JP2014240690A - 4サイクルのエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】バランスウエイトの調整が簡単な4サイクルのエンジンを提供する。【解決手段】二つのシリンダ211が設けられたシリンダブロック21と、シリンダ211ごとに設けられ、シリンダ211の内部を往復するピストン23と、ピストン23ごとに設けられ、ピストン23に一端が連結されたコネクティングロッド25と、コネクティングロッド25の他端が連結され、コネクティングロッド25とともに、ピストン23の下降運動を回転運動に変換するクランクシャフト22と、シリンダブロック21の外部に設けられたバランサ3と、を備え、バランサ3は、クランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1と平行に設けられた回転軸311を回転させるアクチュエータ31と、回転軸311上であって、二つのシリンダ611の中央位置に配置されたバランスウエイト32と、を備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、振動の低減に好適なバランサを備えた4サイクルのエンジンに関するもので、より具体的には、バランサをシリンダブロックの外部に備えた4サイクルのエンジンに関する。
エンジンを構成するシリンダブロックの外部にバランサを備えた直列三気筒4サイクルのエンジンが提案されている。バランサは、バランスシャフトと該バランスシャフトを回転させるモータとを備えている。バランスシャフトは、エンジンを構成するクランクシャフトと平行に配置され、シリンダブロックに設けられたシリンダごとにバランスウエイトが設けられる。モータは、クランクシャフトの角速度とクランク角とを検出する検出手段の出力に基づいて制御され、振動をバランスウエイトが打ち消すように回転する(例えば、特許文献1参照)。
エンジンを構成するシリンダブロックの内部と外部とにバランサを備えた直列四気筒4サイクルのエンジンが提案されている。シリンダブロックの外部に備えたバランサは、バランスシャフトと該バランスシャフトを回転させるモータとを備えている。バランスシャフトは、エンジンを構成するクランクシャフトと平行に配置され、シリンダブロックに設けられたシリンダごとにバランスウエイトが設けられる。モータは、クランクシャフトの角速度を検出する検出手段の出力に基づいて制御され、振動をバランスウエイトが打ち消すように回転する(例えば、特許文献2参照)。
特開昭63−101538号公報 特開昭63−101539号公報
しかしながら、上述した4サイクルのエンジンは、いずれもシリンダごとにバランスウエイトを備えるので、シリンダごとにバランスウエイトの位置や角度を調整しなければならない。これにより、バランスウエイトの調整が煩雑なものとなっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、バランスウエイトの調整が簡単な4サイクルのエンジンを提供することを目的とする。
本発明は、偶数のシリンダが設けられたシリンダブロックと、前記シリンダごとに設けられ、前記シリンダの内部を往復するピストンと、前記ピストンごとに設けられ、前記ピストンに一端が連結されたコネクティングロッドと、前記コネクティングロッドの他端が連結され、前記コネクティングロッドとともに、前記ピストンの往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトと、前記シリンダブロックの外部に設けられたバランサと、を備え、前記バランサは、前記クランクシャフトの回転中心を通る軸線と平行に設けられた第1の回転軸を回転させるアクチュエータと、前記第1の回転軸上であって、前記偶数のシリンダの並び方向一方端側のシリンダと他方端側のシリンダとの中央位置に配置された第1のバランスウエイトと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、偶数のシリンダの並び方向一方端側のシリンダと他方端側のシリンダとの中央位置において第1のバランスウエイトを調整すればよいので、バランスウエイトの調整が簡単にできる。
また、本発明の一態様では、前記偶数のシリンダは二つのシリンダであることが好ましい。
このようにすれば、二つのシリンダの中央位置に配置された第1のバランスウエイトがピストンと同調して回転することにより、一次振動を打ち消すことができる。これにより、本発明は、振動を低減した二気筒4サイクルのエンジンを提供できる。
また、本発明の一態様では、前記アクチュエータは前記第1の回転軸を駆動軸とする電動モータであることが好ましい。
このようにすれば、自動車に搭載した場合にオルタネータで発電した電力で第1のバランスウエイトを回転させることができる。
また、本発明の一態様では、前記第1の回転軸を前記シリンダの延在方向において前記クランクシャフトの回転中心を通る軸線と同じ高さに配置することが好ましい。
このようにすれば、振動を効果的に打ち消すことが可能となる。
また、本発明の一態様では、前記クランクシャフトの回転中心を通る軸線と平行に設けられ、前記第1の回転軸と同調し、回転する第2の回転軸と、該第2の回転軸に取り付けられた第2のバランスウエイトと、を備えることが好ましい。
このようにすれば、振動を打ち消すことが可能となるので、振動を低減したエンジンとすることができる。
また、本発明の一態様では、前記第1の回転軸を前記シリンダの延在方向において前記クランクシャフトの回転中心を通る軸線よりも高い位置に設けることが好ましい。
