JP2014241209A - ケーブルおよびその接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】柔軟性を損なうことなく、ケーブル端末に設けられる端末部材の温度上昇を抑制することが可能なケーブルおよびその接続構造を提供する。【解決手段】複数本の内部ケーブル2と、複数本の内部ケーブル2の外周に巻回され複数本の内部ケーブル2を束ねる押え巻きテープ3と、押え巻きテープ3の外周に設けられ、複数本の素線4aを編み組みして構成される編組シールド4と、を備え、編組シールド4を構成する素線4aとして、金属材料からなる金属線を用い、押え巻きテープ3として、テープ状の金属箔である金属箔テープを用いたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルおよびその接続構造に関するものである。
超音波診断装置のプローブケーブルとして用いられるケーブルは、内部に複数本(例えば数百本)の極細同軸ケーブルを束ねて構成されており、多数の同軸ケーブルを用いることで画像信号の高密度伝送に対応している。
プローブケーブル(以下、単にケーブルという)は、複数本の極細同軸ケーブルと、複数本の極細同軸ケーブルを束ねる押え巻きテープと、押え巻きテープの外周に設けられたノイズ低減のための編組シールドと、その全体を被覆するシースと、で構成されている。ケーブルの先端部には、振動子(圧電素子)が組み込まれたプローブヘッド(探触子)が設けられる。
複数本の極細同軸ケーブルを束ねる押え巻きテープとしては、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などからなる樹脂テープが一般に用いられている。
また、押え巻きテープの外周に設けられる編組シールドとしては、複数本の銅箔糸を編み組みして構成されたものが一般に用いられている。銅箔糸とは、ポリエステル、アラミド、あるいはナイロン繊維に銅箔をスパイラルラッピングしたワイヤーであり、これを複数本束ねた状態で編み込むことにより、編組シールドが構成されている。銅箔糸は極細の樹脂繊維と薄い銅箔とで構成されるワイヤーであるため、ケーブルの柔軟性を十分に確保することができる。
ところで、超音波診断装置では、プローブヘッドの内部の先端側に組み込まれた振動子(圧電素子)に電圧を印加することにより、超音波を発振する。振動子に電圧を印加すると、振動子が発熱し、プローブヘッドが発熱してしまう。プローブヘッドのケースの温度には上限値が規定されているため、その規定温度を超えない範囲で電圧を調整し、プローブヘッド内での発熱量が過大とならないように調整しながら使用しているのが現状である。
しかしながら、超音波診断装置で得られる画像の画質を向上させるためには、プローブヘッド内になるべく多くの振動子を配列し、より高い電圧パワーで使用することが望ましい。そのため、プローブヘッド内での発熱量が大きくなった場合であっても、ケースの温度上昇を抑制できる方法が望まれている。
プローブヘッドのケースの温度上昇を抑制する方法として、プローブヘッド内部で発生した熱をケーブル側に吸熱することが考えられる。具体的には、ケーブルのシールド部分(編組シールド)をプローブヘッド内部の発熱部分(振動子)に近づけるか、あるいは直接熱的な接続をもたせることで、シールドで吸熱を行うことが考えられる。
特開2010−259695号公報 特開平9−294744号公報
しかしながら、従来のケーブルでは、樹脂繊維と薄い銅箔からなる銅箔糸で構成される編組シールドを用いているため、編組シールドの熱容量が非常に小さく、熱吸収効果が期待できない。また、従来のケーブルでは、押え巻きテープが樹脂からなるため、押え巻きテープでの熱吸収効果も期待できない。
プローブケーブルとして用いられるケーブルは、医療現場で人為的に取扱われるため、高い柔軟性が要求される。そのため、柔軟性を損なうことなく、かつプローブヘッド内の発熱を効果的に吸収して温度上昇を抑制することが可能なケーブルが望まれている。
特許文献1では、ケーブル内部に複数本のチューブを内蔵し、そのチューブに冷却液あるいは空気を循環させることにより、プローブヘッドを冷却する構造が提案されている。
