JP2008528541A - ヘアケア配合物中での高分子量の架橋された水溶性カチオン性ポリマーの使用。 - Google Patents

ヘアケア配合物中での高分子量の架橋された水溶性カチオン性ポリマーの使用。 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘアケア配合物中での高分子量の架橋された水溶性カチオン性ポリマーの使用の提供
【解決手段】ポリ(ジアリルジアルキルアンモニウム)ハリドのような高分子量の架橋された水溶性カチオン性ポリマーは、リラクシング、ウェービング、パーミング、色付け、ストレートニング又は漂白のような美化処理とともに又はその後のヘアに対するコンディショニング剤として慣用のポリマーよりも優れた性能を与える。
【選択図】なし

Description

本発明は、ヘアケア配合物、特に、コンディショニング剤として少なくとも1種の高分子量の架橋された水溶性カチオン性ポリマーを含むヘアコンディショニング配合物に関する。本発明はさらに、ヘアをトリートメントする方法、特に、ヘアをコンディショニング剤として少なくとも1種の高分子量の架橋された水溶性カチオン性ポリマーを含むヘアケア配合物と接触させることからなる、ヘアをコンディショニングする方法に関する。
本発明はさらに、リラクシング、ストレートニング、パーミング及び/又はカーリングのような視覚的な効果或いはカール残存率並びに他の望ましい効果が望ましいヘアトリートメントにも関する。一の態様において、このことは、特許文献1に記載されるような、ヘア繊維の化学構造を変化させることにより機能するランチオニゼーション(lanthionization)(リラクシング)段階をまた含むプロセスにおいて達成され得る。
本発明の背景
ヘア繊維はケラチンから構成されて、ケラチンはというと、3つの型の結合;シスチン(又はジスルフィド)結合、水素結合及び塩結合により一緒に結合されたポリペプチド鎖からなる。リラクシングプロセスは、まずシスチン結合上で機能する。シスチン結合がアルカリ性リラクシング溶液に曝された場合、それらはランチオニン結合に変換する。最も一般的に使用される高アルカリ性ヘアストレートナーは、水酸化ナトリウムを含むが、チオグリコレート、ビスルフィド、水酸化リチウム、水酸化カルシウム及び水酸化カリウムのような他の化合物をまた含み得る。明らかに類似の化学の原理をベースとしたこの用途に適切な及び適用し得る多くの他の化合物が存在する。
シスチン結合の破壊はヘア繊維の立体配置のさらなる変化をもたらすことが考えられる。そのような変化はその後、ヘア繊維並びにヘア集合体に対する視覚効果を創り出すのに利用され得る。例えば、カールヘアは、伸張され及び真っ直ぐにされる、即ちリラクシングプロセスである。種々の度合のカールような他の視覚的効果がそのようなプロセスにより達成され得ることがまた完全に実現可能である。
特許文献2及び特許文献3に記載されるように、リラクシングは、マルチパート式のストレートナー系又はシングルパート式のストレートナー系のいずれか一方を使用することにより実際に達成され得る。
有効ヘアリラクシング成分、例えばグアニジンヒドロキシドが2つの別々のパートを組み合わせることによりがその場で生じる、2つ以上のパートを有するマルチパート式のリラクサー系が知られている。例えばマルチパート系のA部は、有効金属水酸化物イオン、例えば水酸化カルシウム、及びコンディショナーのような他の成分を含むリラクサークリームを含んでいる。液体活性化剤は、マルチパート系のB部中にある。それは特許文献3に記載される炭酸グアニジンからなっている。A部及びB部が一緒に混合された場合、水酸化カルシウムと炭酸グアニジンとが反応して、生成物の水酸化グアニジンである、有効ヘアリラクシング成分を生成する。
水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物を使用するシングルパート式の系がまた既知である。
慣用のリラクゼーションプロセスは、ヘアのカール量を低減させる。残念ながらそのようなプロセスはまたヘアを損傷することが既知である。リラクゼーションプロセスは、特許文献4に記載されるように、ヘア繊維を縦方向に裂いて破壊し、ヘアを粗く、脆弱な及
び手に負えないものとする。それ故、消費者により望まれている効果を達成するために、損傷したヘアを再コンディショニングし及び/修復するための高性能のコンディショニング系を適用することが望まれる。そのようなコンディショニング効果を達成するために、使用される成分(コンディショナー)は、コンディショニングを与えるだけでなく、リラクシングプロセス後の洗浄及びリンスに耐えるためにヘアの房に対して直接的である必要があり、及びそれら成分は、アルカリのような、リラクサー中で使用される他の成分と適合され得るべきである。他の重要な点は、コンディショニングポリマーは、リラクシングプロセスを減速させるべきでなく、及びリラクサーそれ自体の刺激潜在性を増大させるべきでないということである。選択されるコンディショナーの型及び濃度は、リラクシングプロセスを使用する消費者に対して苦痛を起こさせる刺激潜在性が増大されないように、リラクサー配合物内で調整されるべきである。
特許文献2は、ヘアストレートニング組成物の全質量に基づき、ヘア膨張成分およそ95ないし99.5質量%、及びカチオン性ポリマーおよそ0.5ないしおよそ5質量%を含むヘアストレートニング組成物を開示している。
好ましいカチオン性ポリマーは、架橋剤として少量のエチレンジアミンの存在下での、2級アミンとエピハロヒドリンとの反応生成物である。そのようなポリマーは、例えば特許文献5の実施例2に記載されるように調製され得る。
好ましいカチオン性ポリマーの分子量は、およそ400ないし600×103の範囲に
ある。およそ50質量%の水との混合したカチオン性ポリマーは、ベッツポリマー(Betz Polymer)1195 の表示の下で、ベッツ ラボラトリーズ(Betz Laboratories),トレヴォース(Trevose),ペンシルベニア州より商業上入手可能であった。
ベッツポリマー1195は、直鎖状ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド(ポリDADMAC)であるメルクアット(Merquat)100、又は直鎖状ポリメチルアクリルアミドプロピルトリモニウムクロリドポリマーであるポリケア(Polycare)133のような他の商業上入手可能なカチオン性ポリマーに置き換えられた場合、対照(カチオン性ポリマーなし)よりも劣る結果が得られた。
米国特許第5,641,477号明細書 米国特許第5,641,478号明細書 米国特許第4,314,572号明細書 米国特許第5,348,737号明細書 米国特許第28,808号明細書
本発明の概要
驚くべきことに、本明細書でさらに記載される特定の高分子量の低架橋された及び水溶性カチオン性ポリマーが、とりわけヘアのストレートニング及びヘアのリラクシング用途において、ヘアに対し優れたコンディショニング効果を与えることが見出された。
一の態様において、高分子量の低架橋された及び水溶性カチオン性ポリマーは、ポリジアリルジアルキルアンモニウムハリド、例えばHMWポリDADMACとして本明細書で言及されるポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド(ポリDADMAC)であり得る。
一の態様においてHMWポリDADMACである前記高分子量の低架橋された及び水溶性カチオン性ポリマー0.05質量%ないし20質量%、例えば0.1質量%ないし15質量%、好ましくは0.5質量%ないし10.0質量%の、ヘアリラクサー配合物中への配合は、非常に有利であると見られる。
HMWポリDADMACポリマーは、ヘアに対して優れた親和性を示す。高分子量カチオン性ポリマー、例えばHMWポリDADMACポリマーの低架橋された構造は、よりたやすく除去されて、その後のシャンプープロセスにおいてヘア上のポリマー材の過剰の蓄
積を防止し得ることが推測される。このことはまた、改良されたフィルム形成特性にもより得る。
リラクシングプロセスの間、ヘアの膨張は、高分子量カチオン性ポリマー、例えばHMWポリDADMACがヘア繊維外皮中に貫通し、及び外皮中で伸縮性の網目構造を形成することを可能にし得ることがまた推測される。このことが起きる場合、高分子量カチオン性ポリマーは、リラクシング溶液がヘアからすすがれた後にヘア内に閉じ込められると考えられる。このことは、ヘア繊維の引張強度が向上の原因となると信じられる。高分子量カチオン性ポリマー、例えばHMWポリDADMACポリマーをリラクシング又はストレートニング配合物中に配合することは、大抵は慣用のリラクシング系を使用することを原因とするヘア繊維のザラザラとした及びギシギシとした感触を減少させることがまた見出された。
リラクシング又はストレートニング系における高分子量カチオン性ポリマー、例えばHMWポリDADMACポリマーの使用はまた、ヘアの扱いやすさを改良し、及び消費者に望まれる他の利点を与える。例えば、ヘアは、よりたやすく櫛すきされ及び整髪され、及び破損及び摩擦を低減し、及びヘア繊維の滑らかさを向上させる。
