JP2014228792A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルターの目詰まりを抑制することができるトナー回収機構を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体の周辺に吸引口113が設けられたダクト110と、ダクト110内に配置されたフィルター120と、フィルター120の第2主面122に対向する側に設けられた空気吸引送風部130と、像担持体の周辺の空気を吸引するように空気吸引送風部130を制御する第1の制御と、フィルター120に向けて送風するように空気吸引送風部130を制御する第2の制御と、を行う制御部140と、トナー回収部150と、を備え、制御部140が第1の制御を行うと、吸引された像担持体の周辺の空気に含まれるトナーがフィルター120に捕捉され、制御部140が第2の制御を行うと、送風された空気がフィルター120に当たってフィルター120に捕捉されているトナーが剥がれ、剥がれたトナーがトナー回収部150に回収されるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、トナーを吸引して回収するトナー回収機構を備えた画像形成装置に関する。
従来から、感光体ドラムの周辺に飛散するトナーを吸引して回収するトナー回収機構を備えた画像形成装置が知られている。
トナー回収機構は、例えば、感光体ドラムの周辺に吸引口が設けられたダクトと、このダクト内に設けられたフィルターと、感光体ドラムの周辺に飛散するトナーを吸引するための吸引ファンと、を備えている。このトナー回収機構において、吸引ファンが動作し、感光体ドラムの周辺に飛散するトナーは、吸引口を介してダクト内に吸引される。そして、吸引されたトナーは、ダクト内に設けられたフィルターに捕捉される。このようにして、トナー回収機構は、感光体ドラムの周辺に飛散するトナーを回収している。
しかし、トナー回収機構が飛散するトナーを大量に回収すると、フィルターは、飛散するトナーを大量に捕捉することになり、目詰まりを起こす。その結果、吸引ファンによる空気の吸引力が低下し、トナー回収機構のトナーの回収能力が低下するという問題が生じる。
この問題を解決するために、特許文献1では、フィルターに振動手段を設けたトナー回収機構を有する画像形成装置が提案されている。この振動手段を設けたトナー回収機構は、振動手段を用いてフィルターに振動を与えることにより、フィルターに捕捉されたトナーをフィルターから剥がして、フィルターの目詰まりを抑制するものである。
特開2007−298782号公報
しかし、特許文献1に記載されたトナー回収機構を有する画像形成装置は、トナー回収機構に振動手段を設ける必要があり、この振動手段を振動させるための駆動装置も設ける必要がある。そのため、駆動装置による発熱や異音が発生するという問題が生じる。また、トナー回収機構に振動手段や駆動装置を新たに設けるためのスペースが必要になるため、トナー回収機構が大型化、高コスト化するという問題があった。
本発明は、フィルターの目詰まりを抑制することができるトナー回収機構を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体の表面の前記静電潜像をトナーで現像し、前記像担持体にトナー画像を形成する現像装置と、前記像担持体の周辺に吸引口が設けられたダクトと、前記ダクトの中に配置され、第1の主面が前記吸引口側に位置し、第2の主面を前記第1の主面の反対面として配置されたフィルターと、前記フィルターの前記第2の主面に対向する側に位置して設けられ、前記像担持体の周辺の空気を前記吸引口から前記フィルターを介して吸引することが可能であり、かつ前記フィルターに向けて送風することが可能な空気吸引送風部と、前記像担持体の周辺の空気を前記吸引口から前記フィルターの前記第1の主面の方向に吸引するように前記空気吸引送風部を制御する第1の制御と、前記フィルターの前記第2の主面に向けて送風するように前記空気吸引送風部を制御する第2の制御と、を行う制御部と、前記ダクトの中における前記フィルターと前記吸引口との間の部分に設けられたトナー回収部と、を備え、前記制御部が前記第1の制御を行うと、吸引された前記像担持体の周辺の空気に含まれるトナーが前記フィルターに捕捉され、前記制御部が前記第2の制御を行うと、送風された空気が前記フィルターに当たって前記フィルターに捕捉されている前記トナーが剥がれ、剥がれた前記トナーが前記トナー回収部に回収される画像形成装置に関する。
本発明によれば、フィルターの目詰まりを抑制することができるトナー回収機構を備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施形態のコピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。 本実施形態のコピー機1において、トナー回収機構100が、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺の空気に含まれるトナーを吸引する動作をしている状態を説明するための図である。 本実施形態のコピー機1において、トナー回収機構100が、フィルター120に捕捉されたトナーをフィルター120から剥がす動作をしている状態を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施形態を説明する。
