JP2017089417A - 燃料噴射装置の制御装置 - Google Patents

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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M51/00Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically

Abstract

【課題】
燃料噴射装置の流量特性のばらつきを改善することを目的とする。
【解決手段】
複数の燃料噴射弁のそれぞれのソレノイドに対して駆動電圧をかけて駆動電流を流すことで制御する燃料噴射弁の制御装置において、閉弁後のソレノイドの駆動電圧に現れる2つの変曲点の時間差を(Tb2−Tb1)として、0より大きい所定周波数f0においてゲイン0となり、f0が1/(Tb2−Tb1)よりも小さく設定されたフィルタにより閉弁後の駆動電圧のフィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁よりも早い第1の燃料噴射弁に対して前記フィルタリング処理を行う前に送っていた駆動パルスよりも長い駆動パルスを送ることで前記第1の燃料噴射弁を開弁するように制御する駆動電流制御部を備えた。
【選択図】 図13

Description

本発明は、内燃機関に燃料を供給する燃料噴射装置の個体ばらつきを低減するための制御装置に関する。
従来の直噴式内燃機関の燃料噴射装置の駆動方法としては、あらかじめ設定した駆動電流プロフィールと燃料噴射弁の駆動パルスTiとにもとづき、内燃機関から要求される噴射量を噴射していた。ところが、排気ガスへの要求規制が厳しくなると、同じ駆動電流プロフィールと駆動パルスTiを与えても、燃料噴射装置の個々の特性によって流量がばらついてしまう。そこで、このばらつきを低減する方法が提案されている。
たとえば、特許文献1では、「流体の流量を制御する電磁弁の駆動制御装置において、前記電磁弁のソレノイドの端子電圧を検出する端子電圧検出手段と、前記ソレノイドへの通電停止直後における前記端子電圧の検出信号から特定の周波数成分を抽出するフィルタリング手段と、前記特定の周波数成分に基づいて前記電磁弁の弁体が弁座に着座する着座タイミングを推定する推定手段とを備えることを特徴とする電磁弁の駆動制御装置。」が提案されている。
特開2014−234922号公報
燃料噴射装置の流量特性がばらつく一つの要因は、セットスプリングが燃料噴射装置の個体によってばらつくことである。したがって、燃料噴射装置個体による噴射特性を揃えるには、セットスプリング力を推定しなくてはいけない。一般に、セットスプリング力が強ければ、閉弁完了タイミングは早くなり、セットスプリング力が弱ければ、閉弁完了タイミングは遅くなる。したがって、閉弁完了タイミングとセットスプリング力には相関がある。この相関に基づいて、閉弁完了タイミングからセットスプリング力を推定したい。
ところが、最近の燃料噴射装置は、高燃圧でも安定して開弁できるように、開弁開始時に弁体は動かずにアンカだけ一定距離動く構造になっていて、これにより開弁動作に勢いをつける。一方で、閉弁時は、弁体が着座した後もアンカは慣性でストッパに衝突するまで移動しつづける。そのため、弁体が着座した瞬間と、アンカがストッパに衝突した瞬間に、ソレノイドに印加される電圧に2つの変曲点が発生する。この2つの変曲点を取りちがえると、間違った補正につながる。
そこで、本発明は、これらの問題を解決し、燃料噴射装置の流量特性のばらつきを改善することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は「複数の燃料噴射弁のそれぞれのソレノイドに対して駆動電圧をかけて駆動電流を流すことで制御する燃料噴射弁の制御装置において、
閉弁後のソレノイドの駆動電圧に現れる2つの変曲点の時間差を(Tb2−Tb1)として、0より大きい所定周波数f0においてゲイン0となり、f0が1/(Tb2−Tb1)よりも小さく設定されたフィルタにより閉弁後の駆動電圧のフィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、
前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁よりも早い第1の燃料噴射弁に対して前記フィルタリング処理を行う前に送っていた駆動パルスよりも長い駆動パルスを送ることで前記第1の燃料噴射弁を開弁するように制御する駆動電流制御部を備えたこと」を特徴とする。
本発明によれば、燃料噴射装置の流量特性のばらつきを改善することが可能となる。なお、本発明のそれ以外の構成、作用、効果については以下に示す実施例において詳細に説明する。
内燃機関の一例 燃料噴射装置の一例 燃料噴射装置の制御装置の一例 制御装置による燃料噴射装置の制御の結果の一例 燃料噴射装置の流量特性の一例 燃料噴射装置の補正前の弁挙動の一例 燃料噴射装置の補正後の弁挙動の一例 複数の燃料噴射装置の制御結果の一例 弁リフト、ソレノイド電圧、フィルタ出力の関係 フィルタ出力の一例 フィルタ特性の一例 フィルタ出力の一例 燃料噴射装置の制御装置の一例 フィルタの構成例 ピーク電流を補正した結果の一例 電流打ち切り時間を補正した結果の一例 保持電流を補正した結果の一例
