JP2014232029A - α放射能の測定システムおよびその測定方法 - Google Patents

α放射能の測定システムおよびその測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明により、大量の液体のα線の放射能濃度を、その場で効率よく正確に測定することを可能とするα放射能の測定システムおよびその測定方法を提供する。【解決手段】システム10は、放射性核種を含む被検液11を一時的に貯留する貯留槽12と、貯留槽12に貯留されている被検液11を外部へ放出する放出管16と、貯留槽12に設置されて被検液11を撹拌する撹拌部14と、撹拌された被検液11の一部を分岐したサンプル15を層状に成形する成形基盤19と、層状に成形されたサンプル15から放出されるα線に基づく物理量を検出する検出部24と、物理量に基づいて被検液11の放射能濃度を導出する導出部29と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、放射性核種を含む液体のα放射能の測定システムおよびその測定方法に関する。
放射性核種を含む液体を廃棄する場合、ウランまたはプルトニウムなどの濃度が基準値を超えていないか確認してから廃棄する必要がある。
液体を被測定対象としたα放射能の測定システムは、このような液体中のウランまたはプルトニウムなどの濃度の測定のために使用される。
例えば、使用済核燃料物質の再処理施設または事故などで放射性核種を含む大量の液体を施設の外部に放出する際などにこの測定装置が必要となる。
特に、放射性核種を含む大量の液体を施設の外部に放出する際などは、放出される液体(以下、「被検液」ともいう)のα放射能を連続的に測定することが望まれる。
ところで、α線は、β線やγ線に比べ、飛距離が非常に短く、液面から深さ20μm程度以内から発せられたα線しか液面の外部に放出されないという特有の性質がある。
よって、α放射能の測定には、一般に、β放射能やγ放射能の測定には課されない制限がつく。
α線の検出方法または検出器そのものは、この性質を踏まえたものがすでにいくつか考案されている。
例えば、被検液全体のα線の放射能濃度を測定する際、サンプルを凝固させるなどのサンプルに応じた方法で、β線やγ線の影響を低減させる前処理を施す。
そして、凝固の後、例えば、シンチレーションやエネルギースペクトルなどからα放射能を測定する(例えば、特許文献1参照)。
しかし、これらの方法では、前処理に時間がかかり、放出または廃棄が進行している液体をその場で測定するのは困難である。
一方、被検液のサンプルを層状にしてβ線およびγ線の影響を低減させることで前処理を行わない方法も考案されている。
具体的には、例えば、回転するドラムの側周面または円板の回転面に層状に成形されたサンプルから発せられるα線を検出する(例えば、特許文献2または特許文献3参照)。
さらに、α線により電離されて生成したイオンの量の測定、ICP−MSなどの質量分析、またはプラズマ発光によるスペクトル分析などの方法も知られている。
これらいずれも、上述の前処理を行うことなく測定することが可能である。
特開2006−343119号公報 特許第2519322号公報 特許第3121692号公報
放射性核種を含む大量の液体(被検液)を廃棄などする場合は、放出または廃棄が進行している液体をその場で効率よく正確に測定することが必要となる。
しかし、例えば検出器の感度がよくても、測定システム全体の構成などの要因で、被検液の一部を抽出したサンプルのα線の放射能濃度が液体のα線の放射能濃度から乖離することがある。
すなわちサンプルが被検液を代表していない場合があり、この場合、サンプルの放射能濃度が基準値以下であっても被検液の放射能濃度が基準値以下であることが担保されない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、大量の液体のα線の放射能濃度を、その場で効率よく正確に測定することを可能とするα放射能の測定システムおよびその測定方法を提供することを目的とする。
本発明にかかるα放射能の測定システムは、放射性核種を含む被検液を一時的に貯留する貯留槽と、前記貯留槽に貯留されている前記被検液を外部へ放出する放出管と、前記貯留槽に設置されて前記被検液を撹拌する撹拌部と、撹拌された前記被検液の一部を分岐したサンプルを層状に成形する成形基盤と、層状に成形された前記サンプルから放出されるα線に基づく物理量を検出する検出部と、前記物理量に基づいて前記被検液の放射能濃度を導出する導出部と、を備えるものである。
本発明により、大量の液体のα線の放射能濃度を、その場で効率よく正確に測定することを可能とするα放射能の測定システムおよびその測定方法が提供される。
