JP2014228019A - 密封装置 - Google Patents

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【課題】メインリップとともにダストリップを有する密封装置において、機外のダストがリップ間空間へ侵入しにくい構造を備え、もってダストがメインリップに達しにくく、ダストによってメインリップが損傷しにくい密封装置を提供する。
【解決手段】ダストリップは、そのリップ基端部およびリップ先端部間に形成したリップ内周面が、機内側から機外側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されている。ダストリップのリップ内周面は、撥水性を有する。ダストリップを通過したダストが回転軸の回転に伴う遠心力の作用により飛散したときに、飛散したダストを収容する収容室がリップ間空間とともにダストリップとメインリップとの間に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シール技術に係る密封装置に関する。
従来から図4に示すように、回転軸53を挿通する機器ハウジング51の軸孔52内周に装着される密封装置であって、機内Aの密封流体が機外Bへ漏洩するのを抑制するメインリップ61と、メインリップ61の機外B側に配置されるとともに機外Bのダストが機内Aへ侵入するのを抑制するダストリップ62とを有する密封装置が知られている。
しかしながらこの密封装置では、ダストリップ62がそのリップ先端部62bを機外B側へ向けて設けられ、すなわちダストリップ62のリップ基端部62aよりもリップ先端部62bのほうが機外B側に配置されて、リップ基端部62aおよびリップ先端部62b間に形成したリップ内周面62cが機外B側から機内A側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されているために、以下の不都合がある。
すなわち、機外Bのダストが回転軸53の周面に付着しダストリップ62の内周側に達した状況で回転軸53の回転数が増大して遠心力が増大すると、ダストは回転軸53の周面上からリップ内周面62cへ向けて飛散し、リップ内周面62cの傾斜に沿って機内A側へ移動する。したがって、この移動したダストがダストリップ62およびメインリップ61間の空間(リップ間空間)63に順次蓄えられ、この蓄えられたダストがメインリップ61のシール性に良くない影響を及ぼすことがある。ダストとしては例えば泥水が挙げられ、泥水は砂粒を含むため、砂粒がメインリップ61に咬み込むとこれを損傷させることがある。リップ間空間63は、空間であるため、ダストを多少蓄えることができるが、容積が小さいことから多量のダストを長期間に亙って蓄えることは期待することができない。
特開2009−293752号公報(図6)
本発明は以上の点に鑑みて、メインリップとともにダストリップを有する密封装置において、機外のダストがリップ間空間へ侵入しにくい構造を備え、もってダストがメインリップに達しにくく、ダストによってメインリップが損傷するのを抑制することができる密封装置を提供することを目的とする。またこれに加えて、機外のダストがリップ間空間に侵入してもこれを多量に蓄えることができる構造を備え、もってダストがメインリップに達しにくく、ダストによってメインリップが損傷するのを抑制することができる密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による密封装置は、回転軸を挿通する機器ハウジングの軸孔内周に装着される密封装置であって、機内の密封流体が機外へ漏洩するのを抑制するメインリップと、前記メインリップの機外側に配置されるとともに機外のダストが機内へ侵入するのを抑制するダストリップとを有する密封装置において、前記ダストリップは、そのリップ基端部およびリップ先端部間に形成したリップ内周面が、機内側から機外側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2による密封装置は、上記した請求項1記載の密封装置において、前記ダストリップのリップ内周面は、撥水性を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項3による密封装置は、上記した請求項1または2記載の密封装置において、前記ダストリップを通過したダストが前記回転軸の回転に伴う遠心力の作用により飛散したときに、前記飛散したダストを収容する収容室がリップ間空間とともに前記ダストリップおよびメインリップ間に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4による密封装置は、上記した請求項1、2または3記載の密封装置において、前記ダストリップは、複数が並んで設けられていることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項5による密封装置は、上記した請求項1、2、3または4記載の密封装置において、前記ダストリップは、そのリップ基端部よりもリップ先端部のほうが機外側に配置され、それにもかかわらず前記リップ基端部およびリップ先端部間に形成したリップ内周面が機内側から機外側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されていることを特徴とする。
