JP2014237213A - 切削工具及び切削工具の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好に切粉を排出することが可能な切削工具及び切削工具の製造方法を提供することである。
【解決手段】実施形態に係る切削工具は、被削材を切削するための切刃と、少なくとも前記切刃側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔を長さ方向に設けたシャンクとを有する。また、実施形態に係る切削工具の製造方法は、シャンクに、被削材を切削するための切刃又は前記切刃としてのチップを取付けるための取付部を形成し、かつ少なくとも前記切刃側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔を長さ方向に設けるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、切削工具及び切削工具の製造方法に関する。
従来、金属材料に限らず、複合材又は複合材に金属材料を重ねた二層材を良好に穿孔することが可能なドリルとして、切刃の先端角が中心位置から最大径位置に向けて連続的に減少し、かつ切刃のラジアル方向における逃げ角が中心位置から最大径位置に向けて連続的に減少する形状に形成されたドリルが考案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−36759号公報
本発明は、良好に切粉を排出することが可能な切削工具及び切削工具の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る切削工具は、被削材を切削するための切刃と、少なくとも前記切刃側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔を長さ方向に設けたシャンクとを有する。
また、本発明の実施形態に係る切削工具は、被削材を切削するための切刃としてのチップを取付けるための取付部と、少なくとも前記切刃側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔を長さ方向に設けたシャンクとを有する。
また、本発明の実施形態に係る切削工具の製造方法は、シャンクに、被削材を切削するための切刃又は前記切刃としてのチップを取付けるための取付部を形成し、かつ少なくとも前記切刃側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔を長さ方向に設けるものである。
本発明の実施形態に係る切削工具及び切削工具の製造方法によれば、良好に切粉を排出することができる。
本発明の第1の実施形態に係る切削工具の一例としてのドリルの正面図。 図1に示すドリルの右側面図。 図1に示すドリルの左側面図。 図1に示すドリルのA−A断面、B−B断面及びC−C断面における断面図。 本発明の第2の実施形態に係る切削工具の一例としてのドリルの正面図。 図5に示すドリルの右側面図。 図5に示すドリルの左側面図。 図5に示すドリルのA−A断面及びB−B断面における断面図。 図5に示すドリルを3枚刃とした場合におけるA−A断面における断面図。 図5に示すドリルを4枚刃とした場合におけるA−A断面における断面図。
本発明の実施形態に係る切削工具及び切削工具の製造方法について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
(構成および機能)
図1は本発明の第1の実施形態に係る切削工具の一例としてのドリルの正面図、図2は図1に示すドリルの右側面図、図3は図1に示すドリルの左側面図、図4は図1に示すドリルのA−A断面、B−B断面及びC−C断面における断面図である。
ドリル1は、シャンク2に切刃3を形成して構成される。このため、ドリル1は、本体部4及び刃部5を有する。刃部5は、被削材を切削するための切刃3を有する部分である。また、本体部4は、切刃3が設けられないシャンク2の部分である。本体部4の刃部5と逆側の端部には、ホルダでドリル1を保持するための保持部6が形成される。
図示されたドリル1は、2枚刃の刃部5を有している。但し、3枚刃、4枚刃又は5枚刃以上の刃部5をドリル1に設けてもよい。すなわち、切刃3は、2枚刃に限らず3枚刃又は4枚刃とすることができる。
切刃3は、先端角Aが中心位置から最大径位置Dに向けて0度でない角度から0度まで連続的に減少し、かつラジアル方向における逃げ角εが中心位置から最大径位置Dに向けて連続的に減少する形状とすることが好適である。更に、切刃3は、最大径位置Dにおいて0度でない(好適には15度以下の)ラジアル方向の逃げ角εを有する形状とすることが好適である。これらの条件を満たす切刃3を刃部5に形成すると、被削材が金属である場合に限らず、複合材又は複合材と金属とを重ね合わせた2層材であっても被削材の剥離を低減させて良好な精度で穿孔を行うことが可能となる。
