JP2014233698A - 純水製造装置の運転管理方法 - Google Patents

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【課題】 液晶や半導体素子を製造する電子工業等で用いられる純水や超純水の製造装置のホウ素のブレ−クを防止するための運転管理方法を提供する。【解決手段】 純水製造装置は、4床5塔(4B5T)形式であり、第1のH塔1と、脱炭酸塔2と、第1のOH塔3と、第2のH塔4と、第2のOH塔5とを管路6により順次接続してなる。第2のOH塔5の直前の管路6の途中に弱イオンモニタ(ホウ素モニタ)7Aを設けることにより、第2のOH塔5の流入水のホウ素濃度を計測し、ホウ素濃度が急激に増加したら、第2のOH塔5等に対して薬品再生処理を施すことにより、後段側へのホウ素のリークを未然に防止する。【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶や半導体素子を製造する電子工業等で用いられる純水や超純水の製造装置からのホウ素等の弱イオンのブレ−クを防止するための運転管理方法に関する。
超純水を汎用している半導体、薬品製造等の分野において、近年、益々高純度の水質が要求されている。即ち、半導体基板や各種電子材料を洗浄する水(超純水)や薬液中の不純物は、半導体などのシリコン基板の電気的特性に影響を与えるため、厳しく管理されている。特に、超純水の水質項目のうち、ホウ素については、1ng/L以下にまで低減することが望まれている。
超純水は、一般に、河川水、地下水及び工業用水等の被処理水を前処理工程で処理して被処理水中の懸濁物及び有機物の大半を除去し、次いで、この前処理水を一次純水製造装置及び二次純水製造装置で順次処理することによって製造される。二次系純水製造装置では、一次純水中に残存する極微量のイオン、有機物、微粒子などを除去するために、さらに紫外線照射、イオン交換、限外濾過膜などを組み合わせて処理され、最終的に所望の超純水が得られる。
このような超純水製造装置においては、再生型イオン交換装置の後段に、特殊なコンディショニングが施された非再生型イオン交換装置を設けて不純物の低減を図っている。ここで、非再生型イオン交換装置を用いるのは、既にその前段で十分に処理された水を処理するものであるため特殊なコンディショニングで高度に精製され、かつ、再生を行わない非再生型イオン交換装置が有効であること、また、超純水製造装置の出口付近で万が一にも再生用の薬液がユースポイントに流れ込んだりしないように非再生型イオン交換装置とすることによる。
しかしながら、近年、超純水の要求水質が向上し、不純物濃度が極微量に抑えられることで、次のような問題があった。
・非再生型イオン交換装置でも除去し得ない不純物が残留し、超純水の要求水質を満たすことができない。
・非再生型イオン交換装置でこのような不純物を高度に除去しようとすると、非再生型イオン交換装置のBTC(Break through capacity:貫流交換容量)が非常に少なくなり、交換頻度が高くなる。
例えば、ホウ素のような弱酸性物質のイオンは、BTP(Break through point:貫流点)を1ng/Lとした場合、BTCがμg/L−アニオン交換樹脂オーダーとなり、非再生型イオン交換装置の交換頻度は1回/月と著しく高くなる。
そこで、特許文献1には、ホウ素選択性イオン交換樹脂を用いることにより、ホウ素濃度1ng/L以下の超純水を製造することが記載されている。
また、再生型イオン交換塔を用いた超純水システムにおいて、イオン交換塔に充填したアニオン交換樹脂の再生薬剤であるNaOHの純度を制御することで、ホウ素濃度1ng/L以下と超低濃度を達成する技術が特許文献2に開示されている。
特開平8−84986号公報 特開2010−234297号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ホウ素選択性イオン交換装置の後段または、それと混合して、混床式イオン交換樹脂が使用されると、該混床式イオン交換樹脂に用いられるアニオン交換樹脂からのホウ素溶出によりホウ素濃度が上昇し、この結果、その後段の非再生型イオン交換装置において、上述した問題点と同様の問題点が生じる。
