ヒドロキシ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、またはC−C−アルコキシ−基を表す、式(I)の化合物に関する。
好ましくは、Rが水素原子を表す。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、水素原子、ハロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、またはC−C−アルコキシ−基を表す、式(I)の化合物に関する。
好ましくは、Rが水素原子を表す。
別の好ましい態様において、本発明は、
およびRが、水素原子を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5aが、ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、R−S−、R−S(=O)−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−から選択される基を表す、式(I)の化合物に関する。
好ましくは、R5aが、ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−から選択される。
より好ましくは、R5aが、F−、メチル−、メトキシ−、エトキシ−、n−プロポキシ−、イソ−プロポキシ−、シクロプロピル−O−、シクロプロピル−CH−O−、CH−O−CHCH−O−、CHF−O−、CF−O−、CFCH−O−から選択される。
別の好ましい態様において、本発明は、
5aが、C−C−アルコキシ−基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5aが、C−C−アルコキシ−基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5aが、ハロ−C−C−アルコキシ−基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5aが、ハロ−C−C−アルコキシ−基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5aが、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5bが、ハロ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−N(H)S(=O)、−NRR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、
−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rから選択される基を表す、式(I)の化合物に関する。
好ましくは、R5bが、ハロ−、シアノ−、−NR、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R,−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)R、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、−N(H)S(=O)から選択される。
より好ましくは、R5bが、フルオロ−、シアノ−、メトキシ−、−CH−OH、−C(OH)(CH、−N(CH、−C(=O)NH、−C(=O)N(CH、−C(=O)N(C、−C(=O)N(CH)(C)、−C(=O)NH(C)、−C(=O)NH(CH)、−C(=O)NH(C(CH)、−C(=O)NH(CHCHOH)、−C(=O)NH(CHCHF)、−C(=O)NH(CHCHOCH)、−C(=O)NH(CHCHOCHCH)、−C(=O)NH(C(CHCHOH)、−C(=O)NH(CHC(CHOH)、−C(=O)NH(CHCF)、−S(=O)CH、(CH)S(=O)−、(C)S(=O)−、−N(H)C(=O)CH
Figure 2014511887

(式中、*は、分子の残りの部分との該基の結合点を示す)
から選択される。
別の好ましい態様において、本発明は、
5bが、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rから選択される基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5bが、−C(=O)N(H)R基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5bが、−C(=O)NR基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5bが、R−S(=O)−基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5bが、R−S(=O)−基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5bが、−S(=O)(=NR)R基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5bが、−C(=O)N(H)R基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
5bが、R−S(=O)−基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、C−C−シクロアルキル−、3ないし10員のヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、−(CH−(C−C−シクロアルキル)、−(CH−(3ないし10員のヘテロシクリル)、−(CH−アリール、または−(CH−ヘテロアリールから選択される基を表し;
ここで、該基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−;
ここで、qが1または2である、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、−(CH−(C−C−シクロアルキル)、−(CH−(3ないし10員のヘテロシクリル)、−(CH−アリール、または−(CH−ヘテロアリールから選択される基を表し;
ここで、該基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−;
ここで、qが0または1である、式(I)の化合物に関する。
該C−C−シクロアルキル基は、好ましくは、シクロプロピル−基であり、該アリール基は、好ましくは、フェニル基であり、該ヘテロアリール基は、好ましくはピリジル基である。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、−(CH)−(C−C−シクロアルキル)、−(CH)−アリールから選択される基を表し;
ここで、該基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、
式(I)の化合物に関する。
該C−C−シクロアルキル基は、好ましくは、シクロプロピル基であり、該アリール基は、好ましくはフェニル基である。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、−CH−(C−C−シクロアルキル)または−CH−アリールから選択される基を表し;
ここで、該基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−、
式(I)の化合物に関する。
該C−C−シクロアルキル基は、好ましくはシクロプロピル基であり、該アリール基は、好ましくはフェニル基である。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、−(CH)−(C−C−シクロアルキル)、−(CH)−アリールから選択される基を表し;
ここで、該基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、C−C−アルキル−、
式(I)の化合物に関する。
該C−C−シクロアルキル基は、好ましくはシクロプロピル基であり、該アリール基は、好ましくはフェニル基である。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、−(CH)−アリールから選択される基を表し、ここで、該基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、C−C−アルキル−、
式(I)の化合物に関する。
該アリール基は、好ましくはフェニル基である。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、−(CH)−(C−C−シクロアルキル)から選択される基を表し、ここで、該基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、C−C−アルキル−、
式(I)の化合物に関する。
該C−C−シクロアルキル基は、好ましくはシクロプロピル基である。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、−(CH)−フェニル、−(CH)−シクロプロピルから選択される基を表し、ここで、該基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−;
ここで、qが0または1である、
式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、水素原子またはC−C−アルキル−を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、水素原子またはC−C−シクロアルキル基を表す、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、水素原子またはC−C−アルキル基を表し、
ここで、該C−C−アルキル基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、ヒドロキシ−、−NHR、−NR、−N(C−C−アルキル)−C(=O)R、−N(C−C−アルキル)−C(=O)OR、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、
式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、水素原子またはC−C−シクロアルキル基を表し、
ここで、該C−C−シクロアルキル基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、ヒドロキシ−、−NHR、−NR、−N(C−C−アルキル)−C(=O)R、−N(C−C−アルキル)−C(=O)OR、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、
式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、水素原子またはC−C−アルキル基を表し、
ここで、該C−C−アルキル基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、
式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、水素原子またはC−C−シクロアルキル基を表し、
ここで、該C−C−シクロアルキル基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、
式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、水素原子またはC−C−アルキル基を表し、
ここで、該C−C−アルキル基が、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよい:
ハロ−、
式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
nが、0、1または2の整数である、式(I)の化合物に関する。
好ましくは、nが、0または1である。
別の好ましい態様において、本発明は、
qが、0、1または2である、式(I)の化合物に関する。
好ましくは、qが、1または2である。
より好ましくは、q=1である。
本発明は、上記の好ましい態様の何れかの組合せにも関することが理解されるべきである。
組合せのいくつかの例を以下に挙げる。しかしながら、本発明はこれらの組合せに限定されない。
別の好ましい態様において、本発明は、
Figure 2014511887

[式中、
がフェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
は、基
は、基
Figure 2014511887

(式中、*は、分子の残りの部分との該基の結合点を示し、
5aは、ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、R−S−、R−S(=O)−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−から選択される基を表し、
5bは、ハロ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rから選択される基を表し、
は、CH、C−(C−C−アルキル)、C−(C−C−アルコキシ)、C−ハロから選択される基を表し、
は、N、CH、CR5bから選択される基を表し、
ここで、R5cが、ハロ−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rからなる群より選択され、
は、N、CH、CR5bから選択される基を表し、
ここで、R5cが、ハロ−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rからなる群より選択される)
を表し、
が、水素原子、ハロ、ヒドロキシ基、C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルキル基、またはC−C−アルコキシ基を表し、
が、水素原子、ハロ、C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルキル基、またはC−C−アルコキシ基を表し、
が、水素原子を表し、
が、C−C−シクロアルキル−、3ないし10員のヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、−(CH−(C−C−シクロアルキル)、−(CH−(3ないし10員のヘテロシクリル)、−(CH−アリール、または−(CH−ヘテロアリールから選択される基を表し、
ここで、該基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−;
が、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
が、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
ここで、該C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、−NHR、−NR、−N(C−C−アルキル)−C(=O)R、−N(C−C−アルキル)−C(=O)OR、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−;
nが、0、1または2の整数であり、
qが、0、1または2の整数である、
式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−;
が、基
Figure 2014511887

(式中、*は、分子の残りの部分との該基の結合点を示し、
はCHを表し、
はCHを表し、
は、CHまたはNを表し、
5aは、ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−から選択される基を表し、
5bは、ハロ−、シアノ−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rから選択される基を表す)
を表し、
、RおよびRが水素原子を表し、
が、−(CH)−(C−C−シクロアルキル)または−(CH)−アリール〜選択される基を表し、
ここで、該基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−;
が、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
が、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
ここで、該C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、−NHR、−NR、−N(C−C−アルキル)−C(=O)R、−N(C−C−アルキル)−C(=O)OR、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−;
nが、0、1または2の整数を表し、
qが、1または2の整数を表す、
式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−;
が、基
Figure 2014511887

(式中、*は、分子の残りの部分との該基の結合点を示し、
はCHを表し、
はCHを表し、
は、CHまたはNを表し、
5aは、ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−から選択される基を表し、
5bは、ハロ−、シアノ−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rから選択される基を表す)
を表し、
、RおよびRが、水素原子を表し、
が、−CH−(シクロプロピル)または−CH−(フェニル)から選択される基を表し、
ここで、該基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−;
が、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
が、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
ここで、該C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、−NHR、−NR、−N(C−C−アルキル)−C(=O)R、−N(C−C−アルキル)−C(=O)OR、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−;
nが、0または1の整数を表し、
qが整数1を表す、
式(I)の化合物に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、
が、フェニル基を表し、
− これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
− これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−;
が、基
Figure 2014511887

(式中、*は、分子の残りの部分との該基の結合点を示し、
はCHを表し、
はCHを表し、
は、CHまたはNを表し、
5aは、ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−から選択される基を表し、
5bは、ハロ−、シアノ−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rから選択される基を表す)
を表し、
、RおよびRが、水素原子を表し、
が、−CH−(C−C−シクロアルキル)または−CH−アリールから選択される基を表し、
ここで、該基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−;
が、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
が、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
ここで、該C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
ハロ−、ヒドロキシ−、−NHR、−NR、−N(C−C−アルキル)−C(=O)R、−N(C−C−アルキル)−C(=O)OR、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−;
nが、0または1の整数を表し、
qが整数1を表す、
式(I)の化合物に関する。
本発明は、記の一般式(I)の化合物の本発明の任意の態様において、任意の下位組み合わせに関すると理解されるべきである。
より具体的には、本発明は、以下の本明細書の実施例の章において開示されている一般式(I)の化合物を包含する。
別の局面に従って、本発明は、本発明の化合物の製造方法を包含し、該方法は本明細書の実施例の章に記載される工程を含む。
好ましい態様において、本発明は、一般式(I)の本発明の化合物の製造方法に関し、
一般式(5):
Figure 2014511887

[式中、R、R、RおよびRは、上記の一般式(I)の化合物に定義の通りである]
で示される中間体化合物を、一般式(5a):
−Y (5a)
[式中、Rは、請上記の一般式(I)の化合物に定義の通りであり、Yは、ハロゲン原子である]
で示されるハロゲン化アリールと反応させて、一般式(I):
Figure 2014511887

[式中、R、R、R、RおよびRは、上記の一般式(I)の化合物に定義の通りである]
で示される化合物を提供する方法に関する。
別の好ましい態様において、本発明は、上記の一般式(I)の化合物の製造方法に関し、
一般式(7):
Figure 2014511887

[式中、R、R、RおよびRは、上記の一般式(I)の化合物に定義の通りであり、R1aは、NH置換基がそれに結合しているアリール基である]
で示される中間体化合物を、一般式:
1b−X (7a)
[式中、R1bは、−C(=O)R、−C(=O)NR、−S(=O)R、−S(=O)(ここで、RおよびRは、上記の一般式(I)の化合物に定義の通りである)であり、Xは、好適な官能基(例えば、−OH、−O−C−C−アルキル基、またはハロゲン原子)であり、それを介して、R1b−X化合物(7a)のR1bが、例えば、化合物(7)のアリール基R1aに結合する−NH置換基に、アミドカップリング反応のようなカップリング反応を介してカップリングし、かくして該Xが該R1aと置き換えられている]
で示される化合物と反応させて、一般式(I):
Figure 2014511887

で示される化合物を提供する方法に関する。
さらなる局面に従い、本発明は、一般式(I)の本発明の化合物の製造において、特に本明細書に記載の製造において有用な中間体化合物を包含する。特に、本発明は、
a)一般式(5):
Figure 2014511887

[式中、R、R、RおよびRは、上記の一般式(I)の化合物に定義の通りである]
で示される化合物、および
b)一般式(7)
Figure 2014511887

[式中、R、R、RおよびRは、上記の一般式(I)の化合物に定義の通りであり、R1aは、それを介して−NH置換基が結合されるアリール基である]
で示される化合物を包含する。
さらに別の局面に従い、本発明は、一般式(I)の化合物を製造するための、以下の中間体化合物の使用を包含する。
a)a)一般式(5):
Figure 2014511887

[式中、R、R、RおよびRは、上記の一般式(I)の化合物および特許請求の範囲に定義の通りである]
で示される中間体化合物、または
b)一般式(7):
Figure 2014511887

[式中、R、R、RおよびRは、上記の一般式(I)の化合物に定義の通りであり、R1aは、それを介して−NH置換基が結合されるアリール基である]
で示される中間体化合物を包含する。
実施例の章
以下の表は、この段落および実施例の章で使用される略語を挙げている。NMRピークの形は、それらがスペクトルに現れる場合に記述され、可能性のあるより高次な効果は、考慮されていない。
化合物の名称を、Autonom 2000 add−in of ISIS/Draw[MDL Information Systems Inc. (Elsevier MDL)]または ICS naming tool 12.01 of ACD labsを用いて作成した。いくつかの場合に、市販の反応材の一般的に認められている名称を用いた。
Figure 2014511887

Figure 2014511887
下記に記述するスキームおよび方法は、本発明の一般式(I)の化合物への一般的な合成経路を説明するものであり、制限することを意図するものではない。スキームに例示したような変換の順序を、様々な方法において変更できることは、当業者には明白であろう。すなわち、スキームに例示した変換の順序は、制限することを意図するものではない。加えて、置換基R、R、R、R、R5a、R5b、R、RまたはRのいずれかの相互変換を、例示した変換の前および/または後に達成できる。これらの変換は、例えば保護基の導入、保護基の解裂、官能基の還元または酸化、ハロゲン化、メタル化、置換または当業者には既知の他の反応であり得る。これらの変換は、置換基の別の相互変換を可能にする官能基を導入するものを包含する。好適な保護基およびその導入および解裂は、当業者には十分知られている(例えば、T.W. Greene and P.G.M. Wuts in Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, Wiley 1999を参照されたい)。具体的な例を、以下の章に記述する。
第一の反応スキームを以下に概略する:
本発明の一般式(I)の化合物の合成
スキーム1
Figure 2014511887

式中、R、R、R、RおよびRは、上記の式(I)の化合物に定義のとおりであって、Yは上掲に規定したようなハロゲン原子であり、ZはR−Z化合物のRを、カップリング反応により化合物(4)のY上にある炭素原子でカップリングして、該Yを該R部分で置換できる好適な官能基を表す。式R−Yの多くのハロゲン化アリールを購入できる。該一般構造式のR1a−ZおよびR−Zの反応材は、例えばボロン酸アリールまたはボロン酸エステルアリールあってもよい。かかる一般構造式R1a−ZおよびR−Zの多くの反応材もまた購入できる。該一般構造式R1a−ZおよびR−Zの反応材をハロゲン化アリールから製造できる[例えば K.L. Billingslay, T.E. Barde, S.L Buchwald, ngew. Chem. 2007, 119, 5455 または T.Graening, Nachrichten aus der Chem ie, Jan 2009, 57, 34を参照されたい]。
1またはいくつかのステップにおいて、R1aをRに変換できる。通常、R1aは、保護されたアリール−アミン、特にアリール−NH−Boc、またはアリール−カルボン酸[アリール−C(O)OH]またはアリール−カルボン酸エステル[−アリール−C(O)O−アルキル]であってよい。例えば、R1aが、NH置換基が結合したアリール基である場合、それを一般式R1b−X(7a)の化合物[式中、R1bは−C(=O)R、−C(=O)NR、−S(=O)R、または−S(=O)(RおよびRは、請求の範囲に規定された本発明の一般式(I)の化合物として規定したとおりである)であり、Xは、アミドカップリング反応などのカップリング反応により、R1b−X化合物(7a)のR1bを、化合物(7)のアリール基R1aに結合した−NH置換基上でカップリングさせて、該Xを該R1aにより置換できる好適な官能基(例えば、−OH、−O−C−C−アルキル基、またはハロゲン原子)である]と反応させて、本発明の一般式(I)の化合物を提供することができる。
一般式(I)の化合物を、スキーム1に図示した方法に従って合成できる。
当業者には、一般式(1)の好適な3,4,6−置換5−ハロ−ピリジン−2−イルアミンを合成するための多くの従来法があることは認識されよう。いくつかの3,4,6−置換5−ハロ−ピリジン−2−イルアミンを商業的に得てもよい。
一般式(1)の好適に置換された5−ハロ−ピリジン−2−イルアミン中間体を、好適なオキシカルボニルイソチオシアネート(例えば、エトキシカルボニルイソチオシアネート)と、室温から溶媒の沸点の範囲の温度、好ましくは室温で、反応させることにより、一般式(2)の対応する中間体に変換する[例えば、M. Nettekoven, B. Puellmann, S. Schmitt, Synthesisis 2003, 1643−1652を参照されたい]。
一般式(2)の中間体を、好適な溶媒系(例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールまたはこれらの溶媒混合物)において好適な塩基(例えば、DIPEA)の存在下に、高温で(例えば、60℃)好適な反応材(例えば、ヒドロキシアミンハイドロクロライド)と反応させて、一般式(3)の6−ハロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミン中間体に変換してもよい[例えば、M. Nettekoven, B. Puellmann, S. Schmitt, Synthesisis 2003, 1643−1652を参照されたい]。
一般式(3)の中間体を、好適な溶媒(例えば、THF、トルエン、DME、またはNMP、またはこれらの溶媒混合物)において、好適な塩基(例えば、NaOtBuまたは炭酸セシウム)および好適な触媒/リガンド系(例えば、Pd(dba)/rac−BINAP)の存在下に、好適なハロゲン化アリール(好ましくは、臭化アリール)と室温から200℃の範囲の温度で反応させて、一般式(4)の化合物を得ることができる。当業者は、温度、溶媒および触媒系の選択などの反応条件の好適な選択が、一般式(3)の中間体のアミノ基での好ましい誘導体化のためには重要であることを認識するであろう。一般式(4)の中間体を、好適な触媒系(例えば、Pd(OAc)およびP(oTol)またはPdCl(PPhおよびPPhなど)および好適な塩基(例えば、炭酸カリウム水溶液)の存在下に、好適な溶媒(例えば、THF、DME、エタノールまたは1−プロパノールまたはこれらの溶媒混合物)中で、室温から200℃(好ましくは使用した溶媒の沸点)の範囲の温度で、好適な反応材(例えば、ボロン酸誘導体)と反応させることにより一般式(I)の化合物に変換できる。
一般式(I)の化合物の合成のための別の経路において、一般式(3)の中間体を、好適な溶媒(例えば、THF、DME、エタノールまたは1−プロパノールまたはこれらの溶媒の混合物)中で、好適な触媒系[例えばPd(OAc)およびP(oTol)、またはPdCl(PPhおよびPPh]および好適な塩基(例えば、炭酸カリウム水溶液のような)の存在下に、室温から200℃の範囲の温度、好ましくは使用した溶媒の沸点で、好適な反応材(例えば、ボロン酸誘導体のような)と反応させて、一般式(5)の中間体を得ることができる。
一般式(5)の中間体を、本明細書に規定したような式(5a)の好適なハロゲン化アリール、好ましくはアリール臭化物、またはアリールトリフルオロメチルスルホネートまたはアリールノナフルオロブチルスルホネートと、例えば、所望により、好適な溶媒(例えば、THF、トルエン、DME、またはNMP、またはこれらの溶媒の混合物)中で、好適な塩基(例えば、NaOtBuまたは炭酸セシウム)および好適な触媒/リガンド系(例えば、Pd(dba)/rac−BINAP)の存在下に、室温〜200℃の範囲の温度で反応させることによって、一般式(I)の化合物に変換できる。
また、スキーム1に示したとおり、一般式(I)の化合物の合成のためのさらなる別の経路がある:一般式(3)の中間体を、一般式(5)の中間体の合成について上掲のとおりカップリング反応により一般式(6)の中間体に変換し、それにより該Yを該R1a部分に置換できる。
次いで、一般式(6)の中間体を、一般式(4)の中間体の合成について上掲したとおり、カップリング反応により一般式(7)の中間体に変換できる。
一般式(7)の中間体を、次いで1以上のさらなる転換により一般式(I)の化合物に変換できる。これらは、保護基の解裂、官能基の還元または酸化、ハロゲン化、メタル化、置換または当業者には既知の他の反応、例えばアミド結合の形成、尿素の形成、またはスルホンアミドの形成などの修飾であり得る。
スキーム2−7各々に、以下に一般式(I)の化合物に関するいくつかの選択された化合物の合成のための特定の変換を示す。
スキーム2:一般式(II)の化合物の合成
Figure 2014511887

スキーム2:一般式(11)の化合物の合成、式中R、R、R、RおよびRは、上記の式(I)の化合物に定義のとおりである。Yは本明細書の定義において規定したハロゲンである。Rxyは、ハロゲン、ヒドロキシまたはC−C−アルキルである。a)一般式(5)の中間体の合成のために上掲したとおりの条件を用いるカップリング反応;b)一般式(4)の中間体の合成のために上掲したとおりの条件を用いるカップリング反応;c)当業者には既知の条件を用いるBoc保護基の除去(例えば、T.W. Greene and P.G.M. Wuts in Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, Wiley 1999を参照されたい);d)アミド結合の形成のための条件、例えばHATUまたはTBTUのようなカップリング反応材、および炭酸カリウムまたはDIPEAのような塩基を、THF、DMF、DCMまたはNMPのような不活性溶媒中で用いる。
スキーム3:一般式(12)の化合物の合成
Figure 2014511887

スキーム3:一般式(12)の中間体の合成、式中R、R、R、RおよびRは、上記の式(I)の化合物に定義のとおりである。Rxyは、ハロゲン、ヒドロキシまたはC−C−アルキルである。a)スルホンアミドの形成のための条件、例えば、塩化スルホニルおよびDIPEAのような塩基を、不活性溶媒(例えば、THF、DMF、DCMまたはNMPのような)中で室温から70℃の範囲の温度で用いる。
スキーム4:一般式(13)の化合物の合成
Figure 2014511887
スキーム4:一般式(13)の化合物の合成、式中、R、R、R、R、RおよびRは、上記の式(I)の化合物に定義のとおりである。Rxyは、ハロゲン、ヒドロキシまたはC−C−アルキルである。a)尿素の形成のための条件、例えば、イソシアネートを、不活性溶媒(例えば、THF、DMF、DCMまたはNMPのような)中に室温から70℃の範囲の温度にて用いる。あるいは、2つのステップ方法、例えば、0℃〜室温の範囲の温度でTHFまたはDCMのような不活性溶媒中で4−ニトロフェニルクロロホルメートおよびピリジンのような塩基の反応、続いて0℃から40℃の範囲の温度でTHFまたはDCMのような不活性溶媒中でのアミンの反応を含む方法を使用できる。
スキーム5:一般式(15)の化合物の合成
Figure 2014511887

スキーム5:一般式(15)の化合物の合成、式中、R、R、R、およびRは上記の式(I)の化合物に定義のとおりである。Rxyは、ハロゲン、ヒドロキシまたはC−C−アルキルである。Rxzは、脱離基であり、例えば、ハロゲンである。RHetは、上記に規定した3〜10員ヘテロシクリルである。a)アミド結合の形成のための条件、例えば、不活性溶媒(例えば、THF、DMF、DCMまたはNMPのような)中で、カップリング反応材(例えば、HATUまたはTBTUのような)および塩基(例えば、炭酸カリウムまたはDIPEAのような)を用いる。あるいは、酸塩化物および塩(例えば、ピリジンなど)を、不活性溶媒(例えば、THFまたはDCMなど)中で使用する。b) 極性溶媒(例えば、DMFまたはNMPなど)中で、塩基(例えば炭酸カリウムなど)、所望によりヨウ化カリウムの触媒量を用いる複素環式アミン(例えば、ピペリジンなど)との反応。
スキーム6:一般式(11)の化合物の合成
Figure 2014511887

スキーム6:一般式(11)の化合物の合成、式中、R、R、R、RおよびRは、上記の式(I)の化合物に定義のとおりである。Rxyは、ハロゲン、ヒドロキシまたはC−C−アルキルである。a)当業者には既知の条件を用いるBoc保護基の除去(例えば、T.W. Greene and P.G.M. Wuts in Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, Wiley 1999を参照されたい);b)アミド結合の形成のための条件、例えば不活性溶媒(例えば、THF、DMF、DCMまたはNMPなど)において、カップリング反応材(例えば、HATUまたはTBTUなど)および塩基(例えば、炭酸カリウムまたはDIPEAなど)を用いる;c)一般式(4)の中間体の合成のために上掲したような条件を用いるカップリング反応。
スキーム7:一般式(22)の化合物の合成
Figure 2014511887

スキーム7:一般式(21)の化合物の合成、式中、R、R、R、R、RおよびRは、上記の式(I)の化合物に定義のとおりである。Rxyは、ハロゲン、ヒドロキシまたはC−C−アルキルである。Rアルキルは、C−C−アルキルである。a)一般式(5)の中間体の合成のために上記した条件を用いるカップリング反応;b)当業者には既知の条件を用いるエステルの形成(例えば、T.W. Greene and P.G.M. Wuts in Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, Wiley 1999を参照されたい)、例えば、室温から100℃の範囲の温度で好適なアルコール中で塩化チオニルを用いる;c)一般式(4)の中間体の合成のために上記した条件を用いるカップリング反応;d)当業者には既知の条件を用いるエステルのための加水分解(例えば、T.W. Greene and P.G.M. Wuts in Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, Wiley 1999を参照されたい)、例えば、室温で、THF、メタノールおよび水の混合物中の水酸化ナトリウム;e)アミド結合の形成のための条件、例えば、不活性溶媒(例えばTHF、DMF、DCMまたはNMPなど)中でカップリング反応材(例えばHATUまたはTBTUなど)および塩基(例えば炭酸カリウムまたはDIPEAなど)を用いる。
本発明の方法に従って製造した化合物および中間体は精製を必要としてもよい。有機化合物の精製は、当業者にはよく知られており、同化合物を精製するいくつかの方法がある。いくつかの場合においては、精製を必要としないかもしれない。いくつかの場合において、該化合物を、結晶化により精製できる。いくつかの場合において、不純物を、好適な溶媒を用いて攪拌により除去してもよい。いくつかの場合において、該化合物を、クロマトグラフィー、特にフラッシュクロマトグラフィーにより、例えばプレ・パックシリカゲルカートリッジ、例えばSepartisから、例えばIsolute(登録商標)フラッシュシリカゲル(シリカゲルクロマトグラフィー)またはIsolute(登録商標)フラッシュ NHシリカゲル(アミノフェーズ−シリカ−ゲルクロマトグラフィー)から、好適なクロマトグラフィー系、例えばFlashmaster II (Separtis)またはIsolera 系 (Biotage)および溶出、例えばヘキサン/酢酸エチルまたはDCM/メタノールのグラジエントなどを組み合わせて精製できる。いくつかの場合において、該化合物を、分取HPLCにより、例えば、好適なプレ・パック逆相カラムおよび溶出液、例えば水およびアセトニトリルのグラジエント(例えば、トリフルオロ酢酸、ギ酸またはアンモニア水などの添加物を含有してもよい)を組み合わせてダイオードアレイ検出器および/またはオンライン電子スプレーイオン化質量分光計を備えたWatersの自動精製器により精製できる。
分析UPLC−MSを下記のように行った:
方法A:系:PDA検出器およびWaters ZQ 質量分光計を備えたUPLC Acquity (Waters);カラム:Acquity BEH C18 1.7μm 2.1x50 mm;温度:60℃;溶媒A:水+0.1% ギ酸;溶媒B:アセトニトリル;勾配:99%→1% A(1.6分)→1% A(0.4分);流速:0.8 mL/分;注入容量:1.0 μl(0.1mg−1mg/mL サンプル濃度);検出:PDA スキャン範囲210−400nm−固定およびESI(+)、スキャン範囲170−800m/z。
化合物の名称をACD/Name Batch ver. 12.00 または ACD/Name Batch ver. 12.01を用いて作成した。表中の化合物名はACD/Name Batch ver. 12.00により作成した。
中間体化合物の合成
中間体例 Int1.1
エチル[(5−ブロモピリジン−2−イル)カルバモチオイル]カルバメート
Figure 2014511887

エトキシカルボニルイソチオシアナート(16.7g)を、ジオキサン中の2−アミノ−5−ブロモピリジン(20g)の撹拌溶液(200mL)に添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。白色固体が沈殿した。ヘキサン(20mL)を添加し、白色固体を濾過により集めた。
収量:30.4gの表題化合物。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6):δ [ppm]=1.22 (t, 3H), 4.19 (q, 2H), 8.08 (dd, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.57 (br. d, 1H), 11.37−12.35 (m, 2H).
中間体例 Int1.2
6−ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミン
Figure 2014511887

塩化ヒドロキシルアンモニウム(39.8g)を、メタノール(200mL)およびエタノール(190mL)中に溶解し、ヒューニッヒ塩基(59mL)を室温で添加した。混合物を60℃まで加熱し、Int1.1(30g)を少しずつ添加し、混合物を60℃で2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、水(150mL)を添加した。固体を濾過により集め、水で洗浄し、真空下で乾燥させた。
収量:19.3gの表題化合物。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6):δ [ppm]=6.10 (s, 2H), 7.28 (dd, 1H), 7.51 (dd, 1H), 8.88 (dd, 1H).
中間体例 Int2.1
4−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−シクロプロピル−ベンズアミド
Figure 2014511887

THF(30mL)中の426mg(2mmol)のInt1.2の撹拌溶液に、615mg(3mmol、1.5当量)の[4−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]フェニル]−ボロン酸、163mg(0.2mmol、0.1当量)のPd(dppf)Clおよび6mLの炭酸カリウム溶液(水中1M、3当量)を、マイクロ波反応器中、室温にて添加した。溶液を、マイクロ波照射下で、150℃で120分間加熱した。冷却後、溶液を濾過し、分取逆相HPLCにより精製して、49.9mg(8.5%)の表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=0.69分;m/z (ES+) 294.3 [MH];所要MW=293.3。
中間体例 Int3.1
tert−ブチル[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]カルバメート
Figure 2014511887

