JP2014234922A - 電磁弁の駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁弁の駆動電流遮断直後においてソレノイドの両端電圧変化特性における変曲点に対応する時点を適切に推定し、電磁弁の実閉弁時期を正確に検出することができる電磁弁の駆動制御装置を提供する。【解決手段】 燃料噴射弁2のソレノイド電圧VSLを検出し、駆動電流IDの遮断直後における閉弁作動時のソレノイド電圧VSLについてバンドパスフィルタ処理を行うことにより、特定の周波数成分に対応するフィルタ出力VFOUTを算出し、フィルタ出力VFOUTがピーク値をとるタイミングを、燃料噴射弁2の弁体32の着座タイミングとして推定する。閉弁作動時のソレノイド電圧VSLの変化特性は開弁指令時間Tiに依存して変化するため、バンドパスフィルタ処理の通過帯域は、開弁指令時間Tiに応じて設定する。【選択図】 図8

Description

本発明は、電磁弁の駆動制御装置に関し、特に内燃機関に装着される燃料噴射弁や排気還流制御弁などのように流体の流量を制御する電磁弁の開閉制御を行う装置に関する。
特許文献1には、電磁弁のソレノイドに供給する駆動電流を遮断した後における、ソレノイドの両端電圧に基づいて電磁弁の実閉弁時期を検出する手法が示されている。この手法によれば、両端電圧の変化特性における変曲点に対応する時点が、実閉弁時期として検出される。
実開昭60−164181号公報
特許文献1の手法は、電圧変化特性における変曲点に対応する時点を実閉弁時期として推定するものであるが、変曲点に対応する時点を特定するための具体的手法は示されていない。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、電磁弁の駆動電流遮断直後においてソレノイドの両端電圧変化特性における変曲点に対応する時点を適切に推定し、電磁弁の実閉弁時期を正確に検出することができる電磁弁の駆動制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、流体の流量を制御する電磁弁(2)の駆動制御装置において、前記電磁弁のソレノイド(39)の端子電圧(VSL)を検出する端子電圧検出手段と、前記ソレノイドへの通電停止直後における前記端子電圧(VSL)の検出信号から特定の周波数成分を抽出するフィルタリング手段と、前記特定の周波数成分に基づいて前記電磁弁の弁体(32)が弁座(37)に着座する着座タイミング(tCL)を推定する推定手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、電磁弁のソレノイドの端子電圧が検出され、ソレノイドへの通電停止直後における端子電圧の検出信号(以下「閉弁作動電圧信号」という)から特定の周波数成分が抽出され、抽出された特定の周波数成分に基づいて電磁弁の弁体が弁座に着座する着座タイミングが推定される。電磁弁の弁体が弁座に着座するときに、弁体の加速度の変化率が最大となり、それが電圧変化特性の変曲点となって現れると考えられることから、特定周波数成分を抽出するバンドパスフィルタ処理の出力信号がピーク値をとるタイミングが変曲点に対応するタイミングとして推定可能である。すなわち、加速度の変化率は、閉弁作動電圧信号の2階微分値に相当するパラメータで示されることから、2階微分に相当するハイパスフィルタ処理と、不要な高周波成分の除くローパスフィルタ処理とを組み合わせたバンドパスフィルタ処理によって特定周波数成分を抽出し、フィルタ処理出力信号がピーク値をとるタイミングを変曲点対応時点、すなわち弁体の着座タイミングとして推定することができ、実閉弁時期を正確に検出することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電磁弁の駆動制御装置において、前記ソレノイドの通電指令時間(Ti)が短いほど、前記フィルタリング手段の抽出周波数を高く設定することを特徴とする。
