JP2020002850A - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の運転状態が変化する場合であっても燃料噴射装置を適正に制御することができる内燃機関制御装置を提供する。【解決手段】本発明は、内燃機関の燃料噴射装置を制御する内燃機関制御装置に関する。この制御装置は、内燃機関の燃料噴射装置を制御する内燃機関制御装置において、CPUが、前記燃料噴射装置を駆動したときの前記燃料噴射装置の弁体の加速度を計測する計測部と、前記加速度の個体差に基づき、前記燃料噴射装置に与えられる電圧又は電流に関する第1の物理量を補正する補正部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関制御装置に関する。
近年の排気ガス規制強化に伴い、燃料噴射装置の最小噴射量の低減が求められている。最小噴射量を低減するための課題の一つとして、燃料噴射装置の個体差による噴射量バラつきの低減がある。このバラつきの低減のための技術として、例えば特許文献1に記載の技術が提案されている。この特許文献1の技術は、燃料噴射装置のソレノイドへの通電停止直後における端子電圧の検出信号から特定の周波数成分を抽出し、その特定の周波数成分に基づいて燃料噴射装置の弁体が弁座に着座する着座タイミングを推定する。そして、推定される着座タイミングに基づいて燃料噴射装置の実開弁時間が要求開弁時間に収束するように制御するものである。
この特許文献1の技術では、着座タイミングに燃料噴射装置の特性が反映されるので、着座タイミングを検知して、これに基づいてフィードバック制御を行う。これにより、燃料噴射装置の個体差を補正することができる。特に、内燃機関の運転状態が一定である場合には効果が大きいと考えられる。一方で、内燃機関の運転状態が過渡的に変化する場合には、フィードバックが変化に追従できない虞があると考えられる。
特開2014−234922号公報
本発明は、上記の点に鑑み、内燃機関の運転状態が変化する場合であっても燃料噴射装置を適正に制御することができる内燃機関制御装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る内燃機関制御装置は、内燃機関の燃料噴射装置を制御する内燃機関制御装置において、前記内燃機関制御装置は、CPUを備え、前記CPUは、前記燃料噴射装置を駆動したときの前記燃料噴射装置の弁体の加速度を計測する計測部と、前記加速度の個体差に基づき、前記燃料噴射装置に与えられる電圧又は電流に関する第1の物理量を補正する補正部とを備える。
本発明によれば、内燃機関の運転状態が変化する場合であっても燃料噴射装置を適正に制御することができる燃料噴射装置の制御装置を提供することができる。
第1の実施の形態に係る内燃機関制御装置と、制御対象とされる燃料噴射装置を有する内燃機関を示す概略図である。 第1の実施の形態における燃料噴射装置116の構造の一例を示す断面図である。 第1の実施の形態における燃料噴射装置116を制御する制御回路300の構成の具体例を説明する回路図である。 第1の実施の形態において、制御装置300による燃料噴射装置116の制御を説明するタイミングチャートである。 第1の実施の形態において、制御装置300による燃料噴射装置116の制御を説明するタイミングチャートである。 PIDフィードバック制御を説明する概略図である。 パルス幅Tiを複数通りに変化させたときのソレノイド203の電流Isの変化、及びパルス幅Tiを複数通りに変化させたときの弁体204の変位Hを説明するグラフである。 燃料噴射装置116のTi−a曲線の一例を示すグラフである。 燃料噴射装置116の個体差によるTi−a曲線の変化を説明するグラフである。 弁体204の閉弁のタイミングtbを、電圧Vsの変曲点のタイミングにより検出する方法を説明するグラフである。 第1の実施の形態において、加速度aの標準値からの偏差Δaと、標準特性データ記憶部21に記憶された標準特性データ(Ti−a曲線CtiaS)とに基づいて、対象の燃料噴射装置に固有のTi−a曲線を同定する方法を説明する概略図である。 第1の実施の形態において、加速度aの標準値からの偏差Δaと、標準特性データ記憶部21に記憶された標準特性データ(Ti−a曲線CtiaS)とに基づいて、対象の燃料噴射装置に固有のTi−a曲線を同定する方法を説明する概略図である。 第1の実施の形態において、Ti−a曲線に従い、パルス幅Tiの補正を行う方法を説明する概略図である。 第2実施の形態に係る内燃機関制御装置と、制御対象とされる燃料噴射装置を有する内燃機関を示す概略図である。 昇圧電圧Vboostが65Vの場合と60Vの場合とにおける、パルス幅Tiと燃料噴射装置の噴射量Qとの関係を示すグラフ(Ti−Q曲線)、及び所定のパルス幅Ti(一定)の駆動パルスSaを制御回路300に与えた場合における、電流Isの時間的変化を示すグラフである。 駆動パルスSaによりソレノイド203に流れる駆動電流Isの立ち上がりから立下りまでの期間における電流積分値II=∫Idtと燃料噴射装置の噴射量Qとの関係を示すグラフ(II−Q曲線)、及び昇圧電圧Vboostの値は異なった場合(65V、60V)でも電流積分値IIは一定として電圧及び電流を供給した場合における、電流Isの時間的変化を示すグラフである。 電気的特性(例えば昇圧電圧Vboost)を3つの異なる値に設定した場合における、電流積分値II(=∫Idt)と加速度aとの関係を示すII−a曲線である。 電流積分値II(=∫Idt)と加速度aとの関係を示すII−a曲線に基づいて個体差を測定する方法を説明するグラフである。 第2の実施の形態の内燃機関制御装置における電流積分値IIの補正方法を説明するグラフである。 第1の実施の形態を要約するブロック図である。 第1の実施の形態を要約するブロック図である。 第2の実施の形態を要約するブロック図である。 複数の気筒を有する内燃機関100に対して制御を行う場合の概念図である。
以下、添付図面を参照して本実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、第1の実施の形態に係る内燃機関制御装置を説明する。図1は、第1の実施の形態に係る内燃機関制御装置と、制御対象とされる燃料噴射装置を有する内燃機関を示している。
