JP2014511860A - 水性ポリウレタン分散液を含む化粧料組成物 - Google Patents

水性ポリウレタン分散液を含む化粧料組成物 Download PDF

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Abstract

ポリマーPXを含み、ポリマーPXは、式1、式2、及び式1と式2の組み合わせからなる群から選択される式の部分を含み、
【化1】
Figure 2014511860

式中、Rxは、式3による基を含み、
【化2】
Figure 2014511860

式中、Ry及びRzは、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riは電子求引性官能基であり、ポリマーPXは、少なくとも1つの直接架橋を含み、直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、組成物。また特に、化粧料組成物、ヘアスタイリング組成物、ヘアスタイリング方法、組成物の使用、キット、及び架橋プロセス。

Description

一態様によれば、本発明は、ポリマーPXを含み、ポリマーPXがとりわけ、少なくとも1つの直接架橋を含み、直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、組成物に関する。別の態様によれば、本発明はとりわけ、化粧料組成物、ヘアスタイリング組成物、毛髪のスタイリング方法、組成物の使用、架橋用キット、及び架橋プロセスに関する。
化粧料組成物は、ユーザの皮膚及び/又は角質物質、例えば毛髪を処置するために一般的に使用されている。化粧料組成物の一般的な成分は、ポリマー系成分である。特性が異なり、広範な効果をもたらす様々なポリマーは、化粧料組成物への混合に好適である。市販のポリマーについての広範囲の情報は、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(12th edition(2008),Personal Care Products Council)(以前のCosmetic,Toiletry and Fragrance Association(CTFA))に示されている。例えば、ポリマーは、エマルション安定剤、懸濁剤、増粘剤、不透明化剤、フィルム形成剤、毛髪固定剤、皮膚保湿剤、及び/又はヘアコンディショニング剤であってもよい。
モノマーのクラス、それらの構造、飽和度及び/若しくは中和度、ポリマー中の割合、並びに/又は重合プロセスに応じて、ポリマーは特定の性質を示し、特定の効果を提供する。ポリマー特性を更にカスタマイズし、かつ/又はポリマーを目的とする用途により適したものとするためには、例えば、化学基をグラフトしたり、かつ/又は架橋剤を使用してポリマー主鎖を架橋することによってこれらのポリマーを更に改質することができる。
従来の架橋プロセスは、架橋剤を用いて、2つの架橋可能なユニット間に架橋形成することからなる。架橋剤は、通常は活性化により2つの部分間に架橋を形成する、すなわち2つの結合部が形成されて部分A−架橋−部分Bとなる、少なくとも二官能性化合物である。これらの架橋は、以降「間接架橋」と称する。
これら間接架橋の合成について、2種類の一般的方法が用いられる。第1のものは、重合反応中に起こるその場架橋である。これは、典型的には、例えば二量体架橋剤を重合反応混合物中に添加することにより、実施される。化粧料用途で使用されるポリマーに対して用いられる従来の架橋剤の例は、式(CH2=CHCONH)2CH2のメチレン−ビス−アクリルアミドであり、アクリルアミドモノマー由来の2つの部分間に間接架橋を形成するのに特に好適である。他の従来の架橋剤としては、ジ(メタ)アクリレート、N−(1−ヒドロキシ−2,2−ジメトキシエチル)アクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、アリルメタクリレート、1,1,1−トリメチロールプロパントリアクリレート、トリアリルアミン、及びテトラアリルオキセタンが挙げられる。第2の方法は、ポリマー中の反応基の誘導体化後に実施される。例えば、ポリアクリル酸中に存在するような酸性基が存在する場合、ジオール架橋剤によりジエステル架橋を、あるいはジアミン架橋剤の補助によってジアミド架橋を形成することが可能である。
ポリマーの間接架橋により、その特性、例えば、水溶性、分子量、ガラス転移温度、稠度、弾性、融解挙動、及び多孔性が変わる。架橋ポリマーの新たな特性は、様々な要因、例えば、架橋剤の大きさ及び化学的性質、架橋密度、並びに鎖間架橋又は鎖内架橋のいずれが形成されたか、によって決まる。ポリマーに関連して、異なるポリマーの主鎖の2つの部分が互いに架橋されるとき、鎖間架橋が得られる。同一ポリマーの主鎖内に含まれる2つの部分が互いに架橋されるとき、鎖内架橋が得られる。架橋は、典型的にはエステル、エーテル、又はアミド結合に基づいており、加水分解によって開裂されやすい。これは、特に水性媒体中における間接架橋の不安定性のため、欠点である。したがって、より安定な架橋を提供する必要がある。
間接架橋の更なる欠点は、ポリマー中に、選択した架橋剤に適合する特定の官能基の存在を必要とすることである。しかしながら、得られる間接架橋ポリマーは、望まない化学的又は物理的性質を有する場合がある。更に、架橋剤が反応するのに使用可能な部位の数は限られており、これらの部位は、架橋剤から立体的に妨げられてはならず、又は反応混合物の別の成分と既に反応していてはならない。その結果として、間接的に架橋されるポリマー及び架橋剤は、その特性及び反応条件に加えて、適切な架橋密度が得られるように、非常に慎重に選択しなくてはならない。したがって、得られる化学的性質及び特性が化粧料のニーズを満たすように、より多くの種類のポリマーを架橋する手段を提供する必要がある。
事実、架橋によって、通常はポリマーの弾性特性が変わる。一般に、架橋密度が高いと、弾性が増加するが、架橋密度が高すぎると、架橋ポリマーを脆すぎる状態にする場合がある。しかしながら、高い剛性/硬さ、高い脆性、又は低い弾性を示すポリマーが準備されることは、こうしたポリマーは組成物の特性、皮膚及び/又は毛髪へのポリマーの塗布の容易性、並びに皮膚及び/又は毛髪に与える効果に影響を及ぼすために化粧料組成物に混合するうえで好ましくない。代わりに、エラストマー性ポリマー、すなわち好適な弾性特性を有するポリマーを使用することが好ましい。実際に、化粧料用途に好適な市販のポリマーの弾性特性を高めることが求められている。
ヘアスタイリング組成物は、ヘアスタイルに十分なホールド力及びセット特性を提供することが期待される。しかしながら、現在入手可能なヘアスタイリングポリマーを含むヘアスタイリング組成物は、ヘアスタイルに長く持続するホールド力及び高いセット特性を与えるが、これにより与えられる弾性は、あったとしても限られる。したがって、市販のヘアスタイリングポリマーの弾性特性を高めることが求められている。ヘアスタイルに優れたホールド力を与え、更に優れた柔軟性及び弾みをヘアスタイルに付与可能なヘアスタイリングポリマーを提供する必要もある。
加えて、ヘアスタイリング製品を利用している消費者にとって既知の問題は、時間が経つとヘアスタイルが下って崩れるために、ヘアスタイリング製品を更に再適用してヘアスタイルを回復させ、髪形を再形成する必要があることである。典型的に消費者は、朝自宅でヘアスタイルを作るが、日中の複数の機会にヘアスタイルを回復させる必要があり得る。日中消費者が髪形を回復する頻度において、環境の湿分含量は重要な要因であり、すなわち環境湿度が高いと、早く髪形が下って崩れる原因となる。したがって、より少ない頻度で適用して、湿度及び水分にも耐える耐久性のある髪形を得られるヘアスタイリング製品を提供する必要がある。
更に、高い技術を持つヘアスタイリストが美容院において使用するものと同様に、消費者が自宅で自身の髪に使用できるヘアスタイリング製品の必要がある。言い換えれば、典型的には、自身の手と基本的な備品、例えば鏡やドライヤーを用いて自身のヘアスタイルを作る、自宅における消費者の訓練を受けていない技量において、製品の効果を満足させる必要がある。更にまた、製品は、消費者が自宅では作れない、斬新で流行のヘアスタイルを作る必要がある訓練を受けた美容師、つまりヘアスタイリストにとっての、設備が整った美容院における要求にも応えなくてはならない。
別の架橋プロセスは、様々な技術分野において既知である。例えば、ポリマー鎖部分間に直接架橋を含む超吸収性ポリマーに関する、欧州特許出願公開第1568385A1号を参照されたい。これらの超吸収性材料は、おむつ、トレーニングパンツ、成人用失禁製品及び女性用ケア製品などの吸収性物品においてこうした製品の全体的な嵩を小さくする一方でこれらの吸収能力を高める目的で利用されている。しかしながら、架橋剤を用いる従来の架橋に代わるプロセスによって得られる架橋ポリマーを含む化粧料組成物を提供する必要がある。
欧州特許出願公開第1568385A1号
International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(12th edition(2008),Personal Care Products Council)(以前のCosmetic,Toiletry and Fragrance Association(CTFA))
一態様によれば、本発明は、ポリマーPXを含み、ポリマーPXが、以下で示す式1、式2、及び式1と式2の組み合わせからなる群から選択される式の部分を含み、式中、Rxは以下で示す式3による基を含み、式中、Ry及びRzは、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riは電子求引性官能基であり、ポリマーPXが少なくとも1つの直接架橋を含み、直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、組成物に関する。
別の態様によれば、本発明は、
(a)第1の態様による組成物を準備する工程と、
(b)かかる組成物を毛髪に適用する工程と、
(c)毛髪をスタイリングする工程と、を含む、ヘアスタイリング方法に関する。
別の態様によれば、本発明は、ヘアスタイリングのための本明細書に詳述する組成物の使用に関する。
別の態様によれば、本発明は、
(a)
i.以下で示す式1、式2、及び式1と式2の組み合わせからなる群から選択される式の部分を含み、
式中、Rxが以下で示す式3による基を含み、
式中、Ry及びRzが、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riが電子求引性官能基であるポリマーPと、
ii.美容的に許容可能なキャリアと、を含む、化粧料調合物と、
(b)光開始剤と、を含み、
ポリマーPが少なくとも1つの直接架橋を形成でき、直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、キットに関する。
別の態様によれば、本発明は、
I.本明細書に詳述するキットを準備する工程と、
II.化粧料調合物を光開始剤と混合して混合済み化粧料調合物を得る工程と、
III.かかる混合済み化粧料調合物にUVを照射し、照射済み化粧料調合物を得る工程と、
IV.照射済み化粧料調合物を毛髪に適用する工程と、
V.毛髪をスタイリングする工程と、
VI.毛髪を、約20℃〜約80℃、好ましくは約30℃〜約60℃、より好ましくは約35℃〜約55℃、更により好ましくは約40℃〜約50℃の温度に曝す工程と、を含む、ヘアスタイリング方法に関する。
別の態様によれば、本発明は、
(a)ポリマーPを含む調合物の準備であって、ポリマーPが以下で示す式1、式2、及び式1と式2の組み合わせからなる群から選択される式の部分を含み、
式中、Rxが以下で示す式3による基を含み、
式中、Ry及びRzが、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riが電子求引性官能基である、準備と、
(b)光開始剤の準備と、
(c)混合済み調合物を得る、かかるポリマーPとかかる光開始剤の混合と、
(d)少なくとも1つの直接架橋を形成するためのかかる混合済み調合物へのUVの照射と、を含み、直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、プロセスに関する。
別の態様によれば、本発明は、ヘアスタイリングにおける本明細書に詳述するキットの使用に関する。
