JP2014232372A - アプリケーション配信装置、アプリケーション配信方法、アプリケーション配信プログラム、アプリケーション実行装置、アプリケーション実行方法、アプリケーション実行プログラム、及びアプリケーション配信システム - Google Patents

アプリケーション配信装置、アプリケーション配信方法、アプリケーション配信プログラム、アプリケーション実行装置、アプリケーション実行方法、アプリケーション実行プログラム、及びアプリケーション配信システム Download PDF

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Abstract

【課題】通信端末装置において本来アプリケーションの実行が許可されない状況であってもアプリケーションの一部の機能を実行することを可能にする。
【解決手段】アプリ配信部28Aは、通信端末装置14の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションを通信端末装置14に配信する。ポリシー配信部28Bは、通信端末装置から受信した状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、アプリケーションの機能を実行可能な機能許可条件が不成立で、且つ、一部機能許可条件が成立する場合に、一部機能許可ポリシーを通信端末装置14に配信する。
【選択図】図2

Description

開示の技術は、アプリケーション配信装置、アプリケーション配信方法、アプリケーション配信プログラム、アプリケーション実行装置、アプリケーション実行方法、アプリケーション実行プログラム、及びアプリケーション配信システムに関する。
スマートフォン等のモバイル型の通信端末装置に、ユーザの状況(位置等)に応じたアプリケーション(以下アプリともいう)を適切なタイミングでプッシュ配信して実行させるヒューマンセントリックコンピューティング(HCC)システムが提唱されている。
HCCシステムを利用することにより、例えば、会議室に入室すると会議に必要な機能を有するアプリやデータが通信端末装置にプッシュ配信されたり、教室に入室すると授業に必要なアプリやデータがプッシュ配信されたりする。また、会議室から退出した場合や教室から退出した場合には、通信端末装置からアプリが削除される。
このように、アプリが必要な状況になると必要なアプリが通信端末装置に配信され、アプリが不必要な状況になるとアプリが削除されるため、ユーザ自らが状況に応じてアプリを選択しダウンロードする負担を減らすことができる。
また、例えば社内でのみ使用可能な社内用アプリ及び社内用データについては、社外に出た場合に社内用アプリ及び社内用データを削除することにより、社外秘の情報が外部に漏れるのを防ぐことができる。
特開2011−258086号公報 特開2003−303151号公報
しかしながら、従来のHCCシステムでは、状況が変化したことを検知した時点でアプリをプッシュ配信及び削除していた。このため、例えば会議室等から退出した時点で使用中のアプリが突然終了、削除されてしまうため、作業が中断されてしまう。また、会議室に入室した時点で会議用の資料が配信されても、予習したくても時間を確保できないことがある。すなわち、通信端末装置の状況に応じて適切にアプリの必要な機能を実行することができないという問題があった。
開示の技術は、一つの側面として、通信端末装置において本来アプリケーションの実行が許可されない状況であってもアプリケーションの一部の機能を実行することを可能にすることが目的である。
開示の技術は、アプリケーション配信部は、通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションを通信端末装置に配信する。ポリシー配信部は、通信端末装置の状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを通信端末装置に配信する。アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行が許可されるのは、機能許可条件が不成立で、且つ、一部機能許可条件が成立する場合である。機能許可条件は、アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及びアプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む。一部機能許可条件は、機能実行可能範囲外でアプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び機能実行可能期間外でアプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む。一部機能実行可能範囲は、機能実行可能範囲で実行可能な機能のうちアプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な範囲である。また、一部機能実行可能期間は、機能実行可能範囲で実行可能な機能のうちアプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な期間である。
開示の技術は、一つの側面として、通信端末装置において本来アプリケーションの実行が許可されない状況であってもアプリケーションの一部の機能を実行することを可能にすることができる、という効果を有する。
アプリケーション配信システムの構成図である。 第1実施形態に係るアプリケーション配信装置及び通信端末装置の構成図である。 配信アプリ登録DBの一例を示す図である。 配信ポリシー管理DBの一例を示す図である。 許可条件DBの一例を示す図である。 一部機能許可ポリシーDBの一例を示す図である。 API呼び出し回数DBの一例を示す図である。 ユーザ状況DBの一例を示す図である。 アプリケーション配信装置として機能するコンピュータのブロック図である。 通信端末装置として機能するコンピュータのブロック図である。 アプリケーション配信処理のフローチャートである。 一部機能許可条件学習処理(アプリ終了)のフローチャートである。 一部機能許可条件学習処理(アプリ起動)のフローチャートである。 一部機能許可ポリシー学習処理のフローチャートである。 許可条件の範囲と許可API割合との関係を示す線図である。 端末アプリ・ポリシー配信処理のフローチャートである。 メッセージ受信処理のフローチャートである。 API呼び出し処理のフローチャートである。 ユーザ状況把握処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るアプリケーション配信装置及び通信端末装置の構成図である。 排他切り替え条件DBの一例を示す図である。 配信アプリ登録DBの一例を示す図である。 アプリ排他制御処理のフローチャートである。 アプリの排他切り替え条件について説明するための図である。 第3実施形態に係るアプリケーション配信装置及び通信端末装置の構成図である。 ユーザ状況履歴DBの一例を示す図である。 第4実施形態に係るアプリケーション配信装置及び通信端末装置の構成図である。 アプリ転送時間DBの一例を示す図である。 アプリ転送時間DBの一例を示す図である。 メッセージ受信処理のフローチャートである。 第5実施形態に係るアプリケーション配信装置及び通信端末装置の構成図である。 第6実施形態に係るアプリケーション配信装置及び通信端末装置の構成図である。 同時入場予測端末数DBの一例を示す図である。 アプリケーション配信処理のフローチャートである。 配信集中回避処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1には、第1実施形態に係るアプリケーション配信システム10が示されている。アプリケーション配信システム10は、アプリケーション配信装置12及び複数の通信端末装置14を備えている。アプリケーション配信装置12及び複数の通信端末装置14は、ネットワーク16を介して接続されている。なお、ネットワーク16は、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等であり、無線通信回線でも有線通信回線でもよい。なお、以下では、アプリケーション配信装置12をサーバともいい、通信端末装置14を端末ともいう。
通信端末装置14は、例えばスマートフォン、タブレット端末、及び携帯電話等のモバイル型の通信端末装置の何れかである。なお、通信端末装置14は、アプリケーション配信装置12と通信可能であれば、ノート型パソコン、ゲーム機器、及び音楽再生装置等の何れかでもよい。通信端末装置14は、開示の技術におけるアプリケーション実行装置の一例である。
アプリケーション配信装置12は、通信端末装置14の状況に応じてアプリを通信端末装置14に配信したり、既に配信したアプリの削除を通信端末装置14に要求したりする。ここで、状況とは、通信端末装置14の位置及び時刻の少なくとも一方を含む。
アプリケーション配信システム10は、通信端末装置14の状況に応じてアプリを適切なタイミングでプッシュ配信して実行させるHCCシステムである。アプリケーション配信システム10は、従来のHCCシステムのように、端末の状況の変化を検知した時点でアプリをプッシュ配信及び削除するのではなく、本来アプリの実行が許可されない状況であってもアプリの一部の機能の実行を可能にするシステムである。
なお、アプリとは、例えば所定の案件毎の承認、アンケート、及び出張精算等の小さな単位のアプリ(マイクロアプリ)の他、メールソフト、ワープロソフト、及び表計算ソフト等のソフトウェア等も含む。また、アプリは、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)5、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)等の仕様に従って作成されるが、これに限定されるものではない。
また、アプリケーション配信装置12は、通信端末装置14の状況に応じて、アプリの全機能を許可する全機能許可ポリシー又は一部の機能を許可する一部機能許可ポリシーを通信端末装置14に配信する。なお、全機能を許可する全機能許可ポリシーに代えて、全機能のうち一部の予め定めた機能を許可する機能許可ポリシーを配信するようにしてもよい。この場合、一部機能許可ポリシーは、前記予め定めた機能のうち一部の機能を許可するポリシーとなる。
通信端末装置14は、通信端末装置14の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に変化が生じた場合に状況変化情報をアプリケーション配信装置12に送信する。
詳細は後述するが、状況変化情報は、端末を識別するための端末ID、端末で実行されていたアプリの終了を示す情報、アプリの起動を示す情報、及び端末の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況が現在の状況から変化したことを示すユーザ状況情報等である。
また、通信端末装置14は、アプリケーション配信装置12からアプリが配信された場合は、アプリケーション配信装置12から配信されたポリシーに従ってアプリの機能を実行する。
図2に示すように、アプリケーション配信装置12は、配信アプリ登録DB18、配信ポリシー管理DB20、許可条件DB22、一部機能許可ポリシーDB24、及びAPI呼び出し回数DB26を備える。また、アプリケーション配信装置12は、配信制御部28、一部機能許可ポリシー学習部30、及び一部機能許可条件学習部32を含む。配信制御部28は、アプリ配信部28A及びポリシー配信部28Bを含む。
図3に示すように、配信アプリ登録DB18は、ユーザID、端末ID、アプリ名、配信状態、及びアプリデータを含む配信アプリ登録情報が登録されたデータベースである。
