JP2014233273A - 水中油型乳化調味料 - Google Patents

水中油型乳化調味料 Download PDF

Info

Publication number
JP2014233273A
JP2014233273A JP2013118193A JP2013118193A JP2014233273A JP 2014233273 A JP2014233273 A JP 2014233273A JP 2013118193 A JP2013118193 A JP 2013118193A JP 2013118193 A JP2013118193 A JP 2013118193A JP 2014233273 A JP2014233273 A JP 2014233273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
emulsified seasoning
temperature
water
water emulsified
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013118193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6198469B2 (ja
Inventor
聡子 室塚
Satoko Murozuka
聡子 室塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
QP Corp
Original Assignee
QP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by QP Corp filed Critical QP Corp
Priority to JP2013118193A priority Critical patent/JP6198469B2/ja
Publication of JP2014233273A publication Critical patent/JP2014233273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6198469B2 publication Critical patent/JP6198469B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seasonings (AREA)

Abstract

【課題】トッピング材を含め、マヨネーズ様食品、クリーム様食品等の半固形状乳化食品において、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈する水中油型乳化調味料を提供。
【解決手段】サイリウムシードガムと、澱粉分解物とを含有し、前記サイリウムシードガムが非溶解状態で分散されてなる、水中油型乳化調味料で、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈する水中油型乳化調味料。卵黄を0.1〜5%(固形分換算)含有する、水中油型乳化調味料。前記水中油型乳化調味料を昇温速度2.5℃/分で20℃から90℃まで昇温させ、その後、降温速度10℃/分で90℃から20℃まで降温させた場合の、複素粘性率が、20℃から90℃まで昇温したときは徐々に低下し続け、かつ、90℃から20℃まで降温したときは徐々に上昇し続ける、水中油型乳化調味料。
【選択図】図1

Description

本発明は、水中油型乳化調味料に関する。より詳細には、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈する水中油型乳化調味料に関する。
加熱したチーズに対する嗜好性は高く、チーズを加熱調理に用いる頻度は増えており、近年では、加熱調理向けのチーズの需要は、ナチュラルチーズ、プロセスチーズともに増加傾向にある。
プロセスチーズは、加熱溶融後に所望の形態に形成して製品化できるという特徴があり、ブロック型やスライス形状など、非常にバラエティに富んだ形状の製品が市場に流通している(特許文献1)。
しかしながら、製品化後のプロセスチーズは、食品にトッピングするときの形状を調整することは困難であり、例えば、線描きなど、細口のノズルから吐出し食品表面に線状に付着・固化させることはできない。そのため、プロセスチーズ用いたトッピングの形態は制限されている。
一方で、マヨネーズ様食品、クリーム様食品等の半固形状乳化食品は、パン、ピザ、パスタ、肉、野菜等の食品表面に塗布し、オーブン、スチーマー等で加熱することにより、食品表面に調味成分をなじませるとともにトッピングを形成することができる。
このような半固形状乳化食品は、細口のノズルから吐出して線描きすることにより、曲線状のトッピングを形成することも容易であり、トッピング形態の自由度が高い。
特開2011−244791号公報 特開2001−204375号公報
パン等とともに焼成するマヨネーズ風味のトッピング材として、マヨネーズ原料に、α化されていない小麦粉を混合したものが提案されている(特許文献2)。
しかし、このようなトッピング材を含め、従来のマヨネーズ様食品、クリーム様食品等の半固形状乳化食品では、加熱したときに、チーズが加熱溶融したようなツヤは得られなかった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するものであり、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈する水中油型乳化調味料を提供する。
本願発明者は、鋭意研究した結果、意外にも、サイリウムシードガムが非溶解状態で分散され、澱粉分解物を含有する水中油型乳化調味料が、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)サイリウムシードガムと、澱粉分解物とを含有し、
前記サイリウムシードガムが非溶解状態で分散されてなる、
水中油型乳化調味料、
(2)(1)記載の水中油型乳化調味料において、