濡れた状態のカール保持試験−架橋対未架橋。 濡れた状態のカール保持試験−UV処理時間。 濡れた状態のカール保持試験−カチオン性界面活性剤量。
特に指定されない限り、本明細書における比率(%)、比、及び割合は全て重量に基づいたものである。特に記述されない限り、全ての比率は、総組成物の重量によるものである。全ての比は、特に記述のない限り、重量比である。全ての範囲は、包含的であり、かつ組み合わせ可能である。有効数字の数は、表示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。
本明細書で使用するところの、ある成分の「重量%」及び「重量に基づいた比率(%)」なる表現は、特に指定されない限り、活性成分の比率(%)を意味し、この活性物質が構成する原材料の比率(%)を意味するものではない。
全ての数値的な量は、特に指示のない限り、用語「約」によって修飾されることが理解されよう。特に指示がない限り、全ての測定は、25℃において周囲条件で実施されるものと理解され、「周囲条件」とは、約1気圧及び相対湿度約50%における条件を意味する。列挙される成分についてのこうした重量は全て活性レベルに基づいたものであり、特に断らない限り、市販の物質に含有される可能性のあるキャリア又は副生成物は含まれない。
用語「分子量」又は「M.Wt.」は、本明細書で使用するとき、特に記述のない限り、数平均分子量を指す。
本明細書では、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない、他の工程及び他の成分を追加し得ることを意味する。この用語は、用語「〜からなる」及び用語「本質的に〜からなる」を包含する。本発明の組成物、方法、使用法、キット、及びプロセスは、本明細書で説明される、本発明の必須要素及び制約、並びに本明細書で説明される、追加成分若しくは任意成分、構成要素、工程、又は制約のいずれをも含み、それらからなり、本質的にそれらからなることができる。
用語「実質的に含まない」とは、本明細書で使用するとき、組成物及び/又は調合物全体の、約1重量%未満、好ましくは約0.8重量%未満、より好ましくは約0.5重量%未満、更により好ましくは約0.3重量%未満、最も好ましくは約0重量%を意味する。
本明細書で使用するところの「エラストマー性」なる用語は、ポリマーを硬くしすぎることなくポリマーに弾性を与えるような所定の架橋度に架橋された一群のポリマーのことを意味する。前記のポリマーは、通常、室温よりも低いガラス転移温度によって特徴付けられる。前記のエラストマーは、架橋されていない直鎖状ポリマーと、完全に架橋されたポリマー(熱硬化性樹脂)との間の中間的なカテゴリーに分類される。
本明細書で使用するところの「UV」なる用語、並びに相当する用語「紫外線」、「UV」、「UV光」及び「UV放射線」は、波長が400nm〜10nmの放射線を意味する。
本明細書で使用するところの「光開始剤」なる用語は、UVへの曝露によりフリーラジカル系反応を開始する剤を意味する。光開始剤は、少なくとも1つのフリーラジカルが形成されるように、UVと反応できる。ラジカルは、電子求引性基に対してα位にある水素ラジカルを引き抜くことができる。
本明細書において使用するところの「美容的に許容可能な」とは、説明される組成物、処方、又は成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、及びアレルギー反応性などを伴わず、ヒトのケラチン組織と接触させて使用するために好適であることを意味する。本明細書で説明され、ケラチン組織に直接適用するという用途を有する全ての組成物及び調合物は、美容的に許容可能であるよう制限される。
本明細書において使用するところの「誘導体」として、特定の化合物のアミド誘導体、エーテル誘導体、エステル誘導体、アミノ誘導体、カルボキシル誘導体、アセチル誘導体、及び/又はアルコール誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において使用するところの「モノマー」とは、反応開始剤の存在下で重合可能な個別の重合していない状態の化学的部分を意味する。
本明細書において使用するところの「ポリマー」とは、2つ以上のモノマーの重合によって形成される化学物質を意味する。本明細書において使用するところの「ポリマー」とは、モノマーの重合、並びに天然ポリマーによって作製される全ての材料を含むべきである。1種類だけのモノマーから作製されるポリマーは、ホモポリマーと称される。ポリマーは、少なくとも2つのモノマーを含む。2種以上の異なる種類のモノマーから作製されるポリマーは、コポリマーと称される。異なるモノマーの分布は、統計的に又はブロックごとに計算することができ、両方の可能性は、本発明には好適である。特に明記される場合を除いて、本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」は、ホモポリマー及びコポリマーを含む、いかなる種類のポリマーも含まれる。
本明細書で使用するところの「Cα」なる用語、及び相当する用語「α−炭素」、「α位の炭素」は、関連する官能基に直接結合している炭素原子を意味する。Cαは、電子求引性基に直接結合している炭素を意味する場合もある。
本明細書で使用するところの「電子求引性基」なる用語、及び相当する用語「電子求引性官能基」は、水素より電子求引性能が高い化学的部分を意味する。
本明細書で使用するところの「Ha」なる用語及び相当する用語「α−水素」、「α位の水素」、「Hα」、「引き抜かれた水素」は、電子求引性基についてα位のCαに直接結合している水素原子を意味する。Haは、活性化光開始剤との反応によって、Cαから引き抜かれ得る。
本明細書で使用するところの「部分」なる用語は、例えば官能基、官能基の一部、官能基群、分子の一部、又は分子全体を形成する結合原子群を意味する。
本明細書で使用するところの「式Xの部分」なる用語、及び相当する用語「式Xの化学的部分」、「化学式Xの化学的部分」、「式Xの化学的部分」は、以降で指定する式に適合する、及び/又は相当する化学構造を有する部分を意味する。
本明細書で使用するところの「ポリマー分子」なる用語は、単一のポリマー主鎖を含み、共有結合によって結合される原子群を意味する。ポリマー分子は分枝状でもよい。
本明細書で使用するところの「架橋された」なる用語は、特に明記しない限り、直接的な架橋を意味する。
本明細書で使用するところの「キット」とは、複数の構成要素を含むパッケージユニットを意味する。キットの例としては、例えば、第1の組成物、及び別々にパッケージングされた第2の組成物が挙げられる。別のキットは、第1の組成物と、エネルギー送達装置と、を含み得る。別のキットは、3つの異なる種類の別々にパッケージングされた組成物と、ヘアスタイリング用具と、を含み得る。更なるキットは、方法を含む塗布指示書と、組成物/調合物と、を含み得る。
本明細書で使用するところの「別々にパッケージングされた」とは、第1の組成物が第2の組成物と物理的に接触する、又は混ざることを防ぐ、パッケージングのいずれかの形状を意味する。「別々にパッケージングされた」とは、個々の組成物が別々の容器にパッケージングされているか、あるいは組成物同士が物理的に接触しないように1個の容器にパッケージングされていることを意味し得る。
本明細書で使用するところの「用具」とは、組成物の毛髪への塗布及び/又は毛髪の取り扱いを容易にするために使用される道具を意味する。用具の例には、櫛、有向送達のための手段(例えば、塗布器又はチューブ)、毛髪を覆うもの(例えば、ビニール袋、シャワーキャップ等)、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するところの「ヘアスタイリングポリマー」なる用語は、表面上に膜を形成する毛髪を固定するポリマーを意味する。毛髪の文脈の中では、この表面は、個々の毛髪繊維又はその複数の毛髪繊維の表面である。ポリマーは、接合部を形成するために、それらを一緒に接着させ、これが、保持効果を提供する架橋結合である。同時に、これらの接合部は、ユーザに毛髪の保持及びボリューム効果を提供する「ヘアネット」を形成する。接合部のネットが、有効に形成されるとき、保持及びボリューム効果が、一日中続き、環境湿度への良好な耐性を提供することができる。
一態様によれば、本発明は、ポリマーPXを含み、ポリマーPXが、式1、式2、及び式1と式2の組み合わせからなる群から選択される式の部分を含み、
Figure 2014511860
式中、Rxは、式3による基を含み、
Figure 2014511860
式中、Ry及びRzは、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riは電子求引性官能基であり、
ポリマーPXが、少なくとも1つの直接架橋を含み、直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、組成物に関する。
本発明者らは、直接架橋を含むポリマーPXにおいて、改善された弾性特性とヘアスタイルのホールド力との間のバランスが優れていることを期せずして見出した。つまり、ポリマーPXを含む組成物で処理した毛髪は、硬さ及び剛性が毛髪に付与されずに、すなわち毛髪が柔軟性及び弾みを保持したままで、所望のヘアスタイルを維持できる。更に、ポリマーPXは、環境湿度などの湿気への耐性を改善する。
いかなる理論にも束縛されるものではないが、本明細書に記載の直接架橋技術は、C−C結合である架橋を含むポリマーPXをもたらすと考えられる。このような直接架橋を形成するために、2つのHa−Cα−Ri部分が必要であり、式中Riは、UV活性化後、光開始剤に水素ラジカルHaを引き抜かせる電子求引性基である。この反応がC・ラジカルをもたらし、第1のC・ラジカルが第2のC・ラジカルに近接するとき、C−C結合を形成できる。架橋された部分間の直接C−C結合である架橋は、2つの主な利点がある。第1に、C−C結合は、典型的にはエステル、アミド、又はエーテル結合である間接架橋よりも、いっそう安定である。したがって、この架橋は、例えば、別のヘアスタイリング製品、シャンプー、コンディショナーに存在する化学物質、ブロードライヤー又はフラットアイロンによる熱、及びその他毛髪用製品及びトリートメントによって分解される可能性があまりない。
更に、一般的な化粧料化合物、例えばヘアスタイリングポリマーに存在する電子求引性基及びC−H結合の頻度が高いため、Ha−Cα−Ri部分は比較的豊富である。これは、化合物内に直接架橋の部位が多くあることを意味する。更に、直接架橋を、ポリマー全体により均一に分布させることができる。
加えて、光開始剤の活性化のためにUVを利用するということは、直接架橋を得て調整することが容易であることを意味する。例えば、ポリマーPに対する光開始剤の割合、並びにUV発生能及び照射時間を変更するだけで、架橋密度を多種多様にすることが可能である。
加えて、本発明者らは、未架橋ポリマーPと光開始剤とを含む調合物で予めコーティングした毛髪への、UV照射を不要にする可能性を見出した。理論に束縛されるものではないが、直接架橋の形成メカニズムは以下のとおりと考えられる。(1)UV照射による光開始剤の活性化−ラジカルが形成される、(2)光開始剤ラジカルによるポリマーPからの水素Haの引き抜きは、Ha−Cα−Ri部分であるとき、C・ラジカルとなる、(3)酸素存在下における2つのC・ラジカルの反応、不安定なペルオキソ架橋(Cα−O−O−Cα)が得られる、(4)ペルオキソ架橋のCα−Cαへの変換。工程4は、時間とともに自然に起こるが、熱を加えることによって変換速度を上げられると考えられる。したがって、未架橋ポリマーPと光開始剤とを含む調合物がUV照射され、続いて毛髪に適用した後に、任意の残存するペルオキソ架橋をCα−Cα直接架橋に変換するために熱を加える方法によって、優れた性能が得られる。
本発明者らは、架橋ポリマーPXを混合した、例えば、スキン及び/若しくはヘアケア組成物、スキン及び/若しくはヘアクレンジング組成物、ヘアスタイリング組成物、ヘアコンディショニング組成物、ヘアダイング組成物、並びに/又はシェービング組成物などの化粧料組成物が、特に組成物の特性、塗布の容易性、並びに皮膚及び/又は毛髪にもたらされる効果に関して向上した性能を示すことも更に期せずして見出した。架橋ポリマーPXは、ヘアスタイリング組成物に混合するうえで特に適している。前記の組成物は、ヘアスタイルに長く持続するホールド力及び高いセット特性とともに弾性を与えるものである。