カチオン性ポリマーは、家庭用用途及びパーソナルケア用途、水処理、製紙、選鉱、石油回収、繊維、及び医薬品において広範囲にわたり使用される。最も重要な及び広範囲にわたり使用されるカチオン性ポリマーには、ジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物の4級アンモニウムポリマーが含まれる。実際に、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドは、ポリクオタニウム6としてパーソナルケア及び化粧品産業において既知であり、及びスキンケア及びヘアケア用途において広範囲にわたり使用されている。
中程度の分子量を有するジアリルジアルキルアンモニウムクロリドの慣用の実質的に直鎖状の4級アンモニウムポリマーは、米国特許第3,288,770号明細書に記載の方法により調製され得る。しかしながら、前記ポリマーの分子量は、すべての用途に対して最適であるわけではない。それ故、高分子量を有するポリDADMACを調製するために十分な調査研究が行われた。その努力のうち、国際公開第2004/018524号パンフレットは、超高分子量を有する、例えば700000g/モルより大きい平均分子量、好ましくは850000g/モルより大きい平均分子量を有する架橋された及び水溶性ポリDADMACが、重合後の架橋反応により調製され得ることを教示している。前記特許の開示の内容は、本発明のために興味深い物質の幾つかを記載するために参照により本明細書に組み込まれている。
国際公開第2004/018524号パンフレットにおける教示を参照すると、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム又は過硫酸カリウムのような過硫酸化合物が、DADMACポリマーを架橋するのに最も効率的であることが注目される。過硫酸化合物が最も効率的に作用するという事実は、DADMACポリマーがカチオン性であり且つ分解前の過硫酸物が2官能性アニオン種であるという事実からもたらされ得る。2官能性アニオン性過硫酸物は、分解して共有結合を介する架橋のためのラジカルを形成する前に、イオン結合を介して2つのDADMACポリマー鎖を一緒に有し得る。
国際公開第2004/018524号パンフレットが、DADMACポリマーの架橋が残存モノマーにより妨げられることを教示していることにまた注目される。残存DADMACモノマーは、使用に際し開始剤と競合するだけでなく、ポリマーを分解させる。DADMACのポリマーは、残存モノマーが十分に低水準まで低減される場合のみに、過硫酸化合物により架橋され得、前記低減は、後架橋に使用するポリマー濃度次第である。
さらに、DADMACのポリマーに対して、同量の開始剤を種々の時間供給することは、種々の粘度上昇又は様々な架橋度合をもたらす。このように、開始剤の供給速度及び供給時間を変えることは、架橋の度合をたやすく制御し得る。
この参照文献が、ジアリルジアルキルアンモニウムクロリドの高分子量の架橋された水溶性ポリマー、例えば慣用のポリオレフィン架橋剤の添加により作られた架橋されたポリマーの構造とは異なる構造を有するDADMACの架橋されたポリマーを調製する新規方法を与えていることに注目することがまた重要である。ポリオレフィン架橋剤を使用して作られた架橋されたポリマーが2つの連結されたポリマー鎖の間に橋かけとして架橋剤を有する一方で、この参照文献の架橋されたポリマーは、そのような架橋結合を含まない。むしろ、それらポリマーは、ポリマー鎖の間により短い結合を有しており、該ポリマー鎖は、それらの主鎖上のある点において単純に直接的に連結されていると信じられる。
国際公開第2004/018524号パンフレットはまた、低いポリマー濃度での重合後架橋により、高分子量ポリマーを得る方法を与えている。使用される低いポリマー濃度は、市販品の実現を制限し得る高い加工中の粘度を与えない。この参照文献により与えられる方法は、制御された架橋度又は枝分れ度を有し、及びそれ故制御された分子量を有するカチオン性ポリマーの調製をまた可能とすると信じられる。
驚くべきことに、ヘアケア用途におけるカチオン性ポリマー、特にポリDADMACの効能が、それらの分子量及び分子構造、即ち、それらが直鎖状であるか、枝分れ状であるか及び/又は架橋されているかどうかに依存する。同様のモノマーから調製されたポリマーは、上述のパラメータに応じて、ヘア及びスキンケア用途における非常に種々の感覚特性を与える傾向にある。
特に、上述の参照文献の教示に従い調製され得るHMWポリDADMACのような、700000g/モルより大きい質量平均分子量、例えば850000g/モルより大きい平均分子量、並びに、枝分れ状の及び/又は低架橋構造を有する水溶性及びカチオン性ポリマーが、ヘアケア用途において、特に、リラクシング、ウェービング、パーミング、色付け、ストレートニング又は漂白のような美化処理とともに又はその後のヘアに対するコンディショニング剤として、慣用のポリマーよりも優れた性能を与える。
このように、一の態様において、本発明は、少なくとも1種の700000g/モルより大きい質量平均分子量を有する架橋された水溶性カチオン性ポリマーを含む、ヘアケア配合物に関する。
一の態様において、ヘアケア配合物は、ヘアコンディショニング配合物である。
一の態様において、水溶性及びカチオン性ポリマーは、低架橋された及び/又は枝分れした分子構造を有し且つ反応後架橋により得られ得る高分子量のジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)を含む。
一の態様において、本発明は、ヘアを、少なくとも1種の700000g/モルより大きい質量平均分子量を有する架橋された水溶性カチオン性ポリマーを含むヘアケア配合物と接触させることからなる、ヘアをトリートメントする方法に関する。
一の態様において、ヘアをトリートメントする方法は、ヘアコンディショニング方法である。
本方法の一の態様において、水溶性及びカチオン性ポリマーは、低架橋された及び/又は枝分れした分子構造を有し且つ反応後架橋により得られ得るジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)の高分子量ポリマーを含む。
発明の詳細な説明
本発明は、ヘアケア配合物、特にリラクシング、パーミング及びウェービングのためにヘアをトリートメントするのに使用されるものにおける、700000g/モルより大きい質量平均分子量、例えば850000g/モルより大きい質量平均分子量を有する架橋された水溶性カチオン性ポリマーの使用、並びに、そのようなポリマーを含む配合物及び製品に関する。
一の態様において、本発明は、少なくとも1種の700000g/モルより大きい質量平均分子量、例えば850000g/モルより大きい質量平均分子量を有する架橋された
水溶性カチオン性ポリマーを含む、ヘアケア配合物に関する。
一の態様において、前記ヘアケア配合物は、ヘアコンディショニング配合物である。
一の態様において、ヘアケア配合物は、
(a)遊離ラジカル開始剤により開始される反応により、カチオン官能基を有する少なくとも1種のモノマーを有するモノマー成分の実質的にすべてを重合させて、カチオン性ベースポリマー溶液を形成すること;
(b)前記カチオン性ベースポリマー溶液が、前記カチオン性ベースポリマーよりも高い分子量を有する、特に70000g/モルより大きい質量平均分子量、例えば850000g/モルより大きい質量平均分子量を有する多架橋されたカチオン性ポリマーを含む水性溶液を形成するように、前記カチオン性ベースポリマー溶液をさらなる遊離ラジカル開始剤と接触させて、多数のカチオン性ポリマー基が相互結合を形成するようにさせること:
を含む方法により得られ得る少なくとも1種の水溶性及びカチオン性ポリマーを含む。
本発明において使用できる高分子量の架橋された水溶性カチオン性ポリマーを調製するための架橋のためのベースポリマーは、いかなる既知の遊離ラジカル重合法によっても製造され得る。カチオン性ベースポリマーは、水性溶液中の少なくとも1種のカチオン性モノマー、及び所望により、少なくとも1種の非イオン性又はアニオン性モノマーのラジカル重合により調製され得る。本発明のカチオン性ベースポリマーを調製するのに有益なカチオン性モノマーの例は、ジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物、アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、3−アクリルアミド−3−メチルブチルトリメチルアンモニウムクロリド及びそれらの混合物を含む。
一の態様において、カチオン性ベースポリマーは、次式(1):
Figure 2008528541
(式中、
1及びR2は互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し;
3及びR4は独立して、水素原子、又は炭素原子数1ないし18のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基、カルボキシアミドアルキル基又はアルコキシアルキル基を表し;及び
-はアニオン、例えばハリドを表す。)