乳化性澱粉をさらに含有する、
水中油型乳化調味料、
(3)(1)または(2)に記載の水中油型乳化調味料において、
卵黄を0.1〜5%(固形分換算)含有する、
水中油型乳化調味料、
である。
(4)(1)ないし(3)のいずれかに記載の水中油型乳化調味料において、
前記水中油型乳化調味料を昇温速度2.5℃/分で20℃から90℃まで昇温させ、その後、降温速度10℃/分で90℃から20℃まで降温させた場合の、複素粘性率が、
20℃から90℃まで昇温したときは徐々に低下し続け、
かつ、90℃から20℃まで降温したときは徐々に上昇し続ける、
水中油型乳化調味料、
である。
本発明の水中油型乳化調味料によれば、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈する水中油型乳化調味料を提供できる。
これにより、線描きのように自由度の高いパターンで塗布されたトッピングであって、かつ加熱溶融したチーズのような外観を有するトッピングを、食品表面に形成することができる。
図1A、Bは、実施例1の水中油型乳化調味料における温度と複素粘性率η*の対数値との関係図である。 図2A、Bは、比較例2の水中油型乳化調味料における温度と複素粘性率η*の対数値との関係図である。 図3A、Bは、比較例5の水中油型乳化調味料における温度と複素粘性率η*の対数値との関係図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、本発明において、格別に断らない限り、「部」は「質量部」を意味し、「%」は「質量%」を意味する。
<本発明の特徴>
本発明の水中油型乳化調味料は、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈することに特徴を有する。
具体的には、サイリウムシードガムと、澱粉分解物とを含有する。
前記サイリウムシードガムが非溶解状態で分散されてなる。
また、本発明の水中油型乳化調味料は、上記構成を有することにより、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率が、図1に示すような関係を有することを特徴とする。
ここで、図1は、本発明の水中油型乳化調味料について、レオメータを用いて測定される温度と複素粘性率(昇温速度2.5℃/分、測定周波数1Hz)との関係を示したものである。図中、横軸は20.0℃から90.0℃までの温度を示し、縦軸は水中油型乳化調味料の複素粘性率の対数値を示している。
図1から、本発明の水中油型乳化調味料の温度と複素粘性率の対数値の関係をグラフにプロットした場合に、複素粘性率が20℃から90℃まで徐々に低下し続けることがわかる。水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率が、このような関係を有することにより、本発明の水中油型乳化調味料を加熱すると、加熱によりチーズが溶融したときのような状態変化を示す。
また、水中油型乳化調味料を加熱した後、常温に冷却すると、加熱により溶解していたサイリウムシードガムがゲル化するとともに、サイリウムシードガムと澱粉分解物が相互に反応することにより、水中油型乳化調味料の表面にツヤのある被膜を形成する。このため、加熱した後に冷却したチーズのようなツヤを呈することができる。
<水中油型乳化調味料>
本発明の水中油型乳化調味料は、サイリウムシードガムと、澱粉分解物とを含有し、前記サイリウムシードガムが非溶解状態で分散されてなり、食用油脂が油滴として水相中にほぼ均一に分散して水中油型の乳化状態となっているものである。
本発明の水中油型乳化調味料の製品形態としては、食用油脂、食酢および卵黄を含有するマヨネーズ類または半固形状乳化ドレッシング等のpHが4.6以下の酸性水中油型乳化調味料のほか、クリームソース、ホワイトソース、オランデーズソース等を挙げることができる。これらの中でも、食用油脂、食酢および卵黄を含有する酸性水中油型乳化調味料は、線描きのように自由度の高いパターンでトッピングを形成できる一方で、特に、加熱とその後の冷却により、油分離や凝固を起こしやすく、加熱溶融したチーズとは全く異なる外観となる。しかし、本発明によれば、このような酸性水中油型乳化調味料であっても、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈する。したがって、本発明は、このような酸性水中油型乳化調味料において好適に実施できる。
50℃ 熱水溶解
<サイリウムシードガム>
本発明の水中油型乳化調味料は、サイリウムシードガムを含有する。
本発明の水中油型乳化調味料に用いるサイリウムシードガムとしては、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせることができるサイリウムシードガムであれば、いずれのものでもよい。
サイリウムシードガムとは、オオバコ科の植物(Plantago ovata FORSK.)の種子の外皮を、粉砕して得られたもの又はこれを温時〜熱時水で抽出して得られる多糖類(ガム類)のことであり、例えば、イサゴール、プランタゴ・オバタ種皮から得られるものを使用することができる。
特に、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせやすく、かつ、水中油型乳化調味料を加熱した後冷却した際、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈しやすいことから、冷水での粘度発現性を抑制したサイリウムシードガムを用いるとよい。
<サイリウムシードガムの分散状態>
本発明の水中油型乳化調味料は、サイリウムシードガムが非溶解状態で分散されてなる。
本発明において、非溶解状態とは、サイリウムシードガムの一部又は全部が水に溶解せず、この状態のサイリウムシードガムが水中油型乳化調味料中にほぼ均一に分散していることをいう。すなわち、本発明の水中油型乳化調味料において、サイリウムシードガムの少なくとも一部又は全部が溶解せずに存在しており、より具体的には、サイリウムシードガムは膨潤(吸水)した状態で粒子として存在している。