内燃機関100は、燃料噴射を制御する燃料噴射装置(インジェクタ)116を有しており、この燃料噴射装置116を含む内燃機関100を制御する装置として、ECU200と、制御回路300とが備えられている。ECU200は、内燃機関100の全体の制御を司る制御装置であり、制御回路300は、後述する燃料噴射装置116の制御を司る回路である。ECU200は、内部にメモリ201及びCPU202を備え、メモリ201内に内燃機関100の制御のためのコンピュータプログラムを格納している。
ECU200は、標準特性データ記憶部21、設定部22、計測部23、及び補正部24を備えている。標準特性データ記憶部21は、ECU200のメモリ201により構成され得る。設定部22、計測部23、及び補正部24は、ECU200のCPU202、制御のためのコンピュータプログラム、及び/又はCPU202の外にあるハードウエアにより構成され得る。
標準特性データ記憶部21は、ECU200の制御対象である内燃機関100内の燃料噴射装置116の標準の特性を表す標準特性データ(第1特性データ)を記憶する。標準特性データは、同一仕様の複数の燃料噴射装置116がある場合において、その複数の装置のいずれかの特性に従ったデータとして、標準特性データ記憶部21に記憶させることができる。標準特性データは、一例として、燃料噴射装置116を駆動するための駆動パルスSaのパルス幅Ti(第1の物理量)と、そのパルス幅Tiを与えた場合の弁体の閉弁時の加速度a(第2の物理量)との標準的な関係を示すデータとすることができる。標準特性データは、複数の燃料噴射装置の特性の分布のうち、略中央に近い特性とすることが好ましいが、これに限定されるものではない。
設定部22は、燃料噴射装置116を駆動するための駆動パルスSaのパルス幅Tiを設定する。
また、計測部23は、所定の条件で駆動したときの燃料噴射装置116の動作を計測して所定の物理量を取得する。
補正部24は、計測部23で得られた物理量、及び標準特性データ記憶部21に記憶される標準特性データに従い駆動パルスSaのパルス幅Tiを補正する。なお、内燃機関100はあくまでも一例であり、制御対象は図示されたものに限定されるものではない。内燃機関100は、一例としては、複数、例えば4個の気筒(#1〜#4)を有した内燃機関とすることができる。図1は、複数の気筒のうちの1つの気筒のみを図示している。
内燃機関100は、一例として、エアクリーナ101、エアフローセンサ102、スロットル103、コレクタ104、吸気ポート105、シリンダ106、燃料タンク111、低圧ポンプ112、低圧配管113、高圧ポンプ114、高圧配管115、燃料噴射装置(インジェクタ)116、点火プラグ121、ピストン122、コネクティングロッド123、クランク軸124等を備えている。内燃機関100は、シリンダ106内に空気と燃料を取り込み、これらの混合気に点火プラグ121で着火し爆発させ、ピストン122を往復運動させる。この往復運動は、コネクティングロッド123等からなるリンク機構でクランク軸124の回転運動に変換され、自動車等を動かす駆動力となる。
空気は、エアクリーナ101で濾過された後、エアフローセンサ102により内燃機関100に取り入れられる空気の流量の計測を受けつつ、スロットル103で流量を調整され、コレクタ104、吸気ポート105を介してシリンダ106に流入する。
一方、燃料タンク内111の燃料は、低圧ポンプ112の駆動により低圧配管113に送られる。低圧配管113の燃料は、高圧ポンプ114の駆動により高圧配管115に送られ、高圧配管115内の燃料は高圧に維持される。高圧配管115の出口には燃料噴射装置116が取り付けられ、高圧の燃料の噴射が制御される。後ほど図2を用いて説明するように、燃料噴射装置116内にはソレノイド(図2で説明する)が設けられており、このソレノイドに電流を流すことで、燃料噴射装置116の弁体が開き、燃料が噴射される。
次に、燃料噴射装置116の構造の一例を、図2の断面図を参照して説明する。燃料噴射装置116は、一例として、ハウジング201、コア202、ソレノイド203、弁体204、アンカー205、弁座206、セットスプリング207、スプリングアジャスタ208を備えて構成され得る。
ハウジング201は、燃料噴射装置116の筐体を構成し、ハウジング201内にはコア202が固定されている。コア202の周囲には、ソレノイド203が配置されている。弁体204は、ハウジング201の中心軸を長手方向として配置され、ハウジング201の中心軸に沿って移動可能に配置されている。また、アンカー205は、コア202の下端に、ゼロスプリング210を介して接続されている。アンカー205の中心軸には貫通穴が形成されており、この貫通穴に沿って弁体204は移動可能に配置されている。なお、アンカー205の弁座206側への移動は、ハウジング201の内部に設けられたストッパ211により規制される。
一方、弁体204の上端には、弁体204を弁座206の方向に押すセットスプリング207が配置される。また、セットスプリング207の上方には、スプリングアジャスタ208がコア202の内部に沿って固定的に配置されている。スプリングアジャスタ208は、コア202内でその上下の位置を調整することができ、これによりセットスプリング207の弾性力を調整する。内燃機関100の運転時には、ハウジング201の内部は燃料で満たされており、ソレノイド203に電流が流れるとアンカー205がソレノイド203に吸引されて、弁体204の下端が弁座206から離れる。これにより、弁体204によって塞がれていた弁座206の噴孔209から燃料が噴射される。ソレノイド203の電流が遮断されると、燃料噴射の終了後にアンカー205はゼロスプリング210の弾性力に抗して下降して初期位置に戻る。
次に、図3の回路図を参照して、燃料噴射装置116を制御する制御回路300の構成の具体例を説明する。
燃料噴射装置300は、一例として、スイッチング素子としてのトランジスタ301〜303、シャント抵抗304、ダイオード305〜308、コンデンサ309、昇圧回路310、電源311、及びスイッチ制御回路312を備えて構成される。
トランジスタ301は、ノードN1とN2との間にダイオード307と直列に電流経路を形成するように接続される。ノードN1には、電源311により供給されるバッテリ電圧Vbatを更に昇圧させた昇圧電圧Vboostが供給される。ダイオード307は、ノードN1からN2に向かう方向を順方向として接続されている。ダイオード305は、ノードN2と接地端子との間に、接地端子側からノードN2に向かう方向を順方向として接続されている。