このようにすれば、ローリングモーメントの緩和が可能となるので、振動をさらに低減したエンジンとすることができる。
また、本発明の一態様では、前記第2の回転軸は、第2のアクチュエータで回転駆動することが好ましい。
このようにすれば、アクチュエータと第2のアクチュエータを別個独立して駆動させることができるので、エンジンの振動を効率的に打ち消すことができる。
また、本発明の一態様では、前記第2の回転軸は、前記回転軸の二倍の速度で回転するもので、前記第2のバランスウエイトが二次振動を打ち消す2次バランスウエイトであることが好ましい。
このようにすれば、二次振動を打ち消すことが可能となるので、振動を低減したエンジンとすることができる。
以上説明したように本発明によれば、偶数のシリンダの並び方向一方端側のシリンダと他方端側のシリンダとの中央位置においてバランスウエイトを調整すればよいので、バランスウエイトの調整が簡単にできる。
本発明の実施の形態1である二気筒4サイクルのエンジンを示す断面模式図であって、ピストンが上死点に移動した状態を示す図である。 図1に示した二気筒4サイクルのエンジンを示す断面模式図であって、ピストンが上死点と下死点との間に移動した状態を示す図である。 図1に示した二気筒4サイクルのエンジンを示す断面模式図であって、ピストンが下死点に移動した状態を示す図である。 図1に示した二気筒4サイクルのエンジンを示す平面模式図であって、シリンダとバランスウエイトとの関係を示す図である。 図1に示した二気筒4サイクルのエンジンを示す平面模式図であって、クランクシャフトとバランスウエイトとの関係を示す図である。 図1に示したバランサの取付構造を示す模式図である。 図1に示した二気筒4サイクルのエンジンの制御構成を示すブロック図である。 バランスウエイトの形状例1を示す図である。 バランスウエイトの形状例2を示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例1であるエンジンを示す断面模式図である。 本発明の実施の形態1の変形例2であるエンジンを示す断面模式図である。 図11に示したバランサモジュールを示す平面模式図である。 図12に示したバランサモジュールを変形した例を示す平面模式図である。 本発明の実施の形態1の変形例3であるエンジンを示す断面模式図である。 本発明の実施の形態1の変形例4であるエンジンを示す断面模式図である。 本発明の実施の形態2である四気筒4サイクルのエンジンを示す断面模式図である。 図16に示したバランサモジュールを示す平面模式図である。 本発明の実施の形態2の変形例1であるエンジンを示す断面模式図である。 本発明の実施の形態2の変形例2であるエンジンを示す断面模式図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
[実施の形態1]
先ず、図1〜図6に基づいて、本発明の実施の形態1である二気筒4サイクルのエンジンについて説明する。尚、図1〜図3は、本発明の実施の形態1である二気筒4サイクルのエンジンを示す断面模式図であり、図4及び図5は、図1に示した二気筒4サイクルのエンジンを示す平面模式図である。図6は、図1に示したバランサの取付構造を示す模式図である。
図1〜図3に示すように、本発明の実施の形態1であるエンジンは、クランク位相角度が360度の直列二気筒の4サイクルのエンジンで、エンジン本体2とバランサ3とを備える。エンジン本体2は、シリンダブロック21とクランクシャフト22とを備える。シリンダブロック21には、二つのシリンダ(気筒)211が形成され、シリンダ211ごとに、ピストン23、ピストンピン24、コネクティングロッド25を備える。シリンダ211は、円筒形の筒状に形成され、その内部を円筒形のピストン23が往復する。ピストン23には、ピストンピン24により、コネクティングロッド25の一端(スモール・エンド)が連結される。
クランクシャフト22は、コネクティングロッド25とともに、ピストン23の往復運動(下降運動)を回転運動に変換するもので、クランクシャフト22の回転中心を通る軸線に対して平行にクランクピン221(図5参照)を有する。そして、クランクピン221には、コネクティングロッド25の他端(ラージ・エンド)が連結される。また、クランクシャフト22は、回転中心(軸線O1)を対称軸としてクランクピン221と対称となる位置にカウンタウエイト222が設けられる。カウンタウエイト222は、振動を低減するためのもので、クランクシャフト22の慣性トルク、ピストン23の往復方向に生じるトルク成分を考慮して設けられる。
バランサ3は、クランクシャフト22に設けたカウンタウエイト222だけでは打ち消すことができない振動(一次振動)を低減するためのもので、本発明の実施の形態1では、シリンダブロック21の外部側面に取り付けられる。バランサ3は、アクチュエータ31とバランスウエイト32とを備える。アクチュエータ31は、クランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1と平行であって、図1〜図3に示すように、シリンダ211の延在方向においてクランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1と同じ高さに回転軸(第1の回転軸)311が配置される。図6に示すように、アクチュエータ31は、シリンダブロック21の外部側面に一体鋳造したボス(台座)212に直接取り付けられる。具体的には、アクチュエータ31には、取り付けに用いられる貫通穴31aが設けてあり、貫通穴を貫通したネジ312をボス212に設けたネジ穴212aにネジ止めすることにより、取り付けられる。尚、バランスウエイト32は、ウエイトケース33に収納され、保護されるが、ウエイトケース33に収納することが必須ではない。