ポリマーPXは、特定の化学的部分と、少なくとも1つの直接架橋と、を含むポリマーである。本明細書の全ての実施形態において、ポリマーPXは、本明細書で記載するような、少なくとも1つの直接架橋、好ましくは複数の直接架橋を更に含むポリマーPである。
ポリマーPX及びポリマーPは、Rxを含み、これはRy及びRzを含む。Ry及びRzは、独立して任意の好適な原子又は部分である。好適な原子又は部分として、化粧料用途に好適なポリマーに含めるのに好適であり、ポリマーを直接架橋が形成又は保持できないような状態にしない原子及び部分が挙げられる。一実施形態では、Ry及びRzは、独立して任意の有機原子又は有機部分、水素、飽和脂肪族基、1〜20個の炭素原子を含むアルキル基、Ri、及びこれらの混合物からなる群から選択される。一実施形態では、Ry又はRzのいずれかのうち、少なくとも1つは水素である。
ポリマーPXは、「式1と式2の組み合わせ」に関してであってよい。好適な式1と式2の組み合わせとして、式J、式K、及び式Lが挙げられ、これらを以下に示す。式J:
Figure 2014511860
式中、Rxは上記式3による基を含み、
式中、Ry及びRzは、任意の好適な原子、分子又は基であり、Riは電子求引性官能基である。式K:
Figure 2014511860
式中、fは少なくとも1、好ましくは4〜40であり、Rxは上記式3による基を含み、
式中、Ry及びRzは、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riは電子求引性官能基である。式L:
Figure 2014511860
式中、fは少なくとも1、好ましくは4〜40であり、gは少なくとも1、好ましくは4〜40であり、Rxは上記式3による基を含み、
式中、Ry及びRzは、任意の好適な原子、分子又は基であり、Riは電子求引性官能基である。
一実施形態は、ポリマーPXを含み、ポリマーPXは、式4及び式5からなる群から選択される式の部分を含み、
Figure 2014511860
式中、Rxは上記式3による基を含み、
式中、Ry及びRzは、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riは電子求引性官能基であり、
式中、fは4〜40であり、
ポリマーPXは、少なくとも1つの直接架橋を含み、直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、組成物に関する。
一実施形態は、ポリマーPXを含み、ポリマーPXは、上記式4からなる群から選択される式の部分を含み、
式中、Rxは上記式3による基を含み、
式中、Ry及びRzは任意の好適な原子又は部分であり、Riは電子求引性官能基であり、fは2〜40、又は4〜40、又は5〜40、又は10〜40であり、
ポリマーPXは、少なくとも1つの直接架橋を含み、直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、組成物に関する。
一実施形態は、ポリマーPXを含む分散されたポリウレタンを含む組成物であって、ポリマーPXは、
A)式PPによるプレポリマーであって、
Figure 2014511860
式中、
1は、ジヒドロキシル官能性化合物の二価ラジカルを表し、
2は、脂肪族又は脂環式ポリイソシアネートの炭化水素ラジカルを表し、
3は、任意選択的にイオン性基で置換される、低分子量ジオールのラジカルを表し、 nは0〜5であり、mは>1である、プレポリマーと、
B)式H2N−R4−NH2による少なくとも1つの第1鎖延長剤であって、式中、R4は、イオン性基又は潜在的イオン性基で置換されていないアルキレン又はアルキレンオキシドラジカルを表す、第1鎖延長剤と、
C)式H2N−R5−NH2による少なくとも1つの第2鎖延長剤であって、
式中、R5は、イオン性基又は潜在的イオン性基で置換されたアルキレンラジカルを表す、第2鎖延長剤と、の反応生成物であり、R1、R2及びR3のうち少なくとも1つが、上記式3による基を含み、
ポリマーPXは、少なくとも1つの直接架橋を含み、直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、組成物に関する。
二価ラジカルR1を提供するのに好適なジヒドロキシル化合物は、2つのヒドロキシ基を有し、約700〜約16,000、好ましくは約750〜約5000の数平均分子量を有するものである。高分子量化合物の例は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリヒドロキシポリカーボネート、ポリヒドロキシポリアセタール、ポリヒドロキシポリアクリレート、ポリヒドロキシポリエステルアミド、ポリヒドロキシポリアルカジエン、及びポリヒドロキシポリチオエーテルである。ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、及びポリヒドロキシポリカーボネートが好ましい。様々なポリオールの混合物も本発明の範囲内である。
ポリエステルポリオールとして、ポリエステルジオールが挙げられる。ポリエステルジオールは、脂肪族、脂環式、若しくは芳香族ジカルボン酸若しくはポリカルボン酸、又はこれらの無水物(例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、o−フタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸又はトリメリット酸)、加えて酸無水物(例えば、o−フタル酸、トリメリット酸若しくはコハク酸無水物、又はこれらの混合物)、及び、例えば、エタンジオール、ジエチレン、トリエチレン、テトラエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ジプロピレン、トリプロピレン、テトラプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン、1,4−ジメチロールシクロヘキサン、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、又はこれらの混合物などの二価アルコールから周知の方法で調製できる。当然のことながら、脂環式及び/又は芳香族ジヒドロキシル化合物も、ポリエステルポリオールの調製用の二価アルコールとして好適である。低級アルコールの対応するポリカルボン酸無水物若しくは対応するポリカルボン酸エステル、又はこれらの混合物も、ポリエステル調製における遊離ポリカルボン酸に代わって使用できる。
ポリエステルジオールは、当然ながらラクトンのホモポリマー又はコポリマーであってもよく、好ましくはラクトン又はラクトン混合物、例えば、ブチロラクトン、ε−カプロラクトン及び/又はメチル−ε−カプロラクトンと、例えば、上記の低分子量二価アルコールといった好適な二官能性出発分子との付加反応によって得られる。ε−カプロラクトンの対応するポリマーが好ましい。
ヒドロキシ基を含むポリカーボネートとして、プロパンジオール−(1,3)、ブタンジオール−(1,4)及び/又はヘキサンジオール−(1,6)、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、又はテトラエチレングリコールなどのジオールと、ジアリールカーボネート、例えば、ジフェニルカーボネート又はホスゲンとの反応によって得られる産物として本来周知のものが挙げられる。
好適なポリエーテルポリオールは、反応性水素原子を含有する出発化合物と、アルキレンオキシド、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフラン若しくはエピクロロヒドリンと、又はこれらアルキレンオキシドの混合物との反応による周知の方法で得られる。ポリエーテルが、約10重量%以下のエチレンオキシド単位を含有することが好ましい。最も好ましくは、エチレンオキシドを付加せずに得られるポリエーテルが用いられる。
反応性水素原子を含む好適な出発化合物として、例えば、水、及びポリエステルポリオールの調製用として上で記載した二価アルコールが挙げられる。
ビニルポリマーで修飾されたポリエーテルも好適である。この種の産物は、例えば、ポリエーテルの存在下でスチレンとアクリロニトリルを重合することによって得ることができる(米国特許第3,383,351号、同第3,304,273号、同第3,523,095号、同第3,110,695号、及び独国特許出願公告第1,152,536号)。
特に記載しておくべきポリチオエーテルには、チオジグリコールのみから、及び/又は別のグリコール、ジカルボン酸、ホルムアルデヒド、アミノカルボン酸、若しくはアミノアルコールとから得られる縮合生成物がある。得られる生成物は、共構成成分に応じて、ポリチオ混合エーテル、ポリチオエーテルエステル、又はポリチオエーテルエステルアミドのいずれかである。
好適なポリアセタールとして、アルデヒド、例えばホルムアルデヒド、並びにグリコール、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エトキシ化4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニルジメチルメタン、及びヘキサンジオール−(1,6)から調製できる化合物が挙げられる。好適なポリアセタールを、環状アセタールの重合によって調製してもよい。
好適なポリヒドロキシポリエステルアミド及びポリアミンは、例えば、多塩基飽和及び不飽和カルボン酸、又はこれらの無水物、並びに多価飽和又は不飽和アミノアルコール、ジアミン、ポリアミン、及びこれらの混合物から得られる、主に線状縮合物である。
ヒドロキシ官能ポリアクリレートを生成するのに好適なモノマーとして、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、2−イソシアナトエチルアクリレート、及び2−イソシアナトエチルメタクリレートが挙げられる。
好適なポリアルカジエンとして、ポリブタジエン及びポリイソプレン、例えばElf Atochem North America(Philadelphia,PA)のPOLY bd(登録商標)樹脂が挙げられる。更に挙げられるのは、水素添加ポリイソプレン及び水素添加ポリブタジエンである。これらの例として、Shell chemical(Houston,Tex.)のKRATON L−2203及びMitsubishi Chemical(Tokyo,Japan)のPOLYTAIL樹脂が挙げられる。
上記ジヒドロキシ化合物の混合物も用いてよい。
一実施形態では、低分子量ジオールは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロパン1,2−ジオール、プロパン1,3−ジオール、ブタン1,4−ジオール、ブチレン1,3−グリコール、シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ヘキサン1,6−ジオール、ビスフェノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン)、水素添加ビスフェノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン)、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
炭化水素ラジカルR2をもたらすのに好適なポリイソシアネートとして、約112〜約1,000、好ましくは約140〜約400の分子量を有する有機ジイソシアネートが挙げられる。好ましいジイソシアネートは、一般式R2(NCO)2(式中、R2は、4〜18個の炭素原子を有する二価脂肪族炭化水素基、5〜15個の炭素原子を有する二価脂環式炭化水素基、7〜15個の炭素原子を有する二価芳香脂肪族炭化水素基、又は6〜15個の炭素原子を有する二価芳香族炭化水素基を表す)で表されるものである。好適な有機ジイソシアネートの例として、テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3−及び−1,4−ジイソシアネート、1−イソシアナト−3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート、又はIPDI)、ビス−(4−イソシアナトシクロヘキシル)−メタン、1,3−及び1,4−ビス(イソシアナトメチル)−シクロヘキサン、ビス−(4−イソシアナト−3−メチル−シクロヘキシル)−メタン、トルエンジイソシアネート(TDI)異性体、例えば2,4−ジイソシアナトトルエン、2,6−ジイソシアナトトルエン、これら異性体の混合物、水素添加TDI、4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、並びに、2,4’−及び任意に2,2’−ジイソシアナトジフェニルメタン、及び1,5−ジイソシアナトナフタレンとの異性体混合物が挙げられる。ジイソシアネートの混合物を使用してよい。好ましいジイソシアネートは、脂肪族及び脂環式ジイソシアネートである。特に好ましいのは、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネートである。