一方、トランジスタ302は、ノードN3とノードN2との間に、ダイオード306と直列に電流経路を形成するように接続される。ダイオード306は、ノードN3からN2に向かう方向を順方向として接続されている。昇圧回路310は、ノードN3の電圧を入力電圧として、ノードN1に昇圧電圧Vboostを出力するように接続されている。ノードN1と接地端子との間にはコンデンサ309が接続され、昇圧電圧Vboostが充電される。また、ノードN1とノードN4との間には、ダイオード308が、ノードN4からN1に向かう方向を順方向として接続されている。ノードN2とノードN4との間には、端子350と351を介して、前述のソレノイド203が接続される。
また、ノードN4と接地端子との間には、トランジスタ303とシャント抵抗304とが直列に接続される。
スイッチ制御回路312は、トランジスタ301〜303のベースに接続され、トランジスタ301〜303の導通制御を司る。スイッチ制御回路312には、前述のECU200から駆動パルスSaが供給されるとともに、設定部メモリ321〜323から基準データが供給される。設定値メモリ321は、昇圧電圧Vboostを印加する時間Tpを記憶する。設定値メモリ322は、昇圧電圧Vboostの印加を打ち切った後、バッテリ電圧Vbatを与えるまでの隙間時間T2を記憶する。設定値メモリ323は、バッテリ電圧Vbatをスイッチングすることで流す保持電流Ihを記憶する。設定値メモリから供給することのできるデータは一例であって、上記のものに限定されるものではない。
なお、図示は省略しているが、端子351とダイオード308のアノードとの間にはツェナーダイオードを接続することができる。還流する電流の電圧を上昇させることで、コンデンサ309に対して還流が起こりやすくされる。
なお、一例として、昇圧回路310は、通常12〜14Vのバッテリ電圧Vbatを昇圧電圧Vboostまで昇圧し、昇圧電圧Vboostは、例えば40〜65V程度とすることができる。昇圧電圧Vboostは、弁体204をセットスプリング207の弾性力に抗して急速に開弁させることを可能にするため、バッテリ電圧Vbatより高い電圧に設定される。一方、バッテリ電圧Vbatは、弁体204の開弁状態を維持することができればよいため、昇圧電圧Vboostより低い電圧であってよい。
次に、図4のタイミングチャートを参照して、この制御装置300を用いて燃料噴射装置116を制御する手順を説明する。なお、図4は、弁体204をフルリフトさせる場合(弁体204をコア202に衝突させる場合)の制御手順を示している。
ECU200から制御装置300にパルス幅Tiの駆動パルスSaが送られると、時刻t1における駆動パルスSaの立ち上がりに同期して、スイッチ制御回路312は、トランジスタ301及び303を導通状態(ON)に切り替える(時刻t1)。すると、ソレノイド203の端子350〜351間には昇圧回路310で昇圧された昇圧電圧Vboostが印加され、ソレノイド203の両端子350、351の間の電流Isが次第に大きくなる。
電流Isが次第に大きくなると、これに伴ってソレノイド203が発生させる磁界も大きくなる。磁界によってアンカー205をコア202に引き付ける磁気吸引力がゼロスプリング210の弾性力より大きくなると、アンカー205は、図4の「変位H」のグラフに示すように、コア202の方向に動き出す(時刻t2)。なお、図2の「変位H」のグラフにおいて、実線はアンカー205の変位を示しており、破線は弁体204の変位を示している。
アンカー205は、動作開始前の初期位置においては、ゼロスプリング210の弾性力によってストッパ211に押し付けられ、アンカー205とストッパ211とは接触している。
一方、初期位置にあるアンカー205の上面と、弁体204の突起部204tとの間には隙間がある。この隙間を埋めるまでアンカー205が上昇すると、弁体204はアンカー205により持ち上げられ始める。これにより、噴孔209から燃料が流れ出し始める(時刻t3)。なお、初期位置から移動開始から突起部204tとアンカー205との接触までの動作を、予備ストロークと言う。
時刻t1にソレノイド203に電流Isを流し始めてから、設定値メモリ321に記憶してある時間Tpが経過すると、制御回路300内のスイッチ制御回路312は、トランジスタ301とトランジスタ303を非導通状態(OFF)に切り替える(時刻t4)。時間Tpは通常、アンカー205がコア202に衝突するよりも前のタイミングでトランジスタ301と303をOFFに切り替え可能な程度の長さに設定される。これはアンカー205がコア202に衝突するときの勢いを必要以上に大きくしないようにすることが好ましいためである。
トランジスタ301と303が時刻t4において非導通状態(OFF)にされると、それまでトランジスタ303及びシャント抵抗304を通って接地端子に流れ込んでいた電流Isが、ダイオード308を通ってコンデンサ309に流れ込む。ソレノイド203のコイルに発生する逆起電力により、ソレノイド203の端子間電圧Vs(時刻t4〜t5)は時刻t4より前とは逆方向となり、端子351の電圧が端子350の電圧よりも高くなる。つまり、ソレノイド203に加わる電圧Vsは負の値をとる。
一方、時刻t4においてトランジスタ301、303をOFFに切り替えた後、設定値メモリ322に記憶している時間T2が経過すると、スイッチ制御回路312は、トランジスタ302とトランジスタ303を導通状態(ON)に切り替える。これにより、電源311からの電流は、トランジスタ302、ダイオード306、ソレノイド203、トランジスタ303、及びシャント抵抗304を流れ、ソレノイド203の両端子350及び351の間には、バッテリ電圧Vbatが印加される(時刻t5)。バッテリ電圧Vbatは、前述の昇圧電圧Vboostよりも小さいが、弁体204とアンカー205がコア202に接触している状態を維持可能な程度の電圧である。
また、このとき、シャント抵抗304に生じる電圧が図示しない電圧計により計測され、これによりソレノイド203に流れる電流Isの値が計測される。そして、この電流Isが設定値メモリ323に記憶されている電流値Ihになるよう、トランジスタ302をON−OFFするデューティ比がスイッチ制御回路312により制御される。
その後、駆動パルスSaは、時刻t1から時間Ti経過後の時刻t6において立ち下がる。駆動パルスSaの立下りに同期して、トランジスタ302と303も非導通状態(OFF)に切り替わる。すると、ソレノイド203を流れる電流Isは急速に減衰し、コア202の磁気吸引力は減衰し、弁体204とアンカー205はセットスプリング207の弾性力に押されて弁座206方向へ移動(下降)を開始する。