本発明の実施の形態1では、アクチュエータ31にステッピングモータやサーボモータ等の回転速度の制御が可能な電動モータを用いる。バランスウエイト32は、回転軸(駆動軸)311上であって、二つのシリンダ211の中央となる位置Aに配置される。バランスウエイト32は、重心が偏った錘であり、本発明の実施の形態1では、図1〜図5に示すように、円柱と直方体とを組み合わせた形状とする。
図7は、図1に示した二気筒4サイクルのエンジンの制御構成を示すブロック図である。
図7に示すように、本発明の実施の形態1であるエンジンは、上死点検出部41、ECU(Engine Control Unit)4を備える。上死点検出部41は、基準とするピストン23(以下、このピストンを「第1気筒のピストン」という)が上死点に移動したことを検出するもので、クランクシャフト22とともに回転するプーリ(回転部材)(図示せず)に設けたマーク(図示せず)と、第1気筒のピストン23が上死点に移動した場合にマークを検出するセンサ(検出手段)(図示せず)とで構成される。尚、本実施の形態であるクランク位相角度が360度の直列二気筒の4サイクルエンジンでは、第1気筒のピストンは、もう一つのピストン23(以下、このピストンを「第2気筒のピストン」という)と同時に上死点に移動する。これにより、上死点検出部41が第1気筒のピストン23が上死点に移動したことを検出した時には、第1気筒のピストン23と第2気筒のピストン23とが上死点に位置することになる。
ECU4は、エンジンを制御するためのもので、計時部(計時手段)46、演算部(演算手段)47、バランサ制御部(制御手段)48を備える。計時部46は、時間を計測する部分で、上死点検出部41が第1気筒のピストン23が上死点に移動したことを検出してから次に第1気筒のピストン23が上死点に移動したことを検出するまでの時間(クランクシャフトが一回転するのに要する時間)を計測する。演算部47は、ピストン(第1気筒のピストン)23の位置、移動方向、速度及び加速度を算出する部分である。
ピストン23の位置、移動方向、速度及び加速度は、上死点検出部41が第1気筒のピストン23が上死点に移動したことを検出したタイミング、計時部46が計測した時間、コネクティングロッド25の長さ、クランクアームの長さ(クランクシャフト22の中心からクランクピン221の中心までの長さ)に基づいて算出する。
具体的に説明する。上死点検出部41が検出したタイミングからは、ピストン23が上死点に位置すること、ピストン23の移動方向が上死点から下死点に向かうこと、が特定できる(図1参照)。また、ピストン23の位置は、コネクティングロッド25の長さ、クランクアームの長さ、クランクシャフト22の回転角度(θ)で表すことができる。また、回転角度(θ)は、角速度(ω)と時間(t)の積で表すことができるから、ピストン23の位置は、コネクティングロッド25の長さ、クランクアームの長さ、クランクシャフト22の角速度(ω)と時間(t)で表すことができる。これを時間で微分すれば、ピストン23の速度(数式)を求めることができる。そして、さらに微分すれば、ピストン23の加速度(数式)を求めることができる。一方、計時部46が計測した時間からは、クランクシャフト22が一回転するのに要する時間、すなわち、クランクシャフト22の角速度を特定できる。これにより、ピストン23の位置、移動方向、速度、加速度が算出される。
バランサ制御部48は、バランサ3を制御する部分で、演算部47で求めたピストン23の位置、移動方向、速度及び加速度に基づいて、アクチュエータ31を制御する。
そして、図1に示すように、ピストン23が上死点に位置する場合には、カウンタウエイト222がクランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1よりも下方に位置する。この時、バランスウエイト32の重心は、アクチュエータ31の回転軸311によりも下方に位置する。一方、図2に示すように、ピストン23が上死点と下死点との間、略中央に位置する場合には、カウンタウエイト222がクランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1の側方(図2において左方)に位置する。この時、バランスウエイト32の重心は、アクチュエータ31の回転軸311を境にカウンタウエイト222と反対側(図2において右方)に位置する。これにより、カウンタウエイト222、クランクシャフト22、コネクティングロッド25、バランスウエイト32が水平方向において静的に釣り合う。他方、図3に示すように、ピストン23が下死点に位置する場合には、カウンタウエイト222がクランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1よりも上方に位置する。この時、バランスウエイト32の重心は、アクチュエータ31の回転軸311よりも上方に位置する。
上述した本発明の実施の形態1であるエンジンは、クランクシャフト22の回転に同調してバランサ3(バランスウエイト32)が回転することにより、エンジンの一次振動を低減できる。また、二つのシリンダ211に対して一つのバランスウエイト32で一次振動を低減するので、調整するバランスウエイト32は一つで済む。これにより、バランスウエイト32の調整が簡単にできる。