しかしながら、特許文献1の構造では、経年劣化によりチューブが破損して液漏れ等が発生してしまうおそれがある。また、特許文献1の構造では、複数本のチューブを内蔵することによりケーブルの外径が大きくなってしまい、ケーブルの柔軟性を大きく損なってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、柔軟性を損なうことなく、ケーブル端末に設けられる端末部材の温度上昇を抑制することが可能なケーブルおよびその接続構造を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、複数本の内部ケーブルと、前記複数本の内部ケーブルの外周に巻回され前記複数本の内部ケーブルを束ねる押え巻きテープと、前記押え巻きテープの外周に設けられ、複数本の素線を編み組みして構成される編組シールドと、を備え、前記編組シールドを構成する前記素線として、金属材料からなる金属線を用い、前記押え巻きテープとして、テープ状の金属箔である金属箔テープを用いたケーブルである。
前記金属箔テープに用いる金属箔として、銅またはアルミニウムからなるものを用いてもよい。
前記金属箔テープとして、前記金属箔に樹脂をコーティングしたものを用いてもよい。
前記編組シールドを構成する前記素線として、銅または銅合金からなる金属線を用いてもよい。
前記内部ケーブルが、中心導体の外周に絶縁体、外部導体、ジャケットを順次設けた同軸ケーブルからなってもよい。
前記編組シールドの外周に設けられた樹脂からなるシースをさらに備え、前記シースには、熱伝導性を向上させるためのフィラーが配合されていてもよい。
また、本発明は、複数本の内部ケーブルと、前記複数本の内部ケーブルの外周に巻回され前記複数本の内部ケーブルを束ねる押え巻きテープと、前記押え巻きテープの外周に設けられ、複数本の素線を編み組みして構成される編組シールドと、を備えたケーブルを、端末部材に接続する際のケーブルの接続構造であって、前記編組シールドを構成する前記素線として、金属材料からなる金属線を用い、前記押え巻きテープとして、テープ状の金属箔である金属箔テープを用い、前記押え巻きテープと前記編組シールドとを、前記端末部材の発熱部分に熱的に接続したケーブルの接続構造である。
前記端末部材は、ケースと、前記ケースに支持されると共に前記発熱部分に熱的に接続される熱伝導性の材料からなるインナーケースと、を備え、前記押え巻きテープと前記編組シールドとを、前記インナーケースを介して、前記発熱部分に熱的に接続してもよい。
前記インナーケースと前記ケースとの間に、断熱材を設けてもよい。
前記インナーケースは、樹脂の表面に金属層を形成して構成されてもよい。
本発明によれば、柔軟性を損なうことなく、ケーブル端末に設けられる端末部材の温度上昇を抑制することが可能なケーブルおよびその接続構造を提供できる。
本発明の一実施の形態に係るケーブルを示す図であり、(a)は横断面図および内部ケーブルの横断面図、(b)は編組シールドと編組シールドを構成する素線を説明する図、(c)は押え巻きテープと編組シールドの積層状態を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係るケーブルの接続構造を示す図であり、(a)は断面図、(b)は熱経路を説明する図である。 (a),(b)は、図2のケーブルの接続構造の変形例を示す断面図である。 本発明でシミュレーションに用いたモデルを説明する図である。 図4のモデルを用いたシミュレーション結果を示すグラフ図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係るケーブルを示す図であり、(a)は横断面図および内部ケーブルの横断面図、(b)は編組シールドと編組シールドを構成する素線を説明する図、(c)は押え巻きテープと編組シールドの積層状態を示す断面図である。
図1(a)〜(c)に示すように、ケーブル1は、複数本の内部ケーブル2と、複数本の内部ケーブル2の外周に巻回され複数本の内部ケーブル2を束ねる押え巻きテープ3と、押え巻きテープ3の外周に設けられ、複数本の素線4aを編み組みして構成される編組シールド4と、編組シールド4の外周に設けられた樹脂からなるシース5と、を備えている。
ここでは、ケーブル1が、超音波診断装置のプローブケーブルである場合を説明する。ケーブル1の端末には、端末部材22としてのプローブヘッド(探触子)23が接続される(図2参照)。
内部ケーブル2は、中心導体2aの外周に絶縁体2b、外部導体2c、ジャケット2dを順次設けた極細同軸ケーブルからなる。ケーブル1は、例えば数百本の極細同軸ケーブルからなる内部ケーブル2を束ねて構成されている。
押え巻きテープ3は、その一部が1周前の押え巻きテープ3上に重なるように螺旋状に巻回されて、複数本の内部ケーブル2の周囲に巻きつけられている。
