JP2014233310A - 加熱調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な麺茹で調理の制御を行うことができる加熱調理装置を提供する。【解決手段】調理制御部51は、鍋WL内の水の沸騰を検知する沸騰工程と、鍋WL内の水の沸騰が検知された後に、鍋WLへの麺の投入を認識する麺投入認識工程と、鍋WLへの麺の投入が検知された後に、左コンロ4Lを第1加熱力(大火)として第1所定時間加熱する第1麺茹で処理と、左コンロ4Lの火力を第2加熱力(小火)として第2所定時間加熱する第2麺茹で処理とを交互に実行して、鍋WLを加熱する麺茹で工程とを含む麺茹でモードによる調理運転を実行する。麺茹で加熱量設定部54は、鍋WL内の水の量と鍋WLのサイズとに基づいて、鍋WL内の水の量が多いほど、また、鍋WLのサイズが大きいほど、麺茹で工程における単位時間あたりの平均加熱量が多くなるように、第1加熱力、第1所定時間、第2加熱力、及び第2所定時間を設定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、麺茹で調理の制御を行う加熱調理装置に関する。
従来より、調理容器に入れられた被調理物の沸騰を検知する機能を有し、被調理物の沸騰を検知した後は、加熱量を減少させて被調理物の沸騰状態を維持するようにした加熱調理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された加熱調理装置においては、使用者が、被調理物が入れられた調理容器(鍋等)を加熱調理器の載置部に載せて煮込みキーを押操作したときに、煮込みモードによる調理運転の制御が開始され、加熱調理装置はバーナの点火処理を行って被調理物の加熱を開始する。
そして、加熱調理装置は、被調理物の温度が80℃から90℃まで上昇するのに要する時間Δtを測定し、被調理物の沸騰を検知した後は、このΔtが長いほどバーナの加熱量を大きく設定して、被調理物が沸騰状態に保たれるようにしている。
特許第2584932号公報
特許文献1に記載された加熱調理器によって麺茹で調理を行う場合、使用者は水を入れた鍋を載置部に載せて煮込みキーを押操作する。そして、水が沸騰して、バーナの加熱量がΔtに応じた加熱量に変更された後に、使用者は麺を鍋に入れて麺茹で調理を開始する。
ここで、麺茹で調理においては、調理容器からの吹き零れを防止しつつ、沸騰状態を維持することが望まれる。しかしながら、本願発明者らは、上記煮込みモードにより麺茹で調理を行うと、バーナの加熱量の不足により沸騰状態が維持されず、麺の茹で不足が生じる場合があることを知見した。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、良好な麺茹で調理の制御を行うことができる加熱調理装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明の加熱調理装置は、
被調理物が入れられた調理容器を加熱する加熱部と、
前記調理容器内の水の量を認識する水量認識部と、
前記調理容器のサイズを認識する調理容器サイズ認識部と、
前記調理容器又は前記調理容器内の被調理物の温度を検出する温度センサと、
水が入れられた調理容器を加熱して、前記温度センサの検出温度に基づいて前記調理容器内の水の沸騰を検知する沸騰工程と、該沸騰工程により前記調理容器内の水の沸騰が検知された後に、前記調理容器への麺の投入を認識する麺投入認識工程と、該麺投入認識工程により前記調理容器への麺の投入が認識された後に、前記加熱部の加熱力を第1加熱力として第1所定時間加熱する第1麺茹で処理と、前記加熱部の加熱力を該第1加熱力よりも小さい第2加熱力として第2所定時間加熱する第2麺茹で処理とを交互に実行することによって、前記調理容器内の麺を加熱する麺茹で工程とを含む、麺茹でモードによる調理運転を実行する調理制御部と、
前記水量認識部により認識された前記調理容器内の水の量と、前記調理容器サイズ認識部により認識された前記調理容器のサイズとに基づいて、前記調理容器内の水の量が多いほど、また、前記調理容器のサイズが大きいほど、前記麺茹で工程における単位時間あたりの平均加熱量が多くなるように、前記第1加熱力、前記第1所定時間、前記第2加熱力、及び前記第2所定時間を設定する麺茹で加熱量設定部と
を備えたことを特徴とする。
麺茹で調理を行う場合、調理容器からの被加熱物の吹き零れを防止しつつ、調理容器内の水を沸騰状態に維持することが望まれる。そして、調理容器からの被加熱物の吹き零れを防止するには、前記麺茹で工程において、前記加熱部の加熱力を前記第1加熱力と前記第2加熱力とに切替えて調理容器を加熱することが有効である。なお、加熱部の加熱力とは、加熱部から供給される単位時間あたりの熱量であり、例えば、加熱部がバーナである場合は火力であり、加熱部がIHヒータである場合は電力である。
また、調理容器内の水を沸騰状態に維持するためには、調理容器内の被加熱物からの放熱量に対して、前記加熱部による加熱量が不足しないように制御する必要がある。そして、調理容器のサイズが大きくなるに従って、調理容器内の被調理物及び調理容器自体からの放熱量が多くなる。そこで、前記麺茹で加熱量設定部により、調理容器のサイズが大きいほど前記麺茹で工程における単位時間あたりの平均加熱量が多くなるように、前記第1加熱力、前記第1所定時間、前記第2加熱力、及び前記第2所定時間を設定することによって、加熱量の不足を防止して良好な麺茹で調理を行うことができる。
