JP6416897B2 - 毛髪を処置するための組成物及び方法 - Google Patents

毛髪を処置するための組成物及び方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、すべて2013年6月28日に出願された米国特許出願第13/931,238号、第13/931,276号、及び第13/931,329号に基づく優先権を主張し、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、少なくとも1種のラテックスポリマーが皮膜形成ポリマーである、少なくとも2種のラテックスポリマーを含む毛髪スタイリング組成物に関する。本開示の様々な実施形態において、少なくとも2種のラテックスポリマーは、ある特定の特性を有するように選択される。少なくとも2種のラテックスポリマーを含む組成物は、ある特定の実施形態によれば、驚くべき特性を有する皮膜を形成してもよい。かかる組成物を伴う毛髪スタイリング方法もまた開示される。
毛髪スタイリングのための組成物、たとえば、ヘアスプレー組成物、ヘアジェル及びムース、ヘアボリューマイジング組成物、ヘアスムージングクリーム、ローション、セラム、油、クレイ等が知られている。多くの毛髪スタイリング組成物の目的には、毛髪を特定の形状に保持若しくは固定すること、毛髪のボリュームを付与するか若しくは増加させること、及び/又は毛髪を滑らかにすること、たとえば縮れの外観を減少させるか若しくは取り除くことが含まれる。
毛髪スタイリングのための現行の製品に伴う欠点には、製品が、粘着性であるか若しくはべとつくことが多く、且つ/又は粘着性であるか若しくはべとつく感覚を付与する皮膜、並びに堅い及び/又は「バリバリした(crunchy)」(すなわち、皮膜が硬くて脆く、毛髪に触れたときにバリバリした感覚又は音をもたらす)スタイリングされた毛髪を生じさせることが多いことが含まれ、これはほとんどの消費者にとって望ましくない。
毛髪スタイリングのための現行の製品は、典型的には、水溶性皮膜形成ポリマーを含む。これらポリマーの化学組成に応じて、それらは水に可溶性でありうるか、又はそれらは、様々な化学修飾、たとえば中和を介して水溶性にされる非水溶性ポリマーでありうる。これらのポリマーを含む溶液は粘性の傾向にあり、すなわち、ポリマーの濃度が増加するにつれてその粘度も急速に上昇する。溶媒が蒸発するとスタイリング用途へと変換され、ポリマー溶液は毛髪表面上でより粘度が高くなり、粘着性であるか又はべたつく皮膜をもたらす。これらの製品はまた、製品展延性、毛髪処理性、及び高温多湿の国々で特に問題となる低度の耐湿性に関する問題を呈する傾向にある。
たとえば長期耐久特性を配合される化粧料(たとえばマスカラ、アイライナー、マニキュア)に提供するための、ラテックスポリマーの使用もまた知られている。
いくつかの既知の組成物は、1種のラテックスポリマーを含む。たとえば、米国特許第6,126,929号は、可塑剤、及び皮膜形成されることが可能でない非皮膜形成粒子を任意に有する、ラテックス皮膜形成剤の分散体を含む組成物を記載する。米国特許第4,710,374号は、カチオン性ポリマー、界面活性剤、及びアニオン性ラテックスを含む組成物を記載する。米国特許第7,740,832号は、少なくとも1種の非ラテックスポリマー及びアニオン性、カチオン性又は両性固定ポリマーを含む組成物を記載する。米国特許第4,798,721号は、ラテックス粒子を含む組成物を記載する。米国特許出願第2005/0089490 A1号は、水分散性スタイリングポリマー及びゲル形成ポリマーを含む組成物を記載する。
他の既知の化粧用組成物は、改善された特性、たとえば接着性、柔軟性、及び他の成分との相容性を提供するための様々な成分を含む。たとえば米国特許出願第2007/0224140 A1号は、化粧用に許容される媒体、接着性を提供するための非皮膜形成マイクロスフェア、及び2種の水性エマルションポリマーを含む皮膜形成成分を含む組成物を記載する。フランス特許出願第FR 2 968 978A号は、少なくとも2種の皮膜形成ラテックス及び皮膜の柔軟性を増加させるための可塑剤を含むアイライナー組成物を記載する。フランス特許出願第FR 2 898 050A号は、脂肪酸エステル、及び(メタ)アクリレートポリマーと(メタ)アクリル酸ヒドロキシエステルとのコポリマーを含む組成物を記載する。米国特許出願第2009/0297467A号は、少なくとも1種の中和スルホン化ポリマー及びアクリレートとアクリル酸ヒドロキシエステルとの混合物を含む組成物を記載する。米国特許出願第2009/035335 A1号は、2種の水分散性アクリレートポリマー、及び相容性を増強し2種の水分散性アクリレートポリマーを結合するための架橋ポリマー皮膜形成剤を含むマスカラ組成物を記載する。国際特許出願第WO 2011/137338 A2号は、ポリウレタン分散体及びアクリル皮膜形成分散体を含む組成物を記載する。米国特許出願第2004/0071646A号は、0.1〜1μmの粒径を有するポリウレタン分散体、及び少なくとも1種の非ラテックス固定ポリマーを含む組成物を含有するエアロゾルデバイスを記載する。
加えて、いくつかの化粧用組成物が、コアシェル構造を有するポリマーを組み込む。たとえば、米国特許出願第2003/0064045 A1号は、コアシェル構造を有する粒子の分散体を含むマスカラ組成物を記載する。米国特許出願第2007/0286833 A1号は、軟質ポリマー及び硬質ポリマーを含むラテックスコアシェル粒子を含む多段ポリマーを記載する。加えて、米国特許出願第2009/0317432A号は、着色剤及び少なくとも1種のラテックス又はコアシェルラテックス粒子を含む組成物を含有するメイクアップ用アプリケーターを記載する。
非水性媒体中の化粧用組成物が知られている。たとえば欧州特許出願第EP 1 082 953A号は、イソドデカン中に2種の皮膜形成剤を含む分散体を記載する。国際特許出願第WO11056332A号は、3種の揮発性溶媒、及び3種の揮発性溶媒のうちの少なくとも1種に可溶性又は分散性である少なくとも1種の皮膜形成剤、たとえばアクリル酸シリコン又はアクリレートを含む組成物を記載する。
マスカラにおける使用のための組成物は、柔軟な皮膜を得るために低いガラス転移温度(「Tg」)を有していてもよい。たとえば、米国特許出願第2010/0028284 A1号は、マスカラ組成物のガラス転移温度(「Tg」)が≦20℃である、少なくとも2種のアクリル酸皮膜形成剤を含むマスカラ組成物を記載する。米国特許出願第2006/134043A号は、脂肪酸及び少なくとも1種のアクリレート樹脂エマルションを含むマスカラ組成物を記載する。
いくつかの既知の組成物は、ポリマー粒子ではなく可溶化ポリマーを使用する。たとえば、米国特許第7,651,693号は、2種のポリマーの可溶化ブレンドを含む組成物を記載する。米国特許第6,214,328号は、中和の際に低揮発性有機化合物を含有する溶液又は水に可溶性である少なくとも1種のアクリレートラテックスを含む組成物を記載する。
米国特許第5,441,728号は、水溶性固定ポリマー及びラテックス粒子を含む組成物を記載する。水溶性ポリマーはべとつく傾向にあり、さらりとした感触(clean touch)を要する用途に好適でないことがありうる。
フランス特許出願第FR 2 834 458A号は、水性媒体中に2種の皮膜形成剤を特定の比で含むマニキュア組成物を記載する。
米国特許第6,126,929号 米国特許第4,710,374号 米国特許第7,740,832号 米国特許第4,798,721号 米国特許出願第2005/0089490 A1号 米国特許出願第2007/0224140 A1号 フランス特許出願第FR 2 968 978A号 フランス特許出願第FR 2 898 050A号 米国特許出願第2009/0297467A号 米国特許出願第2009/035335 A1号 国際特許出願第WO 2011/137338 A2号 米国特許出願第2004/0071646A号 米国特許出願第2003/0064045 A1号 米国特許出願第2007/0286833 A1号 米国特許出願第2009/0317432A号 欧州特許出願第EP 1 082 953A号 国際特許出願第WO11056332A号 米国特許出願第2010/0028284 A1号 米国特許出願第2006/134043A号 米国特許第7,651,693号 米国特許第6,214,328号 米国特許第5,441,728号 フランス特許出願第FR 2 834 458A号 米国特許第3,383,351号 米国特許第3,304,273号 米国特許第3,523,095号 米国特許第3,110,695号 ドイツ特許第1 152 536号 米国特許第3,412,054号 特許EP0 216 479 米国特許第3,915,921号 米国特許第4,509,949号 FR2633940 EP-A-898960 EP-A-898958
J. Cosmet. Sci.、53、345〜362頁(2002年11月/12月)
しかしながら、少なくとも2種のラテックスポリマーを含み、前記ラテックスポリマーのうちの少なくとも1種が皮膜形成ポリマーである組成物を提供することにより、基材上にある種の望ましい特性、たとえばさらりとした、自然で、且つ/又は「見えない(invisible)」感覚を有し、粘着性を欠く皮膜を形成することが可能であることが発見された。かかる組成物は、毛髪スタイリング用途において有用でありうるのであり、スタイリング上の利点、たとえば自然な外見、カーリング(curling)又はストレートニング(straightening)、及びスタイリング持続性が毛髪に付与される。
更に、添加剤あり又はなしで、たとえば両方のラテックスポリマーの間の質量比を変化させることにより、驚くほど広範な毛髪スタイリング上の利点、たとえば低〜高スタイル持続性及びカール維持特性をもたらす、本開示の実施形態による組成物が調製されてもよい。
本開示は、様々な実施形態において、少なくとも1種のラテックスポリマーが皮膜形成ポリマーである、少なくとも2種のラテックスポリマーを含む組成物に関する。様々な実施形態において、少なくとも2種のラテックスポリマーは、ある特定の特性を有するように選択されてもよい。少なくともある特定の実施形態において、少なくとも2種のラテックスポリマーは、組成物の質量に対して、約0.1質量%から約30質量%の範囲の合わせた量で存在する。更なる実施形態において、少なくとも2種のラテックスポリマーは、約10:1から約1:10の質量比で組成物中に存在する。更なる別の実施形態によれば、組成物は、合体剤、可塑剤、及び/又は増粘剤から選択される少なくとも1つの成分を含んでいてもよい。
少なくとも2種のポリマーを含む組成物は、基材に適用されるときに皮膜を形成する。皮膜は、本開示の少なくともある特定の実施形態によれば、約0.05MPaから約5GPaの範囲のヤング率、及び/又は0.5MPaの応力下で約300%までの範囲の歪みを有していてもよい。あくまで例として、皮膜は、約80MPaから約5GPaの範囲のヤング率及び0.5MPaの応力下で約0.01%から約1%未満の範囲の歪みを有していてもよい。更なる例として、皮膜は、約5MPaから約100MPaの範囲のヤング率及び0.5MPaの応力下で約0.5%から約20%未満の範囲の歪みを有していてもよい。更なる別の例として、皮膜は、約0.05MPaから約5MPaの範囲のヤング率及び0.5MPaの応力下で約10%から約300%の範囲の歪みを有していてもよい。
本開示による少なくともある特定の例示的実施形態において、少なくとも1種のラテックスポリマーが皮膜形成ポリマーである、少なくとも2種のラテックスポリマーを含む組成物により形成され得られる皮膜は、透過性及び/又は透明である。
更なる実施形態において、毛髪スタイリング方法が開示され、前記方法は、本開示による組成物を毛髪に適用する工程を含む。かかるスタイリング方法は、何らかの毛髪スタイル又は外観を達成するために、毛髪の成形(shaping)、再成形(reshaping)、配置(positioning)、再配置(repositioning)、ボリュームの追加、カーリング、又はストレートニングを含んでいてもよい。
ラテックスポリマー
本開示の様々な例示的実施形態によれば、少なくとも1種が皮膜形成ポリマーである少なくとも2種のラテックスポリマーは、アクリレート及びポリウレタンポリマーから選択されてもよく、但し、第1のラテックスポリマーがアクリレートポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはポリウレタンポリマーから選択され、第1のラテックスポリマーがポリウレタンポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはアクリレートポリマーから選択される。
本開示による様々な実施形態において、少なくとも2種のラテックスポリマーが、組成物の質量に対して、約0.1質量%から約30質量%の範囲の合わせた量で存在していてもよい。他の実施形態において、少なくとも2種のラテックスポリマーが、約10:1から約1:10の質量比で組成物中に存在していてもよい。
様々な実施形態において、少なくとも2種のラテックスポリマーは、ポリマーA及びポリマーBとして同定されてもよい。ある特定の実施形態による組成物は、少なくとも1種のポリマーA及び少なくとも1種のポリマーBを含んでいてもよく、ポリマーA及びポリマーBのうちの少なくとも1種は、皮膜形成ポリマーである。
様々な実施形態において、ポリマーAは、約0.1MPaから約10MPaの範囲のヤング率及び0.5MPaの応力下で少なくとも約1%の歪みを有するラテックスポリマーから選択されてもよく;ポリマーBは、約10MPaから約6GPaの範囲のヤング率及び0.5MPaの応力下で約5%未満の歪みを有するラテックスポリマーから選択されてもよい。少なくともある特定の実施形態において、ポリマーAは、約-90℃から約40℃の範囲のガラス転移温度(Tg)を有していてもよく、ポリマーBは、約40℃から約200℃の範囲のガラス転移温度(Tg)を有していてもよい。少なくともある特定の他の実施形態において、本開示の組成物におけるポリマーAのポリマーBに対する質量比は、約1:10から約1:1、約3:1から約10:1、又は約5:1から約10:1である。ポリマーA及びBは、アクリレート及びポリウレタンポリマーから選択されてもよく、但し、ポリマーAがアクリレートポリマーから選択されるとき、ポリマーBはポリウレタンポリマーから選択され;ポリマーAがポリウレタンポリマーから選択されるとき、ポリマーBはアクリレートポリマーから選択される。
少なくともある特定の例示的で非限定的な実施形態において、ラテックスポリマーA及びBは、ポリマーAが任意に比較的軟質で柔軟なラテックスポリマーである皮膜形成ポリマーである少なくとも1種のラテックスポリマーを含み、ポリマーBが任意に比較的硬質で脆いポリマーである皮膜形成ポリマーである少なくとも1種のラテックスポリマーを含むように選択されてもよいが、かかる特徴は必須ではない。
ポリマーA及びポリマーBのうちの少なくとも1種が、皮膜形成ポリマーである。様々な例示的実施形態において、ラテックスポリマーAは皮膜形成ポリマーであり、ラテックスポリマーBは非皮膜形成ポリマーである。更なる例示的実施形態において、ラテックスポリマーAは非皮膜形成ポリマーであり、ラテックスポリマーBは皮膜形成ポリマーである。更なる別の例示的実施形態において、ラテックスポリマーAは皮膜形成ポリマーであり、ラテックスポリマーBは皮膜形成ポリマーである。