図1により、本実施形態における画像形成装置としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、コピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。ただし、図1において、トナー回収機構100の図示は省略されている。トナー回収機構100については、図2及び図3の説明において後述する。
図1に示すように、画像形成装置としてのコピー機1は、コピー機1における上下方向Zの上方側に配置される画像読取装置300と、コピー機1における上下方向Zの下方側に配置され画像読取装置300により読み取られた画像情報に基づいてシート状の用紙Tにトナー画像を形成する装置本体Mと、を備える。
なお、コピー機1の説明において、副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、主走査方向Y(図1を貫く方向)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の上下方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
まず、画像読取装置300について説明する。
図1に示すように、画像読取装置300は、蓋部材70と、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、を備える。
蓋部材70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結されている。蓋部材70は、後述する読取面302Aを保護する機能を有する。
読取部301は、筐体306と、筐体306の上方側に配置される読取面302Aと、を備える。また、読取部301は、筐体306の内部空間304に、光源を含む照明部340と、複数のミラー321、322及び323と、副走査方向Xに移動する第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取装置としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像情報に対して所定の処理をすると共に該画像情報を装置本体M側に出力させるCCD基板361と、を備える。読取面302Aは、原稿Gが載置されるコンタクトガラス302の垂直方向上面に沿って形成される。照明部340及び第1ミラー321は、第1枠体311に収容される。第2ミラー322及び第3ミラー323は、第2枠体312に収容される。
読取面302Aは、副走査方向X及び主走査方向Yに平行な方向に拡がり、読取部301における副走査方向Xの大部分に亘っている。原稿Gは、読取面302Aに載置される。第1枠体311及び第2枠体312それぞれは、後述する光路Hの長さ(光路長)を一定に保持しながら副走査方向Xに移動する。これにより、読取面302Aに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
筐体306の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gからの光を結像レンズ357に入光させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。これにより、読取面302Aに載置された原稿Gの画像が読取面302Aに読み取られる。
次に、装置本体Mについて説明する。
装置本体Mは、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体部としてのケース体BDにより構成される。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dと、現像装置16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、被転写材としての中間転写ベルト7と、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラー8と、対向ローラー18と、定着部9と、を備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラー対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbと、後処理搬送路Lcとの集合体である。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像装置16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラー37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラー8及び対向ローラー18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザー光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モーター等を有して構成される。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、読取部301により読み込まれた画像に関する画像情報に基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれの詳細な構成については後述する。