この構成によれば、ソレノイドの通電指令時間が短いほど、フィルタリング手段の抽出周波数が高く設定される。ソレノイドの通電指令時間が短くなると、電磁弁が安定した全開状態となる前に閉弁動作が開始されるため、閉弁作動電圧信号の主周波数成分が高くなることが確認されている。したがって、ソレノイドの通電指令時間が短いほど、フィルタリング手段の抽出周波数を高く設定することにより、変曲点に対応する時点を特定するための信号を適切に抽出することができ、着座タイミングの推定精度を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電磁弁の駆動制御装置において、前記推定される着座タイミング(tCL)に基づいて前記電磁弁の実開弁時間(TopenA)が要求開弁時間(Topen)に収束するように制御するフィードバック制御手段をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、推定される着座タイミングに基づいて電磁弁の実開弁時間が要求開弁時間に収束するように制御されるので、電磁弁の特性ばらつきに起因して実開弁時間の制御精度が低下することを防止し、実開弁時間を要求開弁時間に正確に制御することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の電磁弁の駆動制御装置において、前記電磁弁(2)は、前記ソレノイド(39)によって発生する電磁力が作用するコア(35)と、前記弁体(32)が固定された弁軸(31)とが別体に構成されたハンマリングコア構造を有することを特徴とする。
この構成によれば、上述した閉弁作動電圧信号の主周波数成分の変化は、弁体を最大リフト位置まで移動させたときにコアがバウンスすることが原因の一つであることが確認されており、ハンマリングコア構造を有する電磁弁の駆動制御装置において、実閉弁時期の推定精度を高める顕著な効果が得られる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置を示す図である。 図1に示す燃料噴射弁の要部の構成を説明するための断面図である。 燃料噴射弁の動作を説明するための図である。 燃料噴射弁の駆動電流(ID)の変化特性における変曲点(PXO)に対応する時点を推定する手法を説明するための図である。 燃料噴射弁の開閉弁作動時における弁体のリフト量(LFTV)と、コアのリフト量(LFTC)の推移を示すタイムチャートである。 駆動電流の供給開始時点(tIS)から遮断時点(tIE)までの時間である開弁指令時間(Ti)と、閉弁作動時間(Toff)との関係を示す図である。 燃料噴射弁の閉弁作動時におけるソレノイド電圧(VSL)の変化特性及びその変化特性における主周波数成分を説明するための図である。 燃料噴射弁の実閉弁時期(tCL)と、ソレノイド電圧(VSL)の変化特性との関係を示す図である。 バンドバスフィルタの構成を示す機能ブロック図である。 バンドパスフィルタの振幅周波数特性を示す図である。 図1に示すECUで実行される燃料噴射制御処理のフローチャートである。 図11の処理で参照されるテーブルを示す図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる内燃機関(以下「エンジン」という)及びその制御装置を示す図であり、本実施形態では、ソレノイドを有する電磁弁で構成される燃料噴射弁の開弁時間を変更することによって、エンジンに供給する燃料量の制御が行われる。
4気筒のエンジン1は各気筒に対応して4つの燃料噴射弁2を備えており、燃料噴射弁2は、エンジン1の燃焼室内に直接燃料を噴射する。4つの燃料噴射弁2はそれぞれECU5に接続されており、ECU5によって、その作動が制御される。
燃料噴射弁2は、燃料通路3を介してデリバリパイプ4に接続されており、デリバリパイプ4には図示しない高圧燃料ポンプによって加圧された燃料が供給される。デリバリパイプ4には、燃料圧PFを検出する燃料圧センサ12が取り付けられており、その検出信号はECU5に供給される。
ECU5には、燃料噴射弁2のソレノイドの両端の電圧VSL及びソレノイドに供給される駆動電流IDを検出する電圧電流検出センサ11、エンジン1の回転数NEを検出するエンジン回転数センサ13、エンジン1の吸入空気流量GAIRを検出する吸入空気流量センサ14、吸気温TAを検出する吸気温センサ15、エンジン冷却水温TWを検出する冷却水温センサ16などのエンジン運転状態を検出する各種センサが接続されており、それらのセンサの検出信号はECU5に供給される。ECU5は、これらのセンサの検出信号を用いてエンジン運転状態に応じた燃料噴射弁2の要求開弁時間Topenを算出し、要求開弁時間Topenに応じて開弁指令時間Tiを算出し、開弁指令時間Tiを用いて燃料噴射弁2の駆動制御を行う。