本発明の第1実施形態にかかるα放射能の測定システムの構成図。 本発明の第2実施形態にかかるα放射能の測定システムの構成図。 本発明の第2実施形態にかかるα放射能の測定システムの変形例を示す図。 本発明の第3実施形態にかかるα放射能の測定システムの構成図。 本発明の第4実施形態にかかるα放射能の測定システムの構成図。 (A)は第5実施形態にかかるα放射能の測定システムの成形基盤の斜視図、(B)は第5実施形態にかかるα放射能の測定システムの成形基盤の変形例の側面断面図。 (A)は第5実施形態にかかるα放射能の測定システムの成形基盤の変形例の斜視図、(B)は第5実施形態の成形基盤の変形例の側面断面図。 本発明の第5実施形態の測定部の変形例を示す図。 本発明の第5実施形態の測定部の変形例を示す図。 本発明の第5実施形態の測定部の変形例を示す図。 本発明の第1実施形態にかかるα放射能の測定システムの動作手順を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態にかかるα放射能の測定システムの動作手順を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかるα放射能の測定システム10(以下、単に「システム10」という)の構成図である。
本発明の第1実施形態にかかるシステム10は、図1に示されるように、放射性核種を含む被検液11を一時的に貯留する貯留槽12と、貯留槽12に貯留されている被検液11を外部へ放出する放出管16と、貯留槽12に設置されて被検液11を撹拌する撹拌部14と、撹拌された被検液11の一部を分岐したサンプル15を層状に成形する成形基盤19と、層状に成形されたサンプル15から放出されるα線に基づく物理量Rを検出する検出部24と、物理量Rに基づいて被検液11の放射能濃度を導出する導出部29と、を備える。
第1実施形態においては、物理量Rはα線のパルス数である。
そして、上述のうち成形基盤19、検出部24および導出部29を備える測定部60は、第1実施形態では、さらに、検出部24で検出されたα線のパルス数を計数する計数部25と、サンプル15の流量を計測する計測部23と、を備える。
貯留槽12は、被検液11の量によって規模が異なり、例えば、箱大から部屋大まで幅広く想定される。
貯留槽12には、放出弁38を有する放出管16および分岐弁18を有する分岐管17が接続されている。
放出管16は、貯留槽12に一時的に貯留されている放射性核種を含む被検液11を外部へ放出するための配管である。
分岐管17は、貯留槽12で攪拌された被検液11の一部をサンプル15として分岐して成形基盤19に移送するための配管である。
貯留槽12に流入してくる被検液11は、貯留槽12の流入口の付近に設置されるフィルタなどの除去手段13(図中「不純物除去手段13」)により、不純物が除去される。
不純物は、例えば、海水に起因する堆積物や事故で流出した油分などであり、攪拌を継続しても被検液11の液面への浮遊や沈殿がおこる。
浮遊や沈殿がおこると、被検液11からサンプル15を分岐する位置によって測定部60で測定されるα線の放射能濃度が変動し、被検液11の正確な放射能濃度を取得できない。
そこで、除去手段13で貯留槽12に流入してくる被検液11から不純物を除去することで、攪拌によって被検液11を十分に均一することができる。
つまり、撹拌部14で撹拌することで被検液11を十分に均一にすることができれば、正確な放射能濃度の取得の阻害を防止する。
なお、除去手段13により除去される対象は、α線の検出でノイズとなるβ線またはγ線の各核種などであってもよい。
撹拌部14は、図1に示されるインペラなどで、貯留槽12に設置されて被検液11を撹拌する。
撹拌部14には、貯留槽12の内部の側面に設置されたジェット噴射器などで対流をおこすことで攪拌するものなど、従来各種の攪拌手段が適宜使用できる。
成形基盤19は、撹拌された被検液11の一部を分岐したサンプル15を層状に成形する。
第1実施形態における成形基盤19は、サンプル15をその傾斜表面に流動させて層状に成形する傾斜体19aである。
成形基盤19を傾斜表面を有する傾斜体19aとすると、単純な形状で故障が少なく、さらにスペースに対する測定の面積を広くとれるので、処理能力が高く、好適である。
計測部23は、例えば、光学的干渉を利用するセンサなどであり、傾斜体19aの傾斜表面を流動するサンプル15に向けて設置されてサンプル15の流量を計測する。
この流量は、導出部29でα線の放射能濃度を導出するための分母となるものであり、サンプル15のうち検出部24がα線を検出する領域の流量である必要がある。
よって、α線が検出部24により検出される領域のサンプル15の流量をより正確に計測部23で計測する観点では、計測部23は検出部24のより近くに設置されるのがよい。
ただし、サンプル15が傾斜体19aの傾斜表面を均等の厚さで流動することが担保される場合、計測部23は、例えば分岐管17に設置され、分岐管17を流動するサンプル15を計測してもよい。
また、計測部23は、分岐管17を流動するサンプル15を計測するとともにその流量に合わせて分岐弁18の開閉を調節し、この流量を調整する機能を備えてもよい。
