JP2014511367A - 2−アミノベンズアミド誘導体の調製方法 - Google Patents

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Abstract

式2の化合物と式3の化合物とを、パラジウム供給源、リガンド、塩基および一酸化炭素の存在下に接触させるステップを含む、式1の化合物の調製方法であって、
【化1】
Figure 2014511367

式中、R、R、XおよびRは本開示において定義されているとおりである。
式1の化合物を用いる式5の化合物(式中、R、R、R、R、R、RおよびZは本開示において定義されているとおりである)の調製方法であって、上記に開示されている方法によって式1の化合物を調製すること、または、上記の方法によって調製される式1の化合物を用いることを特徴とする方法。
【化2】

Description

本発明は、2−アミノベンズアミドおよびその誘導体の調製方法に関する。
特定の2−アミノベンズアミドの調製、および、殺虫性アントラニルジアミドを調製するための中間体としてのその実用性が特許文献1に開示されている。しかしながら、2−アミノベンズアミドおよびそれらの誘導体を迅速、かつ、経済的に提供するために好適な、新規のまたは向上した方法に対する需要が継続して存在している。
国際公開第06/062978号パンフレット
本発明は、式1の化合物
Figure 2014511367
(式中、
は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;
はF、Clまたはシアノであり;および
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルアルキル、C〜Cアルキルシクロアルキルまたはシクロプロピルシクロプロピルである)
の調製方法であって、式2の化合物
Figure 2014511367
(式中、
は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;
はF、Clまたはシアノであり;および
XはBrまたはIである)
と、式3の化合物
NH
(式中、
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルアルキル、C〜Cアルキルシクロアルキルまたはシクロプロピルシクロプロピルである)
とを、パラジウム供給源、リガンド、塩基および一酸化炭素の存在下に接触させるステップを含む方法に関する。
本発明はまた、式5の化合物
Figure 2014511367
(式中、
は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;
はF、Clまたはシアノであり;および
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルアルキル、C〜Cアルキルシクロアルキルまたはシクロプロピルシクロプロピルであり;
ZはCRまたはNであり;
は、Cl、Br、CF、OCHFまたはOCHCFであり;
はF、ClまたはBrであり;
はH、FまたはClであり;および
はH、F、ClまたはBrである)
の式1の化合物を用いる調製方法であって、式1の化合物を式2および3の化合物から上記に開示の方法を用いて調製することを特徴とする方法に関する。
本明細書において用いられるところ、「を含む(comprises)」、「を含んでいる(comprising)」、「を含む(includes)」、「を含んでいる(including)」、「を有する(has)」、「を有している(having)」、「を含有する(contains)」、「を含有している(containing)」、「により特徴付けられる」といった用語、または、これらのいずれかの他の変形は、明示的に示されているいずれかの限定に応じて、非排他的な包含をカバーすることが意図されている。例えば、要素の列挙を含む組成物、混合物、プロセス、方法、物品または装置は、必ずしもこれらの要素にのみ限定されることはなく、明示的に列挙されていないか、または、このような組成物、混合物、プロセス、方法、物品もしくは装置に固有である他の要素が包含されていてもよい。
「からなる(consisting of)」という移行句は、特定されていない任意の要素、ステップまたは処方成分を除外する。特許請求の範囲においては、このような句は、通常関連する不純物を除いて、言及されているもの以外の物質の特許請求の範囲への包含を排除するであろう。「からなる(consisting of)」という句が、プリアンブルの直後ではなく特許請求の範囲の本文の一文節中にある場合、これは、その文節中に規定されている要素のみを限定し;全体として、他の要素が特許請求の範囲から除外されることはない。
「基本的にからなる(consisting essentially of)」という移行句は、文字通り開示されているものに追加して、材料、ステップ、機構、成分、または、要素を包含する組成物、方法または装置を定義するために用いられているが、ただし、これらの追加の材料、ステップ、機構、成分、または、要素は、特許請求されている発明の基本的なおよび新規な特徴に著しく影響しない。「基本的にからなる(consisting essentially of)」という用語は、「を含んでいる(comprising)」と、「からなる(consisting of)」との間の中間点を構成する。
出願人らが、「を含んでいる(comprising)」などのオープンエンド形式の用語で発明またはその一部分を定義している場合、その記載は(他に明記されていない限りにおいて)、「基本的にからなる(consisting essentially of)」または「からなる(consisting of)」という用語を用いてこのような発明を記載しているとも解釈されるべきであると、直ちに理解されるべきである。
さらに、そうでないと明記されていない限りにおいて、「または」は、包括的なまたはを指し、排他的なまたはを指してはいない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか一つにより満たされる:Aが真であり(または存在し)およびBが偽である(または不在である)、Aが偽であり(または不在であり)およびBが真である(または存在する)、ならびに、AおよびBの両方が真である(または存在する)。
また、本発明の要素または成分に先行する不定冠詞「a」および「an」は、要素または成分の事例(すなわち、存在)の数に関して非限定的であることが意図される。従って、「a」または「an」は、1つまたは少なくとも1つ、を含むと読解されるべきであり、要素または成分の単数形の語形は、その数が明らかに単数形を意図していない限りにおいては複数形をも包含する。
上記の言及において、単独で、または、「ハロアルキル」などの複合語で用いられる「アルキル」という用語は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピルまたは異なるブチル異性体などの直鎖または分岐アルキルを含む。「シクロアルキル」という用語は、単結合によって互いに結合された3〜6個の炭素原子から構成されている飽和炭素環を表す。「シクロアルキル」の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。「シクロアルキルアルキル」という用語は、アルキル部分でのシクロアルキル置換を表す。「シクロアルキルアルキル」の例としては、シクロプロピルメチル、シクロペンチルエチルおよび直鎖または分岐アルキル基に結合した他のシクロアルキル部分が挙げられる。「アルキルシクロアルキル」という用語は、シクロアルキル部分でのアルキル置換を表し、例えば、1−メチルシクロプロピル、i−プロピルシクロブチル、3−メチルシクロペンチルおよび4−メチルシクロヘキシルが挙げられる。
「シクロプロピルシクロプロピル」という用語は、他のシクロプロピル環でのシクロプロピル置換を表す。「シクロプロピルシクロプロピル」の例としては、1,1’−ビシクロプロピル−1−イル、1,1’−ビシクロプロピル−2−イル、ならびに、(1R,2S)−1,1’−ビシクロプロピル−2−イルおよび(1R,2R)−1,1’−ビシクロプロピル−2−イルなどの異なるシス−およびトランス−シクロプロピルシクロプロピル異性体が挙げられる。
「アルコキシ」は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシおよび異なるブトキシ異性体を含む。「ハロゲン」という用語は、単独で、または、「ハロアルキル」もしくは「ハロアルコキシ」などの複合語で、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を含む。さらに、「ハロアルキル」などの複合語で用いられる場合、前記アルキルは、同一であっても異なっていてもよいハロゲン原子で部分的に、もしくは、完全に置換されていてもよい。「ハロアルキル」の例としては、FC、ClCH、CFCHおよびCFCClが挙げられる。「ハロアルコキシ」の例としては、CFO−、CClCHO−、HCFCHCHO−およびCFCHO−が挙げられる。「ヒドロキシアルキル」は、1個のヒドロキシ基で置換されたアルキル基を表す。「ヒドロキシアルキル」の例としては、HOCH、HOCHCHおよびCHCH(OH)CHが挙げられる。「ジアルキルアミノアルキル」は、アミノ(直鎖または分岐)アルキル部分の窒素原子に結合した2つの独立した直鎖または分岐アルキル部分を表す。「ジアルキルアミノアルキル」の例としては、(CHNCH−、(CHCH(CH)NCH−および(CHNCH(CH)−が挙げられる。
置換基中の炭素原子の総数は接頭辞「C〜C」によって示され、ここで、iおよびjは1〜14の数字である。例えば、C〜Cアルコキシは、CHO−〜CHCHCHCHO−を示し;および、Cジアルキルアミノアルキルは、合計で6個の炭素原子を含有するジスルキルアミノ基で置換されたアルキル基の種々の異性体を示し、例としては、(CHCHCHCH)(CH)NCH−および(CHCHCH)(CH)NCH(CH)−が挙げられる。「組み合わせる」という用語は、化学反応を説明するために用いられる場合、参照されている化学物質を相互に「接触させる」ことを記載しているか、または、代わりに、化学物質を相互に「反応させる」ことを記載している。本明細書において用いられるところ、「リガンド」という用語は、金属原子(この場合パラジウム原子)との配位に利用可能な少なくとも1対の電子を含む有機分子を指す。リガンドは、普通、荷電されていないか、または、荷電されていることが可能であり、単座、二座またはそれ以上であることが可能である。本発明において、比は、一般に、単一の数字で言及されており、これは数1に対するものであり;例えば、4の比は4:1を意味する。本発明において、「モル比」という用語は、他の特定の試薬に対する特定の試薬のモル数を指す。あるいは、比は、割合(すなわち、モル比/100)としてモル比を表す「モル割合」で表記され得る。
本発明の実施形態は以下を含む。
実施形態A1.式2の化合物と式3の化合物とを、パラジウム供給源、リガンド、塩基および一酸化炭素の存在下に接触させるステップを含む式1の化合物を調製する発明の概要に記載の方法。
実施形態A2.実施形態A1の方法であって、ここで、RはC〜Cアルキルである。
実施形態A3.実施形態A2の方法であって、ここで、Rはメチルまたはエチルである。
実施形態A4.実施形態A3の方法であって、ここで、Rはメチルである。
実施形態A5.実施形態A1〜A4のいずれか1つの方法であって、ここで、Rはクロロまたはシアノである。