で表され得る少なくとも1種のジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物の重合から作られたポリマーである。ジアリルジアルキルアンモニウムモノマーの例は、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)、ジアリルジメチルアンモニウムブロミド、ジアリルジメチルアンモニウムスルフェート、ジアリルジメチルアンモニウムホスフェート、ジメチルアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジエチルアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジ(β−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド、ジアリルジ(β−エトキシエチル)アンモニウムクロリド又はジアリルジエチルアンモニウムクロリドを含む。
カチオン性ベースポリマーのための好ましいカチオン性モノマーは、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドである。このように、一の態様において、水溶性及びカチオン性ポリマーは、低架橋された及び/又は枝分れした分子構造を有し且つ反応後架橋により得られ得るジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)の高分子量ポリマーを含む。
本発明において有益である高分子量の架橋された水溶性カチオン性ポリマーを調製するための架橋のためのベースポリマーはまた、いかなる商業上入手可能な水溶性カチオン性ポリマーでもあり得、とりわけジアリルジアルキルアンモニウムハリドの直鎖状ホモポリマー又はコポリマーであり得る。ジアリルジアルキルアンモニウムハリドの商業上入手可能なホモポリマー又はコポリマーの例は、チバスペシャルティケミカルズ社(Ciba Specialty Chemicals Corporation)により、エイジフロック(Agefloc)(登録商標)、エイジクアット(Agequat)(登録商標)及びサルケア(Salcare)(登録商標)SC30の商品名の下で販売されているものを含む。
一の態様において、カチオン性ベースポリマーは、少なくとも1種のカチオン性モノマーと少なくとも1種の他の共重合し得る非イオン性又はアニオン性モノマーとのコポリマーであり得る。カチオン性モノマーと共重合し得るモノマーの例は、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸、ビニルピロリドン又はヒドロキシエチルアクリレート等を含むがこれらに限定されない。二酸化硫黄がまた、DADMACと共重合させ得る。
カチオン性ベースポリマーを形成するための少なくとも1種のカチオン性モノマー及び所望により、少なくとも1種の非イオン性又はアニオン性モノマーの重合は、水溶液重合、油中水逆相乳化重合又は適する遊離ラジカル開始剤を使用した分散重合により行われ得る。適する開始剤の例は、過硫酸アンモニウム(APS)のような過硫酸塩;過酸化水素、t−ブチルヒドロパーオキシド、及びt−ブチルパーオキシピバレートのような過酸化物、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリド、4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ開始剤;及びt−ブチルヒドロパーオキシド/Fe(II)及びアンモニウムパースルフェート/ビスルフィットのような酸化還元開始剤系を含む。過硫酸アンモニウム(APS)を使用した水溶液重合は、好ましいモノマーであるDADMACのベースとなるカチオン性ポリマーを調製するのに好ましい方法である。
重合プロセスにおいて使用される遊離ラジカル開始剤の量は、全モノマー濃度及び使用されるモノマーの型に依存する。その量は、全モノマー転換率の99%以上を達成するために、全モノマー使用量のおよそ0.2ないしおよそ0.5質量%の範囲であり得る。
酸素の非存在下で重合を行うことが好ましい。酸素は、撹拌を用いた真空を適用することにより、又は窒素及びアルゴンのような不活性ガスを用いたパージにより、反応媒体から除去され得る。重合はその後、不活性ガスの雰囲気下で行われ得る。
DADMACのようなジアリルアミンモノマーは2個の不飽和C=C2重結合を含むが、開環重合を介して遊離ラジカル開始剤の存在下で直鎖状ポリマーを形成することが良く知られている。こうして形成された直鎖状ポリマーは、5員環ピロリジニウム環の繰り返し単位を含む。高分子量の低架橋された最終生成物が望まれる場合には遊離ラジカル重合プロセスが与えられ得る程の高分子量を有する直鎖状ベースポリマーを作製することが望ましい。モノマー濃度、開始剤濃度、反応温度及び反応時間のような反応条件は、すべてが組み合わさってラジカル重合の速度及び得られたベースポリマーの分子量に影響する。当業者は、高分子量、例えば100000g/モルより大きい質量平均分子量を達成するために、適する反応条件を選択し得る。
国際公開第2004/018524号パンフレットに開示される架橋後技術は、その後、分子量をより高い数値に上げるために使用され得る。前記プロセスにより、70000
0g/モルより大きい質量平均分子量、例えば850000g/モルより大きい質量平均分子量を有する多架橋されたカチオン性ポリマーを得ることが可能である。
前記ポリマーの固有粘度及びハギンス定数(Huggins constant)は、当業者に良く知られた標準的な手順を用い、30℃にて1MNaCl水溶液中で決定される。一の態様において、国際公開第2004/018524号パンフレットに開示される架橋後技術により調製されたポリマーは、1.5以上、例えば1.7以上及びとりわけ1.8以上の固有粘度(dL/g)を有する。
カチオン性ベースポリマーは、撹拌下、水溶液中で適するラジカル開始剤を用いて処理することにより鎖延長されるか又は架橋される。適するラジカル開始剤は、カチオン性ベースポリマー上にラジカル部位を作り得、及びカチオン性ベースポリマーラジカルの組み合わせのために正静電気的反発を克服するのを助け得る化合物である。適するラジカル開始剤の例は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等のような過硫酸塩化合物である。他の適するラジカル開始剤は、過炭酸の塩又は誘導体(過炭酸イソプロピルのような)及び過リン酸の塩又は誘導体を含み得る。上記のラジカル開始剤は、単独で、又は、酸化還元開始剤系を形成するために種々の還元剤と組み合わせて使用され得る。上記していないが当業者に既知である他の重合開始剤も、また適する反応条件下での架橋反応に使用され得る。カチオン性ベースポリマーを架橋するための最も好ましいラジカル開始剤は、それらの架橋効率、水溶性及びそれらの分解温度の点から、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム及び過硫酸カリウムである。
ラジカル開始剤は、カチオン性ベースポリマーに基づき、およそ0.02ないしおよそ50質量%、例えばおよそ0.5ないし10質量%、及びとりわけおよそ1ないし5質量%の範囲の量で使用される。鎖延長又は架橋反応は、水性媒体中で又はベースポリマーを調製するのに使用されるのと同様の反応媒体(例えば、油中水エマルジョン)中で行われ得る。架橋反応は、還元剤を使用すること無しに、およそ1ないしおよそ12、例えば4ないし7のpHにて、及びおよそ20ないしおよそ100℃、好ましくは70ないし100℃の温度にて、水性媒体中で行われ得る。架橋反応に先立ち反応媒体中のベースポリマーの固形分濃度は、溶液状のベースポリマーに対し1%ないし60質量%、好ましくは10%ないし30質量%であり得、並びに、エマルジョン状又は分散液状のベースポリマーに対し好ましくは20ないし50質量%であり得る。
必要とされる開始剤は、ベースポリマーを架橋するための反応温度で反応器中ですべて一緒に添加され得る。しかしながら、開始剤の多量の添加は、望ましくない水不溶性ゲルの形成を引き起こし得る。分子量又は粘度向上のより良い制御のため、開始剤は、少しずつ増量して、又は穏やかな連続速度にて添加され得る。反応は、粘度の上昇が安定し始めるまで、開始剤の各々の増量した添加後(注意:増量は、殆ど連続的な添加となるように十分に少量とされ得る。)に進行される。所望の生成物粘度にまだ到達しない場合、さらに増量した開始剤が添加される。所望の生成物粘度が達成された場合、室温まで冷却して反応を止める。
架橋反応を制御する好ましい方法は、反応媒体の粘度上昇がたやすく観察され得るような速度で開始剤を連続的に供給することである。架橋に対する開始剤の効率は、開始剤の供給速度の低下とともに上がる。ゆっくりとした開始剤供給速度は、架橋に対して開始剤の高い効率を与え、及びまた、粘度又は分子量向上のたやすい制御を与える。架橋反応は、一旦所望の粘度又は分子量が達成されると、開始剤供給を止め及び反応物を冷却することにより終結され得る。
ゆっくりとした開始剤供給速度が用いられた場合に、開始剤供給を終結した後の開始剤の影響は小さい。開始剤は、ポリマー固形分に基づき、分当り、10%ないし0.0005質量%、好ましくは0.2%ないし0.001質量%、及び最も好ましくは0.05%ないし0.002質量%の割合でベースポリマーの水溶液に供給され得る。この方法で、700000g/モルより大きい質量平均分子量、例えば850000g/モルより大き