図4に示すように、配信ポリシー管理DB20は、ユーザID、端末ID、アプリ名、及び配信済ポリシーを含む配信ポリシー情報が登録されたデータベースである。
図5に示すように、許可条件DB22は、アプリ名、使用可能条件、及び全機能許可条件を含む許可条件情報が登録されたデータベースである。「使用可能条件」は、この条件を満たせば「アプリ」を使用可能で且つ、この条件を満たさなくなった場合には、「アプリ」を削除する条件である。また、「全機能許可条件」は、この条件を満たせば「アプリ」の全機能が実行可能となる条件である。なお、「全機能許可条件」に代えて、全機能のうち一部の予め定めた機能が実行可能となる条件である「機能許可条件」を用いても良い。
例えば図5のNo.1の許可条件情報の使用可能条件は、「会議アプリA」は、通信端末装置14の「位置が社内」の条件を満たした場合に使用可能であることを示している。また、全機能許可条件は、「位置が会議室内、かつ時刻が会議時間内」の条件を満たした場合に「会議アプリA」の全機能を実行可能であることを示している。なお、図5では省略しているが、「位置が社内」との条件は、「社内」の範囲についても例えば緯度経度等の位置を特定する情報に基づいて定義されている。同様に、「会議時間内」についても、具体的な会議時間が特定されている。すなわち、条件が位置に関する条件の場合には、位置を特定する情報も定義されており、条件が時刻に関する条件の場合は、時刻(時間)を特定する情報も定義されている。
図6に示すように、一部機能許可ポリシーDB24は、アプリ名、ユーザID、端末ID、一部機能許可条件、及びアプリの各機能の実行可否を含む一部機能許可ポリシーが登録されたデータベースである。
「一部機能許可条件」の欄に記述された一部機能許可条件を満たす場合、「機能」の欄が「○」の機能の実行が許可されていることを示している。なお、図6に示すNo.1の一部機能許可ポリシーは、アプリが「会議アプリA」、ユーザが「User001」、端末が「T081」で、且つ一部機能許可条件の「会議開始終了30分以内」を満たす場合に、機能1が実行可能であることを示す。機能1は、ここではファイルreadである。また、機能2(ファイルwrite)、機能3(カメラ機能)、機能4(録音機能)は「×」なので実行が不許可、すなわち禁止されていることを示す。また、「会議開始終了30分以内」とは、会議開始前30分から会議開始まで、会議終了から会議終了30分までを表している。従って、図6のNo.1の一部機能許可ポリシーは、会議開始前30分から会議開始までと、会議終了から会議終了30分までは、「会議アプリA」の「ファイルread」の機能だけを実行することができることを示している。なお、「全機能許可条件」に代えて、全機能のうち一部の予め定めた機能が実行可能となる条件である「機能許可条件」を用いた場合、「一部機能許可条件」は、前記予め定めた機能のうち一部の機能を許可する条件を表す。
図7に示すように、API呼び出し回数DB26は、アプリ名、API(Application Programming Interface)、許可情報、呼び出し回数を含むAPI呼び出し回数情報が登録されたデータベースである。なお、API呼び出し回数DB26は、後述する通信端末装置14から送信されたAPI呼び出し回数情報を登録したものである。
配信制御部28のアプリ配信部28Aは、許可条件DB22の使用可能条件及び全機能許可条件が成立する通信端末装置14に対して、対応するアプリを配信する。この場合、配信制御部28のポリシー配信部28Bは、アプリの全機能を実行可能であることを示す全機能許可ポリシーを、アプリを配信した通信端末装置14に配信する。
アプリ配信部28Aは、使用可能条件が成立するが全機能許可条件が不成立の場合において、一部機能許可条件が成立する場合、一部機能許可条件が成立する通信端末装置14に対して、対応するアプリを配信する。この場合、ポリシー配信部28Bは、アプリの一部の機能を実行可能であることを示す一部機能許可ポリシーを、アプリを配信した通信端末装置14に配信する。
また、アプリ配信部28Aは、使用可能条件が不成立の通信端末装置14に対して、アプリの削除を要求するためのアプリ削除要求を配信する。
一部機能許可ポリシー学習部30は、一部機能許可ポリシーDB24の各APIの呼び出し回数に基づいて、各APIの許可及び不許可を変更し、一部機能許可ポリシーDB24を更新する。
一部機能許可条件学習部32は、アプリの起動及び終了のタイミングに基づいて、一部機能許可ポリシーDB24の一部機能許可条件を学習し、更新する。
図2に示すように、通信端末装置14は、機能許可ポリシーDB34、ユーザ状況DB36、API呼び出し回数DB38を含む。また、通信端末装置14は、受信制御部40、アプリ記憶部42、アプリ実行部44、API部46、センシング部48、ユーザ状況把握部50、及び状況変化送信部52を含む。受信制御部40は、アプリ受信部40A及びポリシー受信部40Bを含む。
機能許可ポリシーDB34は、アプリケーション配信装置12のポリシー配信部28Bから配信された全機能許可ポリシー及び一部機能許可ポリシーが格納されたデータベースであり、図6の一部機能許可ポリシーDB24と同一の形式のデータベースである。
図8に示すように、ユーザ状況DB36は、ユーザ状況種別及び現在の状況を含むユーザ状況情報が登録されたデータベースである。
また、API呼び出し回数DB38は、図7に示されたAPI呼び出し回数DB26と同一である。
受信制御部40のアプリ受信部40Aは、アプリケーション配信装置12のアプリ配信部28Aから配信されたアプリを受信し、アプリ記憶部42に記憶させる。
受信制御部40のポリシー受信部40Bは、アプリケーション配信装置12のポリシー配信部28Bから配信された全機能許可ポリシー又は一部機能許可ポリシーを機能許可ポリシーDB34に格納する。
アプリ実行部44は、アプリ記憶部42に記憶されたアプリAPを実行する。アプリ実行部44は、ユーザにより実行を指示された機能に対応したAPIをAPI部46から呼び出すことによってアプリを実行する。
API部46は、各種機能に対応したAPIが記憶されており、アプリ実行部44から呼び出されたAPIを実行することにより、アプリの機能を実行する。
センシング部48は、例えば通信端末装置14の位置情報(現在位置)、向き、移動方向、及び移動速度等の情報を取得する。この場合、センシング部48は、例えば位置情報を取得するためのGPS機能を有し、GPS機能による測位を行うことで、例えば緯度経度を含む位置情報又は所定の座標系に置き換えた位置情報を取得する。また、センシング部48は、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の近距離通信機能を有する場合は、例えば近距離通信により通信可能な他の端末(中継装置又は無線基地局等)の位置情報を通信端末装置14の位置情報として取得してもよい。
また、センシング部48は、例えば加速度センサ及び角度センサ等を有し、通信端末装置14の向き、移動方向、及び移動速度等の情報を取得する。
ユーザ状況把握部50は、センシング部48により取得した位置情報及び時刻等に基づいて通信端末装置14の状況、すなわちユーザ状況を把握し、ユーザ状況DB36の現在の状況が変化した場合にユーザ状況DB36を更新する。
状況変化送信部52は、通信端末装置14の状況が変化した場合に、状況が変化したことを表す状況変化情報をアプリケーション配信装置12に送信する。
アプリケーション配信装置12は、例えば図9に示すコンピュータ60を含んで実現することができる。コンピュータ60はCPU62、メモリ64、入力部65、不揮発性の記憶部66、及び表示部67を備え、これらはバス68を介して互いに接続されている。
また、記憶部66はHDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等によって実現できる。記録媒体としての記憶部66には、コンピュータ60をアプリケーション配信装置12として機能させるためのアプリケーション配信プログラム70が記憶されている。CPU62は、アプリケーション配信プログラム70を記憶部66から読み出してメモリ63に展開し、アプリケーション配信プログラム70が有するプロセスを順次実行する。
アプリケーション配信プログラム70は、アプリ配信プロセス72、ポリシー配信プロセス74、一部機能許可条件学習プロセス76、及び一部機能許可ポリシー学習プロセス78を有する。
CPU62は、アプリ配信プロセス72を実行することで、図2に示すアプリ配信部28Aとして動作する。また、CPU62は、ポリシー配信プロセス74を実行することで、図2に示すポリシー配信部28Bとして動作する。また、CPU62は、一部機能許可条件学習プロセス76を実行することで、図2に示す一部機能許可条件学習部32として動作する。また、CPU62は、一部機能許可ポリシー学習プロセス78を実行することで、図2に示す一部機能許可ポリシー学習部30として動作する。
これにより、アプリケーション配信プログラム70を実行したコンピュータ60が、アプリケーション配信装置12として機能することになる。なお、アプリケーション配信プログラム70は、開示の技術におけるアプリケーション配信プログラムの一例である。
なお、アプリケーション配信装置12は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
通信端末装置14は、例えば図10に示すコンピュータ80を含んで実現することができる。コンピュータ80はCPU82、メモリ84、入力部85、不揮発性の記憶部86、及び表示部87を備え、これらはバス88を介して互いに接続されている。
また、記憶部86はHDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等によって実現できる。記録媒体としての記憶部86には、コンピュータ80をアプリケーション実行装置としての通信端末装置14として機能させるためのアプリケーション実行プログラム90が記憶されている。CPU82は、アプリケーション実行プログラム90を記憶部86から読み出してメモリ83に展開し、アプリケーション実行プログラム90が有するプロセスを順次実行する。
アプリケーション実行プログラム90は、アプリ受信プロセス92、ポリシー受信プロセス94、アプリ実行プロセス96、ユーザ状況把握プロセス98、状況変化送信プロセス99を有する。
CPU82は、アプリ受信プロセス92を実行することで、図2に示すアプリ受信部40Aとして動作する。また、CPU82は、ポリシー受信プロセス94を実行することで、図2に示すポリシー受信部40Bとして動作する。また、CPU82は、アプリ実行プロセス96を実行することで、図2に示すアプリ実行部44として動作する。また、CPU82は、ユーザ状況把握プロセス98を実行することで、図2に示すユーザ状況把握部50として動作する。また、CPU82は、状況変化送信プロセス99を実行することで、図2に示す状況変化送信部52として動作する。
これにより、アプリケーション実行プログラム90を実行したコンピュータ80が、通信端末装置14として機能することになる。なお、アプリケーション実行プログラム90は、開示の技術におけるアプリケーション実行プログラムの一例である。
なお、通信端末装置14は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に第1実施形態の作用を説明する。まず、アプリケーション配信装置12で実行される処理について、図11に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図11に示す処理は、定期的に実行される。