ここで、前記麺茹で工程における単位時間あたりの平均加熱量を多くすることは、前記第1加熱力を大きくする、前記第2加熱力を大きくする、前記第1所定時間を長くする、及び前記第2所定時間を短くする、という四つの操作のうちのいずれか、又は二つ以上の組み合わせにより行うことができる。
また、前記水量認識部は、前記沸騰工程において、前記温度センサの検出温度が第1所定温度から第2所定温度まで上昇するときの所要時間を測定し、該所要時間が長いほど前記調理容器内の水の量が多いと認識すると共に、該測定時の前記加熱部の加熱力が大きいほど前記調理容器内の水の量が多いと認識することが好ましい。
この構成によれば、前記沸騰工程における前記加熱部の加熱力がいずれの場合であっても、前記加熱部の加熱力と前記所要時間とに基づいて、前記調理容器内の水の量を精度よく認識することができる。
加熱調理装置(ガスコンロ)の構成図。 加熱調理装置に設けられた操作パネル及び表示パネルの説明図。 調理モードの切替え処理のフローチャート。 湯沸かしモード及び茹で物モードにおけるタイマ時間の設定と調理開始の受付処理のフローチャート。 麺茹でモード及び麺茹で大モードにおけるタイマ時間の設定と調理開始の受付処理のフローチャート。 麺茹でモードのフローチャート。 麺茹で大モード及び麺茹でモードにおける火力と時間の設定表。 麺茹で工程の第1のフローチャート。 麺茹で工程の第2のフローチャート。 麺茹で調理モードにおける火力と温度の推移の説明図。 麺茹で工程の他の実施形態の第1のフローチャート。 麺茹で工程の他の実施形態の第2のフローチャート。 麺茹で工程においてバーナの火力を調節する処理のフローチャート。
本発明の加熱調理装置であるガスコンロの実施形態について、図1〜図13を参照して説明する。図1を参照して、本実施形態のガスコンロ1は、例えばビルトインタイプであり、コンロ本体の天面に設けられた3個のコンロバーナ4(4L,4B,4R)と、コンロ本体に内蔵されたグリル5とを備えている。
3個のコンロバーナ4のうちの2個はコンロ本体の前側の左右に配置され、残りの1個はコンロ本体の後側に配置されている。また、グリル5は、庫内の上下に配置されたグリルバーナ6a,6bを備えている。
各コンロバーナ4の中心部には、五徳(図示しない)に載置される調理容器の温度を検出する温度センサ8が設けられている。各温度センサ8は、五徳に調理容器が載置されたときに調理容器に当接するように、図示しないバネにより上方に付勢されており、調理容器の底部の検出温度を示す温度検出信号を出力する。
ここで、各温度センサ8は、調理容器内の被加熱部の温度を間接的に検出するものであるが、調理容器内の被加熱物の温度を直接的に検出する温度センサを採用してもよい。
なお、以下の説明では、3個のコンロバーナ4のうち、左側に配置されたコンロバーナ4を左コンロ4L、右側に配置されたコンロバーナ4を右コンロ4R、後側に配置されたコンロバーナ4を後コンロ4Bともいう。
また、左コンロ4Lに関連する構成要素の参照符号に“L”を付加し、右コンロ4Rに関連する構成要素の参照符号に“R”を付加し、後コンロ4Bに関連する構成要素の参照符号に“B”を付加し、グリル5に関連する構成要素の参照符合に“G”を付加する。例えば、“温度センサ8L”と表記した場合は、この温度センサ8Lが左コンロ4Lに対応した温度センサであることを示している。
コンロ本体の前面には、左コンロ4L用の点火・消火ボタン10L、右コンロ4R用の点火・消火ボタン10R、後コンロ4B用の点火・消火ボタン10B、及び、グリル5用の点火・消火ボタン11が配置されている。
コンロ用の点火・消火ボタン10L,10B,10Rは、いずれも押し操作と回転操作が可能な操作子であり、押し操作は対応するコンロバーナ4の点火又は消火を行うための操作である。また、回転操作は対応するコンロバーナ4の火力調節(コンロバーナ4への燃料ガスの供給流量の調節)を行うための操作である。本実施形態においては、コンロバーナ4の火力(加熱力)を9段階(1段〜9段)に調節可能である。
同様に、グリル用の点火・消火ボタン11も、押し操作と回転操作が可能な操作子であり、回転操作はグリルバーナ6a,6bの火力調節(グリルバーナ6a,6bへの燃料ガスの供給量の調節)を行うための操作である。
さらに、本体の前面には、操作パネル12と、表示パネル13が設けられている。図2(a)を参照して、操作パネル12は、ガスコンロ1の使用者が、コンロバーナ4を用いた自動調理(各種調理モードによる一連の調理運転)等に関する設定を行なうための操作パネルである。
操作パネル12は、左コンロ4L用の操作部14L、後コンロ4B用の操作部14B、及び右コンロ4R用の操作部14Rを備えている。なお、グリル5の操作部については図示及び説明を省略する。
操作部14L,14Rには、自動調理の調理モードとして用意されている「湯沸かしモード」、「茹で物モード」、「麺茹でモード」、及び「麺茹で大モード」の選択を指示するための湯沸かしスイッチ60、タイマ時間(加熱調理の実行時間)の設定を指示するためのタイマスイッチ61、被調理物の温度を設定するための温度設定スイッチ62、タイマ時間と温度設定の変更を指示するためのUPスイッチ63とDOWNスイッチ64、及び温度センサ8L,8Rによる調理容器の有無の検知の解除を指示するための解除スイッチ65を備えている。