い質量平均分子量を有する多架橋されたカチオン性ポリマーが再生可能に得られ得る。
過硫酸ジアニオンは、イオン結合を介して2つのカチオン性ベースポリマー(H−P+
)単位を一緒にする。過硫酸物の均一の分解は、ベースポリマー鎖から水素原子を引き抜いて2つのポリマーラジカルを作る2つのアニオン性硫酸化物ラジカルを生成する。架橋は、2つのポリマーラジカルが組み合わさった場合にのみ行われる。形成されたポリマーラジカルは、架橋のために互いが適さないと分かった場合、鎖転移又は不均衡な停止を介して分解を受け得る。過硫酸ジアニオンは、2つのカチオン性ポリマーラジカルを架橋させるために一緒になるのを助け、そうでなければ、該ポリマーラジカルは、カチオン電荷の反発のために互いに接近することが困難である。このように、過硫酸開始剤は、カチオン性ポリマーを架橋させるのに高い効率を有する。過酸化水素のような他の開始剤は、カチオン性ポリマーラジカルを作り得る。しかしながら、架橋のための電子電荷の反発力を克服することの困難さのため、それらは鎖転移又は停止を介して分解を受ける傾向にある。さらに、過酸化水素のようなラジカル開始剤は、過硫酸物よりも、鎖転移分解を誘発するずっと高い傾向を有し得る。カチオン性ベースポリマー上の残存2重結合がまた、架橋するのに役割を果たし得る。本発明者は、いかなる特定の架橋機構にも限定する考えはない。
上記提案された架橋スキームにおいて、各々の過硫酸塩分子は、2つの水素原子を引き抜いて架橋のための2つのポリマーラジカルを作る。2つの引き抜かれた水素原子は2つのプロトンに酸化される。このように、反応pHは、中和するために塩基が添加されない場合に下方に向かう。pHの低下は実際に、架橋反応の間の過硫酸物開始剤の添加により観察される。上記提案された機構はまた、NaOHのような塩基と過硫酸アンモニウムのモル供給比およそ2.0が、高い架橋効率を達成し且つ反応pHを比較的一定に維持するのに最適であるという実験に基づく事実によっても裏付けられる。
開始剤供給の間に所望のpHにて架橋反応を維持するために、塩基がpHを下方に向かうのを防止するために添加され得る。pH制御のために単独で又は組み合わせで使用され得る適する塩基の例は、NaOH、KOH、NH4OH、Na2CO3等を含む。pH制御
のための好ましい塩基はNaOH水溶液である。
一の態様において、塩基は、開始剤供給量との固定された割合にて連続供給されることにより添加され得る。過硫酸物に対する塩基の供給モル比は、0ないし8であり、好ましくは1ないし3であり、及び最も好ましくは1.5ないし2.5である。塩基はまた、pHが所望の数値以下に低下したときはいつでも添加され得る。前述したように、架橋反応は、およそ1ないしおよそ12のpHにおいて水性媒体中で行われ得る。しかしながら、好ましくはおよそ4ないし7のpHにて水性媒体中で行われる。
一の態様において、pHコントローラーが架橋反応のpHを制御するのに使用される。NaONのような塩基が、反応pHを所望の数値以下に低下したときにいつでもpHコントローラーにより自動的に添加され得る。
ポリマー、例えばDADMACは、残存モノマーが十分に低水準まで低減されたときにのみ過硫酸化合物により架橋され得る。架橋が起き得る最大の残存モノマー水準は、架橋反応に使用されるポリマー濃度に依存する。それ故、カチオン性ベースポリマーは、ベースポリマー固形分の10質量%未満、好ましくは3質量%未満、及び最も好ましくは1質量%未満の残存モノマーしか含まないことが望ましい。しかしながら、残存モノマーを所望量以上含むベースポリマーも、国際公開第2004/018524号パンフレットに開示される方法によりまだ架橋され得る。そのような場合、架橋反応において添加されるラジカル開始剤は第一に、残存モノマーの低減のために使用される。残存モノマーが一旦、十分に低水準まで低減されると、ベースポリマーは開始剤の連続添加とともに架橋し始める。
鎖延長又は架橋反応は好ましくは、撹拌下に行われる。適当な撹拌がゲル粒子の形成を防止する役目を果たす。適する撹拌は、重大なポリマー鎖切断を生じてしまうほどのせん断を引き起こすべきではない。この方法において、実質的にゲル粒子の無い、700000g/モル以上の質量平均分子量、例えば850000g/モルより大きい質量平均分子量を有する多架橋されたカチオン性ポリマーが得られ得る。
本発明に従うヘアケア配合物は一般に、製剤の全質量に基づき、上記の少なくとも1種の架橋された水溶性カチオン性ポリマー及び化粧学的に許容可能なキャリヤー又は希釈剤の混合物をおよそ0.05ないし20質量%、例えば0.1ないし15質量%、及びとりわけ0.5ないし10質量%含む。水が化粧学的に許容可能キャリヤー又は希釈剤であり、及びまた通常存在するが、本明細書において使用される用語“化粧学的に許容可能キャリヤー又は希釈剤”は、水以外の物質に関するものと意味する。
希釈剤は、適切な少量の均質な用途をさせるためにポリマーを希釈する役割を果たすのみであるので、ヘアケア組成物中に使用される場合に人体との接触を生理学的に許容するいかなる希釈剤も使用され得る。一の態様において、ポリマーは、水及び/又はエタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ブチレングリコール又はグリセリンのようなアルコール、又はそれらの混合物中に溶解され得る。
本発明に従うヘアケア配合物のための適するキャリヤーは、そのような組成物中で使用される慣用の化粧学的に許容可能な材料である。これらは、無機又は有機充填材、保存料、UVフィルタ及び反射材又はヘアケア配合物中で慣用的に使用される他の助剤及び添加剤を含み得る。
上記定義されたカチオン性ポリマー配合物は、ヘアトリートメント方法、例えばヘアコンディショニング方法、例えば熱保護コンディショナー、ヘアコンディショニング製品、例えばプレトリートメント製品、ヘアトニック、ヘアスタイリングクリーム及びジェル、ポマード、ヘアリンス、ディープコンディショニングトリートメント、インテンシブヘアコンディショニングトリートメント、ヘアセッティング製品、例えばパーマネントのためのウェービング剤(ホットウェーブ、マイルドウェーブ、コールドウェーブ)、ヘアストレートニング製品(リラクサー)、液体ヘア固定剤、ヘアフォーム、一時的、半一時的又は永久ヘア染料、自己酸化染料を含む製品及び/又はヘンナ又はカモミールのような天然ヘア染料において有益である。特定のヘアトリートメント用途に応じて、本発明の組成物は、ヘアに対する簡易な塗布のための、ポンプスプレー、スピリッツ、ローション、クリーム、ジェル、又はムース型の組成物、並びにコンディショニング又は当業者に良く知られているいかなる他の化粧学的効果を与え得る他の型の配合物中に、慣用の手段により配合され得る。
このように、本発明の一の態様は、ヘアを、上記の少なくとも1種の700000g/モルより大きい質量平均分子量、例えば850000g/モルより大きい質量平均分子量を有する架橋された水溶性カチオン性ポリマーを含むヘアケア配合物と接触させることからなる、ヘアをトリートメントする方法を包含する。該ヘアケア配合物は、いかなる適する手法においても塗布され得、例えば、手でヘア全体に該配合物をマッサージすることにより、ヘアを該配合物中に浸すことにより、ヘア全体に配合物をブラッシング又は櫛すきすることにより、又はスプレーすることにより、塗布され得る。
一の態様において、ヘアをトリートメントする方法は、ヘアを、上記のヘアコンディショニング配合物と接触させることからなる。
本方法の一の態様において、ヘアケア配合物は、
一の態様において、ヘアケア配合物は、
(a)遊離ラジカル開始剤により開始される反応により、カチオン官能基を有する少なくとも1種のモノマーを有するモノマー成分の実質的にすべてを重合させて、カチオン性ベ
ースポリマー溶液を形成すること;
(b)前記ベースとなるカチオン性ポリマー溶液が、前記ベースとなるカチオン性ポリマーよりも高い分子量を有する、特に70000g/モルより大きい質量平均分子量、例えば850000g/モルより大きい質量平均分子量を有する多架橋されたカチオン性ポリマーを含む水性溶液を形成するように、前記カチオン性ベースポリマー溶液をさらなる遊離ラジカル開始剤と接触させて、多数のカチオン性ポリマー基が相互結合を形成するようにさせること:
を含む方法により得られ得る少なくとも1種の水溶性及びカチオン性ポリマーを含む。
本方法の一の態様において、水溶性及びカチオン性ポリマーは、上記のように、低架橋された及び/又は枝分れした分子構造を有し且つ反応後架橋により得られ得る高分子量のジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)を含む。
本方法の一の態様において、本発明において使用されるカチオン性ベースポリマーを調製するために使用されるカチオン性モノマーは、ジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物、アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、3−アクリルアミド−3−メチルブチルトリメチルアンモニウムクロリド及びそれらの混合物を含む。