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が提案する制御装置で制御される燃料噴射装置が装着される内燃機関を示す。
内燃機関は、シリンダ106内に空気と燃料を取り込み、これらの混合気に点火プラグ121で着火し爆発させ、爆発によるエネルギでピストン122を往復運動させる。この往復運動は、コネクティングロッド123等からなるリンク機構でクランク軸の回転運動に変換され、自動車を動かす駆動力となる。空気は、エアクリーナ101で濾過され、スロットル103で流量を調整され、コレクタ104、吸気ポート105を経て、シリンダ106に流入する。エアクリーナ101とスロットル103の間には、エアフローセンサ102があり、内燃機関が取り込む空気の量が計測される。
一方で、燃料タンク内111の燃料は、低圧ポンプ112で低圧配管113に送られ、低圧配管113の燃料は高圧ポンプ114で高圧配管115に送られ、高圧配管115内の燃料は高圧に保たれる。高圧配管115には燃料噴射装置116が取り付けられ、燃料噴射装置116内のソレノイドに電流を流すことで、燃料噴射弁がひらき、弁が開いている間は燃料が噴射される。
図2は燃料噴射装置の構成を示す。燃料噴射装置の外側を構成する部材はハウジング201であり、これにはコア202が固定されており、さらにはソレノイド203が燃料噴射装置の中心軸を一周するように配置されている。中心軸には、上下に動く弁体204が配置されている。弁体204の周りを一周するようにアンカ205が配置されている。弁体204の上部には、弁体204を弁座206方向に押さえつけるセットスプリング207が配置される。セットスプリング207の上部には、スプリングアジャスタ208がハウジング201に固定されており、その上下の位置によってスプリング力を調整する。
ハウジング201の内部は燃料で満たされており、ソレノイド203に電流が流れるとアンカ205がソレノイド203に引き寄せられ、弁体204の下端が弁座206から離れ、それまで弁体204によってふさがれていた弁座206にあけられた噴孔209から燃料が噴射される。
また、弁体204またはハウジング201には、ストッパ211が固定され、弁体が閉弁状態のときのアンカ205はゼロスプリング210によりこのストッパ211に押し付けられている。
このような構成の燃料噴射装置は、図3に示す制御装置3により制御される。制御装置3は、バッテリ311からの電力を用いてソレノイド203を駆動する。この制御装置3は、バッテリ311の電圧を昇圧する昇圧回路310と、昇圧された電圧を保存するコンデンサ309と、を備える。また制御装置3は昇圧された電圧VboostとソレノイドのVH端子350の間をON−OFFするスイッチ301、バッテリ電圧VbatとソレノイドのVH端子350の間をON−OFFをするスイッチ302、ソレノイドのVL端子351と接地電圧の間をON−OFFするスイッチ303を備える。また制御装置3は、スイッチとGNDの間に配置されて電流に比例した電圧を発生するシャント抵抗304、VL端子からコンデンサ309と昇圧回路310の間に向かう方向にのみ電流を流すダイオード308、GNDからVH端子にのみ電流を流すダイオード305と、を備える。
さらに制御装置3は、Vboostを印加する時間Tpと、これを打ち切ってから次にバッテリ電圧を与えるまでの時間T2と、バッテリ電圧をスイッチングすることで流す電流値Ihを記憶しておく設定値メモリ321、322、323、内部のタイマあるいは抵抗器によって計測される電流に基づいて3つのスイッチをON−OFFする駆動電流制御部312からなる。
ここでは、駆動電流制御部312は、以下に説明する燃料噴射弁の制御を行う制御部として機能するCPU(Central Processing Unit)である。また駆動電流制御部312(CPU)は、ECUからの制御信号である駆動パルスを受けて、スイッチ301、302,303と制御することにより,駆動電圧、あるいは駆動電流をソレノイドに送ることで燃料噴射弁を駆動する。なお、本実施例ではECUとは別体にCPU(駆動電流制御部312)を設けて、燃料噴射弁に駆動電圧、あるいは駆動電流を送るように構成しているが、これには限られず、ECUそのもののCPUにより制御を行うようにしてもよい。
この制御装置3を用いて、燃料噴射弁を駆動する動作について図4を用いて説明する。図示しないECU(Engine Control Unit)から制御装置3に駆動パルスTiが送られると、この立ち上がりに同期し、駆動電流制御部312(スイッチ制御部)は、スイッチ303とスイッチ301をONにする(時刻t1)。
すると、ソレノイド203の端子間には昇圧回路310で昇圧された電圧Vboostが印加され、電流が次第に流れ始める。電流は次第に大きくなり、これに伴ってソレノイド203が発生する磁界も大きくなる。磁界によってアンカ205をコア202に引き付ける磁気吸引力がゼロスプリング力より大きくなると、アンカ205はコア202方向に動き出す(時刻t2)。
ゼロスプリング210の力によってストッパ211に押し付けられていたアンカ205の初期位置から、弁体204の突起までは隙間があり、この隙間をアンカ205が移動した後、弁体204はアンカ205により持ち上げられ始める。このとき、噴孔209から燃料が流れ出し始める(時刻t3)。
