JP2014232215A - 画像形成装置および表面回復方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストアップを招くことなく、同一サイズの用紙が連続して定着ニップに通紙されたときに定着面側部材及び裏面側支持部材に発生する紙エッジ傷を効率よく修復でき、紙エッジ傷に起因する光沢ムラの発生を確実に防止することが可能な画像形成装置および表面回復方法を提供する。【解決手段】用紙の搬送方向に直交する用紙幅方向における定着ベルト210aと加圧ローラー210dとの相対位置が異なるように、定着ベルト210aを用紙幅方向に移動させる。定着ベルト210aに対して加圧ローラー210dを圧接させる。定着ベルト210aと加圧ローラー210dとを異なる周速度で回転させる。【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置および表面回復方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
このようにトナー像を定着させる定着装置としては、定着ローラーや定着ベルト等の定着面側部材と、定着面側部材に圧接される加圧ローラーや加圧ベルト等の裏面側支持部材とによって形成された定着ニップで、トナー像が転写された用紙を通紙しながら、加熱および加圧する熱定着方式の定着装置がある。
ところで、定着ニップに用紙を通紙すると、定着面側部材の表面に、通紙による傷、紙粉、オフセットトナー等の汚れが生じて、定着面側部材の表面が徐々に荒れてくる。定着面側部材の表面に生じる傷の大きな原因としては、用紙の両端部に沿って存在するバリがある。バリは、鋭利なカッターを用いて用紙を裁断する際に、カッターの裁断跡として生じるものである。バリを有する用紙が定着面側部材を通過すると、用紙が通過する方向と平行な用紙の両端部に存在するバリによって、定着面側部材の表面に紙エッジ傷が発生するという問題が知られている。そして、この紙エッジ傷が発生している部分よりも画像形成範囲が大きな用紙に対して画像を形成する際に、紙エッジ傷により用紙幅方向に均一な定着処理が施されず、定着後の画像に光沢ムラが発生する。図1に示すように、用紙400に形成された画像410において、紙エッジ傷に起因する縦スジ状の光沢ムラ420,430が用紙400の搬送方向に沿って発生する。
上記問題に対して、特許文献1には、ニップ部において定着部材(定着面側部材)と加圧部材(裏面側支持部材)とに速度差を設けて双方の部材を摺擦させることで、定着部材や加圧部材の表面のクリーニングを行う技術が開示されている。特許文献2には、定着ローラ(定着面側部材)の表面性を回復させて定着性能を改善する回復手段(リフレッシュローラ)を設けた技術が開示されている。
特開2010−217466号公報 特開2008−20790号公報
ところで、同一サイズの用紙が連続して定着ニップに通紙されると、定着面側部材の表面に加えて裏面側支持部材の表面においても、用紙の両端部が接する位置(すなわち、バリが通過する位置)に紙エッジ傷が発生する場合があった。この場合、特許文献1に記載の技術を適用しても、定着面側部材および裏面側支持部材の表面において互いに対向する場所が荒らされているため、紙エッジ傷が発生した当該定着面側部材および裏面側支持部材の表面を十分に回復させることはできず、ひいては定着面側部材の表面に発生した紙エッジ傷に起因する光沢ムラの発生を十分に防止できない。また、特許文献2に記載の技術を適用すれば、定着面側部材の表面性を回復させた後に裏面側支持部材の表面性を回復させることができるものの、定着面側部材の表面性を回復させるための専用手段を新たに設ける必要があるため、定着装置の大型化およびコストアップを招いてしまうという別の問題が発生してしまう。
本発明は、コストアップを招くことなく、同一サイズの用紙が連続して定着ニップに通紙されたときに定着面側部材及び裏面側支持部材に発生する紙エッジ傷を効率よく修復でき、紙エッジ傷に起因する光沢ムラの発生を確実に防止することが可能な画像形成装置および表面回復方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
トナー像が形成された用紙の定着面側に配置される定着面側部材と、
前記定着面側部材に圧接された状態において前記用紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
前記定着面側部材に対して前記裏面側支持部材を圧接または離間させる圧接離間部と、
前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の少なくとも一方を前記用紙の搬送方向に直交する用紙幅方向に移動させる移動部と、
前記用紙幅方向における前記定着面側部材と前記裏面側支持部材との相対位置が異なるように前記移動部を動作させ、前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とが当接した状態で両者を異なる周速度で回転させることにより、両者の表面状態を回復させる制御部と、
を備えることを特徴とする。
本発明に係る表面回復方法は、
トナー像が形成された用紙の定着面側に配置される定着面側部材と、
前記定着面側部材に圧接された状態において前記用紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
前記定着面側部材に対して前記裏面側支持部材を圧接または離間させる圧接離間部と、