本方法の一の態様において、カチオン性ベースポリマーは、次式(1):
Figure 2008528541
(式中、
1及びR2は互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し;
3及びR4は独立して、水素原子、又は炭素原子数1ないし18のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基、カルボキシアミドアルキル基又はアルコキシアルキル基を表し;及び
-はアニオン、例えばハリドを表す。)
で表され得る少なくとも1種のジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物の重合から作られたポリマーである。そのようなジアリルジアルキルアンモニウムモノマーの例は、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)、ジアリルジメチルアンモニウムブロミド、ジアリルジメチルアンモニウムスルフェート、ジアリルジメチルアンモニウムホスフェート、ジメチルアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジエチルアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジ(β−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド、ジアリルジ(β−エトキシエチル)アンモニウムクロリド又はジアリルジエチルアンモニウムクロリドを含む。
本発明において使用される用語“ヘア”は、トリートメントされた及び未トリートメントのヒトのヘア、動物のヘア、及び光沢、抑えられたたなびき及び容易な櫛通りを必要とするいかなる型のヘア様繊維をも含む。トリートメントされたヘアは、一時的、半一時的又は永久のいずれであれ、当業者に既知であるランチオニゼーション(リラクシング)、ウェービング及び/又は染色(着色)により化学的変化され及び/又は損傷されたヘアを含む。
クリームは通常、室温から皮膚温度までの温度範囲で拡がり得るが、クリームリンス、ローション又はミルクは、流され得る傾向にある。
ジェルは、所謂ジェル形成剤が液体を不動化された三次元網目構造を形成する半固体系である。透明から不透明までのヒドロゲルは、第一に、水、水溶性物質及び増粘剤又はジェル形成剤から成る。
上記特定された不可欠な成分の他に、本発明の配合物は、慣用の及び/又は有益である他の成分(添加剤)を含み得る。
そのような他の成分(添加剤)の例は以下を含む:
増粘剤、乳化剤及び安定剤、例えば、種々の塩、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ポリオキシエチレン、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、セルロース誘導体、例えばメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリプロピルヒドロキシエチルセルロース、澱粉及び澱粉誘導体、例えばヒドロキシエチルアミロース及び澱粉アミロース、及びローカストビーンガム;種々のアクリレートのポリマー及び/又はコポリマー、ウレタン及び/又は他のモノマー並びにモノマー組み合わせにより調製された増粘剤;乳化剤及び/又は安定剤もまた、それらが不可欠の成分と相溶性であるか又は配合物及び配合助剤により相溶性となり得、及びそれらが所望の特性を与える限り、そのような系において使用され得る。ブロック又は他の型のコポリマー及び/又は高分子電解質複合体系のような特定の構造のポリマーもまた、配合物を増粘するために使用され得るか又はそうでなければ配合物を安定化するために使用され得ると考えられる;
香料;
アミノ酸及び糖のような毛根栄養剤。適するアミノ酸の例は、アルギニン、システイン、グルタミン、グルタミン酸、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、セリン及びバリン、及び/又はそれらの前駆体及び誘導体を含む。アミノ酸は、単独で、混合物で、又はペプチド、例えばジ−及びトリペプチドの形態で添加され得る。アミノ酸はまた、ケラチン又はコラーゲン加水分解物のようなタンパク質加水分解物の形態で添加され得る。適する糖は、グルコース、デキストロース及びフルクトースである。これらは、単独で、又は例えば果実抽出物の形態で添加され得る。本発明の組成物中への混入のための天然の毛根栄養剤の特に好ましい組み合わせは、イソロイシン及びグルコースである。特に好ましいアミノ酸栄養剤は、アルギニンである;
グリセリン及びポリプロピレングリコールのようなポリオール;
Na2EDTA、Na3EDTA、のようなキレート剤;
発泡促進剤;
消泡剤;
抗酸化剤;
抗菌剤;
日焼け防止剤;
殺菌剤;
溶剤、例えばエタノールSDA40;
有機樹脂、例えばポリクオタニウム(polyquaternium)11;
乳化剤、例えばセテアレス(ceteareth)20、ステアレス(steareth)20、ステアリルアルコール、及びポリソルベート20;
エモリエントオイル、例えばジメチコン及びシクロメチコン;
防腐剤、例えばメチルパラベン、メチルイソチアゾリノン;
乳白剤;
金属イオン封鎖剤;
pH調節剤、例えばクエン酸;
染料又は着色を与えるいずれかの他の物質;
髪色を保護するか又は維持する役割を果たすポリマー又は非ポリマー型の物質;
リファッティング剤(re−fatting agent)(例えば、イソプロピルミリステート及びパルミテート、セチルアルコール、プロピレングリコール)、真珠光沢剤(例えば、エチレングリコールジステアレート)、ふけ防止剤(例えば、亜鉛ピリチオン)のような特別の添加剤;
ポリジオルガノシロキサン、特にCTFA指定のジメチコンを有するポリジメチルシロキサンのようなポリシロキサン。本発明の組成物中の使用に適するのはまた、CTFA指定のジメチコンを有する、ヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサンである。シリコーン油がまた官能化シリコーンを含む場合であれば好ましい。適する官能化シリコーンは例えば、アミノ−、カルボキシ−、ベタイン−、4級アンモニウム−、炭水化物−、ヒドロキシ−及びアルコキシ−置換されたシリコーンを含む。好ましくは、官能化シリコーンは、多数の置換基を含む。誤りを避けるため、ヒドロキシ−置換されたシリコーンに関し、ヒドロキシル末端基を有するのみのポリジメチルシロキサン(CTFA指定のジメチコノールを有する)は、本発明の範囲内の官能化シリコーンには考慮されない。しかしながら、ポリマー鎖に沿ってヒドロキシル置換基を有するポリジメチルシロキサンは、官能化シリコーンに考慮される。適するアミノ官能化シリコーンは、欧州特許第455,185号明細書(ヘレン カーチス(Helene Curtis))に記載されており、及び以下表記するトリメチルシリルアモジメチコンを含み、及び十分な水不溶性のため本発明の組成物中で有益である:Si(CH33−O−[Si(CH32−O−]x−[
Si(CH3)(R−NH−CH2CH2NH2)O−]y−Si(CH33(式中、x+y
はおよそ50ないしおよそ500の数であり、及び質量%アミン官能価は、分子のおよそ0.03%ないしおよそ8質量%の範囲内であり、及び式中、Rは2ないし5個の炭素原子を有するアルキレン基を表す。)。本明細書で表現される場合、質量%アミン官能価は、ブロモクレゾールの緑色の終点まで、アルコール性塩酸に対してアミノ−官能化シリコーンの試料を滴定することにより測定される。質量%アミンは、45の分子量(CH3
CH2−NH2に対応)を使用して計算される。適切には、この方法で測定され及び計算された質量%アミン官能価は、0.03%ないし8%、好ましくは0.5%ないし4%である。本発明の組成物のシリコーン成分中で有益な商業上入手可能なアミノ−官能化シリコーンの例は、ダウコーニング(Dow Corning)から入手可能なDC−8566(INCI名:ジメチル,メチル(アミノエチルアミノイソブチル)シロキサン)である。これは、およそ1.4%の質量%アミン官能価を有している。適するアミノ官能性シリコーンの例は:CTFA指定“アミノプロピルジメチコン”を有するポリシロキサンを含む。本発明における使用に適するアミノ官能性シリコーンの特別の例は、アミノシリコーン油DC−8220、DC−8166、DC−8466、及びDC−8950−114(すべてダウコーニングより)、GE1149−75(ジェネラル エレクトリック シリコーンズ(General Electric Silicones)より、及びチノケア(TINOCARE)(登録商標)SiA1(チバ スペシャルティ ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)より)である。適する4級シリコーンポリマーは、欧州特許出願公開第0530974号明細書に記載されている。好ましい4級シリコーンポリマーは、ゴールドシュミット(Goldschmidt)よりのK3474である。疎水性コンディショニングオイル中の成分としての使用に好ましい他の官能性シリコーンは、アルコキシ−置換されたシリコーンである。そのような分子は、シリコーンコポリオールとして既知であり、及び所望によりアルキル結合基を介してシリコーンポリマー骨格に結合された1つ以上のポリエチレンオキシド又はポリプロピレンオキシド基を有している。本発明の組成物中で有益なシリコーンコポリオールの限定されない例は、式:Si(CH33[O−Si(CH3)(A)]p−[O−Si(CH3)(B)]q−O−Si(CH33に従う分子構造を有する。該式において、Aは、1ないし22個、好ましくは4ないし18個、より好ましくは10ないし16個の炭素原子を有するアルキレン鎖である。Bは、構造:−(R)−(EO)r(PO)S−OH(式中、Rは結合基