また、電動モータでバランスウエイト32を回転させるので、本発明の実施の形態1であるエンジンを自動車に搭載した場合にオルタネータ(発電機)(図示せず)で発電した電力を活用でき、回生した電力を有効に活用できる。特に、ハイブリッド車(HV)はバッテリーの容量が大きいので、ハイブリッド車に搭載した場合には、電力を有効に活用できる。
さらに、バランサ3はシリンダブロック21の外部側方に取り付けられるので、シリンダブロックの内部にバランサを設ける場合よりもシリンダブロックを小さくできる。
上述した本発明の実施の形態1において、バランスウエイト32は、目的に合わせて任意の形状を採用可能である。例えば、図8に示すように、正三角形の角を丸めた形状を採用することもできるし、図9に示すように、径の異なる円板を二つ組み合わせた形状を採用することもできる。
[変形例1]
次に、図10に基づいて、本発明の実施の形態1の変形例1であるエンジンを説明する。尚、図10は、本発明の実施の形態1の変形例1であるエンジンを示す断面模式図である。また、本発明の実施の形態1の変形例1において、本発明の実施の形態1と共通する箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、本発明の実施の形態1の変形例1であるエンジンは、上述したアクチュエータ31の回転軸(第1の回転軸)311をエンジン本体2のローリングモーメントを打ち消す位置に配置したものである。図10に示す例では、アクチュエータ31の回転軸311をシリンダ211の延在方向において、クランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1よりも高い位置に配置する。
このように、アクチュエータ31の回転軸311をエンジン本体2のローリングモーメントを打ち消す位置に配置すると、一次振動のほかに、ローリングモーメントによる振動を低減できる。
[変形例2]
次に、図11に基づいて、本発明の実施の形態1の変形例2であるエンジンを説明する。尚、図11は、本発明の実施の形態1の変形例2であるエンジンを示す断面模式図であり、図12は、図11に示したバランサモジュールを示す平面模式図である。また、本発明の実施の形態1の変形例2において、本発明の実施の形態1と共通する箇所には、同一の符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、本発明の実施の形態1の変形例2であるエンジンは、上述したバランサ3に代えて、シリンダブロック21の下方にバランサモジュール5を備える。バランサモジュール5は、クランクシャフト22に設けたカウンタウエイト222だけでは打ち消すことができない振動(一次振動と二次振動)を低減するためのもので、一次バランサ51と二次バランサ52とを備える。
一次バランサ51は、上述したバランサ3と同様、一次振動を低減するためのもので、バランスシャフト(第1の回転軸)511、バランスウエイト(第1のバランスウエイト)512、アクチュエータ513を備える。バランスシャフト511は、クランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1と平行に設けられる。図12に示すように、バランスウエイト512は、バランスシャフト511上であって、二つのシリンダ211の中央となる位置Aに設けられる。バランスウエイト512は、重心が偏った錘であり、一次振動の低減に適した形状とする。アクチュエータ513は、バランスシャフト511を回転させるもので、ここでは、回転速度の制御が可能な電動モータを用いる。また、バランスシャフト511には、二次バランサ52に動力を伝達するための駆動ギア514が取り付けてある。
二次バランサ52は、二次振動を低減するためのもので、バランスシャフト(第2の回転軸)521、バランスウエイト(第2のバランスウエイト)522を備える。バランスシャフト521は、クランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1と平行に設けられる。バランスウエイト522は、バランスシャフト521上であって、各シリンダ211の中央となる位置にそれぞれ設けられる。バランスウエイト522は、重心が偏った錘であり、二次振動の低減に適した重さ、形状とする。また、バランスシャフト521には、従動ギア523が取り付けてある。そして、上述した駆動ギア514と従動ギア523との間には、アイドルギア515が設けてある。これにより、駆動ギア514と従動ギア523とは、同一方向(クランクシャフト22と反対方向)に回転する。また、駆動ギア514と従動ギア523のギア比は、1対2であり、二次バランサ52は一次バランサ51の二倍の速度で回転する。
上述した本発明の実施の形態1の変形例2であるエンジンは、シリンダ211の内部をピストン23が往復することにより、クランクシャフト22が回転すると、上死点検出部41からECU4に信号を出力する。ECU4は、これらから入力された信号に同調し、一次バランサ51を駆動する。これにより、二次バランサ52は一次バランサ51に従動する。一次バランサ51の回転方向は、クランクシャフト22の回転方向と反対方向で、クランクシャフト22が時計まわりに回転する場合には、一次バランサ51は反時計まわりに回転する。また、一次バランサ51の回転速度(角速度)は、クランクシャフト22の回転速度(角速度)と同じで、クランクシャフト22が一回転すると一次バランサ51が一回転する。二次バランサ52の回転方向は、一次バランサ51の回転方向と同一方向で、クランクシャフト22の回転方向と反対方向に回転する。したがって、クランクシャフト22が時計まわりに回転する場合には、二次バランサ52は反時計まわりに回転する。また、二次バランサ52の回転速度(角速度)は、一次バランサ51の回転速度(角速度)の二倍で、一次バランサ51が一回転すると二次バランサ52が二回転する。したがって、クランクシャフト22が一回転すると二次バランサ52が二回転する。