本明細書において使用される場合、皮膜形成ポリマーは、単独で又は補助皮膜形成剤の存在下で、ケラチン物質に接着する巨視的に連続した皮膜、好ましくは、粘着性皮膜、より一層良好には、非粘着性表面、たとえばテフロン(登録商標)被覆又はシリコーン被覆表面上に注ぐことにより皮膜が調製されるとき、その粘着及び力学的特性が皮膜を単離して個別に操作できるようなものである皮膜を形成可能なポリマーを含むことを意味している。加えて、本明細書において使用される場合、非皮膜形成ポリマーは、室温以下で皮膜を形成しない、又は換言すれば、室温を超える温度でしか皮膜を形成しないポリマーを含むことを意味している。本開示の目的では、室温は、40℃未満、たとえば15℃から30℃の範囲と理解される。
「少なくとも2種のラテックスポリマー」により、3種以上のラテックスポリマーが選択されてもよいことが企図されている。したがって、たとえば、様々な実施形態において、本開示の組成物におけるポリマーA及びBの両方がラテックス皮膜形成ポリマーであってもよく、組成物はまた、非皮膜形成ポリマーである少なくとも1種のラテックスポリマーを含んでいてもよい;又は、ポリマーA及びBのうちの一方が皮膜形成ポリマーであり、他方が非皮膜形成ポリマーであってもよいが、少なくとも1種の追加の皮膜形成(ラテックス又は非ラテックス)ポリマーが追加されてもよい;等である。しかしながら、記載のとおり、少なくとも2種のラテックスポリマーは、アクリレート及びポリウレタンポリマーから選択され、但し、第1のラテックスポリマーがアクリレートポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはポリウレタンポリマーから選択され、第1のラテックスポリマーがポリウレタンポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはアクリレートポリマーから選択される。
更なる実施形態において、組成物は、正確に2種のラテックスポリマーを含み、そのうちの少なくとも1種は皮膜形成ポリマーである。更なる別の実施形態において、組成物は、一方又は両方が皮膜形成ポリマーである少なくとも2種のラテックスポリマーを含むが、追加の皮膜形成ポリマーを一切含まない。
本開示の少なくともある特定の実施形態において、少なくとも2種のラテックスポリマーは、本開示の組成物を配合する前の水性分散体の形態で提供される。様々な実施形態において、水性分散体は、モノマーのエマルション重合を通じて得られてもよく、得られるラテックスポリマーは、約1μm未満の粒径を有する。少なくとも例示的一実施形態において、重合可能な二重結合を有する1つ又は複数のモノマーの水中での重合により調製される分散体が選択されてもよい。別の例示的実施形態において、エマルション重合を通じて得られる水性分散体は、噴霧乾燥されてもよい。
他の実施形態において、ラテックスポリマーは、モノマー間の縮合反応により生成され、その後水性媒体中に分散される。
したがって、ラテックスポリマーは、様々な例示的実施形態において、分散媒体、たとえば水性分散媒体中の分散ポリマー粒子として存在してもよい。ラテックスポリマーは、ある特定の実施形態において、それぞれ独立した分散媒体中に分散されてもよい。更なる別の実施形態において、ラテックスポリマーは、同じ分散媒体中に一緒に分散されてもよい。
分散媒体は、水から選択される少なくとも1種の溶媒を含む。分散媒体は、更に、化粧用に許容される有機溶媒から選択される少なくとも1種の溶媒を含んでいてもよい。化粧用に許容される有機溶媒は、様々な実施形態において、水混和性、たとえば25℃で目で見て透明又は実質的に透明な均質混合物を形成可能であってもよい。たとえば、化粧用に許容される有機溶媒は、低級モノアルコール、たとえば約1個から5個の炭素原子を含有するもの、たとえばエタノール及びイソプロパノール;グリコールを含むポリオール、たとえば約2個から8個の炭素原子を含有するもの、たとえばプロピレングリコール、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、及びグリセリン;炭化水素、たとえば、イソドデカン及び鉱油;並びにシリコーン、たとえばジメチコン、シクロメチコン、及びシクロペンタシロキサン;並びにそれらの混合物から選択されてもよい。
少なくとも1つの実施形態において、分散媒体の溶媒は水からなる。他の実施形態において、分散媒体の溶媒は、水及び少なくとも1種の化粧用に許容される有機溶媒からなる。更なる実施形態において、溶媒は水を含む。更なる別の実施形態において、分散媒体の溶媒は水を主に含む。たとえば、分散媒体の溶媒は、少なくともある特定の例示的実施形態において、50%超の水、たとえば55%超の水、60%超の水、65%超の水、70%超の水、75%超の水、80%超の水、85%超の水、90%超の水、95%超の水、96%超の水、97%超の水、98%超の水、又は99%超の水を含んでいてもよい。
本開示による実施形態において、ラテックスポリマー粒子は、分散媒体の溶媒に可溶性ではなく、すなわち水溶性及び/又は少なくとも1種の化粧用に許容される有機溶媒に可溶性ではない。したがって、ラテックスポリマーは、選択された溶媒中でその粒子形態を保持する。
少なくともある特定の例示的実施形態において、本開示によるラテックス粒子は、約1000nmまで、たとえば約50nmから約800nm、又は約100nmから約500nmの範囲の平均直径を有していてもよい。かかる粒径は、レーザー粒度計(たとえばBrookhaven BI90)で測定されてもよい。
様々な実施形態において、ラテックスポリマーは、独立に中和、部分中和されてもよく、又は中和されなくてもよい。ラテックスポリマーが中和又は部分中和される例示的実施形態において、粒径は、たとえば約800nm超であってもよい。少なくともある特定の実施形態において、ラテックスポリマーの粒子形態は、分散媒体中で保持される。
更なる実施形態において、ラテックスポリマーは、非荷電及び荷電ラテックスポリマーから選択されてもよい。したがって、ラテックスポリマーは、様々な例示的実施形態によれば、非イオン性ラテックスポリマー、カチオン性ラテックスポリマー、及びアニオン性ラテックスポリマーから選択されてもよい。
使用できるラテックスポリマーの非限定的な例として、独立に、アクリレートラテックスポリマー及びポリウレタンラテックスポリマーが挙げられる。本明細書に記載のとおり、第1のラテックスポリマーがアクリレートポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはポリウレタンポリマーから選択され;第1のラテックスポリマーがポリウレタンポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはアクリレートポリマーから選択されることが理解されるべきである。
あくまで非限定的な例として、少なくとも2種のラテックスポリマーのうちの一方は、アクリレートラテックスポリマー、たとえば(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド及び/又はビニルホモポリマー又はコポリマーから選択されるモノマーの単独重合又は共重合から得られるものから選択されてもよい。本明細書において使用される場合、「(メタ)アクリル」という用語及びその変化形は、アクリル又はメタクリルを意味する。
(メタ)アクリルモノマーは、たとえば、アクリル酸、メタクリル酸、シトラコン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、及び無水マレイン酸から選択されてもよい。(メタ)アクリルモノマーの追加の非限定的な例には、C1〜C8アルキル(メタ)アクリル、たとえばメチル(メタ)アクリル、エチル(メタ)アクリル、プロピル(メタ)アクリル、イソプロピル(メタ)アクリル、ブチル(メタ)アクリル、tert-ブチル(メタ)アクリル、ペンチル(メタ)アクリル、イソペンチル(メタ)アクリル、ネオペンチル(メタ)アクリル、ヘキシル(メタ)アクリル、イソヘキシル(メタ)アクリル、2-エチルヘキシル(メタ)アクリル、シクロヘキシル(メタ)アクリル、イソヘキシル(メタ)アクリル、ヘプチル(メタ)アクリル、イソヘプチル(メタ)アクリル、オクチル(メタ)アクリル、イソオクチル(メタ)アクリルが、任意の上のものの組合せとともに含まれる。
(メタ)アクリルモノマーのエステルは、非限定的な例として、C1〜C8アルキル(メタ)アクリレート、たとえば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸tert-ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸イソヘキシル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸イソヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸アリル及びそれらの組合せであってもよい。追加の及び非限定的な例には、C1〜C8アルコキシ(メタ)アクリレート、たとえば(メタ)アクリル酸メトキシ、(メタ)アクリル酸エトキシ、(メタ)アクリル酸プロピルオキシド、(メタ)アクリル酸イソプロピルオキシド、(メタ)アクリル酸ブチルオキシド、(メタ)アクリル酸tert-ブチルオキシド、(メタ)アクリル酸ペンチルオキシド、(メタ)アクリル酸イソペンチルオキシド、(メタ)アクリル酸ネオペンチルオキシドが含まれる。エステルは、非限定的な例として、C2〜C6ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、たとえば(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸グリシジル、ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、モノ(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,4-ブタンジオール、ジ(メタ)アクリル酸1,6,ヘキサンジオール、及びそれらの任意の組合せであってもよい。エステルは、非限定的な例として、(メタ)アクリル酸アリール、たとえば(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェニル、及びそれらの任意の組合せであってもよい。エステルは、アミノ基、たとえば(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N-ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N-ジメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸N,N-ジメチルアミノジメチルプロピル、(メタ)アクリル酸N,N-ジエチルアミノエチル、及び(メタ)アクリル酸N,N,N-トリメチルアミノエチル;並びにエチレンアミンの塩を更に含有しうる。
少なくともある特定の例示的実施形態によれば、エステルのアルキル基は、フッ素化又は過フッ素化されていてもよく、たとえば、アルキル基の水素原子の一部又は全部が、フッ素原子で置換されている。モノマーはまた、フッ素含有モノマー、たとえば、非限定的な例として、メタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸2,2,3,3-テトラフルオロプロピル、メタクリル酸2,2,3,3,4,4-ヘキサフルオロブチル、メタクリル酸パーフルオロオクチル、アクリル酸パーフルオロオクチル;及びシリコーンマクロマーでありうる。
(メタ)アクリルモノマーのアミドは、たとえば、(メタ)アクリルアミド、とりわけN-アルキル(メタ)アクリルアミド、特にN-(C1〜C12)アルキル(メタ)アクリレート、たとえばN-エチル(メタ)アクリルアミド、N-t-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-t-オクチル(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド及びN-ジアセトン(メタ)アクリルアミド、並びにそれらの任意の組合せでできていてもよい。
ビニルモノマーには、シアン化ビニル化合物、たとえばアクリロニトリル及びメタクリロニトリル;ビニルエステル、たとえばギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、ピバル酸ビニル、安息香酸ビニル及びt-ブチル安息香酸ビニル、シアヌル酸トリアリル;ビニルハロゲン化物、たとえば塩化ビニル及び塩化ビニリデン;芳香族モノ-又はジビニル化合物、たとえばスチレン、α-メチルスチレン、クロロスチレン、アルキルスチレン、ジビニルベンゼン及びフタル酸ジアリル、並びにそれらの組合せが含まれうるが、これに限定されるものではない。他の非限定的なイオン性モノマーには、パラ-スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルスルホン酸、2-(メタ)アクリルアミド-2-メチルプロピルスルホン酸が含まれうる。
列挙したモノマーのリストは限定的なものではなく、アクリル及び/又はビニルモノマー(シリコーン鎖で修飾されたモノマーを含む)を含む、当業者に知られている任意のモノマーを使用可能であることが理解されるべきである。
シリコーンアクリルポリマーもまた、少なくとも例示的で非限定的な一実施形態において、ビニルポリマーとして任意に使用することができる。
少なくともある特定の非限定的で例示的な実施形態において、アクリルラテックスポリマーは、メタクリル酸/アクリル酸エチルコポリマー[INCI:アクリレートコポリマー、たとえばBASF社によるLuviflex(登録商標) Soft]、シトラコン酸PEG/PPG-23/6ジメチコン/メタクリル酸PEG-25 C10〜30アルキル/アクリル酸/メタクリル酸/アクリル酸エチル/トリアクリル酸PEG-15トリメチロールプロパンコポリマー[INCI:ポリアクリレート-2クロスポリマー、たとえばLubrizol社によるFixate Superhold(商標)]、スチレン/アクリルコポリマー[たとえばNeocryl(登録商標)、DSM社]、アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸メチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸/メタクリル酸コポリマー(INCI:アクリレート/アクリル酸エチルヘキシルコポリマー、たとえばDaitosol 5000SJ、大東化成工業株式会社)、アクリル/アクリル酸コポリマー(INCI名:アクリレートコポリマー、たとえばDaitosol 5000AD、大東化成工業株式会社)、並びにアクリルコポリマー及びアクリル酸コポリマー、たとえばVINYSOL 2140(大同化学工業株式会社)、ACULYN(商標) 33(Dow Chemical社)、LUVIMER(登録商標) MAE(BASF社)、又はBALANCE CR(AKZO NOBEL社)の商品名で知られているものの水性分散体から選択されてもよい。
更なる別の例示的で非限定的な実施形態において、少なくとも2種のラテックスポリマーのうちの一方は、ポリウレタンラテックスポリマー、たとえば、下に定義する(i)、(ii)、及び/又は(iii)の反応生成物を含む水性ポリウレタン分散体から選択されてもよい。