さらに、分岐管17に、分岐弁18に加えてポンプ(図示せず)を備え、計測部23にポンプをも制御する機能を備えることもできる。
検出部24は、例えば収容部55に固定された半導体検出器であり、層状に成形されたサンプル15から放出されるα線に基づく物理量Rを検出する。
第1実施形態において、物理量Rは、サンプル15から放出されるα線そのものである。
α線は、上述のとおり、β線やγ線に比べ、飛距離が非常に短く、液面から深さ20μm程度以内から発せられたα線しか液面の外部に放出されない。
すなわち、α線の検出強度は、深さが一定値以上になるとその深さにほとんど依存しない。
一方、β線やγ線などは、この一定値よりも深い位置から発せられても液面の外に放出され、α線検出のノイズとなる。
そこで、サンプル15の液面からα線を直接的に検出する場合、β線やγ線に由来するノイズをキャンセルするために、サンプル15の厚さを数十μm程度の層状にし、検出部24をこの液面に近づけて設置する。
検出部24には、例えば、ZnSあるいはガラスシンチレータと光電子増倍管などで構成されるシンチレーション検出器が使用できる。
なお、各種の不要な放射線による検出におけるノイズを低減させるため、鉛などの遮蔽材で検出部24の側面などを遮蔽してもよい。
また、検出部24で検出したα線は、その単位時間当たりのパルス数が検出部24に接続されたマルチチャンネルスケーラなどの計数部25で計数される。
また、検出を終えたサンプル15は、成形基盤19の下流に配置された貯槽26に貯蔵される。
導出部29は、計数部25から送られるパルス数および計測部23から送られる流量に基づいて被検液11の放射能濃度を導出する。
導出部29では、単純にパルス数を流量で割って放射能濃度とするに限らず、必要に応じ、例えばノイズに対する補正など、各種の補正が行われる。
なお、導出された放射能濃度が十分に低いと判断できる場合、作業員は放出弁38を開放し、施設の外部の、例えば海に被検液11を放出する。
なお、放出が開始されても、サンプル15の分岐および測定は継続されて、放射能濃度の導出が続けられる。
作業員は、導出される放射能濃度によって、被検液11の放射能濃度を監視する。
次に第1実施形態にかかるシステム10の動作手順を図1および図11を用いて説明する。
図11は第1実施形態にかかるシステム10の動作手順を示すフローチャートである。
まず、放出弁38および分岐弁18が閉止された貯留槽12に、放射性核種を含む被検液11を除去手段13で不純物を除去しながら貯留する(ステップS11)。
そして、撹拌部14で被検液11を撹拌する(ステップS12)。
次に、分岐弁18を開放し、撹拌された被検液11の一部を分岐したサンプル15を層状に成形する(ステップS13)。
そして、サンプル15の流量を計測部23で計測する(ステップS14)。
計測する位置は、分岐弁18の位置でも、傾斜体19aの位置でもよく、システム10の設計に合わせて適宜決定される。
そして、検出部24でサンプル15から放出されるα線を検出する(ステップS15)。
検出されたα線は、計数部25でそのパルス数が計数され、導出部29に送られる。
そして、導出部29においてパルス数および計測部23で計測された流量に基づいて被検液11のα線の放射能濃度を導出する(ステップS16)。
放射能濃度が十分に低いと判断されれば、放出弁38を開放し、被検液11を施設の外部へ放出する(ステップS17)。
一方、排出弁35も開放し、サンプル15を排出し、例えば放出される被検液11に合流させる。
被検液11の放出の後も放射能濃度の導出は継続される(ステップS18;NO;ステップS11へ)。
貯留槽12の被検液11が一定値以下の量になると放出を終了し(ステップS18;YES)、放射能濃度の導出も終了する。
なお、被検液11は、連続的にα放射能を測定されながら連続的に放出されても、α放射能の測定と被検液11の放出が交互に繰り返されてもよい。
以上のように、本発明の第1実施形態にかかるシステム10によれば、被検液11を分岐させて測定することで、大量の被検液11のα線の放射能濃度を、その場で効率よく測定することができる。
また、放出されている被検液11をその場で連続して測定することで、放射能濃度が許容値を超えた場合に早急な対処ができる。
さらに、この測定において、撹拌部14または除去手段13を設けることにより、被検液11の全体の放射能濃度に対するサンプル15の代表性を向上させることができる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態にかかるシステム10の構成図である。
本発明の第2実施形態にかかるシステム10は、図2に示されるように、成形基盤19の下流に配置されて検出を終えたサンプル15を貯蔵する貯槽26と、貯槽26を貯留槽12に接続する返還管34と、被検液11またはサンプル15に含まれる放射性核種に基づく時間的または位置的に異なる2以上の指標値Mどうしを比較する比較部31と、比較された2以上の指標値Mの差異が閾値Fを超えた場合にサンプル15は被検液11を代表していないとして不採用判定する判定部32と、を備える。