図2は燃料噴射弁2の要部の構成を説明するための断面図であり、燃料噴射弁2は、弁軸31と、弁軸31の先端に固定された弁体32と、弁軸31に固定されたフランジ33,34と、電磁力が作用するコア35と、コア35とフランジ34との間に設けられた第1スプリング36と、弁座37と、スリーブ38と、ソレノイド39と、フランジ34を閉弁方向(図の下方向)に付勢する第2スプリング40と、燃料通路として機能する中空部を有するインナカラー41とを備えている。燃料噴射弁2は、コア35と、弁体32が固定された弁軸31とが別体に構成された、いわゆるハンマリングコア構造を有する。
図3は燃料噴射弁2の動作を説明するための図であり、図3(a)に示す閉弁状態でソレノイド39に駆動電流が供給されると、コア35が図の上方向に移動し、フランジ34の下端部に達する(同図(b))。その後はコア35は弁軸31及び弁体32とともに上方向に移動し、スリーブ38の下端に達したときに(同図(c))、わずかに上下に振動するバウンス動作が行われ、その後はコア35がスリーブ38に接触し、安定した開弁状態を維持する。ソレノイド39への通電が遮断されると、最初はコア35は弁軸31及び弁体32とともに下方向に移動し、弁体32が弁座37に着座する(同図(d))。その後、コア35はフランジ34の下端から離れて元の閉弁状態に復帰する(同図(e))。
燃料噴射弁2の駆動制御においては、燃料噴射弁の実開弁時間TopenAを算出し、実開弁時間TopenAが要求開弁時間Topenに収束するようにフィードバック制御を行う。本実施形態では、実開弁時間TopenAを下記式(1)を用いて算出する。式(1)のTonはソレノイド39の通電開始時点tISから弁体32が弁座37から離れる作動開始時期(実開弁時期)tOPまでの開弁遅れ時間であり、Toffはソレノイド39の通電終了時点tIEから弁体32が弁座37に着座する閉弁時点tCLまでの閉弁作動時間である。本実施形態では、開弁遅れ時間Tonは、ソレノイド39に供給される駆動電流IDの変化特性に基づいて算出され、閉弁作動時間Toffは、後述するようにソレノイド39の両端電圧(以下「ソレノイド電圧」という)VSLの変化特性に基づいて算出される。
TopenA=Ti−Ton+Toff (1)
作動開始時期tOPは、駆動電流IDの変化特性における変曲点PXOに対応する時点として検出される。燃料噴射弁2の開弁作動時において駆動電流IDは、図4に模式的に示すように変化し、変曲点PXOを過ぎると増加率が高くなるので、例えば以下の手法により、作動開始時期tOPを推定する。すなわち、駆動電流IDのサンプリング周期DTS当たりの変化量DIDと、判定閾値DIDTHとを比較し、変化量DIDが判定閾値DIDTH以上となったサンプリング時期の1周期前のサンプリング時期を、作動開始時期tOPと推定する。
図5は、燃料噴射弁2の開閉弁作動時における弁体32のリフト量LFTV(実線)と、コア35のリフト量LFTC(破線)の推移を示すタイムチャートであり、図5(a)は弁体32のリフト量LFTVが最大リフト量に達する前の時刻tIE1に駆動電流ID(ソレノイド39の通電)を遮断した場合に対応し、図5(b)は、弁体32のリフト量LFTVが最大リフト量に達した直後の時刻tIE2に駆動電流IDを遮断した場合に対応し、図5(c)は安定した開弁状態に移行後の時刻tIE3に駆動電流IDを遮断した場合に対応する。これらの図に示す時刻tCL1,tCL2,tCL3が実閉弁時期(弁体32の着座タイミング)に相当し、時刻tIEiからtCLiまでの期間が、駆動電流遮断時点から実閉弁時期までの閉弁作動時間Toffi(i=1〜3)に相当する。
図6は、駆動電流の供給開始時点から遮断時点までの時間である開弁指令時間Tiと、閉弁作動時間Toffとの関係を示す図であり、開弁指令時間Tiが小さい範囲で閉弁作動時間Toffが大きく変動する。これは、コア35がスリーブ38に達したときに発生するバウンス動作に起因するものであり、図6に示す例では開弁指令時間Tiが1.0msecを超えると、バウンス動作の影響が無くなってほぼ一定(約0.4msec)となる。
