JP6606840B2 - 多結晶ダイヤモンド焼結体付き回転切削工具 - Google Patents

多結晶ダイヤモンド焼結体付き回転切削工具 Download PDF

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Description

本発明は、多結晶ダイヤモンド(Polycrystalline Diamond。以下、PCDと称する。)焼結体よりなるPCD層上に切刃が形成されたドリルであるPCD焼結体付き回転切削工具に関する。
例えば、CFRP(炭素繊維強化樹脂)よりなる被削材や、CFRPにチタンやアルミニウムあるいはその合金の板材が積層された複合材料よりなる被削材に穴明け加工を行う場合には、たとえ硬質の超硬合金製ドリルであっても早期に摩耗を生じて寿命に達してしまう。そこで、例えば特許文献1には、PCDの予備焼結体を超硬合金よりなる保持体に保持して超高圧高温で焼結することによりPCD層を有する超硬質体を製作し、この超硬質体を工具本体先端に取り付けるとともに切屑排出溝を形成することにより、上記PCD層に切刃を有するドリルやエンドミルのような回転機械工具を製造することが提案されている。
米国特許出願公開第2011/0176879号明細書
ところで、このようなPCD層に切刃を形成した回転切削工具では、PCD焼結体が耐摩耗性は高い反面、靱性に乏しくて耐欠損性が低いことから、切刃の刃先におけるPCD層が厚すぎると欠損が生じ易くなり、却って工具寿命が短縮してしまう。その一方で、刃先のPCD層が薄すぎると、切削時の摩耗の進行が早期に超硬合金よりなる母材(保持体)に達してしまい、やはり工具寿命が短くなってしまう。
また、PCD層の厚さが不均一な場合、PCD層が薄い部分では超硬合金の母材とPCD層との境界に応力集中が生じる。このため、こうして応力が集中した境界に切削時の負荷が作用すると、このPCD層が薄い部分から亀裂が発生し、やはりPCD層の欠損を招くおそれもある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、PCD層に切刃が形成されたドリルであるPCD焼結体付き回転切削工具において、摩耗の進行を抑制する一方でPCD層の耐欠損性を十分に確保することができ、CFRPやその複合材料よりなる被削材に対しても長期に亙って安定した切削加工を行うことが可能なPCD焼結体付き回転切削工具を提供することを目的としている。
ここで、本発明の発明者は、このようなPCD層に切刃が形成されたドリルやエンドミルによりCFRPやその複合材料よりなる被削材に様々な条件で切削試験を行った結果、このPCD層の耐欠損性が、その厚さと、上記切屑排出溝の工具回転方向後方に連なるように工具本体の先端部外周に形成されるマージン部の幅との比により影響を受けるとの知見を得るに至った。これは、切削時にPCD層上の切刃が被削材と接触する際に受ける衝撃エネルギーを、PCD焼結体よりは靱性の高い超硬合金よりなる母材で受け止めることにより、PCD層への負荷を緩和することができるためであると考えられる。
そこで、本発明は、このような知見に基づいてなされたもので、軸線回りに回転させられる超硬合金を母材とした工具本体の先端部に切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面にはPCD焼結体よりなるPCD層が上記母材と一体に焼結されて配設され、このPCD層上に上記壁面をすくい面とする切刃が形成されたPCD焼結体付き回転切削工具であって、上記工具本体の先端部外周には、上記切屑排出溝の工具回転方向後方に連なるマージン部が形成されるとともに、上記切刃は上記すくい面の工具本体先端側の辺稜部に形成されて、この切刃の内周側には上記軸線側に向かうシンニング刃が形成されており、上記多結晶ダイヤモンド層は上記軸線から上記切刃の外周端まで配設されていて、上記軸線方向に上記工具本体の先端側から見て、上記PCD層の厚さが、上記マージン部の幅の1/3倍〜1倍の範囲とされ、上記多結晶ダイヤモンド層の厚さは上記切刃に沿って増減しており、ただし上記多結晶ダイヤモンド層の厚さの最大値と最小値との差が、上記マージン部の幅の2/5倍以下の範囲内とされていることを特徴とする。
本発明は、切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面であるすくい面の工具本体先端側の辺稜部に切刃が形成されたドリル係わるものである。そして、本発明によれば、上記PCD層の厚さが、上記マージン部の幅の1/3倍〜1倍の範囲とされていて、略均一かつ必要十分な厚さを確保することができるので、摩耗が早期に母材に達するのを防ぎつつPCD層の欠損を抑制することが可能となる。
すなわち、本発明において、PCD層の厚さがマージン部の幅の1/3倍未満であると、PCD層が薄くなりすぎて摩耗が早期に超硬合金よりなる母材に達してしまい、工具本体の摩耗が一気に促進されて工具寿命が短縮してしまう。その一方で、PCD層の厚さがマージン部の幅の1倍よりも大きく、つまりマージン部の幅を越えてしまうと、切削時の被削材との接触の際の衝撃エネルギーによる負荷を緩和することができなくなって、PCD層に欠損が生じてしまう。
さらに、本発明では、上記PCD層の厚さは、このようにマージン部の幅の1/3倍〜1倍の範囲であって、切刃に沿って増減しており、ただし、上述した応力集中による欠損を確実に防止するために、上記多結晶ダイヤモンド層の厚さの最大値と最小値との差が、上記マージン部の幅の2/5倍以下の範囲内とされている