ステップ100では、アプリ配信部28Aが、何れかの通信端末装置14から状況変化情報を受信したか否かを判断し、状況変化情報を受信した場合はステップ102へ移行し、状況変化情報を受信していない場合は本ルーチンを終了する。なお、状況変化情報を受信した端末が複数の場合は、ステップ102から114までの処理は、状況変化情報を受信した端末毎に実行される。
ステップ102では、アプリ配信部28Aが、ステップ100で端末から受信した状況変化情報がアプリ終了を示す情報であるか否かを判断する。そして、アプリ終了を示す情報である場合はステップ104へ移行し、アプリ終了を示す情報でない場合はステップ106へ移行する。
ステップ104では、一部機能許可条件学習部32が、図12に示す一部機能許可条件学習処理を実行する。
図12に示すステップ200では、一部機能許可条件学習部32が、一部機能許可ポリシーDB24から、図11のステップ100で受信した状況変化情報に含まれる端末IDに対応する一部機能許可ポリシーを取得する。
ステップ202では、一部機能許可条件学習部32が、取得した一部機能許可ポリシーの一部機能許可条件が成立するか否かを判断し、成立する場合はステップ204へ移行し、不成立の場合はステップ206へ移行する。
ステップ204では、一部機能許可条件学習部32が、一部機能許可条件を現在の設定より厳しくする。具体的には、一部機能許可条件が時刻(期間)に関する条件であれば、期間を一定期間分短縮し、一部機能許可条件が位置(範囲)に関する条件であれば、範囲を一定範囲分狭くする。例えば図6のポリシーNo.1の例では、「会議開始終了30分以内」を「会議開始終了25分以内」に変更する。また、例えば図6のポリシーNo.7の例では、「会議室境界から3m以内」を「会議室境界から2.5m以内」に変更する。
一方、ステップ206では、一部機能許可条件学習部32が、一部機能許可条件を現在の条件より緩くする。具体的には、一部機能許可条件が期間に関する条件であれば、期間を一定期間分延長し、一部機能許可条件が位置、すなわち範囲に関する条件であれば、範囲を一定範囲分広くする。例えば図6のポリシーNo.1の例では、「会議開始終了30分以内」を「会議開始終了35分以内」に変更する。また、例えば図6のポリシーNo.7の例では、「会議室境界から3m以内」を「会議室境界から3.5m以内」に変更する。
ステップ208では、ステップ204又はステップ206で再設定した一部機能許可条件で一部機能許可ポリシーDB24を更新する。
図11のステップ106では、アプリ配信部28Aが、ステップ100で受信した状況変化情報がアプリ起動を示す情報であるか否かを判断する。そして、アプリ起動を示す情報である場合はステップ108へ移行し、アプリ起動を示す情報でない場合はステップ110へ移行する。
ステップ108では、一部機能許可条件学習部32が、図13に示す一部機能許可条件学習処理を実行する。
図13に示すステップ300では、一部機能許可条件学習部32が、一部機能許可ポリシーDB24から、図11のステップ100で受信した状況変化情報に含まれる端末IDに対応する一部機能許可ポリシーを取得する。
ステップ302では、一部機能許可条件学習部32が、取得した一部機能許可ポリシーに定義された一部機能許可条件の成立直後、すなわちユーザがアプリを早めに起動したか否かを判断する。そして、一部機能許可条件の成立直後の場合はステップ304へ移行し、成立直後でない場合はステップ306へ移行する。
ステップ304では、図12のステップ206と同様に、一部機能許可条件学習部32が、一部機能許可条件を現在の設定より緩くする。
一方、ステップ306では、図12のステップ204と同様に、一部機能許可条件学習部32が、一部機能許可条件を現在の設定より厳しくする。
ステップ308では、図12のステップ208と同様に、ステップ304又はステップ306で再設定した一部機能許可条件で一部機能許可ポリシーDB24を更新する。
このように、一部機能許可条件が成立している状態でアプリが終了した場合は一部機能許可条件を厳しくし、一部機能許可条件が不成立の状態でアプリが終了した場合は一部機能許可条件を緩くする。また、一部機能許可条件が成立直後にアプリが起動された場合は一部機能許可条件を緩くし、一部機能許可条件が成立直後でない場合は一部機能許可条件を厳しくする。これにより、一部機能許可条件が、ユーザのアプリの使用状況に応じて最適な条件に学習される。
図11のステップ110では、アプリ配信部28Aが、配信アプリ登録DB18から、ステップ100で受信した状況変化情報に含まれる端末IDに対応するアプリのリストを取得する。
そして、取得したアプリのリストに含まれるアプリの各々について、ステップ112、114の処理が実行される。
ステップ112では、一部機能許可ポリシー学習部30が、図14に示す一部機能許可ポリシー学習処理を実行する。
図14のステップ400では、一部機能許可ポリシー学習部30が、API呼び出し回数DB26から、許可情報が「許可」となっている許可APIの各々について呼び出し回数を読み出し、呼び出し回数順に並び替える。
ステップ402では、一部機能許可ポリシー学習部30が、ステップ400で読み出した各許可APIの呼び出し回数のうち、予め定めた不許可閾値未満の許可APIを不許可APIに変更する。ここで、不許可閾値は、例えば許可APIがこの値未満の場合は、呼び出し回数が少ないためユーザの使用頻度が低く、不許可APIに変更してもユーザの利便性に与える影響が少ないと判断できる値に設定される。
ステップ404では、一部機能許可ポリシー学習部30が、API呼び出し回数DB26から、許可情報が「不許可」となっている不許可APIの各々について呼び出し回数を読み出し、呼び出し回数順に並び替える。
ステップ406では、一部機能許可ポリシー学習部30が、ステップ404で読み出した各不許可APIの呼び出し回数のうち、予め定めた許可閾値以上の不許可APIを許可APIに変更する。ここで、許可閾値は、例えば不許可APIがこの値以上の場合は、呼び出し回数が多いためユーザの使用頻度が高く、許可APIに変更することでユーザの利便性が向上すると判断できる値に設定される。
なお、図14では、ステップ400及びステップ402と、ステップ404及びステップ406が並列処理される場合を示したが、これに限らず、ステップ400〜406を順次処理するようにしてもよい。
ステップ408では、一部機能許可ポリシー学習部30が、許可APIの割合が予め定めた閾値を越えているか否かを判断し、閾値を越えている場合はステップ410へ移行し、閾値以下の場合はステップ412へ移行する。
閾値は、例えば、一部機能許可条件で設定された位置(範囲)又は時刻が、使用可能条件と全機能能許可条件との間の何割になるかを計算することにより設定する。具体的には、例えばアプリXの使用可能条件が「社内(10000m)」、一部機能許可条件が「建物内(8000m)」、全機能許可条件が「会議室内(25m)」であったとする。
この場合、図15に示すように、横軸を使用可能条件、一部機能許可条件、及び全機能許可条件の各許可条件で設定された範囲とし、縦軸を許可APIの割合とする。そして、使用可能条件の許可APIの割合を0%、全機能許可条件の許可APIの割合を100%として、各条件で設定された範囲と許可APIの割合との関係を示す一次式y=ax+bを求める。上記の例の場合、a=−100/9975、b=−1000aとなる。そして、一部機能許可条件をxに代入して得られたyを閾値に設定する。上記の例では、一部機能許可条件の8000(m)をxに代入するとy≒20(%)となるため、閾値は20%に設定する。
図15に示すように、許可条件の範囲が狭くなるほど、許可APIの割合が大きくなり、許可条件の範囲が広くなるほど許可APIの割合が小さくなる。従って、ユーザにとって、許可APIの割合が大きくなる狭い範囲に向かって移動するようにモチベーションが働くこととなり、セキュリティ上も好ましい状態となる。なお、各条件が時刻に関する場合も上記と同様に閾値を設定できる。
ステップ410では、一部機能許可ポリシー学習部30が、許可APIの割合が閾値以下となるように、呼び出し回数が少ない順に、不許可APIから許可APIに変更したAPIを不許可APIに戻す。
ステップ412では、一部機能許可ポリシーDB24を上記の処理結果に従って更新する。すなわち、不許可APIを許可APIに変更したAPIについては、許可情報を「許可」に変更し、許可APIを不許可APIに変更したAPIについては、許可情報を「不許可」に変更する。
図11のステップ114では、配信制御部28が、図16に示す端末アプリ・ポリシー配信処理を、ステップ110で取得したアプリのリストに含まれるアプリの各々について、実行する。
ステップ500では、ポリシー配信部28Bが、許可条件DB22から許可条件情報を取得する。
ステップ502では、ポリシー配信部28Bが、図11のステップ100で受信した状況変化情報に含まれる端末IDに対応する端末及びステップ110で取得したアプリのリスト内の一つのアプリについて、許可条件情報の使用可能条件が成立するか否かを判断する。そして、使用可能条件が成立する場合は、ステップ504へ移行し、使用可能条件が成立しない場合はステップ534へ移行する。
使用可能条件が成立するか否かは、図11のステップ100で受信した状況変化情報に含まれるユーザ状況情報に基づいて判断する。例えば、図5の許可条件DB22のNo.1に示す許可条件情報では、会議アプリAの使用可能条件が「位置が社内」と設定されている。この場合、端末から送信されたユーザ状況情報が図8のユーザ状況DB36のNo.1に示すユーザ状況情報を含む場合、ユーザ状況種別の「社内社外状況」の現在の状況が「社内」となっているため、使用可能条件が成立すると判断することができる。
ステップ504では、ポリシー配信部28Bが、使用可能条件が成立するアプリの全機能許可条件が成立するか否かを判断し、全機能許可条件が成立する場合はステップ506へ移行し、全機能許可条件が成立しない場合はステップ516へ移行する。
全機能条件が成立するか否かは、図11のステップ100で受信した状況変化情報に含まれるユーザ状況情報に基づいて判断する。例えば、図5の許可条件DB22のNo.1に示す許可条件情報では、会議アプリAの全機能許可条件が「位置が会議室内、かつ時刻が会議時間内(16:00−17:00)」と設定されている。ここで、端末から送信されたユーザ状況情報が図8のユーザ状況DB36のNo.2、3に示すユーザ状況情報を含む場合、ユーザ状況種別の「会議室内外状況」の現在の状況が「会議室内」、ユーザ状況種別の「時間帯」の現在の状況が「16時台」となっている。このため、全機能許可条件が成立すると判断することができる。
ステップ506では、ポリシー配信部28Bが、配信アプリ登録DB18を参照し、使用可能条件及び全機能許可条件が成立するアプリが未配信であるか否かを判断する。そして、使用可能条件及び全機能許可条件が成立するアプリが未配信の場合はステップ508へ移行し、配信済みの場合はステップ512へ移行する。
ステップ508では、アプリ配信部28Aが、使用可能条件及び全機能許可条件が成立するアプリを端末へ配信する。
ステップ510では、アプリ配信部28Aが、配信アプリ登録DB18の使用可能条件及び全機能許可条件が成立するアプリの配信状態を「配信済」に更新する。
ステップ512では、ポリシー配信部28Bが、使用可能条件及び全機能許可条件が成立するアプリの全機能を使用可能であることを示す全機能許可ポリシーを端末に配信する。この全機能許可ポリシーは、図6に示す一部機能許可ポリシーと同一の形式であり、各機能が全て「○」となっているポリシーである。
ステップ514では、ポリシー配信部28Bが、図4に示す配信ポリシー管理DB20の配信済ポリシーを「全機能許可ポリシー」に更新する。
ステップ516では、ポリシー配信部28Bが、一部機能許可ポリシーDB24から、図11のステップ100で受信した状況変化情報に含まれる端末IDに対応する一部機能許可ポリシーを取得する。