を備える画像形成装置における前記定着面側部材及び前記裏面側支持部材の表面回復方法であって、
前記用紙の搬送方向に直交する用紙幅方向における前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の相対位置が異なるように、前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の少なくとも一方を前記用紙幅方向に移動させる第1のステップと、
前記定着面側部材に対して前記裏面側支持部材を圧接させる第2のステップと、
前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを異なる周速度で回転させる第3のステップと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、同一サイズの用紙が連続して定着ニップに通紙されることにより定着面側部材および裏面側支持部材の表面に紙エッジ傷が発生した場合、定着面側部材の表面上の紙エッジ傷は、裏面側支持部材の表面上のうち紙エッジ傷が発生していない部分により均されて修復される一方、裏面側支持部材の表面上の紙エッジ傷は、定着面側部材の表面上のうち紙エッジ傷が発生していない部分により均されて修復される。よって、その後、画像形成範囲が大きな用紙に対して画像を形成する際に、紙エッジ傷により用紙幅方向に均一な定着処理が施されず、定着後の画像に光沢ムラが発生することを防止することができる。また、定着面側部材および裏面側支持部材の表面に発生した紙エッジ傷を修復するための専用手段を新たに設けていないため、定着装置の大型化およびコストアップを招くことがない。以上より、コストアップを招くことなく、同一サイズの用紙が連続して定着ニップに通紙されたときに定着面側部材及び裏面側支持部材に発生する紙エッジ傷を効率よく修復でき、紙エッジ傷に起因する光沢ムラの発生を確実に防止することが可能な画像形成装置および表面回復方法を提供することができる。
従来技術の問題点(紙エッジ傷に起因する光沢ムラの発生)を説明する図である。 本実施の形態における画像形成装置の縦断面図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御ブロック図である。 本実施の形態における定着部の縦断面図である。 本実施の形態における定着ベルトの移動機構を示す図である。 用紙の通紙時における定着面側部材および裏面側支持部材の位置関係を示す図である。 表面回復動作時における定着面側部材および裏面側支持部材の位置関係を示す図である。 表面回復動作前における定着面側部材の紙エッジ傷を示す図である。 表面回復動作後における定着面側部材の紙エッジ傷を示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の表面回復動作を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成装置1の構成]
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図3は、実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図2、3に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図3に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データ(例えば、過去のプリント履歴など)が参照される。過去のプリント履歴は、画像形成装置1を使用して今までに行われた画像形成履歴情報であり、例えばプリント日時、プリント枚数、プリント処理に用いられた用紙Sの用紙サイズ、プリント操作を行ったアプリケーション名、及び文書ファイル名等を含む。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図2では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100が感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413は一定の周速度で回転する。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
現像装置412は、例えば二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるローラー423B(以下「バックアップローラー423B」と称する)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙の裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていてもよい。定着部60の詳細については後述する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
[定着部60の構成]
次に、図4を参照し、定着部60の構成について説明する。図4は、定着部60の構成を概略的に示す図である。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト210a、加熱ローラー210b及び定着ローラー210cを有する(ベルト加熱方式)。定着ベルト210aは、加熱ローラー210bと定着ローラー210cとに所定のベルト張力(例えば、40[N])で張架されている。