またこのとき、電流Isは、時刻t6より前の時点では、ソレノイド203からトランジスタ303と抵抗304を通って接地端子に流れているが、時刻t6以降は、ダイオード308を介してコンデンサ309に流れる。このため、ソレノイド203には逆起電力が掛かり、時刻t6以降、電圧Vsは再び負の値となる。電流Isが0に収束すると徐々に電圧Vsも徐々に0に近づく。やがて、弁体204は弁座206に達し、噴孔209からの燃料の噴出も停止する(時刻t7)。
弁体204と弁座206は所定の弾性を有するので、弁体204が弁座206に達した後も、弾性変形により弁体204は弁座206の方向に移動を続ける。しかし、弁体204がある程度弁座206の方向に移動したところで弁体204と弁座206の弾性変形が元の状態に戻り始める。このときアンカー205は弁体204から離れて慣性で弁座206の方向に移動を継続する(時刻t8)。
時刻t8までは、アンカー205には弁体204を通してセットスプリング207の弾性力と燃圧の力が掛かっているが、時刻t8以降は、アンカー205と弁体204が離れることにより、これらの力はかからなくなる。そのため、アンカー205の加速度は急激に減少する。アンカー205の加速度が変化すると、アンカー205の動きによりソレノイド203に発生する逆起電力が変化し、ソレノイド203の電圧Vsに変曲点が発生する(時刻t8)。
アンカー205は弁体204から離れた後も、慣性により弁座206方向に移動を続けるが、やがてストッパ211に衝突する。この衝突によって、アンカー205の加速度は急変するので、ソレノイド203に発生する逆起電力が変化し、ソレノイド203の電圧Vsに変曲点が発生する(時刻t9)。以上が、制御回路300による燃料噴射装置116の制御の手順である。
図4は、前述のように、弁体204をフルリフト(弁体204をコア202に衝突させる動作モード)させる場合の制御方法である。内燃機関100を微小噴射させる際は、弁体204をハーフリフト(弁体204をコア202などの他の構成要素に衝突させない程度に弁体204を駆動させる動作モード)させるように燃料噴射装置116を制御する。このハーフリフトの制御方法を図5を用いて説明する。
ECU200から制御回路300にパルス幅Tiの駆動パルスSaが時刻t1に送られると、この立ち上がりに同期し、スイッチ制御回路312は、トランジスタ301とトランジスタ303を導通状態(ON)にする(時刻t1)。そうすると、ソレノイド203の端子350及び351の間には、昇圧回路310で昇圧された電圧Vboostが印加され、電流Isが次第に流れ始める。
電流Isが次第に大きくなると、これに伴ってソレノイド203が発生させる磁界も大きくなる。磁界によってアンカー205をコア202に引き付ける磁気吸引力がゼロスプリング210の弾性力より大きくなると(時刻t2)、アンカー205は、図5の「変位H」のグラフに示すように、コア202の方向に動き出す。アンカー205は、動作開始前の初期位置においては、ゼロスプリング210の弾性力によってストッパ211に押し付けられ、アンカー205とストッパ211とは接触している。
フルリフトの場合と同様に、初期位置にあるアンカー205の上面と、弁体204の突起部204tとの間には隙間がある。予備ストロークにより、この隙間を埋めるまでアンカー205が上昇すると、弁体204はアンカー205により持ち上げられ始める。これにより、噴孔209から燃料が流れ出し始める(時刻t3)。
時刻t1〜t3の動作はフルリフトの場合(図4)と略同様であるが、ハーフリフトのときは、駆動パルスSaのパルス幅Tiは、設定値メモリ321に記憶してあるTpよりも短くされ、時刻t1+Tpよりも前の時刻t10で駆動パルスSaが立下り、トランジスタ303とトランジスタ301は非導通状態(OFF)に切り替えられる。すると弁体204はフルリフトする前、換言すれば弁体204とコア202が衝突する前に下降を始め、時刻t11で弁体204は弁座206に達する。その後、弁体204はこの位置で停止し、アンカー205のみ運動を続ける。このときの弁体204の変位の軌跡は、図5に示すように放物線を描く。また、フルリフトのときと同様に、弁体204が弁座206に到達した時刻t11で電圧Vsに変曲点が発生する。
従来の技術は、閉弁時間長Tb(駆動パルスSaの立ち上がりの時刻から、弁体204が弁座206に到達する時刻までの間の時間。図4ではTb=t7−t1、図5ではTb=t11−t1)を検出し、その閉弁時間長Tbに従って駆動パルスSaのパルス幅Tiを補正することにより、燃料噴射装置116の個体差を補正していた。この技術を適用する際に解決すべき課題は、検知された閉弁時間長Tbから、駆動パルスTiをどのように決めるかである。
例えば、閉弁時間長Tbの目標値Tbtが一定であれば、図6のようなPIDフィードバック制御を行うことで、検知された閉弁時間長Tbが目標値Tbtに収束するように駆動パルス幅Tiを制御することができる。しかし、内燃機関の負荷は常に変動しているため、目標値Tbtは常に変動する。そのため、PIDフィードバック制御では、望ましい駆動パルス幅Tiの制御を実現することは困難である。
そこで、この第1の実施の形態では、閉弁時間長Tbに基づいて燃料噴射装置116の個体差を推定し、個体差に基づいて駆動パルスSaのパルス幅Tiを補正する。
この第1の実施の形態の意義を説明するために、最初に、パルス幅Tiを複数の値に変化させたときのソレノイド203の電流Is、及び弁体204の変位を考察する。例えば、図7(a)に示すように、駆動パルスSaのパルス幅TiをTi1、Ti2、Ti3(Ti1<Ti2<Ti3)と3通りに、いずれも弁体204がいわゆるハーフリフトとなるように(弁体204がコア202に衝突しない程度に)変位させた場合、電流Isは、パルス幅Tiが大きいほど、電流Isの最大値も大きく、電流Isが流れている期間も長くなる。
一方、弁体204の動作は、図7(b)に示すように、いずれも放物運動となる。放物運動の放物線の高さ(弁体204のリフト量の最大値)及び幅(弁体204の開弁から閉弁までの時間)はパルス幅Tiの大きさによって異なり、パルス幅Tiが大きいほど、放物線の高さ及び幅も大きくなる。それぞれの放物運動のグラフ(図7)から分かるように、弁体204が開弁する際の初速度voは、パルス幅Tiによらず略一定である(vo1≒vo2≒vo3)。しかし、弁体204の放物運動の加速度aは、パルス幅Tiによって異なり(a1<a2<a3)、パルス幅Tiが大きいほど、加速度aの値は小さくなる傾向にある。閉弁時の加速度aとパルス幅Tiとの関係は図8のグラフに示すようになる。なお、閉弁時の加速度aは、閉弁方向(下降方向)の弁体204の加速度を正としている。