なお、上記PCD層が75〜95vol%のダイヤモンドを含有していても良く、上記PCD層におけるダイヤモンド粒径が0.5〜60μmであることが好ましい。さらに、上記多結晶ダイヤモンド層のヌープ硬さが35〜44GPaであっても良い。
以上説明したように、本発明によれば、摩耗の進行が超硬合金よりなる母材に早期に達するのを抑えつつ、切刃が形成されたPCD層に十分な耐欠損性を確保することができ、特にCFRPやその複合材料よりなる被削材に対して長期に亙り安定した切削加工を行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態であるドリルを示す軸線方向先端側から見た正面図である。 図1における矢線X方向視の側面図である。 本発明の第2の実施形態であるドリルを示す軸線方向先端側から見た正面図である。 図3における矢線Y方向視の側面図である。 本発明の参考例であるエンドミルの一例を示す軸線方向先端側から見た正面図である。 図5における矢線Z方向視の側面図である。
図1および図2は、本発明のPCD焼結体付き回転切削工具の第1の実施形態であるドリルを示す。本実施形態において、工具本体(ドリル本体)1は、軸線Oを中心とした外形略円柱状をなしており、図示されていないその後端部(図2における上側部分)は円柱状のままのシャンク部とされるとともに、先端部(図2における下側部分)は切刃部とされている。ドリルである本実施形態のPCD焼結体付き回転切削工具は、上記シャンク部が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りにドリル回転方向Tに回転させられつつ、該軸線O方向先端側に送り出されることにより、例えばCFRPやその複合材料よりなる被削材に上記切刃部によって穴明け加工を行う。
この切刃部の外周には、工具本体1の先端から後端側に向けて延びる切屑排出溝2が形成されている。本実施形態では、2条の切屑排出溝2が軸線Oに関して対称に、後端側に向かうに従い軸線O回りにドリル回転方向T後方側に捩れるように形成されている。さらに、これらの切屑排出溝2の工具回転方向Tを向く壁面には、その先端部にPCD焼結体よりなるPCD層3が配設されている。これに対して、このPCD層3以外の部分の工具本体1は、超硬合金よりなる母材によって形成されており、PCD層3はこの母材と一体に焼結されている。
このPCD層3上には、上記2条の切屑排出溝2の工具回転方向Tを向く上記壁面をそれぞれすくい面4とする切刃5が、このすくい面4の工具本体1先端側の辺稜部に形成されている。すなわち、本実施形態のPCD焼結体付き回転切削工具は、2枚刃のツイストドリルである。また、工具本体1の先端面のうち切刃5の工具回転方向T後方側に連なる部分は先端逃げ面6とされている。
さらに、上記切刃部の外周には、切屑排出溝2の工具回転方向T後方側に連なるようにして切屑排出溝2と同様に捩れるマージン部7が、周方向に一定の短い幅W7で形成されている。このマージン部7は、その外周面が軸線Oを中心とした1つの円筒面上に位置するように形成されている。また、マージン部7の工具回転方向T後方側に連なる切刃部の外周面は、このマージン部7が位置する上記円筒面よりも僅かに小さな外径の円筒面上に位置する外周逃げ面(二番取り面)8とされている。言い換えると、マージン部7は、切刃5の工具回転方向T後方側に連なって形成される逃げ面(外周逃げ面8を含む面)上の逃げ角のついていない領域である。
一方、上記先端逃げ面6のうち切刃5の工具回転方向T後方側に連なる部分は第1先端逃げ面6Aとされるとともに、この第1先端逃げ面6Aのさらに工具回転方向T後方側に連なる部分は、第1先端逃げ面6Aよりも逃げ角が大きい第2先端逃げ面6Bとされている。この第2先端逃げ面6Bには、工具本体1に形成されたクーラント孔9が開口している。
また、切刃5は、本実施形態では図1に示すように軸線O方向先端側から見たときに、その外周端から工具本体1の内周側に向けて直線状に延びている。また、この切刃5の内周側の軸線O近傍では、工具本体1先端面の上記第2先端逃げ面6Bの工具回転方向T後方側にシンニング面10が形成されることにより、切刃5が直線状に延びる部分に接するように凸曲線状をなして軸線O側に向かうシンニング刃5Aが形成されている。
なお、上記第1先端逃げ面6Aは、軸線O方向先端側から見たときの幅が、切刃5が直線状に延びる部分ではマージン部7の幅W7と略等しくなるように形成されている。さらに、切刃5には、上記軸線Oの近傍から外周端に向けて工具本体1の後方側(後端部側)に向かうように先端角が与えられている。
そして、本実施形態では、この軸線O方向に工具本体1の先端側から見て、上記PCD層3の厚さ(幅)W3は、上記マージン部7の幅W7の1/3倍〜1倍の範囲とされている。さらに、本実施形態では図1に示すように、先端逃げ面6(第1先端逃げ面6A)に露出するこのPCD層3の厚さW3はマージン部7の幅W7の略1/2倍とされていて、一定の厚さW3のまま切刃5に沿って延びている。ここで、PCD層3の厚さ(幅)W3とは切刃5の稜線に沿った厚さである。また、マージン部7の幅W7とは、マージン部7の最外周部の幅である。