定着ベルト210aは、例えば、厚さ70[μm]のPI(ポリイミド)からなる基体の外周面を弾性層として厚さ200[μm]の耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A30[°])で被覆し、さらに、表層に厚さ30[μm]の耐熱性樹脂であるPFA(パーフルオロアルコキシ)のコーティングをしてなる。定着ベルト210aは、加圧ローラー210dとともに、定着ニップNPを形成する。
定着ベルト210aは、トナー像が形成された用紙Sに接触して、当該トナー像を用紙Sに定着温度(例えば、160〜200[℃])で加熱定着する。ここで、定着温度とは、用紙S上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される用紙Sの紙種等によって異なる。
加熱ローラー210bは、定着ベルト210aを加熱する。加熱ローラー210bは、定着ベルト210aを加熱する加熱源60C(ハロゲンヒーター)を内蔵している。加熱ローラー210bは、例えば、アルミニウム等から形成された円筒状の芯金における外周面をPTFEでコーティングした樹脂層で被覆されている。
加熱源60Cの温度は、制御部100によって制御される。加熱源60Cによって加熱ローラー210bが加熱され、その結果、定着ベルト210aが加熱される。
定着ローラー210cは、例えば、鉄等の金属から形成された中実の芯金を、弾性層として厚さ10〜20[mm]の耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A5[°])で被覆し、さらに、厚さ30[μm]の低摩擦で耐熱性樹脂であるPTFEでコーティングした樹脂層で被覆したものである。定着ローラー210cの駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、周速度等)は、制御部100によって行われる。第1回転駆動部80は、制御部100からの制御命令を受けて、定着ローラー210cを矢印B方向(時計回り方向)に回転させる。定着ローラー210cが回転することにより、定着ベルト210aおよび加熱ローラー210bは、矢印C方向(時計回り方向)および矢印D方向(時計回り方向)に従動回転する。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー210dを有する(ローラー加圧方式)。加圧ローラー210dは、アルミニウム等から形成された円筒状の芯金の外周面を、弾性層として厚さ1〜5[mm]の耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A30[°])で被覆し、さらに、厚さ30〜100[μm]のPFAチューブの樹脂層で被覆したものである。加圧ローラー210dの駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、周速度等)は、制御部100によって行われる。第2回転駆動部85は、制御部100からの制御命令を受けて、加圧ローラー210dを矢印E方向(反時計回り方向)に回転させる。加圧ローラー210dは、定着ベルト210aを介して定着ローラー210cに所定の定着荷重(例えば、1000[N])で圧接される。このようにして、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとの間には、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップNPが形成される。
加圧ローラー210dの回転軸端部210eには、押圧ばね230および回転可能なスライドカム220を介して第4駆動部95が接続されている。第4駆動部95は、制御部100からの制御命令を受けて、スライドカム220を軸222中心で回転させる。第4駆動部95がスライドカム220を回転させることによって、押圧ばね230は、加圧ローラー210dを矢印F方向に付勢する。スライドカム220の回転位置に応じて、加圧ローラー210dは、定着ベルト210aに対して圧接または離間される。定着ベルト210aに対して加圧ローラー210dが圧接状態にある場合、スライドカム220の回転位置に応じて、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとの間に加わる定着荷重は変化する。
すなわち、第4駆動部95、スライドカム220および押圧ばね230は、定着ベルト210aに対して加圧ローラー210dを圧接または離間させる圧接離間部として機能する。
定着部60における定着速度は、例えば、100〜500[mm/s]である。ここで、定着速度とは、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの周速度に等しく、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとによって形成される定着ニップNPを、用紙Sが通過する速度である。
次に、図5を参照し、定着ベルト210aを用紙Sの搬送方向に直交する用紙幅方向に移動させる移動部について説明する。図5は、定着ベルト210aを図4における矢印G方向から見た図である。
