JP2014237601A - ゲル状パック化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
<1>珪酸塩と、酸化チタン及び/又は酸化亜鉛とを含有するゲル状パック化粧料において、アクリル樹脂ポリマーを含有することを特徴とする、ゲル状パック化粧料。
<2>前記アクリル樹脂ポリマーが、アクリル酸アルキル共重合体エマルション及び/又はアクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・メチルスチレン共重合体エマルションであることを特徴とする、<1>に記載のゲル状パック化粧料。
<3>前記アクリル樹脂ポリマーを、化粧料全量に対して、0.1質量%〜10質量%含有することを特徴とする、<1>又は<2>に記載のゲル状パック化粧料。
<4>さらに、部分的に変性されていてもよい架橋型メチルポリシロキサンを含有することを特徴とする、<1>〜<3>の何れかに記載のゲル状パック化粧料。
<5>前記架橋型メチルポリシロキサンを、化粧料全量に対して、0.1質量%〜10質量%含有することを特徴とする、<1>〜<4>の何れかに記載のゲル状パック化粧料。
本発明のゲル状パック化粧料は、必須成分として珪酸塩を含有することを特徴とする。本発明のゲル状パック化粧料における好ましい含有量は、化粧料全量に対して、10質量%〜50質量%、より好ましくは、20質量%〜40質量%である。この量より少なくなると毛穴の角栓等の汚れを吸着して除去する作用が十分に発揮できなくなる場合があり、この量を超えて配合すると、製剤的に固くなりすぎるため、皮膚への密着性が低下して、やはり毛穴の角栓等の汚れを吸着して除去する作用が十分に発揮できなくなる場合があるからである。ここで、本発明で言う珪酸塩とは、水不溶性の珪酸塩であり、化粧品等の分野で使用されうるものを意味し、例えば、ベントナイト、カオリン、タルク、雲母、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、無水珪酸、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムマグネシウム等が例示でき、これらの中では、ベントナイト、カオリン、タルク、珪酸アルミニウムマグネシウムから選ばれる1種又は2種以上であることが好ましく、2種以上の場合にはベントナイトを含有していることがさらに好ましい。
本発明のゲル状パック化粧料は、必須成分として酸化チタン及び/又は酸化亜鉛を含有することを特徴とする。これらの酸化チタン及び/又は酸化亜鉛は、その表面が、シリカ、アルミナ等の無機化合物或いは、脂肪酸金属石鹸、シリコーン等の有機化合物により被覆されていてもよい。本発明のゲル状パック化粧料における好ましい含有量は、化粧料全量に対して、0.5質量%〜10質量%、より好ましくは、1質量%〜5質量%である。この範囲において、最も高い肌のあかぬけ感の実感効果を奏する。
本発明のゲル状パック化粧料は、必須成分としてアクリル樹脂ポリマーを含有することを特徴とする。アクリル樹脂ポリマーとしては、通常化粧料で使用されるものであれば、特段の限定無く使用することができ、例えば、アクリル酸、アクリル酸アルキル、アクリル酸アルキルアミド、メタクリル酸、メタクリル酸アルキル及びメタクリル酸アルキルアミドから選択される1種又は2種以上の重合物又は共重合物が好ましく例示できる。共重合体としては、通常のランダム共重合体であっても、グラフト共重合体であっても、ブロック共重合体であっても、コア・シェル型共重合体であってもかまわない。特に好ましいものは、アクリル酸アルキル共重合体エマルション及び/又はアクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・メチルスチレン共重合体エマルションである。これらは前記のモノマーを常法に従って重合又は共重合させて製造し、それを用いることもできるし、このようなポリマー類で既に市販されているものを利用することもできる。好ましい市販品としては、大成ファインケミカル株式会社製の「ポリジョイントJN」(アクリル酸アルキル共重合体エマルション)等が挙げられる。これらのアクリル樹脂ポリマーは唯一種を含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。かかるアクリル樹脂ポリマーの好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、樹脂分に換算して0.1質量%〜10質量%が好ましく、さらに好ましくは、0.5質量%〜5質量%である。これは、少なすぎると洗い流し後の肌の引き上げ感が得られない場合があり、多すぎると使用感が悪くなる場合があるからである。