上記構成を備える本発明の密封装置では、ダストリップにおけるリップ基端部およびリップ先端部間に形成したリップ内周面が従来とは反対に機内側から機外側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されている(テーパーの向きが軸方向に反対向きとなっている)ために、ダストが回転軸の回転に伴う遠心力の作用により回転軸の周面上からリップ内周面へ向けて飛散すると、飛散したダストはリップ内周面の傾斜に沿って機外側へ移動する。したがってダストは機外側へ排出されるため、機内側のリップ間空間へ侵入しにくくなる。
また、ダストリップのリップ内周面に予め撥水性を付与しておくと、ダストを含む水分(水などの液体)がリップ内周面に付着しにくいため、リップ内周面の傾斜に沿っての移動が促進される。
ダストがダストリップを通過した場合、この通過したダストがメインリップに達しないよう、このダストをリップ間空間に蓄えることができれば良いが、上記したようにリップ間空間は容積が小さいことから多量のダストを長期間に亙って蓄えることができない。そこでこれに対策するには、通過したダストを収容する専用の収容室を設けることが考えられ、これによればダストは収容室に蓄えられるため、メインリップのほうへ移動しにくくなる。収容室は上記作用からしてダストリップとメインリップとの間に設けられる。収容室はリップ間空間の容積を拡大するものであって、リップ間空間とは別に設けられる。収容室はこれをリップ間空間と区別するため、この収容室内に蓄えられたダストがメインリップのほうへ移動するのを抑制する専用の壁部を備えたものであることが好ましい。
また、上記したように本発明においてダストリップは機外側へ向けて漸次拡径するテーパー面状のリップ内周面を備えるものとされるが、このような形状のダストリップが複数並んで設けられると、その設置数に応じて対ダストのシール効果を高めることが可能とされる。
また、上記したように本発明においてダストリップは機外側へ向けて漸次拡径するテーパー面状のリップ内周面を備えるものとされるので、そのリップ基端部よりもリップ先端部のほうが機内側に配置されるのが一般的であると考えられるところ、これとは反対に、リップ基端部よりもリップ先端部のほうが機外側に配置されたものであっても良い。この場合、ダストリップはそのリップ先端部を機外側へ向けて設けられるため、設置スペースが限られるなど何らかの理由によりリップ先端部を機内側へ向けて設けることができないときでも本発明を適用することが可能とされる。
尚、ダストリップとしては、そのリップ先端部と回転軸の周面との間に径方向間隙が設定される非接触タイプのダストリップと、リップ先端部と回転軸の周面との間にしめしろが設定される接触タイプのダストリップとが存在するが、本発明には両タイプのダストリップが双方共に含まれる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の密封装置においては以上説明したように、ダストが遠心力の作用により飛散したときに、ダストはリップ内周面の傾斜に沿って機外側へ移動し、機外側へ排出される。ダストリップのリップ内周面が撥水性を有する場合には、傾斜に沿っての移動が促進される。したがって機外のダストがリップ間空間へ侵入しにくいため、ダストはメインリップへ達しにくく、よってダストによりメインリップが損傷するのを抑制することができる。
また、収容室が設けられる場合には、ダストリップを通過したダストはこの収容室に蓄えられる。したがってダストがメインリップに達しにくく、よってダストによりメインリップが損傷するのを抑制することができる。
また、ダストリップが複数並んで設けられる場合には、対ダストのシール効果を高めることができ、リップ基端部よりもリップ先端部のほうが機外側に配置されているにもかかわらずリップ内周面が機内側から機外側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されている場合には、ダストリップの取り付けの向きについてのバリエーションを増やすことができる。