図5に示すように、定着ベルト210aを張架する加熱ローラー210bの一方の軸端250は、画像形成装置1の操作部22側(手前側)の反対側(奥側)において、定着部60を収容する筐体部材260に設けられたピボット軸受PBにて軸支されている。また、加熱ローラー210bの他方の軸端280には、スライドカム245と、スライドカム245を回転駆動させる第3回転駆動部90(モーター)と、加熱ローラー210bの軸にスライドカム245を常時押圧するための引っ張りばね270とが設けられている。第3回転駆動部90は、筐体部材260に固定されている。
第3回転駆動部90は、制御部100からの制御命令を受けて、スライドカム245を回転駆動させる。スライドカム245の回転位置に応じて、加熱ローラー210bの軸端280は、矢印X1方向又は矢印X2方向に移動する。図5では、加熱ローラー210bの軸端280が位置P1に位置している状態と、位置P2に位置している状態とを重ねて示している。加熱ローラー210bの軸端280が位置P1から位置P2まで移動した場合、加熱ローラー210bに張架される定着ベルト210aは、矢印Y1方向にデフォルト位置から移動する。デフォルト位置は、定着ニップNPに用紙Sが通紙される場合において予め設定されている、用紙幅方向における定着ベルト210aの基準位置である。一方、加熱ローラー210bの軸端280が位置P2から位置P1まで移動した場合、定着ベルト210aは、矢印Y2方向に移動してデフォルト位置に戻る。このようにスライドカム245の回転位置を調整することによって、定着ベルト210aを用紙幅方向に移動させることができる。
すなわち、第3駆動部90およびスライドカム245は、定着ベルト210aを用紙幅方向に移動させる移動部として機能する。
次に、図6を参照し、本実施の形態で解決する問題について説明する。すなわち、図6に示すように、同一サイズの用紙Sが連続して定着ニップNPに通紙されると、定着ベルト210aの表面に加えて加圧ローラー210dの表面においても、用紙Sの両端部が接する位置に紙エッジ傷が発生する。そして、定着ベルト210aの表面に発生した紙エッジ傷に起因する光沢ムラが発生する。
図6において、300,320は、A3サイズの用紙Sが連続して定着ニップNPに通紙されることにより、定着ベルト210aの表面に発生した紙エッジ傷である。310,330は、A3サイズの用紙Sが連続して定着ニップNPに通紙されることにより、加圧ローラー210dの表面に発生した紙エッジ傷である。350,370は、B3サイズの用紙Sが連続して定着ニップNPに通紙されることにより、定着ベルト210aの表面に発生した紙エッジ傷である。360,380は、B3サイズの用紙Sが連続して定着ニップNPに通紙されることにより、加圧ローラー210dの表面に発生した紙エッジ傷である。図6から明らかなように、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面において互いに対向する場所に紙エッジ傷が発生している。そのため、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとに周速差を設けて回転駆動させることにより双方を摺擦させても、紙エッジ傷300〜380を均して定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面を十分に回復させることができない。
そこで、本実施の形態では、図7に示すように、用紙幅方向における定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの相対位置が異なるように定着ベルト210aを用紙幅方向に移動させることによって、用紙幅方向において定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面の異なる位置に紙エッジ傷300〜380が位置するようにしている。この状態で、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとに周速差を設けて回転駆動させることにより双方を摺擦させる。その結果、定着ベルト210aの表面上に発生した紙エッジ傷300,320,350,370(図8の紙エッジ傷300を参照)は、加圧ローラー210dの表面上のうち紙エッジ傷310,330,360,380が発生していない部分により均されて修復される(図9の紙エッジ傷300を参照)。その一方、加圧ローラー210dの表面上に発生した紙エッジ傷310,330,360,380は、定着ベルト210aの表面上のうち紙エッジ傷310,330,360,380が発生していない部分により均されて修復される。よって、その後、画像形成範囲が大きな用紙Sに対して画像を形成する際に、定着ベルト210aの表面上に発生した紙エッジ傷300,320,350,370により用紙幅方向に不均一な定着処理が施されることなく、定着後の画像に光沢ムラが発生することを防止することができる。
[画像形成装置1の表面回復動作]
次に、図10のフローチャートを参照し、本実施の形態における画像形成装置1の表面回復処理を説明する。なお、図10に示す表面回復処理は、例えば、制御部100が、外部の装置から送信された印刷ジョブを受け付けることに伴い開始される。