図示された例では、最大径位置Dにおいて逃げ角εが形成されるように、シャンク2の刃部5と保持部6との間における直径が、刃部5及び保持部6における直径よりも短くなっている。
シャンク2には、長さ方向に吸塵孔7が設けられる。シャンク2内に形成される吸塵孔7は、少なくとも切刃3側の端部において円形でない横断面を有する。図示された例では、中心の位置が異なる複数の円形の孔をオーバーラップさせた形状の横断面を少なくとも一部に有する吸塵孔7がシャンク2に設けられている。
具体的には、シャンク2の軸に平行でシャンク2の軸と異なる第1の軸を有し、かつ切刃3の先端まで到達しない第1の孔8と、シャンク2の軸に平行で第1の軸と異なる第2の軸を有し、かつ切刃3の先端まで到達しない第2の孔9とを連結させた形状の吸塵孔7がシャンク2に設けられている。つまり、互いに中心軸が異なる平行な2つの第1の孔8と第2の孔9とがオーバーラップした状態で吸塵孔7を形成している。
第1の孔8及び第2の孔9は、いずれも貫通しないめくら孔である。但し、刃部5では、先端に向かって徐々に芯が細くなる。このため、第1の孔8及び第2の孔9は切刃3間の各溝10において外部に開放される。逆に、切刃3間の各溝10において第1の孔8及び第2の孔9が外部に開放するように、第1の孔8の第1の軸及び第2の孔9の第2の軸の各位置が決定される。従って、第1の軸と第2の軸を通る平面は、2つの溝10を横切る平面となる。
A−A断面、B−B断面及びC−C断面において吸塵孔7の形状は、だるま形状となる。但し、刃部5では、先端に向かって徐々に芯が細くなる。このため、刃部5の先端に近づく程、だるま形状を有する吸塵孔7の横断面は徐々に小さくなる。そして、吸塵孔7を構成する第1の孔8の先端及び第2の孔9の先端が、切刃3の先端よりもシャンク2の保持部6側にそれぞれ円錐状の凹部として形成される。
一方、保持部6側における吸塵孔7の端部には、例えばパイプ状の吸引管を取付けられるように、横断面が円形の空隙11が形成される。すなわち、図示された例では、保持部6側の端部における吸塵孔7の横断面が、単純な円形となっている。
尚、図示されたドリル1は2枚刃であるため、切刃3間の2つの溝10において外部に開放されるように第1の孔8及び第2の孔9をオーバーラップさせて吸塵孔7が形成されているが、刃数(または切刃数)に応じてオーバーラップさせる孔の数を変えることができる。
例えば、3枚刃であれば、切刃3間に3つの溝が形成される。このため、3つの溝でそれぞれ外部に開放されるように3つの孔をオーバーラップさせて吸塵孔7を形成することができる。また、4枚刃であれば、切刃3間に4つの溝が形成される。このため、4つの溝でそれぞれ外部に開放されるように4つの孔をオーバーラップさせて吸塵孔7を形成することができる。この場合、外部に開放される吸塵孔7の部分が増えるため、吸塵能力を向上させることができる。
逆に、刃数に関わらず、任意の数の孔をオーバーラップさせて吸塵孔7を形成することもできる。例えば、刃数に関わらず、2つの孔をオーバーラップさせて吸塵孔7を形成すれば、吸塵孔7の構造を簡易にすることができる。このため、ドリル1の製造を容易にすることができる。
尚、ドリル1の素材としては、高速度工具鋼(ハイス)等の炭素鋼や超硬など、任意の素材を使用することができる。もちろん、耐摩耗性や耐食性の向上等の所望の目的のコーティングを施すこともできる。
そして、上述のような構造を有するドリル1は、エア吸引系と接続されたハンドツールタイプのドリル駆動装置やスピンドルと連結されたエア吸引系を備えた工作機械に取付けて被削材の穿孔用に使用することができる。
次に、ドリル1の製造方法について説明する。
ドリル1は、シャンク2に、被削材を切削するための切刃3を形成し、かつ少なくとも切刃3側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔7を長さ方向に設けることによって製造することができる。吸塵孔7を有するシャンク2を製造する代表的な方法としては、穿孔工具を用いて吸塵孔7を穿孔する方法と、型押しによって焼結体として吸塵孔7を有するシャンク2を形成する方法が挙げられる。もちろん、他の公知の方法によって吸塵孔7を有するシャンク2を製造することもできる。
穿孔工具を使用する場合には、穿孔工具の位置を変えてシャンク2の長さ方向に、切刃3の先端まで各孔が到達しないように複数回穿孔することによって吸塵孔7を設けることができる。吸塵孔7を穿孔するための穿孔工具としては、深孔加工用エンドミルや深孔加工用ドリル等が挙げられる。図示されたドリル1は、深孔加工用ドリルで吸塵孔7を加工した例を示している。このため、吸塵孔7の切刃3側の端部には、円錐状の凹みが形成されている。