さて、本実施の形態に係るケーブル1では、編組シールド4を構成する素線4aとして金属材料からなる金属線を用い、押え巻きテープ3として、テープ状の金属箔である金属箔テープを用いる。
編組シールド4を構成する素線4aとして金属材料からなる金属線を用いることで、従来のように素線4aとして銅箔糸を用いた場合と比較して、樹脂繊維を含まないために同体積であっても熱容量を大きくすることができ、編組シールド4の熱吸収効果を向上させることが可能になる。
編組シールド4を構成する素線4aとしては、熱伝導性、屈曲性が高い金属材料からなるものを用いるとよく、銅または銅合金、あるいはアルミニウムなどからなるものを用いるとよい。好ましくは、柔軟かつ熱伝導率の高い銅または銅合金からなる金属線を素線4aとして用いるとよい。本実施の形態では、素線4aとして、その表面にSnからなるめっき層4bが形成された外径80μmの銅−錫系銅合金(NN合金(登録商標))からなる金属線を用いた。
また、押え巻きテープ3として金属箔テープを用いることで、従来のように押え巻きテープ3として樹脂テープを用いた場合と比較して、編組シールド4の熱吸収効果を向上させることが可能になる。金属箔テープに用いる金属箔としては、熱伝導率の高い材料を用いることが好ましく、銅またはアルミニウムからなるものを用いるとよい。
押え巻きテープ3として用いる金属箔テープが金属箔のみで構成される場合、機械的強度が十分に得られず、内部ケーブル2の外周に巻回する際に破れてしまうおそれがある。そのため、金属箔テープとしては、金属箔の表面に高強度かつ摩擦の小さいPEI(ポリエーテルイミド)などの樹脂をコーティングしたものを用いることが望ましい。
また、金属箔テープにおける金属箔の厚さは、6μm以下とすることが望ましい。これは、金属箔の厚さが6μmを超えると、ケーブル1の柔軟性が悪化し、屈曲性や取り扱い性が劣化してしまうためである。本実施の形態では、金属箔テープとして、厚さ6μmの銅からなる金属箔に、厚さ7μmのPEIからなる樹脂をコーティングしたものを用いた。
シース5は、PVC(ポリ塩化ビニル)などの樹脂からなる。シース5には、ケーブル1の内部の熱を外部に放熱させる機能をもたせるようにしてもよい。
例えば、シース5として、押え巻きテープ3および編組シールド4で吸熱した熱を外部に放熱しやすいように、熱伝導性が高い材料からなるものを用いることができる。シース5には、熱伝導性を向上させるためのカーボン、黒鉛、アルミナなどのフィラーが配合されていてもよい。
また、放熱性を向上させるために、シース5の厚さを薄く形成することもできる。屈曲性を向上させるという観点からも、シース5は、使用する材料の性質を考慮し、十分な絶縁性および機械的強度が確保される範囲内で、できるだけ薄い厚さに形成されることが望ましい。このように、ケーブル1の内部の熱を外部に放熱させる機能は、シース5の材質や厚さを適宜選択することで達成できる。
次に、本実施の形態に係るケーブルの接続構造を説明する。
図2(a),(b)に示すように、ケーブルの接続構造21は、ケーブル1を、端末部材22(ここではプローブヘッド23)に接続する際の接続構造であり、金属箔テープからなる押え巻きテープ3と、金属材料からなる金属線を素線4aに用いた編組シールド4とを、端末部材22の発熱部分に熱的に接続したものである。
端末部材22であるプローブヘッド23は、ケース24と、ケース24内に収容される振動子(圧電素子)25と、を備えている。プローブヘッド23では、振動子25が発熱部分となるため、この振動子25に対して、押え巻きテープ3と編組シールド4とが熱的に接続される。振動子25は、ケース24内に配置された回路基板26に電気的に接続されている。ケース24内に導入されたケーブル1の端部から延出された内部ケーブル2は、回路基板26に電気的に接続される。
振動子25は、プローブヘッド23のケーブル1の導入側と反対側の端部に設けられるのが一般的である。そのため、ケーブル1の端部から延出した押え巻きテープ3と編組シールド4を振動子25に直接接触させようとすると、プローブヘッド23の内部構造が複雑となり、接続作業が繁雑となってしまう。
そこで、本実施の形態では、プローブヘッド23のケース24内に、ケース24に支持されると共に発熱部分である振動子25に熱的に接続されるインナーケース27を備え、押え巻きテープ3と編組シールド4とを、インナーケース27を介して、発熱部分である振動子25に熱的に接続した。振動子25および振動子25の基端側(ケーブル1側)に設けられたバッキング材28は、絶縁性の熱伝導シート29を介してインナーケース27と接触するように構成されている。