さらにシステム10は、不採用判定を通知する信号を受信して貯槽26のサンプル15を返還管34から貯留槽12に返還する返還部33を備える。
貯槽26は、成形基盤19の下流に配置されてα線の検出の済んだサンプル15を貯蔵する。
貯槽26の底面または側面には、排出弁35を有し、排出が可能な放射能濃度のサンプル15を排出する排出管21が接続されている。
比較部31は、被検液11またはサンプル15に含まれる放射性核種に基づく時間的に異なる2以上の指標値Mどうしを比較する。
例えば、指標値Mは、一定の時間区間Γごとに導出部29で導出された放射能濃度である。
比較部31は、連続する時間区間Γに属するα線の放射能濃度を次々と比較していく。
判定部32は、比較された2以上の指標値Mの差異が閾値Fを超えた場合にサンプル15は被検液11を代表していないとして不採用判定する。
貯留している被検液11が十分に多い場合、新たな被検液11を貯留槽12に流入させながら測定したとしても、被検液11の全体の放射能濃度に急激な変化はおこらない。
つまり、導出された放射能濃度が連続する時間区間Γで急激に変化した場合、この変化は、α核種を多く含む不純物のサンプル15への混入などによるものと考えられる。
すなわち、サンプル15の放射能濃度が急激に変化した場合、サンプル15は被検液11を代表していないと考えることができるということである。
ここで、閾値Fは、一定であってもよいし、指標値Mの絶対値などに依存して変動するものであってもよい。
なお、判定部32の不採用判定を導出部29にフィードバックさせることもできる。
フィードバックされた不採用判定は、例えば、不採用判定がされた放射能濃度をその後の計算や出力される数値から除外するなどの処置に利用できる。
返還部33は、不採用判定を通知する信号を受信し、貯槽26を貯留槽12に接続する返還管34から貯槽26のサンプル15を貯留槽12に返還する。
返還部33は、例えば、返還管34に設置されるポンプ28と、不採用判定の信号を受信する受信部37と、この信号の受信でポンプ28を制御する制御部39などからなる。
この制御部39は返還弁27および排出弁35の開閉をも制御してもよい。
例えば、判定部32の閾値Fをいくつか設定しておき、これらの閾値Fと指標値Mの差異との大小関係で返還弁27および排出弁35を細かく制御することもできる。
ところで、図3は、第2実施形態にかかるシステム10の変形例を示す図である。
図3に示されるように、比較部31は導出部29ではなく検出部24または計数部25などに接続されてもよい。
つまり、指標値Mは、導出部29の放射能濃度に限らず、例えば、検出部24で検出されるα線の強度や計数部25で計数されたα線のパルス数であってもよい。
次に第2実施形態にかかるシステム10の動作手順を図2および図12を用いて説明する。
図12は第2実施形態にかかるシステム10の動作手順を示すフローチャートである。
被検液11を貯留槽12に貯留するステップ(ステップS11)から放射能濃度を導出するステップ(ステップS16)までは第1実施形態と同じ動作手順であるので省略する。
まず、ステップS16で導出された放射能濃度を時間区間Γで区切り、指標値Mとし、連続する時間区間Γに属する指標値Mどうしを比較する(ステップS21)。
前述のとおり、比較される指標値Mは、計数されたα線のパルス数やα線の強度などでもよい。
比較された指標値Mの差が閾値Fよりも大きい場合は(ステップS22;NO)、判定部32は不採用判定する(ステップS23)。
そして、不採用判定されたことが導出部29に報告され、例えば、該当する放射能濃度がその後の計算や出力される数値から除外される(ステップS24)。
さらに、不採用判定を通知する信号を受信した返還部33は、返還管34から貯槽26のサンプル15を貯留槽12に返還する(ステップS25;ステップS12へ)。
指標値Mの差が閾値Fより小さい場合は(ステップS22;YES)、判定部32は、採用判定する(ステップS26)。
採用判定がされると、放出弁38が開放され、施設の外部へ被検液11が放出される(ステップS27)。
また、排出弁35も開放され、サンプル15が排出管21から排出される。
放出弁38および排出弁35は、判定部32の判定を確認した作業員が行ってもよいし、返還部33と同様に、判定部32の判定を基準とした自動制御がなされてもよい。
貯留槽12の被検液11が一定値以下の量になるまで、放射能濃度の代表性を担保しながらサンプル15のα線を測定する(ステップS28;NO;ステップS12へ)。
なお、放出を継続しながら新たな被検液11を貯留槽12へ流入させてもよい。
貯留槽12の被検液11が一定値以下の量になると、サンプル15のα放射能の測定および被検液11の放出を終了する(ステップS28;YES)。
