JP2014236567A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキペダルを操作する運転手の違和感を抑制する。
【解決手段】クルーズコントロールシステム70を備える車両用制御装置10であって、車輪22に連結される走行用モータ14を有する。車両用制御装置10は、運転手のブレーキ操作に連動してブレーキ液圧を出力する第1液圧出力部と、ポンプで加圧されたブレーキ液圧を出力する第2液圧出力部と、出力されたブレーキ液圧によって車輪を制動する液圧作動部と、を備えるブレーキ装置31を有する。制御ユニット60は、先行車両の走行情報に基づいて第2液圧出力部を制御し、液圧作動部のブレーキ液圧を調整して自動ブレーキ制御を実行するブレーキ制御部を有する。制御ユニット60は、ブレーキ操作による自動ブレーキ制御停止後のブレーキ操作量が、走行用モータ14を力行状態に制御するブレーキ操作量である場合には、走行用モータ14からの力行トルクの出力を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、先行車両を監視し自動的にブレーキをかけるシステムを備える車両用制御装置に関する。
近年、ミリ波レーダ、赤外線レーザレーダ、ステレオカメラ、単眼カメラ等を用いて先行車両を認識させ、先行車両に自己車両を自動的に追従させるクルーズコントロールシステムが提案されている。クルーズコントロールシステムのような運転支援装置を備えた車両には、電動ポンプや電磁バルブ等によって構成されるブレーキアクチュエータを備えたブレーキ機構が搭載されている。クルーズコントロールシステムの作動時においては、先行車両との車間距離等に基づいてブレーキアクチュエータを制御することにより、ブレーキ機構の制動力を自動的に制御する自動ブレーキ制御が実行される。また、運転手によってブレーキペダルが踏み込まれた場合には、ブレーキアクチュエータによる自動ブレーキ制御が停止される(特許文献1参照)。
特開2001−10371号公報
ブレーキアクチュエータによる自動ブレーキ制御が実行された場合には、運転手がブレーキペダルを踏み込んでいないにも拘らず、ブレーキ機構のキャリパ等に対してブレーキフルードが供給される。このように、自動ブレーキ制御を実行することは、キャリパ等に対するブレーキフルードの供給状況を変化させることから、ブレーキペダルの遊びを変化させる要因となる。すなわち、自動ブレーキ後の経過時間が短い場合には、ブレーキペダルの遊びが減少する一方、自動ブレーキ後の経過時間が長い場合には、ブレーキペダルの遊びが増加することになっていた。このため、自動ブレーキ後の経過時間によっては、同じ車両制動力を得る場合であっても、運転手によるブレーキペダルの操作量にバラツキが生じていた。
ところで、ハイブリッド車両や電気自動車においては、ブレーキペダルの操作量に基づいて走行用モータのモータトルクを制御している。例えば、車両発進時には、走行用モータによるクリープ走行を実施するため、ブレーキペダルを解放する際のストローク変化に応じて、モータトルクを回生トルクから力行トルクに変化させている。しかしながら、運転手によるブレーキペダルの操作量については、同等の車両制動力を得る場合であっても、前述した自動ブレーキ制御に起因して操作量にバラツキが生じる場合がある。すなわち、自動ブレーキ制御の実行状況によっては、運転手が同様の感覚でブレーキペダルを操作した場合であっても、車両制動力とモータトルクとのバランスが変化し、運転手に違和感を与えてしまうという問題がある。
本発明の目的は、ブレーキペダルを操作する運転手の違和感を抑制することにある。
本発明の車両用制御装置は、先行車両を監視するシステムを備える車両用制御装置であって、車輪に連結される走行用モータと、運転手のブレーキ操作に連動してブレーキ液圧を出力する第1液圧出力部と、ポンプで加圧されたブレーキ液圧を出力する第2液圧出力部と、出力されたブレーキ液圧によって車輪を制動する液圧作動部と、を備えるブレーキ機構と、先行車両の走行情報に基づいて前記第2液圧出力部を制御し、前記液圧作動部のブレーキ液圧を調整して自動ブレーキ制御を実行するブレーキ制御部と、運転手のブレーキ操作量に基づいて、前記走行用モータを力行状態または回生状態に制御するモータ制御部と、を有し、前記ブレーキ制御部は、運転手のブレーキ操作が為された場合には自動ブレーキ制御を停止し、前記モータ制御部は、ブレーキ操作による自動ブレーキ制御停止後のブレーキ操作量が、前記走行用モータを力行状態に制御するブレーキ操作量である場合には、前記走行用モータからの力行トルクの出力を抑制する。