反応生成物(i)は、式:
Figure 0006416897
(式中、R1は、ジヒドロキシル官能性化合物の二価基から選択され、R2は、脂肪族又は脂環式ポリイソシアネートの炭化水素基から選択され、R3は、イオン性基で任意に置換されている低分子量ジオールの基から選択され、nは、約0から約5の範囲であり、mは、約1を超える)
による任意のプレポリマーであってもよい。
二価基R1を提供するのに好適なジヒドロキシル化合物には、少なくとも2個のヒドロキシ基を有し、約700から約16,000、たとえば、約750から約5000の範囲の数平均分子量を有するものが含まれる。高分子量化合物の非限定的な例には、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリヒドロキシポリカーボネート、ポリヒドロキシポリアセタール、ポリヒドロキシポリアクリレート、ポリヒドロキシポリエステルアミド、ポリヒドロキシポリアルカジエン及びポリヒドロキシポリチオエーテルが含まれる。様々な実施形態において、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール及びポリヒドロキシポリカーボネートが選択されてもよい。かかる化合物の混合物もまた、本開示の範囲内にある。
ポリエステルジオールは、任意に、脂肪族、脂環式、若しくは芳香族ジカルボン酸若しくはポリカルボン酸、又はそれらの無水物;及び二価アルコール、たとえば脂肪族、脂環式、又は芳香族ジオールから選択されるジオールから調製されてもよい。
脂肪族ジカルボン酸又はポリカルボン酸は、たとえば:コハク酸、フマル酸、グルタル酸、2,2-ジメチルグルタル酸、アジピン酸、イタコン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、マロン酸、2,2-ジメチルマロン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、ドデカン二酸、1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、2,5-ノルボランジカルボン酸、ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、2,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、シュウ酸(oxanic acid)、o-フタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸又はトリメリト酸から選択されてもよい。
酸無水物は、更なる例示的実施形態において、o-フタル酸、トリメリト酸若しくはコハク酸無水物、又はそれらの混合物から選択されてもよい。あくまで非限定的な例として、ジカルボン酸は、アジピン酸であってもよい。
二価アルコールは、たとえば、エタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、1,4-ジヒドロキシシクロヘキサン、1,4-ジメチロールシクロヘキサン、シクロヘキサンジメタノール、1,8-オクタンジオール、1,10-デカンジオール、1,12-ドデカンジオール、ネオペンチルグリコール及びそれらの混合物から選択されてもよい。脂環式及び/又は芳香族ジヒドロキシル化合物はまた、二価アルコールとしてポリエステルポリオールの調製に好適であってもよい。
ポリエステルジオールはまた、ラクトンのホモポリマー又はコポリマーから選択されてもよく、これは、少なくともある特定の実施形態において、ラクトン又はラクトン混合物、たとえばブチロラクトン、ε-カプロラクトン及び/又はメチル-ε-カプロラクトンと、適切な多官能性、たとえば二官能性の開始剤分子、たとえば上述の二価アルコールとの付加反応により得られる。ε-カプロラクトンの対応するポリマーが、少なくともいくつかの実施形態において選択されてもよい。
ポリエステルポリオール、たとえばポリエステルジオール、R1基は、ジカルボン酸、たとえばアジピン酸と、ポリオール、たとえばジオール、たとえばヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、及びそれらの混合物との重縮合により得られてもよい。
ヒドロキシル基を含有するポリカーボネートは、それ自体知られているもの、たとえばジオール、たとえば(1,3)-プロパンジオール、(1,4)-ブタンジオール及び/若しくは(1,6)-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、又はテトラエチレングリコールと、炭酸ジアリール、たとえば炭酸ジフェニル又はホスゲンとを反応させることにより得られる生成物を含む。
任意のポリエーテルポリオールは、反応性水素原子を含有する開始化合物と、アルキレンオキシド、たとえばエチレンオキシド;プロピレンオキシド;ブチレンオキシド;スチレンオキシド;テトラヒドロフラン;若しくはエピクロルヒドリン、又はこれらアルキレンオキシドの混合物とを反応させることにより、任意の既知の方法で得られてもよい。少なくともある特定の実施形態において、ポリエーテルは、エチレンオキシド単位を約10質量%を超えては含有しない。たとえば、エチレンオキシドの添加なしに得られるポリエーテルが選択されてもよい。
ビニルポリマーで修飾されたポリエーテルもまた、本開示の様々な実施形態により好適である。このタイプの生成物は、たとえば、ポリエーテルの存在下でのスチレン及びアクリロニトリルの重合、たとえば米国特許第3,383,351号;米国特許第3,304,273号;米国特許第3,523,095号;米国特許第3,110,695号;及びドイツ特許第1 152 536号に記載の通り得ることができる。
選択されてもよいポリチオエーテルには、チオジグリコールそれ自体からの、並びに/又は他のグリコール、ジカルボン酸、ホルムアルデヒド、アミノカルボン酸、及び/若しくはアミノアルコールとの縮合生成物が含まれる。得られる生成物は、共成分(co-component)に応じて、混合ポリチオエーテル、ポリチオエーテルエステル、又はポリチオエーテルエステルアミドのいずれかである。
任意のポリアセタールには、アルデヒド、たとえばホルムアルデヒド、並びにグリコール、たとえばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エトキシル化4,4'-(ジヒドロキシ)ジフェニル-ジメチルメタン、及び(1,6)-ヘキサンジオールから調製できる化合物が含まれるが、これに限定されるものではない。本開示の様々な非限定的実施形態により有用なポリアセタールはまた、環状アセタールの重合により調製することができる。
任意のポリヒドロキシポリエステルアミド及びポリアミンには、たとえば、飽和若しくは不飽和多塩基性カルボン酸若しくはそれらの無水物、及び飽和若しくは不飽和多価アミノアルコール、ジアミン、又はポリアミン並びにそれらの混合物から得られる、主に直鎖状の縮合生成物が含まれる。
ヒドロキシル官能基を有するポリアクリレートの生成のための任意のモノマーには、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸、アクリル酸2-ヒドロキシエチル、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル、アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、メタクリル酸-2-ヒドロキシプロピル、アクリル酸3-ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3-ヒドロキシプロピル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸2-イソシアナトエチル、及びメタクリル酸2-イソシアナトエチルが含まれる。
ジヒドロキシ化合物の混合物もまた選択することができる。
炭化水素系基R2を提供するための任意のポリイソシアネートには、たとえば、約100から約1500、たとえば約112から約1000又は約140から約400の範囲の分子量を有する有機ジイソシアネートが含まれる。
任意のジイソシアネートは、一般式R2(NCO)2(式中、R2は、約4個から18個の炭素原子を含む二価の脂肪族炭化水素基、約5個から15個の炭素原子を含む二価の脂環式炭化水素基、約7個から15個の炭素原子を含む二価の芳香脂肪族炭化水素基、又は約6個から15個の炭素原子を含む二価の芳香族炭化水素基を表す)から選択されるものである。選択されてもよい有機ジイソシアネートの例には、テトラメチレンジイソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン-1,3-ジイソシアネート及びシクロヘキサン-1,4-ジイソシアネート、1-イソシアナト-3-イソシアナトメチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート又はIPDI)、ビス(4-イソシアナトシクロヘキシル)メタン、1,3-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン及び1,4-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、並びにビス(4-イソシアナト-3-メチルシクロヘキシル)メタンが含まれるが、これに限定されるものではない。ジイソシアネートの混合物をもまた使用することができる。
少なくともある特定の実施形態において、ジイソシアネートは、脂肪族及び脂環式ジイソシアネートから選択される。たとえば、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、及びジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、並びにそれらの混合物が選択されてもよい。
ジオール、たとえば低分子量ジオール、R3の使用は、少なくともある特定の実施形態において、ポリマー鎖の補強を可能にしてもよい。「低分子量ジオール」という表現は、約50から約800、たとえば約60から700、又は約62から200の範囲の分子量を有するジオールを意味する。それらは、様々な実施形態において、脂肪族基、脂環式基又は芳香族基を含有していてもよい。ある特定の例示的な実施形態において、化合物は脂肪族基のみを含有する。選択されてもよいジオールは、任意に約20個までの炭素原子を有し、たとえば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、プロパン-1,3-ジオール、ブタン-1,4-ジオール、1,3-ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブチルエチルプロパンジオール、シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ヘキサン-1,6-ジオール、ビスフェノールA[2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン]、水添ビスフェノールA[2,2-ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン]、及びそれらの混合物選択されてもよい。たとえば、R3は、ネオペンチルグリコールに由来してもよい。
任意に、低分子量ジオールは、イオン性基又は潜在的イオン性基を含有していてもよい。イオン性基又は潜在的イオン性基を含有する好適な低分子量ジオールは、米国特許第3,412,054号に開示のものから選択されてもよい。様々な実施形態において、化合物は、ジメチロールブタン酸(DMBA)、ジメチロールプロピオン酸(DMBA)、及びカルボキシル含有カプロラクトンポリエステルジオールから選択されてもよい。イオン性基又は潜在的イオン性基を含有する低分子量ジオールが選択される場合、それらはたとえば、ポリウレタン分散体中-COOHがポリウレタン1グラム当たり約0.30meq未満で存在するような量で使用されてもよい。少なくともある特定の例示的で非限定的な実施形態において、イオン性基又は潜在的イオン性基を含有する低分子量ジオールは使用されない。
反応生成物(ii)は、式:
H2N-R4-NH2
(式中、R4は、アルキレン基又はアルキレンオキシド基から選択され、前記基は、イオン性基又は潜在的イオン性基で置換されていない)
による少なくとも1種の鎖延長剤から選択されてもよい。
反応生成物(ii)は、アルキレンジアミン、たとえばヒドラジン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4-ブチレンジアミン及びピペラジン;アルキレンオキシドジアミン、たとえばジプロピルアミンジエチレングリコール(Tomah Products社、ミルトン、WIから入手可能なDPA-DEG)、2-メチル-1,5-ペンタンジアミン(DuPont社製Dytec A)、ヘキサンジアミン、イソホロンジアミン及び4,4-メチレンジ(シクロヘキシルアミン)、並びに、ジプロピルアミンプロピレングリコール、ジプロピルアミンジプロピレングリコール、ジプロピルアミントリプロピレングリコール、ジプロピルアミンポリ(プロピレングリコール)、ジプロピルアミンエチレングリコール、ジプロピルアミンポリ(エチレングリコール)、ジプロピルアミン1,3-プロパンジオール、ジプロピルアミン2-メチル-1,3-プロパンジオール、ジプロピルアミン1,4-ブタンジオール、ジプロピルアミン1,3-ブタンジオール、ジプロピルアミン1,6-ヘキサンジオール及びジプロピルアミンシクロヘキサン-1,4-ジメタノールを含む、Tomah Products社、ミルトン、WIから入手可能なエーテルアミンのDPAシリーズ、並びにそれらの混合物から任意に選択されてもよい。
反応生成物(iii)は、式:
H2N-R5-NH2
(式中、R5は、イオン性基又は潜在的イオン性基で置換されているアルキレン基から選択される)
による少なくとも1種の鎖延長剤から選択されてもよい。少なくともある特定の例示的実施形態において、化合物は、イオン性基又は潜在的イオン性基及び2つのイソシアネート反応性基を有していてもよい。
本明細書において使用される場合、イオン性基又は潜在的イオン性基は、第三級又は第四級アンモニウム基、かかる基に転換可能な基、カルボキシル基、カルボキシレート基、スルホン酸基、及びスルホネート基を含む基を含んでいてもよい。上述の種類の塩基に転換可能な基の少なくとも部分的な転換は、水と混合する前か、又は混合中に生じてもよい。具体的な化合物には、ジアミノスルホン酸塩、たとえばN-(2-アミノエチル)-2-アミノエタンスルホン酸(AAS)のナトリウム塩又はN-(2-アミノエチル)-2-アミノプロピオン酸のナトリウム塩が含まれる。
少なくともある特定の実施形態において、R5は、スルホン酸基又はスルホネート基で置換されているアルキレン基を表す。あくまで例として、化合物は、N-(2-アミノエチル)-2-アミノエタンスルホン酸のナトリウム塩から選択される。