本発明の第1実施例に係る密封装置の半裁断面図 本発明の第2実施例に係る密封装置の半裁断面図 本発明の第3実施例に係る密封装置の半裁断面図 従来例に係る密封装置の半裁断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)密封対象液と反対側に開いた塵除けリップ形状を有するオイルシール。
(2)塵除けリップの内周面、または内周面に加え連続する面全体、特に大気側に露出する面に、撥水性のある素材を用い、または撥水性のあるコーティングを施し、軸の回転により生じる水膜の形成を阻害する構造をもつオイルシール。
(3)リップ間にダストの滞留する空間を有するオイルシール。
(4)上記(1)の構成、上記(1)および(2)の組み合わせによる構成、上記(1)および(3)の組み合わせによる構成、上記(1)、(2)および(3)の組み合わせによる構成をもつオイルシール。
(5)外部側(機外側)へ開いた塵除けリップ形状を有する。
(6)塵除けリップ表面に水が付着しにくい状態となる表面(例えば撥水性が良好な表面処理、素材等で構成されるもの)を設定する。
(7)リップ間に砂粒等のダストが滞留する空間(ダスト滞留空間)を設ける。
(8)軸の回転とともに連れ回る水膜、それに含まれる砂粒等のダストに作用する遠心力により、ダストは外部側へ開いた形状の塵除けリップ内周面に飛散し、外部側へ移動し、これによりダストを排出する作用が生じる。この効果は、軸と塵除けリップ間に隙間が生じる状態でも有効であり、この場合、リップと軸の接触によるトルクロスやゴム摩耗粉の発生防止、摺動発熱の低減の効果がある。
(9)塵除けリップ表面に水が付着しにくい状態となる表面(例えば撥水性が良好な表面処理、素材等で構成されるもの)を設定することにより、軸周上に連続した水膜の形成を阻害し、空間が生じやすくなり、シールのポンプ能力の影響によるダストを含む液体の吸い込みを防ぐことが可能となる。
(10)リップ間に侵入したダストが、軸の回転による遠心力で飛ばされたときに、ダスト滞留空間に滞留することにより、ダストが主シールリップへ到達しにくくなる。
(11)上記(8)の構成、上記(8)および(9)の組み合わせによる構成、上記(8)および(10)の組み合わせによる構成、上記(8)、(9)および(10)の組み合わせによる構成により、主シールリップへ砂粒等のダストが侵入するのを低減し、寿命の延長、漏れの防止を実現する。
(12)図2に示すように、ダストリップ部を多段とすることにより、侵入したダストを溜め込む部分を分断、容量を増大することで、ダストの影響を小さくする。
(13)図3に示すように、主リップ部およびダストリップ部を組立タイプ化することにより、装着性を向上させる。
(14)各形状においてダストリップ表面に撥水性を持たせ、水の付着性を小さくし、軸とダストリップ間に水が滞留しにくくし、またその表面に付着する泥水を抑制することで、水に含まれるダストの侵入を抑制する。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例・・・
図1は、本発明の第1実施例に係る密封装置1を示している。当該実施例に係る密封装置1は、回転軸53を挿通する機器ハウジング51の軸孔52内周に装着される密封装置であって、機内Aの密封流体が機外Bへ漏洩するのを抑制するメインリップ(主リップ)17と、メインリップ17の機外B側に配置されるとともに機外Bのダストが機内Aへ侵入するのを抑制するダストリップ(塵除けリップ)27とを有している。当該密封装置1は、回転用オイルシールとも称される。
また、当該密封装置1は、構成部品として、メインリップ17を備えた第1リップシール部材11と、ダストリップ27を備えた第2リップシール部材21とを有している。
第1リップシール部材11は、金属環12にゴム状弾性体13を被着(加硫接着)したものであって、ゴム状弾性体13によって、外周部(外周シール部)14、端面部15および内周部16が一体成形され、内周部16の更に内周側にメインリップ17が一体成形されている。メインリップ17は、そのリップ先端部17bを機内A側に向けて設けられ、すなわちリップ基端部17aよりもリップ先端部17bのほうが機内A側に配置されている。リップ先端部17bの内周部には、機外B側から機内A側へかけて漸次拡径するテーパー面状に成形された機内側斜面17cおよび反対に機内A側から機外B側へかけて漸次拡径するテーパー面状に成形された機外側斜面17dが設けられ、両斜面17c,17d間に尖端状の摺動部(リップ端)17eが設けられている。機外側斜面17dには、密封流体に対するポンピング作用を発揮して密封流体を機内A側へ押し戻すネジシール18が設けられている。リップ先端部17bの外周部には、ガータースプリング19が嵌合されている。