本発明によれば、ブレーキ操作による自動ブレーキ制御停止後のブレーキ操作量が、走行用モータを力行状態に制御するブレーキ操作量である場合には、走行用モータからの力行トルクの出力を抑制している。これにより、車両の押し出し感を抑制することができ、運転手の違和感を抑制することが可能となる。
本発明の一実施の形態である車両用制御装置を示す概略図である。 車両用制御装置が備えるブレーキ装置の一部を示す概略図である。 ブレーキストロークとブレーキ液圧との関係の一例を示すイメージ図である。 ブレーキストロークとモータトルクとの関係の一例を示すイメージ図である。 (a)および(b)は停車時におけるブレーキストロークとモータトルクとの関係の一例を示す説明図である。 トルク制限制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。 トルク制限制御におけるブレーキストロークとモータトルクとの変化状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両用制御装置10を示す概略図である。図1に示すように、車両用制御装置10は、パワーユニット11およびこれの制御系12を備えている。パワーユニット11は、動力源としてエンジン13および走行用モータ14を有している。また、パワーユニット11には無段変速機15が設けられており、無段変速機15にはプライマリプーリ16およびセカンダリプーリ17が設けられている。プライマリプーリ16の一方側には、トルクコンバータ18を介してエンジン13が連結される一方、プライマリプーリ16の他方側には、走行用モータ14が連結されている。また、セカンダリプーリ17には、トルクリミッタとして機能するヒューズクラッチ19を介して車輪出力軸20が連結されている。車輪出力軸20には、ディファレンシャル機構21を介して車輪22が連結されている。また、エンジン13のクランク軸23には、始動モータとしても機能するモータジェネレータ24が駆動ベルト25を介して連結されている。
トルクコンバータ18と無段変速機15との間には、解放状態と締結状態とに切り換えられる入力クラッチ30が設けられている。入力クラッチ30を解放状態に制御することにより、プライマリプーリ16とエンジン13とを切り離すことが可能となる。これにより、走行モードをモータ走行モードに設定することができ、エンジン13を停止させて走行用モータ14の動力のみを車輪22に伝達することが可能となる。一方、入力クラッチ30を締結状態に制御することにより、プライマリプーリ16とエンジン13とを接続することが可能となる。これにより、走行モードをパラレル走行モードに設定することができ、走行用モータ14およびエンジン13の動力を車輪22に伝達することが可能となる。なお、図示するパワーユニット11は、ハイブリッド車両に搭載されるパワーユニットであるが、本発明が適用される車両としてはハイブリッド車両に限られることはない。例えば、動力源として走行用モータ14のみを備えた電気自動車に本発明を適用しても良い。
図2は車両用制御装置10が備えるブレーキ装置31の一部を示す概略図である。図2に示すように、車両用制御装置10には、車輪22を制動するためのブレーキ装置(ブレーキ機構)31が設けられている。ブレーキ装置31は、運転手のブレーキ操作に連動してブレーキ液圧を出力する第1液圧出力部32を備えている。第1液圧出力部32は、運転手に操作されるブレーキペダル33と、ブレーキペダル33に連動してブレーキ液圧を発生させるマスターシリンダ34とを備えている。また、ブレーキ装置31は、車輪22に設けられるディスクロータ35と、ディスクロータ35を挟んで制動するキャリパ(液圧作動部)36とを備えている。マスターシリンダ34とキャリパ36とはブレーキ配管37を介して接続されており、マスターシリンダ34から出力されたブレーキ液圧は、ブレーキ配管37を介してキャリパ36に入力される。そして、キャリパ36は、ブレーキ液圧によって図示しないピストンを押し出し、図示しないブレーキパッドによってディスクロータ35を制動する。なお、図示するブレーキ装置31は、ディスク式のブレーキ装置であるが、これに限られることはなく、ドラム式のブレーキ装置であっても良い。ドラム式のブレーキ装置を採用した場合には、液圧作動部としてホイールシリンダを備えることになる。