非限定的な例として、かかるラテックスには、ジヒドロキシル化合物、ポリイソシアネート、及び低分子量ジオールを含むプレポリマーと少なくとも2種のジアミン化合物との反応生成物を含む水性ポリウレタン分散体であって、その組成がステアリン酸トリエタノールアミンを実質的に含まないもの、たとえばBayer社によりBAYCUSAN(登録商標)の名称で販売されているもの、たとえば、BAYCUSAN(登録商標) C1000(INCI名:ポリウレタン-34)、BAYCUSAN(登録商標) C1001(INCI名:ポリウレタン-34)、BAYCUSAN(登録商標) C1003(INCI名:ポリウレタン-32)、BAYCUSAN(登録商標) C1004(INCI名:ポリウレタン-35)及びBAYCUSAN(登録商標) C1008(INCI名:ポリウレタン-48)が含まれるが、これに限定されるものではない。様々な例示的実施形態において、ポリウレタンラテックスは、イソフタル酸/アジピン酸/ヘキシレングリコール/ネオペンチルグリコール/ジメチロールプロパン酸/イソホロンジイソシアネートコポリマー[INCI名:ポリウレタン-1、たとえばLuviset(登録商標) P.U.R、BASF社]、脂肪族ポリウレタン及び脂肪族ポリエステルポリウレタン[たとえばNeorez(登録商標)シリーズ、DSM社、たとえばNeorez(登録商標) R989、INCI名:ポリカルバミルポリグリコンエステル(Polycarbamyl Polyglycon Ester)]の水性ポリウレタン分散体から選択されてもよいが、これに限定されるものではない。
少なくともある特定の実施形態において、少なくとも2種のラテックスポリマーは、ポリアクリルラテックス、ポリアクリレートラテックス、ポリスチレンラテックス、ポリエステルラテックス、ポリアミドラテックス、ポリ尿素ラテックス、ポリウレタンラテックス、エポキシ樹脂ラテックス、セルロース-アクリレートラテックス、及びそれらのコポリマーから選択されてもよい。
本開示による様々な実施形態において、分子レベルでアクリレート部分及びポリウレタン部分の両方を含むポリマーを選択することが可能であってもよい。
合体剤及び可塑剤
本開示の様々な実施形態による組成物は、合体剤及び可塑剤から選択される少なくとも1つの成分を任意に含んでいてもよい。理論に束縛されることは望まないが、合体剤及び/又は可塑剤の添加は、ガラス転移温度(Tg)を低下させ、ヤング率を減少させ、ラテックスポリマー及び/又はラテックスポリマーにより形成される皮膜の歪みを増加させうると考えられる。更に、ラテックス皮膜のコーティング形成を補助して、連続的で均質な皮膜又はコーティングを形成し、接着性を改善するために、少なくとも1種の合体剤及び/又は可塑剤もまた使用することができる。ラテックスポリマーのTgの低下がラテックスポリマーにより形成される皮膜又はコーティングの軟化をもたらしうる一方で、本開示の組成物で処置された毛髪上に生成されるコーティング又は皮膜は、驚くべきであり予想外であることに、強力なスタイリング持続性を毛髪に付与しつつ、毛髪に自然な/さらりとした感覚及び外見を残すことが見出された。かかるものとして、得られる皮膜又はコーティングの柔軟性及び堅さは、よりバランスがとれ、したがって、より良好なスタイル及びより強力な持続性を毛髪に付与する。
様々な実施形態により使用できる合体剤及び/又は可塑剤の非限定的な例には、グリコール及びその誘導体、たとえばグリコールエーテル、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、及びエチレングリコールヘキシルエーテル;グリコールエステル、たとえば酢酸ジエチレングリコールブチルエーテル、二安息香酸プロピレングリコール及び二安息香酸ジプロピレングリコール;セルロースエステル、たとえば酢酸スクロース;プロピレングリコール誘導体、たとえばプロピレングリコールフェニルエーテル、二酢酸プロピレングリコール、ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリプロピレングリコールブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル及びジエチレングリコールメチルエーテル、及びプロピレングリコールブチルエーテルが含まれる。
更なる実施形態によれば、酸エステル、たとえばカルボン酸エステルが選択されてもよい。非限定的な例には、酢酸エステル、たとえばグリセロール三酢酸;クエン酸エステル、たとえばクエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリブチル及びアセチルクエン酸トリ(2-エチルヘキシル);フタル酸エステル、たとえばフタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジペンチル、フタル酸ジメトキシエチル、フタル酸ブチル、及びフタル酸2-エチルヘキシル;リン酸エステル、たとえばリン酸トリクレジル、リン酸トリブチル、リン酸トリフェニル及びリン酸トリブトキシエチル;酒石酸エステル、たとえば酒石酸ジブチル;並びにセバシン酸エステル、たとえばセバシン酸ジメチル及びセバシン酸ジブチルが含まれる。
更に、脂肪酸エステル、たとえばアジピン酸エステルが選択されてもよい。非限定的な例には、アジピン酸ジイソブチル及びアジピン酸ジエチルが含まれる。ステアリン酸エステル、たとえばステアリン酸エチル、及びパルミチン酸エステル、たとえばパルミチン酸2-エチルヘキシル、コハク酸エステル、アビエチン酸エステル、カプリル酸エステル、カプロン酸エステル、エナント酸エステル、及びミリスチン酸エステルもまた選択されてもよい。
更なる実施形態において、合体剤及び可塑剤から選択される少なくとも1つの成分は、炭酸エステル、たとえば炭酸エチレン及び炭酸プロピレン;安息香酸ベンジル、安息香酸スクロース、アセチルリシノール酸ブチル、アセチルリシノール酸グリセリル、グリコール酸ブチル、ショウノウ、N-エチル-o,p-トルエンスルホンアミド、及びエチルトシルアミドから選択されてもよい。
更なる別の実施形態において、オキシエチレン化誘導体、たとえばオキシエチレン化油は、たとえば植物油、ヒマシ油、不乾性油を含む天然由来の油、並びにカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、鯨油酸、リグノセリン酸及びネルボン酸から選択される少なくとも1種の脂肪酸を含むものから選択されてもよい。少なくともある特定の例示的実施形態において、油は、脂肪酸とグリセロールのエステルから構成されるトリグリセリドから選択され、このうち脂肪酸は、直鎖状又は分枝状及び飽和又は不飽和でありうるC4からC24の様々な鎖長を有する。油の非限定的な例には、ヘプタン酸若しくはオクタン酸トリグリセリド、落花生油、ババス油、ココナッツ油、ブドウ種子油、綿実油、トウモロコシ油、トウモロコシ胚芽油、カラシナ種子油、パーム油、ナタネ油、ゴマ油、ダイズ油、ヒマワリ油、コムギ胚芽油、キャノーラ油、杏仁油、マンゴー油、ヒマシ油、シア油、アボカド油、オリーブ油、スイートアーモンド油、アーモンド油、モモ油、クルミ油、ヘイゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ケシ油、カボチャ種子油、キュウリ油、クロフサスグリ油、月見草油、キビ油、オオムギ油、ギニア(guinea)油、ライムギ油、サフラワー油、ククイ油、トケイソウ油、ジャコウバラ油又はシア脂油又はカプリル酸/カプリン酸のトリグリセリドが含まれる。更なる別の例示的実施形態において、油は、アルコール、たとえばヘキサノール及びベンジルアルコールから選択されてもよい。
好ましい実施形態において、本開示の組成物において使用できる合体剤及び/又は可塑剤には、Inolex社からLexfeel(登録商標) Shineの商品名で入手可能な二安息香酸プロピレングリコール、Alzo社からDERMOL DPG-2bの商品名で入手可能な二安息香酸ジプロピレングリコール、及びDow Chemical社からDOWANOL(商標) PnBの商品名で入手可能なプロピレングリコールブチルエーテルが含まれる。
上の薬剤の混合物を様々な実施形態により使用できることが理解されるべきである。
増粘剤/レオロジー調整剤
本開示の様々な実施形態による組成物はまた、本明細書において互換的に増粘化剤(thickener)又はレオロジー調整剤とも呼ばれる増粘剤(thickening agent)から選択される、少なくとも1つの成分を任意に含んでいてもよい。増粘剤は一般に、組成物の粘度又はレオロジーを修正するために使用される。しかしながら、理論に束縛されることは望まないが、本開示による組成物における増粘剤の存在は、ガラス転移温度、Tgを低下させ、ヤング率を減少させ、ラテックスポリマー及び/又はラテックスポリマーにより形成される皮膜の歪みを増加させうると考えられる。加えて、理論に束縛されることは望まないが、少なくとも1種の増粘剤の添加は、毛髪上での組成物の配分を補助しうるのであり、組成物の取扱い及び/又は管理性を容易にしうると考えられる。したがって、増粘剤が組成物により形成される皮膜のTgを減少させ、そのことによりラテックスポリマーにより形成される皮膜又はコーティングを軟化させうる一方で、本開示の組成物で処置された毛髪上に生成されるコーティング又は皮膜は強力なスタイリング持続性を毛髪に付与しつつ、毛髪に自然な/さらりとした感覚及び外見を残すことが、驚くべきであり予想外であることに見出された。かかるものとして、得られる皮膜又はコーティングの柔軟性及び堅さは、よりバランスがとれ、したがって、より良好なスタイル及びより強力な持続性を毛髪に付与する。毛髪をより柔らかくし、且つ/又は毛髪上での組成物の性能を一般に改善することも可能である。
本開示の様々な実施形態により使用できる増粘剤の非限定的な例には、化粧品において従来使用されていたもの、たとえば天然由来のポリマー及び合成ポリマーが含まれる。たとえば、非イオン性、アニオン性、カチオン性、両親媒性、及び両性ポリマー、並びに他の既知のレオロジー調整剤、たとえばセルロース系増粘化剤が選択されてもよい。
増粘剤は、たとえば、親水性増粘化剤、たとえばセルロースポリマー及びガムから選択されてもよい。本明細書において使用される場合、「親水性増粘化剤」という用語は、増粘剤が水に可溶性又は分散性であると示すことを意味している。親水性増粘化剤の非限定的な例には、変性又は未変性カルボキシビニルポリマー、たとえばGoodrich社によりCARBOPOL(CTFA名:カルボマー)の名称で販売されている製品、アクリル酸若しくはメタクリル酸のホモポリマー若しくはコポリマー又はそれらの塩及びそれらのエステル、たとえばAllied Colloid社によりVERSICOL F(登録商標)又はVERSICOL K(登録商標)、Ciba-Geigy社によりULTRAHOLD 8(登録商標)の名称で販売されている製品、ポリアクリレート及びポリメタクリレート、たとえばGuardian社によりLUBRAJEL and NORGELの名称で、又はHispano Chimica社によりHISPAJELの名称で販売されている製品、及びSYNTHALEN Kタイプのポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、そのナトリウム塩の形態で、たとえばHercules社によりRETEN(登録商標)の名称で販売されているアクリル酸とアクリルアミドのコポリマー、ポリメタクリル酸ナトリウム、たとえばVanderbilt社によりDARVAN 7(登録商標)の名称で販売されているもの、及びポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩、たとえばHenkel社によりHYDAGEN F(登録商標)の名称で販売されているもの、任意に架橋及び/又は中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマー及びコポリマー、たとえばClariant社によりHOSTACERIN AMPSの名称で販売されているポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)(CTFA名:ポリアクリルジメチルタウラミドアンモニウム)、たとえば油中水エマルションの形態である、アクリルアミドとAMPSの架橋アニオン性コポリマー、たとえばSEPPIC社によりSEPIGEL(商標) 305の名称(CTFA名:ポリアクリルアミド/C13〜14イソパラフィン/ラウレス-7)で、及びSIMULGEL(商標) 600の名称(CTFA名:アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)で販売されているもの、PEMULENタイプのポリアクリル酸/アルキルアクリレートコポリマー、会合性ポリマー、たとえばPEG-150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー、たとえばRohm & Haas社によりACULYN(商標) 46の名称で販売されているもの、ステアレス-100/PEG-136/HDIコポリマー、たとえばElementis社によりRHEOLATE(登録商標) FX 1100の名称で販売されているもの、並びにそれらの混合物が含まれる。
他の例示的な親水性増粘化剤には、会合性ポリマーが含まれる。本明細書において使用される場合、「会合性ポリマー」という用語は、その構造中に少なくとも1つの脂肪鎖及び少なくとも1つの親水性部分を含む、任意の両親媒性ポリマーを意味することが意図されている。様々な例示的な実施形態による会合性ポリマーは、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は両性であってもよい。例として、選択されてもよい会合性ポリマーには、少なくとも1個の親水性単位及び少なくとも1個の脂肪鎖アリルエーテル単位を含むもの、たとえば親水性単位がエチレン不飽和アニオン性モノマー、たとえばビニルカルボン酸又はアクリル酸、メタクリル酸及びそれらの混合物で構成されたものが含まれ、脂肪鎖アリルエーテル単位は、下式(I):
CH2=C(R’)CH2OBnR (I)
(式中、R’は、H又はCH3から選択され、Bは、エチレンオキシ基から選択され、nは、0であるか、又は1から100の範囲の整数から選択され、Rは、8個から30個の炭素原子、たとえば10個から24個の炭素原子、又は12個から18個の炭素原子を含有する、アルキル基、アリールアルキル基、アリール基、アルキルアリール基及びシクロアルキル基から選択される炭化水素系基から選択される)のモノマーに相当する。例示的で非限定的なこのタイプのポリマーは、特許EP0 216 479において記載され、エマルション重合プロセスにより調製されている。
また選択されてもよい会合性アニオン性ポリマーの非限定的な例には、オレフィン性不飽和カルボン酸タイプの少なくとも1個の親水性単位、及び不飽和カルボン酸タイプの(C10〜C30)アルキルエステルを除く少なくとも1個の疎水性単位を含むアニオン性ポリマーが含まれる。挙げられる例には、米国特許第3,915,921号及び米国特許第4,509,949号の特許により記載及び調製されているアニオン性ポリマーが含まれるが、これに限定されるものではない。
選択されてもよいカチオン性会合性ポリマーには、四級化セルロース誘導体及びアミン側基を含有するポリアクリレートが含まれるが、これに限定されるものではない。