一般的にサイリウムシードガムは、分子量や精製方法等によって冷水に一部は溶けるものの完全には溶けにくく、また凝集性が極めて高く水中に塊状となって存在する。そのため、従来、水中油型乳化調味料にサイリウムシードガムを使用する際には、サイリウムシードガムを水相に分散した状態で70〜100℃の温度に加熱して融解させていた。
よって、本発明において、サイリウムシードガムを非溶解状態で水中油型乳化調味料中にほぼ均一に分散させるためには、従来のサイリウムシードガムの使用方法とは異なり、水中油型乳化調味料の製造工程において、サイリウムシードガムの融点付近の70℃を超える温度で加熱することなく製造する必要がある。
<サイリウムシードガムの含有量>
本発明の水中油型乳化調味料は、サイリウムシードガムの種類にもよるが、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを十分呈することができるように、サイリウムシードガムを0.3%以上含有することができ、さらに0.5%以上含有することができる。
また、細口のノズルから吐出しやすく線描き等の自由度が高いトッピングを形成しやくす、かつ、水中油型乳化調味料を加熱後冷却したときに良好な食感を得られやすいように、サイリウムシードガムを2%以下含有することができ、さらに1.5%以下含有することができる。
<澱粉分解物>
本発明の水中油型乳化調味料は、澱粉分解物を含有する。
本発明の水中油型乳化調味料に用いる澱粉分解物としては、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせることができる澱粉分解物であれば、いずれのものでもよい。
例えば、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、ワキシコーンスターチ、タピオカ澱粉等の澱粉類を分解して得られるデキストリン、マルトデキストリン、水飴等が挙げられる。
特に、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせやすく、かつ、水中油型乳化調味料を加熱した後冷却した際、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈しやすいことから、DE9以上の澱粉分解物を用いるとよく、さらにDE11以上、さらにDE15以上の澱粉分解物を用いるとよい。
また、水中油型乳化調味料を加熱した後冷却した際、水中油型乳化調味料の表面にツヤのある被膜を形成しやすいように、DE40以下の澱粉分解物を用いるとよく、さらにDE25以下の澱粉分解物を用いるとよい。
なお、DEは澱粉分解物における分解の程度を表す指標であり、DEの値が大きくなるにつれ分解の程度が高くなる。
<澱粉分解物の含有量>
本発明の水中油型乳化調味料は、澱粉分解物の種類にもよるが、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを十分呈することができるように、澱粉分解物を3%以上含有することができ、さらに5%以上含有することができる。
また、細口のノズルから吐出しやすく線描き等の自由度が高いトッピングを形成しやくす、かつ、水中油型乳化調味料を加熱後冷却したときに良好な食感を得られやすいように、澱粉分解物を20%以下含有することができ、さらに15%以下含有することができる。
<乳化剤>
本発明の水中油型乳化調味料は、乳化剤として、例えば、卵黄、卵白、全卵、レシチン、リゾレシチン、乳蛋白、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、乳化性澱粉等を含有することができる。
<乳化性澱粉>
本発明の水中油型乳化調味料は、さらに乳化性澱粉を含有することができる。
本発明の水中油型乳化調味料に用いる乳化性澱粉としては、食用であり、乳化性を有する澱粉であれば特に限定はない。
例えば、乳化性を有する加工澱粉が挙げられ、特に、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせやすいことから、加工澱粉の中でもオクテニルコハク酸エステル化処理した澱粉を用いるとよい。また、当該処理澱粉はさらに酸で部分分解処理したものでもよく、酵素で部分分解処理したものでもよく、アルファ化したものでもよい。
<乳化性澱粉の含有量>
本発明の水中油型乳化調味料は、後述する卵黄の含有量にもよるが、乳化性澱粉を0.1〜5%含有することができ、さらに0.5〜3%含有することができる。
乳化性澱粉の含有量が前記範囲であることにより、水中油型乳化調味料を加熱する前の油滴の微細化と、それによる水中油型乳化調味料の粘度発現と安定化に寄与する。さらに、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせやすくすることができる。
<卵黄>
本発明の水中油型乳化調味料は、さらに卵黄を0.1〜5%(固形分換算)含有することができる。特に、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせやすくすることができるように、卵黄を0.5〜4%(固形分換算)含有するとよく、さらに1〜3%(固形分換算)含有するとよい。
また、卵黄の含有量が前記範囲であることにより、水中油型乳化調味料を加熱する前の油滴の微細化と、それによる水中油型乳化調味料の粘度発現と安定化に寄与する。
本発明の水中油型乳化調味料に用いる卵黄としては、食用として一般的に用いている卵黄であれば特に限定するものではない。例えば、生卵黄をはじめ、当該生卵黄に殺菌処理、冷凍処理、スプレードライ又はフリーズドライ等の乾燥処理、ホスフォリパーゼA1、ホスフォリパーゼA2、ホスフォリパーゼC、ホスフォリパーゼD又はプロテアーゼ等による酵素処理、酵母又はグルコースオキシダーゼ等による脱糖処理、超臨界二酸化炭素処理等の脱コレステロール処理、食塩又は糖類等の混合処理等の1種又は2種以上の処理を施したもの等が挙げられる。特に、油滴の分散状態を安定化の点から、上述の酵素処理をした卵黄、中でも、ホスフォリパーゼA1又はホスフォリパーゼA2で酵素処理した卵黄、