解除スイッチ65は、あぶり調理のように調理容器を使用しない調理や、炒め調理のように鍋を振るう調理をするときに、温度センサ8L,8Rによる調理容器の有無検知を禁止するためのものである。なお、温度センサ8L,8Rによる調理容器の有無検知が禁止されていない通常の状態では、調理容器が検知されていない状態での左コンロ4L,右コンロ4Rの点火が禁止される。
操作部14Bには、「炊飯モード」の選択を指示するための炊飯スイッチ70と、タイマ時間(加熱調理の実行時間)の設定を指示するためのタイマスイッチ71と、タイマ時間の変更等を指示するためのUPスイッチ72及びDOWNスイッチ73とを備えている。
次に、図2(b)を参照して、表示パネル13は、操作パネル12による左コンロ4L、右コンロ4R、後コンロ4B、及びグリル5の設定状況を表示する。
表示パネル13は、操作パネル12による設定操作がなされている対象について拡大表示をする。図2(b)は、左コンロ4Lの設定操作がなされている状態を示しており、左コンロ4Lの調理モードの選択状況を示す調理モード表示部80と、調理タイマの設定時間(タイマ時間)を示すタイマ表示部81が表示されている。図2(b)では、調理モードとして「麺茹でモード」が選択され、タイマ時間が5分に設定された状態を示している。
図1を参照して、ガスコンロ1は、左コンロ4L、後コンロ4B、及び右コンロ4Rに、それぞれ燃料ガスを供給するガス供給路31(31L,31B,31R)と、グリルバーナ6a,6bに燃料ガスを供給するガス供給路32と、ガスコンロ1の作動を制御するコントロールユニット50とを、コンロ本体の内部に備えている。
ガス供給路31,32は、外部から燃料ガスが供給されるメインガス供給路33から分岐しており、メインガス供給路33のガス供給路31,32への分岐箇所の上流側には、メインガス供給路33を開閉する元電磁弁36が設けられている。
ガス供給路31Lには、ガス供給路31Lを開閉する電磁弁34Lとガス供給路31Lを流通する燃料ガスの流量を調節する流量調節弁35Lとが設けられている。同様に、ガス供給路31Bには電磁弁34Bと流量調節弁35Bが設けられ、ガス供給路31Rには電磁弁34Rと流量調節弁35Rが設けられ、ガス供給路32には電磁弁34Gと流量調節弁35Gが設けられている。
また、左コンロ4Lに点火するための点火電極40L、後コンロ4Bに点火するための点火電極40B、右コンロ4Rに点火するための点火電極40R、及びグリルバーナ6a,6bに点火するための点火電極41a,41bが設けられている。
さらに、左コンロ4Lの燃焼状態を検出する熱電対42L、後コンロ4Bの燃焼状態を検出する熱電対42B、右コンロ4Rの燃焼炎の温度を検出する熱電対42R、及びグリル5の燃焼状態を検出する熱電対43a,43bが設けられている。
コントロールユニット50は、図示しないCPU,メモリ等により構成された電子回路ユニットであり、メモリに保持されたガスコンロ1の制御用プログラムを実行することによって、ガスコンロ1の作動を制御する機能を果し、調理制御部51、水量認識部52、調理容器サイズ認識部53、及び麺茹で加熱量設定部54として機能する。
コントロールユニット50には、コンロ4R,4B,4L用の点火・消火ボタン10L,10B,10Rの操作信号、グリル5用の点火・消火ボタン11の操作信号、操作パネル12の操作信号、温度センサ8L,8B,8Rの温度検出信号、及び熱電対42L,42B,42R,43a,43bの温度検出信号等が入力される。
また、コントロールユニット50から出力される制御信号によって、電磁弁34L,34B,34R,34G、流量調節弁35L,35B,35R,35G、元電磁弁36、点火電極40L,40B,40R,41a,41b、及び表示パネル13等の作動が制御される。
調理制御部51は、点火・消火ボタン10L,10B,10R,11の操作信号と、操作パネル12の操作信号とに基づいて、コンロ4R,4B,4Lとグリル5の調理運転を実行する。
水量認識部52は、調理容器内の水を沸騰させる際の温度センサ8L,8Rの検出温度から、調理容器内の水量を認識する。水量認識部52による調理容器内の水量の認識処理の詳細については、後述する。調理容器サイズ認識部53は、調理容器のサイズを、「麺茹でモード」と「麺茹で大モード」の選択状況に応じて認識する。
麺茹で加熱量設定部54は、「麺茹でモード」及び「麺茹で大モード」における左コンロ4Lと右コンロ4Rによる加熱量(火力及び加熱時間により定まる)を、調理容器内の水量と調理容器のサイズとに基づいて設定する。この設定処理の詳細については、後述する。
次に、図3〜図6及び図8〜図9に示したフローチャートに従って、主として調理制御部51により実行される左コンロ4Lの各種調理モードによる調理運転(自動調理運転)の処理について説明する。なお、右コンロ4Rの各種調理モードによる調理運転の処理も同様に実行される。また、「麺茹でモード」と「麺茹で大モード」とは、調理容器のサイズに応じて設定される左コンロ4Lによる加熱量(火力及び加熱時間)が相違するのみであり、処理の手順は同じである。
使用者は、調理モードによる調理運転を行おうとするときには、調理容器(鍋等)に被加熱物(水等)を入れて左コンロ4Lの五徳に載置し、操作パネル12(図2(a)参照)の左コンロ4L用の操作部14Lの湯沸かしスイッチ60を操作して、調理モードを選択する。
[1.調理モードの選択]