第2リップシール部材21は、これも金属環22にゴム状弾性体23を被着したものであって、ゴム状弾性体23によって、外周部24、端面部25および内周部26が一体成形され、内周部26の更に内周側にダストリップ27が一体成形されている。ダストリップ27は、そのリップ先端部27bを機内A側に向けて設けられ、すなわちリップ基端部27aよりもリップ先端部27bのほうが機内A側に配置されている。ダストリップ27は、リップ内周面27c、リップ先端面27dおよびリップ外周面27eを有している。このうちリップ内周面27cは、機内A側から機外B側へかけて漸次拡径するテーパー面状に成形されている。リップ先端面27dは、機外B側から機内A側へかけて漸次拡径するテーパー面状に成形されている。リップ外周面27eは、機内A側から機外B側へかけて漸次拡径するテーパー面状に成形されている。したがってダストリップ27は全体として、リップ先端部27bを機内A側へ向けた断面舌片状のリップとして設けられている。
またこれらのリップ内周面27c、リップ先端面27dおよびリップ外周面27eには予め撥水性が付与されており、すなわち撥水性が良好な表面処理が施されたり、あるいは撥水性が良好な素材が使用されたりすることによってダストリップ27の表面に撥水性が設定されている。
また、リップ先端部27bと回転軸53の周面との間には径方向間隙が設定されている。したがってダストリップ27は非接触タイプのダストリップとされているが、これに代えてダストリップ27は接触タイプのダストリップであっても良い。
上記メインリップ17およびダストリップ27間の空間は、リップ間空間31とされ、このリップ間空間31の外周側に位置して、ダストを収容するための収容室32が設けられている。すなわちこの収容室32は、機外Bのダストがダストリップ27を通過したうえで回転軸53の回転に伴う遠心力の作用により飛散したときに、この飛散したダストを収容するための専用のダスト収容空間として設けられており、このダスト収容機能を十分に発揮し得るよう、内周側を開口した溝状の環状空間として設けられている。収容室32は、軸直角平面状の機内側側面32a、円筒状の底面32bおよび軸直角平面状の機外側側面32cを有している。軸直角平面状の機内側側面32aは、収容室32に収容されたダストがメインリップ17のほうへ移動するのを抑制する壁部ないし堰部として作用するので、収容室32はダストを貯留する性能に優れている。軸直角平面状の機内側側面32aおよび円筒状の底面32bは、第1リップシール部材11の内周面に設けられた段差部によって形成されている。軸直角平面状の機外側側面32cは、第2リップシール部材21の機内側端面によって形成されている。
尚、図1において、第1リップシール部材11および第2リップシール部材21間には若干の軸方向間隙が設定されているが、実際の組み立て・装着に際してはこのような間隙が設定されないこともある。
上記構成を備える密封装置1においては、ダストリップ27のリップ内周面27cが機内A側から機外B側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されているために、ダストが回転軸53の回転に伴う遠心力の作用により回転軸53の周面上からリップ内周面27cへ向けて飛散すると、この飛散したダストはリップ内周面27cの傾斜に沿って機外B側へ移動する。したがってダストは機外B側へ排出されるため、機内A側のリップ間空間31へ侵入しにくくなる。またダストリップ27のリップ内周面27cに撥水処理が施されているために、ダストを含む水分がリップ内周面27cに付着しにくく、よってリップ内周面27cの傾斜に沿っての移動が促進される。したがって以上により機外Bのダストがリップ間空間31へ侵入しにくいために、ダストはメインリップ17へ達しにくく、よってダストによりメインリップ17が損傷するのを抑制することができる。
また、ダストリップ27の機内B側であってリップ間空間31の外周側に収容室32が設けられているために、機外Bのダストがダストリップ27を通過したうえで回転軸53の回転に伴う遠心力の作用により飛散すると、この飛散したダストは収容室32に蓄えられる。したがってダストはメインリップ17に達しにくく、よってダストによりメインリップ17が損傷するのを抑制することができる。
第2実施例・・・