上述した本発明の実施の形態1の変形例2であるエンジンは、クランクシャフト22の回転に同調して一次バランサ51と二次バランサ52とが回転することにより、エンジンの一次振動と二次振動を低減できる。
また、図12に示すように、アイドルギア515の回転中心を通る軸線上にオイルポンプ等の補機516を設けてもよいし、図13に示すように、アイドルギア515をモータ517で駆動し、一次バランサ51の駆動ギア514を従動させてもよい。
[変形例3]
次に、図14に基づいて、本発明の実施の形態1の変形例3であるエンジンを説明する。尚、図14は、本発明の実施の形態1の変形例3であるエンジンを示す断面模式図である。また、本発明の実施の形態1の変形例3において、本発明の実施の形態1と共通する箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、本発明の実施の形態1の変形例3であるエンジンは、シリンダブロック21の一方側の側面(図13において右側面)と他方側の側面(図13において左側面)とに一次バランサ53,54を備える。一次バランサ53,54は、一次振動を低減するもので、一方の一次バランサ53は、シリンダブロック21の一方の側面(図13において右側面)に設けられ、他方の一次バランサ54は、シリンダブロックの他方の側面(図13において左側面)に設けられる。
一方の一次バランサ53は、バランスシャフト(第1の回転軸)531、バランスウエイト(第1のバランスウエイト)532、アクチュエータ533を備える。バランスシャフト531は、クランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1と平行であって、シリンダ211の延在方向においてクランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1と同じ高さに設けられる。バランスウエイト532は、バランスシャフト531上であって、二つのシリンダ211の中央となる位置に設けられる。バランスウエイト532は、重心が偏った錘であり、一次振動の低減に適した形状とする。アクチュエータ533は、バランスシャフト531を回転させるもので、ここでは、回転速度の制御が可能な電動モータを用いる。
他方の一次バランサ54は、上述した一方の一次バランサ53と協働して一次振動を低減するもので、シリンダブロック21を挟んで一次バランサ53と反対側となるシリンダブロック21の側面(図13において左側面)に設けられる。他方の一次バランサ54は、バランスシャフト(第2の回転軸)541、バランスウエイト(第2のバランスウエイト)542、アクチュエータ543を備える。バランスシャフト541は、クランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1と平行であって、シリンダ211の延在方向においてクランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1と同じ高さに設けられる。バランスウエイト542は、バランスシャフト541上であって、各シリンダ211の中央となる位置にそれぞれ設けられるが、上述した一方の一次バランサ53と同様に、二つのシリンダ211の中央となる位置に設けてもよい。バランスウエイト542は、重心が偏った錘であり、一次振動の低減に適した重さ、形状とする。アクチュエータ543は、バランスシャフト541を回転させるもので、ここでは、回転速度の制御が可能な電動モータを用いる。
上述した本発明の実施の形態1の変形例3であるエンジンは、シリンダ211の内部をピストン23が往復することにより、クランクシャフト22が回転すると、上死点検出部41からECU4に信号を出力する。ECU4は、上死点検出部41から入力された出力信号に同調し、一方の一次バランサ53と他方の一次バランサ54とを駆動する。一方の一次バランサ53と他方の一次バランサ54の回転方向は、クランクシャフト22の回転方向と反対方向で、クランクシャフト22が時計まわりに回転する場合には、一次バランサ53,54は反時計まわりに回転する。また、一次バランサ53,54の回転速度(角速度)は、クランクシャフト22の回転速度(角速度)と同じで、クランクシャフト22が一回転すると一次バランサ53,54が一回転する。
上述した本発明の実施の形態1の変形例3であるエンジンは、クランクシャフト22の回転に同調して一次バランサ53,54が回転することにより、エンジンの一次振動を低減できる。
尚、上述した本発明の実施の形態1の変形例3であるエンジンは、他方の一次バランサ54を二次バランサとして機能させることも可能である(以下、この段落において「一次バランサ54」を「二次バランサ54」という)。このとき、二次バランサ54の回転方向は、クランクシャフト22の回転方向と反対方向で、クランクシャフト22が時計まわりに回転する場合には、二次バランサ54は反時計まわりに回転する。また、二次バランサ54の回転速度(角速度)は、クランクシャフト22の回転速度(角速度)の二倍で、クランクシャフト22が一回転すると二次バランサ54が二回転する。