インナーケース27としては、銅やアルミニウムなどの熱伝導性の材料からなるものを用いるとよい。プローブヘッド23の軽量化を図るためには、樹脂の表面(押え巻きテープ3と編組シールド4を接続する側の表面)に銅やアルミニウムなどの金属層を形成したものをインナーケース27として使用することがより望ましい。
インナーケース27は、ケース24の内周面に沿って、振動子25の近傍(プローブヘッド23の先端側)からケーブル1の近傍(プローブヘッド23の基端側)まで延びるように設けられる。インナーケース27とケース24とを直接接触させると、ケース24の温度が上昇してしまうため、インナーケース27とケース24との間には、断熱材30が設けられる。
ケーブルの接続構造21では、ケーブル1の押え巻きテープ3と編組シールド4とが、インナーケース27にはんだ31により接続されている。これにより、図2(b)に示すように、発熱部分である振動子25から、熱伝導シート29、インナーケース27、はんだ31を介して、押え巻きテープ3と編組シールド4に熱が伝わり、振動子25で発生した熱がケーブル1側に吸熱されることになり、ケース24の温度上昇が抑えられる。
なお、ケーブル1のシース5として放熱性の高いものを用いた場合、ケーブル1のプローブヘッド23からの延出部分の温度が高くなってしまうことが考えられる。ケーブル1のプローブヘッド23からの延出部分の温度が問題となる場合には、ケーブル1のプローブヘッド23からの延出部分を覆うように断熱材を設けるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、押え巻きテープ3と編組シールド4を、はんだ31によりインナーケース27に接続したが、押え巻きテープ3と編組シールド4をインナーケース27に接続する形態はこれに限定されるものではない。例えば、図3(a)に示すように、押え巻きテープ3と編組シールド4を、ねじ32を用いてインナーケース27にねじ止め固定してもよいし、図3(b)に示すように、押え巻きテープ3と編組シールド4を、ストップリング33を用いてインナーケース27に加締め固定してもよい。ただし、ねじ止め固定や加締め固定では接続部分の熱抵抗が比較的大きくなるため、押え巻きテープ3および編組シールド4とインナーケース27との接続部分を隙間無く埋めて、接続部分の熱抵抗を抑制することが可能なはんだ接続を行うことが、より好ましい。
次に、本実施の形態に係るケーブル1を用いることによる端末部材22の温度上昇の抑制効果について説明する。
図4に示すように、ケーブル1の端部に端末部材22を模したヒートブロック42を設けたモデル41を作成し、ヒートブロック42に熱流を与えたときのヒートブロック42の温度をシミュレーションにより求めた。モデル41では、ケーブル1の長さは2000mmとし、ヒートブロック42と反対側の端部は26℃で一定とした。また、ヒートブロック42は直径10mm、長さ10mmの柱状とし、その先端部から0.2Wの熱流を与えたときのヒートブロック42の温度(定常状態となったときの温度)を求めた。
また、押え巻きテープ3を樹脂テープ、編組シールド4の素線4aを銅箔糸とした従来例、および、押え巻きテープ3を樹脂テープ、編組シールド4の素線4aを銅合金線とした比較例についても、同様にシミュレーションを行った。結果をまとめて図5に示す。
図5に示すように、従来例ではヒートブロック42の温度が103.5℃と非常に高くなったが、編組シールド4の素線4aを銅合金線に変更した比較例では、ヒートブロック42の温度が74.2℃となり、従来例と比較してヒートブロック42の温度を28.3%抑制できた。さらに、押え巻きテープ3を金属箔テープに変更した本発明のケーブル1では、ヒートブロック42の温度が69.1℃となり、従来例と比較してヒートブロック42の温度を33.2%抑制できた。
以上説明したように、本実施の形態に係るケーブル1では、編組シールド4を構成する素線4aとして、金属材料からなる金属線を用い、押え巻きテープ3として、テープ状の金属箔である金属箔テープを用いている。
このように構成することで、従来のように押え巻きテープ3を樹脂テープ、編組シールド4の素線4aを銅箔糸とした場合と比較して、同体積でも押え巻きテープ3と編組シールド4の熱容量を大きくすることが可能となる。その結果、ケーブル内部の構成部品を増加させずに、柔軟性を損なうことなく、ケーブル1の端末に設けられる端末部材22の冷却効率を向上させて、端末部材22の温度上昇を抑制することが可能になる。