ステップ518では、ポリシー配信部28Bが、図11のステップ100で受信した状況変化情報に含まれる端末IDに対応する端末について、ステップ516で取得した一部機能許可ポリシーの一部機能許可条件が成立するか否かを判断する。そして、一部機能許可条件が成立する場合はステップ520へ移行し、一部機能許可条件が成立しない場合はステップ530へ移行する。
一部機能条件が成立するか否かは、図11のステップ100で受信した状況変化情報に含まれるユーザ状況情報等に基づいて判断する。この判断は、例えば図6の一部機能許可ポリシーDB24のNo.7に示すように、一部機能許可条件が位置に関する条件の場合、図8のユーザ状況DB36のNo.4に示すユーザ状況情報に含まれる端末の現在位置の緯度経度に基づいて判断できる。
一方、例えば一部機能許可条件が図6の一部機能許可ポリシーDB24のNo.1に示すように、一部機能許可条件が時刻に関する条件の場合、現在時刻に基づいて一部機能許可条件が成立するか否かを判断することができる。例えば、会議終了30分以内であるか否かは、図5の許可条件DB22のNo.1に示す全機能許可条件が成立した状態から不成立になって30分経過しているか否かを、現在時刻に基づいて判断すればよい。また、会議開始前30分以降であるか否かは、現在時刻が、全機能許可条件で設定された会議開始時間(16:00)前30分以降であるか否かを判断すればよい。
ステップ520では、アプリ配信部28Aが、配信アプリ登録DB18を参照し、一部機能許可条件が成立するアプリが未配信であるか否かを判断する。そして、一部機能許可条件が成立するアプリが未配信の場合はステップ522へ移行し、配信済みの場合はステップ526へ移行する。
ステップ522では、アプリ配信部28Aが、一部機能許可条件が成立するアプリを端末へ配信する。
ステップ524では、アプリ配信部28Aが、配信アプリ登録DB18の一部機能許可条件が成立するアプリの配信状態を「配信済」に更新する。
ステップ526では、ポリシー配信部28Bが、一部機能許可ポリシーDB24の一部機能許可条件が成立するアプリの一部機能許可ポリシーを端末に送信する。この一部機能許可ポリシーは、図6に示す一部機能許可ポリシーと同一の形式であり、各機能の一部が「○」となっているポリシーである。
ステップ528では、ポリシー配信部28Bが、アプリが配信された端末に対応する配信ポリシー管理DB20の配信済ポリシーを「一部機能許可ポリシー」に更新する。
ステップ530では、アプリ配信部28Aが、配信アプリ登録DB18を参照し、使用可能条件が成立するが、全機能許可条件及び一部機能許可条件が不成立のアプリを端末に配信済みか否かを判断する。そして、配信済みの場合はステップ532へ移行し、配信済みでない場合は本ルーチンを終了する。
ステップ532では、アプリ配信部28Aが、配信済みのアプリを起動中か否かを判断し、配信済みのアプリが起動中の場合は本ルーチンを終了し、配信済みのアプリが起動中でない場合はステップ536へ移行する。アプリが起動中であるか否かは、以下のように判断することができる。例えば、アプリの起動を示す状況変化情報を受信した後、対応するアプリの終了を示す状況変化情報を未受信の場合はアプリが起動中であり、アプリの終了を示す状況変化情報を受信している場合にはアプリが起動中でないと判断できる。
ステップ534では、アプリ配信部28Aが、配信アプリ登録DB18を参照し、使用可能条件が成立しないアプリのうち端末に配信済みのアプリが存在するか否かを判断する。そして、配信済みのアプリが存在する場合はステップ536へ移行し、配信済みのアプリが存在しない場合は本ルーチンを終了する。
ステップ536では、アプリ配信部28Aが、配信済みのアプリを削除するようにアプリ削除要求を端末に送信する。
ステップ538では、アプリ配信部28Aが、削除要求したアプリの配信アプリ登録DB18の配信状態を「未配信」に更新する。
ステップ540では、アプリ配信部28Aが、削除要求したアプリの配信ポリシー管理DB20の配信済ポリシーを「未配信」に更新する。
次に、通信端末装置14で実行される処理についてフローチャートを参照して説明する。まず、図17に示すメッセージ受信処理について説明する。なお、図17に示す処理は、定期的に実行される。
ステップ600では、アプリ受信部40Aが、アプリケーション配信装置12からメッセージを受信したか否かを判断し、メッセージを受信した場合はステップ602へ移行し、メッセージを受信していない場合はメッセージを受信するまで待機する。
ステップ602では、アプリ受信部40Aが、受信メッセージがアプリであるか否かを判断し、受信メッセージがアプリである場合はステップ604へ移行し、受信メッセージがアプリでない場合はステップ606へ移行する。
ステップ604では、アプリ実行部44が、受信したアプリをアプリ記憶部42に記憶させる。
ステップ606では、アプリ受信部40Aが、受信メッセージがアプリ削除要求であるか否かを判断し、受信メッセージがアプリ削除要求である場合はステップ608へ移行し、受信メッセージがアプリ削除要求でない場合はステップ610へ移行する。
ステップ608では、アプリ実行部44が、削除要求されたアプリを強制終了してアプリ記憶部42から削除する。
ステップ610では、受信メッセージが一部機能許可ポリシー又は全機能許可ポリシーであるか否かを判断する。そして、受信メッセージが一部機能許可ポリシー又は全機能許可ポリシーの場合はステップ612へ移行し、受信メッセージが一部機能許可ポリシー及び全機能許可ポリシーの何れでもない場合は本ルーチンを終了する。
ステップ612では、アプリ実行部44が、受信した一部機能許可ポリシー又は全機能許可ポリシーを機能許可ポリシーDB34に登録することにより、機能許可ポリシーDB34を更新する。
次に、API呼び出し処理について図18に示すフローチャートを参照して説明する。この処理は、アプリが有する機能の実行がユーザにより指示された場合に実行される。アプリが有する機能の実行は、実行が指示された機能に対応したAPIを呼び出すことにより実行される。
ステップ700では、アプリ実行部44が、実行を指示された機能に対応するAPIを呼び出すようAPI部46に依頼する。
ステップ702では、アプリ実行部44が、機能許可ポリシーDB34を参照し、実行中のアプリに適用されているポリシーが一部機能許可ポリシーであるか否かを判断する。これは、機能許可条件ポリシーDB34の各機能が全て「○」であれば全機能許可ポリシーであり、各機能の一部が「○」の場合は一部機能許可ポリシーであると判断できる。そして、実行中のアプリに適用されているポリシーが一部機能許可ポリシーの場合はステップ704へ移行し、実行中のアプリに適用されているポリシーが一部機能許可ポリシーでない場合、すなわち全機能許可ポリシーの場合はステップ706へ移行する。
ステップ704では、アプリ実行部44が、ステップ700で呼び出されたAPIが一部機能許可ポリシーで許可されたAPIか否かを判断する。すなわち、呼び出されたAPIに対応する機能が「○」であるか否かを判断する。そして、ステップ700で呼び出されたAPIが一部機能許可ポリシーで許可されたAPIの場合はステップ706へ移行し、ステップ700で呼び出されたAPIが一部機能許可ポリシーで許可されたAPIでない場合はステップ718へ移行する。
ステップ706では、API部46が、ステップ700で呼び出されたAPIを実行する。
ステップ708では、API部46が、APIの実行結果をアプリ実行部44に通知する。
ステップ710では、アプリ実行部44が、API呼び出し回数DB38の該当するAPIの呼び出し回数の値を更新する。すなわちインクリメントする。
ステップ712では、アプリ実行部44が、呼び出されたAPIがアプリ起動又はアプリ終了のAPIであるか否かを判断する。そして、呼び出されたAPIがアプリ起動又はアプリ終了のAPIの場合は、ステップ714へ移行し、呼び出されたAPIがアプリ起動及びアプリ終了の何れのAPIでない場合は、本ルーチンを終了する。
ステップ714では、アプリ実行部44が、状況が変化したことを示す状況変化情報を送信するよう状況変化送信部52に依頼する。すなわち、呼び出されたAPIがアプリ起動の場合は、アプリ起動を示す情報と、API呼び出し回数DB38に登録された、起動されたアプリに対応するアプリAPI呼び出し回数情報とを含む状況変化情報を送信するよう状況変化送信部52に依頼する。一方、呼び出されたAPIがアプリ終了の場合は、アプリ終了を示す情報と、API呼び出し回数DB38に登録された、終了したアプリに対応するアプリAPI呼び出し回数情報とを含む状況変化情報を送信するよう状況変化送信部52に依頼する。
ステップ716では、状況変化送信部52が、アプリ実行部44から依頼された状況変化情報をサーバに送信する。
一方、ステップ718では、API部46が、APIの実行がエラーであることをアプリ実行部44に通知する。
ステップ720では、アプリ実行部44が、API呼び出し回数DB38の該当するAPIの呼び出し回数の値を更新する。すなわちインクリメントする。
次に、ユーザ状況把握処理について図19に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ800では、ユーザ状況把握部50が、ユーザ状況DB更新フラグをオフに設定する。
ステップ802では、ユーザ状況把握部50が、ユーザ状況DB36からユーザ状況種別のリストを取得する。
ステップ804では、センシング部48から、GPS情報を取得する。すなわち通信端末装置14の緯度経度情報を取得する。
ステップ806では、ユーザ状況把握部50が、取得したユーザ状況種別の各々について、「現在の状況」から状況が変化したユーザ状況種別が存在するか否かを判断する。例えば、図8のNo.1のユーザ状況種別は、通信端末装置14の現在位置が社内なのか社外なのかを示す「社内社外状況」であり、「現在の状況」は「社内」となっている。この場合、ステップ804で取得した緯度経度情報に基づいて、通信端末装置14の現在位置が社内から社外へ変化した場合を「現在の状況が変化した場合」と判断する。逆に、「現在の状況」が「社外」の場合、通信端末装置14の現在位置が社外から社内へ変化した場合を「現在の状況」が変化した場合と判断する。また、例えば図8のNo.3のユーザ状況種別は、「時間帯」であり、「現在の状況」は「16時台」となっている。この場合、例えば時刻が17時台になった場合に「現在の状況」が変化したと判断する。
このように、ユーザ状況種別の各々について現在の状況が変化したか否かを判断し、現在の状況が変化したユーザ状況種別が存在する場合はステップ808へ移行し、現在の状況が変化したユーザ状況種別が存在しない場合はステップ812へ移行する。
ステップ808では、ユーザ状況把握部50が、ユーザ状況DB36の「現在の状況」を変化後の状況に更新する。
ステップ810では、ユーザ状況把握部50が、ユーザ状況DB更新有りフラグをオンにする。
ステップ812では、ユーザ状況把握部50が、ユーザ状況DB更新有りフラグがオンか否かを判断し、ユーザ状況DB更新有りフラグがオンの場合はステップ814へ移行し、ユーザ状況DB更新有りフラグがオフの場合は本ルーチンを終了する。
ステップ814では、ユーザ状況把握部50が、ユーザ状況DB36に登録されたユーザ状況情報のうち「現在の状況」が変化したユーザ状況情報を含む状況変化情報を端末に送信するように状況変化送信部52に依頼する。
ステップ816では、状況変化送信部52が、ユーザ状況DB36に登録されたユーザ状況情報のうち状況が変化したユーザ状況情報及びAPI呼び出し回数DB38に登録されたAPI呼び出し回数情報を状況変化情報として端末に送信する。