また、ブレーキ装置31は、電動ポンプ40で加圧されたブレーキ液圧を出力する第2液圧出力部41を備えている。第2液圧出力部41は、電動ポンプ40、アキュムレータ42および電磁バルブ43,44等によって構成されるブレーキアクチュエータ45を備えている。ブレーキアクチュエータ45は、リザーバタンク46とブレーキ配管37とを接続する加圧配管47を備えている。加圧配管47には、電動ポンプ40、逆止弁48および加圧ソレノイド弁43が直列に設けられている。逆止弁48と加圧ソレノイド弁43との間の加圧配管47には、アキュムレータ42が分岐して接続されている。加圧配管47には、電動ポンプ40および逆止弁48を迂回するリリーフ弁49が接続されている。また、加圧配管47とマスターシリンダ34との間のブレーキ配管37には、減圧ソレノイド弁44とこれを迂回するリリーフ弁51とが設けられている。なお、ブレーキ配管37や加圧配管47には、ブレーキ液圧を検出する圧力センサ52〜54が設けられている。
ブレーキアクチュエータ45を用いてキャリパ36の制動力を増加させる際には、減圧ソレノイド弁44が遮断状態に切り換えられる一方、加圧ソレノイド弁43が連通状態に切り換えられる。これにより、電動ポンプ40やアキュムレータ42から、加圧ソレノイド弁43を介してキャリパ36にブレーキフルードが供給され、キャリパ36に作用するブレーキ液圧を上昇させることが可能となる。一方、ブレーキアクチュエータ45を用いてキャリパ36の制動力を減少させる際には、減圧ソレノイド弁44が連通状態に切り換えられる一方、加圧ソレノイド弁43が遮断状態に切り換えられる。これにより、キャリパ36から、加圧ソレノイド弁43を介してリザーバタンク46にブレーキフルードが戻され、キャリパ36に作用するブレーキ液圧を低下させることが可能となる。
図1および図2に示すように、パワーユニット11やブレーキ装置31等を制御するため、車両用制御装置10には、モータ制御部およびブレーキ制御部として機能する制御ユニット60が設けられている。図1に示すように、制御ユニット60には、車速を検出する車速センサ61、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサ62、ブレーキペダル33の操作量(ブレーキ操作量,以下、ブレーキストロークと記載する)を検出するブレーキセンサ63等が接続されている。モータジェネレータ24のステータ64には、インバータ65を介して高電圧バッテリ66が接続されている。インバータ65には制御信号を出力する制御ユニット60が接続されており、制御ユニット60によって走行用モータ14のモータトルクやモータ回転数が制御されている。また、図2に示すように、ブレーキアクチュエータ45には制御信号を出力する制御ユニット60が接続されており、制御ユニット60によって電動ポンプ40、加圧ソレノイド弁43および減圧ソレノイド弁44が制御されている。なお、制御ユニット60は、制御信号等を演算するCPU、制御プログラム、演算式およびマップデータ等を格納するROM、一時的にデータを格納するRAM等によって構成される。
また、車両用制御装置10には、先行車両を監視するシステムとしてのクルーズコントロールシステム70(以下、クルコンシステムとして記載する)が搭載されている。また、クルコンシステム70は、先行車両に追従して走行する追従機能を備えている。クルコンシステム70は、車両前方を撮像するカメラユニット71と、運転手に操作されるクルーズコントロールスイッチ72とを備えている。このクルーズコントロールスイッチ72を操作することにより、クルコンシステム70を作動状態や停止状態に切り換えることが可能となる。また、クルーズコントロールスイッチ72を操作することにより、先行車両に追従する際の車間距離や車速等を設定することが可能となる。
クルコンシステム70を作動させると、制御ユニット60は、カメラユニット71からの画像情報に基づいて、前方を走行する先行車両の走行情報を判定する。先行車両の走行情報としては、先行車両の有無、先行車両との車間距離、先行車両との速度差等が挙げられる。そして、制御ユニット60は、所定の設定車速を超えない範囲で、所定の設定車間距離を維持するように、エンジン13、走行用モータ14、ブレーキ装置31を制御する。つまり、制御ユニット60は、先行車両に接近することで車間距離を維持できない場合に、エンジン13や走行用モータ14を制御するだけでなく、ブレーキ装置31を制御することで車両を積極的に減速させている。このような自動ブレーキ制御においては、制御ユニット60が加圧ソレノイド弁43および減圧ソレノイド弁44を制御することにより、ブレーキ液圧を調整してブレーキ装置31の制動力を自在に制御している。また、自動ブレーキ制御が実行されている状態のもとで、運転手によってブレーキペダル33が踏み込まれた場合には、制御ユニット60は、加圧ソレノイド弁43を遮断状態に切り換えて減圧ソレノイド弁44を連通状態に切り換える。すなわち、自動ブレーキ制御の実行中にブレーキペダル33が踏み込まれた場合には、運転手のブレーキ操作に連動する第1液圧出力部32を優先するため、制御ユニット60によって自動ブレーキ制御が停止される。