実施形態A6.実施形態A5の方法であって、ここで、Rはクロロである。
実施形態A7.実施形態A5の方法であって、ここで、Rはシアノである。
実施形態A8.実施形態A1〜A7のいずれか1つの方法であって、ここで、Rは、H、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、メチルシクロプロピルまたはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態A9.実施形態A8の方法であって、ここで、Rは、H、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロプロピルメチルまたはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態A10.実施形態A9の方法であって、ここで、Rは、H、メチル、イソプロピルまたはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態A11.実施形態A10の方法であって、ここで、Rはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態A12.実施形態A10の方法であって、ここで、Rはメチルまたはイソプロピルである。
実施形態A13.実施形態A12の方法であって、ここで、Rはメチルである。
実施形態A14.実施形態A12の方法であって、ここで、Rはイソプロピルである。
実施形態A15.実施形態A1〜A14のいずれか1つの方法であって、ここで、XはBrである。
実施形態A16.実施形態A1〜A14のいずれか1つの方法であって、ここで、XはIである。
実施形態A17.実施形態A1〜A16のいずれか1つの方法であって、ここで、パラジウム供給源は、パラジウム(II)種またはパラジウム(0)種である。
実施形態A18.実施形態A17の方法であって、ここで、パラジウム供給源はパラジウム(II)種である。
実施形態A19.実施形態A18の方法であって、ここで、パラジウム供給源は、酢酸パラジウム(II)(すなわち、Pd(OAc))、パラジウム(II)クロリド(すなわち、PdCl)、ビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)クロリド(すなわち、Pd(PhCN)Cl)およびパラジウム(II)アセチルアセトネート(すなわち、Pd(acac))から選択されるパラジウム(II)種である。
実施形態A20.実施形態A19の方法であって、ここで、パラジウム供給源は、酢酸パラジウム(II)およびパラジウム(II)クロリドから選択されるパラジウム(II)種である。
実施形態A21.実施形態A20の方法であって、ここで、パラジウム供給源は酢酸パラジウム(II)である。
実施形態A22.実施形態A20の方法であって、ここで、パラジウム供給源はパラジウム(II)クロリドである。
実施形態A23.実施形態A17の方法であって、ここで、パラジウム供給源はパラジウム(0)種である。
実施形態A24.実施形態A23の方法であって、ここで、パラジウム供給源は、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)およびビス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)から選択されるパラジウム(0)種である。
実施形態A25.実施形態A24の方法であって、ここで、パラジウム供給源はパラジウム(0)種であり、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)である。
実施形態A26.実施形態A1〜A25のいずれか1つの方法であって、ここで、式2の化合物に対するパラジウム供給源のモル割合は少なくとも約0.1%である。
実施形態A27.実施形態A26の方法であって、ここで、式2の化合物に対するパラジウム供給源のモル割合は少なくとも約0.2%である。
実施形態A28.実施形態A27の方法であって、ここで、式2の化合物に対するパラジウム供給源のモル割合は少なくとも約0.4%である。
実施形態A29.実施形態A26〜A27のいずれか1つの方法であって、ここで、式2の化合物に対するパラジウム供給源のモル割合は約0.4%未満である。
実施形態A30.実施形態A1〜A30のいずれか1つの方法であって、ここで、リガンドは、単座ホスフィンリガンドまたは二座ビホスフィンリガンドである。
実施形態A31.実施形態A30の方法であって、ここで、リガンドは、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(すなわち、dppf)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(すなわち、dppb)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(すなわち、キサントホス)およびビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(すなわち、DPEphos)から選択される二座ビホスフィンリガンドである。
実施形態A32.実施形態A31の方法であって、ここで、リガンドは、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンおよび1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンから選択される二座ビホスフィンリガンドである。
実施形態A33.実施形態A31の方法であって、ここで、リガンドは1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンである。
実施形態A34.実施形態A31の方法であって、ここで、リガンドは1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンである。
実施形態A35.実施形態A1〜A34のいずれか1つの方法であって、ここで、リガンドは二座リガンドであり、二座リガンド対パラジウム供給源のモル比は少なくとも約1である。
実施形態A36.実施形態A35の方法であって、ここで、リガンドは二座リガンドであり、二座リガンド対パラジウム供給源のモル比は少なくとも約1.5である。
実施形態A37.実施形態A36の方法であって、ここで、リガンドは二座リガンドであり、二座リガンド対パラジウム供給源のモル比は少なくとも約3である。
実施形態A38.実施形態A35〜A37のいずれか1つの方法であって、ここで、リガンドは二座リガンドであり、二座リガンド対パラジウム供給源のモル比は約10未満である。
実施形態A39.実施形態A1〜A38のいずれか1つの方法であって、ここで、塩基は有機塩基または無機塩基である。
実施形態A40.実施形態A39の方法であって、ここで、塩基は、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミンおよびN,N−ジメチルイソプロピルアミンから選択される有機塩基である。
実施形態A41.実施形態A40の方法であって、ここで、塩基はトリエチルアミンおよびトリブチルアミンから選択される有機塩基である。
実施形態A42.実施形態A41の方法であって、ここで、塩基はトリエチルアミンである。
実施形態A43.A39の方法であって、ここで、塩基は、式3の化合物を、試薬および塩基の両方として作用するに十分な量で含む。
実施形態A44.実施形態A39またはA43の方法であって、ここで、塩基は、式3の化合物を含む無機塩基であり;RはHであり;および、塩基は式2の化合物に対して少なくとも約2のモル比である(すなわち、実施形態A39またはA43の方法であって、ここで、塩基はNHであり;および、塩基は式2の化合物に対して少なくとも約2のモル比である)。
実施形態A45.実施形態A39またはA43の方法であって、ここで、塩基は式3の化合物を含む有機塩基であって、ここで、Rは、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロプロピルメチルまたはシクロプロピルシクロプロピル(すなわち、塩基は、NHCH、NHCH(CH、NH(c−Pr)またはNHCH(c−Pr)であり;および、塩基は、式2の化合物に対して少なくとも約2のモル比である。
実施形態A46.実施形態A45の方法であって、ここで、塩基は式3の化合物を含む有機塩基であり;Rはメチルまたはイソプロピルであり;および、塩基は、式2の化合物に対して少なくとも約2のモル比である。
実施形態A47.実施形態A46の方法であって、ここで、塩基は式3の化合物を含む有機塩基であり;Rはメチルであり;および、塩基は式2の化合物に対して少なくとも約2のモル比である。
実施形態A48.実施形態A39の方法であって、ここで、塩基は炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウムから選択される無機塩基である。
実施形態A49.実施形態A48の方法であって、ここで、塩基は炭酸ナトリウムである。
実施形態A50.実施形態A49の方法であって、ここで、塩基は重炭酸ナトリウムである。
実施形態A51.実施形態A48〜A50のいずれか1つの方法であって、ここで、塩基対式2の化合物のモル比は少なくとも約1である。
実施形態A52.実施形態A1〜A51のいずれか1つの方法であって、ここで、塩基対式2の化合物のモル比は少なくとも約2である。
実施形態A53.実施形態A51〜A52のいずれか1つの方法であって、ここで、塩基対式2の化合物のモル比は約5未満である。
実施形態A54.実施形態A1〜A53のいずれか1つの方法であって、ここで、接触させるステップは好適な溶剤中で実施される。
実施形態A55.実施形態A54の方法であって、ここで、接触させるステップは、エーテル、ニトリル、芳香族炭化水素およびアルコールから選択される1種以上の有機溶剤を含む好適な溶剤中で実施される。
実施形態A56.実施形態A55の方法であって、ここで、接触させるステップは、テトラヒドロフラン、グリム、アセトニトリル、キシレン、トルエン、メタノール、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンから選択される1種以上の有機溶剤を含む好適な溶剤中で実施される。
実施形態A57.実施形態A56の方法であって、ここで、接触させるステップは、エチレングリコールを含む好適な溶剤中で実施される。
実施形態A58.実施形態A56の方法であって、ここで、接触させるステップは、N,N−ジメチルエタノールアミン(2−ジメチルアミノエタノールとしても公知である)を含む好適な溶剤中で実施される。
実施形態A59.実施形態A56の方法であって、ここで、接触させるステップは、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンの混合物を含む好適な溶剤中で実施される。
実施形態A60.実施形態A1〜A59のいずれか1つの方法であって、ここで、好適な溶剤の体積対式2の化合物の重量の比は少なくとも約1mL/gである。
実施形態A61.実施形態A60の方法であって、ここで、好適な溶剤の体積対式2の化合物の重量の比は少なくとも約6mL/gである。
実施形態A62.実施形態A61の方法であって、ここで、好適な溶剤の体積対式2の化合物の重量の比は少なくとも約10mL/gである。
実施形態A63.実施形態A60またはA61のいずれか一方の方法であって、ここで、好適な溶剤の体積対式2の化合物の重量の比は約10mL/g未満である。