しかし、この図8のTi−a曲線は、燃料噴射装置116の個体によって変化する。すなわち、標準的な燃料噴射装置116のTi−a曲線は図8の曲線CtiaSのようになる場合において、(標準的な燃料噴射装置とは異なる)個体特性を有する燃料噴射装置116のTi−a曲線は、個体によってこの標準的なTi−a曲線CtiaSとは異なるものとなる。
燃料噴射装置116の個体差の要因には様々な要因があるが、セットスプリング207の弾性力Fspが支配的であると考える。セットスプリング207の弾性力Fspが異なる3つの燃料噴射装置(標準的な燃料噴射装置も含む)のTi−a曲線を示すと、図9のような曲線Ctia1、Ctia2、CtiaSのようになる。この3本のTi−a曲線CtiaS、Ctia1、Ctia2は、曲線の形状は略同一であり、加速度aの軸(縦軸)の方向に平行移動させた関係にある。換言すれば、個体差としてのセットスプリング207の弾性力Fspの差異は、Ti−a曲線を平行移動させるのみであり、Ti−a曲線の形状は不変とみなすことができる。その理由は、セットスプリング207の弾性力Fspが増減すると、その弾性力Fspの増減分ΔFspを弁体204の質量とアンカー205の質量の和で除算した値が加速度aの増減分として現れるからである。
この第1の実施の形態では、Ti−a曲線の形状が個体差によらず一定であり、個体差の違いにより縦軸方向に平行移動するという事実に着目し、制御対象ごとにTi−a曲線を特定し、これに基づきパルス幅Tiの補正を行う。この方法では、検出された個体差に従い標準のTi−a曲線(第1特性データ)を平行移動させることで、その燃料噴射装置に固有のTi−a曲線(第2特性データ)を特定する。そして、得られた固有のTi−a曲線に基づき、パルス幅Tiを補正する。
個体差の特定の方法としては様々な方法が考え得るが、ここでは、駆動パルスSaのパルス幅Tiを所定の値に設定して弁体204をハーフリフトさせた場合における弁体204の加速度aを個体差として求める。
弁体204の加速度aを求めるために、弁体204及びアンカー205がいわゆるハーフリフトするようなパルス幅Tiを与え、弁体204及びアンカー205を放物運動させる。弁体204が開弁するタイミング(時刻)をta’、閉弁するタイミング(時刻)をtb、弁体204の初速度をvoとすると、加速度aは次の式で表される。
Figure 2020002850
アンカー205が弁体204の突起部204tに接触するまでの間のアンカー205の移動(予備ストローク)では、アンカー205はセットスプリング207の弾性力Fspや燃圧力の影響を受けない。このため、タイミングta’は個体差、燃圧やパルス幅Tiの影響を受けず略一定である。従って、タイミングta’は、予め定数として取得しておく。例えば、予め測定するか、設計値に基づいてコンピュータシミュレーションにより取得する。取得された値ta’は、ECU200又は制御回路300に記憶させる。
また、初速度voも予備ストローク中のアンカー205の運動によって決まるため、セットスプリング207の弾性力Fspや燃圧の影響を受けない。従って、初速度voも測定やコンピュータシミュレーションにより予め定数として取得し、ECU200又は制御回路300に記憶させることができる。
従って、閉弁のタイミングtbを所定の方法に基づき求め、この求められた閉弁のタイミングtbを[数1]に代入することで、加速度aを求める。
図10に示すように、閉弁のタイミングtbは、閉弁の際にアンカー205がストッパ211に衝突した際の衝撃により発生する電圧Vsの変曲点のタイミングにより検出する。電圧Vsの変曲点は、燃料噴射装置のソレノイドの端子間電圧Vs自体を測定して特定しても良いし、例えば別の電圧、例えばシャント抵抗304の両端電圧を計測して特定することもできる。こうしてタイミングtbが求められると、[数1]に従い加速度aを算出することができる。
加速度aが算出されると、この加速度aの標準値からの偏差Δaと、標準特性データ記憶部21に記憶された標準特性データ(Ti−a曲線CtiaS)とに基づいて、対象の燃料噴射装置に固有のTi−a曲線が同定される。ここで、偏差Δaは、加速度の個体差であり、補正部24は、個体差を検出する。この具体的な手順を、図11及び図12を参照して説明する。標準特性データ記憶部21に記憶されている標準特性データ即ちTi−a曲線CtiaS(関数a=f(Ti))は、例えば図11のように表すことができる。もし、対象の燃料噴射装置が標準のTi−a曲線CtiaSに従った特性を有しており、パルス幅Ti=Ti*の駆動パルスSaを印加された場合、加速度aは、標準のTi−a曲線CtiaS上の値ao(=f(Ti*))となる。
しかし、対象の燃料噴射装置の特性は、標準のTi−a曲線とは異なるので、パルス幅Ti=Ti*の駆動パルスSaを印加されたとしても、閉弁時の加速度aはaoとはならず、異なる値となる。本実施の形態では、この計測された加速度aの値と、標準のaoとの偏差Δa(=a−ao)を算出し、対象の燃料噴射装置に固有のTi−a曲線を同定する。対象の燃料噴射装置のTi−a曲線は、標準のTi−a曲線CtiaSをΔaだけ縦軸方向に平行移動させた曲線として同定される。
なお、図21に示すように、内燃機関100が4気筒エンジンである場合には、4気筒の中の4本の燃料噴射装置116にそれぞれパルス幅Ti*の駆動パルスSaを印加し、その際の4本の燃料噴射装置116の各々の弁体204の加速度a1*、a2*、a3*、a4*を検知する。
個体差Δaj(j=1〜4)は、図12に示すように下記の[数2]のように求められる。
Figure 2020002850
対象の燃料噴射装置116に固有のTi−a曲線が同定されると、続いて、このTi−a曲線に従い、パルス幅Tiの補正が行われる。この具体的な方法の一例を図13を参照して説明する。
まず、図13(a)に示すように、標準特性に従った燃料噴射装置に与えられる駆動パルスSaのパルス幅Tiと、目標噴射量Qとの関係を示すTi−Q曲線から、目標噴射量Qtarを噴射するのに必要な駆動パルス幅Ti_tarを求める。
図13(b)に示すように、標準のTi−a曲線CtiaSを、縦軸の方向にΔa平行移動して、対象の燃料噴射装置のTi−a曲線CtiaTが得られる。なお、標準のTi−a曲線CtiaSが関数a=f(Ti)で表される場合、このTi−a曲線CtiaTは関数a=f(Ti)+Δaで表すことができる。