図1で省略されているトナー回収機構100は、現像装置16a、16b、16c、16dが、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させる際、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに付着せずに飛散したトナーを回収するために設けられる。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像装置16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラー35、駆動ローラーからなる対向ローラー18、テンションローラー36等に掛け渡される。テンションローラー36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラー8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
中間転写ベルト7における2次転写ローラー8とは反対側には、対向ローラー18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラー8と対向ローラー18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加熱して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒーターにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧されることで、用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する2個の給紙カセット52が上下に配列されて配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対63とからなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの右側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給送ローラーとしての給紙コロ66とを備える。
第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、後処理搬送路Lcが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう後処理搬送路Lcに整流させる(切り換える)。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラー8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサーと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とタイミングを合わせるためのレジストローラー対80とが配置される。
第3搬送路L3の途中(詳細には、定着部9と第1分岐部Q1との間)には、用紙検出用のセンサーSが配置されている。センサーSは、用紙Tの搬送方向における定着部9の下流側に配置される。センサーSは、印刷された用紙Tが通過した場合に、検出信号を出力する。
第1排紙部50aにおける開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。
次に、主搬送路L1からL3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、装置本体Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して装置本体Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1からL3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
カバー体40は、支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1からL3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図1に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1からL3を開放することにより、主搬送路L1からL3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を装置本体M側(図1において右側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
次に、図2から図3を参照して、本実施形態のコピー機1の特徴部分であるトナー回収機構100について説明する。図2は、本実施形態のコピー機1において、トナー回収機構100が、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺の空気に含まれるトナーを吸引する動作をしている状態を説明するための図である。図3は、本実施形態のコピー機1において、トナー回収機構100が、フィルター120に捕捉されたトナーをフィルター120から剥がす動作をしている状態を説明するための図である。
トナー回収機構100は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺に設けられる。トナー回収機構100は、現像装置16a、16b、16c、16dが、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させる際、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに付着せずに飛散したトナーを回収する。