[変形例4]
次に、図15に基づいて、本発明の実施の形態1の変形例4であるエンジンを説明する。尚、図15は、本発明の実施の形態1の変形例4であるエンジンを示す断面模式図である。また、本発明の実施の形態1の変形例4において、本発明の実施の形態1と共通する箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
図15に示すように、本発明の実施の形態1の変形例4であるエンジンは、変形例3と同様、一次バランサ55,56がそれぞれバランスシャフト(回転軸)551,561、バランスウエイト552,562、アクチュエータ553,563を備えるもので、一次バランサ55のバランスシャフト551をエンジンンのローリングモーメントを打ち消す位置に配置したものである。図15に示す例では、一次バランサ55のバランスシャフト551をシリンダ211の延在方向において、クランクシャフト22の回転中心を通る軸線O1よりも高い位置に配置することになる。
このように、一次バランサ55のバランスシャフト551をエンジンのローリングモーメントを打ち消す位置に配置すると、一次振動のほかに、ローリングモーメントを低減できる。
[実施の形態2]
つぎに、図16及び図17に基づいて本発明の実施の形態2である四気筒4サイクルのエンジンについて説明する。なお、図16は、本発明の実施の形態2であるエンジンを示す断面模式図であり、図17は、図16に示したバランサモジュールを示す平面模式図である。
図16及び図17に示すように、本発明の実施の形態2であるエンジンは、クランク位相角度が180度の直列四気筒のエンジンでエンジン本体6とバランサモジュール7とを備える。エンジン本体6は、シリンダブロック61とクランクシャフト62とを備える。シリンダブロック61には、四つのシリンダ(気筒)611が形成され、シリンダ611ごとに、ピストン63、ピストンピン64、コネクティングロッド65を備える。シリンダ611は、円筒形の筒状に形成され、その内部を円筒形のピストン63が往復する。ピストン63には、ピストンピン64により、コネクティングロッド65の一端(スモール・エンド)が連結される。
図16に示すように、クランクシャフト62は、コネクティングロッド65とともに、ピストン63の往復運動(下降運動)を回転運動に変換するもので、クランクシャフト62の回転中心(軸線)と平行となる位置にクランクピン(図示せず)を有する。そして、クランクピンには、コネクティングロッド65の他端(ラージ・エンド)が連結される。また、クランクシャフト62は、回転中心(軸線O2)を対称軸としてクランクピンと対称となる位置にカウンタウエイト622が設けられる。カウンタウエイト622は、振動を低減するためのもので、クランクシャフト62の慣性トルク、ピストン63の往復方向に生じるトルク成分を考慮して設けられる。
バランサモジュール7は、クランクシャフト62に設けたカウンタウエイト622だけでは打ち消すことができない振動を低減するためのもので、シリンダブロック61の外部下方に取り付けられる。バランサモジュール7は、第1のバランサ71と第2のバランサ72とを備える。
第1のバランサ71と第2のバランサ72は、二次振動(クランクシャフト一回転につき二回だけ生じる振動)を低減するためのものである。図16に示すように、第1のバランサ71は、バランスシャフト(第1の回転軸)711、バランスウエイト(第1のバランスウエイト)712、アクチュエータ713(図17参照)を備える。バランスシャフト711は、クランクシャフト62の回転中心を通る軸線O2と平行に設けられる。図17に示すように、バランスウエイト712は、バランスシャフト711上であって、中央二つのシリンダ(2番、3番のシリンダ6112,6113)611の中央となる位置Aに設けられる。これは、2番、3番のシリンダ6112,6113の内部を往復するピストン63が同じ動作となることによる。バランスウエイト712は、重心が偏った錘であり、2番、3番のシリンダ6112,6113に生じる振動(二次振動)を低減するのに適した形状とする。アクチュエータ713は、バランスシャフト711を回転させるもので、ここでは、ステッピングモータやサーボモータ等の回転速度の制御が可能な電動モータを用いる。また、バランスシャフト711には、第2のバランサ72に動力を伝達するための駆動ギア714が取り付けてある。
図16に示すように、第2のバランサ72は、バランスシャフト(第2の回転軸)721、バランスウエイト(第2のバランスウエイト)722を備える。バランスシャフト721は、クランクシャフト62の回転中心を通る軸線O2と平行に設けられる。バランスウエイト722は、バランスシャフト721上であって、外側二つのシリンダ(1番、4番のシリンダ6111,6114(図16参照))611のそれぞれ中央となる位置に設けられる。バランスウエイト722は、重心が偏った錘であり、それぞれ、1番、4番のシリンダ6111,6114に生じる振動を低減するのに適した形状とする。また、バランスシャフト721には、上述した駆動ギア714と噛合する従動ギア723が取り付けてある。駆動ギア714と従動ギア723のギア比は、1対1であり、第2のバランサ72は第1のバランサ71と同じ速度で回転する。