まず、制御部100は、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面を回復させる必要があるか否かについて判定する(ステップS100)。本実施の形態では、制御部100は、画像形成装置1のプリント状況、より具体的には同一サイズの用紙Sを用いた累積プリント数が所定枚数(例えば、数千枚)以上である場合、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面を回復させる必要があると判定する。一方、当該累積プリント数が所定枚数未満である場合、制御部100は、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面を回復させる必要がないと判定する。
ステップS100の判定の結果、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面を回復させる必要がない場合(ステップS100、NO)、処理はステップS220に遷移する。一方、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面を回復させる必要がある場合(ステップS100、YES)、制御部100は、第3回転駆動部90を制御し、加熱ローラー210bの軸端280を移動させることにより、用紙幅方向における定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの相対位置が異なるように、定着ベルト210aを用紙幅方向に移動させる(ステップS120)。これにより、同一サイズの用紙の端部により定着ベルト210a及び加圧ローラー210dに発生する紙エッジ傷同士は対向しなくなる。
このとき、制御部100は、記憶部72に記憶されるプリント履歴に含まれる用紙サイズに基づいて、紙エッジ傷が形成される位置を特定し、用紙幅方向において定着ニップNPに通紙された用紙Sの端部位置と接した定着ベルト210aの位置と、当該端部位置と接した加圧ローラー210dの位置とが対向しないように、定着ベルト210aを用紙幅方向に移動させるのが好ましい。例えば、前回の表面回復処理以降のプリント処理に用いられた用紙Sの用紙サイズがA5サイズおよびB4サイズである場合、制御部100は、A5サイズの用紙の端部により定着ベルト210aに発生する紙エッジ傷が、B4サイズの用紙の端部により加圧ローラー210dに発生する紙エッジ傷とが対向しないように、また、B4サイズの用紙の端部により定着ベルト210aに発生する紙エッジ傷が、A5サイズの用紙の端部により加圧ローラー210dに発生する紙エッジ傷とが対向しないように、定着ベルト210aを用紙幅方向に移動させる。これにより、その後、画像形成範囲が大きな用紙Sに対して画像を形成する際に、紙エッジ傷により用紙幅方向に不均一な定着処理が施されることなく、定着後の画像に光沢ムラが発生することを防止することができる。
次に、制御部100は、第4駆動部95を制御し、定着ベルト210aに対して加圧ローラー210dを圧接させる(ステップS140)。
次に、制御部100は、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとの間に周速差(例えば、50[mm/sec])を設け、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dを所定時間(例えば、120[秒])回転駆動させることによって、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dを摺擦させる(ステップS160)。その際、制御部100は、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとの間に加わる定着荷重が、定着ニップNPに用紙Sが通紙されるときより減少するように、スライドカム220(図4を参照)の回転位置を調整することが好ましい。定着ベルト210aに対して加圧ローラー210dを圧接させた状態において定着ベルト210aと加圧ローラー210dとの間に周速差を設けて定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dを回転駆動させる場合に、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとの間に過大な摩擦力が発生することを防止し、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dをそれぞれ円滑に回転駆動させるためである。
定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dを回転駆動させる際、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dのうち周長が長い方(本実施の形態では、定着ベルト210a)の周速度を、他方(本実施の形態では、加圧ローラー210d)の周速度よりも速く設定することが好ましい。同一サイズの用紙Sが連続して定着ニップNPに通紙された場合、周長がより長い定着ベルト210aの表面には、加圧ローラー210dの表面よりも長い紙エッジ傷が発生する。そのため、定着ベルト210aの周速度を速く設定することにより、定着ベルト210aの表面に発生した紙エッジ傷の修復時間、ひいては定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの両方に発生した紙エッジ傷の修復時間を短縮できるからである。