即ちリゾ化卵黄を挙げることができる。
<食用油脂>
本発明の水中油型乳化調味料において、油相は主成分として食用油脂を含有することができる。
食用油脂としては、従来の水中油型乳化調味料で使用される種々の食用油脂であれば特に限定するものではなく、具体的には、例えば、菜種油、大豆油、コーン油、サフラワー油、ひまわり油、綿実油、ごま油、こめ油、パーム油、パームオレイン、オリーブ油、落花生油、やし油、しそ油、乳脂、牛脂、ラード、魚油等の動植物油又はこれらの精製油、中鎖脂肪酸トリグリセリド、エステル交換油のような化学的あるいは酵素処理等を施して得られる油脂等の1種又は2種以上を組み合わせて配合することができる。
また、これら食用油脂としては、生クリームや牛乳等の食用油脂を含む原料により配合してもよい。
<食用油脂と水分の含有量>
前記食用油脂の配合量としては、一般的な水中油型乳化調味料と同程度にすればよいが、特に、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせやすく、本発明の水中油型乳化調味料を加熱した際に、加熱によりチーズが溶融したときのような状態変化を示しやすいことから、食用油脂の配合量は10〜40%とするとよく、10〜35%とするとよい。
また、食用油脂を前記範囲とするとともに、水中油型乳化調味料の水分含有量を35〜70%にすることにより、さらに水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせやすく、本発明の水中油型乳化調味料を加熱した際に、加熱によりチーズが溶融したときのような状態変化を示しやすくすることができる。
<その他の成分>
本発明の水中油型乳化調味料には、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分のほかに水中油型乳化調味料に通常用いられている各種原料を適宜選択し含有させることができる。例えば、食酢(醸造酢)、クエン酸、乳酸、レモン果汁等の酸味剤、グルタミン酸ナトリウム、食塩、砂糖等の各種調味料、キサンタンガム等の増粘多糖類(サイリウムシードガムを除く)、アスコルビン酸又はその塩、ビタミンE等の酸化防止剤、各種エキス、辛子粉、胡椒等の香辛料、各種蛋白質やこれらの分解物、ダイス状のゆで卵、きゅうりのピクルス、玉ねぎ、パセリ等のみじん切りにした野菜等を挙げることができる。このうち、食塩、調味料及び糖類を少なくとも含んでいるとよい。
<粘度>
本発明の水中油型乳化調味料は、食品表面に塗布し、オーブン、スチーマー等で加熱した際、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせやすく、かつ、状態変化しても食品表面から垂れ落ちないように、50Pa・s以上であるとよく、さらに75Pa・s以上であるとよく、さらに100Pa・s以上であるとよい。
また、細口のノズルから吐出しやすく線描き等の自由度が高いトッピングを形成しやすく、かつ、水中油型乳化調味料を加熱後冷却したときに良好な食感を得られやすいように、前記粘度は500Pa・s以下であるとよく、さらに450Pa・s以下であるとよい。
ここで、本発明の水中油型乳化調味料の粘度は、品温25℃の被検体をBH型粘度計にて、回転数2rpmの条件で、粘度が37.5Pa・s以上75Pa・s未満のときローターNo.4、75Pa・s以上150Pa・s未満のときローターNo.5、150Pa・s以上375Pa・s未満のときローターNo.6、375Pa・s以上のときローターNo.7を使用し、測定開始後1分後の示度により算出した値である。
<動的粘性特性:水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率の関係>
本発明の水中油型乳化調味料は、水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1A、Bに示すような関係(動的粘性特性)をもたせることを特徴としている。
具体的には、本発明の水中油型乳化調味料の昇温速度2.5℃/分で20.0℃から90.0℃に昇温させて複素粘性率を測定し、温度と複素粘性率の対数値の関係をグラフにプロットした場合に、複素粘性率が20℃から90℃まで徐々に低下し続ける(図1A)。
また、90.0℃まで昇温後、本発明の水中油型乳化調味料の速度10℃/分で90.0℃から20.0℃に降温させて複素粘性率を測定し、温度と複素粘性率の対数値の関係をグラフにプロットした場合に、複素粘性率が90℃から20℃まで徐々に増加し、昇温する前とほぼ同等の複素粘性率に戻る。
ここで、複素粘性率の測定は、レオメータを用いて行うことができる。レオメータとしては、例えば、商品名「ARES−RFS」・「AR−2000」・「AR−G2」(ティー・エイ・インスツルメント社製)、「RS600」(サーモ・ハーケ社製)、「MCR−501」・「MCR−301」(アントン・パール社製)等の高精度レオメータを用いることができる。
本発明の水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率に、図1に示すような関係をもたせるには、サイリウムシードガムと、澱粉分解物とを含有し、前記サイリウムシードガムが非溶解状態で分散されていればよい。
図1A、2A、3Aは、温度と複素粘性率(昇温速度2.5℃/分、測定周波数1Hz)との関係を、本発明の水中油型乳化調味料と、従来の種々の水中油型乳化調味料について示したものである。図中、横軸は20.0℃から90.0℃までの温度を示し、縦軸は種々の水中油型乳化調味料の複素粘性率の対数値を示している。
一方、図1B、2B、3Bは、温度と複素粘性率(降温速度10℃/分、測定周波数1Hz)との関係を、本発明の水中油型乳化調味料と、従来の種々の水中油型乳化調味料について示したものである。図中、横軸は90.0℃から20.0℃までの温度を示し、縦軸は種々の水中油型乳化調味料の複素粘性率の対数値を示している。