実施形態A64.実施形態A1〜A63のいずれか1つの方法であって、ここで、接触させるステップは少なくとも約20psi(約1.379e+005ニュートン/平方メートル)の圧力の一酸化炭素下で実施される。
実施形態A65.実施形態A64の方法であって、ここで、接触させるステップは少なくとも約40psi(約2.758e+005ニュートン/平方メートル)の圧力の一酸化炭素下で実施される。
実施形態A66.実施形態A65の方法であって、ここで、接触させるステップは少なくとも約75psi(約5.171e+005ニュートン/平方メートル)の圧力の一酸化炭素下で実施される。
実施形態A67.実施形態A64〜A66のいずれか1つの方法であって、ここで、接触させるステップは約100psi(約6.895e+005ニュートン/平方メートル)未満の圧力の一酸化炭素下で実施される。
実施形態A68.実施形態A1〜A67のいずれか1つの方法であって、ここで、接触させるステップは、約150℃以下の温度で実施される。
実施形態A69.実施形態A68の方法であって、ここで、接触させるステップは、約120℃以下の温度で実施される。
実施形態A70.実施形態A69の方法であって、ここで、接触させるステップは、約100℃以下の温度で実施される。
実施形態A71.実施形態A68〜A70のいずれか1つの方法であって、ここで、接触させるステップは、70℃を超える温度で実施される。
実施形態A72.実施形態A56の方法であって、ここで、接触させるステップは、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンからなる好適な溶剤中で実施される。
実施形態B1.式4の化合物
Figure 2014511367
(式中、
は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;
はF、Clまたはシアノであり;および
は、C〜C14アルキル、C〜C14ヒドロキシアルキル、C〜C14ジアルキルアミノアルキルまたはC〜C14ハロジアルキルアミノアルキルである)
を、式2の化合物
Figure 2014511367
(式中、
は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;
はF、Clまたはシアノであり;
XはBrまたはIである)
と式6の化合物
OH 6
とを、パラジウム供給源、リガンド、塩基および一酸化炭素の存在下に接触させるステップ;これに続く、式3の化合物の存在下にアミン化するステップ
を含む、発明の概要における式1の化合物を調製する方法。
実施形態B2.実施形態B1の方法であって、ここで、式4の化合物中のRは、C〜C14アルキル、C〜C14ヒドロキシアルキルまたはC〜C14ジアルキルアミノアルキルである。
実施形態B3.実施形態B1の方法であって、ここで、式4の化合物中のRは、メチル、エチル、イソプロピル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルまたはジメチルアミノエチルである。
実施形態B4.実施形態B1の方法であって、ここで、式4の化合物中のRは、メチル、エチル、イソプロピル、ヒドロキシエチルまたはジメチルアミノエチルである。
実施形態B5.実施形態B1の方法であって、ここで、式4の化合物中のRは、ヒドロキシエチルまたはジメチルアミノエチルである。
実施形態B6.実施形態B1の方法であって、ここで、式4の化合物中のRはヒドロキシエチルである。
実施形態B7.実施形態B1の方法であって、ここで、式4の化合物中のRはジメチルアミノエチルである。
実施形態B8.実施形態B1〜B7のいずれか1つの方法であって、ここで、RはC〜Cアルキルである。
実施形態B9.実施形態B8の方法であって、ここで、Rはメチルまたはエチルである。
実施形態B10.実施形態B9の方法であって、ここで、Rはメチルである。
実施形態B11.実施形態B1〜B10のいずれか1つの方法であって、ここで、Rはクロロまたはシアノである。
実施形態B12.実施形態B11の方法であって、ここで、Rはクロロである。
実施形態B13.実施形態B11の方法であって、ここで、Rはシアノである。
実施形態B14.実施形態B1の方法であって、ここで、式6の化合物中のRは、C〜C14アルキル、C〜C14ヒドロキシアルキルまたはC〜C14ジアルキルアミノアルキルである。
実施形態B15.実施形態B14の方法であって、ここで、式6の化合物中のRは、メチル、エチル、イソプロピル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルまたはジメチルアミノエチルである。
実施形態B16.実施形態B15の方法であって、ここで、式6の化合物中のRは、メチル、エチル、イソプロピル、ヒドロキシエチルまたはジメチルアミノエチルである。
実施形態B17.実施形態B16の方法であって、ここで、式6の化合物中のRはヒドロキシエチルまたはジメチルアミノエチルである。
実施形態B18.実施形態B17の方法であって、ここで、式6の化合物中のRはヒドロキシエチルである。
実施形態B19.実施形態B17の方法であって、ここで、式6の化合物中のRはジメチルアミノエチルである。
実施形態B20.実施形態B1〜B19のいずれか1つの方法であって、ここで、XはBrである。
実施形態B21.実施形態B1〜B19のいずれか1つの方法であって、ここで、XはIである。
実施形態B22.実施形態B1〜B21のいずれか1つの方法であって、ここで、式4の化合物は単離されている。
実施形態B23.実施形態B1〜B21のいずれか1つの方法であって、ここで、式4の化合物は単離されない(すなわち、インサイツで調製される)。
実施形態B24.実施形態B1〜B23のいずれか1つの方法であって、ここで、パラジウム供給源はパラジウム(II)種またはパラジウム(0)種である。
実施形態B25.実施形態B24の方法であって、ここで、パラジウム供給源はパラジウム(II)種である。
実施形態B26.実施形態B25の方法であって、ここで、パラジウム供給源は、酢酸パラジウム(II)(すなわち、Pd(OAc))、パラジウム(II)クロリド(すなわち、PdCl)、ビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)クロリド(すなわち、Pd(PhCN)Cl)およびパラジウム(II)アセチルアセトネート(すなわち、Pd(acac))から選択されるパラジウム(II)種である。
実施形態B27.実施形態B26の方法であって、ここで、パラジウム供給源は、酢酸パラジウム(II)およびパラジウム(II)クロリドから選択されるパラジウム(II)種である。
実施形態B28.実施形態B27の方法であって、ここで、パラジウム供給源は酢酸パラジウム(II)である。
実施形態B29.実施形態B27の方法であって、ここで、パラジウム供給源はパラジウム(II)クロリドである。
実施形態B30.実施形態B24の方法であって、ここで、パラジウム供給源はパラジウム(0)種である。
実施形態B31.実施形態B30の方法であって、ここで、パラジウム供給源は、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)およびビス(ジベンジリジンアセトン)ジパラジウム(0)から選択されるパラジウム(0)種である。
実施形態B32.実施形態B31の方法であって、ここで、パラジウム供給源はパラジウム(0)種であり、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)である。
実施形態B33.実施形態B1〜B32のいずれか1つの方法であって、ここで、式2の化合物に対するパラジウム供給源のモル割合は少なくとも約0.1%である。
実施形態B34.実施形態B33の方法であって、ここで、式2の化合物に対するパラジウム供給源のモル割合は少なくとも約0.2%である。
実施形態B35.実施形態B34の方法であって、ここで、式2の化合物に対するパラジウム供給源のモル割合は少なくとも約0.4%である。
実施形態B36.実施形態B33またはB34のいずれか一方の方法であって、ここで、式2の化合物に対するパラジウム供給源のモル割合は約0.4%未満である。
実施形態B37.実施形態B1〜B36のいずれか1つの方法であって、ここで、リガンドは単座ホスフィンリガンドまたは二座ビホスフィンリガンドである。
実施形態B38.実施形態B37の方法であって、ここで、リガンドは、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(すなわち、dppf)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(すなわち、dppb)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(すなわち、キサントホス)およびビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(すなわち、DPEphos)から選択される二座ビホスフィンリガンドである。
実施形態B39.実施形態B38の方法であって、ここで、リガンドは、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンおよび1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンから選択される二座ビホスフィンリガンドである。
実施形態B40.実施形態B39の方法であって、ここで、リガンドは1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンである。
実施形態B41.実施形態B39の方法であって、ここで、リガンドは1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンである。
実施形態B42.実施形態B1〜B41のいずれか1つの方法であって、ここで、リガンドは二座リガンドであり、二座リガンド対パラジウム供給源のモル比は少なくとも約1である。
実施形態B43.実施形態B42の方法であって、ここで、リガンドは二座リガンドであり、二座リガンド対パラジウム供給源のモル比は少なくとも約1.5である。
実施形態B44.実施形態B43の方法であって、ここで、リガンドは二座リガンドであり、二座リガンド対パラジウム供給源のモル比は少なくとも約3である。
実施形態B45.実施形態B42〜B44のいずれか1つの方法であって、ここで、リガンドは二座リガンドであり、二座リガンド対パラジウム供給源のモル比は約10未満である。
実施形態B46.実施形態B1〜B45のいずれか1つの方法であって、ここで、塩基は有機塩基または無機塩基である。
実施形態B47.実施形態B46の方法であって、ここで、塩基は、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミンおよびN,N−ジメチルイソプロピルアミンから選択される有機塩基である。
実施形態B48.実施形態B47の方法であって、ここで、塩基は、トリエチルアミンおよびトリブチルアミンから選択される有機塩基である。
実施形態B49.実施形態B48の方法であって、ここで、塩基はトリエチルアミンである。
実施形態B50.実施形態B46の方法であって、ここで、塩基は、炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウムから選択される無機塩基である。
実施形態B51.実施形態B50の方法であって、ここで、塩基は炭酸ナトリウムである。