、好ましくは1ないし3個の炭素原子を有するアルキレン基を表す。)を有する基である
。好ましくはRは、−(CH22−である。rとsの平均値は、5以上、好ましくは10以上、より好ましくは15以上である。rとsの平均値が100以下である場合に好ましい。式中、pの数値は適切には10以上であり、好ましくは20以上であり、より好ましくは50以上であり、及び最も好ましくは100以上である。qの数値は適切には、1ないし20であり、ここで、比p/qは好ましくは10以上であり、より好ましくは20以上である。p+qの数値は11ないし500の数であり、好ましくは50ないし300である。
適するシリコーンコポリオールは、10以下、好ましくは7以下、より好ましくは4以下のHLBを有する。適するシリコーンコポリオール材料は、ダウコーニングより入手可能な、ラウリルPEG/PPG−18/18メチコン(INCI名)として既知であるDC5200である。
疎水性シリコーンコンディショニングオイルとしての官能性及び非官能性シリコーンの組み合わせを使用することが好ましい。好ましくは、シリコーンは、本発明に従う組成物中への配合に先立ち、一般的な液滴へとブレンドされる。
組成物の残りの部分とは別個に測定された疎水性シリコーンコンディショニングオイルの粘度(即ち、いずれかの前形成されたエマルジョンの粘度ではなく、疎水性コンディショニングオイルそれ自体の粘度である)は、典型的に、25℃にて350ないし200000000mm2-1である。好ましくは、粘度は、25℃にて少なくとも5000mm2-1であり、より好ましくは少なくとも10000mm2-1である。好ましくは、粘度
は、20000000mm2-1を超えない、より好ましくは10000000mm2-1を超えない、最も好ましくは5000000mm2-1を超えない;
ワックス、オイル、ステアラルコニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、ステアラミドプロピルジメチルアミン、及び他の4級有機化合物;及び
静電気増加及び放出を低減する添加剤。そのような添加剤の一の態様は4級アミンである。
これらの成分の各々は、その目的を達成するのに有効な量で存在する。一般に、これら所望の成分は、全ヘアトリートメント配合物の5質量%までの水準で個々に含まれる。
本方法の種々の態様において、本発明のヘアトリートメント配合物は例えば、シャンプー後に、色付け、染色、又は漂白の前後に、及びパーマネントウェービング又はストレートニング(ランチオニゼーション)の前後に適用されるリンス製品;セッティング又はブラッシングのための製品;コンディショニング組成物;リストアリング(restoring)組成物;及びパーマネントウェーブヘアのための組成物の形態で、適用され得る。本発明のヘアトリートメント配合物は好ましくは、シャンプー、色付け、染色、又は漂白後に、及びパーマネントウェービング又はストレートニング後に適用されるリンス製品中に;又はセッティング又はブラッシングのための製品;コンディショニング組成物;リストアリング組成物;及びパーマネントウェーブヘアをコンディショニングするのための組成物中に、適用される。
本発明の方法の一の態様において、本発明のヘアトリートメント配合物は、シャンプー後にヘアに適用されるコンディショニング製品である。ヘアは典型的に、コンディショニング配合物によるトリートメント後に流水でリンスされる。コンディショナーは、ヘアを櫛すきするのを助け、及びヘアに柔軟さ及びしなやかさを与える。
コンディショニング組成物はまた、増粘剤及び補助コンディショニング化合物のような他の成分を含み得る。補助コンディショニング剤は、静電防止特性のようなさらに改良されたコンディショニング利益を与えるために使用され得る。本発明の組成物中で有益な補助コンディショニング剤は、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド又はブロミド、ラウリル−トリメチルアンモニウムクロリド又はブロミド、ドデシルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又はブロミド、ジメチルジステアリルアンモニウムク
ロリド又はブロミド及びジメチルジラウリルアンモニウムクロリド又はブロミド、セルロースエーテルの4級窒素誘導体、及びジアリルジメチルアンモニウムクロリドのホモポリマー及びコポリマー、例えばチバ スパシャルティ ケミカルズ社,タリータウン,ニューヨ−ク,から入手可能なヘアコンディショニングポリマーの範囲であるサルケア(SALCARE)(登録商標)、エステル又はアミド結合を介してポリマーに結合されたカチオン性窒素官能基を含むアクリル酸又はメタクリル酸から誘導されたホモポリマー又はコポリマー、ビニルピロリドンと4級窒素官能価を有するアクリル酸エステルとのコポリマー、及びヘアコンディショニング配合物中での使用のために既知である他の4級アンモニウム化合物、のような有機カチオン化合物及びポリマーを含む。それらは、所望の効果を達成するために慣用の量で使用される。
本発明のヘアトリートメント組成物がシャンプー後のヘアへの適用のためのコンディショニング製品である場合、それは、上記カチオン性ポリマー及び希釈剤およそ0.1ないし10質量部の他に、脂肪アルコール例えばセチル又はステアリルアルコール及びワックス又はラノリン誘導体のようなリファッティング剤1ないしおよそ4部を含む。付加的に、各々全組成物の質量に基づき、天然油及びシリコーンのような第2のコンディショニング剤0.2ないし3.0部、非イオン性界面活性剤のような乳化剤、及びチバ スパシャルティ ケミカルズ社,タリータウン,ニューヨ−ク,から入手可能なサルケア(登録商標)SC92、SC95、SC96ポリマーのような液体分散剤0ないし6部、並びに、幾つか例を挙げると、タンパク質、ポリマー樹脂及びガム、防腐剤、pH及び粘度調節剤、着色剤及び香料のような他の助剤を含む。
本発明の一の態様において、本発明のヘアトリートメント配合物は、リーブイン型のコンディショナーである。リーブイン型のコンディショナーは付加的に有利には、第1のコンディショニング剤、例えばジセチルジモニウムクロリド及びセトリモニウムクロリドのようなカチオン性界面活性剤を0.5ないし7部含む。
エアゾールムース配合物は典型的に、ガス状噴霧剤を8ないし15質量部含み、及びジェル配合物は典型的に、ゲル化剤/増粘剤を0.25ないし1質量部含む。
一の態様において、本発明はまた、ヘアの表面に、少なくとも1種の700000g/モルより大きい質量平均分子量を有する架橋された水溶性カチオン性ポリマーを含むヘアケア配合物の有効量を適用することからなる、ヘアをトリートメントする方法をまた含む。
組成物が適用された後、ヘアは、適用された組成物がリンスできるか又はリンスできない組成物であるかどうかに応じて、リンスされても又はリンスされなくてもよい。
一般に、適用されるヘアトリートメント配合物の量は、ヘアを完全に被覆するのに有効な量である。必要とされる量は、個人のヘアの量及び型により変わる。いずれの個人のための適切な量も、1回又は何回かの試し適用によりたやすく決定される。コンディショナーがヘアから除かれるべき時間の長さがまた、ヘアの型に従い変わる。一般に、ヘアトリートメント組成物がリンスできるコンディショナーである場合、それは少なくともおよそ30秒ないしおよそ5分間の時間ヘアに留める。
本発明の一の態様において、ヘアコンディショナー配合物は、ストレートニング(ランチオニゼーション)の前に、最中に又は後に、好ましくは後に、適用される。
本発明の一の態様においては、ヘアコンディショナー配合物であって、
a)該配合物の全質量に基づき、上記の少なくとも1種の架橋された水溶性カチオン性ポリマーを0.05ないし10質量%、例えば0.1ないし8質量%、及びとりわけ0.1ないし5質量%、
b)該配合物の全質量に基づき、少なくとも1種の長鎖脂肪アルコール0.5ないし5質
量%、例えば1ないし4質量%、
c)2.5ないし5.5、例えば3ないし5及びとりわけ3.5周辺のpHを与えるのに十分な量の、少なくとも1種の皮膚と適合し得る酸、
d)該配合物の全質量に基づき、少なくとも1種の他の添加剤を0ないし5質量%、及びe)100質量%までの水
を含むヘアコンディショナー配合物が適用される。
本方法の一の態様においては、ヘアコンディショナー配合物であって、
a)該配合物の全質量に基づき、上記の少なくとも1種の架橋された水溶性カチオン性ポリマーを0.1ないし8質量%、例えば0.1ないし5質量%、
b)該配合物の全質量に基づき、少なくとも1種の長鎖脂肪アルコール1ないし4質量%、