1−プロパノール(400mL)中のInt1.2(5.82g)の撹拌溶液に、2M 炭酸カリウム溶液(41mL)、{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル}ボロン酸(8.6g)、トリフェニルホスフィン(150mg)およびPdCl(PPh(1.9g)を添加した。混合物を4時間加熱還流し、溶媒を真空下で除去し、水(150mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(500mL)で抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、セライトを通して濾過し、溶媒を真空下で除去した。残渣をDCMを用いて粉末化して、表題化合物を白色固体として得た。収量:7.2g。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6):δ [ppm]=1.37−1.55 (m, 9H), 5.99 (s, 2H), 7.36 (dd, 1H), 7.48−7.55 (m, 2H), 7.55−7.62 (m, 2H), 7.69 (dd, 1H), 8.78 (dd, 1H), 9.44 (s, 1H).
中間体例 Int3.2
6−(4−アミノフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミン
Figure 2014511887

DCM(210mL)中のInt3.1(7.05g)の撹拌懸濁液に、TFA(66mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。炭酸カリウムの飽和溶液をpH10に達するまで添加し、混合物をDCMおよびメタノール(10:1)で3回抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去し、4.6gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6):δ [ppm]=5.26 (s, 2H), 5.95 (s, 2H), 6.64 (d, 2H), 7.29−7.45 (m, 3H), 7.64 (dd, 1H), 8.60−8.70 (m, 1H).
中間体例 Int3.3
N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−フェニルアセトアミド
Figure 2014511887

DMF(45mL)中のInt3.2(1.09g)の撹拌懸濁液に、炭酸カリウム(3.3g)、フェニル酢酸(791mg)およびTBTU(3.1g)を添加した。混合物を室温で24時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、870mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6):δ [ppm]=3.67 (s, 2H), 6.04 (s, 2H), 7.22−7.28 (m, 1H), 7.30−7.37 (m, 4H), 7.40 (dd, 1H), 7.63−7.72 (m, 4H), 7.74 (dd, 1H), 8.84 (dd, 1H), 10.31 (s, 1H).
中間体例 Int3.4
N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)−アセトアミド
Figure 2014511887

THF(475mL)中のInt3.2(8.80g)の撹拌溶液に、ヒューニッヒ塩基(7.4mL)、(4−フルオロフェニル)酢酸(6.62g)、およびHATU(16.3g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。水を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。沈殿した固体を濾過により集め、メタノールおよびジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、10.6gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6):δ [ppm]=3.63 (s, 2H), 6.01 (s, 2H), 7.03−7.19 (m, 2H), 7.27−7.41 (m, 3H), 7.58−7.79 (m, 5H), 8.80 (dd, 1H), 10.26 (s, 1H).
中間体例 Int3.5
N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−シクロプロピル−アセトアミド
Figure 2014511887

THF(95mL)中のInt3.2(3.0g)の撹拌溶液に、ヒューニッヒ塩基(2.75mL)、シクロプロピル酢酸(1.65g)およびHATU(6.1g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。水を添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。沈殿した固体を濾過により集め、水およびメタノールで洗浄し、真空下で乾燥させて、3.08gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6):δ [ppm]=0.12−0.21 (m, 2H), 0.39−0.50 (m, 2H), 0.93−1.15 (m, 1H), 2.19 (d, 2H), 6.00 (br. s, 2H), 7.37 (d, 1H), 7.56−7.78 (m, 5H), 8.80 (d, 1H), 9.88 (s, 1H).
中間体例 Int3.6
N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)アセトアミド
Figure 2014511887

DMF(135mL)中のInt3.2(1.50g)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(4.6g)、(2,4−ジフルオロフェニル)酢酸(2.29g)、およびHATU(5.06g)を添加した。混合物を室温で72時間撹拌した。水を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。沈殿した固体を濾過により集め、メタノールおよびジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させた。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーを行い、次いで分取逆相HPLCにより、692mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6):δ [ppm]=3.71 (s, 2H), 6.00 (s, 2H), 7.03 (td, 1H), 7.19 (td, 1H), 7.31−7.50 (m, 2H), 7.57−7.77 (m, 5H), 8.81 (d, 1H), 10.29 (s, 1H).
Int3.2から出発して、中間体Int3.7およびInt3.8を、上記と同様の方法で製造した。
中間体例 Int3.7
N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)アセトアミド
Figure 2014511887
中間体例 Int3.8
N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−クロロフェニル)−アセトアミド
Figure 2014511887
中間体例 Int4.1
3−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)安息香酸
Figure 2014511887

1−プロパノール(480mL)中のInt1.2(7.0g)の撹拌溶液に、2M炭酸カリウム溶液(48mL)、3−カルボキシフェニル−ボロン酸(10.7g)、トリフェニルホスフィン(177mg)およびPdCl(PPh(2.26g)を添加した。混合物を15時間加熱還流した。水(1000mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(1000mL)で洗浄した。pH5に達するまで水相に4N塩酸溶液を添加した。沈殿した白色固体を濾過により集め、水およびエタノールで洗浄し、真空下で乾燥させた。収量:7.3gの表題化合物。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=6.11 (br. s., 2H), 7.45 (d, 1H), 7.56−7.68 (m, 1H), 7.79 (dd, 1H), 7.90−8.04 (m, 2H), 8.21 (s, 1H), 8.88−9.07 (m, 1H), 13.13 (br. s., 1H).
中間体例 Int5.1
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)安息香酸
Figure 2014511887

1−プロパノール(470mL)中のInt1.2(10.0g)の撹拌溶液に、2M 炭酸カリウム溶液(70mL)、4−カルボキシフェニルボロン酸(10.3g)、トリフェニルホスフィン(1.23g)およびPdCl(PPh(3.30g)を添加した。混合物を1時間加熱還流した。水(1.0L)を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した(2x400mL)。pH5に達するまで水相に1N 塩酸を添加した。沈殿した固体を濾過により集め、水およびエタノールで洗浄し、真空下で乾燥させて、9.55gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=6.12 (br. s., 2H), 7.42 (d, 1H), 7.76−7.87 (m, 3H), 7.98 (d, 2H), 8.98 (d, 1H), 12.99 (br. s., 1H).
中間体例 Int5.2
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887

DMSO(20mL)およびDMF(20mL)中のInt5.1(1.0g)の懸濁液を、50℃で2時間撹拌した。50℃にて、該撹拌した懸濁液に、炭酸カリウム(2.72g)、1−(4−フルオロフェニル)メタンアミン(0.66g)およびTBTU(1.77g)を添加した。混合物を50℃で1時間撹拌した。水(600mL)を添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。沈殿した固体を濾過により集め、水およびエタノールおよびヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させて、1.29gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=4.44 (d, 2H), 6.08 (s, 2H), 7.08−7.16 (m, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.41 (dd, 1H), 7.78−7.86 (m, 3H), 7.97 (d, 2H), 8.91−8.99 (m, 1H), 9.16 (t, 1H).
中間体例 Int5.3
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−ベンジルベンズアミド
Figure 2014511887

1−プロパノール(280mL)中のInt5.1(4.0g)の撹拌溶液に、2M 炭酸カリウム溶液(28mL)、[4−(ベンジルカルバモイル)フェニル]ボロン酸(6.2g)、トリフェニルホスフィン(0.25g)およびPdCl(PPh(0.66g)を添加した。混合物を1時間加熱還流した。混合物を真空下で濃縮し、水(100mL)および酢酸エチル(100mL)を添加し、混合物を室温で15分間撹拌した。沈殿した固体を濾過により集め、水およびエタノールで洗浄し、真空下で乾燥させて、6.09gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=4.47 (d, 2H), 6.08 (s, 2H), 7.16−7.25 (m, 1H), 7.26−7.33 (m, 4H), 7.41 (dd, 1H), 7.75−8.02 (m, 5H), 8.97 (dd, 1H), 9.10 (t, 1H).
中間体例 Int5.4
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(シクロプロピルメチル)ベンズ−アミド
Figure 2014511887

THF(80mL)中のInt5.1(3.0g)の撹拌懸濁液に、ヒューニッヒ塩基(2.42mL)、1−シクロプロピルメタンアミン(1.03g)およびTBTU(4.55g)を添加した。混合物を室温で72時間撹拌した。水を添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。沈殿した固体を濾過により集め、水およびメタノールで洗浄し、真空下で乾燥させて、1.45gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.14−0.26 (m, 2H), 0.32−0.47 (m, 2H), 0.91−1.10 (m, 1H), 3.13 (t, 2H), 6.02−6.13 (m, 2H), 7.41 (d, 1H), 7.76−7.85 (m, 3H), 7.87−7.99 (m, 2H), 8.59 (t, 1H), 8.96 (d, 1H).
中間体例 Int5.5
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(シクロペンチルメチル)ベンズ−アミド
Figure 2014511887

DMF(100mL)中のInt5.1(5.0g)の撹拌懸濁液に、炭酸カリウム(13.6g)、1−シクロペンチルメタンアミン塩酸塩(5.4g)およびHATU(12.7g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。水を添加し、反応混合物をDCMおよびメタノール(10:1)の混合物で抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを酢酸エチルから再結晶させた。収量:3.9gの表題化合物。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.22 (dd, 2H), 1.36−1.74 (m, 6H), 2.03−2.21 (m, 1H), 3.17 (t, 2H), 6.08 (s, 2H), 7.41 (d, 1H), 7.71−7.96 (m, 5H), 8.51 (t, 1H), 8.96 (s, 1H).
中間体例 Int5.6
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)ベンズ−アミド
Figure 2014511887

Int5.1および2,4−ジフルオロベンジルアミンから出発して、中間体例Int5.6を、中間体例Int5.5の製造と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=4.50 (d, 13H), 6.12 (s, 2H), 7.07 (td, 1H), 7.19−7.28 (m, 1H), 7.39−7.47 (m, 2H), 7.82−7.90 (m, 3H), 7.99 (d, 2H), 9.01 (d, 1H), 9.11 (t, 1H).
中間体例 Int5.7
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ベンズ−アミド
Figure 2014511887

Int5.1および3,4−ジフルオロベンジルアミンから出発して、中間体例Int5.7を、中間体例Int5.5の製造と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=4.48 (d, 2H), 6.08−6.14 (m, 2H), 7.18 (ddd, 1H), 7.34−7.48 (m, 3H), 7.81−7.92 (m, 3H), 7.99 (d, 2H), 9.01 (d, 1H), 9.16 (t, 1H).
中間体例 Int5.8
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.1および3−フルオロベンジルアミンから出発して、中間体例Int5.8を、中間体例Int5.5の製造と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=4.51 (d, 6H), 6.12 (s, 2H), 7.07 (t, 1H), 7.11−7.22 (m, 2H), 7.33−7.42 (m, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.81−7.92 (m, 3H), 8.03 (d, 2H), 9.01 (s, 1H), 9.29 (t, 1H).
Int5.1から出発して、中間体Int5.9およびInt5.10を、上記と同様の方法で製造した。
中間体例 Int5.9
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−クロロベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887
中間体例 Int5.10
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−メチルベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887
中間体例 Int6.1
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−2−フルオロ安息香酸
Figure 2014511887

1−プロパノール(150mL)中のInt1.2(4.45g)の撹拌溶液に、2M 炭酸カリウム溶液(31mL)、4−カルボキシ−3−フルオロフェニルボロン酸(3.92g)、トリフェニルホスフィン(0.55g)およびPdCl(PPh(1.50g)を添加した。混合物を2時間加熱還流した。水(800mL)を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した(2x500mL)。pH3に達するまで水相に1N塩酸を添加した。沈殿した固体を濾過により集め、水、エタノールおよびエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、3.10gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=6.13 (s, 2H), 7.41 (d, 1H), 7.59−7.96 (m, 4H), 9.06 (s, 1H), 13.24 (br. s., 1H).
中間体例 Int6.2
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−2−フルオロ−N−(4−フルオロベンジル)−ベンズアミド
Figure 2014511887

DMF(60mL)中のInt6.1(1.6g)の撹拌懸濁液にモレキュラーシーブ(4A)を添加し、混合物を1.5時間撹拌した。撹拌した混合物に、炭酸カリウム(4.1g)、1−(4−フルオロフェニル)メタンアミン(1.14g)およびHATU(3.35g)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。固体を濾過により除去した。混合物を真空下で濃縮した。水を添加し、反応混合物をDCMおよびメタノール(10:1)の混合物で抽出した。有機相を重炭酸ナトリウムの飽和溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。残渣を温エタノールを用いて粉末化して、0.55gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=4.43 (d, 2H), 6.11 (s, 2H), 7.10−7.18 (m, 2H), 7.32−7.38 (m, 2H), 7.41 (dd, 1H), 7.64−7.78 (m, 3H), 7.83 (dd, 1H), 8.84−8.91 (m, 1H), 9.03 (d, 1H).
中間体例 Int7.1
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル安息香酸
Figure 2014511887

1−プロパノール(65mL)中のInt1.2(1.45g)の撹拌溶液に、2M炭酸カリウム溶液(10mL)、4−カルボキシ−3−メチルフェニルボロン酸(1.22g)、トリフェニルホスフィン(0.17g)およびPdCl(PPh(0.35g)を添加した。混合物を1時間加熱還流した。水(200mL)を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した(2x100mL)。pH5に達するまで水相に1N 塩酸を添加した。沈殿した固体を濾過により集め、水、エタノールおよびエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、0.8gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=2.57 (s, 3H), 6.37 (br. s., 2H), 7.52 (d, 1H), 7.65 (dd, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.95 (dd, 1H), 9.06 (d, 1H), 12.87 (br. s., 1H).
中間体例 Int7.2
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)−2−メチル−ベンズアミド
Figure 2014511887

DMF(12mL)中のInt7.1(0.425g)の撹拌懸濁液に、炭酸カリウム(1.1g)、1−(4−フルオロフェニル)メタンアミン(0.31g)およびHATU(1.21g)を添加した。混合物を室温で60分間撹拌した。重炭酸ナトリウムの飽和溶液を添加し、混合物を室温で20分間撹拌し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。残渣を温エタノールを用いて粉末化して、0.58gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=2.37 (s, 3H), 4.39 (d, 2H), 6.05 (s, 2H), 7.14 (t, 2H), 7.28−7.46 (m, 4H), 7.50−7.66 (m, 2H), 7.76 (d, 1H), 8.74−8.99 (m, 2H).
Int7.1から出発して、中間体Int7.3を上記と同様の方法で製造した。
中間体例 Int7.3
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−2−メチルベンズアミド
Figure 2014511887
中間体例 Int8.1
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−2−クロロ安息香酸
Figure 2014511887

1−プロパノール(100mL)中のInt1.2(2.0g)の撹拌溶液に、2M炭酸カリウム溶液(15mL)、4−カルボキシ−3−クロロフェニルボロン酸(1.92g)、トリフェニルホスフィン(0.25g)およびPdCl(PPh(0.66g)を添加した。混合物を1時間加熱還流した。水(200mL)を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した(2x100mL)。pH5に達するまで水相に1N塩酸を添加した。沈殿した固体を濾過により集め、水、エタノールおよびエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、1.6gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=6.13 (br. s., 2H), 7.41 (d, 1H), 7.73−7.88 (m, 3H), 7.92 (d, 1H), 9.04 (d, 1H), 13.37 (br. s., 1H).
中間体例 Int8.2
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−2−クロロ−N−(4−フルオロベンジル)−ベンズアミド
Figure 2014511887

DMF(12mL)中のInt8.1(0.425g)の撹拌懸濁液に、炭酸カリウム(1.1g)、1−(4−フルオロフェニル)メタンアミン(0.38g)およびHATU(1.40g)を添加した。混合物を室温で24時間撹拌した。さらに、1−(4−フルオロフェニル)メタンアミン(95mg)およびHATU(280g)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。固体を濾過により除去した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を室温で20分間撹拌し、混合物をDCMおよびメタノール(10:1)の混合物で抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。残渣を温エタノールを用いて粉末化して、0.38gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=4.42 (d, 2H), 6.10 (br. s, 2H), 7.09−7.20 (m, 2H), 7.33−7.43 (m, 3H), 7.50 (d, 1H), 7.77 (ddd, 2H), 7.89 (d, 1H), 8.94−9.06 (m, 2H).
中間体例 Int9.1
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−2−メトキシ安息香酸
Figure 2014511887

1−プロパノール(24mL)中のInt1.2(0.52g)の撹拌溶液に、2M炭酸カリウム溶液(3.6mL)、4−カルボキシ−3−メトキシフェニルボロン酸(0.48g)、トリフェニルホスフィン(63mg)およびPdCl(PPh(170mg)を添加した。混合物を1時間加熱還流した。水(200mL)を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した(2x100mL)。pH4に達するまで水相に2N塩酸を添加した。沈殿した固体を濾過により集め、水、エタノールおよびエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、466mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6, 検出シグナル): δ [ppm]=3.98 (s, 3H), 4.46 (d, 2H), 6.08 (s, 2H), 7.07−7.18 (m, 2H), 7.29−7.47 (m, 5H), 7.75−7.88 (m, 2H), 8.72 (t, 1H), 9.03 (dd, 1H).
中間体例 Int9.2
4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)−2−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

DMF(8.5mL)中のInt9.1(0.30g)の撹拌懸濁液に、炭酸カリウム(0.73g)、1−(4−フルオロフェニル)メタンアミン(0.20g)およびHATU(0.80g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。固体を濾過により除去した。溶媒を真空下で除去した。ジクロロメタンおよびメタノール(10:1)ならびに重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。混合物をDCMおよびメタノール(10:1)の混合物で抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。残渣を温エタノールを用いて粉末化して、0.36gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.98 (s, 3H), 4.46 (d, 2H), 6.08 (s, 2H), 7.07−7.18 (m, 2H), 7.29−7.47 (m, 5H), 7.75−7.88 (m, 2H), 8.72 (t, 1H), 9.03 (dd, 1H).
中間体例 Int10.1
メチル 4−ブロモ−3−メトキシベンゾエート
Figure 2014511887

DMF(50mL)中のメチル 4−ブロモ−3−ヒドロキシベンゾエート(10.0g)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(17.9g)およびヨードメタン(9.2mg)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、混合物を水で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去して、10gの表題化合物を得て、それをさらに精製することなく用いた。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.82 (s, 3H), 3.87 (s, 3H), 7.41 (dd, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.67 (d, 1H).
中間体例 Int10.2
4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸
Figure 2014511887

THF(130mL)、メタノール(45mL)および水(45mL)中のメチル 4−ブロモ−3−メトキシベンゾエート(11.2g)の撹拌溶液に、1M水酸化リチウム水溶液(140mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。水を添加し、氷浴で冷却しながらpH4に達するまで1N塩酸を添加した。沈殿した固体を濾過により集め、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、10.1gの表題化合物を得て、それをさらに精製することなく用いた。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.87 (s, 3H), 7.42 (dd, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 13.21 (br. s., 1H).
中間体例 Int10.3
4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(50mL)中の4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸(1.65g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.5mL)および塩化オキサリル(0.98g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をTHF(40mL)中に溶解した。ヒューニッヒ塩基(3.7mL)および2−アミノエタノール(0.65g)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、酢酸エチルおよびメタノール(100:1)の混合物を添加し、混合物を塩化アンモニウムの半飽和溶液で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.87gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, クロロホルム−d): δ [ppm]=2.75 (br. s., 1H), 3.56−3.67 (m, 2H), 3.75−3.89 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 6.74 (br. s., 1H), 7.12 (dd, 1H), 7.40 (d, 1H), 7.55 (d, 1H).
中間体例 Int10.4
4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(30mL)中の4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸(1.5g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.5mL)および塩化オキサリル(1.05g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をDCM(40mL)中に溶解した。1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(1.7g)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより1.45gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.06 (s, 6H), 3.17−3.24 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 4.52 (s, 1H), 7.36 (dd, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.63 (d, 1H), 8.34 (t, 1H).
中間体例 Int10.5
4−ブロモ−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(22mL)およびDMF(1.0mL)中の4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸(1.7g)の撹拌溶液に、塩化オキサリル(1.19g)を0℃にて添加した。混合物を室温で0.5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣をDCM(30mL)中に溶解し、2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(1.93g)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.90gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.27 (s, 6H), 3.48 (d, 2H), 3.87 (s, 3H), 4.85 (t, 1H), 7.30 (dd, 1H), 7.40 (d, 1H), 7.57−7.62 (m, 2H).
中間体例 Int10.6
4−ブロモ−N−(2−エトキシエチル)−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(40mL)中の4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸(1.55g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.5mL)および塩化オキサリル(0.92g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をTHF(40mL)中に溶解した。ヒューニッヒ塩基(3.4mL)および2−エトキシエタナミン(0.89g)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、酢酸エチルを添加し、混合物を塩化アンモニウムの半飽和溶液で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。残渣をジイソプロピルエーテルおよびシクロヘキサンから再結晶させて、1.8gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, クロロホルム−d): δ [ppm]=1.22 (t, 3H), 3.54 (q, 2H), 3.58−3.68 (m, 4H), 3.95 (s, 3H), 6.53 (br. s., 1H), 7.12 (dd, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.58 (d, 1H).
中間体例 Int10.7
4−ブロモ−3−メトキシ−N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(150mL)中の4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸(2.0g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.5mL)および塩化オキサリル(1.4g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をDCM(40mL)中に溶解した。この混合物をN,N’−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(2.24g)のDCM溶液(40mL)に0℃でゆっくり添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。4N塩酸水溶液を添加し(100mL)、混合物をDCMで洗浄した。pH8に達するまで水酸化ナトリウム水溶液を水相に添加し、混合物をDCMで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.25gの表題化合物を得た。
1H−NMR (500MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=2.28 (br. s., 3H), 2.69 (br. s., 2H), 2.96 (s, 3H), 3.05 (br. s., 1H), 3.39 (br. s., 2H), 3.90 (s, 3H), 6.91 (dd, 1H), 7.12 (d, 1H), 7.61 (d, 1H).
中間体例 Int10.8
N−{2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル}−4−ブロモ−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(15mL)中のInt10.7(720mg)の撹拌溶液に、ピリジン(580μL)および塩化アセチル(340μL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、混合物を塩化アンモニウムの半飽和溶液で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.94gの表題化合物を得た。
1H−NMR (500MHz, DMSO−d6, 80℃, 選択したシグナル): δ [ppm]=3.90 (s, 3H), 6.87 (dd, 1H), 7.07 (br. s., 1H), 7.62 (d, 1H).
中間体例 Int10.9
tert−ブチル {2−[(4−ブロモ−3−メトキシベンゾイル)(メチル)アミノ]エチル}メチル−カルバメート
Figure 2014511887

DCM(35mL)中のInt10.7(890mg)の撹拌溶液に、ヒューニッヒ塩基(1.5mL)および二炭酸ジ−tert−ブチル(775mg)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.0gの表題化合物を得た。
1H−NMR (500MHz, DMSO−d6, 80℃): δ [ppm]=1.37 (s, 9H), 2.70 (br. s., 3H), 2.95 (s, 3H), 3.35 (br. s., 2H), 3.48 (br. s., 2H), 3.88 (s, 3H), 6.85 (dd, 1H), 7.02 (s, 1H), 7.59 (d, 1H).
中間体例 Int10.10
1−ブロモ−2−メトキシ−4−(メチルスルファニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DMF(40mL)中の1−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシベンゼン(4.0g)の撹拌溶液に、ナトリウムメタンチオラート(2.76g)を添加した。混合物を室温で30分間および85℃で2時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、280mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=2.46 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 6.74 (dd, 1H), 6.91 (d, 1H), 7.44 (d, 1H).
1−ブロモ−2−メトキシ−4−(メチルスルファニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DMF(100mL)中の1−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシベンゼン(10.0g)の撹拌溶液に、ナトリウムメタンチオラート(4.44g)を添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、ヨウ化メチル(4.55mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、さらにナトリウムメタンチオラート(4.44g)を添加した。混合物を65℃で1時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、ヨウ化メチル(4.55mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、6.2gの表題化合物を、出発物質との2:1混合物として得た。該混合物を精製することなく次工程に用いた。
中間体例 Int10.11
1−ブロモ−2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン
Figure 2014511887

クロロホルム(10mL)中のInt10.10(265mg)の撹拌溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(mCPBA)(890mg)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、252mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.22 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 7.39 (dd, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.84 (d, 1H).
中間体例 Int10.12
4−ブロモ−3−メトキシ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

THF(100mL)中の4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸(2.0g)の撹拌懸濁液に、2,2,2−トリフルオロエチルアミン(1.26g)、HATU(3,87g)、およびDIEA(1.7mL)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。水(350mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(350mL)を添加した。有機相を分け、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、2.57gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.92 (s, 3H), 4.11 (qd, 2H), 7.43 (dd, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.72 (d, 1H), 9.19 (t, 1H).
中間体例 Int10.13
4−ブロモ−3−メトキシ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミド
Figure 2014511887

THF(50mL)中の4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸(1.0g)の撹拌懸濁液に、2−(メチルスルホニル)エタナミン塩酸塩(1.09g)、HATU(1.97g)、およびDIEA(0.89mL)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。水(350mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(350mL)を添加した。有機相を分け、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、809mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.04 (s, 3H), 3.38 (t, 2H), 3.63−3.72 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 7.36 (dd, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 8.84 (t, 1H).
中間体例 Int11.1
メチル 4−ブロモ−3−エトキシベンゾエート
Figure 2014511887

DMF(35mL)中のメチル 4−ブロモ−3−ヒドロキシベンゾエート(6.4g)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(11.5g)およびヨードエタン(6.48mg)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、酢酸エチルを添加し、混合物を水で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。残渣を温エタノールを用いて粉末化して、5.7gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.34 (t, 3H), 3.82 (s, 3H), 4.14 (q, 2H), 7.42 (dd, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.70 (d, 1H).
中間体例 Int11.2
4−ブロモ−3−エトキシ安息香酸
Figure 2014511887

THF(180mL)、メタノール(60mL)および水(60mL)中のメチル 4−ブロモ−3−エトキシベンゾエート(17.3g)の撹拌溶液に、1M水酸化リチウム水溶液(200mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。水を添加し、pH4に達するまで1N塩酸を添加した。沈殿した固体を濾過により集め、水で洗浄した。固体をDCMおよびメタノール(10:1)中に溶解した。溶液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。残渣を温エーテルを用いて粉末化して、15.4gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.34 (t, 3H), 4.13 (q, 2H), 7.40 (dd, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.67 (d, 1H), 13.17 (br. s., 1H).
中間体例 Int11.3
4−ブロモ−N−tert−ブチル−3−エトキシベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(25mL)中の4−ブロモ−3−エトキシ安息香酸(2.5g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.8mL)および塩化オキサリル(1.42g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をTHF(50mL)中に溶解した。ヒューニッヒ塩基(5.3mL)および2−メチルプロパン−2−アミン(1.13g)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、DCMおよびメタノール(100:1)の混合物を添加し、混合物を塩化アンモニウムの半飽和溶液で洗浄した。有機相を重炭酸ナトリウムの半飽和溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。残渣をイソプロパノールから再結晶させて、2.4gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, クロロホルム−d): δ [ppm]=1.38−1.54 (m, 12H), 4.15 (q, 2H), 5.94 (br. s., 1H), 7.01 (dd, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.52 (d, 1H).
中間体例 Int11.4
4−ブロモ−3−エトキシ−N−エチルベンズアミド 101,3
Figure 2014511887

DCM(35mL)中の4−ブロモ−3−エトキシ安息香酸(3.0g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.1mL)および塩化オキサリル(2.0g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をDCM(30mL)中に溶解した。エタナミン(1.6g)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、混合物を重炭酸ナトリウムの半飽和溶液で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、2.7gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.08 (t, 3H), 1.34 (t, 3H), 3.17−3.29 (m, 2H), 4.13 (q, 2H), 7.32 (dd, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 8.51 (t, 1H).
中間体例 Int11.5
4−ブロモ−3−エトキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(50mL)中の4−ブロモ−3−エトキシ安息香酸(1.65g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.5mL)および塩化オキサリル(1.45g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をTHF(50mL)中に溶解した。ヒューニッヒ塩基(3.5mL)および2−アミノエタノール(0.62g)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、酢酸エチルを添加し、混合物を重炭酸ナトリウムの半飽和溶液および塩化アンモニウムの飽和溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.3gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.34 (t, 3H), 3.20−3.33 (m, 2H), 3.40−3.53 (m, 2H), 4.13 (q, 2H), 4.71 (t, 1H), 7.33 (dd, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 8.50 (t, 1H).
中間体例 Int11.6
4−ブロモ−3−エトキシ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(25mL)中の4−ブロモ−3−エトキシ安息香酸(1.8g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.1mL)および塩化オキサリル(1.19g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をDCM(25mL)中に溶解した。1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(1.93g)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、混合物を重炭酸ナトリウムの半飽和溶液で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.8gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.06 (s, 6H), 1.34 (t, 3H), 3.21 (d, 2H), 4.14 (q, 2H), 4.51 (s, 1H), 7.35 (dd, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 8.32 (t, 1H).
中間体例 Int11.7
4−ブロモ−3−エトキシ−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(50mL)中の4−ブロモ−3−エトキシ安息香酸(1.7g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.5mL)および塩化オキサリル(1.50g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をTHF(50mL)中に溶解した。ヒューニッヒ塩基(3.6mL)および2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(0.98g)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、酢酸エチルおよびメタノール(100:1)を添加し、混合物を重炭酸ナトリウムの半飽和溶液および塩化アンモニウムの飽和溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.66gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.27 (s, 6H), 1.34 (t, 3H), 3.44−3.51 (m, 2H), 4.13 (q, 2H), 4.84 (t, 1H), 7.29 (dd, 1H), 7.39 (d, 1H), 7.57 (br. s, 1H), 7.59 (d, 1H).
中間体例 Int11.8
4−ブロモ−3−エトキシ−N,N−ジエチルベンズアミド
Figure 2014511887