トナー回収機構100は、4個の感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺に1個又は2個以上設けられる。2個以上設けられる場合であっても、それぞれ同様の構成を有しているため、ここでは1個のトナー回収機構100について説明する。
図2及び図3に示すように、本実施形態のトナー回収機構100は、ダクト110と、フィルター120と、空気吸引送風部としてのファン130と、制御部140と、トナー回収部としてのトナー回収ボックス150と、弁160と、を備える。
図2及び図3に示すように、ダクト110は、第1の胴体部111と、第2の胴体部112と、で構成されている。
第1の胴体部111は、中が空洞となっており、横方向に延びている。また、第1の胴体部111は、両端部が開口している。第1の胴体部111の一方の端部の開口は、ダクト110の吸引口113になっている。この吸引口113は、図2及び図3では図示しない感光体ドラム2a、2b、2c、2d(図1参照)の周辺に配置される。そのため、第1の胴体部111は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺から横方向に延びることになる。
なお、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの「周辺」とは、トナー回収機構100が、本願発明の効果を奏することができる領域のことである。すなわち、吸引口113は、トナー回収機構100が、本願発明の効果を奏することができる領域に配置される。
本実施形態においては、吸引口113は、現像装置16a、16b、16c、16d(図1参照)に対して、感光体ドラム2a、2b、2c、2d(図1参照)の回転方向の下流側であって、中間転写ベルト7にトナーが転写される転写位置の上流側に、配置されている。より詳細には、吸引口113は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺における現像装置16a、16b、16c、16dと中間転写ベルト7との間に、配置される。
なお、第1の胴体部111は、図2及び図3のように、横方向にまっすぐに延びていてもよいし、一部が又は全体が曲がった形状で横方向に延びていてもよい。例えば、第1の胴体部111は、上下方向に延びる部分を有している部分と、横方向に延びる部分を有していてもよい。
第2の胴体部112は、中が空洞となっており、上下方向に延びている。第2の胴体部112は、下側に底部114を有している。第2の胴体部112は、底部114よりも上側の側面に開口を有している。
なお、第2の胴体部112は、図2及び図3のように、上下方向にまっすぐに延びていてもよいし、一部又は全体が曲がった形状で上下方向に延びていてもよい。例えば、第2の胴体部112は、横方向に延びる部分を有している部分と、上下方向に延びる部分を有していてもよい。
また、第2の胴体部112の底部114は、図2及び図3のように平面であってもよいし、曲面であってもよい。
第1の胴体部111の他方の端部の開口と、第2の胴体部112の側面に設けられた開口とは、つながっている。第1の胴体部111の他方の端部の開口と第2の胴体部112の側面に設けられた開口とが、つながることによって、第1の胴体部111と第2の胴体部112は、全体としてダクト110を構成している。第1の胴体部111は、横方向に延びており、第2の胴体部112は、上下方向に延びているため、ダクト110は、全体として曲がった形状となる。すなわち、ダクト110は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺から横方向に延び、途中で向きを変えて上下方向に延びるものとなる。
なお、図2及び図3のように、ダクト110は、直角を形成するように曲がったものであってもよいが、鈍角を形成するように曲がったものでもよいし、滑らかに曲がったものであってもよい。
第1の胴体部111と第2の胴体部112とがつながる部分である接続部115は、第2の胴体部112の底部114に対して上側に位置する。そのため、第2の胴体部112における底部114から接続部115までの領域は、箱状の領域となっている。
図2及び図3に示すように、フィルター120は、第1の主面121と第2の主面122とを有するシート状の形状を有している。第2の主面122は、第1の主面121の反対面である。フィルター120は、トナーを捕捉するのに適した材料(例えば、活性炭素繊維、多孔質ガラス等)から形成される。第2の胴体部112の中において、第1の主面121が吸引口113側に位置するように、フィルター120は配置される。より詳細には、第1の主面121は下方を向いており、第2の主面122は上方を向いている。
フィルター120は、第2の胴体部112の内側面との間でほとんど隙間が形成されないように、第2の胴体部112の中に配置されている。よって、フィルター120の第1の主面121の下側の空間と、フィルター120の第2の主面122の上側の空間とが、フィルター120を介さずにつながることは、ほぼなくなる。そのため、トナーが、フィルター120の第2の主面122の上側の空間に向かうことも、ほとんどない。
図2及び図3に示すように、ファン130は、フィルター120の第2の主面122と対向する側に位置して、第2の胴体部112の中に配置され、固定される。例えば、ファン130は、フィルター120の第2の主面122に対向するように配置される。ファン130の平面形状は、第2の胴体部112の横方向の断面形状とほぼ同じ形状にしてもよい。そのため、ファン130は、ダクト110内の空気を十分に吸引することができるし、フィルター120に向けて、十分に送風することができる。更に、ファン130は、回転方向及び単位時間当たりの回転数を変えられるように構成されている。