図3は、左コンロ4Lの調理モードを選択する処理であり、STEP1で、湯沸かしスイッチ60がONになった(使用者が湯沸かしスイッチ60を操作した)ときにSTEP2に進み、調理制御部51は、左コンロ4Lの調理モードを「湯沸かしモード」に設定してSTEP3に進む。
STEP3で、調理制御部51は、湯沸かしスイッチ60がONしたか否かを判断する。そして、湯沸かしスイッチ60がONしたときにSTEP4に進み、調理制御部51は、左コンロ4Lの調理モードを「茹で物モード」に設定してSTEP5に進む。
一方、STEP3で湯沸かしスイッチ60がONしていないときには図4のSTEP20に分岐し、調理制御部51は、「湯沸かしモード」による加熱調理の開始操作の有無を判断する。
STEP5で、調理制御部51は、湯沸かしスイッチ60がONしたか否かを判断する。そして、湯沸かしスイッチ60がONしたときはSTEP6に進み、調理制御部51は、左コンロ4Lの調理モードを「麺茹でモード」に設定してSTEP7に進む。
一方、STEP5で湯沸かしスイッチ60がONしていないときには図4のSTEP40に分岐し、調理制御部51は、「茹で物モード」による加熱調理の開始操作の有無を判断する。
STEP7で、調理制御部51は、湯沸かしスイッチ60がONしたか否かを判断する。そして、湯沸かしスイッチ60がONしたときはSTEP8に進み、調理制御部51は、左コンロ4Lの調理モードを「麺茹で大モード」に設定してSTEP9に進む。
一方、STEP7で湯沸かしスイッチ60がONしていないときには図5のSTEP60に分岐し、調理制御部51は、「麺茹でモード」による加熱調理の開始操作の有無を判断する。
STEP9で、調理制御部51は、湯沸かしスイッチ60がONしたか否かを判断する。そして、湯沸かしスイッチ60がONしたときはSTEP10に進み、調理制御部51は、調理モードの設定を解除して調理モードの設定待機状態とし、STEP1に戻る。
一方、STEP9で湯沸かしスイッチ60がONしていないときには図5のSTEP80に分岐し、調理制御部51は、「麺茹で大モード」による加熱調理の開始操作の有無を判断する。
[2.湯沸かしモード]
図4のSTEP20〜STEP23及びSTEP30〜STEP31は、「湯沸かしモード」による加熱調理の処理である。
調理制御部51は、STEP20で、タイマスイッチ61がONしているか否か(操作されているか否か)を判断する。タイマスイッチ61がONしているときはSTEP21に進み、調理制御部51は、左コンロ4L用の操作部14LのUPスイッチ63又はDOWNスイッチ64の操作に応じて、調理タイマの設定時間を増減する。
そして、続くSTEP22で左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしたとき(使用者により点火・消火ボタン10Lが点火操作されたとき)にSTEP23に進み、調理制御部51は、「湯沸かしモード」(タイマ時間のセットあり)による調理運転を開始する。
「湯沸かしモード」(タイマ時間のセットあり)による調理運転では、調理制御部51は、左コンロ4Lによる鍋(調理容器)WLの加熱を開始した後、温度センサ8Lにより被調理物の沸騰を検知した時にブザー(図示省略)等による報知を行う。ここで、調理制御部は、例えば、温度センサ8Lの検出温度が所定温度上昇するのに要した時間が沸騰判定時間以上になったときに、鍋WL内の水が沸騰したと検知する。
そして、調理制御部51は、左コンロ4Lの火力を弱めて調理タイマをスタートし、調理タイマがタイムアップした時に、左コンロ4Lを消火すると共にブザー等による報知を行う。
一方、STEP20でタイマスイッチ61がONしていないときにはSTEP30に分岐し、左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしたときにSTEP31に進んで、調理制御部51は、「湯沸かしモード」(タイマ時間のセットなし)による調理運転を開始する。また、STEP30で、左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしなかったときには、図3のSTEP3に戻る。
「湯沸かしモード」(タイマ時間のセットなし)による調理運転では、調理制御部51は、「湯沸かしモード」(タイマ時間のセット有り)と同様にして、被調理物の加熱を行うが、沸騰検知後は、左コンロ4Lを直ちに消火すると共にブザー等による報知を行う。
[3.茹で物モード」
図4のSTEP40〜STEP43、及びSTEP50〜STEP51は、「茹で物モード」による調理運転の処理である。
調理制御部51は、STEP40で、タイマスイッチ61がONしているか否かを判断する。タイマスイッチ61がONしているときはSTEP41に進み、調理制御部51は、左コンロ4L用の操作部14LのUPスイッチ63又はDOWNスイッチ64の操作に応じて、調理タイマの設定時間を増減する。
そして、続くSTEP42で左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしたときにSTEP43に進み、調理制御部51は、「茹で物モード」(タイマ時間のセットあり)による調理運転を開始する。
「茹で物モード」(タイマ時間のセットあり)による調理運転では、調理制御部51は、左コンロ4Lによる鍋WLの加熱を開始した後、温度センサ8Lにより被調理物の沸騰を検知した時にブザー等による報知を行う。そして、調理制御部51は、左コンロ4Lの火力を弱めて調理タイマをスタートし、調理タイマがタイムアップした時に、左コンロ4Lを消火すると共にブザー等による報知を行う。使用者は、点火・消火ボタン10Lの回転操作により、茹で物中の左コンロ4Lの火力を調節することができる。