また、すくい面4の先端側にPCD層3が配設されることにより、このPCD層3はマージン部7の先端側外周面の工具回転方向T側にも露出することになり、このマージン部7に露出したPCD層3の厚さも上記厚さW3と同じくマージン部7の幅W7の1/3倍〜1倍の範囲とされて、本実施形態では幅W7の略1/2倍とされている。なお、こうして露出したPCD層3の表面は、マージン部7の外周面と、第1先端逃げ面6Aと、すくい面4となる切屑排出溝2先端の工具回転方向Tを向く上記壁面とに、それぞれ面一に連続するように形成されている。
このようなPCD焼結体付き回転切削工具(ドリル)は、例えば特許文献1に記載されたものと同じようにして、予備焼結された超硬合金母材よりなる台金のPCD層3を配設する部分にスリットを形成してダイヤモンド粉末またはダイヤモンドとバインダーとなるコバルト等との混合粉末を充填し、これを超高圧高温で焼結処理することによりPCD焼結体付きの円板状の複合焼結体(ブランク)を製造し、この複合焼結体を円柱状の超硬合金製の台金先端に同軸にろう付けした後、PCD層3が所定の上記厚さW3で露出するように研削加工によって先端逃げ面6とマージン部7および外周逃げ面8とすくい面4を含めた切屑排出溝2とを成形し、切刃5を研ぎ付けることにより製造することができる。
このようにして製造される上記構成のPCD焼結体付き回転切削工具においては、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7の1/3倍〜1倍の範囲とされていて、略均一で、なおかつ必要十分な厚さW3をPCD層3に確保することができる。このため、CFRPよりなる被削材や、CFRPにチタンやアルミニウムあるいはそれらの合金の板材を積層した複合材料よりなる被削材に穴明け加工を行う場合でも、このような被削材の切削による摩耗が早期に母材である超硬合金に達するのを防ぐことができる一方で、被削材との接触による衝撃エネルギーによりPCD層3に欠損が生じるのを抑制することが可能となる。
ここで、このPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7の1/3倍より小さいと、後述する実施例で実証するように摩耗が早期に超硬合金よりなる工具本体1の母材に達してしまい、そこから一気に母材の摩耗が促進されて工具寿命の短縮を招いてしまう。その一方で、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7の1倍よりも大きいと、切削時の被削材との接触の際の衝撃エネルギーによる負荷を靱性の高い超硬合金母材によって吸収して緩和することができなくなり、このような負荷がPCD層3に直接作用して欠損が生じてしまう。
また、特に本実施形態では、上記PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7の1/3倍〜1倍の範囲で一定の厚さW3とされており、すなわちPCD層3にその厚さW3が厚い部分から薄い部分に変位する箇所が生じることがない。従って、そのような箇所に上記負荷による応力が集中することもなく、このような応力の集中によってPCD層3に亀裂が生じて欠損を招くようなことも防止することができる。
しかも、本実施形態では、この一定とされたPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7の1/2倍とされており、従ってマージン部7には、その厚さW7の1/2倍の超硬合金よりなる母材部分がPCD層3の工具回転方向T後方側に残されることになる。このため、特に切刃5の外周端周辺においてPCD層3に作用する負荷も、この母材部分によって確実に緩和することができ、PCD層3の欠損を切刃5の全長に亙って抑制することが可能となる。なお、PCD層3の厚さW3は、厳密に一定ではなく、切刃5に沿って増減しており、ただしこのような効果を確実に奏するために、PCD層3の厚さW3の最大値と最小値との差がマージン部7の幅W7の2/5倍以下の範囲内とされている。
次に、図3および図4は、本発明のPCD焼結体付き回転切削工具の第2の実施形態を示すものであって、この第2の実施形態も第1の実施形態と同様の2枚刃のツイストドリルであり、図1および図2に示した第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配して説明を簡略化する。すなわち、第1の実施形態においては、軸線O方向先端側から見て切刃5が工具本体1の外周端から内周側に向けて直線状に延びた後、凸曲線状のシンニング刃5Aに連なって軸線O側に向かっていたのに対し、この第2の実施形態では切刃5が外周端からシンニング刃5Aの間で凹凸する曲線状とされている。
より詳しくは、この第2の実施形態における切刃5は、軸線O方向先端側から見た正面視において図3に示すように、工具本体1内周側の軸線O近傍から外周側に向けてシンニング刃5Aが略直線状に延びてから、ドリル回転方向Tに凸となる凸状をなし、次いでこの凸状をなす部分から凹曲線状をなして僅かにドリル回転方向T後方側に凹んだ後、再びドリル回転方向Tに凸となる凸曲線を描いて外周端に至る凹凸曲線状をなしている。従って、先端逃げ面6との交差稜線部にこのような切刃5が形成される上記すくい面4も、少なくとも切刃5の近傍では同様にドリル回転方向Tに凹凸する凹凸曲面状を呈することになる。