図2及び図3に示すように、制御部140は、ファン130に電気的に接続されている。制御部140は、ファン130の回転方向及び単位時間当たりの回転数を制御する。より詳細には、制御部140は、ファン130が第1の方向に第1の回転数で回転するように制御する。また、制御部140は、ファン130が第2の方向に第2の回転数で回転するように制御する。第2の方向とは、第1の方向と反対の方向である。第1の回転数と第2の回転数は、それぞれ単位時間当たりの回転数である。第1の回転数と第2の回転数は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
制御部140は、例えば、ファン130を回転させるために必要な信号である回転方向や回転数に対応する信号等を出力する駆動回路で構成されている。このように制御部140が構成される場合、制御部は、ファン130に対してファン130を回転させるために必要な信号を出力することによって、ファン130を回転させる。
図2及び図3に示すように、トナー回収ボックス150は、第2の胴体部112の中に存在する。前述したように、第2の胴体部112における底部114から接続部115まで領域は、箱状の領域となっている。この箱状の領域が、トナー回収ボックス150となる。そのため、トナー回収ボックス150は、第2の胴体部112の中におけるフィルター120と吸引口113との間の部分に位置することになる。トナー回収ボックス150は、トナーを溜める場所である。
図2及び図3に示すように、弁160は、接続部115に配置される。弁160は、制御部140が第1の制御を行う場合、図2のように開き、制御部140が第2の制御を行う場合、図3のように閉じる。
なお、弁160は、接続部115よりも第1の胴体部111側に配置されていてもよい。
弁160は、ファン130の吸引力によって開き、ファン130により送風される空気によって閉じる部材、例えば板状の弾性体で形成される。弁160が弾性体で形成される場合、弾性体の変形を利用して開いたり閉じたりする。
次に、本実施形態のトナー回収機構100の動作について、図2及び図3を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態のコピー機1において、トナー回収機構100が、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺の空気に含まれるトナーを吸引する動作をして状態を説明するための図である。
図2に示されたトナー回収機構100において、制御部140は、ファン130が第1の方向に回転するように第1の制御をしている。例えば、制御部140は、コピー機1において、画像形成動作を行っている場合に、例えば、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにトナー画像が形成されている場合に、第1の制御を行う。
ファン130が第1の方向に回転すると、ファン130は、ダクト110の中の空気をフィルター120を介して吸引するため、ダクト110の中の空気は、矢印αの方向に流れる。その結果、ダクト110の吸引口113の周辺の空気は、ダクト110の中に吸引され、フィルター120の第1の主面121の方向に向かう。ダクト110の中に吸引された空気は、ダクト110を構成する第2の胴体部112の中に配置されているフィルター120の第1の主面121に当たる。
弁160は、ファン130が第1の方向に回転していない場合、閉じられている。ファン130が第1の方向に回転し、ダクト110の中の空気を吸引すると、第2の胴体部112の気圧は、第1の胴体部111の気圧よりも小さくなる。弁160は、第1の胴体部111と第2の胴体部112との気圧の差によって、図2のように、第1の胴体部111から第2の胴体部112に向かって、弾性変形し、たわむ。その結果、弁160は、開くことになる。すなわち、ファン130が第1の方向に回転すると、弁160は開き、ファン130が第1の方向に回転しなくなると、弁160は閉じることになる。
ダクト110の吸引口113が配置されている感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに付着せずに飛散したトナーが存在する。そのため、ダクト110の吸引口113周辺の空気には、飛散したトナーが含まれている。
ダクト110の吸引口113の周辺の空気が、ダクト110の中に吸引される際、飛散したトナーは、ダクト110の吸引口113の周辺の空気と共にダクト110の中に吸引される。ダクト110の中に吸引されたトナーは、第1の胴体部111を通って第2の胴体部112に入り、第2の胴体部112の中に配置されているフィルター120の第1の主面121に当たる。フィルター120は、トナーを捕捉するのに適した材料で形成されているため、フィルター120の第1の主面121に当たったトナーは、フィルター120に捕捉される。
フィルター120に捕捉されないトナーも存在し得るが、捕捉されないトナーは、フィルター120に当たった後、落下し、トナー回収ボックス150に溜まることになる。また、フィルター120は、第2の胴体部112の側面との間で隙間がほとんど形成されないように、第2の胴体部112の中に配置されている。そのため、捕捉されないトナーが、フィルター120よりも上側の空間に向かうことも、ほとんどない。
弁160は、制御部140が第1の制御をしている間、ファン130による吸引力によって、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺の空気がフィルター120に向かうように開いている。