例示的な非イオン性会合性ポリマーには、少なくとも1つの脂肪鎖を含む基で修飾されたセルロース、たとえば少なくとも1つの脂肪鎖を含む基、たとえばアルキル基、たとえばC8〜C22アルキル基、アリールアルキル基及びアルキルアリール基で修飾されたヒドロキシエチルセルロース、たとえばNatrosol(登録商標) Plus(Ashland社により販売)としても知られているセチルヒドロキシエチルセルロース;Bermocoll EHM 100(Berol Nobel社により販売)、Amerchol社により販売されているAmercell Polymer HM-1500(登録商標)[Amerchol社により販売されているポリエチレングリコール(15)ノニルフェニルエーテル基で修飾されたヒドロキシエチルセルロース]、ポリアルキレングリコールアルキルフェニルエーテル基で修飾されたセルロース、少なくとも1つの脂肪鎖、たとえばアルキル鎖を含む基で任意に修飾されたグアー、たとえばヒドロキシプロピルグアー、たとえばJAGUAR(登録商標) XC-95/3(C14アルキル鎖、Rhodia Chimie社により販売);Esaflor HM 22(C22アルキル鎖、Lamberti社により販売)、RE210-18(C14アルキル鎖)及びRE205-1(登録商標)(C20アルキル鎖、Rhodia Chimie社により販売);ビニルピロリドンと脂肪鎖疎水性モノマーのコポリマー、たとえばI.S.P.社により販売されているAntaron(登録商標)又はGanex(登録商標) V216(ビニルピロリドン/ヘキサデセンコポリマー);Antaron(登録商標)又はGanex(登録商標) V220(ビニルピロリドン/エイコセンコポリマー)、メタクリル酸又はアクリル酸C1〜C6アルキルと少なくとも1つの脂肪鎖を含む両親媒性モノマーのコポリマー、並びに親水性メタクリレート又はアクリレートと少なくとも1つの脂肪鎖を含む疎水性モノマーのコポリマー、たとえばメタクリル酸ポリエチレングリコール/メタクリル酸ラウリルコポリマーが含まれる。
会合性ポリウレタンもまた、様々な例示的で非限定的実施形態において選択されてもよい。これらは、通常ポリオキシエチレン性の親水性ブロック及び脂肪族配列のみ並びに/又は脂環式配列及び/若しくは芳香族配列でありうる疎水性ブロックの両方を鎖中に含む、非イオン性ブロックコポリマーである。会合性ポリウレタンは、親水性ブロックにより分離された、C6からC30の炭素原子を含有する少なくとも2つの炭化水素系親油性鎖を含み、炭化水素系鎖は、任意にペンダント鎖又は親水性ブロック末端の鎖である。たとえば、1つ又は複数のペンダント鎖を提供することが可能である。加えて、ポリマーは、親水性ブロックの一端又は両端に炭化水素系鎖を含んでいてもよい。会合性ポリウレタンは、トリブロック形態又はマルチブロック形態に構成されてもよい。したがって、疎水性ブロックは、鎖のそれぞれの末端にあってもよく(たとえば、親水性中心ブロックを有するトリブロックコポリマー)、又は末端及び鎖内の両方に分布されていてもよい(たとえば、マルチブロックコポリマー)。これらのポリマーはまた、グラフトポリマー又はスターバーストポリマーであってもよい。たとえば、会合性ポリウレタンは、親水性ブロックが50個から1000個のオキシエチレン基を含有するポリオキシエチレン鎖である、トリブロックコポリマーであってもよい。
非限定的な例として、使用できるポリウレタンポリエーテルタイプの会合性ポリマーには、ウレタン官能基を含有し、1300の質量平均分子量を有する分子であり、OEがオキシエチレン単位である、Servo Delden社製ポリマーC16-OE120-C16(SER AD FX1100の名称)、Nuvis(登録商標) FX 1100(欧州及び米国INCI名「ステアレス100/PEG-136/HMDIコポリマー」、Elementis Specialties社により販売)、及びまたAcrysol RM 184(登録商標)(Rohm and Haas社により販売);Akzo社により販売されているElfacos(登録商標) T210(登録商標)(C12〜C14アルキル鎖)及びElfacos(登録商標) T212(登録商標)(C18アルキル鎖)が含まれる。選択されてもよい更なる例示的な会合性ポリマーには、Rheox社により販売されている尿素官能基を含有するRHEOLATE(登録商標) 205、又はRHEOLATE(登録商標) 208若しくは204、又はElementis社製RHEOLATE(登録商標) FX1100が含まれる。水中において固体含有量20%で販売されている、C20アルキル鎖及びウレタン結合を含有するRohm & Haas社製製品DW 1206Bもまた使用することができる。
更なる別の例示的実施形態において、とりわけ水中又は水性アルコール媒体中の、これらのポリマーの溶液又は分散体が選択されてもよい。かかるポリマーの例には、Servo Delden社製SER AD FX1010、SER AD FX1035及びSER AD 1070、Rheox社により販売されているRHEOLATE(登録商標) 255、RHEOLATE(登録商標) 278及びRHEOLATE(登録商標) 244が含まれる。更なる例には、Rohm & Haas社製製品ACULYN(商標) 46、DW 1206F及びDW 1206J、及びまたACRYSOL RM 184又はACRYSOL 44、並びにBorchers社製BORCHIGEL LW 44が含まれる。
少なくとも例示的一実施形態において、少なくとも1種の増粘剤は、α,β-エチレン性不飽和基又はそれらのエステルを保有するカルボン酸から選択される少なくとも1種のモノマー(a)と、エチレン性不飽和基を保有し、疎水基を含む少なくとも1種のモノマー(b)との重合によりもたらされるコポリマーから選択される。かかるコポリマーは、乳化特性を示してもよい。
本明細書において使用される場合、「コポリマー」という用語は、2種類のモノマーから得られるコポリマー及び3種類以上のモノマーから得られるもの、たとえば3種類のモノマーから得られるターポリマーの両方を意味することが意図されている。コポリマーの化学構造は、少なくとも1つの親水性単位及び少なくとも1つの疎水性単位を含む。「疎水性単位」という表現又は「疎水性単位」は、少なくとも8個の炭素原子、たとえば10個から30個の炭素原子、更なる一例として12個から30個の炭素原子、更に別の一例として18個から30個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和及び直鎖状又は分枝状炭化水素系鎖を保有する基を意味するものと理解される。
ある特定の例示的で非限定的な実施形態において、増粘性コポリマーは、以下のものの重合によりもたらされるコポリマーから選択される:
(1)式(II):
CH2=CH(R1)COOH (II)
(式中、R1は、H又はCH3又はC2H5から選択され、アクリル酸、メタクリル酸、又はエタクリル酸モノマーを提供する)、
の少なくとも1種のモノマー、
(2)式(III):
CH2=CH(R2)COOR3 (III)
(式中、R2は、H又はCH3又はC2H5から選択され、アクリル酸、メタクリル酸又はエタクリル酸単位を提供し、R3は、C10〜C30アルキル基、たとえばC12〜C22アルキル基を表す)
のモノマーに相当する不飽和カルボン酸タイプの(C10〜C30)アルキルエステルの少なくとも1種のモノマー。
不飽和カルボン酸の(C10〜C30)アルキルエステルの非限定的な例は、たとえば、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸デシル、アクリル酸イソデシル、アクリル酸ドデシル及び対応するメタクリレート、たとえばメタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸イソデシル及びメタクリル酸ドデシル、並びにそれらの混合物から選択される。
加えて、更なる例示的実施形態によれば、架橋増粘性ポリマーが選択されてもよい。たとえば、かかるポリマーは、以下のものを含むモノマーの混合物の重合によりもたらされるポリマーから選択されてもよい:
(1)アクリル酸、
(2)上述の式(III)のエステル(式中、R2は、H又はCH3から選択され、R3は、12個から22個の炭素原子を有するアルキル基を表す)、及び
(3)よく知られている共重合可能なポリエチレン性不飽和モノマー、たとえばフタル酸ジアリル、(メタ)アクリル酸アリル、ジビニルベンゼン、ジメタクリル酸(ポリ)エチレングリコール及びメチレンビスアクリルアミドである架橋剤。
例として、架橋増粘性ポリマーは、約60質量%から約95質量%のアクリル酸(親水性単位)、約4質量%から約40質量%のC10〜C30アルキルアクリレート(疎水性単位)、及び約0質量%から約6質量%の架橋重合性モノマーを含む。更なる別の実施形態において、架橋増粘性ポリマーは、約96質量%から約98質量%のアクリル酸(親水性単位)、約1質量%から約4質量%のC10〜C30アルキルアクリレート(疎水性単位)、及び約0.1質量%から約0.6質量%の架橋重合性モノマー、たとえば上述のものを含む。
たとえば、アクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートコポリマー(INCI名:アクリレート/C1030アルキルアクリレートクロスポリマー)、たとえばLubrizol社によりPEMULEN(商標) TR1、PEMULEN(商標) TR2、CARBOPOL(登録商標) 1382及びCARBOPOL(登録商標) EDT 2020の商品名で販売されている製品が選択されてもよい。
更なる実施形態において、少なくとも1種の増粘剤は、エステル及び/又はアミドタイプのエチレン性不飽和モノマーを含有する非イオン性ホモポリマー又はコポリマーから選択されてもよい。たとえば、CYTEC社によりCYANAMER P250の名称で販売されている製品(ポリアクリルアミド)、メタクリル酸メチル/ジメタクリル酸エチレングリコールコポリマー(たとえばUS COSMETICS社によるPMMA MBX-8C)、メタクリル酸ブチル/メタクリル酸メチルコポリマー(たとえばRHOM HMS社によるACRYLOID B66)、及びポリメタクリル酸メチル(KOBO社によるBPA 500)が選択されてもよい。
更なる別の実施形態において、天然由来のポリマーから選択される少なくとも1種の増粘剤には、たとえば、任意にC1〜C6ヒドロキシアルキル基で修飾された、少なくとも1つの糖単位を含む増粘性ポリマー、たとえば非イオン性グアーガム;微生物由来の生体多糖(biopolysaccharide)ガム、たとえばスクレログルカンガム(スクレロチウムガムとしても知られている)又はキサンタンガム;植物浸出液に由来するガム、たとえばアラビアガム、ガッチガム、カラヤガム、トラガカントガム、カラギーナンガム、アガーガム及びキャロブガム、イナゴマメ(ceratonia siliqua)ガム及びクラスタマメ(cyamopsis tetragonoloba)(グアー)ガム;ペクチン;アルギネート;デンプン;ヒドロキシ(C1〜C6)アルキルセルロース並びにカルボキシ(C1〜C6)アルキルセルロースが含まれていてもよい。
様々な実施形態において使用できる非イオン性、未変性グアーガムの非限定的な例には、Guargel D/15(Noveon社);Vidogum GH 175(Unipectine社)、Meypro-Guar 50及びJAGUAR(登録商標) C(Meyhall社/Rhodia Chimie社)が含まれる。非イオン性変性グアーガムの非限定的な例には、Jaguar(登録商標) HP8、HP60、HP120、DC 293及びHP 105(Meyhall社/Rhodia Chimie社);並びにGalactasol 4H4FD2(Ashland社)が含まれる。
有用な増粘剤の更なる例には、スクレログルカン、たとえばSanofi Bio Industries社製Actigum(商標) CS、Alban Muller International社製Amigel;及びまたFR2633940に記載のグリオキサール処理スクレログルカン;キサンタンガム、たとえばKeltrol(登録商標)、Keltrol(登録商標) T、Keltrol(登録商標) Tf、Keltrol(登録商標) Bt、Keltrol(登録商標) Rd、Keltrol(登録商標) Cg(Nutrasweet Kelco社)、Rhodicare(登録商標) S及びRhodicare(登録商標) H(Rhodia Chimie社);デンプン誘導体、たとえばPrimogel(登録商標)(Avebe社);ヒドロキシエチルセルロース、たとえばCellosize(登録商標) QP3L、QP4400H、QP30000H、HEC30000A及びPolymer PCG10 (Amerchol社)、Natrosol(商標) 250HHR(登録商標)、250MR、250M、250HHXR、250HHX、250HR、HX (Hercules社)及びTylose(登録商標) H1000 (Hoechst社);ヒドロキシプロピルセルロース、たとえばKlucel(登録商標) EF、H、LHF、MF及びG(Ashland社);カルボキシメチルセルロース、たとえばBlanose(登録商標) 7M8/SF、refined 7M、7LF、7MF、9M31F、12M31XP、12M31P、9M31XF、7H、7M31、7H3SXF(Ashland社)、Aquasorb(登録商標) A500(Hercules社)、Ambergum(登録商標) 1221(Hercules社)、Cellogen(登録商標) HP810A、HP6HS9(Montello社)及びPrimellose(登録商標)(Avebe社)が含まれる。
例示的な変性非イオン性グアーガムは、たとえば、C1〜C6ヒドロキシアルキル基で変性されていてもよい。例示的なヒドロキシアルキル基には、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基及びヒドロキシブチル基が含まれていてもよい。
グアーガムは、最新技術においてよく知られており、たとえば対応するアルケンオキシド、たとえばプロピレンオキシドをグアーガムと反応させ、ヒドロキシプロピル基で変性されたグアーガムを得ることにより調製されてもよい。グアーガム上に存在する遊離ヒドロキシル官能基の数に消費されるアルキレンオキシド分子の数に相当するヒドロキシアルキル化率は、少なくともある特定の例示的実施形態において、約0.4から約1.2で変動してもよい。
任意にヒドロキシアルキル基で変性された、例示的で非限定的な非イオン性グアーガムには、RHODIA CHIMIE社によりJAGUAR(登録商標) HP8、JAGUAR(登録商標) HP60、JAGUAR(登録商標) HP120、JAGUAR(登録商標) DC 293及びJAGUAR(登録商標) HP 105(RHODIA CHIMIE社)の商品名で、並びにASHLAND社によりGALACTASOL(商標) 4H4FD2の名称で販売されているものが含まれる。
グアーガムはまた、第四級アンモニウム基で変性されていてもよい。かかるものとして変性されたグアーガムには、JAGUAR(登録商標) C-13S(RHODIA CHIMIE社)の商品名でも知られているグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが含まれる。
例示的で非限定的なセルロースには、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロースが含まれる。ASHLAND社によりKLUCEL EF、KLUCEL H、KLUCEL LHF、KLUCEL MF、KLUCEL G、AMERCHOL社によりCELLOSIZE POLYMER PCG-10の名称で販売されている製品が、様々な実施形態において選択されてもよい。
