JP2014234127A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発泡ゴム層をトレッド部に用いた空気入りタイヤであって、発泡ゴム層のトレッド内部の平均気泡径が、トレッド表面部よりも小さいことを特徴とする空気入りタイヤに関する。発泡ゴム層の気泡の平均気泡径が、トレッド表面部では40〜100μm、内部では5〜40μmであることが好ましい。
【選択図】なし
Description
発泡率=(加硫ゴムにおける固相部の密度/加硫ゴムの密度−1)×100%
で計算される発泡率が10〜50%であることが好ましい。
加硫温度は特に限定されないが、140〜180℃が好ましく、150〜170℃がより好ましい。
発泡率=(加硫ゴムにおける固相部の密度/加硫ゴムの密度−1)×100%
で算出される発泡率が10〜50%であることが好ましく、20〜40%であることがより好ましい。発泡率が10〜50%であることで、軽量化と操縦安定性、耐摩耗性、および耐久性とを、両立することができる。一方、発泡率が10%未満であると、軽量化の効果が小さくなり、50%を超えると、操縦安定性、耐摩耗性、および耐久性が低下する傾向がある。
SBR:日本ゼオン(株)製のNipol 1502(スチレン量:23.5質量%) 80質量部
BR:宇部興産(株)製のハイシスBR150B 20質量部
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(チッ素吸着比表面積(N2SA):125m2/g) 20質量部
シリカ:デグッサ社製のウルトラシルVN3(チッ素吸着比表面積(N2SA):175m2/g) 80質量部
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド) 5質量部
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−1,3−ジメチルブチル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン) 3質量部
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸 5質量部
オイル:出光興産(株)製のミネラルオイルPW−380 10質量部
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号 2質量部
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス 2質量部
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄 2質量部
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(1,3−ジフェニルグアニジン) 0.1〜1.5質量部
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド) 2質量部
発泡剤:永和化成工業(株)製のネオセルボンN#1000SW(4,4’−オキソビスベンゼンスルホニルヒドラジド、平均粒径14μm) 5質量部
表1および2に示すジフェニルグアニジンの配合量に従って1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を150℃の条件下で3分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、50℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物を、表1および2に示す加硫圧力でトレッド形状に成形して、他のタイヤ部材と貼り合わせ、170℃で15分間加硫することにより、各実施例および比較例のタイヤ(タイヤサイズ 195/65R15)を作製した。得られたタイヤを用いて、以下の評価を行った。評価結果を表1および2に示す。
得られたタイヤよりトレッドのブロックを切り出し、厚み方向にスライスしたものを、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM/フィリップ社製XL30 ESEM)で気泡を観察した。観察した気泡の直径を気泡径とし、1mm×1mmの範囲内にある全ての気泡について、円相当径を算出し、全ての円相当径の算術平均値を算出することで、トレッド表面部および内部それぞれで平均気泡粒径を測定した。
得られたタイヤを15×6JJのアルミホイールリムにリム組みし、かつ内圧210kPa(前後同一)を充填して、排気量2000ccの国産FF車の4輪に装着するとともに、テストコース内をドライバー1名乗車で走行して官能評価した。実施例1を100とする指数で評価した。数値が大きいほど良好である。
得られたタイヤを15×6JJのアルミホイールリムにリム組みし、かつ内圧210kPa(前後同一)を充填して、排気量2000ccの国産FF車の4輪に装着するとともに、テストコース内をドライバー1名で、湿潤アスファルト路面にて、初速度100km/hからの制動距離を測定した。そして、実施例1のウェットグリップ性能指数を100とする指数で評価した。評価は、以下に示す計算式により、各配合のウエット制動性能(ウエットグリップ性能)を指数表示した。数値が大きいほどウェット制動性能に優れることを示す。
(ウェット制動性能指数)=(実施例1の制動距離)/(各配合の制動距離)×100
得られたタイヤを15×6JJのアルミホイールリムにリム組みし、かつ内圧210kPa(前後同一)を充填して、排気量2000ccの国産FF車の4輪自動車に装着し、一般道を走行した後、6ヶ月後の残溝を計測し、実施例1を100とする100点法で指数にて著した。数値が大きいほど良好である。
供試タイヤを水平な状態に固定した重量計に乗せ測定した。実施例1を100としたときの指数で示す。数値が大きいほど軽量化できており、良好である。
重量指数=実施例1の重量/各実施例または比較例の重量×100%
Claims (8)
- 発泡ゴム層をトレッド部に用いた空気入りタイヤであって、発泡ゴム層のトレッド内部の平均気泡径が、トレッド表面部よりも小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
- 発泡ゴム層の気泡の平均気泡径が、トレッド表面部では40〜100μm、内部では5〜40μmであることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- トレッド表面部がタイヤ表面から中心方向に5〜10mm、トレッド内部が表面部最下部から中心方向に1〜7.5mmであることを特徴とする、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
- 加硫工程における加硫圧力が、1.4〜5.0MPaであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 発泡ゴム層に使用するゴム組成物が、160℃における加硫速度曲線(JIS K 6300「未加硫ゴムの試験方法」に準じる)のトルクの最小値(ML)と最大値(MH)の差(MH−ML)をMEとしたときの、ML+0.1MEに到達する時間t10(分)が2.5分より遅いことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 上記発泡ゴムが熱分解型発泡剤を用いて製造されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記発泡剤が、アゾジカルボンアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4’−オキソビスベンゼンスルホニルヒドラジド、または、炭酸水素ナトリウムであることを特徴とする、請求項6に記載の空気入りタイヤ。
- 前記発泡ゴム層の表面部および内部を総合した下記式:
発泡率=(加硫ゴムにおける固相部の密度/加硫ゴムの密度−1)×100%
で計算される発泡率が10〜50%であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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2013
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