図3は、本実施形態のコピー機1において、トナー回収機構100が、フィルター120に捕捉されたトナーを剥がす動作をしている状態を説明するための図である。
図3に示されたトナー回収機構100において、制御部140は、ファン130が第2の方向に回転するように第2の制御をしている。例えば、制御部140は、コピー機1において、画像形成動作を行っていない場合に、例えば、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにトナー画像が形成されていない場合に、第2の制御を行う。
ファン130が第2の方向に回転すると、ファン130は、フィルター120の第2の主面122に向けて送風する。そのため、ダクト110の中の空気は、矢印βの方向に流れることになる。
ファン130によって、フィルター120の第2の主面122に向けて送風すると、フィルター120は、送風された空気によって振動する。フィルター120が振動すると、フィルター120に捕捉されたトナーが剥がれて、トナー回収ボックス150に落下する。
制御部140が第2の制御をしている間、フィルター120の第1の主面121の下側の領域には、トナーが飛散している。この飛散しているトナーが、ダクト110を構成する第1の胴体部111を通って、吸引口113に向かうことを抑制する必要がある。飛散したトナーが吸引口113に向かっていくと、飛散したトナーは、吸引口113から感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺に排出されてしまうからである。
弁160は、飛散したトナーが吸引口113に向かうのを抑制するために設けられている。ファン130が第1の方向に回転していない場合、第1の胴体部111と第2の胴体部112との間に気圧の差が生じないため、弁160は、たわむことなく閉じられる。制御部140が第2の制御をしている間、ファン130は第1の方向に回転していないため、たわむことはなく、図3のように閉じられる。その結果、飛散したトナーは、ダクト110の吸引口113に向かわなくなる。
フィルター120は、トナーを捕捉するのに適した材料から形成されている。そのため、ファン130が、フィルター120の第2の主面122に向けて送風し、フィルター120を振動させても、フィルター120に捕捉されたトナーが剥がれないことがあり得る。
より詳細には、制御部140が、第1の制御におけるファン130の第1の回転数と、第2の制御におけるファン130の第2の回転数とを同じになるように制御すると、ファン130はフィルター120に対して、トナーが剥がれるのに十分な振動を与えるような空気を送風できないことがある。
捕捉されたトナーが、フィルター120から剥がれないことを抑制するために、第2の制御におけるファン130の第2の回転数が、第1の制御におけるファン130の第1の回転数よりも大きくなるように、制御部140は、ファン130の回転数を設定する。より詳細には、制御部140は、ファン130に対して第2の制御を行う場合、所定の時間、例えば、1分間だけ第2の回転数を第1の回転数よりも大きくするように、ファン130を制御する。なお、制御部140は、第2の回転数が、常に第1の回転数よりも大きくなるようにファン130を制御してもよい。
制御部140は、第2の回転数が、第1の回転数よりも大きくなるようにファン130を制御するため、制御部140が第2の制御を行う場合におけるファン130の単位時間当たりの空気の供給量は、制御部140が第1の制御を行う場合におけるファン130の単位時間当たりの空気の吸引量よりも大きくなる。よって、フィルター120はより大きく振動し、フィルター120に捕捉されたトナーは剥がれやすくなる。例えば、第2の制御を行う場合におけるファン130の単位時間当たりの空気の供給量が、第1の制御を行う場合におけるファン130の単位時間当たりの空気の吸引量の2倍以上になるように、制御部140がファン130を制御する。
また、制御部140が第2の制御を行った後、再び第1の制御を行う場合、トナー回収ボックス150に回収されたトナーが、フィルター120の第1の主面121に向けて、再び吸引されることがあり得る。しかし、トナー回収ボックス150をあらかじめ適切な構成に設計しておくことにより、再び吸引されるトナーの量を減らすことは可能である。例えば、接続部115と底部114との距離を大きく設計し、トナー回収ボックス150を底が深く、容積を大きいものにする。また、トナー回収ボックス150の中に、トナーを捕捉するのに適した材料(例えば、活性炭素繊維、多孔質ガラス等)で形成された部材を別途配置してもよい。
ただし、トナーがフィルター120の第1の主面121に向けて、再び吸引されることは、必ずしも大きな問題ではない。なぜなら、制御部140が第2の制御を行うことによって、一度はフィルター120からトナーが剥がれるため、制御部140が第2の制御を行わない場合に比べれば、フィルター120の目詰まりは抑制されるからである。
本実施形態のコピー機1におけるトナー回収機構100によれば、例えば、次のような効果が奏される。
本実施形態においては、制御部140がファン130に対して第1の制御を行うと、ダクト110の吸引口113の周辺の空気は、ダクト110内に吸引されてフィルター120の第1の主面121に当たる。そのため、ダクト110の吸引口113の周辺の空気に含まれる飛散したトナーも、フィルター120に当たり、トナーはフィルター120に捕捉される。また、制御部140がファン130に対して第2の制御を行うと、ファン130は、フィルター120の第2の主面122に向けて送風する。そのため、フィルター120は振動し、フィルター120に捕捉されたトナーが剥がれる。