このように、第1実施形態では、アプリとは別に全機能許可ポリシー又は一部機能許可ポリシーを端末に配信し、アプリの全機能許可条件が成立しない場合でも一部機能許可条件が成立する場合は、機能を制限してアプリを実行可能としている。
このため、例えば会議アプリAを使用中に会議室から退出した途端にアプリが削除されてしまい、使用できなくなるのを防ぐことができる。また、会議室に入室する前でも会議室に近づいた場合に会議アプリAの一部の機能を使用できるので、会議資料を事前に予習することが可能となる。すなわち、通信端末装置14の状況に応じて適切にアプリを使用できる状態にすることができる。
また、アプリとは別に一部機能許可ポリシーを端末に配信するため、状況が変化する毎にアプリを何回も配信することなくアプリの機能を制限することができ、通信負荷の増加を抑えることができる。
また、図6に示すように、位置に関する一部機能許可条件と位置に関する一部機能許可条件を独立して設定できる。このため、例えば図6のNo.6のように、会議終了30分は会議アプリAのファイルwrite機能の実行は不許可で録音は許可し、図6のNo.7のように、会議室から3mの範囲はファイルwrite機能の実行は許可で録音は不許可にすることができる。
また、図6のNo.8のように、No.6、7の一部機能許可条件のAND条件を一部機能許可条件としてもよい。この場合、各機能の許可、不許可については、No.6、7の各機能のANDをとればよい。
また、一部機能許可条件を複数段階に分けて設定し、許可される機能が段階的に増減するようにしてもよい。例えば、図6のNo.1では、一部機能許可条件が「会議開始終了30分以内」、機能1のみが「○」の一部機能許可ポリシーが設定されている。この場合、例えば一部機能許可条件が「会議開始終了20分以内」、機能1、2のみが「○」の一部機能許可ポリシー、一部機能許可条件が「会議開始終了10分以内」、機能1〜3のみが「○」の一部機能許可ポリシーをさらに設定する。これにより、例えば会議終了から時間が経過するに従って、使用できる機能が段階的に減っていく。また、会議開始前から会議時間が近づくに従って、使用できる機能が段階的に増えていく。このため、アプリの使い勝手を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に開示の技術の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第2実施形態では、排他的に実行すべきアプリの一部機能許可条件が重複している場合に、アプリの排他切り替え条件を計算し、計算した排他切り替え条件に従ってアプリを排他的に実行する場合について説明する。例えば、来社する訪問客に応対する場合、訪問客a用資料アプリの使用と、訪問客b用資料アプリは排他で使用することが望ましい。これは、訪問客bに対して訪問客a用資料を提示してしまうといったミスを防ぐためである。
また、例えば現場作業支援システムにおいて、同じ階で少し離れた機械室cと機械室dにおいて、各機械の作業マニュアル表示アプリを、各々の場所に合わせて配信する場合がある。この場合、機械室dに対して機械室c用の作業マニュアルを表示するといった作業ミスを防ぐ際も排他制御が必要となる。このため、第2実施形態では、アプリの排他切り替え条件を計算し、計算した排他切り替え条件に従ってアプリを排他的に実行する。
図20には、第2実施形態に係るアプリケーション配信装置12Aを示した。アプリケーション配信装置12Aが図2に示したアプリケーション配信装置12と異なるのは、排他切り替え条件DB53及びアプリ排他制御部54を備えている点、配信アプリ登録DB18Aが排他タグリストを備えている点である。その他は同一であるので説明は省略する。
図21に示すように、排他切り替え条件DB53は、ユーザID、端末ID、アプリ名、及び排他切り替え条件を含む排他切り替え条件情報が登録されたデータベースである。
また、図22に示すように、配信アプリ登録DB18Aには、「排他タグ」の欄が追加されている。この「排他タグ」の欄が空の場合は、排他的に実行する必要がある他のアプリは存在しないが、「排他タグ」の欄が空でない場合、その欄に記述されたアプリと排他的に実行する必要があることを示す。
例えば、図22の例では、No.4の訪問客a用資料アプリ及びNo.5の訪問客b用資料アプリは、ともに排他タグが「訪問客用資料」となっているため、排他的に実行されるべきアプリであることを示している。また、No.2の予定表アプリの「排他タグ」は空であるため、例えば訪問客a用資料アプリとは同時実行可能であることを示している。
アプリ排他制御部54は、排他切り替え条件DB53に基づいて、排他的に実行すべきアプリの一部機能許可条件が重複している場合に、アプリの切り替え条件を計算して切り替えタイミングを調整する。
次に第2実施形態の作用を説明する。図23には、第2実施形態に係るアプリ排他制御のフローチャートを示した。
図23に示すように、アプリ排他制御は、図16の端末アプリ・ポリシー配信制御のステップ518とステップ520との間に挿入されたステップ519、550〜562の処理である。その他の処理は図16に示した端末アプリ・ポリシー配信制御と同一であるため、詳細な説明を省略する。
ステップ519では、アプリ排他制御部54が、配信アプリ登録DB18Aを参照し、一部機能許可条件が成立しているアプリの排他タグが空であるか否かを判断し、空の場合はステップ520へ移行し、空でない場合はステップ550へ移行する。
ステップ550では、アプリ排他制御部54が、配信アプリ登録DB18Aを参照し、同じ排他タグを有するアプリのリストを配信アプリ登録DB18Aから取得する。
ステップ552では、アプリ排他制御部54が、配信アプリ登録DB18Aを参照し、取得したリストに配信済みのアプリが存在するか否かを判断する。そして、配信済みのアプリが存在する場合はステップ554へ移行し、配信済みのアプリが存在しない場合はステップ520へ移行する。
ステップ554では、アプリ排他制御部54が、排他切り替え条件DB53から配信済みのアプリの排他切り替え条件を取得する。
ステップ556では、アプリ排他制御部54が、配信済みのアプリの排他切り替え条件が成立するか否かを判断し、排他切り替え条件が成立する場合はステップ558へ移行し、排他切り替え条件が不成立の場合はステップ559へ移行する。
ステップ558では、配信済みのアプリの削除処理を実行する。この削除処理は、図16のステップ534〜540の処理と同一であるので、説明は省略する。
ステップ559では、一部機能許可条件が重複するか否かを判断し、一部機能許可条件が重複する場合はステップ560へ移行し、重複しない場合は本ルーチンを終了する。以下、一部機能許可条件が重複するか否かの判断について具体的に説明する。まず、時刻に関する一部機能許可条件が重複するか否かを判断する場合について説明する。
例えば、図5の許可条件DB22のNo.3、No.4に示すように、訪問客a用資料アプリの全機能許可条件の応対時間が13:30〜15:30、訪問客b用資料アプリの全機能許可条件の応対時間が16:00〜17:30であったとする。また、図6の一部機能許可ポリシーDB24のNo.2、No.4に示すように、訪問客a用資料アプリの一部機能許可条件が、応対開始終了10分以内、訪問客b用資料アプリの一部機能許可条件が、応対開始終了30分以内であったとする。この場合、図24に示すように、訪問客a用資料アプリは、15:40まで一部の機能が許可されており、訪問客b用資料アプリは、15:30から一部の機能が許可されている。このため、15:30〜15:40の間は、排他的に実行すべき訪問客a用資料アプリ及び訪問客b用資料アプリの実行が重複する。すなわち、先に実行される訪問客a用資料アプリの一部機能の延長終了時間が、後に実行される訪問客b用資料アプリの一部機能の先行開始時間よりも遅い場合は、訪問客a用資料アプリ及び訪問客b用資料アプリの実行が重複すると判断できる。
次に、位置に関する一部機能許可条件が重複するか否かを判断する場合について説明する。
例えば、図5の許可条件DB22のNo.3、No.4に示すように、訪問客a用資料アプリの全機能許可条件の位置が応接室J内、訪問客b用資料アプリの全機能許可条件の位置が応接室K内であったとする。
また、図6の一部機能許可ポリシーDB24のNo.3、No.5に示すように、訪問客a用資料アプリの一部機能許可条件が、応接室J近辺5m以内、訪問客b用資料アプリの一部機能許可条件が、応接室K近辺3m以内であったとする。
この場合、訪問客a用資料アプリは、応接室J近辺5m以内まで一部の機能が許可されており、訪問客b用資料アプリは、応接室K近辺3m以内まで一部の機能が許可されている。ここで、応接室J及び応接室Kの位置が近い場合は、排他的に実行すべき訪問客a用資料アプリ及び訪問客b用資料アプリの実行可能範囲が重複する場合がある。そこで、応接室J及び応接室Kの位置と、訪問客a用資料アプリ及び訪問客b用資料アプリの一部機能許可条件に基づいて、実行可能範囲が重複するか否かを判断する。例えば、上記の例では、応接室Jと応接室Kとの距離が8(=5+3)m以内の場合、訪問客a用資料アプリと訪問客b用資料アプリの実行可能範囲が重複すると判断することができる。
ステップ560では、アプリ排他制御部54が、排他的に実行すべきアプリが排他的に実行されるような排他切り替え条件を計算する。
まず、時刻に関する排他切り替え条件について説明する。前述の例のように、訪問客a用資料アプリは、15:40まで一部の機能が許可されており、訪問客b用資料アプリは、15:30から一部の機能が許可されている。このため、15:30〜15:40の間は、排他的に実行すべき訪問客a用資料アプリ及び訪問客b用資料アプリの実行が重複してしまう。従って、図21のNo.1に示すように、訪問客a用資料アプリの一部機能の延長終了時の15:40と、訪問客b用資料アプリの全機能が許可される開始時間の16:00との中間の15:50がアプリの切り替えタイミングとする。
具体的な切り替えタイミングtは次式により計算することができる。
t=E1+(A1×w1+B1×w2)/2 ・・・(1)
ここで、E1は、2つの排他的に実行すべきアプリのうち先に実行されるアプリの終了日時である。上記の例では、先に実行される訪問客a用資料アプリの終了日時が15:30であることから、E1は15:30となる。また、A1は、2つの排他的に実行すべきアプリのうち後で実行されるアプリの先行量、すなわち一部機能許可条件で定義された、全機能許可条件が成立する前にアプリを先行して実行できる時間を表す。上記の例では、後で実行される訪問客b用資料アプリの一部機能許可条件が「応対開始終了30分以内」であることから、「30分」が先行量となる。また、B1は、2つの排他的に実行すべきアプリのうち先に実行されるアプリの延長量、すなわち一部機能許可条件で定義された、全機能許可条件が不成立になった後にアプリを延長して実行できる時間を表す。上記の例では、先に実行される訪問客a用資料アプリの一部機能許可条件が「応対開始終了10分以内」であることから、「10分」が延長量となる。また、w1、w2は重みであり、ここでは‘1’とする。
従って、上記(1)式より、
t=15:30+(30×1+10×1)/2=15:50
となり、切り替えタイミングtは15:50となる。
次に、位置に関する排他切り替え条件について説明する。前述の例のように、訪問客a用資料アプリは、応接室J近辺5m以内まで一部の機能が許可されており、訪問客b用資料アプリは、応接室K近辺3m以内まで一部の機能が許可されている。このため、応接室Jと応接室Kとの距離が8m以内の場合、訪問客a用資料アプリと訪問客b用資料アプリの実行可能範囲が重複してしまう。従って、図21のNo.2に示すように、応接室Jから4mの位置がアプリの切り替えタイミングとする。
具体的な切り替え位置pは次式により計算することができる。
p=E2+(A2×w1+B2×w2)/2 ・・・(2)