時刻t1にソレノイドに電流を流し始めてから、設定値メモリ321に記憶してある時間Tpが経過すると、スイッチ303とスイッチ301はOFFにされる(時刻t4)。通常は、アンカ205がコア202に衝突する以前に、このタイミングに到達する。これはアンカ205がコア202に衝突するときの勢いを必要以上に大きくしないためである。スイッチ303と301がOFFにされると、今までスイッチ303を通ってGNDに流れ込んでいた電流がダイオード308を通ってコンデンサ309に流れ込み、ソレノイド203のLOW側端子の電圧のほうが高くなる。つまり、図4の電圧のグラフのt4〜t5の間のように、ソレノイドに加わる電圧は負の値をとる。
時刻t4にスイッチ301、303を打ち切ってから、設定値メモリ322に記憶してる時間T2が経過すると、スイッチ302とスイッチ303をONにして、ソレノイド203にバッテリの電圧Vbatを印加する。(時刻t5)
これにより、弁体204とアンカ205がコア202にくっついている状態を保持する。
また、このとき、シャント抵抗304に生じる電圧からソレノイド203に流れる電流を計測し、この電流値が、設定値メモリ323に記憶されている値Ihになるように、スイッチ302をON−OFFする。
Tiパルスの立下りに同期して、スイッチ302と303がOFFになる。(時刻t6)
すると、電流は急速に減衰し、磁気吸引力は減衰し、弁体204とアンカ205はセットスプリング207力に押されて弁座206方向へ移動を開始する。またこのとき、電流が減衰する間、電流がコンデンサ309に流れるので、ソレノイド203には逆電圧がかかり、電流が0に収束すると徐々に電圧は0に近づく。
やがて、弁体204は弁座206に達し、噴孔から流れ出ていた燃料がとまる(時刻t7)。弁体204と弁座206には弾性があるので、弁体204が弁座206に達したあとも弁体204は弁座206の方向に移動を続けるが、有る程度移動したところで弁体204と弁座206の弾性変形がもとに戻ろうとし始める。このときアンカ205は弁体から離れて慣性で弁座206方向に移動を継続する。(時刻t8)
時刻t8までは、アンカ205には弁体204を通してセットスプリング207力と燃圧の力がかかっていたが、時刻t8以降は、アンカ205と弁体204が離れることにより、これらの力はかからなくなる。そのため、アンカ205の加速度は急激に減少する。アンカ205の加速度が変化すると、アンカ205の動きによりソレノイド203に発生する逆起電力が変化し、ソレノイド203の電圧に変曲点が発生する。
アンカ205は弁体204から離れた後も、慣性により弁座206方向に移動を続けるが、やがてストッパ211に衝突する。この衝突によって、アンカ205の加速度は急変するので、ソレノイド203に発生する逆起電力が変化し、ソレノイドの電圧に変曲点が発生する(時刻t9)。
以上で、図4を用いた制御装置3による燃料噴射装置の制御の動作の説明を終わる。
このようなメカニズムで、制御装置3の制御部であるCPU(駆動電流制御部312)は燃料噴射弁を制御し、燃料噴射弁はCPU(駆動電流制御部312)から与えられる駆動パルスTiの幅に応じた量の燃料を噴射する。内燃機関に取り込まれる空気の量と、燃料の量は、一定の比率であることが、排気触媒を効率よく作用させるために望ましい。そのため、エアフローセンサで計測される空気量Qaをエンジン回転数Nengで割った1回転あたりの吸気量Qa/Nengを目標空燃比λで割った値Qa/Neng/λに比例した値をパルス幅Tiとする。
ところが、燃料噴射装置には個体ばらつきがあり、同じ駆動パルスTiを加えても、各気筒に取り付けられた燃料噴射装置から噴射される燃料の量はばらつき、空燃比が濃い気筒と薄い気筒が発生する。
たとえば燃料噴射弁の流量特性は、図5(a)のようにばらつく。これは主にセットスプリング力によって弁挙動がばらつくためである。図5(a)の領域aでは、セットスプリング力の大小によって燃料噴射装置の弁挙動は、図6(a)のようにばらつく。また、図5(a)の領域cでは、セットスプリング力の大小によって、燃料噴射装置の弁挙動は図6(c)のようにばらつく。開弁開始Ta’と閉弁完了Tbのタイミングを検出し、Tb−Ta’が揃うように各燃料噴射弁に与える駆動パルスTiをTi’に補正すると、図6(a)、(c)のようにばらついている弁挙動を、図7(a)、(c)のように揃えることができる。これによって、Tiと流量の関係は図5(b)のようになる。この図をみると、フルリフトに至るまでの領域aとフルリフトに至って弁挙動が落ち着く領域cでは流量特性が一致するが、領域bではそれぞれの燃料噴射弁によってばらつく。これは主にセットスプリング力によって弁挙動がばらつくからである。ここではまず、領域a、cについて弁挙動をそろえ、それによって流量特性を揃えることを試みる。
スプリング力が、弱い、標準、強い、の3つの燃料噴射装置INJ C、INJ B、INJ Aに、図3に示すような制御装置3を用いて同一の駆動電流を与えたときのスイッチングパターン、電流、弁挙動と流量特性を図8に示す。
駆動電流制御部312に駆動パルスTiが入力されると、設定値メモリ321に記憶している時間Tpが経過するまで、駆動電流制御部312はスイッチ301、303をONに、スイッチ302をOFFにして、ソレノイド203に昇圧電圧を印加する。すると、ソレノイド203の電流が増加し、磁気吸引力が増加し、弁体204が上昇を始める。