上記第1実施例では、ダストリップ27が単数設けられているが、ダストリップ27は複数が並んで設けられる構造であっても良い。図2はこのような構造の密封装置1を示し、図示するとおり、第2リップシール部材21が2つ並んで設けられ、これに伴ってダストリップ27が2本並んで設けられている。その他の構成は第1実施例と同じであるため、同一の符号を付して説明を省略するが、ネジシールは設けられていない。また収容室32は、第1リップシール部材11の内周面に溝状の環状空間として設けられるのではなく、第1リップシール部材11および第2リップシール部材21間に設定される軸方向間隙、ならびに第2リップシール部材21同士間に設定される軸方向間隙によって設定されている。
第3実施例・・・
また上記第1実施例では、第1リップシール部材11および第2リップシール部材21がそれぞれ個別にハウジング51の軸孔52内周面に嵌合されるが、両リップシール部材11,21は互いに組み付けられたうえで纏めてハウジング51の軸孔52内周面に嵌合される構造であっても良い。図3はこのような構造の密封装置1を示し、図示するとおり、第1リップシール部材11に外周筒部20が機外B側へ向けて延長成形され、この外周筒部20の内周面に第2リップシール部材21が嵌合されている。
尚、第2リップシール部材21は、金属環22が外周筒部20に直付けされる構造であって、かつ金属環22は、外周筒部20の内周面に嵌合される筒状部22aの機内側端部から径方向内方へ向けてフランジ部22bを一体成形した断面L字形の部品とされているため、フランジ部22bはメインリップ17のリップ基端部17aのすぐ近くに配置され、よってフランジ部22bおよびリップ基端部17a間にダストリップ27を設置するための空間を確保することができない。そこで、ダストリップ27は図示するように、そのリップ先端部27bを機外B側に向けて設けられ、すなわちリップ基端部27aよりもリップ先端部27bのほうが機外B側に配置されるとともに、リップ基端部27aおよびリップ先端部27b間に形成したリップ内周面27cが機内A側から機外B側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されている。したがってこの構造によれば密封装置1全体をコンパクト化することができ、しかもそのうえで当該密封装置1に本発明に係る構造を付与することができる。収容室32は、第2リップシール部材21の金属環22のフランジ部22bの機内A側に設定されている。
1 密封装置
11,21 リップシール部材
12,22 金属環
13,23 ゴム状弾性体
14,24 外周部
15,25 端面部
16,26 内周部
17 メインリップ
17a,27a リップ基端部
17b,27b リップ先端部
17c,17d 斜面
17e 摺動部
17e リップ外周面
18 ネジシール
19 ガータースプリング
20 外周筒部
27 ダストリップ
27c リップ内周面
27d リップ先端面
27e リップ外周面
31 リップ間空間
32 収容室
32a,32c 側面
32b 底面
51 ハウジング
52 軸孔
53 回転軸
A 機内
B 機外

Claims (5)

  1. 回転軸を挿通する機器ハウジングの軸孔内周に装着される密封装置であって、機内の密封流体が機外へ漏洩するのを抑制するメインリップと、前記メインリップの機外側に配置されるとともに機外のダストが機内へ侵入するのを抑制するダストリップとを有する密封装置において、
    前記ダストリップは、そのリップ基端部およびリップ先端部間に形成したリップ内周面が、機内側から機外側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されていることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    前記ダストリップのリップ内周面は、撥水性を有することを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1または2記載の密封装置において、
    前記ダストリップを通過したダストが前記回転軸の回転に伴う遠心力の作用により飛散したときに、前記飛散したダストを収容する収容室がリップ間空間とともに前記ダストリップおよびメインリップ間に設けられていることを特徴とする密封装置。
  4. 請求項1、2または3記載の密封装置において、
    前記ダストリップは、複数が並んで設けられていることを特徴とする密封装置。
  5. 請求項1、2、3または4記載の密封装置において、
    前記ダストリップは、そのリップ基端部よりもリップ先端部のほうが機外側に配置され、それにもかかわらず前記リップ基端部およびリップ先端部間に形成したリップ内周面が機内側から機外側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されていることを特徴とする密封装置。
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