端末部材22としてプローブヘッド23を用いる場合、本発明によれば、プローブヘッド23内での発熱量が大きくなった場合であってもケース24の温度上昇を抑制することが可能となり、プローブヘッド23内に多くの振動子25を配列したり、より高い電圧パワーで使用することが可能となり、超音波診断装置で得られる画像の画質を向上させることが可能になる。
また、ケーブル1では、編組シールド4の素線4aとして銅または銅合金からなる金属線を用いているため、従来のように素線4aとして銅箔糸を用いた場合と比較して、容易にはんだ接続が可能であり、編組シールド4をインナーケース27に熱的に密接させる作業を容易かつ確実に行うことが可能になる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、ケーブル1がプローブケーブルである場合、すなわち端末部材22がプローブヘッド23である場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、端末部材22がコネクタであり、コネクタの接点部分で発生する熱をケーブル1で吸熱するなど、種々の応用が可能である。なお、内部ケーブル2は同軸ケーブルでなくてもよい。
また、上記実施の形態では、ケーブル1の押え巻きテープ3と編組シールド4の両方をインナーケース27に接続する場合を説明したが、これに限らず、例えば、延出のしやすい編組シールド4のみをインナーケース27に接続するように構成してもよい。この場合、押え巻きテープ3は、編組シールド4とインナーケース27とを介して、発熱部分(振動子25)と熱的に接続されることになる。
1 ケーブル
2 内部ケーブル
3 押え巻きテープ
4 編組シールド
4a 素線
5 シース

Claims (10)

  1. 複数本の内部ケーブルと、
    前記複数本の内部ケーブルの外周に巻回され前記複数本の内部ケーブルを束ねる押え巻きテープと、
    前記押え巻きテープの外周に設けられ、複数本の素線を編み組みして構成される編組シールドと、を備え、
    前記編組シールドを構成する前記素線として、金属材料からなる金属線を用い、
    前記押え巻きテープとして、テープ状の金属箔である金属箔テープを用いた
    ことを特徴とするケーブル。
  2. 前記金属箔テープに用いる金属箔として、銅またはアルミニウムからなるものを用いる
    請求項1記載のケーブル。
  3. 前記金属箔テープとして、前記金属箔に樹脂をコーティングしたものを用いる
    請求項1または2記載のケーブル。
  4. 前記編組シールドを構成する前記素線として、銅または銅合金からなる金属線を用いる
    請求項1〜3いずれかに記載のケーブル。
  5. 前記内部ケーブルが、中心導体の外周に絶縁体、外部導体、ジャケットを順次設けた同軸ケーブルからなる
    請求項1〜4いずれかに記載のケーブル。
  6. 前記編組シールドの外周に設けられた樹脂からなるシースをさらに備え、
    前記シースには、熱伝導性を向上させるためのフィラーが配合されている
    請求項1〜5いずれかに記載のケーブル。
  7. 複数本の内部ケーブルと、前記複数本の内部ケーブルの外周に巻回され前記複数本の内部ケーブルを束ねる押え巻きテープと、前記押え巻きテープの外周に設けられ、複数本の素線を編み組みして構成される編組シールドと、を備えたケーブルを、端末部材に接続する際のケーブルの接続構造であって、
    前記編組シールドを構成する前記素線として、金属材料からなる金属線を用い、
    前記押え巻きテープとして、テープ状の金属箔である金属箔テープを用い、
    前記押え巻きテープと前記編組シールドとを、前記端末部材の発熱部分に熱的に接続した
    ことを特徴とするケーブルの接続構造。
  8. 前記端末部材は、ケースと、前記ケースに支持されると共に前記発熱部分に熱的に接続される熱伝導性の材料からなるインナーケースと、を備え、
    前記押え巻きテープと前記編組シールドとを、前記インナーケースを介して、前記発熱部分に熱的に接続した
    請求項7記載のケーブルの接続構造。
  9. 前記インナーケースと前記ケースとの間に、断熱材を設けた
    請求項8記載のケーブルの接続構造。
  10. 前記インナーケースは、樹脂の表面に金属層を形成して構成される
    請求項8または9記載のケーブルの接続構造。
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