c)3ないし5及びとりわけ3.5周辺のpHを与えるのに十分な量の、少なくとも1種の皮膚と適合し得る酸、
d)該配合物の全質量に基づき、少なくとも1種の他の添加剤を0ないし5質量%、及びe)100質量%までの水
を含むヘアコンディショナー配合物が適用される。
長鎖脂肪アルコールは、12ないし22個の炭素原子、好ましくは16ないし18の炭素原子を含み得る。
酸は例えば、クエン酸、乳酸、酒石酸、アジピン酸又はリン酸又はそれらの塩であり得る。
組成物はまた、増粘剤、例えばエチルヒドロキシエチルセルロースのようなセルロースベースの増粘剤を含み得る。
他の所望による成分は、モノ−、ジ−又はトリアルキル4級アンモニウム及び/又はモノ−、ジ−又はトリアシルエステル4級アンモニウムのような4級アンモニウム界面活性剤である。4級化合物はまた、エトキシ化され得る。
添加され得る他の成分は、乳化剤;シリコーンオイル、トリグリセリド又は鉱油のようなオイル;染料、保湿剤、ポリオール、ビタミン及び長鎖脂肪酸又は長鎖脂肪アルコールのいずれかを含む疎水性エステルである。
以下の実施例は、本発明の特定の態様を記載するが、本発明はそれに限定されない。本発明の精神又は目的から逸脱せずに、開示された態様に対する多くの変化が本明細書の開示に従い為されることが理解されるべきである。これらの例はそれ故、本発明の目的を限定することを意味するものではない。さらに、本発明の目的は、添付の請求項及びそれらの同等のものによってのみ決定されるべきである。これら例において、すべての部は示されない限り、質量に基づく。
以下の記号が、以下の例において使用される:
APS=過硫酸アンモニウム
BV=ブルックフィールド(Brookfield)粘度,cps
DAA=ジアリルアミン
GPC=ゲル浸透クロマトグラフィー
HC=ハギンス定数
IV=固有粘度(1MNaCl溶液中で測定),30℃におけるdL/g
Mw=質量平均分子量(PEO標準体を使用したGPCによる),g/モル
Mn=数平均分子量(PEO標準体を使用したGPCによる),g/モル
NaPS=過硫酸ナトリウム
PS=ポリマー固形分,質量%
RM=残存モノマー(DADMACの),質量%
MBS=メタ重亜硫酸ナトリウム
実施例1
チバ スペシャルティ ケミカルズ社から商業上入手した直鎖状ポリDADMACの20質量%水溶液を、本実施例において、鎖延長のためのカチオン性ベースポリマーとして使用した。該カチオン性ベースポリマーは、表1に示される特性を有していた。固有粘度及びハギンス定数は、当業者に良く知られた標準手順を使用して、30℃にて1MNaCl水溶液中で決定した。質量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnは、GPCにより決定した。Mw/Mn比又は多分散性指数は分子量分布の目安であり、高い数値は広い分散性を示す。
自動撹拌機、添加漏斗及びコンデンサ付き1リッターの反応器を、ベースポリマー20%溶液964.00グラムで満たした。反応器内容物を、pH6.9のNaOH溶液を用いて調節し、その後撹拌及び窒素パージしながら100℃まで加熱した。100℃にて、10%APS溶液18.2gを160分かけて、そしてその後、さらに10%APS19.0gを157分かけて、反応器に供給した。APS供給中、25%NaOH溶液を、NaOH/APS供給モル比が2.0を与える速度にて反応器に同時供給した。使用した全APSは、ポリマー固形分に基づき1.9%であった。APS/NaOH同時供給後、反応器内容物を100℃にて10分間保持し、そしてその後室温まで冷却した。水不溶性のゲルの無い生成物が、表1に示す特性で得られた。
Figure 2008528541
実施例2
チバ スペシャルティ ケミカルズ社から商業上入手した直鎖状ポリDADMACの20質量%水溶液を、鎖延長のためのカチオン性ベースポリマーとして使用した。使用した該カチオン性ベースポリマーは、表2に示される特性を有していた。
自動撹拌機、添加漏斗及びコンデンサ付き1リッターの反応器を、ベースポリマー20%溶液964.00グラムで満たした。反応器内容物を、撹拌及び窒素パージしながら100℃まで加熱した。100℃にて、10%APS溶液26.5gを170分かけて、そしてその後、さらに10%APS11.0gを90分かけて、反応器に供給した。APS供給中、反応pHを、25%NaOH溶液を用いてケムカデット(Chemcadet)pH制御器を使用しおよそ5.0に制御した。使用した全APSは、ポリマー固形分に基づき1.9%であった。APS供給後、反応器内容物を100℃にて20分間保持し、そしてその後室温まで冷却した。ゲルの無い清澄な生成物が、表2に示す特性で得られた。
Figure 2008528541
実施例3
コンディショニングポリマーの評価
種々のコンディショニングポリマーを低pH(2)及び高pH(13)にて評価した。それらポリマーは、沈澱及び臭気に関して視覚的に評価した。45℃のオーブン中で1週間後にポリマーを再評価した。
手順
1%有効溶液を、試験用コンディショニング剤を使用して調製した:
各々の溶液のpHを測定し、そしてその後、10%リン酸を使用して2まで下げた。試料をその後、沈澱及び臭気に関して評価した。さらに1%の有効溶液を調製し、そしてpHを測定し、そしてその後NaOHペレットを使用して13まで上げた。試料をその後、沈澱及び臭気に関して評価した。
試料を25℃及び45℃にて保管し、そして1週間間隔で評価した。
実施例4
Figure 2008528541
Figure 2008528541
Figure 2008528541
Figure 2008528541
実施例5
カール リアレンジャー中和剤(Curl Rearranger Neutralizer)
(化学的ストレートナー処理後にヘアを中和するために作られた中和剤である。それは、パーマ後にヘアをその等電点pHまで戻すためにヘアに適用される。)
Figure 2008528541

製造指針
大きな容器にA部を良く撹拌しながら加える。
B部を加え、そして塊が無くなるまで混合し続ける。
C部を1つずつ、間に均質となるまでの混合をはさみながら添加する。
実施例6
ウェービング又はストレートニング配合物(両方に使用され得る)
カール リアレンジャー(天然カールをリラックスさせるか又はストレートヘアを自然にカールさせるために作られたヘアストレートナーである。)
Figure 2008528541

製造指針:
大きな容器に良く撹拌しながらA部を加える。80℃まで加熱し始める。
80℃にて、B部を加え、そして10分間混合し続ける。
加熱を止める。60℃まで冷却し、そしてC部を1つずつ、間に均質となるまでの混合をはさみながら添加する。
D部を予備混合し、そして40ないし45℃にて容器に加える。均質となるまで混合する。
pHを調節する必要があればE部を加える。
実施例7
リラクサーベースの評価
実施例1のポリマー及び比較ポリマーA、B、C及びDを、2.0質量%にてリラクサーベース中に配合し、そして1回リラックスさせたアフリカ人の髪の房に適用し、そして櫛すきの力の減少を、ディアストロン解析(Diastron analysis)により測定した。この操作から得られたデータは、見本の長さに沿った櫛の位置に応じて櫛すきとは反対の(又は櫛すきにより生じる)負荷(グラム)を示すグラフからなる。このグラフは、‘コーミング カーブ(Combing Curve)’と呼ばれる。データは(gmf)として報告した。
試料をまた、1回リラックスしたアフリカ人の髪の房に適用し、そして感覚試験に関し評価した。評価したパラメータは:ウェット:感触、もつれの除去、コンディショニングされた感触、櫛すきの抵抗、櫛上に残る残存物;ドライ:ブロー乾燥後の櫛すきの抵抗、手触り;30秒カール;カール後のスナップ、カール後のボリューム、カール後の櫛すきの抵抗であった。結果を平均化し、そしてポリマーは、専門の被験者により行われたランク付けに基づいた全体としての感覚結果を与えた。
Figure 2008528541

ポリマーAは、固有粘度(IV)およそ1.1の、ビーズ形態にある市販の高分子量ポリDADMACである;
ポリマーBは、50%の固形分及びおよそ6000cpsの粘度、およそ0.5のIVを有する市販の架橋されたポリエピアミンの水溶液である;
ポリマーCは、IVおよそ1.0の市販の高分子量ポリDADMACの水溶液であり、及び
ポリマーDは、IVおよそ0.5の市販の中程度の分子量のポリDADMACの水溶液である。

ポリマーC及び実施例1のHMWポリDADMACが、髪の房を櫛すきする力をより低下させたところの同様の櫛すき力低下を有していることを示した。全体としての感覚試験は、コンディショニング及びしなやかさに関してHMWポリDADMACがポリマーAと同様であり、且つポリマーC及びDよりも良好であったことを示した。

Claims (20)

  1. 少なくとも1種の700000g/モルより大きい質量平均分子量を有する架橋された水溶性カチオン性ポリマーを含む、ヘアケア配合物。
  2. 前記架橋された水溶性カチオン性ポリマーは、
    (a)遊離ラジカル開始剤により開始される反応により、カチオン官能基を有する少なくとも1種のモノマーを有するモノマー成分の実質的にすべてを重合させて、カチオン性ベースポリマー溶液を形成すること;