なお、測定されたα線は返還の判定のみの利用に限定されず、上述の放出弁38の開閉や記録データその他に用いることができ、その用途は多様である。
なお、上述したものを除き、第2実施形態は第1実施形態と同じ構造および動作手順となるので、重複する説明を省略する。
図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、本発明の第2実施形態にかかるシステム10によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第1実施形態に加え、サンプル15の代表性を放射能濃度の急激な変化を定量化して継続的に監視することで、被検液11の全体の放射能濃度に対するサンプル15の代表性をさらに向上させることができる。
また、サンプル15に不採用判定がなされた場合に、サンプル15を貯留槽12へ返還し、返還されたサンプル15を含めて攪拌しなおすことで被検液11の真の放射能濃度を得ることができる。
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態にかかるシステム10の構成図である。
本発明の第3実施形態にかかるシステム10は、図4に示されるように、第2実施形態に加え、貯留された被検液11から放出されるγ線を測定する第1検知部41と、サンプル15から放出されるγ線を測定する第2検知部42と、を備える。
そして、指標値Mは、第1検知部41および第2検知部42で同時点で測定されたγ線の強度に基づくものに変更される。
比較部31は、検出部24、計数部25または導出部29に替えて、第1検知部41および第2検知部42に接続される。
そして、第1検知部41および第2検知部42から同時点で検知された指標値Mであるγ線の強度を比較する。
α線は上述のとおり、一定の厚み以上の被検液11からは、その強度を高い精度で検出することは困難である。
しかし、γ線は、被検液11やサンプル15の形状に限定なく、容易に正確な検知ができる。
そこで、例えば、貯留槽12の側面や被検液11の液面に向けて第1検知部41を設置して、第1のγ線の強度または計数率などを検知する。
また、指標値Mとしては、γ線に限らずβ線の強度または計数率であってもよい。
また、分岐管17またはサンプル15の液面にその検知面を向けて第2検知部42を設置し、第2のγ線の強度を検知する。
そして、比較されるγ線どうしの強度または計数率の比率が既定の閾値Fより大きくなった場合に、サンプル15は、返還されることとなる。
なお、第2実施形態の閾値Fと同様に、閾値Fは、指標値Mの絶対値などに依存して変動するものであってもよい。
また、サンプル15の代表性をより確実にするために、γ線の検知に加え、第2実施形態のα線の放射能濃度の時間区間Γごとの変化も合わせて比較してもよい。
γ線の検知は、測定部60からは独立しているため、サンプル15の代表性の確認に冗長性を持たせることができる。
なお、第1検知部41および第2検知部42を設けることおよび指標値Mがγ線の強度または計数率であること以外は、第3実施形態は第2実施形態と同じ構造および動作手順となるので、重複する説明を省略する。
図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、本発明の第3実施形態にかかるシステム10によれば、第1実施形態および第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第1実施形態または第2実施形態に加え、第1検知部41および第2検知部42を備えることで、指標値Mを測定部60から独立して取得してサンプル15の採用判定をすることができる。
なお、第2実施形態と同様に、この判定をもとに、導出部29で導出された放射能濃度から不採用判定されたサンプル15のデータを除くことなどして、導出される放射能濃度の信頼性をも向上することができる。
(第4実施形態)
図5は、第4実施形態にかかるシステム10の構成図である。
本発明の第4実施形態にかかるシステム10は、図5に示されるように、成形基盤19に残留する放射性核種を除去する洗浄手段を備える。
洗浄手段は、例えば、残留する放射性核種を除去する洗浄液51を成形基盤19に付与する付与手段52と、成形基盤19に設置されて洗浄液51を微小振動させる振動子53と、洗浄し終えた洗浄液51を回収する回収管54と、を備える。
α線を連続的に測定すると、成形基盤19に被検液11に溶解しない微粒子状態のα核種またはα核種を含む微粒子が、成形基盤19に沈着して残留する。
これらの微粒子がα線を放出することで、測定期間に伴ってサンプル15に見かけ上の放射能濃度が上昇して測定誤差が大きくなり、サンプル15の代表性が低下する。
また、例えば、第3実施形態のγ核種の検知においても、γ核種が分岐管17に残留することで、第2検知部42が検知するγ線の量が上昇していく。
そして、サンプル15が被検液11を代表しているか否かの判断が不正確なものとなる。