ある。
本発明のゲル状パック化粧料は、前記必須成分に加えて、さらに部分的に変性されていてもよい架橋型メチルポリシロキサンを含有することを特徴とする。ここで、架橋型とは、シリコーン鎖とシリコーン鎖とを炭素−炭素結合でつなぐような橋かけ構造を意味し、具体的にはジメチルジメトキシシランやジメチルジクロロシラン等を重合させてシリコーン鎖を構築する際に、ジメチルメトキシビニルシランやクロロジメチルビニルシラン等を共存させて共重合を行い、しかる後にビニル基同志を重合させて架橋構造を構築させて製造されたもの等が好適に例示できる。又、変性基による変性は、ジメチルジメトキシシランやジメチルジクロロシラン等のメトキシ基乃至はメチル基の1つをポリオキシエチレン基、フェニル基、アミノ基等の変性基で置換したものを重合の際に共存させ、共重合することにより導入できる。この様な部分的に変性されていてもよい架橋型メチルポリシロキサンの具体例としては、例えば、架橋型メチルポリシロキサン((ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー)、架橋型メチルフェニルポリシロキサン((フェニルメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー)、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン((ポリエーテル変性メチコン/ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー)等が例示できる。これらは何れも化粧料原料であり、既に市販されているものも存する。かかる市販品を購入して利用することもできる。好ましい市販品としては、信越シリコーン株式会社製の「シリコーンKSG−16」(架橋型メチルポリシロキサンの20%ジメチコン溶液)と「シリコーンKSG−21」(架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン)とが例示できる。本発明のゲル状パック化粧料において、かかる成分は、酸化チタン及び/又は酸化亜鉛の有する肌のあかぬけ感の実感効果をさらに高める作用を奏する。このような作用を発現するためには、前記部分的に変性されていてもよい架橋型メチルポリシロキサンは唯一種を含有することもできるし、二種以上を組み合わせて含有することもできる。その含有量としては、化粧料全量に対して、0.1質量%〜10質量%が好ましく、0.5質量%〜5質量%が特に好ましい。
下記に示す表1の処方に従って、本発明のゲル状パック化粧料を作製した。即ち、表1の(A)を混合し75℃に加温、これに(B)を添加・撹拌、さらに混合後75℃に加温した(C)、75℃に加温した(D)を添加・撹拌した。撹拌しながら冷却し、(E)をさらに添加・撹拌し、本発明の実施例であるゲル状パック化粧料1〜7を得た。同様に操作して、比較例1も作製した。
上記で得られた各実施例及び比較例のゲル状パック化粧料について、洗い流し後の肌のあかぬけ感、肌の引き上げ感及び使用感について評価した。評価の基準は、◎:非常によい、○:良い、△:普通、×:良くない、の4段階評価とした。結果を表1下段に示す。
Claims (5)
- 珪酸塩と、酸化チタン及び/又は酸化亜鉛とを含有するゲル状パック化粧料において、アクリル樹脂ポリマーを含有することを特徴とする、ゲル状パック化粧料。
- 前記アクリル樹脂ポリマーが、アクリル酸アルキル共重合体エマルション及び/又はアクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・メチルスチレン共重合体エマルションであることを特徴とする、請求項1に記載のゲル状パック化粧料。
- 前記アクリル樹脂ポリマーを、化粧料全量に対して、0.1質量%〜10質量%含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のゲル状パック化粧料。
- さらに、部分架橋型メチルポリシロキサンを含有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のゲル状パック化粧料。
- 前記部分架橋型メチルポリシロキサンを、化粧料全量に対して、0.1質量%〜10質量%含有することを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載のゲル状パック化粧料。
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