実施形態B52.実施形態B1〜B51のいずれか1つの方法であって、ここで、塩基対式2の化合物のモル比は少なくとも約1である。
実施形態B53.実施形態B52の方法であって、ここで、塩基対式2の化合物のモル比は少なくとも約2である。
実施形態B54.実施形態B52〜B53のいずれか1つの方法であって、ここで、塩基対式2の化合物のモル比は約5未満である。
実施形態B55.実施形態B1〜B54の方法であって、ここで、接触させるステップは好適な溶剤中で実施される。
実施形態B56.実施形態B55の方法であって、ここで、接触させるステップは、エーテル、ニトリル、芳香族炭化水素およびアルコールから選択される1種以上の有機溶剤を含む好適な溶剤中で実施される。
実施形態B57.実施形態B56の方法であって、ここで、接触させるステップは、テトラヒドロフラン、グリム、アセトニトリル、キシレン、トルエン、メタノール、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミン(2−ジメチルアミノエタノールとしても公知である)から選択される1種以上の有機溶剤を含む好適な溶剤中で実施される。
実施形態B58.実施形態B57の方法であって、ここで、接触させるステップは、エチレングリコールを含む好適な溶剤中で実施される。
実施形態B59.実施形態B57の方法であって、ここで、接触させるステップは、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンの混合物を含む好適な溶剤中で実施される。
実施形態B60.実施形態B1〜B59のいずれか1つの方法であって、ここで、好適な溶剤の体積対式2の化合物の重量の比は少なくとも約1mL/gである。
実施形態B61.実施形態B60の方法であって、ここで、好適な溶剤の体積対式2の化合物の重量の比は少なくとも約6mL/gである。
実施形態B62.実施形態B61の方法であって、ここで、好適な溶剤の体積対式2の化合物の重量の比は少なくとも約10mL/gである。
実施形態B63.実施形態B60〜B61のいずれか1つの方法であって、ここで、好適な溶剤の体積対式2の化合物の重量の比は約10mL/g未満である。
実施形態B64.実施形態B59の方法であって、ここで、接触させるステップは、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンを含む好適な溶剤中で実施され、ならびに、N,N−ジメチルエタノールアミンのモル比は式2の化合物に対して3.5である。
実施形態B65.実施形態B1〜B64のいずれか1つの方法であって、ここで、接触させるステップは少なくとも約20psi(約1.379e+005ニュートン/平方メートル)の圧力の一酸化炭素下で実施される。
実施形態B66.実施形態B65の方法であって、ここで、接触させるステップは少なくとも約40psi(約2.758e+005ニュートン/平方メートル)の圧力の一酸化炭素下で実施される。
実施形態B67.実施形態B66の方法であって、ここで、接触させるステップは少なくとも約75psi(約5.171e+005ニュートン/平方メートル)の圧力の一酸化炭素下で実施される。
実施形態B68.実施形態B65〜B67のいずれか1つの方法であって、ここで、接触させるステップは約100psi(約6.895e+005ニュートン/平方メートル)未満の圧力の一酸化炭素下で実施される。
実施形態B69.実施形態B1〜B68のいずれか1つの方法であって、ここで、接触させるステップは、約140℃以下の温度で実施される。
実施形態B70.実施形態B69の方法であって、ここで、接触させるステップは、約130℃以下の温度で実施される。
実施形態B71.実施形態B70の方法であって、ここで、接触させるステップは、約120℃以下の温度で実施される。
実施形態B72.実施形態B69〜B71のいずれか1つの方法であって、ここで、接触させるステップは、70℃を超える温度で実施される。
実施形態B73.実施形態B69〜B71のいずれか1つの方法であって、ここで、接触させるステップは、90℃を超える温度で実施される。
実施形態B74.実施形態B1〜B73のいずれか1つの方法であって、ここで、Rは、H、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、メチルシクロプロピルまたはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態B75.実施形態B74の方法であって、ここで、Rは、H、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロプロピルメチルまたはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態B76.実施形態B75の方法であって、ここで、Rは、H、メチル、イソプロピルまたはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態B77.実施形態B76の方法であって、ここで、Rはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態B78.実施形態B76の方法であって、ここで、Rはメチルまたはイソプロピルである。
実施形態B79.実施形態B78の方法であって、ここで、Rはメチルである。
実施形態B80.実施形態B78の方法であって、ここで、Rはイソプロピルである。
実施形態B81.実施形態B58の方法であって、ここで、接触させるステップは、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンの混合物からなる好適な溶剤中で実施される。
実施形態B82.実施形態B59の方法であって、ここで、接触させるステップは、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンを含む好適な溶剤中で実施され、ならびに、N,N−ジメチルエタノールアミンのモル比は、式2の化合物に対して約1〜約14である。
実施形態B83.実施形態B84の方法であって、ここで、接触させるステップは、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンを含む好適な溶剤中で実施され、ならびに、N,N−ジメチルエタノールアミンのモル比は式2の化合物に対して約1〜約8である。
実施形態B84.実施形態B83の方法であって、ここで、接触させるステップは、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンを含む好適な溶剤中で実施され、ならびに、N,N−ジメチルエタノールアミンのモル比は式2の化合物に対して約2〜約4である。
実施形態C1.実施形態A1〜A72またはB1〜B84のいずれかにおいて開示されている方法を用いて式1の化合物を調製することを特徴とする、式1の化合物を用いて式5の化合物を調製するための発明の概要の方法。
実施形態C2.実施形態C1の方法であって、ここで、式5の化合物中のZはNである。
実施形態C3.実施形態C1の方法であって、ここで、式5の化合物中のZはCRである。
実施形態C4.実施形態C1またはC3のいずれか一方の方法であって、ここで、Rは、H、ClまたはBrである。
実施形態C5.実施形態C4の方法であって、ここで、RはClである。
実施形態C6.実施形態C4の方法であって、ここで、RはHである。
実施形態C7.実施形態C1〜C6のいずれか1つの方法であって、ここで、式5の化合物中のRはC〜Cアルキルである。
実施形態C8.実施形態C7の方法であって、ここで、Rはメチルまたはエチルである。
実施形態C9.実施形態C7の方法であって、ここで、Rはメチルである。
実施形態C10.実施形態C1〜C9のいずれか1つの方法であって、ここで、式5の化合物中のRはクロロまたはシアノである。
実施形態C11.実施形態C10の方法であって、ここで、Rはクロロである。
実施形態C12.実施形態C10の方法であって、ここで、Rはシアノである。
実施形態C13.実施形態C1〜C12のいずれか1つの方法であって、ここで、式5の化合物中のRは、H、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、メチルシクロプロピルまたはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態C14.実施形態C13の方法であって、ここで、Rは、H、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロプロピルメチルまたはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態C15.実施形態C14の方法であって、ここで、Rは、H、メチル、イソプロピルまたはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態C16.実施形態C15の方法であって、ここで、Rはシクロプロピルシクロプロピルである。
実施形態C17.実施形態C15の方法であって、ここで、Rはメチルまたはイソプロピルである。
実施形態C18.実施形態C17の方法であって、ここで、Rはメチルである。
実施形態C19.実施形態C17の方法であって、ここで、Rはイソプロピルである。
実施形態C20.実施形態C1〜C19のいずれか1つの方法であって、ここで、式5の化合物中のRは、Cl、Br、CFまたはOCHFである。
実施形態C21.実施形態C20の方法であって、ここで、RはBrまたはCFである。
実施形態C22.実施形態C21の方法であって、ここで、RはCFである。
実施形態C23.実施形態C21の方法であって、ここで、RはBrである。
実施形態C24.実施形態C1〜C23のいずれか1つの方法であって、ここで、式5の化合物中のRはClまたはBrである。
実施形態C25.実施形態C24の方法であって、ここで、RはBrである。
実施形態C26.実施形態C24の方法であって、ここで、RはClである。
実施形態C27.実施形態C1〜C26のいずれか1つの方法であって、ここで、式5の化合物中のRはHまたはClである。
実施形態C28.実施形態C27の方法であって、ここで、RはHである。
本発明の上記の実施形態A1〜A72、B1〜B84またはC1〜C28のいずれかはいずれかの様式で組み合わされることが可能である。
以下のスキームにおいて、以下の式1〜8の化合物におけるR、R、R、R、R、RおよびRの定義は、他に示されている場合を除き、発明の概要において上記に定義されているとおりである。スキーム1において示されているとおり、本発明は、意外なことにプロセス全体がアニリン官能基の保護を伴わずに実施される、パラジウム触媒カルボニル化とこれに続くアミノ化とを用いる式1の化合物の調製方法に関する。本方法において、式2のアニリンおよび式3のアミンは、パラジウム供給源、リガンド、塩基および一酸化炭素の存在下で組み合わされて(すなわち、接触させられて)式1の対応するアミノベンズアミドが提供される。
Figure 2014511367
パラジウム供給源は、Pd(0)またはPd(II)種のいずれかであることが可能である。本発明のリガンドは、以下の図1に示される式7の化合物などの二座ホスフィンであることが可能である。
Figure 2014511367