一方、STEP40でタイマスイッチ61がONしていないときにはSTEP50に分岐し、左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしたときにSTEP51に進んで、調理制御部51は、「茹で物モード」(初期時間)による調理運転を開始する。また、STEP50で、左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしなかったときには、図3のSTEP5に戻る。
「茹で物モード」(初期時間)による調理運転では、調理制御部51は、「茹で物モード」(タイマ時間のセットあり)と同様にして、被調理物の加熱を行うが、沸騰検知後の調理タイマの設定時間が初期時間である60分になる。
[4.麺茹でモード]
図5のSTEP60〜STEP64、及びSTEP70〜STEP71は、「麺茹でモード」による調理運転の処理である。
調理制御部51は、図5のSTEP60で、調理タイマの初期時間(例えば5分)を、表示パネル13のタイマ表示部81に表示する。続くSTEP61で、調理制御部51は、左コンロ4L用の操作部14LのUPスイッチ63又はDOWNスイッチ64によるタイマ時間の変更操作があったか否かを判断する。
そして、タイマ時間の変更操作があったときはSTEP62に進み、調理制御部51は、UPスイッチ63又はDOWNスイッチ64の操作に応じてタイマ時間をセットする。次のSTEP63で左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしたときにSTEP64に進み、調理制御部51は、「麺茹でモード」(タイマ時間のセット有り)による調理運転を開始する。
一方、STEP61でタイマ時間の変更操作がなかったときにはSTEP70に分岐し、左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしたときにSTEP71に進んで、調理制御部51は、初期時間をタイマ時間として「麺茹でモード」(初期時間)による調理運転を開始する。また、STEP70で左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしていないときには、図3のSTEP7に戻る。「麺茹でモード」による調理運転の詳細については後述する。
[5.麺茹で大モード]
図5のSTEP80〜STEP84及びSTEP90〜STEP91は、「麺茹で大モード]による調理運転の処理である。
調理制御部51は、図5のSTEP80で、調理タイマの初期時間(例えば5分)を、表示パネル13のタイマ表示部81に表示する。続くSTEP81で、調理制御部51は、左コンロ4L用の操作部14LのUPスイッチ63又はDOWNスイッチ64によるタイマ時間の変更操作があったか否かを判断する。
そして、タイマ時間の変更操作があったときはSTEP82に進み、調理制御部51は、UPスイッチ63又はDOWNスイッチ64の操作に応じてタイマ時間をセットする。次のSTEP83で左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしたときにSTEP84に進み、調理制御部51は、「麺茹で大モード」(タイマ時間のセットあり)による調理運転を開始する。
一方、STEP81でタイマ時間の変更操作がなかったときにはSTEP90に分岐し、左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしたときにSTEP91に進んで、調理制御部51は、初期時間をタイマ時間として「麺茹で大モード」(初期時間)による調理運転を開始する。また、STEP90で左コンロ4Lの点火・消火ボタン10LがONしていないときには、図3のSTEP9に戻る。「麺茹で大モード」による調理運転の詳細については後述する。
[6.麺茹でモードによる調理運転]
次に、図6及び図8〜図9のフローチャートに従って、「麺茹でモード」による調理運転の詳細について説明する。なお、「麺茹でモード」による調理運転と「麺茹で大モード」による調理運転は、左コンロ4Lによる加熱量(火力及び加熱時間)の設定が異なる点以外は同様の手順で実行される。
図6のSTEP100で、調理制御部51は、左コンロ4Lの点火処理を行って鍋WL内の水の加熱を開始し、続くSTEP101で、温度センサ8Lによる検出温度が75℃(本発明の第1所定温度に相当する)から90℃(本発明の第2所定温度に相当する)まで上昇する間の所要時間Δtを計測する。
次のSTEP102で、調理制御部51は、温度センサ8Lの検出温度により鍋WL内の水が沸騰するのを待つ。STEP102で沸騰を検知したときにSTEP103に進み、調理制御部51は、ブザー音及び音声により、水が沸騰したことを使用者に報知する。STEP100〜STEP102の処理は、本発明の沸騰工程に相当する。
続くSTEP104は、水量認識部52による処理である。水量認識部52は、以下の表1に示した判定マップにより、STEP101で測定した所要時間Δtと、測定時の左コンロ4Lの火力(1〜9)とに対応する鍋WL内の水量(大・中・小)を判定する。
次のSTEP105で、調理制御部51は、「フェーズA」による加熱処理を実行する。ここで、図7は「フェーズA」及び後述する「フェーズB」、「フェーズC」、「フェーズD」における左コンロ4Lの火力と加熱時間の設定を示したものである。