THF(50mL)中の4−ブロモ−3−エトキシ安息香酸(1.0g)の撹拌溶液に、ヒューニッヒ塩基(0.82mL)、ジエチルアミン(0.50mL)およびHATU(1.83g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。酢酸エチルおよびヘキサン(3:1)の混合物を添加し、混合物を重炭酸ナトリウムの半飽和溶液および塩化アンモニウムの飽和溶液で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、850mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, クロロホルム−d): δ [ppm]=0.98−1.34 (m, 6H), 1.47 (t, 3H), 3.10−3.67 (m, 4H), 4.11 (q, 2H), 6.80 (dd, 1H), 6.89 (d, 1H), 7.54 (d, 1H).
中間体例 Int11.9
4−ブロモ−3−エトキシ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

THF(25mL)中の4−ブロモ−3−エトキシ安息香酸(0.83g)の撹拌溶液に、ヒューニッヒ塩基(0.68mL)、2−エトキシ−N−エチルエタナミン(0.50mL)およびHATU(1.51g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、混合物を重炭酸ナトリウムの半飽和溶液および塩化アンモニウムの飽和溶液で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより、870mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.90−1.15 (m, 3H), 1.31 (t, 3H), 3.09−3.59 (m, 9H), 4.09 (q, 2H), 6.80 (d, 1H), 7.02 (br. d, 1H), 7.57 (d, 1H).
中間体例 Int11.10
4−ブロモ−3−エトキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(45mL)中の4−ブロモ−3−エトキシ安息香酸(1.5g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.1mL)および塩化オキサリル(1.01g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をDCM(25mL)中に溶解した。2−(メチルアミノ)エタノール(1.38g)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、混合物を重炭酸ナトリウムの半飽和溶液で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、次いでアミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.3gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.32 (t, 3H), 2.82−2.98 (m, 3H), 3.15−3.63 (m, 4H), 4.02−4.14 (m, 2H), 4.71−4.84 (m, 1H), 6.85 (dd, 1H), 6.98−7.13 (m, 1H), 7.51−7.63 (m, 1H).
中間体例 Int11.11
4−ブロモ−N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−エトキシ−N−メチル−ベンズアミド
Figure 2014511887

THF(15mL)中のInt10.10(1.3g)の撹拌溶液に、ヒューニッヒ塩基(0.88mL)、イミダゾール(30mg)およびtert−ブチル(クロロ)ジメチルシラン(0.78g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.45gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=−0.13−0.11 (m, 6H), 0.81 (d, 9H), 1.31 (t, 3H), 2.92 (br. s., 3H), 3.29−3.82 (m, 4H), 4.08 (q, 2H), 6.75−6.90 (m, 1H), 7.00 (d, 1H), 7.48−7.66 (m, 1H).
中間体例 Int11.12
4−ブロモ−3−エトキシ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミド
Figure 2014511887

THF(53mL)中の4−ブロモ−3−エトキシ安息香酸(1.1g)の撹拌懸濁液に、2−(メチルスルホニル)エタナミン塩酸塩(1.13g)、HATU(2.05g)、およびDIEA(0.92mL)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。水(350mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(350mL)を添加した。有機相を分け、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、808mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.38 (t, 3H), 3.03 (s, 3H), 3.38 (t, 2H), 3.61−3.71 (m, 2H), 4.16 (q, 2H), 7.35 (dd, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 8.82 (t, 1H).
中間体例 Int11.13
1−ブロモ−2−エトキシ−4−フルオロベンゼン
Figure 2014511887

DMF(30mL)中の2−ブロモ−5−フルオロフェノール(5.0g)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(10.8g)およびヨードエタン(6.12g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。水を添加し、混合物を、酢酸エチルおよびヘキサン(3:1)の混合物で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去して、5.06gの表題化合物を粗生成物として得て、それを精製することなく次工程に用いた。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.31 (t, 3H), 4.08 (q, 2H), 6.71 (td, 1H), 7.00 (dd, 1H), 7.55 (dd, 1H).
中間体例 Int11.14
1−ブロモ−2−エトキシ−4−(メチルスルファニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DMF(20mL)中の1−ブロモ−2−エトキシ−4−フルオロベンゼン(2.0g)の撹拌溶液に、ナトリウムメタンチオラート(1.66g)を添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、ヨウ化エチル(1.3mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.65gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.24−1.36 (m, 3H), 2.45 (s, 3H), 4.08 (q, 2H), 6.73 (dd, 1H), 6.89 (d, 1H), 7.43 (d, 1H).
中間体例 Int11.15
1−ブロモ−2−エトキシ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン
Figure 2014511887

クロロホルム(65mL)中のInt11.14(1.65g)の撹拌溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(mCPBA)(4.49g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。氷浴中で冷却しながら、重炭酸ナトリウムの半飽和溶液および0.2Mチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を30分間撹拌し、混合物をDCMで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.35gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.35 (t, 3H), 3.22 (s, 3H), 4.20 (q, 2H), 7.37 (dd, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.84 (d, 1H).
中間体例 Int11.16
1−ブロモ−2−エトキシ−4−(エチルスルファニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DMF(19mL)中の1−ブロモ−4−フルオロ−2−エトキシベンゼン(2.0g)の撹拌溶液に、ナトリウムエタンチオラート(1.66g)を添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより2.02gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.20 (t, 3H), 1.30 (t, 3H), 2.96 (q, 2H), 4.08 (q, 2H), 6.77 (dd, 1H), 6.92 (d, 1H), 7.44 (d, 1H).
中間体例 Int11.17
1−ブロモ−2−エトキシ−4−(エチルスルホニル)ベンゼン
Figure 2014511887

クロロホルム(75mL)中のInt11.16(2.0g)の撹拌溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(mCPBA)(5.15g)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。氷浴中で冷却しながら、重炭酸ナトリウムの半飽和溶液および0.2Mチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を30分間撹拌し、混合物をDCMで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.71gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.07 (t, 3H), 1.35 (t, 3H), 3.31 (q, 2H), 4.20 (q, 2H), 7.33 (dd, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.85 (d, 1H).
中間体例 Int12.1
メチル 4−ブロモ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゾエート
Figure 2014511887

マイクロ波チューブ中、アセトニトリル(0.5mL)およびDMF(10mL)中のメチル 4−ブロモ−3−ヒドロキシベンゾエート(2.5g)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(2.93g)および2,2,2−トリフルオロエチル トリフルオロメタン−スルホナート(2.79g)を添加した。混合物を、マイクロ波オーブン中、150℃まで30分間加熱した。溶媒を真空下で除去し、酢酸エチルを添加し、混合物を水で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。残渣をエタノールから再結晶させて、1.2gの表題化合物を得た。母液を真空下で濃縮し、アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィー、その後のメタノールおよび水からの再結晶により精製して、さらに0.64gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, クロロホルム−d): δ [ppm]=3.93 (s, 3H), 4.47 (q, 2H), 7.56 (d, 1H), 7.58−7.70 (m, 2H).
中間体例 Int12.2
4−ブロモ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)安息香酸
Figure 2014511887

THF(30mL)、メタノール(10mL)および水(10mL)中のInt12.1(1.83g)の撹拌溶液に、1M水酸化リチウム水溶液(18mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。水を添加し、pH4に達するまで2N塩酸を添加した。沈殿した固体を濾過により集め、水で洗浄した。固体をトルエンに懸濁し、真空下で濃縮した。残渣をヘキサンを用いて粉末化して、1.6gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=4.95 (q, 2H), 7.51 (dd, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 13.29 (br. s., 1H).
中間体例 Int12.3
4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(35mL)中のInt12.2(1.53g)の撹拌懸濁液に、DMF(0.4mL)および塩化オキサリル(0.97g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をTHF(25mL)中に溶解した。ヒューニッヒ塩基(2.7mL)および2−アミノエタノール(0.47g)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、酢酸エチルを添加し、混合物を重炭酸ナトリウムの半飽和溶液および塩化アンモニウムの飽和溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.50gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.24−3.35 (m, 2H), 3.42−3.52 (m, 2H), 4.73 (t, 1H), 4.89 (q, 2H), 7.44 (dd, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.70 (d, 1H), 8.50 (t, 1H).
中間体例 Int12.4
4−ブロモ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

THF(100mL)中の4−ブロモ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)安息香酸(2.0g)の撹拌懸濁液に、2,2,2−トリフルオロエチルアミン(0.99g)、HATU(3.05g)、およびDIEA(1.03mL)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。水(350mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(350mL)を添加した。有機相を分け、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、2.42gの表題化合物を無色固体として得た。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=4.13 (qd, 2H), 4.95 (q, 2H), 7.52 (dd, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.79 (d, 1H), 9.17 (t, 1H).
中間体例 Int12.5
4−ブロモ−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズ−アミド
Figure 2014511887

THF(70mL)中の4−ブロモ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)安息香酸(1.8g)の撹拌懸濁液に、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(0.85g)、HATU(2.75g)、およびDIEA(1.23mL)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。水(350mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(350mL)を添加した。有機相を分け、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.97gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.31 (s, 6H), 3.52 (d, 2H), 4.88 (t, 1H), 4.94 (q, 2H), 7.43 (dd, 1H), 7.57 (d, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.70 (d, 1H).
中間体例 Int12.6
4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

THF(70mL)中の4−ブロモ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)安息香酸(1.8g)の撹拌懸濁液に、2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(0.85g)、HATU(2.75g)、およびDIEA(1.23mL)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。水(350mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(350mL)を添加した。有機相を分け、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、2.2gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.10 (s, 6H), 3.26 (d, 2H), 4.56 (s, 1H), 4.95 (q, 2H), 7.49 (dd, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.73 (d, 1H), 8.36 (t, 1H).
中間体例 Int12.7
1−ブロモ−4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼン
Figure 2014511887

マイクロ波管中、アセトニトリル(0.5mL)およびDMF(8.5mL)中の2−ブロモ−5−フルオロフェノール(1.5g)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(2.1g)およびトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(2.37g)を添加した。混合物を、マイクロ波オーブン中で30分間、150℃まで加熱した。第二のマイクロ波管中、同様の反応を繰り返した。両方の混合物を合わせた。溶媒を真空下で除去し、酢酸エチルおよびヘキサン(1:1)を添加し、混合物を水で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、4.0gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, クロロホルム−d): δ [ppm]=4.39 (q, 2H), 6.62−6.78 (m, 2H), 7.53 (dd, 1H).
中間体例 Int12.8
1−ブロモ−4−(メチルスルファニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼン
Figure 2014511887

DMF(15mL)中のInt12.7(4.0g)の撹拌溶液に、ナトリウムメタンチオラート(1.0g)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去して、3.8gの粗表題化合物を得て、それを精製することなく次工程に用いた。
1H−NMR (300MHz, クロロホルム−d): δ [ppm]=2.48 (s, 3H), 4.39 (q, 2H), 6.78−6.88 (m, 2H), 7.46 (d, 1H).
中間体例 Int12.9
1−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼン
Figure 2014511887

クロロホルム(100mL)中のInt12.8(3.8g)の撹拌溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(mCPBA)(8.48g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。氷浴中で冷却しながら、重炭酸ナトリウムの半飽和溶液および0.2Mチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を30分間撹拌し、混合物をDCMで抽出した。有機相を0.2Mチオ硫酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをエーテルを用いて粉末化して、2.1gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, クロロホルム−d): δ [ppm]=3.06 (s, 3H), 4.50 (q, 2H), 7.45 (d, 1H), 7.52 (dd, 1H), 7.81 (d, 1H).
中間体例 Int13.1
N−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−4−ヨードベンズアミド
Figure 2014511887

3−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸(WO2006/18325)(3.00g)をTHF(50mL)中に溶解し、tert−ブチルアミン(997mg)、N−エチル−ジイソプロピルアミン(1.76g)、およびHATU(5.18g)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。その後、それを酢酸エチル(400mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、塩化アンモニウム溶液、緩衝溶液(pH2)、および塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル勾配4:1ないし1:1)により精製して、2.5g(60%収率、88%純度)の表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.35 (s, 9H), 7.00 (dd, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.68−7.72 (m, 2H), 10.49 (br. s, 1H).
中間体例 Int13.2
N−tert−ブチル−4−ヨード−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

N−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−4−ヨードベンズアミド(Int13.1)(1.20g)を、DMF(7.8mL)およびアセトニトリル(0.3mL)中に溶解し、炭酸カリウム(1.04g)およびトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(916mg)を添加した。混合物を、マイクロ波オーブン中で3分間、150℃まで加熱した。その後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を塩化アンモニウム水溶液で3回洗浄し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄した。それを硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、1.43g(93%)の表題化合物を白色結晶として得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.38 (s, 9H), 4.91 (q, 2H), 7.28 (dd, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.78 (br. s, 1H), 7.87 (d, 1H).
中間体例 Int14.1
N−エチル−3−ヒドロキシ−4−ヨードベンズアミド
Figure 2014511887

3−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸(WO2006/18325)(3.00g)をTHF(50mL)およびエチルアミン(THF中2M溶液、6.8mL)に溶解し、N−エチル−ジイソプロピルアミン(1.76g)およびHATU(5.18g)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。その後、それを酢酸エチル(200mL)で希釈し、1/2飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。残渣をDCMを用いて粉末化し、沈殿を吸引濾過により集めて、1.67g(49%収率)の表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.10 (t, 3H), 3.20−3.28 (m, 2H), 7.04 (dd, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 8.42 (t, 1H), 10.52 (br. s, 1H).
中間体例 Int14.2
N−エチル−4−ヨード−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

N−エチル−3−ヒドロキシ−4−ヨードベンズアミド(Int14.1)(1.00g)をDMF(7.1mL)およびアセトニトリル(0.29mL)中に溶解し、炭酸カリウム(950mg)およびトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(837mg)を添加した。混合物を、マイクロ波オーブン中で30分間、150℃まで加熱した。その後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を塩化アンモニウム水溶液で3回洗浄し、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、1.25g(98%)の表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.13 (t, 3H), 3.25−3.33 (m, 2H), 4.89 (q, 2H), 7.30 (dd, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 8.51 (t, 1H).
中間体例 Int15.1
N,N−ジエチル−3−ヒドロキシ−4−ヨードベンズアミド
Figure 2014511887

3−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸(WO2006/18325)(10.0g)をDCM(75mL)およびDMF(50mL)の混合物中に溶解し、0℃まで冷却した。塩化オキサリル(7.21g)を添加し、混合物を10分間撹拌した。その後、ジエチルアミン(6.93g)を添加し、混合物を室温まで温め、1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を緩衝溶液(pH2)、飽和重炭酸ナトリウム溶液および塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。表題化合物(8.40g、66%)を油状物として得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.07 (br. s, 6H), 3.16 (br. s, 2H), 3.39 (br. s, 2H), 6.55 (dd, 1H), 6.80 (d, 1H), 7.71 (d, 1H), 10.56 (br. s, 1H).
中間体例 Int15.2
N,N−ジエチル−4−ヨード−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

N,N−ジエチル−3−ヒドロキシ−4−ヨードベンズアミド(Int15.1)(1.00g)を、DMF(6.5mL)およびアセトニトリル(0.26mL)中に溶解し、炭酸カリウム(866mg)およびトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(764mg)を添加した。混合物を、マイクロ波オーブン中で30分間、150℃まで加熱した。その後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を塩化アンモニウム水溶液で3回洗浄し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄した。それを硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、1.25g(99%)の表題化合物を油状物として得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.99−1.18 (m, 6H), 3.11−3.22 (m, 2H), 3.36−3.47 (m, 2H), 4.89 (q, 2H), 6.79 (dd, 1H), 7.11 (d, 1H), 7.86 (d, 1H).
中間体例 Int15.3
N,N−ジエチル−4−ヨード−3−プロポキシベンズアミド
Figure 2014511887

N,N−ジエチル−3−ヒドロキシ−4−ヨードベンズアミド(Int15.1)(630mg)を、DMF(4.2mL)およびアセトニトリル(0.17mL)中に溶解し、炭酸カリウム(546mg)および1−ヨードプロパン(352mg)を添加した。混合物を、マイクロ波オーブン中で30分間、150℃まで加熱した。その後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を塩化アンモニウム水溶液で3回洗浄し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄した。それを硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、670mg(94%)の表題化合物を油状物として得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.00−1.18 (m, 6H), 1.03 (t, 3H), 1.69−1.80 (m, 2H), 3.10−3.25 (m, 2H), 3.35−3.47 (m, 2H), 4.02 (t, 2H), 6.69 (dd, 1H), 6.90 (d, 1H), 7.80 (d, 1H).
中間体例 Int15.4
3−(シクロプロピルメトキシ)−N,N−ジエチル−4−ヨードベンズアミド
Figure 2014511887

N,N−ジエチル−3−ヒドロキシ−4−ヨードベンズアミド(Int15.1)(618mg)を、DMF(2.7mL)およびアセトニトリル(0.1mL)中に溶解し、炭酸カリウム(535mg)および1−(ブロモメチル)シクロプロパン(275g)を添加した。混合物を、マイクロ波オーブン中で30分間、150℃まで加熱した。その後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を塩化アンモニウム水溶液で3回洗浄し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄した。それを硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、498mg(63%)の表題化合物を油状物として得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.34−0.40 (m, 2H), 0.54−0.60 (m, 2H), 0.99−1.08 (m, 3H), 1.09−1.16 (m, 3H), 1.17−1.28 (m, 1H), 3.09−3.23 (m, 2H), 3.35−3.45 (m, 2H), 3.94 (d, 2H), 6.68 (dd, 1H), 6.89 (d, 1H), 7.80 (d, 1H).
中間体例 Int15.5
N,N−ジエチル−4−ヨード−3−イソプロポキシベンズアミド
Figure 2014511887

N,N−ジエチル−3−ヒドロキシ−4−ヨードベンズアミド(Int15.1)(400mg)を、DMF(2.7mL)およびアセトニトリル(0.10mL)中に溶解し、炭酸カリウム(346mg)および2−ヨードプロパン(224mg)を添加した。混合物を、マイクロ波オーブン中で30分間、150℃まで加熱した。その後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を塩化アンモニウム水溶液で3回洗浄し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄した。それを硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、425mg(92%)の表題化合物を油状物として得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.00−1.18 (m, 6H), 1.29 (d, 6H), 3.11−3.25 (m, 2H), 3.34−3.47 (m, 2H), 4.72 (spt, 1H), 6.67 (dd, 1H), 6.94 (d, 1H), 7.80 (d, 1H).
中間体例 Int15.6
N,N−ジエチル−4−ヨード−3−(2−メトキシエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

N,N−ジエチル−3−ヒドロキシ−4−ヨードベンズアミド(Int15.1)(423mg)を、DMF(2.8mL)およびアセトニトリル(0.11mL)中に溶解し、炭酸カリウム(266mg)および1−ブロモ−2−メトキシエタン(193mg)を添加した。混合物を、マイクロ波オーブン中で30分間、150℃まで加熱した。その後、さらに1−ブロモ−2−メトキシエタン(193mg)を添加し、混合物をさらに30分間加熱した。その後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を塩化アンモニウム水溶液で3回洗浄し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄した。それを硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、470mg(94%)の表題化合物を油状物として得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.98−1.19 (m, 6H), 3.10−3.24 (m, 2H), 3.35 (s, 3H), 3.36−3.47 (m, 2H), 3.68−3.71 (m, 2H), 4.17−4.20 (m, 2H), 6.70 (dd, 1H), 6.94 (d, 1H), 7.81 (d, 1H).
中間体例 Int16.1
tert−ブチル{2−[(4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンゾイル)(メチル)アミノ]−エチル}メチルカルバメート
Figure 2014511887

中間体Int3.4およびtert−ブチル{2−[(4−ブロモ−3−メトキシベンゾイル)(メチル)アミノ]エチル}メチルカルバメート(Int10.9)から出発して、中間体例Int16.1を、実施例11.2の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (500MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.34−1.43 (m, 9H), 2.71 (br. s., 3H), 3.00 (s, 3H), 3.34−3.43 (m, 2H), 3.54 (t, 2H), 3.68 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 6.97−7.04 (m, 2H), 7.09−7.16 (m, 2H), 7.38 (dd, 2H), 7.62 (dd, 1H), 7.71 (s, 4H), 7.86−7.95 (m, 2H), 8.30 (d, 1H), 9.00 (d, 1H), 10.03 (s, 1H).
中間体例 Int16.2
tert−ブチル{2−[{4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンゾイル}(メチル)アミノ]−エチル}メチルカルバメート
Figure 2014511887

中間体Int5.2およびtert−ブチル{2−[(4−ブロモ−3−メトキシ−ベンゾイル)(メチル)アミノ]エチル}メチルカルバメート(Int10.9)から出発して、中間体例Int16.2を、実施例2.5の製造と同様の方法で製造した。
1H−NMR (500MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.32−1.43 (m, 9H), 2.72 (br. s., 3H), 3.00 (s, 3H), 3.34−3.42 (m, 2H), 3.54 (t, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.50 (d, 2H), 6.97−7.05 (m, 2H), 7.08−7.16 (m, 2H), 7.35−7.43 (m, 2H), 7.66 (dd, 1H), 7.85−7.92 (m, 2H), 7.94−8.04 (m, 4H), 8.30 (d, 1H), 8.87 (t, 1H), 9.15 (d, 1H).
中間体例 Int16.3
N−(シクロプロピルメチル)−4−{2−[(2−エトキシ−4−ニトロフェニル)アミノ][1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}ベンズアミド
Figure 2014511887

密封管中、トルエン(3.0mL)およびNMP(0.3mL)中のInt5.4(103mg)の撹拌懸濁液に、1−ブロモ−2−エトキシ−4−ニトロベンゼン(124mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノ−エチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(28mg)、X−Phos(16mg)、およびナトリウムtert−ブトキシド(161mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを再充填した。混合物を、油浴を用いて130℃まで2時間加熱した。水を添加し、反応混合物を、DCMおよびメタノール(100:1)の混合物で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、150mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.11−0.28 (m, 2H), 0.33−0.47 (m, 2H), 0.93−1.10 (m, 1H), 1.44 (t, 3H), 3.14 (t, 2H), 4.25 (q, 2H), 7.74 (dd, 2H), 7.85−8.00 (m, 5H), 8.05 (dd, 1H), 8.50 (d, 1H), 8.63 (t, 1H), 8.94 (s, 1H), 9.29 (s, 1H).
中間体例 Int16.4
4−{2−[(4−アミノ−2−エトキシフェニル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}−N−(シクロプロピルメチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

エタノール(100mL)およびDCM(60mL)中のInt16.3(210mg)の撹拌溶液にラネーニッケル(3.0mg)を添加し、混合物を、水素雰囲気下、室温にて20時間撹拌した。触媒を濾過により取り除き、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより、31mgの表題化合物を得た。
MW:442,52;MS(ESI) 実測値:[M+1] 443.
中間体例 Int17.1
1−ブロモ−2−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロベンゼン
Figure 2014511887

DMF(600mL)中の2−ブロモ−5−フルオロフェノール(21.0g)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(107.5g)、クロロジフルオロ酢酸ナトリウム(52.3g)および水(29.4mL)を添加した。混合物を100℃で2時間撹拌した。混合物を濾過し、得られた溶液をペンタンで抽出した(4x400mL)。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去して、7.14gの表題化合物を粗生成物として得た。シリカゲルクロマトグラフィーにより、3.2gの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=7.10−7.16 (m, 1H), 7.34 (t, 1H), 7.33−7.36 (m, 1H), 7.79 (dd, 1H).
中間体例 Int17.2
1−ブロモ−2−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルスルファニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DMF(9.5mL)中のInt17.1(1.0g)の撹拌溶液に、ナトリウムメタンチオラート(460mg)を添加した。混合物を60℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、水(150mL)を添加し、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、850mgの表題化合物を得た。
中間体例 Int17.3
1−ブロモ−2−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルスルホニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DCM(10mL)中のInt17.2(812mg)の撹拌溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(mCPBA)(2.23g)を0℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。その後、反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、硫酸ナトリウム水溶液(10%)で2回洗浄し、重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、633mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.29 (s, 3H), 7.46 (t, 1H), 7.74 (dd, 1H), 7.81 (d, 1H), 8.06 (d, 1H).
中間体例 Int17.4
1−ブロモ−2−(ジフルオロメトキシ)−4−(エチルスルファニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DMF(4.75mL)中のInt17.1(500mg)の撹拌溶液に、ナトリウムエタンチオラート(276mg)を添加した。混合物を60℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、水(150mL)を添加し、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、302mgの表題化合物を得た。
中間体例 Int17.5
1−ブロモ−2−(ジフルオロメトキシ)−4−(エチルスルホニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DCM(2.8mL)中のInt17.4(285mg)の撹拌溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(mCPBA)(625g)を0℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。その後、反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、硫酸ナトリウム水溶液(10%)で2回洗浄し、重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、275mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.12 (t, 3H), 3.38 (q, 2H), 7.26−7.66 (m, 1H), 7.69 (dd, 1H), 7.75 (d, 1H), 8.07 (d, 1H).
中間体例 Int18.1
1−ブロモ−2−(シクロプロピルオキシ)−4−フルオロベンゼン
Figure 2014511887

マイクロ波管中、DMF(15mL)中の2−ブロモ−5−フルオロフェノール(1.0g)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(5.0g)、ヨウ化カリウム(130mg)およびブロモシクロプロパン(1.82g)を添加した。混合物を、マイクロ波オーブン中、180℃で1時間または200℃で1時間および220℃で1時間加熱した。酢酸エチルを添加し、混合物を水で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.14gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.62−0.88 (m, 4H), 3.90−4.00 (m, 1H), 6.77 (td, 1H), 7.23 (dd, 1H), 7.48−7.63 (m, 1H).
中間体例 Int18.2
1−ブロモ−2−(シクロプロピルオキシ)−4−(メチルスルファニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DMF(12mL)中のInt18.1(1.4g)の撹拌溶液に、ナトリウムメタンチオラート(546mg)を添加した。混合物を90℃で2時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.17gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.59−0.85 (m, 4H), 2.46 (s, 3H), 3.95 (tt, 1H), 6.77 (dd, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.43 (d, 1H).
中間体例 Int18.3
1−ブロモ−2−(シクロプロピルオキシ)−4−(メチルスルホニル)ベンゼン
Figure 2014511887

クロロホルム(45mL)中のInt18.2(1.15g)の撹拌溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(mCPBA)(2.98g)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。氷浴中で冷却しながら、重炭酸ナトリウムの半飽和溶液および0.2M チオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を30分間撹拌し、混合物をDCMで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、0.91gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.66−0.93 (m, 4H), 3.23 (s, 3H), 4.09 (tt, 1H), 7.43 (dd, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.84 (d, 1H).
Int10.2から出発して、以下の中間体化合物を上記と同様の方法で製造した。
Figure 2014511887

Figure 2014511887
中間体例 Int10.22.01
1−ブロモ−5−フルオロ−2−メトキシ−4−(メチルスルファニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DMF(15mL)中のナトリウムメタンチオラート(0.47g)の撹拌溶液に、0℃にて、1−ブロモ−4,5−ジフルオロ−2−メトキシベンゼン(1.5g)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.46gの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.22.02
1−ブロモ−5−フルオロ−2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン
Figure 2014511887

クロロホルム(10mL)中のInt10.22.01(485mg)の撹拌溶液に、0℃にて、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(mCPBA)(1.30g)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、重炭酸ナトリウムの半飽和溶液およびチオ硫酸二ナトリウムの溶液を添加し、混合物を室温で30分間撹拌し、混合物をDCMで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、311mgの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.23
1−ブロモ−2−メトキシ−4−(メチルスルフィニル)ベンゼン
Figure 2014511887

DCM(150mL)中のInt10.10(4.30g)の撹拌溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(mCPBA)(4.13g;純度:77%w/w)を0℃にて添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、2.43gの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.24
1−ブロモ−5−フルオロ−2−メトキシ−4−(メチルスルフィニル)ベンゼン
Figure 2014511887

クロロホルム(60mL)中のInt10.22.01(1.45g)の撹拌溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(mCPBA)(1.29g;純度:77%w/w)を0℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、重炭酸ナトリウムの半飽和溶液およびチオ硫酸二ナトリウムの溶液を添加し、混合物を室温で30分間撹拌し、混合物をDCMで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、950mgの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.25.01
N−[(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)(メチル)オキシド−λ−スルファニリデン]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 2014511887

DCM(80mL)中のInt10.23(1.6g)の撹拌溶液に、2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.60g)、ヨウ化マグネシウム(1.14g)およびジアセトキシ(フェニル)−λ−ヨーダン(3.41g)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンで充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。酢酸ロジウム(II)ダイマー(142mg)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.97gの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.25.02
1−ブロモ−2−メトキシ−4−(S−メチルスルホンイミドイル)ベンゼン
Figure 2014511887

メタノール(50mL)中のInt10.25.01(1.95g)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.50g)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去して、1.36gの表題化合物を得て、それをさらに精製することなく次工程に用いた。
中間体例 Int10.25.03
tert−ブチル[(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)(メチル)オキシド−λ−スルファニリデン]−カルバメート
Figure 2014511887

THF(25mL)中のInt10.25.02(850mg)の撹拌懸濁液に、水素化ナトリウム(油中60%w/w;193mg)を0℃で添加し、混合物を0℃で30分間撹拌した。二炭酸ジ−tert−ブチル(1.40g)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより、890mgの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.25.04
tert−ブチル[(4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシフェニル)(メチル)オキシド−λ6−スルファニリデン]カルバメート
Figure 2014511887

トルエン(10mL)およびNMP(5mL)中のInt3.4(350mg)の撹拌懸濁液に、Int10.25.03(529mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(80mg)およびX−Phos(47mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(1.03g)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を1時間加熱還流した。反応混合物を、アミノ相−シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより、固体を得て、それをエタノールを用いて粉末化して、438mgの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.25.05
tert−ブチル[{4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシフェニル}(メチル)オキシド−λ6−スルファニリデン]カルバメート
Figure 2014511887

トルエン(3mL)およびNMP(1.5mL)中のInt5.2(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.25.03(151mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(23mg)およびX−Phos(13mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(293mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を1時間加熱還流した。反応混合物をアミノ相−シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをエタノールを用いて粉末化して、153mgの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.26
4−ブロモ−N−tert−ブチル−3−メトキシベンゼンスルホンアミド
Figure 2014511887