そして、この第2の実施形態においても、このような凹凸曲面状を呈するすくい面4に配設されるPCD層3は、軸線O方向に工具本体1の先端側から見たときに、その厚さW3がマージン部7の幅W7の1/3倍〜1倍の範囲とされ、さらに図3に示すように一定の厚さW3のまま切刃5に沿って延びている。また、この軸線O方向先端側から見たときのPCD層3の厚さW3も、マージン部7の幅W7の略1/2倍とされている。
このような第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7の1/3倍〜1倍の範囲とされているので、摩耗の進行が超硬合金よりなる母材に早期に達するのを抑えつつ、切刃5が形成されたPCD層3に十分な耐欠損性を確保することができて、長期に亙って安定した穴明け加工を行うことが可能となる。また、特にPCD層3の厚さW3が一定であるので、切刃5およびすくい面4が上述のように凹凸曲していても応力が集中するのを避けることができる。
なお図5、図6に示すのは本発明の参考例であって、切刃15が、切屑排出溝12の工具回転方向Tを向く壁面であるすくい面14の工具本体11先端側の辺稜部に底刃15Aとして形成されるとともに、工具本体外周側の辺稜部にも底刃に連続して形成された外周刃15Bを有するエンドミルであり、図5は軸線方向先端側から見た正面図、図6は図5における矢線Z方向視の側面図である。また、図5、6のエンドミルは、CFRP等のヘリカル穴あけ加工に用いられるねじれ角10度の6枚刃エンドミルである。
このようなエンドミルでは、工具本体11は軸線O回りに回転させられつつ、通常は該軸線Oに交差する方向に送り出されて被削材に肩削り加工や溝削り加工を行う。そこで、この場合には、上記軸線Oに対する径方向に工具本体11の外周側から見て、上記外周刃15Bに連なるマージン部17に露出するPCD層13の厚さW13(切刃15の稜線に沿った厚さであり、図示の例では周方向の厚さに等しい)が該マージン部の幅W17(最外周部の幅)の1/3倍〜1倍の範囲とされていればよい。ここで、切刃15の工具回転方向T後方側に連なる部分は逃げ面16とされており、逃げ面16上の逃げ角のついていない領域がマージン部17である。また、例えばCFRP等よりなる窓枠形の被削材の口縁部の不要部分を切削するトリミング加工を行うエンドミルでは、切刃が上記すくい面の工具本体先端側の辺稜部には形成されていなくてもよい。
なお、このようなエンドミルにおいては、切屑排出溝2の工具回転方向T後方に、第1、第2の実施形態のような軸線Oを中心とした円筒面上に位置するマージン部17が外周刃15Bに連なるように形成される図5のエンドミルとは異なり、例えば逃げ角が3°以下の第1外周逃げ面が小さな幅で外周刃に連なるように形成され、その工具回転方向T後方側に第1外周逃げ面よりも逃げ角の大きい第2外周逃げ面が形成されていることがある。従って、そのような場合には、この第1外周逃げ面の周方向の幅をマージン部の幅として、この第1外周逃げ面に露出するPCD層の厚さ(周方向の幅)を1/3倍〜1倍の範囲とすればよい。
ここで、本発明の実施形態に係るPCD層は、75〜95vol%のダイヤモンドを含有し、残部がメタルバインダー(金属触媒)であることが好ましい。ダイヤモンドの含有量が75vol%未満の場合、被削材によっては耐摩耗性が不十分となる虞があり、95vol%を超えると、被削材によっては靱性が不十分となる虞がある。ダイヤモンドの含有量は、80〜92vol%であることがより好ましいが、これに限定されない。また、メタルバインダーとしてCo、Ni、およびFeのいずれか、またはこれらの組合せを用いることが好ましい。また、PCD層の靱性を調整するために、添加物として、メタルバインダーに炭化物、窒化物、および炭窒化物のいずれか、またはこれらの組合せを添加しても良い。
PCD層の硬さは、JIS Z 2251:2009(ISO 4545−1:2005、ISO 4545−4:2005に基づく)で規定されるヌープ硬さ(Hk、試験力を500g荷重とした場合)が35GPa〜44GPaであることが好ましい。PCD層のヌープ硬さが35GPa未満の場合、被削材によっては耐摩耗性が不足して短寿命となる虞があり、44GPaを超える場合、被削材によっては靱性が不足してチッピングし易くなる虞がある。PCD層のヌープ硬さは38GPa〜42GPaであることがより好ましいが、これに限定されない。
PCD層を構成するダイヤモンドの粒径は、0.5μm〜60μmであることが好ましい。ダイヤモンド粒径が0.5μm未満の場合、ダイヤモンド粒子が異常粒成長し易い。一方、ダイヤモンド粒径が60μmを超える場合、例えば、Miess, D., and G. Rai. “Fracture toughness and thermal resistance of polycrystalline diamond compacts,” Materials Science and Engineering: A 209.1 (1996): 270-276.に記載されているように、破壊靱性の向上が見られないことが知られている。それに加え、ダイヤモンド粒径が60μmを超える場合には、切刃の刃先をシャープエッジとすることが難しい。ダイヤモンド粒径は2μm〜40μmとすることがより好ましいが、これに限定されない。
PCD層のダイヤモンド粒径を上記の範囲とするために、PCD層を形成する際に、ダイヤモンドの原料粉末として、平均粒径が0.5μm〜1.5μm、2μm〜4μm、10μm〜20μm、および20μm〜40μmのいずれかである原料粉末を用いることが好ましい。また、例えば米国特許出願公開第5468268号明細書に記載されているように、上記いずれかの平均粒径を備える2種以上の原料粉末を用いてもよい。