そこで、定期的に洗浄液51で成形基盤19を洗浄して沈着して残留する放射性核種や放射性核種を含む微粒子を除去する。
洗浄液51を付与する付与手段52は、例えば、図5に示されるように、成形基盤19を収納する収容部55の内壁面に開口端を有する配管である。
洗浄の際には、例えば、返還弁27が閉止され、この配管に設けられた洗液弁56で供給量を調節された洗浄液51で成形基盤19から放射性核種を除去する。
放射性核種を含んだ洗浄液51は貯槽26に一時的に貯蔵され、回収管54に設けられた回収弁58が開放され、回収管54から回収される。
なお、付与手段52は、図5に示される配管に限らず、成形基盤19、分岐管17または収容部55などの構造によって異なる構造にすることができる。
例えば、柔軟性のあるチューブであって、外側チューブに内側チューブを通した二重構造を有するものを分岐管17とする例を挙げる。
外側チューブと内側チューブの間に洗浄液51が通され、洗浄の際には、内側チューブが有する無数の微細な孔から圧力などで洗浄液51を付与する方法なども適用できる。
この方法では、分岐管17に残留した微粒子も除去することができる。
また、洗浄液51は、種類は限定されず、残留する放射性核種を低減することができれば水などでもよい。
洗浄液51の付与と同時に振動子53で洗浄液51を振動させると、成形基盤19などの表面を傷付けずに効果的に放射性核種を除去することができる。
なお、洗浄手段は、放射性核種が残留しやすい個所にブラシなどを備えていてもよい。
なお、洗浄手段が対象とする部材は成形基盤19に限らず、分岐管17または貯槽26など、検出されるα線の強度の誤差の原因となる個所も対象となりうる。
なお、放射性核種の洗浄手段を設けること以外は、第4実施形態は第1実施形態と同じ構造および動作手順となるので、重複する説明を省略する。
図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、本発明の第4実施形態にかかるシステム10によれば、第1実施形態の効果に加え、洗浄手段で残留する放射性核種を除去することで、被検液11の全体の濃度に対するサンプル15の代表性をより向上させることができる。
(第5実施形態)
図6(A)は第5実施形態にかかるシステム10の成形基盤19の斜視図、図6(B)は図6(A)の成形基盤19の変形例の側面断面図である。
本発明の第5実施形態にかかるシステム10の成形基盤19は、図6に示されるように、流動するサンプル15に回転の側面を浸漬させて回転するドラム19bである。
ドラム19bの回転の側面に付着したサンプル15は、この側面で薄い液層65になる。
そして、液層65となったサンプル15から放出されるα線を、この側面に向けて設置された検出部24で検出する。
この液層65の厚さは、回転軸62を伝って付与されるドラム19bの回転速度によって調整される。
また、図7(A)は第5実施形態にかかるシステム10の成形基盤19の変形例の斜視図、図7(B)は図7(A)の成形基盤19の変形例の側面断面図である。
図7に示されるように、成形基盤19は、回転面を流動するサンプル15に浸漬させて回転する回転板19cであってもよい。
この場合は、サンプル15の液層65は回転板19cの回転面に形成されるので、検出部24の検出面は回転板19cの回転面に向けて設置される。
いずれの成形基盤19の場合も、成形基盤19の回転速度を調整することで、液層65の厚さを高精度に調整できる。
また、図8は、第5実施形態にかかるシステム10の測定部60(図1)の変形例を示す図である。
図8に示されるように、測定部60は、サンプル15の一部をプラズマ化するプラズマ生成部64と、プラズマ化で発生したプラズマ光72をスペクトル分析する光学解析器67と、を備え、導出部29は、スペクトル分析で取得されたα核種の数量に基づいて被検液11の放射能濃度を導くものに替えられてもよい。
プラズマ生成部64は、例えばレーザ68を照射してサンプル15をプラズマ化するレーザ光源などである。
発生したプラズマ光72は、レンズ71で集光されて検出部24a(24)で検出される。
検出部24aは、第1実施形態のシンチレーション検出器から、光電効果型などの光検出器に替えられる。
光学解析器67は、検出部24aから送られるプラズマ光72の情報をスペクトル分析する。
発生したプラズマ光72は、サンプル15を構成する各種の元素によるものであり、サンプル15がどのような構成および含有率で成り立つかがわかる。
つまり、サンプル15を構成する元素、さらには構成する放射性核種の含有率がわかり、α線の放射能濃度がわかる。
この場合、必ずしも流量の情報を用いなくともα線の放射能濃度がわかることがあり、この場合は計測部23を備えなくてもよい。
また、図9は、測定部60の変形例を示す図である。
図9に示されるように、測定部60は、サンプル15を気化させる気体生成部74と、気化したサンプル15を質量分析する質量分析器69と、を備え、導出部29は、質量分析で取得されたα核種の数量に基づいて被検液11の放射能濃度を導くものに替えられてもよい。