DMF(4.6mL)中の塩化4−ブロモ−3−メトキシベンゼンスルホニル(350mg)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL)およびtert−ブチルアミン(0.26mL)を添加した。混合物を16時間撹拌した。反応混合物の蒸発後、得られた残渣を水(50mL)と酢酸エチル(30mL)の間に分配させた。有機相を分け、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、315mgの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.27.01
1−ブロモ−4−(クロロメチル)−2−メトキシベンゼン
Figure 2014511887

DCM(20mL)中の(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)メタノール(660mg)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.59mL)および塩化メタンスルホニル(0.36mL)を添加し、混合物を室温で16撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、700mgの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.27.02
2−[(4−ブロモ−3−メトキシベンジル)(エチル)アミノ]−2−メチルプロパン−1−オール
Figure 2014511887

DMF(17mL)中のInt10.27.01(700mg)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.23g)、ヨウ化カリウム(50mg)および2−(エチルアミノ)−2−メチルプロパン−1−オール塩酸塩(0.69g)を添加した。混合物を60℃で30分間撹拌し、室温で60時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。水を添加し、混合物をDCMおよびメタノール(100:1混合物)で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、900mgの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.28.01
[(4−ブロモ−3−メトキシベンジル)オキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン
Figure 2014511887

THF(25mL)中の(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)メタノール(1.8g)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.7mL)、イミダゾール(56mg)およびtert−ブチル(クロロ)ジフェニルシラン(1.5g)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルおよびヘキサン(1:1混合物)で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、2.7gの表題化合物を得た。
中間体例 Int10.28.02
N−[4−(2−{[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−メトキシフェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)−アセトアミド
Figure 2014511887

トルエン(4mL)およびNMP(1mL)中のInt3.4(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.28.01(183mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(23mg)、X−Phos(13mg)および粉末リン酸カリウム(293mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を2時間加熱還流した。溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を粗生成物として得て(100mg)、それを精製することなく次工程(脱保護)に用いた。
中間体例 Int10.28.03
4−(2−{[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−メトキシフェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(4mL)およびNMP(1mL)中のInt5.2(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.28.01(183mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(23mg)、X−Phos(13mg)および粉末リン酸カリウム(293mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を2時間加熱還流した。溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を粗生成物として得て(120mg)、それを精製することなく次工程(脱保護)に用いた。
中間体例 Int10.29
2−(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)プロパン−2−オール
Figure 2014511887

THF(250mL)中のInt10.1(5.3g)の撹拌溶液に、メチルマグネシウムブロマイド(21.5mL;c=3.0M)を室温にて添加し、混合物を1時間加熱還流した。塩化アンモニウムの半飽和水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、3.09gの表題化合物を得た。
Int11.2から出発して、以下の中間体を上記の方法と同様に製造した。
Figure 2014511887
Int12.2から出発して、以下の中間体を上記と同様の方法で製造した。
Figure 2014511887
Int12.8から開始して、以下の中間体を上記の方法と同様の方法で製造した。
Figure 2014511887
中間体例 Int15.07.01
エチル 4−アミノ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート
Figure 2014511887

エタノール(100mL)中の4−アミノ−3−(トリフルオロメトキシ)安息香酸(5.0g)の撹拌溶液に、塩化チオニル(2.47mL)を0℃で添加した。混合物を3時間加熱還流した。溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチル中に溶解し、混合物を重炭酸ナトリウムの半飽和溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去して、4.81gの表題化合物を得て、それを精製することなく次工程に用いた。
中間体例 Int15.07.02
エチル 4−ブロモ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート
Figure 2014511887

濃臭化水素酸(53mL)中のInt15.07.01(4.8g)の撹拌溶液に、5℃にて、9.0mLの3M硝酸ナトリウム溶液を添加した。混合物を10分間撹拌し、臭化銅(1)(2.76g)を添加した。混合物を5分間撹拌し、水(125mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、4.1gの表題化合物を得た。
中間体例 Int15.07.03
4−ブロモ−3−(トリフルオロメトキシ)安息香酸
Figure 2014511887

エタノール(150mL)中のInt15.07.02(4.1g)の撹拌溶液に、9.8mLの2M水酸化ナトリウム溶液を添加し、該溶液を室温で2時間撹拌した。pH3に達するまで塩酸水溶液を添加した。約100mLの溶媒を真空下で除去し、水を添加し、残渣を酢酸エチルで抽出した。溶液を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去して、3.4gの表題化合物を得て、それを精製することなく次工程に用いた。
中間体例 Int15.07.04
4−ブロモ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(80mL)中のInt15.07.03(1.50g)の撹拌溶液に、DMF(0.05mL)および塩化オキサリル(0.85g)を添加した。混合物を室温で0.5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をDCM(40mL)中に溶解した。濃アンモニア水溶液(2.0mL)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。水を添加し、反応混合物をDCMで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.32gの表題化合物を得た。
Int17.1から出発して、以下の中間体を上記の方法と同様の方法により製造した。
Figure 2014511887
4−ブロモ−3−メチル安息香酸から出発して、以下の中間体を上記の方法と同様の合成法により製造した。
Figure 2014511887
1−ブロモ−2−メチル−4−(メチルスルファニル)ベンゼンから出発して、以下の中間体を上記の方法と同様の方法により製造した。
Figure 2014511887
中間体例 Int15.17.01
5−ブロモ−2−エテニル−4−メチルピリジン
Figure 2014511887

1−プロパノール(200mL)中の2,5−ジブロモ−4−メチルピリジン(5.1g)の撹拌溶液に、2M炭酸カリウム溶液(30mL)、2,4,6−トリビニルボロキシン−ピリジン複合体(2.0g)、トリフェニルホスフィン(219mg)およびPdCl(PPh(1.40g)を添加した。混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を濾過し、溶媒を真空下で除去した。水(100mL)を添加し、混合物を酢酸エチルおよびヘキサン(1:1混合物)で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.66gの表題化合物を得た。
中間体例 Int15.17.02
カリウム 5−ブロモ−4−メチルピリジン−2−カルボキシラート
Figure 2014511887

アセトン(65mL)および水(65mL)中のInt15.17.01(1.66g)の撹拌溶液に、過マンガン酸カリウム(2.65g)を添加した。混合物を室温で60時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を真空下で除去して、2.4gの表題化合物を粗生成物として得て、それを精製することなく次工程に用いた。
中間体例 Int15.17.03
メチル 5−ブロモ−4−メチルピリジン−2−カルボキシラート
Figure 2014511887

メタノール(90mL)中の粗生成物Int15.17.02(2.4g)の撹拌懸濁液に、塩化チオニル(2.01mL)を添加した。混合物を2時間加熱還流した。溶媒を真空下で除去した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、1.0gの表題化合物を得た。
中間体例 Int15.17.04
5−ブロモ−4−メチルピリジン−2−カルボン酸
Figure 2014511887

THF(20mL)、メタノール(5mL)および水(5mL)中のInt15.17.03(1.0g)の撹拌溶液に、水酸化リチウム水溶液(6.1mL;c=1M)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。pH4に達するまで塩酸水溶液を添加した。混合物を、連続液体/液体抽出機(Normag Labor− und Prozesstechnik GmbH, Ilmenau, Germany)を用いてクロロホルムで16時間抽出した。溶媒を真空下で除去して、870mgの表題化合物を得た。
Int15.17.04から出発して、以下の中間体を上記の方法と同様の方法で製造した。
Figure 2014511887
1−ブロモ−2−フルオロ−4−(メチルスルファニル)ベンゼンから出発して、以下の中間体を上記の方法と同様の方法で製造した。
Figure 2014511887
実施例
本発明の化合物
実施例01.1
N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(3.5mL)およびNMP(0.5mL)中のInt3.4(150mg)の撹拌懸濁液に、4−ブロモ−N,N−ジエチル−3−メトキシベンズアミド(237mg)、Pddba(19mg)およびrac−BINAP(26mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。炭酸セシウム(405mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填し、混合物を20時間加熱還流した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをシクロヘキサンを用いて粉末化して、27mgの表題化合物を得た。
1H−NMR(300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.10(t, 6H), 3.33(br. s, 4H), 3.64(s, 2H), 3.87(s, 3H), 6.91−7.00(m, 2H), 7.13(t, 2H), 7.34(dd, 2H), 7.57−7.77(m, 5H), 7.90(dd, 1H), 8.17(s, 1H), 8.27(d, 1H), 9.09(s, 1H), 10.27(s, 1H).
中間体Int3.4から出発して、実施例01.2ないし実施例01.5の化合物を、実施例01.1の製造方法と同様の方法により製造した。
実施例01.2
N−(4−{2−[(4−シアノ−2−メトキシフェニル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}フェニル)−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.64 (s, 2H), 3.90 (s, 3H), 7.13 (s, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.39−7.49 (m, 2H), 7.63−7.77 (m, 5H), 7.93 (dd, 1H), 8.45 (d, 1H), 8.69 (s, 1H), 9.12 (d, 1H), 10.28 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;4−ブロモ−3−メトキシベンゾニトリル
実施例01.3
N−(4−{2−[(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}フェニル)−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.37 (t, 3H), 3.64 (s, 2H), 4.10 (q, 2H), 6.76 (td, 1H), 6.93 (dd, 1H), 7.13 (t, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.58 (d, 1H), 7.64−7.74 (m, 4H), 7.87 (dd, 1H), 7.90 (s, 1H), 8.08−8.18 (m, 1H), 9.05 (s, 1H), 10.28 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;1−ブロモ−2−エトキシ−4−フルオロベンゼン
実施例01.4
N−エチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.10 (t, 3H), 3.19−3.29 (m, 2H), 3.64 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 7.13 (t, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.44−7.52 (m, 2H), 7.59−7.78 (m, 5H), 7.91 (dd, 1H), 8.21−8.35 (m, 3H), 9.11 (d, 1H), 10.28 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;市販の4−ブロモ−N−エチル−3−メトキシベンズアミド
実施例01.5
N−tert−ブチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.36 (s, 9H), 3.64 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 7.13 (t, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.39−7.50 (m, 2H), 7.55 (s, 1H), 7.60−7.78 (m, 5H), 7.91 (dd, 1H), 8.13−8.39 (m, 2H), 9.10 (d, 1H), 10.28 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;市販の4−ブロモ−N−tert−ブチル−3−メトキシベンズアミド
実施例01.6
4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

密封管中、トルエン(4.0mL)およびNMP(0.4mL)中のInt3.4(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.3(114mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(23mg)、X−Phos(13mg)、および粉末リン酸カリウム(294mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を油浴を用いて130℃で2時間加熱した。水を添加し、反応混合物をDCMおよびメタノール(100:1)の混合物で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを温エタノールを用いて粉末化して、40mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.30−3.36 (m, 2H), 3.41−3.54 (m, 2H), 3.64 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 4.72 (t, 1H), 7.06−7.19 (m, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.46−7.55 (m, 2H), 7.59−7.78 (m, 5H), 7.91 (dd, 1H), 8.21−8.37 (m, 3H), 9.11 (s, 1H), 10.28 (s, 1H).
中間体Int3.4から出発して、実施例01.7ないし実施例01.11の化合物を、実施例01.6の製造方法と同様の方法により製造した。
実施例01.7
N−(2−エトキシエチル)−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.09 (t, 3H), 3.34−3.50 (m, 6H), 3.64 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 7.13 (t, 2H), 7.35 (dd, 2H), 7.47−7.54 (m, 2H), 7.61−7.76 (m, 5H), 7.91 (dd, 1H), 8.23−8.34 (m, 2H), 8.39 (t, 1H), 9.12 (s, 1H), 10.29 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;4−ブロモ−N−(2−エトキシエチル)−3−メトキシベンズアミド(Int10.6)。
実施例01.8
3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.42 (t, 3H), 3.24−3.35 (m, 2H), 3.42−3.53 (m, 2H), 3.64 (s, 2H), 4.17 (q, 2H), 4.70 (t, 1H), 7.13 (t, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.45−7.54 (m, 2H), 7.59−7.78 (m, 5H), 7.91 (dd, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.23−8.36 (m, 2H), 9.11 (s, 1H), 10.27 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;4−ブロモ−3−エトキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド(Int11.5)。
実施例01.9
3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.29 (s, 6H), 1.42 (t, 3H), 3.49 (d, 2H), 3.64 (s, 2H), 4.17 (q, 2H), 4.92 (t, 1H), 7.06−7.19 (m, 2H), 7.27−7.50 (m, 5H), 7.58−7.77 (m, 5H), 7.91 (dd, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.29 (d, 1H), 9.09 (s, 1H), 10.28 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;4−ブロモ−3−エトキシ−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ベンズアミド(Int11.7)。
実施例01.10
3−エトキシ−N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6, 検出シグナル): δ [ppm]=1.09 (t, 6H), 1.39 (t, 3H), 3.64 (s, 2H), 4.13 (q, 2H), 6.89−6.99 (m, 2H), 7.13 (t, 2H), 7.29−7.39 (m, 2H), 7.58−7.76 (m, 5H), 7.90 (dd, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.28 (d, 1H), 9.09 (s, 1H), 10.28 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;4−ブロモ−3−エトキシ−N,N−ジエチル−ベンズアミド(Int11.8)。
実施例01.11
4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.25−3.37 (m, 2H), 3.49 (q, 2H), 3.64 (s, 2H), 4.73 (t, 1H), 4.89 (q, 2H), 7.13 (t, 2H), 7.27−7.42 (m, 2H), 7.54−7.78 (m, 7H), 7.92 (dd, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.25−8.40 (m, 2H), 9.12 (d, 1H), 10.28 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド(Int12.3)。
実施例01.12
4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(3.0mL)およびNMP(1.0mL)中のInt3.4(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.4(167mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(23mg)およびX−Phos(13mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(294mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を2時間加熱還流した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをエタノールから再結晶して、106mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.08 (s, 6H), 3.23 (d, 2H), 3.64 (s, 2H), 3.92 (s, 3H), 4.58 (s, 1H), 7.13 (t, 2H), 7.35 (dd, 2H), 7.48−7.57 (m, 2H), 7.60−7.77 (m, 5H), 7.91 (dd, 1H), 8.16 (t, 1H), 8.23−8.39 (m, 2H), 9.11 (d, 1H), 10.30 (s, 1H).
中間体Int3.4から出発して、実施例01.13ないし実施例01.18の化合物を、実施例01.12の製造方法と同様の方法により製造した。
実施例01.13
4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−3−メトキシ−ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.29 (s, 6H), 3.49 (d, 2H), 3.64 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 4.93 (t, 1H), 7.06−7.18 (m, 2H), 7.29−7.49 (m, 5H), 7.60−7.77 (m, 5H), 7.90 (dd, 1H), 8.19−8.35 (m, 2H), 9.09 (d, 1H), 10.28 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;4−ブロモ−N−(1−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−2−イル)−3−メトキシベンズアミド(Int10.5)。
実施例01.14
N−{2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル}−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}−フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (500MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.97 (s, 3H), 2.71−3.13 (m, 6H), 3.55 (br. d, 4H), 3.70 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.99−7.07 (m, 2H), 7.10−7.19 (m, 2H), 7.35−7.45 (m, 2H), 7.64 (dd, 1H), 7.73 (s, 4H), 7.91 (dd, 1H), 7.95 (br. s., 1H), 8.32 (d, 1H), 9.02 (s, 1H), 10.05 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;N−{2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル}−4−ブロモ−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド(Int10.8)。
実施例01.15
2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.16 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 7.08−7.17 (m, 2H), 7.30−7.37 (m, 2H), 7.42 (d, 1H), 7.52 (dd, 1H), 7.65−7.76 (m, 5H), 7.93 (dd, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.64 (s, 1H), 9.12 (dd, 1H), 10.29 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;1−ブロモ−2−メトキシ−4−(メチル−スルホニル)ベンゼン(Int10.11)。
実施例01.16
3−エトキシ−N−エチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.10 (t, 3H), 1.42 (t, 3H), 3.21−3.27 (m, 2H), 3.64 (s, 2H), 4.17 (q, 2H), 7.13 (t, 2H), 7.35 (dd, 2H), 7.44−7.51 (m, 2H), 7.59−7.77 (m, 5H), 7.91 (d, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.25−8.34 (m, 2H), 9.11 (s, 1H), 10.29 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;4−ブロモ−3−エトキシ−N−エチルベンズアミド(Int11.4)。
実施例01.17
3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.08 (s, 6H), 1.42 (t, 3H), 3.23 (d, 2H), 3.64 (s, 2H), 4.18 (q, 2H), 4.57 (s, 1H), 7.09−7.17 (m, 2H), 7.31−7.38 (m, 2H), 7.48−7.55 (m, 2H), 7.64 (d, 1H), 7.66−7.76 (m, 4H), 7.91 (dd, 1H), 8.10−8.18 (m, 2H), 8.32 (d, 1H), 9.05−9.17 (m, 1H), 10.29 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;4−ブロモ−3−エトキシ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンズアミド(Int11.6)。
実施例01.18
3−エトキシ−N−エチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.08 (t, 3H), 1.39 (t, 3H), 3.22 (s, 3H), 3.46 (br. s., 6H), 3.64 (s, 2H), 4.12 (d, 2H), 6.92−7.03 (m, 2H), 7.13 (t, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.56−7.78 (m, 5H), 7.90 (dd, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.28 (d, 1H), 9.09 (s, 1H), 10.28 (s, 1H).
出発物質:中間体Int3.4;4−ブロモ−3−エトキシ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド(Int11.9)。
実施例01.19
3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(3.0mL)およびNMP(0.5mL)中のInt3.4(100mg)の撹拌懸濁液に、Int11.11(176mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(16mg)およびX−Phos(9mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(294mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を1時間加熱還流した。さらにクロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(16mg)およびX−Phos(9mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填し、混合物を2時間加熱還流した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルおよびメタノール(10:1)で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。エタノール(5mL)および2N 塩酸(1mL)を残渣に添加し、混合物を15分間撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをジイソプロピルエーテルを用いて粉末化して、84mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.40 (t, 3H), 2.95 (br. s., 3H), 3.32−3.60 (m, 4H), 3.64 (s, 2H), 4.12 (q, 2H), 4.79 (br. s., 1H), 6.98−7.08 (m, 2H), 7.13 (t, 2H), 7.35 (dd, 2H), 7.62 (d, 1H), 7.65−7.76 (m, 4H), 7.90 (dd, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.28 (d, 1H), 9.09 (br. d, 1H), 10.28 (s, 1H).
実施例01.20
4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]−ベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(3mL)中の中間体例Int16.1(125mg)の撹拌懸濁液に、TFA(1.5mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を、pH9に達するまで添加した。沈殿した固体を濾過により集めた。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、78mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (500MHz, DMSO−d6, 検出シグナル): δ [ppm]=2.30 (s, 3H), 2.72 (t, 2H), 3.01 (s, 3H), 3.45 (t, 2H), 3.70 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 7.06 (dd, 1H), 7.10 (d, 1H), 7.12−7.18 (m, 2H), 7.36−7.44 (m, 2H), 7.64 (dd, 1H), 7.73 (s, 4H), 7.91 (dd, 1H), 7.93 (br. s, 1H), 8.31 (d, 1H), 8.96−9.07 (m, 1H), 10.05 (s, 1H).
実施例01.21
N−tert−ブチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)−アセトアミド(Int3.4)(100mg)、N−tert−ブチル−4−ヨード−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ベンズアミド Int13.2(133mg)、クロロ(ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,6−ジ−メトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン−[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(8.8mg)、Brett−Phos(5.9mg)、およびナトリウムtert−ブトキシド(48.6mg)を予め混合し、脱気したトルエン(2.0mL)を添加した。混合物を130℃で12時間加熱し、次いで、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(20g、溶離剤:酢酸エチル/シクロヘキサン 5:1)により精製して、34mg(18%)の表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.40 (s, 9H), 3.68 (s, 2H), 4.95 (q, 2H), 7.13−7.20 (m, 2H), 7.35−7.41 (m, 2H), 7.56−7.63 (m, 3H), 7.68 (d, 1H), 7.70−7.79 (m, 4H), 7.96 (dd, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.34 (d, 1H), 9.14 (s, 1H), 10.31 (s, 1H).
実施例01.22
N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)−アセトアミド(Int3.4)(40.5mg)、N,N−ジエチル−4−ヨード−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド Int15.2(54mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)tertブチルメチルエーテル付加物(3.7mg)、X−Phos(2.1mg)、およびナトリウムtert−ブトキシド(19.7mg)を予め混合し、脱気したトルエン(1.3mL)を添加した。混合物を130℃で8時間加熱し、次いでDCMで希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(20g、溶離剤:酢酸エチル/シクロヘキサン勾配 2:1ないし4:1)により精製して、25mg(35%)の表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.13 (t, 6H), (4H under 水), 3.68 (s, 2H), 4.92 (q, 2H), 7.10 (dd, 1H), 7.13−7.19 (m, 2H), 7.19−7.21 (m, 1H), 7.35−7.41 (m, 2H), 7.67 (d, 1H), 7.69−7.78 (m, 4H), 7.94 (dd, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.33 (d, 1H), 9.12 (br. s, 1H), 10.30 (s, 1H).
実施例01.23
N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−プロポキシベンズアミド
Figure 2014511887

N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)−アセトアミド(Int3.4)(79mg)、N,N−ジエチル−4−ヨード−3−プロポキシベンズアミド Int15.3(95mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノ−エチル)フェニル]パラジウム(II)tertブチルメチルエーテル付加物(7.2mg)、X−Phos(4.2mg)、およびナトリウムtert−ブトキシド(38.5mg)を予め混合し、脱気したトルエン(1.6mL)を添加した。混合物を130℃で8時間加熱し、次いで、DCMで希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(20g、溶離剤:酢酸エチル/シクロヘキサン勾配 2:1ないし8:1)により精製して、45mg(35%)の表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.04 (t, 3H), 1.13 (t, 6H), 1.79−1.90 (m, 2H), 3.30−3.40 (m, 4H), 3.68 (s, 2H), 4.07 (t, 2H), 6.97−7.01 (m, 2H), 7.13−7.20 (m, 2H), 7.36−7.41 (m, 2H), 7.66 (d, 1H), 7.74 (d, 4H), 7.94 (dd, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.31 (d, 1H), 9.13 (s, 1H), 10.31 (s, 1H).
実施例01.24
3−(シクロプロピルメトキシ)−N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]−アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}ベンズアミド
Figure 2014511887

N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)−アセトアミド(Int3.4)(61mg)、3−(シクロプロピルメトキシ)−N,N−ジエチル−4−ヨードベンズアミド Int15.4(76mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)tertブチルメチルエーテル付加物(5.6mg)、X−Phos(3.2mg)、およびナトリウムtert−ブトキシド(29.8mg)を予め混合し、脱気したトルエン(1.9mL)を添加した。混合物を130℃で8時間加熱し、次いで、飽和炭酸ナトリウム溶液で希釈し、DCMで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(20g、溶離剤:酢酸エチル/シクロヘキサン勾配 2:1ないし4:1)により精製して、30mg(28%)の表題化合物を得た。
1H−NMR(400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.39(q, 2H), 0.58−0.64(m, 2H), 1.12(t, 6H), 1.30−1.40(m, 1H), 3.31−3.39(m, 4H), 3.68(s, 2H), 3.98(d, 2H), 6.97−7.01(m, 2H), 7.16(t, 1H), 7.38(dd, 1H), 7.66(d, 1H), 7.70−7.77(m, 4H), 7.93(d, 1H), 7.95−7.97(m, 1H), 8.31(d, 1H), 9.13(br. s, 1H), 10.30(br. s, 1H).
実施例01.25
N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−イソプロポキシベンズアミド
Figure 2014511887

N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)−アセトアミド(Int3.4)(79mg)、N,N−ジエチル−4−ヨード−3−イソプロポキシベンズアミド Int15.5(95mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)tertブチルメチルエーテル付加物(7.2mg)、X−Phos(4.2mg)、およびナトリウムtert−ブトキシド(38.5mg)を予め混合し、脱気したトルエン(1.6mL)を添加した。混合物を130℃で8時間加熱し、次いで、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(20g、溶離剤:酢酸エチル/シクロヘキサン勾配 2:1ないし8:1)により精製して、27mg(20%)の表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.13 (t, 6H), 1.36 (d, 6H), 3.30−3.40 (m, 4H), 3.68 (s, 2H), 4.72−4.80 (m, 1H), 6.98 (dd, 1H), 7.00−7.02 (m, 1H), 7.13−7.20 (m, 2H), 7.35−7.41 (m, 2H), 7.66 (d, 1H), 7.70−7.77 (m, 4H), 7.94 (dd, 1H), 8.01 (s, 1H), 8.33 (d, 1H), 9.13 (br. s, 1H), 10.31 (s, 1H).
実施例01.26
N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(2−メトキシエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

N−[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)−アセトアミド(Int3.4)(60mg)、N,N−ジエチル−4−ヨード−3−(2−メトキシエトキシ)ベンズアミド Int15.6(75mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)tertブチルメチルエーテル付加物(5.5mg)、X−Phos(3.2mg)、およびナトリウムtert−ブトキシド(29mg)を予め混合し、脱気したトルエン(0.9mL)を添加した。混合物を130℃で8時間加熱し、次いでDCMで希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(20g、溶離剤:酢酸エチル/シクロヘキサン勾配 2:1ないし1:0)により精製して、12mg(12%)の表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.13 (t, 6H), 3.31−3.44 (m, 4H), 3.38 (s, 3H), 3.68 (s, 2H), 3.74−3.78 (m, 2H), 4.22−4.26 (m, 2H), 7.03 (dd, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.13−7.20 (m, 2H), 7.35−7.41 (m, 2H), 7.67 (d, 1H), 7.70−7.78 (m, 4H), 7.94 (dd, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.34 (d, 1H), 9.13−9.14 (m, 1H), 10.31 (s, 1H).
実施例01.27
4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(3.0mL)およびNMP(0.4mL)中のInt3.4(85mg)の撹拌懸濁液に、Int12.4(156mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(14mg)およびX−Phos(8mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(250mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を3時間加熱還流した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを温エタノールを用いて粉末化して、122mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.68 (s, 2H), 4.06−4.20 (m, 2H), 4.95 (q, 2H), 7.10−7.23 (m, 2H), 7.38 (dd, 2H), 7.65−7.81 (m, 7H), 7.96 (dd, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.41 (d, 1H), 8.93 (t, 1H), 9.16 (d, 1H), 10.32 (s, 1H).
実施例01.28
3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミド
Figure 2014511887

Int3.4およびInt11.12から出発して、実施例01.28の化合物を、実施例01.27の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.46 (t, 3H), 3.04 (s, 3H), 3.39 (t, 2H), 3.60 3.74 (m, 4H), 4.20 (q, 2H), 7.10−7.22 (m, 2H), 7.38 (dd, 2H), 7.47−7.56 (m, 2H), 7.63−7.81 (m, 5H), 7.95 (dd, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.37 (d, 1H), 8.62 (t, 1H), 9.15 (s, 1H), 10.33 (s, 1H).
実施例01.29
4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int3.4およびInt12.6から出発して、実施例01.29の化合物を、実施例01.27の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.12 (s, 6H), 3.27 (d, 2H), 3.68 (s, 2H), 4.60 (s, 1H), 4.95 (q, 2H), 7.11−7.21 (m, 2H), 7.32−7.43 (m, 2H), 7.63−7.81 (m, 7H), 7.96 (dd, 1H), 8.18 (t, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.37 (d, 1H), 9.15 (d, 1H), 10.32 (s, 1H).
実施例01.30
4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド
Figure 2014511887

Int3.4および4−ブロモ−3−メトキシ−N−メチルベンズアミドから、実施例01.30の化合物を、実施例01.27の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=2.79 (d, 3H), 3.68 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 7.12−7.20 (m, 2H), 7.34−7.42 (m, 2H), 7.47−7.54 (m, 2H), 7.64−7.80 (m, 5H), 7.94 (dd, 1H), 8.25−8.38 (m, 3H), 9.14 (d, 1H), 10.31 (s, 1H).
実施例01.31
4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int3.4およびInt10.12から出発して、実施例01.31の化合物を、実施例01.27の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.70 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 4.10 (dd, 2H), 7.12−7.20 (m, 2H), 7.36−7.43 (m, 2H), 7.57−7.65 (m, 2H), 7.66−7.71 (m, 1H), 7.75 (s, 4H), 7.95 (dd, 1H), 8.35−8.42 (m, 2H), 8.98 (t, 1H), 9.12−9.18 (m, 1H), 10.47 (s, 1H).
実施例01.32
N−[4−(2−{[2−エトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2014511887

トルエン(5.0mL)およびNMP(2.5mL)中のInt3.4(200mg)の撹拌懸濁液に、Int11.15(232mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(46mg)およびX−Phos(27mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(587mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を2時間加熱還流した。反応混合物をアミノ相−シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを温DCMを用いて粉末化して、150mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.43 (t, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 4.22 (q, 2H), 7.08−7.16 (m, 2H), 7.31−7.38 (m, 2H), 7.41 (d, 1H), 7.51 (dd, 1H), 7.62−7.78 (m, 5H), 7.93 (dd, 1H), 8.41−8.54 (m, 2H), 9.10 (dd, 1H), 10.27 (s, 1H).
実施例01.33
N−[4−(2−{[2−エトキシ−4−(エチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2014511887

トルエン(2.5mL)およびNMP(1.4mL)中のInt3.4(100mg)の撹拌懸濁液に、Int11.17(122mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(23mg)およびX−Phos(13mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(293mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を35分間加熱還流した。反応混合物をアミノ相−シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを温DCMを用いて粉末化して、68mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.08 (t, 3H), 1.43 (t, 3H), 3.22 (q, 2H), 3.64 (s, 2H), 4.21 (q, 2H), 7.09−7.17 (m, 2H), 7.31−7.38 (m, 3H), 7.47 (dd, 1H), 7.64−7.76 (m, 5H), 7.93 (dd, 1H), 8.45−8.55 (m, 2H), 9.11 (dd, 1H), 10.27 (s, 1H).
実施例01.34
2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド
Figure 2014511887