図7(a)は、燃料噴射弁2の閉弁作動時におけるソレノイド電圧VSLの推移を示すタイムチャートであり、駆動電流IDを遮断することによって、大きな逆起電圧(負の電圧)が発生し、その後「0」に向かって上昇する特性(実線L1及び破線L2)が示されている。実線L1は実際の閉弁作動時のソレノイド電圧VSLの変化特性を示し、破線L2はコア35をスリーブ38に接触している最大リフト位置に強制的に固定した状態におけるソレノイド電圧VSLFIXの変化特性を示す。また実線L3は、実線L1と実線L2で示される電圧の差分DV(=VSLFIX−VSL)を示す。
差分DVは、コア35(及び弁軸31、弁体32)が弁座37の方向へ移動することによって発生するものであり、この差分DVの主周波数成分は、開弁指令時間Tiに依存して変化することが確認されている。これは、図5に示すように、開弁指令時間Tiに依存して、閉弁作動時におけるリフト量LFTV,LFTCの変化特性が異なることに起因していると考えられる。
図7(b)は、差分DVの変化特性を拡大して示すタイムチャートであり、実線L11及び破線L12は、それぞれ開弁指令時間Tiが0.5msecである場合、及び1msecである場合に対応する。図7(b)は、実際の検出データについて周波数成分分析を行うためにハニング窓処理を行った後の変化特性を示している。実線L11及び破線L12で示す変化特性の周波数成分分析を行った結果、実線L11で示す変化特性に含まれる主周波数成分の周波数fVSL1は、2350Hzであり、破線L12で示す変化特性に含まれる主周波数成分の周波数fVSL2は、1750Hzであること、すなわち開弁指令時間Tiが短い方が、主周波数成分の周波数fVSLが高くなることが確認された。
図8は、燃料噴射弁2の実閉弁時期tCLと、ソレノイド電圧VSLの変化特性との関係を示す図であり、図8(a)はリフト量LFTV(実線L21)及びLFTC(破線L22)の推移を示し、図8(b)はソレノイド電圧VSL(実線L31)及びその2階微分信号DDVSL(破線L32)を示す。この図から、実閉弁時期tCLは、ソレノイド電圧VSLの2階微分信号DDVSLがピーク値をとるタイミングと一致することが確認できる。これは、燃料噴射弁2の閉弁作動時にコア35がフランジ34から離れる時点(弁体32の着座タイミングに対応する)でコア35の加速度の変化率が最大となり、変曲点PXCとなって現れると考えられる。
そこで本実施形態では、閉弁作動時におけるソレノイド電圧変化信号(閉弁作動電圧信号)について、2階微分演算に相当するハイパスフィルタ処理と、不要な高周波成分の除くローパスフィルタ処理とを組み合わせたバンドバスフィルタ処理を行い、そのフィルタ処理出力信号がピーク値をとるタイミングを、ソレノイド電圧VSLの変化特性における変曲点PXC、すなわち弁体32が弁座37に着座した実閉弁時期tCLとして推定し、駆動電流IDの遮断時点tIEから実閉弁時期tCLまでの時間を閉弁作動時間Toffとして算出するようにしている。
本実施形態ではフィルタ処理出力信号がピーク値をとるタイミングが着座タイミングtCLと一致するように、バンドパスフィルタ処理の特性パラメータx,a,b(後述する)が設定されている。さらに、特性パラメータx,a,bは、開弁指令時間Tiに応じて異なる値に設定され、通過周波数帯域が上述した主周波数成分周波数fVSLに対応するように設定される。
図9はバンドパスフィルタ処理を実行するバンドバスフィルタの構成を示す機能ブロック図であり、このバンドバスフィルタは、移動平均化部51と、第1及び第2遅延部52,54と、減算部53,55とによって構成される。図9に示す機能ブロックによるバンドパスフィルタ処理は、実際にはECU5のCPUによる演算によって実行される。
移動平均化部51は、検出されるソレノイド電圧VSL(k)を下記式(2)に適用して移動平均化演算を行い、平均化電圧VAV(k)を算出する。式(2)のkはサンプリング周期DTS(本実施形態では10μsec)で離散化した離散化時刻、xは移動平均化するデータ数、iはインデクスパラメータである。
Figure 2014234922