式7の化合物において、Xは、リガンドの結合角度が91〜112となるよう選択される置換または非置換の架橋基である(例えば、Leeuwen,P.W.N.M v.et al.2000,100,2741−2769を参照のこと)。好適な未置換のX基の例としては、これらに限定されないが、−(CH−、1,4’−フェロセン、2,2’−ジフェニルエーテル、1,2−キシレンおよび4,5−キサンテンが挙げられる。式7の化合物において、各R、R10、R11およびR12は、独立して、アリールまたは置換アリールである。本明細書において用いられるアリール基の例としては、単環式芳香族炭化水素(フェニルなど)および酸素含有芳香族複素環(フリルなど)が挙げられる。本明細書において用いられるところ、置換アリール基の例としては、アリール基の1個以上の水素がアルキル、アルコキシ、塩素、フッ素またはフルオロメチル基によって置換されているアリール基(キシリルとしてのトリルなど)が挙げられる。
パラジウム供給源とリガンドとの組み合わせは、一般に、高収率および高選択性が達成されるよう選択される。本発明の文脈における収率は、単離収率または面積%(HPLC分析による)を基準とする計算上の収率のいずれかを指す。単離収率および計算上の収率の両方の計算は、形成された所望の生成物のモル数を、副反応がなく、かつ、限定反応物質が完全に反応した場合に形成されるであろうモル数で除する除算として表記される。本発明の文脈における選択性は、形成された所望の生成物のモル数を形成された望ましくない生成物のモル数で除したものを指す。リガンドとパラジウム供給源との組み合わせもまた、均質な混合物を形成する観点で選択される。本発明の文脈において、パラジウム供給源は、適切な二座リガンドと組み合わされる。本発明について注目すべきは、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(dppb)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(キサントホス)、およびビス(2,2’−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(DPEphos)などの二座ビホスフィンリガンドであり、これらのすべては市販されている。特に注目すべき適切な二座リガンドは、一酸化炭素の取り込みが速いという理由から、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、(dppf)である。また、特に注目すべき適切な二座リガンドは、経済的な理由から、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(dppb)である。他の好適な二座ビホスフィンリガンドの一般的な調製方法は文献に記載されており、当業者に周知である(例えば、Organometallics 2008,27,5402−5422を参照のこと)。
パラジウム供給源およびリガンドもまた、予め形成された錯体(すなわち、パラジウム供給源およびリガンド)の形態で供給されてもよい。本発明において有用なパラジウム(II)および二座ビホスフィンリガンドの予め形成された錯体の例としては、市販されているジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物およびジクロロ(9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン)パラジウム(II)が挙げられる。
あるいは、パラジウム供給源およびリガンドは個別に組み合わされてもよい。この実施形態において利用可能な好適なパラジウム供給源の例は、酢酸パラジウム(II)、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)、プロピオン酸パラジウム(II)および安息香酸パラジウム(II)などのカルボン酸パラジウム(II);例えば塩化パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、硫酸パラジウム(II)といった鉱酸のパラジウム塩;ならびに、(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)およびアセチルアセトン酸パラジウム(II)などの他のパラジウム錯体であり、これらのすべてが市販されている。
パラジウム供給源に対して過剰量の二座リガンドを用いることにより、スキーム1のプロセスにおいてパラジウム供給源が最も効率的に利用される。二座リガンド対パラジウム供給源のモル比は1:1〜10:1で様々であることが可能であるが、典型的には1.5〜3.0:1である。
式2の化合物に対するパラジウム供給源のモル割合は全体的な選択性に対しては重要ではないが、実際の使用に際しては、0.1%〜0.4%であることが好ましい。式2の化合物の式1の化合物は、式2の化合物に対して0.2mol%のパラジウム供給源の仕込み量で、90℃で約3時間で完全に転換され得る。
スキーム1のプロセスは、最も簡便には、式3のアミンの少なくとも2倍過剰量を用いることにより中和される理論量のHX(ここで、XはBrまたはIである)をもたらす。式3のアミンの典型的な量は、2×〜5×モル過剰量の範囲である。式3のアミンは、気体または液体として実質的に純粋な成分として導入されることが可能である。あるいは、式3の化合物は、好適な溶剤(好ましくは、好適な有機溶剤またはその混合物)、および、最も簡便には、プロセス溶剤として用いられるものと同一の好適な溶剤中の溶液として導入されることが可能である。
普通、反応混合物および条件と適合するいずれかの塩基が、スキーム1のプロセスにおいて採用され得る。第三級アミン(例えば、トリエチルアミンまたはトリブチルアミン)などの有機塩基が特に好適である。しかも、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムなどの無機塩基;ならびに、ナトリウム、カルシウム、セシウムおよびカリウムの水酸化物もまた採用可能である。
スキーム1のプロセスは、典型的には好適な溶剤中で実施される。多様な有機溶剤がプロセス用の溶剤媒体の成分として好適である。好適な溶剤の例としては、テトラヒドロフランおよび2,5,8トリオキサノナン(ジグリム)などのエーテル、アセトニトリルなどのニトリル、ならびに、キシレンまたはトルエンなどの芳香族炭化水素などの有機溶剤、ならびに、これらの混合物が挙げられる。驚くべきことに、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンなどの配位性溶剤を単独で、または、組み合わせで含む溶剤系が、本発明のプロセスの選択性および効率の向上に特に有利である。エチレングリコールまたはN,N−ジメチルエタノールアミンを含有する溶剤混合物が用いられる場合、中間体エステルがインサイツで形成される可能性があるが、式3の化合物にろ出されて式1の最終化合物に転換されることが可能である。
スキーム1の方法において用いられる有機溶剤の総体積は、式2の化合物の重量を基準として、約1mL/g〜約20mL/g、および、より好ましくは約6mL/g〜約10mL/gであることが好ましい。
ホスフィンリガンドは、スキーム1のプロセスにおける空気および水の両方の存在に敏感である。従って、このプロセスは、不要な副産物の形成を防止するために、実質的に酸素および水を含まない溶剤中で実施されることが好ましい。例えば、窒素もしくはアルゴンなどの不活性雰囲気中における溶剤の還流もしくは蒸留、または、窒素もしくはアルゴンなどの不活性ガスによる溶剤のスパージングを含む、無酸素溶剤を入手するための標準的な技術を用いることが可能である。分子ふるい、炭酸カリウムおよび硫酸マグネシウムなどの標準的な乾燥剤もまた用いられ得る。
本方法は、一酸化炭素圧下で実施される。反応容器は、室温で加圧されることが最も簡便である。一酸化炭素の圧力は広い限界間で様々であることが可能であるが、比較的低い圧力が、式1の化合物に最も良好な選択性をもたらす。典型的には、20〜100psi(1.379e+005〜6.895e+005ニュートン/平方メートル)の圧力の一酸化炭素が良好な結果をもたらす。より典型的には、この範囲は、40〜90psi(2.758e+005〜6.205e+005ニュートン/平方メートル)の一酸化炭素である。本方法のプロセスに必要とされる一酸化炭素は、典型的には、実質的に純粋、または、窒素などの不活性ガスで希釈された気体形態で導入される。
スキーム1の方法は、標準的な技術手法を用いて実施されることが可能である。好ましくは、試薬は無酸素環境中で反応容器に仕込まれる。無酸素環境を得るための標準的な技術を使用可能であり、例えば、反応容器の排気、および、不活性ガスによる大気圧への再加圧が含まれる。この方法は、反応容器中の酸素の存在度をさらに低減させるために2回以上反復することが可能である。
試薬は、如何なる順番でも反応容器に添加されることが可能である。添加の一形態は、固体または好適な溶剤中のスラリーとしてのリガンドおよびパラジウム供給源の添加、これに続く、式2の化合物および好適な溶剤中の式3の化合物の溶液の添加を含む。次いで、いずれかのさらなる溶剤が、式1の化合物の質量対好適な溶剤の体積の所望の比を達成するために添加されることが可能である。リガンド、パラジウム供給源、式2の化合物は、任意選択で、好適な溶剤中の溶液またはスラリーとして添加されることが可能である。式3の化合物は、任意選択で、好ましくは、反応混合物の他の成分が反応容器に添加された後に、純粋な成分として添加されることが可能である。
この方法は、典型的には、約70℃〜150℃、より典型的には約90℃〜120℃の温度で実施される。一般に、式1の化合物の最も良好な選択性および収率は、実用的な反応時間をもたらす最低の温度で得られる。反応時間は、反応条件、パラジウム供給源、リガンドおよび用いられる特定の式2の化合物に応じて数分間〜数時間の範囲で、広く様々であり得る。反応の後、式1の化合物は、ろ過、抽出、蒸発および結晶化を含む技術分野において公知である標準的な技術によって単離されることが可能である。任意選択で、反応混合物は、生成物の単離に先だって、水で洗浄され、続いて、水性相が好適な溶剤(例えば、酢酸エチル、トルエンおよび低級アルキルエーテル)で抽出され得る。式1の化合物は典型的には周囲温度で固形であるため、これらは、度々、ろ過により、任意選択で、これに続く、水および/または有機溶剤(例えば、キシレン、トルエンまたはエタノール)での洗浄により、最も容易に単離される。追加の生成物は、濾液を減圧下で濃縮し、得られる残渣を有機溶剤(例えば、キシレン、トルエンまたはエタノール)中でスラリー化し、ろ過し、ならびに、任意選択で、水および/または有機溶剤(例えば、キシレン、トルエンまたはエタノール)で洗浄することにより単離されることが可能である。固体生成物は、適切な有機溶剤(例えばエタノール、メタノールまたはアセトニトリル)からの再結晶化によりさらに精製可能である。
スキーム2において示されているとおり、本発明の有用な実施形態は、式2の化合物と、一酸化炭素および式6のアルコール(式中、Rは、C〜C14アルキル、C〜C14ヒドロキシアルキル、C〜C14ジアルキルアミノアルキルまたはC〜C14ハロジアルキルアミノアルキルである)とを、パラジウム供給源、リガンドおよび塩基の存在下で反応させて式4の化合物を得ることにより式1の化合物の調製が可能である2ステップ法である。次いで、得られる式4のエステルが、スキーム2に図示されているとおり式3の化合物と接触させられることにより式1の化合物に転換される。式4の化合物は、単離および精製することなく利用可能である。あるいは、式4の化合物は、単離され、精製され、および、式1のベンズアミドに転換されてもよい。この転換を行う条件(すなわち、パラジウム供給源、リガンド等)は、式3のアミンの代わりに、反応溶剤としても機能する式6のアルコールが用いられることを除き、スキーム1に記載のものと基本的に同一である。メタノールおよびエチレングリコールがこのプロセスにおける特に有用な溶剤である。反応混合物中に大モル過剰量の反応体アルコールが存在している限りにおいては他の有機共溶剤が用いられてもよい。