上述した本発明の実施の形態2であるエンジンは、シリンダ611の内部をピストン63が往復することにより、クランクシャフト62が回転すると、上死点検出部からECUに信号を出力する。ECUは、上死点検出部から入力された信号に同調し、第1のバランサ71を駆動する。これにより、第2のバランサ72は第1のバランサ72に従動する。第1のバランサ71の回転方向は、クランクシャフト62の回転方向と反対方向で、クランクシャフト62が時計まわりに回転する場合には、第1のバランサ71は反時計まわりに回転する。また、第1のバランサ71の回転速度(角速度)は、クランクシャフト62の回転速度(角速度)の二倍で、クランクシャフト62が一回転すると第1のバランサ71が二回転する。一方、第2のバランサ72の回転方向は、第1のバランサ71の回転方向と反対方向で、クランクシャフト62と同一方向に回転する。したがって、クランクシャフト62が時計まわりに回転する場合には、第2のバランサ72も時計まわりに回転する。また、第2のバランサ72の回転速度(角速度)は、第1のバランサ71の回転速度と同じで、クランクシャフト62が一回転すると第2のバランサ72が二回転する。
上述した本発明の実施の形態2であるエンジンは、クランクシャフト62の回転に同調して第1のバランサ71と第2のバランサ72とが回転することにより、エンジンの二次振動を低減できる。また、二つのシリンダ(2番、3番のシリンダ6112,6113)611に対して一つのバランスウエイト712で二次振動を低減するので、安価に振動を低減できる。
また、電動モータでバランスウエイト712を回転させるので、本発明の実施の形態2であるエンジンを自動車に搭載した場合にオルタネータ(発電機)で発電した電力を活用でき、回生した電力を有効に活用できる。特に、ハイブリッド車(HV)はバッテリーの容量が大きいので、ハイブリッド車に搭載した場合には、電力を有効に活用できる。
[変形例1]
次に、図18に基づいて、本発明の実施の形態2の変形例1であるエンジンを説明する。尚、図18は、本発明の実施の形態2の変形例1であるエンジンを示す断面模式図である。また、本発明の実施の形態2の変形例1において、本発明の実施の形態2と共通する箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
図18に示すように、本発明の実施の形態2の変形例1であるエンジンは、実施の形態1と同様、第1のバランサ73と第2のバランサ74とを備える。第1のバランサ73は、アクチュエータ731、バランスウエイト(第1のバランスウエイト)732を備える。アクチュエータ731は、バランスウエイト732を回転させるためのもので、ここでは、回転速度の制御が可能な電動モータを用いる。アクチュエータ731は、クランクシャフト62の回転中心を通る軸線O2と平行であって、シリンダ611の延在方向においてクランクシャフト62の回転中心を通る軸線O2と同じ高さにバランスシャフト(第1の回転軸)7311が配置される。また、第1のバランサ73のバランスウエイト732は、回転軸7311上であって、中央二つのシリンダ(2番、3番のシリンダ6112,6113)611の中央となる位置に設けられる。バランスウエイト732は、重心が偏った錘であり、2番、3番のシリンダ6112,6113に生じる振動を低減するのに適した形状とする。
第2のバランサ74は、バランスシャフト(第2の回転軸)7411、バランスウエイト(第2のバランスウエイト)742、アクチュエータ741を備える。バランスシャフト7411は、クランクシャフト62の回転中心を通る軸線O2と平行に設けられる。バランスウエイト742は、バランスシャフト7411上であって、外側二つのシリンダ(1番、4番のシリンダ6111,6114)611のそれぞれ中央となる位置に設けられる。バランスウエイト742は、重心が偏った錘であり、それぞれ1番、4番のシリンダ6111,6114に生じる振動(二次振動)を低減するのに適した形状とする。アクチュエータ741は、バランスシャフト741を回転させるためのもので、ここでは、回転速度の制御が可能な電動モータを用いる。
上述した本発明の実施の形態2の変形例1であるエンジンは、シリンダ611の内部をピストン63が往復することにより、クランクシャフト62が回転すると、上死点検出部からECUに信号を出力する。ECUは、上死点検出部から入力された信号に同調し、第1のバランサ73と第2のバランサ74を駆動する。第1のバランサ73の回転方向は、クランクシャフト62の回転方向と反対方向で、クランクシャフト62が時計まわりに回転する場合には、第1のバランサ73は反時計まわりに回転する。また、第1のバランサ73の回転速度(角速度)は、クランクシャフト62の回転速度(角速度)の二倍で、クランクシャフト62が一回転すると第1のバランサ73が二回転する。一方、第2のバランサ74の回転方向は、第1のバランサ73の回転方向と反対方向で、クランクシャフト62と同一方向に回転する。したがって、クランクシャフト62が時計まわりに回転する場合には、第2のバランサ74も時計まわりに回転する。また、第2のバランサ74の回転速度(角速度)は、第1のバランサ73の回転速度と同じで、クランクシャフト62が一回転すると第2のバランサ74が二回転する。
上述した本発明の実施の形態2の変形例1であるエンジンは、クランクシャフト62の回転に同調して第1のバランサ73と第2のバランサ74とが回転することにより、エンジンの二次振動を低減できる。また、二つのシリンダ(2番、3番のシリンダ6112,6113)611に対して一つのバランスウエイト732で二次振動を低減するので、安価に振動を低減できる。
[変形例2]