そして、図13(c)に示すように、標準のTi−a曲線CtiaSと、対象の燃料噴射装置のTi−a曲線CtiaTとに基づき、駆動パルスSaの補正値Ti_compを算出する。その手順を以下に述べる。
(1)標準の燃料噴射装置にパルス幅Ti=Ti_tarの駆動パルスSaを与えたときの加速度a_tar(=f(Ti_tar))を、標準のTi−a曲線CtiaSに基づいて算出する。
(2)対象の燃料噴射装置に関し求められた固有のTi−a曲線CtiaTに基づき、対象燃料噴射装置で加速度a_tarを実現するためのパルス幅Ti_compを求める。パルス幅Ti_compは、以下の[数3]を解くことで求めることができる。
Figure 2020002850
別の方法としては、標準のTi−a曲線CtiaSの点(Ti、a)=(Ti_tar、a_tar)における傾きK=da/dTiを用いて、下記の[数4]に従ってパルス幅Ti_compを近似的に求めても良い。
Figure 2020002850
以上説明したように、第1の実施の形態の内燃機関制御装置によれば、このように求められたパルス幅Ti_compの駆動パルスSaをECU200において生成して制御回路300に供給することにより、燃料噴射装置の個体差を補正して、高精度な噴射量制御を実現することができる。
特に、計測部23において、ある限られた運転状態(特定の駆動パルス幅Ti)で対象の燃料噴射装置の特性を検出し、それに基づいて全運転領域での対象の燃料噴射装置の個体差を補正することができる。なぜならば、Ti−a曲線は、燃料噴射弁の個体によって異なるものの、その違いの原因としてはセットスプリング207の弾性力Fspが支配的であるため、Ti−a曲線の個体差は、加速度方向の平行移動で表すことができるからである。このことにより、ある1つの動作点で固定差を特定すれば、他の動作点でTi−a曲線を推測することができる。これにより、燃料噴射装置の噴射量のバラつきが低減され、排気ガス量の低減及び燃費の向上を図ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る内燃機関制御装置を説明する。第1の実施の形態の内燃機関制御装置は、上述したように、燃料噴射装置の個体差としてセットスプリング207の弾性力Fspのような機械的特性のバラつきを想定し、その機械的特性の個体差を補正するものである。これに対し、第2の実施の形態の内燃機関制御装置は、そのような機械的特性に加え、電気的特性に関する個体差も同時に補正することを可能にしたものである。電気的特性の個体差は、ソレノイド203のインダクタンスのバラつき、配線等の抵抗のバラつき、昇圧電圧Vboostのバラつき、コンデンサ309の容量のバラつきなどを含む。
図14は、第2の実施の形態に係る内燃機関制御装置と、制御対象とされる燃料噴射装置を有する内燃機関を示している。図1と同一の構成要素については、同一の参照符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態の標準特性データ記憶部21は、第1の実施の形態における標準のTi−a曲線のデータに代えて、電流積分値IIと加速度aの関係を記憶している。電気的特性のバラつきは電流積分値IIに反映されるので、駆動パルスの長さTiの代わりに電流積分値IIを用いることで、電気的特性のバラつきに対応する。また、設定部22では、駆動パルスSaのパルス幅を設定することに代えて、又はこれに加えて、ソレノイド203に流れる電流Isの電流積分値を設定する。計測部23では、所定の電流積分値の電流をソレノイド203に与えた場合の弁体204の加速度aを計測する。また、補正部24では、その電流積分値を補正する。また、この第2の実施の形態では、ECU200において、駆動パルスSaのパルス幅Tiを調整するパルス調整部25が備えられている。パルス調整部25は、電流Isを積分する積分器25Aと、積分器25Aの電流積分値と、目標の積分値とを比較する比較器25Bとを備える。
図15Aの上側のグラフは、昇圧電圧Vboostが65Vの場合と60Vの場合とにおける、パルス幅Tiと燃料噴射装置の噴射量Qとの関係を示すグラフ(Ti−Q曲線)である。また、図15Aの下側のグラフは、所定のパルス幅Ti(一定)の駆動パルスSaを制御回路300に与えた場合における、電流Isの時間的変化を示すグラフである。昇圧電圧Vboostの値の違い(65V、60V)によって、Ti−Q曲線の形状が変化し、また、電流Isについても、その最大値等が変化していることが分る。
一方、図15Bの上側のグラフは、駆動パルスSaによりソレノイド203に流れる駆動電流Isの立ち上がりから立下りまでの期間における電流積分値II=∫Idtと燃料噴射装置の噴射量Qとの関係を示すグラフ(II−Q曲線)である。このグラフから、電流積分値IIと噴射量Qの関係は昇圧電圧の影響を受けないことが分かる。この電流積分値IIは、図15Bの下側のグラフの、それぞれの電圧の場合の斜線部の面積により表される。また、図15Bの下側のグラフは、昇圧電圧Vboostの値は異なった場合(65V、60V)でも電流積分値IIが一定となるように電圧を印加した場合における電流Isを示すグラフである。
図15A及び図15Bでは、昇圧電圧Vboostのバラつきによる影響を説明しているが、配線の抵抗、ソレノイド203のインダクタンス等に関し燃料噴射装置間でバラつきが生じたとしても同様の状況が生じ得る。すなわち、抵抗やインダクタンス、キャパシタンス等にバラつきが生じた場合、Ti−Q曲線は変動するが、II−Q曲線は変化しないことが発明者らの実験により判っている。従って、電流Isの積分値IIを求め、II−Q曲線に従った制御を行うことにより、機械的特性のバラつきのみならず電気的特性のバラつきも補正することが、この第2の実施の形態の制御装置の目的である。
図16Aは、セットスプリング207の弾性力が異なる3つの燃料噴射装置における、電流積分値II(=∫Idt)と加速度aとの関係を示すII−a曲線である。図16Aに示すように、セットスプリング207の弾性力が異なると、II−a曲線は変化するが(CiiaS、Ciia1、Ciia2)、その曲線の形状に変化はなく、単に加速度aの軸(縦軸)の方向に平行移動するのみである。これは、第1の実施の形態の図9で説明したTi−a曲線と同様の性質である。その理由は、第1の実施の形態の場合(Ti−a曲線)の場合と同様に、セットスプリング207の弾性力Fspが増減すると、その弾性力Fspの増減分ΔFspを弁体204の質量とアンカー205の質量の和で除算した値が加速度aの増加分として現れるからである。