例示的で、非限定的な増粘性多糖は、グルカン、変性又は未変性デンプン[たとえば穀物、たとえば小麦、トウモロコシ又はコメ、野菜、たとえばゴールデンピー(golden pea)、塊茎、たとえばジャガイモ又はキャッサバに由来するもの]、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、デキストラン、セルロース及びその誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース)、マンナン、キシラン、リグニン、アラバン、ガラクタン、ガラクツロナン、キチン、キトサン、グルクロノキシラン(glucoronoxylans)、アラビノキシラン、キシログルカン、グルコマンナン、ペクチン酸及びペクチン、アラビノガラクタン、カラギーナン、寒天、アラビアガム、トラガカントガム、ガッチガム、カラヤガム、キャロブガム、ガラクトマンナン、たとえばグアーガム及びその非イオン性誘導体(ヒドロキシプロピルグアー)、並びにそれらの混合物から選択されてもよい。
更に、例示的な増粘剤には、任意に疎水性のシリカ、たとえばEP-A-898960に記載のもの、及びたとえばDegussa社によりAEROSIL(登録商標) R812、Cabot社によりCAB-O-SIL TS-530、CAB-O-SIL TS-610、CAB-O-SIL TS-720、Degussa社によりAEROSIL(登録商標) R972、AEROSIL(登録商標) R974として市販されているもの;クレイ、たとえばモンモリロナイト、変性クレイ、たとえばベントン、たとえばステアラルコニウムヘクトライト、ステアラルコニウムベントナイト;多糖アルキルエーテル(任意にアルキル基が、1個から24個の炭素原子、たとえば1個から10個の炭素原子、更なる一例として1個から6個の炭素原子、更に別の一例として1個から3個の炭素原子を有する)、たとえば、文献EP-A-898958に記載のものが含まれる。
本開示の増粘剤はまた、レオロジー調整剤を含んでいてもよい。本開示によれば、レオロジー調整剤は、様々な例示的実施形態において、ポリアクリルアミド(及び)C13〜14イソパラフィン(及び)ラウレス-7[Seppic社製Sepigel(商標) 305]、ヒドロキシプロピルグアー[Rhodia社製JAGUAR(登録商標) HP105]、クラスタマメ(グアー)ガム(Ashland社製Supercol U Guar Gum)、アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー[Lubrizol社製Carbopol(登録商標) Ultrez 20 Polymer]、アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー[Lubrizol社製Permulen(商標) TR-1]、ポリアクリレートクロスポリマー-6(Seppic社製Sepimax Zen)、スクレロチウムガム(Alban Muller社製Amigum)、キサンタンガム(及び)イナゴマメガム(日清オイリオグループ株式会社製Nomcort CG)、ヒドロキシプロピルグアー[Rhodia社製Jaguar(登録商標) HP8]、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド[Rhodia社製Jaguar(登録商標) C-13-S]、ヒドロキシエチルセルロース[Ashland社製Natrosol(登録商標) 250 MR]から選択されてもよい。
アニオン性増粘剤が使用されるとき、それらは一般に、本開示の組成物に含まれる前か、又はそれらが本開示の組成物に添加される際に、中和される。かかるアニオン性増粘剤は、従来の中和剤、たとえばアルカノールアミン、たとえばモノエタノールアミン及びジエタノールアミン;アミノメチルプロパノール;塩基性アミノ酸、たとえばアルギニン及びリシン;並びにアンモニウム化合物並びにそれらの塩を用いることにより中和されてもよい。アニオン性増粘剤はまた、本開示の少なくとも1種のラテックスポリウレタンポリマーにより中和されてもよく、前記ラテックスポリウレタンポリマーは、少なくとも1つの遊離アミノ基を有し、且つ/又は7超のpHを有する分散媒体中に提供される。
本開示のカチオン性増粘剤はまた、非会合性カチオン性ポリマー、たとえば塩化メチルで四級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルホモポリマー又は塩化メチル及びアクリルアミドで四級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマーから選択されてもよい。このタイプのホモポリマーのなかでも、Ciba社によりSalcare SC95及びSalcare SC96、並びに3V Sigma社によりSYNTHALEN(登録商標) Crの名称で販売されている製品(化学名:塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムホモポリマー、INCI名:ポリクオタニウム-37)が挙げられる。このファミリーのコポリマーのなかでも、Ciba社により販売されている製品Salcare S C92又はHoechst社により販売されている製品PAS 5 194が挙げられる。
カチオン性増粘剤の別の好適な一例は、ポリアクリレート-1クロスポリマーのINCI名により知られている製品[Lubrizol社製Carbopol(登録商標) Aqua CC]である。
少なくともある特定の例示的で非限定的な実施形態において、本開示の増粘剤は、化合物、たとえばゲル化剤及び粘度調整剤を含んでいてもよいことが考慮される。たとえば、本開示の組成物は、少なくとも1種の水溶性樹脂、たとえば100,000から10,000,000の範囲の分子量を有するポリエチレンオキシドを用いてもよい。かかるポリエチレンオキシドの例には、PEG-2M、PEG-5M、PEG-7M、PEG-14M、PEG-23M、PEG-45M、PEG-90M、PEG-160M、及びPEG-180MのINCI名でDow社により製造されているPolyox水溶性樹脂が含まれるが、これに限定されるものではない。PEG-90Mは、Polyox(商標) WSR 301の商品名で知られており、PEG-45Mは、Polyox(商標) WSR 60kの商品名で知られている。組成物中の水溶性樹脂の量は、存在する場合、組成物の総質量に対して約0.1質量%から約2質量%の範囲であってもよい。
上述の薬剤の任意の組合せが、本開示の様々な例示的実施形態により考慮されることが理解されるべきである。
組成物
本明細書に記載のとおり、本開示による例示的な組成物は、アクリレート及びポリウレタンポリマーから選択される少なくとも2種のラテックスポリマーを含んでいてもよく、ラテックスポリマーのうちの少なくとも1種は皮膜形成ポリマーであり、但し、第1のラテックスポリマーがアクリレートポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはポリウレタンポリマーから選択され、第1のラテックスポリマーがポリウレタンポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはアクリレートポリマーから選択される。
ある特定の実施形態において、ラテックスポリマーのそれぞれは、組成物の質量に対して、約0.05質量%から約10質量%、たとえば約0.1質量%から約7.5質量%、たとえば約0.25質量%から約5質量%、たとえば約0.5質量%から約2.5質量%、又は約0.5質量%から約1.5質量%の範囲の量で、その間のすべての範囲及び部分的範囲を含めて存在する。他の実施形態において、ラテックスポリマーのそれぞれは、組成物の質量に対して、約1質量%から約15質量%、たとえば約1質量%から約12質量%、たとえば約1.2質量%から約12質量%、たとえば約1.5質量%から約10質量%、又はたとえば約10質量%未満の範囲の量で、その間のすべての範囲及び部分的範囲を含めて存在する。また他の実施形態において、ラテックスポリマーのそれぞれは、組成物の質量に対して、約0.1質量%から約2質量%、たとえば約0.15質量%から約1.9質量%、又はたとえば約0.18質量%から約1.8質量%の範囲の量で、その間のすべての範囲及び部分的範囲を含めて存在する。
ある特定の実施形態において、ラテックスポリマーは、組成物の質量に対して、約0.1質量%から約30質量%、たとえば約0.1質量%から約25質量%、たとえば約0.2質量%から約20質量%、たとえば約0.2質量%から約15質量%、たとえば約0.5質量%から約10質量%、たとえば約1質量%から約8質量%、たとえば約1質量%から約5質量%、たとえば約1質量%から約3質量%、又はたとえば約30質量%未満、又はたとえば約25質量%、又はたとえば約20質量%の範囲の合わせた量で、その間のすべての範囲及び部分的範囲を含めて存在する。非限定的な例として、ラテックスポリマーの合わせた量は、組成物の質量に対して、約0.1質量%、約0.5質量%、約1質量%、約2質量%、約3質量%、約4質量%、約5質量%、約6質量%、約7質量%、約8質量%、約9質量%、約10質量%、約11質量%、約12質量%、約13質量%、約14質量%、約15質量%、約16質量%、約17質量%、約18質量%、約19質量%、約20質量%、約21質量%、約22質量%、約23質量%、約24質量%、約25質量%、約26質量%、約27質量%、約28質量%、約29質量%、又は約30質量%であってもよい。
更なる別の実施形態において、ラテックスポリマーの合わせた量は、組成物の質量に対して、約30質量%まで、たとえば約29質量%まで、たとえば約28質量%まで、たとえば約27質量%まで、たとえば約26質量%まで、たとえば約25質量%まで、たとえば約24質量%まで、たとえば約23質量%まで、たとえば約22質量%まで、たとえば約21質量%まで、たとえば約20質量%まで、たとえば約19質量%まで、約18質量%まで、約17質量%まで、約16質量%まで、約15質量%まで、約14質量%まで、約13質量%まで、約12質量%まで、約11質量%まで、約10質量%まで、約9質量%まで、約8質量%まで、約7質量%まで、約6質量%まで、約5質量%まで、約4質量%まで、約3質量%まで、約2質量%まで、又は約1質量%までの範囲である。少なくとも例示的一実施形態において、ラテックスポリマーの合わせた量は、組成物の質量に対して、約10質量%未満、たとえば約5質量%未満である。
本開示の様々な実施形態によれば、少なくとも2種のラテックスポリマーの質量比、たとえばポリマーAのポリマーBに対する質量比は、約10:1から約1:10、たとえば約9:1から約1:9、約8:1から約1:8、約7:1から約1:7、約6:1から約1:6、約5:1から約1:5、約4:1から約1:4、約3:1から約1:3、又は約2:1から約1:2の範囲であってもよく、その間のすべての範囲及び部分的範囲を含める。ポリマーA及び/又はポリマーBが少なくとも1種のラテックス皮膜形成ポリマーを含むとき、質量比はポリマーA及び/又はポリマーBの総量を含むことが理解されるべきである。
本開示の様々な実施形態によれば、ポリマーAのポリマーBに対する質量比は、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、又は約1:10である。
少なくともある特定の例示的で非限定的な実施形態において、ポリマーAが、約0.1MPaから約10MPaの範囲のヤング率及び0.5MPaの応力下で少なくとも約1%の歪みを有するラテックスポリマーから選択され、ポリマーBが、約10MPaから約6GPaの範囲のヤング率及び0.5MPaの応力下で約5%未満の歪みを有するラテックスポリマーから選択されるとき、ポリマーAのポリマーBに対する異なる質量比が、異なる毛髪スタイリング用途に対応して選択されてもよい。あくまで例として、約1:10から約1:1の範囲のポリマーAのポリマーBに対する質量比は、いくつかの実施形態において、高レベルのスタイル持続性を提供してもよく;約5:1から約10:1の範囲のポリマーAのポリマーBに対する質量比は、いくつかの実施形態において、中から高レベルのスタイル持続性を提供してもよく;約3:1から約10:1の範囲のポリマーAのポリマーBに対する質量比は、いくつかの実施形態において、低から中レベルのスタイル持続性を提供してもよい。
様々な実施形態によれば、合体剤及び可塑剤から選択される少なくとも1つの成分は、組成物の総質量に対して、約0.1質量%から約20質量%、たとえば約0.1質量%から約10質量%、又は約0.1質量%から約5質量%の範囲の量で存在していてもよい。少なくとも例示的一実施形態において、合体剤及び可塑剤から選択される少なくとも1つの成分は、組成物の総質量に対して約0.1質量%から約2質量%の範囲であり、更なる例示的一実施形態において、約0.1質量%から約1質量%の範囲である。
様々な実施形態によれば、増粘剤から選択される少なくとも1つの成分は、組成物の総質量に対して、約0.1質量%から約10質量%、たとえば約0.1質量%から約5質量%、又は約0.5質量%から約4質量%、又は約1質量%から約3質量%の範囲の量で存在していてもよい。
少なくとも1種が皮膜形成ポリマーである少なくとも2種のラテックスポリマー並びに任意に増粘剤及び/又は合体剤及び可塑剤から選択される少なくとも1つの成分に加えて、組成物は、少なくとも1種の溶媒を更に含んでいてもよい。少なくとも1種の溶媒は、水、少なくとも1種の化粧用に許容される有機溶媒、又は水と少なくとも1種の化粧用に許容される有機溶媒との混合物から選択されてもよい。化粧用に許容される有機溶媒は、様々な実施形態において、水混和性、たとえば25℃で目で見て透明又は実質的に透明な均質混合物を形成可能な混合物であってもよい。たとえば、化粧用に許容される有機溶媒は、低級モノアルコール、たとえば約1個から5個の炭素原子を含有するもの、たとえばエタノール及びイソプロパノール;グリコールを含むポリオール、たとえば約2個から8個の炭素原子を含有するもの、たとえばプロピレングリコール、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、及びグリセリン;炭化水素、たとえば、イソドデカン及び鉱油;並びにシリコーン、たとえばジメチコン、シクロメチコン、及びシクロペンタシロキサン;並びにそれらの混合物から選択されてもよい。
少なくとも1種の溶媒は、組成物の総質量に対して、約95質量%、たとえば約1質量%から約90質量%、約5質量%から約80質量%、又は約10質量%から約60質量%までの範囲の量で存在していてもよい。
少なくともある特定の例示的実施形態において、ラテックスポリマー粒子は、組成物の溶媒に可溶性でなく、したがって、溶媒の蒸発後であっても粒子形態で残存する。たとえば、組成物がアルコールを化粧用に許容される有機溶媒として含む実施形態において、ラテックス粒子は、たとえば組成物が基材に適用されると、アルコールの蒸発の際に粒子形態で残存してもよい。
本開示の様々な実施形態による組成物は、毛髪スタイリング組成物において典型的に使用される追加成分を更に含んでいてもよい。かかる成分は、当業者に知られているか、又は特定の用途に応じて、たとえば特定の成分及び/若しくはその量を決定する当業者の能力の範囲内である。
様々な実施形態において、本明細書に記載の組成物は、約2から約9、たとえば約3から約8、又は約4から約7の範囲のpHを有していてもよい。