一実施形態では、ポリイソシアネートは、テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、1,4−ジイソシアナトシクロヘキサン、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシアネート)、4,4’−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジイソシアナトジシクロヘキシルプロパン−(2,2)、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
プレポリマーPPは、2種類の鎖延長剤を用いて鎖延長してよい。第1鎖延長剤は、式H2N−R4−NH2(式中、R4は、イオン性基又は潜在的イオン性基で置換されていないアルキレン又はアルキレンオキシドラジカルを表す)を有する化合物であってよい。アルキレンジアミンとして、ヒドラジン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−ブチレンジアミン、及びピペラジンが挙げられる。アルキレンオキシドジアミンとして、ジプロピルアミンジエチレングリコール(Tomah Products(Milton,WI)から入手可能なDPA−DEG)、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン(DuPontのDytec A)、ヘキサンジアミン、イソホロンジアミン、及び4,4−メチレンジ(シクロヘキシルアミン)、並びにTomah Products(Milton,WI)から入手可能なDPAシリーズのエーテルアミン、例えばジプロピルアミンプロピレングリコール、ジプロピルアミンジプロピレングリコール、ジプロピルアミントリプロピレングリコール、ジプロピルアミンポリ(プロピレングリコール)、ジプロピルアミンエチレングリコール、ジプロピルアミンポリ(エチレングリコール)、ジプロピルアミン1,3−プロパンジオール、ジプロピルアミン2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジプロピルアミン1,4−ブタンジオール、ジプロピルアミン1,3−ブタンジオール、ジプロピルアミン1,6−ヘキサンジオール、及びジプロピルアミンシクロヘキサン−1,4−ジメタノールが挙げられる。列挙したジアミンの混合物も用いてよい。
一実施形態では、第1鎖延長剤は、ジプロピルアミン−ジエチレングリコール及びジエチレンアミンの混合物である。
第2鎖延長剤は、式H2N−R5−NH2(式中、R5は、イオン性基又は潜在的イオン性基で置換されたアルキレンラジカルを表す)を有する化合物であってよい。このような化合物は、イオン性基又は潜在的イオン性基、及びイソシアネート基と反応性を有する2つの基を有する。このような化合物は、2つのイソシアネート反応基、及びイオン性基又はイオン性基形成能がある基を含有する。イオン性基又は潜在的イオン性基は、三級又は四級アンモニウム基、このような基に変換可能な基、カルボキシル基、カルボキシレート基、スルホン酸基、及びスルホネート基からなる群から選択されてよい。記載した種類の塩の基に変換可能な基について、少なくとも部分的変換は、水と混合する前、又は混合中に起こり得る。特定の化合物として、例えば、N−(2−アミノエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(AAS)のナトリウム塩、又はN−(2−アミノエチル)−2−アミノプロピオン酸のナトリウム塩などのジアミノスルホネートが挙げられる。
一実施形態では、第2鎖延長剤は、N−(2−アミノエチル)−2−アミノエタンスルホン酸のナトリウム塩である。
またポリウレタンポリマーは、各場合において鎖末端部に存在し、かかる鎖部を終結させる化合物(連鎖停止剤)を含んでもよい。これら連鎖停止剤は、式CTを有する化合物由来であってよい。
Figure 2014511860
式中、R6は、H原子、又は、任意にヒドロキシル末端を有するアルキレンラジカルであり、R7は、任意にヒドロキシル末端を有するアルキレンラジカルである。好適な化合物として、モノアミン、特にモノ二級アミン、又はモノアルコールなどの化合物が挙げられる。例として、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミン、イソノニルオキシ−プロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、N−メチルアミノプロピルアミン、ジエチル(メチル)アミノプロピルアミン、モルホリン、ピペリジン、ジエタノールアミン、及びこれらの好適な置換誘導体、ジ一級アミン及びモノカルボン酸のアミドアミン、ジ一級アミンのモノケチン(monoketimes)、N,N−ジメチルアミノ−プロピルアミンなどのような一級/三級アミンが挙げられる。連鎖停止アルコール、例えば、メタノール、ブタノール、ヘキサノール、2−エチルヘキシルアルコール、イソデシルアルコール、その他同種のもの、及び更にはこれらの混合物などのC1〜C10又はそれ以上の炭素を含むアルコール、並びに、アミノメチルプロパノール(AMP)などのアミノ−アルコールも好適である。
一実施形態では、連鎖停止剤は、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミン、イソノニルオキシ−プロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、N−メチルアミノプロピルアミン、ジエチル(メチル)アミノ−プロピルアミン、モルホリン、ピペリジン及びジエタノールアミン、ジ一級アミン及びモノカルボン酸のアミドアミン、ジ一級アミンのモノケチン、一級/三級アミン、メタノール、ブタノール、ヘキサノール、2−エチルヘキシルアルコール、イソデシルアルコール、アミノメチルプロパノール、並びにこれらの混合物からなる群から選択される。
一実施形態では、ジエチレングリコールは、ジプロピルアミン−ジエチレングリコールの使用を通じて、低分子量ジオールとして、又は非イオン性鎖延長剤の一部として、ポリウレタン分散液内に組み込まれる。ジエチレングリコールが低分子量ジオールとして用いられる場合、好ましくはDPA−DEGを非イオン性鎖延長剤として使用しない。同様に、DPA−DEGが非イオン性鎖延長剤として用いられる場合、好ましくはジエチレングリコールを低分子量ジオールとして使用しない。ポリウレタン分散液が毛髪固定剤に組み込まれると、ジエチレングリコールが毛髪への接着性を顕著に高めるため、ジエチレングリコール又はDPA−DEGの使用が特に望ましい。
一実施形態では、nは1〜3であり、mは1〜5である。
好ましい実施形態は、ポリマーPXを含む分散されたポリウレタンを含む組成物であって、ポリマーPXは、
A)上記式PPによるプレポリマーであって、
式中、
1は、ジヒドロキシル官能性化合物の二価ラジカルを表し、
2は、脂肪族又は脂環式ポリイソシアネートの炭化水素ラジカルを表し、
3は、任意選択的にイオン性基で置換される、低分子量ジオールのラジカルを表し、 nは0〜5、任意に1〜3であり、mは>1、任意に1〜5である、プレポリマーと、 B)ジプロピルアミン−ジエチレングリコール及びジエチレンアミンの混合物である、少なくとも1つの第1鎖延長剤と、
C)N−(2−アミノエチル)−2−アミノエタンスルホン酸のナトリウム塩である、少なくとも1つの第2鎖延長剤と、の反応生成物であり、
反応物質が、上記式CTによる連鎖停止剤を更に含み、
式中、R6は、H原子、又は、任意にヒドロキシル末端を有するアルキレンラジカルであり、R7は、任意にヒドロキシル末端を有するアルキレンラジカルであり、
式中、R1、R2及びR3のうち少なくとも1つが、上記式3による基を含み、
ポリマーPXは、少なくとも1つの直接架橋を含み、直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、組成物に関する。
一実施形態では、ポリマーP又はポリマーPXは、ポリウレタン、好ましくはアニオン性ポリウレタンである。一実施形態では、唯一のポリマーP又は唯一のポリマーPXは、ポリウレタン、好ましくはアニオン性ポリウレタンである。一実施形態では、ポリマーP又はポリマーPXは、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール(2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール)、及びアジピン酸(1,6−ヘキサン二酸)のコポリマーを、ヘキサメチレンジイソシアネートと反応させ、続いて得られるポリマーを更にN−(2−アミノエチル)−3−アミノエタンスルホン酸及びエチレンジアミンと反応させることにより形成されるポリウレタンである。ポリマーPは、ポリウレタン−34というINCI名を有し得る。一実施形態では、ポリマーP又はポリマーPXは、水性分散液状のアニオン性ポリウレタンである。
分散されたポリウレタンの例は、出願人がBayer MaterialScience LLCである欧州特許出願公開第1970391A2号に記載されている。好適な市販の分散されたポリウレタンとして、Bayer MaterialScienceのBaycusan(登録商標)C 1001が挙げられる。
ポリマーP及び/又はポリマーPXを含む組成物及び調合物の粘度は、DIN EN ISO 3219に従って23℃で測定するとき、約1〜約30000mPa・s、好ましくは約1〜約15000mPa・s、より好ましくは約1〜約7500mPa・s、更により好ましくは約1〜約4000mPa・sであってよい。一実施形態では、DIN EN ISO 3219に従って23℃で測定するとき、粘度は約1000〜約2000mPa・sである。
一実施形態では、ポリマーP及び/又はポリマーPXを含む組成物又は調合物のpHは、約pH 7未満、あるいは約pH 6未満、あるいは約pH 5未満、あるいは約pH 4未満であってよい。
一実施形態は、直接架橋が鎖内架橋であり、つまりポリマーPXのCαと同一のポリマーPX分子の第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、組成物に関する。別の実施形態は、直接架橋が鎖間架橋であり、つまり直接架橋が、ポリマーPXのCαと異なるポリマーPX分子の第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、組成物に関する。別の実施形態では、直接架橋が2つのCα原子間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、鎖間直接架橋及び鎖内直接架橋が混合して存在する。
一実施形態は組成物に関し、式中、Riは、カルボキシル、チオカルボキシル、カルボニル、チオカルボニル、イミン、ヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、飽和環状ラジカル、アルコキシ、アミノ、アミド、イミド、リン、イオウ、スズ、シリカ、及びアルキンからなる群から選択される、電子求引性官能基を含む。あるいは、電子求引性官能基は、カルボキシル、チオカルボキシル、カルボニル、チオカルボニル、イミン、ヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、飽和環状ラジカル、アルコキシ、アミノ、アミド、イミド、及びアルキンからなる群から選択される。
一実施形態は、
(a)本明細書に記載の組成物と、
(b)美容的に許容可能なキャリアと、を含む、化粧料組成物に関する。
一実施形態は、美容的に許容可能なキャリアを更に含む、本明細書に記載の組成物に関する。
化粧料組成物の一実施形態では、美容的に許容可能なキャリアは水であり、組成物は、化粧料組成物全体の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約9.0重量%、より好ましくは約2.0重量%〜約8.0重量%、更により好ましくは約3重量%〜約7.0重量%、最も好ましくは約4.0重量%〜約6.0重量%のポリマーPXを含む。