なお、本発明の実施形態に係るPCD層は、上述の特許文献1と同様の方法の他に、例えば、米国特許出願公開第4762445号明細書、米国特許出願公開第4713286号明細書、米国特許出願公開第4627503号明細書、米国特許出願公開第5611251号明細書、米国特許出願公開第6132148号明細書等に記載の公知の方法により形成することができる。
次に、本発明の実施例を挙げて、本発明の効果について実証する。
実施例1では、上述した第1の実施形態に基づいて、すくい面4の先端側辺稜部に外周部が直線状の切刃5を有する2枚刃ツイストドリルを、第1先端逃げ面6Aに露出するPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7:0.5mmに対して1/3倍、1/2倍、1倍となるように複数本ずつ製造し、そのうちから顕微鏡による測定によって切刃5の刃先稜線を基準として軸線O方向に工具本体1の先端側から見て該切刃5に垂直な方向のPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/3倍〜1倍の範囲内にあり、かつ厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.2mm)以下の範囲内にあるものを各3本ずつ選出した。これらを実施例1−1〜1−9とする。なお、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/3倍となるもの(実施例1−1〜1−3)として選出したドリルのPCD層3の厚さW3は最小値が0.17mm、最大値が0.26mm、同じく1/2倍となるもの(実施例1−4〜1−6)の最小値は0.22mm、最大値は0.35mm、1倍となるもの(実施例1−7〜1−9)の最小値は0.36mm、最大値は0.48mmであった。また、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/2倍となるように製造したもののうちから、厚さW3の最小値が0.23mm、最大値が0.5mmと、最大値と最小値との差が幅W7の2/5倍(0.2mm)よりも大きくなったものを3本選出した。これらを実施例1−10〜1−12とする。
また、これに対する比較例として、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/4倍、3/2倍となるようにし、かつ厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.2mm)以下の範囲内にあるもの、およびPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して3/2倍となるようにし、かつPCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.2mm)を超えて不均一となるようにしたものも各3本ずつ製造した。これらを比較例1−1〜1−9とする。なお、PCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.2mm)以下であり、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/4倍となるように製造したもの(比較例1−1〜1−3)ではPCD層3の厚さW3は最小値が0.10mm、最大値が0.23mm、同じく3/2倍となるように製造したもの(比較例1−4〜1−6)では最小値が0.70mm、最大値は0.83mmであった。さらに、PCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.2mm)を超えており、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して3/2倍となるように製造したもの(比較例1−7〜1−9)では最小値が0.15mm、最大値は3.0mmであった。なお、各実施例1−1〜1−12および比較例1−1〜1−9について、PCD層3の厚さW3は、軸線方向先端側からPCD層3を実体顕微鏡で観察して、PCD層3の軸線Oから外周端までの切刃稜線に沿った長さを5等分にした各点(全6点)における、切刃稜線に直交する方向におけるPCD層3の厚さを測定した。2つの切刃5に形成されたPCD層3について測定した全12点のPCD層3の厚さの平均をPCD層3の厚さW3とした。また、実体顕微鏡でPCD層3の全体を観察してPCD層3の厚さが最小となる点及び最大となる点を特定し、それらの点におけるPCD層3の厚さを、それぞれPCD層厚さの最小値と最大値とした。その結果を表1に示す。
そして、これらのドリルにより、CFRPとチタンおよびアルミニウムの合金とを積層した複合材料よりなる被削材に貫通穴を開ける穴明け加工を行い、切刃5に欠損が生じた時点、または切刃5の摩耗幅が0.2mmになった時点までの加工可能であった穴数を測定した。なお、これらのドリルはいずれも直径10mmで、PCD層3はダイヤモンド粒径が平均10μm、Co含有量が14vol%であった。また、被削材は、厚さ5mmのCFRPと厚さ10mmのTi−6Al−4V合金を積層したものであり、切削速度は15m/min、送り速度は0.05mm/revの湿式加工で、CFRP側から穴深さ1mmずつのステップ送りで穴明け加工を行った。その結果を次表1に示す。