密封管中、トルエン(15mL)およびNMP(5mL)中のInt3.4(500mg)の撹拌懸濁液に、Int12.9(600mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(114mg)、X−Phos(67mg)、および粉末リン酸カリウム(1.03g)を添加した。該管を2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を油浴中120℃で16時間加熱した。溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをエタノールを用いて粉末化して、600mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.17 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 5.00 (q, 2H), 7.07−7.19 (m, 2H), 7.30−7.39 (m, 2H), 7.57−7.77 (m, 7H), 7.94 (dd, 1H), 8.50 (d, 1H), 8.56 (s, 1H), 9.12 (d, 1H), 10.27 (s, 1H).
実施例01.35
N−[4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2014511887

Int3.4およびInt17.3から出発して、実施例01.35の化合物を、実施例01.27の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (40 0MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.22 (s, 3H), 3.68 (s, 2H), 7.16 (t, 2H), 7.27 (t, 1H), 7.38 (dd, 2H), 7.68−7.80 (m, 6H), 7.82 (dd, 1H), 7.98 (dd, 1H), 8.65 (d, 1H), 9.13−9.16 (m, 1H), 9.46 (s, 1H), 10.31 (s, 1H).
実施例01.36
N−[4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−(エチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2014511887

Int3.4およびInt17.5から出発して、実施例01.36の化合物を、実施例01.27の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.13 (t, 3H), 3.28 (q, 2H), 3.68 (s, 2H), 7.16 (t, 2H), 7.27 (t, 1H), 7.38 (dd, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.69−7.81 (m, 6H), 7.98 (dd, 1H), 8.67 (d, 1H), 9.15 (s, 1H), 9.48 (s, 1H), 10.30 (s, 1H).
実施例01.37
N−[4−(2−{[2−(シクロプロピルオキシ)−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2014511887

トルエン(2.5mL)およびNMP(1.4mL)中のInt3.4(98mg)の撹拌懸濁液に、Int18.3(118mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(22mg)およびX−Phos(13mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(288mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を油浴中85℃で35分間加熱した。反応混合物をアミノ相−シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを温DCMを用いて粉末化して、65mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.72−0.94 (m, 4H), 3.16 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 4.03−4.14 (m, 1H), 7.06−7.19 (m, 2H), 7.27−7.40 (m, 2H), 7.53 (dd, 1H), 7.61−7.78 (m, 6H), 7.92 (dd, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.55 (s, 1H), 9.09 (d, 1H), 10.26 (s, 1H).
実施例02.1
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

密封管中、トルエン(4.0mL)およびNMP(1.0mL)中のInt5.2(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.3(114mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(23mg)、X−Phos(13mg)、および粉末リン酸カリウム(294mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を油浴中130℃で2時間加熱した。DCMおよびメタノール(100:1)の混合物を添加し、固体を濾過により除去し、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを温エタノールを用いて粉末化して、70mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.30−3.35 (m, 2H), 3.42−3.54 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 4.45 (d, 2H), 4.71 (t, 1H), 7.13 (t, 2H), 7.28−7.39 (m, 2H), 7.45−7.55 (m, 2H), 7.68 (d, 1H), 7.83−8.05 (m, 5H), 8.22−8.40 (m, 3H), 9.11 (t, 1H), 9.27 (s, 1H).
中間体Int5.2から出発して、実施例02.2ないし実施例02.4の化合物を、実施例02.1の製造方法と同様の方法で製造した。
実施例02.2
3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.43 (t, 3H), 3.27−3.34 (m, 2H), 3.44−3.52 (m, 2H), 4.17 (q, 2H), 4.46 (d, 2H), 4.71 (t, 1H), 7.08−7.17 (m, 2H), 7.30−7.38 (m, 2H), 7.47−7.54 (m, 2H), 7.69 (d, 1H), 7.88−8.04 (m, 5H), 8.21 (s, 1H), 8.28−8.35 (m, 2H), 9.12 (t, 1H), 9.28 (d, 1H).
出発物質:中間体Int5.2;4−ブロモ−3−エトキシ−N−(2−ヒドロキシ−エチル)ベンズアミド(Int11.5)。
実施例02.3
3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.29 (s, 6H), 1.42 (t, 3H), 3.43−3.53 (m, 2H), 4.18 (q, 2H), 4.45 (d, 2H), 4.87−4.96 (m, 1H), 7.07−7.18 (m, 2H), 7.28−7.51 (m, 5H), 7.68 (d, 1H), 7.87−8.05 (m, 5H), 8.19 (s, 1H), 8.30 (d, 1H), 9.12 (t, 1H), 9.26 (d, 1H).
出発物質:中間体Int5.2;4−ブロモ−3−エトキシ−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ベンズアミド(Int11.7)
実施例02.4
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.29−3.36 (m, 2H), 3.43−3.53 (m, 2H), 4.45 (d, 2H), 4.68−4.77 (m, 1H), 4.90 (q, 2H), 7.06−7.19 (m, 2H), 7.29−7.40 (m, 2H), 7.56−7.74 (m, 3H), 7.85−8.07 (m, 5H), 8.24−8.39 (m, 3H), 9.12 (t, 1H), 9.24−9.33 (m, 1H).
出発物質:中間体Int5.2;4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド(Int12.3)。
実施例02.5
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(3.0mL)およびNMP(1.5mL)中のInt5.2(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.4(167mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(23mg)およびX−Phos(13mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(294mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を2時間加熱還流した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを酢酸エチルから再結晶させて、72mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.08 (s, 6H), 3.23 (d, 2H), 3.92 (s, 3H), 4.45 (d, 2H), 4.58 (s, 1H), 7.07−7.20 (m, 2H), 7.30−7.38 (m, 2H), 7.49−7.57 (m, 2H), 7.69 (d, 1H), 7.86−8.05 (m, 5H), 8.16 (t, 1H), 8.26−8.39 (m, 2H), 9.07−9.17 (m, 1H), 9.27 (d, 1H).
中間体Int5.2から出発して、実施例02.6ないし実施例02.7の化合物を、実施例02.5の製造方法と同様の方法で製造した。
実施例02.6
N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.17 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 4.45 (d, 2H), 7.08−7.18 (m, 2H), 7.31−7.38 (m, 2H), 7.43 (d, 1H), 7.52 (dd, 1H), 7.72 (dd, 1H), 7.88−8.00 (m, 4H), 8.03 (dd, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.69 (s, 1H), 9.12 (t, 1H), 9.25−9.32 (m, 1H).
出発物質:中間体Int5.2;1−ブロモ−2−メトキシ−4−(メチル−スルホニル)ベンゼン(Int10.11)。
実施例02.7
3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンズアミド
Figure 2014511887

1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.08 (s, 6H), 1.43 (t, 3H), 3.23 (d, 2H), 4.18 (q, 2H), 4.45 (d, 2H), 4.57 (s, 1H), 7.13 (t, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.48−7.57 (m, 2H), 7.68 (d, 1H), 7.85−8.06 (m, 5H), 8.14 (t, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.32 (d, 1H), 9.12 (t, 1H), 9.27 (d, 1H).
出発物質:中間体Int5.2;4−ブロモ−3−エトキシ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンズアミド(Int11.6)。
実施例02.8
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(6.5mL)およびNMP(3.0mL)中のInt5.2(250mg)の撹拌懸濁液に、Int10.5(314mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(57mg)およびX−Phos(34mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(734mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を2時間加熱還流した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィー、その後のシリカゲルクロマトグラフィーにより、210mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.28 (br. s., 6H), 3.50 (d, 2H), 3.92 (s, 3H), 4.46 (d, 2H), 4.94 (t, 1H), 7.09−7.17 (m, 2H), 7.31−7.37 (m, 2H), 7.38−7.43 (m, 2H), 7.47 (dd, 1H), 7.68 (dd, 1H), 7.87−8.05 (m, 5H), 8.24−8.34 (m, 2H), 9.12 (t, 1H), 9.26 (dd, 1H).
実施例02.9
N−{2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル}−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド
Figure 2014511887

中間体Int5.2およびN−{2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル}−4−ブロモ−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド(Int10.8)から出発して、実施例02.9の化合物を、実施例02.8の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (500MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.97 (s, 3H), 2.72−3.15 (m, 6H), 3.55 (br. d, 4H), 3.96 (s, 3H), 4.52 (d, 2H), 7.00−7.07 (m, 2H), 7.10−7.18 (m, 2H), 7.36−7.44 (m, 2H), 7.68 (d, 1H), 7.90 (d, 2H), 7.96−8.06 (m, 4H), 8.33 (d, 1H), 8.89 (t, 1H), 9.18 (s, 1H).
実施例02.10
N−(2−エトキシエチル)−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

密封管中、トルエン(3.0mL)およびNMP(0.3mL)中のInt5.2(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.6(125mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(23mg)、X−Phos(13mg)、およびナトリウムtert−ブトキシド(133mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を油浴中で2時間、130℃まで加熱した。水を添加し、反応混合物をDCMおよびメタノール(100:1)の混合物で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを温エタノールを用いて粉末化して、70mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.09 (t, 3H), 3.34−3.50 (m, 6H), 3.91 (s, 3H), 4.45 (d, 2H), 7.13 (t, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.47−7.56 (m, 2H), 7.69 (d, 1H), 7.87−8.05 (m, 5H), 8.29−8.35 (m, 2H), 8.40 (t, 1H), 9.12 (t, 1H), 9.28 (s, 1H).
実施例02.11
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(1mL)中の中間体例Int16.2(65mg)の撹拌懸濁液に、TFA(0.5mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を、pH9に達するまで添加した。沈殿した固体を濾過により集めた。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、38mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (500MHz, DMSO−d6, 検出シグナル): δ [ppm]=2.30 (s, 3H), 2.69−2.76 (m, 2H), 3.01 (s, 3H), 3.45 (t, 2H), 3.95 (s, 3H), 4.52 (d, 2H), 7.04−7.18 (m, 4H), 7.41 (dd, 2H), 7.68 (d, 1H), 7.90 (d, 2H), 7.96−8.06 (m, 4H), 8.31 (d, 1H), 8.84−8.91 (m, 1H), 9.18 (s, 1H).
実施例02.12
3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(3.0mL)およびNMP(1.3mL)中のInt5.2(100mg)の撹拌懸濁液に、Int11.11(176mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(16mg)およびX−Phos(9mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(294mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を1時間加熱還流した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルおよびメタノール(10:1)で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。エタノール(5mL)および2N塩酸(1mL)を残渣に添加し、混合物を15分間撹拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをジイソプロピルエーテルを用いて粉末化して、27mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.40 (t, 3H), 2.96 (br. s., 3H), 3.32−3.63 (m, 4H), 4.13 (q, 2H), 4.45 (d, 2H), 4.79 (br. s., 1H), 6.99−7.08 (m, 2H), 7.13 (t, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.67 (d, 1H), 7.86−8.05 (m, 5H), 8.13 (s, 1H), 8.28 (d, 1H), 9.12 (t, 1H), 9.26 (s, 1H).
実施例02.13
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(3.0mL)およびNMP(0.4mL)中のInt5.2(90mg)の撹拌懸濁液に、4−ブロモ−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド(104mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(14mg)およびX−Phos(8mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。粉末リン酸カリウム(254mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を3時間加熱還流した。
水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。
シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを温エタノールを用いて粉末化して、95mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=2.80 (d, 3H), 3.94 (s, 3H), 4.49 (d, 2H), 7.12−7.21 (m, 2H), 7.38 (dd, 2H), 7.48−7.56 (m, 2H), 7.72 (d, 1H), 7.90−7.98 (m, 2H), 7.98−8.08 (m, 3H), 8.27−8.38 (m, 3H), 9.15 (t, 1H), 9.31 (d, 1H).
実施例02.14
N−tert−ブチル−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2および4−ブロモ−N−tert−ブチル−3−メトキシベンズアミドから出発して、実施例02.14の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.40 (s, 9H), 3.95 (s, 3H), 4.49 (d, 2H), 7.12−7.21 (m, 2H), 7.38 (dd, 2H), 7.46 (d, 1H), 7.51 (dd, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.90−7.98 (m, 2H), 7.99−8.07 (m, 3H), 8.29−8.35 (m, 2H), 9.16 (t, 1H), 9.30 (d, 1H).
実施例02.15
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt10.13から出発して、実施例02.15の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.05 (s, 3H), 3.39 (t, 2H), 3.68 (q, 2H), 3.95 (s, 3H), 4.49 (d, 2H), 7.11−7.21 (m, 2H), 7.38 (dd, 2H), 7.49−7.57 (m, 2H), 7.72 (d, 1H), 7.91−7.98 (m, 2H), 7.98−8.08 (m, 3H), 8.37 (d, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.64 (t, 1H), 9.16 (t, 1H), 9.31 (d, 1H).
実施例02.16
4−{2−[(2,4−ジメトキシフェニル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2および1−ブロモ−2,4−ジメトキシベンゼンから出発して、実施例02.16の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.76 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 4.48 (d, 2H), 6.55 (dd, 1H), 6.65 (d, 1H), 7.12−7.21 (m, 2H), 7.33−7.41 (m, 2H), 7.61 (d, 1H), 7.86−7.93 (m, 3H), 7.93−8.03 (m, 4H), 9.14 (t, 1H), 9.21 (d, 1H).
実施例02.17
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt10.12から出発して、実施例02.17の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.96 (s, 3H), 4.05−4.17 (m, 2H), 4.49 (d, 2H), 7.12−7.21 (m, 2H), 7.34−7.42 (m, 2H), 7.54−7.65 (m, 2H), 7.73 (d, 1H), 7.91−7.98 (m, 2H), 7.99−8.08 (m, 3H), 8.39 (d, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.95 (t, 1H), 9.16 (t, 1H), 9.32 (d, 1H).
実施例02.18
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt12.5から出発して、実施例02.18の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.33 (s, 6H), 3.54 (d, 2H), 4.49 (d, 2H), 4.90−5.00 (m, 3H), 7.12−7.21 (m, 2H), 7.34−7.44 (m, 3H), 7.57−7.64 (m, 2H), 7.73 (d, 1H), 7.91−7.98 (m, 2H), 7.99−8.09 (m, 3H), 8.28 (s, 1H), 8.35 (d, 1H), 9.16 (t, 1H), 9.30 (d, 1H).
実施例02.19
3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt11.12から出発して、実施例02.19の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.43 (t, 3H), 3.01 (s, 3H), 3.35 (t, 2H), 3.59−3.68 (m, 2H), 4.17 (q, 2H), 4.46 (d, 2H), 7.09−7.19 (m, 2H), 7.30−7.38 (m, 2H), 7.45−7.53 (m, 2H), 7.66−7.72 (m, 1H), 7.87−7.93 (m, 2H), 7.96−8.05 (m, 3H), 8.26 (s, 1H), 8.34 (d, 1H), 8.59 (t, 1H), 9.12 (t, 1H), 9.27 (d, 1H).
実施例02.20
N−エチル−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2および4−ブロモ−N−エチル−3−メトキシ−ベンズアミドから出発して、実施例013.21の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.10 (t, 3H), 3.26 (q, 2H), 3.91 (s, 3H), 4.45 (d, 2H), 7.13 (t, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.46−7.52 (m, 2H), 7.68 (d, 1H), 7.88−7.93 (m, 2H), 7.98 (d, 3H), 8.29−8.35 (m, 3H), 9.12 (t, 1H), 9.28 (s, 1H).
実施例02.21
N−tert−ブチル−3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt11.3から出発して、実施例02.21の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.40 (s, 9H), 1.46 (t, 3H), 4.21 (q, 2H), 4.49 (d, 2H), 7.17 (t, 2H), 7.38 (dd, 2H), 7.46 (s, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.71 (d, 1H), 7.90−7.98 (m, 2H), 7.99−8.08 (m, 3H), 8.21 (s, 1H), 8.33 (d, 1H), 9.16 (t, 1H), 9.30 (s, 1H).
実施例02.22
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズ−アミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt12.6から出発して、実施例02.22の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.12 (s, 6H), 3.28 (d, 2H), 4.49 (d, 2H), 4.60 (s, 1H), 4.95 (q, 2H), 7.17 (t, 2H), 7.38 (dd, 2H), 7.63−7.78 (m, 3H), 7.91−7.99 (m, 2H), 7.99−8.09 (m, 3H), 8.19 (t, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.37 (d, 1H), 9.15 (t, 1H), 9.31 (s, 1H).
実施例02.23
4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt12.4から出発して、実施例02.23の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=4.06−4.20 (m, 2H), 4.49 (d, 2H), 4.95 (q, 2H), 7.11−7.21 (m, 2H), 7.33−7.43 (m, 2H), 7.67−7.78 (m, 3H), 7.92−7.98 (m, 2H), 7.99−8.09 (m, 3H), 8.38−8.46 (m, 2H), 8.94 (t, 1H), 9.16 (t, 1H), 9.29−9.35 (m, 1H).
実施例02.24
4−(2−{[4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2および4−ブロモ−N,N,3−トリメチルアニリンから出発して、実施例02.24の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=2.22 (s, 3H), 2.86 (s, 6H), 4.48 (d, 2H), 6.53−6.64 (m, 2H), 7.11−7.20 (m, 2H), 7.33−7.41 (m, 3H), 7.51 (d, 1H), 7.84−7.93 (m, 3H), 7.96−8.03 (m, 2H), 8.24 (s, 1H), 9.10 (d, 1H), 9.12 (t, 1H).
実施例02.25
4−(2−{[2−エトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt11.15から出発して、実施例02.25の化合物を、実施例01.32の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.44 (t, 3H), 3.16 (s, 3H), 4.22 (q, 2H), 4.46 (d, 2H), 7.05−7.17 (m, 2H), 7.31−7.38 (m, 2H), 7.42 (d, 1H), 7.51 (dd, 1H), 7.71 (dd, 1H), 7.87−8.05 (m, 5H), 8.49 (d, 1H), 8.53 (s, 1H), 9.10 (t, 1H), 9.27 (dd, 1H).
実施例02.26
4−(2−{[2−エトキシ−4−(エチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt11.17から出発して、実施例02.26の化合物を、実施例01.33の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.08 (t, 3H), 1.43 (t, 3H), 3.23 (q, 2H), 4.21 (q, 2H), 4.45 (d, 2H), 7.06−7.19 (m, 2H), 7.28−7.39 (m, 3H), 7.47 (dd, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.85−8.08 (m, 5H), 8.50 (d, 1H), 8.59 (s, 1H), 9.12 (t, 1H), 9.28 (d, 1H).
実施例02.27
N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt12.9から出発して、実施例02.27の化合物を、実施例01.32の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.17 (s, 3H), 4.46 (d, 2H), 5.00 (q, 2H), 7.06−7.19 (m, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.56−7.67 (m, 2H), 7.73 (d, 1H), 7.85−8.09 (m, 5H), 8.50 (d, 1H), 8.62 (s, 1H), 9.10 (t, 1H), 9.28 (s, 1H).
実施例02.28
4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt17.3から出発して、実施例02.28の化合物を、実施例01.27の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.23 (s, 3H), 4.49 (d, 2H), 7.13−7.20 (m, 2H), 7.28 (t, 1H), 7.35−7.41 (m, 2H), 7.71 (d, 1H), 7.78 (dd, 1H), 7.83 (dd, 1H), 7.92−7.98 (m, 2H), 8.00−8.05 (m, 2H), 8.08 (dd, 1H), 8.66 (d, 1H), 9.14 (t, 1H), 9.29−9.33 (m, 1H), 9.51 (s, 1H).
実施例02.29
4−(2−{[2−(シクロプロピルオキシ)−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.2およびInt18.3から出発して、実施例02.29の化合物を、実施例01.37の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (500MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.83−0.96 (m, 4H), 3.21 (s, 3H), 4.13 (tt, 1H), 4.50 (d, 2H), 7.13−7.21 (m, 2H), 7.39 (dd, 2H), 7.59 (dd, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.93−8.05 (m, 4H), 8.07 (dd, 1H), 8.53 (d, 1H), 8.68 (s, 1H), 9.16 (t, 1H), 9.32 (d, 1H).
実施例03.1
2−フルオロ−N−(4−フルオロベンジル)−4−[2−({4−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−カルバモイル]−2−メトキシフェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−ベンズアミド
Figure 2014511887

密封管中、トルエン(4.0mL)およびNMP(1.0mL)中のInt6.2(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.5(119mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(22mg)、X−Phos(13mg)、および粉末リン酸カリウム(280mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を、油浴中で2時間、130℃まで加熱した。DCMおよびメタノール(100:1)の混合物を添加し、固体を濾過により取り除き、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを酢酸エチルを用いて粉末化して、40mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.29 (s, 6H), 3.49 (d, 2H), 3.92 (s, 3H), 4.44 (d, 2H), 4.92 (t, 1H), 7.08−7.21 (m, 2H), 7.30−7.51 (m, 5H), 7.63−7.75 (m, 3H), 7.82 (d, 1H), 8.02 (dd, 1H), 8.24−8.37 (m, 2H), 8.85−8.96 (m, 1H), 9.32 (d, 1H).
実施例04.1
N−(4−フルオロベンジル)−4−[2−({4−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)カルバモイル]−2−メトキシフェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−2−メチルベンズ−アミド
Figure 2014511887

密封管中、トルエン(4.0mL)およびNMP(1.0mL)中のInt7.2(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.5(120mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(22mg)、X−Phos(13mg)、および粉末リン酸カリウム(282mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を、油浴中で2時間、130℃まで加熱した。DCMおよびメタノール(100:1)の混合物を添加し、固体を濾過により除去し、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより、45mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.29 (s, 6H), 2.39 (s, 3H), 3.49 (d, 2H), 3.92 (s, 3H), 4.41 (d, 2H), 4.89−4.97 (m, 1H), 7.09−7.21 (m, 2H), 7.31−7.50 (m, 6H), 7.61−7.73 (m, 3H), 7.96 (dd, 1H), 8.23−8.35 (m, 2H), 8.85 (t, 1H), 9.19 (dd, 1H).
実施例04.2
N−(4−フルオロベンジル)−2−メチル−4−(2−{[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int7.2およびInt12.9から出発して、実施例04.2の化合物を、実施例04.1の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=2.39 (s, 3H), 3.17 (s, 3H), 4.41 (d, 2H), 5.00 (q, 2H), 7.09−7.21 (m, 2H), 7.32−7.40 (m, 2H), 7.46 (d, 1H), 7.58−7.76 (m, 5H), 8.00 (dd, 1H), 8.51 (d, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.84 (t, 1H), 9.22 (dd, 1H).
実施例05.1
2−クロロ−N−(4−フルオロベンジル)−4−[2−({4−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−カルバモイル]−2−メトキシフェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−ベンズアミド
Figure 2014511887

密封管中、トルエン(3.0mL)およびNMP(0.3mL)中のInt8.2(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.5(115mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(221mg)、X−Phos(12mg)、および粉末リン酸カリウム(268mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を、油浴中で3時間、100℃まで加熱した。DCMおよびメタノール(100:1)の混合物を添加し、固体を濾過により取り除き、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィー、その後の分取逆相HPLCにより固体を得て、それをDCMおよびジイソプロピルエーテルから再結晶させて、35mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.29 (s, 6H), 3.50 (d, 2H), 3.92 (s, 3H), 4.43 (d, 2H), 4.92 (t, 1H), 7.09−7.21 (m, 2H), 7.34−7.43 (m, 4H), 7.46 (dd, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.82 (dd, 1H), 7.94−8.04 (m, 2H), 8.25−8.35 (m, 2H), 9.02 (t, 1H), 9.30 (d, 1H).
実施例06.1
4−[(6−{4−[(シクロプロピルメチル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−3−エトキシ−N−エチルベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(44.0mL)およびNMP(9.0mL)中のInt5.4(1500mg)の撹拌懸濁液に、4−ブロモ−3−エトキシ−N−エチルベンズアミド(Int11.4)(1762mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノ−エチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(242mg)およびX−Phos(140mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。ナトリウムtert−ブトキシド(2.35g)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを再充填して、混合物を2時間加熱還流した。水を添加し、沈殿した固体を濾過により単離した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをDCMを用いて粉末化して、2.2gの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.16−0.25 (m, 2H), 0.36−0.45 (m, 2H), 0.95−1.05 (m, 1H), 1.10 (t, 3H), 1.42 (t, 3H), 3.14 (t, 2H), 3.20−3.28 (m, 2H), 4.17 (q, 2H), 7.43−7.53 (m, 2H), 7.67 (d, 1H), 7.82−8.05 (m, 5H), 8.19 (s, 1H), 8.31 (d, 2H), 8.62 (t, 1H), 9.27 (d, 1H).
実施例06.2
4−[(6−{4−[(シクロプロピルメチル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−3−エトキシ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

トルエン(3.0mL)中のInt5.4(96mg)の撹拌懸濁液に、4−ブロモ−3−エトキシ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド(Int11.9)(206mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(13mg)およびX−Phos(8mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間撹拌した。ナトリウムtert−ブトキシド(150mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を2時間加熱還流した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー、その後のアミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを酢酸エチルおよびヘキサンの混合物を用いて粉末化して、62mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.17−0.25 (m, 2H), 0.36−0.47 (m, 2H), 0.92−1.14 (m, 4H), 1.40 (t, 3H), 3.14 (t, 2H), 3.23 (s, 3H), 3.31−3.58 (m, 6H), 4.13 (q, 2H), 6.93−7.05 (m, 2H), 7.66 (d, 1H), 7.85−7.97 (m, 4H), 8.00 (dd, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.28 (d, 1H), 8.62 (t, 1H), 9.26 (s, 1H).
実施例06.3
4−[(6−{4−[(シクロプロピルメチル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−3−エトキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
Figure 2014511887

密封管中、トルエン(4.0mL)およびNMP(1.0mL)中のInt5.4(80mg)の撹拌懸濁液に、Int11.5(112mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(22mg)、X−Phos(13mg)、および粉末リン酸カリウム(276mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を、油浴中で2時間、130℃まで加熱した。DCMおよびメタノール(100:1)の混合物を添加し、固体を濾過により除去して、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それを温エタノールを用いて粉末化して、75mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.18−0.24 (m, 2H), 0.38−0.44 (m, 2H), 0.96−1.08 (m, 1H), 1.43 (t, 3H), 3.14 (t, 2H), 3.30−3.34 (m, 2H), 3.48 (q, 2H), 4.17 (q, 2H), 4.69−4.74 (m, 1H), 7.47−7.54 (m, 2H), 7.68 (dd, 1H), 7.86−7.98 (m, 4H), 8.01 (dd, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.28−8.36 (m, 2H), 8.62 (t, 1H), 9.28 (dd, 1H).
実施例06.4
4−[(6−{4−[(シクロプロピルメチル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

中間体Int5.4および4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド(Int12.3)から出発して、実施例06.4の化合物を、実施例06.3の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.17−0.24 (m, 2H), 0.36−0.45 (m, 2H), 0.96−1.07 (m, 1H), 3.14 (t, 2H), 3.30−3.35 (m, 2H), 3.44−3.52 (m, 2H), 4.70−4.78 (m, 1H), 4.90 (q, 2H), 7.58−7.73 (m, 3H), 7.87−7.98 (m, 4H), 8.02 (dd, 1H), 8.26−8.37 (m, 3H), 8.63 (t, 1H), 9.29 (dd, 1H).
出発物質:中間体Int5.4;4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド(Int12.3)。
実施例06.5
4−[(6−{4−[(シクロプロピルメチル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−N−エチル−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド
Figure 2014511887

4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(シクロプロピルメチル)ベンズアミド Int5.4(100mg、76%純度)、N−エチル−4−ヨード−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド Int14.2(111mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(18mg)、X−Phos(12mg)、およびナトリウムtert−ブトキシド(43.4mg)を予め混合し、脱気したトルエン(1.5mL)を添加した。混合物を6時間、130℃まで加熱した。その後、DCMを添加し、混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:酢酸エチル/シクロヘキサン勾配 4:1ないし8:1)により精製した。生成物をDCM/tert−ブチルメチルエーテル/ペンタンを用いて粉末化し、吸引濾過により集めて、30mg(21%)の表題化合物を得た。
1H−NMR (400MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=0.22−0.28 (m, 2H), 0.41−0.49 (m, 2H), 1.00−1.11 (m, 1H), 1.15 (t, 3H), 3.18 (t, 2H), 3.26−3.37 (m, 2H), 4.93 (q, 2H), 7.63 (d, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.90−8.02 (m, 4H), 8.06 (d, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.32−8.40 (m, 2H), 8.66 (t, 1H), 9.32 (s, 1H).
実施例07.1
N−エチル−4−[(6−{4−[(3−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.8および4−ブロモ−N−エチル−3−メトキシ−ベンズアミドから出発して、実施例07.1の化合物を、実施例02.13の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.14 (t, 3H), 3.25−3.32 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 4.53 (d, 2H), 7.04−7.12 (m, 1H), 7.12−7.22 (m, 2H), 7.35−7.43 (m, 1H), 7.48−7.57 (m, 2H), 7.72 (d, 1H), 7.91−8.00 (m, 2H), 8.00−8.10 (m, 3H), 8.31−8.40 (m, 3H), 9.19 (t, 1H), 9.32 (s, 1H).
実施例08.1
N−(4−フルオロベンジル)−4−[2−({4−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)カルバモイル]−2−メトキシフェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−2−メトキシベンズ−アミド
Figure 2014511887

トルエン(3.0mL)およびNMP(1.0mL)中のInt9.2(100mg)の撹拌懸濁液に、Int10.5(115mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−tert−ブチルエーテル付加物(21mg)、X−Phos(12mg)および粉末リン酸カリウム(271mg)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を3時間加熱還流した。溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィー、次いで分取逆相HPLCにより、200mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=1.29 (s, 6H), 3.49 (d, 2H), 3.92 (s, 3H), 4.01 (s, 3H), 4.47 (d, 2H), 4.92 (t, 1H), 7.04−7.19 (m, 2H), 7.30−7.54 (m, 7H), 7.68 (d, 1H), 7.82 (d, 1H), 8.02 (dd, 1H), 8.25−8.34 (m, 2H), 8.74 (t, 1H), 9.33 (s, 1H).
実施例09.1
N−(4−フルオロベンジル)−2−メトキシ−4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int9.2およびInt10.11から出発して、実施例09.1の化合物を、実施例01.32の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.17 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 4.01 (s, 3H), 4.47 (d, 2H), 7.08−7.18 (m, 2H), 7.30−7.39 (m, 2H), 7.40−7.47 (m, 2H), 7.49−7.55 (m, 2H), 7.72 (d, 1H), 7.82 (d, 1H), 8.05 (dd, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.74 (t, 1H), 9.35 (d, 1H).
実施例10.1
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド
Figure 2014511887