具体的には、図1〜3は、次の水中油型乳化調味料自体の温度と複素粘性率との関係を示したものである。
図1A、B:後述する実施例1の水中油型乳化調味料
図2A、B:後述する比較例2の水中油型乳化調味料
図3A、B:後述する比較例5の水中油型乳化調味料
図1Aを参照すると、実施例1の水中油型乳化調味料は、複素粘性率が20℃から90℃まで徐々に低下し続ける。
図1Bを参照すると、実施例1の水中油型乳化調味料は、複素粘性率が90℃から20℃まで徐々に増加し、昇温する前とほぼ同等の複素粘性率に戻る。
このような動的粘性特性は、サイリウムシードガムおよび澱粉分解物を含有し、前記サイリウムシードガムを非溶解状態で分散した場合に生じる。この場合、本発明の水中油型乳化調味料を加熱すると、加熱によりチーズが溶融したときのように状態が変化し、その後冷却することにより、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈する。
図2Aを参照すると、比較例2の水中油型乳化調味料は、複素粘性率が20℃から40℃付近の間では徐々に低下し、40℃から70℃付近の間では徐々に増加し、70℃付近から90℃の間では温度上昇に伴って大きく増加する。
図2Bを参照すると、比較例2の水中油型乳化調味料は、複素粘性率が90℃から20℃まで、温度降下に伴って大きく増加し、20℃から90℃まで昇温する前よりも複素粘性率が大幅に増加する。
このような動的粘性特性は、サイリウムシードガム以外の増粘多糖類を非溶解状態で分散した場合に生じる。この場合、水中油型乳化調味料を加熱すると、加熱中に急激に粘度が増加するため、加熱によりチーズが溶融したときのような状態変化とならない。また、加熱後の冷却により、大幅に粘度が増加するため、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈しない。
図3Aを参照すると、比較例5の水中油型乳化調味料は、複素粘性率が20℃から80℃付近の間では徐々に低下するが、80℃付近から90℃の間では温度上昇に伴って大きく低下する。
図3Bを参照すると、比較例5の水中油型乳化調味料は、複素粘性率が90℃から20℃まで、温度降下に伴って大きく低下し、昇温する前よりも複素粘性率が大幅に低下する。
このような動的粘性特性は、従来の一般的なマヨネーズ様食品で得られる。この場合、水中油型乳化調味料を加熱すると、加熱中に油分離することにより急激に粘度が低下し、その際水分が蒸発するため、その後冷却した際、加熱溶融したチーズのようなツヤを有さない。
<水中油型乳化調味料の製造方法>
本発明の水中油型乳化調味料の製造方法は、サイリウムシードガムを水相に分散した状態では70℃以上に加熱することなく製造する方法であり、サイリウムシードガムを水相に分散した状態では70℃以上に加熱しない点以外は、常法に従うことができる。
すなわち、サイリウムシードガムをあらかじめ水相に分散させた後、その水相を油相と混合乳化しても、又はサイリウムシードガムを、あらかじめ油相に分散させた後、その油相を水相と混合乳化しても、混合乳化後にはサイリウムシードガムは水相で分散する。
したがって、水相にサイリウムシードガムが非溶解状態で分散している本発明の水中油型乳化調味料を製造するためには、水相と油相との混合乳化前に、サイリウムシードガムを水相に分散させても油相に分散させてもよく、さらには水相と油相の混合乳化後にサイリウムシードガムを分散させてもよいが、いずれの場合においても水相にサイリウムシードガムが分散している状態では70℃以上に加熱しないようにする。
本発明の水中油型乳化調味料の製造方法は、より具体的には、例えば、水相原料として、サイリウムシードガム、澱粉分解物、乳化剤及び調味料を70℃未満で均一に混合し、ミキサー等で撹拌しながら、油相原料を注加して粗乳化し、次にコロイドミル等で精乳化した後、ボトル容器やガラス容器などに充填密封する方法などを挙げることができる。
これに対し、サイリウムシードガムを水相に分散した状態であらかじめ70℃以上に加熱すると、サイリウムシードガムの多くは60〜100℃で溶解し始めるため、水相に十分な量で非溶解状態のサイリウムシードガムを分散させることが困難となり、水中油型乳化調味料を加熱した後に冷却にしても、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈することが困難となる。
以下に本発明の水中油型乳化調味料について、実施例及び比較例に基づき、さらに説明する。なお、本発明はこれに限定するものではない。
[実施例1]
(1)水中油型乳化調味料の調製
下記の配合割合にて、水中油型乳化調味料としてマヨネーズ様食品を調製した。すなわち、食酢(酢酸酸度4%)、清水、デキストリン(DE18)、生卵黄、食塩、砂糖、サイリウムシードガム、グルタミン酸ナトリウム、辛子粉、キサンタンガムをホモミキサー(特殊機化工業製、T.K.オートホモミキサーMA)を用いて撹拌混合し、水相部を調製した。次いで、水相部をホモミキサーで撹拌しながら食用植物油を徐々に注加して粗乳化し、さらにコロイドミルを用いて精乳化した。次に、得られた乳化物を、容量300mLの三層ラミネート樹脂からなり、先端に直径10mmの内容物の吐出穴が設けられている可撓性チューブ容器に充填することにより、本発明のマヨネーズ様食品を調製した。
なお、本実施例の水中油型乳化調味料においては、澱粉分解物としてデキストリン(DE18)を使用した。
得られたマヨネーズ様食品の粘度(25℃)は、240Pa・sであった。
<配合割合>
(油相)
食用植物油 30%
(水相)
食酢(酢酸酸度4%) 26%
デキストリン(DE18) 10%
生卵黄(固形分含量50%) 6%
食塩 4%
オクテニルコハク酸澱粉ナトリウム 2%
サイリウムシードガム 2%
砂糖 2%
グルタミン酸ナトリウム 0.5%
辛子粉 0.5%
キサンタンガム 0.4%
清水 残余
―――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