したがって、トナー回収機構100は、フィルター120の目詰まりを抑制することができる。
また、本実施形態においては、第2の制御におけるファン130の単位時間当たりの空気の供給量が、第1の制御におけるファン130の単位時間当たりの空気の吸引量よりも大きくなるように、制御部140は、ファン130を制御する。
そのため、第2の制御において、フィルター120に捕捉されたトナーをより有効に剥がすことができる。
また、本実施形態においては、空気の吸引と送風を1個のファン130で行っている。
そのため、トナー回収機構100が、簡単な構成となる。
また、本実施形態においては、ダクト110内における吸引口113とトナー回収ボックス150との間に弁160が設けられている。この弁160は、制御部140が第1の制御を行うときには開き、制御部140が第2の制御を行うときには閉じる。
そのため、制御部140が第1の制御を行う際には、ダクト110の吸引口113の周辺の空気に含まれるトナーが、フィルター120に捕捉されるようにでき、制御部140が第2の制御を行う際には、フィルター120から剥がれたトナーが、ダクト110を逆流して吸引口113に向かわなくなるようにできる。
また、本実施形態においては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにトナー画像が形成されているときに、制御部140は、第1の制御を行い、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにトナー画像が形成されていないときに、制御部140は、第2の制御を行う。感光体ドラム2a、2b、2c、2dにトナー画像が形成されているときに、飛散するトナーは相対的に多くなる。そのため、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにトナー画像が形成されているときに、制御部140が第1の制御を行えば、飛散するトナーをより多くフィルター120に捕捉させることができる。また、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにトナー画像が形成されていないときには、飛散するトナーは相対的に少なくなる。
そのため、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにトナー画像が形成されていない時に、制御部140が第2の制御を行えば、フィルター120が飛散するトナーを捕捉する量を減らすことなく、フィルター120の目詰まりを抑制することができる。
また、本実施形態においては、ダクト110の吸引口113は、現像装置16a、16b、16c、16dに対して、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの回転方向の下流側に配置されている。トナーは、現像装置16a、16b、16c、16dに対して、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの回転方向の下流側の空間により多く飛散する。そのため、現像装置16a、16b、16c、16dに対して、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの回転方向の下流側にダクト110の吸引口113を配置することによって、飛散するトナーをより多くフィルター120に捕捉させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、前述の実施形態においては、空気吸引送風部として1つのファン130を挙げたが、これに制限されない。例えば、空気吸引送風部として、2つのファンを使用し、一方のファンで空気を吸引し、他方のファンで送風するようにしてもよい。
また、ファン130は、第2の胴体部112の中に配置されなくてもよい。空気吸引送風部として機能するのであれば、第2の胴体部112の外側に配置されていてもよい。
さらに、実施形態において、ファン130は、フィルター120の第2の主面122に対向するように配置されているが、これに制限されない。例えば、第2の胴体部112が、フィルター120の上側で折れ曲がって、横方向に延びた部分を有している場合において、この横方向に延びた部分にファン130が配置されていてもよい。ファン130は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの周辺の空気を吸引口113からフィルター120を介して吸引することが可能であり、かつフィルター120に向けて送風することが可能であれば、フィルター120の第2の主面122に対向している必要はなく、フィルター120の第2の主面122側に位置していればよい。
前述の実施形態においては、弁160は、ファン130による吸引力によって開き、ファン130によって送風される空気によって閉じる構成を挙げたが、これに制限されない。
例えば、弁160は、制御部140等によって制御されて、機械的に開閉する部材であってもよい。機械的に開閉する部材としては、第1の胴体部111の内壁の一部に回動軸が固定され、この回動軸を中心にして回動する板状の部材が挙げられる。制御部140が第1の制御を行う場合、板状の部材である弁160は、制御部140等によって制御されて回動軸を中心に回動し、第2の胴体部112側、又は吸引口113側に開くことになる。制御部140が第2の制御を行う場合、板状の部材である弁160は、制御部140等によって制御されて回動軸を中心に回動し、閉じることになる。