第1の実施の形態では、電気的特性のバラつきは考慮しなかったため、図11に示すように、パルス幅Ti*での燃料噴射装置を駆動すると、このパルス幅に対応する加速度を測定することができた。ところが、第2の実施の形態では、同一のパルス幅Tiで同一の燃料噴射装置を駆動しても、測定のタイミング毎の電気的特性のバラつきにより、電流積分値IIは図16BのII1*、II2*、II3*のようにバラつく(特に、昇圧と噴射のタイミングにより、昇圧電圧Vboostはショット毎にバラつく。これが電流積分値IIのバラつきの主要な原因となる)。しかし、好都合なことに、各測定で得られた加速度a1*、a2*、a3*と、標準的なII−a特性との距離Δa1*、Δa2*、Δa3*は一定である。なぜなら、第1の実施の形態の場合と同様に、Δa1*、Δa2*、Δa3*は、セットスプリング207の弾性力Fspを弁体204とアンカー205との質量の和で割った値に等しく、これは印加した電流の積分値に影響されない値であるからである。
従って、標準の燃料噴射装置のII−a曲線CiiaSを標準特性データ記憶部21に記憶させておくとともに、所定の駆動パルス幅Ti*で駆動したときの個別の燃料噴射装置毎に加速度aと電流積分値IIを測定し、この電流積分値IIと加速度aとの組み合わせと標準のII−a曲線CiiaSとの距離に基づき、対象とする燃料噴射装置と標準特性との間の個体差Δaを求める。標準のII−a曲線が関数a=g(II)で表される場合、Δa=a-g(II)である。標準のII−a曲線CiiaSと個体差Δaとに基づき、固有のII−a曲線を同定し、この曲線に基づき電流積分値IIの補正を行う。すなわち、得られた加速度aの偏差Δaに従い、標準のII−a曲線を縦軸に沿って平行移動させることにより、対象の燃料噴射装置のII−a曲線が得られ、このII−a曲線に従って電流積分値IIを補正することができる。この補正方法によれば、電気的特性のバラつきと、機械的特性のバラつきとを同時に補正することが可能になる。
この第2の実施の形態の内燃機関制御装置における電流積分値IIの補正方法を、以下に詳細に説明する。電流積分値IIの補正は、以下の手順に従って行われる。
(1)まず、図17(a)に示すようにして、標準特性に従った燃料噴射装置におけるII−Q曲線から、目標噴射量Qtarを噴射するのに必要な電流積分値II_tarを求める。
(2)図17(b)に示すように、標準のII−a曲線CiiaSを、縦軸の方向にΔa平行移動して対象の燃料噴射装置のII−a曲線CiiaTを求める。なお、標準のII−a曲線CiiaSが関数a=g(II)で表される場合、このII−a曲線CiiaTは関数a=g(II)+Δaで表すことができる。
そして、図17(c)に示す方法で、標準のII−a曲線CiiaSと、対象の燃料噴射装置のII−a曲線CiiaTとに基づき、電流積分値IIの補正値II_compを算出する。手順は以下の通りである。
(1)標準の燃料噴射装置に電流積分値II=II_tarを与えたときの加速度a_tar(=g(II_tar))を算出する。
(2)対象の燃料噴射装置に関し求められた固有のII−a曲線CiiaTに基づき、対象燃料噴射装置で加速度a_tarを実現するための電流積分値II_compを求める。
電流積分値II_compは、以下の[数5]を解くことで求めることができる。こうして電流積分値II_compが得られると、この電流積分値II_compを用いて対象の燃料噴射装置が制御される。具体的には、パルス調整部25内の積分器25Aで電流Isの積分値を計測し、比較器25Bでは、この計測された積分値と電流積分値の目標値II_compとが比較される。両者が一致したタイミングで、駆動パルスSaは打ち切られる。
Figure 2020002850
別の方法としては、標準のII−a曲線CiiaSの点(II、a)=(II_tar、a_tar)における傾きK=da/dIIを用いて、下記の[数6]に従って電流積分値II_compを近似的に求めても、[数5]で解いた場合とほぼ等しい値が得られる。
Figure 2020002850
以上説明したように、第2の実施の形態の内燃機関制御装置によれば、このように求められた電流積分値II_compを与える駆動パルスSaをECU200のパルス調整部25において生成して制御回路300に供給する。これにより、機械的特性のバラつきだけでなく、電気的特性のバラつきも含めて燃料噴射装置の個体差を補正して、高精度な噴射量制御を実現することができる。
(要約)
図18及び図19に、第1の実施の形態の制御装置の動作を要約する。
図18は、第1の実施の形態の通常の動作モードを示しており、図19は、計測部23により計測された個体特性(加速度a、及び偏差Δa)に基づき、目標噴射量Q及び駆動パルスSaのパルス幅を補正する補正モードを示している。
図18に示すように、通常の動作モードでは、ECU200により目標噴射量Qが決定され、その目標噴射量Qを得るための駆動パルスSaのパルス幅Tiが設定部22により設定される。制御回路300は、この駆動パルスSaに対応する電流Isをソレノイド203に流し、燃料噴射装置116はこの電流Isに応じた動作を弁体204に与える。
図19に示すように、個体特性の計測結果に基づいてパルス幅Tiを補正する補正モードでは、計測部23により、所定のパルス幅Tiを与えた状態で個体特性(加速度a、及び偏差Δa)が計測され、これが補正部24に入力される。補正部24では、得られた固体特性に基づき、駆動パルス幅Saのパルス幅Tiを補正する。なお、内燃機関100が複数の気筒及びそれらに対応する複数の燃料噴射装置を有する場合、複数の燃料噴射装置に同一のパルス幅Tiを与えて複数の燃料噴射装置の各々において個体特性を計測する。その後は、複数の燃料噴射装置の各々で得られた個別の個体特性に従い、パルス幅の補正を複数の燃料噴射装置の各々において行う。なおこの際、複数の気筒の弁体の加速度が略同一となるように駆動パルスのパルス幅を補正することが好適である。
図20に、第2の実施の形態の動作を要約する。
通常の動作モードでは、ECU200により目標噴射量Qが決定され、その目標噴射量Qを得るための電流積分値IIが設定部22により設定される。制御回路300は、この電流積分値IIに対応する電流Isをソレノイド203に流し、燃料噴射装置116はこの電流Isに応じた動作を弁体204に与える。