ここで、E2は、2つの排他的に実行すべきアプリのうち先に実行されるアプリの終了位置である。上記の例では、先に実行される訪問客a用資料アプリの終了位置は応接室Jであることから、E2は応接室Jの位置となる。また、A2は、2つの排他的に実行すべきアプリのうち後で実行されるアプリの先行量、すなわち一部機能許可条件で定義された、全機能許可条件が成立する前にアプリを先行して実行できる位置を表す。上記の例では、後で実行される訪問客b用資料アプリの一部機能許可条件が「応接室K近辺3m以内」であることから、「3m」が先行量となる。また、B2は、2つの排他的に実行すべきアプリのうち先に実行されるアプリの延長量、すなわち一部機能許可条件で定義された、全機能許可条件が不成立になった後にアプリを延長して実行できる位置を表す。上記の例では、先に実行される訪問客a用資料アプリの一部機能許可条件が「応接室J近辺5m以内」であることから、「5m」が延長量となる。また、w1、w2は重みであり、ここでは‘1’とする。
従って、上記(2)式より、
p=応接室Jの位置+(3×1+5×1)/2=応接室Jの位置+4
となり、切り替え位置pは応接室J+4mとなる。
ステップ562では、アプリ排他制御部54が、ステップ560で計算した排他切り替え条件で排他切り替え条件DB53を更新する。
このように、第2実施形態では、排他的に実行すべきアプリの一部機能許可条件が重複している場合にアプリの切り替え条件を調整するので、排他的に実行すべきアプリが重複して実行されてしまうのを防ぐことができる。
なお、第2実施形態では、一部機能許可条件や使用可能条件を調整するのではなく、図23に示したようなアプリ排他制御処理を追加することにより、排他的にアプリが実行されるようにした。これは、例えば訪問客が1組しか無い場合や現場での作業が1件の場合のように、排他的にアプリを使用する必要がない場合は、通常の一部機能許可条件がそのまま使える方が利便性が高いためである。
(第3実施形態)
次に開示の技術の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第3実施形態では、ユーザ状況の履歴に基づいて、一部機能許可条件が成立するか否かを判断する場合について説明する。例えば、巡回営業等により顧客先を特定のルートを通って移動するような場合において、顧客先Aを訪問してから一定時間内に顧客先Bを訪問している場合に限って顧客先B用のアプリの実行を許可するような場合である。
図25には、第3実施形態に係るアプリケーション配信装置12Bを示した。アプリケーション配信装置12Bが図2に示したアプリケーション配信装置12と異なるのは、ユーザ状況履歴DB55を備えている点であり、その他は同一であるので説明は省略する。
図26に示すように、ユーザ状況履歴DB55は、日時、ユーザ状況種別、及びユーザ状況が登録されたデータベースである。
通信端末装置14のユーザ状況DB36は、例えば図8のNo.5で示すように、ユーザ状況種別として「位置」が設定されている。そして、通信端末装置14の位置が変化した場合、「現在の状況」が更新され、このユーザ状況情報を含む状況変化情報としてサーバに送信される。
サーバでは、通信端末装置14から送信された状況変化情報に含まれるユーザ状況情報をユーザ状況履歴DB55に登録する。これにより、端末の位置の履歴がユーザ状況履歴DB55に登録される。
そして、例えば図5に示す許可条件DB22のNo.5の許可条件情報のように、「会議アプリB」の使用可能条件を「地点D」として、全機能許可条件を「位置が地点Dで、かつ、過去8時間以内に地点Cに存在」と設定する。
また、図6の一部機能許可ポリシーDB24のNo.9の一部機能許可ポリシーのように、「会議アプリB」の一部機能許可条件を「地点D」と設定する。
ここで、例えば地点Dは会議室、地点Cは会社の正門等である。このような場合、会議アプリBの全機能の実行が許可されるのは、単に端末の位置が地点Dであるだけではなく、過去8時間以内に地点Cに存在したことが必要となる。このように、地点Cを通った後一定時間内に地点Dに到達した場合に限って会議アプリBの全機能が実行可能となるため、正門を通らずに不正に敷地内に進入して会議アプリBが実行されてしまうのを防ぐことができる。
(第4実施形態)
次に開示の技術の第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第4実施形態では、アプリの転送時間を考慮して一部機能許可条件が成立するか否かを判断する場合について説明する。
図27には、第4実施形態に係るアプリケーション配信装置12C及び通信端末装置14Cを示した。アプリケーション配信装置12Cが図2に示したアプリケーション配信装置12と異なるのは、アプリ転送時間DB56を備えている点であり、その他は同一であるので説明は省略する。また、通信端末装置14Cが図2に示した通信端末装置14と異なるのは、アプリ転送時間DB57を備えている点であり、その他は同一であるので説明は省略する。
図28に示すように、アプリ転送時間DB56は、端末ID、アプリ名、転送サイズ、及び転送時間を含むアプリ転送時間情報が登録されたデータベースである。
図29に示すように、アプリ転送時間DB57は、アプリ名、転送サイズ、及び転送時間を含むアプリ転送時間情報が登録されたデータベースである。
次に第4実施形態の作用を説明する。図30には、第4実施形態に係る端末で実行されるメッセージ受信処理のフローチャートを示した。
図30の処理が図17の処理と異なるのは、ステップ603の処理が追加されている点だけであり、その他の処理は図17の処理と同一であるので説明は省略する。
ステップ603では、受信したアプリの転送時間情報をアプリ転送時間DB57に登録する。
この場合、端末は、図19のステップ814において、アプリ転送時間DB57に登録されたアプリ転送時間情報を状況変化情報に含めてサーバに送信する。
一方、サーバでは、図11のステップ100で状況変化情報を受信した際に、受信した状況変化情報に含まれるアプリ転送時間情報をアプリ転送時間DB56に登録する。
また、サーバでは、図16のステップ518において、アプリ転送時間DB56に登録されたアプリ転送時間に基づいて一部機能許可条件を調整し、調整後の一部機能許可条件が成立するか否かを判断する。
例えば、図6に示す一部機能許可ポリシーDB24のNo.1の一部機能許可ポリシーのように、「会議アプリA」の一部機能許可条件が「会議開始終了30分以内」であったとする。また、「会議アプリA」の転送時間が、図28のアプリ転送時間DB56のNo.1のアプリ転送時間情報で示すように「5秒」であったとする。
この場合、サーバは、図16のステップ518において、一部機能許可条件を「会議開始終了30分+5秒以内」に調整した上で、この一部機能許可条件が成立するか否かを判断する。
このように、アプリの転送時間を考慮して一部機能許可条件を調整するので、ネットワーク16が狭帯域のためアプリの転送に時間がかかってしまうような場合でも、アプリの転送時間分だけ一部機能許可条件が厳しくなってしまうのを防ぐことができる。
なお、一部機能許可条件が位置に関する条件の場合は、アプリの転送時間に端末の移動速度を乗算することにより距離を算出し、算出した距離分一部機能許可条件を調整すればよい。この場合、端末においてユーザ状況DB36に移動速度を追加して逐一更新するようにしておき、移動速度を含むユーザ状況情報を状況変化情報としてサーバに送信する。サーバでは、受信した端末の移動速度とアプリの転送時間から算出した距離に基づいて一部機能許可条件を調整する。
例えば、一部機能許可条件が「位置が顧客先Cの境界から50m以内」で、アプリの転送時間が5秒、端末の移動速度が1(m/s)の場合、算出される距離は5mとなるので、一部機能許可条件を「位置が、顧客先C境界から55m以内」に変更すればよい。
(第5実施形態)
次に開示の技術の第5実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第5実施形態では、アプリの実行が許可された範囲内(例えばイベント会場内)においてアプリを利用するユーザの人数、すなわち端末の数に応じてアプリの機能を制限する場合について説明する。
図31には、第5実施形態に係るアプリケーション配信装置12Dを示した。アプリケーション配信装置12Dが図2に示したアプリケーション配信装置12と異なるのは、端末数管理部58を備えている点であり、その他は同一であるので説明は省略する。
第5実施形態では、図8のユーザ状況DB36のNo.7のユーザ状況情報に示すように、ユーザ状況種別として「イベントX会場内外状況」が登録されており、「現在の状況」には、端末の位置が会場内であるのか会場外であるのかが登録される。
端末数管理部58は、端末から送信される状況変化情報に含まれるユーザ状況情報の「現在の状況」が「会場内」となっている端末の数をカウントして記憶しておく。
また、許可条件としては、例えば図5の許可条件DB22のNo.6に示すように、「イベントXアプリ」の使用可能条件が「位置がイベントX会場内」、全機能許可条件が「位置がイベントX会場内で、かつ、端末数が1000未満」といった条件を設定しておく。
また、一部機能許可条件としては、図6の一部機能許可ポリシーDB24のNo.10の一部機能許可条件に示すように、「位置がイベントX会場内の端末数が1000以上」といった条件を設定しておく。
この場合、イベントX会場内でイベントXアプリの全機能を実行できる端末数を1000未満に制限し、端末数が1000以上になった場合はイベントXアプリの一部の機能のみを実行可能とすることができる。
(第6実施形態)
次に開示の技術の第6実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第6実施形態では、アプリを実行可能な範囲に入場するユーザの人数、すなわち端末の数が多数存在すると予測される場合に、一部機能許可条件を調整してアプリの配信が集中するのを回避する場合について説明する。
図32には、第6実施形態に係るアプリケーション配信装置12Eを示した。アプリケーション配信装置12Eが図2に示したアプリケーション配信装置12と異なるのは、同時入場予測端末数DB59、同時入場予測端末数管理部61、配信集中回避部63を備えている点であり、その他は同一であるので説明は省略する。なお、同時入場予測端末数管理部61は、開示の技術における予測部の一例である。
図32に示すように、同時入場予測端末数DB59は、時間帯、同時入場予測端末数、端末IDリストを含む同時入場予測端末数情報が登録されたデータベースである。
また、第6実施形態では、図8のユーザ状況DB36のNo.8のユーザ状況情報に示すように、ユーザ状況種別として「イベントX会場入場予測時刻」が登録されており、「現在の状況」には、端末の入場予測時刻が登録される。
端末は、図19のステップ806において、イベントX会場の位置、端末の現在位置、端末の移動速度に基づいてイベントX会場の入場予測時刻を算出し、算出した入場予測時刻が現在の状況から変化したか否かを判断する。そして、入場予測時刻が現在の状況から変化した場合は、ステップ808で現在の状況をステップ806で算出した入場予測時刻に更新する。
同時入場予測端末数管理部61は、各端末から送信された状況変化情報に含まれるユーザ状況情報の入場予測時刻に基づいて、時間帯毎に同時入場予測端末数をカウントし、同時入場予測端末数DB59に登録する。図33の例では、時間帯を30分毎とし、30分毎にカウントした同時入場予測端末数及び端末IDリストが登録されている。
配信集中回避部63は、同時入場予測端末数DB59に基づいて、同時入場予測端末数が予め定めた閾値以上となる時間帯の端末IDリストの各端末の一部機能許可条件を調整することにより、各端末へのアプリ配信時刻がばらつくように調整する。