気体生成部74は、例えばレーザ68などを照射してサンプル15を気化させる。
このサンプル15は、吸引パイプ73で吸引されて質量分析器69で質量分析がされる。
この場合もプラズマ分析の場合と同様に、必ずしも流量の情報を用いなくともα線の放射能濃度がわかることがあり、この場合は計測部23を備えなくてもよい。
なお、光学解析器67および質量分析器69はいずれも、市販品を適宜利用できる。
また、光学解析器67(図8)や質量分析器69による元素の分析では、サンプル15から放出される放射線の検出は不要となる。
すなわち、γ線またはβ線によるノイズを考慮しなくてよく、サンプル15がある程度の厚さをもたせることができる。
また、図10は、測定部60の変形例を示す図である。
測定部60は、図10に示されるように、サンプル15から放射されるα線によるサンプル15およびその周辺の空気の電離で発生するイオンを利用するものであってもよい。
α線は電離する力が強く、空気やサンプル15そのものをもイオン化させる。
そこで、図10に示されるように、測定部60は、検出部24b(24)を、サンプル15の近傍に配置された電極77とし、サンプル15から放射されるα線でイオンとなった空気およびサンプル15を電極77へ電解を作って誘導する電源電圧78と、このイオンが電極77に到達して回路を流れる電流を検流する検流計79と、保持部84で保持される電流の強度とα線の強度との相関関係に基づいて検流された電流の強度をα線の強度に変換する変換部81と、を備えるものであってもよい。
この場合、導出部29は、この変換部81および計測部23からそれぞれ送られるα線の強度および流量に基づいて、α線の放射能濃度を導出する。
成形基盤19には、電極77の下流でイオンを吸気する吸気部85が設けられたダクト86が接続され、成形基盤19を流動するサンプル15の表面で発生するイオンが電極77へ吸気される。
なお、ダクト86には吸気部85とともにサンプル15の上流から送風する送風部87が備えられてもよい。
以上のように、測定部60の構成は、数多く考えられ、γ線やβ線の影響を抑えてα線の放射能濃度を正確に測定することができれば、特定のものに限定されない。
なお、測定部60の構造、α線の放射能濃度の導出方法および物理量Rが上述のものの中から適宜選択されること以外は、第3実施形態は第1実施形態から第4実施形態のいずれかと同じ構造および動作手順となるので、重複する説明を省略する。
図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、本発明の第5実施形態にかかるシステム10によれば、システム10の構造または被検液11の状態に合わせて適宜測定部60の構成を選択することができる。
以上のべた少なくとも一つの実施形態のシステム10によれば、被検液11を分岐させて測定することで、大量の被検液11のα線の放射能濃度を、その場で効率よく測定することができる。
また、放出されている被検液11をその場で連続して測定することで、放射能濃度が許容値を超えた場合に早急な対処ができる。
さらに、この測定において、撹拌部14または除去手段13を設けることにより、被検液11の全体の放射能濃度に対するサンプル15の代表性を向上させることができる。
また、サンプル15に不採用判定がなされた場合に、サンプル15を貯留槽12へ返還し、返還されたサンプル15を含めて攪拌しなおすことで被検液11の真の放射能濃度を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…システム(α放射能の測定システム)、11…被検液、12…貯留槽、13…除去手段(不純物除去手段)、14…撹拌部、15…サンプル、16…放出管、17…分岐管、18…分岐弁、19(19a、19b、19c)…成形基盤(傾斜体、ドラム、回転板)、21…排出管、23…計測部、24(24a、24b)…検出部、25…計数部、26…貯槽、27…返還弁、28…ポンプ、29…導出部、31…比較部、32…判定部、33…返還部、34…返還管、35…排出弁、37…受信部、38…放出弁、39…制御部、41…第1検知部、42…第2検知部、51…洗浄液、52…付与手段、53…振動子、54…回収管、55…収容部、56…洗液弁、58…回収弁、60…測定部、62…回転軸、64…プラズマ生成部、65…液層、67…光学解析器、68…レーザ、69…質量分析器、71…レンズ、72…プラズマ光、73…吸引パイプ、74…気体生成部、77…電極、78…電源電圧、79…検流計、81…変換部、84…保持部、85…吸気部、86…ダクト、87…送風部、F…閾値、M…指標値、R…物理量、Γ…時間区間。

Claims (14)

  1. 放射性核種を含む被検液を一時的に貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽に貯留されている前記被検液を外部へ放出する放出管と、