また、特許文献2に記載された技術により、ホウ素濃度1ng/L以下と超低濃度を達成することができるが、一般に超純水製造装置では、予め給水水質から予想されるイオン負荷量に対し、樹脂量、通水流量、再生サイクルを設定し、定体積運転により薬品再生を実施し、一定水質を維持する運転方法を用いており、水質管理は最後段の再生型イオン交換塔の出口の伝導度(比抵抗)で管理するのが一般的である。
しかしながら、再生型イオン交換塔の出口で水質管理を行う従来の方式では、ホウ素やシリカ(SiO)などの弱イオン性の物質は、十数μg/L未満では電導度としては検出されず、数ng/Lレベルでの管理はオンライン計器では正確な計測が困難である。このため、安定した水質を得るには、定期的にサンプリングを行い、オフライン分析の結果で管理するしかなく、多くの手間とコストが必要である、という問題があった。また、季節変動などにより給水イオン負荷量が大幅に増加した場合などに、オフライン分析が間に合わず、処理水のホウ素やシリカ(SiO)などが管理値以上となり、後段の水処理設備を汚染してしまうという問題もあり、オンラインで水質管理できる方法が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、液晶や半導体素子を製造する電子工業等で用いられる純水や超純水の製造装置のホウ素などの弱イオンのブレークを防止するための運転管理方法を提供すること目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、少なくとも塩基性アニオン交換樹脂が充填された再生式イオン交換樹脂装置を備えた純水製造装置の運転管理方法であって、前記少なくとも強塩基性アニオン交換樹脂が充填された再生式のイオン交換樹脂装置の前段における弱アニオン成分の濃度を測定して、該再生式イオン交換樹脂装置の再生を管理することを特徴とする純水製造装置の運転管理方法を提供する(発明1)。特に上記発明(発明1)においては、前記弱アニオン成分が、ホウ素又はシリカであるのが好ましい(発明2)。
かかる発明(発明1,2)によれば、後段側の強塩基性アニオン交換樹脂が充填された再生式イオン交換樹脂装置の前段に弱アニオン成分、特にホウ素やシリカの濃度を測定可能な計器を設置して、この弱アニオン成分の濃度を測定する。そして、この後段側の強塩基性アニオン交換樹脂が充填された再生式イオン交換樹脂装置の前段における弱アニオン成分の濃度は、該再生式イオン交換樹脂装置からリークする弱アニオン成分に対して予測性を有していることを本発明者は見出した。そこで、この弱アニオン成分の濃度に基づいて、再生式イオン交換樹脂装置の再生剤による再生タイミングを管理することにより、純水製造装置の後段側へのホウ素やシリカのリークを防止することができる。これらにより、弱アニオン成分を正確に管理して要求水質を満足した純水を供給することができる。
上記発明(発明1,2)においては、前記弱アニオン成分の濃度の測定箇所の直前に前記弱アニオン成分以外のイオン成分を主に除去するイオン除去手段を有するのが好ましい(発明3)。特に、上記発明(発明3)においては、前記イオン除去手段が、電気脱イオン装置、RO膜、又はイオン交換樹脂装置であるのが好ましい(発明4)。
かかる発明(発明3)によれば、再生式イオン交換樹脂装置の前段のホウ素やシリカなどの弱アニオン成分の濃度の測定箇所の水質が悪く、他のイオン成分が多く存在する場合には、これら弱アニオン成分の測定を正確に行うのが困難となる。これに対し電気脱イオン装置、RO膜、又はイオン交換樹脂装置などは弱アニオン成分の除去性能は十分ではないが、その他のイオン成分の除去には好適である。そこで、弱アニオン成分の濃度の測定箇所の直前にイオン除去手段を設けて他のイオン成分を除去することで、弱アニオン成分を、例えば数ng/Lレベルで水質管理することが可能となる。