Int3.6およびInt10.11から出発して、実施例10.1の化合物を、実施例01.32の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.16 (s, 3H), 3.72 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 6.98−7.08 (m, 1H), 7.19 (td, 1H), 7.37−7.47 (m, 2H), 7.52 (dd, 1H), 7.61−7.79 (m, 5H), 7.93 (dd, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.59 (s, 1H), 9.11 (d, 1H), 10.31 (s, 1H).
実施例11.1
N−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2014511887

Int5.7およびInt10.11から出発して、実施例11.1の化合物を、実施例1.27の製造方法と同様の方法で製造した。
1H−NMR (400M Hz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.20 (s, 3H), 4.00 (s, 3H), 4.51 (d, 2H), 7.07 (t, 1H), 7.23 (t, 1H), 7.40−7.50 (m, 2H), 7.56 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.92−7.98 (m, 2H), 7.99−8.09 (m, 3H), 8.52 (d, 1H), 8.69 (s, 1H), 9.11 (t, 1H), 9.31 (s, 1H).
以下の実施例化合物を、上記の製造方法と同様の方法で製造した。
Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887
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Figure 2014511887
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Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887
Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887
Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887
Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887
Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887
Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887
Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887
実施例12.82
2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(S−メチルスルホンイミドイル)フェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド
Figure 2014511887

DCM(5mL)中のInt10.25.04(430mg)の撹拌懸濁液に、TFA(1mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。pH9に達するまで、炭酸カリウムの飽和溶液を添加した。混合物をDCMで抽出した。溶液を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをジクロロメタンから再結晶させて、302mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.03 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 4.01 (s, 1H), 7.07−7.18 (m, 2H), 7.30−7.39 (m, 2H), 7.45 (d, 1H), 7.52 (dd, 1H), 7.63−7.77 (m, 5H), 7.92 (dd, 1H), 8.43 (d, 1H), 8.51 (s, 1H), 9.11 (d, 1H), 10.29 (s, 1H).
実施例12.83
N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[2−メトキシ−4−(S−メチルスルホンイミドイル)フェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2014511887

DCM(1mL)中のInt10.25.05(132mg)の撹拌懸濁液に、TFA(0.5mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。pH9に達するまで、炭酸カリウムの飽和溶液を添加した。混合物をDCMで抽出した。溶液を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをジクロロメタンから再結晶させて、51mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.03 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 4.02 (s, 1H), 4.45 (d, 2H), 7.05−7.19 (m, 2H), 7.26−7.38 (m, 2H), 7.46 (d, 1H), 7.52 (dd, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.84−8.07 (m, 5H), 8.43 (d, 1H), 8.56 (s, 1H), 9.12 (t, 1H), 9.27 (d, 1H).
実施例12.84
2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[4−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシフェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド
Figure 2014511887

エタノール(5mL)中のInt10.28.02(100mg)の撹拌溶液に、塩酸を添加した(2.0mL;c=2N)。混合物を室温で10分間撹拌した。pH9に達するまで、炭酸カリウムの飽和溶液を添加した。混合物をDCMおよびメタノール(10:1混合物)で抽出した。溶液を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをエタノールから再結晶させて、50mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.64 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 4.43 (d, 2H), 5.07 (t, 1H), 6.88 (d, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.07−7.18 (m, 2H), 7.30−7.39 (m, 2H), 7.58 (d, 1H), 7.64−7.75 (m, 4H), 7.83−7.93 (m, 2H), 8.13 (d, 1H), 9.05 (s, 1H), 10.27 (s, 1H).
実施例12.85
N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[4−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシフェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2014511887