時刻Tpになると、駆動電流制御部312は全スイッチをOFFにしてソレノイド203に逆電圧を印加する。すると、ソレノイド203に流れる電流は急速に0に収束する。ソレノイド203が発生する磁気吸引力Fmagは徐々に低下する。Fmagがセットスプリング207の力Fspと燃圧Fpfの和より小さくなると弁は上昇から下降に転じる。このタイミングはFsp+Fpfの大きさに依存するので、セットスプリング力Fspの大きいものは早く上昇から下降に転じ(Tpa)、Fspの小さいものは遅く転じる(Tpc)。
駆動電流を打ち切ることで上昇から下降に転じた弁は再びThで電流を加えるまで下降を続ける。設定値メモリ321、322に記憶している時間Tp、T2の和Thに時刻が達したら、スイッチ303をONにし、スイッチ301をOFFにし、設定値メモリ323に記憶しているIhから一定の範囲内に電流がおさまるように、スイッチ302をON−OFFする。これにより、ある時刻で再び磁気吸引力がFsp+Fpfを超える。この時刻はFspが大きいほど遅く(Tha)、小さいほど早い(Thc)。このタイミングで再び弁は上昇を始める。
また、弁の上昇する速度は、Ihによる時期吸引力がFsp+Fpfに打ち勝った分に伴って大きくなるので、Ihが同じならスプリング力が小さいほど上昇速度は速く、スプリング力が大きいほど上昇速度は遅い。上昇を開始した弁は、やがてフルリフトに到達し、駆動パルスを打ち切られるまでフルリフトを維持する。
−−−−−Tb1からFspの大小がわかる@ストローク揃ってる−−−−−−−−
さらに、駆動パルスTiを打ち切ると、スプリング力の最も強いINJ Aが最も早く時刻Tb1aで弁体が弁座に到達し、スプリング力が最も弱いINJ Cが最も遅く時刻Tb1cで弁体が弁座に到達する。このように、スプリング力によって弁挙動は異なり、その結果、図8の下図のように流量特性も異なる。また、この場合のINJの組み合わせなら、弁体が弁座に到達する時刻Tb1a、Tb1b、Tb1cからスプリング力の大小がわかる。
−−−−−電圧の2階微分値による閉弁検知−−−−−−−−−−−−
図9を用いてスプリング力の大小を調べる手順を説明する。スプリング力によって、図9上図のように弁挙動が異なるとき、これらに対応したソレノイドの電圧は図9の中図のようになる。図に示すように、各燃料噴射装置で弁体が弁座に到達したタイミングTb1と、そこからさらにアンカが慣性で移動してストッパに衝突したタイミングTb2にて、電圧に変曲点が現れる。この電圧を、例えば2階微分のような変化を強調するフィルタに入力すると、その出力は図9の下図のようになり、Tb1とTb2に対応して2つのピークが現れる。この図に示すように、フィルタ出力の最初のピークTb1a、Tb1b、Tb1cが、閉弁完了のタイミングに相当し、この閉弁完了タイミングからセットスプリング力の大小が推定できる。
駆動パルスを打切ったときの電圧に現れる2つの変曲点に対応したフィルタ出力は、図10のように2つのピークをもつ。(a)は最初のピークのほうが大きく、(b)は2番目のピークのほうが大きいケースである。
ピークの検出方法には様々な方法があるが、最も単純な方法として、最大値と最大値となった時刻を記憶するメモリと、比較器によって実現される方法を説明する。最大値メモリには、当初フィルタ出力の想定される値の範囲より小さい値を記憶しておき、電圧のサンプリングに同期してフィルタ出力が得られるたびに、比較器はフィルタ出力と最大値メモリに記憶されている値を比較し、フィルタ出力のほうが大きければ、この出力と時刻を最大値メモリに書きこむ。すると、図10の(a)のケースでは1つ目のピークが、(b)のケースでは2つ目のピークが、変曲点として認識される。1つ目のピークTb1の大小によって、各燃料噴射装置のセットスプリング力Fspを推定しようとしているときに、Tb2を変曲点として認識してしまうと、Tb2−Tb1が閉弁時刻の誤差となってしまう。
そこで、フィルタ時定数のより大きいフィルタを用いて、2つの山を1つになまし、なまされた1つの山のピーク時刻Tb0に基づいて閉弁時刻を推定する。燃料噴射装置のセットスプリング力の気筒間の差を知りたいなら、この1つのピーク時刻Tb0の気筒間の差をとればいいし、閉弁時刻の絶対値Tb1を知りたいのなら、事前に1つのピークの時刻Tb0と2つのピークが出るときの1つ目のピークの時刻Tb1の差Tb0−Tb1を調べておいて、Tb0から引けばTb1は求められる。
この2つの山を1つになますフィルタの周波数特性は、図11に示すように、フィルタゲインが0になる周波数f0が、閉弁時の駆動電圧の変曲点の間隔Tb2−Tb1の逆数1/(Tb2−Tb1)より小さければよい。なぜなら、図10に示すような2つのピークをもつ波形の中心周波数は1/(Tb2−Tb1)で、これがf0より大きければ、ゲインはほとんど0であるので、この成分はフィルタを通過することはできずに、図12の実線のように、2つの山を1つになました成分のみが通過できる。