従って、先端がフラットな深孔加工用エンドミルで吸塵孔7の加工を行う場合には、吸塵孔7の切刃3側の端部もフラットとなる。また、R面取りを施した深孔加工用エンドミルで吸塵孔7の加工を行う場合には、吸塵孔7の切刃3側の端部にもR面取りが施される。つまり、吸塵孔7の切刃3側の端部の形状は、穿孔工具の形状に対応する形状となる。
穿孔工具を使用してシャンク2に吸塵孔7を形成する製法では、既存の汎用性のあるドリルに付加的に吸塵孔7を設けることが可能である。また、機械加工のみでシャンク2に吸塵孔7を形成することができる。
一方、型押しによって吸塵孔7を有するシャンク2を形成する場合には、吸塵孔7の形状に対応する形状を有する引抜体が型押体に挿入される。そして、引抜体が挿入された型押体にシャンク2の素材となる超硬材料等の粉末が充填される。この状態で、粉末が加圧圧縮される。
次に、引抜体が型押体及び加圧圧縮後の粉末から引き抜かれる。続いて、加圧圧縮後の粉末が一定時間高温加熱される。これにより、粉末の焼結体として吸塵孔7を有するシャンク2を製造することができる。粉末が超硬材料であれば、超硬合金として吸塵孔7を有するシャンク2を得ることができる。
型押しによって吸塵孔7を形成する場合には、加圧圧縮された粉末から引抜体を引抜くことが必要となる。従って、引抜くことが可能な引抜体の形状に対応する吸塵孔7がシャンク2に形成される。このため、より複雑な形状を有する吸塵孔7をシャンク2内に形成することが可能である。
例えば、図示された例では、吸塵孔7の横断面の形状が複数の円を重ねた形状であるが、刃部5の横断面の外形に沿って肉厚が均等となるような吸塵孔をシャンク2内に形成することもできる。但し、その場合には、応力集中を避けるために面取りを施すことが好適である。また、引抜体を容易に引抜くことができるように、引抜体及び吸塵孔7をテーパさせてもよい。
以上のようなドリル1は、穿孔工具による穿孔や型押し等によってシャンク2内に横断面が非円形の吸塵孔7を形成したものである。より具体的には、ドリル1は、シャンク2内に、刃部5の横断面の外形に応じた形状の横断面を有する吸塵孔7を形成したものである。
(効果)
このため、ドリル1によれば、吸塵口の断面積を一定とすれば、吸塵孔の横断面を円形とする場合に比べて、ドリル1の肉厚を平均的に厚くすることができる。従って、吸塵効率を維持しつつ、ドリル1の剛性を向上させることができる。逆に、ドリル1の剛性を維持しつつ、吸塵孔の横断面を円形とする場合に比べて、吸塵孔7の断面積を大きくすることができる。従って、切粉の吸塵効率を向上させることができる。
特に、複合材を含む材料を被削材とする場合には複合材の粉塵による目詰まりや粉塵による穿孔精度の劣化が課題となる。このため、複合材の加工においては、効果的な粉塵処理が重要である。これに対して、上述したような複合材加工に好適な特徴を有する切刃3を備えたドリル1のシャンク2に、上述したような吸塵孔7を形成することによって、複合材の粉塵を除去しながら良好な精度で複合材を含む被削材の穿孔を行うことが可能となる。
一方、複合材加工に好適化された切刃3を有さないドリルであっても、上述のような吸塵孔7を設けることによって、切粉を効率的に除去しつつ、高剛性のドリルで良好な精度での穿孔を行うことができる。
(第2の実施形態)
(構成および機能)
図5は本発明の第2の実施形態に係る切削工具の一例としてのドリルの正面図、図6は図5に示すドリルの右側面図、図7は図5に示すドリルの左側面図、図8は図5に示すドリルのA−A断面及びB−B断面における断面図である。
図5に示された第2の実施形態におけるドリル1Aでは、吸塵孔7の形状が図1に示す第1の実施形態におけるドリル1と相違する。第2の実施形態におけるドリル1Aの他の構成および作用については第1の実施形態におけるドリル1と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
ドリル1Aのシャンク2には、シャンク2の軸に平行な軸を有する第1の孔20とシャンク2の軸に平行でない軸を有する第2の孔21とを連結させた形状の吸塵孔7が設けられる。図示された例では、シャンク2に、シャンク2の軸と共通の軸を有する断面が円形の孔を第1の孔20とし、貫通する長孔を第2の孔21とする吸塵孔7が設けられている。
ドリル1Aの製造方法としては、穿孔工具でシャンク2の本体部4及び刃部5に吸塵孔7を加工することが現実的である。これは、型押しによってドリル1Aを製造する場合には、第1の孔20を形成するための引抜体と第2の孔21を形成するための引抜体が必要となり、かつ引抜体を引抜く方向が複数の方向となるためである。