Figure 2014511367
式4の化合物は、任意選択で、ろ過、抽出、蒸発および結晶化を含む技術分野において公知である標準的な技術によって単離されることが可能である。反応混合物は、生成物の単離に先だって、水で洗浄され、続いて、水性相が好適な有機溶剤(酢酸エチル、トルエン、エーテル)で抽出され得る。式4の化合物は典型的には周囲温度で固形であるため、これらは、度々、ろ過により、任意選択で、これに続く、水および/または有機溶剤(キシレン、トルエン、エタノール)での洗浄により最も容易に単離される。追加の生成物は、濾液を減圧下で濃縮し、得られる残渣を有機溶剤(キシレン、トルエン、エタノール)中でスラリー化し、ろ過し、ならびに、任意選択で、水および/または有機溶剤(キシレン、トルエン、エタノール)で洗浄することにより単離されることが可能である。固体生成物は、適切な有機溶剤(エタノール、メタノール、アセトニトリル)からの再結晶化によりさらに精製可能である。
エステルのアミドへの転換(すなわち、アミン化)は、技術分野において公知である。スキーム2の方法を用いて、インサイツで生成された式4の化合物(すなわち、単離されていない)を式1の化合物に転換させることが可能である。あるいは、式4の化合物を単離することが可能であり、次いで、これを式1の化合物にアミン化により転換することが可能である。いずれの方法においても、度々、エチレングリコールまたはN,N−ジメチルアミノエタノールなどの好適な溶剤中において適切なアミンと共にエステルを加熱するステップが含まれる。アントラニル酸エステルをアントラニル酸アミドに転換する有用な手法は、国際公開第2006/062978号パンフレットに記載されている。また、E.B.Skibo et al.,Journal of Medicinal Chemistry 2002,45(25),5543−5555には、シアン化ナトリウム触媒を用いた対応するアントラニル酸エステルからのアントラニル酸アミドの調製が開示されている。
本方法は、式1のアミノベンズアミドまたは式4のアミノベンゾエートを、典型的には85〜95%の収率でもたらす効率的な手段を提供する。特に注目すべきは、本方法を用いることで、潜在的に副反応に関与する可能性があるアミノ置換基が式1の化合物および式2の出発化合物に含有されているにも関わらず、式1の化合物の顕著に高い収率を優れた純度で提供することが可能であることである。
式2の化合物は、一般に技術分野において公知であり、市販されており、または、文献から調製されることが可能である。例えば、RがCHであり、RがClであり、および、XがBrである式2の化合物は、国際公開第2008/051533号パンフレットの第93ページに見出されるとおり調製されることが可能である。RがCHであり、Rがシアノであり、および、XがBrである式2の化合物は、国際公開第2010/093191号パンフレットの第83および84ページに見出されるとおり調製されることが可能である。
本発明の他の態様において、本発明の方法により調製される式1の化合物は、図2に示されているとおり、式5の化合物を調製するための中間体として有用であることが可能である。式5の化合物は、例えば国際公開第2004/024222号パンフレットに記載されているとおり、殺虫剤として有用である。
Figure 2014511367
注目すべきは、Rが、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;Rが、F、Clまたはシアノであり;Rが、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルアルキル、C〜Cアルキルシクロアルキルまたはシクロプロピルシクロプロピルであり;ZがCRまたはNであり;Rが、Cl、Br、CF、OCHFまたはOCHCFであり;Rが、F、ClまたはBrであり;Rが、H、FまたはClで
あり;および、Rが、H、F、ClまたはBrである式5の化合物である。特に注目すべきは、Rがメチルであり;RがClまたはシアノであり;Rがメチルであり;ZがNであり;RがBrであり;および、RがHである式5の化合物である。
式1の化合物からの式5の化合物の調製には、多様な経路が可能である。このような方法の1つがスキーム3に示されている。この方法において、式5の化合物は、国際公開第2006/062978号パンフレットにおいて教示されている一般的な方法に準拠して式1の化合物、式8のピラゾールおよび塩化スルホニルを組み合わせることによって調製される。
Figure 2014511367
国際公開第2006/062978号パンフレットに記載されているとおり、この転換には、多様な反応条件が可能である。典型的には、溶剤および塩基の存在下で、式1の化合物および式8の化合物の混合物に塩化スルホニルが添加される。塩化スルホニルは、一般に、R13が炭素系ラジカルである式R13S(O)Clのものである。通常は、この方法に関して、R13は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または、任意選択でハロゲン、C〜Cアルキルおよびニトロからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているフェニルである。市販されている塩化スルホニルとしては、メタンスルホニルクロリド(R13はCHである)、プロパン塩化スルホニル(R13は(CHCHである)、ベンゼンスルホニルクロリド(R13はフェニルである)およびp−トルエンスルホニルクロリド(R13は4−メチルフェニルである)が挙げられる。経済性、添加の容易性、および/または、廃棄の少なさのために、メタンスルホニルクロリドが注目されるべきである。完全な転換のためには、少なくとも1モル当量の塩化スルホニル/1モルの式8の化合物が化学量論的に必要とされる。典型的には、塩化スルホニル対式8の化合物のモル比は、約2.5以下、より典型的には約1.4以下である。
式5の化合物は、式1、式8の出発化合物および塩化スルホニルが、それぞれが少なくとも部分的に可溶性である組み合わされた液体相中で、相互に接触された場合に形成される。式1および式8の出発材料は、典型的には通常の周囲温度で固形であるために、この方法は、出発化合物が顕著な溶解度を有する溶剤を用いることで最も良好に実施される。それ故、典型的には、この方法は、溶剤を含む液体相中で実施される。いくつかの場合において、式8のカルボン酸はわずかな溶解度しか有していない可能性があるが、塩基が付加されたその塩は、溶剤中に高い溶解度を有している可能性がある。この方法に好適な溶剤としては、アセトニトリルおよびプロピオニトリルなどのニトリル;酢酸メチル、酢酸エチルおよび酢酸ブチルなどのエステル;アセトン、メチルエチルケトン(MEK)およびメチルブチルケトンなどのケトン;ジクロロメタンおよびトリクロロメタンなどのハロアルカン;エチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)およびp−ジオキサンなどのエーテル;ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、およびジクロロベンゼンなどの芳香族炭化水素;トリアルキルアミン、ジアルキルアニリンおよび任意選択で置換されているピリジンなどの第三級アミン;ならびに、これらの混合物が挙げられる。特に注目すべき溶剤としては、アセトニトリル、プロピオニトリル、酢酸エチル、アセトン、MEK、ジクロロメタン、メチルt−ブチルエーテル、THF、p−ジオキサン、トルエン、およびクロロベンゼンが挙げられる。特に注目すべき溶剤は、度々優れた収率および/または純度で生成物をもたらすために、アセトニトリルである。
本方法の反応は、そのままでは式1、式5および式8の化合物の塩基中心に結合することとなる塩化水素を副生物として生成するため、この方法は、少なくとも1種の追加の塩基の存在下で最も良好に実施される。この塩基はまた、カルボン酸と、塩化スルホニル化合物およびアントラニルアミドとの構築的な相互作用を促進させることが可能である。追加の塩基と式8のカルボン酸との反応は、反応媒体中でカルボン酸よりも大きい溶解度を有し得る塩を形成する。塩基は、塩化スルホニルの添加と同時に、交互に、または、さらにはその後に添加されてもよいが、塩基は、典型的には、塩化スルホニルの添加よりも前に添加される。第三級アミンなどのいくつかの溶剤もまた塩基とされ、これらが溶剤として用いられる場合、塩基として化学量論的に大過剰量で用いられることとなる。塩基が溶剤として用いられない場合、塩基対塩化スルホニルのモル比は、典型的には、約2.0〜約2.2であり、および、好ましくは約2.1〜約2.2である。第三級アミンおよび置換ピリジンなどの塩基が本方法において有用である。注目すべきは、2−ピコリン、3−ピコリン、2,6−ルチジンおよびピリジンを含む塩基である。特に注目すべき塩基は、式8の化合物のカルボン酸との塩が、度々、アセトニトリルなどの溶剤中で高度に可溶性であるために、3−ピコリンである。
式5の化合物は、結晶化、ろ過および抽出を含む当業者に公知の方法によって反応混合物から単離されることが可能である。国際公開第2006/062978号パンフレットにおいて開示されているとおり、いくつかの場合においては、スキーム3のカップリング反応条件下において、以下のスキーム4において示されているとおり、式5の化合物を部分的に環化して、式9のイミノベンゾキサジン誘導体を形成することが可能である。
Figure 2014511367
国際公開第2006/062978号パンフレットにおいて考察されているとおり、これらの事例においては、単離に先立って、式9のイミノベンゾキサジン化合物を式5のアミドに転換し戻すことが度々有利である。この転換は、酸水溶液(例えば、塩酸水溶液)による反応混合物の処理により;または、式9の混合物および式5の混合物を単離し、次いで、この混合物を、任意選択で好適な有機溶剤(例えば、アセトニトリル)の存在下に、酸水溶液で処理することにより達成することが可能である。国際公開第2006/062978号パンフレットには、式5の化合物の単離に先立つ酸水溶液による反応混合物の処理が例示されている例を含む、スキーム6の方法に関連する特定の例が開示されている。
あるいは、式9の化合物は、単離に先立って、反応混合物を水と接触させ、および、加熱することによって、式5の化合物に転換し戻すことが可能である。典型的には、式9化合物の式5の化合物への転換は、式1の出発化合物の重量を基準として約2〜6重量部の水を添加し、次いで、約45〜約65℃に加熱することにより達成されることが可能である。式9の化合物の式5の化合物への転換は、通常、1時間以内に完了される。