化粧料組成物の一実施形態では、化粧料組成物はヘアスタイリング組成物である。一実施形態では、ヘアスタイリング組成物はホールド力を付与するためのものであり、ヘアスタイリング組成物全体の約3重量%〜約10重量%、好ましくは約3.5重量%〜約9.5重量%、より好ましくは約4.0重量%〜約9.0重量%、更により好ましくは約4重量%〜約8.0重量%、最も好ましくは約5.0重量%〜約7.0重量%のポリマーPXを含む。別の実施形態では、ヘアスタイリング組成物はボリュームを付与するためのものであり、ヘアスタイリング組成物全体の約0.001重量%〜約3重量%、好ましくは約0.01重量%〜約2.5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約2.3重量%、更により好ましくは約1重量%〜約2.2重量%、最も好ましくは約1.5重量%〜約2.0重量%のポリマーPXを含む。
一実施形態では、ポリマーPXは間接架橋を実質的に含まない。「間接架橋を実質的に含まない」とは、全架橋(直接及び間接を含む)の約2%未満、好ましくは約1.5%未満、より好ましくは約1%未満、更により好ましくは約0.5%未満、最も好ましくは約0.001%未満、最適には約0%が間接架橋であることを意味する。
一実施形態では、ポリマーPX及び/又はポリマーPを含む組成物又は調合物は、架橋剤又はそれらの誘導体を実質的に含まない。「架橋剤を実質的に含まない」とは、組成物及び/又は調合物が、組成物又は調合物全体の約2重量%未満、好ましくは約1.5重量%未満、より好ましくは約1重量%未満、更により好ましくは約0.5重量%未満、最も好ましくは約0.001重量%未満、最適には約0重量%の少なくとも1つの架橋剤を含むことを意味する。架橋剤は、メチレン−ビス−アクリルアミド、ジ(メタ)アクリレート、N−(1−ヒドロキシ−2,2−ジメトキシエチル)アクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、アリルメタクリレート、1,1,1−トリメチロールプロパントリアクリレート、トリアリルアミン、テトラアリルオキセタン、及びこれらの混合物からなる群から選択されてよい。第2の方法は、ポリマー中の反応基の誘導体化後に実施される。架橋剤は、エステル結合、アミド結合、エーテル結合からなる群から選択される間接架橋を形成可能であってよい。一実施形態では、架橋剤は、少なくとも3種類の原子を含む分子である。一実施形態では、架橋剤は、二官能性及び三官能性架橋剤からなる群から選択される。一実施形態では、本発明に従い、かつ本明細書に記載される調合物、組成物、キット、プロセス、使用、及び/又は方法はそれぞれ、架橋剤を実質的に含まない。
光開始剤は、過硫酸塩であってよい。過硫酸塩は、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸リチウム、及びこれらの混合物からなる群から選択してよい。過硫酸塩は、取り扱いやすく、例えば、乾燥条件下で安定で、高い水溶性を有し、安価で、かつ毒性学的に関連する生成物を残さず(反応生成物として硫酸水素塩を残す)、それぞれ均一開裂によって2つの同じラジカルを同時に形成することから、好ましい。一実施形態では、過硫酸塩は、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、ペルオキソ二硫酸リチウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される。光開始剤は粉末状であってよい。一実施形態は、唯一の光開始剤としてペルオキソ二硫酸アンモニウムを含む。
一実施形態では、上記のいずれかの実施形態による組成物は、光開始剤の反応生成物を更に含む。光開始剤の反応生成物は、硫酸水素アンモニウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素リチウム、及びこれらの混合物からなる群から選択してよい。一実施形態は、光開始剤の唯一の反応生成物として硫酸水素アンモニウムを含む。
光開始剤とポリマーP(すなわち光開始剤:ポリマーP)の重量比は、約1:100〜約1:1、好ましくは約2:100〜約50:100、より好ましくは約5:100〜約30:100、最も好ましくは約10:100〜約20:100である。
光開始剤の照射及び/又は活性化は、約170nm〜約400nm、好ましくは約190nm〜約300nm、より好ましくは約200nm〜約280nm、更により好ましくは約200nm〜約260nmの波長のUVに曝露することによって達成してよい。
UVは、UV源、例えばUVランプによって提供されてよい。好適なUVランプは、Heraeus Holding GmbH(Germany)製のもの、特に、電力消費量150ワット、有効スペクトル範囲200nm〜300nmの中圧水銀ランプ(TQ 150)、及びオゾンフリー、出力ピーク254nm、30ワットの低圧ランプである。放射光がUVである発光ダイオード(LED)も使用できる。
照射時間は、約0.001秒〜約22000秒、好ましくは約10秒〜約10000秒、より好ましくは約20秒〜約6000秒、最も好ましくは約60秒〜約3600秒であってよい。一実施形態では、照射時間は約5分〜約20分である。
攪拌下で照射を実施してもよい。照射される液体(例えば、本明細書に開示される組成物又は調合物)を、均一かつ広範に分布している光開始剤分子を活性化するように、比較的表面積を大きくして攪拌下でUV源、例えばUVランプに提供し、広範な分布でポリマー中に架橋が形成され、例えば全ての架橋が一部に集中して起こらないようにすることが重要である。これは、照射される液体が透明でない、例えば乳状又は半透明の液体である場合に特に重要である。攪拌の形態はかき混ぜることであり、かき混ぜ手段によって実施してよい。かき混ぜ手段は、液体化粧料組成物及び調合物のかき混ぜが可能な一般的な装置であってよい。マグネチックスターラー及び攪拌子、「ドリルタイプ」のかき混ぜアダプター付きかき混ぜ棒などの種類のかき混ぜ手段を用いてよい。好適なかき混ぜ手段は、製造業者IKO(登録商標)Werke GmbH & Co.KG(Germany)製のものである。かき混ぜは、液体がはねないような、できるだけ早い速度で実施してよい。典型的には、中速度のかき混ぜ設定が利用される。
攪拌の別の手段は、照射される液体を、UV源を通過させて注ぐ、又は流すことである。これは、管、又は、傾斜台若しくは振盪器などの振盪装置を用いて行える。十分な表面積を確保する別の方法は、表面が照射される液体の薄膜でコーティングされた容器に、照射される液体を供給することである。
安全な照射とかき混ぜは、例えば、不透明な箱(例えば木、UV耐性プラスチック又は金属製)にUVランプを置き、ランプの下に、攪拌子及び照射される液体を含む容器を置き、マグネチックスターラーの上にこの箱を置くことによって、同時に行ってよい。照射及びかき混ぜを安全に同時に行う別の方法は、サザンブロットにおいて典型的にニトロセルロース膜に核酸を架橋するのに用いられるUV源、例えば、254nmでUVを供給するStratageneのStratalinker(登録商標)を使用するものであってよい。照射される液体を容器(receptable)内に置き、UV源に対して、照射される液体の表面が多く提供できるようにする。続いて、容器をStratalinker(登録商標)に入れる。Stratalinker(登録商標)を振盪インキュベーター内に置き、室温と、照射される液体がはねないような適切な振盪レベルを設定してよい。
光開始剤の活性化と、直接架橋の形成を、同時に起こしてよい。あるいは、直接架橋の形成前に、光開始剤の活性化を実施してよい。直接架橋の形成前に光開始剤を活性化することは、ポリマーの照射による損傷を防ぎ得るため、好ましい。
ポリマーPXのα−炭素の約0.01%〜約100%、好ましくは約0.1%〜約50%、より好ましくは約1%〜約5%が、複数の直接架橋を伴って架橋されてよい。ある割合のα−炭素のみが直接架橋されるとき、ポリマーPXは、架橋形態のα−炭素と、未架橋形態のα−炭素の両方を含む。弾性度は、直接架橋の程度、すなわち直接架橋されたα−炭素の割合によって変わる。
一実施形態では、ポリマーPXは、不安定なペルオキソ架橋である間接架橋と、炭素−炭素結合である直接架橋の混合を含み、不安定なペルオキソ架橋は、ポリマーPX中に存在する唯一の間接架橋である。
ポリマーP及び/又はポリマーPXは、アクリレート基を実質的に含まなくてよい。
本発明の組成物及び/又は調合物は、カチオン性界面活性剤を含んでよい。そのようなカチオン性界面活性剤の非限定的な例は、Estrin、Crosley及びHaynes編のCTFA Cosmetic Ingredient Dictionary、3rd edition(The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.,Washington,D.C.(1982))に記載されている。
好適なカチオン性界面活性剤としては、本明細書で有用なモノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤が挙げられ、12〜22個の炭素原子、好ましくは16〜22個の炭素原子、16〜22個の炭素原子、更により好ましくはC18〜22アルキル基を有する1つのアルキル鎖を有するものである。窒素に結合している残りの基は、独立して、炭素原子が1〜4個のアルキル基、又は炭素原子が4個までの、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択される。このようなモノアルキルカチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキル四級アンモニウム塩及びモノアルキルアミンが挙げられる。モノアルキル四級アンモニウム塩としては、例えば、非官能化アルキル鎖を有するもの、及び官能化された長アルキル鎖を有するものであって、例えばエステル結合を有するものが挙げられる。モノアルキルアミンとしては、例えば、モノアルキルアミドアミン及びそれらの塩が挙げられる。
より長いアルキル基を有するモノアルキルカチオン性界面活性剤は、毛髪への付着が改善され、したがって、より短いアルキル基を有するカチオン性界面活性剤と比較して、改善されたコンディショニング効果、例えば、乾いた毛髪に改善された柔らかさをもたらすことができると考えられる。このようなカチオン性界面活性剤は、より短いアルキル基を有するカチオン性界面活性剤と比較して、刺激を軽減することができるとも考えられる。
好適なカチオン性界面活性剤として、式MLを有するモノ長アルキル四級化アンモニウム塩が挙げられ、
Figure 2014511860
式中、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、炭素原子が12〜30個のアルキル基、又は炭素原子が30個までの、芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、R75、R76、R77、及びR78は、独立して、炭素原子が1〜4個のアルキル基、又は炭素原子が4個までの、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、X-は塩形成アニオンであって、例えば、ハロゲンラジカル、(例えば、塩化物、臭化物)、アセテートラジカル、シトレートラジカル、ラクテートラジカル、グリコレートラジカル、ホスフェートラジカル、ニトレートラジカル、スルホネートラジカル、サルフェートラジカル、アルキルサルフェートラジカル、及びアルキルスルホネートラジカルから選択される。アルキル基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合及び/又はエステル結合、並びにアミノ基のような他の基を含有することができる。より長鎖のアルキル基、例えば、炭素原子が約12個以上のものは、飽和又は不飽和であることができる。好ましくは、R75、R76、R77、及びR78のうち1つは、炭素原子が12〜30個、より好ましくは炭素原子が16〜22個、更により好ましくは炭素原子が18〜22個のアルキル基から選択され、残りのR75、R76、R77、及びR78は独立して、CH3、C25、C24OH、及びこれらの混合物から選択され、Xは、Cl、Br、CH3OSO3、C25OSO3、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
