JP6321922B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
(2)塵除けリップの内周面、または内周面に加え連続する面全体、特に大気側に露出する面に、撥水性のある素材を用い、または撥水性のあるコーティングを施し、軸の回転により生じる水膜の形成を阻害する構造をもつオイルシール。
(3)リップ間にダストの滞留する空間を有するオイルシール。
(4)上記(1)の構成、上記(1)および(2)の組み合わせによる構成、上記(1)および(3)の組み合わせによる構成、上記(1)、(2)および(3)の組み合わせによる構成をもつオイルシール。
(6)塵除けリップ表面に水が付着しにくい状態となる表面(例えば撥水性が良好な表面処理、素材等で構成されるもの)を設定する。
(7)リップ間に砂粒等のダストが滞留する空間(ダスト滞留空間)を設ける。
(9)塵除けリップ表面に水が付着しにくい状態となる表面(例えば撥水性が良好な表面処理、素材等で構成されるもの)を設定することにより、軸周上に連続した水膜の形成を阻害し、空間が生じやすくなり、シールのポンプ能力の影響によるダストを含む液体の吸い込みを防ぐことが可能となる。
(10)リップ間に侵入したダストが、軸の回転による遠心力で飛ばされたときに、ダスト滞留空間に滞留することにより、ダストが主シールリップへ到達しにくくなる。
(11)上記(8)の構成、上記(8)および(9)の組み合わせによる構成、上記(8)および(10)の組み合わせによる構成、上記(8)、(9)および(10)の組み合わせによる構成により、主シールリップへ砂粒等のダストが侵入するのを低減し、寿命の延長、漏れの防止を実現する。
(13)図3に示すように、主リップ部およびダストリップ部を組立タイプ化することにより、装着性を向上させる。
(14)各形状においてダストリップ表面に撥水性を持たせ、水の付着性を小さくし、軸とダストリップ間に水が滞留しにくくし、またその表面に付着する泥水を抑制することで、水に含まれるダストの侵入を抑制する。
図1は、本発明の第1実施例に係る密封装置1を示している。当該実施例に係る密封装置1は、回転軸53を挿通する機器ハウジング51の軸孔52内周に装着される密封装置であって、機内Aの密封流体が機外Bへ漏洩するのを抑制するメインリップ(主リップ)17と、メインリップ17の機外B側に配置されるとともに機外Bのダストが機内Aへ侵入するのを抑制するダストリップ(塵除けリップ)27とを有している。当該密封装置1は、回転用オイルシールとも称される。
上記第1実施例では、ダストリップ27が単数設けられているが、ダストリップ27は複数が並んで設けられる構造であっても良い。図2はこのような構造の密封装置1を示し、図示するとおり、第2リップシール部材21が2つ並んで設けられ、これに伴ってダストリップ27が2本並んで設けられている。その他の構成は第1実施例と同じであるため、同一の符号を付して説明を省略するが、ネジシールは設けられていない。また収容室32は、第1リップシール部材11の内周面に溝状の環状空間として設けられるのではなく、第1リップシール部材11および第2リップシール部材21間に設定される軸方向間隙、ならびに第2リップシール部材21同士間に設定される軸方向間隙によって設定されている。
また上記第1実施例では、第1リップシール部材11および第2リップシール部材21がそれぞれ個別にハウジング51の軸孔52内周面に嵌合されるが、両リップシール部材11,21は互いに組み付けられたうえで纏めてハウジング51の軸孔52内周面に嵌合される構造であっても良い。図3はこのような構造の密封装置1を示し、図示するとおり、第1リップシール部材11に外周筒部20が機外B側へ向けて延長成形され、この外周筒部20の内周面に第2リップシール部材21が嵌合されている。
11,21 リップシール部材
12,22 金属環
13,23 ゴム状弾性体
14,24 外周部
15,25 端面部
16,26 内周部
17 メインリップ
17a,27a リップ基端部
17b,27b リップ先端部
17c,17d 斜面
17e 摺動部
17e リップ外周面
18 ネジシール
19 ガータースプリング
20 外周筒部
27 ダストリップ
27c リップ内周面
27d リップ先端面
27e リップ外周面
31 リップ間空間
32 収容室
32a,32c 側面
32b 底面
51 ハウジング
52 軸孔
53 回転軸
A 機内
B 機外
Claims (4)
- 回転軸を挿通する機器ハウジングの軸孔内周に装着される密封装置であって、機内の密封流体が機外へ漏洩するのを抑制するメインリップと、前記メインリップの機外側に配置されるとともに機外のダストが機内へ侵入するのを抑制するダストリップとを有する密封装置において、
前記ダストリップは、そのリップ先端部と前記回転軸の周面との間に径方向間隙を設定する非接触のダストリップとされるとともに、そのリップ基端部およびリップ先端部間に形成したリップ内周面が、機内側から機外側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成され、
前記ダストリップを通過したダストが前記回転軸の回転に伴う遠心力の作用により飛散したときに、前記飛散したダストを収容する溝状の収容室がリップ間空間とともに前記ダストリップおよびメインリップ間に設けられていることを特徴とする密封装置。 - 請求項1記載の密封装置において、
前記ダストリップのリップ内周面は、撥水性を有することを特徴とする密封装置。 - 請求項1または2記載の密封装置において、
前記ダストリップは、複数が並んで設けられていることを特徴とする密封装置。 - 請求項1、2または3記載の密封装置において、
前記ダストリップは、そのリップ基端部よりもリップ先端部のほうが機外側に配置され、それにもかかわらず前記リップ基端部およびリップ先端部間に形成したリップ内周面が機内側から機外側へかけて漸次拡径するテーパー面状に形成されていることを特徴とする密封装置。
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JP2013105911A JP6321922B2 (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | 密封装置 |
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- 2013-05-20 JP JP2013105911A patent/JP6321922B2/ja active Active
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