調理容器サイズ認識部53は、使用者により「麺茹でモード」が選択されたときは、鍋WLのサイズが小(鍋径:16〜22cm)であると認識し、「麺茹で大モード」が選択されたときには、鍋WLのサイズが大(鍋径:24〜28cm)であると認識する。
麺茹で加熱量設定部54は、図7の設定に従って、「麺茹で大モード」(鍋径24〜28cm)又は「麺茹でモード」(鍋径:16〜22cm)における、各フェーズ(A〜D)での左コンロ4Lの火力と加熱時間を設定する。例えば、「麺茹でモード」で鍋WL内の水量が大であったときは、調理制御部51は、「フェーズA」における左コンロ4Lの火力を小火(XK1:2段)に設定する。
鍋WL内の水が沸騰したことを認識した使用者が、このように左コンロ4Lが小火になっているときに、鍋WLに麺を入れてタイマスイッチ61を操作することにより、麺茹で調理が開始される。なお、STEP110で、調理制御部51が、タイマスイッチ61の操作により、鍋WLへの麺の投入を検知する処理は、本発明の麺投入認識工程に相当する。
すなわち、続くSTEP106とSTEP110から成るループにおいて、STEP110でタイマスイッチ61が操作されたときにSTEP120に進む。また、STEP106で沸騰検知時点から10分が経過したときはSTEP107に進み、調理制御部51は、左コンロ4Lを消火する。この場合は、使用者が麺を入れることを忘れている又はタイマスイッチ61の操作を忘れていると想定される。
STEP120で、調理制御部51は、調理タイマのカウントダウンを開始し、続くSTEP121で、沸騰検知時からZ秒(例えば10秒)が経過した時にSTEP122に進んで麺茹で工程を実行する。
なお、調理制御部51は、STEP120で調理タイマをスタートさせたときに、STEP121〜STEP122の処理と並行してSTEP125の処理を実行する。そして、STEP125で調理タイマがタイムアップしたときにSTEP123に進み、調理制御部51は、左コンロ4Lを消火する。
[7.麺茹で工程]
図8〜図9は麺茹で工程の処理である。調理制御部51は、STEP130で左コンロ4Lの火力を大火(XK2)にして、麺を入れたことにより温度が低下した鍋WL内の水を速やかに沸騰状態に復帰させる(フェーズB)。
次のSTEP131で、大火時間(XC1)が経過するのを待ってSTEP132に進み、調理制御部51は、繰り返し初期タイマ(設定時間ta,図7参照)をスタートさせる。そして、調理制御部51は、続くSTEP133〜STEP137のループを、STEP137で繰り返し初期タイマがタイムアップするまで、繰り返し実行する(繰り返し初期,図7参照)。
STEP133〜STEP137のループでは、調理制御部51は、STEP133で左コンロ4Lを小火(XK1,本発明の第2加熱力に相当する)にしてSTEP134で小火時間(XC2,本発明の第2所定時間に相当する)の経過を待ち(フェーズC)、続くSTEP135で左コンロ4Lを大火(XK2,本発明の第1加熱力に相当する)にしてSTEP136で大火時間(XC3,本発明の第1所定時間)の経過を待つ(フェーズD)処理を繰り返す。このように、フェーズCの処理とフェーズDの処理を交互に実行することにより、左コンロ4Lを小火にして鍋WLからの吹きこぼれを防止しつつ、左コンロ4Lを大火にして鍋WL内の水を沸騰した状態に維持する。
なお、フェーズCの処理は本発明の第2麺茹で処理に相当し、フェーズDの処理は本発明の第1麺茹で処理に相当する。
STEP137で繰り返し初期タイマがタイムアップしたときにSTEP140に進み、調理制御部51は繰り返し中期タイマ(設定時間tb,図7参照)をスタートさせる。そして、調理制御部51は、続くSTEP141〜STEP145のループを、STEP145で繰り返し中期タイマがタイムアップするまで、繰り返し実行する(繰り返し中期,図7参照)。
STEP141〜STEP145のループでは、調理制御部51は、STEP141で左コンロ4Lを小火(XK1)にしてSTEP142で小火時間(XC4)の経過を待ち(フェーズC)、続くSTEP143で左コンロ4Lを大火(XK2)にしてSTEP144で大火時間(XC5)の経過を待つ(フェーズD)処理を繰り返す。
ここで、図7に示したように、繰り返し中期における単位時間あたりの平均加熱量は、繰り返し初期における単位時間あたりの平均加熱量よりも多く設定される。そして、これにより、繰り返し初期における加熱により、鍋WL内の麺の状態が安定して吹き零れし難くなったときに、麺に対する加熱量を増大させて効率良く麺茹で調理を行うようにしている。
ここで、左コンロ4Lによる加熱量は、左コンロ4Lの火力(加熱力)×加熱時間で規定され、単位時間あたりの平均加熱量を大きくするには、フェーズCの小火の火力を大きくする、フェーズDの大火の火力を大きくする、フェーズCの小火による加熱時間を短くする、及びフェーズDの大火による加熱時間を長くする、という四つの変更処理のうちのいずれか又は二つ以上の組み合わせを行えばよい。
STEP145で繰り返し中期タイマがタイムアップしたときに図9のSTEP150に進み、STEP150〜STEP153のループを、図6のSTEP125で調理タイマがタイムアップするまで、繰り返し実行する(繰り返し終期,図7参照)。