モノ長アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤の例として、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウム塩、及び水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウム塩が挙げられる。
モノアルキルアミンはまた、カチオン性界面活性剤としても好適である。一級、二級及び三級脂肪族アミンが有用である。特に有用なものは、炭素数12〜22のアルキル基を有する三級アミドアミンである。代表的な三級アミドアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミドが挙げられる。本発明で有用なアミンは、米国特許第4,275,055号(Nachtigalら)に開示されている。これらのアミンは、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸、及びこれらの混合物、より好ましくはL−グルタミン酸、乳酸、クエン酸などの酸との組み合わせでも使用可能である。本発明におけるアミンは、いずれかの酸によって、アミンと酸のモル比が約1:0.3〜約1:2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1で部分的に中和させるのが好ましい。
ジアルキル鎖のカチオン性界面活性剤などの他のカチオン性界面活性剤もまた、単独で又はモノアルキル鎖のカチオン性界面活性剤と組み合わせて用いてもよい。このようなジアルキル鎖カチオン性界面活性剤としては、例えば、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジヒドロ添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、及びジセチルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。このようなジアルキル鎖カチオン性界面活性剤としては、例えば、Akzo Nobelから商標名Arquad HTL8−MSで入手可能なタローアルキル(2−エチルヘキシル)ジメチルアンモニウムメトサルフェートなどが挙げられる。
特に好ましいカチオン性界面活性剤の非限定的な例として、式CAによるものが挙げられ、
Figure 2014511860
式中、Raは、12個の炭素原子〜22個の炭素原子、好ましくは16〜22個の炭素原子を含む脂肪族部分である。一実施形態では、Raは、16個の炭素原子〜22個の炭素原子を含む飽和脂肪族部分である。一実施形態では、カチオン性界面活性剤は、セチルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましいカチオン性ポリマーは、塩化セチルトリメチルアンモニウムである。
カチオン性界面活性剤は、本明細書で記載の組成物又は調合物に、組成物又は調合物全体の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは0.01重量%〜約5.0重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2.0重量%、最も好ましくは約0.1重量%〜約1.0重量%の量で存在してよい。
ボリュームを付与するためのヘアスタイリング組成物の一実施形態では、組成物は、カチオン性界面活性剤を更に含む。ボリュームを付与するためのヘアスタイリング組成物の別の実施形態では、カチオン性界面活性剤は、ボリュームを付与するためのヘアスタイリング組成物全体の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは0.01重量%〜約5.0重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2.0重量%、最も好ましくは約0.1重量%〜約1.0重量%の量で存在する。
別のコンディショニング剤、特にシリコーンを、本明細書に詳述する組成物/調合物に含めてよい。コンディショニング剤は、特別なコンディショニング効果を毛髪及び/又は皮膚に与えるために用いられるいかなる物質も包含する。毛髪トリートメント組成物において、好適なコンディショニング剤は、光沢、柔軟性、櫛通りの良さ、静電気防止特性、濡れたときの扱い、損傷、扱い易さ、ふくらみ、及び脂っぽさに関連する1つ以上の効果をもたらすものである。本組成物に用いるのに好適なコンディショニング剤は、一般にシリコーン(例えば、シリコーンオイル、カチオン性シリコーン、シリコーンゴム、屈折率の高いシリコーン、及びシリコーン樹脂)、有機コンディショニングオイル(例えば、炭化水素油、ポリオレフィン、及び脂肪酸エステル)又はこれらの組み合わせとして特徴付けられるコンディショニング剤である。これらのコンディショニング剤は、物理的及び化学的に組成物の必須成分と適合すべきであり、さもなければ製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なうべきではない。
組成物のコンディショニング剤の濃度は、所望のコンディショニングの利点を提供するのに十分でなくてはならず、また当業者には明白である。このような濃度は、コンディショニング剤、所望のコンディショニング性能、他の構成成分の種類及び濃度、並びに他の同様の要因により様々であり得る。
増粘剤は非イオン性濃化剤、カチオン性濃化剤、アニオン性濃化剤、両性濃化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される。増粘剤は、組成物全体の約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.2重量%〜約5.0重量%の量で組成物中に存在していてもよい。毛髪への残留物や蓄積物の原因となるリスクが低減されることから、非イオン性増粘剤が好ましい。一実施形態では、増粘剤は非イオン性濃化剤である。一実施形態では、増粘剤は多糖類ポリマー、好ましくはセルロース系ポリマー、より好ましくはヒドロキシエチルセルロースである。
本明細書に記載の組成物若しくは調合物、又はその複数のものは、美容的に許容可能なキャリアを含んでよい。組成物又は調合物(例えば、モノマー組成物又は酸化性調合物)は、美容的に許容可能なキャリアを、組成物又は調合物全体の約60重量%〜約99.9重量%、あるいは約70重量%〜約95重量%、あるいは約80重量%〜約90重量%含有し得る。使用に適する美容的に許容可能なキャリアとしては、例えば、トニック及びゲルの調合に使用されるものが挙げられる。美容的に許容可能なキャリアは、水;揮発性シリコーン、アミノ系若しくは非アミノ系シリコーンガムなどのシリコーン;C2〜C10のアルカン、アセトン、メチルエチルケトン、揮発性のC1〜C12の有機アルコール;酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸エチル及びミリスチン酸イソプロピルなどのC1〜C20の酸とC1〜C8のアルコールとのエステル;ジメトキシエタン、ジエトキシエタン;ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールなどのC10〜C30の脂肪アルコール;ラウリン酸及びステアリン酸などのC10〜C30の脂肪酸;ラウリルジエタノールアミドなどのC10〜C30の脂肪アミド;C10〜C30の脂肪アルキル安息香酸エステルなどのC10〜C30の脂肪アルキルエステル、ヒドロキシプロピルセルロース、及びこれらの混合物などの有機化合物を含んでいてもよい。一実施形態において、キャリアは水、脂肪族アルコール類、揮発性有機アルコール類、及びこれらの混合物を含む。最も好ましい実施形態では、キャリアは水である。組成物及び/又は調合物は、毛髪の乾燥時間を増やすために、アルコールを含んでよい。一実施形態では、組成物及び/又は調合物は、組成物又は調合物全体の約1重量%〜約20重量%のアルコール、あるいは10重量%〜18重量%のアルコールを含んでよく、このアルコールは、好ましくはC1〜C12アルコールである。組成物及び/又は調合物は、非イオン性界面活性剤を含んでよい。
本明細書に記載の組成物又は調合物は、1種以上の既知の任意成分を更に含んでいてもよく、一方、任意成分が本明細書に記載される必須成分と物理的かつ化学的に適合するか又はさもなければ製品安定性、審美感若しくは性能を過度に損なわないという条件では、ヘアケア製品又はパーソナルケア製品での使用に効果的である。このような任意成分の非限定的な例については、いずれもその全容を本明細書に援用するInternational Cosmetic Ingredient Dictionary,Ninth Edition,2002、及びCTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Tenth Edition,2004に開示されている。そのような任意成分の非限定的な例の幾つかは、以下に開示されている通りであり、可塑剤、界面活性剤(アニオン性、カチオン性、両性、又は非イオン性物質であり得る)、中和剤、推進体、ヘアコンディショニング剤(例えば、シリコーン流体、脂肪族エステル類、脂肪族アルコール類、長鎖炭化水素、カチオン性界面活性剤、その他)、緩和剤、潤滑油、及び浸透剤(種々のラノリン化合物、ビタミン、蛋白質、防腐剤、色素、染料、漂白剤、還元薬剤、及び他の着色剤など)、遮光剤、ゲル化剤、毛髪若しくは皮膚をトリートメントするための生理活性化合物(例えば、フケ防止活性物質、毛髪成長活性物質)、粘土を含む非ポリマー系の濃化剤、並びに香水を包含する。
本明細書に記載の組成物又は調合物は、様々な製品形態であってよい。ジェル、乳濁液、クリーム、スプレー、ローション又はムースからなる群から選択される形態であり得る。
別の態様によれば、本発明は、
(a)本明細書に詳述する組成物を準備する工程と、
(b)かかる組成物を毛髪に適用する工程と、
(c)毛髪をスタイリングする工程と、を含む、ヘアスタイリング方法に関する。
別の実施形態では、この方法は、
(a)毛髪をスタイリングする工程と、
(b)本明細書に詳述する組成物を準備する工程と、かかる組成物を毛髪に適用する工程と、を含む。
別の態様によれば、本発明は、ヘアスタイリングのための、本明細書に詳述する組成物の使用に関する。別の実施形態では、ヘアスタイリングは、毛髪にボリューム、ホールド力、及び/又はふくらみを付与すること、カールを維持すること、櫛通りの良さを改善すること、並びにこれらの混合からなる群から選択される。
別の態様によれば、本発明は、
(a)
i.上記式1、式2、及び式1と式2の組み合わせからなる群から選択される式の部分を含み、
式中、Rxは上記式3による基を含み、
式中、Ry及びRzが、独立して任意の好適な原子又は部分であり、
iが電子求引性官能基であるポリマーPと、
ii.美容的に許容可能なキャリアと、を含む、化粧料調合物と、
(b)光開始剤と、を含み、
ポリマーPが少なくとも1つの直接架橋を形成でき、直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、キットに関する。
キットは、架橋剤、任意には本明細書に詳述する架橋剤を実質的に含まなくてよい。
キットの別の実施形態では、ポリマーPは、上記式4及び式5からなる群から選択される式の部分を含み、
式中、Rxは上記式3による基を含み、
式中、Ry及びRzは、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riは電子求引性官能基であり、fは4〜40であり、
ポリマーPが少なくとも1つの直接架橋を形成でき、直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない。
別の方法としては、ポリマーPは、上記式4からなる群から選択される式の部分を含み、
式中、Rxは上記式3による基を含み、
式中、Ry及びRzは、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riは電子求引性官能基であり、fは2〜40、又は4〜40、又は5〜40、又は10〜40であり、
ポリマーPが少なくとも1つの直接架橋を形成でき、直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない。