次に第6実施形態の作用を説明する。第6実施形態では、図34に示すように、サーバが、ステップ110とステップ112との間に図35に示すような配信集中回避処理を実行する。その他は図11のフローチャートと同一であるので、説明は省略する。
ステップ900では、ポリシー配信部28Bが、同時入場予測端末数DB59を更新するように同時入場予測端末数管理部61に依頼する。
ステップ902では、同時入場予測端末数管理部61が、同時入場予測端末数DB59を参照し、状況変化情報を受信した端末が同時入場予測端末数DB59に登録された端末IDリストに存在する場合は、該当する時間帯の同時入場予測端末数をデクリメントする。また、状況変化情報を受信した端末の端末IDを端末IDリストから削除する。
ステップ904では、同時入場予測端末数管理部61が、状況変化情報を受信した端末の入場予測時刻に該当する時間帯の同時入場予測端末数をインクリメントし、状況変化情報を受信した端末のIDを端末IDリストに追加する。
ステップ906では、配信集中回避部63が、一部機能許可条件の位置の値を予め設定した範囲でランダムに設定し、一部機能許可条件ポリシーDB24に反映させる。
例えば、図5に示す許可条件DB22のNo.7のように、使用可能条件及び全機能許可条件が「位置がイベントX会場内」であったとする。
この場合、図6の一部機能許可ポリシーDB24のNo.11〜13に示すように、同時入場予測端末数が閾値以上となる時間帯の各端末の一部機能許可条件を、例えば位置がイベントX会場から100mの範囲でランダムに設定した範囲に設定する。図6の例では、端末T081については、一部機能許可条件が「位置がイベントX会場から53m」と設定される。また、端末T021については、一部機能許可条件が「位置がイベントX会場から39m」と設定される。また、端末T051については、一部機能許可条件が「位置がイベントX会場から68m」と設定される。
なお、ステップ906の処理は、同時入場予測端末数が閾値以上の各時間帯毎、同時入場予測端末数が閾値以上の時間帯の端末IDリストの各端末毎に実行される。
このように、同時入場予測端末数DB59に基づいて、同時入場予測端末数が閾値以上となる時間帯の端末IDリストの各端末の一部機能許可条件を調整することにより、各端末へのアプリ配信時刻をばらつかせる。このため、イベントX会場に同時に入場される端末群に対して、アプリを同時に配信する端末数を抑えることができ、イベントXアプリの配信の負荷を抑えることができる。
なお、上記では、端末側で端末の現在の状況が変化したか否かを判断して状況変化情報をサーバに送信する場合について説明したが、これに限らず、端末が端末の位置等をサーバへ送信し、サーバ側で端末の現在の状況が変化したか否かを判断するようにしてもよい。
また、上記では、サーバ側で端末の状況を判断してアプリやポリシーを配信する場合について説明したが、これに限らず、最初にアプリやポリシーを端末に配信しておき、端末側で状況を判断してアプリを実行するようにしてもよい。この場合、オフラインでもアプリを実行することが可能となる。
また、上記では、アプリを配信してからアプリの全機能が許可されるまでの一部機能許可条件とアプリの全機能が許可された状態からアプリが削除されるまでの一部機能許可条件とが同一の場合について説明したが、異なる一部機能許可条件を設定してもよい。
例えば、アプリを配信してからアプリの全機能が許可されるまではファイルの読み込みのみ許可し、アプリの全機能が許可された状態からアプリが削除されるまではファイルの書き込みのみ許可するようにしてもよい。例えば、社内用アプリについては、建物から出て敷地内ではファイルの書き込みを許可し、敷地外に出たら社内用アプリを削除する。一方、敷地外から敷地内に入って建物に入るまではファイルの読み込みのみ許可し、建物内に入ったら全機能を許可する。このように、アプリの使用場所が同一であっても、状況の変化に応じて使用を許可する機能を変更できるため、状況に応じて適切にアプリの機能を使用することが可能となる。
また、上記では開示の技術に係るアプリケーション配信プログラムの一例であるアプリケーション配信プログラム70が記憶部66に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されるものではない。開示の技術に係る動画像データ配信プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。これはアプリケーション実行プログラム90についても同様である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションを前記通信端末装置に配信するアプリケーション配信部と、
前記通信端末装置の前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信するポリシー配信部と、
を含むアプリケーション配信装置。
(付記2)
前記状況変化情報が前記アプリケーションの起動又は終了を表す場合において、前記一部機能許可条件が成立する場合は、前記アプリケーションの起動時又は終了時における前記通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に基づいて、前記一部機能許可条件を変更する一部機能許可条件学習部
を含む付記1記載のアプリケーション配信装置。
(付記3)
前記アプリケーションの機能のうち前記一部機能許可条件において実行が許可された許可機能の呼び出し回数が予め定めた不許可閾値未満の許可機能については、前記一部機能許可条件において実行を不許可とする不許可機能に変更し、前記アプリケーションの機能のうち前記一部機能許可条件において前記不許可機能の呼び出し回数が予め定めた許可閾値以上の機能については、前記一部機能許可条件において前記不許可機能を許可機能に変更する一部機能許可ポリシー学習部
を含む付記1又は付記2記載のアプリケーション配信装置。
(付記4)
前記アプリケーションの一部機能許可条件が他のアプリケーションの一部機能許可条件と重複する場合、前記アプリケーションと前記他のアプリケーションとを排他的に切り替えるための排他切り替え条件を計算する排他切り替え条件計算部
を含む付記1〜3の何れかに記載のアプリケーション配信装置。
(付記5)
前記機能許可条件は、前記通信端末装置の状況の履歴に関する状況履歴条件を含み、
前記ポリシー配信部は、前記通信端末装置の状況の履歴を表す状況履歴情報に基づいて、前記状況履歴条件を含む前記機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの機能を実行可能であることを示す機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信する
付記1〜4の何れかに記載のアプリケーション配信装置。
(付記6)
前記ポリシー配信部は、前記一部機能許可条件が前記一部機能実行可能期間の場合は、前記アプリケーションの転送時間分だけ前記一部機能実行可能期間を延長する
付記1〜5の何れかに記載のアプリケーション配信装置。
(付記7)
前記機能許可条件は、前記アプリケーションの配信対象範囲内に存在する前記通信端末装置の端末数を含み、
前記ポリシー配信部は、前記端末数が予め定めた閾値未満の場合に、前記アプリケーションの機能を実行可能であることを示す機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信する
付記1〜6の何れかに記載のアプリケーション配信装置。
(付記8)
前記アプリケーションの配信対象範囲に入場する前記通信端末装置の端末数を時間帯毎に予測する予測部と、
前記端末数が予め定めた閾値以上となる時間帯が存在する場合は、当該時間帯の前記端末数が前記閾値未満となるように、前記通信端末装置の各々の前記一部機能実行可能範囲を調整する配信集中回避部と、
を含む付記1〜7の何れかに記載のアプリケーション配信装置。
(付記9)
通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションを前記通信端末装置に配信し、
前記通信端末装置の前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信する
ことを含むアプリケーション配信方法。
(付記10)
前記状況変化情報が前記アプリケーションの起動又は終了を表す場合において、前記一部機能許可条件が成立する場合は、前記アプリケーションの起動時又は終了時における前記通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に基づいて、前記一部機能許可条件を変更する
付記9記載のアプリケーション配信方法。
(付記11)
前記アプリケーションの機能のうち前記一部機能許可条件において実行が許可された許可機能の呼び出し回数が予め定めた不許可閾値未満の許可機能については、前記一部機能許可条件において実行を不許可とする不許可機能に変更し、前記アプリケーションの機能のうち前記一部機能許可条件において前記不許可機能の呼び出し回数が予め定めた許可閾値以上の機能については、前記一部機能許可条件において前記不許可機能を許可機能に変更する
付記9又は付記10記載のアプリケーション配信方法。
(付記12)
前記アプリケーションの一部機能許可条件が他のアプリケーションの一部機能許可条件と重複する場合、前記アプリケーションと前記他のアプリケーションとを排他的に切り替えるための排他切り替え条件を計算する
付記9〜11の何れかに記載のアプリケーション配信方法。
(付記13)
前記機能許可条件は、前記通信端末装置の状況の履歴に関する状況履歴条件を含み、
前記ポリシー配信部は、前記通信端末装置の状況の履歴を表す状況履歴情報に基づいて、前記状況履歴条件を含む前記機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの機能を実行可能であることを示す機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信する
付記9〜12の何れかに記載のアプリケーション配信方法。
(付記14)
前記一部機能許可条件が前記一部機能実行可能期間の場合は、前記アプリケーションの転送時間分だけ前記一部機能実行可能期間を延長する
付記9〜13の何れかに記載のアプリケーション配信方法。
(付記15)
前記機能許可条件は、前記アプリケーションの配信対象範囲内に存在する前記通信端末装置の端末数を含み、
前記ポリシー配信部は、前記端末数が予め定めた閾値未満の場合に、前記アプリケーションの機能を実行可能であることを示す機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信する
付記9〜14の何れかに記載のアプリケーション配信方法。
(付記16)
前記アプリケーションの配信対象範囲に入場する前記通信端末装置の端末数を時間帯毎に予測し、
前記端末数が予め定めた閾値以上となる時間帯が存在する場合は、当該時間帯の前記端末数が前記閾値未満となるように、前記通信端末装置の各々の前記一部機能実行可能範囲を調整する
付記8〜15の何れかに記載のアプリケーション配信方法。
(付記17)
コンピュータに、
通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションを前記通信端末装置に配信し、
前記通信端末装置の前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信する
ことを含む処理を実行させるためのアプリケーション配信プログラム。
(付記18)
通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションをアプリケーション配信装置から受信するアプリ受信部と、