(2)水中油型乳化調味料の評価
(2−1)加熱による状態変化と冷却後のツヤの評価
得られた実施例1のマヨネーズ様食品を、可撓性チューブ容器の吐出穴から、スライスした食パンの切断面全体に押し付けながら絞り出し、一辺5cmの正方形状(厚さ約2mm)になるようトッピングを形成した。また、対照として、市販の「とろける」タイプスライスチーズ(厚さ2mm)を一辺5cmの正方形状になるよう切断し、食パンの上に載せた。次に、それぞれを、オーブンで焼成(200℃、10分間)し、常温になるまで冷却した後、次の基準で目視により評価した。
<加熱による状態変化の評価基準>
A:対照と同程度に伸びて広がっており、加熱による伸展性に優れている。
B:対照よりも伸びにくく、加熱による伸展性にやや劣るが問題のない程度である。
C:加熱前と変化がほとんどなく、対照よりも伸びにくく、加熱による伸展性に劣る。
<加熱及び冷却後のツヤの評価基準>
A:対照と同程度のツヤを有している。
B:対照よりもややツヤがないが、問題のない程度である。
C:表面がでこぼこしているか、くすんでおり、対照のようなツヤはない。
得られた実施例1のマヨネーズ様食品について、上記評価基準にて評価した結果を表1に示す。
(2−2)動的粘性特性の測定
実施例1のマヨネーズ様食品の動的粘性特性を次の測定条件で測定し、温度と複素粘性率の関係を求めた。
<測定条件>
・測定装置:レオメータAR−G2(ティー・エイ・インスツルメントジャパン(株))
・ジオメトリー:Φ40mm パラレルプレート、アルミニウム製
・ギャップ:1400μm
・測定モード:温度変化測定(Temperature ramp)
・初期温度設定:20.0℃(測定温度になってから3分間平衡化後、測定)
・昇温設定:20.0℃から90.0℃に昇温
・昇温速度:2.5℃/分
・降温設定:90.0℃から20.0℃に降温
・降温速度:10℃/分
・動的歪み(固定):0.01%
・振幅周波数(固定):6.283rad/s(1Hz)
・試料量:約2g
・評価値:η*(Pa・s):複素粘性率
実施例1のマヨネーズ様食品について、上記条件にて、昇温速度2.5℃/分で20.0℃から90.0℃に昇温させて複素粘性率を測定し、温度と複素粘性率の関係を求めた結果を図1Aに示す。また、90.0℃まで昇温後、降温速度10℃/分で90.0℃から20.0℃に降温させて複素粘性率を測定し、温度と複素粘性率の関係を求めた結果を図1Bに示す。
本発明の水中油型乳化調味料の温度と複素粘性率の対数値の関係をグラフにプロットした場合に、図1Aから、複素粘性率が20.0℃から90.0℃まで徐々に低下し続けることがわかる。一方、図1Bから、複素粘性率が90.0℃から20.0℃まで徐々に増加し、昇温する前とほぼ同等の複素粘性率に戻ることがわかる。
(サイリウムシードガム溶解状態)
[比較例1]
実施例1のマヨネーズ様食品の調製において、調製した水相部を70℃まで加熱した後、水相部を撹拌しながら食用植物油を徐々に注加して粗乳化した以外は、実施例1と同様の方法でマヨネーズ様食品を調製した。得られた比較例1のマヨネーズ様食品の粘度は460Pa・sであった。
また、実施例1と同様に加熱による状態変化と冷却後のツヤの評価を行った。結果を表1に示す。
[比較例2]
特開2010−154818号の実施例1と同様にして、以下の配合割合で比較例2のマヨネーズ様食品を調製した。すなわち、サイリウムシードガムを含有しない従来のトッピング形成用のマヨネーズ様食品を調製した。得られた比較例2のマヨネーズ様食品の粘度は150Pa・sであった。
<配合割合>
(油相)
食用植物油 40%
(水相)
食酢(酢酸酸度10%) 10%
生卵黄(固形分含量50%) 10%
食塩 3%
タマリンドシードガム(加熱溶解性) 1%
ゼラチン(加熱溶解性) 1%
グルタミン酸ナトリウム 0.3%
清水 残余
―――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
実施例1と同様に加熱による状態変化と冷却後のツヤの評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1のマヨネーズ様食品と同様に、動的粘性特性を測定し、温度と複素粘性率の関係を求めた。結果を図2A、Bに示す。
図2Aから、複素粘性率が20℃から40℃付近の間では徐々に低下し、40℃から70℃付近の間では徐々に増加し、70℃付近から90℃の間では温度上昇に伴って大きく増加することがわかる。
図2Bから、複素粘性率が90℃から20℃まで、温度降下に伴って大きく増加し、昇温する前よりも複素粘性率が大幅に増加することがわかる。
Figure 2014233273
表1の結果から、サイリウムシードガムが非溶解状態で分散していることにより、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈することがわかる。
[実施例2、3、4、5、比較例3]
実施例1のマヨネーズ様食品において、デキストリン(DE18)の代わりに表2に示す澱粉分解物を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例2、3、4、5のマヨネーズ様食品を調製した。
また、澱粉分解物を配合せず、減少分を清水に置き換えた以外は実施例1と同様にして、比較例3のマヨネーズ様食品を調製した。
得られた実施例2、3、4、5、及び比較例3のマヨネーズ様食品について、実施例1と同様に加熱による状態変化と冷却後のツヤの評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 2014233273
表2の結果から、DE9〜25の澱粉分解物を含有することにより、加熱とその後の冷却により、加熱溶融したチーズのようなツヤを呈することがわかる。
乳化性澱粉なし
[実施例6]
実施例1のマヨネーズ様食品において、オクテニルコハク酸澱粉ナトリウムを配合せず、減少分を清水に置き換えた以外は、実施例1と同様にして、実施例6のマヨネーズ様食品を調製した。得られた実施例6のマヨネーズ様食品の粘度は、250Pa・sであった。