具体的には、穿孔工具でシャンク2の長さ方向に、切刃3の先端まで孔が到達しないように穿孔し、かつ同一又は他の穿孔工具でシャンク2の長さ方向と異なる方向に、上述した孔に到達するように穿孔することによって吸塵孔7を設けることができる。
例えば、第1の孔20の直径に対応する深孔加工用エンドミルや深孔加工用ドリル等の第1の穿孔工具でシャンク2に長手方向のめくら孔を穿孔を行うことにより、第1の孔20を形成することができる。一方、長孔である第2の孔21のサイズに対応するエンドミル等の第2の穿孔工具をシャンク2の軸に傾斜させて刃部5の加工を行うことによって第2の孔21を形成することができる。尚、第1の孔20の加工及び第2の孔21の加工の順序は任意である。
第2の穿孔工具による加工の容易性の観点からは、図示されるように、第2の孔21の深さ方向を、第1の孔20及びシャンク2の軸方向に対して垂直にすることが好適である。但し、第2の孔21の深さ方向と、第1の孔20及びシャンク2の軸方向とのなす角度を、90度以外の角度としてもよい。具体例として、第2の穿孔工具を傾斜させて刃部5側から保持部6側に向かって刃部5の加工を行うことによって、工具軸に対して傾斜する第2の孔21を刃部5に形成することができる。
第2の孔21のサイズ及び位置は、第2の孔21が切刃3の刃先を欠落させることなく第1の孔20と連結し、かつ第2の孔21によって十分な吸塵効果を得ることが可能となるサイズ及び位置とされる。従って、切刃3間の溝10に第2の孔21が設けられることになる。ドリル1Aが2枚刃である場合には、切刃3間の2つの溝10が互いに対向している。このため、一方の溝10側から他方の溝10側に貫通する孔を加工することによって第2の孔21を形成することができる。
また、ドリル1Aが3枚刃以上である場合には、切刃3間の溝10の数に応じた数の第2の孔21を刃部5に形成することができる。
図9は、図5に示すドリル1Aを3枚刃とした場合におけるA−A断面における断面図であり、図10は、図5に示すドリル1Aを4枚刃とした場合におけるA−A断面における断面図である。
図9に示すように、ドリル1Aが3枚刃である場合には、切刃3間の3つの溝10に向かってそれぞれ直線的に貫通しない孔を加工することにより、第1の孔20とそれぞれ連結する3つの第2の孔21を形成することができる。一方、図10に示すように、ドリル1Aが4枚刃である場合には、対向する2つの溝10を連結させる直線的な貫通孔を2方向から加工することによって第1の孔20とそれぞれ連結する4つの第2の孔21を形成することができる。
つまり、刃数が奇数である場合には切刃3間の溝10が対向しないため、直線的に貫通しない孔を各溝10に向かって加工することにより、第2の孔21を形成することができる。一方、刃数が偶数である場合には切刃3間の溝10が対向するため、直線的に貫通する孔を対向する溝10に向かって加工することにより、第2の孔21を形成することができる。
但し、図9及び図10に示す例に限らず、切刃3間の一部の溝10にのみ第2の孔21を形成するようにしてもよい。例えば、3枚刃のドリル1Aであれば、1つ又は2つの第2の孔21を設けるようにしてもよい。また、4枚刃のドリル1Aであれば、1対の対向する溝10を連結する直線的な貫通孔のみを加工することによって、2つの第2の孔21を設けるようにしてもよい。
尚、第1の孔20の横断面の形状を円形でない形状としてもよい。すなわち、第1の実施形態におけるドリル1の刃部5に、シャンク2の軸に平行でない第2の孔21を形成することによって第2の実施形態におけるドリル1Aを製造することもできる。換言すれば、第1の実施形態における特徴と、第2の実施形態における特徴の双方を有するドリル1Aを製造することができる。
(効果)
第2の実施形態によれば、シャンク2の軸に平行な第1の孔20の直径又は深さが、刃部5において第1の孔20を外部に開放するために必要な長さ又は深さでなくても、第2の孔21によって第1の孔20を外部と連結することができる。このため、本体部4の肉厚が厚くなり、ドリル1Aの剛性を向上させることができる。
また、刃部5に形成される吸塵口のサイズを、第1の孔20の直径及び深さに依存しない任意のサイズにすることができる。この結果、ドリル1Aの用途に合わせて吸塵効率と剛性とのバランスを適切に調整することができる。
更に、ドリル1Aによれば、第1の孔20の深さを浅くできるので、製造を容易にできるという効果を得ることもできる。
(他の実施形態)
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
例えば、上述した各実施形態では切削工具としてドリル1、1Aを例示したが、リーマやエンドミル等のドリル以外の切削工具に対しても、同様な吸塵孔を設けることができる。更に、ソリッドの切削工具に限らず、スローアウエイチップをシャンクに着脱して使用する切削工具に対しても、同様な吸塵孔を設けることができる。