前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーション配信装置から配信された、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記アプリケーション配信装置から受信するポリシー受信部と、
受信した前記ポリシーに基づいて、受信した前記アプリケーションを実行するアプリ実行部と、
を含むアプリケーション実行装置。
(付記19)
通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションをアプリケーション配信装置から受信し、
前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーション配信装置から配信された、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記アプリケーション配信装置から受信し、
受信した前記ポリシーに基づいて、受信した前記アプリケーションを実行する
ことを含むアプリケーション実行方法。
(付記20)
コンピュータに、
通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションをアプリケーション配信装置から受信し、
前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーション配信装置から配信された、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記アプリケーション配信装置から受信し、
受信した前記ポリシーに基づいて、受信した前記アプリケーションを実行する
ことを含む処理を実行させるためのアプリケーション実行プログラム。
(付記21)
通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションを前記通信端末装置に配信するアプリケーション配信部と、前記通信端末装置の前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信するポリシー配信部と、を含むアプリケーション配信装置と、
通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションをアプリケーション配信装置から受信するアプリ受信部と、前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーション配信装置から配信された、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記アプリケーション配信装置から受信するポリシー受信部と、受信した前記ポリシーに基づいて、受信した前記アプリケーションを実行するアプリ実行部と、を含むアプリケーション実行装置と、
を含むアプリケーション配信システム。
10 アプリケーション配信システム
12 アプリケーション配信装置
14 通信端末装置
16 ネットワーク
28 配信制御部
30 一部機能許可ポリシー学習部
32 一部機能許可条件学習部
40 受信制御部
42 アプリ記憶部
44 アプリ実行部
46 API部
48 センシング部
50 ユーザ状況把握部
52 状況変化送信部
54 アプリ排他制御部
58 端末数管理部
60 コンピュータ
61 同時入場予測端末数管理部
63 配信集中回避部

Claims (14)

  1. 通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションを前記通信端末装置に配信するアプリケーション配信部と、
    前記通信端末装置の前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信するポリシー配信部と、
    を含むアプリケーション配信装置。
  2. 前記状況変化情報が前記アプリケーションの起動又は終了を表す場合において、前記一部機能許可条件が成立する場合は、前記アプリケーションの起動時又は終了時における前記通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に基づいて、前記一部機能許可条件を変更する一部機能許可条件学習部
    を含む請求項1記載のアプリケーション配信装置。
  3. 前記アプリケーションの機能のうち前記一部機能許可条件において実行が許可された許可機能の呼び出し回数が予め定めた不許可閾値未満の許可機能については、前記一部機能許可条件において実行を不許可とする不許可機能に変更し、前記アプリケーションの機能のうち前記一部機能許可条件において前記不許可機能の呼び出し回数が予め定めた許可閾値以上の機能については、前記一部機能許可条件において前記不許可機能を許可機能に変更する一部機能許可ポリシー学習部
    を含む請求項1又は請求項2記載のアプリケーション配信装置。
  4. 前記アプリケーションの一部機能許可条件が他のアプリケーションの一部機能許可条件と重複する場合、前記アプリケーションと前記他のアプリケーションとを排他的に切り替えるための排他切り替え条件を計算する排他切り替え条件計算部
    を含む請求項1〜3の何れか1項に記載のアプリケーション配信装置。
  5. 前記機能許可条件は、前記通信端末装置の状況の履歴に関する状況履歴条件を含み、
    前記ポリシー配信部は、前記通信端末装置の状況の履歴を表す状況履歴情報に基づいて、前記状況履歴条件を含む前記機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの機能を実行可能であることを示す機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信する
    請求項1〜4の何れか1項に記載のアプリケーション配信装置。
  6. 前記ポリシー配信部は、前記一部機能許可条件が前記一部機能実行可能期間の場合は、前記アプリケーションの転送時間分だけ前記一部機能実行可能期間を延長する
    請求項1〜5の何れか1項に記載のアプリケーション配信装置。
  7. 前記機能許可条件は、前記アプリケーションの配信対象範囲内に存在する前記通信端末装置の端末数を含み、
    前記ポリシー配信部は、前記端末数が予め定めた閾値未満の場合に、前記アプリケーションの機能を実行可能であることを示す機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信する
    請求項1〜6の何れか1項に記載のアプリケーション配信装置。
  8. 前記アプリケーションの配信対象範囲に入場する前記通信端末装置の端末数を時間帯毎に予測する予測部と、
    前記端末数が予め定めた閾値以上となる時間帯が存在する場合は、当該時間帯の前記端末数が前記閾値未満となるように、前記通信端末装置の各々の前記一部機能実行可能範囲を調整する配信集中回避部と、
    を含む請求項1〜7の何れか1項に記載のアプリケーション配信装置。
  9. 通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションを前記通信端末装置に配信し、
    前記通信端末装置の前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信する
    ことを含むアプリケーション配信方法。
  10. コンピュータに、
    通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションを前記通信端末装置に配信し、
    前記通信端末装置の前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信する
    ことを含む処理を実行させるためのアプリケーション配信プログラム。
  11. 通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションをアプリケーション配信装置から受信するアプリ受信部と、
    前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーション配信装置から配信された、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記アプリケーション配信装置から受信するポリシー受信部と、
    受信した前記ポリシーに基づいて、受信した前記アプリケーションを実行するアプリ実行部と、
    を含むアプリケーション実行装置。
  12. 通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションをアプリケーション配信装置から受信し、
    前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーション配信装置から配信された、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記アプリケーション配信装置から受信し、
    受信した前記ポリシーに基づいて、受信した前記アプリケーションを実行する
    ことを含むアプリケーション実行方法。
  13. コンピュータに、
    通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションをアプリケーション配信装置から受信し、
    前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーション配信装置から配信された、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記アプリケーション配信装置から受信し、
    受信した前記ポリシーに基づいて、受信した前記アプリケーションを実行する
    ことを含む処理を実行させるためのアプリケーション実行プログラム。
  14. 通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションを前記通信端末装置に配信するアプリケーション配信部と、前記通信端末装置の前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記通信端末装置に配信するポリシー配信部と、を含むアプリケーション配信装置と、
    通信端末装置の位置及び時刻の少なくとも一方を含む状況に応じたアプリケーションをアプリケーション配信装置から受信するアプリ受信部と、前記状況の変化を表す状況変化情報に基づいて、前記アプリケーション配信装置から配信された、前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能範囲及び前記アプリケーションの機能を実行可能な機能実行可能期間の少なくとも一方を含む機能許可条件が不成立の場合で、且つ、前記機能実行可能範囲外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能範囲及び前記機能実行可能期間外において、前記機能実行可能範囲で実行可能な機能のうち前記アプリケーションの少なくとも一部の機能を実行可能な一部機能実行可能期間の少なくとも一方を含む一部機能許可条件が成立する場合に、前記アプリケーションの少なくとも一部の機能の実行を許可するための一部機能許可ポリシーを前記アプリケーション配信装置から受信するポリシー受信部と、受信した前記ポリシーに基づいて、受信した前記アプリケーションを実行するアプリ実行部と、を含むアプリケーション実行装置と、
    を含むアプリケーション配信システム。
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