なお、上述したように、図6のSTEP125で調理タイマがタイムアップしたときには、麺茹で工程の繰り返し初期、繰り返し中期、及び繰り返し終期のいずれの時点においても、左コンロ4Lが消火されて麺茹で工程が終了する。
STEP150〜STEP153のループでは、調理制御部51は、STEP150で左コンロ4Lを小火(XK1)にしてSTEP151で小火時間(XC6)の経過を待ち(フェーズC)、続くSTEP152で左コンロ4Lを大火(XK2)にしてSTEP153で大火時間(XC7)の経過を待つ(フェーズD)処理を繰り返す。
ここで、図7に示したように、繰り返し終期における単位時間あたりの平均加熱量は、繰り返し中期における単位時間あたりの平均加熱量よりも、さらに多く設定される。そして、これにより、麺に対する加熱量をさらに増加させている。
図6のSTEP125で調理タイマがタイムアップしたときに麺茹で工程を終了し、調理制御部51は、図6のSTEP123に進んで左コンロ4Lを消火して、「麺茹でモード」による調理運転を終了する。
次に、図10は、以上説明した「麺茹モード」による調理運転を実行したときの左コンロ4Lの火力及び温度センサ8Lの検出温度Tの推移を、縦軸を火力及び温度に設定し、横軸を時間(t)に設定して示したものである。
図10のt1は使用者が「麺茹でモード」による調理運転の開始を指示した時点(図5のSTEP63又はSTEP70でYES)であり、左コンロ4Lの点火処理がなされて鍋WLの加熱が開始され、温度センサ8Lの検出温度Tが上昇する。そして、温度センサ8Lの検出温度Tが75℃から90℃まで上昇するときの所要時間Δtが測定される(図6のSTEP101)。
t2は鍋WL内の水の沸騰が検知された時点であり(図6のSTEP102でYES)、t2〜t4が左コンロ4Lの火力を小火(XK1,2段)に設定して、鍋WLからの吹き零れを防止しつつ麺の投入に備えるフェーズAの期間である(図6のSTEP105〜STEP106,STEP110,STEP120〜STEP121)。
t3は鍋WLに麺を投入した使用者により、麺茹での開始指示がなされた時点(図6のSTEP110でYES)である。t4は、沸騰検知時t2からZ秒が経過した時点(図6のSTEP121でYES)である。t4〜t5は左コンロ4Lの火力を大(XK2,4段)にして、麺の投入により温度が下がった鍋WL内の水の温度を昇温させるフェーズBの処理(図8のSTEP130〜STEP131)である。
t5〜t11は、左コンロ4Lの火力をフェーズCで小火(XK1,2段)にし、フェーズDで大火(XK2,4段)にする処理を繰り返す繰り返し初期の処理(図8のSTEP132〜STEP137)である。
繰り返し初期の処理では、左コンロ4Lの火力をフェーズCで小火にすることにより、鍋WLからの吹き零れを防止しつつ、フェーズDで大火にすることにより、鍋WL内の水を極力沸騰状態に維持している。なお、繰り返し中期の処理(図8のSTEP140〜STEP145)、及び繰り返し終期の処理(図9のSTEP150〜STEP153)においても、同様に左コンロ4Lの火力を小火と大火に切替えて鍋WLが加熱される。
[8.他の実施形態1]
図11は、図6に示したフローチャートの一部の処理を変更したものであり、図11のSTEP160〜STEP165の処理は、図6のSTEP100〜STEP105の処理と同様である。また、図11のSTEP190〜STEP193及びSTEP195の処理は、図6のSTEP120〜STEP123及びSTEP125の処理と同様である。
図6のフローチャートでは、調理制御部51は、STEP110でタイマスイッチ61が操作されたときに、STEP120に進んで麺茹で工程を実行し、沸騰検知時から10分が経過するまでにタイマスイッチ61が操作されなかったときには、STEP107に進んで左コンロ4Lを消火している。
それに対して、図11に示したフローチャートでは、STEP165で左コンロ4Lの火力を小火に変更した後、STEP166とSTEP180からなるループにより、調理制御部51は、STEP166で沸騰検知時から30秒が経過するか、STEP180でタイマスイッチ61が操作されるのを待つ。
STEP180で、タイマスイッチ61が操作される前に、STEP166で沸騰検知時から30秒が経過したときは、図12のSTEP200に進む。そして、調理制御部51は、STEP200で調理タイマをスタートさせて、STEP201で麺茹で工程を実行する。これにより、使用者が鍋WLに麺を入れさえすれば、使用者がタイマスイッチ61の操作を忘れても麺茹で工程が開始される。
調理制御部51は、STEP201で麺茹で工程を実行しつつ、STEP202でタイマスイッチ61の操作の有無を判断する。そして、タイマスイッチ61が操作されたときには、STEP203に進み、調理制御部51は、左コンロ4Lの火力を小火(XK1)に変更する。
STEP204以降の処理は、図6のSTEP120以降の処理と同様であり、調理制御部51は、使用者がタイマスイッチ61の操作により、麺茹での開始を指示したときには、指示がなされた時から麺茹で工程を再実行する。
図11〜図12のフローチャートによれば、鍋WLに麺を入れた使用者が、タイマスイッチ61を操作しなかった場合であっても、STEP166で沸騰検知から30秒たった時に麺茹で工程が開始される。また、STEP180で使用者がタイマスイッチ61を操作したときにも、麺茹で工程が開始される。
[9.他の実施形態2]