少なくともある特定の例示的実施形態において、組成物は、毛髪上にスプレーされうるか又は他の方法で毛髪に適用されうる任意の形態、たとえばジェル、クリーム、フォーム、ローション、エマルション、又は液体の毛髪スタイリング組成物の形態である。様々な実施形態において、組成物は、ジェル、ムース、又はスプレーの形態で提供されてもよい。少なくともある特定の実施形態において、組成物は、まず手に適用し、次に毛髪にその手を接触させることによって毛髪に適用されてもよく;他の実施形態において、組成物は毛髪上に、たとえばスプレーすることにより直接適用されてもよい。組成物は、様々な実施形態において、リーブオントリートメント(leave-on treatment)として毛髪に適用されてもよい。
様々な実施形態において、外部刺激、たとえば熱の適用が、毛髪スタイリングプロセスの一部として望ましくありうる。あくまで例として、湿った又は乾燥した毛髪への組成物の適用前、適用中又は適用後に、毛髪は任意に、外部刺激、たとえば約25℃から約250℃の範囲の熱で更に処置されてもよい。少なくともある特定の実施形態において、毛髪はまた、外部刺激に曝露されている間、たとえば加熱されている間又は熱に曝露されている間に、所望のとおり成形又は配置されてもよい。
専門家及び消費者向けの加熱器具を、熱又は高温を毛髪に送達する手段として使用できる。加熱器具は、電流又は加熱灯を通じて熱を発生しうる。所望のスタイルに応じて、これらの器具には、ヒーター、ブロードライヤー、アイロン、ホットコーム、ホットカーラーセット、スチームポッド、加熱クリンパー、加熱ラッシュカーラー、加熱ワンド/ブラシ及びフードドライヤー又はそれらの組合せが含まれるが、これに限定されるものではない。
記載のとおり、本開示による組成物は、毛髪への適用中又は適用後に、基材上、たとえば毛髪上又は手の上に、皮膜を付与しうる。組成物により形成される皮膜は、驚くべきことに、さらりとした感覚であって、従来の毛髪スタイリング組成物のように粘着性でないことがありうる。また驚くべきことに、組成物は、毛髪を比較的自然でさらりとした感覚で残すが、柔軟なコーティングを有し、ほとんど又はまったく残留物を残さず、縮れ又は剥片化がほとんど又はまったくなしに毛髪がはずんで弾力的であることを可能にする皮膜を毛髪上に付与してもよく、個別化されたカール、スタイル制御、ボリューム、及び輝きを伴う比較的高品位を付与してもよく、且つ/又は比較的長期間の持続性及びスタイル記憶を可能にしてもよい。更に、本開示による少なくともある特定の実施形態において、組成物は、粘着性であったりべとついたりしない。したがって、本明細書に記載の様々な実施形態による毛髪組成物のユーザーは、組成物が知覚できない又は「見えない」が、それでもなお効果的に毛髪をスタイリング及び/又は保持することを感じる。加えて、組成物は、多湿、又は比較的多湿な条件においてさえも、有効な毛髪スタイリング及び/又は保持特性を有していてもよい。本開示による少なくともある特定の実施形態において、組成物は速乾性であってもよく、このことは乾燥及び/又はスタイリング時間の短縮を、スタイリングの容易さ及びカール維持の更なる改善と同様に可能にしうる。
更に、記載のとおり、様々な実施形態により調製された組成物は、毛髪スタイルに付与される様々な程度の持続性を提供しうる。あくまで非限定的な例として、きわめて短い長さの毛髪のスパイキーな外見を得るために、高レベルのスタイリング持続性が望ましくありうる。或いは、更なる非限定的な一例として、ミディアムの長さ又はもっと長い長さの毛髪について流れるような外見を得るか又は毛髪カールを維持するために、低から中レベルのスタイル持続性が望ましくありうる。第1及び第2のポリマーの質量比を変更することにより、高レベルのスタイル持続性、中から高レベルのスタイル持続性、中レベルのスタイル持続性、又は低から中レベルのスタイル持続性を有する組成物を配合することが可能である。
少なくともある特定の実施形態において、本明細書に記載の組成物により形成される皮膜は、透過性及び/又は安定的でありうる。かかる実施形態において、相分離及び劇的な凝集は最少化される。
加えて、本開示による組成物でスタイリング又は処置された毛髪は、少なくともある特定の例示的実施形態において、同条件下にあるが本開示による組成物でスタイリング又は処置されていない毛髪と比較して、疎水性でありうるのであり、且つ/又は縮れが現れにくくありうるのであり、且つ/又は比較的切れ毛を起こしにくい傾向にありうる。
しかしながら、本開示による組成物及び皮膜は、組成物又は皮膜が適用された毛髪とともに、本明細書において言及した特性のうち1つ又は複数を有していないことがありうるが、それでも本開示の範囲内にあると意図されることに留意されるべきである。
また本明細書に開示されているのは毛髪スタイリング方法であり、前記方法は、毛髪スタイリング前、スタイリング中、又はスタイリング後のいずれかに、本開示による組成物を毛髪に適用する工程を含む。毛髪への組成物の適用前、適用中、又は適用後に、毛髪を外部刺激、たとえば熱で処置する1つ又は複数の工程もまた考慮される。
以上の記載及び以下の実施例の両方が例示的で説明的であるにすぎず、本開示を限定するものとして解釈されるべきでないことが理解されるべきである。更に、本明細書における異なる実施形態の様々な特長及び/又は特徴が、互いに組み合わされてもよいことが理解されるべきである。したがって、数多くの変更が例証的な実施形態になされてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく他の構成が考案されてもよいことが理解されるべきである。他の実施形態は、本開示の検討及び本明細書に開示の様々な例示的実施形態の実施から、当業者には明らかであると考えられる。
本明細書で使用する「the」、「a」又は「an」という用語は、「少なくとも1つ」を意味し、そうでないことを特に明示しない限り、「1つのみ」に限定されるべきではないこともまた理解されるべきである。したがって、たとえば、「界面活性剤(a surfactant)」の使用は、少なくとも1種の界面活性剤を意味することが意図されている。
特に指示のない限り、本明細書及び特許請求の範囲において使用するすべての数は、記載の有無に関係なく、例外なく「約」という用語で修飾されているものと理解されるべきである。「約」という用語は、それが本明細書において数を修飾するときには、述べられている数から10%以下、たとえば9%以下、たとえば8%以下、たとえば7%以下、たとえば6%以下、たとえば5%以下、たとえば4%以下、たとえば3%以下、たとえば2%以下、又はたとえば1%以下の差を、様々な例示的実施形態において示すことを意味している。したがって、あくまで例として、「約」が10%以下の差を示す一実施形態において、「約20%」という文言は、18%〜22%の範囲を包含することが意図されている。「約」が5%以下の差を示す別の例示的実施形態において、「約20%」という文言は、19%〜21%の範囲を包含することが意図されている。それぞれの特定された範囲内のかかる数はすべて、ここで本開示に含まれることが明示的に意図される。
本明細書及び特許請求の範囲において使用される正確な数値は、本開示の追加の実施形態を形成し、提供される例示的な範囲及び値の内に開示された任意の2つの端点に狭めることのできる任意の範囲を、その特定の端点自体とともに含むことが意図されていることもまた理解されるべきである。本明細書において開示される数値の精度を確保する努力をなした。しかしながら、いずれの測定された数値も、そのそれぞれの測定技術に見出される標準偏差から生じる一定の誤差を本質的に含有しうる。
本開示の様々な実施形態による組成物が、基材に適用されるときに皮膜を形成することが理解されるべきである。しかしながら、本明細書に記載の皮膜の様々な特性は、皮膜が基材に付着又は結合しているかどうかにかかわらず、本開示による組成物により提供される任意の皮膜を含むことが意図されている。あくまで例として、組成物が基材に適用されて皮膜が形成されると、皮膜はその後、特性、たとえば歪み及びヤング率を評価するために除去されてもよい。
以下の実施例は、非限定的で説明的であるにすぎないことが意図されており、本発明の範囲は特許請求の範囲により定義される。
手順
A.皮膜の物理的特性の決定のための手順
皮膜プレーティング:ラテックス皮膜を、4グラムのラテックスポリマーを含有する30グラム水溶液を、100mL PFAペトリ皿(直径100mm×高さ15mm)において、室温で少なくとも3日間ゆっくりと乾燥させることにより得た。
皮膜測定:既知の寸法(長さ、幅、厚さ)を有するラテックス皮膜を、TA Instrument社製Q800 Dynamic Mechanical Analysis上にマウントし、DMA Control Forceモードで試験した。応力/歪み試験を、以下の手順を使用して得た:
予圧力:0.001N
等温:25℃
浸漬時間:0.5分
力傾斜率:18Nまで0.5MPa/min
試料が破壊されるか、18Nの力に到達するか、又は最大変位が達成された(25.5mm)とき、試験を終了した。
応力/歪み曲線から、ヤング率を約0.01%歪みから約1%歪みで直線部分の傾きとして算出した。応力/歪み曲線から、0.5MPaの応力での%歪みもまた報告した。
高いヤング率は硬質の皮膜を示し、一方でより低いヤング率は、より弾性のある皮膜を表す。高い歪みは伸張性、弾性のある皮膜を示し、一方でより低い歪みは、より脆い皮膜を表す。
B.ラテックス組成物で処置された毛髪の力学的特性の決定のための手順
毛髪処置:通常の漂白をした毛髪のストリップ(IHIPから、幅1cm、長さ16cm、約2.0〜2.5gの毛髪)を、ラテックス溶液で処置した(0.75gの溶液/毛髪1g)。房の表面にわたって溶液が均一に分布するまで毛髪をくしでとかした。処置した毛髪を一晩室温で乾燥させた。
毛髪測定:J. Cosmet. Sci.、53、345〜362頁(2002年11月/12月)に記載のとおり、毛髪マウンティングアクセサリを備えるテクスチャーアナライザー(Model TA-XTPlus、Texture Technologies Corporation社)を使用して、三点曲げ測定を実施した。カンチレバー曲げ実験は、以下の工程の順序からなっていた:毛髪房を幅6cmの2点上に置き、第3の点であるプローブを毛髪房の中央に降ろし、毛髪房の10mm変形を10サイクル実施した。試験手順は以下のとおりだった:
試験モード=圧縮
試験前速度=2mm/sec
試験速度=2mm/sec
試験後速度=2mm/sec
ターゲットモード=距離
距離=10mm
カウント=10
トリガータイプ=オート(力)
トリガー力=1g
10サイクルの曲げの終了後、力のプロットを10回の変形の距離の関数として作製した。プロットから、第1回(F1)及び第10回(F10)の変形サイクルにおける最大力を決定した。F1からF10の変化を以下から算出した:
(F1-F10)/F1×100。
高い最大力は、毛髪が堅く硬質であることを示し、より低い最大力は、毛髪がより柔らかくより柔軟であることを示した。
各実験を3回実施したのであり、3回の実験の平均から結果を報告する。
C.ラテックス組成物で処置された毛髪の多湿下でのカール維持の決定のための手順
毛髪処置:通常の漂白をした毛髪束(IHIPから、長さ14.5cm、約0.5g)を、2%ラテックスポリマーの溶液で処置した(0.5gの溶液/毛髪1g)。毛髪束表面にわたって溶液が均一に分布するまで毛髪をくしでとかした。次に処置した毛髪を、スパイラルロッド(直径0.5)上に巻き、一晩室温で乾燥させた。
カール維持測定:巻いた毛髪をロッドから除去し、湿度室中に95%RH、25℃で24時間置いた。カール維持は以下の式として算出した:
(Lo-Lf)/(Lo-Li)×100
(式中、Lo=完全に伸長した毛髪の長さ、Li=湿気曝露前の初期の巻いた毛髪の長さ、及びLf=曝露24時間後の最終的な毛髪の長さ)。
ラテックスポリマーを含有する組成物を、上述の方法により評価した。以下の実施例における各ラテックスポリマーの質量は、乾燥質量に基づき決定した。
(実施例1:アクリレートラテックス-ポリウレタンラテックスの組合せの評価)
DAITOSOL 5000AD(INCI名:アクリレートコポリマー、0.4MPaのヤング率及び0.5MPaの応力下で>150%の歪み;ポリマーA)及びNEOREZ(登録商標) R989(INCI名:ポリカルバミルポリグリコンエステル、654MPaのヤング率及び0.5MPaの応力下で0.07%の歪み;ポリマーB)の組合せから、様々なラテックスポリマー比で透過性の皮膜を得た。これらの物理的特性をTable 1(表1)に示す。
Figure 0006416897
これらの結果は、2種のラテックスポリマーの比を変動させることにより、本開示の様々な実施形態により生じる皮膜の硬度(ポリマーAほど硬質でなく、ポリマーBほど軟質でなく)及び柔軟性(ポリマーAほど脆くなく、ポリマーBほど伸張性ではなく)を制御することが可能であることを示す。
(実施例2:ポリウレタンラテックス-アクリレートラテックスの組合せの評価)
BAYCUSAN(登録商標) C1001(INCI名:ポリウレタン-34、3MPaのヤング率及び0.5MPaの応力下で18.82%の歪み;ポリマーA)及びLUVIFLEX(登録商標) SOFT(INCI名:アクリレートコポリマー、2758MPaのヤング率及び0.5MPaの応力下で<0.01%の歪み;ポリマーB)の組合せから、様々なラテックスポリマー比で透過性の皮膜を得た。これらの物理的特性を下のTable 2(表2)に示す。
Figure 0006416897
これらの結果は、2種のラテックスポリマーの比を変動させることにより、本開示の様々な実施形態により生じる皮膜の硬度(ポリマーAほど硬質でなく、ポリマーBほど軟質でなく)及び柔軟性(ポリマーAほど脆くなく、ポリマーBほど伸張性ではなく)を制御することが可能であることを示す。
(実施例3:アクリレートラテックス-ポリウレタンラテックスの組合せで処置された毛髪の評価)
毛髪房を、様々なラテックスポリマー比のDAITOSOL 5000AD(ポリマーA)及びNEOREZ(登録商標) R989(ポリマーB)の2%溶液で処置した。これらの力学的特性を下のTable 3(表3)に示す。
Figure 0006416897
これらの結果は、2種のラテックスポリマーの様々な比で処置された毛髪房が、多様な剛性、柔軟性、堅さ及び柔らかさを示すことを示す。市販品(ラテックスなし)と比較して、これらは、10サイクルの変形後の最大力のより低い変化による、有意に良好なスタイリング耐久性を示す。
(実施例4:ポリウレタンラテックス-アクリレートラテックスの組合せで処置された毛髪の評価)
毛髪房を、様々なラテックスポリマー比のBAYCUSAN(登録商標) C1001(ポリマーA)及びLUVIFLEX(登録商標) SOFT(ポリマーB)の2%溶液で処置した。これらの力学的特性を下のTable 4(表4)に示す。
Figure 0006416897
これらの結果は、2種のラテックスポリマーの様々な比で処置された毛髪房が、多様な剛性、柔軟性、堅さ及び柔らかさを示すことを示す。市販品(ラテックスなし)と比較して、これらは、10サイクルの変形後の最大力のより低い変化による、有意に良好なスタイリング耐久性を示す。
(実施例5:アクリレートラテックス-ポリウレタンラテックスの組合せで処置された毛髪の多湿カール維持の評価)
毛髪束を、様々なラテックスポリマー比のDAITOSOL 5000AD(ポリマーA)及びNEOREZ(登録商標) R989(ポリマーB)の2%溶液で処置した。多湿カール維持の結果を下のTable 5(表5)に示す。
