JP2014510045A5 - - Google Patents

Claims (31)

1. 中性脂質と、
   両親媒性脂質と
   ヒアルロナン分解酵素と
   を含む多小胞リポソームであって、ヒアルロナン分解酵素の濃度は、０．１ｍｇ／ｍＬ〜１ｍｇ／ｍＬの間もしくはおよそその間である、多小胞リポソーム。
2. ヒアルロン酸をさらに含む、請求項１に記載の多小胞リポソーム。
3. 中性脂質と、
   両親媒性脂質と
   ヒアルロナン分解酵素と
   ヒアルロン酸と
   を含む多小胞リポソーム。
4. ヒアルロナン分解酵素が、リポソーム内にカプセル封入されている、請求項１から３のいずれかに記載の多小胞リポソーム。
5. ヒアルロナン分解酵素が、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼまたはリアーゼである、請求項１から４のいずれかに記載の多小胞リポソーム。
6. ヒアルロニダーゼが、ＰＨ２０ヒアルロニダーゼである、請求項１から４のいずれかに記載の多小胞リポソーム。
7. 可溶性ＰＨ２０が、配列番号４〜９および４７〜４８のいずれかに示されるアミノ酸の配列または配列番号４〜９および４７〜４８のいずれかと少なくとも９５％のアミノ酸配列同一性を示すアミノ酸の配列を含有するポリペプチドの中から選択される、請求項６に記載の多小胞リポソーム。
8. ヒアルロナン分解酵素が、ポリマーとのコンジュゲーションによって修飾されているか、または標識または検出可能な部分と直接または間接的に連結されている、請求項１から７のいずれかに記載の多小胞リポソーム。
9. ヒアルロン酸の濃度が、０．０５ｍｇ／ｍＬ〜５０ｍｇ／ｍＬであるか、もしくはその間である、請求項３から８のいずれかに記載の多小胞リポソーム。
10. 中性脂質が、ジグリセリドまたはトリグリセリドである、請求項１から９のいずれかに記載の多小胞リポソーム。
11. 両親媒性脂質が、ホスファチジルグリセロール（ＰＧ）、カルジオリピン（ＣＬ）、ホスファチジルセリン（ＰＳ）、ホスファチジン酸（ＰＡ）、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルコリン（ＰＣ）、ホスファチジルエタノールアミン（ＰＥ）、スフィンゴミエリンまたはジアシルトリメチルアンモニウムプロパン（ＤＩＴＡＰ）である、請求項１から１０のいずれかに記載の多小胞リポソーム。
12. ＤＰＰＧまたはコレステロールの１つまたは両方をさらに含む、請求項１から１２のいずれかに記載の多小胞リポソーム。
13. 治療薬を含む、請求項１から１２のいずれかに記載の多小胞リポソーム。
14. 治療薬が、抗アンドロゲン剤、α遮断薬、ボツリヌス毒素および加水分解酵素の中から選択される良性前立腺肥大症を治療するための薬剤である、請求項１３に記載の多小胞リポソーム。
15. ａ）ヒアルロナン分解酵素を２ｍｇ／ｍＬ未満の濃度で含む第１の水性成分を形成する工程と、
    ｂ）少なくとも１種の有機溶媒と、少なくとも１種の両親媒性脂質と、少なくとも１種の中性脂質とを含む脂質成分を形成する工程と、
    ｃ）第１の水性成分および脂質成分からエマルジョンを形成する工程と、
    ｄ）エマルジョンを第２の水性成分中に分散して溶媒小球を形成する工程と、
    ｅ）溶媒小球から有機溶媒を除去して、第２の水性成分中に懸濁された多小胞リポソームを形成する工程と
    を含むプロセスによって製造されるか、またはプロセスによって得ることができる多小胞リポソームであって、得られる多小胞リポソームは、０．１ｍｇ／ｍＬ〜１ｍｇ／ｍＬのヒアルロナン分解酵素を含む、多小胞リポソーム。
16. 医薬上許容される担体中に請求項１から１４のいずれかに記載の多小胞リポソームを含む、組成物。
17. 請求項１５に記載の組成物を含む第１の組成物と、
    治療薬を含む第２の組成物と
    を含む、組合せ。
18. 治療薬が、抗アンドロゲン剤、α遮断薬、ボツリヌス毒素および加水分解酵素の中から選択される良性前立腺肥大症を治療するために適している薬剤である、請求項１６に記載の組成物または請求項１７に記載の組合せ。
19. 治療薬が、フィナステリドまたはデュタステリドである５α−レダクターゼ阻害剤である、請求項１６から１８のいずれかに記載の組成物または組合せ。
20. ヒアルロナン分解酵素と、
    ヒアルロン酸と
    を含み、それによって、ヒアルロナン分解酵素が、ヒアルロニダーゼ活性の少なくとも５０％を、２８℃〜３２℃で少なくとも６カ月、または２℃〜８℃で少なくとも１年保持する、組成物であって、ヒアルロナン分解酵素の濃度は少なくとも５０Ｕ／ｍＬである、組成物。
21. ヒアルロナン分解酵素が、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼまたはリアーゼである、請求項２０に記載の組成物。
22. ヒアルロニダーゼが、ＰＨ２０ヒアルロニダーゼである、請求項２０または２１に記載の組成物。
23. ＰＨ２０が、配列番号４〜９および４７〜４８のいずれかに示されるアミノ酸の配列を含有するポリペプチドまたは配列番号４〜９および４７〜４８のいずれかと少なくとも９５％の配列同一性を示すアミノ酸の配列の中から選択される、請求項２２に記載の組成物。
24. ヒアルロナン分解酵素が、ポリマーとのコンジュゲーションによって修飾されている、請求項２０から２３のいずれかに記載の組成物。
25. ポリマーが、ＰＥＧまたはデキストランである、請求項２４に記載の組成物。
26. ヒアルロナン分解酵素の濃度が、１００Ｕ／ｍＬ〜１０００Ｕ／ｍＬであるか、またはおよそその間である、請求項２０から２５のいずれかに記載の組成物。
27. ヒアルロン酸の濃度が、１ｍｇ／ｍＬ〜１００ｍｇ／ｍＬであるか、またはおよそその間である、請求項２０から２６のいずれかに記載の組成物。
28. ０．５ｍＬ〜５０ｍＬの間またはおよそ０．５ｍＬ〜５０ｍＬの容量で製剤される、請求項２０から２７のいずれかに記載の組成物。
29. ヒアルロナン関連疾患または状態の治療において使用するための、請求項１５から２８のいずれかに記載の組成物または組合せ。
30. ヒアルロナン関連疾患または状態が、良性前立腺肥大症である、請求項２９に記載の組成物。
31. 前立腺内注射または注入用に製剤される、請求項２９または請求項３０に記載の組成物。