スローアウエイチップを使用するシャンクの刃部には、被削材を切削するための切刃としてのチップを取付けるための取付部が設けられる。そして、ソリッドタイプの切削工具と同様に、シャンクに少なくとも切刃側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔を長さ方向に設けることによって、切削工具を構成することができる。
スローアウエイチップを使用するシャンクは、シャンクに、被削材を切削するための切刃としてのチップを取付けるための取付部を形成し、かつ少なくとも切刃側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔を長さ方向に設けることによって製造することができる。つまり、スローアウエイチップを使用するシャンクもソリッドタイプのシャンクと同様な方法で製造することができる。
そして、上述したような吸塵孔の形成によって、切削工具の材質や用途に応じた適切な剛性と吸塵効率を切削工具に具備することができる。すなわち、トレードオフの関係にある剛性と吸塵効率を、切削工具に関する条件に応じて調整することができる。
1、1A ドリル
2 シャンク
3 切刃
4 本体部
5 刃部
6 保持部
7 吸塵孔
8 第1の孔
9 第2の孔
10 溝
11 空隙
20 第1の孔
21 第2の孔
A 先端角
ε 逃げ角
D 最大径位置

Claims (12)

  1. 被削材を切削するための切刃と、
    少なくとも前記切刃側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔を長さ方向に設けたシャンクと、
    を有する切削工具。
  2. 被削材を切削するための切刃としてのチップを取付けるための取付部と、
    少なくとも前記切刃側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔を長さ方向に設けたシャンクと、
    を有する切削工具。
  3. 前記シャンクに、中心の位置が異なる複数の円形の孔をオーバーラップさせた形状の横断面を少なくとも一部に有する吸塵孔を設けた請求項1又は2記載の切削工具。
  4. 前記シャンクに、前記シャンクの軸に平行な軸を有する第1の孔と前記シャンクの軸に平行でない軸を有する第2の孔とを連結させた形状の吸塵孔を設けた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の切削工具。
  5. 前記シャンクに、前記シャンクの軸に平行で前記シャンクの軸と異なる第1の軸を有しかつ前記切刃の先端まで到達しない第1の孔と、前記シャンクの軸に平行で前記第1の軸と異なる第2の軸を有し、前記切刃の先端まで到達しない第2の孔とを連結させた形状の吸塵孔を設けた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の切削工具。
  6. 前記シャンクに、前記シャンクの軸と共通の軸を有する断面が円形の孔を前記第1の孔とし、貫通する長孔を前記第2の孔とする吸塵孔を設けた請求項4記載の切削工具。
  7. 前記切刃は、2枚刃、3枚刃又は4枚刃の切刃を形成する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の切削工具。
  8. 前記切刃は、先端角が中心位置から最大径位置に向けて0度でない角度から0度まで連続的に減少し、ラジアル方向における逃げ角が中心位置から最大径位置に向けて連続的に減少し、かつ前記最大径位置において逃げ角を有する形状である請求項7記載の切削工具。
  9. シャンクに、被削材を切削するための切刃又は前記切刃としてのチップを取付けるための取付部を形成し、かつ少なくとも前記切刃側の端部において円形でない横断面を有する吸塵孔を長さ方向に設ける切削工具の製造方法。
  10. 穿孔工具の位置を変えて前記シャンクの長さ方向に、前記切刃の先端まで各孔が到達しないように複数回穿孔することによって前記吸塵孔を設ける請求項9記載の切削工具の製造方法。
  11. 穿孔工具で前記シャンクの長さ方向に、前記切刃の先端まで孔が到達しないように穿孔し、かつ前記又は他の穿孔工具で前記シャンクの長さ方向と異なる方向に前記孔に到達するように穿孔することによって前記吸塵孔を設ける請求項9記載の切削工具の製造方法。
  12. 前記シャンクの素材となる粉末を、前記吸塵孔の形状に対応する形状を有する引抜体を挿入した型押体に充填して加圧圧縮し、前記引抜体を引抜いた後に前記加圧圧縮された前記粉末を加熱することによって前記粉末の焼結体として前記吸塵孔を有する前記シャンクを製造する請求項9記載の切削工具の製造方法。
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