続いて、自動ブレーキ制御に起因するブレーキストロークの変化について説明する。図3はブレーキストロークとブレーキ液圧との関係の一例を示すイメージ図である。前述したように、自動ブレーキ制御が実行されると、ブレーキペダル33が解放された状態のもとで、電動ポンプ40やアキュムレータ42からブレーキ配管37やキャリパ36に対してブレーキフルードが圧送される。すなわち、キャリパ36の図示しないピストンが押し出されることから、その後、運転手によってブレーキペダル33が踏み込まれた場合には、直ちにキャリパ36が動作して制動力が増大する状況となる。図3に特性線Pb1で示すように、自動ブレーキ制御からの経過時間が長い場合には、ブレーキストロークが所定値Bs1に到達した時点でブレーキ液圧の上昇が開始される。これに対し、図3に特性線Pb2で示すように、自動ブレーキ制御からの経過時間が短い場合には、ブレーキストロークが所定値Bs1よりも小さな所定値Bs2に到達した時点でブレーキ液圧の上昇が開始される。すなわち、図3に白抜きの矢印で示すように、自動ブレーキ制御の実行直後においては、ブレーキペダル33の遊びが減少された状態となっている。
続いて、ブレーキストロークに基づく走行用モータ14のトルク制御について説明する。図4はブレーキストロークとモータトルクとの関係の一例を示すイメージ図である。なお、図4においては2本の特性線Tm1,Tm2を記載しているが、車速に応じて更に多くの特性線が設定されていることはいうまでもない。図4に特性線Tm1で示すように、車速が高い場合には、走行用モータ14を制御する際の目標モータトルクが、ブレーキストロークに応じて回生側に高まるように設定されている。すなわち、ブレーキストロークが小さい場合には、小さな回生トルクを出力するように走行用モータ14が制御される一方、ブレーキストロークが大きい場合には、大きな回生トルクを出力するように走行用モータ14が制御される。一方、図4に特性線Tm2で示すように、車速が低い場合には、走行用モータ14を制御する際の目標モータトルクが、ブレーキストロークに応じて力行側または回生側に出力されるように設定されている。すなわち、ブレーキストロークが小さい場合には、力行トルクを出力するように走行用モータ14が制御される一方、ブレーキストロークが大きい場合には、回生トルクを出力するように走行用モータ14が制御される。なお、力行トルクとは、走行用モータ14の回転速度を上昇させる方向に作用するモータトルクである。また、回生トルクとは、走行用モータ14の回転速度を低下させる方向に作用するモータトルクである。
前述したように、ブレーキペダル33が踏み込まれた場合には、回生トルクを出力するように走行用モータ14が回生状態に制御されるが、発進時や低車速時においては走行用モータ14を用いて車両をクリープ走行させるため、力行トルクを出力するように走行用モータ14が力行状態に制御される。また、ブレーキペダル33が解放される発進時においては、ブレーキストロークが小さな段階で走行用モータ14から力行トルクを出力させることにより、走行用モータ14を用いたクリープ走行の応答性を高めるようにしている。すなわち、車速が所定の閾値以下であり、ブレーキストロークが所定の閾値以下である場合には、走行用モータ14が力行状態に制御される。このように、ブレーキストロークに応じて走行用モータ14を力行状態に制御するとともに、ブレーキストロークに影響を与える自動ブレーキ制御が実行された場合には、以下のような問題が生じるおそれがある。