Figure 0006606840
この表1の結果より、まず比較例1−1〜1−9のうち、PCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.2mm)を超えている比較例1−7〜1−9では、最も多く穴明けが可能であったものでも14穴までで、応力集中に起因する亀裂がPCD層3に生じて早期に寿命に達していた。また、PCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.2mm)以下であり、かつPCD層3の厚さW3がそれぞれマージン部7の幅W7の1/4倍の比較例1−1〜1−3と3/2倍の比較例1−4〜1−6では、厚さW3の最大値と最小値の差がマージン部7の幅W7の2/5倍以下の範囲内でも加工可能な穴数は最も多くて61穴で、PCD層3上に形成された切刃5に欠損が生じて寿命となってしまった。
これらに対して、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/3倍〜1倍の範囲である実施例1−1〜1−12のドリルでは、最も少ない実施例1−11でも69穴の加工が可能であった。特に、PCD層3の厚さW3の最大値と最小値との差が幅W7の2/5倍(0.2mm)以下であり、かつPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/3倍〜1/2倍の範囲となるように製造された実施例1−1〜1−6ではいずれも略100穴の加工が可能であり、1/2倍の実施例1−4〜1−6ではいずれも比較例1−1〜1−6と比べて2倍以上の工具寿命の延長が図られていることが分かる。
また、この実施例1においては、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7:0.5mmに対して1/2倍となるように製造したもののうちから、厚さW3の最小値が0.21mm、最大値が0.46mmで、最大値と最小値との差が幅W7の2/5倍(0.2mm)よりも大きくなったものを用いて、上記と同じ条件で穴明け加工を行った。その結果、加工可能であった穴数は82穴で、同じPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/2倍となるように製造したものでも、厚さW3の最大値と最小値との差が幅W7の2/5倍以下の範囲の実施例1−4〜1−6と比べ、PCD層3内の応力集中の影響が表れて切刃5が欠損しやすくなり、工具寿命が短くなって少ない加工可能穴数となった。同様に、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/2倍であり、かつ最大値と最小値との差が幅W7の2/5倍よりも大きい実施例1−10〜1−12においても、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/2倍であり、かつ最大値と最小値との差が幅W7の2/5倍以下の範囲の実施例1−4〜1−6と比べて、少ない加工可能穴数となった。その一方で、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/2倍であったので、比較例1−1〜1−9よりも加工可能穴数は多くなった。
次に、実施例2として、上述した第2の実施形態に基づき、すくい面4の先端側辺稜部に外周部が凹曲線状の切刃5を有する2枚刃ツイストドリルを、実施例1と同様に第1先端逃げ面6Aに露出するPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/3倍、1/2倍、1倍となり、かつPCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍以下となるように各3本ずつ製造した。これらを表2に示すように実施例2−1〜2−9とする。また、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/2倍となり、かつPCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍より大きいもの(実施例2−10〜2−12)も3本製造した。比較例としても同様に、実施例2−1〜2−12と同じ切刃5の形状で、PCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍以下であり、かつPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/4倍となるもの(比較例2−1〜比較例2−3)、および3/2倍となるもの(比較例2−4〜比較例2−6)、ならびに、PCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍を超え、かつPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して3/2倍となるもの(比較例2−7〜比較例2−9)も各3本ずつ製造した。なお、実施例2−1〜2−12および比較例2−1〜2−9について、PCD層3の厚さW3を実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表2に示す。