本発明の純水製造装置の運転管理方法によれば、強塩基性アニオン交換樹脂を有する再生式のイオン交換樹脂装置の前段の弱アニオン成分の濃度を測定し、この弱アニオン成分の濃度に基づいて、再生式イオン交換樹脂装置の再生タイミングを管理しているので、純水製造装置の後段側へのホウ素やシリカのリークを防止することができる。これにより、弱アニオン成分を正確に管理して純水を供給することができる。
本発明の一実施形態に係る純水製造装置の運転管理方法を適用可能な純水製造装置を示すフロー図である。 実施例1、2及び比較例1におけるホウ素濃度の挙動を示すグラフである。
以下、図1に示す純水製造装置に基づいて本発明の純水製造装置の運転管理方法について説明する。図1は、本発明の純水製造装置の運転管理方法を実施可能な純水製造装置の一例を示すフロー図である。
図1において、純水製造装置はいわゆる4床5塔(4B5T)形式であり、強酸性カチオン交換樹脂の第1のH塔1と、脱炭酸塔2と、アニオン交換樹脂の第1のOH塔3と、強酸性カチオン交換樹脂の第2のH塔4と、塩基性アニオン交換樹脂が充填された再生式イオン交換樹脂装置としての第2のOH塔5とを管路6により順次接続してなる。なお、本明細書中において、アニオン交換樹脂塔、カチオン交換樹脂塔及びイオン交換樹脂塔などは、それぞれアニオン交換樹脂装置、カチオン交換樹脂装置及びイオン交換樹脂装置の下位概念に位置づけられるものとする。
このような純水製造装置において、OH塔、本実施形態のように複数のOH塔を有する場合には最後段のOH塔、すなわち第2のOH塔5の直前の管路6の途中に弱イオンモニタとしてのホウ素モニタ7Aを設けることにより、第2のOH塔5の流入水のホウ素濃度が計測可能となっている。
次に、上述したような純水製造装置を用いた本実施形態の純水製造装置の運転管理方法について説明する。まず、図示しない原水槽から、第1のH塔1に原水Wを通水し、さらに脱炭酸塔2、第1のOH塔3、第2のH塔4及び第2のOH塔5の順に処理することにより、水中のアニオン成分、カチオン成分、ホウ素、シリカ等の弱アニオン成分を除去するイオン交換処理が行われる。そして、原水W中のアニオン成分及びカチオン成分が除去された処理水W1をさらに後段側のユースポイントあるいは2次純水装置などに供給する。
このとき弱イオン成分であるシリカやホウ素などの弱アニオン成分は除去されにくいので、経時とともに第2のOH塔5の性能が低下すると、処理水W1中に弱アニオン成分がリークして後段側のシステムに悪影響を及ぼしたり要求水質を満たすことができなくなったりする虞がある。そこで、通常は第2のOH塔5の後段の管路6の途中にホウ素モニタ7Cなどの弱イオンモニタを設けて、第2のOH塔5からの流出水のホウ素濃度を計測することが考えられるが、これでは弱イオンのリークを完全に防止できないことがわかった。
そこで、本実施形態においては、第2のOH塔5の直前の管路6の途中に弱イオンモニタとしてのホウ素モニタ7Aを設けて、第2のOH塔5の流入水のホウ素濃度を計測する。そして、ホウ素濃度が急激に増加したら、例えば1時間以内に第2のOH塔5並びに必要に応じて第1のH塔1、第1のOH塔3及び第2のH塔4に対して薬品再生処理を施すことにより、後段側へのホウ素のリークを未然に防止することができる。
なお、本発明においてアニオン交換樹脂の再生薬剤としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア、テトラメチルアンモニウムヒドロキシサイド、モノエタノール等が例示されるが、中でも水酸化ナトリウムを好適に用いることができる。再生剤として水酸化ナトリウム(NaOH)を用いる場合、通常、NaOH濃度1〜10重量%程度の水溶液が用いられる。また、カチオン交換樹脂の再生薬剤としては、塩酸などの酸を用いることができる。