得られた実施例5のマヨネーズ様食品について、実施例1と同様に加熱による状態変化と冷却後のツヤの評価を行った。その結果、加熱による状態変化の評価はBであり、冷却後のツヤの評価はAであった。
卵黄の含油量が多い
[実施例7]
実施例1のマヨネーズ様食品において、生卵黄の配合量を9%にして、増加分は清水の配合量を減少させた以外は、実施例1と同様にして、実施例7のマヨネーズ様食品を調製した。得られた実施例7のマヨネーズ様食品の粘度は、260Pa・sであった。
得られた実施例7のマヨネーズ様食品について、実施例1と同様に加熱による状態変化と冷却後のツヤの評価を行った。その結果、加熱による状態変化の評価はBであり、冷却後のツヤの評価はAであった。
従来のマヨ
[比較例4]
下記の配合割合にした以外は、実施例1と同様の方法にて比較例4のマヨネーズ様食品を調製した。すなわち、従来のマヨネーズ様食品を調製した。
<配合割合>
(油相)
食用植物油 75%
(水相)
食酢(酢酸酸度4%換算) 11%
生卵黄(固形分含量50%) 10%
食塩 1%
タマリンドシードガム(冷水溶解性) 0.2%
グルタミン酸ナトリウム 0.3%
清水 残余
―――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
実施例1のマヨネーズ様食品と同様に、動的粘性特性を測定し、温度と複素粘性率の関係を求めた。結果を図3に示す。
図3Aから、複素粘性率が20℃から80℃付近の間では徐々に低下するが、80℃付近から90℃の間では温度上昇に伴って大きく低下することがわかる。
また、図3Bから、複素粘性率が90℃から20℃まで、温度降下に伴って大きく低下し、昇温する前よりも複素粘性率が大幅に低下することがわかる。
[実施例8]クリームソースの実施例、卵黄なし
実施例7の水中油型乳化調味料として、以下の配合割合でクリームソースを調製した。すなわち、生クリーム、バター、デキストリン(DE18)、オクテニルコハク酸澱粉ナトリウム、サイリウムシードガム、食塩、及び清水をミキサーに入れて撹拌混合した。次いで、得られた混合物を容量300gの三層ラミネート容器に充填することにより、実施例7のクリームソースを調製した。
得られた実施例7のクリームソースの粘度は200Pa・sであった。
<配合割合>
(油相)
生クリーム 50%
菜種油 8%
バター 5%
(水相)
デキストリン(DE18) 10%
オクテニルコハク酸澱粉ナトリウム 2%
サイリウムシードガム 2%
食塩 1%
砂糖 1%
チキンブイヨン 1%
オニオンパウダー 1%
清水 残余
―――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
実施例1と同様に加熱による状態変化と冷却後のツヤの評価を行った。その結果、加熱による状態変化は、対照と同程度に伸びて広がっており、加熱による伸展性に優れていた。また、加熱及び冷却後のツヤは、対照と同程度のツヤを有していた。

Claims (4)

  1. サイリウムシードガムと、澱粉分解物とを含有し、
    前記サイリウムシードガムが非溶解状態で分散されてなる、
    水中油型乳化調味料。
  2. 請求項1記載の水中油型乳化調味料において、
    乳化性澱粉をさらに含有する、
    水中油型乳化調味料。
  3. 請求項1または2に記載の水中油型乳化調味料において、
    卵黄を0.1〜5%(固形分換算)含有する、
    水中油型乳化調味料。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の水中油型乳化調味料において、
    前記水中油型乳化調味料を昇温速度2.5℃/分で20℃から90℃まで昇温させ、その後、降温速度10℃/分で90℃から20℃まで降温させた場合の、複素粘性率が、
    20℃から90℃まで昇温したときは徐々に低下し続け、
    かつ、90℃から20℃まで降温したときは徐々に上昇し続ける、
    水中油型乳化調味料。
JP2013118193A 2013-06-04 2013-06-04 水中油型乳化調味料 Active JP6198469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013118193A JP6198469B2 (ja) 2013-06-04 2013-06-04 水中油型乳化調味料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013118193A JP6198469B2 (ja) 2013-06-04 2013-06-04 水中油型乳化調味料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014233273A true JP2014233273A (ja) 2014-12-15
JP6198469B2 JP6198469B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=52136461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013118193A Active JP6198469B2 (ja) 2013-06-04 2013-06-04 水中油型乳化調味料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6198469B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018137921A1 (en) * 2017-01-25 2018-08-02 Unilever N.V. Savoury concentrate comprising inorganic salt, fat and psyllium seed husk gum
WO2019065722A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 日清オイリオグループ株式会社 水中油型乳化調味料