個体特性の計測結果に基づいて電流積分値IIを補正する補正モードでは、計測部23により、所定のパルス幅Tiを与えた状態で個体特性(加速度a、及び偏差Δa)が計測され、これに基づき個体差が求められ、補正部24に入力される。補正部24では、得られた固体差に基づき、電流積分目標値IIを補正する。パルス調整部25では、電流積分目標値IIに従って駆動パルスSaのパルス幅Tiを調整し、所望のパルス幅Tiが得られたら駆動パルスSaを立ち下げる(打ち切る)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
21…標準特性データ記憶部、 22…設定部、 23…計測部、 24…補正部、 25…パルス調整部、 100…内燃機関、 101…エアクリーナ、 102…エアフローセンサ、 103…スロットル、 104…コレクタ、 105…吸気ポート、 106…シリンダ、 111…燃料タンク、 112…低圧ポンプ、 113…低圧配管、 114…高圧ポンプ、 115…高圧配管、 116…燃料噴射装置、 121…点火プラグ、 122…ピストン、 123…コネクティングロッド、 124…クランク軸、 201…ハウジング、 202…コア、 203…ソレノイド、 204…弁体、 204t…突起部、 205…アンカー、 206…弁座、 207…セットスプリング、 208…スプリングアジャスタ、 209…噴孔、 210…ゼロスプリング、 211…ストッパ、 300…制御回路、 301〜303…トランジスタ、 304…シャント抵抗、 305〜308…ダイオード、 309…コンデンサ、 310…昇圧回路、 311…電源、 312…スイッチ制御回路、 321〜323…設定値メモリ、 350、351…端子。

Claims (14)

  1. 内燃機関の燃料噴射装置を制御する内燃機関制御装置において、
    前記内燃機関制御装置は、CPUを備え、
    前記CPUは、
    前記燃料噴射装置を駆動したときの前記燃料噴射装置の弁体の加速度を計測する計測部と、
    前記加速度の個体差に基づき、前記燃料噴射装置に与えられる電圧又は電流に関する第1の物理量を補正する補正部と
    を備えた、内燃機関制御装置。
  2. 前記CPUは、
    前記第1の物理量と前記燃料噴射装置の弁体の前記加速度の標準的な関係を記憶する記憶部を更に備え、
    前記補正部は、前記第1の物理量、前記加速度、及び前記標準的な関係に基づき前記個体差を検出し、
    前記補正部は、前記個体差に応じて前記燃料噴射装置に与えられる前記第1の物理量を補正する、
    請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  3. 複数気筒の各々において前記燃料噴射装置を備え、
    前記補正部は、前記個体差に応じて、各気筒の前記加速度が略同一となるように前記第1の物理量を補正する、請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  4. 前記計測部は、前記燃料噴射装置の弁体の閉弁タイミングを検出し、前記閉弁タイミングに基づいて前記加速度を計測する、請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  5. 前記計測部は、前記燃料噴射装置の弁体の開弁タイミングと閉弁タイミングとに基づき前記加速度を計測する、請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  6. 前記第1の物理量は、前記燃料噴射装置に供給する駆動パルスのパルス幅である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関制御装置。
  7. 前記第1の物理量は、前記燃料噴射装置に供給する電流の積分値である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関制御装置。
  8. 前記CPUは、
    前記電流の積分値を算出する積分器と、
    目標値としての電流積分値と、前記積分器から出力された積分値とを比較し、その比較結果に従って前記燃料噴射装置に供給する駆動パルスを立ち下げる比較部と
    を備えた、請求項7に記載の内燃機関制御装置。
  9. 前記計測部は、前記燃料噴射装置の弁体が他の構成要素に衝突しない程度に前記弁体を駆動させるよう前記燃料噴射装置を動作させて前記加速度を計測する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の内燃機関制御装置。
  10. 前記計測部は、所定の条件で駆動したときの前記燃料噴射装置の弁体が閉弁する際の、前記燃料噴射装置に印加される電圧の変曲点のタイミングに基づいて前記加速度を計測する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の内燃機関制御装置。
  11. 内燃機関の燃料噴射装置を制御する内燃機関制御装置において、
    前記内燃機関制御装置は、CPUを備え、
    前記CPUは、
    前記燃料噴射装置に与えられる電圧又は電流に関する第1の物理量と前記燃料噴射装置の動作に関する加速度との標準の関係を示す第1特性データを記憶する記憶部と、
    所定の条件を与えたときの前記燃料噴射装置の動作を計測して前記加速度を取得する計測部と、
    前記計測部で得られた前記加速度と、前記記憶部から得られた前記第1特性データに基づき、前記計測部の計測の対象とされた前記燃料噴射装置における前記第1の物理量と前記加速度との関係を示す第2特性データを取得し、この第2特性データに基づき前記第1の物理量を補正する補正部と
    を備える内燃機関制御装置。
  12. 前記計測部は、前記燃料噴射装置の弁体が他の構成要素に衝突しない程度に前記弁体を駆動させるよう前記燃料噴射装置を動作させて前記加速度を計測する、請求項11に記載の内燃機関制御装置。
  13. 前記計測部は、前記所定の条件を与えたときの前記燃料噴射装置の弁体の閉弁の際の、前記燃料噴射装置に印加される電圧の変曲点のタイミングに基づいて前記加速度を計測する、請求項11又は12に記載の内燃機関制御装置。
  14. 前記補正部は、前記計測部で計測された前記加速度に基づき前記第1特性データを平行移動させて前記第2特性データを取得する、請求項11又は12に記載の内燃機関制御装置。
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