そして、これらのドリルにより、実施例2ではCFRPだけよりなる厚さ10mmの被削材に貫通穴を開ける穴明け加工を行い、切刃5に欠損が生じた時点、または切刃5の摩耗幅が0.2mmになった時点までの加工可能であった穴数を測定した。これら実施例2−1〜2−12および比較例2−1〜比較例2−9のドリルも直径10mm、マージン部7の幅W7が0.9mmであった。また、そのPCD層3においては、ダイヤモンド粒径は平均3μmで実施例1に比べて微粒であり、Co含有量は16vol%であった。また、切削速度は350m/min、送り速度は0.1mm/revの乾式加工で、ステップ送りをせずに穴明け加工を行った。この結果を次表2に示す。
Figure 0006606840
この表2の結果より、やはり比較例2−1〜2−9のうちPCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.36mm)を超えている比較例2−7〜2−9では、最も多く穴明けが可能であったものでも100穴には至らず、応力集中によるPCD層3の亀裂によって早期に寿命となった。また、PCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.36mm)以下であり、かつPCD層3の厚さW3がそれぞれマージン部7の幅W7の1/4倍の比較例2−1〜2−3と3/2倍の比較例2−4〜2−6でも加工可能な穴数は最大でも402穴であり、切刃の欠損によって寿命となった。
これらに対して、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/3倍〜1倍の範囲であり、かつ最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.36mm)以下である実施例2−1〜2−9のドリルでは、最も少ないものでも472穴と、500穴に近い穴加工が可能であった。また、実施例1−1〜1−6と同様に、PCD層3の厚さW3の最大値と最小値の差が幅W7の2/5倍(0.36mm)以下であり、かつPCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/3倍〜1/2倍の範囲の実施例2−1〜2−6では、1倍の実施例2−7〜2−9よりも多くの加工が可能であり、特に1/2倍の実施例2−4〜2−6ではいずれも600穴を越えて、一層の工具寿命の延長が図られている。また、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/2倍であり、かつ最大値と最小値との差が幅W7の2/5倍(0.36mm)よりも大きい実施例2−10〜2−12においては、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/2倍であり、かつ最大値と最小値との差が幅W7の2/5倍以下の範囲の実施例2−4〜2−6と比べ、少ない加工可能穴数となった。その一方で、PCD層3の厚さW3がマージン部7の幅W7に対して1/2倍であったので、比較例2−1〜2−9よりも加工可能穴数は平均して多くなった。
さらに、実施例3として、上述した参考例のエンドミルを、マージン部(第1外周逃げ面)に露出するPCD層13の周方向の厚さW13がマージン部17の周方向の幅W17に対して1/3倍、1/2倍、1倍となり、かつPCD層13の厚さW13の最大値と最小値の差が幅W17の2/5倍以下となるように各3本ずつ製造した。これらを表3に示すように実施例3−1〜3−9とする。また、PCD層13の厚さW13がマージン部17の幅W17に対して1/2倍となり、かつPCD層13の厚さW13の最大値と最小値の差が幅W17の2/5倍より大きいもの(実施例3−10〜3−12)も3本製造した。これに対する比較例として、PCD層の厚さW13の最大値と最小値の差が幅W17の2/5以下であり、かつマージン部(第1外周逃げ面)に露出するPCD層の周方向の厚さW13がマージン部17の周方向の幅W17に対して1/4倍となるもの(比較例3−1〜3−3)、および3/2倍となるもの(比較例3−4〜3−6)、ならびに、PCD層13の厚さW13の最大値と最小値の差が幅W17の2/5を超え、かつマージン部17(第1外周逃げ面)に露出するPCD層13の周方向の厚さW13がマージン部17の周方向の幅W17に対して3/2倍となるもの(比較例3−7〜3−9)も各3本ずつ製造した。なお、実施例3−1〜3−12および比較例3−1〜3−9について、軸線方向先端側からPCD層13を実体顕微鏡で観察して、PCD層13の軸線O側の内周端から外周端までの切刃稜線に沿った長さを5等分にした各点(全6点)における、切刃稜線に直交する方向におけるPCD層13の厚さを測定した。4つの切刃15に形成されたPCD層13について測定した全24点のPCD層13の厚さの平均をPCD層13の厚さW13とした。また、実体顕微鏡でPCD層13の全体を観察してPCD層13の厚さが最小となる点及び最大となる点を特定し、それらの点におけるPCD層の厚さを、それぞれPCD層厚さの最小値と最大値とした。その結果を表3に示す。
そして、これらのエンドミルにより、CFRPのみからなる厚さ20mmの窓枠形の被削材の口縁部の不要部分を切削するトリミング加工を行い、切刃(外周刃)に欠損が生じた時点、または切刃(外周刃)の摩耗幅が0.2mmになった時点までの加工が可能であった切削長を測定した。なお、これらのエンドミルはいずれも直径10mm、マージン部7の幅が0.7mmの4枚刃スクエアエンドミルであり、PCD層はダイヤモンド粒径が平均3μmと実施例2と同じく微粒であり、Co含有量は16vol%であった。また、加工条件は、切削速度が200m/min、送り速度は700mm/min、切り込み量は5mmの乾式加工であった。この結果を次表3に示す。