次に、図19に基づいて、本発明の実施の形態2の変形例2であるエンジンを説明する。尚、図19は、本発明の実施の形態2の変形例2であるエンジンを示す断面模式図である。また、本発明の実施の形態2の変形例2において、本発明の実施の形態2と共通する箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
図19に示すように、本発明の実施の形態2の変形例2であるエンジンは、変形例1と同様、第1のバランサ75と第2のバランサ76とがそれぞれアクチュエータ751,761、バランスウエイト752,762を備えるもので、第1のバランサ75のバランスシャフト(第1の回転軸)7511,第2のバランサ76のバランスシャフト(第2の回転軸)7611をエンジンのローリングモーメントを打ち消す位置に配置したものである。図19に示す例では、第1のバランサ75のバランスシャフト7511をシリンダ611の延在方向において、クランクシャフト62の回転中心を通る軸線O2よりも高い位置に配置する一方、第2のバランサ76のバランスシャフト7611をシリンダ611の延在方向において、クランクシャフト2の回転中心を通る軸線O2よりも高い位置に配置する。
このように、第1のバランサ75のバランスシャフト7511と第2のバランサ76のバランスシャフト7611をエンジンのローリングモーメントを打ち消す位置に配置すると、二次振動のほかに、ローリングモーメントによる振動を低減できる。
本発明は、バランスウエイトの調整が簡単にできるので、自動車用の4サイクルのエンジンに好適である。
2 エンジン本体
21 シリンダブロック
211 シリンダ(気筒)
212 ボス
22 クランクシャフト
221 クランクピン
222 カウンタウエイト
23 ピストン
25 コネクティングロッド
3 バランサ
31 アクチュエータ(電動モータ)
311 回転軸(駆動軸)(第1の回転軸)
32 バランスウエイト
33 ウエイトケース
4 ECU
41 上死点検出部
46 計時部
47 演算部
48 バランサ制御部
5 バランサモジュール
51 一次バランサ
511 バランスシャフト(第1の回転軸)
512 バランスウエイト(第1のバランスウエイト)
513 アクチュエータ(電動モータ)
514 駆動ギア
515 アイドルギア
516 補機
517 モータ
52 二次バランサ
521 バランスシャフト(第2の回転軸)
522 バランスウエイト(第2のバランスウエイト)
523 従動ギア
53,55,56 一次バランサ
54 一次バランサ(二次バランサ)(第2のバランスウエイト)
6 エンジン本体
61 シリンダブロック
611 シリンダ(気筒)
6111 1番のシリンダ
6112 2番のシリンダ
6113 3番のシリンダ
6114 4番のシリンダ
62 クランクシャフト
622 カウンタウエイト
63 ピストン
65 コネクティングロッド
7 バランサモジュール
71,73 第1のバランサ
72,74 第2のバランサ

Claims (8)

  1. 偶数のシリンダが設けられたシリンダブロックと、
    前記気筒ごとに設けられ、前記気筒の内部を往復するピストンと、
    前記ピストンごとに設けられ、前記ピストンに一端が連結されたコネクティングロッドと、
    前記コネクティングロッドの他端が連結され、前記コネクティングロッドとともに、前記ピストンの往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトと、
    前記シリンダブロックの外部に設けられたバランサと、
    を備え、
    前記バランサは、
    前記クランクシャフトの回転中心を通る軸線と平行に設けられた第1の回転軸を回転させるアクチュエータと、
    前記第1の回転軸上であって、前記偶数のシリンダの並び方向一方端側のシリンダと他方端側のシリンダとの中央位置に配置された第1のバランスウエイトと、
    を備えたことを特徴とする4サイクルエンジン。
  2. 前記偶数のシリンダは二つのシリンダであることを特徴とする請求項1に記載の4サイクルエンジン。
  3. 前記アクチュエータは前記第1の回転軸を駆動軸とする電動モータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の4サイクルエンジン。
  4. 前記第1の回転軸を前記シリンダの延在方向において前記クランクシャフトの回転中心を通る軸線と同じ高さに配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の4サイクルエンジン。
  5. 前記クランクシャフトの回転中心を通る軸線と平行に設けられ、前記第1の回転軸と同調し、回転する第2の回転軸と、
    該第2の回転軸に取り付けられた第2のバランスウエイトと、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の4サイクルエンジン。
  6. 前記第1の回転軸を前記シリンダの延在方向において前記クランクシャフトの回転中心を通る軸線よりも高い位置に設けたことを特徴とする請求項5に記載の4サイクルエンジン。
  7. 前記第2の回転軸は、第2のアクチュエータで回転駆動することを特徴とする請求項5又は6に記載の4サイクルエンジン。
  8. 前記第2の回転軸は、前記第1の回転軸の二倍の速度で回転するもので、前記第2のバランスウエイトが二次振動を打ち消す2次バランスウエイトであることを特徴とする請求項5に記載の4サイクルエンジン。
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