そこで、図13に示すように本実施例の制御装置3は、ソレノイドの駆動電圧を読み込む取込部1301と、閉弁後の駆動電圧をフィルタリングするフィルタ1302と、フィルタ1302のフィルタ出力のピークを抽出するピーク抽出部1303と、ピークの時刻に基づいて駆動パルスによる駆動電流を補正して出力する駆動電流制御部312を有する。フィルタ1302の特性は、0より大きい所定周波数f0においてゲイン0となり、このf0が閉弁時の駆動電圧の変曲点の間隔Tb2−Tb1の逆数1/(Tb2−Tb1)よりも小さくなるように設定される。
より具体的に言うと、閉弁後のソレノイドの駆動電圧に現れる2つの変曲点の時間差をΔT(Tb2−Tb1)としたときに、フィルタ1302のゲインは、周波数0でゲイン0で、周波数0からある周波数fpまでゲインが単調に増加し、周波数fpからゲインが減少に転じ、0より大きく周波数1/ΔTより低い周波数で再び0になるように設定される。
このように、周波数1/ΔT(すなわち、駆動電圧に現れる2つの変曲点の間隔の逆数)より低い周波数でゲインが0になるフィルタを用いて閉弁後の駆動電圧をフィルタリングすることで、2つの変曲点の間隔以下の周期の信号はフィルタでカットされてしまい、フィルタの出力は、2つの変曲点の間に1つのピークをもつことになる。
このピークの時刻Tb0は、最初の変曲点の時刻Tb1とほぼ一定の偏差をもつので、この時刻Tb0に基づいて、Tb0が早い気筒はセットスプリング力が強い、Tb0が遅い気筒はセットスプリングが弱いと推測することができるため、Tb0が早い気筒は駆動電流パルスの幅を伸ばし、遅い気筒はパルス幅を短くすれば、開弁開始Ta’から閉弁終了Tbまでの時間Tb−Ta’のばらつきが小さくなり、燃料噴射量のばらつきも低減される。
以下、本発明の実施例2について説明する。図14に示すように、実施例1のフィルタは、周波数1/ΔTより低い周波数でゲインが0に減衰するローパスフィルタと、2つの差分手段を直列に並べたものであってもよい。
このローパスフィルタと2つの差分フィルタを直列に配置したものの周波数特性は、実施例1のフィルタ特性フィルタのゲインは、周波数0でゲイン0で、周波数0からある周波数fpまでゲインが単調に増加し、周波数fpからゲインが減少に転じ、0より大きく周波数1/ΔTより低い周波数で再び0になる、と等化であり、作用、効果は実施例1と同じである
以下、本発明の実施例3について説明する。実施例1、2の燃料噴射弁の駆動装置においてピークの時刻に基づいて駆動電流を補正する手段は、ピーク時刻が早い燃料噴射弁に対しては短い駆動パルスを、ピーク時刻が遅い燃料噴射弁に対しては長い駆動パルスを与えることを特徴とする燃料噴射弁の駆動装置を用いてもよい。
複数の燃料噴射弁のそれぞれのソレノイドに対して駆動電圧をかけて駆動電流を流すことで制御する燃料噴射弁の制御装置において、閉弁後のソレノイドの駆動電圧に現れる2つの変曲点の時間差をΔT(Tb2−Tb1)として、0より大きい所定周波数f0においてゲイン0となり、f0が1/(Tb2−Tb1)よりも小さく設定されたフィルタ1302により閉弁後の駆動電圧のフィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁(INJ B、INJ C)よりも早い第1の燃料噴射弁(INJ A)に対して前記フィルタリング処理を行う前に送っていた駆動パルスよりも長い駆動パルスを送ることで第1の燃料噴射弁(INJ A)を開弁するように制御する。また駆動電流制御部312は、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁(INJ A、INJ B)よりも遅い第2の燃料噴射弁(INJ C)に対して同一燃料を吐出する場合に、当該第2の燃料噴射弁(INJ C)に前記フィルタリング処理を行う前に送っていた駆動パルスよりも短い駆動パルスを送ることで第2の燃料噴射弁(INJ C)を開弁するように制御する。
このように、周波数1/ΔT(すなわち、駆動電圧に現れる2つの変曲点の間隔の逆数)より低い周波数でゲインが0になるフィルタを用いて駆動電圧をフィルタリングすることで、2つの変曲点の間隔以下の周期の信号はフィルタでカットされてしまい、フィルタの出力は、2つの変曲点の間に1つのピークをもつことになる。
このピークの時刻Tb0は、最初の変曲点の時刻Tb1とほぼ一定の偏差をもつので、この時刻Tb0に基づいて、Tb0が早い気筒はセットスプリング力が強い、Tb0が遅い気筒はセットスプリングが弱いと推測することができるため、Tb0が早い気筒は駆動電流パルスの幅を伸ばし、遅い気筒はパルス幅を短くすれば、開弁開始Ta’から閉弁終了Tbまでの時間Tb−Ta’のばらつきが小さくなる
開弁開始から閉弁完了までの時間のばらつきが低減されることで、燃料噴射量のばらつきも低減される。これまでは、駆動パルス幅を調節して、図5の領域a、cについて流量特性を揃える方法について述べたが、ここでは領域bについても、燃料噴射装置内の弁体のバウンド特性を揃えることで、流量特性を揃えることを狙う。そのために、以下のように、実施例1〜3の駆動電流を補正する手段は、検知されたTb0が早い燃料噴射装置については、昇圧電圧印加時間Tpを長く、昇圧電圧印加を打ち切ってから保持電流保持までの時間を短く保持電流値Ihを大きく補正してもよい。