第1遅延部52及び減算部53は、下記式(3)で示される演算を行い、中間フィルタ出力VFINT(k)を算出する。式(3)のaは、第1遅延部52における遅延時間に相当する第1離散化遅延時間である。
VFINT(k)=VAV(k)−VAV(k-a) (3)
第2遅延部54及び減算部55は、下記式(4)で示される演算を行い、フィルタ出力VFOUT(k)を算出する。式(4)のbは、第2遅延部54における遅延時間に相当する第2離散化遅延時間である。
VFOUT(k)=VFINT(k)−VFINT(k-b) (4)
バンドパスフィルタの振幅周波数特性は、特性パラメータx,a,bの設定に依存して変化する。図10は、本実施形態で適用される特性(縦軸は相対出力GF)を示しており、図10(a)は、開弁指令時間Tiが比較的短いときに適用する第1通過帯域特性(x=9,a=8,b=6)を示し、図10(b)は、開弁指令時間Tiが比較的長いときに適用する第2通過帯域特性(x=14,a=18,b=15)を示す。第1通過帯域特性では、最も低い通過帯域として2600Hz程度を中心とする通過帯域が得られ、第2通過帯域特性では、最も低い通過帯域として1700Hz程度を中心とする通過帯域が得られる。
図11は、ECU5で実行される燃料噴射制御処理のフローチャートである。なお、以下に説明する開弁指令時間Tiの算出にかかる演算は、すべて制御対象の気筒毎に行われる。
ステップS11では、エンジン運転状態に応じて要求開弁時間Topenを算出し、ステップS12では算出した要求開弁時間Topenに応じて図12に示すTiテーブルを検索して、開弁指令時間Tiを算出する。図12に示すTiテーブルは、実開弁時間TopenAが要求開弁時間Topenと一致するように開弁指令時間Tiが予め設定され、さらに後述するように検出される実開弁時間TopenAに応じて学習補正されるものである。図12に示すテーブル設定値は、要求開弁時間Topenが小さい範囲で変動しているが、これは上述したコア35のバウンスの影響によるものである。
ステップS13では、開弁指令時間Tiが所定閾値TiTH(例えば0.75msec)より小さいか否かを判別し、この答が肯定(YES)であるときは、ステップS14に進んで燃料噴射を実行し、開弁遅れ時間Ton及び閉弁作動時間Toffを検出する(ステップS15,S16)。
開弁遅れ時間Tonの検出は上述した手法(図4参照)により行い、閉弁作動時間Toffの検出は、図10(a)に示す第1通過帯域特性を適用してバンドパスフィルタ処理を実行し、フィルタ出力VFOUTがピーク値をとるタイミングを着座タイミングtCLと推定することにより行う。
一方ステップS13の答が否定(NO)であって、開弁指令時間Tiが所定閾値TiTH以上であるときは、ステップS17〜S19により開弁遅れ時間Ton及び閉弁作動時間Toffの検出を行う。ステップS18の開弁遅れ時間Tonの検出は、ステップS15と同一であり、ステップS19の閉弁作動時間Toffの検出は、図10(b)に示す第2通過帯域特性を適用してバンドパスフィルタ処理を実行し、フィルタ出力VFOUTがピーク値をとるタイミングを着座タイミングtCLと推定することにより行う。
ステップS20では、上記式(1)により実開弁時間TopenAを算出し、ステップS21では、要求開弁時間Topenから実開弁時間TopenAを減算することにより、開弁時間偏差DTopenを算出する。ステップS22では、下記式(5)に開弁時間偏差DTopenを適用して、開弁指令時間Tiの修正を行う。式(5)のGPは制御ゲインである。
Ti=Ti+GP×DTopen (5)
ステップS23では、修正した開弁指令時間Tiを下記式(6)に適用して、Tiテーブルの更新(学習)を行う。右辺のTiがステップS22で修正された開弁指令時間であり、TiPは更新前のテーブル設定値であり、CLは例えば0.1程度に設定されるなまし係数である。
Ti=CL×Ti+(1−CL)×TiP (6)