    (b)前記カチオン性ベースポリマー溶液が請求項1に定義される多架橋されたカチオン性ポリマーを含む水性溶液を形成するように、前記カチオン性ベースポリマー溶液をさらなる遊離ラジカル開始剤と接触させて、多数のカチオン性ポリマー基が相互結合を形成するようにさせること:
    を含む方法により得られ得る請求項1に記載のヘアケア配合物。
  3. 前記架橋された水溶性カチオン性ポリマーは、ジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物、アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、3−アクリルアミド−3−メチルブチルトリメチルアンモニウムクロリド及びそれらの混合物からなる群より選択される少なくとも1種のモノマーから調製される、請求項1に記載のヘアケア配合物。
  4. 前記少なくとも1種のモノマーのジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物は、式(1):
    Figure 2008528541
    (式中、
    1及びR2は互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し;
    3及びR4は独立して、水素原子、又は炭素原子数1ないし18のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基、カルボキシアミドアルキル基又はアルコキシアルキル基を表し;及び
    -はアニオンを表す。)
    で表される、請求項3に記載のヘアケア配合物。
  5. 前記少なくとも1種のモノマーのジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物は、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)、ジアリルジメチルアンモニウムブロミド、ジアリルジメチルアンモニウムスルフェート、ジアリルジメチルアンモニウムホスフェート、ジメチルアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジエチルアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジ(β−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド、ジアリルジ(β−エトキシエチル)アンモニウムクロリド又はジアリルジエチルアンモニウムクロリドである、請求項4に記載のヘアケア配合物。
  6. 前記架橋された水溶性カチオン性ポリマーは、低架橋された及び/又は枝分れした分子構
    造を有しており、且つ、反応後の架橋により得られ得るジアリルジメチルアンモニウムクロリドの高分子量ポリマーを含む、請求項1に記載のヘアケア配合物。
  7. カチオン性ベースポリマーは、少なくとも1種のカチオン性モノマーと、少なくとも1種の他の共重合し得る非イオン性又はアニオン性モノマーとのコポリマーである、請求項1に記載のヘアケア配合物。
  8. 前記少なくとも1種の他の共重合し得る非イオン性又はアニオン性モノマーは、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸、ビニルピロリドン又はヒドロキシエチルアクリレートである、請求項1に記載のヘアケア配合物。
  9. 請求項1に記載の少なくとも1種の700000g/モルより大きい質量平均分子量を有する架橋された水溶性カチオン性ポリマー、及び、水以外の又は水に加え、少なくとも1種の化粧学的に許容可能なキャリヤー又は希釈剤をおよそ0.05ないし20質量%含む、ヘアケア配合物。
  10. ヘアを、少なくとも1種の700000g/モルより大きい質量平均分子量を有する架橋された水溶性カチオン性ポリマーを含むヘアケア配合物と接触させることからなる、ヘアをトリートメントする方法。
  11. 前記架橋された水溶性カチオン性ポリマーは、
    (a)遊離ラジカル開始剤により開始される反応により、カチオン官能基を有する少なくとも1種のモノマーを有するモノマー成分の実質的にすべてを重合させて、カチオン性ベースポリマー溶液を形成すること;
    (b)前記カチオン性ベースポリマー溶液が請求項10に定義される多架橋されたカチオン性ポリマーを含む水性溶液を形成するように、前記カチオン性ベースポリマー溶液をさらなる遊離ラジカル開始剤と接触させて、多数のカチオン性ポリマー基が相互結合を形成するようにさせること:
    を含む方法により得られ得る、請求項10に記載の方法。
  12. 前記架橋された水溶性カチオン性ポリマーは、ジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物、アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、3−アクリルアミド−3−メチルブチルトリメチルアンモニウムクロリド及びそれらの混合物からなる群より選択される少なくとも1種のモノマーから調製される、請求項10に記載の方法。
  13. 前記少なくとも1種のモノマーのジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物は、式(1):
    Figure 2008528541
    (式中、
    1及びR2は互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し

    3及びR4は独立して、水素原子、又は炭素原子数1ないし18のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基、カルボキシアミドアルキル基又はアルコキシアルキル基を表し;及び
    -はアニオンを表す。)
    で表される、請求項10に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1種のモノマーのジアリルジアルキルアンモニウムハリド化合物は、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジメチルアンモニウムブロミド、ジアリルジメチルアンモニウムスルフェート、ジアリルジメチルアンモニウムホスフェート、ジメチルアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジエチルアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジ(β−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド、ジアリルジ(β−エトキシエチル)アンモニウムクロリド又はジアリルジエチルアンモニウムクロリドである、請求項13に記載の方法。
  15. 前記架橋された水溶性カチオン性ポリマーは、低架橋された及び/又は枝分れした分子構造を有しており、且つ、反応後の架橋により得られ得るジアリルジメチルアンモニウムクロリドの高分子量ポリマーを含む、請求項10に記載の方法。
  16. カチオン性ベースポリマーは、少なくとも1種のカチオン性モノマーと、少なくとも1種の他の共重合し得る非イオン性又はアニオン性モノマーとのコポリマーである、請求項10に記載の方法。
  17. 前記ヘアケア配合物は、少なくとも1種の700000g/モルより大きい質量平均分子量を有する架橋された水溶性カチオン性ポリマーおよそ0.05ないし20質量%、及び、水以外の又は水に加え、少なくとも1種の化粧学的に許容可能なキャリヤー又は希釈剤を含む、請求項10に記載の方法。
  18. ヘアを、シャンプー後に、色付け、染毛、又は漂白の前後に、並びに、パーマネントウェービング又はストレートニングの前後に適用されるリンス製品;セッティング又はブラッシングのための製品;コンディショニング組成物;リストアリング(restoring)組成物;又はパーマネントウェーブヘアのための組成物の形態にあるヘアケア配合物と接触させることからなる、請求項10に記載の方法。
  19. ヘアを、ストレートニング段階の前に、最中に又はその後に適用されるヘアコンディショナー配合物であるヘアケア配合物と接触させることからなる、請求項10に記載の方法。
  20. ヘアを、ヘアコンディショナー配合物であるヘアケア配合物であって、
    a)該配合物の全質量に基づき、請求項10に記載の少なくとも1種の架橋された水溶性カチオン性ポリマー0.05ないし10質量%、
    b)該配合物の全質量に基づき、少なくとも1種の長鎖脂肪アルコール0.5ないし5質量%、
    c)2.5ないし5.5のpHを与えるのに十分な量の、少なくとも1種の皮膚と適合し得る酸、
    d)該配合物の全質量に基づき、少なくとも1種の他の添加剤0ないし5質量%、及び
    e)100質量%までの水
    を含む配合物と接触させることからなる、請求項10に記載の方法。
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