すなわち、図15に示すように本実施例の制御装置3のCPU(駆動電流制御部312)は、複数の燃料噴射弁(INJ A、INJ B、INJ C)のそれぞれのソレノイドに対して駆動電圧をかけて駆動電流を流すことで制御するものである。そして制御装置3のCPU(駆動電流制御部312)は、上記フィルタ1302により閉弁後の駆動電圧のフィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁(INJ B、INJ C)よりも早い第1の燃料噴射弁(INJ A)に対して、前記フィルタリング処理を行う前のピーク電流に至るまでの時間Tpよりも長い時間Tp’’でピーク電流に至る駆動電流を流すことで第1の燃料噴射弁(INJ A)を開弁するように制御する。駆動電流制御部312は、同一燃料を吐出する場合に、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁(INJ A、INJ B)よりも遅い第2の燃料噴射弁(INJ C)に対して、前記フィルタリング処理を行う前のピーク電流に至るまでの時間Tpよりも短い時間Tp’でピーク電流に至る駆動電流を流すことで第2の燃料噴射弁(INJ C)を開弁するように制御する。
なお、このピーク電流に至るまでの時間は、ピーク電流がゼロから立ち上がる時間からピーク電流に至るまでの時間で定義される。また、このピーク電流に至るまでの時間は、図4に示すように昇圧電圧(Vboost)を印加する時間と同じであるため、これを上記のように補正して燃料噴射弁にかけるようにしても良い。つまり、制御装置3のCPU(駆動電流制御部312)は、上記フィルタ1302により閉弁後の駆動電圧のフィルタリング処理を行った場合に、駆動電流制御部312は、同一燃料を吐出する場合に、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁(INJ B、INJ C)よりも早い第1の燃料噴射弁(INJ A)に対して、前記フィルタリング処理を行う前の昇圧電圧印加時間よりも長い時間、昇圧電圧を印加することで第1の燃料噴射弁(INJ A)を開弁するように制御する。
駆動電流制御部312は、同一燃料を吐出する場合に、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁(INJ A、INJ B)よりも遅い第2の燃料噴射弁(INJ C)に対して、前記フィルタリング処理を行う前の昇圧電圧印加時間よりも長い時間、昇圧電圧を印加することで第2の燃料噴射弁(INJ C)を開弁するように制御する。
この作用と効果を、例えばTpを補正する場合で説明する。
[Tp補正手段の追加]
実施例1〜3のピーク抽出手段で抽出されたピークタイミングTb0が標準(設定値)より大きいなら、図15上図に示すように、設定値メモリ321のTpの値をTp’へ小さくし、Tb0が標準より小さいならTpの値をTp’’へ大きくする。すると、ピーク電流による弁リフトが図15の中図のように揃う。これにより、流量特性は図15の下図のようになり、流量特性の平坦部がそろうことで図8にくらべれば流量特性がそろってくる。さらにThを個々の燃料噴射装置について補正すれば、なお、流量特性はそろってくることを、以下説明する。
[Th補正手段の追加]
図16の上図に示すように、ピーク抽出手段が出力するTb0の遅い燃料噴射装置、すなわち、スプリング力の弱い燃料噴射装置では、Th=Tp+T2を遅いTh’にすることで、磁気吸引力のたちあがりを遅くし、弁リフトが再び上昇に転じるタイミングを遅くする。また、Tb0のはやい燃料噴射装置、すなわち、スプリング力の強い燃料噴射装置では、Thを早いTh”にすることで、時期吸引力の立ち上がりを早くし、弁リフトが再び上昇に転じるタイミングを早くする。
すなわち、図16に示すように本実施例の制御装置3のCPU(駆動電流制御部312)は、フィルタ1302により閉弁後の駆動電圧のフィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁(INJ B、INJ C)よりも早い第1の燃料噴射弁(INJ A)に対して、前記フィルタリング処理を行う前のピーク電流を遮断してから保持電流を立ち上げるまでの時間Thよりも短い時間Th’’でピーク電流を遮断してから保持電流を立ち上げることで第1の燃料噴射弁(INJ A)のリフト量を制御する。駆動電流制御部312は、同一燃料を吐出する場合に、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁(INJ A、INJ B)よりも遅い第2の燃料噴射弁(INJ C)に対して、前記フィルタリング処理を行う前のピーク電流を遮断してから保持電流を立ち上げるまでの時間Thよりも長い時間Th’でピーク電流を遮断してから保持電流を立ち上げることで第2の燃料噴射弁(INJ C)のリフト量を制御する。
このように、検知したTb0に応じて設定メモリ322に記憶されているT2を補正することで、すべての燃料噴射装置が上昇に転じるタイミングを図16の中央の図のように揃える。そのようにすることで、流量特性は図16の下図のようになる。流量特性の平坦部の高さ、平坦部が終わって再び流量が増加を開始する駆動パルス幅はそろったが、フルリフトに至るまでの傾きがいまだに異なる。
[Ih補正手段の追加]
そこで、図17の上図のように、ピーク抽出手段が出力するTb0の早い燃料噴射装置、すなわち、スプリング力の大きい燃料噴射装置aのIhは大きな値Ih”に補正し、Tb0の遅い燃料噴射装置、すなわち、スプリング力の小さい燃料噴射装置cのIhは小さな値Ih’に補正し、設定値メモリ323に書き込む。