エタノール(5mL)中のInt10.28.03(120mg)の撹拌溶液に、塩酸を添加した(2.0mL;c=2N)。混合物を室温で10分間撹拌した。pH9に達するまで、炭酸カリウムの飽和溶液を添加した。混合物をDCMおよびメタノール(10:1混合物)で抽出した。溶液を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーにより固体を得て、それをエタノールから再結晶させて、70mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (300MHz, DMSO−d6): δ [ppm]=3.84 (s, 3H), 4.39−4.50 (m, 4H), 5.08 (t, 1H), 6.88 (d, 1H), 6.97 (d, 1H), 7.07−7.19 (m, 2H), 7.34 (dd, 2H), 7.62 (d, 1H), 7.83−8.03 (m, 6H), 8.13 (d, 1H), 9.11 (t, 1H), 9.23 (d, 1H).
さらに、本発明の式(I)の化合物を、当業者には既知の方法に従って、本明細書に記載した任意の塩に変換できる。同様に、本発明の式(I)の化合物の任意の塩を、当業者には既知の任意の方法により遊離化合物に変換できる。
本発明の化合物の医薬組成物
この発明は、1以上の本発明の化合物を含有する医薬組成物に関する。これらの組成物を、それが必要な患者に投与することにより所望の薬理効果を達成するために利用できる。本発明の目的のための患者は、特定の症状または疾患についての処置を必要とするヒトを含む哺乳動物である。従って、本発明は、医薬的に許容し得る担体および薬剤学的に有効な量の本発明の化合物またはその塩よりなる、医薬組成物を含む。医薬的に許容し得る担体は、好ましくは、担体に起因するいかなる副作用も有効成分の有益な効果を損なわないように、有効成分の有効な活性と矛盾しない濃度で、患者に対して相対的に非毒性かつ無害である担体をいう。医薬的に許容し得る量の化合物は、治療される特定の状態または疾患に対して結果を生じまたは影響を与える量である。本発明の化合物は、当該分野で周知の医薬的に許容し得る担体と共に、即時に、ゆっくりとおよび指定時間に合わせて放出する製剤を含む、経口的に、非経口的に、局所的に、経鼻的に、眼科的に、耳に、舌下に、径直腸的に、経膣的に等、任意の効果的な慣用の投与単位形態を用いて投与することができる。
経口投与のためには、化合物は、カプセル剤、丸剤、錠剤、トローチ剤、ドロップ剤(lozenge)、融解剤、散剤、溶液、懸濁液、またはエマルジョン等のような、固形または液状の製剤へと製剤化することができ、医薬組成物の調製についての当業者に既知の方法に従って調製することができる。固形の単位投与形態は、例えば界面活性剤、滑剤、ならびに乳糖、ショ糖、リン酸カルシウムおよびコーンスターチ等の様な不活性な充填剤を含有する通常の硬質または軟質のゼラチンカプセルタイプのものであり得る。
別の実施態様においては、本発明の化合物は、乳糖、ショ糖およびコーンスターチ等のような慣用の錠剤基剤を、アラビアゴム、コーンスターチ、ゼラチン等のような結合剤、投与後に錠剤の崩壊と溶解を補助することを意図した、馬鈴薯デンプン、アルギン酸、コーンスターチおよびグアガム、トラガカントゴム、アカシアゴム等のような崩壊剤、錠剤顆粒の流動性の改善および錠剤材料が臼と杵の表面に付着するのを防止することを意図した滑剤、例えばタルク、ステアリン酸またはステアリン酸マグネシウム、カルシウム若しくは亜鉛、錠剤の美的品質を高め、患者にとってより許容し得るものにすることを意図した染料、着色剤、ペパーミント、冬緑油、サクランボ香料等のような香味剤と組み合わせて打錠してもよい。経口の液体投与形態において使用するための適切な賦形剤としては、医薬的に許容し得る界面活性剤、懸濁化剤、または乳化剤の添加を伴ってまたは伴わずに、リン酸二カルシウムおよび水およびアルコール(例えばエタノール、ベンジルアルコール、ポリエチレンアルコール)等のような希釈剤が、挙げられる。種々の他の材料が、コーティング剤として、または別に投与単位の物理的形態を変更するために存在してよい。例えば、錠剤、丸剤またはカプセル剤は、セラック、糖または双方でコーティングされてもよい。
水性懸濁剤の調製のためには、分散可能な散剤および顆粒剤が適している。それらは、分散剤または湿潤剤、懸濁化剤および1種または2種以上の保存剤と混合した形で、有効成分を提供する。好適な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤は、既に上述したものによって例示されている。更なる賦形剤として、例えば、上記の甘味剤、香味剤および着色剤もまた存在してよい。
本発明の医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形であってもよい。油相は、流動パラフィン等のような植物油でも植物油の混合物でもよい。好適な乳化剤は、(1)アカシアゴムやトラガカントゴム等のような天然に存在するガム、(2)大豆レシチン等のような天然に存在するリン脂質、(3)脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されるエステルまたは部分エステル、例えばモノオレイン酸ソルビタン、(4)該部分エステルとエチレンオキシドとの縮合物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート。エマルジョンは、甘味剤および香味剤を含んでいてもよい。
油性懸濁剤は、有効成分を、落花生油、オリーブ油、ゴマ油、ココナツ油等のような植物油に、または流動パラフィン等のような鉱物油に懸濁させることによって、製剤化してよい。油性懸濁剤は、例えばミツロウ、硬質パラフィン、またはセチルアルコール等のような増粘剤を含んでよい。懸濁剤はまた、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはn−プロピル等のような1種または2種以上の保存剤、1種または2種以上の着色剤、1種または2種以上の香味剤、およびショ糖またはサッカリン等のような1種または2種以上の甘味剤を、含んでよい。
シロップ剤およびエリキシル剤は、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトールまたはショ糖等のような甘味剤と共に製剤化してよい。そのような製剤はまた、保護剤およびメチルおよびプロピルパラベン等のような保存剤並びに香味剤および着色剤を含んでいてよい。
本発明の化合物はまた、非経口的に、すなわち、皮下、静注、眼内、滑膜内、筋肉内、または腹腔内に、化合物の注射可能な投与形態として、水、生理食塩水、ブドウ糖水溶液および関連する糖溶液、エタノール、イソプロパノール、またはヘキサデシルアルコール、プロピレングリコールまたはポリエチレングリコール等のようなグリコール類、グリセロール、2,2−ジメチル−1,1−ジオキソラン−4−メタノール等のようなケタール類、ポリ(エチレングリコール)400等のようなエーテル類、油、脂肪酸、脂肪酸エステル若しくは脂肪酸グリセリド、またはアセチル化した脂肪酸グリセリドなどの様な、無菌の液体または液体混合物であってよい薬剤学的担体と共に、医薬的に許容し得る希釈剤に入れて、石鹸若しくは洗剤等のような医薬的に許容し得る界面活性剤、ペクチン、カルボマー類、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、若しくはカルボキシメチルセルロース等のような懸濁化剤、または乳化剤およびその他の薬剤学的補助剤を伴ってまたは伴わずに、投与することができる。
本発明の非経口製剤において使用することのできる油の例としては、石油、動物油、植物油または合成油、例えば、落花生油、大豆油、ゴマ油、綿実油、コーン油、オリーブ油、流動パラフィンおよび鉱物油である。好適な脂肪酸としては、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸およびミリスチン酸が挙げられる。好ましい脂肪酸エステルとしては、例えば、オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピルが挙げられる。好ましい石鹸としては、脂肪酸アルカリ金属、アンモニウム、およびトリエタノールアミン塩が挙げられ、好ましい洗剤としては、陽イオン洗剤、例えばハロゲン化ジメチルジアルキルアンモニウム、ハロゲン化アルキルピリジニウム、および酢酸アルキルアミン;陰イオン洗剤、例えばアルキル、アリール、およびオレフィンスルホン酸、アルキル、オレフィン、エーテル、および硫酸モノグリセリド、およびスルホスクシネート;非イオン洗剤、例えば脂肪アミンオキシド類、脂肪酸アルカノールアミド類、およびポリ(オキシエチレンオキシプロピレン)またはエチレンオキシド若しくはプロピレンオキシドコポリマー類;および両性洗剤、例えば、アルキル−ベータ−アミノプロピオネート、および2−アルキルイミダゾリン4級アンモニウム塩、並びに混合物が挙げられる。
本発明の非経口組成物は、典型的には溶液中に約0.5%〜約25%の有効成分を含有する。保存剤および緩衝剤もまた、有利に使用できる。注射部位における刺激を最小限にしまたは無くすためには、そのような組成物は、親水性−親油性バランス(HLB)が約12〜約17の非イオン界面活性剤を含有することができる。そのような製剤における界面活性剤の量は、約5%〜約15重量%である。界面活性剤は、上記HLBを有する単一成分でもよく、または望ましいHLBを有する2種以上の成分の混合物であってもよい。
非経口製剤で使用される界面活性剤の具体例は、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルの一群のもの、例えばモノオレイン酸ソルビタンおよび有するエチレンオキシドの高分子量付加物(プロピレンオキシドとプロピレングリコールの縮合により形成される)である。
医薬組成物は、無菌の注射可能な水性懸濁液の形態であり得る。そのような懸濁液は、適する分散剤または湿潤剤、および、懸濁化剤、例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ガムトラガカントおよびガムアカシア;分散剤または湿潤剤(天然産生ホスファチド、例えばレシチン、アルキレンオキシドの脂肪酸との縮合産物、例えば、ポリオキシエチレンステアレート、エチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合産物、例えば、ヘプタデカ−エチレンオキシセタノール、エチレンオキシドの、脂肪酸およびヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合産物、例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、または、エチレンオキシドの、脂肪酸およびヘキシトール無水物から誘導される部分エステルとの縮合産物、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンであり得る)を使用して、既知方法に従い製剤化し得る。
この無菌の注射可能な製剤はまた、非毒性の非経口で許容し得る希釈剤または溶媒中の無菌の注射可能な溶液または懸濁液であってよい。用いることのできる希釈剤および溶媒は、例えば、リンゲル溶液、等張塩化ナトリウム溶液および等張ブドウ糖溶液である。加えて、無菌の不揮発性油が、溶媒としてまたは懸濁媒質として慣用的に使用される。この目的で、合成のモノ−またはジグリセリドを含む如何なる刺激のない不揮発性油も使用できる。加えて、オレイン酸等のような脂肪酸を注射剤の調製において使用することができる。
本発明の組成物はまた、薬物の直腸投与用の坐剤の形態で投与することもできる。これらの組成物は、常温では固形であるが直腸温度では液体であり、従って直腸内では融解して薬物を放出するような適当な非刺激性の賦形剤と混合することによって調製することができる。そのような材料は、例えば、カカオ脂およびポリエチレングリコールである。
本発明の方法において用いられる別の製剤は、経皮送達デバイス(「パッチ」)を用いる。そのような経皮パッチは、本発明の化合物の制御された量での連続的なまたは不連続の注入を提供するために用いることができる。医薬剤を送達するための経皮パッチの構成および使用は、当該分野において周知である(例えば、参照によりここに組み込まれる1991年6月11日発行の米国特許第5,023,252号を参照のこと)。そのようなパッチは、医薬物質の連続的な、パルス状のまたは応需型の送達のために構成することができる。
非経口投与のための制御放出型の製剤としては、当該分野において知られたリポソームによる、ポリマーマイクロスフェアおよびポリマーゲル製剤が挙げられる。
患者に、機械的な送達装置によって医薬組成物を導入することが、望ましくまたは必要である場合がある。薬剤の送達のための機械的な送達装置の構成および使用は当該分野において周知である。例えば、薬物を脳に直接投与するための直接的技術は、脳・血液関門を迂回するために、通常、薬物送達カテーテルを患者の脳室系に挿置することを含む。かかる埋め込み可能なシステムの1つは、身体の特定の解剖学的領域に薬剤を輸送するために用いられるものであるが、1991年4月30日に発行された米国特許第5,011,472号に記載されている。
本発明の組成物はまた、所望によりまたは必要に応じて、通常担体または希釈剤と呼ばれる他の慣用の医薬的に許容し得る配合成分を含有することができる。適切な投与形態においてそのような組成物を調製する慣用の方法が利用できる。そのような成分および手順としては、次の参考文献に記載されているものが含まれ、それらの各々が、参照によりここに組み込まれる:すなわち、Powell, M.F. et al, “Compendium of Excipients for Parenteral Formulations” PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 1998, 52(5), 238−311; Strickley, R.G “Parenteral Formulations of Small Molecule Therapeutics Marketed in the United States(1999)−Part−1” PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 1999, 53(6), 324−349; およびNema, S. et al, “Excipients and Their Use in Injectable Products” PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 1997, 51(4), 166−171.
意図する投与経路のために組成物を製剤するのに好適なものとして通常使用することができる薬剤成分としては、次のものが含まれる:
酸性化剤(例として、酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、硝酸が挙げられるが、これらに限定されない);
アルカリ化剤(例として、アンモニア溶液、炭酸アンモニウム、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロラミンが挙げられるが、これらに限定されない。);
吸着剤(例として、粉末化セルロースおよび活性炭が挙げられるが、これらに限定されない。);
エアロゾル噴射剤(例として、二酸化炭素、CCl、FClC−CClFおよびCClFが挙げられるが、これらに限定されない。);
空気置換剤(例として、窒素およびアルゴンが挙げられるが、これらに限定されない。);
抗真菌性保存剤(例として、安息香酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない。);
抗菌性保存剤(例として、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、塩化セチルピリジニウム、クロロブタノール、フェノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀およびチメロサールが挙げられるが、これらに限定されない。);
抗酸化剤(例として、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、次亜リン酸、モノチオグリセロール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシレートナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない);
結合剤(例として、ブロックポリマー、天然のおよび合成のゴム、ポリアクリレート類、ポリウレタン類、シリコーン類、ポリシロキサン類およびスチレン・ブタジエンコポリマー類が挙げられるが、これらに限定されない);
緩衝剤(例として、メタリン酸カリウム、リン酸二カリウム、酢酸ナトリウム、無水クエン酸ナトリウム、およびクエン酸ナトリウム二水和物が挙げられるが、これらに限定されない。);
担体(例として、アカシアシロップ、芳香性シロップ、芳香性エリキシル、チェリーシロップ、カカオシロップ、オレンジシロップ、シロップ、コーン油、鉱物油、落花生油、ゴマ油、制菌性の塩化ナトリウム注射液、および制菌性の注射用水が挙げられるが、これらに限定されない。);
キレート化剤(例として、エデト酸二ナトリウムおよびエデト酸が挙げられるが、これらに限定されない。);
着色剤(例として、FD&C Red No. 3、FD&C Red No. 20、FD&C Yellow No. 6、FD&C Blue No. 2、D&C Green No. 5、D&C Orange No. 5、D&C Red No. 8、カラメルレッドおよび酸化鉄レッドが挙げられるが、これらに限定されない。);
清澄化剤(例として、ベントナイトが挙げられるが、これに限定されない。);
乳化剤(例として、アカシアゴム、セトマクロゴール、セチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル、レシチン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン50が挙げられるが、これらに限定されない。);
カプセル化剤(例として、ゼラチンおよびセルロースアセテートフタレートが挙げられるが、これらに限定されない。);
香味剤(例として、アニス油、桂皮油、ココア、メントール、オレンジ油、ペパーミント油、およびバニリンが挙げられるが、これらに限定されない。);
軟釈剤(例として、グリセロール、プロピレングリコールおよびソルビトールが挙げられるが、これらに限定されない。);
研磨剤(例として、鉱物油およびグリセリンが挙げられるが、これらに限定されない。);
油(例として、落花生油、鉱物油、オリーブ油、ピーナッツ油、ゴマ油および植物油が挙げられるが、これらに限定されない。);
軟膏基剤(例として、ラノリン、親水軟膏、ポリエチレングリコール軟膏、流動パラフィン、親水性流動パラフィン、白色軟膏、黄色軟膏、およびローズ水軟膏が挙げられるが、これらに限定されない。);
透過促進剤(経皮送達)(例として、モノヒドロキシまたはポリヒドロキシアルコール、1価または多価アルコール、飽和または不飽和脂肪アルコール、飽和または不飽和脂肪酸エステル、飽和または不飽和ジカルボン酸、精油、ホスファチジル誘導体、セファリン、テルペン類、アミド類、エーテル類、ケトン類および尿素類が挙げられるが、これらに限定されない。);
可塑剤(例として、フタル酸ジエチルおよびグリセロールが挙げられるが、これらに限定されない。);
溶媒(例として、エタノール、コーン油、綿実油、グリセロール、イソプロパノール、鉱物油、ピーナッツ油、精製水、注射用水、注射用滅菌水、および洗浄(irrigation)用滅菌水が挙げられるが、これらに限定されない。);
硬化剤(例として、セチルアルコール、セチルエステルワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、ステアリルアルコール、白色ワックスおよび黄色ワックスが挙げられるが、これらに限定されない。);
坐剤基剤(例として、カカオ脂およびポリエチレングリコール類(混合物)が挙げられるが、これらに限定されない。);
界面活性剤(例として、塩化ベンザルコニウム、ノノキシノール10、オクストキシノノール9、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウムおよびモノパルミチン酸ソルビタンが挙げられるが、これらに限定されない。);
懸濁剤(例として、寒天、ベントナイト、カルボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カオリン、メチルセルロース、トラガカントゴムおよびビーゴムが挙げられるが、これらに限定されない。);
甘味剤(例として、アスパルテーム、デキストロース、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、サッカリンナトリウム、ソルビトールおよびショ糖が挙げられるが、これらに限定されない。);
錠剤付着防止剤(例として、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクが挙げられるが、これらに限定されない。);
錠剤結合剤(例として、アカシアゴム、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、圧縮可能糖、エチルセルロース、ゼラチン、グルコース液、メチルセルロース、無架橋ポリビニルピロリドン、および予め膠化させたデンプンが挙げられるが、これらに限定されない。);
錠剤およびカプセル剤賦形剤(例として、第二リン酸カルシウム、カオリン、乳糖、マンニトール、微結晶セルロース、粉末化セルロース、沈降炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ソルビトールおよびデンプンが挙げられるが、これらに限定されない。);
錠剤コーティング剤(例として、グルコース液、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、およびセラックが挙げられるが、これらに限定されない。);
直打錠賦形剤(例として、第二リン酸カルシウムが挙げられるが、これに限定されない。);
錠剤崩壊剤(例として、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースカルシウム、微結晶セルロース、ポラクリリン(polacrillin)カリウム、架橋ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、スターチグリコレートナトリウムおよびデンプンが挙げられるが、これらに限定されない。);
錠剤滑剤(例として、コロイド状シリカ、コーンスターチおよびタルクが挙げられるが、これらに限定されない。);
錠剤潤滑剤(例として、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱物油、ステアリン酸およびステアリン酸亜鉛が挙げられるが、これらに限定されない。);
錠剤/カプセル剤不透明化剤(例として、二酸化チタンが挙げられるが、これに限定されない。);
錠剤光沢剤(例として、カルナウバロウおよび白ロウが挙げられるが、これらに限定されない。);
増粘剤(例として、ミツロウ、セチルアルコールおよびパラフィンが挙げられるが、これらに限定されない。);
等張化剤(例として、ブドウ糖および塩化ナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない。);
粘度増加剤(例として、アルギン酸、ベントナイト、カルボマー類、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウムおよびトラガカントゴムが挙げられるが、これらに限定されない。);並びに
湿潤剤(例として、ヘプタデカエチレンオキシセタノール、レシチン、モノオレイン酸ソルビトール、モノオレイン酸ポリオキシエチレン酸ソルビトール、およびステアリン酸ポリオキシエチレンが挙げられるが、これらに限定されない。)
本発明の医薬組成物は、以下のように説明することができる:
滅菌IV溶液:本発明の所望の化合物の5mg/mL溶液が、無菌の注射用水を用いて作られ、そして必要に応じてpHを調整してもよい。この溶液は、1〜2mg/mLへと無菌の5%ブドウ糖を用いて投与用に希釈され、そして約60分間かけて静脈内注入として投与される。
IV投与用の凍結乾燥粉末剤:(i)凍結乾燥粉末として、本発明の所望の化合物100〜1000mg、(ii)クエン酸ナトリウム、32〜327mg/mL、および(iii)デキストラン40、300〜3000mgを用いて、無菌製剤を製造できる。この製剤は、無菌の注射可能な生理食塩水またはブドウ糖5%溶液によって、10〜20mg/mLの濃度に再構成し、それを更に生理食塩水またはブドウ糖5%によって0.2〜0.4mg/mLへと希釈し、そして静脈内ボーラスまたはIV点滴で15〜60分かけて投与する。
筋肉内懸濁剤:以下の溶液または懸濁剤を、例えば筋肉内注射用に調製することができる:
50mg/mLの本発明の所望の水不溶性化合物
5mg/mLのカルボキシメチルセルロースナトリウム
4mg/mLのTWEEN80
9mg/mLの塩化ナトリウム
9mg/mLのベンジルアルコール。
硬カプセル:標準的な2片の硬ゼラチンカプセルに、有効成分粉末100mg、乳糖150mg、セルロース50mgおよびステアリン酸マグネシウム6mgを充填することにより、多数の単位カプセル剤を調製する。
軟ゼラチンカプセル:大豆油、綿実油またはオリーブ油等のような消化可能な油中に有効成分を入れた混合物を製造し、容量型ポンプを利用して融解したゼラチンに注入し、有効成分100mgを含有する軟ゼラチンカプセルを形成させる。そのカプセル剤を洗浄し、乾燥させる。有効成分を、ポリエチレングリコール、グリセリンおよびソルビトールの混合物中に溶解させて、水混和性医薬混合物を製造できる。
錠剤:投与単位が有効成分100mg、コロイド状二酸化ケイ素0.2mg、ステアリン酸マグネシウム5mg、結晶セルロース275mg、デンプン11mgおよび乳糖98.8mgとなるように、慣用の手順により多数の錠剤が調製する。嗜好性を高めるか、美しさ(elegance)と安定性を改善するか、または、吸収を遅らせるために、好適な水性および非水性のコーティングを適用できる。
即時放出錠剤/カプセル剤:これらは慣用および新規の方法により製造される固体の経口投与形態である。これらの単位は、医薬の即時溶解と放出のために、水なしで経口的に服用される。有効成分を、糖、ゼラチン、ペクチンおよび甘味剤等の成分を含有する液体中で混合する。これらの液体を、凍結乾燥および固相抽出法により、固形の錠剤またはカプセル剤に固体化される。薬物化合物を、粘弾性および熱可塑性の糖類およびポリマーまたは発泡性成分と共に圧縮し、水を必要としない即時放出を意図した多孔質のマトリクスを作成できる。
併用療法
本発明の化合物を、単独の医薬物質として、または、組合せが許容できない有害な作用をもたらさない場合、1種またはそれ以上の他の医薬物質と組み合わせて投与できる。本発明はまた、かかる組合せにも関する。例えば、本発明の化合物は、既知の抗過剰増殖剤または他の適応症の物質など、並びにそれらの混合物および組合せ物と組み合わせることができる。他の適応症の物質は、抗血管形成剤、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、DNA−挿入抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、生体応答調節物質、または抗ホルモンを包含するが、これに限定するものではない。
さらなる医薬物質は、アルデスロイキン、アレンドロン酸、アルファフェロン(alfaferone)、アリトレチノイン、アロプリノール、アロプリム(aloprim)、アロキシ、アルトレタミン、アミノグルテチミド、アミホスチン、アムルビシン、アムサクリン、アナストロゾール、アンズメト(anzmet)、アラネスプ(aranesp)、アルグラビン(arglabin)、三酸化ヒ素、アロマシン、5−アザシチジン、アザチオプリン、BCGまたはタイスBCG、ベスタチン、酢酸ベタメタゾン、リン酸ベタメタゾンナトリウム、ベキサロテン、硫酸ブレオマイシン、ブロクスウリジン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルシトニン、キャンパス、カペシタビン、カルボプラチン、カソデックス、セフェゾン(cefesone)、セルモロイキン、セルビジン(cerubidine)、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クラドリビン、クロドロン酸、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノキソム(DaunoXome)、デカドロン、リン酸デカドロン(decadron phosphate)、デレストロゲン(delestrogen)、デニロイキンジフチトクス、デポ・メドロール、デスロレリン(deslorelin)、デクスラゾキサン、ジエチルスチルベストロール、ジフルカン、ドセタキセル、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、ドロナビノール、DW−166HC、エリガード、エリテック(elitek)、エレンス(ellence)、エメンド(emend)、エピルビシン、エポエチンアルファ、エポゲン(epogen)、エプタプラチン(eptaplatin)、エルガミゾール(ergamisol)、エストレース(estrace)、エストラジオール、リン酸エストラムスチンナトリウム、エチニルエストラジオール、エチオール(ethyol)、エチドロン酸、エトポホス(etopophos)、エトポシド、ファドロゾール、フェアストン(farston)、フィルグラスチム、フィナステリド、フィルグラスチム(fligrastim)、フロクスウリジン、フルコナゾール、フルダラビン、5−フルオロデオキシウリジン一リン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)、フルオキシメステロン、フルタミド、ホルメスタン、ホステアビン(fosteabine)、ホテムスチン、フルベストラント、ガンマガード、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、グリベック、グリアデル、ゴセレリン、グラニセトロンHCl、ヒストレリン、ハイカムチン、ハイドロコートン、エリスロ−ヒドロキシノニルアデニン(eyrthro−hydroxynonyladenine)、ヒドロキシウレア、イブリツモマブチウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ−2、インターフェロンアルファ−2α、インターフェロンアルファ−2B、インターフェロンアルファ−n1、インターフェロンアルファ−n3、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ−1α、インターロイキン−2、イントロンA、イレッサ、イリノテカン、カイトリル、硫酸レンチナン、レトロゾール、ロイコボリン、リュープロリド、酢酸リュープロリド、レバミソール、レボフォリン酸(levofolinic acid)カルシウム塩、レボスロイド(levothroid)、レボキシル(levoxyl)、ロムスチン、ロニダミン、マリノール、メクロレタミン、メコバラミン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メネスト、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、メトビックス(metvix)、ミルテホシン、ミノサイクリン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、モドレナル(Modrenal)、マイオセット(Myocet)、ネダプラチン、ニューラスタ(neulasta)、ニューメガ(neumega)、ニューポジェン、ニルタミド、ノルバデックス、NSC−631570、OCT−43、オクトレオチド、オンダンセトロンHCl、オラプレド(orapred)、オキサリプラチン、パクリタキセル、ペジアプレド(pediapred)、ペグアスパルガーゼ、ペガシス、ペントスタチン、ピシバニール、ピロカルピンHCl、ピラルビシン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プレドニムスチン、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレマリン、プロカルバジン、プロクリット、ラルチトレキセド、レビフ(rebif)、エチドロン酸レニウム−186、リツキシマブ、ロフェロン(roferon)−A、ロムルチド、サラジェン、サンドスタチン、サルグラモスチム、セムスチン、シゾフィラン、ソブゾキサン、ソルメドロール、スパルフォス酸(sparfosic acid)、幹細胞治療、ストレプトゾシン、塩化ストロンチウム−89、シンスロイド(synthroid)、タモキシフェン、タムスロシン、タソネルミン、テストラクトン(tastolactone)、タキソテール、テセロイキン、テモゾロミド、テニポシド、プロピオン酸テストステロン、テストレド(testred)、チオグアニン、チオテパ、甲状腺刺激ホルモン、チルドロン酸、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレオスルファン、トレチノイン、トレキサル(trexall)、トリメチルメラミン、トリメトレキサート、酢酸トリプトレリン、パモ酸トリプトレリン、UFT、ウリジン、バルルビシン、ベスナリノン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ビルリジン(virulizin)、ジネカルド(zinecard)、ジノスタチンスチマラマー、ゾフラン、ABI−007、アコルビフェン、アクティミューン、アフィニタック、アミノプテリン、アルゾキシフェン、アソプリスニル(asoprisnil)、アタメスタン、アトラセンタン、ソラフェニブ、アバスチン、CCI−779、CDC−501、セレブレックス(celebrex)、セツキシマブ、クリスナトール(crisnatol)、酢酸シプロテロン、デシタビン、DN−101、ドキソルビシン−MTC、dSLIM、デュタステリド、エドテカリン(edotecarin)、エフロールニチン、エキサテカン(exatecan)、フェンレチニド、ヒスタミン二塩酸塩、ヒストレリンヒドロゲルインプラント、ホルミウム−166 DOTMP、イバンドロン酸、インターフェロンガンマ、イントロン−PEG、イクサベピロン、キーホールリンペットヘモシアニン、L−651582、ランレオチド、ラソフォキシフェン、ライブラ(libra)、ロナファーニブ、ミプロキシフェン(miproxifene)、ミノドロン酸、MS−209、リポソームMTP−PE、MX−6、ナファレリン、ネモルビシン(nemorubicin)、ネオバスタット(neovastat)、ノラトレキセド(nolatrexed)、オブリメルセン、オンコ−TCS、オシデム(osidem)、ポリグルタミン酸パクリタキセル、パミドロン酸二ナトリウム、PN−401、QS−21、クアゼパム、R−1549、ラロキシフェン、ランピルナーゼ(ranpirnase)、13−シス−レチノイン酸、サトラプラチン、セオカルシトール(seocalcitol)、T−138067、タルセバ、タキソプレキシン(taxoprexin)、チモシンアルファ1、チアゾフリン、ティピファニブ、チラパザミン、TLK−286、トレミフェン、TransMID−107R、バルスポダル(valspodar)、バプレオチド(vapreotide)、バタラニブ、ベルテポルフィン、ビンフルニン、Z−100、ゾレドロン酸またはそれらの組み合わせであり得る。
組成物に添加できる任意の抗過剰増殖剤には、出典明示により本明細書の一部とするMerck Index 第11版(1996)の癌の化学療法薬のレジメンに挙げられている化合物、例えば、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、コラスパーゼ(colaspase)、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、エピルビシン、エトポシド、5−フルオロウラシル、ヘキサメチルメラミン、ヒドロキシウレア、イホスファミド、イリノテカン、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、マイトマイシンC、ミトキサントロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、プロカルバジン、ラロキシフェン、ストレプトゾシン、タモキシフェン、チオグアニン、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチンおよびビンデシンが含まれるが、これらに限定されない。
本発明の組成物と共に使用するのに適する他の抗過剰増殖剤には、出典明示により本明細書の一部とする Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics(第9版)、Molinoffら編、McGraw-Hill 刊行、1225−1287頁(1996)で、新生物性疾患の処置に使用できると認められている化合物、例えば、アミノグルテチミド、L−アスパラギナーゼ、アザチオプリン、5−アザシチジン、クラドリビン、ブスルファン、ジエチルスチルベストロール、2’,2’−ジフルオロデオキシシチジン、ドセタキセル、エリスロヒドロキシノニルアデニン(erythrohydroxynonyl adenine)、エチニルエストラジオール、5−フルオロデオキシウリジン、5−フルオロデオキシウリジン一リン酸塩、リン酸フルダラビン、フルオキシメステロン、フルタミド、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、イダルビシン、インターフェロン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メルファラン、ミトタン、パクリタキセル、ペントスタチン、N−ホスホノアセチル−L−アスパラギン酸(PALA)、プリカマイシン、セムスチン、テニポシド、プロピオン酸テストステロン、チオテパ、トリメチルメラミン、ウリジンおよびビノレルビンが含まれるが、これらに限定されない。
本発明の組成物と共に使用するのに適する他の抗過剰増殖剤には、他の抗癌剤、例えば、エポチロンおよびその誘導体、イリノテカン、ラロキシフェンおよびトポテカンが含まれるが、これらに限定されない。
本発明の化合物はまた、タンパク質治療剤と組合しても投与され得る。癌または他の血管新生疾患の処理のためにおよび本発明の組成物と共に使用するために適切なそのようなタンパク質治療剤は、次のものを包含するが、これらに限定するものではない。インターフェロン(例えば、インターフェロンα、βまたはγ)、超作動性モノクローナル抗体、ツエンビンゲン(Tuebingen)、TRP−1タンパク質ワクチン、コロストリニン(Colostrinin)、抗−FAP抗体、YH−16、ゲムツズマブ(gemtuzumab)、インフリキシマブ(infliximab)、セツキシマブ(cetuximab)、トラスツズマブ(trastuzumab)、デニレウキンジフチトキシ(denileukin diftitox)、リツキシマブ、チモシンα1、ベバシズマブ(bevacizumab)、メカセルミン(mecasermin)、メカセルミンリンファベート(mecasermin rinfabate)、オプレルベキン(oprelvekin)、ナタリズマブ(natalizumab)、rhMBL、MFE−CP1+ZD−2767−P、ABT−828、BrbB2−特異的イムノトキシン、SGN−35、MT−103、リンファベート(rinfabate)、AS−1402、B43−ゲニステイン(genistein)、L−19基材の放射性免疫治療剤、AC−9301、NY−ESO−1ワクチン、IMC−1C11、CT−322、rhCC10、r(m)CRP、MORAb−009、アビスクミン(aviscumine)、MDX−1307、Her−2ワクチン、APC−8024、NGR−hTNF、rhH1.3、IGN−311、エンドスタチン(Endostatin)、ボロシキシマブ(volociximab)、PRO−1762、レキサツムマブ(lexatumumab)、SGN−40、ペルツズマブ(pertuzumab)、EMD−273063、L19−IL−2融合タンパク質、PRX−321、CNTO−328、MDX−214、チガポチド(tigapotide)、CAT−3888、ラベツズマブ、α−粒子放出放射性同位結合のリンツズマブ(lintuzumab)、EM−1421、超急性ワクチン、ツコツズマブ(tucotuzumab)、セルモロイキン(celmoleukin)、ガリキンマブ(galiximab)、HPV−16−E7、Javelin−前立腺癌、Javelin−メラノーマ、MY−ESO−1ワクチン、EGFワクチン、CYT−004−MelQbG10、WT1ペプチド、オレゴボマブ(oregovomab)、オファツムマブ(ofatumumab)、ザルツムマブ(zalutumumab)、シントレデキンベスドトキシ(cintredekin besudotox)、WX−G250、アルブフェロン(Albuferon)、アフリベルセプト(aflibercept)、デノスマブ(denosumab)、ワクチン、CTP−37、エフングマブ(efungumab)または131 l−chTNT−1/B。タンパク質治療剤として有用なモノクローナル抗体は次のものを包含するが、但しそれらに限定するものではない:ムロモナブ−CD3(muromonab-CD3)、アブシキシマブ(abciximab)、エドレコロマブ(edrecolomab)、ダクリズマブ(daclizumab)、ゲンツズマブ(gentuzumab)、アレムツズマブ(alemtuzumab)、イブリツモマブ(ibritumomab)、セツキシマブ(cetuximab)、ベビシツマブ(bevicizumab)、エファリズマブ(efalizumab)、アダリムマブ(adalimumab)、オマリズマブ(omalizumab)、ムロモマブ−CD3(muromomab-CD3)、リツキシマブ、ダクリズマブ(daclizumab)、トラスツズマブ(trastuzumab)、パリビズマブ(palivizumab)、バシリキシマブ(basiliximab)およびインフリキシマブ(infliximab)。
一般的に、本発明の化合物または組成物との組合せにおける、細胞傷害性および/または細胞増殖抑制性の物質の使用は、以下に役立つ。
(1)いずれかの物質を単独で投与するのと比較して、腫瘍の成長を低減させるのにより良好な効力を達成するか、または、腫瘍を除去する、
(2)より少ない量での化学療法剤の投与を提供する、
(3)有害な薬理的合併症が単剤の化学療法およびある種の併用療法で観察されるものよりも少ない、患者に良好に耐容される化学療法を提供する、
(4)哺乳動物、特にヒトにおいて、より幅広い範囲の様々な癌のタイプの処置を提供する、
(5)処置される患者の間に、より高い応答率を提供する、
(6)標準的な化学療法の処置と比較して、処置される患者の間により長い生存時間を提供する、
(7)より長い時間の腫瘍の進行をもたらす、および/または、
(8)他の癌作用物質の組合せが拮抗作用を奏する既知の例と比較して、単独で使用される物質のものと少なくとも同程度に良好な効力および耐容性の結果を達成する。
放射線に対して細胞を増感する方法:
本発明の独特な態様においては、本発明の化合物は、放射線に対して細胞を増感するために使用され得る。すなわち、細胞の放射線処理前の、本発明の化合物による細胞の処理は、該細胞を、本発明の化合物によるいずれの処理も不在下にある細胞よりも、DNA損傷および細胞死に対してより敏感にする。1つの実施形態においては、細胞は少なくとも1つの本発明の化合物により処理される。
従って、本発明はまた、従来の放射線療法と組み合せて、1または複数の本発明の化合物が投与される、細胞の殺傷方法も提供する。
本発明はまた、細胞を細胞死に対してより敏感にする方法も提供し、ここで前記細胞は、細胞死を引き起こすかまたは誘発するために、細胞の処理の前に、1または複数の本発明の化合物により処理される。ある実施形態においては、細胞が1または複数の本発明の化合物により処理された後、細胞は、正常細胞の機能の阻害または細胞を殺すことを目的としてDNA損傷を引き起こすために少なくとも1つの化合物、または少なくとも1つの方法、またはその組み合わせにより処理される。
1つの態様においては、細胞は、少なくとも1つのDNA損傷剤により細胞を処理することにより殺される。すなわち、該細胞を細胞死に対して増感させるために、1または複数の本発明の化合物により細胞を処理した後、その細胞は、該細胞を殺すために少なくとも1つのDNA損傷剤により処理される。本発明において有用なDNA損傷剤は、化学療法剤(例えば、シスプラチニウム)、イオン化放射線(X−線、紫外線)、発癌性物質および変異誘発物質を包含するが、それらに限定されない。
もう1つの態様においては、細胞は、DNA損傷を引き起こすかまたは誘発するために少なくとも1つの方法により細胞を処理することにより殺される。そのような方法は、細胞シグナル化経路が活性化される場合にDNA損傷をもたらすその経路の活性化、細胞シグナル化経路が阻害される場合にDNA損傷をもたらすその経路の阻害、および細胞における生化学的変化(この変化がDNA損傷をもたらす)の誘発を包含するが、それらに限定されるものではない。非制限的な例によれば、細胞におけるDNA修復経路が阻害され、それにより、DNA損傷の修復を妨げて、細胞におけるDNA損傷の異常蓄積をもたらし得る。
本発明のある実施形態においては、本発明の化合物は、細胞におけるDNA損傷の放射線または他の誘発の前に、細胞に投与される。本発明のもう1つの実施形態においては、本発明の化合物は、細胞におけるDNA損傷の放射線または他の誘発と同時に細胞に投与される。本発明のさらなるもう1つの実施形態においては、本発明の化合物は、DNA損傷の放射線または他の誘発が開始した直後に細胞に投与される。
もう1つの局面においては、細胞はインビトロで存在する。もう1つの態様においては、細胞はインビボで存在する。
上述に挙げたとおり、驚くべきことに、本発明の化合物はMps−1を効果的に阻害することが判ったので、制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、または不適切な細胞の炎症性応答の疾患の処置または予防、あるいは制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、または不適切な細胞の炎症性応答を随伴する疾患の処置または予防に使用され得るが、特に、制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、または不適切な細胞の炎症性応答が、Mps−1により仲介されるものであり、例えば血液の癌、固形腫瘍、および/またはその転移等、例えば白血病および骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、脳腫瘍および脳転移を含む頭頚部腫瘍、非小細胞および小細胞肺腫瘍を含む胸部腫瘍、胃腸腫瘍、内分泌腫瘍、乳腺および他の婦人科系腫瘍、腎臓、膀胱および前立腺腫瘍を包含する泌尿器系腫瘍、皮膚腫瘍、および肉腫、ならびに/またはその転移癌である。
それ故に、別の態様に従って、本発明は、上記した疾患の処置または予防における使用のための、本明細書に記述および規定したような一般式(I)の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、または塩、特にその薬学的に許容される塩、あるいはそれらの混合物を範囲に含む。
それ故に、本発明の別の態様は、疾患の予防または処置のための、上記した一般式(I)の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、または塩、特にその薬学的に許容される塩、あるいはそれらの混合物を含む。
それ故に、本発明の別の態様は、疾患の処置または予防のための医薬組成物を製造するための、上記した一般式(I)の化合物の使用である。
2つの前記パラグラフに示した該疾患とは、制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、または不適切な細胞の炎症性応答、あるいは制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、または不適切な細胞の炎症性応答を随伴する疾患であって、特に、制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、または不適切な細胞の炎症性応答とは、Mps−1により仲介されるものであって、例えば、血液の癌、固形腫瘍、および/またはその転移癌など、例えば白血病および骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、脳腫瘍および脳転移を含む頭頚部腫瘍、非小細胞および小細胞肺腫瘍を含む胸部の腫瘍、胃腸腫瘍、内分泌腫瘍、乳腺および他の婦人科系腫瘍、腎臓、膀胱および前立腺腫瘍を含めた泌尿器系腫瘍、皮膚腫瘍、および肉腫、および/またはその転移癌である。
本発明の文脈における用語「不適切な」とは、特に本明細書で使用されるような「不適切な細胞免疫応答、または不適切な細胞の炎症性応答」の文脈において、好ましくは該疾患の病理に関連するか、該疾患の病理に関与するか、または該疾患の病理から生じる正常未満、または正常より高い応答を意味すると理解されるべきである。
好ましくは、使用とは、疾患の処置または予防であって、該疾患は血液の癌、固形腫瘍および/またはその転移癌である。
過剰増殖障害の処置方法
本発明は、哺乳動物の過剰増殖障害を処置するための本発明の化合物およびその組成物の使用方法に関する。化合物は、細胞増殖および/または細胞分裂を阻害、阻止、低減、減少などするために、ならびに/またはアポトーシスをもたらすために利用できる。この方法は、それを必要としているヒトを含む哺乳動物に、その障害を処置するのに有効な量の本発明の化合物、または、その医薬的に許容し得る塩、異性体、多形物、代謝物、水和物、溶媒和物もしくはエステルを投与することを含む。過剰増殖障害には、乾癬、ケロイド、および、他の皮膚を冒す過形成、良性前立腺肥大症(BPH)、固形腫瘍、例えば、乳房、呼吸器、脳、生殖器、消化器、泌尿器、眼、肝臓、皮膚、頭頸部、甲状腺、副甲状腺の癌およびそれらの遠隔転移が含まれるが、これらに限定されない。これらの障害は、リンパ腫、肉腫および白血病もまた含む。
乳癌の例には、浸潤性乳管癌、浸潤性小葉癌、非浸潤性乳管癌および非浸潤性小葉癌が含まれるが、これらに限定されない。
呼吸器の癌の例には、小細胞肺癌および非小細胞肺癌、並びに気管支腺腫および胸膜肺芽腫が含まれるが、これらに限定されない。
脳の癌の例には、脳幹および視床下部(hypophtalmic)のグリオーマ、小脳および大脳の星状細胞腫、髄芽腫、上衣腫、並びに、神経外胚葉および松果体の腫瘍が含まれるが、これらに限定されない。
雄性生殖器の腫瘍には、前立腺および精巣の癌が含まれるが、これらに限定されない。雌性生殖器の腫瘍には、子宮内膜、子宮頸、卵巣、膣および外陰部の癌、並びに子宮の肉腫が含まれるが、これらに限定されない。
消化器の腫瘍には、肛門、結腸、結腸直腸、食道、胆嚢、胃、膵臓、直腸、小腸および唾液腺の癌が含まれるが、これらに限定されない。
泌尿器の腫瘍には、膀胱、陰茎、腎臓、腎盂、尿管、尿道およびヒト乳頭状腎癌が含まれるが、これらに限定されない。
眼の癌には、眼球内黒色腫および網膜芽細胞腫が含まれるが、これらに限定されない。
肝臓癌の例には、肝細胞癌(線維層状の変化(fibrolamellar variant)が有るか、または無い、肝細胞癌腫)、胆管癌(肝臓内の胆管の癌腫)および混合型の肝細胞性胆管癌が含まれるが、これらに限定されない。
皮膚癌には、扁平上皮癌、カポジ肉腫、悪性黒色腫、メルケル細胞皮膚癌および非黒色腫皮膚癌が含まれるが、これらに限定されない。
頭頸部の癌には、喉頭/下咽頭/鼻咽頭/口咽頭癌、および口唇および口腔の癌および扁平細胞が含まれるが、これらに限定されない。リンパ腫には、AIDS関連リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、ホジキン病および中枢神経系のリンパ腫が含まれるが、これらに限定されない。
肉腫には、軟部組織の肉腫、骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫および横紋筋肉腫が含まれるが、これらに限定されない。
白血病には、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病および有毛細胞白血病が含まれるが、これらに限定されない。
これらの障害は、ヒトでは十分に特徴解析されているが、他の動物にも同様の病因で存在しており、本発明の医薬組成物の投与により処置できる。
本文書を通じて述べられる用語「処置する」または「処置」は、慣習的に使用され、例えば、癌腫などの疾患または障害の症状などに対する、対抗、緩和、低減、軽減、改善を目的とする対象の管理または治療である。
キナーゼ障害の処置方法
本発明はまた、次のものに限定するものではないが、卒中、心不全、肝腫脹、心肥大、糖尿病、アルツハイマー疾患、嚢胞性線維症、異種移植片拒絶反応の症候、敗血性ショックまたは喘息を含む異常な分裂促進因子の細胞外キナーゼ活性と関連した障害を処置するための方法を提供する。
本発明の化合物の有効量を使用して、先の従来技術において言及した疾患種(例えば、癌)を含むそのような疾患を治療できる。しかし、本発明の化合物を用いて、かかる癌および他の疾患を、該キナーゼと該障害との間の作用機構および/または関係に関わらず、処置できる。
用語「異常なキナーゼ活性」または「異常なチロシンキナーゼ活性」には、キナーゼをコードする遺伝子またはそれがコードするポリペプチドのあらゆる異常な発現または活性が含まれる。かかる異常な活性の例は、遺伝子またはポリペプチドの過剰発現;遺伝子増幅;構成的に活性なまたは過活性なキナーゼ活性を提供する突然変異;遺伝子の変異、削除、置換、付加などを含むが、これに限定するものではない。
本発明はまた、キナーゼ活性を阻害すること、特に分裂促進因子の細胞外キナーゼのキナーゼ活性を阻害する方法を提供するものであり、これは有効量の本発明の化合物、その塩、多形体、代謝体、水和物、溶媒和物、プロドラッグ(例えば、エステル)、およびそのジアステレオマー形態を投与することを含む。キナーゼ活性を、細胞(例えば、インビトロ)、または該処置が必要な哺乳類対象、特にヒト患者のその細胞において阻害できる。
血管新生障害の処置方法
本発明はまた、過剰および/または異常な血管新生に関連する障害および疾患の処置方法も提供する。
血管新生の不適切なおよび異所性発現は、生物にとって有害であり得る。多くの病理学的症状は、異質な血管の増殖に関連している。それらは例えば、糖尿病性網膜症、虚血性網膜静脈閉塞症および未熟網膜症(Aiello et al. New Engl. J. Med. 1994, 331, 1480; Peer et al. Lab. Invest. 1995, 72, 638)、加齢性網膜黄斑部変性(AMD; Lopez et al. Invest. Opththalmol. Vis. ScL 1996, 37, 855を参照のこと)、血管新生緑内障、乾癬、後水晶体線維増殖症、血管線維腫、炎症、リウマチ性関節炎(RA)、再狭窄、ステント内再狭窄、移植血管再狭窄などが含まれる。さらに、癌性および新生組織に関連する血液供給の増加が増殖を促進し、急速な腫瘍の拡大および転移を導く。さらに、腫瘍における新規血管およびリンパ管の増殖は、不制御細胞(renegade cell)に避難経路を与え、癌の転移および続く拡散を促進する。従って、本発明の化合物は、例えば、血管形成を阻害および/または低減することにより;上皮細胞の増殖または血管新生に関連する他のタイプを、阻害、阻止、低減、減少などすることにより、並びに、そのような細胞タイプの細胞死またはアポトーシスを引き起こすことにより、上述の血管新生障害の処置および/または予防に利用できる。
用量および投与
過剰増殖障害および血管新生障害の処置に有用な化合物を評価するために知られている標準的な実験室の技術に基づき、哺乳動物における上記で同定される症状の処置の測定のための標準的な毒性試験および標準的な薬理アッセイにより、そして、これらの結果をこれらの症状の処置に使用される既知の医薬の結果と比較することにより、各所望の適応症の処置のために、本発明の化合物の有効投与量を容易に決定できる。これらの症状の一つの処置において投与されるべき有効成分の量は、用いる特定の化合物および投与単位、投与様式、処置期間、処置される患者の年齢および性別、並びに、処置される症状の性質および程度などの考慮事項によって幅広く変動し得る。
投与すべき有効成分の総量は、一般的に、1日当たり約0.001mg/体重kgないし約200mg/体重kg、好ましくは1日当たり約0.01mg/体重kgないし約20mg/体重kgの範囲にあろう。臨床的に有用な投与スケジュールは、1日1回ないし3回の投与から、4週ごとに1回の投与までの範囲にあろう。加えて、患者が一定期間にわたり投薬を受けない「休薬」は、薬理効果と耐性の全体的バランスに有益であり得る。投与単位は、約0.5mgないし約1500mgの有効成分を含有し得、1日1回またはそれ以上、または、1日1回よりも少なく、投与できる。静脈内、筋肉内、皮下および非経腸注射を含む注射ならびに点滴技術の使用による平均の1日の投与量は、好ましくは、0.01ないし200mg/総体重kgであろう。平均の1日の直腸投与レジメンは、好ましくは、0.01ないし200mg/総体重kgであろう。平均の1日の膣投与量レジメンは、好ましくは、0.01ないし200mg/総体重kgであろう。平均の1日の局所投与量レジメンは、好ましくは、1日1回ないし4回投与される0.1ないし200mgであろう。経皮濃度は、好ましくは、0.01ないし200mg/kgの1日用量を維持するのに必要とされるものであろう。平均の1日の吸入投与量レジメンは、好ましくは、0.01ないし100mg/総体重kgであろう。
当然、各患者のための具体的な開始および継続する投与量レジメンは、担当の診断者によって決定される症状の性質および重篤度、用いる特定の化合物の活性、患者の年齢および全般的状態、投与時間、投与経路、薬物の排出速度、薬物の組合せなどに従って変動するであろう。所望の処置様式および本発明の化合物またはその医薬的に許容し得る塩またはエステルまたは組成物の投与回数は、常套の処置試験を使用して当業者により確認できる。
好ましくは、該方法の疾患は、血液の癌、固形腫瘍および/またはその転移癌である。
本発明の化合物を、特に、療法および予防、すなわち腫瘍増殖および転移の予防、特に腫瘍増殖の予備的処置を行うか、または行わない全ての適応および段階の固形腫瘍に使用できる。
特定の薬理学的または医薬的性質について試験する方法は、当業者にはよく知られている。
本明細書に記述した実施態様の試験的実験は、本発明を説明するために働き、本発明は、提供された例に限定されない。
生物学的アッセイ:増殖アッセイ
培養した腫瘍細胞(MCF7、ホルモン依存性ヒト乳癌細胞、ATCC HTB22;NCI−H460、ヒト非小細胞肺癌腫細胞、ATCC HTB−177;DU 145、ホルモン依存性ヒト前立腺癌細胞、ATCC HTB−81;HeLa−MaTu、ヒト頚部癌腫細胞、EPO−GmbH、Berlin;HeLa−MaTu−ADR、多剤耐性ヒト頚部癌腫細胞、EPO−GmbH、Berlin;HeLa ヒト頚部腫瘍細胞、ATCC CCL−2;B16F10 マウス黒色腫細胞、TCC CRL−6475)を、5000 細胞/ウェル(MCF7、DU145、HeLa−MaTu−ADR)、3000 細胞/ウェル(NCI−H460、HeLa−MaTu、HeLa)、または1000細胞/ウェル(B16F10)の密度で、10%子ウシ血清を添加した各増殖培地(200μl)に96ウェルマルチタイタープレートに播種した。24時間後、一枚のプレートの細胞(ゼロポイントのプレート)を、クリスタルバイオレット(以下を参照されたい)により染色し、もう一方のプレートの該培地を新しい培養培地(200μl)に置換し、これに試験物質を、種々の濃度で添加した(0μM、ならびに0.01−30μMの範囲で;溶媒のジメチルスルホキシドの終濃度は0.5%であった)。該細胞を、試験物質の存在下で4日間培養した:細胞増殖を、細胞をクリスタルバイオレットによる染色にて決定した:該細胞を、15分室温にて11%グルタルアルデヒド溶液(20μl)/測定ポイントを添加することにより固定した。該固定された細胞を水で洗浄するサイクルを3回行った後に、該プレートを、室温にて乾燥させた。0.1%クリスタルバイオレット溶液(pH3.0)(100μl)/測定ポイントを添加することにより、該細胞を染色した。水により染色細胞を洗浄するサイクルを3回行った後、該プレートを室温にて乾燥させた。染料を、10%酢酸溶液/測定ポイント(100μl)を添加して溶解させた。消失を、595nmの波長で側光法により決定した。細胞数の変化(パーセント)を、ゼロポイントプレート(=0%)の消失値(extinction value)と非処理(0μm)細胞(=100%)の消失値に対する測定値の正規化により計算した。該IC50値を、自社のソフトウェアを用いて4つのパラメーターの適合度により決定した。
10μM ATPでのMps−1キナーゼアッセイ
ヒトキナーゼMps−1は、ビオチン化基質ペプチドをリン酸化する。このリン酸化生成物の検出を、供与体としてユーロピウム標識された抗ホスホ−セリン/スレオニン抗体から、受容体としてストレプトアビジン標識された交差アロフィコシアニン(SA−XLent)への均一時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR−FRET)により達成した。化合物を、該キナーゼ活性のその阻害について試験した。
N末端にGSTタグ化したヒト完全長の組換え体Mps−1キナーゼ(invitrogen, Karslruh, Germany, cat. no PV4071から購入)を用いた。キナーゼ反応についての基質としては、アミノ酸配列biotin−Ahx−PWDPDDADITEILG(アミド形態にあるC末端、Biosynthan GmbH, Berlinから購入)のビオチン化ペプチドを使用した。
このアッセイのために、DMSO中で100倍濃縮された試験化合物溶液(50nl)を、黒色の低容量の384ウェル マイクロタイタープレート(Greiner Bio-One, Frickenhausen, Germany)中へピペッティングし、アッセイ緩衝液[0.1mM オルトバナジン酸ナトリウム、10mM MgCl、2mM DTT、25mM Hepes(pH7.7)、0.05% BSA(w/v)、0.001% Pluronic F−127]中のMps−1溶液(2μl)を添加し、該混合物を22℃で15分間インキュベートし、キナーゼ反応の開始前にMps−1に試験化合物を予め結合させた。その後、該キナーゼ反応を、アッセイ緩衝液中で16.7μM アデノシン三リン酸[ATP,16.7μM→5μアッセイ容量中で10μMの終濃度]およびペプチド基質[1.67μM→5μアッセイ容量中で1μMの終濃度]の溶液(3μl)の添加により開始して、この得られる混合物を、22℃で60分間の反応時間インキュベートした。アッセイ中のMps−1の濃度を、酵素ロット(lot)の活性に調整して、直線範囲のアッセイとなるように好適に選択した。典型的な酵素濃度は、約0.5nMの範囲内であった(アッセイ容量中(5μl)の終濃度)。この反応を、TR−FRET検出反応材溶液(100mM Hepes pH7.4、0.1%BSA、40mM EDTA、140nM ストレプトアビジン−XLent[# 61GSTXLB, Fa. Cis Biointernational, Marcoule, France]、1.5nM 抗ホスホ(Ser/Thr)−ユーロピウム抗体[#AD0180, PerkinElmer LAS, Rodgau−Juegesheim, Germany])(5μL)の添加により停止した。1.5nM 抗ホスホ(Ser/Thr)−ユーロピウム抗体の代わりに、2nM 非標識の抗ホスホser/thr−pro抗体 MPM−2[Millipore cat. # 05−368]および1nM LANCE EU−W1024標識した抗マウスIgG抗体[Perkin−Elmer, product no. AD0077]の混合物を用い得る。
得られる混合物を22℃で1時間インキュベートして、リン酸化ペプチドを抗ホスホ(Ser/Thr)−ユーロピウム抗体に結合させた。次に、リン酸化された基質の量を、ユーロピウム標識した抗ホスホ(Ser/Thr)抗体から、ストレプトアビジン−XLentへの蛍光共鳴エネルギー転移の測定により評価した。すなわち、350nmでの励起後の620nmおよび665nmでの蛍光発光を、Viewlux TR-FRET reader (PerkinElmer LAS, Rodgau-Juegesheim, Germany)で測定した。“ブランク校正された正規化比”(665nmおよび622nmでの従来の発光比と類似したViewluxの特異的計測値、ここでブランクとEu供与体のクロストークは、該比を計算する前に665nmシグナルから控除される)を、リン酸化基質の量についての測定値として見なした。データを、正規化した(阻害剤を含まない酵素反応=0%阻害、酵素を含まない全ての他のアッセイ成分=100%阻害)。試験化合物を、20μMないし1nMの範囲内にある10の異なる濃度で(1:3の連続希釈により、100倍の濃ストック溶液のレベルにてアッセイ前に調製した、20μM、6.7μM、2.2μM、0.74μM、0.25μM、82nM、27nM、9.2nM、3.1nMおよび1nMの希釈シリーズ)、各濃度につきデュプリケートの値にて同マイクロタイタープレート上で試験し、IC50値を、自社内のソフトウェアを用いて、4つのパラメーターの適合により計算した。
2mM ATPでのMps−1キナーゼアッセイ
ヒトキナーゼMps−1は、ビオチン化基質ペプチドをリン酸化する。このリン酸化生成物の検出を、供与体としてユーロピウム標識された抗ホスホ−セリン/スレオニン抗体から、受容体としてストレプトアビジン標識された交差アロフィコシアニン(SA−XLent)への均一時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR−FRET)により達成した。化合物を、該キナーゼ活性のその阻害について試験した。
N末端にGSTタグ化したヒト完全長の組換え体Mps−1キナーゼ(invitrogen, Karslruh, Germany, cat. no PV4071から購入)を用いた。キナーゼ反応についての基質としては、アミノ酸配列biotin−Ahx−PWDPDDADITEILG(アミド形態にあるC末端、Biosynthan GmbH, Berlinから購入)のビオチン化ペプチドを使用した。
このアッセイのために、DMSO中で100倍濃縮された試験化合物溶液(50nl)を、黒色の低容量の384ウェル マイクロタイタープレート(Greiner Bio-One, Frickenhausen, Germany)中へピペッティングし、アッセイ緩衝液[0.1mM オルトバナジン酸ナトリウム、10mM MgCl、2mM DTT、25mM Hepes(pH7.7)、0.05% BSA(w/v)、0.001% Pluronic F−127]中のMps−1溶液(2μl)を添加し、該混合物を22℃で15分間インキュベートし、キナーゼ反応の開始前にMps−1に試験化合物を予め結合させた。その後、該キナーゼ反応を、アッセイ緩衝液中で3.33mM アデノシン三リン酸[ATP,3.3mM→5μアッセイ容量中で5μMの終濃度]およびペプチド基質[1.67μM→5μアッセイ容量中で1μMの終濃度]の溶液(3μl)の添加により開始して、この得られる混合物を、22℃で60分間の反応時間インキュベートした。アッセイ中のMps−1の濃度を、酵素ロット(lot)の活性に調整して、直線範囲のアッセイとなるように好適に選択した。典型的な酵素濃度は、約0.5nMの範囲内であった(アッセイ容量中(5μl)の終濃度)。この反応を、TR−FRET検出反応材溶液(100mM Hepes pH7.4、0.1%BSA、40mM EDTA、140nM ストレプトアビジン−XLent[# 61GSTXLB, Fa. Cis Biointernational, Marcoule, France]、1.5nM 抗ホスホ(Ser/Thr)−ユーロピウム抗体[#AD0180, PerkinElmer LAS, Rodgau−Juegesheim, Germany])(5μL)の添加により停止した。1.5nM 抗ホスホ(Ser/Thr)−ユーロピウム抗体の代わりに、2nM 非標識の抗ホスホser/thr−pro抗体 MPM−2[Millipore cat. # 05−368]および1nM LANCE EU−W1024標識した抗マウスIgG抗体[Perkin−Elmer, product no. AD0077]の混合物を用い得る。
得られる混合物を22℃で1時間インキュベートして、リン酸化ペプチドを抗ホスホ(Ser/Thr)−ユーロピウム抗体に結合させた。次に、リン酸化された基質の量を、ユーロピウム標識した抗ホスホ(Ser/Thr)抗体から、ストレプトアビジン−XLentへの蛍光共鳴エネルギー転移の測定により評価した。すなわち、350nmでの励起後の620nmおよび665nmでの蛍光発光を、Viewlux TR-FRET reader (PerkinElmer LAS, Rodgau-Juegesheim, Germany)で測定した。“ブランク校正された正規化比”(665nmおよび622nmでの従来の発光比と類似したViewluxの特異的計測値、ここでブランクとEu供与体のクロストークは、該比を計算する前に665nmシグナルから控除される)を、リン酸化基質の量についての測定値として見なした。データを、正規化した(阻害剤を含まない酵素反応=0%阻害、酵素を含まない全ての他のアッセイ成分=100%阻害)。試験化合物を、20μMないし1nMの範囲内にある10の異なる濃度で(1:3の連続希釈により、100倍の濃ストック溶液のレベルにてアッセイ前に調製した、20μM、6.7μM、2.2μM、0.74μM、0.25μM、82nM、27nM、9.2nM、3.1nMおよび1nMの希釈シリーズ)、各濃度につきデュプリケートの値にて同マイクロタイタープレート上で試験し、IC50値を、自社内のソフトウェアを用いて、4つのパラメーターの適合により計算した。
Figure 2014511887