図13は、麺茹で工程の実行中における大火の火力の変更を可能にした実施形態のフローチャートである。図13は、繰り返し初期工程を例に説明しているが、繰り返し中期工程及び繰り返し終期工程においても、同様にして大火の火力の変更を可能にすることができる。
図13のSTEP210で、調理制御部51は、繰り返し初期タイマをスタートさせる。そして、調理制御部51は、STEP211〜STEP215のループを、STEP215で繰り返し初期タイマがタイムアップするまで繰り返し実行する。
STEP211〜STEP215のループでは、調理制御部51は、STEP211で左コンロ4Lを小火(XK1)にしてSTEP212で小火時間(XC2)の経過を待ち(フェーズC)、続くSTEP213で左コンロ4Lを大火(XK2)にしてSTEP214で大火時間(XC3)の経過を待つ(フェーズD)の処理を繰り返す。
そして、STEP212で小火時間(XC2)が経過していないときはSTEP220に分岐し、STEP220で点火・消火ボタン10Lの回転操作による火力変更の指示があったときには、STEP221に進んで、調理制御部51は、大火を指示後の火力に変更してSTEP213に進む。また、STEP220で火力変更の指示がなかったときにはSTEP212に戻る。
同様に、STEP214で大火時間(XC3)が経過していないときはSTEP230に分岐し、STEP230で点火・消火ボタン10Lの回転操作による火力変更の指示があったときには、STEP231に進んで、調理制御部51は、大火を指示後の火力に変更してSTEP232に進む。
STEP232で、調理制御部51は、大火時間(XC3)をリセットしてSTEP214に戻る。また、STEP230で火力変更指示がなかったときには、STEP214に戻る。
このように、STEP220〜STEP221、及びSTEP230〜STEP232の処理を追加することにより、麺茹で調理中の使用者による火力の調整を可能にすることができる。
なお、本実施形態では、本発明の加熱調理装置としてガスコンロを示したが、電気コンロ等の他の種類の加熱調理装置に対しても、本発明の適用が可能である。
また、本実施形態において、調理容器サイズ認識部53は、使用者による「麺茹でモード」と「麺茹で大モード」の選択状況に応じて、調理容器のサイズを認識したが、光反射センサやイメージセンサを備えて、調理容器サイズ認識部53が、これらのセンサの検出出力により鍋のサイズを認識する構成としてもよい。或いは、使用者が鍋のサイズを直接入力するスイッチを設けて、このスイッチの操作に応じて調理容器サイズ認識部53が調理容器のサイズを認識する構成としてもよい。
また、本実施形態において、水量認識部52は、調理容器内の水を沸騰させるときに、温度センサ8Lの検出温度が75℃から90℃まで上昇するときの所要時間Δtに基づいて、調理容器内の水量を認識したが、他の構成により調理容器内の水量を認識するようにしてもよい。例えば、重量センサにより水が入れられた調理容器の重量を検出することで、調理容器内の水量を認識してもよく、また、使用者の操作により調理容器内の水量を入力できるようにし、この入力に応じて調理容器内の水量を認識するようにしてもよい。
1…ガスコンロ(加熱調理装置)、4…コンロバーナ、8…温度センサ、40…点火電極、50…コントロールユニット、51…調理制御部、52…水量認識部、53…調理容器サイズ認識部、54…麺茹で加熱量設定部。

Claims (2)

  1. 被調理物が入れられた調理容器を加熱する加熱部と、
    前記調理容器内の水の量を認識する水量認識部と、
    前記調理容器のサイズを認識する調理容器サイズ認識部と、
    前記調理容器又は前記調理容器内の被調理物の温度を検出する温度センサと、
    水が入れられた調理容器を加熱して、前記温度センサの検出温度に基づいて前記調理容器内の水の沸騰を検知する沸騰工程と、該沸騰工程により前記調理容器内の水の沸騰が検知された後に、前記調理容器への麺の投入を認識する麺投入認識工程と、該麺投入認識工程により前記調理容器への麺の投入が認識された後に、前記加熱部の加熱力を第1加熱力として第1所定時間加熱する第1麺茹で処理と、前記加熱部の加熱力を該第1加熱力よりも小さい第2加熱力として第2所定時間加熱する第2麺茹で処理とを交互に実行することによって、前記調理容器内の麺を加熱する麺茹で工程とを含む、麺茹でモードによる調理運転を実行する調理制御部と、
    前記水量認識部により認識された前記調理容器内の水の量と、前記調理容器サイズ認識部により認識された前記調理容器のサイズとに基づいて、前記調理容器内の水の量が多いほど、また、前記調理容器のサイズが大きいほど、前記麺茹で工程における単位時間あたりの平均加熱量が多くなるように、前記第1加熱力、前記第1所定時間、前記第2加熱力、及び前記第2所定時間を設定する麺茹で加熱量設定部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理装置。
  2. 請求項1に記載の加熱調理装置において、
    前記水量認識部は、前記沸騰工程において、前記温度センサの検出温度が第1所定温度から第2所定温度まで上昇するときの所要時間を測定し、該所要時間が長いほど前記調理容器内の水の量が多いと認識すると共に、該測定時の前記加熱部の加熱力が大きいほど前記調理容器内の水の量が多いと認識することを特徴とする加熱調理装置。
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