次に、制御部100は、第4駆動部95を制御し、定着ベルト210aに対する加圧ローラー210dの圧接を解除する(ステップS180)。次に、制御部100は、第3回転駆動部90を制御し、加熱ローラー210bの軸端280を移動させることにより、定着ベルト210aを用紙幅方向のデフォルト位置に戻す(ステップS200)。その後、処理はステップS220に遷移する。
ステップS220では、制御部100は、画像形成処理を開始(再開を含む)する。最後に、制御部100は、一連の画像形成処理が終了したか否かについて判定する(ステップS240)。一連の画像形成処理とは、画像形成を指示する信号(例えば印刷ジョブ)により設定された枚数だけ画像形成を行う処理である。この判定の結果、一連の画像形成処理が終了した場合(ステップS240、YES)、画像形成装置1は図10における処理を終了する。一方、一連の画像形成処理が終了していない場合(ステップS240、NO)、ステップS100の処理の前に戻る。なお、印刷ジョブの実行中に表面回復動作(ステップS120〜200)が行われる場合、印刷ジョブは中断され、表面回復動作の終了後、再開される(ステップS220)。
[本実施の形態における効果]
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、トナー像が形成された用紙Sの定着面側に配置される定着ベルト210aと、定着ベルト210aに圧接された状態において用紙Sを狭持して搬送する定着ニップNPを形成する加圧ローラー210dと、定着ベルト210aに対して加圧ローラー210dを圧接または離間させる圧接離間部と、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの少なくとも一方を用紙Sの搬送方向に直交する用紙幅方向に移動させる移動部と、用紙幅方向における定着ベルト210aと加圧ローラー210dとの相対位置が異なるように移動部を動作させ、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとが当接した状態で両者を異なる周速度で回転させることにより、両者の表面状態を回復させる制御部100とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、同一サイズの用紙Sが連続して定着ニップNPに通紙されることにより定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面に紙エッジ傷が発生した場合、定着ベルト210aの表面上に発生した紙エッジ傷は、加圧ローラー210dの表面上のうち紙エッジ傷が発生していない部分により均されて修復される一方、加圧ローラー210dの表面上に発生した紙エッジ傷は、定着ベルト210aの表面上のうち紙エッジ傷が発生していない部分により均されて修復される。よって、その後、画像形成範囲が大きな用紙Sに対して画像を形成する際に、定着ベルト210aの表面上に発生した紙エッジ傷により用紙幅方向に不均一な定着処理が施されることなく、定着後の画像に光沢ムラが発生することを防止することができる。また、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面に発生した紙エッジ傷を修復するための専用手段を新たに設けていないため、定着装置の大型化およびコストアップを招くことがない。以上より、コストアップを招くことなく、同一サイズの用紙Sが連続して定着ニップNPに通紙されたときに定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dに発生する紙エッジ傷を効率よく修復でき、紙エッジ傷に起因する光沢ムラの発生を確実に防止することができる。
[変形例]
なお、上記実施の形態では、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとの間に周速差を設けて定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dを回転駆動させる場合、定着ベルト210aを用紙幅方向に移動させる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上側定着部60Aに定着面側部材としての定着ローラー210cを有するローラー加熱方式を適用してもよいし、下側定着部60Bに裏面側支持部材としての加圧ベルトを有するベルト加圧方式を適用してもよい。また、定着面側部材と裏面側支持部材に生じた紙エッジ傷が対向しない状態となればよいので、定着面側部材又は裏面側支持部材の何れか一方を移動させるだけでもよいし、両方を移動させてもよい。
また、上記実施の形態において、用紙幅方向における定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの相対位置が異なるように、定着ベルト210aを用紙幅方向に移動させた後、定着ベルト210aと加圧ローラー210dとの間に周速差を設けて定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dを回転駆動させている最中に、定着ベルト210aを用紙幅方向に揺動、すなわち用紙幅方向の一方向(例えば、図5のY1方向)と当該用紙幅方向の他方向(例えば、図5のY2方向)とに移動させる往復運動を行っても良い。この構成により、定着ベルト210aの表面上の紙エッジ傷が、加圧ローラー210dの表面上のうち紙エッジ傷が発生していない部分を広く使って修復される一方、加圧ローラー210dの表面上の紙エッジ傷が、定着ベルト210aの表面上のうち紙エッジ傷が発生していない部分を広く使って修復される。したがって、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの両方に発生した紙エッジ傷はより短い時間で均されることとなり、当該紙エッジ傷の修復時間を短縮することができる。