    前記貯留槽に設置されて前記被検液を撹拌する撹拌部と、
    撹拌された前記被検液の一部を分岐したサンプルを層状に成形する成形基盤と、
    層状に成形された前記サンプルから放出されるα線に基づく物理量を検出する検出部と、
    前記物理量に基づいて前記被検液の放射能濃度を導出する導出部と、を備えることを特徴とするα放射能の測定システム。
  2. 前記成形基盤の下流に配置されて前記検出を終えた前記サンプルを貯蔵する貯槽と、
    前記貯槽を前記貯留槽に接続する返還管と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のα放射能の測定システム。
  3. 前記被検液または前記サンプルに含まれる前記放射性核種に基づく時間的または位置的に異なる2以上の指標値どうしを比較する比較部と、
    比較された2以上の前記指標値の差異が閾値を超えた場合に前記サンプルは前記被検液を代表していないとして不採用判定する判定部と、を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のα放射能の測定システム。
  4. 前記貯槽の前記サンプルを前記返還管から前記貯留槽に返還する返還部を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のα放射能の測定システム。
  5. 前記指標値は、前記検出部で検出されたα線の強度に基づくものであって一定の時間区間で区切られるとともに連続した前記時間区間に属することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のα放射能の測定システム。
  6. 貯留された前記被検液から放出されるγ線を測定する第1検知部と、
    前記サンプルから放出されるγ線を測定する第2検知部と、を備え、
    前記指標値は、前記第1検知部および前記第2検知部で同時点に測定された前記γ線の強度に基づくものであることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のα放射能の測定システム。
  7. 前記サンプルの流量を計測する計測部を備え、
    前記導出部は、前記流量および前記物理量に基づいて前記被検液の放射能濃度を導出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のα放射能の測定システム。
  8. 前記成形基盤は、前記サンプルをその傾斜表面に流動させて前記層状に成形する傾斜体であり、前記傾斜表面を流動する前記サンプルの流量を調整する流量調整手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のα放射能の測定システム。
  9. 前記成形基盤に残留する放射性核種を除去する洗浄手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のα放射能の測定システム。
  10. 前記洗浄手段は、残留する放射性核種を除去する洗浄液を前記成形基盤に付与する付与手段であることを特徴とする請求項9に記載のα放射能の測定システム。
  11. 前記貯留槽に流入してくる前記被検液から不純物を除去する除去手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のα放射能の測定システム。
  12. 前記サンプルの一部をプラズマ化するプラズマ生成部と、
    前記プラズマ化で発生したプラズマ光をスペクトル分析する光学解析器と、を備え、
    前記導出部は、前記スペクトル分析で取得されたα核種の数量に基づいて前記被検液の放射能濃度を導くことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のα放射能の測定システム。
  13. 前記サンプルを気化させる気体生成部と、
    前記気化した前記サンプルを質量分析する質量分析器と、を備え、
    前記導出部は、前記質量分析で取得されたα核種の数量に基づいて前記被検液の放射能濃度を導くことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のα放射能の測定システム。
  14. 放射性核種を含む被検液を一時的に貯留するステップと、
    前記被検液を撹拌するステップと、
    撹拌された前記被検液の一部を分岐したサンプルを層状に成形するステップと、
    層状に成形された前記サンプルから放出されるα線に基づく物理量を検出するステップと、
    前記物理量に基づいて前記被検液の放射能濃度を導出するステップと、
    前記放射能濃度が十分低いと判断された場合に前記被検液を放出するステップと、を含むことを特徴とするα放射能の測定方法。
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