Figure 0006416897
これらの結果は、第2のラテックスの添加が、個別のラテックスと比較してカール維持を改善することを示す。
(実施例6:ポリウレタンラテックス-アクリレートラテックスの組合せで処置された毛髪の多湿カール維持の評価)
毛髪束を、様々なラテックスポリマー比のBAYCUSAN(登録商標) C1001(ポリマーA)及びLUVIFLEX(登録商標) SOFT(ポリマーB)の2%溶液で処置した。多湿カール維持の結果を下のTable 6A(表6)に示す。
Figure 0006416897
毛髪束を、様々なラテックスポリマー比のBAYCUSAN(登録商標) C1001(ポリマーA)及びACULYN 33(商標)(INCI名:アクリレートコポリマー、2096MPaのヤング率及び0.5MPaの応力下で0.01%の歪み;ポリマーB)の2%溶液で処置した。これらのカール維持の結果を下のTable 6B(表7)に示す。
Figure 0006416897
毛髪束を、BAYCUSAN(登録商標) C1001(ポリマーA)及びLUVIMER(登録商標) MAE(INCI名:アクリレートコポリマー、385MPaのヤング率及び0.5MPaの応力下で<1%の歪み;ポリマーB)の2%溶液で、様々なラテックスポリマー比で処置した。これらのカール維持の結果を下のTable 6C(表8)に示す。
Figure 0006416897
Table 6A、6B、及び6C(表6、表7及び表8)において見られたこれらの結果は、第2のラテックスの添加が、個別のラテックスと比較してカール維持を改善することを示す。
(実施例7:処置された毛髪上での性能に対する濃度の効果の評価)
通常の漂白をした毛髪を、様々なラテックスポリマー濃度の1:1比のLUVIFLEX(登録商標) SOFT及びBAYCUSAN(登録商標) C1001の溶液で処置した。三点曲げ試験及び多湿カール維持試験を上述のとおり実施した。結果を下のTable 7(表9)に示す。
Figure 0006416897
結果は、ラテックスの濃度が増加するにつれて、スタイリングされた毛髪の硬度が、カール維持の増加とともに増加することを示す。広範な持続性を有する一方で、スタイリングされた毛髪が、市販(ラテックスなし)製品で処置されたものと比較して、有意に良好な疎水性及び耐湿性を示すことに留意すべきである。
(実施例8:硬化速度に対する合体剤の効果の評価)
毛髪房を、2%の組み合わせ質量で1:1ラテックスポリマー比のNEOREZ(登録商標) R989及びDAITOSOL(登録商標) 5000AD、並びに0%、0.3%及び0.6%のDOWANOL(商標) PNB[INCI名:プロピレングリコールブチルエーテル(及び)プロピレングリコールブチルエーテル(及び)BHT]を含む組成物で処理した。皮膜硬化速度を下のTable 8(表10)に示す。
Figure 0006416897
これらの結果は、ラテックス溶液中の合体剤の量が増加するにつれて、毛髪上の皮膜が増加速度で硬化することを示す。
(実施例9:硬化速度に対する合体剤の効果の評価)
毛髪房を、0%、0.3%及び0.6%のDOWANOL(商標) PNBを含有する、1:1ラテックスポリマー比のLUVIFLEX(登録商標) SOFT及びBAYCUSAN(登録商標) C1001の2%溶液で処置した。皮膜効果速度を下のTable 9(表11)に示す。
Figure 0006416897
これらの結果は、ラテックス溶液中の合体剤の量が増加するにつれて、毛髪上の皮膜が増加速度で硬化することを示す。
(実施例10:多湿カール維持の評価)
毛髪束を、0%、0.3%及び0.6%のDOWANOL(商標) PNBを含有する、1:1ラテックスポリマー比のDAITOSOL 5000AD及びNEOREZ(登録商標) R989、又はLUVIFLEX(登録商標) SOFT及びBAYCUSAN(登録商標) C1001の2%溶液で処置した。多湿カール維持の結果を下のTable 10(表12)に示す。
Figure 0006416897
これらの結果は、合体剤の添加が、合体剤を含まない組成物と比較して、多湿下でのカール維持を改善することを示す。
(実施例11:アクリル酸-ポリウレタンラテックス組成物中の増粘化剤の評価)
毛髪房を、1%のGuar Gum[INCI名:クラスタマメ(グアー)ガム]並びに2%の1:1ラテックスポリマー比のNEOREZ(登録商標) R989及びDAITOSOL 5000ADを含有するゲルで処置した。毛髪の物理的特性をTable 11A(表13)に示す。
Figure 0006416897
毛髪房を、1%のCarbopol Ultrez-20(INCI名:アクリレート/C10〜30アルキルアクレートクロスポリマー)並びに1:1ラテックスポリマー比のLUVIFLEX(登録商標) SOFT及びBAYCUSAN(登録商標) C1001の2%溶液を含有するゲルで処置した。毛髪の物理的特性をTable 11B(表14)に示す。
Figure 0006416897
これらの結果は、ラテックス溶液中への増粘化剤の添加が、毛髪をより堅くし、それに更なる持続性を与えることを示す。
(実施例12:多湿カール維持の評価)
毛髪束を、1%のGuar Gum並びに2%のNEOREZ(登録商標) R989及びDAITOSOL 5000ADを含有するゲル又は1%のCarbopol Ultrez-20並びに2%の1:1ラテックスポリマー比のLUVIFLEX(登録商標) SOFT及びBAYCUSAN(登録商標) C1001を含有するゲルで処置した。これらの多湿カール維持の結果を下のTable 12(表15)に示す。
Figure 0006416897
これらの結果は、ラテックス溶液中への増粘化剤の添加が、毛髪のカール維持を改善することを示す。

Claims (29)

  1. アクリレート及びポリウレタンポリマーから選択される少なくとも2種のラテックスポリマーを含み、少なくとも1種のラテックスポリマーが皮膜形成ポリマーである毛髪スタイリング組成物であって;
    前記組成物が、
    (a)0.1MPaから10MPaの範囲のヤング率、及び0.5MPaの応力下で少なくとも1%の歪みを有するポリマーA;及び
    (b)10MPaから6GPaの範囲のヤング率、及び0.5MPaの応力下で5%未満の歪みを有するポリマーB
    から選択される少なくとも1種のラテックスポリマーA及び少なくとも1種のラテックスポリマーBを含み;
    但し、第1のラテックスポリマーがアクリレートポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはポリウレタンポリマーから選択され、第1のラテックスポリマーがポリウレタンポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはアクリレートポリマーから選択され;
    少なくとも2種のラテックスポリマーが、組成物の質量に対して、0.1質量%から8質量%の範囲の合わせた量で存在し;
    少なくとも2種のラテックスポリマーが、10:1から1:10の範囲の質量比で組成物中に存在し;
    前記組成物が、0.05MPaから5GPaの範囲のヤング率、及び0.5MPaの応力下で300%までの範囲の歪みを有する皮膜を生成する、
    毛髪スタイリング組成物。
  2. 少なくとも2種のラテックスポリマーが、独立に又は一緒に、水性分散媒体中の分散粒子である、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  3. 少なくとも2種のラテックスポリマーが、組成物の質量に対して、0.5質量%から8質量%の範囲の合わせた量で存在する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  4. 少なくとも2種のラテックスポリマーが、組成物の質量に対して、0.5質量%から5質量%の範囲の合わせた量で存在する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  5. 少なくとも2種のラテックスポリマーが、組成物の質量に対して、1質量%から3質量%の範囲の合わせた量で存在する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  6. 少なくとも2種のラテックスポリマーのそれぞれが、組成物の質量に対して、0.1質量%から7.5質量%の範囲の個別の量で存在する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  7. 少なくとも2種のラテックスポリマーのそれぞれが、組成物の質量に対して、0.25質量%から5質量%の範囲の個別の量で存在する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  8. 少なくとも2種のラテックスポリマーが、1:5から5:1の質量比で組成物中に存在する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  9. 少なくとも2種のラテックスポリマーが、1:3から3:1の質量比で組成物中に存在する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  10. 少なくとも2種のラテックスポリマーが、1:2から2:1の質量比で組成物中に存在する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  11. 少なくとも2種のラテックスポリマーが、1:1の質量比で組成物中に存在する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  12. 皮膜が、80MPaから5GPaの範囲のヤング率及び0.5MPaの応力下で0.01%から1%未満の範囲の歪みを有する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  13. ポリマーAのポリマーBに対する質量比が、1:10から1:1である、請求項12に記載の毛髪スタイリング組成物。
  14. 皮膜が、5MPaから100MPaの範囲のヤング率及び0.5MPaの応力下で0.5%から20%未満の範囲の歪みを有する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  15. ポリマーAのポリマーBに対する質量比が、3:1から10:1である、請求項14に記載の毛髪スタイリング組成物。
  16. 皮膜が、0.05MPaから5MPaの範囲のヤング率及び0.5MPaの応力下で10%から300%の範囲の歪みを有する、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  17. ポリマーAのポリマーBに対する質量比が、5:1から10:1である、請求項16に記載の毛髪スタイリング組成物。
  18. 組成物の質量に対して0.1質量%から20質量%の範囲の総量で存在する、合体剤及び可塑剤から選択される少なくとも1つの成分を含む、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  19. 組成物の質量に対して0.1質量%から1質量%の範囲の総量で存在する、合体剤及び可塑剤から選択される少なくとも1つの成分を含む、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  20. 合体剤及び可塑剤が、グリコールエーテル、グリコールエステル、スクロースエステル、プロピレングリコールエーテル及びプロピレングリコールエステルから選択される、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  21. 合体剤及び可塑剤が、二安息香酸プロピレングリコール、二安息香酸ジプロピレングリコール、及びプロピレングリコールブチルエーテルから選択される、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  22. 組成物の質量に対して0.1質量%から10質量%の範囲の総量で存在する、増粘剤から選択される少なくとも1つの成分を含む、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  23. 組成物の質量に対して1質量%から3質量%の範囲の総量で存在する、増粘剤から選択される少なくとも1つの成分を含む、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  24. 増粘剤が、アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー、キサンタンガム、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアー、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びセチルヒドロキシエチルセルロースから選択される、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  25. 少なくとも1種の溶媒を更に含む、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  26. 少なくとも2種のラテックスポリマーが水性分散体に含まれる、請求項1に記載の毛髪スタイリング組成物。
  27. 組成物を毛髪に適用する工程を含む毛髪のスタイリング方法であって、前記組成物が、アクリレート及びポリウレタンポリマーから選択される少なくとも2種のラテックスポリマーを含み、少なくとも1種のラテックスポリマーが皮膜形成ポリマーであり;
    前記組成物が、
    (a)0.1MPaから10MPaの範囲のヤング率、及び0.5MPaの応力下で少なくとも1%の歪みを有するポリマーA;及び
    (b)10MPaから6GPaの範囲のヤング率、及び0.5MPaの応力下で5%未満の歪みを有するポリマーB
    から選択される少なくとも1種のラテックスポリマーA及び少なくとも1種のラテックスポリマーBを含み;
    但し、第1のラテックスポリマーがアクリレートポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはポリウレタンポリマーから選択され、第1のラテックスポリマーがポリウレタンポリマーから選択されるとき、第2のラテックスポリマーはアクリレートポリマーから選択され;
    少なくとも2種のラテックスポリマーが、組成物の質量に対して、0.1質量%から8質量%の範囲の合わせた量で存在し;
    少なくとも2種のラテックスポリマーが、10:1から1:10の範囲の質量比で組成物中に存在し;
    前記組成物が、0.05MPaから5GPaの範囲のヤング率、及び0.5MPaの応力下で300%までの範囲の歪みを有する皮膜を生成する、
    毛髪のスタイリング方法。
  28. 前記組成物の適用前、適用中、又は適用後に、25℃から250℃の範囲の温度の熱で毛髪を処置する工程を更に含む、請求項27に記載の方法。
  29. 少なくとも2種のラテックスポリマーが水性分散体に含まれる、請求項27または28に記載の毛髪のスタイリング方法。
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