すると、フラット部の終端からフルリフトに至るまでの、弁リフトが上昇する速度が図17の中図のように揃う。また、このときの流量特性は図17の下図のようになり、傾きがそろう。
すなわち、図17に示すように本実施例の制御装置3のCPU(駆動電流制御部312)は、フィルタ1302により閉弁後の駆動電圧のフィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁(INJ B、INJ C)よりも早い第1の燃料噴射弁(INJ A)に対して、前記フィルタリング処理を行う前の保持電流Ihよりも大きい保持電流Ih’’をピーク電流を遮断した後に流すことで第1の燃料噴射弁(INJ A)のリフト量を制御する。また駆動電流制御部312は、同一燃料を吐出する場合に、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁(INJ A、INJ B)よりも遅い第2の燃料噴射弁(INJ C)に対して、前記フィルタリング処理を行う前の保持電流Ihよりも小さい保持電流Ih’をピーク電流を遮断した後に流すことで第2の燃料噴射弁(INJ C)のリフト量を制御する。
このように、3つのパラメータTp、T2、Ihを、検知されたTb0に基づき、セットスプリング力に応じて補正することで、弁挙動が揃い、その結果として流量特性もそろった。このようにすることで、図17の下図に示す流量特性のQmin線までの範囲で燃料噴射装置が使えるようになった。
以上述べたような作用により、燃料噴射装置のセットスプリング力のばらつきを補正し、燃料噴射量をそろえる、という効果が期待できる。
101 エアクリーナ
102 エアフローセンサ
103 スロットル
104 コレクタ
105 吸気ポート
106 シリンダ
111 燃料タンク
112 低圧ポンプ
113 低圧配管
114 高圧ポンプ
115 高圧配管
116 燃料噴射装置
121 点火プラグ
122 ピストン
123 コネクティングロッド
201 ハウジング
202 コア
203 ソレノイド
204 弁体
205 アンカ
206 弁座
207 セットスプリング
208 スプリングアジャスタ
209 噴孔
301 スイッチ
302 スイッチ
303 スイッチ
304 シャント抵抗
305 ダイオード
306 ダイオード
307 ダイオード
308 ダイオード
309 コンデンサ
310 昇圧回路
311 バッテリ
312 駆動電流制御部
321 設定値メモリ
322 設定値メモリ
323 設定値メモリ
341 補正手段
342 補正手段
343 補正手段
331 微分手段
332 微分手段
333 ピーク探索手段
334 ピーク探索手段

Claims (11)

  1. 複数の燃料噴射弁のそれぞれのソレノイドに対して駆動電圧をかけて駆動電流を流すことで制御する燃料噴射弁の制御装置において、
    閉弁後のソレノイドの駆動電圧に現れる2つの変曲点の時間差を(Tb2−Tb1)として、0より大きい所定周波数f0においてゲイン0となり、f0が1/(Tb2−Tb1)よりも小さく設定されたフィルタにより閉弁後の駆動電圧のフィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、
    前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁よりも早い第1の燃料噴射弁に対して前記フィルタリング処理を行う前に送っていた駆動パルスよりも長い駆動パルスを送ることで前記第1の燃料噴射弁を開弁するように制御する駆動電流制御部を備えたことを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁の制御装置において、
    前記フィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、
    前記駆動電流制御部は、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁よりも遅い第2の燃料噴射弁に対して、前記フィルタリング処理を行う前に送っていた駆動パルスよりも短い駆動パルスを送ることで第2の燃料噴射弁を開弁するように制御することを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料噴射弁の制御装置において、
    前記ピーク電流に至るまでの時間は、前記ピーク電流がゼロから立ち上がる時間からピーク電流に至るまでの時間で定義されることを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載の燃料噴射弁の制御装置において、
    前記フィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、
    前記駆動電流制御部は、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁よりも早い前記第1の燃料噴射弁に対して、前記フィルタリング処理を行う前の昇圧電圧印加時間よりも長い時間、昇圧電圧を印加することで前記第1の燃料噴射弁を開弁するように制御することを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