WO2023152823A1 (ja) * 2022-02-09 2023-08-17 昭和産業株式会社 水中油型乳化組成物、および該水中油型乳化組成物が用いられた食品

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010154818A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Q P Corp 酸性水中油型乳化食品およびその製造方法
JP4506072B2 (ja) * 2002-11-08 2010-07-21 不二製油株式会社 冷凍耐性を有する起泡性水中油型乳化物
JP2011024529A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Sanei Gen Ffi Inc 固形状調味料
WO2012176281A1 (ja) * 2011-06-21 2012-12-27 キユーピー株式会社 水溶性粉体成分分散組成物及びその製造方法、並びに水溶性粉体成分分散組成物を用いた食品

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4506072B2 (ja) * 2002-11-08 2010-07-21 不二製油株式会社 冷凍耐性を有する起泡性水中油型乳化物
JP2010154818A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Q P Corp 酸性水中油型乳化食品およびその製造方法
JP2011024529A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Sanei Gen Ffi Inc 固形状調味料
WO2012176281A1 (ja) * 2011-06-21 2012-12-27 キユーピー株式会社 水溶性粉体成分分散組成物及びその製造方法、並びに水溶性粉体成分分散組成物を用いた食品

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018137921A1 (en) * 2017-01-25 2018-08-02 Unilever N.V. Savoury concentrate comprising inorganic salt, fat and psyllium seed husk gum
WO2019065722A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 日清オイリオグループ株式会社 水中油型乳化調味料
JP6545429B1 (ja) * 2017-09-29 2019-07-17 日清オイリオグループ株式会社 水中油型乳化調味料
CN111093392A (zh) * 2017-09-29 2020-05-01 日清奥利友集团株式会社 水包油型乳化调味料
CN111093392B (zh) * 2017-09-29 2023-04-04 日清奥利友集团株式会社 水包油型乳化调味料
WO2023152823A1 (ja) * 2022-02-09 2023-08-17 昭和産業株式会社 水中油型乳化組成物、および該水中油型乳化組成物が用いられた食品
WO2023153370A1 (ja) * 2022-02-09 2023-08-17 昭和産業株式会社 水中油型乳化組成物、及び該水中油型乳化組成物が用いられた化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP6198469B2 (ja) 2017-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011120571A (ja) 水中油型乳化状調味料及びその製造方法
WO2015080232A1 (ja) 酸性水中油型乳化調味料
JP5641047B2 (ja) 水中油型乳化調味料
JP6198469B2 (ja) 水中油型乳化調味料
JP6198468B2 (ja) 水中油型乳化調味料
KR20230084132A (ko) 식품용 전분 조성물 및 그의 제조방법
JPWO2012002285A1 (ja) 酸性水中油型乳化食品
JP2010207155A (ja) α化麺用高油分乳化油脂組成物及びその製造方法並びにこれを使用したα化麺用ソース及びα化麺
JP5713586B2 (ja) クリームソース類の製造方法、及びそのクリームソース類を用いるトッピング又はベーカリーの製造方法
JP5644212B2 (ja) 酸性水中油型乳化食品
JPH04112774A (ja) ソース
JP4085938B2 (ja) パスタソース
JP4972078B2 (ja) 酸性水中油型乳化食品およびその製造方法
JP5654836B2 (ja) クリーム状レトルト食品及びその製造方法
JP2011004688A (ja) 乳化状ソース
JP2010227044A (ja) 液状ドレッシング
JP2010154818A (ja) 酸性水中油型乳化食品およびその製造方法
JP2017000033A (ja) タマゴサラダ
JP4718524B2 (ja) 蛋白調整卵焼き
JP6289933B2 (ja) 酸性水中油型乳化調味料
JP2007129980A (ja) 酸性水中油型乳化油脂組成物
JP5298870B2 (ja) 酸性水中油型乳化食品の製造方法
JP6431755B2 (ja) 固形状酸性水中油型乳化調味料
JP2016096814A (ja) 固形状乳化調味料及びこれを用いた味付けベーカリー食品の製造方法
JP2016077167A (ja) 水中油型乳化ソース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6198469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250