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紡錘体形成チェックポイントアッセイ
紡錘体形成チェックポイントは、有糸分裂中の染色体の好適な分配を確実に行う。有糸分裂を開始する際に、染色体は、セリン10上のヒストンH3のリン酸化を随伴して濃縮を開始する。セリン10上でのヒストンH3の脱リン酸化は、早期の有糸分裂終期での後期および終結を開始する。従って、セリン10でのヒストンH3のリン酸化を、有糸分裂における細胞のマーカーとして利用できる。ノコダゾールは微小管の攪乱物質である。すなわち、ノコダゾールは、微小管動態に干渉し、紡錘体形成チェックポイントを駆動する。該細胞は、G2/M遷移時の有糸分裂において停止し、セリン10でのリン酸化ヒストンH3を示す。Mps−1阻害剤による紡錘体形成チェックポイントの阻害は、ノコダゾールの存在下では有糸分裂の遮断を無効にし、該細胞は有糸分裂を途中で完了する。この変化を、セリン10上のヒストンH3のリン酸化を有する細胞の減少により検出する。この低下をマーカーとして使用して、有糸分裂の成功を誘導するための本発明の化合物の能力を決定する。
ヒト頚部の腫瘍細胞系HeLa(ATCC CCL−2)の培養細胞を、1%(v/v)グルタミン、1%(v/v)ペニシリン、1%(v/v)ストレプトマイシンおよび10%(v/v)子ウシ血清を添加したダルベッコ培地(フェノールレッド不含有、ピルビン酸ナトリウム不含有、1000mg/ml グルコース含有、ピリドキシン含有)の384ウェルマイクロタイタープレートにおいて2500細胞/ウェルの濃度で播種した。37℃で終夜インキュベーションの後、0.1μg/mlの終濃度でノコダゾール(10μl/ウェル)を細胞に添加した。24時間のインキュベーションの後、細胞は細胞周期進行中のG2/M相で停止された。ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解した試験化合物を、種々の濃度(0μM、ならびに0.005μM−10μMの範囲において;該溶媒DMSOの終濃度は0.5%(v/v)であった)で添加した。細胞を、試験化合物の存在下、37℃で4時間インキュベートした。その後、細胞を、4℃で終夜リン酸塩生理緩衝食塩水(PBS)中4%(v/v)のパラホルムアルデヒドにて固定し、次いで室温で20分間PBS中0.1%(v/v) Triton X(登録商標)100で透過処理し、室温にて15分間PBS中で0.5%(v/v)ウシ血清アルブミン(BSA)でブロッキングした。PBSで洗浄した後に、抗体溶液(抗ホスホ−ヒストンH3クローン3H10,FITC;Upstate,Cat# 16−222;1:200希釈)(20μl/ウェル)を細胞に添加して、室温にて2時間インキュベートした。その後、細胞を、PBSで洗浄し、HOECHST33342染色液(5μg/ml)(20μl/ウェル)を該細胞に添加し、細胞を暗所室温にて12分間インキュベートした。細胞をPBSで洗浄し、次いでPBSで覆い、分析まで4℃で貯蔵した。画像を、Perkin Elmer OPERA(商標) High−Content分析読取り機器により得た。画像を、細胞サイクルの適用モジュールを利用する画像分析用のsoftware MetaXpress(商標)(Molecular devices)により分析した。このアッセイにおいて、双方の標識HOECHST33342およびセリン10でのリン酸化ヒストンH3を測定した。HOECHST33342はDNAを標識し、細胞数を計測するために使用される。セリン10上のリン酸化ヒストンH3の染色により、有糸分裂細胞数を決定した。Mps−1の阻害は、不適切な有糸分裂の進行を示すノコダゾールの存在下では有糸分裂細胞数を減少させる。生のアッセイデータを、さらに、4つのパラメーターロジスティック回帰分析により分析し、各試験化合物についてのIC50値を決定する。
当業者には明らかであろうが、他のMpsキナーゼについてのアッセイを、好適な試薬を用いて同様に行い得る。
すなわち、本発明の化合物は、1以上のMps−1キナーゼを有効に阻害し、従って制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、あるいは不適切な細胞の炎症性応答の疾患の処置または予防に好適であって、特に、制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、あるいは不適切な細胞の炎症性応答とは、Mps−1により仲介されるものであり、より具体的には、制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、あるいは不適切な細胞の炎症性応答の疾患とは、例えば血液の癌、固形腫瘍および/またはその転移、例えば白血病および骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、脳腫瘍および脳転移を含む頭頚部腫瘍、非小細胞および小細胞の肺腫瘍を含む胸部腫瘍、胃腸腫瘍、内分泌腫瘍、乳腺およびその他の婦人科系腫瘍、腎臓、膀胱および前立腺腫瘍を含む泌尿器系腫瘍、皮膚腫瘍、および肉腫、ならびに/またはその転移癌である。
加水分解安定性アッセイ
加水分解安定性アッセイは、水性の緩衝液系における化合物の安定性を調査する。標準的溶液安定性アッセイは、37℃にて、pH7.4(血漿のpH)での0.05Mのリン酸緩衝液中で行われる。消化管中の化合物が広範な種々のpHに暴露されるのと同様に、任意の適切なpH(以下の実験において、消化管の酸性条件をシミュレーションするためのpH2のような)を選択できる。化合物を、37℃にて適切な溶液中でインキュベートし、インキュベーション後、ならびに1、2および24時間後直ちにHPLCによって分析した。分割率(減少%)を、時間0注入から1、2および24時間後のピーク面積によって計算する。
化合物は、DMSO中10mMで利用可能である(溶液1)。2.5μLの溶液1を、1mLのアセトニトリル中に溶解して、溶液2とする。難溶性化合物は、アセトニトリルでの溶液2の別の希釈工程(それぞれ1:5および1:10)を必要とし得る。溶液2は、調節されたHPLCオートサンプラー中、37℃でインキュベートされる。1mL 緩衝液(pH2)を、HPLCバイアルへ移す。100μLの溶液2を緩衝液(pH2)に添加し、完全に混合する。混合後直ちに、合わせた溶液を、時間0注入を与えるためにHPLCに注入する。注入を、1、2および24時間後に繰り返す。分割率(減少%)を、HPLCソフトウェア Millenniumおよびエクセルをそれぞれ用いて計算する。
Figure 2014511887

Figure 2014511887

Figure 2014511887
WO2011/063908に記載の化合物との比較
10μM ATPを用いる阻害アッセイにおけるMps−1阻害:
Figure 2014511887

Figure 2014511887
WO2011/063908に記載の化合物との比較
2mM ATPを用いる阻害アッセイにおけるMps−1阻害:
Figure 2014511887
WO2011/063908に記載の化合物との比較
加水分解的安定性:
Figure 2014511887

Figure 2014511887
10μM濃度のATPを用いるMps−1キナーゼアッセイにおいて決定された、WO2011/063908に記載の最も強力な化合物の半分の最大阻害濃度(IC50)は、2nMより低かった(2nMより強力)。しかしながら、全てのこれらの化合物は、2mM濃度のATPを用いるMps−1キナーゼアッセイにおいて30nMより高いIC50(30nMより作用が弱い)を示すか、または24時間後の15%以上の分解というpH2での低い加水分解的安定性を示した。
本発明の化合物は、
− 10μM濃度のATPを用いるMps−1キナーゼアッセイにおいて、2nMより低いIC50(2nMよりも強力)、
− 2mM濃度のATPを用いるMps−1キナーゼアッセイにおいて、30nMより低いIC50(30nMよりも強力)、
− pH2にて24時間後に10%未満の分解を有する、高い加水分解的安定性
により特徴付けられる。

Claims (17)

  1. 一般式(I):
    Figure 2014511887

    [式中、
    は、フェニル基またはピリジル基を表し、
    − これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
    −(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、−N(H)S(=O)、−S(=O)N(H)R
    − これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
    ハロ−、ヒドロキシ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−N(H)S(=O)
    は、基
    Figure 2014511887

    (式中、*は、分子の残りの部分との該基の結合点を示し、
    は、N、CH、C−(C−C−アルキル)、C−(C−C−アルコキシ)、C−ハロから選択される基を表し、
    は、N、CH、CR5bから選択される基を表し、
    は、N、CH、CR5bから選択される基を表し、
    5aは、ハロ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−NR、R−S−、R−S(=O)−、R−S(=O)−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−から選択される基を表し、
    5bは、ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルキル)−、R−(CH(CHOH)(CH−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−(CH(CHOH)(CH−O−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−O−、−O−(CH−C(=O)NR、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−OC(=O)−R、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−N(R)C(=O)NR、−NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−N(H)S(=O)R、−N(R)S(=O)R、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−N(H)S(=O)、−N(R)S(=O)、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−S(=O)(=NR)R、−S(=O)(=NR)R、−N=S(=O)(R)Rから選択される基を表す)
    を表し、
    は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ基、ハロ−C−C−アルコキシ基、ヒドロキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルケニル基、C−C−アルキニル基、ハロ−C−C−アルケニル基、ハロ−C−C−アルキニル基、C−C−シクロアルキル基、またはハロ−C−C−シクロアルキル基を表し、
    は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ基、ハロ−C−C−アルコキシ基、ヒドロキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル基、C−C−アルケニル基、C−C−アルキニル基、ハロ−C−C−アルケニル基、ハロ−C−C−アルキニル基、C−C−シクロアルキル基、またはハロ−C−C−シクロアルキル−基を表し、
    は、水素原子を表し、
    は、C−C−シクロアルキル−、3ないし10員のヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、−(CH−(C−C−シクロアルキル)、−(CH−(3ないし10員のヘテロシクリル)、−(CH−アリール、または−(CH−ヘテロアリールから選択される基を表し、
    ここで、該基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
    ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルキル)−、R−(CH(CHOH)(CH−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−(CH(CHOH)(CH−O−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−、R−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−O−、アリール−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−OC(=O)−R、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−N(R)C(=O)NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S−、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−N(H)S(=O)R、−N(R)S(=O)R、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−N(H)S(=O)、−N(R)S(=O)、−S(=O)N(H)R、−S(=O)NR、−S(=O)(=NR)R、−S(=O)(=NR)R、−N=S(=O)(R)R
    は、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、
    は、水素原子、C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基を表し、 該C−C−アルキル基またはC−C−シクロアルキル基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
    ハロ−、ヒドロキシ−、−NHR、−NR、−N(C−C−アルキル)−C(=O)R、−N(C−C−アルキル)−C(=O)OR、C−C−アルキル−、R−S(=O)−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−;
    n、m、pは、それぞれ独立して、0、1、2または3の整数であり、
    qは、0、1、2または3の整数である]
    で示される化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、またはそれらの混合物。
  2. がフェニル基を表し、
    − これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
    −(C−C−アルコキシ)−、R−O−、−N(H)C(=O)R、−N(H)C(=O)NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR
    − これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
    ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
    が、水素原子、ハロ、ヒドロキシ基、C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルキル基、またはC−C−アルコキシ基を表し、
    が、水素原子、ハロ、C−C−アルキル基、ハロ−C−C−アルキル基、またはC−C−アルコキシ基を表し、
    5aが、ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、R−(C−C−アルコキシ)−、R−O−、R−S−、R−S(=O)−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−から選択される基を表し、
    5bが、ハロ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、
    ハロ−C−C−アルコキシ−、R−O−、−C(=O)R、−C(=O)O−R、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−NR、−NR、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rから選択される基を表し、
    が、CH、C−(C−C−アルキル)、C−(C−C−アルコキシ)、C−ハロから選択される基を表し、
    が、N、CH、C−R5cから選択される基を表し、
    ここで、R5cは、ハロ−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rからなる群から選択され、
    が、N、CH、C−R5cから選択される基を表し、
    ここで、R5cが、ハロ−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)Rからなる群から選択され、
    が、C−C−シクロアルキル−、3ないし10員のヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、−(CH−(C−C−シクロアルキル)、−(CH−(3ないし10員のヘテロシクリル)、−(CH−アリール、または−(CH−ヘテロアリールから選択される基を表し、
    ここで、該基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
    ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−;
    nが、0、1または2の整数であり、
    qが、0、1または2の整数である、
    請求項1記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、またはそれらの混合物。
  3. が、フェニル基を表し、
    − これは、同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されており:
    −N(H)C(=O)R、−C(=O)N(H)R
    − これは、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
    ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−;
    およびRが、水素原子を表し、
    がCHを表し、
    がCHを表し、
    がCHまたはNを表し、
    5aが、以下から選択される基を表し、
    ハロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、(C−C−シクロアルキル)−(CH−O−;
    5bが、以下から選択される基を表し、
    ハロ−、シアノ−、C−C−アルコキシ−、−N(H)C(=O)R、−N(R)C(=O)R、−C(=O)N(H)R、−C(=O)NR、R−S(=O)−、R−S(=O)−、−S(=O)(=NR)R
    が、以下から選択される基を表し、
    −(CH−(C−C−シクロアルキル)または−(CH−アリール;
    該基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
    ハロ−、ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルコキシ−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−;
    nが、0、1または2の整数であり、
    qが、1または2の整数である、
    請求項1または2記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、またはそれらの混合物。
  4. が、以下から選択される基を表し、
    −CH−(C−C−シクロアルキル)または−CH−アリール;
    ここで、該基は、所望により同一かまたは異なる以下から選択される置換基により1回またはそれ以上置換されていてもよく:
    ハロ−、C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルキル−、ハロ−C−C−アルコキシ−;
    nが、0または1の整数であり、
    qが整数1である、
    請求項1、2または3記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、またはそれらの混合物。
  5. N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド、
    N−(4−{2−[(4−シアノ−2−メトキシフェニル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    N−(4−{2−[(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    N−エチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド、
    N−tert−ブチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシベンズアミド、
    N−(2−エトキシエチル)−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド、
    3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド、
    3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    3−エトキシ−N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}ベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−メトキシベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−3−メトキシベンズアミド、
    N−{2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル}−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}−フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    3−エトキシ−N−エチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}ベンズアミド、
    3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンズアミド、
    3−エトキシ−N−エチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド、
    3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ベンズアミド、
    N−tert−ブチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−プロポキシベンズアミド、
    3−(シクロプロピルメトキシ)−N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}−フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}ベンズアミド、
    N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−イソプロポキシベンズアミド、
    N,N−ジエチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(2−メトキシエトキシ)ベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド、
    3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシベンズアミド、
    3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド、
    3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−メトキシベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−3−メトキシベンズアミド、
    N−{2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル}−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
    N−(2−エトキシエチル)−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−3−メトキシ−N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ベンズアミド、
    3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
    N−tert−ブチル−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−3−メトキシ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミド、
    4−{2−[(2,4−ジメトキシフェニル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−3−メトキシ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ベンズアミド、
    3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミド、
    N−エチル−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド、
    N−tert−ブチル−3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミノ]−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド、
    4−(2−{[4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
    2−フルオロ−N−(4−フルオロベンジル)−4−[2−({4−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−カルバモイル]−2−メトキシフェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−ベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−[2−({4−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)カルバモイル]−2−メトキシフェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−2−メチルベンズアミド、
    2−クロロ−N−(4−フルオロベンジル)−4−[2−({4−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−カルバモイル]−2−メトキシフェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(シクロプロピルメチル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−エトキシ−N−エチルベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(シクロプロピルメチル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−エトキシ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(シクロプロピルメチル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−エトキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(シクロプロピルメチル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(シクロプロピルメチル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−エチル−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    N−エチル−4−[(6−{4−[(3−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−[2−({4−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)カルバモイル]−2−メトキシフェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−2−メトキシベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド、
    N−[4−(2−{[2−エトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    N−[4−(2−{[2−エトキシ−4−(エチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    N−[4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    N−[4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−(エチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    N−[4−(2−{[2−(シクロプロピルオキシ)−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    4−(2−{[2−エトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
    4−(2−{[2−エトキシ−4−(エチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
    4−(2−{[2−(シクロプロピルオキシ)−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−2−メチル−4−(2−{[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−2−メトキシ−4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    2−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    N−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N,N−ジメチルベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド、
    N−(2−フルオロエチル)−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド、
    N−エチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
    N−(2,2−ジフルオロエチル)−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド、
    N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシ−N−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド、
    N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(3−フルオロプロピル)−3−メトキシベンズアミド、
    N−[4−(2−{[5−フルオロ−2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルフィニル)フェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    N−[4−(2−{[5−フルオロ−2−メトキシ−4−(メチルスルフィニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    N−[4−(2−{[4−(tert−ブチルスルファモイル)−2−メトキシフェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−メトキシフェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    N−(4−{2−[(2,4−ジメトキシフェニル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    3−エトキシ−N−エチル−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−メチルベンズアミド、
    N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−エトキシ−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}ベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ベンズアミド、
    N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[4−(メチルスルフィニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド、
    N−[4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−(プロパン−2−イルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    N−[4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロフェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メチルベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド、
    N−(2−フルオロエチル)−4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メチルベンズアミド、
    4−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−N,N,3−トリメチルベンズアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メチル−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メチル−4−(メチルスルフィニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−{4−[2−({2−メチル−4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}−アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]フェニル}アセトアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−(4−{2−[(4−メトキシ−2−メチルフェニル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}フェニル)アセトアミド、
    N−[4−(2−{[4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    N−エチル−5−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−4−メチルピリジン−2−カルボキサミド、
    5−{[6−(4−{[(4−フルオロフェニル)アセチル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミノ}−4−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピリジン−2−カルボキサミド、
    N−[4−(2−{[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
    2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    2−(4−クロロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)フェニル]−2−フェニルアセトアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−フルオロエチル)−3−メトキシベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N,N−ジメチルベンズアミド、
    N−(2,2−ジフルオロエチル)−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド、
    N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシベンズアミド、
    N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(3−フルオロプロピル)−3−メトキシベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルフィニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    4−(2−{[4−(tert−ブチルスルファモイル)−2−メトキシフェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−メトキシフェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]ベンズアミド、
    3−エトキシ−N−エチル−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−メチルベンズアミド、
    3−エトキシ−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−フルオロエチル)ベンズアミド、
    N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−フルオロエチル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド、
    4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−(エチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
    4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−(プロパン−2−イルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
    4−(2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロフェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
    N−エチル−4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メチルベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メチルベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−N−(2−フルオロエチル)−3−メチルベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[2−メチル−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[2−メチル−4−(メチルスルフィニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−[2−({2−メチル−4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]ベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−{2−[(4−メトキシ−2−メチルフェニル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]ピリジン−6−イル}ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(4−クロロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド、
    N−(4−クロロベンジル)−4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    N−(4−クロロベンジル)−4−(2−{[2−メチル−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    N−(4−クロロベンジル)−4−(2−{[2−メチル−4−(メチルスルフィニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリジン−6−イル)−N−(4−メチルベンジル)ベンズアミド、
    N−(4−メチルベンジル)−4−(2−{[2−メチル−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    N−(4−メチルベンジル)−4−(2−{[2−メチル−4−(メチルスルフィニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    4−[(6−{4−[(2,4−ジフルオロベンジル)カルバモイル]フェニル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−メトキシ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド、
    N−(2,4−ジフルオロベンジル)−2−メチル−4−(2−{[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−メトキシフェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−2−メトキシベンズアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(S−メチルスルホンイミドイル)フェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[2−メトキシ−4−(S−メチルスルホンイミドイル)フェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[4−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシフェニル]アミノ}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)フェニル]アセトアミド、および
    N−(4−フルオロベンジル)−4−(2−{[4−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシフェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド、
    からなる群から選択される請求項1記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、またはそれらの混合物。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物の製造方法であって、一般式(5):
    Figure 2014511887

    [式中、R、R、RおよびRは、請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物に定義の通りである]
    で示される中間体化合物を、一般式(5a):
    −Y(5a)
    [式中、Rは、請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物に定義の通りであり、Yは、例えばハロゲン原子、トリフルオロメチルスルホニルオキシ基またはノナフルオロブチルスルホニルオキシ基のような脱離基である]
    で示されるハロゲン化アリールと反応させて、一般式(I):
    Figure 2014511887

    [式中、R、R、R、RおよびRは、請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物に定義の通りである]
    で示される化合物を提供する、方法。
  7. 請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物の製造方法であって、一般式(7):
    Figure 2014511887

    [式中、R、R、RおよびRは、請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物に定義の通りであり、R1aは、NH置換基がそれに結合しているアリール基である]
    で示される中間体化合物を、一般式:
    1b−X(7a)
    [式中、R1bは、−C(=O)R、−C(=O)NR、−S(=O)R、−S(=O)であり、Xは、好適な官能基であり、それを介して、R1b−X化合物(7a)のR1bが、例えば、化合物(7)のアリール基R1aに結合する−NH置換基に、アミドカップリング反応のようなカップリング反応を介してカップリングし、かくして該Xが該R1aと置き換えられている]
    で示される化合物と反応させて、一般式(I):
    Figure 2014511887

    [式中、R、R、R、RおよびRは、請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物に定義の通りである]
    で示される化合物を提供する、方法。
  8. 疾患の処置または予防における使用のための、請求項1ないし5のいずれか一項記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、特に薬学的に許容される塩、またはそれらの混合物。
  9. 請求項1ないし5のいずれか一項記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、特に薬学的に許容される塩、またはそれらの混合物、ならびに薬学的に許容される希釈剤または担体を含む、医薬組成物。
  10. − 1種またはそれ以上の請求項1ないし5のいずれか一項記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、特に薬学的に許容される塩、またはそれらの混合物;
    ならびに
    − 1種またはそれ以上の、ドセタキセル、パクリタキセルまたはタキソールのようなタキサン;イクサベピロン、パツピロン(Patupilone)、またはサゴピロンのようなエポチロン;ミトキサントロン;;プレジニソロン(Predinisolone);デキサメタゾン;エストラムスチン;ビンブラスチン;ビンクリスチン;ドキソルビシン;アドリアマイシン;イダルビシン;ダウノルビシン;ブレオマイシン;エトポシド;シクロホスファミド;イホスファミド;プロカルバジン;メルファラン;5−フルオロウラシル;カペシタビン;フルダラビン;シタラビン;Ara−C;2−クロロ−2’−デオキシアデノシン;チオグアニン;フルタミド、酢酸シプロテロン、またはビカルタミドのような抗アンドロゲン;ボルテゾミブ;シスプラチンまたはカルボプラチンのようなプラチナ誘導体;クロラムブシル;メトトキサレート;および、リツキシマブから選択される薬剤、
    を含む、医薬組合せ剤。
  11. 疾患の予防または処置を目的とする、請求項1ないし5のいずれか一項記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、特に薬学的に許容される塩、またはそれらの混合物の使用。
  12. 疾患の予防または処置のための医薬の製造を目的とする、請求項1ないし5のいずれか一項記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、もしくは塩、特に薬学的に許容される塩、またはそれらの混合物の使用。
  13. 該疾患が、制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、または不適切な細胞炎症性応答に関する疾患であって、特に、制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、あるいは不適切な細胞炎症性応答が、Mps−1により仲介されるものであって、より具体的には制御されていない細胞成長、増殖および/または生存、不適切な細胞免疫応答、あるいは不適切な細胞炎症性応答の疾患が、血液の癌、固形腫瘍ならびに/またはその転移癌、例えば、血液の癌、固形腫瘍、および/またはその転移癌など、例えば白血病および骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、脳腫瘍および脳転移を含む頭頚部腫瘍、非小細胞および小細胞肺腫瘍を含む胸部腫瘍、胃腸腫瘍、内分泌腫瘍、乳腺および他の婦人科系腫瘍、腎臓、膀胱および前立腺腫瘍を含む泌尿器系腫瘍、皮膚腫瘍、および肉腫、ならびに/またはそれらの転移癌である、請求項8、11または12に記載の使用。
  14. 一般式(5)
    Figure 2014511887

    [式中、R、R、RおよびRは、請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物に定義の通りである]
    で示される化合物。
  15. 一般式(7)
    Figure 2014511887

    [式中、R、R、RおよびRは、請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物に定義の通りであり、R1aは、NH置換基がそれに結合するアリール基である]
    で示される化合物。
  16. 請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物の製造のための、請求項14記載の一般式(5)の化合物の使用。
  17. 請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)の化合物の製造のための、請求項15記載の一般式(7)の化合物の使用。
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