  5. 請求項1又は2に記載の燃料噴射弁の制御装置において、
    前記フィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、
    前記駆動電流制御部は、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁よりも遅い第2の燃料噴射弁に対して、前記フィルタリング処理を行う前の昇圧電圧印加時間よりも長い時間、昇圧電圧を印加することで前記第2の燃料噴射弁を開弁するように制御することを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
  6. 複数の燃料噴射弁のそれぞれのソレノイドに対して駆動電圧をかけて駆動電流を流すことで制御する燃料噴射弁の制御装置において、
    閉弁後のソレノイドの駆動電圧に現れる2つの変曲点の時間差を(Tb2−Tb1)として、0より大きい所定周波数f0においてゲイン0となり、f0が1/(Tb2−Tb1)よりも小さく設定されたフィルタにより閉弁後の駆動電圧のフィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、
    前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁よりも早い第1の燃料噴射弁に対して、前記フィルタリング処理を行う前のピーク電流を遮断してから保持電流を立ち上げるまでの時間Thよりも短い時間Th’’でピーク電流を遮断してから保持電流を立ち上げることで前記第1の燃料噴射弁のリフト量を制御することを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
  7. 請求項6に記載の燃料噴射弁の制御装置において、
    前記フィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、
    前記駆動電流制御部は、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁よりも遅い第2の燃料噴射弁に対して、前記フィルタリング処理を行う前のピーク電流を遮断してから保持電流を立ち上げるまでの時間Thよりも長い時間Th’でピーク電流を遮断してから保持電流を立ち上げることで前記第2の燃料噴射弁のリフト量を制御することを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
  8. 複数の燃料噴射弁のそれぞれのソレノイドに対して駆動電圧をかけて駆動電流を流すことで制御する燃料噴射弁の制御装置において、
    閉弁後のソレノイドの駆動電圧に現れる2つの変曲点の時間差を(Tb2−Tb1)として、0より大きい所定周波数f0においてゲイン0となり、f0が1/(Tb2−Tb1)よりも小さく設定されたフィルタにより閉弁後の駆動電圧のフィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、
    前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁よりも早い第1の燃料噴射弁に対して、前記フィルタリング処理を行う前の保持電流Ihよりも大きい保持電流Ih’’をピーク電流を遮断した後に流すことで前記第1の燃料噴射弁のリフト量を制御することを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
  9. 請求項8に記載の燃料噴射弁の制御装置において、
    前記フィルタリング処理を行った場合で、かつ同一燃料を吐出する場合に、
    前記駆動電流制御部は、前記フィルタリング処理の出力のピーク時刻が他の燃料噴射弁よりも遅い第2の燃料噴射弁(INJ C)に対して、前記フィルタリング処理を行う前の保持電流Ihよりも小さい保持電流Ih’をピーク電流を遮断した後に流すことで前記第2の燃料噴射弁のリフト量を制御することを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
  10. 請求項1、6、8の何れかに記載の燃料噴射弁の制御装置において、
    閉弁後のソレノイドの駆動電圧に現れる2つの変曲点の時間差を(Tb2−Tb1)としたときに、前記フィルタのゲインは、周波数0でゲイン0で、周波数0からある周波数fpまでゲインが単調に増加し、周波数fpからゲインが減少に転じ、0より大きく周波数1/(Tb2−Tb1)より低い周波数で再び0になるように設定されることを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
  11. 請求項1、6、8の何れかに記載の燃料噴射弁の制御装置において、
    前記フィルタは、周波数1/ΔTより低い周波数でゲインが0に減衰するローパスフィルタと、2つの差分手段を直列に並べて構成されることを特徴とする燃料噴射弁の制御装置。
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