また、前述の実施形態においては、フィルター120は、ダクト110内に1つ配置されているが、2つ以上配置してもよい。
また、前述の実施形態は、中間転写ベルト7を用いて複数色のトナー画像を用紙Tに転写するカラーの間接転写方式の画像形成装置であるが、画像形成装置の種類は、これに制限されない。例えば、中間転写ベルトを用いない直接転写方式の画像形成装置や、モノクロ印刷用の画像形成装置であってもよい。
前述の実施形態は、カラーの間接転写方式の画像形成装置であったため、被転写材として中間転写ベルト7を挙げているが、これに制限されない。被転写材は、用紙やフィルムシート等であってもよい。
本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、カラーコピー機、プリンター、ファクシミリ、又はこれらの複合機等であってもよい。
1……コピー機(画像形成装置)、2a、2b、2c、2d……感光体ドラム(像担持体)、7……中間転写ベルト(被転写材)、16a、16b、16c、16d……現像装置、100……トナー回収機構、110……ダクト、120……フィルター、121……第1の主面、122……第2の主面、130……ファン(空気吸引送風部)、140……制御部、150……トナー回収ボックス(トナー回収部)、160……弁

Claims (8)

  1. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体の表面の前記静電潜像をトナーで現像し、前記像担持体にトナー画像を形成する現像装置と、
    前記像担持体の周辺に吸引口が設けられたダクトと、
    前記ダクトの中に配置され、第1の主面が前記吸引口側に位置し、第2の主面を前記第1の主面の反対面として配置されたフィルターと、
    前記フィルターの前記第2の主面に対向する側に位置して設けられ、前記像担持体の周辺の空気を前記吸引口から前記フィルターを介して吸引することが可能であり、かつ前記フィルターに向けて送風することが可能な空気吸引送風部と、
    前記像担持体の周辺の空気を前記吸引口から前記フィルターの前記第1の主面の方向に吸引するように前記空気吸引送風部を制御する第1の制御と、前記フィルターの前記第2の主面に向けて送風するように前記空気吸引送風部を制御する第2の制御と、を行う制御部と、
    前記ダクトの中における前記フィルターと前記吸引口との間の部分に設けられたトナー回収部と、を備え、
    前記制御部が前記第1の制御を行うと、吸引された前記像担持体の周辺の空気に含まれるトナーが前記フィルターに捕捉され、
    前記制御部が前記第2の制御を行うと、送風された空気が前記フィルターに当たって前記フィルターに捕捉されている前記トナーが剥がれ、剥がれた前記トナーが前記トナー回収部に回収される画像形成装置。
  2. 前記第2の制御における前記空気吸引送風部の単位時間当たりの空気の供給量は、前記第1の制御における前記空気吸引送風部の単位時間当たりの空気の吸引量よりも大きい
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記空気吸引送風部は、ファンからなり、
    前記制御部が前記第1の制御を行うと、前記ファンは第1の方向に回転して、前記像担持体の周辺の空気を前記吸引口から前記フィルターを介して吸引し、前記制御部が前記第2の制御を行うと、前記ファンは前記第1の方向と反対の第2の方向に回転して、前記フィルターに向けて送風する
    請求項1又は2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 前記ファンにおいて、前記第2の方向に回転する場合の単位時間当たりの回転数は、前記第1の方向に回転する場合の単位時間当たりの回転数よりも大きい
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記ダクトの中における前記吸引口と前記トナー回収部との間の部分に設けられた弁を更に備え、前記制御部が前記第1の制御を行う場合、前記弁は、前記像担持体の周辺の空気が前記フィルターに向かうように開き、前記制御部が前記第2の制御を行う場合、前記弁は、送風された空気が前記ダクトの前記吸引口に向かわないように閉じられる
    請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部が前記第1の制御を行う場合、前記弁は、前記空気吸引送風部による吸引力によって、前記像担持体の周辺の空気が前記フィルターに向かうように開き、前記制御部が前記第2の制御を行う場合、前記弁は、前記空気吸引送風部により送風される空気によって、送風された空気が前記ダクトの前記吸引口に向かわないように閉じられる
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の制御は、前記像担持体にトナー画像が形成されているときに行われ、前記第2の制御は、前記像担持体にトナー画像が形成されていないときに行われる
    請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記ダクトの前記吸引口は、前記現像装置に対して前記像担持体の回転方向の下流側であって、被転写材にトナーが転写される転写位置の上流側に、配置されている
    請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
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