式8のピラゾール−5−カルボン酸は5−オキソ−3−ピラゾリジンカルボキシレートから調製されることが可能であり、ハロゲン化剤での処理により3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートがもたらされ、その後、これが酸化剤で処理されて式8のカルボン酸ピラゾールのエステルをもたらすことが可能である。次いで、このエステルが酸(すなわち、式8の化合物)に転換されることが可能である。用いられることが可能であるハロゲン化剤としては、例えば、オキシハロゲン化リン、三ハロゲン化リン、五ハロゲン化リン、塩化チオニル、ジハロトリアルキルホスホラン、ジハロジフェニルホスホラン、塩化オキサリルおよびホスゲンが挙げられる。酸化剤は、例えば、過酸化水素、有機過酸化物、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、一過硫酸カリウム(例えば、Oxone(登録商標))、元素臭素または過マンガン酸カリウムであることが可能である。ハロゲン化および酸化法、ならびに、出発5−オキソ−3−ピラゾリジンカルボキシレートの調製手法の記載に関しては、国際公開第2003/016283号パンフレット、国際公開第2004/087689号パンフレットおよび国際公開第2004/011453号パンフレットを参照のこと。エステルをカルボン酸に転換するために、無水条件下での求核性開裂、または、酸もしくは塩基の使用を含む加水分解を含む、化学文献において報告されている多様な方法を用いることが可能である(方法の概説に関しては、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,2nd ed.,John Wiley & Sons,Inc.,New York,1991,pp.224−269を参照のこと)。塩基触媒加水分解法が、対応するエステルからの式8のカルボン酸の調製に好ましい。好適な塩基としては、アルカリ金属水酸化物(リチウム、ナトリウムまたは水酸化カリウムなど)が挙げられる。例えば、エステルは、水とメタノールなどのアルコールとの混合物中に溶解されることが可能である。水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムとの処理で、エステルは鹸化してカルボン酸のナトリウムまたはカリウム塩をもたらす。塩酸または硫酸などの強酸による酸性化によりカルボン酸がもたらされる。国際公開第2003/016283号パンフレットには、エステルの酸への転換のための塩基触媒加水分解法を例示する関連する実験例が提供されている。
あるいは、式8の化合物は4,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートから調製されることが可能であり、酸触媒脱水反応を介してエステルがもたらされ、次いでこれが式8の酸に転換されることが可能である。典型的な反応条件は、酢酸などの有機溶剤中における約0〜100℃の温度での、例えば硫酸といった酸による4,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートの処理を含む。この方法は、国際公開第2003/016282号パンフレットに記載されている。エステルの酸への転換は、上記の方法を用いて行われることが可能である。また、国際公開第2003/016282号パンフレットには、エステルを酸に転換する関連した実験例が提供されている。
さらなる詳細を伴わずに、当業者は、前述の記載を用いて、本発明を最大限に利用することが可能であると考えられている。従って、以下の実施例は、単なる例示であって、本開示を如何様にも限定しないと解釈されるべきである。H NMRスペクトルはテトラメチルシランの低磁場側にppmで報告されており;sは一重項であり、dは二重項であり、mは多重項である。反応混合物および生成物のHPLC分析を、Ace 3 C18 Ultra Inert(登録商標)クロマトグラフィカラム(MacMod Analytical Inc.,Chadds Ford,PA,19317製の逆相カラム;3μm粒径、直径4.6mm×全長15cm;カタログ番号Ace111−1546)を5〜80%アセトニトリル/pH3リン酸緩衝剤の溶離液と共に用いて行った。
さらなる詳細を伴わずに、前述の記載を用いる当業者は、本発明を最大限利用可能であると考えられている。従って、以下の実施例は、単なる例示であって、本開示を如何様にも限定しないと解釈されるべきである。以下の実施例における方法は合成転換全体における各ステップに係る手法を例示しており、各ステップに係る出発材料は、必ずしも、その手法が他の実施例またはステップにおいて記載されている特定の調製用工程によって調製されていてもいなくてもよい。以下の実施例および表において、「Exp.」は実験を指す。H NMRスペクトルは、別段の定めがある場合を除き、テトラメチルシランの低磁場側にppmで、400MHzで報告されており;「s」は一重項を意味し、「m」は多重項を意味し、「d」は二重項を意味する。
実施例1
2−アミノ−5−クロロ−N,3−ジメチルベンズアミド(化合物1a)の調製
吊り下げ式攪拌機、熱電対、圧力トランスデューサ、サンプリング管および気体導入管を備える100mLのHastelloy−C定格圧力反応器(反応器1)に、4.1gの2−ブロモ−4−クロロ−6−メチルベンゼンアミン(化合物2a)(97重量%、18.0mmol)、0.0083gの酢酸パラジウム(II)(98重量%、0.0361mmol、0.002当量)および0.0317gの1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(dppb)(98重量%、0.0721mmol、0.004当量)を仕込んだ。反応器を、2回、シールし、加圧し(窒素で2.4atm)、次いで、ベントした。許容漏洩テストの後、反応器1を大気に開放し、次いで、シールした。次いで、別の同等の反応器(反応器2)におよそ60gのエチレングリコールを仕込んだ。反応器2をシールし、次いで、撹拌することなく、窒素圧力を加えてサンプリング管の底部よりも下方に残るものを除いてすべてのエチレングリコールを排出し;排出したエチレングリコールは廃棄した。反応器2を開放し、55.5gの新たなエチレングリコールを添加した。反応器2を再度シールし、窒素で3.4atmに加圧し、ベントした。これを2回繰り返した後、反応器2において撹拌を開始し、オイルバブラーを開放しながら、サンプリング管を介しておよそ97分間、エチレングリコールに窒素をスパージした。窒素流および撹拌を停止し、反応器2をシールした。両方の反応器中の圧力はおよそ1atmであった。反応器2のサンプリング管を、透光性の1/8−インチTeflon(登録商標)定格圧力管で反応器1のサンプリング管に接続した。3.4atmの窒素圧力を反応器2に加えることにより、エチレングリコールを反応器2から反応器1に移した。Teflon(登録商標)移送管中に液体が見えなくなることにより移送が完了したと判定した後、反応器1をシールし、反応器2をベントし、2つの反応器を接続している管を外した。反応器1中で撹拌を開始した。反応器1中の温度を、共にコンピュータ制御した、20℃に設定したジャケット流体と電気抵抗加熱との組み合わせによりおよそ25℃で維持した。反応器1を圧縮COのシリンダから3.74atmに加圧し、次いで、大気中にベントすることを3回連続して繰り返すことにより、反応器1中の窒素雰囲気を一酸化炭素に置き換えた。
加圧無水メチルアミンのレクチャーボトルを秤上のスタンドに配置し、ボトルを、ステンレス鋼管で反応器1に接続した。合計で6.86gのメチルアミン(98重量%、216mmol、12当量)をおよそ18分間かけて反応器1に仕込んだ。メチルアミンの添加で発熱が見られ、反応器1の内容物はすぐに37℃に達した。メチルアミンを添加した後、反応器1をシールし、コンピュータ制御により110℃に加熱した。メチルアミンシリンダを取り外し、COシリンダを再度反応器1に接続した。反応器1が110℃に達した後、コンピュータ制御の流量計を用いて、COを反応器1に供給して3.74atmを維持し;反応器へのCOガスの供給量を記録した。60分後、HPLC分析用にサンプルを採った。3.8時間後、1.1当量のCOを反応器1に供給したが、圧力および温度を25時間維持した。この時点で、反応器へのCO流は実質的に弱まっていた。次いで、反応器1を25℃に冷却し、上記のとおり窒素で不活性にした。反応器1の内容物をガラスボトルに移し、HPLC分析用にサンプルを採り、次いで、シールした。
周囲温度で4日間保管した後、57.13gの反応混合物を磁気攪拌棒を備える200mLの一首丸底フラスコに移した。追加の漏斗を丸底フラスコに取り付け、撹拌しながら、50mLの脱イオン水をおよそ23分間かけてフラスコに添加した。およそ11mLの脱イオン水を添加した後、混合物は清透な溶液から粘性のスラリーに変化した。混合物をろ過し、固体生成物のケーキを50mLの脱イオン水で洗浄した。合計で4.92gの生成物が得られ、これを真空オーブン中でおよそ70℃で、減圧下に6日間かけて乾燥させて、2.36gの表題の化合物を99.1重量%のアッセイで得た(70%の概算単離収率に対応)。
実施例2
2−アミノ−5−クロロ−N,3−ジメチルベンズアミドの調製
ステップA:2−ヒドロキシエチル2−アミノ−5−クロロ−3−メチルベンゾエート(化合物4a)および2−(ジメチルアミノ)エチル2−アミノ−5−クロロ−3−メチルベンゾエート(化合物4b)の調製
吊り下げ式攪拌機、熱電対、圧力トランスデューサ、サンプリング管および気体導入管を備える100mLのHastelloy−C定格圧力反応器(反応器1)に、8.2gの2−ブロモ−4−クロロ−6−メチルベンゼンアミン(97重量%、36.1mmol)、0.0165gの酢酸パラジウム(II)(98重量%、0.0721mmol、0.002当量)および0.0634gの1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(dppb)(98重量%、0.144mmol、0.004当量)を仕込んだ。反応器を、2回、シールし、加圧し(窒素で2.4atm)、次いで、ベントした。許容漏洩テストの後、反応器1を大気に開放し、次いで、シールした。別の同等の反応器(反応器2)に、78.8重量%エチレングリコールおよび21.2重量%2−ジメチルアミノエタノールを含有するおよそ30mLの混合物を仕込んだ。反応器2をシールし、次いで、撹拌することなく、反応器に窒素圧力を加えてサンプリング管の底部よりも下方に残るものを除いてすべての混合物を排出し;排出した液体は廃棄した。反応器2を開放し、52.8gの同一の溶剤混合物を仕込んだ(すなわち、およそ41.6gエチレングリコールおよび11.2gの2−ジメチルアミノエタノール(2−ブロモ−4−クロロ−6−メチルベンゼンアミン基準で124.8mmol 3.46当量)を含む)。次いで、反応器2をシールし、加圧し(窒素で3.4atm)、ベントした。このプロセスを2回繰り返した。次いで、反応器2において撹拌を開始し、オイルバブラーを開放しながら、サンプリング管を介しておよそ15分間、混合物に窒素をスパージした。窒素流および撹拌を停止し、反応器2をシールした。両方の反応器中の圧力はおよそ1atmであった。反応器2のサンプリング管を、透光性の1/8−インチ(0.3175センチメートル)Teflon(登録商標)定格圧力管で反応器1のサンプリング管に接続した。3.4atmの窒素圧力を反応器2に加えることにより、反応器2中の混合物を反応器1に移した。Teflon(登録商標)移送管中に液体が見えなくなることにより移送が完了したと判定した後、反応器1をシールし、撹拌を開始した。反応器1中の温度を、共にコンピュータ制御した、20℃に設定したジャケット流体と電気抵抗加熱との組み合わせによりおよそ25℃で維持した。反応器1を圧縮COのシリンダから3.74atmに加圧し、次いで、大気中にベントすることを3回連続して繰り返すことにより、反応器1中の窒素雰囲気を一酸化炭素に置き換えた。