ここで、図5(a)および(b)は停車時におけるブレーキストロークとモータトルクとの関係の一例を示す説明図である。図5(a)には、自動ブレーキ制御が実行されてから十分な時間が経過した後に、運転手がブレーキペダル33を操作して車両を停止させた状態が示されている。一方、図5(b)には、自動ブレーキ制御の実行中に、運転手がブレーキペダル33を操作して車両を停止させた状態が示されている。なお、図5(a)および(b)においては、ブレーキ装置31によって得られる制動力を破線Fbで示し、走行用モータ14によって得られる制動力または加速力を一点鎖線Fmで示し、車輪22に作用する制動力または加速力を実線Ftで示している。また、図5(a)および(b)に示される制動力B1とは、停車状態(車速0km/h)を保持するために必要な制動力である。
図5(a)に示すように、自動ブレーキ制御後の経過時間が長い場合には、ブレーキペダル33に遊びが残されることから、制動力B1を得るためにはブレーキストロークS1でブレーキペダル33が踏み込まれる。このように、ブレーキストロークS1でブレーキ操作が行われると、回生トルクT1を出力するように走行用モータ14は制御された状態となる。すなわち、図5(a)に示す場合には、ブレーキ装置31と走行用モータ14との双方によって車輪22が制動された状態となっている。このような制動状態からブレーキペダル33の踏み込みが解除されると、ブレーキストロークの減少に伴って走行用モータ14の回生トルクが減少した後に、更なるブレーキストロークの減少に伴って走行用モータ14の力行トルクが増加する。これにより、ブレーキ操作の解除に伴って、車両を滑らかにクリープ走行させることが可能となる。
一方、図5(b)に示すように、自動ブレーキ制御の実行中にブレーキ操作が為された場合、つまり自動ブレーキ制御後の経過時間が短い場合には、ブレーキペダル33に遊びが余り残されていないことから、制動力B1を得るためにはブレーキストロークS2でブレーキペダル33が踏み込まれる。すなわち、ブレーキペダル33を小さく踏み込んだだけで、停車に必要な制動力B1が確保される状況となっている。このように、前述したS1よりも小さなブレーキストロークS2でブレーキ操作が行われると、力行トルクT2を出力するように走行用モータ14は制御された状態となる。すなわち、図5(a)に示す場合には、走行用モータ14から出力される力行トルクT2が、ブレーキ装置31によって押さえ込まれた状態となっている。このような制動状態からブレーキペダル33の踏み込みが解除された場合には、既に走行用モータ14から力行トルクT2が出力されることから、ブレーキ操作の解除に伴って車両が押し出されることになる。このような車両の押し出し感は、ブレーキペダル33を操作する運転手に違和感を与える要因となっていた。
そこで、車両用制御装置10は、所定の車両状態が成立した場合に、走行用モータ14の力行トルクの出力を抑制するトルク制限制御を実行している。以下、制御ユニット60によって実行されるトルク制限制御について説明する。図6はトルク制限制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、ステップS1では、自動ブレーキ制御の実行中であるか否かが判定される。ステップS1において、自動ブレーキ制御の実行中であると判定された場合には、ステップS2に進み、運転手によってブレーキペダル33が踏み込まれているか否かが判定される。なお、運転手のブレーキ操作の有無を判定する際には、ブレーキストロークを検出するブレーキセンサ63を用いても良く、ブレーキ液圧を検出する圧力センサ52を用いても良い。ステップS2において、ブレーキペダル33が踏み込まれていると判定された場合には、続くステップS3において自動ブレーキ制御が停止され、ステップS4において走行用モータ14からの力行トルクの出力が制限される。なお、ステップS4においては、走行用モータ14の目標モータトルクが力行側に設定される場合には、目標モータトルクを0に設定している。すなわち、走行用モータ14から力行トルクが出力されることを禁止している。
続いて、ステップS5では、マスターシリンダ34から出力されるブレーキ液圧が0まで低下した否かが判定される。ステップS5において、ブレーキ液圧が0まで低下した場合、つまりブレーキペダル33の踏み込みが解除された場合には、ステップS6に進み、モータトルクつまり力行トルクの出力制限が解除される。一方、ステップS5において、ブレーキペダル33の踏み込みが解除されていないと判定された場合には、ステップS4に戻り、力行トルクの出力制限が継続される。このように、制御ユニット60によるトルク制限制御は、自動ブレーキ制御中にブレーキ操作が為されることによって開始され、ブレーキ操作が解除されるまで継続される。