また、上記実施の形態では、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面回復動作を、制御部100が、外部の装置から送信された印刷ジョブを受け付けた場合に実行する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、操作部22においてユーザーによる表面回復動作の実行操作が受け付けられた場合または、画像形成装置100の電源がオンにされた場合に、定着ベルト210aおよび加圧ローラー210dの表面回復動作を行っても良い。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
80 第1回転駆動部
85 第2回転駆動部
90 第3回転駆動部
95 第4回転駆動部
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
210a 定着ベルト
210d 加圧ローラー
220,245 スライドカム
230 押圧ばね
NP 定着ニップ

Claims (9)

  1. トナー像が形成された用紙の定着面側に配置される定着面側部材と、
    前記定着面側部材に圧接された状態において前記用紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
    前記定着面側部材に対して前記裏面側支持部材を圧接または離間させる圧接離間部と、
    前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の少なくとも一方を前記用紙の搬送方向に直交する用紙幅方向に移動させる移動部と、
    前記用紙幅方向における前記定着面側部材と前記裏面側支持部材との相対位置が異なるように前記移動部を動作させ、前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とが当接した状態で両者を異なる周速度で回転させることにより、両者の表面状態を回復させる制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記定着ニップに通紙された用紙の用紙幅方向端部によって前記定着面側部材及び前記裏面側支持部材に形成される紙エッジ傷が重ならないように前記移動部を動作させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 用紙サイズを含む過去のプリント履歴を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記プリント履歴に基づいて、前記紙エッジ傷が形成される位置を特定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の少なくとも一方が前記用紙幅方向に揺動するように前記移動部を動作させることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記定着面側部材および前記裏面側支持部材のうち周長が長い方の周速度を、他方の周速度よりも速く設定することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の少なくとも一方は、無端状ベルトであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記定着ニップにおける定着荷重が、通紙時の定着荷重よりも小さくなるように前記圧接離間部を制御することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、当該画像形成装置のプリント状況に応じて、前記定着面側部材及び前記裏面側支持部材の表面状態を回復させる処理を行うことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. トナー像が形成された用紙の定着面側に配置される定着面側部材と、
    前記定着面側部材に圧接された状態において前記用紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
    前記定着面側部材に対して前記裏面側支持部材を圧接または離間させる圧接離間部と、
    を備える画像形成装置における前記定着面側部材及び前記裏面側支持部材の表面回復方法であって、
    前記用紙の搬送方向に直交する用紙幅方向における前記定着面側部材と前記裏面側支持部材との相対位置が異なるように、前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の少なくとも一方を前記用紙幅方向に移動させる第1のステップと、
    前記定着面側部材に対して前記裏面側支持部材を圧接させる第2のステップと、
    前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを異なる周速度で回転させる第3のステップと、
    を有することを特徴とする表面回復方法。
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