反応器1をコンピュータ制御により110℃に加熱した。反応器1中の温度がおよそ93℃に達したら、COを反応器に供給して1.36atmの圧力を維持した。温度が100℃に達したら、CO圧力を5.1atmで維持した。反応器1の内容物を110℃および5.1atmでおよそ300分間混合させ、この間、HPLC分析用におよそ1時間毎に少量のサンプルを採った。その後、反応器1を30℃に冷却し、CO圧力を1.36atmにベントした。反応器1をこれらの条件で一晩保持した。サンプルのHPLC面積%(すなわち、A%)分析が表Aに示されている。
Figure 2014511367
ステップB:2−アミノ−5−クロロ−N,3−ジメチルベンズアミド(化合物1a)の調製
COシリンダを上記ステップAの反応器1から取り外した。加圧無水メチルアミンのレクチャーボトルを秤上のスタンドに配置し、ボトルを、コイル状のステンレス鋼管で反応器1に接続した。反応器1をおよそ1atmにベントした後、合計で5.72gのメチルアミン(98重量%、180mmol、5当量)をおよそ11分間かけて反応器1に仕込んだ。メチルアミンの添加で発熱が見られた。メチルアミンを添加した後、反応器1をシールし、コンピュータ制御により110℃に加熱した。メチルアミンシリンダを取り外し、圧縮窒素のシリンダを反応器1に接続した。反応器1が110℃に達した後、コンピュータ制御の流量計を用いて、窒素を反応器1に供給して5.1atmを維持した。HPLC分析用におよそ1時間毎に少量のサンプルを採った。364分後、次いで、反応器1を30℃に冷却し、上記のとおり窒素で不活性とした。反応器1の内容物をガラスボトルに移し、シールした。サンプルのHPLC面積%(すなわち、A%)分析が表Bに示されている。
Figure 2014511367
実施例3
3回の追加の実験を、エチレングリコール対2−ジメチルアミノエタノールの比を表Cに示されているとおり変えたこと以外は上記の実施例2に記載の方法に従って実施した。各実験は、およそ50mLの一定の体積で行った。エチレングリコールおよび2−ジメチルアミノエタノールの組み合わせた重量は、様々な混合物の密度を相殺するために、実験によって様々である。
Figure 2014511367
表Dには、すべての4回の実験に係る時間の経過に伴う2aの転換が、2aの面積%で表記して示されている。
Figure 2014511367
表Dは、3.5当量の2−ジメチルアミノエタノールを用いた実施例2におけるカルボニル化の最中に2aは完全に消費されたことを示している。2aの転換率は、2−ジメチルアミノエタノールの使用量が少ない(実験D)または多い(実験C)場合の他の実験における転換率よりも大きかった。メチルアミンを各実験に添加した場合、残留していた2aのすべてが消費された。
表Eには、4回の実験の各々に係る最終反応溶液のHPLC面積%分析が示されている。
Figure 2014511367
実施例4
ステップA:3−ブロモ−N−[4−クロロ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの調製
3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(調製に関しては国際公開第03/015519号パンフレットを参照のこと)(93.6%純度、16.16g、50.0mmol)および2−アミノ−5−クロロ−N,3−ジメチルベンズアミド(すなわち、実施例1、2または3の生成物)(10.43g、52.5mmol)のアセトニトリル(35mL)中の混合物に、3−ピコリン(12.65mL、12.11g、130mmol)を添加した。この混合物を−5℃に冷却し、次いで、メタンスルホニルクロリド(4.64mL、6.89g、60mmol)のアセトニトリル(10mL)中の溶液を−5〜0℃で滴下した。混合物をこの温度で15分間撹拌し、次いで、室温で3時間撹拌した。次いで、水(15mL)を滴下し、混合物を1時間かけて0℃に冷却した。混合物をろ過し、固形分を3:1アセトニトリル−水で(2×10mL)、次いで、アセトニトリルで(2×10mL)洗浄し、窒素下で乾燥させて表題の化合物を明るい褐色の粉末として得た:23.98g(92.9%未調整の収率)、m.p.239〜240℃。
H NMR(CDCl)δ2.18(s,3H),2.95(s,3H),6.21(m,1H),7.10(s,1H),7.24(m,2H),7.39(m,1H),7.80(d,1H),8.45(d,1H)。
技術分野において公知である方法を伴う本明細書に記載の手法により、以下の表において開示されている化合物を調製することが可能である。表1および以下の表において:tは第3級を意味し、sは第2級を意味し、nはノルマルを意味し、iはイソを意味し、cはシクロを意味し、Meはメチルを意味し、Etはエチルを意味し、Prはプロピルを意味し、および、Buはブチルを意味する。基の結合は同様に略記されている;例えば、「c−PrCH」はシクロプロピルメチルを意味する。
Figure 2014511367
本開示は表1A〜41Aをも含み、その各々は、表1における表の表題(すなわち、RはMeであり、RはClである)が以下の対応する表の表題に置き換えられていることを除き、上記表1と同じく構成されている。例えば、表1Aにおいて、表の表題は「RはMeであり、RはFである」であり、および、Rは上記表1において定義されているとおりである。それ故、表1A中の最初の項目は、2−アミノ−5−フルオロ−3−メチルベンズアミドを特定的に開示している。表2A〜41Aも同様に構成されている。
Figure 2014511367
表2は、式1の化合物および式8の化合物から本発明の方法に従って式5の化合物を調製するための特定の転換を例示している。
Figure 2014511367
Figure 2014511367
Figure 2014511367
Figure 2014511367
Figure 2014511367

Claims (15)

  1. 式1
    Figure 2014511367
    (式中、
    は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;
    はF、Clまたはシアノであり;そして
    は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルアルキル、C〜Cアルキルシクロアルキルまたはシクロプロピルシクロプロピルである)
    の化合物の製造方法であって、式2
    Figure 2014511367
    (式中、
    は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;
    はF、Clまたはシアノであり;そして
    XはBrまたはIである)
    の化合物と、式3
    NH
    (式中、
    は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルアルキル、C〜Cアルキルシクロアルキルまたはシクロプロピルシクロプロピルである)
    の化合物とを、パラジウム源、リガンド、塩基および一酸化炭素の存在下に接触させるステップを含む、上記方法。
  2. が、C〜Cアルキルであり;そしてRがClまたはシアノである、請求項1に記載の方法。
  3. がメチルであり;そしてRクロロである、請求項2に記載の方法。
  4. がメチルであり;そしてRがシアノである、請求項2に記載の方法。
  5. XがBrである、請求項1に記載の方法。
  6. が、H、メチル、イソプロピルまたはシクロプロピルシクロプロピルである、請求項1に記載の方法。
  7. がメチルであり;RがClまたはシアノであり;そしてRがメチルである、請求項1に記載の方法。
  8. 塩基が式3の化合物を含む有機塩基であり;Rがメチルまたはイソプロピルであり;そして塩基が式2の化合物に対して少なくとも約2のモル比である、請求項1に記載の方法。
  9. パラジウム源がパラジウム(II)化学種であり、リガンドが1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンおよび1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンから選択される、請求項1に記載の方法。
  10. パラジウム源が酢酸パラジウム(II)であり、リガンドが1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンである、請求項9に記載の方法。
  11. 接触させるステップが、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンを含む適した溶剤中で行なわれる、請求項1に記載の方法。
  12. 式4
    Figure 2014511367
    (式中、
    は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;
    はF、Clまたはシアノであり;そして
    は、C〜C14アルキル、C〜C14ヒドロキシアルキル、C〜C14ジアルキルアミノアルキルまたはC〜C14ハロジアルキルアミノアルキルである)
    の化合物を、式2
    Figure 2014511367
    (式中、
    は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;
    はF、Clまたはシアノであり;
    XはBrまたはIである)
    の化合物と、式6
    OH 6
    (式中、Rは、メチル、エチル、イソプロピル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルまたはジメチルアミノエチルである)
    の化合物とを、パラジウム源、リガンド、塩基および一酸化炭素の存在下に接触させることにより製造するステップ;続いて、式3の化合物の存在下にアミン化するステップ
    を含む、請求項1に記載の式1の化合物の製造方法。
  13. パラジウム源がパラジウム(II)化学種であり、リガンドが1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンであり;そして接触させるステップが、エチレングリコールおよびN,N−ジメチルエタノールアミンを含む適した溶剤中で行なわれる、請求項12に記載の方法。
  14. 式5
    Figure 2014511367
    (式中、
    は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであり;
    はF、Clまたはシアノであり;そして
    は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルアルキル、C〜Cアルキルシクロアルキルまたはシクロプロピルシクロプロピルであり;
    は、Cl、Br、CF、OCHFまたはOCHCFであり;
    はF、Cl、IまたはCNであり;
    はH、FまたはClであり;
    ZはCRまたはNであり;そして
    はH、F、ClまたはBrである)
    の化合物を、式1
    Figure 2014511367
    の化合物を用いて製造する方法であって、請求項1または請求項11に記載の方法を用いて式1の化合物を製造することを特徴とする、上記方法。
  15. がCHであり;RがClまたはシアノであり;RがCHであり;RがBrであり;RがClであり;RがHであり;そしてZがNである、請求項14に記載の方法。
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