ここで、ホウ素モニタにおけるホウ素濃度の監視は、数ng/Lレベルで行うことができるのが望ましい。この場合、計測対象である第2のOH塔5の直前の管路6の流通水の電気抵抗率は、10MΩ・cm以上、特に15MΩ・cm以上で安定しているのが好ましい。したがって、第2のOH塔5の直前の管路6の流通水の電気抵抗率が安定的に10MΩ・cm以上でなかったり、常時10MΩ・cmを下回ったりするときには、ホウ素モニタ7Bの手前に、記弱ニオン成分以外のイオン成分を主に除去するイオン除去手段としてのRO膜8を設けることにより、ホウ素濃度の監視精度を維持する構成としてもよい。
上述したような本実施形態の運転管理方法について、4B5Tの純水製造装置の場合を例に説明してきたが、本発明はこれに限らず、種々の純水製造装置に適用可能であり、例えば、下記のような構成を有する純水製造装置に適用することができる。
・3B4T(強酸性カチオン交換樹脂の第1のH塔(H1塔)→脱炭酸塔(DeCA塔)→強塩基性アニオン交換樹脂の第1のOH塔(OH1塔)→強塩基性アニオン交換樹脂の第2のOH塔(OH2塔))
・3B4T(強酸性カチオン交換樹脂の第1のH塔(H1塔)→脱炭酸塔(DeCA塔)→強塩基性アニオン交換樹脂の第1のOH塔(OH1塔)→強酸性カチオン交換樹脂の第2のH塔(H2塔))
・2B3T(H1塔→DeCA塔→OH1塔)
・2B3T−再生型イオン交換装置
・2B3T−RO−再生型イオン交換装置
・RO−RO−再生型イオン交換装置
・RO−再生型イオン交換装置
・RO−再生型イオン交換装置−RO
上記各構成において、再生型イオン交換装置としては、強塩基性アニオン交換樹脂(装置)、2床1塔式再生型イオン交換装置、混床式再生型イオン交換装置、電気脱イオン装置などを用いることができるが、純水製造装置内に強塩基性アニオン交換樹脂塔(装置)を有しない場合には、強塩基性アニオン交換樹脂塔(装置)、強塩基性アニオン交換樹脂を用いた2床1塔式再生型イオン交換装置、強塩基性アニオン交換樹脂を混合した混床式再生型イオン交換装置を用いて、これを最後段の塩基性アニオン交換樹脂が充填された再生式イオン交換樹脂装置と位置付けて、監視対象とすればよい。
また、ホウ素モニタ7Bの手前に設けるイオン除去手段としては、RO膜以外に電気脱イオン装置、イオン交換樹脂装置などを設けて弱イオン以外のイオン成分を除去するようにしてもよい。
以下の具体的実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
[実施例1]
原水Wとして、導電率50〜100μS/cm(電気抵抗率0.01〜0.02MΩ・cm)、トータルカチオン50ppm(asCaCO)、トータルアニオン50ppm(asCaCO)、ホウ素濃度1〜10μg/L、シリカ(SiO)1mg/L(asSiO)の試験水を用意した。
図1に示す構成において、H塔1に0.5mの強酸性カチオン交換樹脂を、第1のOH塔3に0.5mのアニオン交換樹脂(弱塩基性アニオン交換樹脂0.3m+弱塩基性アニオン交換樹脂0.2m)を、第2のH塔4に0.15mの強酸性カチオン交換樹脂を、第2のOH塔5に0.15mの強塩基性アニオン交換樹脂をそれぞれ充填して、純水製造装置とした。
このような純水製造装置に対し、15m/hrの流量で原水Wを連続通水し、処理水W1を製造した。このような純水製造プロセスにおいて、第2のOH塔5の前段(図1の(1)の位置)にホウ素モニタ(Sievers社製 オンラインホウ素計)7Aを設置し、ホウ素濃度を断続的に計測した。結果を図2に示す。また、比較のために同様の条件で通水を行った場合において、第2のOH塔5の後段における処理水W1のホウ素濃度を、誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP−MS)により断続的に測定した。結果を図2にあわせて示す。
図2から明らかなように、原水Wの導電率が変化して負荷が変動しても、第2のOH塔5の前段における水質の変動が少なく、ホウ素モニタ7Aによりホウ素濃度を連続測定でき、約40時間までホウ素モニタ7Aは0.015μg/Lを表示していた。