以上のように本実施形態では、燃料噴射弁2のソレノイド電圧VSLが検出され、ソレノイド39への通電停止直後における閉弁作動時のソレノイド電圧VSL(閉弁作動電圧信号)についてバンドパスフィルタ処理を行うことにより、特定の周波数成分に対応するフィルタ出力VFOUTが算出され、フィルタ出力VFOUTがピーク値をとるタイミングが、弁体32の着座タイミングとして推定される。燃料噴射弁2の弁体32が弁座37に着座するときに、コア35(及び弁体32)の加速度の変化率が最大となり、それが電圧変化特性の変曲点となって現れると考えられることから、特定周波数成分を抽出するバンドパスフィルタ処理の出力信号がピーク値をとるタイミングが変曲点に対応するタイミングとして推定可能である。すなわち、加速度の変化率は、閉弁作動電圧信号の2階微分値に相当するパラメータで示されることから、2階微分に相当するハイパスフィルタ処理と、不要な高周波成分の除くローパスフィルタ処理とを組み合わせたバンドパスフィルタ処理によって特定周波数成分を抽出し、フィルタ出力VFOUTがピーク値をとるタイミングを変曲点対応時点、すなわち弁体32の着座タイミングtCLとして推定することができ、実閉弁時期を正確に検出することができる。
また開弁指令時間Tiが所定閾値TiTHより小さいときは、バンドバスフィルタ処理の通過周波数帯域より高い第1通過帯域特性が選択される。開弁指令時間Tiが短くなると、燃料噴射弁2が安定した全開状態となる前から閉弁動作が開始されるため、閉弁作動電圧信号の主周波数成分が高くなることが確認されている(図7(b)参照)。したがって、開弁指令時間Tiが短いほど、バンドパスフィルタ処理の通過帯域周波数を高く設定することにより、変曲点PXCに対応する時点を特定するためのフィルタ出力VFOUTを適切に抽出することができ、着座タイミングtCLの推定精度を高めることができる。
また推定される着座タイミングtCLに基づいて燃料噴射弁2の実開弁時間TopenAが要求開弁時間Topenに収束するようにフィードバック制御されるので、燃料噴射弁2の特性ばらつきに起因して実開弁時間TopenAの制御精度が低下することを防止し、実開弁時間TopenAを要求開弁時間Topenに正確に制御することができる。
上述した閉弁作動電圧信号の主周波数成分の変化は、弁体32を最大リフト位置まで移動させたときにコア35がバウンスすることが原因の一つであることが確認されており、ハンマリングコア構造を有する燃料噴射弁2の実開弁時間制御において、実閉弁時期tCLの推定精度を高める顕著な効果が得られる。
本実施形態では、電圧電流検出センサ11が端子電圧検出手段を構成し、ECU5がフィルタリング手段、推定手段、及びフィードバック制御手段を構成する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、内燃機関の燃料噴射弁に本発明を適用した例を示したが、本発明は流体の流量を制御するための一般的な電磁弁にも適用可能である。
2 燃料噴射弁(電磁弁)
5 電子制御ユニット(フィルタリング手段、推定手段、フィードバック制御手段)
11 電圧電流センサ(端子電圧検出手段)
32 弁体
37 弁座
39 ソレノイド

Claims (4)

  1. 流体の流量を制御する電磁弁の駆動制御装置において、
    前記電磁弁のソレノイドの端子電圧を検出する端子電圧検出手段と、
    前記ソレノイドへの通電停止直後における前記端子電圧の検出信号から特定の周波数成分を抽出するフィルタリング手段と、
    前記特定の周波数成分に基づいて前記電磁弁の弁体が弁座に着座する着座タイミングを推定する推定手段とを備えることを特徴とする電磁弁の駆動制御装置。
  2. 前記ソレノイドの通電指令時間が短いほど、前記フィルタリング手段の抽出周波数を高く設定することを特徴とする請求項1に記載の電磁弁の駆動制御装置。
  3. 前記推定される着座タイミングに基づいて前記電磁弁の実開弁時間が要求開弁時間に収束するように制御するフィードバック制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁弁の駆動制御装置。
  4. 前記電磁弁は、前記ソレノイドによって発生する電磁力が作用するコアと、前記弁体が固定された弁軸とが別体に構成されたハンマリングコア構造を有することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電磁弁の駆動制御装置。
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