ここで、図7はトルク制限制御におけるブレーキストロークとモータトルクとの変化状況を示す説明図である。図7に一点鎖線で示すように、自動ブレーキ制御が停止している走行状態から車両を停止させる際には、前述した図5(a)に示すように、ブレーキストロークS1に達するまでブレーキペダル33が踏み込まれる。この停車状態においては、走行用モータ14から回生トルクT1が出力された状態となる。一方、図7に実線で示すように、自動ブレーキ制御の実行中に、ブレーキペダル33の踏み込みが開始されると(符号X1)、自動ブレーキ制御が停止される(符号X2)。そして、自動ブレーキ制御直後の走行状態から車両を停止させる際には、前述した図5(b)に示すように、ブレーキストロークS2に達するまでブレーキペダル33が踏み込まれる。この停車状態においては、破線X3で示すように、走行用モータ14から力行トルクT2が出力される状態となるが、矢印αで示すように、トルク制限制御を実行することで力行トルクを0まで低下させている。
このように、ブレーキ操作による自動ブレーキ制御停止後のブレーキストロークが、走行用モータ14を力行状態に制御するブレーキストロークである場合には、走行用モータ14からの力行トルクの出力を抑制している。このような力行トルクの出力抑制を実施することにより、走行用モータ14から車輪22に伝達される力行トルクを抑制することができるため、ブレーキペダル33の踏み込みを解除する際に発生する車両の押し出し感を抑制することが可能となる。このように、車両の押し出し感を抑制することができるため、ブレーキペダル33を操作する運転手の違和感を抑制することが可能となる。なお、図7に示す場合には、トルク制限制御において力行トルクを0まで低下させているが、これに限られることはなく、低減された力行トルクを走行用モータ14から出力させても良く、回生トルクを走行用モータ14から出力させても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、先行車両情報を得るため、カメラユニット71によって車両前方を撮像しているが、カメラユニット71としては、複数のカメラを備えたステレオカメラであっても良く、1つのカメラを備えた単眼カメラであっても良い。また、ミリ波レーダや赤外線レーザレーダ等を用いて、先行車両の走行情報を取得するように、追従機能を構成しても良い。なお、カメラユニット71、ミリ波レーダ、赤外線レーザレーダ等を、組み合わせて使用しても良いことはいうまでもない。
10 車両用制御装置
14 走行用モータ
22 車輪
31 ブレーキ装置(ブレーキ機構)
32 第1液圧出力部
36 キャリパ(液圧作動部)
40 電動ポンプ(ポンプ)
41 第2液圧出力部
60 制御ユニット(モータ制御部,ブレーキ制御部)
70 クルーズコントロールシステム(システム)

Claims (3)

  1. 先行車両を監視するシステムを備える車両用制御装置であって、
    車輪に連結される走行用モータと、
    運転手のブレーキ操作に連動してブレーキ液圧を出力する第1液圧出力部と、ポンプで加圧されたブレーキ液圧を出力する第2液圧出力部と、出力されたブレーキ液圧によって車輪を制動する液圧作動部と、を備えるブレーキ機構と、
    先行車両の走行情報に基づいて前記第2液圧出力部を制御し、前記液圧作動部のブレーキ液圧を調整して自動ブレーキ制御を実行するブレーキ制御部と、
    運転手のブレーキ操作量に基づいて、前記走行用モータを力行状態または回生状態に制御するモータ制御部と、
    を有し、
    前記ブレーキ制御部は、運転手のブレーキ操作が為された場合には自動ブレーキ制御を停止し、
    前記モータ制御部は、ブレーキ操作による自動ブレーキ制御停止後のブレーキ操作量が、前記走行用モータを力行状態に制御するブレーキ操作量である場合には、前記走行用モータからの力行トルクの出力を抑制する、車両用制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用制御装置において、
    前記モータ制御部による力行トルクの出力抑制は、運転手のブレーキ操作が解除されるまで継続される、車両用制御装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用制御装置において、
    前記モータ制御部は、車速が所定の閾値以下であり、ブレーキ操作量が所定の閾値以下である場合に、前記走行用モータを力行状態に制御する、車両用制御装置。
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