そして、ホウ素モニタ7Aによるホウ素濃度が急上昇して10ng/Lを超えた時点で通水を停止し、第2のOH塔5の強塩基性アニオン交換樹脂の薬品再生を行った。この時点での第2のH塔4の出口におけるホウ素濃度は、ICP−MSによる測定値は20ng/Lであり、処理水W1のホウ素濃度は1ng/L未満であり、第2のOH塔5からホウ素がリークしていないことが確認された。
なお、第1のOH塔3と第2のOH塔5の再生薬剤としては、NaOHを超純水(ホウ素濃度<1ng/L)で3重量%に希釈したものを用い、40℃加温再生で再生処理した。装置全体としてのNaOH使用量は30kg/cycle(at100%)であった。また、第1のH塔1と第2のH塔4の再生薬剤としては、HClを超純水(ホウ素濃度<1ng/L)で3重量%に希釈したものを用いた。装置全体としてのHClの使用量は30kg/cycle(at100%)であった。
[実施例2]
実施例1において、第2のOH塔5の前段(図1の(2)の位置)にホウ素モニタ7Bを設置するとともに、このホウ素モニタ7Bの上流側にRO膜8を設けた以外は同様にしてホウ素モニタ7Bによりホウ素濃度を測定した。結果を図2にあわせて示す。
図2から明らかなように、ホウ素モニタ7Bの前段にRO膜8を設けた実施例2では、原水Wの導電率が変化して負荷が変動しても、第2のOH塔5の前段における水質の変動が少なく、ホウ素モニタ7Bによりホウ素濃度を連続測定でき、約35時間までホウ素モニタ7Bは0.015μg/Lを表示しており、実施例1よりも早期にホウ素を検知した。
そして、ホウ素モニタ7Bによるホウ素濃度が急上昇して10ng/Lを超えた時点で通水を停止し、実施例1と同様にして第2のOH塔5の強塩基性アニオン交換樹脂の薬品再生を行った。また、この時点での第2のH塔4の出口におけるホウ素濃度は、ICP−MSによる測定値は20ng/Lで、処理水W1のホウ素濃度は1ng/L未満であり、第2のOH塔5からホウ素がリークしていないことが確認された。
[比較例1]
実施例1において、第2のOH塔5の後段(図1の(3)の位置)にホウ素モニタ7Cを設置した以外は同様にしてホウ素モニタ7Cによりホウ素濃度を測定した。結果を図2にあわせて示す。
図2から明らかなように第2のOH塔5の後段にホウ素モニタ7Cを設けた比較例1では、原水Wの導電率が変化して負荷が変動しても水質の変動が少なく、ホウ素モニタ7Cによりホウ素濃度を連続測定できた。しかしながら、ICP−MSによる測定値が12ng/Lを示した約54時間経過時点でも0.000μg/Lを表示しており、その6時間後の約60時間経過時点でICP−MSによる測定値が30ng/Lを示した時点で23ng/Lを表示しており、第2のOH塔5からホウ素が相当量リークしてしまうことがわわかる。
1…第1のH塔
2…脱炭酸塔
3…第1のOH塔
4…第2のH塔
5…第2のOH塔(塩基性アニオン交換樹脂が充填された再生式イオン交換樹脂装置)
6…管路
7A,7B,7C…ホウ素モニタ(弱イオンモニタ)
8…RO膜

Claims (4)

  1. 少なくとも塩基性アニオン交換樹脂が充填された再生式イオン交換樹脂装置を備えた純水製造装置の運転管理方法であって、前記少なくとも強塩基性アニオン交換樹脂が充填された再生式のイオン交換樹脂装置の前段における弱アニオン成分の濃度を測定して、該再生式イオン交換樹脂装置の再生を管理することを特徴とする純水製造装置の運転管理方法。
  2. 前記弱アニオン成分が、ホウ素又はシリカであることを特徴とする請求項1に記載の純水製造装置の運転管理方法。
  3. 前記弱アニオン成分の濃度の測定箇所の直前に前記弱アニオン成分以外のイオン成分を主に除去するイオン除去手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の純水製造装置の運転管理方法。
  4. 前記イオン除去手段が、電気脱イオン装置、RO膜、又はイオン交換樹脂装置であることを特徴とする請求項3に記載の純水製造装置の運転管理方法。
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