キットの別の実施形態では、ポリマーPは、
A)上記式PPによるプレポリマー
であって、式中、
1は、ジヒドロキシル官能性化合物の二価ラジカルを表し、
2は、脂肪族又は脂環式ポリイソシアネートの炭化水素ラジカルを表し、
3は、任意選択的にイオン性基で置換される、低分子量ジオールのラジカルを表し、 nは0〜5であり、mは>1である、プレポリマーと、
B)ジプロピルアミン−ジエチレングリコール及びジエチレンアミンの混合物である、少なくとも1つの第1鎖延長剤と、
C)N−(2−アミノエチル)−2−アミノエタンスルホン酸のナトリウム塩である、少なくとも1つの第2鎖延長剤と、
の反応生成物であり、反応物質が、上記式CTによる連鎖停止剤を更に含み、
式中、R6は、H原子、又は、任意にヒドロキシル末端を有するアルキレンラジカルであり、R7は、任意にヒドロキシル末端を有するアルキレンラジカルであり、
式中、R1、R2及びR3のうち少なくとも1つが、上記式3による基を含み、
ポリマーPが少なくとも1つの直接架橋を形成でき、直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない。
キットの好ましい実施形態では、化粧料組成物は、ポリマーPを含む分散されたポリウレタンを含み、ポリマーPは、
A)上記式PPによるプレポリマーであって、
式中、
1は、ジヒドロキシル官能性化合物の二価ラジカルを表し、
2は、脂肪族又は脂環式ポリイソシアネートの炭化水素ラジカルを表し、
3は、任意選択的にイオン性基で置換される、低分子量ジオールのラジカルを表し、 nは1〜3であり、mは1〜5である、プレポリマーと、
B)ジプロピルアミン−ジエチレングリコール及びジエチレンアミンの混合物である、少なくとも1つの第1鎖延長剤と、
C)N−(2−アミノエチル)−2−アミノエタンスルホン酸のナトリウム塩である、少なくとも1つの第2鎖延長剤と、の反応生成物であり、
反応物質が、上記式CTによる連鎖停止剤を更に含み、
式中、R6は、H原子、又は、任意にヒドロキシル末端を有するアルキレンラジカルであり、R7は、任意にヒドロキシル末端を有するアルキレンラジカルであり、
式中、R1、R2及びR3のうち少なくとも1つが、上記式3による基を含み、
ポリマーPが少なくとも1つの直接架橋、好ましくは複数の直接架橋を形成でき、直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない。
キットは、
(c)化粧料調合物をUVで照射するための装置と、
(d)説明書と、を更に含んでよい。
キットは、かき混ぜ手段、好ましくは本明細書に詳述するかき混ぜ手段を更に含んでよい。
光開始剤は、本明細書に詳述する光開始剤であってよい。好ましい実施形態では、光開始剤は過硫酸塩、好ましくはペルオキソ二硫酸アンモニウムである。
一実施形態では、化粧料調合物はヘアスタイリング調合物である。一実施形態では、ヘアスタイリング調合物はホールド力を付与するためのものであり、ヘアスタイリング調合物全体の約3重量%〜約10重量%、好ましくは約3.5重量%〜約9.5重量%、より好ましくは約4.0重量%〜約9.0重量%、更により好ましくは約4重量%〜約8.0重量%、最も好ましくは約5.0重量%〜約7.0重量%のポリマーPXを含む。別の実施形態では、ヘアスタイリング調合物はボリュームを付与するためのものであり、ヘアスタイリング調合物全体の約0.001重量%〜約3重量%、好ましくは約0.01重量%〜約2.5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約2.3重量%、更により好ましくは約1重量%〜約2.2重量%、最も好ましくは約1.5重量%〜約2.0重量%のポリマーPXを含む。
別の態様によれば、本発明は、
I.本明細書に詳述するキットを準備する工程と、
II.化粧料調合物を光開始剤と混合して混合済み化粧料調合物を得る工程と、
III.かかる混合済み化粧料調合物にUVを照射し、照射済み化粧料調合物を得る工程と、
IV.照射済み化粧料調合物を毛髪に適用する工程と、
V.毛髪をスタイリングする工程と、
VI.毛髪を、約20℃〜約80℃、好ましくは約30℃〜約60℃、より好ましくは約35℃〜約55℃、更により好ましくは約40℃〜約50℃の温度に曝す工程と、を含む、ヘアスタイリング方法に関する。
混合工程は、上で詳述する攪拌によって実施してよい。一実施形態では、光開始剤を粉末として提供する。この粉末が化粧料調合物に溶解したとき、混合工程が完了する。照射工程は、上で詳述するUV源を用いることによって実施してよい。毛髪を温度に曝す工程は、フード式装置、ブロードライヤー、及び/又はフラットアイロンを利用することによって実施してよい。
この方法は、毛髪に、ヘアケア及び/又はヘアスタイリング活性剤を供給し、適用することを更に含んでよい。これに加えるかあるいはこれに代えて、この工程は毛髪にスタイリング効果を与える用具を提供し、利用する工程を含んでもよい。前記のヘアケア及び/又はヘアスタイリング活性剤は、毛髪固定ポリマー類、コンディショニング剤(特にカチオン性ポリマー)、クレンジング剤(特に界面活性剤)、濃化剤、グロッシング剤、光沢付与剤、染料又は着色剤、光沢又は着色粒子、シリコーン、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。ヘアケア及び/又はスタイリング活性剤は、ワックス、ジェル、ヘアスプレー、ムース、コンディショニング組成物(特にリーブインコンディショニング組成物)、フィニッシングスプレー、グロッシング又は光沢付与製品、及びこれらの混合物からなる群から選択される組成物中に存在してよい。用具は、ブロードライヤー、フラットアイロン、櫛、ブラシ、カーラー、カーリングトング、電気カーリング装置、ホイル、ハサミ、クリップ、ヘアバンド、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
別の態様によれば、本発明は、
(a)ポリマーPを含む調合物の準備であって、ポリマーPが上記式1、式2、及び式1と式2の組み合わせからなる群から選択される式の部分を含み、
式中、Rxは上記式3による基を含み、
式中、Ry及びRzが、独立して任意の好適な原子又は部分であり、
iが電子求引性官能基である、準備と、
(b)光開始剤の準備と、
(c)混合済み調合物を形成する、かかるポリマーPとかかる光開始剤の混合と、
(d)少なくとも1つの直接架橋を形成するためのかかる混合済み調合物へのUVの照射と、を含み、直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない、プロセスに関する。
プロセスは、架橋剤、任意には本明細書に詳述する架橋剤の使用及び/又は適用を実質的に含まなくてよい。
プロセスの一実施形態では、ポリマーPは、
A)上記式PPによるプレポリマーであって、
式中、
1は、ジヒドロキシル官能性化合物の二価ラジカルを表し、
2は、脂肪族又は脂環式ポリイソシアネートの炭化水素ラジカルを表し、
3は、任意選択的にイオン性基で置換される、低分子量ジオールのラジカルを表し、 nは1〜3であり、mは1〜5である、プレポリマーと、
B)ジプロピルアミン−ジエチレングリコール及びジエチレンアミンの混合物である、少なくとも1つの第1鎖延長剤と、
C)N−(2−アミノエチル)−2−アミノエタンスルホン酸のナトリウム塩である、少なくとも1つの第2鎖延長剤と、の反応生成物であり、
反応物質が、上記式CTによる連鎖停止剤を更に含み、
式中、R6は、H原子、又は、任意にヒドロキシル末端を有するアルキレンラジカルであり、R7は、任意にヒドロキシル末端を有するアルキレンラジカルであり、
式中、R1、R2及びR3のうち少なくとも1つが、上記式3による基を含み、
ポリマーPが少なくとも1つの直接架橋を形成でき、直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、かかる直接架橋が仲介原子を含まない。
プロセスの一実施形態では、Riは、カルボキシル、チオカルボキシル、カルボニル、チオカルボニル、イミン、ヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、飽和環状ラジカル、アルコキシ、アミノ、アミド、イミド、リン、イオウ、スズ、シリカ、及びアルキンからなる群から選択される、電子求引性官能基を含む。あるいは、電子求引性官能基は、カルボキシル、チオカルボキシル、カルボニル、チオカルボニル、イミン、ヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、飽和環状ラジカル、アルコキシ、アミノ、アミド、イミド、及びアルキンからなる群から選択される。
プロセスの一実施形態では、UVを照射すると調合物のpHが下がる。プロセスの一実施形態では、照射中、好ましくはかき混ぜ手段、好ましくは本明細書に詳述するかき混ぜ手段によって、調合物は激しい攪拌下にある。
プロセスの別の実施形態では、調合物は、本明細書に詳述する化粧料調合物である。
別の態様によれば、本発明は、ヘアスタイリングのための、本明細書に詳述するキットの使用に関する。別の実施形態では、ヘアスタイリングは、毛髪にボリューム、ホールド力、及び/又はふくらみを付与すること、カールを維持すること、櫛通りの良さを改善すること、並びにこれらの混合からなる群から選択される。
別の態様によれば、本発明は、本明細書に記載の組成物又は調合物のうちの少なくとも1つを含む商品、又はその複数、並びに組成物及び/又は調合物に関連する情報伝送に、更に関連し得る。情報伝送は、本発明による少なくとも1つの組成物及び/又は調合物を収容する包装に直接又は間接的に付属される印刷材料であってもよい。あるいは、情報伝送は、ヘアスタイリング用具及び/又は組成物及び/又は調合物と関連する電子メッセージ又は同報メッセージであってもよい。情報伝送には、組成物及び/又は調合物を使用する前の人の外観と同じ人が組成物及び/又は調合物を使用した後の外観とを比較する画像を含めてもよい。
更なる態様によれば、本発明は、本明細書に記載のキットを販売する方法を含み、この販売方法は、消費者に対しキットを入手可能にする工程と、キットが1つ以上のスタイリング効果を毛髪にもたらし得ることを消費者に情報伝送する工程と、を含む。
以下の実施例は、本発明の範囲に含まれる好ましい実施形態を更に説明、実証するものである。本発明には、本発明の範囲から逸脱することなく多くの変形形態が可能であることから、これらの実施例はあくまで例示を目的とするものであり、本発明を限定するものとして解釈すべきではない。
ホールド力を付与するためのヘアスタイリング組成物の実施例は、以下を含む。
8.0%の直接架橋されたBaycusan(登録商標)C 1001
1.5%のPEG−12ジメチコーン
0.2%のPPG−1/PEG−9ラウリルグリコールエーテル
0.4%のヒドロキシエチルセルロース
16.5%のエタノール
100%までの水
ボリュームを付与するためのヘアスタイリング組成物の実施例は、以下を含む。
2.0%の直接架橋されたBaycusan(登録商標)C 1001
0.1%の塩化セチルトリメチルアンモニウム
0.4%のヒドロキシエチルセルロース
16.5%のエタノール
100%までの水
実験
図1〜3は、本発明の有効性の態様を示したものである。図1〜3の全てにおいて、実験で利用したポリウレタンは、Bayer MaterialScienceのBaycusan(登録商標)C1001ポリウレタン分散液とした。以下で使用するとき、特に明記しない限り「架橋されたポリウレタン」は、直接架橋されたポリウレタンを意味する。
図1:濡れた状態のカール保持試験−架橋対未架橋。毛髪サンプルを、左から右へ、(1)水のみ、(2)8%の未処理ポリウレタン水中分散液、(3)8%のポリウレタン水中分散液、(4)4%の未処理ポリウレタン水中分散液、(5)4%のポリウレタン水中分散液、(6)2%の未処理ポリウレタン水中分散液、(7)2%のポリウレタン水中分散液で処理した。処理直後、毛髪サンプルをらせん状カーラーに巻き、室温で1時間乾燥、又は室温で「UV炉」にてUV照射し、40℃で一晩乾燥してカーラーから外し、カールの末端に重りを加えてから水に浸漬し、各サンプルにおけるカールの保持能を評価した。サンプル3、5及び7は、UV源から約10cm離して回転ロッド上にカーラーを置き、UV炉でUV照射した。したがって、UV炉では、カーラー上に巻きつけられると同時に、その場でポリウレタンコーティングされた毛髪サンプルが照射された。(A)処置後であるが下の水槽に浸漬する前、(B)浸漬5分後、(C)浸漬1時間後、(D)浸漬3時間後の時点で毛髪サンプルを撮影した。得られた結論としては、ポリウレタン処理により、水処理したカールに比べてカール保持が著しく向上したこと、カールを保持したUV照射ポリウレタン処理により、未処理ポリウレタン処理と比較して、カール保持が著しく向上すること、この効果は、4%及び8%の架橋されたポリウレタンでの処理後に顕著であったこと、この効果は、水浸漬3時間後でも明らかに依然として顕著であったこと、が挙げられる。