Figure 0006606840
この表3の結果より、比較例3−1〜3−9のうちPCD層13の厚さW13の最大値と最小値の差がマージン部17の幅W17の2/5(0.28mm)を超えている比較例3−7〜3−9では、やはり応力集中に起因する亀裂がPCD層13に生じ、切削長が最長のものでも11mで寿命に達してしまった。また、PCD層13の厚さW13の最大値と最小値の差が幅W17の2/5倍(0.28mm)以下であり、かつPCD層13の厚さW13がそれぞれマージン部17の幅W17の1/4倍の比較例3−1〜3−3と3/2倍の比較例3−4〜3−6でも切削長は13m程度までで、PCD層上に形成された外周刃の欠損により寿命となった。
これらに対して、PCD層13の厚さW13の最大値と最小値の差が幅W17の2/5倍(0.28mm)以下であり、かつPCD層13の厚さW13がマージン部17の幅W17に対して1/3倍〜1倍の範囲である実施例3−1〜3−9のエンドミルでは、最も短い切削長であった実施例3−7、3−9でも切削長18mの加工が可能であり、1/3倍の実施例3−1〜3−3では最短の切削長の実施例3−3でも19m、特にPCD層13の厚さW13がマージン部17の幅W17の1/2倍の実施例3−4〜3−6ではいずれも20mを上回る切削長を得ることができた。また、PCD層13の厚さW13がマージン部17の幅W17に対して1/2倍であり、かつ最大値と最小値との差が幅W17の2/5倍(0.28mm)よりも大きい実施例3−10〜3−12においては、PCD層13の厚さW13がマージン部17の幅W17に対して1/2倍であり、かつ最大値と最小値との差が幅W17の2/5倍以下の範囲の実施例3−4〜3−6と比べ、加工可能切削長が短くなった。その一方で、PCD層13の厚さW13がマージン部17の幅W17に対して1/2倍であったので、比較例3−1〜3−9よりも加工可能切削長は平均して多くなった。
これら実施例1〜3の結果より、PCD層の厚さがマージン部の幅に対して1/3倍〜1倍の範囲内にあっても、特に1/3倍〜1/2倍の範囲のものが耐欠損性に優れていることが分かる。また、PCD層の厚さの最大値と最小値との差がマージン部の幅の2/5倍以下の範囲内にあると、さらに耐欠損性に優れていることが分かる。
また、実施例1と実施例2、3の結果より、被削材がCFRP−TiやCFRP−Alといった難削材同士の複合材料の場合はPCD層のダイヤモンド粒径は祖粒のものが、CFRPやGFRPといった繊維強化プラスチック系の被削材の場合は微粒のものが望ましかった。
本発明の多結晶ダイヤモンド焼結体付き回転切削工具は、摩耗の進行が超硬合金よりなる母材に早期に達するのを抑えつつ、切刃が形成されたPCD層に十分な耐欠損性を確保することができるので、CFRPやその複合材料の切削に好適である。
1 工具本体
2 切屑排出溝
3 PCD層(多結晶ダイヤモンド層)
4 すくい面
5 切刃
5A シンニング刃
6 先端逃げ面
6A 第1先端逃げ面
6B 第2先端逃げ面
7 マージン部
O 工具本体1の軸線
T 工具回転方向
W3 PCD層3の厚さ
W7 マージン部7の幅

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転させられる超硬合金を母材とした工具本体の先端部に切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面には多結晶ダイヤモンド焼結体よりなる多結晶ダイヤモンド層が上記母材と一体に焼結されて配設され、この多結晶ダイヤモンド層上に上記壁面をすくい面とする切刃が形成された多結晶ダイヤモンド焼結体付き回転切削工具であって、
    上記工具本体の先端部外周には、上記切屑排出溝の工具回転方向後方に連なるマージン部が形成されるとともに、上記切刃は上記すくい面の工具本体先端側の辺稜部に形成されて、この切刃の内周側には上記軸線側に向かうシンニング刃が形成されており、上記多結晶ダイヤモンド層は上記軸線から上記切刃の外周端まで配設されていて、上記軸線方向に上記工具本体の先端側から見て、上記多結晶ダイヤモンド層の厚さが、上記マージン部の幅の1/3倍〜1倍の範囲とされ
    上記多結晶ダイヤモンド層の厚さは上記切刃に沿って増減しており、ただし上記多結晶ダイヤモンド層の厚さの最大値と最小値との差が、上記マージン部の幅の2/5倍以下の範囲内とされていることを特徴とする多結晶ダイヤモンド焼結体付き回転切削工具。
  2. 上記多結晶ダイヤモンド層が75〜95vol%のダイヤモンドを含有する請求項1に記載の多結晶ダイヤモンド焼結体付き回転切削工具。
  3. 上記多結晶ダイヤモンド層におけるダイヤモンド粒径が0.5〜60μmである請求項1または請求項2に記載の多結晶ダイヤモンド焼結体付き回転切削工具。
  4. 上記多結晶ダイヤモンド層のヌープ硬さが35〜44GPaである請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の多結晶ダイヤモンド焼結体付き回転切削工具。
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