図2:濡れた状態のカール保持試験−UV処理時間。毛髪サンプルを、様々な持続時間、左から右へ、(1)水のみ(UVなし)、(2)未架橋のポリウレタン(UVなし)、(3)架橋されたポリウレタン−5分間UV、(4)架橋されたポリウレタン−10分間UV、(5)架橋されたポリウレタン−20分間UV、(6)架橋されたポリウレタン−30分間UV、(7)架橋されたポリウレタン−40分間UV、(8)架橋されたポリウレタン−50分間UV、(9)架橋されたポリウレタン−60分間UV、でUV曝露しておいた16%のポリウレタン水中分散液で処理した。ポリウレタンへのUV照射は、毛髪サンプルへの適用に先立って(サンプル3〜9)、容器にポリウレタン水中分散液を入れて、同時に激しくかき混ぜながら特定の時間UV照射することにより行った。処理直後、全ての毛髪サンプルをらせん状カーラーに巻き、室温で1時間乾燥した後、40℃で一晩乾燥してカーラーから外し、カールの末端に重りを加えてから水に浸漬し、各サンプルにおけるカールの保持能を評価した。(A)下の水槽に浸漬する直前、(B)浸漬1分後、(C)浸漬30分後、(D)浸漬120分後、(E)浸漬240分後、(F)槽から取り出して重りを外した後、(G)風乾後の時点で毛髪サンプルを撮影した。得られた結論としては、その場で毛髪をUV照射する必要はないこと、つまり、毛髪への適用前のポリウレタンのUV事前照射においても、優れた性能が得られること、UV処理時間は、カール保持の程度に影響したこと、架橋されたポリウレタン処理で得られるカール保持の向上は、毛髪を風乾後でも持続されたこと、5分間又は60分間もの照射により、未処理ポリウレタンによる処理に比べて、良好なカール保持がみられたこと、全般的に、30分間のUV照射によって最大カール保持効果が得られたこと、が挙げられる。
図3:濡れた状態のカール保持試験−カチオン性界面活性剤量。毛髪サンプルを、6%の架橋されたポリウレタン水中分散液(ポリウレタン分散液を攪拌下で30分間UV照射しておく)と、左から右へ、(1)0.00%、(2)0.25%、(3)0.5%、(4)1%、(5)2%、(6)4%の濃度の塩化セチルトリメチルアンモニウムと、を含む組成物で処理した。処理直後、毛髪サンプルをらせん状カーラーに巻き、室温で1時間乾燥した後、40℃で一晩乾燥してカーラーから外し、カールの末端に重り(2×50mg)を加えてから水に浸漬し、各サンプルにおけるカールの保持能を評価した。(A)下の水槽に浸漬する直前、(B)浸漬5分後、(C)浸漬60分後、(D)浸漬120分後、(E)浸漬240分後、(F)浸漬21時間後、(G)槽から取り出した後、(H)重りを外した後、(I)風乾後の時点で毛髪サンプルを撮影した。また、同じ毛髪サンプルを、毛髪の感触−良好な外観、例えば、粘着性がないこと、糸引き性がないこと、不自然な又は不快な毛髪の感触がないこと、扱いやすさが良好であることなどに従って順位付けした。毛髪の感触に対する順位は、相対的に最高から最低へ、サンプル(3)、サンプル(2)、サンプル(1)、サンプル(4)、サンプル(6)、サンプル(5)であった。また、同じサンプルを、外観−良好な外観、例えば、毛髪の房が塊になっていないことなどに従って順位付けした。髪の外観に対する順位は、相対的に最高から最低へ、サンプル(3)、サンプル(2)、サンプル(4)、サンプル(1)、サンプル(6)、サンプル(5)であった。得られる結論としては、架橋されたポリウレタンとカチオン性界面活性剤の両方で処理した毛髪サンプルによって、架橋されたポリウレタンのみで処理した毛髪サンプルに対して、毛髪カールの保持を著しく向上できること、この効果は、水浸漬21時間後又は更に風乾後も依然として明らかであること、架橋されたポリウレタンと0.5%のカチオン性界面活性剤を組み合わせて処理すると、試験した他の処理条件に対して、最も良いカール保持、毛髪の感触、及び毛髪の外観が得られたこと、が挙げられる。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40ミリメートル」として開示される寸法は、「約40ミリメートル」を意味するものである。

Claims (15)

  1. ポリマーPXを含み、ポリマーPXは、式1、式2、及び式1と式2の組み合わせからなる群から選択される式の部分を含み、
    Figure 2014511860
    Figure 2014511860
    式中、Rxは、式3による基を含み、
    Figure 2014511860
    式中、Ry及びRzは、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riは電子求引性官能基であり、
    ポリマーPXが、少なくとも1つの直接架橋を含み、該直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2のCαとの間の直接共有結合であり、前記直接架橋が仲介原子を含まない、組成物。
  2. ポリマーPXを含み、ポリマーPXは、式4及び式5からなる群から選択される式の部分を含み、
    Figure 2014511860
    Figure 2014511860
    式中、Rxは、式3による基を含み、
    Figure 2014511860
    式中、Ry及びRzは、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riは電子求引性官能基であり、
    式中、fは4〜40であり、
    ポリマーPXが、少なくとも1つの直接架橋を含み、該直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2 Cαとの間の直接共有結合であり、前記直接架橋が仲介原子を含まない、組成物。
  3. ポリマーPXを含む分散されたポリウレタンを含む組成物であって、ポリマーPxは、
    A)式PPによるプレポリマーであって、
    Figure 2014511860
    式中、
    1は、ジヒドロキシル官能性化合物の二価ラジカルを表し、
    2は、脂肪族又は脂環式ポリイソシアネートの炭化水素ラジカルを表し、
    3は、任意選択的にイオン性基で置換される、低分子量ジオールのラジカルを表し、
    nは0〜5であり、mは>1である、プレポリマーと、
    B)式H2N−R4−NH2による少なくとも1つの第1鎖延長剤であって、
    式中、R4は、イオン性基又は潜在的イオン性基で置換されていないアルキレン又はアルキレンオキシドラジカルを表す、第1鎖延長剤と、
    C)式H2N−R5−NH2による少なくとも1つの第2鎖延長剤であって、
    式中、R5は、イオン性基又は潜在的イオン性基で置換されたアルキレンラジカルを表す、第2鎖延長剤と、
    の反応生成物であり、
    1、R2及びR3のうち少なくとも1つが、請求項1又は2に記載の式3による基を含み、
    ポリマーPXは、少なくとも1つの直接架橋を含み、該直接架橋が、ポリマーPXのCαとポリマーPXの第2のCαとの間の直接共有結合であり、前記直接架橋が仲介原子を含まない、組成物。
  4. iが、カルボキシル、チオカルボキシル、カルボニル、チオカルボニル、イミン、ヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、飽和環状ラジカル、アルコキシ、アミノ、アミド、イミド、リン、イオウ、スズ、シリカ、及びアルキンからなる群から選択される、電子求引性官能基を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. (a)請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物と、
    (b)美容的に許容可能なキャリアと、
    を含む、化粧料組成物。
  6. 前記美容的に許容可能なキャリアが水であり、前記組成物が、前記化粧料組成物全体の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約9.0重量%、より好ましくは約2.0重量%〜約8.0重量%、更により好ましくは約3重量%〜約7.0重量%、最も好ましくは約4.0重量%〜約6.0重量%のポリマーPXを含む、請求項5に記載の化粧料組成物。
  7. 光開始剤の反応生成物を更に含み、該光開始剤の反応生成物が、硫酸水素アンモニウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素リチウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. (a)請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物を準備する工程と、
    (b)前記組成物を毛髪に適用する工程と、
    (c)前記毛髪をスタイリングする工程と、
    を含む、ヘアスタイリング方法。
  9. ヘアスタイリングのための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  10. (a)
    i.式1、式2、及び式1と式2の組み合わせからなる群から選択される式の部分を含み、
    Figure 2014511860
    Figure 2014511860
    式中、Rxは、式3による基を含み、
    Figure 2014511860
    式中、Ry及びRzが、独立して任意の好適な原子又は部分であり、
    iが電子求引性官能基であるポリマーPと、
    ii.美容的に許容可能なキャリアと、
    を含む、化粧料調合物と、
    (b)光開始剤と、
    を含み、
    ポリマーPが少なくとも1つの直接架橋を形成でき、該直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、前記直接架橋が仲介原子を含まない、キット。
  11. (e)前記化粧料調合物をUVで照射するための装置と、
    (f)説明書と、
    を更に含む、請求項10に記載のキット。
  12. かき混ぜ手段を更に含む、請求項10又は11に記載のキット。
  13. I.請求項10〜12のいずれか一項に記載のキットを準備する工程と、
    II.前記化粧料調合物を前記光開始剤と混合して混合済み化粧料調合物を得る工程と、
    III.前記混合済み化粧料調合物にUVを照射し、照射済み化粧料調合物を得る工程と、
    IV.前記照射済み化粧料調合物を毛髪に適用する工程と、
    V.前記毛髪をスタイリングする工程と、
    VI.前記毛髪を、約20℃〜約80℃、好ましくは約30℃〜約60℃、より好ましくは約35℃〜約55℃、更により好ましくは約40℃〜約50℃の温度に曝す工程と、
    を含む、ヘアスタイリング方法。
  14. (a)ポリマーPを含む調合物の準備であって、ポリマーPが、式1、式2、及び式1と式2の組み合わせからなる群から選択される式の部分を含み、
    Figure 2014511860
    Figure 2014511860
    式中、Rxは、式3による基を含み、
    Figure 2014511860
    式中、Ry及びRzが、独立して任意の好適な原子又は部分であり、Riが電子求引性官能基である、準備と、
    (b)光開始剤の準備と、
    (c)混合済み調合物を形成する、前記ポリマーPと前記光開始剤の混合と、
    (d)少なくとも1つの直接架橋を形成するための前記混合済み調合物へのUVの照射と、
    を含み、前記直接架橋が、ポリマーPのCαとポリマーPの第2のCαとの間の直接共有結合であり、前記直接架橋が仲介原子を含まない、プロセス。
  15. 照射中、前記調合物が激しい攪拌下にある、請求項14に記載のプロセス。
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